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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第109話☆

1名無しさん@魔法少女:2010/12/17(金) 17:44:34 ID:GEFSRAEM
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第108話☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1285578141/

101名無しさん@魔法少女:2010/12/29(水) 19:09:05 ID:cz1FTctA
変身魔法については
・「まったく別の誰かになる」のは犯罪になると無印の小説で書いてあった気がする。
無印のアルフは地球に潜伏時、人に会う必要があるときは地球人の成人女性の姿に変身して対応していた。
・でも、vividではヴィヴィオやアインハルトはともかく、リオまで公然と大人変身している。
・適当に解釈すれば、居合道の真剣の所持やクレー射撃の銃器所持のように、「特定の状況でのみ使用が許可されている」のかも。
・ついでに結構簡単そう。ただし、リオもヴィヴィオなんかと同じ魔法資質に優れた「天才」の可能性があるので一概には言えない。
描写からするとこのくらい?

個人的には文化がエロ方面に特化するのは当然と思うので、変身魔法の合法・非合法問わずエロ方面の研究は進んでいると思う。
相手の膣内を魔法で測定→それに最適なちんこの長さ・太さ・硬さを即座に判別して変身させるという一連の流れをプログラム化したデバイスとか。
人間が「壊れない」ように性器を適当な大きさに調節したプログラムの獣姦用変身デバイスとか。
男→女や女→男に変身させたり、フタナリに変身することが可能なデバイスとか。
完全に異形化して触手プレイ可能になるプログラム入りのデバイスとか。
もちろん、魔導師しか使えないけど。

変身が合法なら、変身魔法に長けた超エリート魔導師が、逆にソープ嬢として引く手数多な高給取りだったり。
非合法なら、アンダーグラウンドでマフィアが魔導師を雇って資金源にしていたり。
あと、SFのお約束として、有名アイドルや管理局の女性エースなんかに変身して売春する非合法娼婦がいたり。
フェイトが犯罪組織にガサ入れで踏み込んだらなのはさんの姿の娼婦がヒャッハー!していたり。

102名無しさん@魔法少女:2010/12/29(水) 19:34:40 ID:TSQfO9U.
擬似獣姦プレイのため首輪型デバイスを着けられて変身するも
身体感覚の違いから歩くこともままならず、その流れのままままオモチャにされて逆レイプ状態
という電波を受信した。


俺が犯られたいわそんなん!!!!!

103名無しさん@魔法少女:2010/12/29(水) 20:07:35 ID:o.hwZVeY
ってことは下半身だけ馬に変身したケンタウルスプレイや
下半身が魚の人魚産卵プレイなんかも可能なわけか

104名無しさん@魔法少女:2010/12/29(水) 23:05:27 ID:Y2rPxFyQ
>>98
どっかで見た程度でソースは出せないんだが、フリードって雌らしいぜ?

105名無しさん@魔法少女:2010/12/29(水) 23:42:53 ID:tYY6ryag
>>104
男性陣を超絶名器なフリード(幼女)に寝取られるヒロイン達…とか、どうよ

106名無しさん@魔法少女:2010/12/30(木) 00:14:04 ID:ODE5ZHVY
変身魔法か・・・
そういえば、少年に変身するザフィーラの話があったよな・・・
少年ザフィ×ヴィータ・・・いける!

107名無しさん@魔法少女:2010/12/30(木) 00:38:27 ID:WuuL38Xo
シグナム「ついに手に入れたぞ、男根生成の変身用デバイス…ミッド式ばかりで古代ベルカ式など市場に出回らないからな。これでテスタロッサを…」
なのは「それは私たちがすでに10年前に通過した道なの」
はやて「今フェイトちゃんが一番感じるのは触手二穴攻めやで」
シグナム「憎い!古代ベルカ式しか使えぬ自分が憎い!安易に手に入るミッド式HENTAIデバイスを生み出したミッドのHENTAI文化が憎い!」

108ザ・シガー:2010/12/30(木) 00:52:32 ID:rBC9YlQg
>>91
ちょwww 俺いちおう純愛とかも書くよ!? 鬼畜だけじゃないよ!?www


というわけでちょっとそれを証明する。
連続で悪いが投下いきますよ。
連載もの、非エロ、ノーヴェ、オリキャラ、タイトル『ノーヴェの純愛奮闘記』
今回はノーヴェちゃんが怒ったり泣いたりします。

109ノーヴェの純愛奮闘記 断罪の後聖夜:2010/12/30(木) 00:53:27 ID:rBC9YlQg
ノーヴェの純愛奮闘記 断罪の後聖夜



 青年の頬を緊張の汗が流れる。
 飲食店特有のざわめきと食器の立てる硬質な音の中で、一箇所だけ空気が張り詰めていた。
 時刻は昼時、場所はクラナガン市街のレストラン。
 昼食時の混雑する店内で、向かい合うように整えられた二人用の席に彼らは腰掛けていた。


「その……怒って、る?」


 そう問うたのは青年だ。
 落ち着いたブラウンの髪に、端正な顔立ち、身に纏うのは普段着ている陸士隊制服ではなく清潔感ある私服。
 その彼の目の前には、恋人たる少女の姿がある。


「……」


 無言で目を細めるのは、青年と恋仲にある戦闘機人にして乙女、ノーヴェ・ナカジマだった。
 目にも鮮やかな赤毛、小柄だがメリハリを持ちなおかつ引き締まった肢体、金色の綺麗な瞳。
 そんな彼女を包むのは、普段の活動的な性格からは考えられないスカート姿の、いかにもデート用に揃えたという服装だ。
 だが、しかし。
 今のノーヴェの眼差しは、とてもデートに来た乙女のものではなかった。


「……」


 無言と共に投げかけられる視線の温度は、極寒。
 普段彼に見せる、恥じらいの混じった愛おしさなど影も形もない。
 あるのは心の芯まで凍て付きそうな寒さ。
 冬の雪原の中で獲物を冷酷に見据える野生の狼そのものである。
 青年は、愛する恋人のそんな眼差しを正面から受けて、静かに耐えた。
 生物的な本能から背筋には冷や汗と共に鳥肌が立っているが、関係ない。
 今は耐える時であり、そして謝罪するべき時なのだ。
 

「えっと、その……ごめんね。俺も色々あってさ、いや、あれは不本意っていうか、あ違うか、そうじゃなくてその……本当にごめんね」


 歯切れの悪い言葉で重ねる言葉。
 告げられる謝罪は、果たして何度目だっただろうか。
 青年も数など数えていないが、おそらく既に二桁は優に超えているだろう。
 愛すべき青年の告げるそれらの言葉を受け、しかしノーヴェは眉一つ動かさない。
 漂う空気どころか、表情さえも凍り付いていた。
 凍て付く眼差し、その奥に秘められた燃え滾る激情が青年を貫くように見据える。
 そして少女の瑞々しい唇から、静かに言葉が紡がれた。


「じゃあ、もう一回最初から聞くけどさ」

「う、うん……」

「この前のクリスマス、あたしと約束があったのに破ったのは急な出動があったから?」

「……うん」

「その仕事が長引いたのは同じ部隊の人が負傷して、その付き添いで病院まで行ったから?」

「……うん」

「で、その人は女の人だった?」

「……」

「あたしとの約束すっぽかして、一晩中他の女の人とおしゃべりしてた?」

「……」

「ねえ、楽しかった?」

「……」


 疑問符と共に身も凍るような憎悪を纏う少女の言葉に、青年は二の句が繋げなかった。
 そう、全てはノーヴェの言葉通りである。
 随分と前から二人はクリスマスにデートをする約束をしていたのだが、それは無常にも陸士レスキュー部隊の緊急出動という悲劇によって阻まれた。
 しかも、である。
 その時の出動で、青年は負傷した同僚の女性陸士隊員の搬送に付き合ったのだ。
 怪我自体は決して命に別状のあるものではなかった。
 いや、むしろそれこそが悲劇だったのかもしれない。
 デートを約束したノーヴェの事もあったが、傷を負い、一人夜を明かさねばならない同僚もいる。
 どちらを取るか、青年は迷った。
 だがデートならまた今度の機会に回せるし、その時にいつも以上に優しくしてあげれば許してくれるのではないか。
 熟考の上、彼はそう判断した。
 その日は行けぬという旨を綴ったメールを携帯端末に送り、青年は同僚に一晩中付き添った。
 だが彼は自分の携帯端末を一度確認すべきだった。
 その時、彼の端末にはこのような文字が返ってきていたのだから。

 曰く――送信できませんでした、と。
 
 そしてその晩がホワイトクリスマスな事もさらなる悲劇を招いた。

110ノーヴェの純愛奮闘記 断罪の後聖夜:2010/12/30(木) 00:55:10 ID:rBC9YlQg
 デートの待ち合わせ場所でノーヴェは、晴れと告げた天気予報を信じて傘も差さずに立っていたのだから。
 冬の寒空の下、降り行く雪を身に受けながら、少女は恋人を待ち続けた。
 純粋な厚意や、またはノーヴェの容姿に下心を覚えた者達が何度も声を掛けて来たが、彼女はその悉くを拒絶した。
 肌を刺すような寒さを耐え忍び、ノーヴェはひたすら愛する男を待ち続けた。
 さながら某世界の忠犬が如き健気さである。
 しかし、待てども待てども、彼は来なかった。
 午後六時の待ち合わせ時間を遥かに過ぎ、結局ノーヴェがびしょ濡れで家に帰ったのは夜中の二時だった。
 さて、以上の事があり、現状は混迷を極めるものとなる。
 クリスマスの埋め合わせとして二人は今日デートする事になったのだが、無論そうなればあの日に何があったか説明する義務が発生する。
 最初こそ理性で感情を抑えて彼の謝罪と説明を聞いていたノーヴェだが、当日病院で共に夜を過ごした相手が女性と知るや……切れた。
 主に堪忍袋の緒、的な意味で。
 怒ったノーヴェは恐ろしい。
 普段は不機嫌そうにしつつも、その実彼女のそれは単なる虚勢であったり、照れ隠しだ。
 真の意味での怒りではない。
 ノーヴェが本当に怒った時、そこに激情はないのだ。
 あるのは……極寒の凍気。
 表面的に見える感情の揺らぎは皆無でありながら、瞳の奥には地獄の業火。
 さながら存在自体が人を責める罰のような様と化す。
 青年は、心の底から罪悪感を感じた。
 普段は照れて恥らいながらも甘えん坊な彼女が、こんなにも凍て付いた怒りに身を染めるとは。
 全ては自分のまいた種だった。


「あのさ、ノーヴェ……その……」


 言葉を探す。
 何か彼女を慰める言葉はないか、何か彼女に投げかけられる謝罪の言葉はないか。
 いつもはノーヴェを少しからかったりしている彼だが、この日ばかりは軽口や冗談を出せる空気ではない。
 青年が言葉に迷う中、ふと、少女の顔が俯く。
 そして次の瞬間出たのは、想像もしていなかった言葉だった。


「……ごめん、なさい」 


 と。
 ノーヴェの震える唇が、静かに言葉を紡いだ。
 理解できない。
 何故怒っているノーヴェがそう言うのか。
 青年は呆けたような顔で問い返す。


「な、なんでノーヴェが謝るんだよ。悪いのは俺で……」

「違う」


 静かだが、断固たる意思を持つ言葉が遮る。
 そしてさらなる言葉が連なる。


「ごめん」


 顔を上げたノーヴェは、冷たい怒りの中に寂しさを溶かしたような、切ない目で彼を見た。


「デートに来れなかった理由も、メール届かなかったのも、あたし以外の女の人と一緒だったのも……全部悪くないって分かってる……偶然で、どうしようもない事だったって……でもさ」


 つぅ、と、少女の白い頬を一筋の雫が伝う。
 呟くような声音が、告げられる。


「でも……それでも、許せないとか、怒っちゃうのとか……止められない……こんなのダメだよね。あたし彼女なのに、信じてあげなきゃいけないのに……」


 青年は絶句した。
 ノーヴェの怒りは本物である。
 だがその中で、冷静に物事を判断できる彼女の理性は己の怒りすら恐れていた。
 言葉の裏にある感情を青年は理解した。
 それは恐怖だ。
 彼女は恐れている。
 制御しきれない怒りを発露し、それで自分に嫌われてしまう事を。
 それを理解した瞬間、胸が締め付けられた。
 こんな良い子に愛された事に、そして自分には彼女を幸せにする義務がある事にだ。


「……ぁ」


 少女の唇から漏れた、声にもならぬ呟きが漏れる。
 いつの間にか、テーブルの上に置かれていたノーヴェの手に彼の手が重なっていた。
 温もりが伝わり、ギュッと握られる。
 視線を上げれば、熱意と愛情を孕む彼の眼差しが金色の瞳を捉えた。


「ノーヴェは悪くないよ。悪いのは、全部俺だから」 

「……あたしのこと、嫌いになったりしてない?」

「するわけないだろ。絶対にない」


 そっと手が伸びる。

111ノーヴェの純愛奮闘記 断罪の後聖夜:2010/12/30(木) 00:55:42 ID:rBC9YlQg
 大きく温かい彼の手が、少女の頬を濡らす雫を優しく拭った。
 今まで極寒の凍気を以って怒りに染まっていた眼差しが、いつもの恥じらいと愛しさを孕んだものへ変わる。
 そして、乙女はこくんと頷いた。


「うん……わかった」 

「許してくれる?」

「……」


 もう一度こくんと頷き、ノーヴェは彼を許した。
 そして顔を上げ、どこか物欲しそうな眼差しを向ける。
 

「じゃあ……条件」

「なに? なんでも聞くよ。ノーヴェが許してくれるなら」

「……本当に? 嘘つかない?」

「俺はノーヴェに絶対に嘘なんてつかないよ」

「……」


 青年の真摯な眼差しと言葉を、乙女は上目遣いで図るように、じぃ、と見つめる。
 しばし黙考を続けた後、ノーヴェの桜色の唇は、静かに開かれ……爆弾を投げつけた。


「じゃあ――今からうちに行ってお父さんに挨拶してもらおっかな」

「え、ちょッ!?」


 突然の事に驚き、彼は思わずイスを揺らして仰け反った。
 家に行って親に挨拶。
 すなわち、つまり……そういう意味で。
 いきなり恋人にこんな事を乞われて驚かぬ男などいない。
 そういう挨拶には相応の手順や間というものがあるのだ。
 戸惑う青年。
 だが、ノーヴェはそんな彼の姿をじっと見つめると、破顔した。


「ふふ、嘘だよ。いきなりそんな事したらみんな驚いちゃうし……あたしだってまだ心の準備できてないし」


 まるで悪戯が成功した子供のように、ノーヴェは微笑した。
 普段からかわれている分の意趣返しという意味もあっただろう、少女の笑みは嬉しげだ。
 そこにはもう、先ほどの怒りも切なさもない。
 愛する乙女のちょっとした悪戯心に、青年は自分がからかわれた事も忘れたかのように、つられて笑みを浮かべた。
 これでおあいこ、という事なのだろう。
 この世の誰より大好きな少女を泣かせた対価としては軽すぎるくらいだ。
 

「ありがとう、ノーヴェ」

「べ、別に……お礼言われるほどのことじゃないよ」

「そういうところも含めて、ありがとうだよ。それじゃあ、そろそろ注文する?」

「あ、うん……そうだね」

「今日は俺のおごりだから、好きなだけ食べていいよ」

「いつもおごられてる気がするけど……」

「そうだな。でも言いたかったから」

「……そ、そっか」


 少女は恥じらいと嬉しさを、青年は愛おしさと優しさを以って、場には和やかな空気が満ちた。
 その後二人は丸一日たっぷりとデートを楽しみ、幸せな時間を満喫した事は言うまでもない。



