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初めてのデート

82PON:2010/09/24(金) 01:25:14 ID:6AplYTzc
『それにしても、菜穂のことを思い出すのにずいぶんと時間が掛かりましたよね?亜衣センパイは、私のことを家族に話したりしないんですか?こんなに、綺麗な顔と超抜群のスタイルを持った中川菜穂のことを・・・』
どれほど菜穂のことを気に入っているのか、それは自分の身体を執拗に撫で回す行為からしてよくわかる。顔だけでなく、ボリュームのある胸の膨らみや、異物を隙間無く咥えているワレ目の造形まで、もう何から何までお気に入りのようだ。
『これならば、亜衣センパイに化けて、もっと菜穂のことを家の連中に覚えさせておくんだったよ。学校ではさんざんコスプレをさせてきたり、この91センチのGカップ巨乳を触ってきたりで、あんなに可愛がってくれてるのに。亜衣ってば、プライベートでは学校のことを持ち込まないのかな?』
顔から手を離したと思えば、今度は元の形状に戻っていた胸に触れ、乳首を強く摘んで引っ張る。引き伸ばした胸を、グイッグイッ・・・と揺さぶれば、まるでヨーヨーで遊んでいるかのごとく、たゆんたゆんと音を出して動いているようにさえ見えた。

『あっ、でも菜穂に嫉妬しないでくださいね?美里さん。Gカップ巨乳を持った美里さんの90−58−87のモデル並みのスタイルだって、怪盗レオンさんはすっごく気に入っているみたいだから。それはもう、一般人にしておくのがもったいないくらいに・・・なんなら、菜穂みたいに芸能界デビューのきっかけを作っておいてあげましょうか♪グラビアアイドルのYUINAとか、若手美人女優の牧野詩織とか、推薦してくれる女の子はたくさんいますからね』
『そんなの、大きなお世話だわ・・・』
『クスッ、遠慮なんてしなくても良いのに♪気が向いたら、美里さんの変装の上にアイドルの女の子のマスクを被って、ビキニ姿でも晒してみますよ。きっと、業界の人たちは素晴らしいって褒めてくれるはずだから、その時はすぐに教えてあげますね♪』
『おいっ、美里さんが動けないからって、からかうのも良い加減にしろよな!』
美里の声のトーンが落ちるのを聞き、さすがに我慢ができなくなった達也は、教卓の側にいる菜穂と美里の所へ歩み寄ってきた。
『おっと、近付こうものならどうなるかわかって・・・』
菜穂が挑発しようとしたその時、スピーカーから授業時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。

83PON:2010/09/24(金) 01:35:31 ID:6AplYTzc
隣の部屋から、誰かの出て来る音が聞こえた。
そして、会話をする声がまばらに聞こえてくることから、一人ではないと想像がつく。
『あれっ、もう昼休みかぁ〜』
クルッと背を向けた菜穂は、掛けられた時計を確認した。確かに、チャイムが鳴るはずの時間を差している。
『お二人と楽しく話をしていたら、時間が経つのも忘れちゃいましたぁ。てへへっ♪』
頭をコツンと叩いて、可愛らしく微笑む菜穂。
強気な性格の菜穂が、こんなポーズを取ることは考えしづらいが、菜穂の本来持っている魅力を生かせば、これくらいの仕草は鼻につくどころか、純粋に人の目を魅き付けることだってできる。それを証明できるのが、女子中学生から人妻にまで、実在する人間に完璧に変装してしまえる、稀代の変装術のスペシャリスト“怪盗レオン”だ。

『せっかく、達也さんが菜穂の全裸を見に来ようとしてくれていたのに、ごめんなさぁ〜い♪』
菜穂は、美里を助けに行こうとする行為を、自分の裸を見に来ようとしたと捻じ曲がった解釈をして嘲笑っている。
『学生たちがここに入って来たら、菜穂の裸と美里さんの全てを模った抜け殻を見られて大騒ぎになっちゃうので、このまま着替えさせてもらいますね。まぁ、本当のトコロは菜穂や美里さんのハダカをたくさんのオトコたちに見てもらいたいんだけどね。ククククッ・・・』
本心を晒しつつ、菜穂は美里の変装時に着用していたストッキングなどを、小さな面積のものから全く同じ順番で重ね着ていった。多少のサイズの違いはあるものの、グラマラスなスタイルをした二人ならば、それも気にもならないようだ。
『達也さんのアレを形取ったバイブ・・・菜穂のワレ目の奥にしまっちゃいますね♪』
達也からの位置からだと、露出した菜穂の股間は教卓に隠れたままのためギリギリで見えていない。
それを良いことに、菜穂は座ったまま動けない美里にウィンクをしながら、ズブッ・・ズブッ・・・ときつく開いたワレ目の中にしまい込んでいく。
『くふふっ・・菜穂の狭いアソコが、達也さんのモノでゴリゴリと刺激されていくよぉ。それも、今度は美里さんの膣壁が無くなったから、菜穂のヒダヒダに直接絡み付いて・・・ふぅ・・んっ』
切なそうに声を漏らしながらも、菜穂はパックリと開き切った自分の秘部にバイブを埋め込んでしまった。
『これで、すっかり菜穂のアソコに元通りっと♪でも、こうやってワレ目を捲れば・・・』
何事も無かったように閉じてしまった膣口を、美里に見えるように指でパックリと開く。すると、そこにはまだ収まったばかりの異物が、ヒクついている膣壁にギッチリと挟まれていた。
『うわぁ〜、菜穂のアソコがもうネチョネチョに濡れまくっているのが、直接見なくてもわかるね。くぱぁ・・・ってワレ目が糸を引いて開いているその奥で、達也さんのアレと同じ形をしたものが、菜穂のヒダヒダに絡み付いてるでしょう?これで、美里さんと同じように、いつでも達也さんとセックスした感覚を味わっていられるってことね♪』
達也は美里だけのモノではないとでも言いたいのか、菜穂の顔はニヤニヤと笑っていた。

84PON:2010/09/25(土) 00:58:25 ID:6AplYTzc
『おいっ、いつまでも大人しくしてると思うなよ!』
蚊帳の外になっていた達也は、我慢の限界とばかりに歩み寄った。
『ちょっとぉ、まだ着替え中ですよ?んもぉ・・・』
教卓の側に立って衣装を着ていた菜穂は、そう零しながら美里の側を離れた。途中とはいえ、直穿きしたバーモンブラウンのストッキングの上に、インナーやビキニを何着か重ね着るところまでは終えていたようだ。
『美里さん、だいじょうぶ?』
『えぇ、私は何もされなかったので・・・』
達也は、教卓の下に押し込められたままの美里を漸く救出することができた。
『まったく、女の子の着替えを邪魔するなんて、サイテーね!』
菜穂は、腰に手を当てるポーズで抗議する態度を見せる。
少し身体を前に倒しているのは、胸の谷間を達也が眺められるようにする企みあるからだった。だが、怒って見せたのも束の間、すぐにクスッと笑うと、
『あっ、でもあなたも女の子だから、別に邪魔しても良いのかぁ・・・元から、ここには中川菜穂・深浦美里・葛原明日香の女子3人しか居ないもんね♪クククク・・・』
と、達也のことを嘲笑するのだった。

85PON:2010/09/25(土) 01:00:56 ID:6AplYTzc
菜穂の格好は、グラビアアイドルさながらのセクシーな超ハイレグビキニ姿で、切れ込みの深い股間には、これもまた深い縦スジが刻み込まれている。
とてもではないが、この奥に隠れた女性器に達也のモノをモデルにした極太双頭バイブが咥え込まれてあるとは窺い知れないほど、のっぺりとした股間の曲線がそこにあった。

『どうしたんです?二人とも。菜穂のアソコがそんなに気になりますか?』
菜穂は、際どいビキニラインを摩っている。
指で擦り上げた所に、ストッキングの皺がいくつかできたのを見て、この綺麗な脚線美はレースクイーンが着用するような光沢のある肌色ストッキングによって彩られていることを改めて知らされた。
『あいにくですけど、菜穂の股間を見たところで何もおかしなところは無いはずですよ♪ほらぁ・・・』
ビキニを横にずらし、股間に浮かぶ縦シワの原因は、光沢のあるストッキングが菜穂の女性器に激しく喰い込んでいるために出来たものだろうと察しがついた。
『・・・ねっ♪菜穂のワレ目に、ストッキングとか中に重ね穿いたマイクロビキニとかが喰い込んでいるだけだもの。これくらいの喰い込みなんて、グラビアアイドルやレースクイーンならば当たり前でしょ♪ククククク・・・・』
『誰も、お前のそんな姿を凝視なんてしていないからな。早く、着替えを済ませたらどうだ?』
『あれぇ〜?菜穂が感じた視線は、達也さんの所からだと思ったんですけどね〜♪それも、オッパイの谷間と、菜穂のアソコの喰い込みに、このストッキングに彩られた脚ばかり目が行っていませんでした?』
『そんなはずないでしょう!それよりも、達也さんの言うとおり早く着替えてもらいたいものね。人の姿を使って、そんな恥ずかしい格好するなんて挑発の度を越えているわよ!』
美里も、達也を援護するように着替えを促した。
『クスッ・・・さっきまで、この超ハイレグTバックのビキニとストッキングを穿いて喰い込みを堪能していた美里さんが言っても説得力が無いけどね』
『それも、あなたが私の姿に化けて勝手にやっていたことじゃない!』
『菜穂は、達也さんを喜ばせようと思って、美里さんに変装してこんな格好をしてあげただけですよ。達也さんもまんざらじゃなかったみたいだけど♪・・・まぁ、いいや。これ以上お話をしていたら、あなたたちの大声で本当に騒ぎを引き起こしちゃいそうだし』
挑発に乗って声を荒げていたことを知らされ、美里たちはハッと入り口を見遣った。だが、扉は閉じている。運良く、誰もこの声を聞きつけていないようであった。

86PON:2010/10/05(火) 01:14:55 ID:/.hX3nkg
『クククッ、今さら気にしても遅いってのに♪』
その慌てぶりを、菜穂は冷ややかに笑う。
『お前が早く着替えてしまえば、こんな心配しなくて済むんだがな!』
『はい、はい。そうですか〜』
キッと睨みつける達也たちの視線をよそに、菜穂は手に持っていたチャコットの肌色ストッキングをビキニの上に穿き、その上からピンク色にカラーリングされたレオタードタイプの際どい衣装を穿いていった。ストラップレスのため、胸元はザックリと開いており、しかも胸のカップはかなり浅い。
『うーん、このハイレグスーツだと、中にあるビキニのストラップが邪魔になるのね・・・だったら、勿体無いけど肩のラインが綺麗に見えるようにブラを取っちゃおうか?』
せっかくのビキニとの重ね着だが、レースクイーンスーツとの組み合わせが気に食わないようで、背中のブラの紐を解くとスルリと抜き取ってしまった。その拍子に、菜穂の胸がズリッと引き上げられてボリューム感がさらに強調された。というよりも、既に胸が完全に露出してしまっている。
『やだぁ〜、さすがにコレはまずいんじゃない?ここまでするのは、菜穂どころか怪盗レオンでも恥ずかしいかもよ?』
それがレオンの本心かどうかはわからないが、彼女はその際どい衣装の胸部分を持ち上げながら、グイグイとカップの中に収めていく。
そうすれば、当然股間への喰い込みは、中に穿いた超ハイレグビキニと同じほどに激しくなる。ワレ目の縦スジは、ビキニとストッキングが穿いてあっても、ここまで鮮明に浮かびあがっていた。だが、当の菜穂は股間よりも自慢の美巨乳の処置ばかりが気になっているようだ。
『あらら・・・これだけ胸のカップが浅いと、少し身動ぎするだけで乳首がポロリしちゃいそうね。だけど、こんな時のためにニプレスっていう強い味方があるのよね〜♪』
いつの間に仕込んでいたのか、菜穂は超ハイレグビキニの中から、二枚の肌色のニプレスを取り出し、乳首の上に貼り合わせた。
『あっ、でもせっかくこんなに際どい所までオッパイを見せているんだから、サービスカットは用意しておけば男子学生たちも興奮してもらえるのかな〜?』
達也たちに理解の出来ない独り言を言う菜穂は、楽しそうにストッキングの中に手を入れてまたも股間の上をモゾモゾと動かしていた。その下に穿いたマイクロビキニの中から取り出したのは、これも肌色をした柔らかな物体だった。その形状は、明らかに女性の胸の先端部分・・・乳輪と乳首を模ったもので、裏側には粘着シールが貼り付けてあった。
『この付け乳首を貼っていれば、勝手に菜穂の乳首が浮かんでいるって勘違いしてくれるよね。ポロリしても、これならば菜穂の乳首を見られたことにはならないもの♪きっと、達也さんだって、菜穂の付け乳首の存在を知らなかったら、一人で勝手に興奮していたはずよ♪』
そんな予想を立てつつ、菜穂は剥離紙を剥がして、片方ずつニプレスの上から乳首の位置に合うように貼り付けた。
『そんなにまどろっこしいことをして、何が楽しいんだか・・・』
『わかってないね。これくらい厳重にしておかないと、いざっていう時に大変なんですよ?女の子は、男の子と違って色々と隠す場所が多いからね。やっぱり、男の達也さんには菜穂たち女の子の大変さなんて理解できないのかな〜♪ねっ、美里さん?』
男か女かもわからない正体不明のお前が、そんなこと言うなよ!そう言ってやりたくもなるのだが、またとりとめも無い言い合いになるのは想像がつくだけに、達也はただ黙っているのだった。

87PON:2010/10/05(火) 01:20:48 ID:/.hX3nkg
『これで、菜穂のGカップ巨乳の眺めは抜群だし、ニセモノの乳首のポッチがうっすらと浮かんで、男どもには文句無しの絶景だね』
乳首よりも上はほとんど露出していて、そこからは深い胸の谷間がハッキリと拝むことができる。花柄のせいで見えにくいが、そこには乳首の突起もしっかりと浮かんでいる。
『達也さんには見えにくいかもしれないから教えてあげちゃいますね。菜穂の乳首は、ここにありますよ♪ほぉーら、もうこんなにクリクリに立っちゃって☆』
菜穂は、その突起をグリグリと弄って面白そうにしているが、その偽物の乳首の下ではニプレスに隠された本物そっくりの乳首が胸に埋もれていた。
これで、菜穂のGカップ巨乳の存在感が存分に生かされいるのはもちろん、急角度に切れ込んでもいるその衣装は、菜穂の股間やヒップにキュッと喰い込んで、光沢の放つストッキングにとてもマッチしていた。

『とてもじゃないけど、ツヤツヤに光ったストッキングを重ね穿きしているようには見えないわね・・・ククッ♪』
まばゆく光る脚線を撫で、残っていた花柄のニットワンピースを着る。
こちらもストラップレスになっているため、胸の谷間がチラチラと見えてしまうわけだが、この露出度からして、まさかワンピースの中には、ハイレグレースクイーンスーツやストッキングなどが何着も重ね着てあるとは思えないほどだ。
『このワンピース、見てのとおり美里さんとのお揃いなんですよね。・・・って、さっきまで美里さんに変装してこの服を着ていたんだから当然なんだけど♪』
カーディガンを着ているか着ていないかの違いはあるが、周りにはどんな印象を与える効果があるか、これに大きな違いはないだろう。
『美里さんと菜穂、どっちも抜群の巨乳を持っているから、こういう服装がとても似合うのよね。もちろん、ストッキングフェチの達也さんなら、ミニの裾から伸びるストッキング脚のことも気になっちゃいますよね?そうやって美里さんの側に居ながら、どうせ美しいバーモンブラウンのストッキング脚をチラ見してるんでしょ♪』
『な、何言って・・・』
『クスッ、照れちゃって♪明日香ちゃんてば、可愛いわね☆』
ボッ!と赤くなった顔は、達也の顔ではなく葛原明日香の顔である。それまで、抗議をしていた自分は明日香の姿であったんだと、ふと思わされた達也だった。
『まぁ、仕方ないですよ。美里さんのそのストッキング脚には、菜穂もすっかり虜になったんですから。・・・でも、菜穂のストッキングに彩られた脚線美だって、全然負けていないでしょう?まっ、それでも亜衣センパイほどじゃないかもしれませんけどね☆』
美里や亜衣のストッキング脚など、さっきのように変装スーツを使えばいつでも味わうことができる・・・それを言いたくてか、憧れるような言葉とは裏腹に、ストッキングを撫で上げてレースクイーンスーツの股間を見せる菜穂の顔には、とても卑しい笑みが浮かんでいるのだった。

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89よんよん:2010/10/14(木) 20:55:14 ID:1JioWuDk
『それじゃ、人がいつ入ってくるかわからないし、それじゃあね☆』
菜穂の顔をした怪盗レオンは、女子高生らしい明るい表情で笑っていた。そしてくるっと後ろを向き外へ出ようとする。
『ちょっと、待ちなさいよ!』
レオンを呼び止めたのは美里であった。
『達也さんの姿はいつ戻してくれるの!』
まだ体の痺れが全て抜けていないため、よろよろとした様子であるがその表情は鋭いものがあった。
『クス、そんなのは教えてあげないよ?まずはデート終えることに専念したらどうかしら』
菜穂は首を振り向かせ、クク・・っと小さく不気味に笑っていた。
しかしそんな様子に美里は怯まず、睨み返している。
『怖いわね、せっかくの可愛い顔が台無しだよ?』
『はぐらかさないで答えなさいよ』
『クク、大好きな達也さんのためなら必死ね。そんなに早く元に戻りたいのかしら』
首だけ振り向いていた菜穂は、綺麗なステップでターンし、ゆっくりと美里達に対面した。
『当たり前だ!』
美里に負けてはいけないと達也もようやく言葉を発した。明日香の声では気迫があまり感じられないがグッと菜穂をにらみつけている。
『あらあら、美里が解放された途端、強気になるなんて。私が手を貸さないと元の姿には戻れないくせに』
優位なのは自分だと言い聞かせるように菜穂はフフンと鼻で笑っていた。
『達也を早く元の姿に戻したいなら・・・そうね、何かやってもらおうかしら』
『な・・』
まだ何かさせる気か!そう感じた美里と達也に緊張が走った。
『別にたいしたことじゃないよ。あくまで は・や・く元に戻すため、私に従順か確認したいだけ☆クス・・』
『なんだよ!!』
元に戻すわけじゃない、あくまで早く戻してやるというだけだという菜穂に対し、達也はがっくりとした。
『あら、そんな反抗的でいいのかしら。ほらほら、それじゃ指令を出すわよ』
クッ・・と美里達は菜穂の顔をジッと見つめる。何を言い出すのか、もしまた変なことを言えばどうすればいいのか、考えがまとまらないうちに菜穂は言葉を続けた。
『美里さんと達也さんでさ、キスしてよ。恋人なんでしょ?ほら、濃厚なキスを菜穂みてみたいなぁ・・?』
にやっと笑う菜穂に、二人はどっと肩を落とした。思っていたよりもずっと簡単なことにどこかホッとした様子を見せたのであった。

90よんよん:2010/10/16(土) 08:44:02 ID:1JioWuDk
『やる気になってくれた?それじゃ、早く見せてよ』
中川菜穂に化けた怪盗レオンは、嬉しそうな表情で笑っていた。
無論、レオンがキス一つ見せて喜ぶような性格ではないのは承知の上だが、見知らぬ女子高生の前でキスをすることは多少なりとも躊躇するようであった。
『ほらほら、早くしないといつ誰が入ってくるか分からないよ?』
急かすようにレオンは挑発をいれてくる。
『分かってるよ!キスしたら、ちゃんと僕の姿は・・』
『早く元に戻すよう努力するわ』
達也の言葉を遮り、菜穂ははぐらかすように答える。何を言っても無駄だと悟り、はぁ・・っと一息ため息をついたところで達也は美里のほうに振り向いた。
『美里さん、キスしていいかな・・?』
『え、・・・ええ』
美里は少し間を置いて、返事をした。その表情には困惑の様子がありありと見える。
それも当然で、今の達也は葛原明日香という女子大生の姿をしているのだ。いくら中身が達也と分かっていても、女性相手にキスをするとなると戸惑うのも無理はなかった。
『・・・・』
達也も美里の考えがようやく読み取り、自分が女になっていることを再確認してしまうのであった。

それから1分ほど、美里と達也は見詰め合っていた。
『ほらほら、どうしたの?早くしてよね』
レオンの挑発は続いていた。実際、早くキスして終わらせるべきなのは達也も美里も分かっている。だが、美里が受け入れない限り達也はキスなど出来るはずもなかった。
『達也さん・・・、やってください』
美里は観念したような表情を浮かべ、ゆっくりと目を閉じた。
『わかりました。すぐ終わらせますから』
目を閉じても声は明日香という女性の声。美里にとって、やはりどうしても女性同士のキスとしか感じられないのだろう。美里の表情はまだ硬いままであった。
達也もそれを理解しているからこそ、軽く・・そっと美里の唇に自分の唇を合わせるのであった。

『ククク・・・』
怪盗レオンの声が教室に響く。女の声とも思えぬ不気味な笑い声に唇を達也達はビクッと背筋につめたいものを感じた。
『言った筈ですよ?濃厚なキスをしてくださいって。なんですか、そんなソフトタッチなキスは。ちゃんと力いっぱい抱きしめ合って、顔がつぶれるくらいに顔を近づけてくれないと満足できないなぁ?』
『・・・なっ』
『別に難しいことじゃないでしょ?ほら、早くしてください。お互いの乳房がつぶれあうくらいに抱き合って』
ひょろっといつのまにか怪盗レオンは達也達の背後に回っていた。
一瞬のうちに近づいてきたレオンに達也は振り向こうとしたが、それをさせてはくれなかった。
『ほら、こうやって・・』
菜穂の細い腕からは信じられないほどの力で、レオンは達也と美里を抱き合わせた。
『うわ・・!』
明日香のFカップの乳房が美里の胸とぶちかり、達也はなんともいえない感触を感じた。さらに怪盗レオンは達也たちにポーズの指示をする。
『ほら、上半身だけじゃなく下もこうやって絡み合わないと。クク・・』
履いているストッキングが美里のストッキングと擦れ合い、股から伸びる脚が交差する。もし男の象徴が残っていれば、それが美里に当たっていたであろうが、今は女性器同士が衣類を通して重なり合っていた。
『そして顔もこうやって近づけて、ほら・・このままちゃんと静止していてください』
最初は抵抗しようとしていた達也だが、美里とここまで接触できたことで次第に力が抜いていった。逆に美里からすれば、余計に相手が女性であることを感じてしまい、困惑した様子が見て取れる。
『クス・・そうそう。その体勢でキスしてくださいね』
怪盗レオンは笑みを浮かべていた。

91よんよん:2010/10/18(月) 19:55:30 ID:1JioWuDk
二人が抱き合い接吻をしている中、最初は怪盗の野次が飛んでいたのだが次第にそれも納まっていた。
『・・・ん・・』
達也は美里と抱き合う力を時間とともに強めていた。好きな人物とこうして抱き合うことはなかったからでもあるが、次第に男としての本能がむき出しになってきたのだ。
股間からは熱いものが感じられる・・のだが、それが明日香の体には変化が見当たることは無かった。
しかし、達也が力を強めると同時に、美里は逆に抵抗する力を増していた。
やはり目を瞑っていても、達也から感じるのは女性である明日香である。肌も匂いも声もすべて女性であり、達也という男の姿は微塵もないのだから、抱きつかれて抵抗するのは仕方がなかった。
二人は怪盗の指示どおり抱き合う体勢を続けていたが、水面下では力のバランスが崩れていた。

抱き合い始めて1分以上経過しだしたころ、ようやく二人の密着に溝が入った。
『・・た、達也さん!ちょっと離れて・・・見られてます!』
接吻を押しのけ、言葉を発したのは美里であった。
『なに・・?どうしたって?』
逆に達也は美里と抱き合う体制に心を奪われていたせいか、美里の言葉を理解するのに一時の時間を要した。
『だから・・見られてます!』
みられている?誰に?達也の頭の中にぼんやりと最初に浮かんだのは怪盗の扮した中川菜穂の姿であった。
当然、怪盗は最初から見届けているはずなのだから、美里に言われるまでもなく達也も理解している。
それなのにわざわざ美里が「見られている」という言葉を使ったということは、怪盗以外の人物を指していた。
『・・・あ』
抱き合ったままの体勢で、達也はゆっくりと顔を教室の出口のほうへと向けた。
そこには3人の女性が遠巻きにこちらを見て、ひそひそと何かを喋っていた。
『わ・・!』
驚いた達也は突き放すように美里と距離をとった。あまりに慌てたせいで美里を突き放してしまったが、幸い美里のほうは転ぶことはなかったようだ。
『あ、美里さん。す、すみません!』
『いえ大丈夫です。・・・けど、どうしましょうか』
怪我はなさそうだが、抱き合っているところを3人もの女性に見られたという事実に精神的ショックは大きかった。
そして教室を見回したところで、今回の張本人である怪盗の姿は見られなかった。すでに逃亡済みのようである。
『と、とにかく出ましょう!』
達也はあわてて美里の手をにぎり、教室を出るのであった。

92よんよん:2010/10/20(水) 21:21:27 ID:1JioWuDk
3人の女性がヒソヒソとこちらを見ているのを横目に、達也と美里は慌てて教室を出た。
『はぁはぁ・・・』
二人は人気の少ない廊下へと走り、息を切らしていた。
『変な噂がたったら、どうしようか・・』
達也は美里を見つめた。幸いにも美里はこの学校の関係者ではないし、達也もいまや葛原明日香という女性であり同様に関係者の姿ではない。
噂がたったとしても、今後美里たちが直に関わることは無いだろう。もちろん怪盗が何もしなければ・・であるが。
『そうですね。・・・はぁ』
美里も急に走ったせいか、息をきらしているものの、顔色はやや暗い。
達也からすれば、大好きな美里とキスをしたことになるが、美里からすれば知らない女性とキスした事実しかないからだ。
しかもそれを他人に目撃されているのだから気分が沈むのも仕方がなかった。
『達也さん、怪盗は?』
美里は達也に尋ねた。すべての元凶は言うまでもなく怪盗レオンである。
『いや、どこに行ったかは・・』
教室では、キスすることに夢中で達也は怪盗の気配がいつ消えたかすら気付いていなかった。
いったん見失えば、怪盗は次にどんな姿でくるか分からないため、探すのは困難である。
『はぁ・・』
美里は落ち込むようにため息をこぼした。
『大丈夫ですか、美里さん・・』
目に見えて美里が落ち込んでいるのが分かる。
『いえ、私は大丈夫です。それよりも達也さん、あの・・達也さんが先ほどまで着ていたベンチコートとかは・・』
美里はふと思い出すように、明日香の姿をしている達也を見つめた。明日香はワンピースを着ており、美里には見えないが内側にはきわどい水着が着込まれている。
当然、そこにはベンチコートなど朝から着ていた達也の衣服はない。
『あ、そうだ。確かさっき怪盗が達也さんの姿で・・』
先ほど怪盗は達也の姿で美里をたぶらかしたのだ。そのときにはすでにベンチコートは怪盗の手に渡っていた。
『ベンチコートは怪盗に持っていかれちゃったよ。高かったやつなんだけどな・・。代わりに・・・いや、なんでもない』
ふとブラの中に隠している上原史菜の皮を思い出したが、これを説明すると怪盗とのやりとりまで説明しなければならないと思い、達也は口を閉じた。
『いえ、そうじゃなくて。達也さん、これからどうするんですか!その姿じゃ、家に帰れませんよ。』
『あ・・』
達也はふと自分の顔を触れた。手に触れる長い髪は葛原明日香そのものである。
変装というにはあまりに体になじんでしまうため、ちょっとでも気が抜けていると自分が明日香ということを忘れてしまうほど、怪盗レオンの変装スーツは達也の神経と密接に繋がっていた。
『・・怪盗を探そう』
せめて達也のマスクを手に入れるため、二人は怪盗を探しに出た。

93PON:2010/10/28(木) 01:31:24 ID:K3qfUpPo
怪盗が姿を晦まし、効果的な作戦も思い浮かばぬまま二人は探し回った。
そうして当ても無く歩き続けること、早や30分ほどが経とうとしている。だが、その努力も空しく、一つの手掛かりも掴めずにいた。

そもそも、レオンの変装を見破るなど非常に至難の業なのだから、今や多数の生徒の中に紛れ込んだ中の一人を特定することは素人の二人には無茶な話であった。

『怪盗は、このまま私たちを放っておくつもりなのかしら・・・』
せっかくのチャンスで逃げられ、その後は接触を絶ってしまわれたのだから、美里の不安も次第に大きくなっていた。
『いくら何でもそれは無いよ。ここで終わりにしたんじゃあ、あまりに中途半端すぎるから』
怪盗の考えを見抜いてでもいるかのような、楽観的な答えが達也から返ってくる。とは言っても、達也の答えは葛原明日香の声に変換されてしまうのだが。
『確かにそれはそうですけど・・・だとしたら、怪盗はどこかから私たちのことを覗っている可能性は高いんでしょうね』
『もちろん、その可能性は十分にあるけれど・・・』
そんな会話をする間も、達也は携帯を頻りに気にしていた。

