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闘争バトルロワイアル【二章】

1 ◆ZbV3TMNKJw:2018/12/30(日) 01:01:02 ID:yJx.nQLY0

7/7【真夏の夜の淫夢派生シリーズ】
○『野獣先輩』/○『MUR大先輩』/●『ゆうさく』/○『虐待おじさん』/○『ひで』/●『スズメバチ』/●『ありくん』


5/6【ジョジョの奇妙な冒険】
○空条承太郎/○『DIO』/○吉良吉影/○ブローノ・ブチャラティ/●「リンゴォ・ロードアゲイン/○ホル・ホース


4/6【魔法少女まどか☆マギカ】
○鹿目まどか/○『暁美ほむら』/●『巴マミ』/○『美樹さやか』/○『佐倉杏子』/●志筑仁美


5/6【ミスミソウ】
○野咲春花/○野咲祥子/○小黒妙子/○佐山流美/○相葉晄 /●南京子


4/6【GANTZ】
○玄野計/○加藤勝/○西丈一郎/●岡八郎/●『ぬらりひょん』/○『千手観音』


5/5【バジリスク〜甲賀忍法帖〜】
○甲賀弦之介/ ○朧 /○薬師寺天膳/○陽炎/●如月左衛門


5/5【ベルセルク】
○ガッツ/○『ロシーヌ』/○『モズグス』/○『ワイアルド』/○『ゾッド』


3/4【とある魔術の禁書目録】
○上条当麻/○御坂美琴/○白井黒子/●一方通行


3/4【BLACK LAGOON】
○岡島緑郎/●レヴィ/○シェンホア/○バラライカ


4/4【魔法少女育成計画】
○『スノーホワイト』/○『ラ・ピュセル』/○『森の音楽家クラムベリー』/○『ハードゴア・アリス』


3/3【彼岸島】
○宮本明/○『雅』/○『隊長』


3/3【ターミネーター2】
○『T-1000』/○『T-800』/○ジョン・コナー

47/59

※『』がついているのは赤い首輪の参加者

【生還条件】
 最後の一人になるまで殺し合うか、赤い首輪の参加者を殺せば、即ゲームクリア。ゲームから解放される。
 ちなみに、自分の意思で残留するかどうかを選ぶこともできる
 その場合は、特典として本人の希望するある程度の要望を叶えてもらえる
 例:参加者の詳細情報、強力な武器や装備の支給など
 
【会場】
ttp://www20.atpages.jp/r0109/uploader/src/up0284.jpg
【まとめwiki】
ttps://www65.atwiki.jp/20161115

※NPCが存在し普通に生活していますが、どう扱うかは書き手の自由です

【支給品】
地図:上の地図の印刷された紙
食料:うまい棒が3本と無糖のコーヒー缶だけ。あとは現地調達。
ランダムアイテム:現実出展か参加者の世界のアイテム。1〜2個

2ガラス玉 ◆ZbV3TMNKJw:2018/12/30(日) 01:02:40 ID:yJx.nQLY0

恋人だとか、仕事の同僚とかで単純に括れるようなものではなく。
レヴィはロックの側にいて当たり前な存在になっていた。

そんな彼女ともう会えないのだから、当然、大きな悲しみや寂しさを味わっている。

なのに、ロックは涙を流せない。嗚咽すら漏れださない。

悪党の町ロアナプラで過ごすうちに、悲しみ方を忘れてしまったとでもいうのだろうか。

「......」

もしも、ガッツのように放送を聞く前に眠りにつければ、こんなモヤモヤとした気持ちに苛まれることはなく、いまこの時も何も知らないままレヴィを探しにいけただろうか。

わからない。自分は、どうするつもりでここに腰を落ち着けていたのだろうか。

ズボンのポケットから煙草を取り出そうと探り、この会場につれてこられた時にはもうなかったことを思い出して、代わりにそばにあった木の枝を咥える。
代わりにもなりはしない。ただ木材特有の匂いを感じられただけだ。

「...ああ、クソッ。俺はどうしたいんだよ。どうすれば、納得できるんだよ」

3ガラス玉 ◆ZbV3TMNKJw:2018/12/30(日) 01:03:04 ID:yJx.nQLY0

【E-4/一日目/朝】

【ガッツ@ベルセルク】
[状態]:疲労(大) 、出血(中)、失禁、身体に痺れ(多少の行動には問題ない程度には取れている) 、睡眠中
[装備]:ゴドーの甲冑@ベルセルク、青山龍之介の丸太@彼岸島
[道具]:基本支給品
[思考・行動]
基本方針:使徒共を殺し脱出する。
0:(睡眠中)
1:化け物を殺す
2:ドラゴン殺しが欲しい
3:己の邪魔をする者には容赦しない。
4:あの女(ほむら)は次にあったらとりあえずシめておくか。


※参戦時期はロスト・チルドレン終了後です。
※トロールをいつもの悪霊の類だと思っています。





【野崎祥子@ミスミソウ】
[状態]:擦り傷、疲労(中〜大)、頬に痣
[装備]:
[道具]:不明支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針:今度こそお姉ちゃん(春花)を独りぼっちにしない。
0:お姉ちゃんと合流する。
1:ガッツとお姉ちゃんに、なにが出来るだろう。


※参戦時期は18話以降です。



【岡島緑郎(ロック)@ブラックラグーン】
[状態]:健康、不安、レヴィと岡の喪失による精神的ショック(中〜大)
[装備]:
[道具]:不明支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針: ゲームから脱出する。
0:レヴィ...
1:バラライカやシェンホアと合流できればしたいが...暴れてないといいけど
2:煙草が欲しい


※参戦時期は原作九巻以降です。




【羽二重奈々@魔法少女育成計画】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(中)、不安(大)
[装備]:魔法の端末(シスターナナ)@魔法少女育成計画
[思考・行動]
基本方針:雫と共に生き残る。



【亜柊雫@魔法少女育成計画】
[状態]:疲労(大)、右腕粉砕骨折
[装備]:魔法の端末(ヴェス・ウィンタープリズン)
[思考・行動]
基本方針:奈々と共に生き残る

4 ◆ZbV3TMNKJw:2018/12/30(日) 01:03:37 ID:yJx.nQLY0
投下終了です

5名無しさん:2018/12/30(日) 02:07:54 ID:ykHQKrC.0
投下&新スレ乙です
ロックはどうなるんだろう。自分の気持ちに整理を付けられるのか、そして悪党としての本領を発揮できるのか

6名無しさん:2018/12/30(日) 17:25:19 ID:sy43Tn3U0
投下&投下乙です。
殺し合いも一区切りつき、赤他首輪双方に犠牲者も出てはらはらさせられます。
ロックもレヴィを喪ったことでどう成るか魅せられるものを感じる‥‥
というか赤首輪よりも他首輪の方がやべー奴抱えてるの多いと思うんですけど気のせいですかね?

7 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:04:43 ID:2.iDw99Y0
お久しぶりです
投下します

8未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:05:27 ID:2.iDw99Y0
ザッ。ザッ。ザッ。

白井黒子と玄野計は、人一人ぶんが入る程度の穴を掘っていた。

「こんなところか」

玄野はふう、と一息をつきつつ、額の汗を拭った。

「ご協力感謝致しますわ」
「気にするなよ。死んだ奴を野晒しにしておくのも気分が悪ィし」

黒子は、玄野がレヴィの埋葬を手伝ってくれたことを嬉しく思っていた。
レヴィ、杏子、と好戦的な人間との遭遇が続いた後のこの対応なのだ。喜ぶなというほうが無茶だろう。

それゆえに、黒子は己の未熟さと不甲斐なさに内心で憤る。

玄野と陽炎がどれほどの実力かはわからないが、もしも彼らが到着するまで粘っていたら、彼らも説得に加われたかもしれない。
もしもそれが実現できていたら、レヴィと杏子の殺し合いを止めきれていたかもしれない。

(...だからこそ、彼女が殺したのを信じることが出来ませんの)

玄野と陽炎が語った、レヴィ殺害の下手人は、特徴からしても確実に佐倉杏子である。
だが、彼女は爆発に巻き込まれた黒子を守り、確実に殺せる状況にありながらトドメを刺さなかった。
そんな彼女がわざわざレヴィを探し出してまで殺すというのは腑に落ちない。
けれど、先ほど到着したばかりの玄野たちがあの短時間で杏子についての精巧な嘘をつけるとも思えない。

本来ならば、佐倉杏子がレヴィを殺したと結論付けるべきなのだろう。
しかし、実際に杏子と戦い、命を救われた黒子にとってはそう易々と受け入れられることではない。
その戸惑いが、彼女を結論から遠ざける。

9未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:05:47 ID:2.iDw99Y0

杏子の殺害の否定、玄野たちの目撃情報への信頼。
どちらかを信じればどちらかを否定することになる。
正しいのはどちらか―――いや。

(真実はどちらでもないかもしれない...可能性を狭めるのは尚早ですの)

犯人は杏子ではなく、玄野たちの言に間違いも無いとすれば、杏子に偶然酷似した第三者の犯行である、という可能性もなくはない。
あるいは、杏子をよく知る者が彼女に変装していた可能性も捨てがたい。
可能性、可能性、可能性...。
結局、可能性を辿るばかりで、現状では証拠が足りなさすぎる。

(とにかく、まずは彼女ともう一度会わなければ話が進みませんの)

無論、彼女が本当に殺していたとしても、それを素直に話すとは限らない。
が、証言が増えればそれだけ真実へと近づけるはずだ。
黒子は、杏子の捜索を第一の指針として定めた。

「辺りを捜索したが異常はなかった。あの少女もいまは近くにいないようだ」
「感謝しますの」

黒子と共闘した警察官、『T-1000』は、負傷している黒子の代わりに周囲の探索に向かっていた。
勿論、彼の名前に疑問を抱かなかったわけではない。なぜか、身内でのあだ名らしい名前で名簿に記載されているらしいとのことだが...
が、他にも『野獣先輩』だの『MUR大先輩』だのと絶対に本名でない名前も記載されているため、そういうこともあるのだなと納得せざるをえなかった。

四人は、ひとまずの安全を確信し、レヴィを埋葬した後、屋内に移動し改めて情報を交換し合うことにした。

10未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:06:32 ID:2.iDw99Y0

「俺が会ッたのは陽炎さんだけだ。しばらく歩き回ッてたら、火が見えたから様子を見に来た」
「私も似たようなものですの。戦いを仲裁しようとしているところに、T-1000さんが現れ、止めるために協力したのですが...」
「まあ、止めようとしても止まらない奴ッてのはいるし、今回は仕方ないだろ」

玄野の言葉に、黒子が膝下で組んでいた親指が握り締められる。
玄野の言うことは尤もであり、彼なりに慰めてくれていることは黒子もよくわかる。
スキルアウトに限らず、口で止めろと言っても止めないチンピラは今まで山ほどいた。
結局、彼らを止めるには実力で屈させる他無く、今回は不運が重なったが故の事故のような側面が強い。

が、それでハイそうですかと納得できる彼女ではない。

次こそは止めてみせると決意するのと同時に、あの時はああしていればという後悔も沸きあがってくる。
あの時にいたのが、自分ではなく敬愛する御坂美琴であれば、ごり押しでもなんでも解決できたかもしれない。
そんな無力感を、どうにか噛み潰しつつ、情報交換を進める。

