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辺獄バトル・ロワイヤル【第3節】
834
:
プラトン 清棲あかりの弁明
◆s5tC4j7VZY
:2024/05/07(火) 05:51:45 ID:A7x23/060
「さぁ、絶望なさい」
―――プラトン―――
「あ……ああ……」
足が震える。
先ほどの超大型巨人にも劣らない威圧感。
「……さぁ!清棲あかり!あなたを無残に殺してあげる!魂と肉体から、悲鳴を一滴残らず啜り取ってあげる!」
「貴方の魂を喰らい、この催しを優勝して、ワタシはヨミガエリを果たす!!!」
言葉と同時にいくつもの魔法陣が出現すると、そこから無数の矢が襲い掛かる。
「「!!??」」
私とプラトンの両者の間に立ちふさがった少女。
その姿は蝙蝠に似ていた。
そして、威厳があった。
「バカみたいに大声出して…見つけてくださいって言ってるようなもんね」
☆彡 ☆彡 ☆彡
「ねぇ、アンタ吸血鬼?」
「この姿で血を吸う蝙蝠と間違えるかしら?ワタシは幽鬼よ」
「ハン!”鬼”であることには変わりないじゃない」
「そして、人の命を何とも思わないゲスの鬼ね」
「……いってくれるわ」
王ルトンは、挑発だと理解しているが、やはり上から目線の傲慢な物言いに怒りを抑えられない。
「そこのアンタ!」
「!」
少女は私に視線を向けると。
「悪いけど邪魔よ」
「え!?」
言葉の刃を突き立てた。
「で、でも!」
「戦える顔じゃない。今のアンタが加勢したところで唯一残った命すら失うだけ。周りの命を巻き込んだ上でね」
―――ドクン
何度も脳裏に浮かぶトッペイ君とエルピスの無残の死骸を。
「さっ、はやく行きなさい」
「……」
トンッと背中を押されたような感じを受けつつ、私は助けてくれた少女に背を向けると走り出す。
ここで、死んだら、生きた証が残せないという言い訳を得たから。
ああ……私って本当に■■だな
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