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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所の5スレ目です。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第100話
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1249470848/
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ヴィヴィオ可愛いよ、可愛いよヴィヴィオ
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アインハルト×ヴィヴィオで一つ
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>>430
アルト×ヴィヴィオに見えた俺は目が疲れてるんだろうな
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>>431
モルダー、あなた疲れてるのよ・・・・・・・
そのふたりだとだいぶ年離れてるし、接点もそれほどないだろ
いたいけな幼女を襲うアブナイお姉さんの図しか浮かんでこんw
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>シガー氏
甘すぎまする。
カルタス→ギン姉はよく見るけど、
そういや逆はあんまり見ないなぁ。次回超期待してます。
そして、こんな所でヴァジュリーラを見るとは。
ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーっ!!
>Foolish Form氏
GJです。ヴィヴィオは良い子だなぁ。
次回はいろいろな意味でティアナに期待させて貰います。
この期待は間違っていない筈。
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うっし! >>400の続き投下するよ!
カルタス×ギンガで前中後の中篇です!
甘いよ! 結構甘いよ!!
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ギンガの恋路 (中篇)
時間を少し遡る。
時はカルタスが眠りに落ちる一時間前、彼がキーボードを叩いた最後の瞬間。
「ふう……」
事件資料を纏め上げたカルタスは、疲労をたっぷりと溶かした溜息を吐いた。
長時間のデスクワークで指も肩も、ついでに座り続けたお陰で尻も痛い。
肩と首を回せば、凝った筋肉に疲労感が染み渡る。
体重を背もたれにかければ、オフィスチェアが乾いた金属音と共に軋んだ。
ふと視線を向けた先、窓の向こうには夜天に二つの月が輝いている。
つい先ほどまで夕だと思っていた空はとっくに夜闇に染まっていた。
時間を忘れるほど仕事にのめり込んでいたのがよく分かる。
それを自覚すると、どっと疲れが押し寄せてきた。
一体自分は何をしているのだろうか、と。
「俺はバカだな……せっかくの、あの子からの誘いを断るなんて」
それは仕事への不満ではない、先ほど自分がギンガに取った態度についての後悔。
別に、今纏めていた事件資料はそれほど早急に仕上げねばならないものではなかった。
定められた期日までそれなりに余裕はある。
だが、カルタスは残業してまでその仕事を片付けた。
彼が生真面目な気質、というのもあるが、実を言えば理由はもう一つある。
それは、ギンガ・ナカジマという少女の存在に他ならない。
彼女の告げた夕食への誘いをできるだけ自然に断る為の方便だった。
ラッド・カルタスという男は、そうやってあの少女と距離を置こうと、常に心がけている。
理由は取るに足らないもの。
彼の胸の内で静かに、されど熱く燃える感情が為にだ。
カルタスの中で滾るその感情は――名を恋という。
愛しく恋しい、恋慕の感情だった。
自分より一回り年下の、可愛い後輩であり部下でもある少女に抱いていた庇護欲が恋心へと変わったのは果たしていつ頃か。
カルタス自身にもそれは分からない。
あどけない少女が少しずつ成熟した美女へと成長していく様を傍で見守る内に、いつの間にか視線は彼女を追っていた。
胸の内に宿る熱い想いは心を切なく焦がし、狂おしい恋しさを滾らせる。
だがカルタスはその想いを成就させようとは思わなかった。
いや、思えなかった。
二十台も半ばの自分と、まだ十代のギンガ。
彼女から見れば自分はオジさんと呼ばれてもおかしくない。
それに何より、ギンガはゲンヤの娘なのだ。
ゲンヤ・ナカジマとラッド・カルタスの上司と部下としての関係は、もう既に十年近くを経ている。
入局してからというもの、局員としての心得から捜査の手管の一つ一つまで、全ては彼の教えによるものだ。
恩人であり尊敬すべき上司。
その彼の娘に手を出すというのは、どこか後ろめたいものを感じる。
故にカルタスはギンガへの想いを胸に仕舞いこみ、ただ燻らせるに任せていた。
いつか彼女にも恋人が出来るだろう。
自分よりずっと彼女に相応しい男が。
それまで耐えれば良いのだと自分には言い聞かせ、カルタスはギンガと積極的にプライベートで関わらぬよう努めていた。
だが、今日の誘いの言葉はどうだったのだろうか。
ギンガの告げた言葉には、どこか好意というか、甘い響きが混じっていたようにも思う。
「いや……都合良く考えすぎだな……」
だがカルタスは首を横に振ってその思慮を掻き消す。
彼女と両思いであるなど、都合の良すぎる考えだ。
こんな時はさっさと眠って意識を闇に落してしまうに限る。
彼はそう断じ、椅子から立ち上がった。
「さて。じゃあ、今日はもうここで泊って行くか」
誰にでもなく呟いた独り言と共に、カルタスは上着を脱いでオフィスに置かれた横長のソファへと歩んだ。
疲れた時や明け方まで仕事する時、しばしの休息を与えてくれる革張りのそれに、彼は身体を預けた。
ネクタイを緩め、上着を身体の上に掛ければ後はもう目を瞑るだけ。
自身の心を惑わす愛しく恋しい少女の事を想い、彼は静かに眠りの世界へと落ちた。
□
仕事を終えたカルタスが、家路に就くのを諦めて朝までオフィスで過ごすのは珍しい事ではなかった。
どうせ家に帰っても寝るだけで、またここに足を運ぶのだ。
ならば一日や二日を過ごしたとて何の問題があろうか。
我が家の安ベッドとオフィスのソファなど、大した違いはない。
そうして今宵もまた、彼は一人職場で夜を明かす――筈だった。
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それを破ったのは触覚への刺激。
唇と胸板に心地良く柔らかい感触があり、さらには鼻腔をくすぐる甘い香りが覚醒を促す。
一体なんなのだろうか。
夢うつつの思考回路を、彼は緩やかに目覚めへと移していく。
ゆっくりと目を見開けば、そこには影があった。
電灯の光を隠す、誰かの影。
目を凝らせばそれは人で、自分に覆いかぶさっているという事が分かる。
しかも、その相手は自分と口付けを交わしていた。
あまりの事に一瞬思考は空白となって何も考えられなくなる。
カルタスの思慮が真っ白に染まる中、彼の唇を味わっていた相手が唐突に離れた。
天井に設けられた蛍光灯がもたらす逆光の眩しさに一瞬目を細めるが、しかし視覚はすぐに相手を認識する。
目の前にいたのは、見知った少女の姿。
甘く芳しい香りを放つ青い長髪。
ブラウンの管理局制服に包まれた、男の理想を描いたような豊かなプロポーション。
そして麗しいと形容して仔細ない美貌と、心を惹き込む程澄んだエメラルドグリーンの瞳。
ギンガ・ナカジマという名の少女が、そこにはいた。
「あッ……え?」
自分を見つめるカルタスの視線に気付き、ギンガは疑問符を零す。
まるでカルタスが目を覚ました事が信じられないように、少女はただ唖然とする。
しかしそれはカルタスだって同じだ。
目を覚ましたら誰かに口付けされていて、それはなんとギンガだった。
夢みたいな、いや、もしかしたら本当夢なのかもしれない。
ギンガに募らせた恋しさ故に、彼女の唇や肢体を夢想した事がない訳ではない。
寝起きで未だ霞の掛かった思考の中、カルタスはこれが夢幻ではないかと思い始めた。
だがそんな彼の思慮など知らず、ギンガは頬を赤く染めて恥じらう。
「あ、あの……ち、違うんです。これは……その……」
慌てて紡いだ言葉は上手く繋げられず、途切れ途切れになってしまう。
寝込みを襲うような形で彼と口付けを交わしてしまった事が恥ずかしくて、しかしそれをどう言い繕って良いか分からなくて。
乙女はただ頬を染め、上手く回らぬろれつで言葉を零すばかり。
その様に、カルタスは思う。
(なんだ、これは……夢か?)
ギンガが自分に口付けを求めるなど、あまりに現実離れした事象。
そして自分が思い描いていた望みとあれば、それは夢なのかもしれない。
ならば確かめてみよう。
と、彼は判断した。
「あ、え? あの……カルタスさん?」
ギンガのうなじと肩に手を回し、彼女の身をこちらに引き寄せ、
「な、なにを……んぅッ!?」
そして一気に抱き寄せ、キスをした。
□
先ほどのあれが夢なのか現実なのか、確かめる一番確実な方法。
もう一度実行して試してみる。
カルタスの考えた結論がそれだった。
なんとも馬鹿げた考えではあるが、寝起きの思考回路に論理性を求めたところで詮無き事だ。
そして当たり前の事であるが、唐突に口付けをされて腕の中のギンガは慌てる。
「んぅ……んぅぅ!?」
塞がれた唇から疑問符を零し、いきなりの事に身をよじる。
だが彼は離しはしない。
むしろより一層と力を込めて抱き寄せた。
素晴らしく実った乳房の果実が、身の動きに応じて柔らかく形を変えてカルタスの胸板に至高の感触を。
うなじに回した指には滑らかな髪が心地良い肌触りを。
そして、重ねた唇からはどこか甘い味を伝えてくる。
まるで魂にまで陶酔をもたらすような甘美。
カルタスは現実と非現実の検証という目的を忘れ、ひたすらにその味に酔った。
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肩に回した手を腰に移し、そのくびれた無駄のないラインを愛で。
髪にうなじに回した手を頭に移し、長く艶やかな髪を無心に撫で梳き。
口付けで結ばれる唇には舌を挿し入れて、未だ驚愕の中で震えるギンガの口内を蹂躙。
舌と舌を絡ませて歯茎から頬まで舌の届く範囲全てを愛撫し、唾液を貪り、そして流し込んでは無理矢理味わわせる。
二人の唇の間からは舌を絡ませて唾液を交える水音が響き、空気を淫靡に染め上げていった。
そうした時間がどれだけ過ぎただろうか。
最初は身をよじって戸惑っていたギンガがその動きを止め、彼の愛撫の全てを従順に受け入れるようになった頃合、ようやくキスの時間は終わりを告げる。
ギンガの柔らかな肢体に回されたカルタスの手が急に抱き寄せる力を失い、逆に彼女を押しのけるように離した。
繋がっていた二人の唇は唾液が糸を引き、音もなく途切れる。
初めて味わった深い口付けの余韻に瞳をとろんと蕩かせたギンガは、それをどこか名残惜しそうに見つめていた。
対するカルタスは覚醒した意識の元で瞳を細め、静かに呟く。
「どうやら夢じゃない、みたいだな」
覚醒した思考は、身に起きた事をようやく現実だと完全に認識した。
胸板の上で形を変えた乳房の柔らかさ、鼻腔をくすぐる甘い髪の香り、そして何より口付けの甘い味。
到底夢で味わえるものではない、正真正銘現実の感覚だった。
「さて。じゃあ……どうしたもんかな」
彼は身を起こし、頭を掻きながら困ったように呟いた。
今までの事が現実だとして、果たしてどうしたら良いものか。
ギンガが寝ている自分に口付けし、そしてさらに自分がまた彼女の唇を奪った。
これが意味する事とは、つまり……
そう彼がそう考えた時だ。
場に生まれた沈黙を破る音が生まれる。
それは少女の紡ぐ声。
今にも消え入りそうな小さな囁きが、瑞々しい唇から零れる。
「あ、あの……私は、その……」
情熱的な口付けの余韻で上気した頬を、今度は羞恥心がほのかに朱へと染めていた。
途切れ途切れの言葉を必死に濡れた唇から零し、潤んだ瞳で熱い眼差しをこちらに向けてくる。
無垢で一途な乙女の姿は、どこまでも愛らしく美しい。
その様に、カルタスは自然と鼓動が高鳴るのを感じた。
そして、乙女は言の葉を連ねる。
「私は……私はカルタスさんの事が」
もはやここまで来たら、彼女が自分に何を想い、何を告げようとしているかなど考えずとも分かる。
それはまるで夢のような現実の話。
ありえないと否定し続けた、恋しい想いの交錯だった。
だが、それをカルタスは遮る。
言葉を紡ぎだそうとしたギンガの唇にそっと手を伸ばし、指を添えて制止した。
「……?」
突然の事に少女は眼を見開いて、視線で疑問符を投げ掛けた。
カルタスは何の意図があってこんな事をするのか、と。
対する彼はギンガの言葉を遮ると、身を動かした。
ソファの上から床に足を着け、その場で立ち上がる。
同じくギンガにも立つように促し、二人は正面から向かい合う形になった。
少女は上目遣いに、愛する男を見上げる。
男はそんな少女に切れ長の瞳を細め、情の込められた視線で見下ろす。
幾許の沈黙があり、そして破られた。
「ギンガ、それ以上は言うな」
と。
彼の告げた言葉の意味が一瞬理解できず、ギンガは硬直する。
だが耳に響き、思考の奥底まで届いた残響は、確かにカルタスの言葉を認識した。
それ以上言うな、と。
彼は確かに自分にそう告げた。
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その言葉の意味するところとは、果たして何か。
普通に考えれば、結論は一つしかない。
「やっぱり……駄目、ですか?」
拒絶、なのだろうか。
問う言葉と共に、ギンガの澄んだエメラルドグリーンの瞳を涙が濡らす。
やはり駄目なのか。
やはり自分では彼に選ばれないのだろうか。
悲しみが乙女の胸の内を、冷たく貫く。
だが、その言葉をも次の瞬間は否定という名のカウンターが穿つ。
「いや、違う。違うんだギンガ。そうじゃない……」
少し戸惑った、いつもは決して吐く事のない語調でカルタスが否定した。
彼は幾度か言葉を飲み込み、咀嚼し、熟慮。
覚悟を決めたように一度頷くと、そっとギンガの肩に手を置いて彼女の瞳をまっすぐに見据える。
そして、告げた。
「まずは俺に言わせて欲しい」
彼女の肩に置いた手に、僅かに力を込め。
彼女を見つめる瞳に、熱い想いを込め。
彼女に告げる言葉に、万感の想いを込め。
「俺は……君を愛してる。ずっと前から好きだった」
静かに、だが深く心に刻み込むように、彼は愛を告げた。
□
それはくだらないポリシー。
年下の少女から言われるのではない、年上の男である自分から告げねばならないという意地だった。
乙女の愛の言葉を遮った代償に彼は自分からの告白を得て、そしてしっかりと言葉を大気に刻んだ。
好きだ、と、その言葉を受けたギンガはしばし硬直する。
意味を把握するのに要した時間はきっかり十秒。
「あ……え?」
思わず疑問符を零し、少女は身を震わせた。
彼の言った言葉が胸の奥まで染み入って、切なく、そして温かくさせていく。
自分の抱いていた想いが一方通行でなく、彼もまた同じ想いを抱いていてくれたのだと。
今まで燻らせてきた恋しさが成就したと。
その事が、ただただ嬉しくて。
乙女は瞳から涙を零し、しなやかなその身体を震わせた。
何か言葉を告げようと唇を動かすが、しかし言葉は出てこない。
驚きと喜びがギンガの心と身体を打ち抜き、自由を奪っているのだ。
そんな少女を、カルタスはそっと抱き寄せた。
彼の広い胸板はギンガをしっかりと抱き止め、もう逃さぬとばかりに捉え。
そしてカルタスは、自身の胸に顔を埋める少女へと告げた。
「で、俺は君の事が好きなんだが。良かったら君がどう思ってるか教えてくれないか」
どこか冗談めいた言葉で彼は問う。
自分の想いを吐露し、何より相手の想いを察したからこその余裕だろう。
カルタスのその言葉に、ギンガは彼の服をぎゅっと掴みながら、身を寄せながら答える。
震える声で。
今までの日々、胸の奥に、心の奥に仕舞いこんでいた言葉で。
「私も……私も好きです。ずっと……ずっと、好きでした」
つぅ、と頬を伝った涙の雫がカルタスの服に染み込むのも構わず、ギンガは彼の胸板に顔を押し付ける。
肌に感じる淡い冷たさも気にせず、カルタスは彼女の背に回した手に少しだけ力を込めて抱き寄せ、呟くように告げた。
「そうか。それは嬉しいな」
万感の喜びと、だがどこか困ったような響きを孕んだ声。
それは自嘲。
秘し続けようと思った恋慕の心を容易く吐露してしまった己への嘲り。
しかし、誰が彼を責められようか。
愛し恋する少女が、自分が彼女に向けるのと同じかそれ以上の情熱を以って口付けし、愛の言葉を紡ごうとしたのだ。
これを前に己を律し続けられる程、カルタスの心は硬くも冷たくもなかった。
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理性という名の楔はもはや意味を成さず、胸の奥より出でた熱き思慕の滾りによって潰える。
だからこそ、今彼は恋しい少女を抱き寄せて、ただ無心に彼女の青く滑らかな髪を撫で梳いた。
ただただ、時を忘れるように。
□
そうしてどれだけの時が過ぎたのか。
数分にも思えるし、数時間にも思える。
それ程までに初めて互いの想いを交わした時は甘美で、余韻が心をいつまでも捉えていた。
カルタスはまるで飼い主に甘える子犬のように自分の胸板に擦り寄るギンガを撫でながら、ふと視線を壁掛け時計に移す。
確認してみれば経過した時間は、自分が寝入ってより約一時間ばかり。
長いようで短い時の流れに、彼は、ふぅ、と一息をつく。
「ギンガ、ちょっと良いか?」
告げる声と共に、自分の胸に抱いた少女を浅く突き放す。
それにギンガは名残惜しそうに寂しげな、男の庇護欲をくすぐる眼差しで彼を見上げた。
彼女のその瞳に思わず愛おしさがぐっとこみ上げてくるが、しかしカルタスは静かに言葉を連ねた。
「もう遅いから、そろそろ帰らないと不味いだろ? ナカジマ三佐も心配する」
告げたのは帰宅への促しだ。
正直なところ、ずっとこのままギンガの温もりと柔らかな身体を抱きしめていたいのではあるが、しかし彼女は大恩あるゲンヤの娘だ。
彼を心配させるような事は決してできる話ではない。
故に彼はそう告げたのだ。
しかし対する乙女はカルタスの言葉に、どこか寂しそうに顔を俯かせ。
そして、口を開く。
「えと……今日はお父さん本局への用事で、いませんけど……」
父はいない、と。
彼女はそう告げた。
言外に何を言わんとしているか、それが分からぬ程カルタスも鈍感ではない。
遅い帰りを案ずる家族がいない、ならばこのまま一緒にいたい。
彼女はそう請うているのだろう。
甘美な誘惑だ。
一晩を共にしたいと、心無垢にして女体を爛熟と咲き誇らせた乙女が求めている。
あまりにも断り難い誘い。
が、しかし、カルタスとて並の男ではない。
今まで十年近い時を捜査官として、様々な修羅場を潜り抜けてきた男である。
幾ら思慕の想いを交わしたといって、一日と間を置かずに同衾に至るなど鉄の理性が許しはしない。
故に、口から零れたのは拒絶の言葉だ。
「いや、待ってくれギンガ。そういう問題じゃなく、できれば今日はこのまま帰って……」
そう彼は言葉を連ねる。
いや、連ねようとした。
だが最後まで連ねる事はできなかった。
遮りを為したのは、少女の指。
白兵戦において鉄の拳を握るとは思えぬ、白く滑らかな指が一本そっと伸びてカルタスの唇に添えられる。
まるで先ほど彼がギンガにしたように、そのお返しとばかりに言葉は塞き止められた。
そして少女は、蕩ける程に甘い吐息と共に告げる。
「……このまま帰って、一人になったらって思うと……なんだか凄く淋しくて、切ないんです……」
だから、と連ね、少女は言葉を続ける。
耳の奥まで、思慮の奥まで響く甘い残響で。
どこまでも男を魅入らせる、潤んだその碧眼で。
柔らかな二つの膨らみを押し付けるよう擦り寄り、しかしその中に恥じらいを孕んで。
「だから、その……今夜は、一人にしないでください」
絶対的なまでに抗い難い、力ない懇願をした。
あまりにも男の獣欲と庇護欲と愛欲をそそる、天然自然の媚態がカルタスの心を穿つ。
もはや鉄の理性など何の役に立とうか。
少女の告げた請いに彼が応じたのは、言葉ではなく口付けだった。
続く。
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はい投下終了!
