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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第111話☆

997Filius larva 前編 11:2011/11/14(月) 22:32:16 ID:5GBieoYQ
それが、上に立つ者の勤めなのだ。

長いキャンプを楽しんでいるようだった。
いつか来る、いつか来ると思っていた別れも、気配すらない。
時空のど真ん中にぽっかり開いた穴は、もう一度開くとしたら何年かかるのか……
試しにユーノに聞いてみた。
「偶然に頼るとすると、一番都合のいい確率でも百万分の一かな……平均的に言えば、ほとんどゼロ。
 人工的に『所定のパラメーターが振られた時空』を作るのは、アルハザードでも不可能だったよ」
つまり、まったくの望み薄ということである。
この話をすべきか否かは丸々一週間も悩んだが、士郎に心配されるまでになったので思い切って打ち明けた。
すると……
「オレ、ここの生活が気に入ってるから……セインも言ってくれたでしょ? ここにいるのは、それが運命だからだって。
 だから、オレも運命を受け入れることにしたんだ」
ニカッと笑ってみせた士郎の笑顔に、もう悲しみや暗さは見えなかった。
セインは少年の頭を撫でてやると、「えへへ」と破顔して身体を擦り寄せてきた。
その瞬間、少女の中で何かが変わった。三日も経てば、すぐに自覚ができた。
気がつくと、視線が士郎を追っていた。
気のせいだと思い込むことにしたし、何より炊事洗濯掃除にミサ。
農園に行って薬草を育てたり、週に一度の懺悔や、
孤児院に顔を出して子供達の世話をしたりした。
時間がある時は生薬の調合に丸一日費やしていた。
腰を据えて教会を見回してみると、やるべきことは山のようにあったのだ。
そのことを身体で覚えてからは、最低限のこと以外はなるべく士郎に顔を合わせないようにした。
見ているだけで心が熱くなるし、正常な思考ができなくなる。




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