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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第101話☆

421バカップル看病日記 14/15:2009/12/25(金) 00:18:57 ID:zlV808uk
一刻も早く何かを伝えたくて、帰って呂律が回っていないヴィヴィオの声。
取り敢えず落ち着くようになのはは言ったが、それでも全然落ち着くどころかもはや錯乱の域まで達しかけていた。
絶対に信じられない、でも目の前に確かにある。
そんな、失くして久しい宝物を見つけたような顔だった。
「ああ、起きたの、起きたの!!」
「誰が起きたの、ヴィヴィオ?」
寝ている人が起きたくらいで普通、全力で電話などしない。
とすれば、仮死状態にあったか、昏睡していた人が起きたとしか……
「イクスが……イクスが起きたの!! たった今、私の見てる前で!!」
止まった時間が流れ始めた。
マリアージュ事件をなのはもユーノも直接体験しておらず、だからこそ、
画面の端に小さく映る少女が、何でもない普通の女の子に見えたのだった。
「よかったね、ヴィヴィオ」
娘の笑顔とも泣き顔とも、或いは驚きとも取れる表情に、なのはもユーノも微笑んでみせた。
パァッと、ヴィヴィオの顔に季節外れのヒマワリが咲き、思い切り首を縦に振った。
「うんっ!!」
通話が切れた後、夫婦の間には得も言えぬ満足感が広がっていた。
娘の喜ぶ顔が見られるだけで、幸せいっぱいになれるのだ。
「さて、ヴィヴィオのクリスマスプレゼントを買ってこないとね」
ユーノが立ち上がると、なのはがその腕を掴んだ。
一緒に連れていけと、その瞳が訴えていた。
「……ちゃんと、あったかくするんだよ」
「あなたと一緒にいれば、どんな寒さも平気だよ」
ユーノは苦笑いを浮かべながら、なのはの分のコートを渡した。
夕方になるに連れ、再び分厚い雲が立ち込め始めた。
街はすっかり白く覆われていて、白銀の世界は、中世の城下町を思わせた。
はらり、はらりと白い羽が街を彩り、イルミネーションが雪の純白に映える。
二人は互いに温め合いながら、ヴィヴィオのプレゼントを探し求めた。

目当てのものを手に入れ、家に帰ると、留守電が一つ。
「思ったより盛り上がっちゃって、ちょっと帰るのが遅くなりそうです。鍵は閉めてても大丈夫です。
気をつけて帰るので、安心して下さい ヴィヴィオより」
ヴィヴィオはあれで、スバルなどに教えられながら格闘にも興味を示している。
下手な不審者程度なら、軽くのせるだろう。
ほんの少し心配しながらも、けれどセイクリッドハートもいることだし、と二人は愛娘を信じることにした。
というか、むしろ。
「なのは、この前の続きなんだけどさ……」
「あん、もう、あなたのえっち」
双方、お預けを喰らっていたため、物凄く『溜まって』いた。
「性活を潤すには、やっぱりアッチからやな!」というタヌキの科白は、あながち間違っていない。
いや、今日ばかりは正しいということにしておこう。
首筋を舌でちろちろと舐められたなのはは、身体が奥から疼いてくるのを感じた。
ベッドまで行くのがもどかしく、なのははブラウスのボタンを開けながら、ユーノに熱く口づけた。

途中でヴィヴィオが帰ってきた気がしたが、止められるはずもなかった。
互いに激しく愛し合い、冬だというのに有り得ない程暑かった。
深々と降り続ける雪は、聖夜の総てを祝福しているかのようだった。
きっと今夜なら、神様だって何でも赦してくれるだろう。




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