次回、ギン姉の純潔マジカル穴にカルタスさんのギガドリルがドライブイグニッションッッ!!
とりあえず年内に書き上げるのを目指します!
餌(感想)とか恵んでくださると大変ヤル気が出るかもしれません。
ええ、もしかしたら。
しかしカルタスのキャラ付けを色々俺好みに遊んだので、これで良いのか激しく心配。
いや、こういう男キャラ好きなんですすいません。
あと髪の色はアニメでは緑っぽい、という意見もあるが、漫画ではどう見ても黒っぽいのでそっち準拠でお願いします!
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ああ、ささいな誤字を発見。
>>436
夢みたいな、いや、もしかしたら本当夢なのかもしれない。
↓
夢みたいな、いや、もしかしたら本当に夢なのかもしれない。
です。
保管庫に入れる際はこれでお願いします。
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>ザ・シガー氏
甘い? いや、これは甘酸っぱいのだ!
そしてちょっぴりビター味。
畜生、砂糖か白濁をぶち込むことしか頭にない俺たち(=サークル)には無理な芸当だぜ……
前編と中編の心地よい対比が染みますなあ。
後編も楽しみに待ってるよー!
***
そんな訳で。
今日は平日だったんだな……テンション高すぎて気がつかなった。
朝から書くつもりだったのに会社に行くという悪夢。でも行かないともっと悪夢orz
20時間とか無理でしたごめんなさい。でもちゃんと完成したよ!
修羅場のち晴れ、らぶらぶドロドロなイクスバティア3Pの時間です。
・本短編は前後編に分かれています。司書の方にはお手数掛けますが分納を願います。
・前編は非エロ、後編はガチエロ。
・ティア、イクス×スバル。スバル総受けヒャッホーイ
・全員若干壊れてます(性的な意味で)
・ユーなの短篇集と連続しているのは前半だけ。とはいえ後編はぶっちゃけエロいだけなので気にしなくて良いかも
・ティッシュのご用意を
それじゃ、はっじまっるよー
-
──どこまでも続くこの道が、あなたの腕に触れる日まで……
数年ほど前、ミッドチルダの地にクリスマスが持ち込まれた。
地球風の店が軒を連ねる区域では、大小様々なイルミネーションがきらめき、
カップル御用達ゾーンと化して雑誌に載るなど、結構な賑わいを見せていた。
今日はクリスマスイブ……そこに、女が二人。
スバルが年末休暇のティアを引っ張ってあちこちショッピングを楽しんでいた。
「っていうか、ねえ、スバル。ここあたし達には不釣合な場所なんじゃないの、ねえ?」
「そんなことないよ、ティア可愛いよ?」
「違う、違う! 断じてそんなことじゃなく……ああもう!」
スバルも溜まった休みを消化させられていた。
家で過ごすには手持ち無沙汰で、誰かを誘おうにもエリオとキャロは既にラブラブで間に入っていけなかった。
なのははユーノとどこまでもバカップルをやってるし、フェイト辺りは一家団欒のようだ。
ヴァイスは妹と一緒にいるというし、ヴェロッサは八神家で世話になりつつ、
クロノと呑んだりはやてとよろしくやっているようだ。
聖王教会側は忙しくて敵わないらしい。
知己の全員がこうして過ごしている結果、消去法を取るまでもなくティアと一緒にいることになった。
というか、真っ先にティアに連絡したら、本人は暇で絶望していた。
「クリスマス? ああ、一人でホールケーキを食べる日でしょ」と、本気で信じていた。
少しだけ同情した。
「女二人でこんな……やんなっちゃうわ」
「えー、でも楽しいよ? あたし達が楽しめばそれでいいんじゃない」
「うんうん分かったからもう黙らっしゃい」
イブは明日。互いに渡すプレゼントを物色しようと、服屋や靴屋、ブランドショップに入って、めぼしいものを探す。
と、端末に着信が入ってきた。
ヴィヴィオからの通話で、スバルが端末を取り上げると、少女の甲高い声が耳に飛び込んできた。
「スバルさん、大変ですっ!!」
慌てた様子で、ただひたすら大変大変と連呼するヴィヴィオ。
一体なんなのかと、落ち着くようにスバルは言ったが、それでもさっぱり興奮が収まる気配はない。
「スバルさん、落ち着いて聞いて下さい」
「いや、まずヴィヴィオこそね……」
「いいですか、スバルさん──」
言葉の続きを聞いた瞬間、スバルは店を飛び出していった。
突然豹変した様子にティアは面食らい、慌ててその後を追った。
バカみたいなスピードで疾走するスバルの足にティアはまったくついていけず、後ろから叫んだ。
「ちょ、ちょっと……どこに行くのよ!?」
スバルの足は、賑やかで華やかな通りから、どんどん郊外の方向に進んでいく。
その先には、教会しかないはずなのだが。
スバルはようやく我に帰って、遥か後ろにいるティアへと声を上げた。
「イクスがね、目を覚ましたんだってー!!」
ティアも、弾かれたように足を止めた。
***
息急き切ってスバルが教会に駆け込むと、窓の向こう側に広がっている中庭に、何度となく夢に見た人物が立っていた。
雪が積もる場所で、久しぶりに見る青空を楽しそうに眺めている。
初めての感覚なのか、しゃがみこんで雪に触れては、その冷たさを噛み締めていた。
-
スバルはイタズラ心が湧いてきて、中庭に出ると、後ろからそっと近づいた。
長い髪の少女はスバルの存在に気づかないまま、雪遊びに興じている。
そっと手を上げると、スバルは少女の目を後ろから覆った。
「だーれだ?」
少女はビクリと飛び上がると、固まって動かなくなった。
もう一度「だーれだ?」と問いかけると、少女はおずおず答えた。
「……スバル?」
イクスヴェリアはスバルの腕に手をかけて、ゆっくりと振り向いた。
「正解ですよ、イクス」
スバルの顔をまじまじと見つめてきて、しばらくすると、イクスヴェリアの目からポロポロと涙が溢れ出した。
慌ててどこか痛いのかと聞いたら、イクスヴェリアは熱い雫をこぼしながら首を横に振った。
「違います、違うんです……スバルに会えたのが嬉しくて、嬉しくて……
こんなにも早く、スバルが生きているうちに、また同じ時を過ごせるなんて……ホントに、本当に嬉しくて……」
イクスヴェリアの言葉からは、喜びが満ち満ちていた。
その涙がスバルにも流れ込んできたようで、スバルはイクスヴェリアの身体をきつく抱きしめた。
暖かい体温。耳元の嗚咽。
全て、イクスヴェリアが生きている証拠で、互いの鼓動が感じられて、二人は長いことそのままでいた。
「やっと、追いついたわ……はぁ、はぁ、あのバカスバル、足速すぎるのよ」
息を切らしたティアが教会に着いた頃、入り口にはヴィヴィオがいた。
ティアの姿を見つけると、とてとてと寄ってきて、軽くお辞儀をしながら、そっとティアに耳打ちをしてきた。
「ティアさん、今、イクスとスバルさんがいい感じなので、邪魔しちゃダメですよ?」
「あ、ああ……そうなの?」
「ええ。私も本当は、友達とのパーティーに行く途中でちょっと寄るだけのつもりだったんですけど、
思いも掛けず目覚めたので、びっくりして……で、今スバルさんと会っていたので、そっとしてる──って訳です」
「そうなの。はぁ……」
ティアは脱力して崩れ、たまたま通りかかったセインに、水を一杯貰う羽目になった。
後になってティアは思い返す、「急がなくても良かった」
ようやく泣き止んだイクスヴェリアがスバルと一緒に二人の元へと戻ると、
並べられたお菓子と、熱く入れられたお茶で、女四人のお茶会が始まった。
「イクス、このクッキー食べますか? すごくおいしいですよ!」
「あ、それでは頂きますね。それにしても、スバルはよくいっぱい食べられますね。時々羨ましくなります」
「でも、イクス、いつか言ったでしょう? あたしは燃料駄々漏れなんですよ。何なら、あたしの体と交換してみますか?」
「うぅ、やっぱりずるいです、スバルは」
笑いながら、スバルは自分の皿からクッキーを一つ、イクスに差し出した。
「はい、あーん」
「やだ、もう、スバル……みんなが見てますよ」
顔を赤らめつつ、イクスヴェリアは大人しくスバルの指からクッキーを食べた。
が、そこでまさかの反撃が始まろうとは、流石のスバルも予想していなかった。
ちゅぷ、とスバルの指を銜えたまま、離そうとしないのだ。
それどころか、ちゅうちゅうと指先を吸って、可愛らしい歯であむあむと甘噛みしてくる。
くすぐったさがこみ上げてくる一方で、恥ずかしさがそれ以上にやってきた。
「顔、赤いですよ」
微笑みと共に、イクスヴェリアはいつまでもスバルの指をしゃぶっていた。
-
ヴィヴィオは「ふふふ、仲良しですね」とコメントを残す一方で、ティアは無言だった。
ようやく解放されたスバルは、次にヴィヴィオにクッキーを差し出す。
次に、またイクスヴェリア。負けじと、イクスヴェリアもスバルにクッキーを食べさせる。
以降、同じことの繰り返し。
スバルがイクスの口へとクッキーを持っていったり、その逆だったり。
傍から見れば、仲の良い友人と言うよりも、むしろイチャイチャカップルと表現した方が適切だった。
熱い紅茶を飲みながら、ヴィヴィオは「二人とも、もう何年もずっと友達だったみたいです」とニコニコ顔だが、
ティアの心中はそんなことを言って笑えるほど穏やかではなかった。
カタカタと、手に持つティーカップが震えている。スバルはヴィヴィオにまた「あーん」をを次にイクスヴェリアで、
その次はティアかと思いきや、またイクスヴェリア。
ティアは目の前に出された凝視したまま、スバルが取り上げてくれるのを今か今かと心待ちにしていた。
スッとスバルの手が伸びてきたとき、一瞬だけティアの顔は明るくなった。
けれど、
「ティア、食べないなら貰っちゃうよ?」
その手がスバル自信への口へと戻ってた時、その明るさはどこかへ飛んで行ってしまった。
ふつふつと怒りが沸き上がり、しかもその怒りは正体が分からないことに、ますますティアの心に苛立ちが募った。
どうしたらいいのか結論がつけられず、ティアはテーブルを叩きつけて、勢いよく立ち上がった。
「ど、どうしたの、ティア?」
スバルは驚いた目でティアを見上げたが、本当に、自分自身どうしてそんなことをしたのか、全く分からなかった。
何かが爆発し、刹那、ティアは腹の底からあらん限りの声で叫んだ。
「ス……スバルのバカー!!」
ティアは誰の静止も聞かず、教会を飛び出してどこへともなく走り出した。
ふと、我に帰った時、ティアは繁華街の真ん中にいた。
飲み屋や風呂屋が軒を並べていて、呼び込みが数十歩歩くごとに手招きをし、甘い言葉で語りかけてきた。
ティアはそれらのどれにも反応することすらなく、悪態を吐くキャッチの声を背中に受けながら、
ただ硬い地面を踏みしめて、とぼとぼと歩き続けた。
「どうして、あんなことしちゃったんだろう?」
バカなことをしたのは自分の方だと、認めない訳にはいかなかった。
でも、何故? どうして? イクスヴェリアが起きたという連絡を受けるまでは、
いや、お茶会が始まるまでは、もっとティアは楽しんでいたはずだった。
女同士で、なんて言いながら商店街を回っていた時も、その裏でスバルと一緒にいられる時間が嬉しかった。
なのに、なんで素直になれなかったのだろう。どうして、イクスヴェリアとスバルが一緒にいると、イライラするんだろう……
「あっ!!」
街外れの公園の前まで来た時、ティアは唐突に思い至った。
スバルに向けていた気持ち。イクスヴェリアに向けられていた気持ち。
それが渾然一体となって頭の中を駆け巡り、本当なのかどうか怪しくなり、やがて心が落ち着くと共に確信へと変わっていく。
嘘だ、嘘だと思いたくても、一旦気づいた激情は有り得ない速度で身体に渦を巻き、ティアを絡め取った。
「あたし……スバルのことが、好き……なの?」
腐れ縁が、果たして何年続いたのか。
異性に興味がなかったのかと自問すると、そうだと自答した。
いや、厳密には、同姓にも興味は沸かなかった。
淡い気持ちの対象がスバルにしか向いていなかったのだと、たった今気づかされた。
「ってことは、あたし、イクスに嫉妬してたってことなの……?」
心の答えは、やはりイエス。
どう足掻いても覆しようのない想いが、間違いなくそこにあった。
-
ティアはよろめく足取りで公園に入ると、ベンチにへたりこんだ。
「嘘、嘘よ、こんな……こんな、今更気づくだなんて、莫迦みたいじゃないのよ……いや、莫迦なのか。
間抜けすぎるわ、ティアナ・ランスター。バカ、バカ、バカ!!」
頭をポカポカと叩いて、一人沈む。
星空を見上げて、そこに月はもうなくて、がくりと目線を地面に戻す。
立ち上がって身体を思い切り逸らしてみたが、何も変わらなかった。
なんと遅いことだ。あまりにも、遅すぎる。
スバルが好きだと知っていたら、今日のショッピングはもっと楽しめただろうし、
嫉妬という感情に気づいて余計な癇癪を爆発させる必要もなかった。
どうして、スバルのために、もっと優しく振舞うことができなかったのだろう。
イクスヴェリアと一緒に過ごしている時間を、許してあげられなかったのだろう。
今更、戻ることなんてできない。悔やんでも悔やみきれない。
切なさと愛しさが胸を抉り、暗闇にただ一人佇む。
今から帰ったとして、スバルにどんな顔をすればいいのか。
そんなことさえ分からなくなって、ティアは何度も両頬をバチンと叩いた。
すると、電子音が公園に響いた。聞き慣れた音、端末に着信が入った音だ。
端末を懐から取り出すと、相手はスバルだった。
もう、スバルからの着信履歴が十件近くたまっていた。向こうが心配している証拠だ。
慌てて回線を開けると、すっかり走り疲れた様子のスバルが叫んだ。
「ティア! よく分からないけど、ごめんなさい! 今、どこ?」
あちこち探してたんだけど、とは意地でも言わない様子だった。
ティアは自分がどこにいるのか分からないと告げると、スバルにキョトンとされた。
周囲の特徴を聞かれ、ほとんど何もない、住宅地のど真ん中にあるような公園だと答える。
「でも、繁華街を通り抜けたことだけは覚えてるわ」
「その後、右にも左にも曲がってない?」
「ええ、多分」
スバルはそれで分かったらしい。公園に留まるように言われて、すぐ通話は途切れてしまった。
冷たい風が、一陣吹き抜けていった。その場に立ち尽くしたまま、ティアは心が空っぽのまま、夜空を眺め続けた。
十分ほど経ったか。
スバルが本日二度目の全力疾走で、公園に駆け込んできた。
体力に関しては誰よりもあるはずのスバルなのに、その息は完全に上がっていた。
ティアの姿を見かけると、安心したように手を膝に突いて、息をずっと整えていた。
その間ずっと、ティアは自責の念に駆られていた。
一番大事なことにいつまでも気づかないで、醜い嫉妬でスバルに八つ当たりして、
その上、疲れきるまで走り回らせて、心配させて……
「ごめんなさい、スバル」
ティアは、心の底からスバルに謝った。
もう、自分が嫌いで嫌いで仕方がなかった。
頭を下げたまま、そのままでいると、急にその身体が持ち上げられた。
そして、身体に感じるきつい力。スバルに抱き締められたのだと理解するまで、たっぷり一分はかかった。
「頭なんて、下げないでよ……ごめんなさいはあたしの方だよ、ティア。
イクスとまた会えて嬉しかったけど、それでティアを除け者みたいにしちゃって、ホントにごめん」
走り通しだったスバルの高い体温が、直に伝わってくる。
-
イクスヴェリアも同じだったのかな、とティアはしばらく前の過去を思い返した。
知らず、涙がぽろぽろと零れてくる。
自分の不甲斐なさに。スバルの優しさに。そして、スバルへの気持ちに。
「違う、違うの……あたしが、あたしがバカだったのよ……スバルは悪くない、何にも悪くないの……」
泣き崩れそうになる身体を、スバルはいつまでも支えてくれた。
近くのベンチに座って、心が落ち着くと、ティアは途切れ途切れに切り出した。
どうして怒ってしまったのか、イクスヴェリアとスバルの関係。
そして、一度言葉に詰まり、ティアは顔を真っ赤にしながら、深く息を吸うと、一息に言った。
「あたし、スバルのことが……好きみたい」
長い沈黙の幕が降りた。息が詰まりそうな重い空白が、二人の間に立ち込める。
永遠にも思える長い時が経った後、ティアとスバルは同時に声を出した。
「ねえ……!」
あまりにも絶妙なタイミングで互いの声が響きあったので、二人は笑い始めた。
それがまた、面白いように和音を作った。
「スバルからでいいわよ」
ティアが先を譲ると、スバルは「うん」と頷きながら、手元に目を落とした。
ごくりと、ティアは生唾を飲み込む。一体、何を話すのだろう。
開口一番、「ごめんなさい」だったら、どうしよう?
