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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第111話☆

455野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/10/08(土) 22:44:50 ID:eKDoWdIY
 
 動かない身体、叫びすら上げられない。
 さらに増していく痛み。
 叫べるものなら叫んでいただろう。
 それは四肢を全て切断されミキサーで掻き回されるような痛み。
 だが、そこに他の感覚は一切ない。単純な痛み。
 痛覚だけを執拗に刺激する、いっそ美しいほどに純粋なそれは渦を巻くようにアタシを貫き、五体をバラバラに引きちぎる。
 それでも痛みは確実に中心から外れない。いつまでも打ち込まれ、アタシの中に孔を穿つ。
 声のない叫びをあげ、動かない四肢を振り回す。消えない痛みがアタシの全身を包み込む。一体化する。痛みとアタシが一つになる。
 壊れる。
 死ぬとは思わず、壊れると思った。
 壊れれば、救われると思った。
 この痛みから逃れるのならば、死すら安息だと思った。甘いと知っていても、それを信じなければ壊れると思った。

 唐突に消える痛み。
 クリアになる聴覚。
 声が聞こえる。
 最初の二人にくわえて第三の声も。
 
「関係者以外立ち入り禁止だったのかい? すまねえな、外道鬼畜のルールには疎くてよ」

「は? お前、なんだ?」

「さぁ?」

 争う音がした。
 アタシにはわかる。
 殴打で骨を砕いた音。蹴撃で骨を砕いた音。

「急げ。長居はできねえ」

「わかってるって」

 第四の声は女性のようだった。
 第三の声の主が、アタシを担ぎ上げたようだった。

「待ってろ、すぐに医者に連れて行ってやるからな」

 ……ありがとう

 ……父さん

 ……
 …………
 ……………………
 …………
 ……




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