『あっ、やっと来た!』
達也の携帯がブルブルと震えている。
『誰からですか?ずっと着信を待っていたようですけど』
『浩輔からだよ。もしかしたら、怪盗のことだから浩輔たちの方に出没したんじゃないかと思ったんだ。この声だと電話できないから、メールにしたけど・・・どうやら、無事みたいだ。早く来いって返事と一緒に、わざわざ画像まで一緒に送ってくれたよ』
添付された画像を開くと、そこには浩輔の他にも、高原美奈子に桐原桃美、平野亜里沙・・と、美里と挨拶を交わしたサークルメンバーの9人が窮屈そうに収まっている。
『ただ、この中の誰かに変装していないとも限らない・・・ですよね。現に私、怪盗が松島美琴さんに変装しているのをこの目で見ていますから。仲良さげに写っている女性のうち、偽物の顔の下で卑しく笑みを浮かべている怪盗が紛れていても何ら不思議は・・・』
『あっ、そっかぁ・・・』
もし怪盗がこの会話を聞いていたら、その考えの甘さを美里や他の女性の声を使って詰っていたことだろう。それをされずに済んだことは良かったが、達也は自分の考えの浅はかさを悔いた。

94PON:2010/10/28(木) 01:32:19 ID:K3qfUpPo
『この画像の中の誰が偽者なんだ?』
『いえ、達也さん。まだ、怪盗がこの中の誰かと決まったわけではないですから・・・』
『そ、それはそうだけど・・・』
写っている仲間を見ても、見破る手掛かりなどあるはずもない。
顔の造形や服に浮かび上がっている身体のラインを隈なく見たところで、所詮は静止画像でしかない。本物と見紛うほどの出来栄えのマスクを捲ったり、胸やスカートの中を弄るくらいの行動でもしていれば、すぐに見分けもついただろうが。
『とにかく、この様子なら何か良くないことが起こっているわけではなさそうですし・・・』
『そうだね、ひとまずは安心しておこうか。あまりやりとりを繰り返したら、浩輔から電話が掛かってきそうだし』
携帯を見るだけで、自分の胸に備わった明日香の胸の谷間の揺れ具合が気にもなったが、ひとまず怪盗探しに移ることにした二人だった。

『あっ!!』
突如、声を上げそうになった達也は、口元を慌てて押さえた。
手には明日香の柔らかな唇の感触が感じられているが、それを気にするどころではなかった。
『・・・達也さん?』
『顔は動かさずに、視線だけを広場に向けてみて。さっき僕らがいた噴水近くのベンチのほう・・・』
美里は、言われたとおりに視線を向けてみた。
達也たちの地点は、広場が見下ろせる位置にある。距離は、直線で10メートルほどの近さだ。
まばらにいる生徒たちの中で、達也の指示した場所を、胸の開いたVネックセーターに超フレアミニのスカートを穿いた黒いミディアムロングヘアの女子学生が歩いている。
清純そうな外見の割には、少々露出が多いようだが、それだけ胸の大きさと脚線美に自信があると見えて、肌色のストッキング脚が太陽の光に煌いていた。
『あっ・・・!!』
そんな彼女を見て、美里も小さく声を漏らした。
それは、露出の多い服装を見てではなく、整った顔立ちの彼女を見たからだった。

95PON:2010/10/28(木) 01:34:16 ID:K3qfUpPo
校舎の廊下を一人の女子生徒が歩いている。
その後ろを、Vネックセーターに超ミニのスカートを穿いた女子生徒が歩く。周りには、他の生徒の気配も無い。
後ろから少しずつ前を歩く生徒の距離を縮めているのは、山瀬若菜・・・達也のサークル仲間であった。
『クククッ・・・綺麗なそのお顔とボディ、もらうわよ♪』
綺麗な顔にニヤついた笑みを浮かべ、誰にも聞こえることのない小さな声で話した若菜。
だが、その行く手を二人の女性が遮ってきた。
『あら・・・・・』
若菜は、二人のことを見て足を止めた。
見知った顔だ、そう言っているような表情だ。
『やっと見つけたぞ』
『早く、達也さんの姿を元に戻して!』
若菜の前に立ちはだかったのは、達也と美里だった。
『あなたは、確か・・・達也君のいとこの、美里さんだっけ?達也君が、どこかにいるの?』
きょとんとした様子で、若菜はそう尋ねてきた。
確かに、達也の名前が出てきたものの、その達也の姿はどこにも無い。
『そんなことより、私急いでるんだよね。そこをどいてくれないかな?』
『お前が本物の山瀬若菜だったら通してやるよ。それが証明できるならな』
『あっ、葛原明日香ちゃん!やっと、私たちのサークルに入ってくれる気になったの?』
若菜は質問には答えず、明日香のことを見て嬉しそうに笑顔を見せた。
『答えになっていないわよ。あなたが本物だっていう証拠は無いということね』
『さっきから、言っていることがよく分からないんだけど・・・?私は、山瀬若菜だよ。どこをどう見ても、若菜以外の誰でもないじゃない』
手を広げ、クルリとその場で回る若菜。下着が見えそうで見えない位置までスカートが舞い、それと共に谷間を作り上げる乳房もプルンと弾む。

『・・・だったら、この画像に写っている山瀬は誰なのかな?』
達也は、携帯を取り出すと若菜に向けて一枚の画像を見せた。
そこには、達也の仲間たちが楽しそうにしている画がある。若菜もその中に写っていた。
『これは、ついさっき浩輔から送られてきたものなんだ。若菜の服装とは随分違うよな。俺がここに美里さんを連れてきたときの彼女の服装は、この画像の方だったと記憶しているんだが』
『いくら何でも、若菜さんが離れた校舎からここまでワープできるはずが無いってこと。あなた、偽者ですよね?』
『私は、正真正銘、山瀬若菜ですよ。この綺麗なお顔だって、上から86−56−84のスリーサイズで、Eカップをした釣鐘型のこの巨乳だって、ストッキングを直穿きした脚線美も・・・』
周りに誰も居ないのを知ってか、若菜はセーターを捲くり上げ、スカートの中をも見せ付けてきた。
マイクロビキニを着た若菜のボディスタイルが、二人に向けてしっかりとアピールされる。その顔もスタイルも、彼女の言うように若菜のものと寸分の狂いもないのだが、その奇行と卑しげな笑みが、ここにいるのは山瀬若菜の偽者であることを知らしめていた。

96PON:2010/10/28(木) 01:35:08 ID:K3qfUpPo
『まったく・・・余計な邪魔をしてくれたわね。せっかく、あの娘を次のコレクションにって決めてたのに』
『アンタなら、またすぐにでもモノにできるチャンスくらいあるだろう?』
女子大生が3人でただ立ち話をしている、そんな構図にしか見えないが、実際には言うほど生易しいものではなかった。
『まっ、キミの言うとおりね。私だって、そんなに焦るつもりもないもの。あなたたちがキスしているのを見てからでも、コレクションはしっかり増やせたからね』
セーターを捲り上げたまま、若菜は顔を脱いでいく。
中から現れたのは、若い女子大生の顔・・・
『その顔は、たしか・・・』
『ククッ、よく覚えていてくれたわね。少ししか会っていないのに』
ニヤニヤと不敵に微笑む彼女は、首元のエッジ部分に指を掛けると、おもむろに下へ引き伸ばし、若菜の身体の中に隠れていた身体をも見せてきた。そこには、若菜の乳房の内側にスッポリと収まるほどの胸の膨らみが見えている。
『私の名前は、中井友紀子。あなたたちの熱烈キス、見応えあったわよ?』
『まさか、あの時に既に本物と入れ替わっていたっていうのか?』
『クスッ、それは無いわ。だって、それだと面白味が無いでしょう?違う所で見物していた私は、その後に彼女たちを次々に・・・ね♪』
レオンは、現したばかりの友紀子マスクをメリメリと捲ると、また違う顔を見せた。
ニコッと愛らしく笑っているのは、友紀子たちと一緒に二人のキスを目撃した女子大生に違いは無かった。
『今では、3人とも私の女子大生コレクションに加わってくれたわ。顔もスタイルも、少しの違いもないくらいにね。私は、泉川愛里っていうGカップ巨乳が自慢の女子大生よ。私の胸とか、もう一人の子の変装も見せてあげたいけど、これ以上は手間になるからまたそのうちにね』
軽くウィンクをする愛里だが、その可愛い顔も友紀子マスクに隠され、乱れた服装も元通りに直っていった。

97PON:2010/10/28(木) 01:36:03 ID:K3qfUpPo
『変装自慢もいいが、そろそろこっちをどうにかしてくれても良いんじゃないか?』
『そうね〜、ちゃんと菜穂ちゃんの言ったとおりにしてくれたしね。じゃあ、達也マスクを返してあげるわ』
『ちょっと!マスクじゃなくて達也さんを元に・・・』
若菜は、美里の言葉に耳を傾けもせずにスカートの中に手を忍ばせ、ストッキングのシームが喰い込んだ場所・・・若菜のと何も違いの無い女性器の奥に指を入れて、グチュグチュを弄り始めた。
『ふ、ぅん・・出てきたわ♪』
ズルリ・・・と抜き取った手には、粘液塗れになった一枚のマスクが摘まれていた。
『達也君をアソコの中に咥えておくなんて、変な感じだったよ。でも、アソコを舐めてくれている気がして悪くは無かったかな♪』
唇をペロリと舐めた若菜は、達也にマスクを手渡しした。
グチャッ・・・とぬめった感覚に、達也は思わず手を引っ込めてしまうのだが、そんな滑る感触が無いかのように、愛液で濡れている若菜の手はギュッと達也の手を握っていた。

『・・・まだ、元には戻してくれないってことなのか?』
『菜穂ちゃんからのキスの要求を素直に聞いてくれたんなら、若菜からの要望も聞いてくれるわよね?』
『そういうことかよ・・・』
『本当に、どこまで卑怯な手を使うつもりなの?』
達也と美里は、文句を口にした。
『卑怯?・・・そんなの今に始まったことじゃないでしょう?こうして、他人の姿を借りて淫らな行為を晒している私なんだからさ』
スカートの端を持ち、マイクロビキニの上から指を秘部に突き立てる若菜。その指は、グリッとワレ目の中にきつく埋もれていった。
『アハッ、ストッキングが伝線しちゃった♪』
股間から両太腿に掛けて、伝線が広がる。そこを、溢れ出た若菜の愛液が滴っていき、色がじんわりと変色した。
『こんなに深々と指が突き刺さっても、全然痛くなんてないわ。だって、こんなに浅黒い若菜のアソコもただのニセモノだからね』
めり込んだビキニを横にずらせば、直穿きしたストッキングが若菜のワレ目に埋もれている。伝線したその所々からは、若菜のヘアがチラチラと零れ出ていた。

『それで、若菜からのお願いだけど〜』
若菜の声で、若菜が喋っているかの如く楽しそうに話す怪盗レオン。
『こんな人目につくかもしれない場所で、今度は何をさせるつもりなの?』
『今のお前みたいな、恥知らずな行動を要求するのだけは勘弁して欲しいな』
変なことを言われたくないと、二人は釘を差す。
そんなことを言われようとも、若菜がマイクロビキニの上から胸や股間を弄る動きは止まることはない。
『あぁ、もうキスのお願いはしないよ。二度も同じことするのなんて芸が無いでしょ。それに、もうディープキスができる熱い仲なら、“ここでセックスして見せて”ってお願いすらも聞き入れられちゃいそうだし♪』
『こんな場所でそんなことできるのは、お前くらいじゃないか?』
冷ややかに答えを返す達也。
しかし、若菜はムッとした表情など少しも見せず余裕タップリだ。
『あぁ、でも今の二人だとただのレズプレイになるだけよね。もし、本当にセックスする時にはこの双頭バイブを貸してあげるからね♪』
スカートをひらつかせる若菜の下半身にはマイクロビキニが貼り付いていたはずだが、気付けば平らなラインをしていた股間にはかなりの太さをした異物の形が浮かび出ていた。

98PON:2010/10/28(木) 01:44:21 ID:K3qfUpPo
『相変わらず、すぐにどうでも良いことに話を摩り替えるよな・・・』
『だって、せっかく達也君の大学に来ているのよ?すぐに元に戻しちゃうより、ゆっくり遊んでいたいじゃない♪美里さんだって、達也君の学生生活を垣間見ていたいでしょ?』
『・・・あなたが一緒でなければね』
『うむぅ・・・つれないなぁ。じゃあ、今度は・・・』
ワンピースの裾を捲り上げてバイブの存在を見せたままの若菜は、いたずらっ子のような企み混じりの表情を見せている。漸く話が進むと思った二人は、ジッと固唾を飲んだ。
『今度は・・・?』
どんなことを要求されるのか、二人は覚悟を決めて尋ねた。
『そんなに難しい顔をしなくても良いよ。・・・実は、この大学で怪盗レオンのことを知っている生徒が一人だけ居るの。その人を仲間にして、私の前に連れて来てくれたら達也君たちの勝ち。ねっ、簡単なことでしょ?』
下半身を淫らに晒したままの若菜は、愛らしい笑顔で楽しそうに話した。
先ほどとは、全く違った内容の要求に、二人はほんの僅かの間だけ呆気に取られた。

99PON:2010/10/28(木) 01:46:10 ID:K3qfUpPo
『そ、それのどこが簡単だって言うのよ!?』
『ここの生徒って・・・いったい、どれだけの数が居ると思ってるんだ?』
口で言うほど簡単では無い。達也は、呆れながらも困難な難題に文句を言った。
『でも、今日はまだ少ないほうでしょ?これがウィークデーだったら、もっと困難を極めたはずだからね。なぁーに、一人だけならまだしも、深浦美里って強力な仲間が居るんだし、そんなに難しくないよ♪・・・そうね、達也さん一人だと頭が働かなくて心配になるけど、私がついていれば役立たずな彼をカバーしてあげられるわね。ククククッ・・・』
若菜の顔で、若菜の声を使って話していたレオンだが、途中からは美里の声に変わっていた。
若菜の顔でありながら美里の声が聞こえるのは妙であるが、達也には少なからず影響を及ぼした。
『達也さん、あんなの気にしないでくださいね。私は、絶対にあなたのことを罵ったりなんてしませんから!』
『あら、それはどうかしら?今でこそ山瀬若菜の姿だから判別もつくけれど、深浦美里に化けた私に気付かないまま罵られれば、それは美里が言ったのと同じことだわ。今だって、もし中井友紀子のさらに下に隠れた美里の一体型スキンスーツを着た私が話していたら、見分けがついたかしら?』
『ぐっ・・・』
確かに、怪盗レオンの変装術は姿形から声や性格まで完璧だ。それは、これまで騙された苦い経験を踏まえれば認めざるを得ない。
『だったら、お前の変装に騙されなければ良い話だ。こっちだって、いつまでもそんなゴムみたいなスーツを被ったお前に騙されないように、対策を練っていくさ』
『ククッ、随分と強気なのね?でも、さっきみたいなアナログな合言葉とか、仲間からの偶然届いたメールなんて手段だけで、私の変装を見破り続けられるなんて思わないことね。きっと、すぐにまた美人大学生とか有名芸能人に変装した私を見て舌を巻くはずよ♪もちろん、深浦美里といつの間にか入れ替わってお前の側に立っているかもしれないしな。クククククク・・・』
美里の声で挑発をするレオンは、達也の虚勢を見抜いて余裕の口ぶりを見せた。

『とにかく、こっちはお前の被害者を見つけて連れていってやるさ』
『ククッ・・・早く見付かると良いわね♪若菜は、さっきの女子大生を探してこの辺りを物色してみるけど、何かあったら携帯に掛けてよ。怪盗レオンの携帯番号、もう登録済みだから心配無用よね?』
達也の携帯に番号を入力してあることを念押しするレオンは、すぐに若菜の変装に合った声と口調に戻してしまった。スカートから手を離してハイレグ水着の膨らみも隠し、すっかり山瀬若菜の佇まいを宿している。
『じゃあ、時間はたっぷりとあるから、思う存分ゆっくりと、葛原明日香の身体を堪能しながら捜索してよ。見つかるまでの間に、あと何人の女子大生が私のコレクションに加わるか楽しみだな♪じゃあねっ!』
やや前屈みに可愛らしいポーズを取り、胸元から覗くEカップの胸の谷間をアピールした若菜は、達也たちを置いて歩いて行ってしまった。

100PON:2010/11/01(月) 01:38:13 ID:kzM3gOvU
『やっぱり、元には戻れないのか』
『あ、達也さん。腕組みなんてしたら・・・』
『うっ、そうだった。危ない危ない・・・』
怪盗が立ち去って気を抜いてしまった達也は、葛原明日香の姿になっているのも忘れて胸を寄せ上げそうになっていた。
『と、とりあえずは移動しようか』
『えぇ、手掛かりは無いけれど、早くその被害者の人を見付けないと』

落ち着きを取り戻した二人は、怪盗が消えた方へと歩き出す。
『あ・・・』
『アイツ・・・もう、すっかり違う姿に変わっているってことか』
『こんな所に置いて行くなんて、怪盗レオンらしい手口だわ・・・』
廊下を曲がり、すぐさま足元に見付けたのは、一着のマスクと女性の体型を模したスーツだった。そのすぐ側には、白いマイクロビキニとストッキングも脱ぎ捨てられてある。ストッキングのシームの部分はこぶし大ほどの穴が開いており、そこから伝線の跡が広がっていた。触ってみれば、愛液の湿り気がじんわりと残っている。
『アイツの片付けは、こっちでやっとけってことかよ。ホントにやりたい放題だな』
人目も憚らない堂々とした行為に、二人とも呆れてしまう。
これも、生徒たちがここから出払っているのを知って脱皮行為に及んでいたのだろう。レオンに取っては、服を脱ぎ、山瀬若菜の変装を解いてしまうことくらい造作も無いことなのだから。
『山瀬の変装で着ていた服が無いってことは・・・』
『彼女のマスクの下にあった、中井友紀子さんとかいう学生の身体に着込んだんでしょうね』
若菜の胸の内側を見せてきた時を思い返すと、友紀子の乳房に水着の類を着けていたフシは無い。ノーブラでセーターに乳首の形を浮かばせ、ノーパンのまま、あるいは肌色のストッキングを直穿きしただけの格好に、超ミニのフレアスカートを穿いて何食わぬ顔で廊下を去っていったという可能性もある。
だが、時間が経過した今となっては、服装どころか友紀子の変装すらも変えてしまったであろうことが自ずと想像できるため、それを手掛かりに先ずは怪盗を見付け出そう、などという気は起きないのだった。

101PON:2010/11/01(月) 01:40:34 ID:kzM3gOvU
『いくら去っていったとはいえ、油断は禁物だからね。周りにも気を配っておこう』
『えぇ。だけど、逆に私たちが怪しまれないように普通を装っていないと。なにしろ、一般の生徒が持っているはずの無い物を抱えているわけですから・・・』
美里の鞄の中には、怪盗が脱ぎ置いていった一体型のスキンスーツ、それに湿ったビキニやストッキングが小さく畳まれていた。
そのスキンスーツとは、怪盗がついさっきまで着込んでいた物・・・つまりは、山瀬若菜の全てを余す所無く完璧に模った抜け殻だった。
達也にしてみれば、人間が脱皮したと思わせるグロテスクな抜け殻など、美里に持たせたくはなかった。だが、女性の身体を模したスキンスーツであるのだから、美里からすれば達也に持たせるなど絶対にさせたくなかったのだった。
『(ここまで精巧に作られた女性の裸を持たせるなんて、とんでもないわ!私のならまだしも・・・って、一体こんな時に何を考えてるのよ!)』
美里は、こんなふしだらな妄想など吹き飛んでしまえとばかりにふるふると頭を振る。
『・・・美里さん?』
『え?あ、いえ・・・何でもないです・・・』
その行為を見られてしまった美里は、顔を赤らめつつ伏目になってしまった。

視線を落としたまま肩に掛けた鞄を覗くと、怪盗が残した衣装と肌色の抜け殻の存在がチラチラと見え隠れしていた。

102PON:2010/11/03(水) 01:37:06 ID:J8arCJbU
『何で、行く先々に落としていくんだよ・・・』
怪盗が落としていった抜け殻は、一着だけでは無かった。
階段を上がって踊り場にあった物を回収すると、その先にもまた置いてある・・・その繰り返しだった。
『これだと、被害者の女性を探すのがどんどん遅れてしまうわ。どこかに誘導しようとしているのかしら?』
『あいにく、そんな計画的な考えなんて無いと思うよ。ほら・・・』
足を止めた達也が指差す方には、タイトなミニスカートを穿いたスーツ姿の女性が立っていた。

『海原さん?・・・そんなはず無いわよね』
二人と目が合った女性とは、海原恵・・・達也の父親の秘書であった。
恵は、達也が自分に気付いたと見ると、シャツの胸のボタンだけを開いて自分の乳房を見せ付けた。プルンと形の良いバストが現れ、乳首の突起はツンと上向いて立っている。乳首に風が当たるのが気持ち良いのだろうか、恵の顔を模ったマスクには清々しくも卑しい表情が浮かんでいた。
『ただ、ああやって自分の変装を見せびらかしたいだけの愉快犯だからね。ったく、自分の裸じゃないから、いくらでも見せ付けられるってことかよ・・・』
『愛里さんの次は、海原さんに化けられるようにしていたんでしょうか?』
『でも、一度は逃がした学生を手に入れて、変装の順番をシャッフルした後なのかもしれないね・・・ったく、被害者の学生を探し出せなんて言っておきながら、全然そうさせる気なんて無いんじゃないのか?』
『時間稼ぎなんて、勘弁して欲しいですね。せっかく楽しみにしていたデートだというのに・・・』
焦らされ続けたせいか、思わず美里の口から本音がポロリと零れ出た。
だが、当の美里はそんなことを口走ったことにすら気付いていないようで、頬に手を当てて思案顔を浮かべているだけだ。
『・・・・・』
ここで何かを尋ねれば、美里は恥ずかしがって顔を背けてしまうだろうと思った達也は、嬉しい気持ちを胸の中にしまい込むのだった。

103PON:2010/11/04(木) 01:48:13 ID:v7d9Uc.Q
外したボタンの間から乳房を露出させた恵が、ニヤニヤと不敵に笑いながら自分の胸を揉みしだいている。その感触に酔いしれてか、何かをボソボソを話しているのだが、その声は達也たちには届かなかった。
『何を言っているのか知らないけど、おそらくどうでも良いことを口走っているんだろうな』
達也がそう呟いたのが聞こえたのだろうか、恵は挑発するようにクスッと笑って見せた。
ちょうど、達也と恵に扮した怪盗との位置関係は、正面で向かい合っている。
ただ同じ階に立ってはいても、そこには吹き抜けを挟んでいるため、怪盗に追いつくには左右のどちらかから回り込まなければならない。
『こんなオープンスペースで、いつまでもあんな格好さらされるのはさすがに我慢がならないぞ!』
『えぇ、海原さんのあんな痴態を誰かに見せることになったら大変だわ』
そんな時に、達也の携帯が鳴った。
視線の先では、恵が携帯を耳に当てている。発信者が誰かなど、確かめるまでも無かった。

『達也さん?私の海原恵の変装はどうです?あまりにも完璧すぎて、きっと本物と間違えてしまったでしょうね』
無視するわけにもいかず、電話に出た途端、恵の声が憎々しい口調を混じらせながら聞こえてきた。
『お前の茶番に付き合うのもそこそこに、早くお前の被害者っていう生徒を捜したいんだけどな』
『そんなにつれないこと言わないでくださいよ。達也さんが興味を抱いてた海原恵の巨乳を、ここまで惜しげもなく晒してあげているんですから♪本当なら、ここで大声を出して他の男子学生にだって見せてやりたいくらいなのよ?これほどの美女が持っている、バスト92センチのHカップ巨乳をね。全く型崩れもしていないから、見せ甲斐も触り甲斐も十分すぎるほどだわ。ククククク・・・』
気品のある佇まいを滲ませながらも、淫らな姿を自慢げに晒す恵。
『私のことを止めようとしても無駄よ?そんなことをしたら、この格好のまま声を上げて逃げ出してやるんだから』
『・・・ってことは、ここで大人しく見ていろと言うのか?』
『クスッ、そこまでは強制しないわ。ただ、大人しくしている限りは、海原恵のこんな姿を他の学生たちに見られる心配も無いでしょうね?』
『ちくしょう・・・!』
『まっ、私の脱皮ショーにもう少しくらい付き合ってくれてもバチは当たらないんじゃない?被害者を捜せる時間は、まだまだたーっぷりあるんですし。それに、こうして私の抜け殻を集めていくことで、何かヒントが得られるかもしれませんよ♪』
その言葉に、何の信憑性も無いことは、達也とて承知している。
とはいえ、ヒントの可能性が少しも無いよりはまだマシではあるだけに、達也はそれを黙って聞くほか無かった。

『それで、この“脱皮ショー”とやらは、お前の気が済むまで続くってことか?』
『もちろんよ。怪盗レオンが言うには、今回のショーでは、あなたたちにお披露目したことの無い女の子たちがたくさん現れるみたいですよ?・・・こんな感じにな。クククククッ』
こんな広い場所であるにも関わらず、怪盗は躊躇無く海原恵の一体型スーツを脱ぎに掛かった。

104PON:2010/11/05(金) 02:29:00 ID:v7d9Uc.Q
電話を切った怪盗は、恵の美しいボディラインを映し出すタイトミニのスーツを脱ぎ、胸の部分以外は留まったままであったシャツのボタンを全て外していた。
上半身は恵のグラマラスなスタイルが完全に露出されて、寒そうにすら見えてしまう。
『このくらいの声ならば、きっと他の学生にも気付かれないと思うから安心して良いからね』
恵の声が建物内で反響している。確かに大きな声ではないが、本当に誰も気付かないのかどうかはいささか不安なところではあった。
とはいえ、ここで怪盗の言葉に乗って会話をすれば、それだけでも見られてしまう可能性もある。動くことも話すこともできないのだから、この場に佇んでいるしか方法は無い。

『私の股間には、どれくらい激しい喰い込みができているのか楽しみね。グフフッ・・・』
スカートに手を伸ばしてストッキングと一緒に脱ぎ下ろす。
身体を前に倒すだけで、恵の巨乳が作り出す深い谷間が存分にアピールされたが、股間に急角度に喰い込む光沢のあるビキニと、重ね穿いてあった褐色のストッキングの脚線美も、胸の迫力に負けないくらいの存在感を放っていた。
『ねぇ・・・私がこの場所を選んだ理由、解ってくれたわよね?』
吹き抜けには、当然ながら転落防止の手すりが備えられている。
その手すりはガラス製のため、恵がスカートとストッキングを脱ぐ行為の全てが丸見えになってしまうのだった。
『アソコのビラビラまではさすがに見えないかしら?この距離だものね・・・』
ビキニの横から右手をスルリと忍ばせ、秘部を弄ってほくそ笑む。
とはいえ、ストッキングの上から摩っているであろうことは、ビキニに鮮明に浮かび出る指の動きからしても、よく窺い知れた。
だが、股間を弄る指の動きに気を取られている間にも、恵の身体からの脱皮行為は背中から首に掛けて行われており、その裂け目からは柔肌と黒いレザー生地の一部が覗いていた。
そして、その裂け目に手を忍ばせると、頭を恵の顔から抜き取ろうとする。それまで綺麗だった彼女の顔は皺が浮かぶと共にクシャッと生気を失い、代わりにダークブラウンのロングヘアーを讃えた若い女性が顔を現す。
その綺麗な女性を自分の物にしている怪盗は、恵の顔に貼り付いていた表情をコピーしたかのように挑発的な笑みを浮かべていた。

