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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆

970 Lyrical StrikerS 第9話その2⑨ :2010/01/27(水) 22:08:37 ID:rFRoD3QI
「そんな……………………」

その時、ティアナは感覚ではなく現実として己の敗北を確信した。
今の自分では、彼女には勝てない。否、この先、何十年も努力を積み重ねたとしても、彼女には敵わない。
持って生まれた才能の差は血の滲むような鍛錬で覆せると思っていた。
生まれついての潜在魔力の差は戦術の工夫で補えると思っていた。
努力すれば必ず報われると、今日まで信じてやって来た。
なのに、この人はその全てを否定する。
凡人の努力も工夫も、一握りの天才の前には塵芥に過ぎないのだと。
自分が積み重ねてきた鍛練の日々が、全て無為なものへと叩き落とされていく絶望に、ティアナは心が凍りつくような錯覚すら覚えた。
だが、それで戦意が衰えたのかと問われれば否だ。
不思議だ。
今までなら、こんな絶望を前にすればきっと諦めて地に屈していたはず。
なのに、今は意固地なまでに反骨心が湧き上がってくる。
今なら問える。
ずっと抱いてきた疑問、心の内に秘めていた想いの全てを、彼女にぶつける事ができる。

「どうしてですか? こんなに強いのに………………あたしなんか、手も足も出ないのに。
どうして………………どうして、あたしを六課に呼んだんですか!?」

低く、擦れてしまった声で、ティアナはハッキリと疑問を口にする。
自分のような不必要な足手まといを、どうして手元に呼び寄せたのかと。

「あなたは強い。どんな逆境も覆してみせるエースかもしれない。けど、あたしは違います。才能なんてありません。
レアスキルなんてないし、魔力だって飛び抜けて高い訳じゃない。あたしが10人、束になってかかってもあなたには勝てないと思います。
けど、だったら……………どうしてご自分で戦わないんですか!? 使えない新人のサポートなんかしないで、自分で戦えば良いでしょう! 
あなたならミスショットもしない、あたしなんかよりももっと上手く立ち回って、素早くレリックを確保できる。
あたしなんて必要ない。そうでしょう…………………答えてください、高町なのは一等空尉!」

それは立ち塞がる理不尽への怨嗟なのか、それとも不甲斐ない自分への慟哭か。
叫び散らす本人すら、どちらの感情がより強く出ているのかわからなかった。
では、なのははどうか?
同じ部隊の同僚でも教導官でもなく、1つの絶望としてこの場に降り立った彼女には、その言葉はどのような形で届いているのか。
答えは、一筋の光で返って来た。

「甘ったれないで。そんな泣き言、通じると思うの?」

頬に走る鋭い痛み。
長距離から正確にこちらの頬を掠めた誘導弾が、背後の壁にぶつかって消滅する。
地の底から響くようななのはの言葉は、今朝の模擬戦の時とは明らかに違う感情が込められていた。
失望ではなく怒り。
落胆ではなく憤怒。
先程までとは比較にならない殺気が全身から滲みだし、空間すらも圧迫しているかのような錯覚がティアナに襲いかかる。

「君が何を思おうと、卑屈になって無茶をしようと、それは勝手だよ。新人なんだもの、悩むことだってあるし、
それに気がつかなかったのはわたしの監督不行き届き。わたしの失態だよ。けど、自分なんか必要ないなんて言わせない。
必要ない人間なんて存在しない。そうやって自分の可能性を狭めるのなら、わたしは君を許さない。
自分を蔑ろにする人間を、わたしは絶対に許したりしない。ねえ、わたしの言っていること、間違っているかな?」

「あなたはいつも正しい。真っすぐで、眩しくて………………凄く傲慢です。何も失ったことのないあなたじゃ、
挫折を知らないあなたじゃ、あたしの気持ちなんて絶対にわかりっこない! あたしには誇れるものなんて何もない。
スバルやエリオやキャロみたいな才能があたしにはない。だったら、死ぬ気で努力しなくちゃ、夢を掴むことなんてできないじゃないですか!」

「………………そう。そんな風に考えていたんだ。なら、夢半ばで倒れても本望だよね?」

《A firing lock is cancelled》

レイジングハートから発せられる無情な宣告。
それは魔力ダメージという枷を取り払い、物理的な破壊をまき散らす禁断の呪詛。
即ち、非殺傷設定の解除を意味していた。




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