 しかし。
 余談ではあるが、その晩も二人の間にアッチのほうの進展はなかったそうだ。
 歯がゆき事は純愛すぎる男女関係に他ならぬなり。



続く。

112ザ・シガー:2010/12/30(木) 00:56:45 ID:rBC9YlQg
投下終了。
これで自分が鬼畜でないと分かったであろう。



しかしあれですね、うん……女の子を泣かしたりする話はゾクゾクするね!(正に鬼畜

113 ◆6BmcNJgox2:2010/12/31(金) 18:15:49 ID:3PkjI5To
凄い久しぶりなんですけど、年末年始とは何の関係も無い内容の短編を一本書きたいと思います。

・欝
・微エロ
・ユーノ主役

114ユーノ ストリップ劇場へ行くでござるの巻 ◆6BmcNJgox2:2010/12/31(金) 18:17:44 ID:3PkjI5To
 無限書庫司書長ユーノ=スクライアには幼き頃からの密かな夢があった。
それはストリップ劇場に行く事である。ストリップ劇場は女性の踊り子が衣服を脱ぎながら踊る
との事だが、ユーノにはそれが一体如何程の物なのか子供の頃からずっと気になっていた。
無論子供の時点ではそんな物を見に行けるはずが無い。

 しかし今は違う。ユーノも立派な大人である。故に意を決してストリップ劇場へ足を運ぶ
決意を固めていたのであった。

 だが問題が無いわけでも無いのも事実。何しろストリップ劇場である。もしもそういう所に
足を運んでいると言う事が知人に知れたりしよう物ならばユーノは確実に笑い者にされてしまうだろう。
クロノならば絶対面白がって周囲に言いふらす。そんな事になればユーノは破滅だ。

 故にユーノは知人に知られない様に注意深くストリップ劇場へ向かい、チケットを購入して入場するのだった。

 やっと劇場内の席に座って後はショーが開始されるのを待つだけ…と思いきや、ここで案の定ユーノは
知人に見付かってしまうのである。しかも相手は女性。男の知人に知られるならともかく、女性とあっては
確実にユーノはスケベ男認定は必至である。だが…ここから少し違っていた。

 そもそもその女性は一体何処にいて、何処からユーノの存在を知ったのかと言うと…
それは舞台の上。何と『彼女』はストリップ劇場のストリップダンサーになっていたのだった。

 これはユーノにとって大ショックだった。ユーノにとって幼馴染でもある友人の『彼女』が
まさかこんな所でストリップダンサーをしているなんて…何か悪い夢であって欲しかった。

 『彼女』は幼少の時点で既に優れた魔導師の才を発揮していた。それは『彼女』に直接
魔法を教えたユーノが一番良く分かっている。ユーノでも使いこなせなかった強力なデバイスを
使いこなし、強力な魔法を次々にマスターするのみならず、世界の存亡に関わる様な大きな事件の
解決にも貢献した彼女の姿にユーノも嫉妬どころかむしろ興奮していた。

「彼女はきっと歴史に残る大魔導師になる!」

 ユーノはそう確信していた。これは確実に歴史に名を残せるレベルの逸材だと。

 その後ユーノ本人は魔導師としてでは無く、司書としての道に進む事になったのだが、
『彼女』はますます魔導師としての腕に磨きをかけ、エリート街道まっしぐら…と思っていたと言うのに…
現実は非情。一体何処で道を間違ったのか、『彼女』はストリップダンサーになってしまっていた。

 ユーノが『彼女』の顔を見間違えるはずが無い。しかも『彼女』の首には昔ユーノが送った
デバイスがアクセサリーとして下げられている。これは他人の空似でも何でも無く間違い無く彼女だ。

「クロノ…キミの言った事は正しかった。やっぱりこの世界はこんなはずじゃない事ばかりだよ…。」

 ユーノは泣いた。『彼女』が鼻息を荒くさせている大勢の男達の前で衣装を一枚一枚脱ぎ下ろし、
豊満に育った乳房を揺らしながら卑猥な踊りを披露していく姿にユーノは涙するしか無かった。

 一体彼女に何があったのか、ユーノはそれが知りたかった。あんなに凄い魔導師だった『彼女』が
何故こんな所でストリップダンサーをやっているのか…

 『彼女』も客席にユーノがいる事に気付いているだろう。しかし、動揺する素振りを見せる事無く
平然と卑猥なポーズを取り、音楽に合わせ踊り続ける。時には舞台に観客を上げて乳房を揉ませる
なんて事もやっていた。その様がユーノには自分自身が刃で切り裂かれるかの様に苦しかった。

 確実に歴史に名を残す事が出来る程の優秀な魔導師になると信じていた『彼女』が
ストリップダンサーとなってその肢体を男達に対し見世物にしていた。その余りにも非情すぎる
現実にユーノはショーが終わるまで…いや終わった後もしばらくの間涙を流し続けていた。

「一体何があったんだ? 何かあるなら…せめて僕に相談位して欲しかった…。」

 後で『彼女』の楽屋を訪ねてみる事も一度は考えたが、結局ユーノはそうする事無く
ストリップ劇場を後にした。

 『彼女』はその後もストリップダンサーとしてその美し肌を人目に晒し、豊満な乳房を揺らして淫らに踊り続ける。

 END

115 ◆6BmcNJgox2:2010/12/31(金) 18:21:03 ID:3PkjI5To
高校時代の先生が「昔はストリップ劇場に行くのが男としてのステータスだった」とか言ってました。
でも自分はそういう所に言った事はありませんし、そういう事をやってる建物とかも見た事ありません。
だからハッキリ言って想像とかイメージで書いてます。

あとこれ書いてる時に、SM女王様パターンとかも思い付いてしまったんですけど書くかは分かりません。
それでは失礼いたします。

116名無しさん@魔法少女:2010/12/31(金) 18:41:33 ID:YK0G.AKI
おお?

なんかオチが来ると思ったら読み手に想像を任せるパターン?
まあ、ユーノが魔法を直接教えた相手なんて一人しかいないから分かりきったことかもしれないが。

117名無しさん@魔法少女:2010/12/31(金) 20:01:32 ID:n0ZQ3q0o
「…と言う夢を見たんだ」
「少し、頭冷やそうか……」
であってほしいと切に願ったよー

でも、フェイトなら潜入中の捜査員と接触するために、
いかがわしい類のショーガール的なことする機会もあるかも。

118名無しさん@魔法少女:2010/12/31(金) 21:11:45 ID:ucEeYs46
>>117
>でも、フェイトなら潜入中の捜査員と接触するために、
>いかがわしい類のショーガール的なことする機会もあるかも。
ゴルゴ13な感じで妄想した

119ヤギ使い ◆/N.6sIekC6:2011/01/01(土) 11:35:27 ID:rQYu0ClQ
新年一発目行っても良いっすか?
ネタはエリキャロの15〜18禁(導入はなし)
NGはコテハンなどで。
正午前に落とす予定です

120ヤギ使い ◆/N.6sIekC6:2011/01/01(土) 12:02:22 ID:rQYu0ClQ
『スイートタイム』

ベッドにキャロを下ろすと、そのままエリオはキャロの唇を奪う。
「んっ」
それに応えるように、キャロはエリオの首に腕を廻す。
「んんっ」
お互いの気持ちを伝え合うように、二人は深いキスをする。
「っは…」
離れる二人の間に銀の橋がかかり、プツリッと途切れる。
「エイッ」
「キャッ」
エリオはキャロを後ろから抱きしめ、そのまま後ろへと倒れ込む。
「エリオくん、ちょっ、キャッ」
エリオに声をかけようとしたキャロだったが、エリオは服の中に手を潜り込ませ
ると、キャロの両胸の突起を指で摘む。
強弱と緩急をつけたエリオの愛撫がキャロの体温を徐々に上げていく。
徐々に突起が硬さを持ち始めたのを感じたエリオは、片方の手を乳房の下へとず
らし、新しい刺激を与えていく。
「んっ、んっ」
的確に感じるところを愛撫され、キャロは少し声を漏らす。
乳房、脇腹ときて、エリオの手はスカートの中へ侵入し、キャロの秘部にたどり
着く。
パンティの下に潜り込んだエリオの指がキャロの草原をかき分け、隠れている真
珠を摘むと、キャロは瞬時に体を強張らせる。
エリオはそのまま指の腹で真珠を撫でまわす。
「ふぁ…はふぅ…」
真珠への強弱の効いた愛撫に、キャロの吐息が熱を帯びてくる。
「キャロ」
エリオはそう言うと、キャロの首筋にキスをし、そのまま耳たぶを唇で挟む。
耳への新たな刺激と同時に、キャロは体の奥から沸き上がるものを感じる。
その影響で体の感覚がより強くなっていくせいで、キャロは急カーブを描いて快
楽の頂きへと押し上げられていく。
「だっめ…エナ…ッジドレッ……しちゃ」
「ダメ、エナジードレインしちゃ」と言いたかったキャロだが、あまりの快感に
呂律が回らない。
エナジードレインによってリンカーコアを活性化させられる事で、キャロの性感
は激しく敏感になっていた。
足の指はクッと縮こまり、太股はピクピクと痙攣する。
そして……
「アッ!!」
エリオの指が止めとばかりに真珠をキュッと摘むと、短く声を漏らしたあと、ビ
クンッと背中を反らせ、エリオに倒れ掛かるようにキャロは絶頂を迎えた。



「エリオ、キャロ、いるかぁ?」
不意に入ってきたアルフからの音声通信に、それまでピンクな世界に居た二人は
慌てて衣服を直して通信を開く。
「ど、どうしたの。アルフ?」
「な、何か用?」
「急なんだけど、こっちに来れるか?大晦日の宴会するんだが。リンディママか
ら移動の許可はもらったってるから」
「うん、行く」
「はい、行きます」
そういって二人は頷く。
「OK。じゃ、二人ともシャワーを浴びてからおいで。特にキャロ、首筋にくっ
きり跡が残ってるぞ」
その言葉に、キャロはバッと首筋に手をやり、エリオは視線が泳ぐ。
「まぁ、仲が良いのは良いことだ」
そう笑って、アルフは通信を切るのであった。

おわり

121名無しさん@魔法少女:2011/01/01(土) 18:28:07 ID:TwczyyvM
シガー氏の純愛ものキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJっすw

>>120
ばかな!中出し本番がないだと!?
謀ったなヤギ使い ◆/N.6sIekC6!!

アルフ「あとでザフィーラにしてもらおっと♪」

122名無しさん@魔法少女:2011/01/02(日) 03:05:02 ID:7X5jQNuU
性生活を知られたキャロの恥じらいを想像するだにたぎりまする

123名無しさん@魔法少女:2011/01/02(日) 03:36:15 ID:U3U9csfQ
久々に肉食じゃないキャロを見た気がする……GJ!

124野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/01/03(月) 00:30:53 ID:JyayV.OM
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしゅうに。

というわけで、私の新春一発目の投下です。
三レス分です。
タイトルは「泡沫」 非エロ。

125野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/01/03(月) 00:31:36 ID:JyayV.OM
 つかつかと、ラボから培養庫へと続く廊下を歩くスカリエッティ。

「ウーノ、ガジェット製造ライン3から6までの起動準備を。それから、第二次製造分ガジェットの最終チェックは予定通り明朝0700より開始する」

「最終チェック準備はできています。それから、明日はノーヴェ、ウェンディ、ディエチの定期検診の予定ですが」

「スポンサーからは何か?」

「表向きは何も。加えてドゥーエからの連絡もありません」

「では我々の予定に変更はない……ああ、いや、定期検診にはセインも加えてくれ。時間のある内に前倒ししておこう」

「調整します。助手はいつも通りでよろしいですか?」

 手伝うのはクアットロ、あるいはウーノかチンクになる。

「ああ。それからもう一人だ」

「もう一人……ですか?」

 ウーノはスカリエッティの言葉を繰り返すと、振り返って視線を背後に向ける。
 
「……お手伝い」

 スカリエッティの予備の白衣を拝借し、裾をずるずると引きずりながらついてきているのはルーテシアであった。

「ドクターの……お手伝い」

「ふむ。なかなか将来有望な助手だよ。そうは思わないかい? ウーノ」

「そうですわね」

 ウーノは思わず微笑んでいた。
 ぶかぶかの白衣を被るようにして、真剣な顔で歩いているルーテシアの姿はとても愛らしい。

「きっと、いい助手になりますわ」

「ふふ、どうだい? ルーテシア。君はついに、私の最高の片腕にお墨付きを得たようだよ」

「……頑張る」

126野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/01/03(月) 00:32:18 ID:JyayV.OM
「それは心強いね」

「……ドクター?」

「なんだい? ルーテシア」

「……手は、二つあるの」

「ああ、それがどう……」

 どうしたんだい、と言いかけて、スカリエッティは笑う。

「そうか。ウーノが片腕なら、君は残った片腕というわけかい?」

 頷くルーテシア。

「その意気や良し、だよ。まったく、君には驚かされるよ」

 そして、その姿を見ている眼鏡、もとい視線が二組。 

「何をやっているのかしら、あのお嬢ちゃんは」
 
 三人のいる通路には、非常用の監視カメラが設置されている。
 管制室でそのモニターを眺めているのはクアットロ。そして彼女に従うようにディエチが。
 いつものように上から目線の口調だが、ディエチには微妙なニュアンスがわかる。
 今のクアットロは、苛ついているのだ。

「あんな所で遊んでいるなんて、ドクターのお邪魔じゃないのかしら。困ったモノだわ」

「ルーテシアお嬢さまは、ドクターを手伝っているんだよ」

「お手伝い?」

「うん。ウーノ姉さまがそう言ってた」

 ウーノ、ドゥーエ、トーレ。この三人姉さまの名前を出せばクアットロは静かになる。なんだかんだ言っても、クアットロも姉に真っ向逆らったりはしない。

127野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/01/03(月) 00:32:54 ID:JyayV.OM
 あとは、場合によってはチンクの名前も有効だろう。
 ディエチの発見した、クアットロ操縦法だった。

「お嬢さまが手伝うくらいなら、私が手伝った方が効率良いわよねぇ? ディエチちゃん」

「クアットロは、忙しいから。ドクターも気を遣っているんだよ」

「ドクターが? この私に」

「うん。ドクターはクアットロのこと、ちゃんと見てるから」

「それなら……別に……その……いいんですけれど……」

 あまりにも希少な、この場にノーヴェやウェンディ、セインがいれば卒倒しそうなクアットロの反応。これを知っているのは三人姉さまとチンク、そしてディエチだけ。
 さらに、間近で見られるのはディエチだけ。なかなかにレアなのだ、デレたクアットロ、略してデレットロは。

「だから、私たちはこっちの作業を続けよう」

「そうねぇ。ディエチちゃんもたまには良いこと言うわ、ドクターの期待に応えるべきよねぇ」

 いそいそと、モニターから離れるクアットロ。
 ディエチはそれに従うように歩を進めようとして、一旦足を止め、モニターに目を向ける。
 そこには、いつの間にかルーテシアを真ん中に挟んで歩いているドクターとウーノが。
 ルーテシアは、両手をそれぞれ繋いで歩いている。