105PON:2010/11/05(金) 02:29:38 ID:v7d9Uc.Q
『あの女性は誰だろう?・・・見覚えはないけど、やっぱり怪盗の被害者になり得るって感じはあるな』
艶かしい恵の仕草に、達也は目を奪われてやしないかと気が気で無かった美里は、達也の様子と怪盗の下半身ばかりに目が行ってしまっていた。
だが、そんな心配は徒労だったようで、達也は油断なら無い怪盗の行動を注視していた。
その達也の言葉につられ、美里はふと顔を確認しようとする。
だが、怪盗は恵のマスクを脱いだその流れで胸、腰と下へと一体型スーツを脱ぎ下ろしている最中だ。身体を倒している状態である上に、長い髪が顔を遮ってしまい、その女性の正体が確認できない。ただ、髪の間から僅かに覗くのを見る限りでは、何か引っ掛かる予感を感じていたのは確かだった。
『どうです?私のハイレグバニーガールの衣装は・・・海原さんほどではないけれど、87センチのFカップ巨乳の谷間がしっかりと拝めるように、ストラップレスのバニースーツを選んであげたんですよ♪だから遠慮なんてしないで、チャコットの肌色ストッキングに包まれたムチムチの太腿とかアソコの深い喰い込みと一緒に、舐め回すようにして弥生のボディスタイルを味わってくださいね。達也さん☆』
可愛らしい声は、もう完全に恵の面影を消していた。
そして、足元まで完全に海原恵からの脱皮を終えた怪盗が、おもむろに身体を起こす。完全に自分の物としたその身体を早速堪能しようというのか、胸の谷間に手を這わせたり、股間の横からも指を入れたりしており、バニースーツの内側で秘所をグニグニと弄っているその指の動きが見て取れた。
その声にも、やはり何か嫌な予感を感じていた美里は、相手が名乗った自分の名前と、首を振って髪を舞わせたのを見て、
『ま、まさか・・・弥生ちゃんなの!』
と、驚嘆の声を上げる。
『んもぉ、美里ちゃん!そんなに大きな声を出さないでよぉ・・・見ての通り、私は正真正銘、貴女の従姉妹の鳴沢弥生よ?ほらぁ、バニースーツの中でこんなに深い谷間を作っているFカップの巨乳も、いまだに処女膜に守られているアソコも、ツヤツヤのストッキングに彩られた綺麗な脚線も、それにこのロングヘアの似合う清純で綺麗なお顔も全て・・・ね♪』
達也は、彼女が美里の従姉妹だとは俄かには信じられないでいたが、その美里の動揺ぶりを見て、本当に怪盗は美里の親戚にまで魔の手を伸ばしていたのかと思い知らされた。

『そんなに驚かないでよ。私、美里ちゃんの手に堕ちたおかげで、怪盗レオンの仲間に加われたんだよ。この、上から87−59−88のグラマラスボディ・・・やっぱり、美里ちゃんの親戚なだけはあるよね。弥生の4つ下の妹の鳴沢葉月も、怪盗レオンの好みに合うルックスとボディを持っているし。・・・ねぇ〜?あの時のこと、まだ覚えてる?美里ちゃんと私で、私のオッパイとかアソコをグリグリ押し付けあったよね?その後、私は葉月と同じことをして・・・そうそう、葉月の84センチのEカップ巨乳とかアソコ具合も、かなりの感度だよね。だから、かなり使い道もありそう♪だって、高校生で84−54−80のスタイルなのよ?ホント美里ちゃんの血筋って本当に将来性があるよね。ククッ、クククククク・・・・』
胸の部分をクイッと指でずり下げ、ハイレグの股間も横にずらして見せる。ずらしただけで、衣装は脱いでもいないのだが、自慢の乳房や、男を知らない女性器が今にも晒されるのではないかという不安が何度も過ぎる。
『嘘・・・弥生ちゃんに葉月ちゃんまで、毒牙に掛かっているなんて・・・』
ショックの余り、抑えの利かなかった美里の声は、そのまま構内に反響してしまうのだった。

106PON:2010/11/06(土) 01:57:05 ID:v7d9Uc.Q
『メイドと家族ばかりが被害者とは限らないってことね。どうかな、これで怪盗レオンの凄さを改めて思い知ってくれた?美里ちゃん♪』
美里の声が建物内に響いていようとも、鳴沢弥生へと変貌を遂げたレオンは、逃げもせずにそこに悠然と立っている。
股間に鋭角に喰い込むバニースーツ、そして上から覗けば吸い込まれそうなほどの乳房の深い谷間・・・このような格好を学生に見られると思ったら、恥ずかしくなってどこかへ隠れてしまいたくなるものだろうが、弥生はむしろ誰かに見てもらいたいというふうな余裕を醸し出すままだ。
『これ以上そんな高い声を上げて話したら、本当に誰かに見られちゃうかもしれないよ?弥生は、全然それでも構わないけどさっ』
弥生の身体を撫で回すレオンを見て、美里はやり場の無い怒りを何とか抑えようとするのだが、震えが収まる気配が無い。それほど憤っているということだ。
『悔しい・・・悔しいわ・・・』
『美里さん、つらいのはわかるけどここで取り乱しちゃダメだ』
怒りに震える美里の手を、達也はギュッと強く握り締めた。
所詮は女性の細く小さな手ではあるが、それでも達也の温もりを感じた美里は、彼の言う通りまずは落ち着こう、と何度も心に言い聞かせるのだった。

107PON:2010/11/06(土) 01:58:15 ID:v7d9Uc.Q
『クスッ・・・もっと鳴沢弥生の身体で遊んでいたいけれど、楽しみはまだこれからだからね。ねぇ、私の姿が見えなくなったら、海原さんの一体型スーツと衣装を片付けに来てよ』
弥生は、自分の頬や顎を摘んで顔の一部をゴムのように引っ張り造形を歪めながら笑っている。そうして、この顔が偽物であることを知らしめた後、マスクを定位置に戻しつつクルリと背中を向けた。
Tバックになったバニースーツは、正面よりもさらに股間に激しくきつく喰い込み、ヒップの中に埋もれているのがよく見える。
『じゃあ、後始末をよろしくね。美里ちゃん♪』
上半身だけ振り返った弥生だが、彼女のバニースーツは既に腰の上までずり下ろされていた。
胸の前で腕組みをしていなかったら、弥生の乳房の全貌が完全に見えていた所だ。
『クククッ、まだ乳首までは見せてあげないわ。まっ、美里ちゃんは、私の乳首の色も形も知っているだろうけどね。だって、あんなにコリコリと擦り付け合ったんだもの♪』
その言葉に、僅かな反応があったのを見届けた弥生は、満足そうに笑って背中を向けた。胸がプルンプルン・・・と弾んでいるのが背中越しでもよくわかる。
腕組みを解いた弥生の胸は、向こう側に誰かが居れば完全に見られていたところである。だが、誰も居ない状況下では、弥生の全てを自分の物にしたレオンが唯一のギャラリーだった。

そうして、弥生の姿が少しずつ向こうへと遠ざかっていく。
『クク・・・・・クッ・・・んふふっ・・・』
噛み殺したような笑いが聞こえるのは、怪盗が歩くたびに乳房が揺れるのと喰い込みが激しくなるのを身体に感じているからだ。
それを理解しているからこそ、今の弥生の表情がどれほど卑猥になっているのかは何となく想像がついていた。

108PON:2010/11/07(日) 02:44:12 ID:VeLkHfak
弥生の姿が見えなくなったのを見計らい、達也たちは怪盗が立っていた場所へと向かった。
どんな女性の姿にでも化けてしまえるあのような気味の悪い物だからこそ、急いで回収してしまいたい思いは強くあったわけだが、いつどこで怪盗からの奇襲に遭うとも限らないこともあり、慎重な姿勢を保ちながら動かざるを得なかった。

『直線だと近いのに、いちいち回り込まないとならないのが面倒だな・・・あっ、だからこんな場所として選んだのか。アイツが変装を脱いで驚かすのには打ってつけだもんな・・・』
『えぇ、そう思って間違い無いでしょうね』
達也は、あれからずっと美里の手を握っている。
明日香と美里が仲良く手をつないでいるようにしか見えないが、実際はそんなに楽しいものではない。とはいえ、もし二人の間に怪盗が割り込んで来なければ、こんなに積極的には触れて来なかったことだろう。

『あれだ・・・そのまま残ってる』
手すりの真下に置いてあるのは、海原恵の顔や身体を寸分の狂いも無く模った一体型のスキンスーツと、恵の変装で着ていた超ミニのタイトスーツ。それに、肌色のストッキングとビキニの水着である。
見た目ではビキニを間に置いてストッキングを2足重ね穿きしていたように見えたが、置き去りの衣装を見て、本当は似たような色のストッキングを5足も穿いていたことを知った。
そして、そのストッキングの間にはストッキングと同色のインナーが挟まれていて、一着ずつ交互に穿くという、いつものレオンの細かな拘りが見られた。
色の系統が同じな上に、それを悟らせないように手際良く脱いでいたのだから、そこまで股間を窮屈に締め付けていたことなど分かるはずもなかったのだが。

『変装を脱いでいくうちにヒントがあるかもしれないようなことを言っていたけど、それらしいものはあった?美里さん』
『いえ、海原さん以外を思わせるような物は何も・・・』
女性の衣類や身体の抜け殻を、達也が漁ったり探ったりするわけにもいかず、片付けは全て美里が受け持った。
スキンスーツ・ストッキング・インナー・ビキニと、かさばらない衣装ばかりなため、美里の鞄が一杯になる心配は無さそうだ。
『もし、この衣装のうちのストッキングが被害者の物だなんて言われたらどうします?何の手掛かりにもならないですけど・・・』
『怪盗ならば、考えそうなことだね。それでも、僕らが捜しているのはまだ女性とも限っていないから、性別の判断はつくけどね。まっ、怪盗が言う“脱皮ショー”はまだ続くわけだから・・・』
話しを交えながら、コンパクトに畳んだ衣装などをしまっていると、
『随分と、ゆっくり片付けているんですね?のんびりしていたら、本当に誰かに見つかっちゃいますよ。良いんですか?』
と、女性の明るい声が響いて聞こえた。
『誰だ?』
反響した声は、一瞬ではどこから上がったのか判りづらかったが、すぐさま視界に一人の若い女性の姿が入ってきた。
『ふぅーん・・・やっぱりこの位置だと光の具合も丁度良くて、お互いのことがハッキリ見えますね。そこにある海原恵の抜け殻の皺の数とか、美里さんのバーモンブラウンのストッキングの光沢の具合までもね♪クククククク・・・・』
その声の主は、吹き抜けを挟んだ達也たちの向かい側・・・さっきまで、自分たちが居た場所に立っていた。

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110PON:2010/11/08(月) 02:13:31 ID:VeLkHfak
胸元のザックリ開いたTシャツに、身体にピッタリと貼り付いたショートニットパンツの若い女性・・・ニットパンツから伸びる、まばゆく煌くバーモンブラウンのストッキング脚は、美しく長い脚をさらに綺麗に引き立たせている。
乳房の膨らみに谷間、そして股間のなだらかな曲線まで、美しいボディラインを余すところ無く晒しているのはかなりのインパクトだが、強く印象付けるのは綺麗な顔立ちも含めた全てがそうだった。

『うわぁ、中沢まさみだ・・・』
『そ、そんなことあるわけないじゃないですか、達也さん!』
『それは判っているけど、まさかあんな女性にまでなるなんて・・・しかも、あの格好は・・・』
美里は、見とれている達也を現実に引き戻したが、彼の驚きまではどうすることもできない。
『どこが、そんなわけないんです?見ての通り、私は美人女優の中沢まさみですよ?この顔にこの声、それにこの身体、外からでは見えない淡いピンクのアソコの奥にあるビラビラまで全て・・・ね♪』
まさみはそう言うと、胸を腕で抱えながら身体を前に倒し、豊満な胸の谷間を強調させた。
グラビアアイドルさながらのそのポーズは、達也の脳裏に中沢まさみが水着アイドルをしていた頃を呼び起こさせた。
『隠れ巨乳だとか騒がれて久しい私のボディスタイルだけど・・・上から89−60−88のスリーサイズで、Gカップの美巨乳を誇る抜群のボディをだってことを知っているのは、怪盗レオンを含めてもごく限られた人間だけなの。だから、あなたたち二人も誇りに思ってよね♪』
『売れっ子女優が、そんなはしたない格好で出歩くはずが無いのに、いつまで本物気取りでいるつもりなの!それより、さっきまであなたが使っていた弥生ちゃんのはどうしたのよ!?』
美里は、本物の中沢まさみがそんなことするはずがないと強く反論した。
そして、従姉妹の全てを模した偽物の身体がまさみの周りに無いのに気付いて、その行方も問い詰める。
『ちょっと、美里さぁん!そんなに大きな声出さないでくださいよ。私がこんな所に居ると知れたら、大騒ぎになっちゃう!』
声のボリュームを抑えながら、まさみはそう訴えてきた。手をバタつかせながら慌てるその素振りは、本当に困っているようにしか見えないほどだ。
『中沢まさみの姿で、そんな格好をしなければ騒ぎにもならないわ!それに、さっきまで良いように弄んでいた弥生ちゃんの抜け殻の在り処を教えれば尚更にね!』
強気な姿勢を崩さない美里。
『・・・何よぉ、実力派女優の私に駆け引きを持ちかけようって言うんですか?』
膨れっ面を見せるまさみの顔は、男性の達也ならずとも胸を打たれるほどの可愛らしさだ。
しかし、それでもさりげなく腕を組んでGカップ巨乳を揺らし、ボリューム感をアピールする所などは、この中沢まさみはやはり怪盗レオンの変装なのだと思わせる僅かな証拠でもあった。

111PON:2010/11/11(木) 01:31:07 ID:JaxRYs7s
『うぅ・・・別に、中沢まさみちゃんに化けたことを後悔して脱ぐわけじゃないんですからね!』
辺りをキョロキョロと気にする素振りをしながら、まさみはその場でTシャツを脱いでいった。
胸を覆うほども無い面積の小さなマイクロビキニから覗く乳房は、もはやブラジャーの機能など果たしていないようにも見え、89センチのGカップだと誇っていたその巨乳が、全く嘘ではないことを二人は目の当たりにする。
そして、ショートニットパンツと一緒にバーモンブラウンのストッキングを下ろせば、トップスと同じ若草色をした超ハイレグカットのビキニが、まさみの股間に喰い込みながらも何とかワレ目を隠しており、そこから伸びる長い脚線はライトベージュのストッキングに美しく彩られていた。
そんな、乳房の深い谷間と股間の喰い込みを見せつけながら脱ぎ下ろすその仕草は、先程の鳴沢弥生の行為を思い起こさせるほど、綺麗で艶かしいものだった。

『さっきの格好でもギリギリなのに、今の私の水着姿を拝めるチャンスなんて滅多に無いのよ?本当は、もっとじっくり鑑賞させてあげるつもりだったんだけど・・・あとで悔やむことになっても知らないぜ?ククククク・・・』
まさみの声は変わらないながら、明らかに中沢まさみではない別の人格が乗り移ったように、男の口調が混じった。
『何で、そんなことで後悔なんてしなきゃならないのよ?それよりも、弥生ちゃんのは・・・』
『美里さんに言ったわけじゃないですよ。そっちの彼に・・・あ、今は葛原明日香ちゃんだっけ。彼女に言ったんです♪中沢まさみの際どい水着姿を、せいぜい瞼に焼き付けて夜中にシコシコ擦ってくださいよね。じっくりと鑑賞できない代わりに、もう少しだけサービスしてあげるから♪』
弥生の抜け殻のことには触れず、まさみは卑しい笑いを浮かべたまま左右のブラを繋ぐ紐を指でクイッと引き上げた。
僅かな支えを失った張りのあるGカップの乳房が、軽く震えながら二人の目に飛び込んでくる。だが、肝心の乳首の突起と乳輪は肌色の二プレスで隠されていた。
『期待しちゃったと思うけど、乳首だけは隠させてもらうよ。だって、私のオッパイからアソコの奥のビラビラまで、中沢まさみの全てを見るのを許してあげるのは怪盗レオンさんだけって決めているんだから♪』
レオンを羨むほど一途な表情を見せながら、まさみはビキニの上から股間の曲線を焦らすように摩っている。
そして、いつしか細く長い指はビキニの中に滑り込み、ストッキングの上からワレ目の中を弄り回すのだが、その時に残った左手で背中から首に掛けて裂け目を作ってしまうのは、やはり先程の海原恵から鳴沢弥生へと変装を遂げた行為と同じ手順であった。

112PON:2010/11/12(金) 02:23:15 ID:i0V81Emo
『私のこの綺麗なお顔がクシャクシャに歪むのは見られたく無いから、ちょっと失礼するよ?』
そう言うと、まさみは背中を向けた。
ストッキングによってより引き締められたヒップライン、その中に埋もれそうな際どいビキニ・・・と、魅力的な彼女のボディスタイルは、正面からでなくても見所に尽きることは無い。
だが、それ以上に目を奪うのは、やはりまさみの首から背中に出来ている不自然な裂け目だ。
だが、そんな裂け目ができていようとそこから血が零れ出るなどは決して無く、中からチラリと覗くのは、健康的な褐色肌と、上半身に着込んであるらしき赤い布だった。

『あっ、私が背中を向けているからって、おかしな行動はしないでよね』
釘を差そうと上半身だけを達也たちに向けたまさみは、マスクを脱ごうとするまさにその最中だった。見とれるほどのその美貌は、ゴムのようにのっぺりとして、その原型を半分以上留めていなかった。
『そうそう、そうやって大人しくしててよね♪』
『うっ・・・女優の顔であんなことされると、さすがにイメージも変わるよな・・・』
歪んだ顔を見られたくないと言っておきながら、脱皮シーンのポイントをアピールする点はやはり怪盗レオンらしい。
そんな、一枚のマスクと化しつつある中沢まさみの目の奥では、レオンの目がギラリと光り、二人のことを注視しているように見えた。
『やっぱり、付き合いが長いと私の考えも伝わるみたいで、嬉しくなるよ♪』
怪盗がこちらを見ていなくても、達也たちが隙を衝いて何かできる訳が無い。
そんなことをすれば、自分たちは余計に追い込まれてしまうし、ヒントが得られるかもしれないその可能性も失うことになるからだ。
それを知っているからことなのだろう、まさみは無警戒に背中を向けると、裂け目に手を入れてスーツを脱ぎ始めた。
『うぅ、あんなに伸びて・・・』
裂け目の幅が徐々に広がり、色の違う肌と、背中の布地の見える範囲が次第に大きくなってきた・・・と思うと、まさみの髪が消えて無くなり、中からはショートカットの髪と共に、裾の短かな赤いタンクトップを着た女性の上半身が現れ出た。中身の抜けたまさみのマスクはというと、赤いタンクトップの胸の辺りでぶら下がっているようだ。
『ふぅ・・・このマスクを被ってからそんなに経っていないのに、もう髪がペタペタになっちゃってる・・・』
レオンは、手で髪をワサワサと触り、髪型を元に戻している。少し高めのその声は、中沢まさみから今の姿に合う声になったようだ。
『これだと、私の中に隠れている女の子たちも心配になってくるわね。早く、出番を用意してあげたほうが良いかも』
聞こえるような独り言を言いながら、中沢まさみの一体型スーツを下半身までスルスルと脱ぎ下ろしていく怪盗レオン。だが、これまでのように正面を向いて胸の谷間をアピールして来ない。
よく見れば、これまでと比べ、胸や肩を覆う衣装はそのボリューム感を伝えるにしては少々生地が多めなようだ。また、胸のサイズも、ここまでに見せていた巨乳を誇る女性のと比べたら小ぶりな印象なのが背中越しでも察しがつく。ただ、その代わりにとでも言うのか、引き締まった脚線とヒップラインの美しさを強調するようにして脱ぐのは、そこに自信があるからだろうことは想像に難くなかった。股間を覆う水着の方は、かなりのハイレグカットになっていて、美里の鞄にしまった水着の際どさと大した違いが無いのは一目瞭然だからだ。
『やっぱり、予めストッキングを穿いておくと、スルスルと脱皮ができて楽だわ♪・・・って、そんな暢気なこと言っている場合じゃないよね。中沢まさみほどじゃないにしろ、どうせ私も有名人なんだから♪』
ストッキングを穿いていなくても、その健康的なスタイルは十分すぎるほど綺麗なのだが、ストッキングを穿く利点はそういう意味も兼ねていたらしい。
片脚ずつストッキング脚を抜き取って脱皮を完成させるまでの間に、ヒップを覆うビキニが少しずつ間に埋もれていき、秘部の形を浮かばせるのではと達也の期待を煽らせる。
『ねぇ、あなたたちもそう思いますよね?』
ストッキングの重ね穿きの便利さを指しているのか、それとも有名人であることを指しているのか、曖昧な尋ね方ではあったが、彼女がこちらに向き直ったのを見た時、その言葉はどちらも指しているのを二人は知った。

『浅野美和って名前、知らないはず無いですよね。だって、超有名な美人ビーチバレー選手なんだから・・・ククククッ』
自ら正体を名乗った怪盗の姿は、確かにどこをどう見ても間違いなく浅野美和の変装に変わっていた。

113PON:2010/11/15(月) 13:55:40 ID:IVW4UewY
『本当に何でもアリだな。アイツの手に掛かると・・・』
レオンのそのレパートリーの広さに、二人とも素直に舌を巻く。
山瀬若菜、泉川愛里、海原恵、鳴沢弥生、中沢まさみ・・と来て、まさか浅野美和にまで化けてしまうとは、ジャンルを問わないその変装ぶりは尊敬にすら値した。

『“ビーチの妖精”なんて言われてる私の美貌を近くで見てどうです?この健康的なスレンダーボディを武器にモデルなんかもしているから、見蕩れるのも無理はないと思いますけどね』
腰に手を当てたまま、クルリとその場で回ってみせる美和。
テレビでよく見る競技用の水着姿の浅野美和が、こんなに近くに存在していることが改めて実感できる。それまでそこに立っていた美人女優、中沢まさみのGカップ巨乳の存在はどこへやらだ。
『上から83−60−86のスタイルで、オッパイはCカップなんですよ?本物の美和は、胸のカップまでは非公表にしているみたいだけど、怪盗レオンに掛かればそんな秘密もすぐに暴露されちゃうの。ストッキングが似合う脚線を持っていることもすぐにバレちゃったくらいだし、もうこんな水着姿でいても、あの人には私のことなんて既に丸裸みたいなものね♪』
シェリーベージュのストッキングを摘み上げ、ビキニの喰い込みを直したりしながら、自慢げにスレンダーな身体に触れる美和。胸にピッタリと貼り付いたタンクトップには、小さな突起が僅かに浮かんでいるようだ。
『あれはたしか、ビーチバレーの大会中・・・フィギュアスケートの浅羽奈央ちゃんがフィギュアの衣装を着て応援に来てくれたから、リンクの妖精とビーチの妖精とか言われている二人で楽しく会話して・・・と思ったら、奈央ちゃんがその場で顔も衣装も脱ぎ去って、水着を着ていた私の身体とこの美しい顔も盗んで行ったんだっけ。この、ロゴの入った競技用水着も、その時の私がつい最近まで着ていた物で、奈央ちゃんから私に変装した怪盗レオンはコレを着て大会に出て・・・顔やスタイルどころか、乳首の形からアソコの中まで同じになっていれば、この水着が似合わなくて正体がバレるなんてことも無いってね。ククククククク・・・・』
今の顔に浮かべる卑しげな笑みは、本物の彼女が絶対に見せることのないであり、浅野美和の全てを自らの身体とした怪盗レオンにしかできない表情であった。
『でも、あなたたち二人は、浅野美和の着替えシーンまで見られるんだからラッキーですよ?怪盗レオンさんが、有名人女性の変装を二人続けてしていたからこそ、滅多に見られない競技用水着の下までも直視できるってことだものね♪』
胸下までしかないタンクトップをスルリと持ち上げる。
だが、その下にはビキニが着込んであることは、ネックストラップが見えていることからも判断がついた。そして、中に隠れていたトップスもまた、本物の美和がビーチバレーで着ていた水着を盗んだものであるため、彼女のCカップ美乳の曲線にしっかりとフィットして、乳首の突起までもを鮮明に浮かばせていた。

114PON:2010/11/17(水) 02:44:35 ID:a1hTG6XE
『あの言い振りだと、次は有名人女性では無さそうですね?』
『“二人続けていたからこそ”って言い方のこと?でも、アイツのことだから、そう思わせておいて・・・ってことは有り得るよ?』
『そんな・・・また、浅野美和みたいな名前の知れた人の変装だとしたら、あとどれくらいこのままなの?怪盗の変装が有名人であるうちは、終わりは来ないのよ?』
『そうならば、本当にここで大声で騒いだ方が早いのかもしれないな』
『でも・・・狡猾な怪盗だからこそ、人が集まるとなったら私たちの家族や知り合いに化けてしまいそう・・・もし妹の亜樹にでも化けられて痴態を晒されてしまったら、本当にどうしようも無くなってしまうわ』
こんなことで時間を浪費したくはない。だからこそ、早くこの状況から解放されたい二人なのだが、怪盗の言う“脱皮ショー”が終わる気配が無いうちは、今はとにかく気が済むまで女性たちの変装を露にして欲しいという思いであった。

『浅野美和の次が誰なのか・・・とても気になっているみたいね。クスッ、楽しみにしててよ?次の女の子も、怪盗レオンに気に入られるほどの美女だから♪』
有名人でなくとも、見知っている女性の変装を披露されるうちは、驚かないでいられる自信など少しも無い。それも、初めて見せられる女性たちの姿となればなおさらだ。
『クククッ、二人の視線が痛いくらいに感じるわ。ちょうど、83センチのCカップをしたオッパイの辺りと、ビキニに浮かぶ股間の曲線の二箇所にね♪』
二人の注目を浴びながら、美和はタンクトップを脱いでビキニ姿になった。
“ビーチの妖精”と呼ぶに相応しく、日焼けが残るスレンダーボディに赤いハイレグビキニがとても映えている。

『ここからはお楽しみの美和の裸を・・・と思ったけれど、そこまではいくら何でもサービスしすぎかな?だから、怪盗レオンなりのやり方で私のスレンダーボディーをチラ見せしてあげるわ』
そう告げた美和は、ビキニの中にスルリと手を忍ばせていく。
左右の乳房に手を重ねると、彼女は自らの胸の感触を味わうべく揉みしだき始めた・・・と思えたが、ソフトタッチしたようにしか見えない優しげな動きをするうちに、胸の間にパックリと裂け目が出来ていた。
中沢まさみから浅野美和に脱皮した時に背中に出来ていた裂け目が、美和の胸の谷間に沿って現れたと思って良いほどに、長さも幅も同じ程だった。
当然ながら、その裂け目から覗くのは艶やかな白い肌で、それが現れると同時に胸から手を離したが、美和の胸はググググ・・・と微妙な速さで外側へ動いていく。乳首の突起も、今にもトップスの外に零れ出てしまいそうだ。・・・ということは、美和の内側に隠れている変装が女性の物であることは言うまでも無く、その女性は美和よりも胸が大きいことが推測できる。
『うわぁ・・・私の中に隠れている女の子は、どれくらいの巨乳なのかしら?トップスの面積が小さいから、このままだと美和のオッパイが勝手に出て来ちゃう・・・』
力を加えずとも自然と動き出した左右の乳房は、まるで地殻変動でも始めたように離れてしまう。だが、美和の表情には少しの焦りも浮かんでいない。むしろ、乳房が出てしまいそうなのを面白がってほくそ笑んでいるようだ。
『だったら、先に脱いでも同じことね。谷間は裂けて、胸もこんなに外側に向いてたら、美和の胸がどんな形でどんな張りを保っているかも伝わりにくくなっているはずだもの』
意を決した、というほど大層なものではなく、これも計算通りなのだろうが、美和はトップスをズルッと首元まで持ち上げた。
中からは、スポーツウーマンの引き締まりつつも存在感を漂わせる綺麗な胸が現れるが、今の状況ではその綺麗な曲線が次第に歪みつつある。だが、それでもまだ美和の乳房の造形は微妙に保たれていた。

115PON:2010/11/18(木) 02:15:25 ID:a1hTG6XE
『クククッ・・・あーぁ、とうとう浅野美和のオッパイまで見られちゃったね。中沢まさみちゃんのような巨乳じゃないけれど、少しくら小ぶりなオッパイも悪くないでしょう?』
モデル業もしているだけあって、ただ引き締まっただけではない、怪盗の好みに合わせたようなCカップ美乳である。
美和は、小さく弾みながら現れた自らの乳房を、堪能するように摩り回している。
『それに、この通りニプレスもしっかりと装着済みだから余計に美和のオッパイが分かりにくいわね♪もちろん、これだって美和がいつも使用しているメーカー特注のニプレスだから、簡単には剥がれたりしないわ。ビーチでレシーブとかアタックしていると、ポロリなんてすぐに起こり得るでしょ?しかも、動いているうちに汗とか砂が胸に触れて剥がれ易くなることもあるし・・・だから、このニプレスは美和に限らず選手としての必需品なの♪』
美和は、ニプレスの周りをふにゅっ・・と摘んで剥がして見せようとする。
しかし、言っていたように少し引っ張ったくらいでは乳房が伸びるだけで剥がれそうに無い。それほど強力な粘着力であるようだ。