やがてスバルが口を開き、突いて出てきた言葉は、我が耳を疑った。
「あたしもね……ティアが好き」
ティアは、嬉しいとかいう感情よりも、口をぽかんと開けたまま、塞がらなかった。
一体、スバルは自分が何を言っているのか分かっているのか。
それとも、『好き』というのは単に友情の『好き』なのか。分からない、分からない。
「でもね」
スバルが続きを言った時、ティアは覚悟を決めた。
けれど、その覚悟はとんでもない方向へとすっぽ抜けてしまった。
「これが、あたしの気持ちが、ティアの『好き』と同じかどうか、よく分からないんだ……
あたし、ティアと同じくらい、イクスのことを大切に思ってて、大好きだから。
だから、今すぐティアの気持ちに答えてあげることは、できないかな」
『ハハッ、冗談よ、冗談!! あたしとアンタは腐れ縁、それ以上でもそれ以下でもないわ。
これからもよろしくね、スバル。友達として……』
──ティアはそう言おうと思っていたが、完全にタイミングを逸してしまった。
冗談で終らせておけば、この後が気まずくならずに済みそうだった。
けれど、スバルは真剣に考えてくれた。そしてその上で、回答をくれた。
痛いほどの優しさに、ティアの心へチクチクと切なさが刺さる。
いっそのこと、嫌ってくれたら良かったのに。友達の関係のまま、ずっと続いていてくれても良かったのに。
でも、スバルは、決められないと、言った。
だから、ティアには、どうすることも、できなかった。
では、どうすればいいか。答えはもう一つに決まったようなものだった。
「スバル……一つだけ、お願い」
「ん、何?」
明るい調子で、スバルが聞き返してくる。
ティアは無言で立ち上がると、スバルの手を引いて公園を出た。
「ど、どうしちゃったの? ティア、なんか顔が引きつってるよ?」
「うっ、うるさいうるさいうるさい!! いいから黙って着いてきなさい!
返事は今日中にして貰うの、このクリスマスに!
今からイクスのところに行って、どっちをスバルが選ぶのか、どっちがスバルを選ぶのか、決めるのよ!!」
-
この選択が間違っていなかったと、ティアは後々になって思い返す。
同時に、恐らく世界で一番過激な選択をしてしまったものだと、思い出す度に顔を真っ赤に染めてしまうのだった。
***
教会に戻ったとき、既に夜の帳は降り、早めの夕食が取られていた。
シスター達とイクスヴェリアが、静々黙々と食べている横で、ヴィヴィオだけが軽いスープだけだった。
「これから、友達とパーティーをやるので。それに、色々あってお腹減ってないんです」
それが、イクスヴェリアの目覚めだけに起因しているのではないということを、この場の誰も知らない。
二人は夕食の御相伴に預かったが、何となくこそばゆくて、スバルとティアの間に会話は無かった。
その様子を敏感に感じ取ったのか、イクスヴェリアもまた、言葉少なだった。
ただ一人、女同士の三角関係に入り込んでいないヴィヴィオだけが、訳が分からずぽかんとしていた。
食事を終えた後、ティアはヴィヴィオに言った。
「ごめんね、ヴィヴィオ。パパとママのところ──家に戻って貰えないかしら? それか、エリオとキャロのところとか……」
ピシッ、とティアは自分の発言に硬直した。
なのはとユーノが婚約したのは、去年のクリスマス。あの後、新人達から漏れ聞いた話では、確か二人は……結ばれたはず。
一方、エリオとキャロも、重大事件さえなければ休暇のはずで、
それはもう他人の闖入が許されない程愛し合っているに違いない。
後で確かめたところ、二人の端末とも終始ドライブモードで、連絡は一切付かなかった。
まさか緊急信号で確かめる訳にもいかず、ティアはこの件を棚上げにした。
ティアが固まったまま、どうしようかと考えていると、最高の名案を思いついた。
「そ、そうよ! ヴィヴィオ、そろそろお友達とパーティーがあるんじゃない!?」
時計を見ると、子供のパーティーならもう始まってもいいような時間だった。
それにヴィヴィオが気付くと、慌てて飛び出していった。どうやら時間をちょっとばかり勘違いしていたらしい。
その前にと、ヴィヴィオはイクスヴェリアを誘ったが、
「あ、イクスはどうするの? 今からでも一人くらいなら──」
「いえ、私はスバルと一緒にいます」
まったくの空振りに終った。
ティアはスバルに振り向き、またイクスヴェリアを見据えると、両方の手を引いた。
「済みませんが、あたし達、お先に失礼します」
ぐいぐいと引っ張っていくティア。連れて行かれるスバルとイクスヴェリア。
シスター達は、そんなに急いでどこへ行くのかと三人を見送った。
***
イクスヴェリアの部屋は、とても静かな場所だった。
こちらからコンタクトを取らない限り、誰も訪れないような、そんな離れの塔だった。
ベッドの上にスバルを正座させると、ティアは仁王立ちになってスバルに迫った。
「二股ってどういうこと?」
単刀直入、かつ強烈な一撃。ただこれは実際、スバル本人に向けた科白ではない。
その横で雷を打たれたように硬直した、イクスヴェリアに向けての言葉だったと言った方が適切かもしれない。
イクスヴェリアは必死に自分を奮い立たせ、ショックから立ち直ると、同じくスバルに迫った。
-
「スバル、この女とはどういう関係なんですか。どこまで行ってしまったんですか」
目が据わっている。そして肝も据わっている。流石は、ベルカの冥王陛下といったところか。
突然口調が変わった二人に、スバルは大混乱しているようだった。
「ティ、ティアとは腐れ縁と言うか、士官学校時代からずっと一緒で、ご飯食べたり、お風呂入ったり、買い物行ったり……」
「えっ、お風呂……?」
イクスヴェリアは無言になった。くるりとティアの方を振り向くと、そこでティアは勝利に満ち満ちた顔をした。
裸だって何度も見たんだぞ、と視線で自慢する。思い出せば、裸どころではなかった。
「もう、あたしはスバルに何もかも見られちゃったのよね。だからもう、スバル以外のお嫁には行けない身体なの」
「ちょっ、ティア、あたしそんなとこまで……!」
「あら、おっぱい魔人はどこのどなたでしたっけ」
「あぅ……」
「うっ、スバルは大きな胸の女性が好みだったんですね……」
完全にスバルは置いてきぼりである。女二人でバチバチと火花を散らす。
本人含め、うかつに口を挟もうものならば、その瞬間に死亡確定のスターライトブレイカー&マリアージュが炸裂することだろう。
いよいよ口論が行き着くところまで行ってしまい、膠着状態に陥った二人は、ずいっとスバルに詰め寄った。
「どっちが好きなのよ、スバル!?」
「どっちが好きなんですか、スバル!?」
喧嘩が一歩激化する度に、スバルは一歩後退っていたが、終に壁際に追い詰められてしまった。
二人の少女に同時に言い寄られ、額には脂汗が浮いていた。
極まったのか、スバルは悲鳴を上げて思考停止に陥った。
「あたしがスバルの彼女よ!」
「いいえ、私です」
最後の手段とばかり、どこぞの奉行ばりにスバルの両腕を互いに押さえ込み、全力で引っ張りあう。
こうなったら俄然ティアの方が有利だが、ところがどっこいイクスヴェリアも火事場の馬鹿力で全然ヘコたりない。
──最初に限界を訴えたのはスバルだった。
「……うわぁーん! どっちも好きなの! 決められないの!!」
泣き崩れるスバルに、ようやく我に帰ったらしいティアとイクスヴェリアが、同時にパッと手を離した。
気不味く、顔を合わせる二人。わんわんと泣きじゃくる姿が、罪悪感を誘う。
「お願い、ケンカしないでぇ……そんなの、いやだよぉ……
あたしは、どっちかなんて決められないの……どっちも、好きなんだよぉ」
スバルの『好き』は、友達以上恋人未満のそれなのだが、それに気付ける者は誰もいない。
ティアはいたたまれなくなってきた。二人はじっと、双方硬直したままでいたが、やがて無言のまま意思の疎通が始まった。
火花は少しずつ収まっていき、最後にはティアが一歩引いた。
無言の結論に、スバルが「え、え? え!?」と二人を交互に見ている。
イクスヴェリアはベッドに上がると、スバルにじりじり寄っていった。
「そういえば、スバルさんの先祖が住んでいた世界には、クリスマスなるイベントがあるそうですね。
先程、ヴィヴィオから聞きました」
「あ、ああ、うん。本格的にこっちで流行りだしたのはなのはさんのお陰だけど……」
「そうですか……」
イクスヴェリアはもじもじして、視線を逸らした。
そして、互いの吐息が感じられる距離まで顔を近づけると、イクスヴェリアはガバっと頭を下げた。
-
「プレゼント……クリスマスのプレゼントは、スバルさんを、くださいっ!!」
目玉焼きが作れそうな、真っ赤な顔。
一方、スバルは目を白黒させながら、イクスヴェリアの告白を聞いていた。
今度は、停滞する沈黙の帳が降りた。
頭を下げたまま、ぷるぷると震えているイクスヴェリアを見つめたまま、スバルは長い間一言も発せなかった。
助けを求めてティアの方を見ると、彼女はそっぽを向きながら、手をひらひらさせた。
念話で、言葉によらず突っぱねられる。
「あたしのことは気にしないで。『今は』、イクスにだけ構ってあげなさい」
その一言で、完全に止めを刺された。孤立無援、スバルは一人で全てを決断する時がやってきたのだった。
覚悟を決めると、ぽん、と両手をイクスヴェリアの肩に載せた。
「顔を上げて、イクス」
震えたまま一言も喋らなかったイクスヴェリアが、ゆっくりと顔を持ち上げる。
その目尻には、僅かに涙が浮いていた。
恥ずかしいのに必死に耐えていたのか、それとも悲しみへの覚悟なのか。
スバルは指先でそっと雫を拭ってやると、唾を飲み込んだ。
「本当に……あたしでいいの?」
イクスヴェリアはコクリと頷いて、きゅっとスバルの腰に手を回してきた。
小さくて温かな、柔らかい少女の身体は、どこまでも華奢で、どこまでも守ってあげたいと思える。
けれど、それ以上の関係になるというのは、どうも、倫理が許さないというか……
「古代のベルカに、こんな格言があります。『供された皿を空にしなければ戦が起きる』と。
俗説ですが、『真の愛に年齢も性別もない』というのもあります」
「つ、つまり……?」
「……プレゼント代は、私の身体でお支払いします」
少女の上目遣い。涙に潤み、煌めいた瞳は、スバルの心を強かに打った。
そしてそれは、もう二度と確認など取る必要がないのだと知った。
イクスヴェリアが、そっと目を閉じて、唇をちょこんと突き出す。
朱に染まった顔を見ているうちに、どくどくと鼓動が上昇していく。
『供された皿を空にしなければ戦が起きる』の意味が、ようやく理解できた。要するに、『据え膳食わぬは女の恥』ということか。
スバルは目を閉じて、イクスヴェリアの身体を抱き締める。
そして、その柔らかい唇に、そっと口づけた。
どれくらい、長いキスだったのか。
少女の髪から漂ってくる、心を蕩かす甘酸っぱい匂いを感じながら、時を忘れていた。
スバルが二度目を開けた時、イクスヴェリアは恋する乙女そのままの顔でうっとりとした表情を浮かべていた。
頭が茹だっているだろうその潤んだ瞳を見ていると、何度でもキスしたくなってくる。
自身も、どこまで理性が続くのか分からないくらい地が上っていた。
「……ダメぇーっ!!」
ティアが思い切りスバルを突き飛ばし、抱いていたイクスヴェリアごとひっくり返る。
もう我慢できないという血走った目のティアはイクスヴェリアを引っぺがし、スバルに濃厚なキスを見舞った。
イクスヴェリアとの純情なキスは露と消え、代りにティアの舌が割り込んできた。
口を、舌を、唇を舐められ、吸われ、愛撫されて、頭がぼーっと霞んでいく。
身体に入っていた力が抜け、くたりとベッドに横になる。完全に、今のスバルはまな板の上の鯉だった。
同時の告白。同時のキス。
一度に多くのことがありすぎて、スバルは幸せでいればいいのか、頭を抱えればいいのか、もう分からなくなった。
雪が深々と積もっていく。
天使たちは、今日ばかりは見逃してくれるらしい。
そう思えるほど、白い羽たちは余りにも静かに降っているのだ。
交互にキスを交わすスバルは、いつしか二人の胸に挟まれていた。
ティアの豊かな双房と、イクスヴェリアのぷにぷにした大平原。
イクスヴェリアに染み付く、まだ青い果実の匂い。ティアから漂ってくる、成熟した大人の匂い。
どちらも魅力があって、捨て難い……
一瞬で恋人に昇格してしまった、二人の少女を同時に抱きながら、スバルは遠い空を見上げた。
「あ、言っておくけどね、イクス。あんたが二号よ」
「その言葉、そのままお返しします」
二人の少女から同時に抱かれながら、スバルは空を遠い目で見上げた。
──そばにいて欲しい、そう、今夜だけは……
-
「二人とも、ちょっと、落ち着いて……ひゃあっ!」
スバルをよそに、一人の女性を巡る闘いは熾烈さを増していた。
ティアのキスで再燃したらしい二人の火花は、いつしかスバルに向いていた。
上着を脱がし、ブラウスを剥いで、しかしぴたりとそこでティアは手を止めた。
「……半脱ぎの方が燃えるわね」
「違うでしょティアー!?」
くいくい、と服の裾が引っ張られる。イクスヴェリアを振り向くと、少女は親指を上に立てていた。
そしてその手は無言のまま差し出され、ティアと熱い握手が交わされた。
──何か、互いに認め合うモノが生まれたようだ。
「今までケンカしてたのにそんなところで意気投合しないでぇー!」
「騒がないで下さい、スバル。今夜は性夜ですよ」
「イクス、一体どこでそんな言葉……んむっ」
声を上げかけた口を、スバルは塞がれた。
イクスヴェリアは舌を強引気味に捻じ込んで、ティアの匂いを掻き出すように、舌を動かす。
「んむっ、ちゅっ、ちゅぷっ、ちゅぱっ、んちゅ……」
イクスヴェリアの激しいキスは、傍で見ているティアをぼけっと脱力させるのには十分だった。
一方のスバルは目をトロンとさせ、力が抜けていっているようだ。
性戯の技術に感心すればいいのか、それともスバルを寝取られることをを心配すればいいのか、頭が混乱してきた。
ただひたすら、小さな少女とスバルのキスを、眺めてばかりいるティア。
凄く羨ましい感情と、次こそはという情熱が、激しく渦巻いた。
キスだけでこんなに気持ちよくなれるだなんて、イクスヴェリアは考えもしていなかった。
スバルの唇は柔らかく、いつまででも触れ合っていたいくらいだ。
口の粘膜同士が濃厚に絡み合い、甘酸っぱいどころの騒ぎではなくなる。
トロトロに甘くて、イクスヴェリアの頭にも血が上ってきた。
刹那だってキスを止めることが不可能で、貪るようにスバルを求める。
何分間そうしていたのか、ようやく情熱的すぎるキスを終えた時、粘度の高い唾液が銀色の糸となって、
二人の間に架かった。しかもそれは、いつまでも切れることなく、ずっと二人の間に架かり続けた。
やがて重力が粘性を上回り始め、ゆっくりとバンジージャンプの紐みたいに長く伸びていき、しかし戻らずにぷつりと途切れた。
上気した顔を見つめ合っていると、後ろから肩をぽんと叩かれた。
ティアは、最高の思いつきをしたというニンマリ顔で、イクスヴェリアに提案をした。
「勝負しましょ。どっちが先にスバルをイかせられるか」
「……ええ、望むところです」
完全にスバルは置いてきぼりだが、女二人の激烈な感情がぶつかり合うところに、本人さえも入っていけない。
かくして、第二ステージの扉が開かれた。
ピンク色のブラジャーを脱がせると、程よく膨らんだ乳房が顕になった。
スバルは完全に身体を横たわらせていて、立ち上がるどころか指一本動かすのさえ難しそうだった。
ティアは下半身の方へと身体を潜り込ませ、スカートとショーツを一気に脱がせた。
だが、ショーツを膝まで持っていったところで、イクスヴェリアが釘を刺した。
「ちょっと待って下さい」
「な、何よ」
スバルの双房を掴みながら、ティアの顔と手元をまじまじと見る。
そして、溜息を吐きながら言った。
-
「下着は足首に引っ掛けるものです。あと、靴下もそのままです」
「……そうだったわね、あたしとしたことが全部脱がすところだったわ」
二度目の握手。
訳の分からないところで通じ合う二人に、スバルは完全に投げやりな気持ちになっていた。
スバルの大事なところが全て外気に晒されるようになって、両者の責めは本格化した。
まずは首筋。汗を舐め取るように、下から上へと舐め上げる。
イクスヴェリアは跡が付くほど強く吸ついたが、ティアの方はつつーっとじっくりなぞり上げていく。
痛感と性感が同時にやってきたスバルは、あられもない声を上げた。
続いて、背中。コロリと横に転がして、健康的な尻のラインと足を良く映えらせる。
触れるか触れないかという際どい距離で、背骨に沿って指を滑らせ、脇腹に抜けていく。
同じことを二、三回もやると、スバルの身体はビクリと痙攣を起こした。
まだまだ、これからだ。
続いて、イクスヴェリアはスバルの背中側に残り、その身体を立たせた。
後ろから手を回して、乳房を手の中に収める。丁度お椀型で、汗のお陰もあって手に吸い付くようだ。
下から持ち上げると、程よい重量。これくらいはせめて大きくなりたいものだ、と自分の貧乳を嘆く。
だが、成長期はまだ先なのだ。大丈夫。きっと。多分。
多分。
だが、貧乳はステータスであり、稀少価値なのである。
活かす手はあるのだ。そしてスバルを……イかせる!