「まるで……」

 言いかけて、ディエチは口を噤む。
 ナンバーズである限り、きっとそれは許されないだろうから。
 だから、ウーノにとってもそれは夢。
 ドクターにとっても。
 勿論、ルーテシアにとっても。
 けれど……夢を見ることは出来る。それがわずか一瞬でも。
 
「ディエチちゃん、行くわよ」

「うん。今行くよ」

 ディエチはクアットロへと歩く。もう、足は止めない。
 クアットロとは違った意味でディエチは、ウーノを少しだけ羨ましく思っていた。

128野狗 ◆NOC.S1z/i2:2011/01/03(月) 00:33:39 ID:JyayV.OM
以上、お粗末様でした。
うん。なんかこういう風景を書いてみたかったんだ。

129名無しさん@魔法少女:2011/01/03(月) 01:53:25 ID:gji2WtTM
>>128
乙です。デレットロ可愛いよデレットロ

130名無しさん@魔法少女:2011/01/03(月) 02:27:45 ID:QIwC4oVc
GJ
悪党共のひと時の暖かい夢……敵も人間ってところが見えてよかったです。

13169スレ264:2011/01/03(月) 21:13:55 ID:76hBPNQY
業務連絡です。
遅くなりましたが107スレの保管完了しました。
職人の方々は確認お願いします。

132名無しさん@魔法少女:2011/01/03(月) 21:23:50 ID:IsP0hXaI
>>131
いつもお疲れ様です

133名無しさん@魔法少女:2011/01/03(月) 21:43:36 ID:ANO0v8dI
>>131

  
つ旦~ お茶どぞ

134名無しさん@魔法少女:2011/01/03(月) 23:20:20 ID:Yvl95knQ
>>131
いつもありがとうございます

135名無しさん@魔法少女:2011/01/04(火) 03:26:02 ID:fPrmmaro
>>131
乙バスターです

136名無しさん@魔法少女:2011/01/04(火) 18:33:39 ID:oziJ/oQM
オリキャラとはやての小説を書こうと考え中なんだが、エロはあった方が良いのかない方が良いのか・・・。

137名無しさん@魔法少女:2011/01/04(火) 18:52:51 ID:KViPimCs
注意書きさえしてくれりゃどっちゃでもよろし

138名無しさん@魔法少女:2011/01/04(火) 19:04:18 ID:bMPSoQ2A
ないよりはあった方がいい

139名無しさん@魔法少女:2011/01/04(火) 21:52:14 ID:ao1Zmadw
おぉ、はじめて自分のSSが保管された。

140ザ・シガー:2011/01/05(水) 01:15:47 ID:fsMbr/Iw
はっぴーにゅーいやー!
新年あけましておめでとう&スレ保管乙。
めでたいついでに新年一発目の投下いきます。

以前連載したギンガがヒロインのSS『ギンガの恋路』の番外編、エロ、カルタス×ギンガ。

141ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:16:31 ID:fsMbr/Iw
ギンガの恋路外伝 会議室只今使用中!


「……はぁ」


 麗しき艶やかな唇より、物憂げなため息が漏れた。
 しなやかな白い指はもどかしげに絡み合い、彼女の視線は熱を帯びている。
 ブラウンの制服に包まれた女体は男の欲望をそそる為に生まれたかの如く、その起伏の激しさと柔らかなラインは艶めいていた。
 身じろぎの度に揺れる深い青の長髪は、蕩けるような甘い香りを漂わせている。
 だが、彼女の整った顔立ちに輝く碧眼は寂しげな色を宿していた。


「……はぁ」 


 その日何度目か分からぬため息を吐き、彼女は、ギンガ・ナカジマという少女は眼差しを向けた。
 陸士108部隊の隊舎オフィスにおいて、ちょうど自分の左斜め前方にいる男に向けて。
 彼の名はラッド・カルタス、ギンガの上司にして先輩、かつ……彼女の恋人だった。





 ギンガ・ナカジマが同じ部隊に所属するラッド・カルタス二等陸尉と恋仲になり、そろそろ半年以上が経とうとしていた。
 最初は手を繋ぐだけでも恥じらいを感じていたが、ギンガとて人の子である。
 恋と言う名の熱、愛と言う名のスパイスは二人の仲を加速させ、体と心を深く交わらせて愛し合う回数も増えていった。
 最初こそ痛みと恥じらいを感じたギンガだが、慣れてしまえばその深く甘美な味わいに陶酔した。
 自慰くらいはした事はあったが、愛する男の手で性感帯を開発されていくのとでは天と地ほどの差がある。
 デートの約束などした日には、床の上でカルタスと交わる事を想像して子宮が燃えるように熱を帯びる事さえあるのだ。
 自分は淫乱ではないか。
 そう考えて羞恥心が疼く事もあるが、仕方がないと割り切っている。
 この世界でギンガが淫らに咲き乱れるのは、彼ただ一人なのだから。
 それでも構うまい、と。
 だからこそ今、ギンガは辛くてしょうがなかった。
 なにせここしばらくの間、彼と仕事の都合でろくに逢瀬を重ねていないのだ。
 

「……はぁ」


 再びため息を吐き、視線をカルタスに向ける。
 彼はギンガの煩悶など知りもせず、顔を自分のデスクに向けていた。 
 好きな相手が同じ職場というのも考え物だ。
 四六時中顔が見れる分、欲求不満が余計に煽られる。
 カルタスの顔を見ている内に、ギンガは体が火照っていくのを感じた。
 いけない……。
 そう思い、顔を横に振って邪念を払おうとする。
 お預けを喰らっていた彼女の艶めく女体は、愛欲を求めて今か今かと燻っている。
 一度意識してしまうと、一気に火がついてしまう。
 理性を働かせ、必死に体の芯で燃える欲求を抑えようとするギンガ。
 深く深呼吸し、新鮮な酸素で冷静な思考を保つ。
 と、そんな時だった。


「ギンガ」


 耳元で聞きなれた声。
 愛おしい声音。
 目を開けて、視線を向ける。
 そこには彼女を悩ませている青年が、不思議そうな顔で立っていた。
 

「カ、カルタスさん!?」

「どうした、顔が赤いけど。具合でも悪いのか?」

「い、いえ……別に、私は……」


 心配そうに、彼が手をそっと肩に触れた。
 このまま彼に思い切り抱きしめて欲しい。そんな背徳を帯びた妄想さえよぎる。
 職場で何を考えているのかと、理性は自身を責める。
 ギンガはその場で立ち上がり、彼の手を振り払うと足早に歩き出した。


「ギンガ?」

「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってきますッ」


 言うや、逃げるようにギンガは駆けて行った。





 女性用トイレに入るや否や、ギンガは個室に入って思い切りドアを閉め、即座に鍵を掛けた。


「はぁ……はぁ……」


 便座に腰掛け、口から荒い吐息を漏らす。
 体の芯が熱い。
 久しぶりに身近で感じた彼の声、触れた手から感じた熱、そしてかすかに漂った体臭。

142ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:17:16 ID:fsMbr/Iw
 その全てがギンガ・ナカジマという雌を内側から燃え上がらせていた。
 もう……我慢なんてできない。
 彼女のしなやかな指は、まるで麻薬中毒患者がドラッグを欲するように、虚ろに震えながらも自分の服に這う。
 ぷつん、ぷつん、と、外されていく上着のボタン。
 上着をはだけ、ブラウスのボタンも外され、彼女の大きく豊かに実った乳房が揺れる。
 ギンガの髪の色に良く合う、淡い青色のフロントホック式のブラジャー。
 大きな渓谷を作る胸の間でホックを外せば、雪のように白い肌とその頂点で可憐に咲く桃色の蕾が現れた。
 さらに手は上着だけでなく下半身にも向かう。
 ホックを外し、ファスナーを下ろし、スカートを足首まで下げる。
 ブラと合わせた同じ色調のショーツもずり下げた。
 脱いだ下着に、つぅ、と粘り気のある液体が糸を引いていた。
 彼女の秘所は既に、しっとりと湿り気を帯びていた。


「あぁ……」

 
 ろくに愛撫もされていないというのに濡れる、自分のはしたない体にギンガが思わず恥じらいの声を漏らす。
 だが、いかに恥らおうと、もはや止まる事はできなかった。
 まず白魚のような指がたわわな乳房に這い、力を込めて揉みしだき、先端の肉豆をつねる。
 

「んぅッ」


 瑞々しい唇から漏れる、快感に耐える声音。
 久しぶりに慰める自分の体は、予想以上に感じやすい。
 胸だけでこれなら……。
 恐る恐る、もう一方の手が濡れた茂みを掻き分けた。
 くちゅり、と音を立て、ギンガは指を蜜壷に挿し込む。
 濡れた媚肉は指をすんなりと受け入れ、だが同時にキュッと締め付けて肉ひだを絡めた。


「はぁ!」


 今度は声を我慢する事はできなかった。
 雄を受け入れる為の粘膜は、途方もないくらいの甘い電気をギンガの脳髄に送っている。
 久しぶりに味わう快楽。
 理性など、もはやあってないようなものだった。
 誰かが来るかもしれないという懸念すら考える事もできず、ギンガはより深く自分を慰める。
 強く胸を揉み、柔らかい乳肉を揺らしながら乳首をキュッとつねり上げた。


「むねぇ! ああぁ……きもち、いぃ……乳首、こんなに……」


 たぷたぷと揺れる胸を持ち上げ、ギンガは自分の胸の先にある桃色を見る。
 そして迷う事無く、ちろりと舌で舐めた。
 じんじんと痺れるような快感が走り、思うままに胸を揉み、乳首を舐める。
 そうすれば下では秘裂から大量の蜜が溢れた。
 洪水と化した雌穴に深く指が抉り込み、ぐちょぐちょといやらしい水音が響く。
 一本では飽き足りず、もう一本指を挿し込むギンガ。
 膣を掻き分け、中の感じるポイントを半狂乱で擦り上げる。
 さらに親指はその上にある最も感じる肉の宝珠に触れ、悦楽のボルテージは嫌が応にも昂ぶっていった。


「あぁああ! いぃ……きもち、いい……職場なのに、こんな、クリいじって……わたしぃ」


 神聖な管理局の職場の、その手洗いでかような淫蕩な行為に耽る。
 その背徳感が背筋をゾクゾクと駆け上る。
 蕩けた瞳に、もはや理性の光はない。
 行き着く果てを目指し、ギンガは深く、激しく、慰めの行為に堕ちた。
 入れられるだけ深く指を媚肉に挿しいれ、口に運んだ乳首にかりっと歯を立てる。
 そしてとどめに、陰核を指で強く押しつぶした。


「んぅぅ! はぁああ!」


 びくん、と、ギンガの体は一瞬硬直し、そしてすぐ弛緩した。
 求め続けた絶頂に、彼女の体からだらりと力が抜ける。
 愛液をたっぷりと溢れさせ、漂う甘酸っぱい雌の香り。
 だがようやく達したというのに、ギンガの瞳には悦びよりもどこか虚しい色があった。


「……なにやってるんだろ、わたし……」





 絶頂に達しはしたが、終わってみれば虚しかった。
 自分一人で登り詰められる快楽など高が知れているし、なによりカルタスへの恋しさは結局満たされない。
 何ともいえない後味のまま、ギンガは身づくろいをしてトイレを後にする。
 その時、再び聞き覚えのある声が彼女に投げかけられた。
 

「やあギンガ。遅かったね」


 トイレを出入り口で、ギンガを呼び止めたのは誰あろうカルタスだった。
 彼の眼差しに、ギンガは身を竦ませた。
 カルタスの瞳は、まるで獲物を見つけた猛禽類のようにギラギラと輝いている。
 己に注がれる視線に身動きを止められているうちに、いつの間にかギンガの目の前に彼は歩み寄っていた。
 そして、唐突にカルタスの手が伸びる。


「ひゃ! な、何するんですか!?」


 彼の手が、ギンガの右手の手首を掴んだ。

143ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:17:52 ID:fsMbr/Iw
 突然の事に驚くも、カルタスは恋人の反応など無視してその手を引き寄せる。
 そして、おもむろに彼は少女の右手の指先を顔に寄せたのだ。
 さらに何を思ったか、鼻を鳴らして指の匂いを嗅ぎ始める。
 ギンガの背筋が凍る。
 右の指は先ほど己の媚肉を掻き分けていたという事実が記憶を過ぎった。
   

「ギンガ」

「は、はい……」

「トイレで、何してた?」


 静かな声音だが、その響きの中には有無を言わさぬ迫力があった。
 ギンガの目が泳ぐ。
 真実など、言えるわけがない。
 

「べ、別に何も……ひゃ!」


 言葉で繕おうとした瞬間、指にぬるい湿り気が纏わり付く。
 見れば、彼の舌がギンガの指を舐めていた。
 それも、先ほど彼女の秘裂を掻き乱していた指だ……。
 さっきまで膣を抉り、愛液に濡れていた指が、彼に舐められている。
 そう思うと、鎮火した筈の愛欲の炎が再び子宮で燃え上がる。
 責めるような彼の眼差し。
 そして言葉。


「正直に言えギンガ。こんないやらしい匂いさせて、何してた?」


 看破されているのは、もう明白だった。
 もはやギンガに抵抗などできない。


「オ……ニー……です」


 蚊の鳴くような小さな声の呟き。
 だがカルタスはその瞳を嗜虐に染め上げ、さらに責めた。


「聞こえないな」

「オ……オナニーして、ました……」

「もっとはっきり言え」

「オ、オナニーしてましたッ!」


 顔を真っ赤に染め上げ、ギンガは涙目になって白状した。
 だが、その瞳にあるのは羞恥だけではなかった。
 潤んだ彼女の目には、しっかりと被虐の陶酔がある。
 愛する男に屈服させられ、辱められる快感。
 内に潜むマゾヒズムの炎が燃え上がり、ギンガの背筋をぞくぞくと悦びが駆け上る。
 恋人として何度も体を交わらせ、カルタスはとっくにギンガの中にあるマゾの素質を見抜いていた。
 恥ずかしい言葉を言わされて蕩けた顔をしている恋人の姿に、彼の目がギラギラと光る。
 

「ギンガ、向こう行くぞ。会議室……今空いてるからな」


 カルタスの言葉に、ギンガは静かに頷いた。





「きゃっ!」


 会議室のドアを開けるや否や、ギンガは目の前にあった机の上に投げ出された。
 上体を机上に伏せ、尻を突き出したその姿はそれだけでも男の淫心をそそらせる痴態。
 さらにギンガと言う極上の雌がするともなれば、嫌が応にもカルタスは昂ぶる。
 彼は後ろ手に会議室のドアに鍵を掛けると、襟元のネクタイを緩めて一気に引き抜く。
 ギラついた目が獲物を捉え、ギンガの手首が後ろにねじられて抑えられた。
 何事かと思えば、彼女の細い手首はカルタスのネクタイで縛られていた。
 

「カ、カルタスさん、何を……」

「何って、決まってるだろう? オシオキだよ。神聖な職場でいやらしい事をしたんだから、当然だろう?」


 唇の端を吊り上げ、嗜虐的な笑みと共に告げるカルタス。
 彼の告げたオシオキ、という言葉に、ギンガは体の芯をぞくぞくと悦びが駆け抜けるのを感じた。

144ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:19:45 ID:fsMbr/Iw
 貞淑で慎ましい理性の下に隠された被虐の淫心が、拘束と共に燃え上がる。
 彼女の潤んだ瞳、そのエメラルドの輝きの奥にマゾヒズムの疼きを見たカルタスは、より笑みを深めた。
 こうなればもう二人とも止まれない。
 後は、ひたすら肉欲の深みまで堕ちるだけだ。