『怪盗レオンが浅野美和の変装スーツを手に入れてからは、コレをお気に入りの一つに加えたって話ね。ストックが切れた時には、こんなふうに一体型スーツで浅野美和に変装した上で注文して、しかもその場で装着具合を確かめる徹底ぶりで。業者は、“美和からの注文が最近になってやけに増えた”なんて不思議がってたわ。普通に美和に変装するだけなら早くは減らないだろうけど、美和の特注品っていうのが嬉しくて、色んな美巨乳な女の子に化けては、ニプレスの上に付け乳首を着けて遊ぶようになったらしいの。分かり易く言えば、ちょうどこんな感じに・・・ね♪』
笑顔でウィンクしながら見せているのは、肌色の乳輪と乳首を模ったシリコンだった。いつの間にか、手の中に隠し持っていたようだ。
『達也クンが美和の乳首だと思っていたものは、残念ながらニセモノでした♪期待させちゃってたらゴメンね?でも、美和のオッパイから型取った物だし、質感も色も見分けなんて簡単につかないよ?だから、そんなにガッカリしないでよね』
可愛らしくおどけて見せると、付け乳首を達也に向かって放り投げた。その拍子に、美和の裂け目から覗く正体不明の大きな胸が縦横に大きく弾んで、その上で被さった美和の胸も一緒に揺れている。
『おっと・・・』
達也は、思わず手を出して受け取ってしまった。
美和のを模ったというそのシリコンには、まだ胸の温もりがしっかりと残っていた。

116PON:2010/11/18(木) 02:21:54 ID:a1hTG6XE
『私の乳首を受け取ってくれてありがとう♪早速だから使ってみたら?ちょうど、Fカップの大きなオッパイを持っているんだし』
『冗談じゃない、そんなことできるわけ・・・』
視線を落とすだけで、葛原明日香のと寸分も違わない乳房の谷間がワンピースから覗いている。その胸に装着するなど、思っていてもできるはずがない。
『そう?浅野美和の気分を少しでも味わえるのに、もったいないなぁ〜』
付け乳首から視線を美和に戻した二人。
だが、その時には美和の美乳はすっかりその造形を崩してしまっていた。
『私なんて、自分の胸がこんなに裂けてもまだ美和気分でいたいから、こんな仕込みまでしているのよ?』
胸の裂け目から見えていた巨乳が、美和の胸を完全に外側へと追いやり、その豊かな膨らみを二人に向けて露出させている・・・何とも奇妙な光景だ。
中から覗く胸の先端には、達也の手にある物と同じ、美和の胸から模った乳首が貼り付けてあった。
『乳首と乳輪を剥がせば、こうやって美和特注のニプレスも貼ってあるし・・・こんな準備を、あとどれくらいの女の娘がしているのかしら?クククッ』
ペリッと剥がした乳首の下には、しっかりとニプレスが貼り付けてある。
美和は、そのニプレスをも剥がしていくのだが、乳房が痛そうなほどに無理やりに引っ張られてしまう。それでも、美和の表情は少しもそれを感じていないように平然としていた。
『うわぁ、伸びてる伸びてる・・・♪』
やがて、ニプレスの内側のガーゼが見え、それと共にカーゼの繊維が付着した薄茶色の乳輪と乳首が少しずつ現れてきた。

『うーん、このオッパイの下に付け乳首が仕込んであるなんて、全く想像ができないわね。どう見ても、本物の女性の巨乳が備わっているようにしか見えないもの』
ニプレスを剥がし取り、ツンと尖った乳首を指で押し込んでいる美和だが、その弾力具合を見る限り、彼女の言う通り何もおかしな様子は見られない。
そもそも、胸の裂け目から美和のとは違った女性の乳房が現れていること自体がおかしなことではあるが。
『・・・ということは、ひとまずはやっぱり一般人女性に変装を戻すのね』
『ん?美里さん、何か言った?』
『・・・いえ、ちょっと独り言です』
『そう・・・?』
中沢まさみ、浅野美和の変装では胸を全て見せることは無かったが、今は鳴沢弥生や海原恵の時と同じように、乳首までをも晒して乳房の全容を惜しげもなく見せている。それを考慮すれば、また自分たちの知り合いに変装するつもりなのだろう。
胸しか見えていない次の女性とは、一体誰であるのか。弥生に化けた時は誰にも見られはしなかったが、これからも無事である保障はどこにもない。豊かな胸のサイズだけで判断などつきはしないが、レオンが初めて見せる姿であることだけは間違い無いだけに、意識は美和の胸を押し開いている艶やかな胸にばかり向いてしまうのだった。

117PON:2010/11/19(金) 02:12:02 ID:3P5mSVmE
『んふふふっ♪さて・・・と』
一息ついてから、怪盗は軽やかに飛び上がった。
『えっ!?』
『あっ!!』
美里と達也は、怪盗の突飛な行動に声を上げてしまい、その声は大きく構内に反響した。

『そんなにビックリした?浅野美和の運動神経を甘く見てもらっちゃ困るわね♪』
弾む胸を押さえるようにして、腕を組んで得意げにする美和が立っているのは、幅10センチ程度の手すりの上だ。
裸足ならまだしも、ストッキングを重ね穿いた脚で、バランスを綺麗に保ったまま立っている。
手すりの向こうに見えていたハイレグを喰い込ませた美和の股間と、ストッキングの煌く脚線が、より二人の視界に近くなる。
もし、吹き抜けから落下しようものなら一たまりも無いはずだが、そのバランスは少しもブレることがない。これも、怪盗レオンのすば抜けた身体能力の賜物だろう。

『あ・・・』
『心配しなくても、絶対に落ちたりなんてしないわよ♪』
『心配も何も、そんなことをしたら目立ってしょうがないだろ!下から誰かに見られて困るのはお前の方じゃないのか?』
誰かが来てしまう・・・そんな心配はどこへやら、普通にこの距離感での会話になっている。
『アハハハッ!まだそんなことを気にしてたの?あんなのウソに決まってるじゃない。浅野美和とか中沢まさみのこんなポロリ姿を見られたら大変なのは当たり前だけど、そうならないようにここに居る連中は、とっくに眠らせてあるわ。怪盗レオンは、睡眠薬の準備だって怠らないこと、もう忘れちゃったの?』
美和の高笑いが、建物全体に響き渡る。
『何だよ!そうだったのか・・・』
『だけど、学生たちを全員眠らせるなんて・・・言うほど、簡単なことではないはずよ。常識では考えられないわ』
美和は、達也たちの言葉を聞きながらも手早く赤いビキニを脱ぎ下ろしており、既にシェリーベージュのストッキングからも脚を抜き取ってしまう所まで及んでいた。
『クククククッ、何を今さら・・・非常識なことをするのが、怪盗レオンでしょう?手すりの上でストッキングを脱いだり、校内の生徒を眠らせるのなんて、レオンにしたらまだ常識の内だわ。非常識って言うのは、誰も見分けがつかないくらいに浅野美和に変装することを指すんじゃない?あと、美和のオッパイの下からこんな巨乳を見せるのも非常識と言えるよね♪』
脱いでいる途中の美和の顔には、正体不明の女性の乳房がふにゅふにゅと当たっている。これほどの巨乳を誇っているのだから、怪盗がその谷間をアピールしてくるのも今では当然の行為だ。
そうして、シェリーベージュのその下からは、中沢まさみのとは色違いのゴールドのマイクロビキニとハニーブラウンのストッキングが穿いてあるのが見えていた。
足場の狭い場所でも、そんな不自由さを一切感じさせること無くストッキングを脱いでしまうのは、もはや曲芸の域に達していると言って良かった。

『さあっ、マイクロビキニとストッキングも脱いじゃうからね』
極小サイズのビキニも下ろし、とうとうハニーブラウンを直穿きしただけの格好になる。
『ビキニをずり上げて、下はストッキングを穿いただけの浅野美和なんて一生見られることの無い姿かもね。今の私を、瞼にしっかりと焼き付けておくことをお勧めするわ♪』
ストッキングを脱いでしまえば、股間を隠す衣類など何も無い。
中沢まさみから脱皮する時には、これ以上は見せることは無かった。浅野美和の裸体は怪盗にしか見せないと自慢していたが、美和の身体をコピーしてあると言うには不完全な今のスタイルであれば、美和の秘部を見せてしまうのも構いはしないとでも言うのだろうか・・・
怪盗の思惑を計れないままだが、美和の身体から脱皮することなくレオンはストッキングも脱いでしまった。

118PON:2010/11/19(金) 02:15:58 ID:3P5mSVmE
『どうかな、浅野美和の裸体は?ニプレスと前バリは貼らせてもらっているけど、全て見せてあげてると言っても過言じゃないよね?』
美和の股間までがとうとう見えてしまった・・・そう思えたが、脚を軽く開いた美和の脚の付け根・・彼女の股間部分には肌色の粘着テープが貼ってあった。
テープの幅が狭くなっている箇所があるのは、美和のワレ目の奥にまでピッタリと前バリが貼り付けてあるからだ。

『美和のアソコのビラビラ、どこまで浮かび出ているかな?ギリギリまで見せてあげようと思って、ピッタリと貼り付けておいたんだけど。もちろん、この前バリも浅野美和が特注している代物で、粘着性はニプレスよりもさらに強力よ。だって、ビキニがズレでもして大事なアソコが見えたら大変だし、水着に私のワレ目の形がクッキリ出ただけでもゴシップ紙のネタになっちゃうもの。だけど、コレのおかげでビキニが激しく喰い込んで来ないのは、とっても不満なのよね』
美和は、脚を開いたまま恥肉の辺りを引っ張って見せた。美和の膣口から奥に掛けて、隙間無く前張りが貼られているのが手に取るように判る。ある意味では、直接局部を見るよりも興奮してしまう見せ方だ。
『大会では、ストッキングも穿けなければ、前バリのせいで喰い込みもキツくできないでしょ?美和に変装するのは大好きだし、パートナーの女の子とか他の美女をコレクションに加える狙いで、今までにも10回くらいは本物と入れ替わって大会に出たこともあったかな。だけど、美和とか他の女性選手に化けて出場しているうちに、欲求を満たす方法を別の方法で見付けたの♪・・・こうすれば、もっと良く見てもらえるかしら?』
美和は、手すりの上に立ったまま反転すると、身体を向こう側へ倒す。
そして、ヒップを両手で横に引っ張れば、前バリで隠された肛門とワレ目の両方が見え、テープは美和の股間を半周するように一枚だけで貼られているのが判った。

119PON:2010/11/19(金) 02:17:49 ID:3P5mSVmE
美和の膣口から膣壁の一部まで貼り付き、文字通りワレ目に入り込んでいた前バリだが、そこは少しずつ丸い突起が浮かび上がっているのが見え始めた。そして、肛門の穴に埋もれていたテープにも何か膨らみが見えている。
『美和のアソコから、何かが生えているのが見えるでしょう?女の子なら、こんなこと有り得るはず無いのにね。果たして、コレは男のモノを模ったバイブかしら?それとも、睡眠薬の入れ物かな?どちらの可能性もあるわね。だって、どっちも実際に大会中にやったことがあるんだから♪』
両足を開いた間から、横からニヤついた顔を覗かせる美和。
『この前なんかだと、浅野美和を眠らせてまんまと試合に参加した後、次の試合までの間の控え室でペアの子を眠らせるために、前バリを貼り直すフリをしてアソコに仕込んでおいた催眠スプレーをズルッ・・てね。その後は、本物の美和を起こして、私はパートナーに化けて次のゲームに臨んだわ。もちろん、アソコに催眠スプレーを挿入したまま試合に挑んだの。だって、次の試合ではまた浅野美和として試合に出るんだから♪そうやって、美和たちはバレーのゲームをして、私は浅野美和ペアの一人一人と交互に入れ替わるゲームと、本当の試合の両方を楽しんだってわけ♪こんなことは、美和と対戦してる時もやったわね。おかげで、ビーチバレーの美人選手は殆ど手に入ってるよ。美和の下に居る巨乳の女の子は、またビーチバレー選手かも・・・』
その時のことが頭に思い起こされているのだろうか、レオンは美和マスクを引き伸ばして顔を歪ませると、くぐもった声を漏らしながら楽しそうに笑った。

『でも、さすがに何度も試合に参加していると、コレクションも潤ってきてね。でも、せっかく手に入れた浅野美和の変装スーツを着て遊びたいじゃない?そんな時に、バイブを入れたまま試合に出ることを思いついたの。付け乳首の中に仕込んだスイッチを、ブラを直すフリをしながら押してウネウネと動かして・・・だって、催眠スプレーだと自動的に振動してくれたりしないからね。美和特注の前バリのおかげで、バイブが独りでに出てきちゃうなんてことも無くて、思う存分試合と快感を堪能できたよ。面白かったわよ?前衛に自分が入って、お尻のところで後ろの子にサインを出す時、私は前バリに浮かび出たバイブをお尻の穴とアソコの両方とも押し込んで見せたのにも気付かないんだから。美和に限らず、どの女子選手も気付くことはなかったわね。一つ前のゲームでは、自分がアソコのバイブをズブズブ押し込んでいたことも知らないでさ・・・ねぇ、私の武勇伝、聞いてる?コレも私の楽しみの一つなんだから、ちゃんと聞いていてよね』
美里たちからの反応があまり無いと見ると、美和は歪んだマスクを戻して仕方ないな・・・といった表情を見せる。
そして、股間の膨らみに手を這わせると、またも二人を驚かせた。手を離した時には、前バリに浮かんでいた異物の膨らみは消えて、肛門のテープは穴の中にすぼむほどに入り込み、ワレ目の方も膣襞の一枚一枚の形状が浮き出てしまうほど、ピッタリと貼り付いた状態に戻っていたからだった。

120PON:2010/11/22(月) 14:10:22 ID:.WDAMrwo
『では、気が済んだ美和さんはそろそろ脱皮するとしましょうか♪“脱皮ショー”っていうわりには、お話ばかりしてちょっと時間掛け過ぎたものね』
股間の異物も消し去り、身体を起こした美和だが、まだ自分の乳房と別の女性の乳房の4つを備えているという奇妙な姿のままだ。
『やっぱり、胸の谷間から一気にズルリ・・っていうのが楽チンかな』
自分の身体を見下ろし、手を胸に這わせながら身体の中へスルスルと入れていく。裂け目が首へと広がり、手は美和の顔の下を蠢くように動いて美和の顔から生気を奪った。
『次にテレビで浅野美和を見掛けた時には、アソコの喰い込みを注意して見ておいてよね。前バリも貼らずに、ハイレグビキニにバイブの膨らみとかワレ目の縦スジを浮かばせてプレイしていることがきっとあるはずだから♪』
口も動かぬままだが、マスクと化した美和の顔の奥から彼女の声が聞こえた次の瞬間には、一気に頭が抜け落ちて背中へと垂れ下がり、美和とは違った女性の綺麗な顔が現れる。
『ふぅー・・・Gカップ巨乳だけを晒して、後は美和さんの身体の中で我慢しているのは、さすがに辛かったわ。胸が空気に当たったり、美和さんが私のオッパイに触るから、少しずつ乳首が立ってきちゃって♪』
そう話す声は、もちろん美和よりも一音高めの音で、今の顔に合う声質となっていた。

『やっぱり、有名人じゃなかった・・・』
美里は、予想した通りだったと独り言を零しながら、浅野美和の一体型スーツから上半身だけ抜き取った怪盗の姿を見つめていた。
一方の達也は、自分たちの身内では無かった安堵感と、上半身に何も纏わない友人の裸体を見せられたショックとが入り混じった複雑な表情を、明日香の顔に浮かべている。
『あの女性は、確か・・・』
その顔には、美里も見覚えはあった。
記憶力や洞察力に優れた美里でありながら、名前をすぐに思い出せないのは、今日一日だけであまりにも怪盗レオンに振り回されたことが大きな原因になっていた。

121PON:2010/11/22(月) 14:30:42 ID:.WDAMrwo
『美里さんは、自分の親戚や親友じゃなかったことに安心したんじゃない?』
手すりの上に立ったままの怪盗は、浅野美和の面影を全て脱ぎ去るべく、腰から下を脱ごうと美和のスーツを握っている。裸足になった分、狭い足場の上でもさらに安定感が増したようだ。
だが、いくら裸足になっているとはいえど、変装を何着も重ねているであろう怪盗に取っては、これも衣類を纏っている感覚であるはずなのだが・・・
『でも、達也クンの心の中はどんな感じかな?86−59−85のスリーサイズで、美里さんと同じGカップ巨乳をぶら下げている桐原桃美ちゃんの裸を目の当たりにしてるんだから、きっと冷静では居られないはずだよね。いつも会っているけど、桐原桃美に変装した私とは初めまして♪だよね?まっ、こうやって目の前に立っている桐原桃美が怪盗レオンの変装なんだよ、って明かすのが“初めまして”って話なだけだけど。クククククク・・・・・』
これまでにも、桃美の変装で何度も会っているが、達也がそれに気付かなかっただけだ・・・そう言いたげだ。だが、これほど完璧に化けられて偽者と言い当てられるのなら、ここまで翻弄されることもない。
『つい最近の話だと、サークル合宿で超ハイレグのバニーガールのコスプレをした時に会ったばかりだけど、全然怪盗レオンの変装だって気付いた様子も無かったもんね。ニセモノの顔で、ニセモノの身体をした桃美が、自慢のGカップ巨乳の谷間を見せてレースクイーンが使うようなツヤツヤの肌色ストッキングを穿いて・・・キミが私の身体を嘗め回すように見てくれたの、昨日のことのように思い出すよ♪』
過去の話を引きずり出し、達也に自分がどこで暗躍していかのかを思い知らせる。
『あの時、バニーガールの格好を披露するだけで終わったのは、他の女子たちのスキンスーツを作る目的が別にあったからなのよね。日が経つと、女の子ってスタイルが微妙に変わるから、随時更新していかないと完璧な変装もできなくって』
桃美は、自分の身体がいかに本物の彼女と寸分の狂いも無いかを示すように、胸や股間や腰のくびれなど、美しい身体の曲線を撫で上げた。
『合宿に同行させてもらったおかげで、引き続きサークル仲間たちに完璧に変装できるようになったよ。バニーガールになった桃美に乗せられて、競泳水着になった高原美奈子も、レオタードを着た松島美琴も、みーんな私の変装だったのよ?“こんなハイレグを着るんだったら、ストッキングくらい穿かせて”なんて言ったのも、みんなお芝居。ただ、巨乳のボリューム感を味わうだけだと物足りないだろうから、オールスルーの肌色ストッキング脚もサービスしてやろうか・・・ってね。股間に縦スジが浮かんでいたのは、前バリをワレ目の奥にまでピッタリ貼り過ぎて、インナーもストッキングも喰い込ませてまくったからね。もちろん、あれだってわざとやったことだよ♪・・・あっ、さっきの山瀬若菜の変装も、この桃美のスキンスーツもその時の賜物だからね♪』
鼻を摘んだ彼女は、そのままグイッと前に引っ張った。マスクが鼻を支点にして、潰れたようになって伸びていく。ふるふると揺れる乳房までもがグググ・・・と持ち上げられていた。

マスクを元の位置に重ね合わせると、桃美は自慢げに仁王立ちをしていた。
普段は髪をポニーテールに纏めているが、ストレートに髪を下ろした状態の彼女もとても似合っていて、新鮮な発見であった。だが、そんな桃美の髪型がどうこうよりも、その巨乳を堂々と露出している姿であることは、新鮮などといった有り触れた言葉では片付けられないほど衝撃的だった。
『ちゃんと私を見ていてよ?浅野美和から脱皮して、桐原桃美に完璧な変装を遂げるまでの瞬間を・・・』
腰から下へスーツを脱いでいくということは、桃美の巨乳の深い谷間を再び拝むことになる。先程は胸以外の外見は浅野美和で占めていたが、そのスーツを脱ぎ掛けの今では本物の桐原桃美がリアルに谷間を強調しているようにしか映らない。
腰を抜き取り、前バリを貼った美和の股間も剥がれてくると、ストッキングなどを一切穿いていない桃美の股間が全て現れてしまった。
しかも、桃美のワレ目には男性器を模った透明色の異物が咥え込まれていて、美和のスーツと桃美の秘部を繋ぎ留めている格好だ。
『あっ、そうだった。美和さんが、前バリの上からバイブを押し戻してたんだっけ?結局、美和さんが隠していたモノがこんなに太いバイブだったってこと、思いっきりバレちゃったね♪』
美和のワレ目を押し開きながら挿入された異物は、美和の膣壁から桃美の膣内まで貫通していたということで、美和のスーツが脱げていくうちに、バイブがズルリ・・・と抜け出て桃美のワレ目にだけ突き刺さっている形になった。
無色なバイブは、パックリと開いた桃美の膣襞の色を間接的に映し出す。その色は、名前と同じで美しい桃色をしているように見えた。

122PON:2010/11/23(火) 02:30:16 ID:.WDAMrwo
『ほらぁ、やっぱりストッキングが無いと脚に纏わりついて脱ぎづらいよぉ〜・・・』
桃美は、爪先を美和のスーツから脱ごうとしながら、誰にボヤいているのか分からないような独り言を漏らしている。
その間も、桃美の乳房はたぷんたぷん・・・と揺れ、隙間無くワレ目を押し開く異物も、亀頭部分を覗かせたままになっていた。そして先端からは、ポタポタと少しずつ粘液が滴り始めて抜け殻と化した美和の身体に落ちている。つつつ・・・と糸を引いていく愛液が、明かりに当たってまばゆく光っていた。

『やっと、全身まで桐原桃美の姿に脱皮できたわ。フフフッ・・・まさか、いきなり裸体を晒して来るとは思っていなかったと見えるね。確かに、バイブを咥えたアソコまで見せることになるのは私としても予定外だったけど♪』
身体を起こし、桃美へと化けてしまったことを見せ付ける怪盗は、目を奪うほどのGカップ美巨乳を寄せ上げ、股間の異物を掴んでズリズリと動かしている。
膣壁を引き摺るほどの激しく強い快感が身体全体に行き渡っているはずだが、桃美の顔には嬉しそうな笑顔だけが浮かんでおり、一方で彼女の脚はその刺激のせいで小さく震えているようにも見えた。
『浅野美和が、これほどの極太バイブをアソコに咥え込んでいたなんて信じられないでしょ?・・・あの“ビーチの妖精”と言われている美和が、自分の手でワレ目の入り口よりも大きなサイズをしたコイツを挿入する姿、見せてやりたかったぜ。ククククク・・・』
『んもぉ、そんな恥ずかしい姿、見せられるわけが無いでしょ?桃美の挿入くらいなら、誰に見せても良いけど、美和さんのバイブ挿入シーンを見ても良いのは、怪盗レオンと美和さんだけ♪・・・って、どっちも同一人物か☆』
声は桃美のを操りながら、男口調を混じらせて楽しんでいる。
『それにしても、あの時は本当に興奮したよ。桃美の身体を、超美人アスリートの浅野美和が覆っていくんだから。しかも、美和のアソコを貫いたこのバイブが桃美のアソコにまで深く突き刺さすなんて・・・そこへ、特注の前バリで栓をされたでしょ?ずっと、二人のアソコはグチュグチュに濡れていたのに、隙間無くバイブが刺さっているから愛液がなかなか滴って行かなくって・・・今は栓も剥がれて桃美のアソコが露出された分、少しだけズリ出てきているけど、コレを抜いたら一気に大洪水を起こしちゃうし、今さら抜くに抜けないね♪』
そう零した桃美は、バイブをズブズブと押し戻していく。すると、透明な粘液が僅かに溢れ出て来た。
『さすがに、手すりの上で挿入するのはマズイかな?桃美が、自分のエッチな液で滑って落下したなんて行ったら、シャレにもならないし♪』
そうして挿入されたままのバイブは、とうとう亀頭の先端だけをチラリと覗かせるくらいにまで押し戻され、裂けるほどに開かれたワレ目は何も無かったかのようにシュルシュルと狭くなっている。その代わり、外見から見えない桃美の膣内では、赤い襞という襞がバイブにうねるようにして絡まり付いている。その名器ぶりは、桃美だからこそここまでの出来栄えになっているが、まるで意思を持っているかのように動いているのは、これは怪盗の意思に因るものであった。

123PON:2010/11/23(火) 02:41:37 ID:.WDAMrwo
『ハッ!・・・っとぉ。着地成功ね♪』
桃美は、胸を弾ませながら手摺りから軽やかにジャンプした。
溢れた粘液で脚が濡れているはずだが、何も無かったようにスンナリと着地している。バイブは抜け落ちることも無く、同化してしまったかのように生え出ているが、押し戻されて先端だけ覗かせていたバイブは、今のショックでまたズルリと出て来てしまったようだ。ワレ目がまたムリッ・・・ムリッ・・・と裂けそうに開かれて始めている。
『クククッ・・・』
ワレ目が開いているのを感じたのか、桃美は小さく笑った。だが、それを知ってどうするわけでもなく、足元に置いてあったボストンバッグを手に取った。
『このバッグに見覚えがあるでしょ?』
そのバッグとは、達也が持っているバッグと同じ物だった。
『達也クンの部屋から盗んで来た物だよ。美里さんが、キミが居ない間に勝手に部屋に忍び込んで、潮村麻美さんが丸めたバッグをアソコの奥に無理矢理押し込んで控え室のロッカーに移して、倉田綾乃さんって超巨乳のメイドさんが、オッパイの内側に隠して家の外まで運びだしたらしいね♪』
『私たちに変装できるからって、好き勝手して・・・!』
『そろそろ、美里さんの鞄にも空きが無くなってきただろうから、今度はコレを使って怪盗レオンの置き土産を回収してよ。これくらいタップリ入るバッグなら、脱皮ショーに付き合うのにも便利だよね♪私の衣装も、全然余裕でしまい込めたし』
バッグの中には、既に何かが入っていた。
桃美は、それを一枚ずつ取り出していく。まず手に取ったのは、グリーンのフェイスタオルだった。それも、一枚ではなく5〜6枚はある。
『このタオルを貸してあげるから、ここにある衣装を片付ける時に、桃美のアソコから溢れた愛液も綺麗に拭き取っておいてよね。でないと、学校の中でセックスをした生徒が居るだなんて、余計な情報が流れ出ることになるからさ』
ウィンクをしたその表情は、アイドル顔負けの魅力的な笑顔だ。
しかし、そんな笑顔とは裏腹に、桃美は自分のワレ目に突き刺さったバイブにタオルを宛がうと、ソレを膣内へズブズブと挿入していく。それと共に、無色のバイブに映り出る桃美の膣襞の色も少しずつ見えなくなっていく。
『くふぅ・・・こ、これくらいのバイブくらいじゃあ、全然・・っ、くぅ・・ん、か・・感じてなんて、いないんだからね♪』
時折、声を詰まらせながらあれほどの太さの異物を呑み込んでしまう。
本当に感じているのかは怪盗のみが知ることだが、これが演技であるとは思えぬほど、桃美の表情に赤みが差し、愛液がタオルに止めどなく染み出してくる。
それは挿入状況が見えなくても、タオルの色が変色していることから明らかで、白色ではなく緑色のタオルを選んだ理由は、これを証明したいがためと理解できた。

124PON:2010/11/24(水) 01:52:16 ID:MySbjh1M
『んふふっ、また呑み込んじゃった♪あんなにガバガバに開いていたのがウソみたいね』
タオルを当てていた股間から、手を離した桃美。
男性器を模った異物は、またしてもほんの僅かだけ亀頭が覗く程度となっていた。

『・・・そうだ、桃美も浅野美和の気分を味わいたいから、美和特製の前バリとか貼っておこうか?残りが少なくなったら、また美和スーツの出番が出来て嬉しいし♪』
達也の鞄から肌色のテープを取ると、手頃な長さに切り取った。
そして、軽く腰を落としながら膝を曲げ、自分の股間を見下ろしつつワレ目の上に重なるように貼り付けようとする。
『うーん・・・私のGカップ巨乳が邪魔して、よく見えないな。ねぇ、達也クン。ちゃんと、私のアソコ隠れてるかなぁ?』
達也の方を見て、ワザとらしくそんなことを尋ねてくる桃美だが、当然ながら相手になどされるはずが無い。
そもそも、達也がわざわざ指示をしなくとも、見えていないはずの秘部にはしっかりと前バリが合わせられている。そして、ダメ押しとばかりにバイブを押し込めながら内襞から膣口に掛けて、襞の一枚一枚をテープに隙間無く映し出すようにピッタリと貼り付けてしまった。