「お二方は、知り合いはいらっしゃいますの?私は御坂美琴というお姉さま...あとついでに上条当麻という男がいますわ」
「俺は友達の加藤勝ッてデカイ男がいる。あと、別に探してるわけじゃないけど、西ッていう中坊」
「私の知り合いは...強いて言うなら薬師時天膳でしょうか。警戒しているという意味合いでございますが」
「君達の知り合いの中には危険人物はいるだろうか。整理しておきたい」
「危険人物っていうのは」
「この殺し合いに賛同しかねない者のことだ。私が知る中ではジョン・コナーという少年に注意してもらいたい」

T-1000は人差し指を立て、皆の注目を集めるように話を続ける。

「まだ彼はテロリズムや強盗のような凶悪な犯罪に手を染めてはいない。が、銀行に不正アクセスして遊ぶ金を盗んだり、自らが安全な場所に身をおいてから他者を罵倒する程度の問題を幾度も行ってきた問題児だ。
彼を危険人物と断じるのは気が早いと思うかもしれないが、合法的に罪を犯せるようになったいま、なにをしでかすか解らない。そういった意味で、彼は最低でも拘束しておくべきだと私は考えている。...きみはどうだ」

質疑応答を挟む間もないまま、T-1000はジョン・コナーの危険性に触れ、彼に促されるまま、玄野は顎に手をやり考える。

11未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:06:56 ID:2.iDw99Y0

「どうなんだろうなァ...西は確かに危険ッちゃ危険だけど、流石にこんなイレギュラーな状況でなにかをするとは思えねえし...あと気になるのはこのぬらりひょんッてのかな。もしも俺の考えてる通りだと相当ヤバイ奴だし、関わらないのが一番だと思う」
「というと?」
「俺が戦った訳じゃないし、加藤からチラッと聞いただけだけど、とんでもない怪物らしい」
「怪物...というのは、比喩ですの?」
「いや、そのまんまの意味。...ちょッと待ってくれ」

玄野が己の胸に手をやり、ふぅ、と深く息を吐く。

「悪ィ、ここから先は俺の命に関わることだ。もしも俺になにか異変があったら、追求するのも止めてくれ。絶対にだ」
「わからないことがあっても聞くな...そういうことかな?」
「ああ。どこまでがセーフかわからないが、もしアウトなら俺は確実に死ぬ」
「そこまで深刻ならなにも話さなくてもいいですのよ」
「確かめなくちゃならないことでもある。果たして俺たちはいま、解放されているのか、囚われたままなのか...」

目を瞑り、再び深呼吸し、ぐっと唇を引き締める。

「よし。...じゃあ、話すぞ。この中で、ここに連れてこられる直前に死んだ記憶がある奴はいるか?」

玄野の問いに、陽炎と黒子は首を傾げ、T-1000はメモ用紙にペンを奔らせ記録を始める。

「続けてくれ」
「...もしかしたら、その時の記憶がないのかもしれないが、まあいい。俺や加藤、それに西は一度死んだ人間なんだ」

黒子の眉間に皺がより、疑問符が頭に浮かぶ。
陽炎はふむ、と小さく頷き、T-1000は記録を綴る。

12未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:07:15 ID:2.iDw99Y0

「一度死んだということは、蘇ったのがあなたということですの?」
「ん、まあ、似たようなもンだ。俺たち三人は、ガンツって黒い球に集められて、色んな化け物と戦わされてきたんだ」
「それは何故?」
「わからない。ただ、武器と特殊なスーツを渡されて、球の指定した標的と戦い倒してきたんだ」
「赤首輪を狙えというこの催しに通じるところがございますが...」
「俺も最初はそう思った。これもガンツが用意した特別なミッションなんじゃないかって。
けど、違和感があった。今までと明らかに違うのは、標的が漠然としすぎていること、武器も全く統一されていないことだ」

玄野は一度話を区切り、キョロキョロと辺りを見回してから再び話を続ける。

「ガンツのミッションは、あくまでもターゲットをどう倒すかって戦いだが、今回はまるで違う。自分以外が敵の中でどう立ち回るかって参加者同士の潰しあいなんだ。
ガンツなら最悪、強い奴がターゲットを倒せば戦わなくても生き残れる奴がいるが、今回は誰かを殺さないと生き残ることすらできない。
俺がガンツと今回の件が違うと思ッたのはその辺りなんだ」

玄野は再び、キョロキョロと辺りを見回し、両の拳を握り締め掲げた。

「どうなさいました?」
「あ、ああ。これだけ話しても俺にはなんの異変もなかった。俺が話すのを躊躇ッてたのはそこなんだ。
ガンツは呼び出した奴の頭に爆弾を埋め込んで、関係者以外に情報を漏らすようなことをすれば、直ちに処分する。
自分から話したりガンツの武器を堂々と使ったら、脳みそを破壊されちまうのさ」
「...纏めよう。きみと加藤勝、西丈一郎はガンツという球に死後集められ、怪物と戦わされてきた。
が、それはこのバトルロワイアルに関係することではなく、また別の事件ということだな?」
「そんなところだ」
「...信じられませんの」

13未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:07:46 ID:2.iDw99Y0

黒子は思わず呟いた。
学園都市という科学の最先端を走る都市でも、ガンツという球の存在は聞いたことも無い。
いや、そもそも死者を完全に蘇らせるなど学園都市でも実現していないというのに。

だが、玄野が嘘を吐いているとも思えず、そんな嘘をつく意味もわからない。

自分達を混乱させるためにしては、彼の言葉は出来すぎている。
また、『ぬらりひょん』という名前も実際に名簿にあるため、彼らの妄想だと断じることも出来ない。

世界には知らないことがまだまだある、なんて少年誌のような感想で受け入れざるをえないのだろう。
それは、黒子だけでなく、陽炎やT-1000にも見てとれた。

「...きみには聞きたいことがあるが、ひとまずは置いておこう。陽炎、きみの知り合いはどうだ?」
「はあ...薬師寺天膳という男は危険でございます。確かな腕前を有し、智謀も長けている。何より、その不死性が特徴でございます」
「不死性、だと?」
「彼の男は、切り伏せられても数刻の内に蘇る業を有しておるのです。如何な術かまではわかりませぬが」

未知のテクノロジーの次は殺しても死なない不死身の男ときた。
学園都市でもそうそう聞かない超常現象たちに、黒子は思わず自分の正気を疑いかけた。

「白井黒子、きみの知り合いはどうだ」
「わ、私の知り合いに危険人物はいませんの。特にお姉さまは正義感が強く、この殺し合いに反目する中心人物たりえる存在ですのよ」
「そのお姉さまを随分信頼してるんだな」
「勿論。お姉さまは学園都市に7人しかいないレベル5の第三位、彼女を脅かせる者などそうはいませんことよ」

黒子のそんな何気ない言葉に、玄野と陽炎は思わず首を傾げ、T-1000もペンを止める。
しばしの沈黙に、自分がなにか失言したのかと黒子は首を捻る。

14未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:08:10 ID:2.iDw99Y0

「えーっと、その学園都市ッてなんだよ?」
「学園都市といえば、あの学園都市しかありませんが...」
「あー、ちょっと待ッてくれ...陽炎さん、知ってる?」
「いえ、私は...」
「警察官さん、外国人ッぽいあんたはどうだよ」
「私も知らないな」
「...あーッと、白井の住んでる国はどこだ?日本じゃないよな」
「いえ、日本ですが...あれだけ大規模であればどんな田舎でも知られていると思いますの」
「...ちょッと待て。ちょッと待てよ」

今度は黒子に変わり玄野が頭を悩ませる。
ガンツは、その自身の隠蔽気質や、星人たちが基本的にはガンツで召還された者たちからしか認識できなかったからまだわかる。
だが、黒子の語る学園都市とやらは、日本にあり、しかもかなりの大規模の都市らしい。
そんなものがあれば、あまりニュースをチェックしない玄野でも知らなければいけないはずだ。

「...俺たちをからかッてる訳じゃ...ないよな」
「...この制服を見てなにを疑ってるのか知りませんが、ならば証拠をお見せしますの」

瞬間、玄野の視界から、黒子は消えた。
文字通り、気配を含めた全てがだ。

「これが私の能力ですの。ご理解なさって?」

背後からかけられた声に思わず振り返る。
そこには、確かに白井黒子その人が立っていた。

が、玄野も陽炎も激しく動じはしない。
彼らもまた超能力染みたものを有している者たちが身内にいるからだ。

「...白井黒子。どうやら、きみと私達では認識の差異が生じているようだ」
「?」

T-1000が、記録した用紙を脇によせ、新たなる白紙を机に置いた。

『あー、ごきげんようおめーら』

そのタイミングを見計らったかのように、放送の声が鳴り響いた。

15未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:08:35 ID:2.iDw99Y0



白井黒子は悼む。

この放送で知らされた犠牲者のことを。その中には、先ほど埋葬したガンマンの名も入っていることに、後悔を感じずにはいられない。
それだけではない。
なんとこの殺し合いには名簿に記載された以上の人間が巻き込まれているというではないか。
あの放送の少年が全てを行ったとは思えないが、なんにせよ許せる行為ではない。
もうこれ以上の犠牲者は出したくない。参加者も非参加者も、もちろん赤首輪の参加者も。

白井黒子は確かにジャッジメントの使命を果たせなかった。
だが、彼女の心は、信念はまだ折れてはいない。


陽炎は考える。

果たして薬師寺天膳は本当に死んだのだろうか。
あの男は、一度は豹馬の瞳術によって己の首を裂き自害し、一度は自分の『毒』で死んだ。
だが、彼は生き返った。蘇り、陽炎を半死半生にし、甲賀を限りなく追い詰めてみせた。
ならば、名を呼ばれたとて油断するわけにはいくまいて。
そして、新たな参加者として呼ばれた甲賀の忍、如月左衛門。
天膳は彼を討ち取ったと確かにのたまっていた。が、放送を信じるならば生きていることになる。

これも玄野の語った『ガンツ』とやらが関係しているのだろうか。

...否、なにが関係していようとも構わない。
弦之介が朧への愛を捨てられない以上、彼だけはこの手で殺めなければならない。
ならば、左衛門をいち早く帰還させ、甲賀の勝利を確たるものとするべきだろう。

未知なる技術も同胞の生還も、彼女の狂気的なまでの愛を揺らがすには程遠かった。

16未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:08:53 ID:2.iDw99Y0

玄野計は戦慄する。

ぬらりひょんという強敵は死んだらしい。が、新たに判明した『千手観音』の存在。
千手観音。
かつて、玄野は千手観音と称された星人と戦った。
あの時は加藤勝や岸本、北条や抱かせてくれたお姉さんら多くの仲間たちと共に戦ったが、玄野を残して全滅。
しかも、その玄野自身、致命傷を負った為に後回しにされ、加藤が相打ちに持ち込んだ為に生還を果たしたという完全に"運"の要素で生き残ったに過ぎない。
そんな強敵の存在は、玄野から恐怖と警戒心を引き出すには充分すぎた。

(ふざけやがッて)

だが、そんな時こそ。

(絶ッテェ生き残ッてやる!!俺は最後まで死なねぇ、絶ッテェだ!!)