「あぁ……」


 思わず艶やかな声が漏れた。
 カルタスが後ろからギンガを抱き寄せた拍子に、彼女の肉付きの良い尻に腰の凶器が押し付けられたのだ。
 服越しでも分かる。
 硬く、大きく、熱く、脈打っている。
 こくり、と、ギンガは唾を飲み込んだ。
 早く欲しい。
 彼の肉の凶器で貫かれて、メチャクチャに掻き乱されたい。
 そう考えるだけで股ぐらの茂みが濡れ、頬が桜色に紅潮した。
 だが彼はそんなギンガの爛れた欲求をよそに、ゆっくりと服を剥ぎ始める。
 ボタンを一つずつ丁寧に外し、上着を、そしてブラウスを脱がす。
 後ろで手首を縛られているので自然と半脱ぎになるが、むしろそれが扇情的ないやらしさを増していた。
 露になる青い下着に包まれた二つの豊かな膨らみ。
 カルタスは後ろから手を回すと、下着越しにその柔らかな乳肉を掴んだ。
 まるで実った果実をもぎ取るかのような容赦のなさ。
 

「んぅッ」


 だが、痛みより快感の方が勝る。
 重量感を確かめるように下から持ち上げ、指を深く沈みこませてその柔らかさを確かめる。
 彼の指が胸をまさぐる度にじわじわと広がる甘い刺激に、ギンガは息を切らして身をよじった。
 ぱちん、とホックが外され、下着まで剥がれればいよいよ白い肌まで晒される。
 さらに強くなる愛撫。
 何度も何度も、乳肉を味わう男の指。
 いつしか一方の手は名残惜しげに柔い肉を離れ、下へ向けて這い進む。
 引き締まった下腹部をなぞりつつ尻を撫で、カルタスの手は邪魔な衣服に喰い付いた。
 スカートのホックとファスナーを外し、その下に秘されていた尻を曝け出す。


「……」


 言葉もなく、男の眼差しが釘付けられた。
 たっぷりと柔らかい肉を纏いながら、キュッと引き締まった極上の肉感。
 男なら誰しも抱きたいと思い描く最高の雌の体だ。
 やんわりと撫でれば、柔らかくも弾力に富んだ感触が手のひらに返って来る。
 何度触っても飽きる事のない、素晴らしい感触だ。
 もう一方の手ではたわわな巨乳を揉み、残る手で尻を撫でる。
 しかしそれでも足りぬと、彼は顔をギンガの髪に埋めた。
 甘い、まるで熟れ切った果実のような香りがする。
 ギンガの香りだ。
 深く息を吸い込み、鼻腔を駆け抜けるその芳香に酔い痴れる。
 自然と舌は少女の耳に這い、唇がうなじに吸い付いた。


「ひゃぁ!」


 耳に響く愛らしい声。
 聞いただけでカルタスの股の間で肉の凶器がより硬度を増した。
 もっとその声が聞きたいとばかりに、彼は尻を撫で、乳首を捻り、首筋に何度もキスをする。


「んぅ……はぁ……ああぁぁ」


 手を縛られた少女は少しの抵抗も許されず、そのもどかしい快楽に翻弄された。
 欲しいのはもっと深く激しい快感だというのに、一向に彼はそれをくれない。
 まるで生殺しのような愛撫だけで決定的な行為がないのだ。
 首筋を舐められるぞくぞくとした快感に身を震わせながら、ギンガは蕩けきった眼差しで彼に哀願する。


「あ、あの……カルタスさん……するなら、ちゃんとしてください」


 荒い息を吐きながらそう乞う眼差しは、淫靡の極みだ。
 潤み、とろんと蕩けた瞳。
 頬を染めた美貌に、力なく下がった眉尻も相まって、男心をそそらずにはおかない媚態である。
 だが、その懇願を前にしてカルタスは嗜虐的な笑みを浮かべるばかり。
 彼はギンガの耳を甘噛みしつつ、耳元で囁いた。


「ダメだな」

「そ、そんなぁ……」

「言っただろう? オシオキだって。しばらくお預けだ、我慢しろ」

「や、やぁ……ちゃんと、してください。こんなの、我慢できな、ひゃぁん!」


 言葉を言い切るより先に、唐突な快楽がギンガの背筋を駆け巡った。
 ぐちゅり、と湿った音。
 先ほどまで尻を撫でていた彼の指が、湿った下着越しにギンガの秘所をなぞっている。
 それも、一番感じる肉豆は避けて、秘裂をゆっくり触るのだ。
 そして指は下着の端にかかり、するりと脱がせていく。
 青い下着に糸を引く雌の淫液。
 漂う女の香り。
 会議室の中に、淫蕩な匂いが満ちていく。
 膝下まで下着を脱がせると、カルタスは意地の悪そうな笑みを浮かべて指を再び濡れそぼったクレバスに這わせた。

145ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:20:55 ID:fsMbr/Iw
 湿った茂みに触り、入り口をつぅとなぞる。
 ときおりくちゅくちゅと音を立てて弄るが、決して挿入はしない。
 さらに胸や耳への愛撫まであるともなれば、そのもどかしさはあまりにも狂おしい。
 決して絶頂へは至れぬ快楽の責め苦に、ギンガは身をよじり甘く鳴いた。


「あぁぁ……こんなの、いやぁ……ちゃんと入れてください! 犯して……カルタスさんの、はやくいれてくださいッ」


 普段なら決して口に出さぬようなあられもない台詞。
 綺麗な瞳いっぱいに涙を溜め、だらしなく唾液の筋を唇から垂らしながら懇願する愛する少女の様に、カルタスもいよいよ辛抱できなくなる。
 股ぐらではその男根が雌を欲して憤っていた。
 ぺろりと舌先で唇を舐め、カルタスはいよいよメインディッシュを喰らう気になった。
 

「やれやれ、じゃあ、そろそろしてやろうか」


 言葉と共に後ろから押し倒し、ギンガの体を会議机の上に投げ出す。
 硬い机の上で潰れる柔らかい乳房。
 さらりと広がる青い髪。
 突き出された尻と物欲しそうにひくひくした膣口がいやらしい。
 ごくりと唾を飲んでその絶景を見つつ、カルタスはズボンのファスナーを下ろした。
 下着をずらせば、隆々といきり立った肉の凶器が現れる。
 できれば全部脱ぎ去ってしまいところだが、もはやギンガも自分もその時間すら我慢できない。
 むっちりとした尻肉を力強く掴み、狙いを付ける。
 くちゅ、と先端が触れ。
 そして……一気に貫いた。


「はぁああああんッ!!」


 会議室の篭った室内に響き渡る甲高い嬌声。
 ギンガのしなやかな肢体が硬直し、痙攣し、そして弛緩した。
 たった一度の挿入で彼女は絶頂に達したのだ。
 柔い媚肉を掻き分けられ、最奥の子宮口を突き上げられる。
 その快楽のなんと甘美な事か。
 肉の悦びに溺れた雌は、目を蕩かせ、瑞々しい唇からだらしなく唾液を一筋垂らして陶酔する。
 だがその余韻に浸る間などない。
  

「ひぃうう!?」


 先ほどの絶頂に震えるギンガの体が跳ねた。
 膣を掻き分ける肉の凶器がより深く、激しく雌を責め立てる。
 一度達して敏感になった体に刻み込まれる悦楽に、少女は甘い声で鳴いた。


「ま、まってぇ……まって、くだひゃぃ……わたし、いまイったばっかりれ……ふぁあん!」


 上手くろれつの回らなくなった口で必死に乞おうとしたが、その声はすぐにまた嬌声になってしまった。
 大きな手で尻肉を固定し、カルタスの肉根が強烈な一撃を膣に見舞ったのだ。
 後ろから上に抉りこむのではなく、膣の天井、下腹の方に目掛けて突き下げられ、Gスポットを含めた膣壁が盛大に擦られる。
 今までとは違う性感帯への刺激はほとんど不意打ちとなり、ギンガの女体をまたも絶頂が駆け抜けた。
 こんな短時間に二度も達したのは初めてで、快楽が深すぎて頭がどうにかなりそうだった。
 膝をがくがくと震わせ、雌は陸に打ち上げられた魚のように身をよじる。
 机上に千々と乱れた髪の上で、ギンガは甘く荒い吐息を漏らしながら振り返る。
 助けを乞うような眼差しをカルタスに向けたが、それは逆効果だった。


「……」


 無言で、カルタスは唾を飲み込んだ。
 涙で潤んだ、色欲に蕩けきった翡翠の眼差し。
 桃色の唇から漏れる官能的な吐息。
 着崩れた制服から覗く肉感的な女体。
 男根を締め付ける媚肉のわななき。
 その全てが自分のものなのだ。
 これに我慢ができる男などいるわけがない。
 手を置いたギンガの桃尻を強く掴み、カルタスは力の限り腰を突き上げた。
 

「んはぁぁ!」


 何度聞いても飽きる事のない甘く蕩けた声を上げ、雌の体がしなる。
 突く度に変化を以って締め付け、肉ヒダが絡みつく蜜壷。
 ただ締め付けがきついだけではない、男を狂わせる極楽。
 背筋を貫く快感の奔流に、カルタスは歯を食いしばって耐えた。
 油断すると数回挿入しただけでも射精しそうになる。

146ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:21:27 ID:fsMbr/Iw
 ギンガの秘所とは、それほどに名器だ。
 だがもっと長く快感を味わいたいし、彼女をもっと喘がせたい。
 何より年上で、なおかつ男の自分には矜持がある。
 だからこそ彼は、白濁をぶち撒けたい衝動を意思で捻じ伏せて愛する雌を責め続けた。


「ら、らめぇ……ひぁああ! ま、また……また、イっひゃうぅ……そんな突いたら、はぁうう!!」

「なんだ、またイくのか? まったく、ギンガは本当に淫乱だな」


 淫蕩に咲き乱れる雌を思うままに貫きながら、カルタスは酷薄な笑みと共に言葉責めでギンガの羞恥心を煽る。
 被虐性癖を刺激され、また一段と秘所から蜜が溢れて肉棒を締め付けた。
 ぬめりを帯びた肉穴を、男は容赦なく抉り、何度も突く。
 強すぎる快楽に身を震わせながらギンガは振り返り、この情交が始まって以来見せる事のなかった理性の眼差しを向けた。


「だ、だって……」

「ん?」


 媚肉を貪りながらカルタスが視線で問うと、少女は頬を快楽以外のもので紅潮させ、告げた。


「カルタスさんと、最近できなくて寂しかったから……嬉しくて」


 涙交じりの瞳と声が、自分に向けて切ないくらいの愛おしさを向けてきた。
 男に貫かれ、愛欲に乱れ狂いながら告げたとは思えぬほど可憐なその言葉。
 カルタスは思わず胸が詰まる。
 爛れた肉欲の中に湧き上がる恋しさと愛おしさ。
 尻肉を掴んでいた手が細くくびれた腰に伸び、抱き寄せる。
 そして首筋と耳元に顔を寄せて、言葉を返した。


「ああ……俺もギンガを抱けなくて寂しかったよ」

「……カルタス、さん」
  

 後ろから抱きついたカルタスに振り返るギンガ。
 眼差しが交わったかと思えば、次いで唇が触れ合う。
 絡み合う舌と舌。
 お互いの唾液を飲み込み、淫らに求め合う激しい口付け。
 下の結合部もいよいよもって激しさを増す。
 先ほどまではギンガの性感帯を探りながらしていた突き上げも、今ではほとんど本能の赴くままに力の限り押し込んでいる。
 腰が動くたびに飛び散る愛液、ぶつかり合う腰と腰。
 柔らかい肉の穴を、硬い肉の棒が獣性のままに抉った。
 わかる。
 お互いにもうすぐ達するというのが理解できる。
 

「ギン、ガぁ……」


 腰に回した片方の手で抱き寄せ、もう一方の手で乳房を揉みしだきながらカルタスが呻くような声を漏らした。
 突き出す腰がギンガの尻を打ち、肉棒で容赦なく彼女の最奥を抉りこむ。
 精子を欲してパクついた子宮口に刺さる亀頭。
 あまりの快楽に、ギンガは目の前が白く霞むほどだ。


「はぁあああッ!! だめ……もう、イっちゃぅ……また、すごいイっひゃうぅ……!」

「俺もだ……そろそろ出すぞ! どこがいい? どこに出して欲しい? 尻か? 顔か? それとも……」

「なか……中にください! きょう、だいじょうぶですから……んぅ! カルタスさんのあついのぉ……ぜんぶちょうだい!」
 

 中に出して欲しいという乞いに、もはや理性に掛かっていた安全装置は全て解除された。
 たっぷりとした重量感の乳房をわし掴み、汗に濡れた乳肉の感触を思う存分に味わいながら、ギンガの肢体を抱き寄せる。

147ギンガの恋路:2011/01/05(水) 01:22:06 ID:fsMbr/Iw
 耳への甘噛みと共に突き出される腰の突き。
 絶頂寸前の硬直しきった肉棒が、雌の性感帯をめちゃくちゃに掻き乱した。



「んはぁああ! だめぇ……もう……イくぅ……イっひゃぅううう!」


 腕を拘束されたギンガは、愛する男の責めに身をよじり、一段と甘く蕩けた声で鳴いた。
 絶頂に達して、びくんと強く痙攣し、硬直する雌の肢体。
 痙攣しわななく媚肉は一層強く雄を締め付ける。
 もはやカルタスも我慢の限界だった。


「う、ぐぅお!」 


 獣の如き呻きと共に爆ぜる欲望。
 びくびくと肉棒が震え、放たれる白く濁った粘液。
 子種の汁が脈動と共に放たれ、ギンガの一番深い部分を満たしていく。
  

「あぁぁ……で、てるぅ……カルタスさんのせいし……」


 快楽に蕩けきった瞳と声で、ギンガは恍惚に溺れた。
 求め続けた愛する男との情交。
 その果てに、体を満たす深い快楽の余韻と熱。
 体を芯から溶かすような精液の温かさに、安息が広がった。
 繋がった彼が抱き寄せる。
 振り返れば、熱い思慕に満ちた瞳がギンガを射抜く。


「ギンガ……」

「カルタス、さん……」


 見詰め合う時間は一瞬。
 お互いの名を呼べば、後は深く濃厚な口付けの時間が訪れる。
 唇を重ね合わせ、舌と舌がぴちゃぴちゃと淫靡な水音を奏でて絡み合う。
 ギンガとの甘いキスを味わいながら、カルタスは視線をちらりと会議室の壁掛け時計に向けた。
 時間はちょうど昼休み時。
 まだ終了までには少し時間がある。
 それまでに後どれくらいギンガの体を貪れるか考えながら、彼は名残惜しげに唇を離した。
 二人の間にかかる唾液の橋を見つつ、視線をギンガに戻す。


「まだ、いいか?」


 何をか、など愚問である。
 愛と肉欲に満ちた彼の眼差しと問いに、ギンガはこくんと頷く。
 そうすれば、再び秘められた部屋の中で雌の鳴き声が響き渡った。
 熱く甘い会議室での睦み合いは、まだ始まったばかりだった。 



終幕。

148ザ・シガー:2011/01/05(水) 01:25:04 ID:fsMbr/Iw
投下終了。
やっぱギン姉はエロだね、いいね、素晴らしいね。
彼女が淫乱ドM誘いうけなのは正義。
異論は認める。


あと司書様、大変恐縮なのですが……短編扱いで保管されてる『•ギンガとカルタス、夏日和』と『•ギンガさんの不機嫌・カルタスさんの謝罪』もこのギンガの恋路シリーズの番外編で入れてもらって良いでしょうか?
改めて見直すと、ギンガとカルタスが恋愛関係になってるのが前提なので、こっちに入れた方が自然に思えまして。
あつかましいお願いしてすいません。

149名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 01:36:34 ID:x6Viibso
シガー氏GJ!!