ティアに負ける訳にはいかないのだ。情熱から心頭から立ち昇ってきて、気合を新たにした。
もちもちとした感触を手のひら全体で楽しんでいたが、どうにも物足りない。
そこで、胸から腹に向かうライン、逆に首に至るラインを愛撫していったが、何か違った。
ふとスバルの横顔からベッドへと目を落とすと、ティアがニヤニヤと笑っていた。
まるで、「そんなんじゃ無理よ」と鼻で笑っている気がした。
何をするのかと思いきや、ティアはスバルの谷間に顔を埋めた。
スバルの感度は既に極限まで高まっていた。もう、敏感なところを触られたら、それだけでどうにかなってしまいそうなほどに。
ティアは谷間に顔を埋めつつ、イクスヴェリアに支えられた胸をなぞってくる。
それなのに、乳輪付近ばかりさわさわと弄って、一番感じるポイントにまで辿り着いてくれない。
やっと触ってくれる──と思ったら、今度は遠ざかっていく。もどかしい限りだった。
「ティアぁ……イクスもぉ……許してぇ……」
「ダメよ」
「ダメです」
弱々しい声で懇願するが、二人の答えは同じだった。ぴったりとハモッて、それがますますスバルの焦燥感を底上げしていく。
後ろでイクスヴェリアが何か物足りなさそうに身体のあちこちを触っていたが、
今ティアが起こした行動でそれに気付いただろう。
もう、本当に止めてくれないと、おかしくなってしまう──
「ひゃぁっ!!」
「やっぱ許してあげるわ……イけないって辛いものね」
ちゅっ、と乳首に吸い付かれた。そのまま、何も出ないというのにちゅうちゅう吸われる。
赤子が乳を飲むかのごとく、とは言い難い。
すっかり固くなって膨らんだ蕾を、ティアは吸うだけに留まらず、舌先で弾いたり、軽く甘噛みしたりした。
そして『ココ』にまで跡を付けようというくらい、強烈に吸引した。
「いやあああぁっ……ティア、やめて、やめてぇ……」
「絶対に、止めない。ほら、イクスもこっち側空いてるわよ」
-
反対側の乳首を指差して、イクスヴェリアを促す。が、少女は後ろからではその蕾に唇を触れられない。
そこで、イクスヴェリアは手で探って乳首を捉え、きゅんと引っ張った。
「あぅっ、ひあぁっ……イクスも、やめてえ……そこ、弱いのにぃ……」
弱点を一つ、自分で喋ってしまい、慌ててスバルは口を閉ざした。
しかしもう遅い。それを聞きつけたティアも、口で蕾を吸いながら引っ張り、
またイクスヴェリアも、コリコリに尖った肉突起を捏ね回したり、きゅんきゅん力を込めたりした。
「あっ、あぁっ、ティア、やめ、て……イく、イっちゃう……はぁんっ、はぁっ、ああああああああぁぁぁぁっ……」
胸への愛撫だけで、軽くではあるがイかされてしまった。
ティアは顔をイクスヴェリアに向けて、勝ち誇った顔を作った。
「ティア、あなたの名前を叫んでいたということは、私の負けですね」
「どうやらそのようね」
二人は握手を交わし、イクスヴェリアが「では、私が二号ということで」と締め括ってしまった。
ティアは喜びを表すこともなく、イクスヴェリアの額に唇を寄せると、また良からぬ思いつきをした。
「じゃあ、これからは協力していきましょう」
「賛成です」
──まだまだ続くようだ。
スバルは諦めつつも、すぐさま来る二回戦の性戯に、果たして精神が耐えられるのか不安だった。
くてんと仰向けに寝かされて、今度は下半身を中心に責められる。
二人とも、一度スバルが絶頂を迎えて身体が敏感になっているだけに、もうまどろっこしい真似はしないつもりらしかった。
股を大きくM字に開脚されると、秘裂を指先でひたひたと触られる。
既に濡れていて、粘性の低い愛液が蜜壷から溢れ出ていた。
「ティアは膣中に指を。私のよりも長いですから。私はこちらを──」
イクスヴェリアは迷うことなく、スバルの淫裂に手を伸ばした。
しかも、割れ目の一番上、身体中で最も敏感な弱点に愛撫を加えてきた。
「ひあぁぁぁっ、イクス、ダメです、そんなとこ、そんなとこぉ……!!」
「そうやってスバルが気持ちよくなってくれるから、いいんです」
ぷにぷにと、全体的に柔らかい秘唇の中で、一箇所だけはまったく違っていた。
充血してカチカチに固くなり、勃起して刺激を求める秘芯を、イクスヴェリアは擦る。
スバルは頭の中にスパークが散り始めて、膝から先の神経が消えてなくなってしまったかのように、快感が頭を揺さぶった。
一点に集中する性感が、甘く蕩かす波となってスバルを襲い、頭をおかしくさせていく。
包皮の上からしばらく、揉み込むように撫でていると、淫核がますます膨らんできて、先端がぴょこんと飛び出してきた。
チャンスとばかりに、イクスヴェリアは最後の盾である包皮をも剥き、真っ赤な肉真珠を晒した。
外気に神経塊が触れて、スバルは小さく呻く。が、すぐにそれが熱に包まれることなど、一瞬前まで予想できなかった。
「うああぁぁぁっ、イクス、やめて下さい、そんな、そんなああああああああっ!!」
ちゅるんと、イクスヴェリアの可愛く小さな口に、淫核が飲み込まれていった。
さっき乳首でできなかったことをやろうとするように、イクスヴェリアは赤子に戻ってスバルのクリトリスを吸い始めた。
ビクビクと身体が痙攣し、痺れて動かない腕を叱咤激励して持ち上げ、イクスヴェリアの顔を引き離そうとしたが、
全然力が入らなくてそれは叶わなかった。
むしろ、中途半端にしか引き離せなかったせいで、却って淫核を強烈に押さえ込ませることになり、
スバルは悲鳴を上げて腕を離した。もう、完全に腰が砕けて何も動かせそうにない。
それだというのに、責めがそれだけで終ってくれなかった。
「あああああぁぁぁぁっ、ティアっ、ダメっ、そこだめえええええええぇぇぇぇぇっ!!」
ティアはぺろりと指を舐めると、スバルの膣へと指を挿れた。
最初は一本だけだったが、やがて二本に増える。
あまり奥まで行きすぎないように気をつけながら、じゅぷじゅぷと抽送を繰り返す。
透明でサラサラしていた愛液は段々と空気が混じって白濁していき、粘度はすくって余るほどドロドロになっていった。
膣壁は肌のどこよりも絡み付きが良い。スバルは、意に反してティアの指を受け入れ、その快楽に酔い痴れていた。
ただ、もう「本意」がどこにあるのか、スバル本人も分からなくなっていた。
本当に意に反していたのか、それとも心の何処かでは望んでいたのか……
-
イクスヴェリアに淫核を吸われ、ティアに蜜壷を掻き混ぜられ、もう何が何だか分からなくなってきた。
Gスポットを擦られながら、クリトリスを根元から扱かれた時は、死ぬんじゃないかと思うくらいの愉悦が訪れた。
身体が言うことを利かず、頭もぼーっとしてきた。
鋭い絶頂感だけが下腹部に生まれて、それが徐々に脳髄へとせり上がって来る感覚だけが、スバルの全てだった。
──が。
「ちょっと、イクス、スバル嫌がってるわよ」
「……本当ですね。そろそろ止めましょうか」
ティアが膣から指を引き抜き、イクスヴェリアもまた口を離した。
今度はスバルの淫液も混ざり、新たな銀糸を上の口と下の口の間に広げた。
「えっ……? えっ!?」
首だけが動くので、必死に二人の方を見る。そこでは、三度目の握手が取り交わされていた。
最初のケンカはどこへやら、完全に意気投合している。
靴下を履かされたままの足の裏を手慰みに撫でられ、二人は相談を始めた。
「どれくらい焦らそっか、イクス?」
「そうですね……スバルが自発的におねだりできるまで、というのはどうでしょうか」
「うん、完璧なアイディアね」
スバルは顔を蒼くした。既にイきかけていて苦しいのに、このまま昇らせてくれないなんて……
しかし、共謀してスバルを苛める気ならば、絶対に二人を止められない。
「まずはあたしからね。交互に行きましょ」
「はい、どうぞ」
ティアはスバルの前に座り込むと、おもむろに秘裂に指を滑らせ、全体に愛液を塗りつけた。
そのまま、膣内に指を挿れて、中の襞に擦りつける。
「んっ、スバル、愛液でベトベトよ。それに、凄くえっちな匂い……」
「いや、いやぁ、言わないでぇ」
「クリトリスもこんなに勃起させて、変態なんじゃないの?」
卑猥な単語を連発されて、スバルはイヤイヤと頭を振る。
けれど、完全にスイッチの入ったティアには、まったく効果がないどころか、逆に加虐心を煽ってしまったようだった。
「だらだら愛液垂れ流して。スバル、分かる? あんた、淫らしい汁がお尻から伝って、染み作ってるわよ」
「ウソだぁ、そんなこと……言わないでよぉ」
イクスヴェリアからも、追い打ちがかかる。
見下したような、失望してしまったような目で、上からスバルのことを見下ろしてきた。
「スバルはえっちだったんですね。もっと格好良くて、頼りになる人だと思ってたのに……そんなに淫乱だったなんて」
「ちがっ……あたし、淫乱なんかじゃ……ふにゃああああああっ」
すっかり出来上がった身体が今更何を言っても、二人には通じない。
捻るように淫核を摘み上げられ、スバルは嬌声を漏らした。
止め処なく流れ続ける淫液を、ティアは一匙すくいとると、ぺろりと舐めた。
「こんなにえっちな味なのに? スバル、嘘をいう娘はおしおきよ」
言うが早いか、ティアはスバルの秘裂にむしゃぶりついた。
わざわざ激しく音を立てて愛液を舐め取り、啜っていく。
「ふあぁっ、いやぁっ、ティア、やめてぇっ……」
「正直になりなさい。アンタは、本当は凄くえっちで、おまんこぐしょぐしょに濡らして、
こんなにクリトリスビンビンに立ててる淫らしい娘なのよ」
「いやだ、いやだぁ……あたし、そんな、えっちじゃないからぁ……んああああぁっ!!」
ティアに淫核を摘まれ、擦られ、舌は蜜壷に入れられて掻き回される。
頭が狂いそうな程の快感に踊らされて、スバルは悶えに悶えた。
「あぁっ、イくっ、イくぅっ……」
「──じゃ、おしまい」
-
電光石火の速度で、ティアはスバルの身体から離れた。
びくびくと脈打ち痙攣する身体をどうすることもできず、拘束されていないのに一歩たりとも動けないのがもどかしい。
「ティアぁ……助けてよぉ……イきたい、イかせてぇ……」
「ヤダ」
知り合った頃そのままの口調で、むべもなく突っぱねられた。
震える顔でイクスヴェリアの顔を見ると、凄く可哀想なものを見る目をしていた。
「あとはイクス、あなたに任せるわね」
「はい、分かりました」
イクスヴェリアはクスクスと、ベルカの王に相応しかったであろう妖艶な笑みを浮かべると、スバルの身体を跨いだ。
漂ってきた甘酸っぱい匂いは間違いなく幼い少女のものなのに、五感で感じ取れないオーラの方は完全に成熟していた。
一体ぜんたい、何が成し得た魔法なのか……
「スバルの身体は、本当に感じ易いですね。楽しいです」
剥き身の肉真珠を少女の指が摘み、上下に激しく扱く。
バチバチと頭に火花が飛び交うが、そこですぐイクスヴェリアは手を離す。
今度はさっきよりも激しくクリトリスを擦られ、悲鳴に近い絶叫を上げたが、また一番上に行く寸前で落とされる。
その間隔はどんどん短くなっていったが、アキレスが亀に永遠に追いつけないような、無限の焦らしを味わされた。
「いい加減、認めたらどうでしょうか? スバル、あなたは淫乱で、どうしようもないほどえっちなんですよ」
その証拠に、とイクスヴェリアはまた淫核に吸いついてきた。
今度は、口の中で空気を抜いて圧力を掛けつつ、舌先でチロチロと先端を舐める。
スバルの痙攣に合わせて軽く歯を立ててコリコリになった秘豆を噛み、
それに飽きると根元からベロベロ舐め上げ、そしてスバルがイきそうになると口を離した。
「その証拠に、スバルのココはこんなに大きくなっています。スバルはいつの間に男性になったんですか?」
「あ、あたし……男じゃ、ない……よぉ……」
「聞き分けがないですね。こんなに大きなお豆の女の子が、いる訳ないじゃないですか」
何度、同じことを繰り返されたのか分からない。
前後も上下も、何もかも分からなくなるまで、淫芯を吸われ、甘噛みされ、扱かれた。
息は荒く、目の焦点も合わない。自分の名前すら、下手すれば忘れそうな程に強烈な、快楽の奔流だった。
「うわぁ……イクス、あなた、見てくれに似合わず鬼畜ね」
「いえいえ、ティアに及ぶものでは」
はっ、はっ、とスバルは短い息を犬みたいに吐いている。
いや、むしろ、発情した牝犬同然だった。
「さあ、スバル。アンタそろそろ限界でしょう? おねだりしてみなさいよ」
「そうですよ、スバル。あまり頑張ると壊れてしまいますよ」
ティアとイクスヴェリアは何事かを耳打ちで相談し、それぞれが左右の耳に就いた。
そして、何が始まるのかと思えば、二人は同時に耳元で囁いた。
「言ってご覧なさい、『あたしは、クリトリスを淫らしく勃起させた淫乱です。この変態牝犬をイかせて下さい』、って……」
二人の言葉が、完璧なハーモニーを奏でた。
スバルは右を見る──ティアが、「言うまで絶対に許さない」という顔で笑っていた。
今度は左を見る──イクスヴェリアが、「スバルの変態」という憐憫と侮蔑を絶妙な割合で混ぜた顔を作っていた。
涙が溢れてきた。今日、泣くのは何度目だろう。
雫がぽろぽろと、頬を伝ってシーツに落ちていく。もう、シーツが何で濡れているのかなんて誰にも分からなかった。
「お願い、します……」
スバルは弱々しく懇願した。しかし、ティアもイクスヴェリアも非情だった。
わざとらしく聞き耳を立て、同時に聞いた。
「聞こえないわよ」
「聞こえません」
それで、スバルの心は崩壊した。性の愉悦を求めるためならば、もう何でも良くなった。
教会中に響き渡るような凄まじい大声で、スバルは哀願した。
-
「あたしは……あたしはっ、クリトリスを淫らしく勃起させた淫乱です!!
この変態牝犬を、イかせて下さい!! いっぱい気持ちよくして下さい!!
お願い、ティア、イクス、イかせてええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇっ!!」
鼓膜がビリビリ来た。もう少し声が大きかったら窓ガラスが割れたかもしれない。
文字通り、おあずけを貰っていた犬がようやく許可を貰えた時の顔を作って、スバルは心の底から喜んだ。
二人は顔を見合わせて、スバルに向かい、コクリと頷いた。
「ごめん、スバル。ちょっとやりすぎちゃったかしら?」
「私も、少し調子に乗りすぎてしまったようです」
「そんなこと、そんなこと何でも良いからぁっ……早く、早くあたしをイかせてよぉっ!
