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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第98話☆

877ディエチが全力全開に目覚めた様です:2009/05/24(日) 18:32:30 ID:JziwV30Q
「は、はぁい、ディエチちゃん。随分お馬鹿な真似をしたみたいねぇ?」
「・・・馬鹿は酷いなぁ・・・まぁ、否定はできないけど」
「ウーノ姉様じゃ無いけど、全くその通りよ。そんなに、“あの人”みたいになりたかったの?」

“あの人”みたいに強くなりたかったのか?
“あの人”みたいに身体を壊してしまいたかったのか?
クアットロの口調からは、どちらの意味で言っているのかを推し量ることはできないけれど・・・ディエチは、彼女なりの答えを口にした

「うん・・・あの人みたいに、なのはさんみたいになりたかった」
「・・・本ッ当に馬鹿ね」

クアットロにまで真剣に嘆かれた事は、割と衝撃である

「あの人くらい、必死になってみたかったんだ・・・でも・・・ねぇ、クアットロ」

呼び掛けられた四女は、呼び掛けた十女の顔を見る
そこにあったのは、眩しいほどの笑顔と、微かに滲む不敵さと、自信と・・・

「あの手応えなら・・・私はきっと、なのはさんにも負けないよ」
「だから何?」
「もしも、クアットロが悪い事を企んで、なのはさんに狙われる事になっても・・・私が、守ってあげられる。今度こそ、絶対・・・!」
「・・・付き合ってられないわね」
「あ、ちょ、クアットロ!?」

振り返りもせず、クアットロは結わえた髪を翻して医務室を去ってゆく


ドアをくぐり、そして、その陰に隠れるように佇んでいたニヤニヤ笑顔なドゥーエの姿に心臓が口から飛び出そうなほど驚いた


「ド、ド、ドゥーエ姉様!?な、何故ここに?」
「さぁ?お散歩ってところかしらねぇ?」

何処までも白々しい次女殿の言い分に、クアットロは赤く染まった頬を隠すように俯けたまま、ずかずかと歩み去る

「ちょっとちょっと、お姉様を置き去りにするような妹に育てた憶えは無いわよー?」

背中に投げ掛けられたそんな言葉に足を止め、ぽんと後ろからクアットロ肩を叩いて、ドゥーエは優しく微笑んだ

「良かったじゃない、クアットロ。貴方がちゃんと妹から慕われてるって解って、私も嬉しいわよ?」
「・・・あの娘に、あんなディエチちゃんに慕われても・・・私は、ちっとも嬉しくありませんわ」

俯けた顔を隠すように、クアットロは振り返るとドゥーエの胸に抱き付いた

「あんな、あんな・・・悪魔に毒された妹なんて、もう、使い物になりませんもの」

肩口に顔を押し付けてきた妹の背中を撫でてやりながら、ドゥーエは苦笑と共に呟いた

「・・・はいはい。全くその通りね。あんな、悪魔の優しさに毒された可愛い妹なんて、もう捨て駒にできないものね。大事にしなくちゃ」
「なっ!?ち、違いますドゥーエ姉様!私は、その、」
「あら、照れなくても良いじゃない?」
「て、照れとかそう言うのじゃなく!えぇと、つまり・・・あぁ、もう、ちゃんと聞いてくださいドゥーエ姉様!」
「ほらほら、可愛い妹に食事でも運んであげないと」
「ちゃんと話を聞いてくださってばドゥーエ姉様ぁ!」


――― 廊下から微かに聞こえてくるドゥーエとクアットロの話し声に耳を傾けながら、ディエチはベッドに寝そべった・・・口元に、淡い微笑を浮かべたまま




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