玄野計という男は、笑みを浮かべるのだ。




T-1000は考察する。

白井黒子の『学園都市』と玄野計の『ガンツ』。
これらは、偉大なるスカイネットですら観測できていないものだ。
では彼らの妄言?いや、違う。
T-1000が考えている可能性は、所謂『平行世界』。
時間軸というものはふとした拍子で幾重にも分岐する。
たとえば、T-1000自身、過去のジョン・コナーを殺して、彼が反乱軍のリーダーになる未来を食い止めようとしている。
ここでT-1000がジョンを殺せばスカイネットの勝利の未来が、逆に殺せなければ、従来の通りの結末になるのだ。

その為、学園都市やガンツの存在も、そういった並行世界であるならば理解できる。

では、そこで話を打ち切るべきか。否。

スカイネットが彼らの平行世界を認識すれば、侵略し、その文明の人類を滅ぼすのは間違いない。
ならば自分も同じだ。
彼らから可能な限り情報を引き出し、侵略への足がかりとさせてもらおう。



「さて...話を続けるとしよう。私達はまだ互いに知らないことが多すぎる」

17未知との遭遇 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:09:32 ID:2.iDw99Y0

【C-4/工場地帯/一日目/朝】

【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(大)、衣類ボロボロ、全身に軽度の火傷(簡単な行動にはあまり支障無し)。
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止める。
0:情報交換を続ける。
1:御坂と上条と合流する。
2:槍使いの少女に要警戒。


※参戦時期は結標淡希との戦い以降。
※ガンツの基礎知識を教えられました。

【T-1000@ターミネーター2】
[状態]:ダメージ40%(爆発によるダメージ)
[装備]:ソードカトラス@ブラックラグーン
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針:ジョン・コナーを殺害する。
1:眼前の人間たちからジョンや平行世界についての情報を聞く。始末するかは後で判断する。
2:効率よくジョンを殺害するために、他者の姿を用いての扇動および攪乱も考慮に入れる。
3:黒子の瞬間移動の技法を手に入れる。
4:『ガンツ』の情報に興味。

※参戦時期はサラ・コナーの病院潜入付近。
※白井黒子、佐倉杏子、レヴィの容姿を覚えました。
※首輪に流体金属を巻いて色を誤魔化しています。
※ガンツの基礎知識を教えられました。




【玄野計@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]:鉄血帝国ルガー・スペシャル@ブラックラグーン
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針: ゲームから脱出する。
0:陽炎さんヤバイ、エロイ。
1:加藤と合流。西も、まあ...合流しておこう。
2:浮気はマズイって。
3:情報交換を続ける。

※参戦時期は大阪篇終了以降
※たえちゃんとは付き合っています。
※現状、ガンツの支配下からは逃れていると認識しました。

【陽炎@バジリスク】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜2(武器ではない)
[思考・行動]
基本方針:弦之介様と共に絶頂の果てで死にたい。
0:弦之介様、左衛門と合流する。脱出を優先させるのは左衛門。
1:薬師寺天膳には要警戒。
2:朧を殺す。
3:朧が死んだ場合、方針をゲームから脱出する(ただし弦之介を脱出させること優先)に変更する。
4:玄野を利用する。
5:情報交換を続ける。

※参戦時期は弦之介が天膳を斬った後。
※ガンツの基礎知識を教えられました。

18 ◆ZbV3TMNKJw:2019/03/04(月) 00:11:53 ID:2.iDw99Y0
投下終了です
承太郎、朧、西、相場、春花、明、ホルホース、まどか、虐待おじさん、野獣先輩を予約しておきます

19名無しさん:2019/03/04(月) 04:56:25 ID:glfjJ2dM0
投下乙。今のところ天膳が死んだことを関係者全員が信用してなくて草。まぁ「また死んでおられるぞ!」とか言われちゃう人だからね、しょうがないね
話の内容的に全然シリアスなのに淫夢勢の名前が出てくるだけで草がはえるよやばいやばい

20名無しさん:2019/03/04(月) 20:35:16 ID:0XPZNupM0
投下乙です

クセの有り過ぎるチームを黒子は纏められるのだろうか。とにかく頑張ってくれ
予約の面子でおじさんと野獣先輩の名が妙に際立って見えて草

21 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:50:47 ID:HdPfynu.0
投下します

22知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:51:15 ID:HdPfynu.0
「!」

茂みを掻き分ける音を聞いた明は、咄嗟にドラゴンころしに両手を添え、警戒心を露にする。

「...俺はいつでも準備はいいぜ、旦那」

その傍らで、ホル・ホースはまどかを背負ったまま、片手に『皇帝』のスタンドを発現させる。

シン...とあたりは静寂に包まれる。

均衡するこの状況に、明とホル・ホースは、相手もまた警戒しているのであろうことを察した。

「...俺たちはこのゲームには乗っていない。そちらも戦う気がなければ構えを解いてくれ」

明の呼びかけから数秒、静寂が訪れたかと思えば、再び茂みをかきわける音がした。
ほどなくして現れたのは、こげ茶色の肉体を惜しみなくさらした青年を背負う、厳つい顔をしたおじさんというなんとも『濃い』二人だった。

「......」
「......」

睨みあう明とおじさん。
その眼の鋭さと漂わせる雰囲気から、二人は互いに確信する。

この男、ただものではないと。

「......」
「......」

続くにらみ合い。張り詰める空気。
先に動いたのは明だった。

「よかったのかい、旦那」
「ああ。危険人物ならば、赤い首輪の参加者を背負って動くこともないだろう。同じ赤首輪ならなおさらな」

明がドラゴンころしを手放したのを見て、おじさんは小田○正を思わせる綺麗な笑みを浮かべた。

23知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:51:45 ID:HdPfynu.0




「そうか、あんたたちも病院に向かうのか」
「おじさんのツレが矢に刺されちゃってね」

明とおじさんこと、葛城蓮は、病院へ向かう道すがら、歩きながらの情報交換にシャレ込んでいた。
明はおじさんが野獣先輩を背負っていることから、おじさんは見るからに無力そうな少女を背負っているホルホースのことから、互いに敵意がないと判断。
そこからは特にいがみ合いも無く、驚くほどスムーズに情報交換を進めていた。

「ホル・ホースくんだったか。わざわざ女の子を背負っている辺り、きみは優しいんだな」
「女には敬意を払うべしってのが俺のモットーなんでね。そういうあんたも大概だと思うぜ」
「おじさんは殺しが好きなわけじゃないからね」

友好的に話しかけてくるおじさんのお陰か、赤首輪の参加者がいる状況にも関わらず、一行は和やかな雰囲気で歩みを進めていた。
尤も、ホル・ホースは穏やかな笑顔の下に、己の生存手段を確保したという黒い歓喜を隠しているのだが。

(ツイてるぜ、まさかこんな最高のチャンスに巡りあえるとはよぉ〜!!)

ホル・ホースのこの殺し合いにおける目的はあくまでも生存。
主催の言うとおりに最後まで他者を全て殺しまわることでなければ、雅とかいう吸血鬼を殺すことでもない。
そして、この殺し合いでは、赤首輪の参加者を一人殺せばそれで晴れて自由となるというのだから、いまのこの状況はこれ以上とない好機だろう。

目下、彼が狙うターゲットは、おじさんの背で眠る野獣先輩だ。

いまここで、二人の達人を掻い潜りエンペラーで射殺するのはリスクが高い。
ならば、野獣先輩と二人きりになった時に撃てばいい。
そのタイミングも、いま一同が目指している病院であれば掴みやすい。
適当なベッドで寝かせ、『俺が看病するから二人は見張りを頼む』とか言っておけばいい。

己の命惜しさに憎しみも無い相手を殺す。そんなものは殺し屋として日常茶飯事だ。
ここまで同行した明やまどかへの情もほとんどない。せいぜい、頑張って生き残るんだぜと心の中で激励をかけるかもという程度だ。

ホル・ホースは、確かに己にツキがまわってきたことを実感していた。
そう。彼はガラにもなく浮かれていたのだ。

だから、彼は気づけなかったのかもしれない。
目前にまで迫った病院。その一室から、彼らを見据えるひとつの視線があったことに。

24知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:52:13 ID:HdPfynu.0



病院にたどり着いた明たちは、目に付いた病室を片っ端から捜索していた。、
治療をするにも、他の参加者がいないことを確認してからの方がいいという考えからだ。

そんな折のこと。

ガタン。

ある一室から、椅子を動かすような音が聞こえた。
明とおじさんは互いの得物に手をかけ、警戒心を高める。
彼らから放たれる威圧感は、素人がまともに受ければ身がすくむほどの迫力を醸し出していた。
それが伝わったのか、音の鳴った部屋からは、それ以降なんの音も鳴らなくなった。

互いに沈黙して数分。このままでは拉致があかないと判断した明が口を開いた。

「俺たちは殺し合いに乗るつもりはない。ただ、仲間の治療をするためにここに寄っただけだ」
「なにか証拠はあるのかよ」

明への返答はすぐに返ってきた。

「腕に怪我をした男が一人、こん睡状態の女の子と男が一人ずつだ。完全な治療はできなくても応急処置くらいはしてやりたいと思っている」
「ハッ、そのこん睡状態の奴らが死体かもしれねえだろ」

声の感じからしてまだ若い少年だと明たちは判断する。

「...あんたが警戒心が高いのはわかった。なら、せめてどこかの部屋のベッドだけでも貸してくれないか」
「イヤだね。ここは俺たちが...あ?まあそうだけどよ...ッわかッたよ。おい、お前らからこっちに来るなら話くらいは聞いてやるよ」

随分と上から目線なガキだと思いつつ、何事か相談するかのような口ぶりから、複数人があの部屋に留まっているのだろうかと推測する。
明とおじさんは目配せしつつ、慎重に距離を詰めていく。

扉の閉められた部屋に踏み込むなどどんな罠が待ち受けているかわかったものじゃない。
歴戦の戦士である明とホル・ホース、数多のAVに出演してきたおじさんもそのことを解っているが故に、口に出さずとも自然と足並みを揃えることができた。

扉に手をかける明が振り返り、おじさんとホル・ホースに目配せし、三人でコクリと頷き合うと、おじさんは刀に手をかけ、ホルホースは銃を構える。
そして、明はドキドキと高鳴る鼓動を堪え、扉を開いた。

25知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:52:54 ID:HdPfynu.0

「よお。わざわざこんなところまでご苦労さんなこッた」

先ほどの返答の主と思える少年が、大げさに両手を挙げヘラヘラと笑みを浮かべ明たちを迎え入れた。
一足先に部屋に足を踏み入れた明は、目線だけを動かし部屋の人間を確認する。

おろおろと戸惑いを見せる着物の美少女が一人。
こちらを心配げな眼で見つめる少女が一人。
その少女の肩を抱き寄せ、へらへらと笑う少年を不快気に見る少年が一人。
そして、こちらに背を向けたまま窓の外を見つめる学ランの巨漢が一人。
何れもまどかの知り合いにも当てはまらない者たちだ。

次いで、部屋になにか仕掛けがないかを確認しようとしたその時だ。

「どうしたんだい、ホル・ホースくん」
「い、いや、チョイと忘れ物しちまってよ。ちょっくら行ってくるぜ」

ホル・ホースは青ざめ、まどかをそっと床におろし、額に脂汗を滲ませながら、おじさんに断りをいれ、早々に場から離れようと捲くし立てる。
どうしたのかと問おうとする明に、しかし他の声が被せられる。

「そうか。ソイツは災難だったな。だがこんな得体の知れねえ場所でたかだか忘れ物の為に一人で行動するなんざてめーらしくねえじゃねえか...なあ、ホル・ホース」

その声に、ホル・ホースの身体がビクリと跳ね、その場に縫い付けられたかのように静止した。

「ホル・ホース、あんたの知り合いなのか?」
「い、いや、その...」

今回ばかりはさしものホル・ホースも冷や汗が止まらなかった。
なぜこのタイミングで、この施設に、よりにもよって空条承太郎がいるのか。
数分前までの浮かれていた自分にエンペラーをぶち込んで成り代わりたいとさえ思えるほどの不運だ。

26知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:54:38 ID:HdPfynu.0

どうにか誤魔化せないかと必死に模索するが...

