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仮投下スレ
1185
:
◆L62I.UGyuw
:2011/11/10(木) 19:37:45 ID:5OgotkG.0
拘束が外れた。
喜ぶ余裕もなく周囲に視線を走らせる。
見付けた。
光を失う寸前の太極符印。その隣に沈んでいる物。
ひよのの身の丈を超える巨大な十字架――パニッシャーだ。
パニッシャーに跳び付いて引き起こし、十字の交差部に手をかける。ろくに狙いも付けずに引き金を引いた。
連なる爆音。それに伴う反動。ひよのは全体重をもってパニッシャーを押さえ付ける。
凶悪な鋼の弾が容赦なく女の肉体を削り取って血煙に変えていく様子を、ストロボに似たマズルフラッシュが余す所なく照らし出している。
やがて、カシンと乾いた音がして、十字架は蓄えられていた銃弾の全てを吐き出したことを知らせた。
再び暗闇が戻り、銃声の残響も僅かな余韻を残して霧散する。
鉄錆の臭いがする。
女の全身は、昔の漫画に登場するチーズに似た惨状を呈していることだろう。
だが、その穴だらけのヒトの形が、立ち上る煙の向こうで、動いた。
夢中だった。
十字架の長い部分を下に向け立ち上げる。
発射。
着弾。
予想を上回る規模の爆発が発生し、爆風で後ろに吹き飛ばされる。
爆炎が消えた後には、床に開いた大穴の他に残っているものは何もなかった。
ひよのは、太極符印とその近くにあった首輪だけを回収して、逃げ出した。
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