『あとは、後ろの穴も・・ね。ワレ目のバイブにばかり気を取られていたけど、お尻の穴もかなりスゴいことになってたのを忘れてたよ』
正面からではバイブとヒップの谷間に隠れていたが、見るからに肛門に挿入するには大きすぎる異物がそちらにも突き刺さったままだ。それを見せようと、桃美は背中を向けて腰を突き出し、尻の穴がよく見えるように尻肉を左右に引っ張った。
『うーん・・・こんなに広げているのに、全然抜け出て来ないわ。かなりキツく開かれているみたい。どうりで、トイレで大きいほうをしているような感覚が抜けないわけよね♪』
その穴の広がり具合は、ワレ目に咥えたバイブと同等に匹敵するほどである。その、ニュルッ・・と現れている異物は、先端の噴出し口の形状からして、明らかにスプレー缶の形であった。
『怪盗レオンの七つ道具、催眠スプレーは肛門の中に隠してあったのね。・・・ってことは、浅野美和は、建物内の生徒たちを眠らせるための催眠スプレーを肛門から出し入れしてたってことになるのかぁ〜。まっ、競技用水着を着た浅野美和が暗躍していようと、正体がバレなければ、直穿きしたストッキングの中に手を入れては前バリを剥がして催眠スプレーを抜き取って、また挿入してからまた貼り直す・・・なんてことも確かに可能かもね。本当に誰にも見られていなければ良いけど、大丈夫だったのかなぁ〜♪』
そんなヘマをするわけが無いことを暗に示しながら、桃美は肛門のスプレーにテープを当ててからズブッ、ズブッ・・と狭い穴の奥へと異物を埋め込んでいった。指は、窄まった穴にすっかり呑み込まれてしまい、指を抜き取れば肛門の皺まで浮かぶほどしっかりとテープが貼り付いていた。

全てを貼り付けて身体を起こしてしまえば、前バリはワレ目の奥とヒップの谷間に埋もれて、貼ってあるのも分からない程だと言って良い。
『ほらぁ、良く見えるように手摺りに立ってあげるよ。ねぇ、これで、一枚の粘着テープで桃美のワレ目とお尻の穴の両方を隠し終わったわけだけど。おかしな所、あるかな?ククッ、ククククク・・・』
美和が見せていたのと同じ、ヒップとワレ目の具合が一枚の薄い前バリ越しでも見えるようにするべく、桃美は背中向きで前屈姿勢を取っている。
そのような痴態を晒すこと自体がおかしな点であるが、前バリに重点を置いて見る限りでは、しっかりと怪盗が望むような膣穴の中の造形が浮かんでいる状態で、それまで見えていた異物の影はどこにも無い。
『ねぇ、ちゃんと見てよぉ。あんまり焦らすと、せっかく咥え込んだバイブがニュルッ・・て出て来て、私の襞の形が浮かび出なくなっちゃうからさぁ〜。クククッ♪』
挑発的に笑う桃美の顔は、開いた脚の間から逆さまに覗いている。髪は逆立ち、彼女の巨乳も綺麗な顔に触れながらふるふると揺れていた。

125PON:2010/11/26(金) 02:19:20 ID:bn65xlV2
『アソコの中に何かを貼り付けるのって、不思議な感じだけど悪くないね。今度から、生理の時もこうして粘着力の強い前バリを貼って、その中にガーゼでも仕込んでおけば、横モレ対策もできて安心かな♪・・・ってことは、やっぱり浅野美和オリジナルの前バリはかなり出番が増えるわね。そうなれば、浅野美和に変装する回数も増えるから、テレビに出ている美和ちゃんが怪盗レオンの変装だっていう確率は一気に上がるだろうな〜』
ワレ目に貼り付けた前バリ越しに、恥肉のぷっくりとした膨らみや膣襞、それに肛門までもを指で穿り回している桃美。
桐原桃美に化けた途端、怪盗レオンの行動はさっきまでよりもさらに大胆になっていた。

『好き放題しやがって・・・』
彼女の全てを手に入れたのを良いことに、豊満な乳房を晒し、秘部にバイブを咥え込んだ姿まで見せてくるが、そんな桃美の淫らな姿に興奮するほど達也は落ちぶれてはいなかった。
『好き放題?・・・だって、私は桐原桃美なんだよ?この、上から86−59−85で抜群のGカップ巨乳のボディースタイルを弄ったり、狭いアソコにバイブを咥え込んでオナニーするくらい、私の勝手じゃない♪』
股間の前バリを思う存分見せ付けた桃美は、身体を起こすと腕を組み、手摺りの上で仁王立ちになっていた。
自慢したいスタイルとルックスを手に入れたからこそ、そこまで態度が大きくなっていることは間違い無い。
『これからは、段々と露出が少なくなるから、しっかりと桃美のオッパイの形とかを覚えておいてよね。この自慢のGカップの谷間を揺らしたりチラ見せすることはあっても、私がここまで見せてくれることなんてそうそう無いはずだから』
『そんなの、当たり前じゃない!』
『当たり前ね・・・それはどうかしら?クククッ・・・』
小さな声でそんなことを呟いた桃美。
だが、そんな小さな声では美里にも届かず、意味ありげな物言いに疑問を抱くこともなかった。
『まぁ、とにかく服の上とか隙間から覗く桃美のオッパイの形と乳首はこうなっていて、ミニスカートと下着の中に隠れたアソコの形と色もさっき見た通りの光景が広がっているのを覚えておくと、桃美がどんな服装でいても服の内側のリアルな状態が再現できるっていうのはあなたたちの特権なんだから損は無いって思っててよ』
二人を特別扱いするようなことを一方的に伝えると、桃美はジャンプをして鞄の側へと着地した。
『くふぅ・・・今の拍子に、バイブがちょっとだけ出てきちゃったわ♪』
胸に手を埋めて乳首の突起を擦りながら、もう片方の手は前バリを弄っている。
彼女の指が当たっている辺りには、小さな異物の突起が浮かび出て見える。亀頭を模った先端部分が少しだけ生え出ているようで、桃美の言ったことは冗談ではないらしかった。

126PON:2010/11/29(月) 01:59:02 ID:zJ3qrQkU
『まずは、上に着る物からね。白いから、透けて見えないと良いけど♪』
桃美は、鞄から白いブラウスを取り出すと、片方ずつ袖を通した。
だが、ボタンは一箇所も留めずに羽織っただけだ。ボリュームのある乳房はある程度隠れたが、その膨らみはチラチラと覗けている。少し動けば、また乳首の突起まで見えてしまいそうなほどだった。

『それから、今度はストッキングね。どの色が桃美の股間と脚に映えるかな〜?』
ストッキングの品定めを始めた桃美。その表情はとても楽しそうで、いつもサークル仲間に見せる明るさを放っている。しかし、明るい表情なのは、身体を屈めた拍子に胸が全開になって見えるように仕向けるのを楽しんでいることもあった。
『スムーズに穿けるように、しっかりと桃美のアソコから溢れたエッチな液を拭き取っておかなきゃ』
どれかを決めると、まずはタオルで生脚をもう一度綺麗に拭いていく。一番念入りに拭き取るのは、やはり滴り出る源となる箇所だった。
『少しは前バリにも吸水性があるし、バイブは前バリに襞の形が浮かぶほど奥に埋め込んじゃえば、簡単に染み出ることもないだろうけど・・・んふぅ・・・すごい刺激ぃ。アソコのビラビラが引き摺られていくのがよくわかるよ♪』
タオルを当てた状態では良く見えないが、一旦はひり出たバイブが押し戻されているのは桃美の言葉を聞けば自ずとわかる。
そして手を離した時には、前バリがワレ目の中に入り込んでいる状態が再現されている。それは、手摺りの上で見せ付けていた時と同様の姿だった。

127PON:2010/11/29(月) 02:03:05 ID:zJ3qrQkU
『うん!オールスルーのストッキングだから、桃美の脚の長さが引き立っている上に、アソコの前バリの様子もまだ見えているみたいよ♪ヌーディーベージュのストッキングを選んで、大正解ね』
スルスルと脚を収めた桃美は、膝から股間の曲線までを滑らかに撫で上げると、ウエストのゴムを引き上げてシームを喰い込ませた。
クイッ、クイッ・・・と前バリがシームごとさらにワレ目の奥へ入り込もうとしているのには、達也の視線も釘付けにされてしまう。
『ここからは、少しずつ桃美のアソコが遠のいていくことになるわね。でも、ストッキングフェチとか着エロ好きの人には、ここからが一番の楽しみな所になるんだろうね♪』
『もう!そんなことは良いから、服を着るなら早くして欲しいわ。どうせ、つまらない重ね着をたくさんするつもりなんでしょう!』
明らかに、達也に向けて言い放っている言葉であったが、美里がそれを遮るように言い返す。
達也というと、美里が傍にいる今の状況だからこそ、その言葉に動揺を見せぬように苦心している様子だ。
『つまらない・・・?そんなこと無いわ。ストッキングの重ね穿きで、綺麗な脚がさらに引き立つことになるのよ?怪盗レオンのストッキングなら、モアレとか厚ぼったい感じも一切出ないし、それどころか重ね穿きしているようにだって全然見えないんだから』
『そ、そんなこと知っているわ!女性なら、誰だってあなたがストッキングを脱いだ瞬間に驚くことでしょうね。また、ストッキングを穿いた脚が現れるんだから!あまりの重ね具合に、変態かと思うほどだわ』
いつの間にか、美里は桃美の振ってきた話題に調子を合わせてしまっている。
それを待っていたとばかりに、桃美はストッキングを摘み上げながらニタァ・・・と卑しい笑みを浮かべた。

128PON:2010/11/29(月) 02:04:18 ID:zJ3qrQkU
『ちょっとぉ、美里さん?私が、ストッキングだけしか穿いていないような言い方はやめて欲しいな。ストッキングの下に、レオタードとかビキニみたいな超がつくくらいのハイレグ衣装を穿いてあるの、さんざん見せてあげたでしょ?あのハイレグの喰い込みと、シームの喰い込みの両方をアソコに感じることで、脚線美を見せながら快感まで得られるのがたまらないっていうのに・・・女性でいながらそれがわからないなんて、もったいないことをしてるのね?』
それを証明したいのか、桃美はハイレグインナーを手に取ると、股間にキュッと喰い込ませた。そして、クルリと回ってヒップに膨らみが浮かぶことなくインナーがTバックになって埋もれているのを見せると、サンダルベージュのストッキングにヌーディーベージュのストッキング脚を滑り込ませて穿き上げていく。そうするたびに、ブラウスから零れ出そうな乳房が谷間を作ってふるふると揺れているのが見える。
見えそうで見えない、文字通りチラリズムというものを桃美の胸を使って示しているようだ。
『そんな、あなただけにしかわからない趣味嗜好を理解できるわけないじゃない!』
『私とか、美里さんたちみたいな美女がこういうことをするのが、たまらないんだけどね。達也クンは、美里さんがハイレグ水着とかインナーにストッキングの重ね穿きで迫ってきたときにすごく興奮してたから、私の趣味に理解を示してくれると思うよ?今度やってみたら、私の言ってたこともきっと実感できるはずね』
『私に化けて、好き勝手しないでよ!』
『クククッ、それはできない相談だな。オレは、深浦美里・・・お前のことがとても気に入っているんだよ。大人っぽくて、芯があって、勝気な性格とか。あとは、その綺麗な顔にGカップ巨乳と脚線美をした抜群のボディースタイル、アソコの名器までもな。・・・おっと、桃美の男の部分が思わず出ちゃったぜ♪性別不明の、怪盗レオンの正体を知る手掛かりになっちゃったかな?まぁ、でも声は桐原桃美だったんだから、まだそこまでは判らないよね〜』
何を言っても、過去の例を挙げて困らせてくるはずだ。なにしろ、妹の亜衣やメイドの倉田綾乃に化けて誘惑してきたことなど自分に知らされていることから、ハイレグ衣装にストッキングを纏った西浦沙希や妹の琴海、中川菜穂がベッドに忍び込んでくるなど、そもそも知らされてもいないことまで、怪盗が様々な女性に化けて暗躍していた事例は数多くあるはずなのだから・・・その暗躍を許してしまったことを解っている達也は、ただ黙ることしかできない。
『ほらぁ、見てよ。ストッキングだけでも5枚以上穿いて、その間にインナーとかビキニも穿いてあるのに、前バリも含めて全部ワレ目にピッタリ貼り付いて喰い込もうとしているから、桃美の恥肉の形がこんなにぷっくりと浮かんでるの。これだけ重ね穿いても、アソコの膨らみが出ているし、それでいて重ねているようには見えないしで、これなら達也クンに限らずに男なら誰だって誘惑できちゃうよ』
言い合いの間も手を休めることなく動かしていた桃美は、ようやく満足したのか、腰に手を当てて自慢げにポーズを取っている。トーストブラウンのストッキングの上に、パールレッドのハイレグビキニを穿いていて、下半身はかなりの重ね穿き状態だが、上半身は今もシンプルにボタンを外してブラウスを羽織っているだけだ。
ストッキングを穿き始めてから、前屈みになったり起きたりと、同じような動作を何度も繰り返していたが、あれ以来一度たりとも胸がポロリと零れ出ることが無かったのは、桃美の胸に視線を向けさせるための怪盗からのさりげない挑発行為であった。

129PON:2010/11/30(火) 08:39:51 ID:zJ3qrQkU
『これで、仕上げだよ』
鞄に最後まで残っていたのは、オレンジ色のスカートと同色のエプロンだった。フレアタイプのスカート丈はかなり短く、エプロンは肩紐と腰に掛かる程度で白いブラウスを隠さないデザインになっており、自然と胸の膨らみがより強調される。
『ミレーズの制服・・・桐原がバイトしているレストランの制服そのものじゃないか』
『そう。桐原桃美が実際に着ているものを盗んできたから、桃美のスタイルを完璧にコピーした今の私には、ピッタリとフィットしているよ』
胸からスカートに隠れたヒップライン、バイブを咥え込んであるとは思えない股間のなだらかな曲線を桃美のスタイルを味わうように服の上からさわさわと撫でる。とはいえ、まだコスチュームを完璧に着込んだわけではない。
ブラウスの裾はスカートの中にしまわれているものの、ボタンは一つも留まっていない。そのため、胸の膨らみはチラついているし、乳首の突起までではないものの、彼女の胸のラインは服の上にクッキリと浮かんでいる。
『やっぱり、このコスチュームのこと、達也クンは知ってたね。・・って、それもそうよね。私のバイト先に来て、よくサークル連中でどうでも良いことばかりくっちゃべってたんだもんね♪桃美以外にも、巨乳店員がたくさんのいるけど、その女の子たちに変装した怪盗レオンが、達也クンたちの接客してたなんてこと知りもしなかったんじゃない?浩輔と二人で、私のたわわなニセモノのオッパイが揺れるのを、よだれが垂れそうに見ていたの・・・変装の達人であるレオンさんだけは知ってるよ。キミの場合、私のストッキング脚にまで見とれていたこともね。それも、どの店員が来ようと誰でも構わないで・・・全員、私が変装した女の子だったのにね♪ククククク・・・』
誰に変装していたか、彼女らの名前までは明らかにしないが、浅野美和に化けていた時といい、その時の状況をわざわざ楽しげに話してくるということは、その言葉に一切嘘は無いことは言うまでも無いことであった。

自分の今の格好を眺め、桃美はクスッと微笑んだ。
『最後まで、桃美の着替えを見ていてくれてありがとうね。怪盗レオンさんに代わってお礼を言わせてもらうよ』
レオンに代わるも何も、桃美の姿とて一着のスキンスーツでしかない。礼をしたのも、乳房を二の腕で寄せて、深い胸の谷間をアピールしたいだけだろう・・・美里はそんなふうに思い、冷めた目で見ている。
『達也クンの鞄はちゃんと返してあげるよ。ここに置いておくから、ちゃんとレオンからの置き土産を回収していくんだよ?あ、そうそう。でも、中沢まさみと浅野美和の一体型スーツはレオンが持って帰って来るようにって言ってたから、私が預かっておくわ。あと、美和がビーチバレーで使っている赤いハイレグ水着もね』
有名人女性の物は、達也たちに渡すのが惜しいのだろうか、指定した物を一着ずつ腕に抱える。
『あーぁ、浅野美和のスーツ、桃美が垂らした愛液で濡れちゃってるよ。桃美のだけじゃなくて、美和ちゃんのアソコから滴った汁も混ざっているんだけどさ』
タオルで浅野美和とも判断のつかなくなった一着の抜け殻を拭くと、最後に自分の髪をポニーテールに纏めた。
『んふふっ、これで十分に満足がいったわ♪・・・って言っても、どうせすぐに脱いじゃうんだけどね』
エプロンのポケットに入っていたコンパクトを眺め、自分の変装ぶりに悦に入っているレオン。ブラウスが乱れている以外は、バイト時の桐原桃美を再現できていた。
『さぁ、これからも怪盗レオンのショータイムで楽しんでもらうわよ♪』
クルリと背中を向けた怪盗レオンは、その場から去ろうと歩き出した。

130PON:2010/12/02(木) 08:35:02 ID:zJ3qrQkU
『ちょっと!まだ、弥生ちゃんの皮の在り処を聞いていないわ。どこに隠したのか教えなさいよ、怪盗レオン!』
ファミレスの制服姿の桐原桃美を、美里はレオンの名で呼び止めた。
『んもぉー、何よぉ。私は、怪盗レオンなんかじゃなくて、桐原桃美だってばぁ』
レオンは、あくまで桃美のフリをして振り向く。本物の彼女が、胸だけを肌蹴させた状態で外を歩くはずがないのだが、その違和感さえ除いてしまえば、顔もスタイルも性格も全て桐原桃美を真似ている。
『弥生ちゃんのを、どこかに置き去りにしていくなんて絶対に許さないわ。早く教えなさいよね!』
『弥生ちゃん、弥生ちゃんってうるさいなぁ。美里さんの大好きな鳴沢弥生ちゃんなら、ココにちゃんといるわよ♪』
しつこく尋ねて来られるのを面倒そうにしながら、桃美は自分の胸の谷間に手を当てるとそのまま首筋へと這わせていった。
彼女の手は首の辺りから皮の下へと潜り込んでしまい、桃美の顔の中を這いずっていったと思うと、メリメリと音を立てながら彼女の顔が剥がれた。

『ほら・・・ねっ♪私は、桃美さんの下にこうやって隠れてましたよ?』
桃美マスクの下から現れた笑顔の女性は、確かに従姉妹の鳴沢弥生に間違い無い。
怪盗が桃美の変装に使用したスキンスーツは、マスクとボディとが分離しているものであった。
『この通り、私のGカップ巨乳も・・・桃美さんのアソコに埋め込まれたバイブがパックリと割れた弥生のアソコまで貫通して、裂けそうなほど隙間無くギチギチに開いてるのを見てもらえないのが残念だけどね』
ブラウスのボタンが留まっていないのを良いことに、弥生は桃美のボディを模ったフィメールスーツの首元を引っ張り、前屈みになって見せる。グイィィ・・・と伸ばした桃美スーツを揺らせば、弥生から盗み取った巨乳の膨らみとその谷間が、桃美の乳房に包まれるようになりながら震えていた。
それに同調するように、歪んだ弥生と同じGカップサイズの桃美の巨乳も引き伸ばされながらも震えている。揺らした拍子には、桃美の乳首に貼り付いたニプレスがチラリチラリと見えた。服を着ている何気ない素振りの間に、左右の乳首に、浅野美和特注のそれを貼っていたようだ。ブラウスに乳首の突起が浮かばなかったのも、これで納得がいった。

131PON:2010/12/07(火) 01:22:32 ID:zJ3qrQkU
『美里ちゃん。これで解ってもらえたでしょう?弥生に化けて、一旦姿を晦ました怪盗レオンさんは、桐原桃美のマスクとボディスーツを使って彼女に変装すると、さらに浅野美和の一体型スーツも重ね着てしまったの。それから、前バリとニプレスを貼ってストッキングに競技用のビキニとかの衣装を着て、その上に今度は中沢まさみの一体型スーツを重ねて・・・あとは、ストッキングとハイレグ衣装の上に彼女のボディラインがくっきりと浮かび出るようにショートニットとチビTシャツを着て、そこまでの準備を終えてからココに現れたんだってことがね♪』
『い、いくら怪盗レオンでも、これほど短い時間でそんなこと出来るはずが・・・だって、姿を消してから、私たちと対峙するまで2〜3分しか経っていないはずよ?』
『不可能を可能にするのが、怪盗レオンさんの凄いところなのよね♪クククククッ』
弥生の顔とその声で、レオンは美里の動揺を嘲笑う。いくら偽者の弥生とはいえど、本当にそんなことを言われた気がしてしまい、美里の表情には苦痛にも似た悔しさが滲み出た。

『でも、そうとは限らないんじゃないのか?だいたい、お前が弥生さんの皮を手に入れた時に一着分しか作らないなんて有り得ないはずだ。こうやって、自分たちに抜け殻を回収させるのだって、既に何着も作ってあるからこそこんなことさせているんだろう?』
達也は、怪盗の揺さぶりを冷静に分析した。
『だったら、弥生さんの変装を脱いだその下に、中沢まさみの変装が出来る準備をしていたことだって考えられるだろう。美里さんの言うとおり、これだけの時間でそこまでするのは困難だとすれば、その弥生さんの変装は2着目の変装スーツで、さっき見せた弥生さんの変装スーツはどこかに脱ぎ捨ててあるってことだ。どうだ、違うか?』
それが図星なのかどうか、弥生の顔には何の動揺も見られないため、判断はつかない。
『ふぅーん、ずいぶんと冷静な推理をしますね?でも、この弥生の変装がさっきのスキンスーツと違うって言える証拠はあるんですか?見ての通り、さっきの弥生も今の私もマスクとボディが一体型になっているスーツだから、あなたたちにその見分けが付けられるとは思いませんけど?』
弥生は、桃美マスクをパサッと下に脱ぎ去ると、自分の首をグニュッ・・・と掴んで引っ張り、顔の造形を歪めた。その力に引っ張られて、乳房の形も同様に歪む。
弥生の口が顔から離れて生気を失うが、声は弥生のままでおり、薄く開いたままの口に息が当たってフゴフゴと動いている。
その口の隙間とぽっかりと空いた目の隙間から、下の顔が僅かに覗くが、さすがにそれくらいでは誰の顔が隠れているかまでは判断などつかない。ただ一つだけ言えることは、達也たちに見せたことの無い、ルックスとスタイル共に抜群の若い女性の変装が隠れているはずだということだった。

132PON:2010/12/07(火) 01:24:10 ID:zJ3qrQkU
『どうです?さっきのと同じモノかどうか、見分けがつきました?・・・あっ、声を間違えちゃった。この声は、弥生ちゃんの顔が脱げてから出すはずだったのに♪』
マスクのズレを調整しながら、レオンはパーツの位置をしっかりと合わせ、弥生のマスクに生気を取り戻した。ボディースーツを浮かせ、覗かせていた弥生の胸の谷間もすっかり桃美の巨乳がその上に貼り付き、何もなかったように弾んでいるだけだ。
『んふふっ、可愛い声がしたでしょう?でも、誰の声だったかまでは判らなかったはずですよ。だって、まだ二人に見せたことの無い女の子の変装なんだから♪』
脱いだ桃美マスクを拾い上げ、今度は弥生の顔にそれを重ね合わせていく。
だが、髪の毛から、目、鼻と覆っていく間も、口の動きは止まらず、
『まっ、例えさっきの弥生ちゃんの変装が、2着目の一体型スーツによるものだとしても、あれくらいの時間さえあれば・・・んぐっ・・・桐原桃美の変装の上に、浅野美和と中沢まさみの変装スーツと衣装を重ね着て現れることくらい訳もないけどね』
と、話しながら顔のパーツを馴染ませることをいとも簡単にやってのけた。
しかも、顔が貼り付いたと思うと、声が弥生から桃美の声へと変化してしまう芸の細かさだ。
『もう見えちゃったかもしれないけど、最後に念押しで見せてあげるね。桃美のオッパイを・・・』
首元のエッジを消し、完全にマスクの痕跡を消す。それから、ブラウスを開けば、ニプレスを貼った状態のGカップ巨乳が、プルンと揺れながら現れた。顔と身体が分離しているとはとても思えないほど一体化している。
『桃美のこの巨乳、絶対に見忘れないでよね。例え、この胸をぶら下げているのに桃美の顔じゃなかったり、ニプレスが貼ってあったとしてもだよ?何でこんなこと言うのか・・・は、そのうち解るわ♪必ず覚えておいて欲しいから、瞼に焼きつくようにしてあげるよ』
ブラウスのボタンを留める桃美だが、首と胸下は留めて胸の部分だけは全開にしていた。
『男の子って、女の子がこういう格好してくれると興奮するんでしょ?私の顔と制服と一緒に、このオッパイの弾力とお椀形の形状までしっかり印象付けておいてね♪んっ・・・うふぅ、あぁ・・ん・・・』
グニュッ、グニュッ・・・と優しく、時には激しく揉みしだき、快感に顔を赤らめつつ喘ぎ声を漏らした。
『じゃ、じゃあ・・ねっ、達也クン♪私のこの巨乳を、キミにも揉んでもらえるのを待ってるよ?ククッ、クククク・・・・』
淫らながらも美しいその表情は、次第にニヤッ・・とした禍々しい笑みに変わり、嫌味な顔を桃美マスクに貼り付かせたままレオンは去って行った。

133PON:2010/12/07(火) 01:26:30 ID:zJ3qrQkU
レオンが姿を消し、二人が残された。
桐原桃美の変装で淫行に及ぶのをしつこく見せられたが、何度もそんな目に遭っているうちに二人ともそれに慣れてしまい、頭はレオンが鳴沢弥生の変装で使った一体型スーツの存在に切り換わっていた。

『弥生さんの・・・絶対に、どこかに脱ぎ捨ててあるね』
『最後にあんなことを言って去って行くなんて、負けず嫌いなレオンらしいわ』
推測は二人とも同じだった。
もし、鳴沢弥生を模ったフィメールスキンスーツを見付けた時、“いくら怪盗レオンとはいえど、やはりあの程度の時間では3人もの女性の変装と衣装を重ねることなどできないのだろう”などと勝手な誤解をされるのを嫌ったからこそ、あのような言葉で自分の変装テクニックの素晴らしさを強調したのだと・・・
『そうとなれば、あっちに残った衣装よりも、まずは弥生さんのを捜そう。アイツが姿を晦ませた今、先に衣装を回収して追いかけても、もう追いつくことなんてできないもんね』
親友の姿であのような行為を見せられた後でも、達也は落ち着いていた。
内心では、桐原桃美に化けて裸体を晒すなど、憤りもかなりのものだったが、それは美里とて同じことだ。従姉妹の鳴沢弥生にまで変装されてしまったショックは大きく、彼女の身体を模した皮の所在を巡って、怪盗に向かってかなりの剣幕を見せる場面もあった。
それだけに、弥生の抜け殻をすぐにでも回収したい思いは達也のそれを上回るはずだ。
『ありがとう、達也さん』
美里は、達也の心遣いに礼を言うと、怪盗が移動したであろう道筋を辿ることにした。

134PON:2010/12/07(火) 01:27:04 ID:zJ3qrQkU
『やっぱりな・・・桐原の変装の下に見せた彼女の姿は、2着目のやつだったんだ』
廊下に置かれたロッカー棚の上に、一着のスキンスーツの抜け殻とナチュラルベージュとパールベージュのストッキング、それにオレンジのマイクロビキニと少量の布地だけのインナーが無造作に置かれていた。その僅か先には、サンタンブラウンのストッキングと、黄色のハイレグビキニが、さらにその向こうには黒いレザーのハイレグバニースーツと、光沢を放つ肌色のストッキング・・・と、点々と脱ぎ捨てられているのが見える。
『・・・これは、間違い無く彼女のものだわ』
皺くちゃになった顔やスタイルからでも、弥生の面影はしっかりと残っているようで、美里はそれを広げた瞬間に捜していたモノだと判断した。
衣装と弥生の皮の配置からして、レオンは自分たちとは反対側から歩いて来て、バニースーツから一着ずつ衣装を脱いで行ったと推測ができた。つまりはバニースーツの中にも、まだこれだけ重ね着をしてあったということだ。

『他には、脱ぎ終わったやつは無いのかな?』
『あ、あれは・・・コレと同じ物じゃないかしら』
美里が指差した方にも、まだ抜け殻が落ちていた。
怪盗は、弥生から脱皮した後も、まだ変装を脱いでいたようだ。誰かに見せる目的が無いというのに脱ぎ去ってしまうとは、まだまだ豊富に変装の用意があるようだ。