「大した仲じゃあねえさ。俺の仲間がソイツに撃たれたってだけの関係だ」

ふんだんに敵意を塗りたくられた言葉に、ホル・ホースは思わずグッと言葉を詰まらせる。
やはりというべきか、承太郎は自分を相当に警戒し敵視している。
そしてそれを知られるということは...

「...それは本当なのか」

当然、味方だと思っていた奴からは懐疑の眼で見られてしまうわけだ。

カチャリ、と鍔鳴りの音がした。ホル・ホースの背後でおじさんが刀を構えた音だ。

ホル・ホースは己の置かれた状況を顧みる。
恐らく、ここにいた面子は承太郎から自分の情報を聞いているだろう。
そして、こちらの手の内にあった明からは疑われ、おじさんは既に臨戦態勢に入っている。
残るはおじさんの背で眠る男と眠るまどか。
当然、かかわりのない男は除外し、残るはまどか一人だ。
だが、彼女一人が味方になってくれたところでどうする?いや、そもそも、彼女も彼女で承太郎の仲間を撃ったと聞かされればこちらから離れてしまうだろう。

(ヤベエぜチクショー!!この状況、日本じゃ四面楚歌っつったか?どう切り抜けりゃあいいんだよぉ〜〜!!)

ダラダラと冷や汗を流し言葉を詰まらせるホル・ホース。
必死にベストな回答を模索するも、時間は有限だ。誰も彼もが律儀に待ってくれるわけではない。

27知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:55:04 ID:HdPfynu.0

「答えられないってことは、そういうことなんだな?お前、おじさんに嘘ついたのか」

背中越しにも伝わるおじさんの殺気がホル・ホースの背中を射抜く。
それにつられ、ホル・ホースは咄嗟に口を開いてしまった。

「た、たしかに俺は承太郎の仲間のアヴドゥルを撃ったぜ。だが、あいつは生きてたし後遺症もなくピンピンしてたんだぜ!?いまだって承太郎がここに連れてこられなけりゃあ一緒に旅をしてるくらいだ!」
「撃ったのは本当なんだな」
「う、ぐ...」

明からの追求により、ますますホル・ホースの立場は無くなっていく。
これで味方はいなくなった。もしもこの立場に置かれたのが元相棒のJ・ガイルのような奴なら本性を現して戦うなり逃げるなりするだろう。
だが、ホル・ホースは常に№2の男。誰かと組んでこそ力を発揮するとかけば聞こえはいいが、言い方を変えれば一人でできることなどたかがしれている。
絶体絶命のこの状況においても、リアリストである彼には、やぶれかぶれの特攻に踏み切ることはできなかった。

だが、そんな臆病に思えるほどの慎重さが、生への道を示すこともある。

「―――だ、だめっ!!」

甲高い声が響き渡った。
いつの間にか眼を覚ましていたまどかは、寝起きで覚束ない足取りで立ち上がろうとし、力が入りきらず転んでしまう。
何故、ホル・ホースが追い立てられるように孤立しているのか。何故、見知らぬ人たちが皆ホルホースに敵意を向けているのか。
彼女は事の顛末をなにも理解していない。
ただ、自分を助けてくれた彼がこのままでは危ないこと。それだけは辛うじて理解できた。

どうにか立ち上がったまどかは、ホル・ホースを庇うかのように、両手を左右に広げ彼の前に立った。

「やめて...ホル・ホースさんを虐めないで...!」

普段は優柔不断な彼女がこうも積極的に動けたのは、放送で呼ばれた巴マミと志筑仁美の存在が大きい。
大切な存在である彼女達の死は、まどかから喪失の恐怖を刻み込んだ。
その恐怖は、止める言葉を捜すよりも先に行動を選択した。

28知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:55:27 ID:HdPfynu.0

「......」

無言で見下ろしてくる承太郎の視線にまどかの足が震えあがる。
恐い。承太郎から向けられるのが殺意や怒りではないのはわかるにせよ、ただでさえ激しい身長差や彼生来の目の鋭さのせいもあり、必要以上の威圧感を覚えてしまう。
けれど、ここで折れればホル・ホースが危ないかもしれない。
まどかはくだけそうになる腰をどうにか奮いあがらせ、承太郎の視線に正面から向き合った。

「...すまないが、俺もまどかと同意見だ」

明が振り返り、まどかの隣にずいっと並び立つ。

「あんたの仲間が撃たれたというのは事実だろうし、それに怒ることを咎めることはできない。
だが、この男は曲がりなりにも俺やまどかを身体を張って助けてくれた。そんな男を見捨てるような真似はできない」

明は目を瞑り、頭を下げる。

「どういうつもりだ」
「この人数の女子供を守っているあたり、恐らくあんたも殺し合いには賛同していないのだろう。
だが、ホル・ホースを殺すつもりなら、俺はあんたや葛城と戦わなければならなくなる。俺はあんたたちとは戦いたくはない。だから頼む。この殺し合いの場だけでもホル・ホースを見逃してくれないか」
「......」

承太郎の返答はなく、おじさんも現在の状況を見極める為に静観に徹し、沈黙の時間が訪れる。
その間も、まどかと明はホル・ホースの前から動こうとしない。
そんな彼らの姿を見て、ホル・ホースは感極まり震えていた。

(や...やった!ようやく信頼という種が芽吹いてくれたぜぇ〜〜ッ!!)

彼のソレは感動とは程遠い保身というエゴ丸出しのものであったが。

29知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:56:05 ID:HdPfynu.0

(やっぱりもつべきものは女だぜ。ここで手を出しゃ男が廃るってもんだろ、承太郎ォ)

もしも最初に出会ったのが明だけなら彼も承太郎側についただろう。
だが、不慮の事態とはいえ、自分が傷ついても無力な少女を助けようとしていたホル・ホースの姿は、明にとってはそれだけでも好評価に繋がった。
だから、ホル・ホースを見捨てることが出来ない。だから、戦ってでも止めようとしてくれる。
面倒ごとは優秀なコマに押し付け自分は安全にふんぞり返る。まさしく傍若無人な『皇帝』のカードに相応しい振る舞いだろう。

ホル・ホースはそんな歓喜の入り混じった黒い考えを表に出さず、ただ戸惑うように、冷や汗すらかきつつ状況を見守っていた。

「...名前は何だ」

沈黙の中、口を開いたのは承太郎だった。

「...宮本明」
「明、俺も無駄な争いをするつもりはねえ。お前がホル・ホースの味方をしようが、俺に敵対しないならそれでいい」
「それは、ホル・ホースを殺すつもりもないと捉えていいのか」
「好きにとりな」
「恩に着るよ」

明が微笑みを浮かべ、ホル・ホースを警戒する承太郎が構わないなら、とおじさんも構えを解く。
その背後、ホル・ホースは内心でガッツポーズを決めていた。

(や、やりぃ!これで当面の危機は脱したぜ。あとはこの息苦しい場所からさっさとトンズラしちまえばこっちのもんよ)
「あの、ホル・ホースさん...なにがあったんですか?」
「...ま、ちょいと複雑な事情ってもんがあったのさァ」

状況説明を求めてきたまどかをあしらい、どう逃げ出そうかと算段を立てようとしたときだ。

「だが」

そう区切った承太郎に、ホル・ホースは思わず「えっ」と聞き返しかける。

「そいつにはそれなりのケジメって奴をつけさせてもらうぜ。...なに、そんな堅苦しいことじゃねえ。少しばかり聞きたいことがあるだけだ」

30知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:57:07 ID:HdPfynu.0




カチッ。カチッ。


時計の針が刻む音が耳に染みる。

いま、室内にいるのは承太郎とホル・ホースの二人だけ。

机を挟み椅子に座らされるホル・ホースと、その側に立ち見下ろす承太郎。
まるで取り調べのような状況に、ホル・ホースの内心は穏やかであるはずがなかった。

(あ、明のヤロォ〜、話をするだけならってあっさりと引き下がりやがって〜〜!!)

先ほどまではホル・ホースを庇っていた明とまどかだが、二人で話をしたいという承太郎の要望をあっさりと受理し、これまた要望どおり、他の者達と共に部屋を離れてしまった。
承太郎の仲間を撃っていたというディスアドバンテージがあり、承太郎と争いたいわけでもない二人からすれば当然なのだろうが、残された本人からしたらたまったものではない。

(だからってコイツと二人きりにして俺が無事な保障はねえだろうが!)

無論、承太郎にとっては、ここで二人との約束を無視してホルホースを殺すことは容易い。
いまこの状況ならば、ホル・ホースを殺した後は窓からでも逃げ出せば明やおじさんと戦うようなこともない。
が、それは承太郎が万全であると前提した上でだ。
目だった傷こそはないにせよ、彼にしては珍しく湿布や絆創膏を身体の至る箇所に貼っており、衣類もそこそこに汚れ傷ついている。
誰と戦ったのかはしらないが、さしもの彼一人では手に余ると判断したのだろう。
彼からしても、明とおじさんは仲間に引き入れ戦力として手においておきたいはずだ。
ならばこそ、彼らとの約束を自ら破るような真似はしない。

(って考えもあるが、絶対とは言い切れねえ...心臓に悪すぎるぜ、この距離感はよぉ)

31知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:57:34 ID:HdPfynu.0

「ホル・ホース」

ついに発せられた承太郎の言葉に、ビクリと身体が震え上がる。

「いまオメーに聞きたいことはひとつだけだ。たったひとつ答えればそれで終わりだ」

たったひとつだけに答えればいい。そんな言葉を救いとは受け取れない。
なぜならそのひとつはもう察しがついているし、その答え如何にしても自分がタダではすまないと解り切っているからだ。

「DIOのスタンド能力はなんだ」

やっぱりだ。ホル・ホースの冷や汗が再びドッと湧き出した。

スタンド使いは己の能力を知られることを嫌う。
当然だ。いくら強力な能力をもっていようともタネが知られればいくらでも対策をうつことができる。
そして、DIOは一層、その能力の秘匿を重視し、限られた認めた者にしか能力を明かしておらず、口封じのためならば、エンヤ婆のような筋金入りの忠臣ですら平然と殺すほどだ。
それを、よりにもよって空条承太郎に話したと知られれば、間違いなくDIOに殺されることだろう。

(だが、俺はそもそもあいつの能力を知らねえ。知らねえが、それで承太郎が納得するとも思えねえ!)