年明け一発目から濃厚なエロさだwww

150名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 07:55:46 ID:Wc/uGH4I
空気読まずに新年初ツッコミ

>>135
バスターって、打ち砕く、とか、討伐する、みたいな意味あるのよ?
…乙を打ち砕くって、どんな意味になるのか

151名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 15:08:29 ID:trZIAPJI
>>148
GJ ガチエロは正義
でも誘い受けだけじゃなくて腕ちぎられたのをさりげに根に持ってて
隔離施設でチンク姉をうりうりしちゃうギンガさんもイイと思うんだ・・

152名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 16:22:00 ID:/bVKRPMY
>>151
収容された妹達を次々と調教もとい更正していくギンガ先生イイよね

>>150
キン肉バスターはキン肉マンを打ち砕く技ではないだろう?

153名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 21:21:37 ID:Ks9jBSmQ
そういえばカルタスも数の子達の更生教官?みたいなのをやってたよな
どっかで「頼れるお兄さん」として慕われてるとか見た記憶が

カルタス&ギンガコンビで数の子更生(性的な意味で)教育実習?

154名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 22:49:06 ID:XwV9llPw
とりあえずこれだけは言わせてくれ

おいカルタス、お前に本物の暴力というものを教えてやる

155名無しさん@魔法少女:2011/01/05(水) 23:18:16 ID:4uJoVeRM
>>153
たしか保管庫にそんなのあったな

156名無しさん@魔法少女:2011/01/06(木) 20:16:08 ID:gsbQY5ho
最近のは保管されとらんのかい?随分前から停止状態みたいだが

157名無しさん@魔法少女:2011/01/06(木) 20:19:35 ID:8sl0681Q
>>156
>>131

158名無しさん@魔法少女:2011/01/06(木) 22:09:22 ID:F7hS8eck
>>154
何やってるんスか、森○さん?(なのはにおける)○次さんの中の人的に
考えると本命はティアナかアルトかシグナムじゃないんスか!?

159名無しさん@魔法少女:2011/01/06(木) 23:01:15 ID:TGpk6oPE
>>158
いやだってカルタスの中の人柿原さんだし・・・

160名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 00:36:08 ID:uNV9awpA
中の人などどうでもいい。
何がエロいかで語るんだ。

161Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2011/01/07(金) 01:41:15 ID:9YlXADP2
年末年始の投下ラッシュ──全員まとめてGJだぜ!
ご新規さんも来て嬉しい限りだのう。

さてさて七草粥の日になりましたが、正月が終らないうちに一本投下します。
だが正月の雰囲気なぞ一片もありゃあせん……
10分後に始めたいが、大丈夫かな?

162名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 01:44:53 ID:TteqRYRg
氷の性質変換のスキルを持つ魔道士に冷たさ寒さに慣れる特訓と称して1年中下着姿やマッパで過ごさせ
逆に炎の性質変換持ちは熱さに慣れるためつねに厚着をするようにするというプレイを

163Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2011/01/07(金) 01:53:40 ID:9YlXADP2
>162
エイミィさんマジ鬼畜やで

さて10分経ったので投下します。
・Vividでセイン凌辱。ダメな人は回れ右。
・もちろんR-18
・カリムが超絶鬼畜なのでダメな人はやはり回れ右。

それでは、始まります。

164SLOTHFUL 1/6:2011/01/07(金) 01:55:48 ID:9YlXADP2
──罪は罪を重ね、業を更に深くしていく。その輪廻は決して止まることを知らず、地獄はどこまでも続く。
朽ち果てるまで、呪いと怨念を吐き続ける私は、そう、永遠の裏切り者──

「いやぁっ! 助け、誰か助けてぇっ……んぐっ」
地下室、地上の人間が訪れることのない空間で、少女は数えきれない男達に貫かれていた。
秘部からは血と白濁が同時に溢れ出ており、光の消えた瞳は虚空に救いを求めていた。
のしかかっている男がうめき声を上げ、同時にその醜悪な肥体を震わせて少女の胎内に勢いよく射精した。
音さえも聞こえてきそうな量の精液が、少女の膣から溢れて流れ落ちる。
「ごぷっ……んむぅ……かはっ、お願い、お願いだから、もっと優しくしてよぉ……」
少女の弱々しい声に応えるものはいない。そこにあるのは、ただひたすら加虐の悦びと自らの欲望に埋れている凶暴さだけだった。
「おら、出るぞ、ちゃんと飲めよ」
「んぐぅ! ん、ごくっ、ごくっ……げほげほ、げほっ」
喉に絡みつき、白濁を飲み下すことができない。
それどころか、飲み終るよりも前に次の肉棒が挿し込まれ、激しい抽送が始まる。
そこには慈悲など、ない。
子種汁を最奥に注ぎ込まれ、受精の足音が響く。救いを求めるどんな声も、螺旋に巻き込まれ消えていく。
ここは聖王教会の地下室。それも、寄付金の額が一定以上の富豪達にのみ開かれる、特別な空間だった。

***

「えー、めんどくさー」
ショートカットで半袖の修道服をまとった新米の修道女、セインは、カリムの部屋に呼ばれていた。
用件は、今夜にあるお偉方の接待。酌をして挨拶をして回れということらしい。
カリムだけではキャパシティオーバーのため、手伝ってくれとのことだった。生憎と、他の皆は諸用で出かけてしまうらしい。
「あたしがいないとダメってことか……ま、それなら仕方ないよね。よっしゃ、頑張りますか!」
「くれぐれも、失礼のないようにお願いしますよ、セイン。相手の要求には全て応えて下さい。
『ビールがいい』とか『料理が冷めた』とか『おかわり』とかあると思いますが……去年は色々とありましたから」
カリムの目は、いつにも増して厳しかった。
何か、前任者のトラブルがあったのだろうと想像できるが、具体的に何が起きたのかは喋ってくれなかった。
セインも何も言わず、「はい」とだけ短く答えて、部屋を後にしようとした。
「あぁ、セイン。ついでに買い物に行ってきて下さい。いつものお茶と野菜を。
饗宴用の材料は既に買ってありますので、その分まで買わなくても結構です」
「はーい」
扉を閉めてから、セインは何かがおかしいと思った。
今、それなりにぞんざいな返事をしたはずだが、カリムはいつものようにたしなめなかった。
だが、そんな日もあるに違いない。セインは意気揚々と買い物かごを手に提げて、教会を飛び出した。
思えば、この時がセインの一番楽しい時期だったのかもしれない。
ついつい買い食いをしたり、繁華街の雰囲気を楽しんでみたり、時にはちょっぴり人助けもしつつ、結局は遊んでいたら、
結構遅い時間になってしまった。急げば間に合うが、少なくとも小言は避けられないはずだった。
「おかえりなさい、セイン。時間も迫っていますので、早速料理を作ってしまいましょう」
またしても、教会騎士は何一つ言わずにセインの手から買い物かごを取り上げると、すたすた歩き始めた。
何も言う前にカリムはかごの中を漁り始め、入っていたクッキーを取り出してセインの手に置いた。

165SLOTHFUL 2/6:2011/01/07(金) 01:57:22 ID:9YlXADP2
「セイン、これはお客様が来る前に食べてしまいなさい。いいですね」
隠していた菓子を見つけられたのに、没収されないどころか怒られもせず、挙げ句の果てにさっさと食べろという。
セインは二度も何かがおかしいと思ったが、今日はカリムの機嫌がいいのだと思った。何か素敵なことがあったのだろう。

だが、セインはそれが『最後の晩餐』であったことに、この時点では気づくことはなかった。

──富豪というものは、どうして金ピカが好きなんだろう。そんなに輝いていたいのだろうか。
セインが最初に抱いた感想はそれだった。着飾った男達に混じって、数人の女。
若いのもいれば、定年に見えそうな者もいた。成金と諸侯の区別が付くのが面白い。
ただ、全員が脂ぎった視線を送ってきいていたという共通点には気付いていた。
「我慢、我慢。これも仕事だしね」
笑顔を作って、それぞれのグラスにそれぞれ欲しい飲み物を注いでいく。
次から次へと注文が来るので、相当にしんどい肉体労働だったが、お陰で時間はあっという間に過ぎていった。
その間、富豪達は財政に関する難しい話をしていた。
聖王教会の予算がどうとか、理解できる限りでは、現状では足りないらしい。
つまり、セインの清貧な食事が更に簡素になる可能性があるということだった。
「ああ、騎士カリム、お久しぶりです。そろそろ二次会に移行しようと思うのですが、いかがですか?」
宴もたけなわ、皆が満腹になり、一通りの話が決着した頃、同じように接待をしていたカリムの元に、男が囁きかけた。
カリムは「ええ」と頷いて、彼と場の大多数を立たせ、セインも連れて部屋を出て行った。
「どこに行くの、騎士カリム?」
「すぐに分かりますよ」
今まで一度も開いたことのなさそうな硬い樫の扉を持っていた鍵で開け、階段を降りていく。
窓のない螺旋階段をランプ一つで降りていく行列は、百鬼夜行の類かと錯覚するほどだった。
そして着いたのは、ベッドが一台あるだけの簡素な部屋だった。
相変わらず薄暗く、カリムは四隅のランプに灯りをつけると、その場を後にした。
「皆様のご随意に。教会へのお布施を、ありがとうございます」
カリムの足音が遠ざかり、錠が降ろされた音を聞いた瞬間、後ろにいた男がセインを突き飛ばした。
「きゃっ」
ベッドの上に倒れこむセイン。
カチャカチャと金具を外す音が聞こえて、振り向くと、さっきまで優雅に振舞っていたはずの男達が、
ギラついた目で下半身を露出していた。
「な、何、どういうこと? きっ、騎士カリム! どうなってるのさ! ちょっと、教えてよ!」
声は届かない。混乱の最中にあるセインの腕を、男のがっしりした指先が捉えた。
「ひっ……!」
カリムの言葉が蘇る、『従いなさい』──そして、富豪達の言葉も蘇る、『聖王教会の財政は』──つまり。

謀られた……

ベッドの上に押し倒されたセインは、咄嗟にディー分ダイバーで逃げようとしたが、とっくに計算済みなのか無効だった。
群がる男達が四肢を押さえつけ、修道服を無惨に引き裂いていく。
「何だよ、ちんまい身体しやがって」
「ククク、あの騎士も粋なことをしてくれるねぇ。生娘の香りがぷんぷんするぜ……この怯えた目、最高だねぇ」
この男達に身体を売ってこいと、そういうことだった。だから、今日だけは、どんなわがままも許してくれた……
たったそれだけで、全てを帳消しにするかのように。

166SLOTHFUL 3/6:2011/01/07(金) 01:59:03 ID:9YlXADP2
恐怖で身がすくみ、動きたいのに動けずにいるところへ、スルリと下着を剥ぎ取られる。
膨らんだ下っ腹と、黒々とした亀頭を見せつけられると、セインは本気で暴れだした。
「やめろっ、この……やだぁ!」
少女の抵抗が、欲望に支配された男達の腕力に叶う訳はなかった。
『うるさい』と口にショーツを突っ込まれ、悲痛な叫びがくぐもる。
秘裂をぞんざいに舐められる舌の感触が気持ち悪く、脂のぬめる手でまさぐられる感触が、背筋に怖気を走らせた。
足を大きく開かれて、汚い唾液で汚れた秘部に、黒光りする肉棒が宛てがわれた。
「う、ウソでしょ……止めて……止めて止めて止めて止めて止めて止めてやめてええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
喉から搾り出した悲鳴はどこにも届くことはなく、一瞬で怒張がセインの膣中に侵入してきた。
身が二つに引き裂かれる程の激痛が駆け巡り、頭を真後ろに逸らした。
痛みと絶望に、出せる声も震えるばかりで出ず、その代りに感電したかのような衝撃が下腹部で何度も暴れている。
破瓜の証を潤滑油に使ってまで、激しい抽送が繰り返された。
呻き声さえも出なくなった頃、ようやくショーツが口から取り外された。解放された一瞬の安堵は、あっという間に雲散霧消した。
「んぐぅっ! んむ、ぐぅっ……!」
肉棒が唇の間を割って、つるつるした亀頭が舌先に触れる。
鼻に抜ける臭気が吐き気を呼ぶが、それも不可能なほどに深く喉の奥まで挿入され、まるで玩具のように振り回される。
「もっと舌を動かんだ、初めてでもそれくらいできるだろう? ほら、早くするんだよ」
頭がガンガン鳴って、股間の痛みは信じられないほどなのに……それが、まるで他人事のように感じられる。
恐怖と絶望が全ての感覚を麻痺させ、心をゆっくりと閉ざしていく。
「おいおいマグロかよ。もう少し楽しませてくれよな?」
腕を押さえつけられたまま、仰向けで犯されているセイン。
男達の指先が首筋を撫で、服をまくられて胸を揉まれ、脇を撫でられる。
だが、気持ち悪さだけが先行し、嫌悪感しか残らない。
ぐちゃぐちゃと嫌な水音が響き、されるがままに男を受け入れる。
涙は束の間止まり、全てが終る瞬間を心から望んだ……が、そう簡単に訪れる訳がない。
やがて口の中に含んでいた肉棒がびゅくびゅくと震え、脈動と共に生臭い液体を吐き出した。
先端からマグマのように噴き出す精を受け止めると、男達から囃し声がかかる。
「飲み込むんじゃないぞ」
「口の中で掻き混ぜろ」
「最後はちゃんと飲めよ?」
慰み物にされる屈辱と共に、口々に飛ぶ命令に全て従った。
茫然自失として薄暗い天井を見つめている目からは、光は消えかかっている。
膣内を押し広げていた感覚が消え、ずるりと肉棒が引き抜かれる。
何が起きたのかと足元へ目をやると、どろりと垂れた白濁液の雫が、ゆっくりとシーツへ落ちていくのが見えた。
「え、ウソ、でしょ……赤ちゃん、できちゃうよ……」
「当たり前だろ、やればできるんだよ? さ、お次の方どうぞ」
無慈悲な宣告と共に、二人がのしかかってくる。
担ぎ上げられて抱っこされると、肉棒が貫通したばかりの蜜壺を押し広げて挿入ってきた。
「では私はこちらを頂きましょう」
ぺろりと指を舐めた男は、セインの菊穴にいきなり突っ込んだ。
異物が入ってくる感覚に呻き声が漏れ、止まっていた涙が再び溢れ出す。