クリトリスでも、おまんこでも、どこでもいいから、お願い、イかせてぇっ!!」
完全に、スバルは牝犬同然になっていた。
ちゃんとエサ──絶頂をあげれば元通りになるのだろうが、
まさかここまで乱れるなんて、イクスヴェリア本人すら思っていなかった。
互いに頷くと、ティアと分担を決めた。
「あたしはスバルに舐めて貰うことにするわ。あなたは?」
「私は、スバルの一番感じる場所を感じていたいので……」
「じゃ、上下の口でケンカせずに済みそうね」
「そうですね。ステキです、ケンカをしなくてもいいというのは」
今までで最も固い握手を交わして、二人は別れた。
イクスヴェリアはスバルの股と自身のとを交差させて貝合わせを。
ティアは、スバルの顔に騎乗位で跨りながら、手を伸ばして胸を。
それぞれ、互いの快感を最も求められる方法で、しかも同時にスバルへ最高の快感を与えんとしていた。
「ふあぁぁぁぁっ、またイくっ、許してえぇぇぇぇ……」
連続五回目。
スバルは二人同時に敏感な突起を三箇所全て責められて、終りのない絶頂へ突入していた。
くちゅくちゅと、粘液のじゅぷじゅぷと泡立ち、掻き混ぜられる水音が、部屋中に響く。
イクスヴェリアはその秘貝をスバルの秘唇に押し付けながら、絶え間なく腰を動かしていた。
きっとスバルは、こんな小さな少女にずっと焦らされ、今度はイかされ、凄まじい被虐感を味わっていることだろう。
但し、それを本人に聞くことは叶わない。狂乱してイき続けている今のスバルには、何を言っても無駄だった。
淫核同士を擦り合わせた悦楽は、もちろんイクスヴェリアにも伝わり、耐え難い波が精神を攫っていった。
「スバル、私も、もう……あぁっ、あああああああぁぁっ!!」
「あたしもぉっ、またイく、イくっ……いやああああああああああああああぁぁぁぁーっ!!」
イクスヴェリアは焦らされて続けていた訳でもなく、一度きりの絶頂で満足し、ティアに続きを譲った。
スバルが落ち着きかけたのを見計らって、ティアは秘所を上からスバルの口に押し付けた。
「んむっ……!」
「アンタと違ってね、スバル……あたしは中派なの、よっ……。もっと、舌を入れて、ちょうだい」
「んん、んん、んーっ!」
ティアはスバルの乳首を捏ね、引っ張り、リズミカルに両方の突起を苛めた。
乳房全体を揉みしだいたり、絞るように蕾を抓ったり。
そうこうしているうちにスバルはティアの一番感じるポイントを見つけたらしく、そこを重点的に舌で舐め始めた。
「そうっ、そこよ、上手だわ、スバル……うあぁっ!」
思ったよりも、快楽が訪れるのが早い。スバルは今まで自分にされたことを、必死に模倣しているのだ。
愛しさよりも先に絶頂感がこみ上げてきて、ティアは膝を突いてスバルの腹に伏した。
乳首を強く捻り上げると、一層強く秘唇をスバルの口に押さえて、ティアもまた喘ぐ。
「あたしも、もうすぐ、イく、わよっ……スバル、一緒に……ふあああああああああああぁぁぁぁっ!!」
「んっ、んんっ、んんんんんんんんんんんんーっ!!」
-
こくりこくりと淫汁を飲み下されていく感覚は、そのまま後戯になる。
長く高く昇っていく子宮の愉悦が、ゆっくりと全身に広がっていった。
***
「イクス……いじわるです」
「えへへ、ごめんなさい」
「ティアも、そんなにドSだなんて知らなかったよ……」
「アンタがドMだった、っていう言い方の方が正しいんじゃない?」
一人分のベッドに、いくらなんでも三人は寝られない。
ベルを鳴らして、ドア越しに着替えとシーツを頼み、全員寝間着になると、三人並んでベッドの縁に座った。
「でも、あたしは、二人が仲直りしてくれたのが、一番嬉しいな」
スバルはティアとイクスヴェリアを交互に見て、ニッコリと微笑む。
思えば、二人とも、スバルが見せるこの優しさに惹かれたのではないか。
窓の向こうでは、相も変わらず雪が深々と降っていた。
降っていたことにも気付かないくらい、静かに積もっていったのだ。
深夜、日付が変わり、クリスマスとなってしばらく経つまで、ずっとその調子だった。
「……あら?」
変化が現れたのは、長針が半周した頃。
雪の量が減り、やがて止み、水を打ったように世界が静かになった。
誰もが、これから何か特別なことが起きるんじゃないかと期待していた。
そしてそれは、見事に実現した。
「ティア、イクス! あれ見て、あれ!!」
三人揃って、空を見上げる。幻想的な光景が、ベルカの地にあった。
天使の梯子。あれだけ雪を降らせていた雲が切れて、その隙間から月明かりが差し込んでいる。
太陽ではたまに見かける瞬間だが、月の場合は満月でもなければまず見ることができない。
しかも、今日は一年で一番幸せな日だ。どんな魔法よりも素敵で、どんな科学でも再現できない景色。
「空もクリスマスプレゼントをくれるのね……綺麗だわ」
「本当です。私の知らない光景を、また一つ観ることができました」
三人は、顔を見合わせて笑った。そして、互いに顔を寄せ合う。
スバルは両方の顔を見ながら、その唇へ順番にキスした。
「えっと、二人同時でいいなら、これからもよろしくお願いします」
ぺこりとお辞儀をすると、ティアもイクスヴェリアも「こちらこそ」と指を突いた。
ゆっくりと晴れ渡っていく寒空から、月の光が差し込んできた。
誰にとっても、最高のクリスマス。
友情と愛情で結ばれた三人は、いつまでも夜空を眺めていた。
-
同じことの繰り返しとは、要するに作者の怠慢であり、同時に様式美でもある。多分。
エロくなかったらごめんね。マンネリだったらごめんね。期待を裏切ったらごめんね。
でも、読んでくれたのならば、もうそれだけで嬉しいです。
そなたに百万の感謝を。(CV川澄)
そいじゃまた。少し遅めのォ……メリークリトリス!!(ぁ
-
追伸
同じ『こと』というか、同じ『シチュ』と言った方が適切かな。
念のために言うとザ・シガー氏の作品とは一切無関係です。
そして、氏の投下から時間も経っていないので、
そちらへのコメントも気軽にどうぞ。
-
>ザ・シガー氏
ギン姉可愛い過ぎて生きるのが辛い…GJ!
続き全裸で待ってるから風邪引かないうちにお願いします!
>Foolish Form氏
ティアとイクスの握手に全力で賛同したいw
素晴らしい嗜好とエロスにGJ!
-
ところでなのはって無印1話で
両親を見て「仲良しさん」って言ってたよな
もしかして仲良しの基準があれなのか・・・?
※士郎パパンとデビット(アリサ父)をアッー!な関係と認識することになるのは不問としてください
-
>>461
だろうよ
あんなの毎日見てたら感覚狂うわw
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>>461-462
子供の頃は、独りが多かった、っていうのと、
その後ラブラブしてる両親とか仲のいい兄&姉で「自分だけ浮いてる感じです」って言ってたね。
父と母は「とっても仲良しさんです」とも。
つまり、ユーノくんとかフェイトそんと置き換えてみる。
ユーノくんは、そんななのはのところに現われて、
・魔法のお師匠さんで、背中を預けられるパートナー
・境遇とか、似た者同士で、はじめて深く付き合える男の子の友達
…という立ち位置を確立。
10年以上経っても、ほとんど変化なく「仲良しさん」してますが、
それレベルが「心の旦那様」的なものに傾いてそうな感が……(苦笑)
これくらいにして、あとは割愛。
フェイトそんとは、兄&姉のスキンシップ多めなのをさらに1.5倍にした感じ。
あとは、彼女とのこともまぁ、色々ありますんで、割愛(笑)。
とにかく、基準はかなり高いっぽいね。
友達の次は、恋人とかすっ飛ばして、いきなり家族っぽいレベルに…(汗)
とりあえず、この3人、色々似てるとこ多い気がします。
フェイトも、一応ユーノくんの弟子でもありますし(魔法教わってるので)、師弟そろって似たもの同士ですな。
3人とも、そういう基準も似てるかもね
-
そういえばSSM3でユーノとのことを聞かれたときにも
「仲良し!友達!」と言ってたなぁ
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M3じゃなかった
SSMTheStrikersだ
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>>464-465
大丈夫、みんなわかってるさ! …たぶん。
まぁ、ナイス訂正。
そして、「仲良し! ともだち!」と言ってましたが、変換すると
「未来の旦那様(はぁと」と書いて「ともだち」なんだよ、これ!(ぇ
これくらいのレベルの仲なのに、恋人とか結婚とかにならないのが都築クオリティなの!⌒*(・∀・)*⌒
魔法"少女"ものだからって、あくまで男はモブ同然と申すか、都築?
困った原作者だなぁ… 排除しすぎると描写が不足してきたりとかにならんのかねぇ…?
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カルタスってそんなオッサンだったか?
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>>467
二等陸尉で、捜査主任だね、108部隊の。
「頼れるアニキ」的な存在だし、ギンガと10歳以下くらいしか変わらんかなぁ、と自分は思う。
20代半ばくらい(StSで)っぽい感じがする。
ちなみに、アニメ本編では、カッキーが声当てたべ。
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>>468
設定資料では20代後半になってるな
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まぁ司書長となのはさんはなるべくして師弟となったって事だろうなw
思った以上になのはさんは師匠からの影響をもろに受けとるのかも知れん、良くも悪くもね
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>>466
はっはっはっはっ……今すぐリリカルおもちゃ箱の動画を見てきたまえよ
魔法少女だよ、このうえなく
恋愛カットはスポンサーのご意向的なものもあるかと
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まるでTVアニメ版魔法少女リリカルなのはが魔法少女ではないような言い種!
このうえなく魔法少女じゃないですか!
だって魔法を使用する少女なんですよ!?
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皆が突っ込んでるのは後ろ二文字の方なのだよ
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魔法少女っていうか、魔砲少女だと思ってる
無印の最初の方だけだもんなぁ、昔なつかしなジャンルとしての”魔法少女”やってたの
まあ、エロパロ的には今の方向の方がやりやすいから良いけど。
例えば、ジュエルシードのせいで淫獣に触手が生えるとか、闇の書の闇の触手攻撃とか、変身魔法で触手を生やすとか、ガジェットドローンのアームを触手として使うとか
-
今月の1St漫画読んで
劇場版の宣伝によく使われる(?)「運命」って言葉は
フェイトとの出会いだけではなく
・ユーノとの出会い
・レイジングハートとの出会い
・魔法と世界との出会い
そして
・空との出会い
にもかかってるんだなと思った今日この頃
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>>471-472
いや、言いたいことはわかるよ!?
…って、>>472! そのまんまじゃないスか!?
まぁ、「火力多め」とかはよく言われるね。>>474の意見みたく。 …火力?
>>471は、「リリ箱」は原作のヤツですな。
ありゃ、アニメとは少し別ベクトルだね。「ここから先はR指定なの」だし(笑)
別ベクトルにしたからこそ、そういう意向とかも含め排除したのかもだけど。
…あ、>>463と>>466書いたもんです。
魔法少女ものであることは確かなんだ。それは分かっている!
分かっているが、その、なんだ。男の娘…間違えた、男の子少ないじゃん!
人口比率崩壊だよ! まぁ、あんまり影響なさげに見えるんだけど。
やっぱ、>>466で書いたような、"そっち方面"でいろいろ大変だろう、ってこと。
なのフェのキャラ崩壊とか過剰妄想とか百合とか…
それの要因にはなってるよね、少なからず……と言いたかった。
ややこしい書き方ですまんね。
>>473
4期のもう一つの方は、ついに「魔法戦記」になったんだっけ?
ディスガイアみたいだな… ユーノくんとかなのはさん、ホントに魔王系だし。
そういえば、勝手に『魔法戦記スクライア』とかパロディ作ってなぁ。
…ホント、タイトルはまるで違和感ない(笑)
-
>>魔法戦記スクライア
なんかアギトみたいな悪魔とか、ペンギンみたいな使い魔が出てきそうなタイトルだなw
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>>477
コメThanks(笑)
ドSでツンデレな鬼畜ユーノくん。
そして、お供として悪魔アギトと天使(のち堕天使)リィンが。
武器は、フェイトさんからザンバーあたりでも拝借して。
異世界に行くと、魔王の娘のなのはさんと、なんと恭也兄さんもいる始末。
3では、たしかディバインバスター-ex使ってたような…(なのはさんが)
ペンギン素体の使い魔がいないのが残念だけど、
性格+ボディカラー+口調的にウェンディにやってもらうッス!
-
ああ・・・もう冬休みか・・・
-
あ…ありのまま起こった事を話すぜ!
僕はクリスマスに向けてほのぼのSSを考えていたら、いつのまにか凌辱SSを書いていた。
な…何を言っているのか わからねーと思うが、僕にもわからない。
というわけで、投下いきます。
注意事項
・JS通販
・エロです
・フェイト、キャロ、エリオが凌辱されます
・浣腸、ショタ、尿道プレイ、触手に気をつけよう
・一応、クリスマスネタ
・タイトルは「聖夜にケーキを3人で」
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こんこんと雪が舞い散る12月24日。
ミッドチルダから遙か彼方の地球では、翌日に迫った聖者の誕生を祝う厳粛な夜。
俗にクリスマスと呼ばれるその2日間を、自分の子ども達と過ごそうと、
フェイトは予てから考えていた。
そのためにエリオやキャロと相談してスケジュールを調節し、副官であるシャーリーにも無理を言って
その2日間に仕事は入れないようにしてもらった。
仕事が忙しく、普段は滅多に会うことができない家族の水入らずな時間。
部屋の飾りつけも終わり、2人に渡すプレゼントも用意した。
腕によりをかけてこの日のためにご馳走を作った。
どこにも落ち度はない。
唯一つ、ケーキの手配が遅れてしまったことを除いて。
「ああん、ひゃぁ、いやぁぁぁぁっ」
「うぅあぁ、ああぁっフェ、ふぇいとさぁ…………キャろぉぉ…………」
白い粘液に塗れながら、キャロとエリオは異形によって幼い体を弄ばれていた。
触手のようなものが体を這いまわる度に恥辱と嫌悪のこもった悲鳴が木霊し、
触手から迸る粘液の甘い匂いが鼻腔を埋め尽くしていく。
その光景を見せつけられながら、フェイトは何もしてあげることができない無力感に苛まれていた。
彼女もまた、異形によって艶めかしい肢体を舐め回されているのだ。
豊満なバストの片方は触手によって原型がわからなくなるまで締めあげられ、
もう片方は容赦のないスパンキングによって絶え間なく上下に揺らされている。
粘液と愛液に塗れた股間には幾本もの触手が殺到しており、子宮の奥深くにまで柔らかい異物の感触が伝わってきている。
「はぁ、ふぁぁ………エリォ………キャロォ…………ああぁぁんんっ!!」
我が子のように愛する子ども達の痴態と、無残にも壊された部屋の飾りつけや料理を見回しながら、
フェイトは可憐な唇から桃色の吐息を漏らす。それに呼応するように、エリオとキャロの口からも
絶頂を告げる嬌声が声にならない声によって紡がれる。
既に凌辱が始まって2時間、3人の意識は朦朧としており、抵抗する体力も残されていない。
それをいいことに異形の動きは益々活発となり、いつの間にか数を増やした触手からは催淫効果のある
甘い粘液を放出する。
室内を満たす何とも言えない甘い芳香。
その中心に座すのは、通常の何倍ものスケールを誇るクリスマスケーキであった。
「あぁっ、はぁっ、どぅ、どうしてぇ……………」
朦朧とする意識を懸命に奮い起こし、フェイトはどうしてこんなことが起きたのかを思い返す。
そう、確か仕事が忙しくてケーキを買いに行く暇がなく、新聞の折り込みチラシで見かけたJS通販のグルメコーナーに載っていたケーキを注文したのだ。
サイズも市販のものより大きく、トッピングも多い。それでいて手頃な値段であり、お得感があった。
だが、いざケーキを切り分けようとナイフを手にした瞬間、ケーキが爆発したのだ。
敢えて言葉を当てはめるのなら、それは昆虫が行う脱皮と表現すべきだろうか?