当然、金の繋がりでしかない自分が知るはずも無く、もしうっかりDIOの能力を知ってしまえば間違いなく殺される。
だが、ここで知らないと突き通しそれで承太郎が納得するはずもない。かといって、適当な嘘でごまかせる相手でもない。
そして、いつまでも考える時間をくれる相手でもない。

「...なるほど。見上げた忠誠心だな、ホル・ホース」
「ち、ちげえ!俺は知らねえ!本当にDIOの能力なんざ知らねえんだ!!」

結局、本当のことを話すほかないのだ。

32知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:58:38 ID:HdPfynu.0

「考えてもみろよ。あのエンヤ婆でさえ口封じの為に殺すような奴だぜ、俺みたいな金で雇われた殺し屋に教えるはずもねえ」
「......」
「仮にジョセフ・ジョースターのハーミット・パープルに頭を覗かれてもヒントもなんにもでやしねえ。本当だ!」

一気に捲くし立てたホルホースの口が止まり、静寂が訪れる。
その静寂が、ホルホースにはとても重苦しくて仕方がない。
イヤに己の心臓の鼓動が響く。
裁判所に立つ被告人とはこんな気分なのかと思わざるをえなかった。

「...だろうな。オメーの言うことは尤もだ」

静寂を破り、承太郎の口から出た言葉は、ホル・ホースの顔を驚愕と歓喜に染め上げ

「奴は慎重な男だ。奴の『時間を止める能力』を知られようものなら、オメーのような忠誠心の低い男はタダじゃあすまねえだろうな」
「そ、そうだぜ承太郎!俺がDIOの能力を知った日にゃ...ぁ...」

一瞬で硬直させた。

33知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:59:01 ID:HdPfynu.0

まるでがら空きの顎にプロボクサーのアッパーを受けた気分だった。

いま、こいつはなんと?

「て、テメー承太郎、いま...なんて...」
「...奴の能力は」
「言うんじゃねえええええええ!!テメー、なんてことしやがるんだ!!!」

コレまででも散々冷や汗をかいてきたというのに、まだ吹き出る余裕があったのか。
滝のように流れる汗は、まるで失禁したかのように衣類を湿らせていく。

(ふ、ふざけんじゃねえ!いま、俺は確かにDIOの能力を知っちまった!奴にバレたら俺は間違いなく殺される!!)

先ほどまで"もし知っていたら"という仮定も思い浮かべていたため、余計に息は乱れ鼓動は更に波打ってしまう。
もし、DIOと遭遇したとき、自分は今まで通り『何も知らないままの服従者』でいられるのか。
それとも『無知を演じる道化』を気取られないようにビクビクと怯え続けなければならないのか。

(い、いや、それ以上に...)

「オメー...なんで奴の能力を知って、まだ無事でいやがる」
「...ソイツはテメーで考えな」

自分がDIOに体験させられた摩訶不思議な出来事も、時間を止められるなら辻褄が合う。
つまり、承太郎は確信を持って時間を止められる能力だと断言したのだ。
承太郎がDIOの能力を知っておきながら五体満足な理由はなんだ―――ホルホースは考える。

34知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:59:22 ID:HdPfynu.0

①DIOの能力を知っている者から教わった。
単純に考えるならこうだろう。
金で雇われた者は勿論、比較的忠誠心の強いエジプト九栄神の連中でも何人がDIOの能力を知っているのやら。
その九栄神も既にほとんどを承太郎たちに倒されている上に、能力を知られたという報告はあがっていない。
なら誰に教わったというのか...皆目検討がつかない。

②承太郎はDIOの能力を知った段階でこの殺し合いに連れてこられた。
ハッキリ言ってこの可能性はないだろう。
自分は確かにボインゴと組んで承太郎一行を追跡していたが、連中はDIOの館に近づいてはいたものの、確証は得ていないという段階だった。
そんな折に、気がつけばこの殺し合いのセレモニーに連れて来られていたのだから、連中がその段階でDIOの能力を知っていたとは考えにくい。

(い、いや、待てよ。確かに俺は気がついたときに巻き込まれていたが...果たして本当にその認識であっているか?本当は数日間程度は眠らされていたんじゃあねえか?)

もしも自分が数日間眠らされており、時間の感覚が狂わされていたとしたら。
その数日間のうちに承太郎たちがDIOの手がかりを掴み、何らかの拍子で能力を知ったのかもしれない。
となれば、この可能性が最も高い。



(まさか...まさかとは思うがよ...)

ありえない。しかし、広がりだした仮定はもう止まらない。
ホル・ホースの脳内は、第三の理由を既に作り上げていた。

③承太郎一行がDIOに勝利した

あのDIOを、しかも時を止めるなどというトンデモ能力を持った怪物を、ジョースター一行が倒せるなどと到底思えない。
第一、DIOも名簿に載っている以上、奴の生存はほぼ確実だ。
だが、もしも、万が一、なにかの奇跡が起こり、奴に勝利寸前まで持ち込んでいたとしたら。
確たる勝算があるからこそ、承太郎は、なおも絶望せずにDIOに立ち向かおうとしているのなら。

(お...俺は...どう動くべきだ!?DIOにつくか...承太郎につくか...)

DIOにつけば、暗殺をしくじらない限りは金は手に入る。...その代わり、奴に恐怖で支配され続けることになる。
承太郎につけば、明のような奴がいる限りは奴は手出しできず、殺し合いから抜け出しあとはトンズラこけば二度と会うこともないだろう。

支配か、自由か。

ホル・ホースの天秤が傾き始める。

35知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:00:07 ID:HdPfynu.0



明は入り口で見張りを、おじさんは棟内の警備に出ていた。
医務室にはベッドで眠る野獣先輩と、それを看る春花、相場、朧、まどかの四人、それに写真と会話する西の計6人が集っていた。

さて。看病をしようとしている四人だが、いきなりある問題に躓いていた。

「クゥーン...(子犬)」
「えっと...お尻の中に矢が入ったんだっけ...」
「...俺たちのすることはないんじゃないか?」

そう。特に外傷も見当たらない野獣先輩をどう看病すればいいのかという問題である。

野獣先輩の身体は至って健康的。しかも、苦しむどころかご満悦な表情を浮かべながら暢気に寝息を立てている。
尻から入った矢があるというが、外科医でもない彼らに矢を取り出すことなどできず。
現状、彼らに出来ることは特にないのだ。

「へー、幽霊ね。腹とかは減るの?」
『いや、そういった生理現象は無いのう。特に寿命などもないし、案外楽じゃぞ』

一方の西は、野獣先輩の看病などはそっちのけで、写真の親父、吉良吉鷹との会話に夢中になっていた。
ガンツのこともあり、死者が蘇るという事実事態は誰よりも早く受け止められたが、実際に死んでいる者と話すのはこれが初めてである。
そんな未知との遭遇が、彼の興味を煽ったのだ。

(世界の全てを知り尽くしてると思ってたが...俺の知らないことがどんどん湧いてきやがる)

やはりこの会場は面白い。
たった数時間でスタンド能力に幽霊に異能力を消す目なんて超常現象にお目にかかれたのだから。

36知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:01:22 ID:HdPfynu.0

(それに明の話じゃあ、あのホスト侍とはまた違う吸血鬼なんてのもいるらしいからな...ヤベェ、らしくなくわくわくしてきやがッたぜ)

彼ら超能力者は自分達人間と身体の構造は違うのか。
死に瀕した時、どんな悲鳴を挙げるのか。
幽霊を物理的に殺したらどうなるのか。

(っ、ヤベ、勃ちそう)

そんな一種の期待への恍惚に、西の下半身が微かに反応する。

(今回ばかりは気をつけねえェとな。空条承太郎だけじゃねえ、宮本明と葛城相手に下手にボロを出すのは悪手だ)

彼の属している東京のガンツチームは底なしのお人よしばかりだから遠慮なしに振舞えたが、あの三人は違う。
承太郎も明も、無力な者を見捨てられないお人よしな面こそあるものの、それ以上に敵に対しての冷酷さを持ち合わせている。
近い人物でいえば玄野計だが、実力は彼の比ではない。あのメンバーの中で最も近接戦に優れる風大左衛門でようやく彼らの領域だろう。
そして、葛城蓮。彼も赤首輪の参加者であることから、承太郎たちとほぼ同等の実力者であると伺える。
更に、彼からは承太郎たちとも自分とも違う、未だ体験したことのない異様ななにかを感じ取っていた。
それがなにかはわからないが、少なくともただの剣の達人ではないことは確かだ。

(俺や玄野ばりの冷静さに筋肉ダルマ並の戦闘力...敵にまわせば面倒だが、手綱を握れればカタストロフィに向けての戦力になる)

毀れそうになる笑みを掌で隠しつつ、ちら、と朧たちに目を向ける。
承太郎たちを制御するには彼らのようなお人よしの弱者が必要だろう。
でなければ、あの三人はそれぞれ赤首輪の参加者を狩って脱出して終わりになってしまう。

(しかしそうなるとあいつは邪魔だな)
「あの...」

おずおずと話しかけてきたまどかに、西はジロリと目を向けた。
その視線の鋭さに恐れを抱きつつも、まどかは意を決して口を開いた。

37知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:02:13 ID:HdPfynu.0

「わたしも写真のお爺さんと話をしてもいいですか?」
「あ?なんで?」
「き...聞きたいことがあるんです」
「...チッ」

西は舌打ちと共に写真をまどかに渡した。

『お嬢ちゃん、ワシに聞きたいこととはなんじゃ?』
「...お爺さんは、死んだ人と会話をすることはできるんですか?」
『ムッ?』
「マミさんと仁美ちゃん...わたしの友達が、放送で呼ばれたんです。もしもお爺さんが死んだ人たちと会話ができるなら、二人と会わせて欲しいんです」

まどかは、二人が死んでしまったことは理解はしているものの、まだ納得はできていなかった。
だから、たとえ更なる苦しみが待っていても、確かめられるなら確かめたいと思った。
いや、それ以上に、彼女達の声が聞きたかったのだ。
話す内容なんてまだ決めていないけれど、当たり障りのないことでもなんでもいい。
ただ、彼女達の声を聞きたかったのだ。

『あ〜...すまんがそれは無理じゃ。ワシはたまたま現世に留まれただけで、他者の魂に干渉できるわけじゃないんじゃ』
「...そうですか...」
『力になれなくてすまんの』
「いえ...ありがとうございました」

二人に会えないことで意気消沈するまどか。
そんな彼女を見かねて、朧が両肩にそっと毛布をかけた。

38知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:02:32 ID:HdPfynu.0

「朧さん...?」
「無理はなさらずともよいのですよ」

朧の打算無き微笑みと与えられた温もりに、曇りかかっていたまどかの心が少しだけ晴れる。
お茶を淹れてきますね、と朧は離れる。
少し遅れて、まどかは立ち上がり朧のあとに続く。