『弥生さんのが見付かったとなると、コレは誰のだろう?』
『嘘でしょ・・・コレも彼女のだわ。私が見間違えるはずはないし、第一、さっきの物と全く違いが無いもの』
美里が手にしたスキンスーツは、確かに弥生の姿を模ったモノだった。
『それって、レオンは弥生さんの変装を二重に重ねていたってことなのか!?』
弥生のスキンスーツの側にも、極小のインナー、ハニーブラウンのストッキング、パールグリーンのマイクロビキニ、カフェブラウンのストッキング、パールピンクの超ハイレグレオタードに、ストッキング・・・と、何着もの衣装が置かれている。
レオンは、弥生の巨乳をモノにしてハイレグバニーのコスプレをするだけでは飽き足らず、超ハイレグレオタードの下にビキニとストッキングの重ね穿きをして、弥生の身体を弄んだということだ。
『じゃあ、桐原の変装の下から見せた変装は2着目じゃなかったってこと・・・ああっ、あの時の変装が何着目だったかなんて、どうでも良いことじゃないか!どうせ、いくつも量産してあることなんて始めから判っていることなんだから!』
だが、弥生のスキンスーツは2着では済まず、さらに回っているうちに3着目、4着目、5着目・・・と次々に見付かった。どのスキンスーツの側にも、何着ものストッキングとインナーの他、胸元のザックリと開いたレースクイーンスーツ、身体のラインを余すことなく浮かばせる競泳水着、マイクロビキニ、チアリーディングコスチュームなどが散らばっていた。
『本当に、アイツがこの短い時間で脱ぎ捨てたって言うのか?』
『恐らく・・・このくらいは、怪盗レオンにしたら大したことではないということでしょうね。負け惜しみだと思っていたあの時の言葉も、本当に少しの時間があれば変装を次々に重ねることが可能なんだわ・・・弥生ちゃんの変装から、5回も脱皮してしまうんだから・・・』
怪盗に不可能なことは無いのだろうか・・・そう思うと、次第に恐ろしくも感じる達也だった。

『と、とにかく、もうこの階は回りきったんだから残っていないはずだよ。あとは、さっきの吹き抜けに戻って衣装を集めよう。もう、美里さんの鞄にも入りきらないことだし』
ここで怯むことはできない、自分にそう言い聞かせるようにして達也は気持ちを切り換えるべく、最初の場所へと戻ることにした。

135PON:2010/12/07(火) 01:30:48 ID:zJ3qrQkU
二人は回りに気を配りながら、元の場所へ帰って来た。
怪盗の襲撃にも遭うことなく辿り着いたその場所には、達也の鞄と共に、複数のタオルとストッキングなどが散らかされてある。それに、バイブのせいで滴り落ちた粘液も手摺りや床に付着して濡れたままだ。
桐原桃美の変装で去ってからの状態がそのまま残っているということは、怪盗がここへ戻って来ていないのだろう。
『衣類の片付けだけじゃなく、掃除までさせられるとはね』
タオルを手に、達也は床を丁寧に拭いている。
美和と桃美のとが入り混じっていた愛液を拭くなど、達也にやらせたくない・・・美里の心にはそんな思いもあったが、本物の彼女らがしたことでも無いのだし、怪盗と接触しているうちにそんなことに拘っているのも馬鹿馬鹿しくなってしまい、素直に達也の好意に委ねることにした。
そして、美里は馴れた動きで何着もの衣類をテキパキと折り畳んだ。
手際良く片付けをする美里に対し、達也の方は拭くだけの作業にも難儀させられた。その原因は、葛原明日香のスキンスーツを着た自分の身体にあった。
長い髪が揺れてFカップ巨乳の谷間に滑り込むくらいならばまだ我慢もできたが、その乳房がユサユサと揺れるのを肩に感じ、視線がどうしてもそこへと向いてしまったからだ。
少しでもしゃがもうものなら、ミニ丈のワンピースがずり上がって、ストッキングに映える脚線までもが胸の谷間と共に視界に入って来てしまう。
チラつく迫力のある巨乳に、ストッキングに彩られた抜群の脚線美・・・これを見ながら作業に集中しろというのは、達也にはあまりにも無理な要求であった。

136PON:2010/12/07(火) 01:32:39 ID:zJ3qrQkU
『はい、やっと終わったよ』
『えぇ、こちらも全部しまい終わりました。ご苦労様でした』
作業能率は雲泥の差があったが、二人は同時に役割を終えた。

『今度は、どんなことをして来るのでしょうか?』
『どうせ、これまでと同じように堂々と自慢の変装をご覧に入れてくれるんでしょ。まだ、ショータイムは終わって無いって自分で言っていたもの』
確かに、怪盗の言う“脱皮ショー”は、まだ終了したわけではない。
だからこそ、油断などできないし、誰に化けて来るのか覚悟を決めておかなければならないのだ。
『どんな姿で来るのか分からないけれど、もう驚かないでいる自信がないわ。まさか、従姉妹にまで変装されるなんて思ってもいなかったから・・・しかも、一気に5度も同じ弥生ちゃんの皮を重ねて、際どい格好をしていたなんて思うと・・・』
『それは、凄くショックだったと思うよ。僕だって、同じような目に遭っていたら、怒りも収まらなくなったはずだし。・・・だけどさ、誰に化けて来ようと、別に驚いたって良いじゃない?声を上げたら負け、なんてゲームをしている訳じゃないんだから。アイツのことだから、それを見て調子に乗るだろうけど、だから不利になるってことでもないよ。遅かれ早かれ、次々と見せたことの無い女性の変装を披露されるわけだし』
『・・・随分と落ち着いているんですね』
美里は、焦ることもなく冷静沈着でいる達也を見て、どこか落胆した表情になった。
『とんでもない!外見では判らないだろうけど、これでも緊張しまくりなんだから。これが一人だったら、もう心臓バクバクになって勝手にパニックに陥ってたよ。ただ、今は美里さんと一緒だから落ち着いていられるんだろうな。やっぱり、好きな女性の前では格好つけてたいって思うじゃない?』
『もう、そんなこと言って・・・』
惚気られるのが苦手な美里は、照れた表情を見せる。
あまりの落ち着きぶりに、案外冷たい人間なのかと思ったが、達也のその言葉を聞いて安心したという安堵の気持ちもその中には含まれていた。

137PON:2010/12/07(火) 01:37:25 ID:zJ3qrQkU
『さて、怪盗はどこに隠れているんだ?ここのフロアにはいなそうだけど』
『かくれんぼが目的ではないですし、行動範囲はかなり限っているとは思いますが・・・』
ゆっくりと、不審な物が置かれていないか、怪盗が現れるかもしれないと警戒しながら、歩みを進める。
『本当に、ここは学生の出入りが少ないんですね。窓の外を見ても、木々に囲まれているし、近くを通る人の数もまばらだわ』
『まぁ、祝日だっていうのもあるけどね。キャンパスの端に建っている専門棟だから、用があってここへ来る生徒は少ないと思うよ。僕だって、ここに入学してから一度だけしか来たことないもの。それも、ただの暇つぶし目的だったし』
『今日みたいな日は、怪盗にとっては絶好の遊び場・・・という感覚なんでしょうか?』
『そうだろうね。これだけ派手に動き回っても、騒ぎ一つ起こらない場所なんてそうそう無いよ』
『私たちは、そんな場所へまんまと誘導されてしまったというわけですね』
『偶然とはいえ・・・ね』
柴田浩輔から、山瀬若菜が一緒に写った画像が届かなければ、ここへ来ることも無かったはずだ。それが、幸か不幸か、若菜に変装した怪盗を目撃したことで今に至るわけだ。

離れないようにと、手を繋ぎながら二人は階段を下りた。
下のフロアも、上の階と同様に閑散としている。ここにレオンが居るのかどうか、気配を頼りにしようにも怪盗を名乗るくらいなのだから、当然ながら察知することはできない。
『あ、あれは・・・』
怪盗の姿を見付けることはできないが、このフロアのどこかにいるはずという手掛かりを発見した。レオンが桐原桃美の変装で使用していた、ミレーズというファミレスの制服があったのだ。
『さっき着たばかりだっていうのに、もう脱いでしまったのね。せっかく着た物をすぐに脱いだり着たりして、何が楽しいのかさっぱり解らないわ』
パールレッドのビキニと、トーストブラウンのストッキングもすぐ側に落ちていた。そして、衣装を片付けていくうちに、桐原桃美の抜け殻も簡単に発見できた。
『ここで、アイツは桐原から弥生さんに変装を変えたと思って良いのかな。となると、弥生さんのもどこかに落ちているかも・・・』
『この皮が、さっきまで怪盗が着ていた桐原さんの物だということはまず間違いないと思います。ただ、弥生ちゃんの変装までを脱いだかどうかは不明ですね。脱いだかどうかは別として、その後にまた何着ものスキンスーツを重ねた可能性もありそうですよ?』
怪盗の変装テクニックとそのスピードは、弥生のスキンスーツを集めた際に思い知っている。
スーツからの脱皮もスーツの装着も、想像を超えるほどの手早さであろうことを考えれば、美里の言うことは十分に有り得る話だ。
『さすが美里さん、良い推理をしていますね』
『えっ!?』
突如、誰も居ない方向から若い女性の声が聞こえた。
いきなり声が掛かって思わず声を出してしまったが、その女性が怪盗レオンであることは美里を褒めた言葉からも察しがついた。
『正解を教えてあげちゃいますけど、鳴沢弥生の変装もちゃんと脱いでどこかに置いてありますよ。ただ、私のこの変装が弥生の中に隠れていたものか、さっき重ね着たものかまでは教えてあげませんけどね♪』
怪盗が、廊下の向こうから姿を見せた。
フリルのついた白いブラウスに、ワインレッドのフレアミニスカート、バーモンブラウンのストッキング脚の格好で、その顔に似合うロングヘアを靡かせながら、怪盗は悠然と歩いて来た。

138PON:2010/12/07(火) 01:44:57 ID:zJ3qrQkU
二人に近付いてくる若い女性は、怪盗のコレクションに加えられるのも納得できるくらいの美少女であった。
『美里さん。もしかして、また美里さんの知り合い?』
『そ、そうと言えばそうですけど、達也さんも知り合いに当たる女性ですよ。彼女は・・・いったい、いつの間に霧乃さんにまで変装できるようになっていたの?』
『ククッ♪それは、美里さん。あなたが襲って来たからじゃないですかぁ〜。ククククク・・・』
レオンは、達也にとっては聞き覚えの無い声とその姿を操っている。
だが、その声はしっかりと今の顔に合った声であることは、隣に居る美里が良く解っていた。

“霧乃”と呼ばれた女性の姿をしたレオンは、ブラウスの胸のボタンだけを外し、胸元をガバッと開いた。薄紫色のトップスに包まれた胸元が見えるが、それもスルリと上をずらしあげてしまう。すると、プルン・・・と大きめな乳房の膨らみが揺れながら現れた。
『神宮寺霧乃・・・見ての通り、端正で美しい顔を持った18歳の女の子よ。スリーサイズは、上から85−57−83で、こんなに大きなオッパイをしているけど、実際には胸のサイズはまだEカップなの。だけど、まだ成長中だからブラウスのサイズもそのうち窮屈になるだろう・・・って、変装名人の怪盗レオンが言ってたわ♪』
怪盗のお気に入りの服の乱し方で、胸の質感とボリュームを強調する。
『葛原明日香のマスクに浮かんでいる間抜け面からして、まだ私のことは知らされていないみたいですね。ということは、本物の神宮寺霧乃に会う前に、レオンが変装した霧乃に会ってしまったというわけね?こんなに素敵な美少女のことをまだ知らなかったなんて、随分と遅れてますね。ククククッ・・・』
霧乃の存在を知らない達也のことを、レオンは可愛らしい顔に似合わぬ表情で嘲笑った。

『美里さん、いったいどういうこと?メイドの子たちの制服を着ている理由も知っているの?』
達也は、怪盗の言っていることの意味が解らず、美里に尋ねた。
『彼女は、今度新しく河原家の手伝いに加わった女の子です。名前は、神宮寺霧乃さんと言って・・・勝手に自己紹介されてしまいましたけど・・・』
『もう、制服の衣装合わせも済んでいて、コレは霧乃が実際に試着した物なんです。だから、霧乃のスタイルまで完全にコピーをした私にもピッタリで、こうやってオッパイを露出してもブラウスのボタンもちゃんと留まっているでしょう?そのうち、コレと全く同じサイズの制服を着た霧乃が、達也さんに挨拶に行くと思いますけど、オッパイまでは見せてあげないと思うから、今のこの姿をしっかり焼き付けておいてくださいね♪お願いしま〜す』
二の腕で乳房をグニュッ・・・と挟みながら、しっかりとお辞儀をする霧乃。
胸の中に少しだけ埋もれた乳首の色と形、それに胸の谷間もその柔らかそうな弾力も、霧乃の乳房の全てがそこにしっかりと備わっていた。

139PON:2010/12/07(火) 01:47:16 ID:zJ3qrQkU
『そういえば、今日出掛ける時に佳美さんが新しく入った子をどうとか言ってたっけ・・・』
『新しく入ったのは、彼女だけでは無いんです。霧乃さんに変装できるようになっているということは、他の子も・・・』
美里は、良からぬ不安を口にした。
すると、その言葉を聞いた霧乃はニヤリと卑しげに笑った。
『もちろん、美里さんの予想通りですよ。まずは、集団面接に行った時に、案内してくれた潮村麻美に眠らされて他の娘も含めて変装スーツを作られたでしょ?それから、面接の最中に河原亜衣にも眠らされて、2着目のスキンスーツを作られて、二度目の面接で私たちを案内した星野千鶴が目の前でマスクを脱いだと思ったら、いつの間にか3着目のスキンスーツができていて、面接中では深浦美里が水着姿を晒しながら催眠スプレーを浴びせ掛けて・・・面接の間だけで、何度眠らされたか覚えていないくらいだわ。その時のメイドたちは、みんな際どいストッキングにビキニとかレオタードを穿いていて、アソコから抜き取った催眠スプレーを使って眠らせて来たの。でも、催眠術を掛けられた本物の私たちはそんなことがあったのを知りもしないんですけどね』
面接を行ったのは一度しか無い。だからこそ、それがいつの出来事であったのかも限定されてしまう。美里が眠らせて来たというが、もちろんその時は美里が休みの日であったため、何も覚えの無い話しだ。
メイドが増えるにあたっての経緯を細かく話してくれたのは、河原美香と亜衣・倉田綾乃・木村佳美だった。それも全て別々に報告をしてくれたのを覚えている。
今思えば、その時の彼女らは全て怪盗が変装した姿であり、話の食い違いが起こらないよう根回しされたものだったのかと気付かされた。

140PON:2010/12/07(火) 01:47:53 ID:zJ3qrQkU
『うふふふっ、今さら思い返しても遅いですよ。美里さん?怪盗レオンは、今ではこうして神宮寺霧乃に化けられるようになってしまったし、他の娘だって同じ目に遭っているんですから♪』
本物の霧乃には会ったことも無いが、きっとこのような口調で明るめな感じで話してくるのだろう、達也はそう想像していた。
『そうだ、せっかく初めてお目に掛かったのに、オッパイだけを見せるのだと失礼ですよね?ちょうど今は怪盗レオンの“脱皮ショー”の最中だし、私の自慢のスタイルもちょっとだけ見てもらおうかな♪』
『そ、そんなことしなくても良いって!』
達也が制止するのも聞かず、霧乃は手早く慣れた手付きでスカートを脱いでしまった。
胸元を晒したままで、ハイレグビキニをなだらかな股間喰い込ませた姿を露にする。薄紫色のビキニにはシームのラインが浮かび、脚線をバーモンブラウンのストッキングが彩っていた。
『遠慮しないでくださいよぉ。霧乃だって、美里さんたちみたいに達也さんのアレを勃起させてみたいんですから♪』
谷間を作り上げる胸をふるふると揺らしながら、ビキニとストッキングを脱ぎ下ろした。
中からすぐに彼女の股間が見えるはずもなく、アイボリーカラーのマイクロビキニが見え、その下には光沢を放つベティーブラウンのストッキングが穿いていった。
『ねぇ、美里さんたちが何度も見せてくれたと思うけど、霧乃のワレ目とヒップにキュッと喰い込んだマイクロビキニがセクシーでしょう?もし我慢ができなかったら、明日香さんのアソコの奥でおチンチンをおっ勃てても良いんですよ?こんなふうに・・・ねっ♪』
マイクロビキニ姿まで見せつけた霧乃は、ビキニの上から股間をスリスリと摩って見せた。
すると、その刺激に反応したように、喰い込みの激しい股間のワレ目から異物がムリムリとひり出てきた。浮かび上がるその形状からして、浅野美和の変装時に使用していた物と同じようみ見える。
『んふふふふ・・・っ、コレはバイブ型をした催眠スプレーの容器なんですよ?機会があったら、どれくらい太くて長いのかを見てくださいね。もし、美里さんがコレを抜き取る所を見たければ、いつでも美里さんに変装して現れてから眠らせてあげますよ♪』
『そ、そんな姿を見たいわけ無いだろ!』
霧乃ののっぺりとした股間には、すっかり男性のモノを生やしているかのような膨らみができている。
そして、霧乃は指を口に含むと、唾液の付着した指で股間の膨らみを愛撫した。

『ククッ、私の変装はここまでにしておこうかな。これ以上見せたら、霧乃に変装する楽しみが無くなっちゃうもの』
これまでと比べると中途半端ではあるが、怪盗は股間を弄る指使いを止めた。
『弥生さんの衣装とスキンスーツ、早く見付けてあげてくださいね。あと、神宮寺霧乃のコレも忘れないでくださいよ?』
霧乃は、自分の顔とストッキングを摘み、同時に摘み上げる。
素材は全く異なるものの、マスクは次第に伸びて顔を歪ませていき、光沢のあるストッキングも伸びていった。マスクの下には女性の顔が、ストッキングの下にも肌色をしたナイロンの存在が隠れているものが広がる隙間からチラリと見えていた。
『じゃあ、また河原家でお会いしましょうね。その時に挨拶する神宮寺霧乃が怪盗レオンの変装だとしたら、本物が挨拶するのは更に先になるかもしれないですけど・・・私のオッパイとか喰い込みも見ずに、本物か偽者かの区別がつくと良いですね。ククククククッ』
胸だけを露出した上半身に、マイクロビキニとストッキングを穿き、歪んだマスクを貼り付かせるという奇妙な格好をした霧乃は、二人の横をすり抜けて離れて行った。
ストッキング脚を重ねて穿いてあるため、足音はもちろん聞こえず、僅かにナイロンが擦れる音が怪盗の気配を知る手掛かりだった。

141PON:2010/12/08(水) 12:57:57 ID:ceM1P066
『新しいメイドさんかぁ・・・親父の趣味が怪盗と同じうちは、家で被害者の数は尽きないな・・・美里さんと僕以外は、アイツの存在すら知らないってことがせめてもの救いだよ』
『私たちだけじゃないですよ?亜衣ちゃんだって、怪盗レオンの存在を知っているじゃないですか。亜衣ちゃんの学校の友達が遊びに来るようになったのは、怪盗のことがきっかけですから』
『でも、僕たちほど怪盗に気に入られていないみたいだよ?亜衣に接触を試みるのは、眠らせて入れ替わる時と、正体を明かさないまま誰かに成りすまして話している時くらいの様だし。その代わり、怪盗が亜衣に変装したシーンは何度も見せられているなぁ・・・』
達也と美里は、怪盗が残した衣装を一つ一つしまっていった。それ自体はすぐに終わったのだが、鳴沢弥生のモノもどこかに脱ぎ捨てたことを言っていたため、そちらの行方を捜した。

『良かった・・・こんなにすぐに見付かるとは思わなかったわ』
暫く歩いた先に、一体型のスキンスーツだけが落ちていた。衣装などはどこにも無い。
隈なく見なくとも、それが弥生の物であることは美里にはすぐに判断がついた。ストッキングなどが落ちていないことからして、桃美の皮の下に隠れていた弥生の変装では何も着ていなかったことが判る。思い返せば、確かに桃美の首元から見えた弥生の乳房には何も覆う物は無かったはずだ。
『じゃあ、あっちに脱ぎ捨ててあるモノもやっぱり弥生さんの・・・かな?』
達也は、一足先にもう一着のスキンスーツを発見していた。
それも、達也の予想した通り、弥生の一体型スーツだった。その近くには、ストッキングとインナーが何着も置いてあり、ハイレグカットにデザインされたフィギュアスケートのコスチュームも一緒に見付かった。
それを見付けたさらに先にも、また弥生のスーツとストッキングなどの衣装とコスチュームが点々と落ちていて、上の階での再現がこの階でも行われていた。

『ここでも弥生ちゃんのばかりが5着も・・・』
『僕たちが来るまでの間、弥生さんに変装して、さんざんコスプレをしていたのかよ。着替えれば手間も掛からないのに、わざわざ一着ずつ脱皮して同じ姿に化けるなんて、怪盗のすることは本当に理解に苦しむな』
『まだ、服とスーツに温もりが残っています。きっと、霧乃さんに変装した直後に私たちの前に姿を現したんだわ』
まだ温かさの残るスキンスーツが、美里には気持ち悪くも感じた。
だが、そのスキンスーツは弥生の身体を模った物であるのだから、そんなことを思ってしまった自分に嫌悪感も感じていた。
『合計して、弥生さんのだけでも10着は集めたってことか。それでも、こうやって置いていくんだから、まだまだストックは尽きないだろうな。もし、アイツが脱皮だけを繰り返しているとしたら、山瀬の変装から数えても優に20は超えているぞ・・・』

『20着くらい、ワケないですよ。変装の達人、怪盗レオンさんならね♪』
後ろから、いきなり声が掛かった。
『キャッ!』
『うわぁ!!』
美里と達也の声が、建物内に響き渡る。
『アハハハッ!驚いた明日香ちゃんの声、かわいい〜♪』
『また怪盗か!』
二人は、慌てて背後を振り返りつつ、相手との距離を取った。

142PON:2010/12/08(水) 12:59:13 ID:ceM1P066
『あまりにも来るのが遅いから、こっちから迎えに来てあげちゃいました☆早く、私の変装も見てもらいたかったからね』
フリルのついたメイド服で、裾を摘み上げてニッコリと微笑むその女性は、神宮寺霧乃から一転して、またも有名芸能人だった。
ニーハイソックスと、超ミニ丈のフレアスカートの隙間にできた絶対領域には、スキニーベージュに包まれた太腿が見えている。

『自己紹介しますね。私の名前は、山中沙衣って言いますぅ〜。スリーサイズは、上から85−59−88で、オッパイのサイズはDカップってことになっているんですけどぉ・・・あっ、本名で言うよりも、“セザンヌ”って芸名で言った方が伝わりやすいかもしれませんね♪』
『本名だろうが、芸名だろうが、誰に化けたかくらいすぐに判るっての・・・』
セザンヌの名前くらい、もはや誰だって知っている。テレビでもよく見かける、超有名なバラエティタレントだ。
『名前を知っていてくれて嬉しいな。・・・あ、そうだ。さっき、私のオッパイはDカップって紹介したんだけど、どう見てもEかFカップはあるんですよねぇ。どうやら、事務所がプロフィールを変えてくれていないみたいなの。私の目だけだと不安だから、お二人にも見てもらえますかぁ?今、ボタンを外してみますから♪』
また、霧乃の時と同じことをするのか?そう言い掛けた時には、既に彼女は胸のボタンを外していた。
『このヌーブラも取っちゃいますからね。あっ、安心して眺めてくれて構いませんよ?このとおり、浅野美和ちゃんからもらったニプレスを貼っておきましたからぁ〜』
胸を覆う戒めを解くと、寄せ上げられていた胸がプルンと揺れながら解放された。ニプレスを貼っただけのこの乳房が、偽らざるセザンヌの乳房のありのままの姿だ。
『ほらぁ・・・どう見ても、このボリューム感はFカップくらいはありますよねぇ?』
メイド服という清廉な格好をしていながら、乳房だけを露出するという倒錯した姿は何ともいえない違和感を漂わせる。
『言っておきますけど、オッパイの内側に詰め物なんて一切していませんよ?』
そう言うと、セザンヌは左右の乳房をグイッと引き裂いた。
痛そうにしか見えないが、所詮はこのセザンヌの姿も変装スーツを纏った姿でしかない。それを十分に知らしめている怪盗は、至って普通の表情で胸の裂け目を開いた。胸の間からまた違う女性の胸を露にするという光景は、違和感どころの騒ぎではなかった。
『ねぇ、見えますよね?セザンヌのオッパイの内側・・・何も入っていないでしょ?あるのは、ニプレスも貼っていない女性の大きなオッパイだけ♪ククククッ・・・』
セザンヌのあどけない顔に、卑しい笑いが貼り付く。
『まさか、また弥生さんに化けようってつもりか?』
『セザンヌが弥生さんに変装しちゃうって?ククッ、それはどうかしら?美里さんは、その答えは判ってますよね〜?』
『・・・えぇ、そうね』
セザンヌは、自分の乳房の内側に隠れていた胸をふにゅふにゅと触っている。
その質感からして、巨乳と呼ぶに相応しい大きさを誇っているが、弥生ほどのサイズでは無いのは美里にはすぐに判断がついていた。
『ねぇねぇ、パッドとか何も詰めていないのが証明できたところで、セザンヌは何カップくらいあると思いますか?私は、Fカップくらいかなぁ〜って思っているんですけどぉ。それで、こっちのまだ若さが有り余っている巨乳は、84センチのEカップってくらいだと思うんですよねぇ・・・もちろん、このオッパイだって本物の彼女のオッパイそのものですよ。詰め物なんて何も入ってませんからね♪』
『別に、自分がそう思うなら、そうだってことにしたら良いんじゃないかしら?』
『うむぅ・・・つれないですねぇ。せっかく、セザンヌの可愛いお顔に、Fカップのオッパイまで拝めているんですよ?』
拗ねた表情は、まさしくセザンヌそのものだ。こんな格好でなかったら、本物のセザンヌだと思い込んでしまうだろう。
『あ、そうでした。オッパイには詰め物はしていませんけど、こっちの方は詰め物がキツキツにされているんですよ★』
何かを思い出したような白々しいことを言いながら、セザンヌはスカートをたくし上げた。
ハイレグカットの衣装とスキニーベージュのストッキングが、彼女の股間をピッタリと覆っているが、そこには女性にはあり得ないはずの膨らみがハッキリと浮かんでいた。

143PON:2010/12/14(火) 01:33:13 ID:zJ3qrQkU
『コレは、神宮寺霧乃ちゃんが咥えていたのとは違って、ホンモノのバイブなんですけどね。うぅ・・ん、お尻の穴からコイツを取り出して・・・ほぉーら、こうすればよく分かるでしょ?』
セザンヌは、肛門に埋め込んでいたリモコンを取り出すと、スイッチをカチッと押した。
ウィンウィン・・・と、異物が動く音がビキニの奥から籠って聞こえる。
『それとも、こうしたほうが、もっと良く見えますか?』
さらに、セザンヌは胸の膨らみをアピールするいつものやり方をしながら、ビキニとストッキングを膝の辺りまで下ろした。マイクロビキニとスモークベージュをちゃんと重ね穿きしていたが、さっきよりもバイブが蠢いているのが鮮明に見える。
『セザンヌって、山中沙衣って名乗っていた頃から結構遊んでいるみたいで、これくらいの極太バイブもグニュッと咥え込めちゃうんですよぉ☆それだけに、感度も少しだけ物足りないかなぁ〜?振動をこんなに強くしても、全然辛く感じないし。まぁ、ホンモノのセザンヌや美里さんだったら、こうはいかないかもしれないけどね』
少しも声を上擦らせることも、脚を震わせることもなく、テレビで見せるほんわかとした笑顔を見せている。そんな表情を貼り付かせたまま、セザンヌは持っていたリモコンをカチカチと操作した。
『んふぅ・・ん、ようやく少しは感じてきたかもぉ〜♪でも、これでMAXなんてやっぱり物足りないと思いません?可愛いセザンヌちゃんの顔が、ほとんど喘ぎもしないでニコニコと笑っているんですよ?』
セザンヌの秘部の中で蠢く振動音は、さっきよりもさらに大きくなった。マイクロビキニ越しでは、それほど動きは見えないものの、そのうねりも相当なものだと思わせる。いくら使い込んでいると言ったところで、ワレ目を隙間無く押し開いた異物が狭い膣内をうねり動くのだから、セザンヌに限らず本物の女性ならば悶絶して気を失ったとしても全くおかしな話ではない。
『マイクロビキニの下では、こんなに激しく動いているっていうのにね♪』
マイクロビキニまでも脱ぎ下ろしたセザンヌは、スモークベージュのストッキングも続けて下げていく。同じような生地の少ないマイクロビキニがまだ重ねてあったが、それを見せるのもそこそこにして、ビキニと一緒にトップベージュのストッキングを脱いでしまった。
ビキニよりも小さなインナーと、スモークブラウンのストッキングが残っているが、おそらくこれが最後であろう。その証拠に、振動と音の聞こえ方が、それまでよりもクリアに聞こえる。

『もうここまで脱いじゃったら、このまま途中にしても邪魔になるだけよね』
セザンヌは、それまで膝上に引き下げてあったニーハイソックスを脱いでストッキング脚を晒した。それから、同様に膝上に放置していたいくつものビキニやストッキングもスルリと纏めて脱ぎ下ろす。これほどのストッキングがあって脱ぎにくくなるかと思いきや、それらはスモークブラウンのストッキングの上を、何の抵抗も無く滑るように脱げてしまう。
『スカートも、アソコの様子を見てもらいにくくなるから、もういらないや♪』
せっかく、セザンヌの可愛らしさを存分にアピールできるメイド服が、一着ずつ脱ぎ去られていく。言い方からしてスカートだけ脱ぐと思われたが、中途半端に裸体を晒した状態で怪盗レオンが満足するはずがない。スカート、インナーに続いて、フリルのついた白いブラウスも脱いで、ほぼ全裸状態にまでなってしまった。おかげで、ワレ目から頭を少しだけ覗かせたバイブの膨らみも、そのうねる動きもこれまでよりもさらにリアルに確認できた。

