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仮投下スレ

132 ◆Nfn0xgOvQ2:2009/05/05(火) 22:12:58 ID:cAo9lDdA0
ならばこの植木と言う少年、元の場所に戻る為殺し合いに乗るような人物であろうか?
それはありえない。
道路に飛び出した子供を助けて車に轢かれ、悪質な借金とりに絡まれた少女を身を呈して助ける。
自分の身を呈して人を助ける。
幼い頃ビルの屋上のヘリから足を滑らせた時、墜落死しかけた自分を救ってくれた恩師がいた。
その恩師の様に、他人の為に身を投げだせる人でありたいと。
そう志して行動してきた、そんな彼が殺し合いに乗る筈も無い。
ましてや自分の仲間達がいるかもしれない現状でだ。
この殺し合いを止め為まずは自分の仲間達を探すべく、人の集まりそうな市街地を進んでいた。

(いくらハイジやソラ達に職能力があるからって、道具を取られてたらやばいだろうし。
 ミリーや今の佐野達は能力自体がねぇし、早く合流しないとあいつらがあぶねぇ。
上手い事、俺みたいに変な力を持ったアイテムが支給されてればいいんだが)

植木の職能力、モップに『掴』を加える能力。
その職能力で使う道具は、普段右手の道具紋の中に納められているのだが、その道具紋の中にモップは無かった。
そんこで植木が初めに目指したのはデパート、自分の職能力に必要なモップ。
他に仲間が必要とするであろう、洗濯機、砂時計、ハンバーガー等を手に入れるためだ。
偶然にも、森と同じ様に仲間が必要とする物を求め、デパートにむかっていた。

支給品の一つである果物を食べながらデパートに向かう途中、前方にどこか見た事ある様な後姿を見つけた。
植木は即座に声をかけた。

「もしかして、そこにいるのは森か?」
「植…木?」

その声に反応する様に目の前の人物が振り返る。
どこか戸惑った様な声で返事をした少女、それは植木が予想したとおり森あいであった。
だが、

(…あれ?)

その森の姿に植木は微妙な違和感を感じた、何というかこう何か微妙に小さいと言うか幼いと言うか。
実際に森は、植木がメガサイトで別れた時から約二年前の時間軸から連れてこられている、少々幼く見えるのは当たり前だ。
だが植木にとっては100年ぶりの再会、森の姿が最後に見たものより少々若返っている事に気がつかなくても、誰も責められはしまい。
しかもそんな些細な違和感など、森と無事に会えた安心感と嬉しさにあっと言う間に押し流されていった。


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