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闘争バトルロワイアル【二章】

26知らぬが仏 ◆ZbV3TMNKJw:2019/04/11(木) 01:54:38 ID:HdPfynu.0

どうにか誤魔化せないかと必死に模索するが...

「大した仲じゃあねえさ。俺の仲間がソイツに撃たれたってだけの関係だ」

ふんだんに敵意を塗りたくられた言葉に、ホル・ホースは思わずグッと言葉を詰まらせる。
やはりというべきか、承太郎は自分を相当に警戒し敵視している。
そしてそれを知られるということは...

「...それは本当なのか」

当然、味方だと思っていた奴からは懐疑の眼で見られてしまうわけだ。

カチャリ、と鍔鳴りの音がした。ホル・ホースの背後でおじさんが刀を構えた音だ。

ホル・ホースは己の置かれた状況を顧みる。
恐らく、ここにいた面子は承太郎から自分の情報を聞いているだろう。
そして、こちらの手の内にあった明からは疑われ、おじさんは既に臨戦態勢に入っている。
残るはおじさんの背で眠る男と眠るまどか。
当然、かかわりのない男は除外し、残るはまどか一人だ。
だが、彼女一人が味方になってくれたところでどうする?いや、そもそも、彼女も彼女で承太郎の仲間を撃ったと聞かされればこちらから離れてしまうだろう。

(ヤベエぜチクショー!!この状況、日本じゃ四面楚歌っつったか?どう切り抜けりゃあいいんだよぉ〜〜!!)

ダラダラと冷や汗を流し言葉を詰まらせるホル・ホース。
必死にベストな回答を模索するも、時間は有限だ。誰も彼もが律儀に待ってくれるわけではない。


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