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魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第99話

156例えばこんなリリカルなのはさん・前編:2009/06/10(水) 02:59:55 ID:fRoYiuHI
 カレーの味なんて消え失せてしまうほどに口付けを繰り返していれば当然、2人の口元はすっかり互いの唾液塗れになって
しまう。先に気付いたユーノが、なのはの口元から2人のものが混じり合った唾液を吸い、舐め取ると、今度はお返しとばかりに
なのはが、同じように。彼女は照れ隠しにえへへと笑って、こてん、とユーノの肩に頭を乗せた。
「なのは?」
「んー♪」
 ぴっとりと腕に抱き付くようにくっついて、すりすりと頬ずりしてくるなのは。
 キスのおねだりは日常茶飯事でも、こうやって甘えてくることは珍しい。まあ、もっとも――管理局での仕事を始めてからは、
頻度が上がってきているが。
 そういう時、ユーノはいつも、何も言わずになのはの頭を撫で、髪を梳いてやることにしている。そうされるとなのはは安心
するらしく、ユーノにとってもなのはの柔らかい髪は触り心地が良い。
 ユーノは、自分がなのはに惹かれていることを自覚している。
 内面がどうこうと言う以前に、こんな可愛い子から毎日のようにキスをねだられていれば誰だってそうなるだろう、と、
なかば開き直っていた。
もちろん今では、内面のほうにも――優しくて一本気で、辛いことや悲しいことを1人で抱え込む悪癖もあって――しっかりと
惹かれているのだけれど。
 しかし不思議と、想いを打ち明けたいとは思わない。
 別に、拒絶されて今の関係が壊れてしまうのが恐いというお約束な理由ではなく、そもそも拒絶されるとも思っていない。
さすがにまるで好きでもない相手に何度も唇を許したりしないだろうし、今みたく甘えることもないだろう。そうやって冷静に
分析する自分にいささか自己嫌悪に陥りつつも、ユーノはなのはの小さな肩に手を置いて、抱き寄せる。
 元からくっついていた身体が、さらに密着する。服越しになのはの身体の柔らかさと温かさが感じられるような気がして、
鼻腔をミルクのような甘い香りがくすぐった。
「わ、わ……ユーノくん?」
 甘えてきたのはなのはのほうなのに、こうやって優しくすると戸惑ったふうになるのがおかしい。そんなに普段の僕は優しく
ないのだろうか、とちょっとだけ悩む。
「なのはの身体、あったかいね」
「……ユーノくんも、あったかいよ」
 だから戦える。
 PT事件の終盤、時の庭園で、なのははそう言った。言ってくれた。
 それからずっと、僕は、なのはにとってあたたかい存在で在り続けることができたのだろうか。彼女は今も、戦えているの
だろうか。
「……ちょっと、熱いくらい」
 なのはは、シャツの第一ボタンに手をかけた。

 ☆☆☆




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