爆発したクリスマスケーキの中から現れたのは、スポンジの触手を持つクリスマスケーキのお化けであった。
本体から生えた触手はスポンジできていながら恐ろしいほどの弾力と剛性を誇り、素手で引き千切ることは敵わない。
あっという間に拘束された3人は、ペニス状に変化した触手の先端からむせ返るような甘さの生クリームを飲み込まされ、
触手達の成すがまま敏感な性器を弄ばれていた。
ケーキが放出する生クリームは性欲を強く刺激するのか、時間と共に体が火照り、乳首やクリトリスなどが痛いくらいに勃起して赤く充血する。
まだ幼いエリオとキャロは強制的に発情させられたことでパニックを起こし、抵抗することもできずケーキに犯されてしまう。
特にキャロは最初の絶頂で体力のほとんどを奪われたのか、今ではまともに動くこともなく小さな嗚咽を漏らすだけであった。
-
「いやぁ、あぁぁ、ひゃぁぁっ、ザ、ザラザラすりゅ、ちめたい、ちめたいよぉ……ああんん、やぁぁぁぁっっ………………」
催淫クリームによって敏感になった肌を、巨大な半月状のオレンジの断面によって擦られながら、キャロはむせび泣く。
薄皮を剥かれて粒々の実が露となったオレンジが、ブラシのように乳首やクリトリスをブラッシングしているのだ。
いつもなら指先で押しただけで潰れてしまうオレンジの身が、ゴムボールにも似た弾力で乳首の先端を叩き、
ぷっくりと膨れた下腹部をなぞる。擦り上げられる度にキャロの中から理性と呼べるものがこそげ落ちていき、
幼い股間からとめどなく愛液が零れ落ちる。しかも、オレンジの果汁の冷たさが断絶しようとするキャロの意識を
ギリギリのところで繋ぎ止めているため、キャロは気絶することもできずに果物の凌辱に身を晒すしかなかった。
そんなキャロを嘲笑うかのように、大人の頭ほどもある巨峰が自らの種をキャロの菊門へと押し込み、
特大のバナナの筋が小さな乳首とクリトリスに巻きついて容赦のない豆絞りの苦痛をキャロへ与える。
その後ろにはクッションのようなメロンが、実物の兎と同じ大きさの兎リンゴが、ピーチが、パイナップルが、
自分達の出番を今か今かと待ち構えていた。
「ひやぁぁっ、でりゅうぅぅ、白いのでりゅいぅぅ、おチンチンがぁ、チンチンもげちゃうぅぅ、もげりゅぅぅうっ!!」
四肢を拘束されたエリオは、生意気にも勃起した小さなペニスをスポンジ触手によって責められていた。
人間では到底、真似することのできない扱きは、本来ならば過呼吸を起こしてもおかしくない苛烈な責めではあるが、
日々の訓練で鍛え抜かれたエリオの体は柔軟にそれを受け止め、触手が与えてくれる快楽に身を委ねている。
催淫クリームの甘さに脳までやられてしまったのか、エリオは差し出された触手を自らの意思で扱き、不器用なフェラチオで射精へと導いていく。
そのお返しとばかりに触手の扱きも激しさを増していき、きつく窄まった尻穴や玉袋の裏、腋や太腿といった性感帯へと攻撃の手を広げていった。
全身を隈なく撫で回され、舐め回される。注ぎ込まれる生クリームは飲み干すことができず、口から零れて白い筋が顎から胸を伝う姿は、
何ともコケティッシュで言い様のない背徳感を醸し出す。
そうして、エリオはこの日、十何発目の射精へと身を震わせるのだった。
「あぁ、エリオ………キャロ………あぁぁん、そんな…………」
スイーツによって痴態を晒す子ども達の姿を見て、フェイトは悲痛な声を上げて涙を流す。
だが、苦悶と悲嘆の涙はすぐに枯れ果て、悲愴な呻き声は悦のこもった嬌声へと変わっていく。
ケーキが流すクリームのように、フェイトの心もまた悦楽によって蕩け、理性が麻痺しているのだ。
「あうあぁ、エリオとキャロが………2人があんな目にあっているのに……………だめぇ、
許してぇ! 気持ち良いのぉ、頭がぁ、おかしくなるぅぅぅる!!!」
ケーキに凌辱される2人を前にしておきながら湧き上がる劣情を抑えることができず、
フェイトは恥辱と快楽が混ざり合った嬌声を上げて身を捩る。
何度となく気をやり、意思に反して絶頂へと突き上げられ、おかしくなった頭が求めるのは悦楽だけだった。
全身を嬲られてキャロが悶え、絶え間ない射精の快楽にエリオが喘ぎ、膣を広げる触手の責め苦にフェイトが潮をまき散らす。
いつの間にか乳房を締め上げていた触手が解け、代わりにエリオとキャロの顔面が左右の乳首に押し付けられていた。
張りのある弾力は半ばまで埋没している子ども達の頭を押し返そうとするが、スポンジ触手の押しつける力の方が強く、
2人はまともに息をすることもできない。
だが、享楽に狂った2人は母に甘える赤子のようにフェイトの乳首を吸い、舌先で押し潰してくる。
小さな子どもに奉仕されているという背徳的な感覚はフェイトの劣情を更に震わせ、
固い先端を歯で噛まれる度に電流のような快感が背筋を駆け上った。
フェイトは不自由な腕で2人の我が子を抱き締め、エリオとキャロは母と慕う女性の乳首へ懸命に奉仕を続ける。
淫らな母胎回帰を前にして、巨大ケーキはフィナーレだと言わんばかりに凌辱の手を3人の尻の窄まりへと伸ばしていく。
-
「ひゃゅっ!?」
「ぐふゅ!」
「つぁぁっ!!」
括約筋が押し広げられる感覚にエリオとキャロが身を固くし、思わずフェイトの乳首に噛みついてしまう。
瞬間、フェイトの股間から焼けるような熱さの黄金水が迸り、床を埋め尽くす生クリームを洗い流す。
ツンと鼻につくアンモニア臭が、生クリームの甘い匂いをかき消していく。
だが、それはほんの一瞬だけであり、すぐにまた濃く甘い香りで室内を満たそうと、ケーキが全身の至るところから生クリームを噴出させていく。
無論、3人の直腸を穿る触手とて例外ではない。たちまち、3人の腸は甘いクリームで満たされ、ぷっくらと膨らんだ下腹部が
突き上げの度にたぷんたぷんと揺れ始める。排泄以外では使用されることのない器官を逆流する感覚。
腸壁がゲル状のクリームによって擦られると、3人の体が小刻みに震え、膨らんだお腹がぶつかり合って無様で淫猥なオーケストラを奏で合う。
「ひやぁ、ああぁぁっ、おなかぁぁ、おなかぁぁがぁ、やぶれちゃ………あぁあっ!!」
「いくぅ、お腹の裏がぁ、裏が叩かれてぇぇ、あぁぁっ、またおチンチンがぁぁっ!!」
「あちゅぃ、あちゅぃ!! おしっこ止まらない!! エリオ、キャロ、おしっこかかっちゃ…………あぁあぁっううううあぁぁっ!!!」
「死んじゃう、しんじゃぅぃ、ふぇいとさん、ふぇいとさん!!」
「だめぇ、でないぃ、もうでないのに、出ちゃううぅぅ!!」
「いくぅ、クリーム浣腸でぇいくくぅううっ!! エリろ、きゃろぉ!! 一緒にぃ、一緒にいくううぅううっっっ!!!」
2人の子どもを安心させようと、フェイトは胸の中の小さな体をギュッと抱きしめる。
それを見た巨大ケーキは、抱き合いながら浣腸の苦しみに耐える3人を更にくっつけて上げようと、
長い触手を3人の体に巻きつかせた。丁度、3人を簀巻きにした状態である。
「ふぐっ!!」
「ぐふぉぉ!」
「だぁ、だめっ!!」
それぞれの腹部がぶつかり合った瞬間、3人は己の限界に表情を引きつらせた。
直後、全身が壊れた振り子のように痙攣を始め、直腸を下り始めたクリーム浣腸によってアナルを抉っていた触手が勢いよく排出される。
堰き止めるものがなくなった直腸は溜まりに溜まった異物を吐き出そうと一斉に活動を開始し、
3人は括約筋を締める間もなく排泄の快感に絶頂を体験する。
フェイトの股間から噴き出た潮は天井にまで達するアーチを描き、エリオの一物からは尚も勢いよく射精が迸り、
キャロは口から泡を吐いて悶絶する。
完全に理性が壊れ果てた3人は、尚も勢いの止まらぬ排泄に歓喜の表情を浮かべながら、凌辱を再開せんとするケーキに向かって懇願する。
-
「ごめんなさいごめんなさい、う○ち臭くてごめんなさいぃ!」
「おしりぃ、おしりにもっとそそぢえぇ! クリームもっとそそぢでくださいぃ!!」
「クリーム浣腸してください! お腹の中も甘くしてください!」
再び引き離された3人の凌辱が再開される。
最早、3人に抵抗の意思はなく、与えられる快楽によがり声を上げるばかりだ。
クリームに埋没したまま3つの穴を犯されるキャロ。
空っぽになった膀胱に生クリームを注ぎ込まれるエリオ。
そして、フェイトは巨大ケーキの頂上に添えられた巨大いちごを膣へと押し込まれていた。
子どもの頭ほどもある巨大ないちご。いくら先端が細くなっているとはいえ、とても人間の中に入る代物ではない。
今度こそ、体が壊れてしまうのではないのかという恐怖に頬が引きつり、同時にいちごの表面の粒々が与えてくれる
快楽を想像して寒気にも似た興奮が込み上げてくる。
「ははっ…………あはっ……………」
ハンマーを叩きつけられたかのような衝撃が、下腹部を襲う。
膣を埋め尽くすいちごの圧迫感。
直腸に流し込まれた生クリームが再び逆流し、壊れた蛇口のように尿道から黄金水が弾け飛ぶ。
宴が終わることはない。
性なる夜は、まだまだ続く。
おわり
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以上です。
おかしい、プロットはエリキャロのサプライズパーティーにフェイトが歓喜する話だったのに、
どうしてケーキがモンスターと化すSSを思いついたのだろう?
何はともあれ、皆さんよいお年を。
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職人の皆様方、GJっす。
>>472
「それじゃあハーマイオニーは魔法少女だよね」って友人に言ったら怒られた俺登場。
いや、魔法少女って定義が難しいね。
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ユーノなら19歳でも抱けるがエリオは無理と思ってたのに悔しい!ビクビク
>>486
大丈夫魔法を使用する少女ならみんな魔法少女だ!
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B・A氏GJ!
久しぶりの氏のエロSS堪能させてもらいました
しかし相変わらずぶっ飛んでるな、通販はwww
乙でした!
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非エロです。
ほのぼのです。
あぼんはトリかIDで
二レスです
タイトルは「じろにも」
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1/2
「ただいま」
フェイトは玄関の鍵を開く。
鍵は閉めているけれど、ヴィヴィオとザフィーラが中にいるはずだ。
「じろにもー!」
不思議な声。
フェイトは首を傾げた。
これは、間違いなくヴィヴィオの声。
「じろにもー!」
また聞こえてくる。
二度聞いても、やはりヴィヴィオの声。
じろにも? なんだろうそれは。地球のサッカー選手? それはジローラモ。
ミッドチルダにも地球にもそんな言葉はない。いや、少なくとも、フェイトの知る範囲でそんな言葉はない。
もしかすると、古代ベルカ語だろうか。ザフィーラが教えているのだろうか? いやいや、ザフィーラはヴィヴィオにとってはただの大きな狼さん。
「ヴィヴィオ?」
呼びかけると、
「じろにもー!」
どうやらヴィヴィオは謎の「じろにも」に夢中なようで、フェイトの帰宅にも気付いていないようだ。
よく耳を澄ませてみると、「じろにもー」の後には何かが落ちた鈍い音がする。床と言うよりも、ベッドの上に落ちたような音。
フェイトは居間へ向かう足を止めた。
ヴィヴィオが何をしているのかは知らないけれど、遊んでいるのは間違いない。声が非常に楽しそうだ。
邪魔をするのが悪いような気もしてきた。
「じろにもー」
ぼすん
「じろにもー」
どすん
「あう」
違う音と声が聞こえた。
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2/2
「ちょっと間違えちゃったね。うん、ヴィヴィオは大丈夫だよ、ザフィーラ」
何が起こったのか。
「駄目。続けるの。ザフィーラはじっとしてるの」
どうやらザフィーラも関わっているのは間違いないようだ。
「逃げちゃ駄目!」
ザフィーラは嫌がっているらしい。
「痛くないもん!」
痛い? いったい何をしているのか。
「ヴィヴィオ!?」
居間へ駆け込むフェイト。
「あ、フェイトママ。お帰りなさい」
そこにはヴィヴィオとザフィーラ。そして床に置かれた大きなクッション。
何故か、ヘルメットを被っているヴィヴィオ。このヘルメットは、ティアナが一度遊びに来たときに忘れていったものだ。
「何やってるの? ヴィヴィオ」
「じろにもごっこだよ」
「じろ……にも?」
「うん。はやてさんが見せてくれたの」
見せた? いったい何を……。
そういえば、アリサ経由で地球から大量のDVDを届けさせていたような……。
内容はなんだっただろうか?
考えはじめるフェイトを見て、ヴィヴィオはじろにもごっこを再開する。
すっくと立つザフィーラによじ登り、
「じろにもー!」
叫んでクッションに飛び降りる。
ぼすん
「え?」
フェイトは目の前の愛娘の行動に目が点になった。
「なに? それ」
「じろにもごっこだよ?」
「……じろにも?」
「兵隊さんが、飛行機から飛び降りるんだよ。ヴィヴィオは、ザフィーラから」
正確には「ジェロニモ」。それが、米軍空挺部隊が空挺降下するときのかけ声であることをフェイトは知らない。
勿論、はやての購入したDVDの中に戦争物があった事も。
「じろにもー!」
数日後、なのはとフェイトが「ヴィヴィオになんてもの見せるのよ!」と八神家を強襲するのだが、それはまた別の話。
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以上、お粗末様でした
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超GJっす
ヴィヴィオかわいいよヴィヴィオ
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GJ
だが、俺はウルトラ怪獣のジェロニモンかと思った
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GJ!
キン肉マンのジェロニモが出てきたオサーンですがなにか?
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GJ!
あやうく萌えしぬところでした。
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PCが規制に巻き込まれて書き込めないので携帯から投下します。
タイトルは「キャロのクリスマス大作戦」
エリキャロのほのぼのを目指しました
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キャロのクリスマス大作戦
肌が痛い位に寒い十二月の半ば。雪が街のあちらこちらを彩り始めていた。
そんなクリスマスが間近に迫ったある日のミッドチルダ。元々ここ、ミッドチルダには聖王教会の信仰があったことに加え、
なのはたち、地球出身者が多く集まるようになったために管理局を中心にクリスマスの文化が浸透しつつあった。
そのため、多少の認識の違いはあるが、クリスマスを家族や恋人、あるいは親しい友人達と過ごす者がミッドチルダにも多くいた。
そのころ機動六課では、六課の女性陣たちがそれぞれ誰が誰にプレゼントをあげるだとか、
プレゼントの中身について相談したりと、話題はクリスマス一色に染まっていた。
なのははユーノにあげるプレゼントの他に、フェイトと一緒にヴィヴィオにあげるプレゼントを選んだりと忙しいながらも楽しそうに過ごしていた。
また、別の場所ではティアナが想い人であるヴァイスにプレゼントをあげるか否かで頭を悩ませ、同僚のアルトとルキノにせっつかれていた。
そんな中、六課に迷える少女がもう一人いた。彼女の名はキャロ・ル・ルシエ。機動六課ライトニング分隊所属の最年少隊員だ。
キャロはクリスマスの風習が伝わった時に大切な人と祝う行事であると同時に、恋人やそれに近い存在に想いを打ち明ける日でもあると知ったのである。
そのため、日頃から一緒にいてほのかな想いを寄せている少年、エリオ・モンディアルにプレゼントをあげて、
告白とまでいかなくとも二人の関係を前進させようと考えていた。だが、エリオにプレゼントを贈ると決めたことまでは良かったのだが、
肝心のプレゼントの内容がまったく決まらないのだ。
エリオは普段からあまり欲がなく、物を欲しがらないためだ。そこでキャロはエリオに直接欲しい物を聞いてみることにした。
多少ストレート過ぎる感はあったが、キャロにそんな余裕はなかったのだ。
機動六課隊舎の廊下をキャロが歩いていると、向かいからエリオが歩いてきたのでこれ幸いとキャロはエリオのもとに駆け寄った。
「ねえねえ、エリオ君」キャロはエリオとの歩幅を生めるために多少早歩きになり、息が切れるのも構わずにエリオに問いかける。
「どうしたの、キャロ、そんなに慌てて?」
エリオが向き直ると、キャロは息を整えてから本題を切り出した。
「ねえ、エリオ君って今欲しいものとかってある?」
「キャロ、どうしたの急に?」
キャロの突拍子のない質問にエリオは首を傾げる。
このキャロの計画が一番問題とするところはエリオにクリスマスのことがバレルことなのだが、
幸いにもエリオはこの手のことに疎いため疑われることすらしなかった。
-
キャロは内心で肩を落とした。
「そう、わざわざ答えてくれてありがとう、エリオ君」
そう言うとキャロは表面で微笑み、内心は落ち込んだまま自分の部屋へと歩いていった。
「あーあ、結局エリオ君が欲しい物は分からず仕舞いか…」
キャロが自室のベッドに身体を投げ出し天井を見上げていると、通信端末にコールサインが入った。
「はい、ライトニング4です」キャロが慌てて身だしなみを整えてマルチタスクを開く。
そこには見知った金髪の女性。エリオとキャロの共通の保護者、フェイトの姿が写っていた。
「ごめんね、キャロ。驚かせちゃった?別に仕事の用事じゃないんだけど、今どうしてるかなって思って。ひょっとして迷惑だった?」
フェイトは普段、執務官として次元世界のあらゆる事件に関わる多忙な生活を送っているため中々三人と親子の時間を取ることが難しい。
そのため少しでも暇を見つければこうして連絡をしてくるのだ。
「迷惑だなんてとんでもないです、私からフェイトさんに連絡しようかと思っていたくらいですから」
これは本当だった。エリオのプレゼントの件で悩んでいたが、他のフォワードメンバーはまだそこまで付き合いが長いわけではないので、
他に相談出来るのがフェイトしかいなかったのである。そしてそのことに気づかないフェイトではなかった。
「キャロから私に連絡ってことは何か悩み事か何かかな?」
「えっ!?どうして分かったんですか!?」
自分のことを見透かされたキャロは困惑の声をあげる。
「ふふっ…洞察力と推察力は執務官の必須スキルだからね。
というのは冗談でこれでも私はエリオとキャロのお母さんなんだから、娘の考えることくらい分かるよ」
そういうフェイトの表情はとても慈愛に満ちたものだった。
「実は…エリオ君のことで相談がありまして…」
ここまでのいきさつを話すキャロを見てフェイトはその優しい表情を更に柔らかくしていった。
-
「そっか、キャロももうそういう年頃か」
フェイトは嬉しそうに噛みしめながら続ける。
「キャロはエリオに一番喜んでもらえるプレゼントを贈りたい。
だけどエリオが欲しがってるいものが何なのか分からない、こういうことだね?」
「フェイトさん、凄い……」
キャロはフェイトにどこまでも見透かされていることに驚きを隠せずにいた。
「そんなことないよ、キャロくらいの年頃になると女の子は皆一度はこういう風になるものだからね。私も今のキャロくらいの頃そうだったよ」
フェイトは懐かしさと甘酸っぱさを同居させたような表情で言い含めた。
「フェイトさんにもそんな時期があったんですか!?」
自分の悩みもなんのその。やはり誰かの恋愛事情が気になるのは女の子故か。
「私の場合、叶わなかったけどね。今はそれよりもエリオのことでしょ。キャロはちゃんと成功させなきゃね」
やはり自分の失恋話は娘とはいえ話したくないのか、フェイトはやんわりと軌道修正を図る。
「エリオの性格を考えたら気持ちが篭っていればなんでも喜ぶと思うよ」
「気持ちの篭った物…手作りとかですか?」
キャロは気持ちが篭ったもの=手作りと結論づけ、話を進める。
「そうだね、手編みのマフラーとかいいかもしれないけど材料はある?」
「材料ですか?今思いついたので何もないです…」
瞬間、キャロは自分のアイディアが駄目になってしまったと思い暗い顔をする。
「私が昔使った道具一式と作り方の本があるからそれをキャロにあげるよ」
