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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第100話

223こんなはずじゃなかったふたり。第7話 ALTO View:2009/08/18(火) 02:18:22 ID:h2bKYLkE
「護衛チーム及び部隊全般の行動に関しては、私が総責任者として指揮を執ることになって
 いる。護送チームは本来、運輸部所属のヴァイス・グランセニック曹長に班長を担当して
 もらう予定になっていたが、本日未明に発生した武装テロ鎮圧の要員として武装隊から
 出動要請がかかった為に来られなくなってしまった。そういう訳で、彼からの推薦された
 のもあったため、同部署に所属するアルト・クラエッタ一等陸士に代役を頼む事にした」
「って、ええぇぇぇええ?!」
あまりにと言えばあまりにも唐突な話に、あたしは素っ頓狂な声を上げた。
「どうした、クラエッタ一等陸士」
シグナム二尉が不思議そうな表情で尋ねてくる。
「だ、だだだだって聞いてないですよそんな話!?」
今の言い回しだと、あたしに護送チームのリーダーやれという風にしか聞こえませんよ?
「すまない。護衛対象の安全を考えると、先程の通信でそれを言うのは少々憚られてな」
そこを持ち出されては何も言え無く、感情の行き場を無くしたあたしは渋々と着席した。
「そういう訳で、護送を担当する他のスタッフは彼女の指示に従って行動するように。
 もしこの配置に関して質問及び異論等があるようなら、私のほうで受け付けるぞ」
そう言って周囲を見回すシグナム二尉に対して、特に口を挟む人間はいなかった。

ま、普通はそうなんだよね。
相手が現場ではトップクラスの権限がある尉官ということに加え、あのどこか他人には
有無言わせない迫力がある相手に対して意見なんて、逆立ちしたって無理に決まってる。
でも、シグナム二尉って見た目の凛々しさやいかにも騎士といった感じの言動のせいで
どこか近寄りがたい雰囲気持ってるけど、意外と気さくに話せる人なんだよね。
と言ってもあたしがシグナム二尉の人と成りを詳しく知った環境が、身内で固まってて
割と気楽に過ごせていた機動六課だったから、あんましアテにならないと思うけど。

「……よし。それでは、今から皆にも改めて任務の概略を説明する」
皆の沈黙を了承と判断したのか、シグナム二尉はホワイトボード用の黒ペンを手に取り
、真剣な表情で何かを書きはじめた。

なんだか思いっきり場に流されてる気もするけど、今更どうこう言っても仕方ないか。
どのみち任務に参加するって決めたんだし、六課に居た時みたいな大事件なんて
そうそう起こらない……よね?

自分で不安を煽ってちょっぴりブルーになったあたしを尻目に、ようやく何か書き終えて
一息ついたシグナム二尉は、手近のコンソールを叩いて空間プロジェクタを操作した。
空間投影用の光学デバイスが、どこかの森林地帯らしき映像を虚空に映し出す。
よく見ると画面の端にはアウトバーンと思われる太い道路が走っていて、そこから例の
森林地帯の中へ延びていく道路が分岐している。
観光用と思われる峠道みたいなグネグネとした道路を道なりに進むと結構開けた場所に
出られるみたいで、水源に使えそうなくらい大きな湖畔が顔を覗かせていた。
「これが舞台となる地域の3Dマップだ。見ての通り、鬱蒼とした森林に覆われている。
 私の手持ちの資料によれば、ここはミッドチルダではなく第3管理世界ヴァイゼンの
 アレナというところで、現地ではいわゆる避暑や観光の地として有名な地域らしい」

あ、ここってアレナだったんだ……懐かしい名前だなぁ。
あたしの生まれ故郷の世界では結構有名な場所で、10年以上前に家族でキャンプ旅行に
行ったことを覚えている。
あの頃はまだ自分が男の子だと思い込んでて、木によじ登ったり泥だらけで走り回ったり
兄さん達や弟達に混じって素っ裸で湖を泳いだり……今となっては恥ずかしい思い出。

あたしが子供の頃の思い出に浸ってる間に、シグナム二尉は空間プロジェクタを操作して
いたのか3Dマップの表示がカラフルに変化していた。
道路が分岐する付近の開けた区域が赤い点線で、そこからかなり離れたあの湖畔がある
区域が青い点線で囲まれていて、なおかつ二つの区域の間が白い点線で結ばれている。
「ん?」
よく見ると白い点線は一直線で結ばれていて、マップ上の道なりに描かれてない。
最短距離を通ることを考えると、これは空路で行くということなのかな?
「この赤と青の点線区間を結ぶ白い点線が今回の任務において肝となる要人護送ルートだ。
 次元港から赤い点線の区間までは大型輸送モービルで向かう事になるが、この白の点線
 のルートに関しては機動ヘリを使用して、最短距離を駆け抜ける予定になっている」




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