144PON:2010/12/14(火) 01:38:29 ID:zJ3qrQkU
『ほぉ〜ら、セザンヌが一般人に見せることのない、ストッキングの直穿きとニプレスを貼っただけの姿ですよ。あいにく、本物のセザンヌはFカップ級のオッパイの下から別の女の子のオッパイを覗かせたりはしてませんけどね♪』
胸の内側にある巨乳をチラつかせさえしなければ、セザンヌはストッキングを直穿きするだけでなく、バイブを咥えて出歩く痴女趣味があるとさえ誤解されることだろう。それほど、セザンヌの表情、声、仕草、スタイルのどれを取っても山中沙衣という女性との違いが見付からないのだ。
『そして、最後まで穿いてあるスモークブラウンのストッキングを脱いでしまうと・・・こんな光景が待ってま〜す♪』
バイブの振動音を鳴り止ませることなく、セザンヌはストッキングの中に手を滑らせた。
股間を弄っているのか、クチュクチュと粘る音が振動音に交ざりながら聞こえてくる。そんな行為をしながら、焦らすようにしてスルスルと脱ぎ下ろしていくと、何も穿いていないセザンヌの股間と生脚が露になった。だが、彼女の下半身はストッキングを脱ぎ去るまで見ることができない。なぜなら、前屈みになって脱ぐ体勢でいるうちは、彼女の顔や揺れる乳房によって遮られてしまったからだ。
“こんな光景が待っている”そう言ってからの時間は、かなりゆっくり過ぎていったように感じられるのだが、それはしーんと静まり返った空気が余計にそれを感じさせたのだろう。

『あーぁ、最後の一枚がとうとう脱げちゃいましたね♪』
身体を起こしたセザンヌだが、股間にはまだ最後の砦とでも言うべき一枚の衣装が残っていた。
この場合、衣装というよりも一枚のテープであったのだが。
『なーんて思わせておいて、実はまだ前バリが残っていたんですぅ。浅野美和ちゃんから盗み取った特製の前バリがねっ★』
自慢げに股間の曲線を摩る。
前バリに遮られて、ワレ目の中に指が入り込む隙間はどこにもない。だが、テープには恥肉の形がぷっくりと浮かび出るほど膣内にまでピッタリと貼り付いて、奥に埋もれてすらいる。
ここで、二人はハッと気付いた。
それまで耳障りに鳴っていたバイブの振動音がすっかり止んでいたのだ。リモコンを操作した形跡は無かったし、異物を抜き取るような行為も全く見られなかった。だいたい、前バリが貼ってあるのだから、抜き取ることなどできないはずだ。それなのに、ストッキングにまで浮かぶほどの丸い膨らみは手品のように消えて、縦スジが浮かばないようにというよりも、バイブが出ないよう栓の役目をしていたであろう前バリはセザンヌのワレ目の奥にめり込んでいる。
『ど、どこへ消えた・・・?はっ!また奥へしまいこんだのか。音が聞こえなくなるくらいまで・・・』
冷静でいれば、怪盗のことだから・・・とすぐに消えた場所も推理できたであろうが、達也はセザンヌの行為にかなり興奮していたようで、独り言がセザンヌの秘部の奥を想像させるリアルな物言いになっていた。
『えぇ〜?何のことですかぁ?最初から、私は前バリをこうしてワレ目の中に刻まれた襞の一枚一枚が浮かぶように貼り付けていましたよ♪私のアソコの中から、音なんて鳴っていたんですか?』
恥肉を開き、ワレ目の奥を前バリ越しに見せる。そこには、彼女のいうように膣内にまでテープがしっかりと貼り付いていた。
『さっきまで自分でそう言ってたくせに・・・』
『えぇ〜?あいにく、芸能人女性の私のアソコとオッパイまでは見せることは怪盗レオンさんと、私の美人マネージャーさんから禁止されているし、これ以上は見てもらえないですけどぉ・・・このとおり、前バリを貼っただけの沙衣ちゃんのアソコには、のっぺりとした股間の曲線とメコスジしか浮かんでいませんけどねぇ〜♪』
シラを切るセザンヌだが、その顔は明らかにウソをついているといった小悪魔的な笑顔だった。

145PON:2010/12/15(水) 02:05:57 ID:zJ3qrQkU
ビリビリッ・・・と破れる音と共に、セザンヌの胸の間にできた裂け目が首から臍に掛けて広がった。
胸を開き、84センチのEカップを誇る乳房の膨らみに剥がしたセザンヌの乳房を引っ掛ける。
すると、ブラウスのボタンを外して乳房を見せていたあの時の画がプレイバックしたように、パックリと開いた裂け目からは、セザンヌの胸にも匹敵するほどのハリのある艶やかな美巨乳が気持ち良さそうに震えながら覗いている。ツンと上を向いて立った乳首が、その感度の良さを物語っているかのようだ。
『んふふふっ、新しく現れたオッパイが空気に触れて嬉しいって言っているようだわ。こんなにコリコリに乳首が硬くっているもんねぇ〜』
セザンヌの乳房が独りでに戻らなくなったのを良いことに、空いた両の手で新たに覗き出た乳房を優しく揉みしだいた。

『そろそろ、セザンヌも脱皮しちゃおうかな。美里さんが辟易してずっと喋らなくなっちゃったから。次は、もっと口数を増やしてもらえるように頑張らないとね♪』
怪盗は、美里を驚かせる自信を臭わせながら、胸の裂け目から手を入れて、顔に張り付いたセザンヌマスクをズブズブと浮かせていった。
裂け目は首にまで達していたが、そこから上にあるセザンヌの顔を模ったマスクにまでは及ばなかった。破れにくい素材でも使用しているのだろうか、手を顔の中で蠢かせようともセザンヌの一体型スーツが伸びるだけだ。
『くふふっ、セザンヌの一体型スーツがアソコの縦スジに入り込んで来てるよ♪』
持ち上がったスーツはその下に隠れている女性のワレ目にギュッと喰い込み、前バリの存在もその狭い穴にめり込んでしまう。それほど、セザンヌを模ったスーツの造形が崩れて縦に長く伸びているということだ。
一方、首まで届いた裂け目から上は依然としてゴムのように伸びるだけで、中に隠れた顔は口元あたりまでしか見えなかった。そうなるのを知っていたからであろう、セザンヌの顔の下から覗いた女性の口はニヤリと口角を上げて笑っているのが見えていた。
『せっかく覗いていた私のEカップ美巨乳がセザンヌのスキンスーツに隠れちゃったけど、すぐにこんなゴムみたいなのを脱いで、私の全てをちゃんと見せてあげるからね。ねっ、美里ちゃん♪』
『・・・はっ!?』
聞こえる声は、もうセザンヌのものではない。
顔が殆ど見えず声を頼りにするだけで正体を掴むのは困難だが、その口調も含めて考えたらば、特定できる女性が美里の頭に一人思いついた。

『ショートカットが似合うこの顔も、84−54−80のスタイルも、ミミズ千匹の名器を持った赤いビラビラのアソコも、美里ちゃんが私を眠らせてまんまと盗み取っていったんだよね?』
セザンヌの身体を模った皮を脱ぎ去ったレオンは、その下に纏っていたフィメールスキンスーツ姿を堂々と晒している。その女性の姿とは、美里が思い浮かべた人物に間違いなかった。

146PON:2010/12/15(水) 02:24:43 ID:zJ3qrQkU
セザンヌの一体型スーツを腰まで脱ぎ、Eカップを誇る乳房を揺らしながら勝ち誇った笑みを浮かべるレオンの顔を見て、美里は愕然としていた。

『ふぅーん、そっちの男性が美里ちゃんの彼氏の達也さんね?初めまして、達也さん。私は鳴沢葉月って言う名前で、今は17歳の高校3年生してま〜す。苗字で判ったと思いますけど、葉月は美里ちゃんの従姉妹で、さっきバイブを咥えたまま裸で歩いたり、コスプレ衣装と一緒に何回も脱皮をしていた鳴沢弥生の妹なんですよ♪美人な顔立ちもそうだけど、この巨乳のハリ具合とかもお姉ちゃんや美里さんソックリでしょう?』
腕を組み、乳房を強調するそのポーズは、弥生や美里に変装した怪盗がよく取っている格好だ。それは、さらに年下の葉月の姿に変わろうともやはり抜群の魅力を誇り、男を誘惑するには十分な武器である。
『そっくりなのは、オッパイだけではないですけどね。アソコだって美里さんの親戚とかはみんな名器を持っているって話ですよ?怪盗レオンがそう言ってたんだから、きっと間違いでしょうね。あの人は、自分でそれを確認するために葉月たちに化けて色んなオトコとセックスして、ちゃんと情報収集をしているらしいですし・・・クククククッ』
さっきまで、前バリを貼り付けたままのセザンヌの一体型スーツがワレ目に喰い込んでいたのが嘘のように、綺麗な葉月の秘部が露出されている。乳房といい局部といい、葉月の身体の大事な場所を隠すものは何一つ身に付けていないのは、中沢まさみやセザンヌのような有名人では無いからだろう。

『どうしました?何も言わずに呆然としちゃって・・・ここまで、鳴沢葉月の身体を完璧に盗み取ったことに言葉も出なくなったのかな?』
仁王立ちのポーズになりながら、裸体を惜しげもなく晒す鳴沢葉月。その表情に、恥じらいの様子は少しも浮かんでいない。
『美里ちゃんが私から盗んでいったこの顔も身体も、完璧みたいだよ?アソコのビラビラを見てみなよ。使い込んでいないアソコでも極太バイブを咥えられる所まで、美里さんやお姉ちゃんにとても似ているし』
恥肉に指を当て、恥ずかしげもなく指でパックリを開いてみせる。女子高生がするにはあまりにもあられもない姿だが、若いからこそなのだろうか、そこには鮮やかな色をした膣襞が覗いた。
『あっ、達也さぁーん。せっかく葉月のアソコの中を見せてあげてるっていうのに、目を逸らさないでくださいよぉ。見てくれないと、怪盗さんにチクって元に戻れないようにお願いしちゃいますよ?クククククッ・・・』
『ぐっ・・・』
達也は、卑怯な要求を拒むことはできず葉月の姿を直視させられた。
美里の視線が気になるが、あのような痴態も本物の葉月がしていることではないのだからと、自分に言い聞かせて懸命に我慢した。
『そうそう♪女子高生のアソコを見るなんて、怪盗さんが協力してくれない限り滅多に無いですからね。それも、こんなに太いバイブを咥えたアソコを見られるんですから、本当に幸せ者だと思いますよ?コレって、セザンヌがアソコに咥えていたバイブだから、愛液も二人のがグチョグチョに混ざり合って・・・セザンヌってば、最後のストッキングを脱ぐ時に前バリの上から少し押し込めばよかったのに、葉月のアソコの深くに届くほどズップリ埋め込んできたから、よりグッチャリ混ざっているはずね』
パックリと開いたままのワレ目から、粘液が少しずつ滴り落ちてきた。それと共に、肌色の物体が膣壁を引き裂かんばかりに押し開いて、ヌヌヌヌ・・・とゆっくりと生え出てくる。
だが、隙間無くギッチリとそれを咥え込まれているために、いくら粘液が滴り出ていても簡単に抜け落ちることはない。もちろん、葉月が意図的に膣圧を使ってコントロールしていることも理由の一つではあるから、少しばかり頭が覗けた所でピタッと止めてしまった。
しかし、それでも膣圧から解放された部分だけは再びウインウイン・・・とうねり出している。
『また、バイブが動き始めちゃった♪ずっと膣圧で押さえてたのに、こうして抜け出て来ちゃったからだよぉ・・・ひぃ・・ん、葉月の方がアソコが狭くて感度が強いから、こんなにズキュズキュ激しく動いていたらすぐにイっちゃうぅ・・・美里ちゃん、助けてよぉ・・・・・なーんてね♪』
軽く演技をして見せて、すぐに可愛らしい笑顔を貼り付かせた。
これほど激しく動きながらワレ目に突き刺さっているのが嘘のような、美人女子高生の抜群のスマイルだった。

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148PON:2010/12/16(木) 00:28:58 ID:zJ3qrQkU
『もう、いっか・・・』
リモコンを手にした葉月は、振動を続けるバイブのスイッチを切った。
咥え込まれたバイブは静かにその音とうねりを止めていき、壊れそうなほど強制的に動かされていた膣口の振動も止まった。
『ふぅ・・・動いている時にはよく見えなかったけど、こんなにギチギチに咥えていたんだね。裂けも壊れもしなかったのが不思議なくらいよ?』
指で自分のワレ目を摩り、どれほどのサイズが埋まっているのかを初めて知ったような言い振りだ。だが、止めたからと言って限界以上にワレ目を押し開くバイブを抜き取ろうとはしなかった。
『もうちょっと大きかったら、きっと大事なアソコもこんなふうになっていたんだろうな』
葉月は、ニヤリと笑みを浮かべたまま、愛液でぬめったワレ目に無理やり指を押し込めた。もはや、今にも千切れてしまいそうなくらいだが、それにも構わず左右に引っ張る。すると、ビーッ・・・とストッキングが伝線するような小さな音がし、股間を中心に臍の上と背中への前後に渡って裂け目がパックリと広がった。
レオンは、柔軟な身体を駆使しつつ前屈の体勢になって自分の股間を眺める。

『うわぁ〜、葉月のアソコの中でも同じようなことになってたようだね。こっちのワレ目も、今にも裂けちゃいそうじゃない?』
葉月のワレ目の下に隠れていた女性器にも、バイブが深く突き刺さっていた。貫通したバイブを咥え込む様は、見ているだけでとても苦しそうに見える。
『もし血が流れていたら、失血死してたかもね。葉月もこの下の女の人たちも、ただのスキンスーツで良かったよ。でも、このワレ目の持ち主の顔はどんな顔になっているかが心配だね。だって、処女の女の子だったら痛くて苦しいだけだもん。葉月もお姉ちゃんと一緒でまだバージンだけど、怪盗さんが葉月に変装して何度も男の人とセックスしてくれたから、これくらい太くても無事で済んだのよね♪』
葉月が処女だからといって、怪盗が葉月に変装して処女を喪失したところで、本物の葉月の身体に何の影響もない。
『何を訳の分からないことを言ってるのよ・・・』
美里が小さく呟いたのを気に留めるでもなく、葉月は裂け目を胸から首に掛けてさらに広げていった。
ビビビッ・・・とスキンスーツが音を立てて裂けると、葉月のよりも大きな巨乳が、弾かれたようにプルンと現れる。乳首も露になってしまうが、手やスキンスーツで全容を隠すこともなかったため、その突起が付け乳首で無いことは容易に確認できた。
『まだ巨乳が続くんだね。これくらい大きなオッパイの女性なら、小学生や中学生でもないだろうし、処女ってことも無いのかなぁ?それなら、安心して脱皮できるよね♪』
これまでのアピールと比べると淫らな行為が少々短めに感じられたが、その葉月の顔に浮かぶ表情は憎々しいほどに嫌味な笑みなのは、これで終わりでは無いことを物語っている。
首より上には裂けて行かないスキンスーツの中に手を滑らせ、マスクを脱ぎ取っていくと、またもニヤリと笑う女性の口元が見えた。

149PON:2010/12/16(木) 00:46:36 ID:zJ3qrQkU
中身が空っぽになったマスクは、ズルリ・・・と抜け落ちた。
股間から縦に長い裂け目を作った鳴沢葉月の一体型フェイクスキンスーツは、腰のくびれで止まることなくそのまま下に流れ落ち、太腿から下だけが残っていた。
『クククッ・・・葉月ってば、まだ男のモノどころかオモチャだって咥えたことのないアソコにこんなに深く突き刺すなんてね。こんなに魅力的なFカップ巨乳を持っていても、まだ処女の子は居るってことを教えておかなきゃ。ねぇ、Gカップで処女の美里ちゃんもそう思わない?クククッ・・・』
ニヤリと笑い顔を見せていたのは、鳴沢弥生だった。

『こんなバイブを咥え込んでしまうなんて、弥生の処女膜は、どうなってしまったのかしら・・・?』
彼女は、乳房を揺らしながらストッキングを脱ぐようにして葉月のスーツから脚を抜き取っていく。
弥生に変装したレオンを見るのは今日だけで二度目だが、それ以上に彼女への変装シーンを見せられている気がするのは、弥生の抜け殻を10着も見付けているからだ。
しかも、怪盗が神宮寺霧乃に化けて現れた時に、このエリアのどこかにも弥生の変装跡を残してあるとも言っていた。一体、どれほど弥生に変装して見せれば気が済むのかと思ってしまうが、美里が一番驚きを見せるのは弥生や葉月といった近しい女性の変装を披露した瞬間であることを解っているからこそ、しつこく裸体を見せようというレオンの意図がそこにはあった。
それも、乳房からバイブを咥えた秘所までもを晒すような、彼女らがするはずも無い痴態を見せるのは、レオンにとっては快感であり、それと共に美里へ与えるショックは大きい。

『この弥生スーツは、鳴沢葉月に変装して弥生を眠らせた際に作ったモノなの。つまり、怪盗レオンが初めて葉月に変装して騙した相手が、この私だったってわけね♪でも、葉月のことを叱るなんて出来ないわ。だって、その後に作ったばかりのこの鳴沢弥生のスーツを着て騙した相手が、妹の葉月だったんだから・・・ククッ』
首の後ろに手を回した弥生は、背中に掛けてピーッ・・・と裂け目を作った。
女性の柔肌が覗き、開かれた皮の内側に手を埋めていく。顔の内側を這った手が頭をズボッ・・と引き抜いて弥生マスクの中身が無くなったと思うと、抜き取った頭を背中から現す。その顔は、鳴沢葉月の顔になっていた。
『コレが、弥生お姉ちゃんに変装した怪盗レオンさんが葉月を騙して作り上げた葉月のフェイスマスクよ。美里ちゃんが葉月から盗み取った一体型スーツと比べても、全く違いが無いの。見てのとおり、84センチのEカップ巨乳から、ミミズ千匹の名器を刻み込んだワレ目の奥までも・・・ねっ。あいにく、バイブが邪魔をして少しも見えないと思うけど♪』
弥生スーツから身体を抜き取っていく手際の良さは、ここでもしっかりと発揮されて、Gカップの乳房の中から葉月の胸を露出し、バイブを咥えたままの弥生の秘部も剥がしていく。
それでも弥生のワレ目に突き刺さっていたバイブは微動だにせず、葉月のワレ目に隙間無くしっかりと咥え込まれていた。
『どう、美里ちゃん?葉月と弥生お姉ちゃんとの、姉妹での脱皮ショーに興奮した?』
美里も暫くは無視を決め込んでいたが、執拗な挑発を重ねられるうちに我慢ができなくなってしまい、従姉妹の顔をしたレオンに対してきつい視線を向けていた。
『まっ、鳴沢葉月に出来るようになったエピソードまで言ってあげたんだから、興奮しないはずが無いよね?』
しかし、どれほど睨み付けようとも、レオンが手を緩めることはない。
それは、美里の突き刺すような視線が、自分は葉月へと完璧に変装を遂げているという褒め言葉に値していると思うからこそだった。

150PON:2010/12/18(土) 02:06:20 ID:zJ3qrQkU
『葉月のこの顔と身体を手に入れたおかげで、女子高生のレパートリーもさらに増やすことができたよ。学校に行けば、若くてルックスとスタイルが良い娘なんてたくさんいるからね。それに、私って水泳部に入ってるからスタイルとかの品定めもしやすかったよ。更衣室に目当ての女の子と二人きりになって、アソコに仕込んだ催眠スプレーを使って眠らせて、その数分後には葉月の顔と身体の上に彼女のスキンスーツと競泳水着を着てプールサイドに座ってたっけ♪・・・部員の誰も、私がアソコに催眠スプレーを仕込んで、次のターゲットの女の子の動きを探っているとも知らずにね。あまりに誰も疑って来ないから、オッパイを直モミしたり、プールの中でスプレー缶を使ってオナニーとかして不審がられようとしたんだよ?それでも、私を怪しむ娘なんて一人もいなかったけど。クスッ・・・』
葉月は、そこまで話すと、首元に手をやってマスクを剥ぎ取っていった。
メリメリと捲れた顔は、葉月の原型を失ってのっぺりとしたゴムマスクへと変貌し、中からはミディアムロングヘアの髪と共に、葉月と同じ水泳部員の女子の顔が現れた。もちろん、二人とも知らない顔ではあるが、怪盗のターゲットになるのも頷けるルックスの良さだ。
『ちょうど、こんなふうに・・・ね。葉月が怪盗の変装とも知らずに更衣室で眠らされたのが私ですよ。だって、葉月の顔で競泳水着の上からでも目立つEカップ巨乳をした彼女が実はニセモノで、アソコに催眠スプレーを咥え込んでいるなんて思わないでしょう?』
声は、もう葉月とは違うものに変わっている。
会ったことなどない女子高生でも、それが今の顔に合った声であることは言うまでもない。しかし、これで終わりではないとばかりにそのマスクも脱いでいけば、また違う顔が現れた。水泳部は美女揃いとあってか、その顔立ちとて葉月やさっきの彼女と比べても遜色が無い。
『さっきの娘にまんまと騙されたのが、私なんです。自己紹介とか面倒なので、仮にさっきの娘がA子で、私がB子ってことにしますけど、A子は葉月と同じように着替えをしていた私に向かってアソコにしまった催眠スプレーを抜き取って、眠らせてきたのね。脱ぎ掛けの競泳水着からA子の微乳が可愛らしく震えて見えていたのが、最後に私が見たものだったと思うけど・・・』
B子は、自分のマスクに手を掛けた。
メリメリと剥がれていくマスクの下からは、得意げに微笑む葉月の顔が再び現れた。

151PON:2010/12/18(土) 02:07:35 ID:zJ3qrQkU
『こうして、プチパイのB子に変装した私は競泳水着に乳首とスプレー缶の膨らみを少しだけ浮かべながら、次の子に狙いを絞って・・・って具合だったんですけど、今回はデモンストレーションでA子とB子のは全頭型マスクだけ、ってことでごめんなさい。でも、水泳部員以外にも、葉月の学校の子のコレクションはたくさんありますよ』
葉月は、顔に手を当てると、顔をクシャッと握り潰した。
髪の生え際や耳の辺りから顔が剥がれてしまい、またも葉月とは違った顔が現れた。
『私は、仮にC子って名前にしときますね。私、葉月のクラスメイトなんですけど、まさか一緒に行ったトイレで私を眠らせてくるとは思わなかったですよぉ。たしかに、その日の葉月は肌色のツヤツヤなストッキングを穿いて、巨乳の谷間をチラつかせて男子の注目を浴びてるなー、とは思ってましたけど。最後に見たのは、私の顔をして、私の自慢のGカップ巨乳がアピールできるハイレグビキニの下に、葉月が穿いていたストッキングで脚線美を撫でているレオンの姿だったかな。私のスタイルにピッタリ合った制服を着ていた所で意識が途切れたの。今は、葉月の身体でC子の顔だから想像しにくいかもしれないけど』
C子は、顔を手で覆ってマスクを掴むと、勢い良くビリッ・・と破った。
『はい、そして私がC子に変装した怪盗が次に狙ったターゲットです。とりあえずは、D子って名前で良いですよね?』
大人しめな雰囲気を漂わせる女子生徒の顔は、大和撫子といった風貌でルックスは文句無い。
『あーん、C子さんてルックスもスタイルも良いから怪盗レオンに狙われるのは解るけど、ガサツだからなぁ〜。C子さんのマスクの切れ端がまだD子の顔に残ってるじゃない・・・このマスク、顔に貼り付けるだけで簡単に変装できちゃうし、しかも浅野美和が使っているニプレスの粘着力をヒントに作ったから全然剥がれにくいんだけど、丁寧に剥がさないとこうやって残っちゃうのよね』
額や顎の辺りに、マスクの切れ端が残っている。D子は、それをペリリ・・・と剥がし取った。
『これが、綺麗になったD子の顔ですよ。D子の顔とスタイルを盗んだ怪盗レオンは、隣のクラスにいる幼馴染みのE子ちゃんに近づいたんですけど、葉月ちゃんが穿いていた肌色のストッキング脚を見た彼女に、ちょっと怪しまれちゃって。“たまにはストッキングも良いでしょ?”なんて適当にはぐらかしたら、アッサリ騙されてくれましたがね。まさか、目の前のD子がアソコにスプレーを咥え込んで、自分に変装しようとしているなんて思わないから・・・あとはE子のクラスの子がターゲットになったことは言うまでもありませんよね?』
D子は、綺麗に剥がし終えたのを確認すると、マスクをベリベリと剥がしてしまう。
そこには、また葉月の顔が現れた。ニヤニヤと微笑む葉月の表情は、これまでよりもさらに禍々しさを帯びていた。

152PON:2010/12/18(土) 02:12:06 ID:zJ3qrQkU
『ちょうど良いから、怪盗の変装に使うマスクの種類を教えてあげますね。C子とD子の変装に使ったマスクは、顔に貼り付けるだけで別人に化けられるものなの。簡易的で便利だけど、ウィッグとかを用意しないと面倒だし、スタイルの良さを実感できないから、あまり使う機会は無いかな。主に、こうやって自慢のコレクションのお披露目に使うのには便利ね。A子とB子ので使った全頭マスクは、髪型とか顔全体を完璧に変装できるし、マスクを被ってパーツを合わせたら違う女性に化けられるから便利ね。ボディスキンスーツと組み合わせれば、ほぼ完璧な変装ができあがるし。でも、やっぱり変装するのには一体型スーツが一番ね。首のエッジが見えたりすることもないから、どこにも違和感も無いままオッパイとかアソコの感度を堪能することができるもの。変装に時間が掛かるけど、それはマスクを貼り付けたり被るのと比べて・・・の話だからね』
得意満面に、自慢の変装道具の解説をし、一人悦に入っている怪盗。
二人の反応などどうでも良いらしく、葉月の顔と声を使って話を続けた。
『振り返ってみると、葉月は顔にD子マスクを貼って、その上にC子のマスクを貼り付けたでしょ?それから全頭型のB子マスクを被って、A子マスク、葉月マスクの順に重ねて・・・あとは、弥生お姉ちゃんの一体型スーツを着て、葉月の一体型スーツを着たっていう手間の掛かりようね。弥生の変装を脱いでから、そんなにマスクを重ねているなんてちっとも気付かなかったと思うよ。一枚一枚が、超極薄仕様で、レオン特製のストッキングみたいに重ね被っていても全然分からない仕組みになっているから。・・・あ、ちなみに今の葉月は一体型スーツで変装しているよ♪』
首元に手を当てて力を加えた。グニュッ・・と皮膚が浮いたが、どこにも切れ目などは見えないし、手で顔を覆ってクシャッと潰してみても、葉月の顔が歪んで生気を失うもののその顔が剥がれ取れてしまうことはなく、またすぐに卑しく笑う表情を取り戻した。

『あーぁ、ココが怪盗さんのアジトだったらもっと葉月の学校の生徒たちの変装をじっくり見せてあげられたのにな』
葉月の姿でこのようなことをして、さらに同級生たちのマスク変装を見せたくらいでも、まだ飽き足らないと見える。
『学校に潜入していても、女子高生ばかりで物足りないな〜、って思えば、先生たちをターゲットにすれば良いから、10代ばかりの女子が増えたって訳でも無いんだよね。下校すれば、A子の家族や友達を狙って、年齢を超えてコレクションが増えるもの。とりあえず言えることは、学校の娘だけでアルファベットは軽く使いきれるね。だって、制服が可愛いから、それだけ可愛い女の子も欲しくなっちゃうもんね。葉月も、制服はとっても気に入ってるよ。弥生お姉ちゃんも羨ましがってたもん。だから、弥生お姉ちゃんが獲物を見るような目で葉月のことを狙って、私に変装して代わりに行ったこともよくあったよ。そのたびに、新しく葉月のスキンスーツを作るものだから、かなりの数ができちゃったはずだよ♪』
怪盗の語る武勇伝は、そう簡単には尽きないようだ。
新しい変装を披露するたびにそれを聞かされる方は堪ったものではないが、聞けば聞くだけ怒りがこみ上げるため、飽きることはない。挑発行為は、怪盗の思惑通りに効果的を成しているということだった。