167SLOTHFUL 4/6:2011/01/07(金) 01:59:35 ID:9YlXADP2
「やだ、もうやだぁ……帰して、帰してよぉ……」
「おいおい、お嬢ちゃん、アンタがいなかったら誰がこの聖王教会を支えるんだい? これは君の重要な仕事なんだよ」
下卑た声で囁かれて、ビクリと身体が震える。
教会を成り立たせるために必要な資金は決して少なくないし、何より聖王教会の一派はあちこちに礼拝所や聖像があるのだ。
卑劣なやり方に声を上げそうになるが、それも怒張に塞がれてできない。臭気も痛みも消え、視界に霞が降りる。
肩に力が入らず、揺すられるままに抽送される。
重量で深く突き刺さった肉棒は、凌辱の苦痛に耐えているのか、粘膜はまだ裂けていない。
「がはっ……いたいっ……痛いよぉ……も、もう抜いてぇ……!」
「全員分を三週くらいしたら解放してやるさ。それまで我慢するんだね、聖王教会のシスターさん」
「それにしても、初物をくれるなんて、カリムも中々愉快なことをするもんですね。ハハハ、長く楽しめそうですよ」
いいように利用された──男達の言葉を聞いていて、思い出すのは妹達のこと。
「お願い、お願いします……オットーとディードは……ふたりだけは……」
「ん、なんだ、こいつ妹でもいるのか?」
「ククク、愉快なことだねえ。この娘に飽きたら乗り換えることにしようか?」
双子のことを知らなかったらしく、顔が蒼白になる。粘つく精液を飲み下した後、セインは二度目の中出しを受けながら懇願した。
「あたしが……頑張るから、お願い、二人に手は出さないで……我慢するから……」
哀願の涙をぽろぽろ零してうなだれるセイン。後ろに挿入している男が腕を抱え、ずるりと萎えた肉棒を引き出された。
「次は誰がやる?」
「よし、俺だ」
ガタイのいい男が前に出てきた。
目の前にそそり立っている屹立は、驚くほど大きくて、引ききったと思っていた血がますます顔から引いていった。
「え、ウソでしょ……そんなの、入らないよ……」
「こいつでしっかり種付けしてやるからな、楽しみにしてろよ」
強張った首をふるふると振っても、相手はまったく気にしていないようだった。
ぼたぼたと白濁液が落ちる秘部にいきり勃った肉棒をゆっくりと挿入されると、再度の激痛に悲鳴を上げた。
「ぎぁっ……がはぁっ、うぅぅぅ……」
意識が混濁して、顔の一つ一つさえも歪んでいく。記憶が歪み、何がどうして現在に至るのか、段々分からなくなってきた。
「中は……中はやめてぇ……赤ちゃんなんていやだよぉ……」
「ははは、安心しろ。子供ができたらそっちを相手してやるからな。おっと、その前にお前の妹とやらを味わってからにするか?」
「だっ、ダメぇ! それだけは……それだけはいやぁ……お願い、何でもしますからぁ……」
涙声の『お願い』は、聞き届けられたのか分からない。告げられたのは、自らの欲望だけ。
「じゃあ、まずは妊娠してもらうところから始めような。元気な子供を産むんだぞ」
「ひぐっ、えぐ……あ、あたしの……中に、いっぱい出してもいいですからぁ……」
「聞こえないなあ?」

168SLOTHFUL 5/6:2011/01/07(金) 02:00:09 ID:9YlXADP2
「あたしをもっとぐちゃぐちゃにして下さい……! 中出しして種付けして、皆さんの赤ちゃん作って下さいぃ……
お願いします、だから妹には手を出さないでぇ……」
心が折れきった。もう何も考えられず、ただひたすら許しを請うばかり。
そこには、普段のような、少し不真面目ながらも優しい修道女の面影は残っていなかった。
「そうかそうか、そんなに中出しして欲しいか。随分と淫乱だねえ」
「うぅっ……ぐすっ、お願い、します……」
代る代る犯され続けている間、セインの記憶は途切れていた。欲望の捌け口にされたまま、全身をべとべとに白く染められていく。
「ごほっ、ごほっ……げぼっ」
飲み込みきれず、吐き出してしまった精液を、床に這いつくばって舐めさせられた。
聖王教会に金を出すための「商品」としてしか、セインは見られることはなかった。
最後には全身に白濁液を浴びせかけられ、そこでやっと交代で押さえつけられていた腕を離された。
満足した男達の背後から、拍手と共にカリムが現れた時、セインの意識は闇へ落ちかけていた。
「皆様、本日はどうもありがとうございました。今回の寄付はおいくらになりますでしょうか?」
「それはまだ考慮の余地があるところですな。ただ、せっかくの初物ですし、去年よりは随分と額を増やさせて頂こうと思いますよ」
一人が代表してカリムへ答えると、他の男達も口々に同意していた。
その話が一通り済むと、修道服の裾を軽く摘まんで、カリムは深くお辞儀した。
「まぁ、ありがとうございます。それでは皆様、湯浴みの準備が出来ておりますので、どうぞこちらへお越し下さいませ」
ぞろぞろと出て行く富豪達。彼らが全ていなくなったあと、地下室には静寂だけが残った。
誰も迎えに来ないし、誰も思い出してくれない。
「ねぇ、これ、ウソでしょ……夢なんでしょ……? 誰か……助けて……」
そしてそのまま、セインは意識を失った。まぶたは開いたままで、瞳孔は今やまったく光を映すことなく、死人のように横たわっていた。

***

それ以来、精液の幻臭を感じるようになった。いつでもどこでも、ふとした瞬間に臭ってくる、あるはずのない白濁液の生臭さ。
「セイン姉様、どうしましたか?」
「え? あ、ああ。気にしないで。ディードは自分の仕事にだけ専念するんだよ」
「は、はい……? 変な姉様」
週末になれば、誰かしらが教会へやってくる。
今まではずっと、単なる事務的な話をする人々だと思っていたが、
彼らは全てこの教会の修道女を犯し、性欲を満たすためだけに通っていたのだと気付いた。
要するに、この聖王教会という組織は、アッパークラス専用の高級娼館だったのだ。

169SLOTHFUL 6/6:2011/01/07(金) 02:00:40 ID:9YlXADP2
セインが夜伽に入ったのと入れ替わりに、修道女が一人いなくなっていた。
身体を壊して田舎に帰るという触れ込みだったが、それはつまり、輪姦され続けて精神が逝かれたか、
誰かに病気を感染されたかで、もはやこの教会にはいられなくなったからだろう。
噂を流されたら困るだろうし、本当に彼女が故郷に辿り着けたのかは知らないが……恐らくは死んでいるだろう。
カリムが浮かべた微笑は、そういう残酷さをもはらんでいるように見えた。
荘厳なチャペル。冠婚葬祭の式場。孤児院をいくつも抱え、公のために自らを捧げる聖王教会。
だが、その内部では、捧げるべき対象は神ではなく、金だった。そしてもう、秘密を知ったからには、絶対に逃げ出すことができない。
誰にも信じてもらえないだろうし、信じてくれるより前に口は永遠に閉ざされてしまう。
大きな集会の後は、集団で犯されるということはなかったが、最近吐き気が酷くなってきた。
少しでも収まった頃には誰かの肉棒が蜜壺を貫いていて、男根の汚汁を注がれ、飲まされ続けた。
「あたしの赤ちゃん……作っていいですから、ずっとあたしだけ、あたしだけを買って下さい……
妹には、他の娘達には、手を出さないで……」
今日は三人だ。上下の穴をくまなく塞がれて、既に二回戦に突入している。
犬のような格好をして、口に入りきらない怒張を必死にしゃぶり、腰を振って肉棒を受け入れていた。
「あた……ひの、あかひゃん……は、どう、なるん、れすか……? んんっ!」
膣中で抽送していた男が、セインの腰をガッチリと掴み、欲望の種汁を最奥に吐き出した。
脂ぎった肌と突き出た腹がセインの胎へ押しつけられ、首が上に傾いて息が苦しくなる。
「聖王教会でカリムの下にいるのに、お前は何も知らないんだな……孤児院にいる子供達はな、俺達に引き取られるんだよ。
その後は、お前と大体同じ目に会うな」
中年の男が、気持ちよさそうに腰をぶるりと震わせながら、クツクツと笑いがちに答えた。
破瓜の痛みはもう感じず、あるのは見知らぬ男に貫かれて膣内射精される嫌悪感のみ。
「ほら、こっちも出すよ。いつも通り、ちゃんと全部飲むんだよ」
「んむぅっ! んんんんんっ……んぐぅぅぅぅ!」
口の中で容赦なく白いマグマが踊り、光の絶えた目を白黒させる。
苦くて不味くて、到底飲めるものではないものを、セインは短い髪を振り乱して飲み込んだ。
「おお、偉いねぇ。流石は聖王教会一の淫乱シスターだよ。
私はもう休憩するけど、残りの二人と頑張ってね。しばらくしたらまた参加するから」
優しげな声で、いとも簡単に凌辱の続きを宣言する。
掠れてきた喉を精液で汚く潤しながら、二週目最後の射精を不浄の粘膜に受けて倒れこんだセインだった。
「あたしを……使ってくれて、ありがとうございます……はは、ははは……あはははははは……」

消え去った光は、もう二度と灯ることはない。

170Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2011/01/07(金) 02:01:47 ID:9YlXADP2
以上、このスレで今年最初の凌辱でした。
本年もよろしくお願いします。

ではまた。

171名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 04:55:19 ID:/bkRPyow
うひょー!
陵辱キタ!(゜∀゜)
良いよ良いよ、ブラック聖王教会!
一片の救いもない陵辱もこれくらい思い切りだと逆に清々しいね!

172名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 13:27:11 ID:7QbTlxGI
えぇい、この世界にジンネマンのおっさん的な野郎がいれば・・・

173名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 15:16:30 ID:8bNwsgc2
>172
その立ち位置はナカジマパパンだろう
その場合スバルもギンガも酷い死に方してそうだがw

174俺的リリカル:2011/01/07(金) 16:34:17 ID:ODe9Z6hI
投下ラッシュにオレも続くぜ!!
てなわけで『魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst』第九話をお送りします。
いよいよ物語も佳境へ向けて走り出します。
いつものようにオリキャラ&オリストーリー&独自解釈満載ですので、苦手な人はパスしてください。
では、どうぞ。

175魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst:2011/01/07(金) 16:35:38 ID:ODe9Z6hI
第九話:忍び寄る影 


地上部隊新司令部。そこの一室に、二人の男と女がいた。
男はオールバックの焦げ茶色の髪ににサングラスを掛け、太すぎず痩せすぎずの体をカー
キ色のブレザーと同色のスラックスに包んだその姿は切れ者の印象を与える。
一方女性の方は、白のブラウスと紺色のタイトスカートの上から白衣を着込んだ研究者風
の服装。結い上げた金髪を赤いかんざしで固定し、銀縁眼鏡の下から覗く切れ長の双眸は、氷のような冷たさを孕んでいる。

「ミス・ビゼー。今日は一体、何の用事かな?」

ふと、男が口を開く。その声は口説き文句なら女性を蕩かすような音に聞こえる。

「計画にイレギュラーが発生したわ。・・・・・・クロガネが見つかった」

そう言って、女―ビゼーはホロスクリーンにいくつかの情報を表示させる。
そこには、桜色と緋色の魔力光、なのはとX09、リサの戦闘場面だった。おそらく、隠しカメラで撮影されたものだろう。

「高町なのは・・・・・・と言う事は、六課か?」
「ええ。そちらさんのお陰で、試験運用期間が延長されただけでなく戦力も増やしてくれちゃったからね」
「そう言われると反論できんな。だが、あちらのバックに付いているのは本局の上層部だ。
・・・・・・亡きレジアス元帥も、雲の上で青筋を立てているだろうに」
「かく言うあなたも、同じ穴のムジナではなくって?それと計画の事だけど、プランをベ
ータからラムダにシフトすれば、問題は無いわ」
「了解した。くれぐれも、しくじるなよ」

ビゼーが部屋から立ち去った後、男は懐からタバコを取り出して火を着け、紫煙をくゆらす。

「“すべては、清らかな平和のために”、か・・・・・・」

176魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst:2011/01/07(金) 16:36:30 ID:ODe9Z6hI
先述の会談が行われていたのとほぼ同時刻。六課(特にロングアーチ)待望の補充要員が到着し、着任の挨拶をしていた。
その補充要員、金のショートボブはシャマルとよく似ているが、部分部分に黒のメッシュが入っている点が異なる。目つきも彼女と似た、柔和な印象だ。

「本日付で六課に配属となりました、エマ・フェデラー一等陸士です」
「私が六課の部隊長の・・・―」
「八神はやて一等陸佐でしたね?お噂は常々お伺いしています。今や知らない人はいませんよ。良きにしろ、悪しきにしろ」
「・・・・・・ほんなら、後でグリフィス、ここの副官に案内してもらうから下がってええよ」
「承知しました。では、失礼します」

そう言ってエマは敬礼してその場を後にした。

「はやてちゃん、大丈夫ですか?」

心配そうに彼女を見ていたリィンフォースが話しかけてくる。

「リィン・・・・・・。何でもない無いよ。ちょう昔のことを・・・・・・思い出しとっただけや」

“闇の書”。かつて、第一級捜索指定とされていたロストロギア。はやてはその最後の主だった。
11年前にアルカンシエルで中枢を消滅させられたため、すでにこの世には無いがその直
後は“闇の欠片事件”のように予断を許さない状況が続いた。
既に彼女とヴォルケンリッターは法の上ではその償いを終えているが、闇の書自体の歴史
が長いことはそれだけ被害に遭った人物も多いことを意味する。(はやて自身には直接関係はないが)
それらは現在は最上位の機密情報とされているが、それ故に入局当初、はやては根も葉も
ない噂に苦しめられた。今の立場も『色仕掛けでも使ったんじゃないか?』と陰口をたたかれていると言う。

「さて、クヨクヨするんもこれでおしまいや。リィン、あちらさんの動きはそれからどうなっとるん?」
「えっと・・・・・・現段階では地上、航空共にこれと言った出動要請はありません。こ
のことから察するに、いずれ大規模な行動を起こすんじゃないか。・・・・・・シグナムの受け売りですけど」
「大規模か・・・・・・。それで思い出したんやけど、もうすぐ新庁舎の除幕式があったな」
「はいです。それにあわせて、首都防衛隊新代表のアルベオ・スヴォーニャ少将を始めとするVIPが演説をする予定です」

話題に出てきたスヴォーニャ少将だが、元々は陸士171部隊の指揮官をしていた人物だ。
局では穏健派(故レジアス中将を支持するものを仮に“強硬派”とした場合)に属してお
り、それでいて柔軟な思考を併せ持つ中道派。早い話が“話のわかる人物”とはやては認識していた。

「なんにせよ、六課にも警備に付くよう司令部から要請があったし、これから忙しくなるで!」
「はいです!」

177魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst:2011/01/07(金) 16:38:16 ID:ODe9Z6hI

とある管理世界の地下深く、Xナンバーズのアジトにある大広間に戦闘機人達が集結していた。
ララ、クリス、ゲルダ、カグヤ、リサの他にもう二人の姿があった。
一人は、見た感じは15歳前後で、肌は病的なまでに白い。額には宝石のようなものが付
いており、紺色の髪と常に伏せられた目から来る神秘的な雰囲気が特徴だ。
そしてもう一人は、濃い紫色のウェーブがかかった髪にに金色の双眼が目を惹く。そして、弾力のありそうな唇と豊満な肉体が妖艶さを醸し出している。
アイーシャ・グラディスとシルク・シュタットフェルト。それが二人の名前だ。

「みんな、集まっているようね。局にいるトルアとエマ以外は」

大広間に最後に入ってきた人間の女が集まっている彼女らを見て言う。

「母さん。これだけの人数が集まっただけ、よしとしましょう」
「で、話って何なの?」
「計画のことについて。少々方針を変更する必要が出てきたわ」
「それは、イレギュラーが現れた事を意味するのですか?」