思ってもいなかったフェイトの提案にキャロは一瞬で明るさを取り戻す。
「ありがとうございます、フェイトさん!!」
「ただし、私は作り方とかは教えてあげられないからそっちははやてにお願いするね。はやてならこういうことも得意だから」
「八神部隊長ですか?分かりました」
キャロが返事をするとフェイトはマルチタスクの向こうでゴソゴソと荷物の整理を始め、その傍らではやてと連絡を取っていた。
「キャロ、今からはやての部屋に行って大丈夫だって」
急な連絡にも関わらず大丈夫だったらしく、フェイトは満面の笑みをキャロに見せた。
「ありがとうございます、フェイトさん!!」
はやる気持ちを抑えて礼を言うキャロをフェイトが落ち着かせる。
「とりあえず荷物はこっちで送るからキャロはそのままはやての部屋に行っていいよ」
それを聞いたキャロはすぐに自室を飛び出し、はやてのもとへと向かって行った。
「うちの子達は素直でいいけどあれくらいの年の子は捻くれてることのが多いからなあ…ねえ、お義兄ちゃん」
そういってフェイトは写真越しにクロノにでこピンを加えた。フェイトの初恋の相手は現在、海鳴に妻と子どもを預け、
クラウディアの艦長として多忙を極める身だ。
「せめて、あの子たちには上手くいってもらいたいなあ」
混じりっ気のない、心からの願いを唱えるフェイトであった。
-
キャロがはやての私室を訪れると、はやてが満面の笑みで出迎えてくれた。
「ようこそ、キャロ。はやて先生の編み物教室へ」
「よろしくお願いします、八神部隊長。でも本当にいいんですか、こんなことでお手を煩わせてしまって?」
キャロが遠慮がちに訊ねると、はやては笑顔を崩すことなく続けた。
「そないなこと気にせえへんでええよ。乙女の願いを叶えるのも部隊長の務めや!!あと今は仕事中やあらへんから『はやてさん』」でかまへんよ」
それを聞いてキャロはほっと息を吐き、笑みを浮かべた。
「ありがとうございます、はやてさん!!」
こうしてはやて指導のもと、不恰好ながら手編みのマフラーが完成した。
エリオをイメージした真っ赤な毛糸を編みこんだ、キャロの真摯な気持ちが篭った一品だ。
「よっしゃ、これであとは渡すだけやね」
「はい、ありがとうございます、はやてさん!」
二人は満面の笑みを浮かべ、キャロが飛び上がってハイタッチをする。マフラーが完成した溢れんばかりの喜びを全身で表現していた。
「エリオが喜んでくれるとええなあ」
「はい、はやてさん…ってええ、どうしてエリオ君にあげるって知ってるんですか!?」
秘密にしていた恋心があっさりばれてキャロが慌てふためく。
キャロがエリオのことを想っていることなど周囲の大人からすれば一目瞭然なのだが、それでも本人は驚きを禁じえなかった。
「なんでって…マフラーを編んでる間中、キャロからエリオを想う気持ちが溢れてきて、それでなあ…」
しかし、そこまで言うのは憚られたのか、はやてはお茶を濁したような答えでごまかした。
「とにかく頑張るんやで、キャロ!」
はやては親指を立ててキャロを励ますと、キャロはそれに強く頷いて答えて見せた。
-
そしてクリスマス当日。数日前から降りしきる雪はいくらか積もり外の世界を白く覆っていた。
流石にこの状態で外には呼び出せないため、キャロはエリオを隊舎のロビーに呼び出していた。
「どうしたのキャロ、僕に用事って?」エリオが真正面からキャロを見据える。
キャロはこれからプレゼントを渡す緊張と外から入り込む寒さから無言で体を震わせていた。
「大丈夫、キャロ?」
そんなキャロを気遣ってか、エリオがキャロの顔を覗き込む。
キャロは覚悟を決め、グッと握りこぶしを作ってからエリオを見つめ返した。
「あのね、エリオ君。私、エリオ君に渡したいものがあるの」
そういってキャロは真っ赤なマフラーを差し出した。
「最近寒くなってきたからこれで暖まってもらおうと思って作ったの。どうかな?エリオ君」
「ありがとう、キャロ。早速巻いてみていい?」
エリオはマフラーを両手で広げてみせた。
「どうぞエリオ君」
キャロの了承をとり、エリオは早速マフラーを自身の首に巻いてみる。しかし巻き終わったあとエリオは違和感を覚えた。
その違和感を拭うためにエリオは何度もマフラーを巻きなおすが、それがなくなることはなかった。そこでエリオは思い切ってキャロに聞いてみた。
「ねえキャロ、このマフラー長さが余ってるよ?」
そう、キャロが渡したマフラーは普通のものよりいくらか長いものになっていた。
長すぎて使えないというほどではないが、几帳面なエリオには少し気になるところだった。
マフラーの長さを気にするエリオにキャロは躊躇しながら近づいていった。こころなしかキャロの表情には朱が走っているように見えた。
「あのね、エリオ君。これはこうすると調度良いんだよ」
キャロはマフラーの余った部分を自分の首に巻いてエリオと密着した。
「ほらね、こうすると凄く暖かいでしょ?」
「キャ、キャロ!?何やってるのさ!?」
首に巻いているマフラーと同じくらい顔を赤くするエリオと嬉しそうなキャロであった。
窓の外では相変わらず雪が降り続いていた。
「見て、エリオ君あんなに雪が降ってるよ」
「そ、そうだね、キャロ。綺麗だね」
微笑むキャロと顔を真っ赤にしたままのエリオ。外の雪は二人のクリスマスと少女の想いを祝福するようにしんしんと降り注いでいた。
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おまけ
一方、こちらは機動六課隊舎ロビーの外れ、エリオとキャロがいる場所からは死角になる位置である。
「なんで私たちはちびっこコンビに先を越されているのかしら?」
諦め半分、悔しさ半分といった様子でティアナがぼやく。
「なんででしょうね?なんか泣きたくなってきました」
それに続くようにアルト・ルキノ・シャーリーの給湯室トリオが落ち込んでいた。
その四人の姿にはどこか哀愁ただようものがあったという。
「大丈夫だよ、ティア。ティアには私がいるじゃない。私はティア一筋だからね!!」
どこから現れたのかスバルがティアナに抱きつこうとする。
「この場面で告白されても嬉しくないんじゃー!てか私はノーマルだーー!!」
そう言うとティアナは腰の入った素晴らしい右ストレートでスバルをダストシュートへと吹き飛ばしていった。
勝者と敗者の命運がはっきり別れたクリスマスとなった。
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あとがき
卒論を終えて戻って来たら環境が変わりまくっててびびった。
それはさておき、強引に押しまくるキャロとそれに翻弄されるエリオを書いてみたのですがどうでしょうか?うちのキャロは存外肉食系(笑)なようで。
好きな相手(エリオ)にはガンガンアタックします。でもそれ以外のことは目に入らないのできっとティアナたちに目撃されたことも気づいていないと思います。
そして後でその事でネタにされて慌てるのでしょうね、主にエリオが。
キャロは既成事実を作れた&周囲にアピールが出来たと内心で喜んでいることでしょう。
あれキャロってこん子だったっけ?もっと純真で奥手だったはずなんだけど…きっと好きな子のためなら何でも出来る強い子なんですよ、キャロは。
決して某ラジオの影響を受けたわけではありませんのであしからず。
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GJ! 卒論乙カレー
エリキャロも可愛いがフェイトが甘酸っぱくて良かったぜ
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GJ!
映画のCMで『惚れてまうやろー』なキャロからすればまだまだ可愛いもんですぜw
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初めまして。
クリスマスまでに投下できればとシコシコ書いていましたが今日になってようやく完成しました。
・主にスバル×エリオ
・ギャグでエロ
・お漏らしあり
タイトルは「ガンバレ女の子」です。
-
「ティアー、ティアー……」
このごろ訓練が終わるとすぐにティアがいなくなる。
今日も訓練後の汗を流す暇もなくティアの姿が消えていた。
「どこにもいませんね」
「寮にも戻ってないみたいです」
エリオとキャロもいっしょに探してもらっているけど手がかりすら見つからない。
最近のティアはどこかおかしい。
今日の訓練だってミスが多くて教導官のなのはさんに注意されても上の空だった。
「体調が悪かったんでしょうか?」
エリオが心配そうに呟いたけどそれとも違うような。
……女の子の日はまだのはずだし。
「悩み事でもあるんでしょうか?」
こっちはキャロで、それだとしたらちょっと寂しい。
……パートナーなんだから相談してくれてもいいのに。
いつもティアに頼りっぱなしだから、こういう時こそ力になってあげたいんだけど……肝心のティアが見つからないから困った。
「あ、ヴァイスさん」
そんな時に見つけたのがヴァイス・グランセニック陸曹だ。
機動六課のロングアーチでヘリパイロットを勤める頼れるお兄さん。
ティアといっしょにいるのを何度か見かけたことがあるから何か知っているかも―――って、あれれ……あれってもしかしてティア?
しかも様子がちょっとヘンだ。
「ど・ど・ど……どういうこと?」
何かいけないものでも見てしまったかのように反射的に隠れてしまう。
つられて隠れたエリオもヴァイスさんといっしょにいるのがティアだと気づいた。
「ティアさん、ですよね」
「ヴァイスさんもいっしょにいますけど……もしかしておふたりは」
え゛え゛え゛えええぇぇぇええぇ!!!
キャロはスイーツな空気を感じている。
そりゃ人目を忍んで逢引きしているようにも見えなくないけどでもでもだって、ヴァイスさんってシグナム副隊長と付き合ってたんじゃ?
-
「わ、キスしました! ……大胆ですねティアさん」
え゛え゛え゛えええぇぇぇええぇ!!!
アグレッシブに抱きつきながら見るからに情熱的なキスをするティアに頭が真っ白に飛んでしまう。
ヴァイスさんもヴァイスさんで、漢らしくティアの細い腰を手で支えながら……って、あれれ……あの、ヴァイスさん?
反対の手がどう目を凝らしてもティアのおっぱいを揉んでいるようにしか見えない。
エリオも気づいているらしく、さっきから黙ったままで心持ち前屈みになっているではないか。
さすがにこのままラブシーンを覗き見するのはピュアな子供たちには教育上よろしくない。
……でもキャロは嬉しそうに齧り付いていた。
「見て見てエリオくん。 ティアさん、おっぱい揉まれて感じてるよ」
「覗いちゃダメだって、キャロ」
「なんで? エリオくん見たくないの?」
「そ、それは……」
キャロに問い詰められて言葉に詰まるエリオ。
そりゃあ男の子だからね……エッチに興味がないはずないし。
でもティアのはさすがにまずいでしょう。
私だってどんな顔して会えばいいのかわからないし―――って、あの……キャロ?
「硬くなってるよ、エリオくんの」
「キャロ……だめ」
「ダメなのはエリオくんの方だよ。 このままじゃ辛いでしょ?」
あ・あ・あ・あああぁぁああぁぁあのおう、キャロさん……ナニをしてるんですか?
キャロの小さな手がエリオの可愛らしいナニをわさわさと弄っているではないか。
そりゃあもう愛らしい顔とは裏腹に手つきがとってもいやらしい。
いったいどこでそんなことを覚えたのか突っ込むヒマもなく、キャロは訓練着越しに頬っぺたで硬くなったナニを嬉しそうにすりすりし始める。
「ん……エリオくんのおちoちん」
小さな男の子と女の子の官能的過ぎる光景を目の前に、口を開けても声が全然出ない。
それだけでもいっぱいいっぱいなのに後ろの方ではヴァイスさんが何やらティアにお願いしている。
-
「いいだろ? この通り!」
「で、でも……」
「頼むよティア、1回でいいからさ」
「そ、そんなに言うんなら……」
ティアが渋々取り出したのはデバイスのクロスミラージュ。
困った顔をしながらも訓練着からあっという間にバリアジャケット姿に変身する。
えーーーーーーーーと、これってまさか……
「こ、今回だけですからね」
「やった! ティアナありがとう!」
「バリアジャケット姿でしたいだなんて……男の人って本当にしょうがないんだから」
なあんて怒って見せてもティアもティアで満更ではない様子。
クロスミラージュも空気を呼んでいるのかそうでないのかマニアックなバカップルに一切突っ込まない。
ティアとヴァイスさんがコスプレエッチをしようとする一方、こっちはこっちですでにエリオが脱がされていた。
「見ないでスバルさん……」
「ごごご、ごめん」
嫌がるエリオの声に両手で顔を慌てて隠す。
でもしっかり指と指の隙間から盗み見てしまふ。
生のおちoちんなんて何年か前に父さんのを見てそれっきりだったからしょうがないよね。
しかもおっきくなったおちoちんは初めてだからダメだと思っても自然に目がそこへと行ってしまう。
とそこへキャロが鼻先を近づけて子犬みたいに鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。
「ん……エリオくんの匂い」
「汗くさいよ……」
「平気。 わたしね、この匂い大好き」
「キャロ……」
キャロの言葉に触発されておちoちんがヒクンと跳ねた。
すごい……男の子ってあんな風になるんだ……
エリオはあたしよりも年下なのにおちoちんは違う。
まだ皮が余っているけど機能は十分発揮できそうなくらいで、見ているだけで辛そうにしているのがわかる。
あれがもしあたしの中に―――
などといけない妄想に囚われながらおちoちんに近づいている自分にハッと気がついた。
だだだだダメよ、ここはお姉さんのあたしがしっかりしなさいと……って、貴女はいったいナニやってるんですかキャロ!
ぶんぶん頭を振って必死になって邪な気持ちを払おうとしているのにキャロは美味しそうにおちoちんをパックリ食べてしまった。
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「き、き・き・き・キャロォォオオォオオオ?!!」
「どうしたんですかスバルさん?」
「ななななななにしてるのよ」
「なにって、フェラチオですけど」
「ふぇっ……そ、そんなのどこで覚えたのよ!」
キャロみたいな女の子がそれを知っていることに気が遠くなった。
そのぐらいあたしだって知ってるけど……おちoちんを女の子がお口で……その……シテあげることでしょ?
でも知識と実物は全然違う。
男の子は気持ちいいんだろうけどさ、してあげる女の子はどうなのかなって思ったりなんかして……ちょっと待った!
「そんなこと子供がしちゃいけません!」
「どうしてですか?」
「まだ早すぎるの!」
危うく話が横道に外れそうになったのを無理やり修正する。
けど修正したその道は断崖絶壁へと続く道であった。
「でもエリオくんは悦んでくれましたよ。 今朝だって……ね」
ポッと頬を染めてエリオに笑顔を向ける。
エリオはエリオでごめんなさいと頭を下げている。
そりゃ男の子だから朝は元気なんだろうけど……いくらなんでもまずいでしょう。
「と、とにかく! 今後一切、こんなことは禁止!」
「な、なんでですか!?」
なおも食い下がってくるキャロ。
ここは年上のお姉さんとしてダメなものはダメだと言い聞かせてあげないといけない!
「バレたらどうするの! もしかしたら機動六課をクビになるかもしれないんだよ」
「大丈夫です! 教えてくれたのはフェイトさんですから」
フェ、フェイトさん……いたいけな子供たちに貴女はナニを教えてるんですか……
良識のある人だと思っていたのに遥か斜め上を飛んでいくフェイトさんに泣きたくなってきた。
そもそもどんなことがきっかけで話がここまで進んだのかというと―――エリオが自分の周りには女の子がたくさんいて訓練のときも集中できないとフェイトさんに相談したらこうなったそうだ。
-
「フェイトさん、相談があるんですが」
「どうしたのエリオ?」
「その……訓練に集中できなくて……」
「集中できないの? ああ、そういうこと」
「ど、どうすればいいんですか?」
「エリオも男の子だからね。 おいで、教えてあげるから」
「ああッ、フェ、フェイトさん……!」
「こうやって出しちゃえば収まるから。 また我慢できなくなったらおいで、エリオ」
「は……はい……」
こんな感じ?
もうどこをどう突っ込めばいいのかわからない。
でもエリオがあたしのことをちゃんと女の子として意識していたのが嬉しくて頬がゆるんでしまった。
なんてことを考えているとキャロがまじまじとあたしを見つめているではないか。
「こ、こういうことは大人になってからにしなさい。 いいわね、キャロ」
「でもティアさんだってしてますよ」
「え゛っ……」
「ほら、あそこで」
ギギギっと油が切れた機械のような動きで後ろを振り返るとティアがお口でしているではないか。
空気読んでよティア……
説得力のかけらもなくティアはお口の行為に没頭して、頭が振れるのに遅れてツインテールが揺れる。
何よりも圧巻だったのはヴァイスさんのアレで、エリオのおちoちんと比べるとそれはもう大人と子供。
一目であたしには無理ですごめんなさいと言わしめる代物だ。
それを健気にも大きく口を開けて咥えているティアの顔は苦しそうでもなぜか嬉しそうにも見えてこっちまでヘンな気分になってくる。
「キャロ……」
「あ、ごめんねエリオくん」
こっちもこっちでティアに負けじとキャロがお口でしてあげる。
そりゃあいいところで中断させられてあんなモノを見せ付けられたら我慢できなくなるけど……ひとり取り残されるあたしの身にもなって欲しい。
あっちからもこっちからも生々しいエッチな音をサラウンドで聞かされて心も身体も手持ちぶさたになる。
戦闘機人とはいってもベースは嬉し恥ずかし女の子であり、当然エッチなことにも興味がある。
-
で、はたと気がついたことがあった。
エリオとキャロは当然最後までしているだろう……フェイトさんの手ほどきがあったのかもしれない。
ティアもヴァイスさんとあんなことまでしているんだから行き着くところまで行っているに違いない。
これはひょっとして……あたしだけまだ?
とても重い事実に凹まされ、ひとり蚊帳の外に取り残されて泣きたくなってくる。
でも身体の方はどうしようもなく火照ってきて、いけないことと知りながらも自分で慰めようとゆっくりと手を胸へと触れさせる。
「ん……ッ!」
たったそれだけなのに敏感に身体が反応して「もっとして欲しいの」とせがんでくる。
右手があたしの胸を優しく揉んでる。
反対の手が大事なところへと恐る恐る下がっていく。
まるで自分じゃない他の誰かの手と思ってドキドキしながらあたしは見ている。
「ふわぁ……は、はぁ、はふ……んくぅ……ッ」
……やだ、訓練着の上からなのにすごくいい。
行為はどんどんエスカレートして中に手を挿れて直接触れてみる。
胸の先っぽは硬くなって、下はもう溢れてきたエッチな汁で濡れちゃっている。
でも足りない……あたしの身体は欲張りでもっともっと欲しがっている。
だって目の前には本物があるんだから。
おちoちんがほしいの、エリオのちょうだいってあそこが泣いている。
「……ふぇ?」
エリオが見ていた。
のぼせた顔のエリオと目と目が合った。
「あ、あぅ、あぅ、あぁぅぅぅ……」
恥ずかしさでみるみる顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
やだ、やだ、見ないで、お願いだから……
そう思っているけど上手く言葉に出せなくて手だけが勝手に動いている。
心よりも身体はエリオに向いているから止まらないんだ。
「エリオぉ……」
自分でもビックリするくらい物欲しそうな甘い声。
これじゃ立派なヘンタイさんだよ……
あたしはお預けさせられた子犬みたいに寂しそうな目をエリオに向けた。
-
「ねえ、キャロ……」
「うん」
言葉は少ないけどキャロはそれだけでエリオの考えがわかったらしい。
エリオのおちoちんから離れてあたしに譲ってくれる。
「スバルさん、どうぞ……」
「いいの?」
「はい。 スバルさんも女の子ですからね……おちoちんが欲しい気持ちわかります!」
キャロの心遣いは嬉しいんだけど、こうはっきり言われると恥ずかしい。
後になって聞いた話だけどキャロもあたしとまったく同じ状況に遭ったからなんだとか。
フェイトさんとエリオのエッチを覗いててオoニーしているのが見つかったんだからそりゃあもう恥ずかしいよね……あたしと同じで。
そんなわけでエッチに混ぜてもらえるようになったんだけど、いざとなると何をすればいいのかわからない。
どうするのどうするのどうすればいいの―――などと戸惑っている内にエリオの方から近づいてきた。
「僕に任せてください、スバルさん」
ふえええぇぇぇええぇ!!!