「まどか殿?」
「わたしも手伝います」

まどかは決して吹っ切れたわけではない。
未だに悲しみを引きずっているし、ふとした拍子ですぐに沈んでしまう。
しかし、だからといって座り込んだままでなにか変わるかといえばそうでもない。
なにかしら動かなかればやっていられない。そんな想いだった。

そんな彼女の姿を見て、朧は微笑む。
いつもは伊賀の者たちに世話を焼かれ、大切に守られ、苦労をかけばかりだ。
けれど、いまはこうして自分よりも小さな子を引き連れている。
伊賀の者たちから見た自分はこんな風なのか。妹でもいたらこんな感じなのだろうか。

(私がしっかりせねば)

承太郎たちを除けば、おそらく自分が最年長だろう。
普段は守られてばかりだが、今回は自分が守らなければならない。
朧は、より一層張り切ろうと気を引き締めた。

39知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:03:23 ID:HdPfynu.0

「...強いね、鹿目さんは」
「そうだな」

春花と相場は、それぞれの感情を込めた眼差しでまどかを見つめる。

春花は、大切な者を失った悲しみの共感者として。
相場は、まるで興味がないかのような冷ややかな目で。

(ああいうタイプは野崎には毒だな。変な影響を受けなきゃいいけど)

相場から見て、鹿目まどかといいう少女は自己犠牲心の強い少女だ。
傷心中なら大人しくしていればいいものの、ああして自分がお荷物になるまいと、心配をかけまいと外面だけを取り繕っている。
燃え盛る炎の中、春花の父が己の身を顧みず祥子を庇い続けたのには感銘を受けたが、まどかは別だ。
肉親や恋人のような関係が深い者ならまだしも、会って数十分の人間相手に自分を蔑ろにしてまでの献身は、尊敬を通り越して薄気味悪い。

それだけならば勝手にやっていればいいと放っておくだけだが、問題はここにいまの春花がいることだ。
彼女は、真宮たち殺害の件の負い目から、自分の命を軽視している節がある。朧を庇った際の耳の怪我がいい例だ。
そんな彼女がまどかと関わり、万が一にも自己犠牲に酔いしれるようなことがあれば目も当てられない。
彼女が愛を注ぐのは万人ではなく、この相場晄だけで充分だ。

それを防ぐには、まどかを殺してしまえばいいのだが、それで自分が下手人だと判明すれば春花の立場も怪しくなるかもしれないし、
まどかがいなくなったところで、第二、第三と別の者が現れるかもしれない。

ならばこそ優先されるのは、一刻も早い春花の脱出である。

そしてその方法は、いま手中に収めている。

40知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:04:18 ID:HdPfynu.0

「スゥー....ハァー...」

野獣先輩と呼ばれるこの赤首輪の男の殺害による脱出だ。

彼が、尻に不思議な矢が入ったという信じ難い理由で目を覚まさないでいるのは非常に好都合だ。
誰にも見られず、且つ目立つ外傷でなければ、尻に入った不思議な矢がなんらかの効果をもたらしたということで処理できる。

その為の道具は、ある。
相場の右手に握られている粒錠の毒薬。
彼がボウガン以外に支給された道具である。

(飲ませないと効果がないから、特に使い道はないと思ってたけど運が良かった)

本当にこれで死ぬかはわからないが、わざわざ殺し合いの場で支給するというのだから、本物で間違いないだろう。

(ただ殺すだけじゃ意味がない。真宮の放送を信じるなら、こいつの側に春花がいないと駄目だ)

彼の殺人計画はこうだ。
まずは眠る野獣にこっそりと毒薬を飲ませる。
苦しみ始めたところで春花を呼び、野獣に呼びかけさせる。
承太郎、ホル・ホース、おじさん、明は別の場所にいるため異変に気づいたところで駆けつけるのには時間がかかる。
残る三人だが、西はまず警戒して近寄らないだろう。
そして、朧とまどか。
この二人は春花を手伝うために駆け寄ってくるだろうが、その前に水を持ってきてほしいだの、タオルを用意してくれだのと自分が指示を出してやればいい。
写真の親父は参加者でもなければ所詮は写真なので脱出の権利はどう足掻いても手に入らないだろう。
時間を稼ぎ、その間に野獣が死ねば、計画は成功だ。

春花を含む皆はショックを受けるだろうが、『彼の死を無駄にしてはいけない』とでも言えば、否が応でも一番近くにいた春花を脱出させることになるはずだ。

(承太郎とホル・ホースがいつ戻ってくるかわからない...やるならいまだ)

春花がまどか達を見ているこの隙しかチャンスはないだろう。
相場は、そっと野獣に寄り添い、彼の口元に掌がかざされ

「お二方、お茶が入りm」

同時に、朧が己の脚に躓き、倒れた上体と共に盆と湯のみが宙を舞った。
そして、熱湯は―――野獣の脚にぶちまけられた。

41知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:05:20 ID:HdPfynu.0


「ヌゥン!ヘッ!ヘッ!ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!」

あまりの熱さに野獣は目を見開き、我慢もできず限界まで開口し、絶叫と共に床から天井へと所狭しと跳びまわった。
その騒音のごとき声量に、皆は各々の思考すら停止させられ、ただ己の耳をふさぐことしかできなかった。

「フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!...ハァ」

ひとしきり叫び終えスッキリした野獣は、涅槃の如き表情を浮かべ、数秒沈黙。

「ふざけんな!!人が気持ちよく寝てたのに頭にキますよ!!」

そして、鬼のような形相で咆えた。

「ドッキリにしてもやりすぎだってはっきりわかんだね。犯人は早く名乗り出てホラホラホラホラ」

寝起きだというのにペラペラと捲くし立てる野獣に圧され、一同は呆然としてしまう。

42知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:06:20 ID:HdPfynu.0

「なんだよドッキリ仕掛けといて怒られるの初めてかよ。責任(ケツ)もたれたことしかねえのかよ誰かによ」

バ ァ ン!!(大破)

ドアを蹴飛ばし部屋に転がり込むのは、騒ぎを聞きつけやってきたのはおじさんと明だった。

「なに騒いでんだオイオラァ!!」
「!...あんたの仕業っすか。女子供にあんな危ないドッキリ仕掛けさせといて自分は高みの見物とはACceedの器もたかがしれますね」
「アァ!?」

野獣の冷ややかな視線と言葉に、おじさんのこめかみに青筋が走る。
彼の殺気を感じ取った明は、慌てておじさんを羽交い絞めにして動きを止めた。

「ウ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!ウ゛ゥ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
「落ち着け葛城!」

火花を散らしあう野獣と葛城に、自然と場の空気も張り詰めたものとなる。
今は明が押さえ込んでいるが、もし拘束が解ければどうなるかわかったものではない。
そんな重圧の中、朧が震える手を掲げた。

「お...お茶を零したのは...私でございます」
「は?(威圧)」
「自分の足に躓き...どうか...お許しを...」
「ふぁっ!?」

目に涙を溜めながら土下座をする朧に、野獣は思わず面を食らいかけよった。

43知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:07:05 ID:HdPfynu.0

「泣かないでくれよな〜頼むよ〜」

野獣は肩膝をつき己の目線を相手に合わせたうえで、慰めるように熟練の手つきで朧の頭を撫でる。

「ちょっとビックリしたけど大したことはないからホラホラホラホラ」

野獣は立ち上がり朧の頭から手を離し、両手を頭の後ろで組み腰を左右に振り始めた。
自分は健在であるという、彼なりのアピールだった。

「人間は失敗してなんぼだし、このくらいのミスならまあ多少はね?」

息もつかせぬ程の早さで繰出される慰めの言葉に朧の涙も引き、それを確認した野獣も王者の風格を漂わせる微笑を浮かべ頷いた。

「...落ち着いたか、葛城」
「フゥー、フゥー...もういい歳だからね、おじさんも」

ひとしきり吼えて気が紛れたおじさんは、引き止めてくれた明に軽く頭を下げ、小田○正のような笑顔を見せた。

「な、なにがあったってんだ?」

騒ぎを聞きつけやってきたホル・ホースと承太郎。
前者はただ困惑し、後者は一筋縄ではいかなさそうなこの面子に小さくため息をついた。

「...やれやれだぜ」

44知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:08:08 ID:HdPfynu.0




(間違いない...この男、空条承太郎じゃ)

吉鷹は、写真の中からチラチラと様子をうかがい、ゴクリと唾を飲み込んだ。

西丈一郎達と会話をしている最中、承太郎の名前は出ていたが、それが本物かどうかは己の目で確かめるまでは判断できずにいた。
そしてその目で見てわかった。この男は確かに空条承太郎だと。
だが、それにしては若い。己の知る承太郎も三十歳近くにしては若々しい顔立ちではあるが、それにしても若いのだ。
その上で、この男は己の知る空条承太郎と同一人物であるという、奇妙な感覚に陥っていた。

(何より奇妙なのは、ここの連中が誰一人として吉影の名に反応を示さなかったことじゃ)

もしも、承太郎が、この会場の誰もを傷つかせることなく殺し合いを破壊しようという聖人染みたことをのたまうならばわかる。
が、ホル・ホースへの対応を見る限り、とてもそうとは思えない。
敵対している者には容赦はしない。そんな純粋なスタンド使いらしい思考の持ち主だ。
ならば、吉影については多少なりとも言及してしかるべきだが、なにも話した様子はない。
なにか企んでいるのか?それとも主催に記憶でも消されているのか。あるいはなにかもっと別の...?

(空条承太郎...敵に回せば恐ろしいことこの上ないが、味方につければこれほど頼もしい存在もいない...どうにか吉影の力になるよう誘導できんものか)

全ては愛する息子のために。
父親は独り静かな戦いへと臨む。

45知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:08:35 ID:HdPfynu.0

【H-3/一日目/早朝/病院】




【野獣先輩@真夏の夜の淫夢派生シリーズ】
[状態]:背中の皮膚に少し炎症、疲労(大)、身体の中に矢@ジョジョの奇妙な冒険が入っている。気絶
[装備]:吉良吉廣の写真@ジョジョの奇妙な冒険、
[道具]:基本支給品×1、不明支給品×0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:気の向く(性欲を満たす)ままに動く
1:状況を把握する
2:吉良と左衛門犯したい...犯したくない?
[備考]


※毒物をぶち込まれると即死性ではないかぎり消化・排出することができる。排出場所は勿論シリ。
※殺し合いを認識しました。
※吉良(川尻の顔)と左衛門の顔をそれぞれKMR、遠野に似てると思い込んでいます。
※吉鷹の持っていた矢@ジョジョの奇妙な冒険が野獣先輩の尻の中へ吸収されました。異変があるかはヨクワカンナイケドネ




【虐待おじさん@真夏の夜の淫夢派生シリーズ】
[状態]興奮、頬にダメージ(小) 疲労(小)
[装備]日本刀詰め合わせ@彼岸島
[道具]基本的支給品、鞭と竹刀とその他SMセット(現地調達品)、吉良吉廣の写真@ジョジョの奇妙な冒険。
[思考]
基本:可愛い男の子の悶絶する顔が見たい。殺しはしないよ。おじさんは殺人鬼じゃないから。
0:情報交換をする。
1:殺し合いが進んでいるようなので、なるべく主催を倒すために行動する。
2:また会ったらラ・ピュセルを調教する。 元の世界で平野店長やタクヤさん(KBTIT)と共に調教したい。
3:あのウニ頭の少年(上条)も可愛い顔をしているので調教する。
4:気合を入れ直すためにひでを見つけたらひでを虐待する。
[備考]
※参戦時期はひでを虐待し終わって以降
※ラ・ピュセルを女装した少年だと思っています


【吉良吉鷹の写真@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]健康
[思考]
基本:息子(吉良吉影)の有利になるように動く。
0:情報交換をする。
1:眼前の承太郎が自分の知る承太郎かどうかを確かめる。もしも吉影の力になるのなら...?