色白の少女―アイーシャの質問に、『母さん』とララに呼ばれた女は頷いて答える。

「ええ、その通りよ。それも、かなりの方向転換を求められるくらいのを、ね。・・・・
・・プランをベータから“オメガ”に移行させるわ」
「な・・・・・・オメガって・・・・・・!お袋!!それはあくまで『ホントのホントに最終手段』って言ってたじゃんかよ!!」

リサが驚愕の表情で女に詰め寄る。しかし、女はあくまで冷静に答える。

「それだけ彼ら、六課はイレギュラー中のイレギュラーと言う訳よ。魔力リミッターで抑
えられているとは言え、指揮官はSS+、三人の分隊長はA〜S+、副隊長もニアSとB、
若手のルーキーでさえBランクと希少技能持ちがいるってことだけでも、厄介極まりない
わ。もうドローンや旧型のトルーパーでチマチマやっているヒマは無いの。わかったわね?」

そこまで理路整然と言われると、リサは引き下がるしか無かった。

「で、今後の予定だけど、みんなは地上部隊の新本部庁舎の除幕式が近々あるのは知っているわね?」
「確か・・・演説とかをするみたいですの・・・」
「それを私たちの『ステージ』にするわ。それも、これまでにないくらいド派手に演出した」
「ステージかぁ・・・楽しみだね!」
「ふふふ、今からワクワクしてきたわね・・・・・・」

女―ジュリアンヌ・フェリシア・ビゼーが発した『オメガ』の意味を、彼女たちは誰も見抜くことはできなかった・・・・・・。

178魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst:2011/01/07(金) 16:39:07 ID:ODe9Z6hI
仮想の廃墟ビルの谷間を、蒼髪の少女がローラーブレードで疾駆する。
すると、進路上に人型の何かが現れる。新型のガジェット・トルーパーだ。
トルーパーが撃ってくる射撃魔法を少女はジグザグに走行して回避し、徐々にその距離を詰めていく。

「リボルバーナッコォ!!」

少女の右拳でトルーパーは吹っ飛ばされ、壁に激突して沈黙する。
不意に上から飛んで来た銃弾を彼女はバク転で回避する。
腕の力を利用して跳躍する少女。その背後にはオレンジ色の髪をした別の少女が、拳銃を構えていた。

「クロスミラージュ、ストライクバレット!!」

貫通力を高めた射撃魔法が放たれ、空中から射撃していたトルーパーの右翼を撃ち抜いて機械の兵士を叩き落とした。

「そこまで!自己ベストを更新したよ。スバル、ティアナ、おめでとう!」
「「ありがとうございます!」」

上空で訓練を見ていたなのはが二人の少女―スバルとティアナの前に降り立ち、二人を賞賛する。
あれからさらに二週間。ティアナはシグナムの拳骨となのはの言葉ですっかり立ち直って
いた。まだ動きにブランクから来るぎこちなさが僅かに感じられるが、もう十分だろう。

「さて、今日の訓練はこれでお終い。みんな戻って・・・・・・」
「あ、あのなのはさん。少し良いですか?」
「何?」
「私の、模擬戦の相手をお願いします!」
「ティア。いくら何でも無茶じゃ・・・・・・」
「スバルも、連中の戦闘力は身をもって味わっているでしょう?なのはさん達だって、何
時でもリミッターを解除できるとは限らない。だったら、私たちがその分頑張らないと。
任務どころか、自分の身を守ることすら覚束無くなるわ。それは結果として、なのはさん
達を危険にさらすことになる。だから・・・・・・お願いします!私と、戦って下さい!!」

ティアナの目は本気だった。それはかつて、アグスタで見せた劣等感は微塵も感じさせない、確固たる意志を宿していた。

「良いよティアナ。模擬戦やっても。でもその代わり、こっちも本気に近い力を出すよ」
「構いません・・・・・・!」
「じゃあ、少し休んでから、他の隊長・副隊長立会いの下で始めるよ?」
「はい!!」
《やれやれ、因果なマスターを持ってしまったな。お互い》
《そうでしょうか?私としても楽しみな限りです。かく言うそちらも、内心楽しみでは?》
《・・・・・・そう思いたければ、そうしてくれ・・・》

それにしてもこのレイジングハート、ノリノリである。


―――――


しばらく後、同じ仮想の廃墟。その中央にある大通りに、二人の魔導師が対峙していた。

「それじゃあティアナ、行くよ?」
「はい。いつでもお願いします!」
「レイジングハート、お願い!」
《オーライ、マスター。アクセルシューター、セット》
「シュート!!」

黄金の錫杖の先から、桜色の魔力弾が放たれる。

〈数は五つ、小手調べといったところか・・・・・・。だったら!〉

ティアナは抜き撃ちでアクセルシューターを撃墜していく。その射撃は、正確無比だ。

「対砲狙撃魔導師戦は、中近距離での一撃離脱!!」

ティアナはフェイト直伝の飛行魔法で上昇し、左手のクロスミラージュをダガーモードに切り替えて斬りかかる。

《プロテクション・パワード》

しかし、逆手持ちで突き立てられたそれはなのはのプロテクションにあっさりと阻まれ、その刃が届くことはなかった。
しかし、それもティアナの計算の内だった。
ティアナは置き土産と言わんばかりにゼロ距離で発砲する。炸裂した魔力弾は黒煙を生み、
一時的になのはの視界を遮る。黒煙が晴れる。そこにはティアナの姿は無かった。今度は
正面からオレンジ色の魔力弾がなのはに襲いかかる。

「ディバイン・バスター!!」

彼女はそれをディバイン・バスターでまとめて吹き飛ばすと同時に弾道からティアナの居
場所を予測、続けてアクセルシューターでカウンターを仕掛けた。
魔力弾の一発がティアナの体躯を捉える。しかし、彼女は霞のように消えてしまった。
ティアナが予め発動させておいた幻術魔法だ。当の本人は・・・・・・ビルの上にいた。

「ファントムブレイザー!!」

最大出力の砲撃魔法が放たれ、彼女の髪と同じ橙色の魔力の奔流が白い魔導師を捉える。

「・・・・・・やっぱり、そう簡単には勝てないか」

黒煙を割って現れたのは、無傷の白い天使。その目は、燃えていた。

「嬉しいよ、ティアナ。ここまで強くなっていたなんて・・・・・・。こっちも、本気を出さないとね!」

179魔法少女リリカルなのはStrikerS Burst:2011/01/07(金) 16:39:49 ID:ODe9Z6hI
「・・・・・・・・・・・・」

模擬戦が終わって、ティアナは仰向けになって空を仰いでいた。

「惜しかったね。後一歩で、なのはさんに勝てたのに」
「ありがと、スバル。・・・・・・やっぱり、『空のエース・オブ・エース』の名は、伊達じゃなかったわ。何というか、底が知れないわ」

なんとか戦えていたティアナだが、なのはが本気を出したことで5分と保たずに勝負を決められてしまった。
だが、彼女の表情は明るかった。

「でも、悔しくない。あの時とは違って、むしろ清々しい位。また頑張りましょう!」
「OK!」

二人は拳と拳を突き合わせる。それが明日への活力であり、二人の友情の証明だった。

――――


その日の深夜、誰もいないはずの六課のCPUルームに人影があった。
影は端末の前に座ると、それを立ち上げてネットワークに接続させ、地上部隊のコンピューターにアクセスする。
すると影は、接続口に自分の指―正確には指に内蔵された端子を繋げ、膨大なデータを流し込んである特定のサーバーとリンクさせた。
それは超高度演算処理システム―ユグドラシル。陸の、いや時空管理局全体の頭脳とも言えるコンピューターだ。
影はそこから一つのデータを探し出し、すぐには分からないレベルで、しかし全く違う内
容に改ざんしていく。ファイル名は、『地上本部新本部庁舎除幕式典・警備人員配置』。六課が警備につく予定の式典だった・・・・・・。
そして、影はもう一つのデータに手をつける。
六課の周囲に張り巡らされた索敵網だ。それも素人目には分からない範囲で細工をし、いくつかのセンサーの機能を停止させる。

「フェイズ1、終了。明朝800をもって、フェイズ2に移行する」
『了解。任務を続行せよ』

影は抑揚のない声でどこかと通信をすると、司令室から去って行った。
僅かな照明に照らし出された髪は、金色だった・・・・・・。

180俺的リリカル:2011/01/07(金) 16:42:46 ID:ODe9Z6hI
今回は以上です。
今回はティアナが正々堂々魔王もとい、なのはに挑む形となりました。
あまりうまく表現できなかったかもしれませんが・・・。OTL

では、これにて失礼します。E=「( ・∀・)」

181名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 22:36:25 ID:1yx0ScoM
>>170
陵辱GJ!
セインでくるとは思わなかった

182名無しさん@魔法少女:2011/01/07(金) 22:59:47 ID:O6l0BiRk
レイプなど凌辱される→後日妊娠していることが発覚→周りは当然のごとく堕ろせと言うが自身は産むか堕ろすかの狭間で悩み苦しむ
こんなシチュエーションの話でないかな?

183名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 13:28:27 ID:4SMxsz76
そういや、今年卯年だよな
はやてにウサギコスさせられるヴィータってどうかな?

184名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 13:29:12 ID:.HxsPb/6
多分それは、八神家の日常だ

185名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 13:49:33 ID:ZZve40dQ
ティアナが新年の挨拶にスバルの家に行ったら、ギンガ・スバル・ナンバーズが全員ウサギコスで出迎えるわけだな
ゲンヤ「私の家の故郷の世界では、エトと呼ばれる動物の格好をして新年を迎えるとはやてに聞いた。
正月に訪れた客にもその義務があるそうだ。ちなみにエロければエロいほど福が来るらしい」

186名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 14:56:11 ID:T5iIuX/g
>>185
ティアナ「それ、絶対に騙されてますよ…」

 で、なのはやフェイト経由で嘘だとバレる。


ゲンヤ「八神はどこだ!! あのちびダヌキはどこだぁ!!」
シャマル「月にウサギを見に行くって飛んで行きました!」

187名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 16:18:23 ID:8uRHJNSU
>>185
ゲンヤ「ちなみに仮装の際は、干支の動物の尻尾は直接尻穴に挿れるのが慣わしだそうだ」

ティアナ「はあ?」

ゲンヤ「このビーズを連ねた振動機能付きウサギ尻尾だと、特に幸運が舞い込むらしい」

ティアナ「それはどう見てもアダルトなアレでは…」

ゲンヤ「俺もそう思って念のためクロノ提督にも確認したが、『その通り。尻穴に挿れるのがジャスティス』という返事もいただいた」

ティアナ「聞く相手がピンポイントで間違っていると私の直感が告げています」

ゲンヤ「現にクロノ提督は複数所持していて、イベント用にと大量に貸し与えてくれた。娘たちも皆、装着している」

ティアナ「騙されてます。でも、スバルが後ろの穴で悶える姿はとてもジャスティスなので騙されたフリをしてスバルをお借りします」

188名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 16:38:23 ID:x2t.6vts
>187

???「ちょっと待って下さい」
ティア「あ、あなたは!?」
???「スバルの痴態と聞いたら黙ってはいられませんね。私も参加させて下さい」
ティア「って、アナタその話には滅法早いのね。他にやることがあるでしょう」
???「いえ、生活の面倒は全て教会が見てくれていますので、私は優雅に高等遊民です。今一番興味があるのはスバルの調教です」
ティア「多分古代ベルカの中で一番の変態だわ……イクス」

イクス「はい♪ スバルが悶えている姿なら、例え搾乳でも後ろだけとかお豆だけ開発されてても全てジャスティスです!」

ティア「イクス!」(ガシッ
イクス「ティア!」(ガシッ

こうですね分かりません

189名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 16:43:37 ID:D1zymesk
もうやだこの冥王w

190名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 17:02:39 ID:.PDLfEBQ
ウサギといえばクリス、クリスといえばヴィヴィオ。
つまりヴィヴィオちゃんもバニーコスで乱れまくりだね?

191名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 17:41:53 ID:UO3DK1ns
>>187
ここのクロノは後ろ好きという原則を
しっかり守ったよい妄想だw

192ザ・シガー:2011/01/08(土) 17:54:39 ID:fCsCywcE
ほんまFoolishはんの陵辱はようできてまんなぁ……

明るく朗らかなセインちゃんが酷い目に合う話でドキドキしちゃった俺はたぶんどうかしてる。
だが……それが良い(前田慶次の笑みで

さて、というわけで俺も氏のエロに負けぬよう投下するぜ。
リンディさんのエロSSシリーズ『リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!』の三話目。
予告通り今回は触手責めです。

193リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!:2011/01/08(土) 17:55:19 ID:fCsCywcE
リンディ・ハラオウンの華麗なる日常! 第三話『水曜日:熟女触手機姦! ガジェットドローンの使い道!』



 リンディ・ハラオウンは時空管理局本局施設の中を歩いていた。
 格好はいつもの制服姿であるが、しかし目的は職務に非ず。
 休憩時間を用いた私用である。
 向かう先は本局技術部と表示された区画。
 ドアのセキュリティにIDを示し、先へ進む。
 様々な機械の並ぶ奥の研究室には、目的の人物がいた。


「あ、リンディ総括官。お久しぶりです」


 笑顔と共に挨拶するのは白衣の女性。
 毛先で少しカールした髪、やや広いおでこ、いかにも大人しそうな垂れ目に眼鏡。
 マリエル・アテンザ、時空管理局本局に所属する技術官だ。
 十年以上前からなのはやクロノたちのデバイスを調整しており、リンディともその頃から付き合いがある。
 ちなみに二人は仕事以外でも、ある趣味を共有している仲だった。


「普通にリンディで良いわよ、今はお仕事と関係なく来てますから」


 そう言って、リンディは手に提げていたある物を差し出した。
 それは袋であり、中に入っていたのはパック詰めのお茶っ葉。
 そして……大量の砂糖。


「うわぁ、もしかして新茶ですか?」

「ええ、それにお砂糖もたっぷり」

「あと、ミルクもですよね♪」


 リンディの差し出した物に目を輝かせるマリエル。
 そう、二人はこれらを混ぜた飲み物、俗にリンディ茶と呼ばれる過剰糖分な液体を愛飲する趣味を共有しているのだ。
 苦々しいくらいの緑茶に尋常でない量の砂糖とミルクをぶち撒けたその液体は、甘いものが苦手な人間が一口飲めば卒倒しそうなほどの威力を誇る。
 マリエルも最初は目を疑ったが、リンディに薦められて飲むうちに、いつしかその虜と化した。
 今では一日一杯は飲まないと日常生活に支障が出るほどの中毒ぶりである。
 ちなみに余談であるが、このリンディ茶中毒者は年々増加傾向にあり、今では女性局員を中心に千人を超えているとも囁かれている。
 いつか時空管理局を中心に全世界がリンディ茶で染まる日が来るのかもしれない……。
 脱線した、話を戻そう。
 リンディが持ってきた新茶を、二人は早速想像を絶する甘き液体にして楽しんだ。
 通常人が見れば絶句するほど砂糖とミルクを注ぎ、さらにお茶請けのお菓子も甘いクッキーだったりする。


「はぁ……やっぱりお茶はこの飲み方が一番ですねぇ」

「そうねぇ」

 
 まったりと甘みの余韻に浸る中、リンディはある事に気づいた。


「あら、それって……」


 彼女の視線の先にあったもの、それは研究室の片隅に鎮座する大きな球体だった。
 中心部に三つのレンズを組み込まれた戦闘機械。
 ガジェットドローン、かつてジェイル・スカリエッティの開発した量産機の、Ⅲ型と呼称される物だった。
 

