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辺獄バトル・ロワイヤル【第3節】
143
:
誰が私を Who Called Me?
◆s5tC4j7VZY
:2021/08/08(日) 07:43:45 ID:UH/4h6Tc0
「あの……みさえさん。ありがとうございます。本当に」
来夢はみさえに感謝の言葉を述べた。
完全に吹っ切れたわけではない。
だが―――
その顔は阿修羅地獄から抜けだした顔だった。
「いいのよ、来夢ちゃん。また寂しくなったらいつでも私の胸を貸すわ」
「……はい」
「……」
(何なんだ?この女は……?)
明は信じられないという顔をしている。
さっきまで、心がほぼ死んでいた女が生き生きとした表情になっていた。
―――それも”力”といった手段を使わずに。
「じゃあ次は、明君の番ね」
みさえは明を抱きしめようとする。
「なッ!?や、やめてくれ!俺はもう子供じゃないんだ!」
明はみさえの行動を制止しようとする。
―――が。
「な〜に、恥ずかしがってるのよ。明君まだ未成年でしょ?なら充分子供よ!……ほら!遠慮しない」
(デビルマンのことを話ていた明君の表情に陰りが見えた。きっと明君も何か悲しい出来事があったみたいね。でも、無理に聞きだすのは止めておきましょう……)
「ちょっ……」
みさえは恥ずかしがる明を包み込むように抱く。
「……」
(なんて……暖かい。これが、人の……母親の愛情というものなのか……おれは……人間をもう一度信じたい……)
牧村家の悲劇を通して守るべき人間に絶望した明だが、みさえの母性を感じる。そいて今一度、悪魔人間(デビルマン)として戦いぬくという思いが生まれ、密かにケツイを深めた。
鬼の目にも涙ならぬ悪魔の目にも涙。
明の目から静かに一筋の涙がタラリと流れ落ちた―――
☆彡 ☆彡 ☆彡
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