46知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:09:14 ID:HdPfynu.0

【宮本明@彼岸島】
[状態]:雅への殺意、右頬に傷。
[装備]:ドラゴンころし@ベルセルク
[道具]: 不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針: 雅を殺す。
0:情報交換をする。
1:吸血鬼を根絶やしにする。
2:ホル・ホース及びまどかとしばらく同行する(雅との戦いに巻き込むつもりはない)
3:邪魔をする者には容赦はしない。
4:隊長...まさかな


※参戦時期は47日間13巻付近です。
※シェンホアと情報交換をしました。



【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(大)、失禁
[装備]: 女吸血鬼の服@現地調達品、破れかけた見滝原中学の制服
[道具]: 不明支給品0〜1、小黒妙子の写真@ミスミソウ
[思考・行動]
基本方針: みんなと会いたい。
0:情報交換をする。
1:ほむらとの合流。さやか、杏子が生きているのを確かめたい。
2:明とホル・ホースと同行する。
3:あの子(ロシーヌ)の雰囲気、どこかで...?
4:マミさん...仁美ちゃん...そんな...


※参戦時期はTVアニメ本編11話でほむらから時間遡航のことを聞いた後です。
※吸血鬼感染はしませんでした。
※シェンホアと情報交換をしました。


【ホル・ホース@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:疲労 (大)、精神的疲労(絶大)、失禁、額に軽傷、スズメバチの毒液による腫れ
[装備]:吸血鬼の服@現地調達品、いつもの服、ポッチャマ...のヌイグルミ@真夏の夜の淫夢派生シリーズ、
[道具]:不明支給品0〜1、大きめの葉っぱ×5
[思考・行動]
基本方針: 脱出でも優勝でもいいのでどうにかして生き残る。できれば女は殺したくない。
0:嬢交換をする。
1:しばらく明を『相棒』とする。
2:DIOには絶対に会いたくない。
3:まどかを保護することによっていまの自分が無害であることをアピールする(承太郎対策)。
4:そういやこいつら、スタンドが見えているのか
5:DIOと承太郎...いざという時にはどっちにつきゃあいいんだ!?


※参戦時期はDIOの暗殺失敗後です。
※赤い首輪以外にも危険な奴はいると認識を改めました。
※吸血鬼感染はしませんでした。
※シェンホアと情報交換をしました。
※DIOの能力を知りました。

47知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:09:36 ID:HdPfynu.0
【西丈一郎@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]:ポンの兄の拳銃@彼岸島
[道具]:不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針:赤首輪の参加者を狙い景品を稼ぐ。装備が充実したら赤首輪の参加者を殺すなり優勝なりして脱出する。邪魔する者には容赦しない。
0:嬢交換をする。
1:相場は利用できるだけ利用したいが、戦力にあてができれば捨てる。
2:いまは準備を整える。
3:岡が死んだので使えそうな手ごまを探したい。現状の有力候補は承太郎、明、葛城(虐待おじさん)。


※参戦時期は大阪篇終了後。
※承太郎、春花、朧と情報交換をしました。


【相場晄@ミスミソウ】
[状態]:右肩にダメージ、承太郎への嫉妬と春花がなびく可能性への不安
[装備]:真宮愛用のボウガン@ミスミソウ ボウガンの矢×1
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針: 春花と共に赤い首輪の参加者を殺し生還する。もしも赤い首輪の参加者が全滅すれば共に生還する方法を探し、それでもダメなら春花を優勝させて彼女を救ったのは自分であることを思い出に残させる。
0:情報交換をする。
1:春花を守れるのは自分だけであり他にはなにもいらないことを証明する。そのために、祥子を見つけたら春花にバレないように始末しておきたい。
2:赤い首輪の参加者には要警戒且つ殺して春花の居場所を聞き出したい。
3:俺と春花が生き残る上で邪魔な参加者は殺す。
4:青い髪の女(美樹さやか)には要注意。悪評を流して追い詰めることも考える。
5:カメラがあれば欲しい。
6:西はなにかこの殺し合いについて関与しているのか?
7:空条承太郎と鹿目まどかは始末したい。最低でも、春花とは切り離したい。


※参戦時期は18話付近です。
※承太郎、春花、朧と情報交換をしました。

48知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:10:06 ID:HdPfynu.0


【朧@バジリスク〜甲賀忍法帳〜】
[状態]:腹部にダメージ(中)、疲労(中〜大)
[装備]:リアカー(現地調達品)
[道具]: 不明支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針:弦之介様と会いたい
0:情報交換をする。
1:脱出の協力者を探す。
2:陽炎には要注意。天膳にも心は許さない。
3:天膳が呼ばれたが...正直信じられない。


※参戦時期は原作三巻、霞刑部死亡付近。
※春花、承太郎と情報を交換しました。
※天膳はまた蘇るのだろうと思っています。
※西、相場と情報交換をしました。



【野崎春花@ミスミソウ】
[状態]:右頬に切り傷・右耳損傷・出血(中)、頭部から消毒の匂い
[装備]:ベヘリット@ベルセルク
[道具]:不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針:祥子を救い、佐山流美を殺す。その後に自分も死ぬ。
0:情報交換をする。
1:祥子、相葉の安全を確保する。
2:小黒さんは保留。



※参戦時期は原作14話で相場と口付けを交わした後。
※朧の眼が破幻の瞳であることを知りました。
※朧、承太郎と情報を交換しました。
※西、相場と情報交換をしました。


【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ、出血(止血処置済み)、帽子から消毒の匂い
[装備]:
[道具]: 不明支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを破壊する。主催者の言いなりにならない。
0:情報交換をする。
1:ある程度休憩をとったら行動を開始する。
2:DIO・先程の化け物(ゾッド)には要警戒。
3:相場には警戒。西にも要注意。
4:ホル・ホースは監視する。

※参戦時期は三部終了後。
※朧の眼が破幻の瞳であることを知りました。
※春花、朧と情報を交換しました。
※西、相場と情報交換をしました。

49 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 02:10:36 ID:HdPfynu.0
投下終了です

50名無しさん:2019/04/11(木) 05:35:18 ID:2fI49EJ60
投下乙です。掘る・ホースは承ォォン!太郎との因縁を一応は清算できてラッキーですね。写真の親父も含めた三者で時系列の違いが大きく出てますねコォレハ‥‥
病院組はまどかや朧の癒し組に対して西や相場みたいなやべー奴もいて全然シリアスなのに野獣とおじさんのやり取りで腹筋が崩壊しました。目力先輩は卑怯

51名無しさん:2019/04/11(木) 14:17:12 ID:yv0jc3Qs0
投下乙です
ホル・ホースや写真親父と承りが組む時が来たのか?とはいえ明さんと承太郎という対主催最強クラスの二人が出会えたのは頼もしい。
前半は緊張感溢れる展開なのに後半はBB劇場みたいなギャグ空間になって草。

52 ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:30:48 ID:YngMiVUM0
投下します

53アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:32:29 ID:YngMiVUM0
メキリ。

雅の拳がクラムベリーの頬を捉え、クラムベリーの蹴りが雅の腹部を捉える。
互いの威力に互いの身体が弾かれ、地を舐める。

先に体勢を立て直したクラムベリーが、宙回しながら足を突き出し、断頭台の如く落下し雅の頭を潰さんとする。

ぐしゃり。

雅の目が潰れ、血が撒き散らされ、脳天が地面に転がる。
瞬間、雅の下半身が跳ね、両足でクラムベリーの首を締め上げ、地面に叩きつけた。

「ごっ」

多少吐血するも、しかしクラムベリーは地面に掌底を打ち、その反動で立ち上がる。
そして雅の両足を力で強引に引き剥がし、遠くへと投げ捨てた。

回転する中で、雅は両掌に握り締めていた石を投擲。
雅を投げた直後のクラムベリーに防ぐ手は無し。
頭部を逸らすもかわし切れず、額を掠めた小石は彼女の皮膚を裂き血を滲ませた。

「ハハハ、楽しませてくれるじゃないかクラムベリー!」

ウネウネと肉片が蠢き、破壊された筈の頭部が復活していく雅は、重傷を負ったと思えないほどに笑みを浮かべ賞賛した。


対するクラムベリーも笑みを浮かべる。
使命も何もない、ただの力試し。それが楽しくて仕方ない。
それほどまでに雅は強い。

互いの戦闘欲求が、力試しの範疇を超えつつあるのを自覚しつつも、二人は笑いあい、歯止めがきかなくなりつつある。

狂人の宴は、まだ終わりそうにない。

54アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:33:08 ID:YngMiVUM0




「―――あたしはあんたとは行けない。あたしは守りたいものを守る為に戦う」

美樹さやかはそう結論を述べた。

マミが『人間』に裏切られたと言うのならそれは許せないことだ。
仁美を殺した相場共々、見つけることができれば、殺すことも考えている。
けれど、まどかや仁美も『人間』だ。
さやかに救いの手を差し伸べてくれたのもまた『人間』なのだ。
だから、さやかは人間そのものを敵視することは出来なかった。

まどかを助ける。彼女のような存在を犠牲にしない。
復讐以上に、それが今のさやかの生きる理由だった。

そんなさやかの答えを聞いた杏子は、ふっと口元を緩めた。

「そうか、それがあんたの答えなんだな」
「...ごめん、杏子」
「あんたが決めたことに口出しするつもりはないさ。あんたはあんたの道を進めばいい」

微笑む杏子に、さやかはいつになく優し気な印象を受けた。
自分は杏子の誘いを蹴ったというのに。
マミの仇よりも友達を優先すると宣言したのに。
かつての勧誘のように、杏子は苛立ちも敵意も向けてこなかった。

そんな彼女にさやかは後ろめたさを感じ、思わず目を伏せかけてしまう。

「だからあんたはここで死ね」

だからさやかは全身を駆け抜けた激痛と言い放たれた言葉の意味が解らないまま吹き飛ばされてしまった。

木に打ち付けられ、激痛による眩暈でふらふらと立ち上がり、さやかが目にしたのは、槍を多節根に変化させ手で弄ぶ杏子の姿だった。

55アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:33:33 ID:YngMiVUM0

「きょう...こ...?」
「なに驚いてんのさ。あんたが自分で言い出したことじゃないか」
「あたし...そんなつもりじゃ...」

さやかは確かに杏子と共に行けないと言った。
けれど、彼女がまどかを狙わない以上、敵対するつもりはなかった。
彼女と剣を交えるつもりは毛頭なかった。

杏子は舌打ちと共にさやかを木に叩き付け、右手で首を締め上げながら囁いた。

「あたしのまどかを殺すつもりはないって言葉を信じたか?馬鹿が。あんたが守る為に戦うなら、あたしはあんたの敵だろうが。
敵の言葉をあっさり信じるな。本当に護る気あるのかあんたは」
「が...ぁ...」

首を圧迫する力が強くなっていく。さやかの手が杏子の手首を抑えるも、気休めにもならない。
さやかの口から唾液が漏れ出しはじめる。
このままでは窒息するより早く首の骨が折れるだろう。

「あんたみたいなのがこっちに来なくてよかったよ。...じゃあな、正義の味方」
(きょう...)