男らしくてカッコイイんだけど年下の男の子に全部任せていいのかなぁ……
あ〜〜〜でも経験値ゼロのあたしよりエリオの方が頼りになるよね、フェイトさんの秘蔵っ子だし*^^*
「スバルさん……」
「エリオ……」
名前を呼ばれただけで胸がキュンって締め付けられる。
まっすぐな眼差しを向けられて優しく頬を撫でられてはクラッと撃墜されてもおかしくない威力だった。
「ふぅ……んっ」
ごく自然に目を閉じてエリオと唇を合わせているのがわかる。
柔らかくて幸せな感触が胸いっぱいに広がる。
ああ、これがあたしのファーストキスかぁ―――なんて余韻に浸るヒマなどありはしない。
まだまだ闘いは始まったばかりで第2ラウンドのゴングが鳴った。
「ん゛ッ、ンむぅぅぅぅ! んぐぅぅぅうううぅぅぅ!!」
エリオの舌が侵入してくる。
否、侵入なんて生易しいものじゃなくて一撃必倒の勢いで蹂躙してきた。
軟体動物の如く舌が絡みついてきて口の中がくちゅくちゅになる。
口と舌を同時に吸飲されてずるずるとあたしのヨダレをエリオが飲んでいる。
キスってもっとこう……甘酸っぱいものだと思っていたけどまったく別物で生々しかった。
-
お、おいしいの?
でも頭の中なんてトロトロに溶かされちゃってて考えらない。
力はとっくに抜けてされるがまま。
今度は逆にエリオの方からヨダレを流し込まれて飲まされちゃう。
あ……おいしい?
のぼせた頭だとそれ以上のことが考えられなくなって、あたしの方からエリオの口に舌を挿れて吸う。
「ん、ちゅぅぅぅ……んく、ハぁッ、むふぅ……ぷあっ」
たっぷり飲まされてからエリオが唇を離す。
名残惜しそうにねちゃっとした糸が引いてまだあたしとエリオが繋がっていた。
「エリオぉ……」
クテっと地面に寝かされてエリオに上から顔を覗かれる。
まだキスの段階だというのにイカされたのはきっとバレてる。
今になってやっと恥ずかしくなってきてプイっとあたしは気まずそうに顔を逸らす。
だがその隙を逃すエリオではない。
それどころかその隙に乗じて更に責めてくるあたりがフォワードとしての素質を十二分に感じさせる。
「んはッ、スバルさんのおっぱい……」
ウェアもインナーもたくし上げられて直接ちゅぅぅぅっと先っちょのサクランボを吸われる。
訓練の後で汗をいっぱい流した身体なのにエリオは平気なのか不安になる。
「や、エリオ、あたし……シャワー浴びてないの」
「大丈夫ですよ。 ン……スバルさんの匂い」
「ひゃんっ! ダメだってぇ、エリオ……」
スンスン鼻を鳴らして匂いを嗅ぐエリオ。
普段なら気にならないのに恥ずかしくて穴があったら入りたい……フェイトさんと比べるとおっぱいちっさいし……
そんなことを考えているとじわりと涙が滲んできた。
けどエリオが噛んだり舐めたり吸ったり引っ張ったりして泣きたいはずなのに気持ちいい声になっちゃう。
「えりお、えりお、えりおぉ……」
舌足らずな声で名前を呼ぶ。
そうでなくても開いた口から「あ、んあ、あっ、あぁんッ」って気持ちいいのが止まらない。
おっぱいマニアのはずがおっぱい責められるのがこんなにいいなんて全然知らなかった。
-
「あふ、は、は、はぁぁぁ……もっとして、もっと、エリオ……」
身体がふわふわして幸せな気持ちに包まれる。
自分がイってるのに気づけない。
だから自分がどんなことになってるかなんてわかりもしなかった。
「えっと……ス、スバルさん? その……すごいことになってます」
「え―――」
エリオの目があたしに向いていない。
正確には顔ではなくて下の方を見ていた。
なんだろうって思っていると下半身の様子がどうやらおかしい。
もぞもぞ動かしてみるとなんとなくわかった。
こここ、こここれってまさか……
パンツがえらく冷たくなっていて肌にべったり貼りついているではないか。
お尻のあたりに水溜りもできている。
「あぅ、あぅ、あぅぅぅ……」
目と目が合うとエリオは気まずさに負けて顔を逸らす。
みみみみみみみ見られた見られた見られた――――――
今までなんとかガマンしていたものが崩れて、ふぇっと涙腺が一気に緩んで泣き出す直前にエリオに口をふさがれた。
「し、静かに、ここは堪えてください……ティアさんたちに気づかれてしまいます」
そうだ、今の今まで頭の片隅にも残っていなかったけど近くではティアとヴァイスさんが一戦交えている。
もしここで気づかれでもしたら惨事が大惨事となってトラウマにも成りかねない。
でもエリオにお漏らししたのを見られちゃったし死にそうなくらい恥ずかしいことに変わりはなかった。
「えぐ……エリオ、どうしよう」
「……大丈夫です。 僕に任せてください」
何を任せればいいのかわからなかったけど、そうと決まればエリオの行動は早かった。
素早くエリオにひっくり返されて訓練着を脱がされる。
え?
それからしゃくとり虫みたいにお尻を高く持ち上げられて青と白の縞々パンツも脱がされる。
ええ?
本来なら幾重もの布地に隠されている大事なところが空気に晒され、なんとそこへエリオが口をつけてくる。
え―――え゛え゛え゛えええぇぇぇええぇ!!!
-
「しゃべらないで」
エリオに注意されて両手で慌てて口をふさぐ。
いくらティアたちに見つからないためとは言ってもさ……今のあたしってすっごく恥ずかしい格好させられてない?
とそこへエリオの舌がニュルりとあそこに侵入してくる。
「ひぅ……っっっ!」
やだ、汚いよエリオ……
そう思っているんだけどエリオの愛撫は止まらない。
エリオの唇と下のお口がキスして舌が奥の方まで蹂躙してくる。
鼻先をくっつけているからあそこに息が吹きかかる。
もう目がぐるぐる回って頭の中もしっちゃかめちゃかで、恥ずかしいのか気持ちいいのかごちゃ混ぜ。
ついでにあそこもぐちゅぐちゅ。
内股につつぅっと伝う液体なんかもうお漏らししたものなのかエッチな汁なのか全然わからないよ!
こんなにされるのが普通なの?
あたし処女なのに誰でも初めてはこんなふうに食べられちゃうものなの?
口を開けたら気持ちいい声しか出ないから聞くに聞けない。
ガマンすればするほど快感が蓄積されて、とうとう土俵際いっぱいまで追い詰められた。
「んあ、あふっ、ふぅん……っ、あンうぅぅッ!!」
最後はあっけなくて、ちょっと吸われただけで防波堤はいとも簡単に崩れ落ちた。
まあその防波堤は薄っぺらくて情けないあたしのものなんだけどね、あはは……
なんてことを夢見心地の顔で、エリオにお尻の穴まで見られながら考えていた。
もう抵抗も何もする気が起きなくて「エリオの好きにして」と思っていると本当にエリオは好きにするつもりらしくまだまだ終わらない。
むしろこれからが本番だ。
「行きますよ、スバルさん」
「え……ちょっと……エリオ?」
「痛かったら言ってくださいね」
え゛え゛え゛えええぇぇぇええぇ、それってまさか!?
はいその通りですと言わんばかりにエリオのおちoちんが狙いを定めている。
待って、あたしイったばかりなんだけど……
本番前なのに何回もイカされたから挿れられたら逆にどうなるのか怖くなってくる。
不安とわずかばかりの期待が交錯する―――ごめん、期待はわずかじゃないかも。
-
「ひぅ……ッ!」
異物が入ってきた。
けど痛みは思っていたほどなくてむしろおちoちんの圧迫感が気持ちいい。
「痛くないですか?」
「うん……おかしいよね?」
初めてのはずなんだけど……
「激しい運動をしていれば破けることもあるって聞きましたけど」
「そうなの?」
「はい、フェイトさんが言ってました」
……もう突っ込む気もなかった。
そりゃあんなに激しい訓練だから破けたかもしれないけど……女の子だからちょっと複雑な気持ちになった。
「痛くありませんか?」
「う、うん」
痛くはないけどエリオのおちoちんが感じられてちょっといいかも……
嬉しいやら恥ずかしいやらわからないけど、ぎゅっとあそこに力を入れるとエリオがいて頬がにヘらっとゆるんでしまふ。
そこで気を緩めてしまうあたりがシロウトとベテランの決定的な違いだった。
「じゃあ大丈夫ですね。 動きます」
ゑ゛?!
今度は考える余裕もない。
ズガガガガガガっと若さに任せたマシンガンのような腰遣いは本気で落としにかかっているとしか思えない。
イってる、イってるってエリオぉぉぉ!
さすがはフェイトさんの秘蔵っ子、10才のお子様などと侮ることなかれ。
エリオは的確におちoちんを深いところまで届かせてあたしの中を馴染ませている。
ダメだって、エリオのカタチと気持ちいい味を覚えちゃったらもう……エリオから離れられなくなる―――
それは予感ではなく必然へと辿る道。
エリオに責められるあたしはゴールを目指してひたすらに走らされる。
これって調教だよね……わかってるのかなエリオ?
でも気持ちいいからそのくらいどうでもよくなってきた。
-
「あ、やン、エリオ、そこ……」
おちoちんの先で奥をノックされて頭が真っ白に塗り潰される。
一番弱いところがわかるとエリオはそこをさらに責めてきた。
根元まで突っ込まれてお腹いっぱいになる。
ゆっくり腰を引かれておちoちんが出て行く感覚に背中がゾクゾクしてくる。
入り口まで抜かれてそこから一直線に奥を小突かれて快感が直撃する。
あ、ああンっ、はぅっ、ああっ、エリオのおちoちん、激しいよぉ……
次から次へと快感の荒波が押し寄せて渦巻き、抗う間もなく飲み込まれてしまう。
繰り返される高速ピストンで身体を芯から前後に揺さぶられる。
「あ、あふっ、くぅんっ、あンうぅぅッ!!」
とうとうあたしはおちoちんでイカされた。
初めてなのに自分よりも年下の男の子におもちゃにされて何回イカされたかわからないくらいよかった。
「スバルさん、大丈夫ですか?」
「あ、あははは……気持ちよすぎて腰が抜けちゃった」
ごくごく自然に幸せ〜な笑顔になる。
セックスがこんなに気持ちいいなんて知らなかったよ……はぁぁぁ。
もうエリオにメチャクチャにされたことなんか気にもしてない。
むしろメチャクチャにしてもらえてよかったと思っている。
もうエリオから離れられないかも―――なんてストロベリーなことを考えていると白い悪魔が「人生そんなに甘くないわよ」と笑顔で教えてくれる。
「でも僕まだイってないんですよ」
「えぇぇぇええええぇぇええぇ!!」
「あと少しですから。 そしたらたくさん中に出してあげますね」
って中出しする気なのエリオ!?
初めてだったのにそれってレベル高すぎない?
いろいろ疑問点が残っているけど走り出したら止まらない。
最後は中に出された勢いで失神させられて、目が覚めたらあそこから精子が垂れててすごいことに。
しかもエリオはなんとダブルヘッダーでキャロとしている真っ最中。
どんだけ鍛えたんですかフェイトさん……
まあでも一番すごいと思ったのは後ろのティアとヴァイスさんなんだけど。
-
「おお、バリアジャケット姿だといつもと具合が違うな」
ヴァイスさんがケダモノのようにティアを後ろから突きまくっていた。
しかも手を拘束して、口にも何か噛ませて擬似レイプみたいなプレイに励んでいるようだ。
悪の秘密結社に尋問される女執務官(?)に成りきっているティアにはいくら親友のあたしでも引いてしまった。
「二人ってあんなのが好きなんだ……」
「ああ、私も気づかなかったぞ」
独り言のはずなのに誰かがいるのに驚いた。
ってシグナム副隊長じゃないですか!
「最近ヴァイスの様子がおかしいと思ったらこういうことだったのか……」
目つきが異様に鋭く口の端がぷるぷる引き攣ってて怒りを静かに溜めている。
これはまずい……
しかも格好が普段の執務服ではなくて騎士甲冑服姿だ!
「あ・あ・あ・あぅあぅあぅ、あの、シグナム副隊長ぉぉぉ?」
「なんだスバル、そんな格好でいると風邪を引くぞ」
うはぁ、今のあたしはすっぽんぽんであそこから精子を垂れ流している。
そこに突っ込まないところを見るとシグナム副隊長の怒りゲージは振り切っている。
エリオとキャロは隅っこで大魔神さまのお怒りにガタガタ震えていた。
でも親友のピンチにただ指を咥えているだけでは―――と思った瞬間、レヴァンティンのカートリッジがガッシャンガッシャンとリロードされた。
ご、ごめんティア……情けないあたしを許して……
-
「はぁ……こんなに出るとは思わなかったぜ」
一戦終えたヴァイスさんが膣外射精(もちろんバリアジャケットにぶっかけ)を終えて予想以上の充足感に満足していた。
そこへ―――
「そんなに気持ちよかったのか?」
「ええ、ティアナもハマったらしくてあそこもキュンキュンに締まってました……よ゛?」
背後に感じた怒気に息子さんがしおしおになる。
同時に騎士甲冑服姿で負のオーラに身を包んでいる大魔神さまにヴァイスさんは死の予感がした。
「ね……姐さん?」
「一応、言い訳は聞いておこうか」
「ここ、こここ、これは……それになんで騎士甲冑服姿なんですか?」
「ん? 以前、貴様が言っていたではないか。 この姿でシテみたいと」
「そ、そうなんだ……嬉しいな。 あ、あははは……」
邪悪な笑みを浮かべるシグナム副隊長に紅蓮の炎を纏うレヴァンティンを向けられている。
こうなっては乾いた笑い声しか出ないのも無理からぬこと。
まあ自業自得なんだけどね。
「だったら思う存分殺ってやろうじゃないか!!」
「姐さん、字が、字が違うって!」
「問答無用!」
その後、ご主人様のお怒りに呼応したレヴァンティンが轟音を上げて呻り、圧倒的な魔力によって周囲数百メートルの範囲が灰塵と帰したのは言うまでもない。
―――END
-
以上です。
ありがとうございました。
-
>>522
GJ!
フェイトさん、ナニを教えてるんですかw
俺にも手取り足取り教えてください!
-
実際、フェイトそんは生い立ち的に羞恥心に欠けるところがありそうだから、
こういうのをためらいなく教えてそうで困る
-
おおおwwww
なんだこの投下ラッシュはwww
年末だってのに皆頑張りすぎだぜwww
>>522
なんという爛れまくった六課ww
そしてヴァイスが自業自得すぎるwww
GJでした!
-
さて、二日連続でアレですが、投下させてもらいますぜ。
・非エロ
・6レス分
・昨日はヴィヴィオ、今日はルーテシア
・ルーテシア可愛いよルーテシア
・ほのぼのです。
・あぼんはトリかIDで
タイトル「ルーテシアは良い子?」
-
1/
「みんな、ごめんなさい」
なのはの声も耳に入らないように、一同はテキパキと動く。
謝罪を聞く時間があれば身体を動かして一刻も早く準備を整えたい。それが全員の本音なのだ。
「シグナム! そっちは」
「完了しました。シャマルの結果待ちです」
「私は大丈夫。はやてちゃんはどうですか?」
「任せとき、準備はバッチリや。いつでもいけるで。エリオとキャロは?」
「はい」
「間に合うと思います!」
そこへ駆け込んでくる二人。
「はやてさん、遅くなりました!」
「何か手伝える事は?」
二人の姿を確認したはやてはニッコリと笑う。
「ティアナ、スバル。来てくれたんか」
「当たり前じゃないですか」
「あたしたちだって、こう見えても元六課ですよ」
「おおきにや。そしたら、エリオとキャロのフォローよろしく」
「はいっ!」×2
「あ、あの……」
誰にも謝罪を受け入れてもらえないなのはは、途方に暮れて立ちつくす。
「なのは」
「フェイトちゃん」
「そんなに気を落とす事無いよ」
「でも、みんな忙しいのに私のために」
「それは違うよ。なのは」
「え?」
フェイトは温かい目でエリオとキャロのほうを見やる。
「なのはのためじゃない。これは、あの子のためなんだから」
-
2/
事の起こりは三日前。
メガーヌ・アルピーノは娘であるルーテシアの様子に気付く。
なにやら物思いにふけっている。そして、明らかに気落ちした様子。
「なにかあったの?」
ルーテシアは首を振って何も応えない。
メガーヌはとりあえず、普段から娘の近くにいる召喚蟲ガリューに尋ねることにした。
「ガリュー、何か知ってる?」
「いえ、私にもさっぱりです」
もちろん、ガリューがこのように話したわけではないが、この程度の細かい意思疎通までがメガーヌには可能なのだ。
「なにか、心当たりはある?」
「さあ……。ただ、あのように心を痛めておられるのは先日の朝からであったと思いますが」
「朝?」
先日、ではなく具体的な時間の指定にメガーヌは首を傾げる。
「朝なの?」
「正確には、起きられてから数分後でしょうか? あの日、起きられてすぐにお嬢さまは枕元で何かを探しておられる様子でした」
「夜の内に何か置いておいたのかしら?」
「いえ。夜の見回りでも何もありませんでしたが」
「ガリュー? 貴方、夜中にルーテシアの寝室に入っているの?」
「はい。私は殆ど寝る必要がありませんので、基本的には不寝番をしております」
「いつから?」
「ゼスト殿と別れてからは殆ど毎晩ですが」
メガーヌは少し渋い顔になるが……
「まあ、いいわ。貴方が蟲族でなかったら吹き飛ばしているところだけど」
「なにか、ご無礼をしてしまいましたか?」
「いいえ、気にしないで。貴方の忠誠は希なるもの、何物にも代え難いルーテシアの宝だわ」
「身に余るお言葉です」
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