「ああ、ガジェットですか。JS事件が解決してから管理局で使えるように、今は技術部で内部構造の解析をしてるんですよ」

「そうだったの。へぇ、近くで見ると結構大きいのね」


 マリエルの解説を聞きつつ、リンディは目の前の巨大な球体に近づいてみた。
 全長は三メートル以上はあろうか、見上げるほどの巨大な鋼鉄の威容に息を呑む。
 娘のフェイトはこんな物と戦ったのかと思うと、妙な感慨があった。
 おもむろに、リンディはそっと手を伸ばしてみる。
 指先が触れ、手袋越しに伝わる金属の冷たさ。
 その瞬間だった。
 球体の中央に座す三つのレンズに光が灯る。


「なッ!」


 驚愕と同時、硬質な金属音を響かせてガジェットが機動し、背後から巨大なベルト状腕部が突き出された。
 高位魔導師の力量を発揮し、瞬間的に後方へ飛んで回避するリンディ。
 迫り来る二本の巨大な金属の腕に、凝縮した魔力で紡いだ術式を放つ。
 構築された射撃魔法は緑光の煌きと化し、ガジェットの腕を破壊。
 だがそれだけで活動を停止するほどやわではない。
 代わりとばかりに妖しく蠢く小さな触手状のアームケーブルを出して、ガジェット三型はリンディと対峙した。


「そ、そんな……機能は完全に停止してた筈なのに……」

「マリエル、驚くのは後にして他の人を呼んできてちょうだい。私はここで少し相手をしてるわ」

「で、でも……危険です!」

「大丈夫。伊達にSランクの魔導師じゃないわよ」

 
 不敵な笑みを浮かべてマリエルを安心させ、リンディは速く退出するように促す。
 一瞬どうすべきか迷ったマリエルだが、すぐに決心をして部屋を駆け出して行った。
 そしてリンディはガジェットに向き直る。

194リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!:2011/01/08(土) 17:57:17 ID:fCsCywcE
 さて、どう攻略したものか。
 一気に大火力で畳み掛けるのが一番楽ではあるが、そうすると本局施設へのダメージが心配だ。
 威力を調節した射撃魔法で触手を破壊して、上手く動力部を爆発させないよう攻めるのが得策だろうか。
 そう思案した瞬間だった。
 再び射撃魔法を放たんと術式を紡いでいたリンディの魔力が、唐突に掻き消える。
 

「これは……AMF!?」


 AMF、正確にはアンチマギリングフィールド、魔力結合を阻害する魔法術式である。
 ガジェットにはこの術式を機械的に発動する機能があり、戦闘の際に相対した魔導師を苦戦させる最大の要因だった。
 慌てて距離を取ろうとしるリンディだったが、それよりも早く彼女の体に大量の触手型アームが殺到する。


「きゃあ!」


 絹を裂くような悲鳴。
 あっという間に美女の肢体に大量のアームが絡みつき、身動きを封じる。
 力で抵抗しようとすれば、一層強い力で締め付けられた。
 細い腕に、肉付きの良い太腿と尻に、豊かな胸に、艶かしい首筋に。
 アームは絡み、拘束する。


「が、はぁ!」


 リンディほどの高位の魔導師ならば、AMFに中和される以上の魔力でごり押しに攻める事もできようが、首を絞められて酸欠状態にされては上手く発動ができない。 
 彼女の身動きを封じたガジェットは、次いでその触手を壁や床、天上に打ち込む。
 電子機器への侵入が速やかに完遂され、研究室は瞬く間にガジェットの支配下に置かれた。
 通常のガジェットとは比較にならぬ的確で迅速な戦術は、実はこの個体が他の機体を統率して戦闘を行うマスター型と呼ばれる上位機種だからに他ならない。
 さらに付け加えるならば、このガジェットには製作者たるスカリエッティの好奇心により、少しばかり珍奇な機能が装備されていた。


「ちょ、ええ!?」


 リンディの口から素っ頓狂な声が上がる。
 それもそうだろう。
 なにせ、彼女の服をいきなり触手が剥ぎ取り始めたのだ。
 てっきり攻撃がくるものと警戒していたが、その予想の斜め上を行く繊細なタッチで衣服が次々と脱がされていく。
 もちろん抵抗は許されない。
 四肢はしっかりと拘束されながら、一枚一枚と脱ぎ捨てられ、彼女の白く艶かしい肌が晒されていく。
 あっという間に強制脱衣は完了し、リンディは一糸纏わぬ裸身を暴かれた。
 年齢を感じさせぬきめ細かい白い肌、素晴らしく実った乳房や尻。
 その女体に柔軟にしなる機械の触手が絡みついて拘束する様は、なんとも言えぬ淫靡な光景である。
 このまま絞め殺されるのだろうか。
 リンディの胸中に不安が過ぎるが、しかし次の瞬間、彼女の予想は大きく破られた。


「ひゃぁ!」


 緊迫した場にそぐわぬ女の艶っぽい声。
 触手の先端が、リンディの胸を緩やかに締め付けて先端を撫でたのだ。
 しかも刺激はそれだけに終わらない。
 妖しく蠢く触手の群れが、彼女の熟れた肢体に殺到する。
 両腕両脚をしっかりと固定して広げさせ、その隅々に這い回る。
 触手の先端部分から謎の粘液と共にチロチロと細かい繊毛のような器官を出し、それでくすぐるように舐めるのだ。
 首筋、耳、二の腕、足先から太腿、豊かな胸とその頂点の桃色の蕾、腋、そして……秘所を。
 まるで女の性感帯を熟知しているかのように、触手は的確にリンディを責めた。
 乳輪の縁を焦らすように舐めたかと思えば、強烈な力で乳首を抓る。
 下半身では謎の液体を塗りこめながら触手の繊毛が秘裂をなぞり、膣口を舐めまわす。
 その快感に、リンディは魔法で抵抗する事も叶わず、ただ喘いだ。


「や、ちょ、何を……ふぁ! や、やめて! そんな、ところ……はぁん! ん、ぐぅ!?」


 甘い嬌声を上げる口にも触手が捻じ込まれ、何とも形容し難い味の液体を注ぎ込まれる。
 嚥下する度に体の芯が熱くなり、性感が増す。
 紛う事無く、それは媚薬だった。
 さらに胸や秘所への責めが激しくなり、静かな研究室内部に雌を辱める淫靡な水音が響く。
 なぜガジェットがこんな機能を持っているのか。
 これこそがこのガジェットに実験的に追加された機能――陵辱プログラムである。
 戦闘においてはまったく無意味に思える機能であり、かろうじて意味があるとすれば女性への尋問くらいだろうか。
 そもそも製作者のスカリエッティは無限の欲望などという二つ名を冠している事から、好奇心が傾けば奇異な行為もするような男だったのだろう。

195リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!:2011/01/08(土) 17:58:18 ID:fCsCywcE
 偶然にも発動した陵辱プログラムは、眼前の対象にその機能を今こそ解放した。


「な、ひぃ!? これ……媚薬? ちょ、やめ……そんなの飲んじゃったら……ふぁぁあ!! 胸、ひぃ!! わ、腋も舐めちゃだめぇ!」


 両腕と両脚を抵抗できないよう捻りながら、機械の触手が美女の熟れた肉体を舐め這いずる。
 腋の下を繊毛で、乳首を吸盤状の触手で吸い上げる。
 もちろん下で濡れそぼっている秘裂への責めも忘れない。
 細く小さい触手を挿入させてはクチュクチュといやらしい音を立てている。
 その全てが媚薬を排出しており、リンディの体に刻まれる快楽を一層深めていった。
 触手は繊細な力加減で、しかし休む事無く熟女の肉体を愛撫し続けた。
 決して深く挿入などはせず、ひたすら媚薬を塗り込めながら浅く弄る。
 そのもどかしさ。
 決して絶頂には辿り着かない前戯に、リンディの蜜壷は待ちきれないとばかりに愛液を垂れ流す。
 白く艶かしい太腿の内を垂れた蜜は床に落ち、幾つも水溜りを作って淫らな雌の香りを漂わせ始めていた。
 緊縛を逃れようと必死にもがいていた手足の動きも、いつしか快感への反応に変わって行く。
 

(ダメ……こんな、のに……流されちゃ)


 頭を振って、リンディは必死に思考を正常に戻そうとする。
 だが、そんな彼女の前に絶望の顕現が現れた。
 蠢く触手の群れの先、ずるりと顔を覗かせる巨大なもの。
 それは子供の腕ほどあろうかという、巨大な男根型の触手だった。
 太さもさる事ながら、幹に配された大量のイボ。
 そしてエラの張った凄まじい亀頭。
 媚薬で濡れ光るその異形の姿に、リンディは恐怖と期待を同時に味わう。
 今あんなものを挿入されたら……果たしてどうなるか。
 考えずともわかる。
 美女は快楽漬けにされて力の入らぬ身をよじり、か細い抵抗を試みた。
 だが、そんなものは無意味としか言えない。


「だ、だめ……そんなの、入れたら……わたしぃ……だめ、こないで! いや、そんな……はぁああああああ!!!!」


 女の抵抗など無視して、残酷なまでの勢いで挿入される極太の男根触手。
 理性の声は一瞬で快楽への悦びの叫びと化した。
 たった一度の挿入で、リンディは気を失いそうなほどの絶頂を味わった。
 媚薬の効果もある、そしてなにより男に餓えた熟女の肉体は想像以上に快楽に弱い。
 挿入された太い触手は一撃で子宮口まで穿ち、子宮まで侵入。
 女の一番深い場所でさらに媚薬を吐き出し、彼女を快楽の泥沼に引きずり込む。
 これを機に他の触手の責めも加速した。
 胸に二十本以上あろうかという触手が殺到し、優しく、時に強く激しく揉みしだく。
 乳首を締め上げ、吸い付き、繊毛でくすぐる。
 下腹部に這う触手はへそを舐め、腕を拘束するものは腋を舐める。
 陰核ももちろん責める。
 一番敏感な箇所だけに繊細な愛撫だが、休憩など一切なしで扱き続ける。
 尻穴も責められる。
 細い触手が挿入を繰り返して慣らしたかと思えば、太い連結ビーズ状の触手が入れられて腸の奥まで辱められる。
 さらに太腿は膝裏、指やうなじ、口内に舌。
 想像しうるあらゆる場所に触手が這いずって責め立てる。
 膣に挿入された極太の触手が出し入れされる度、リンディの体は揺れて髪が振り乱され、媚薬と汗で濡れた肢体が淫蕩に輝く。
 感情など皆無の機械的な愛撫と責めは、だがそれ故に彼女を興奮させた。
 自分の意思を無視して陵辱される事が被虐心をぞくぞくとくすぐるのだ。

196リンディ・ハラオウンの華麗なる日常!:2011/01/08(土) 17:59:02 ID:fCsCywcE
 来る。
 もうじき、凄まじい快楽の果て、悦楽の波濤が身を貫くと分かった。
 太く禍々しい機械の男根に膣を抉られ、その規則的な速度と共に絶頂が近づく。
 

(だ、だめ……きちゃう……すごいの、くるぅ!!)


 喉の奥に流し込まれる媚薬を嚥下しながら、リンディは膣を貫く極太の触手の快楽に身を委ねる。
 何度も何度も、子宮を抉るほどの力で突き上げられる触手の肉棒。
 あまりの太さ、長さ、幹に生えたイボに膣壁を擦り上げられる。
 そして触手が抜ける寸前まで引き抜かれたかと思うと、次の瞬間……今までで最大の力を以って突き上げられた。
 

「ふぅぐぅう! うふおおおおぉぉぉぉッ!!!」


 触手で塞がれた口から媚薬を逆流させながら、野太い喘ぎ声を出してリンディは絶頂に達した。
 深すぎる快楽に目を白黒させ、意識は半ば飛びかける。
 だが失神しそうになると再び訪れる絶頂によって覚醒され、何度も連続して達しては気をやりそうになり、また絶頂で意識を揺さぶられるという事が繰り返された。
 快楽の怒涛に痙攣する美女の肢体が跳ね、汗と媚薬まみれの肌が妖しく濡れ光る。
 リンディが達したのを悟ったのか、ガジェットは彼女の膣に挿入していた極太の触手をずるりと引き抜く。
 途端に溢れ出る大量の媚薬と愛液が床に垂れ、淫靡な香りを漂わせた。
 これで終わり、だろうか。
 桃色の霞に包まれた思考で、リンディはそんな事をぼんやりと考えた。
 だが、それはすぐに否定された。


「ぁ……え?」


 今まで別の触手に犯されていた肛門に、その極太の触手が触れた。
 そして先端がぐりぐりと菊座をほぐし始める。
 これから何が起こるのか、考えるまでもなかった。
 

「ああ……こんどは、おしりの穴をする……のね? いいわ! きて! リンディのやらしいケツマンコほじって! メチャクチャに犯してぇ!!」


 快楽で理性を蕩かせた熟女は、機械を相手に乱れた嬌声を上げた。
 美しい雌と触手の戯れは、加速度的に深みに陥っていく。





「リンディさん! 大丈夫ですか!」


 ガジェットに支配されて不動と化していた研究室のドアが破壊され、屈強な武装局員の群れとマリエルが研究室内部に侵入した。
 中は照明が落とされており、無明の闇が落ちていた。
 武装局員がデバイスと共にライトを灯し、中を明るく照らす。
 すると、眼前の光景が露になった。
 そこに立っていたのは一人の美女、そして……活動を停止したガジェットドローンだった。
 

「マリエル……白衣貸してもらっていい?」

「リンディさん!? 無事だったんですか!?」


 目の前の状況に、マリエルは驚愕の声を上げる。
 どういうわけかリンディは素っ裸で、ガジェットは完全に機能を停止していた。
 ともかく白衣をぱっと脱ぎ、リンディに渡す。
 武装局員の視線から逃れるように、リンディはその白衣で肌を隠した。


「もしかして、リンディさん一人で倒したんですか?」

「え、ええ、まあ……そんなところかしら」


 凄いです! と感嘆するマリエルに、リンディはどこか恥ずかしそうな顔で頷いた。
 そりゃそうだ。
 まさか、ガジェットがオーバーヒートするほど激しく触手セックスしたなど言えよう筈もない。


 げに恐ろしきとは、餓えた未亡人である。



続く。

197ザ・シガー:2011/01/08(土) 18:01:49 ID:fCsCywcE
投下終了。
触手を上回る淫乱、それがリンディさん!
未亡人って凄いね!


んで、触手エロって実は全然書いたことがない(たぶん一回くらい)ので、今回は結構さぐりさぐり書きました。
次回は多人数プレイとかにしたいなー、と妄想中。

198名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 18:16:26 ID:fNK3QiSY
1円だってお(´・ω・`)
http://84t.ciao.jp

199名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 22:02:43 ID:8uRHJNSU
>>197
gj
触手はイイネ。日本人が生み出した文化のキワミだよ。
やはりリンディさんのエロは安定して良いですな。

童貞喰い、獣姦、触手ときて次が乱交なら、残りはレズと調教と露出と、・・あとなんだ?
さすがにスカや痛い方面は行かないと思うけれど。

>>188
初詣に連れ出されてイクスとティアナにアナルをいぢめられまくるスバルのSSはまだですか?

200名無しさん@魔法少女:2011/01/08(土) 22:43:47 ID:JfNb/u2g
>童貞喰い、獣姦、触手ときて次が乱交なら、残りはレズと調教と露出と、・・あとなんだ?
物理的な捕食とか丸呑みとか同化吸収、植物化…




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