呼吸とは力だ。呼吸を遮られ続ければ、魔法少女とて力を発揮することはできない。
さやかの身体から力が抜けていく。杏子の手首を掴んでいたさやかの手も、ぶらりと垂れ下がった。

「......」

いま己の掌で力尽きようとするさやかの姿に杏子は目を細め、最後のトドメとばかりに力を込めた。

「っ!」

瞬間、爪先に走る激痛。
痛みの出所に視線を向ければ、そこにあったのは小さなサーベルの刀身。
さやかの手に握られているのは、刀身のない柄。
さやかの創り出すサーベルには仕掛けがある。柄のトリガーを引けば、刀身が射出されるという単純な仕掛けが。
そして、トリガーを引くだけなら力もさして必要ではなかった。

痛みで力が緩んだ瞬間を狙い、さやかは右ひざで杏子の腹部を蹴り上げる。
杏子は瞬間的に左手を挟み込みダメージを軽減。
さやかは全力で喉にかけられた腕を振り払い、右方に跳躍し距離をとる。
そのまま休む間もなく足元に魔方陣を展開し、サーベルを精製し直し、高速で杏子へと斬りかかる。

振り下ろされる刃に、杏子も槍で迎え撃つ。

「ふん、ようやくやる気になったか」

槍を振るい、さやかを弾き飛ばせば、さやかは再び高速で駆ける。
その逆にさやかが刃を振り切れば杏子は弾かれ、彼女もまた駆ける。
あるいは、二人の力が拮抗するように鍔迫り合い。
そんな金属音が鳴り響き、剣戟は更に苛烈になっていく。

56アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:33:53 ID:YngMiVUM0

「あのバカ...なんでこんなことになっちまったんだよ」

そんなさやかたちを遠巻きに見つめながら隊長は呟く。
せっかくさやかも自分も知り合いに会えたというのに、いま繰り広げられているのは闘争だ。
誰も脱出の話し合いの席にすらついていない。
雅達の方は楽しむだけ楽しめば気が済むだろうが、さやか達は違う。
あれは本気で斬りあっている。
あのままではどちらかが死ぬまで止まらないだろう。

「そうだ...あいつが悪ィんだ。嘘でも協力するって言っておけばこんなことには...」

雅とクラムベリーはともかく、さやか達に関しては避けられた戦いだ。
さやかが嘘でも杏子たちに協力すると答えればそれだけで済んだ話だ。
なのにさやかは護ると断言してしまった。本人に敵対する意思がなくとも、そうなる可能性は考えられたはずなのに。

「...ワシはもう知らんぞ。協力もここまでじゃ」

そうだ。よくよく考えれば、さやかは吸血鬼ではない上に明以上に付き合いが短い。
そりゃあ確かにワイアルドから護ってくれたことや傷を治してくれたことには感謝している。
けれどこちらとしてもワイアルドを突き落としたりさやかと共闘したりとそれに見合うだけの働きはしたつもりだ。
だからこれ以上彼女に構う義理はない。さやかも隊長に助けを求めない以上、そこは割り切っているだろう。

「ワシは沈む船には乗らん。...恨むんじゃねぇぞ、さやか」

隊長は、ぷいとそっぽを向いて、雅たちへと視線を向けた。

57アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:34:16 ID:YngMiVUM0




ギリ、ギリ、ギリと槍とサーベルの鍔迫り合いの最中、杏子とさやかの視線が交わる。

「こ、のぉ!」
「ふんっ、さっきまでよりはだいぶマシな目になったじゃん」

さやかが息を荒げているのに対し、杏子の疲労は目に見えて少ない。
それは実力の差。
まだ新米の魔法少女であるさやかとベテランで経験豊富な魔法少女である杏子との、一朝一夕では埋められない確かな差だ。
それはさやかもわかっている。
けれど彼女は剣を振るうしかなかった。

それは杏子が戦いを仕掛けてきたから、というだけではない。
たとえ嘘でも、杏子たちと組むことはできなかった。

(だって、それはまどかと仁美への裏切りになるから。あたしはもう、嘘でもあの子達を裏切らない!)

もはや理屈を超えたただの意地だ。その意地が、さやかの脚を前へと動かす。
抜け殻である身体に力を宿す。

「ッ」

さやかの執念が影響したのか、杏子の身体が次第に押されていき、槍にも皹が入り始める。


「負ける...もんかあああああ!!」

吼える。ただがむしゃらに。
負けちゃいけない。あの子の為に。自分の為に。

さやかの雄たけびと同時、槍が砕け、杏子の身体もその衝撃で大きく仰け反った。

58アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:34:41 ID:YngMiVUM0

「はああああああああ!!!」

トドメを刺す。さやかのサーベルが突き出され、杏子の身体に到達する寸前。
さやかは見た。杏子が笑っているのを。
そして、さやかの左右のこめかみに、微かにタイミングのずれた衝撃が走った。

「――――――ッ」

痛みに叫ぶ間もなく、全身を打ち付ける強い衝撃が幾度も襲う。
眩暈の中さやかが見たのは、割れたはずの槍の柄が多節根に変化しており、その柄が同時に襲い掛かってきていたこと。

それを理解したところでもう遅い。
さやかの身体は宙を舞い、背後に流れていた川に着水した。

「......」

杏子は水面を見つめる。
ただただジィッと。なにかを期待するかのように。

それも数分が経過したところで、ぷいとそっぽを向いた。

「よろしかったのですか?」

そう杏子に問いかけたのはクラムベリーだ。
血に塗れ、至る所に傷を作りながらもその顔は充足としたものを浮かべていた。

59アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:35:08 ID:YngMiVUM0

「構いやしないさ。死んだならそれまでだし、生きてるならまた現れるだろうしな。あんたの方はもういいのか」
「ああ。もう充分だ。存分に愉しませてもらったよ」

ぬっ、と二人の会話に割って入ってきた雅もまた、血に塗れながらもクラムベリー同様の笑みを浮かべていた。

「思ったよりも早く終わったな」
「なに。可愛い部下にせがまれたのでな。奴の顔を立ててやったまでのことだ。そういうわけでテストは終わりだ。お前達には価値があると認めよう」
「では、私達はこれより同盟を組み、人間を排除するまでは互いに手を出さない...それで構いませんね?」
「それで構わんよ。そっちの赤い娘はどう思うかはわからんがな」
「別にあたしもそれでいいさ。利用できるものは利用する主義なんでね。あんたと一緒に行動するのは御免だけど」
「ハッ。嫌われたものだな」

雅はくるり、と踵を返し杏子たちに背を向けた。
雅の気配を察知したひでは昼寝から目覚め、スキップしながら雅の後を追った。

「雅」

クラムベリーの呼びかけに雅はピタリと足を止めた。

「あなたと本気で戦える時を心待ちにしております」
「ハッ。その時まで精精生き残ることだ」

二人は心底愉快気に笑みを交わし合い、クラムベリーもまた雅へと背を向け歩みを進め始めた。

「しかし佐倉杏子。あなたも存外甘いところがありますね」
「は?」
「先ほどの戦い、本気ではなかったでしょう」

クラムベリーの指摘に、杏子はムッとした表情を作る。

「まるであたしが知り合いには手が出せません...って言い草だな」
「実際、どうなんですか?」
「殺す気はあったさ。ただ、あいつ相手に全力を出すのはアホらしいとおもっただけだ」
「...そういうことにしておきましょうか」

クラムベリーに並び、杏子もまた歩みを進める。

(さやか。あたしとあんたは水と油だ。あんたとはやっぱり隣よりもこの立ち居地がちょうどいい。もし生きてまた現れたら教えてやるよ。『誰かの為に』なんて無意味で無様を晒すだけだってな)

もう、杏子は振り向かなかった。

60アルピニスタ ◆ZbV3TMNKJw:2019/06/06(木) 22:35:27 ID:YngMiVUM0

【G-6/一日目/朝】


【ひで@真夏の夜の淫夢派生シリーズ】
[状態]:疲労(大)、全身打撲(再生中)、出血(極大、再生中)、イカ臭い。
[装備]:?
[道具]:三叉槍
[思考・行動]
基本方針:虐待してくる相手は殺す
0:雅についていく
1:このおじさんおかしい...(小声)、でも好き



【雅@彼岸島】
[状態]:身体の至る箇所の欠損(再生中)、頭部出血(再生中)、疲労(大)、弾丸が幾つか身体の中に入っている。
[装備]:鉄製ブーメラン
[道具]:不明支給品0〜1
[思考・行動]
基本方針:この状況を愉しむ。
0:バトルロワイアルのスリルを愉しむ
1:主催者に興味はあるが、もしも会えたら奴等から主催の権利を奪い殺し合いに放り込んで楽しみたい。
2:明が自分の目の前に現れるまでは脱出(他の赤首輪の参加者の殺害も含む)しない
3:他の赤首輪の参加者に興味。だが、自分が一番上であることは証明しておきたい。
4:あのMURとかいう男はよくわからん。
5:丸太の剣士(ガッツ)、暁美ほむらに期待。楽しませて欲しい。

※参戦時期は日本本土出発前です。
※宮本明・空条承太郎の情報を共有しました。
※魔法少女・キュゥべえの情報を共有しました
※首輪が爆発すれば死ぬことを認識しました。
※ぬらりひょんの残骸を捕食しましたが、身体に変化はありません。


【森の音楽家クラムベリー@魔法少女育成計画】
[状態]疲労(中〜大)、全身にかすり傷、全身及び腹部にダメージ(中〜大) 、出血(中)、両掌に水膨れ、静かな怒り、右拳損傷(戦いにあまり支障なし)
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜2 巴マミの赤首輪(使用済み)
[行動方針]
基本方針:赤い首輪持ち以外を一人残らず殺す。
1:杏子と組む。共に行動するかは状況によって考える。
2:一応赤い首輪持ちとの交戦は控える。が、状況によっては容赦なく交戦する。
3:ハードゴア・アリスは惜しかったか…
4:巴マミの顔を忘れない。
5:佐山流美は見つけ次第殺す。




【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(中)、雅への不快感
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1、鮫島精二のホッケーマスク@彼岸島
[思考・行動]
基本方針:どんな手段を使ってでも生き残る。そのためには殺人も厭わない。
1:クラムベリーと協定し『人間』を狩る。共に行動するかは状況によって考える。
2:鹿目まどか、暁美ほむらを探すつもりはない。
3:さやかは敵と認定する


※TVアニメ7話近辺の参戦。魔法少女の魂がソウルジェムにあることは認識済み。
※魔法少女の魔女化を知りましたが精神的には影響はありません。


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