『ねぇ、黙っていないで何かリアクションしてくださいよぉ』
逆撫でするような笑いをマスクに貼り付かせ、浮かない表情の二人の視界に顔を覗かせた。だが、二人を逆撫でするのは葉月の表情だけではない。
身体を揺らすことでEカップ巨乳を弾ませたり、ワレ目にギッチリと咥えたままの極太バイブをリモコンで動かしたり・・・と、葉月から模ったスキンスーツを良いように弄んでいるのだ。
それも、美里の従姉妹である鳴沢弥生と葉月にばかり変装し、裸体と痴態がくどいほどに見せ付けられる。
下手に逆らおうものならば、足元を見られて立場が危うくなってしまう。だからこそ、怪盗の言う“脱皮ショー”なるものに付き合ったのだが、それも我慢の限界に達するのだった。

153PON:2010/12/19(日) 01:25:36 ID:zJ3qrQkU
『もう!いつまで・・・』
我慢強い美里も、さすがに痺れを切らしたのと同時に、
『いつまでこんなこと繰り返すつもりだよ!被害者を捜せって言っておきながら、こんなのに付き合わされてたら、その被害者だって帰るかもしれないじゃないか!』
達也も痺れを切らして大声を上げていた。
『はぁ・・・はぁ・・・』
『達也さん・・・』
達也の声の荒げように、美里は唖然としていた。
ただ、葉月の方はというと、怒鳴られても全く動じることもなくニヤニヤと笑うばかりだ。
『あらら・・・怒っちゃいました?でも、葛原明日香の顔と声で怒っても全然威厳が無いですね』
廊下に反響する声に混じって、キュインキュイン・・・と機械音が混じって聞こえる。
それは、葉月の秘部に挿入したままのバイブが動いている音だ。手にしたリモコンで、振動のリズムと動きをコントロールしたようだ。先程は根元の方が激しく動いてワレ目を震わせていたが、今度はワレ目がさほど振動しない代わりに、膣内に埋もれた先端側で激しく動いているらしい。
『ひぁ・・・っ、今度はそんな所をそんなに刺激するの・・・?ソコは、葉月の性っ、感帯っ・・・あっ、ああぁ・・・っ』
バイブの音を掻き消すように、葉月の喘ぎ声が廊下に小刻みに反響する。
声の大きさに関わらず、女性の高い声は響きやすいもの・・・レオンは、それを実証しているようであった。

『ま、まだそんなことをするつもりかよ!』
『あーぁ、そんなに息を荒げるから、ワンピースの中でオッパイが揺れちゃってますよ?私ほど激しくは揺れてないけどね♪』
ニヤニヤと笑う葉月にそう指摘され、達也は思わず視線を胸元に向けてしまう。すると、言われた通り、明日香の乳房が呼吸と共に上下動しているのが見えた。
その場で軽くジャンプして乳房をさんざん揺らす葉月ほどでは無いが、明日香の乳房の方がボリュームがあり、しかも目の前でそれが動いているのだから、自分の胸元の方が気になってしまうのが正直な所だった。

154PON:2010/12/20(月) 01:56:08 ID:zJ3qrQkU
『ふふふっ、でもやっとプチッとキレてくれたから、そろそろ脱皮ショーを終わりにしてあげても良いかな』
『えっ!?それって、どういう・・・』
『葉月や弥生お姉ちゃんたちは、二人が一緒に怒るのを待っていた。ってことですよ』
バイブの振動を止めた葉月は、可愛らしく微笑んで見せた。
『クスッ・・・くふふふっ♪』
美里が知っている、葉月の屈託の無い笑顔が二人に向けられている。
裸でバイブを咥えているという違和感はあれど、鳴沢葉月そのものと言って良いほどの佇まいだ。
『ちょっと待てよ!そんなことをして、何の意味があるんだ!』
『意味?・・・ククッ、お二人には何の得にもならない意味ならありますよ。怪盗レオンの変装のレパートリーを見せて、彼女たちの姿でストッキングとコスチュームの重ね穿きとか裸を晒したり、フェイクスキンスーツでの変装をするといってもマスクを貼るだけとか、フルヘッドマスクとか、一体型スーツとか色んなパターンの変装があることをアピールするっていう意味がね♪』
『あぁ、それはもうさんざん見せられてうんざりしてるさ!でも、美里さんの従姉妹や有名人まで見せびらかすのはやり過ぎだろ!』
嫌気が差すほど見せられたからこそ感情が爆発したわけだが、怪盗は初めからそれを望んでいたということのようだ。
『だって、いくら声を荒げて抗議していても、もしかしたら怪盗レオンみたいに演技しているかもしれないじゃないですか。どちらかが怒ったフリをして、もう片方が止めようとしている・・・とか。だから、どれだけ早く元に戻りたいのか二人の熱い気持ちを示してもらおうと思ってね〜♪』
『呆れた・・・そんなことに付き合わせようだなんて・・・』
『変装オタクのお前じゃあるまいし、最初から本気でそう願ってたに決まって・・・』
『はいはい、もう怒らなくて良いですから、早く片付けてくれませんか?』
達也の抗議をいなすように、葉月は足元に残した抜け殻の後片付けを指示した。

155PON:2010/12/20(月) 01:56:56 ID:zJ3qrQkU
『美里ちゃんたちって、片付けに時間が掛かりすぎて来るのが遅いから、私の脱皮するペースに全然追いついてくれないんだよね。だから、綺麗に畳んで鞄に入れてくれるまで待っていてあげるよ』
葉月は、脚を使って器用にメイド衣装を達也たちの前に差し出した。美里は、何も言わずにそれを受け取る。
葉月の右脚がピーンと直角に上がっているが、それでもバイブが抜け落ちることが無い。ワレ目が見えやすくなったことで、脚を上げようとも全く隙間が出来ないほどキツく深く突き刺さっているのがよく判った。
『片付けなら、美里さんのおかげで時間を掛けないで済んださ。むしろ、お前がいつ襲って来るかもしれないのを警戒して時間が掛かったんだ』
『そんな余計な心配しなくても良かったのに。“脱皮ショー”って言ったら、私が何をしようとしているか想像つくじゃない?そりゃあ、美里さんか明日香ちゃんに変装してまんまと入れ替わるのも面白いけど、ずっと一人の美女に変装しているだけだと“脱皮ショー”にならないもん』
そんなことは、お前の気まぐれでいくらでも予定が変わるだろう。そう言い掛けもしたが、もうそんなことを話すのはどうでも良くなっていた。

『でも、キレさせるのに時間が掛かった代わりに、山瀬若菜から泉川愛里に脱皮したのに始まって、鳴沢弥生から鳴沢葉月への脱皮変装まで見せられてとっても楽しかったよ。結局、どれだけの変装コレクションが見せられたのかなぁ・・・弥生お姉ちゃんに変装してコスプレをするのなんてどれくらいやったかも覚えてないよ。・・・あ、そうそう。怪盗レオンの変装パターンに、マスクを貼り付けるパターンと、フルヘッドマスク型と、一体型スーツの種類があるのを知っているのは、警察の一部の人間と私の知り合いくらいのものだから、自慢しても良いわよ♪』
そう言ってウィンクをした葉月は、クルリと踵を返して歩き出した。
『ま、待てよ!そんな格好でどこに行くつもりだ?』
『まだどこにも行かないわ。散らかったマスクと衣装を片付け終わるまで、待ってあげるって言ったでしょ?ただ、セザンヌの一体型スーツだけは預からせてもらおうと思っただけ。そこの部屋に鞄を置いてあるから、ちょっと片付けてくるからね』
マスクと一体型スーツ、それにストッキングなどの衣装の中から、セザンヌの抜け殻を脚でひょいっ、と器用に取り出す。葉月と弥生の一体型スーツも一緒に置かれてあるが、彼女たちとの区別は見ただけで簡単についているようだ。
『そんなこと言って、どこかへ消え失せるつもりじゃないの?』
『こんな高い所から?出入口だって、ここにしか無いのよ?・・・だいたい、葉月が大好きな美里ちゃんを裏切るようなことはしないよ。なんなら、扉を開けたままにしておくから、いつでも覗いてくれても良いよ?』
自信タップリな表情を見せながら、葉月はすぐそこの教室へと入って行った。本当に扉を開けたままで、何をしているかを探ることだって容易くできてしまう。
『・・・・・』
二人は顔を見合わせると、散らかっている物に目をやった。
そこまで自信タップリなのだから、本当に逃げたりはしないのだろう。それに、監視されていることを逆手に取って、また痴態を見せて来られても対処に困るだけだ。
怪盗を信用するつもりもないが、今やらなければならないことは、ここに散乱している怪盗の置き土産の片付けだ。もし、万が一姿を消したのならば、やっと被害者の捜索に移れるのだし悪いことではない。そう考え、部屋の様子に気を取られることなくテキパキと鞄の中にしまうのだった。

156PON:2010/12/25(土) 02:25:14 ID:zJ3qrQkU
『あっ、時間ピッタリでしたね』
片付けが済んだ頃、怪盗が鞄を肩に抱えながら姿を現した。
『まだ、葉月ちゃんの顔で居たのね』
『だって、美里ちゃんとお話ししたかったんだもん♪』
二人の時間に合わせた割には、怪盗は鳴沢葉月の姿のままであった。
葉月の変装で、グレー系のチェックのミニスカートに白いワイシャツ、淡いブルーのブレザー、スカートと同柄のリボンを着ている。足元は紺のソックスを穿いており、その下に肌色ストッキングを重ね穿きしてあるらしく、歩くたびに膝や足首にナイロンの皺が寄っているのが見えた。

『意外だな。そのままの変装でいるなんて』
『せっかくだから、可愛い制服姿の鳴沢葉月も見てもらいたくてね。A子ちゃんたちの変装で見せてもらった方が嬉しかったですか?』
クルリとその場で回ると、スカートがふわりと舞った。ライトベージュのストッキングに彩られた太腿の付け根までチラリと見えたが、それ以上見えなかったのは、これも怪盗の計算のうちだろう。
『誰に変装して欲しいなんて言ってないわ!』
『ただ、お前にしたら制服を着るくらいで時間が掛かり過ぎじゃないのか。って言いたいんだよ』
『つまり、“きっと、お前のことだから何か企んでいたんじゃないのか”って言いたいんだ?・・・ふーん、察しが良いですね♪』
達也の言った言葉を葛原明日香の高い声に変換する余裕を見せながら、葉月はブレザーのボタンを外し、スカートも捲って見せた。
『乳首がブレザーの厚い生地に擦れる快感を我慢してまで、期待に応えられる準備をしておいて良かったですよ♪ククククッ・・・』
ブレザーに隠れて見えなかった胸元は、ワイシャツのボタンを外し、ビキニのトップスもずり上げられた状態だった。そして、スカートの中にはトップスと同じ光沢のある薄紫色をしたビキニが穿いてある。股間には、ボコッ・・と太い異物の膨らみがあり、その中央には小さな突起があるのまで見える。
『葉月が準備に手間取ったのは、きっとEカップのオッパイを出せるようにしていたのと、アソコに咥えていたヤツを入れ換えていたからだと思いますよ?』
乳房に触れながら、ビキニの上に浮かぶ膨らみをぷにぷにと押し返して遊んでいる葉月。
『改めて説明すると、いったんワイシャツのボタンとリボンを留めてから、オッパイが見えるように胸のボタンだけを外してブレザーを着たんですよ。あと、アソコにキツく刺さっていたバイブは、抜き取る時に葉月のエッチな液で床が濡れちゃったので、ソレを拭いてから同じくらい太い催眠スプレーを咥えたの。ズブズブッ・・・て挿入する音と、葉月の可愛らしい声で小さく喘いでいたの、お二人には聞こえませんでした?乳首が服に擦れるよりも全然快感が強いから、てっきり聞こえているかと思ったけどね。あまりにも快感が凄くて、まだアソコがヒクついているくらいなのに・・・』
胸から手を離した葉月は、ビキニを穿いたままストッキングを脱ぎ下ろした。
ビキニで遮られるまで脱ぎ下ろしたストッキングは、見た目で4〜5足はある。そして、ストッキングの間にはビキニなど股間を覆う衣装が同じくらい重ねてあったようだが、葉月はそれらを異物を避けるために浮かせながら横にずらして見せた。
『くふふっ♪まだヒクッ、ヒクッて動いてる・・・ほら、見てくださいよ。アソコに咥えたままでも噴射できるように、噴出し口を下にして入れておいたんですよ♪これなら、強姦魔に遭遇してアソコを舐められそうになったとしても、最後の一枚を脱いだ所ですぐに眠らせられるからね♪葉月って可愛いから、キズ物にならないように私が守ってあげないと・・・ただ、裂けそうなくらいに極太のスプレー缶だから、容器に滑り付いた葉月の愛液まで一緒に飛ばしちゃうのが恥ずかしいんだよね☆』
怪盗の言った通りの光景が、葉月の股間に出来上がっている。
そして、噴射口を軽く押すと、液体が糸を引きながらプシュッと短く発射された。
『ねっ、粘り気のあるものが混じってたでしょ?』
葉月は、それを証明できたことに満足した様子で横にずらしていたハイレグビキニなどの衣装を股間に貼り付かせた。
スプレーの膨らみが衣装によってググググ・・・と押し戻され、ワレ目に直接触れているインナーにはすぐに愛液の染みがじんわりと伝わった。だが、薄紫色のハイレグビキニにまで染み出る前に、それも脱ぎ下ろしたストッキングを一足ずつ丁寧に穿き上げれば歪な曲線を僅かに浮かばせる程度にまで収まっていた。

157PON:2010/12/25(土) 02:30:01 ID:zJ3qrQkU
『さぁ、あと少しで怪盗レオンさんの脱皮ショーも終了ですよ。最後の力を振り絞って頑張ってくださいね』
顔を覗き込ませる葉月は、とびきりの笑顔で二人を送り出す。
胸をワイシャツの間から露出させて二の腕で挟んでいるポーズは、アイドル並みのその笑顔に似つかわしくないのだが、美少女に変装をするだけでなくそんなことまでするのが怪盗レオンの楽しみ方なのだから、もう止めようがない。
『ちょっと待てよ!あと少しで終了って言わなかったか?』
『これで終わりではないの?』
レオンからの聞き捨てならない言葉に、二人は抗議する。
『えっ?これで終わりだなんて、葉月は一言も言った覚え無いですよ?』
『こんなのが、まだ続くってことかよ!』
『そんなに怒らないでくださいよぉ。これで最後にしてあげます。だって、弥生お姉ちゃんばかり脱皮してもらってズルいじゃないですか。だから、葉月も鞄の中にたくさん入れてくださいよ。ねっ♪』
葉月は、首元に手を当てると、左手に掛けたマスクを引っ張り上げ、右手に掛かったスキンスーツを引き下げた。
グイイィィ・・・とゴムのように伸びた顔と身体は、その下からセザンヌの顔とニプレスを貼っただけのFカップ級の巨乳を覗かせた。
『葉月ちゃんのこのマスクとスキンスーツを集めたら、怪盗レオンさんの脱皮ショーは終わりになるって言ってましたよ?沙衣ちゃんの一体型スーツも鞄の中に一緒に入れてもらいたいんですけどぉ〜、やっぱりダメだって言われちゃいましたぁ♪』
葉月マスクを頭の上に乗せると、左手で首の皮をグニュッと掴んで引っ張った。穏やかな表情をしたセザンヌの顔は一枚のゴムマスクへと変わり果て、プルプルと揺れていた巨乳も自然と引き上げられる。
『信じてもらえるかどうか分かりませんけど、このセザンヌの一体型スーツは、さっき葉月ちゃんが脚で拾い上げてくれたものなんですよぉ♪鞄の中にいるセザンヌの抜け殻は、マスクとスキンスーツとで分離してあるやつで、カモフラージュしてあるんですよね。ねっ、怪盗レオンさん?』
そもそも、これが何のための偽装工作なのかは不明ではある。だが、それもお惚けタレントのセザンヌの顔と口調と声でそう話しているのを聞けば不思議と受け入れられてしまうのだから、怪盗レオンの完璧な変装ぶりには感服するばかりだ。

『んぐむっ・・・そんなわけでぇ、沙衣ちゃんは葉月ちゃんのマスクを被っちゃいますね♪』
伸ばしたマスクを戻し、葉月の乳房をセザンヌの乳房の上に貼り合せると、最後に葉月マスクをセザンヌの顔のパーツに重ね合わせた。
これで、再び制服を乱した状態の鳴沢葉月の変装が完成した。
『早く、葉月のマスクとフェイクスキンスーツをその鞄に入れてくださいね♪』
Eカップの巨乳は露にしたままで、ブレザーのボタンを留めた。
制服姿の葉月を見て、誰もがブレザーの中では乳房を露出して、スカートの中では秘部に催眠スプレーを咥えてその異物の形状をハイレグビキニに浮かばせているとは思いもしないだろう。
『そうそう、まだあっちの方に怪盗レオンさんが脱ぎ捨てたストッキングとかコスチュームがあるらしいですよ?あと、もちろん誰かさんの一体型もな・・・オレ様がどんな娘から脱皮して、どんな娘に変装したのかをよーく思い浮かべながら集めるといいぜ。クククククク・・・・・』
最後に、葉月の声には似合わない男の言葉を混じらせる怪盗レオン。
そして身を翻し、ショートカットの髪とスカートを靡かせながら、悠然とその場を去っていった。

158PON:2010/12/25(土) 02:33:24 ID:zJ3qrQkU
『さぁ、すぐに集めなきゃ』
二人は、怪盗レオンが去った方とは逆方向、つまりレオンが指差した方へ向かって歩いた。

『あっ!アレがそうかも』
廊下には脱ぎ捨てたスキンスーツ、それとストッキングなどが点々と置かれている。
『また、弥生さんのなのか・・・?』
捨ててあるのが一体型スーツであることくらいは見分けがつくが、誰の姿であるかまでは達也には判断がつきにくかった。
『いえ・・・これは葉月ちゃんのだわ』
もはや、葉月の原型など留めていないクシャクシャになったスキンスーツは、何度手に取ってもやはり気味の悪いものである。しかも、スキンスーツの保温性は抜群の効果があるようで、未だに僅かな温もりがあることが、気味悪さをより感じさせる。
だが、もうこれも終わりになると思えば、その片付けも手早いものだった。

『これで、3着目・・・本当に、弥生ちゃんのと同じ数だけあるのかしら』
鳴沢葉月の一体型スーツばかりが、続けて落ちていた。
衣装は達也に任せ、美里は温もりの残るスーツを折り畳んでいくのだが、葉月のスーツの下に隠れるようにもう一着のスキンスーツを見付けた。
『あっ、まだ隠れ・・・』
そう言い掛けて、美里はグッと言葉を呑み込んだ。
葉月の物とは違うことは一目見れば判るのだが、髪型や、ひしゃげて潰れた状態ながらも顔立ち、それに乳房の大きさ、どれを取っても、この抜け殻を見て思い浮かぶのは一人の女性のものだった。
『(こ、これ・・・私の身体だわ。間違いない・・・)』
いつの間に自分に化けていたのか、そんなことは葉月のスキンスーツがこうやって置かれているのだから、完全に明らかだ。
そして、その時にどんな姿でいたのかも、ここに落ちている衣装からして想像に難くない。それは、これまで弥生や葉月のスキンスーツと一緒に落ちていた衣装の数と比べて量が多くなっているからだ。
チャイナミニドレスと競泳水着が二着ずつ、マイクロビキニもインナーもストッキングも、数えて倍近く落ちているのは、手前に落ちていた葉月のスキンスーツのあった所で美里へと脱皮してから、この場所でチャイナミニドレスを脱ぎ、ハイレグ競泳水着に重ね穿いた肌色のストッキング脚を晒していたのを物語っている。そして、衣装を全て脱いで美里のスキンスーツを脱いでから、葉月のチャイナドレス姿で中には競泳水着とストッキングなどを重ね穿いた姿を堂々と露にしていたはずだ。
『(ちゃんと、温もりだって残ってる・・・少し前には、葉月ちゃんから私に変装してこんな際どい衣装で出歩いていたの?まさか、ここの生徒に見られたなんてことは無いわよね?)』
ここの生徒は、既に怪盗によって眠らされているはずなのだから、美里が抱いた不安は不要と言って良い。もし、葉月から脱皮して美里の姿を見られようものなら、こんなに静まり返っていないはずなのだ。
『(こんなの、達也さんに見られたら・・・早くしまわないと)』
自分の身体を模った抜け殻など、死んでも見られたくない。
自分と全く同じ顔、スタイルへと化けて痴態を見せられる辱めを受けたりもしたが、ここまでクシャクシャの皺だらけになった自分を見られるのも同じくらいに恥ずかしいことだ。そう思えば、達也には見られないように鞄の中にコッソリとしまうのだった。
幸いにも、達也は衣装を片付けるのに追われていて、美里の行為を見られることは無かった。

159PON:2010/12/31(金) 02:15:08 ID:zJ3qrQkU
『何だか、これまでより衣装の数が増えた気がするな。しかし、こんなに重ねて苦しくないのかよ・・・』
葉月の抜け殻は5着を数え、数を追うごとに衣装の数も実際に増えていた。

『(また、私の皮・・・それに、こっちは亜樹のじゃない!)』
葉月のスキンスーツの下に埋もれていたのは、美里の一体型スキンスーツと、妹の深浦亜樹の一体型スキンスーツだった。
中身が抜けてしまっていても、美里には顔もスタイルも頭の中で想像できるようになっていた。30〜40着くらいの女性の皮ばかりを見ているうちに、自然と立体的にその姿が出来上がってしまう頭になってしまったようだ。
きっと、葉月や美里、それに亜樹へと次々に変装を変える度に、ここに落ちているハイレグバニースーツを着て現れたのだろう。白、黒、紫の3人分のバニースーツと光沢のあるストッキングや水着などが、彼女らのスーツとスーツの間に挟まれた状態で重ねられていたのがその根拠だ。
『(亜樹にまで化けていたなんて・・・全く、あんなヤツの手に落ちたら何をされるか判ったものじゃないわ)』
心の動揺を表に出さないよう苦心しながら、生温かいスキンスーツを手に取る。
『(えっ、1着だけじゃない!?)』
葉月のスキンスーツを手にした感触は、グニュッ・・・としたいつもの感じではあったが、背中の裂け目からは、もう一枚の皮膚らしきものが見えていた。
そこに手を入れてマスクを抜き取ると、葉月の下から違う女性の姿をした一体型スーツがズルリと引っ張り出された。
『(これは、ひかるちゃん・・・)』
長い黒髪を垂らしている顔と、零れ出た上半身に備わっている大きめな乳房は、美里と同じメイドの九条ひかるのスキンスーツで間違い無かった。全て抜き取ると、ストッキングもインナーも一緒に引き摺り出される。葉月から脱皮する際に、中に重ねてあった潮村麻美の変装まで一緒に脱いでしまったということのようだ。そうする理由が判然としないが、これも回収する時の驚く美里の顔を想像してやったことだろう。
『(・・・ということは、まさかこっちのやつにも!?)』
美里の予想した通り、美里の皮の中にはストッキングを直穿きしてマイクロビキニを穿いていた河原亜衣の抜け殻が、そして亜衣の中には星野千鶴、佐伯麻衣、西浦琴海と3着もの女性スーツの重ね着がされていた。そして、亜樹の皮の中には中川菜穂のスーツが隠れていたが、本物の菜穂との面識は無く、見たことがあるのは怪盗が中川菜穂に変装した姿だけのため、ルックス・スタイル共に抜群の彼女の顔と巨乳の膨らみは浮かんでも名前まではすぐに出て来なかった。
『(ひとまず、全部纏めて片さないと・・・それにしても、どうして私の所だけこんなに重ねているのよ?)』
怪盗に抗議したい思いを堪えながら、美里はこれらも鞄にしまい込んだ。

『美里さん、こっちは全部終わったよ。周りにも、もう落ちていないみたい』
こうして、陰ながら大変な思いをした美里の気持ちに気付くことも無く、達也は疲れた様子で近寄ってきた。
『そのようですね。・・・でも、まだ一箇所残ってます』
『あぁ・・・そうだった。さっきの怪盗が入っていった部屋があったか・・・』
『えぇ。ただ、あの場所に戻って来ていなければですが』
一息ついたのも束の間、まだ最後に残っていた部屋に戻ってきた二人。
室内とあれば、どれほど狭くとも警戒しない訳にはいかない。そーっと扉を開け、誰も居ないとみると、ゆっくりと中へ入って行った。

160PON:2010/12/31(金) 02:19:25 ID:zJ3qrQkU
『う、やっぱりあった・・・』
パッと見ただけで、部屋の奥に肌色をした物体・・・人の抜け殻の存在がチラリと確認できた。
顔とマスクが一緒に備わったこの皮が、鳴沢葉月の一体型スーツであることはすぐに判る。それは、怪盗が葉月の通う学校の制服姿で現れた時、葉月のマスクとボディスキンスーツを引き剥がしてセザンヌの変装を見せたためだ。
それまで、一体型のスーツであることを誇示していたのが、マスクとボディのセパレートタイプになっていたということは、怪盗がただセザンヌの一体型を着込んだ上に葉月の変装を施し、制服を着ただけとは思えなかった。
あれだけ時間があったのだから、怪盗が嫌がらせのために有効に費やせるやり方をしてくるはずだと考えていたが、それがこういう形であったと状況を見て納得できた。

『衣装が無いんだと、美里さんに任せるしかないのか・・・』
『っ・・・もちろんですよ。達也さんは、外を警戒しておいてもらえますか?』
達也が気にするまでもなく、美里は自分から率先して葉月の一体型スーツを手にした。
なにしろ、ここまでの間に自分の身体をした抜け殻も見付けているのだから、達也に触れられるなど絶対にされたくないのだ。

『やっぱり、あった・・・』
部屋の奥で、美里は小さく呟いた。
葉月の一体型の中には、美里の姿を模った一体型スーツが隠れており、葉月から脱皮したその次は自分に化ける準備でいたのかと思うと、ゾクッと悪寒が走った。
それも、バイブを突き刺した葉月のワレ目の奥には美里のワレ目が同じように壊れそうになって挿入されていて、愛液を少しずつ滴らせているのを見せられたかもしれない。そんな痴態を達也に晒されるのは過去にもあったことだが、やはり好きな男性の前で自分の裸体と淫らな姿を見られるなど嫌なものだ。
『まさか、この箱もそうなのかしら・・・』
側には不自然に置かれたダンボールがあった。
美里の予感は的中しており、中には一体型をしたスキンスーツばかりが入っていた。
『これもまだ温かい・・・元々ここにしまっていたわけではなさそうだけど、どうして私の身体ばかり入れてあるのよ!?』
箱の中を漁ってみると、美里のスキンスーツばかりが10着も入っている。その美里の身体の中には、倉田綾乃、木村佳美、神宮寺霧乃、河原美香・・・と、自分に関係のある女性の抜け殻ばかりが重ねてあった。
『私の変装の下に誰かの変装を重ねて、また私の変装を用意するのを繰り返していたってことなの?これを、さっきの時間で全て脱ぎ去って、セザンヌと葉月ちゃんの変装をしてから制服を着るなんて、そんな余裕があったとは思えないのに・・・しかも、扉を開けていたのよ!?』
美里も、さすがに葉月の変装の下に自分ばかりの一体型スーツをこれほど準備して、それらを脱皮までしているとは思わなかった。

161PON:2010/12/31(金) 02:22:35 ID:zJ3qrQkU
『お待たせしました、達也さん』
慌てて鞄に隠した美里は、外を覗っていた達也に声を掛けた。
『あっ、美里さん終わったの?』
『えぇ、こちらは無事に。何も問題はありませんでした?』
二人は、会話をしながら一緒に外へ出ようとした。
『えっ!?』
美里は、壁にもたれている一人の女性に気が付いた。
胸元の開いた黄色いワンピースを着て、スカートの中が見えるように脚を開いているが眠っているために股間に喰い込む衣装を隠すこともできない。
『問題ね・・・見ての通りよ。ミ・サ・トっ♪』
後ろから、明るく話す明日香の声が聞こえた。
『ククッ、クククククク・・・・』
慌てて振り向くと、黄色いワンピースの胸元から零れ出るほどに乳房を寄せ上げつつ腕組みをする明日香の姿があった。
そんな彼女の表情は、それまでの男性っぽさを感じさせる雰囲気を微塵も表していなかった。

162PON:2010/12/31(金) 02:24:08 ID:zJ3qrQkU
『怪盗レオンが残した一体型スーツを食い入るように見ている間に、達也には眠ってもらったわ。このレオン様にたくさん変装してもらって、そんなに嬉しかった?弥生や葉月だけあんなにスキンスーツが集まって、嫉妬してたんじゃないかと思ってソコに用意してあげたのよ?ククククク・・・』
ニタァ・・・と不敵に笑う明日香が、怪盗レオンの変装であることは一目瞭然だ。
『これも、あなたの作戦のうちだったようね・・・』
『葉月の一体型スーツと制服を集めれば終わり、と思って油断しているようだったんでね。レオンを甘く見るとこうなるんだってこと、印象付けておこうと思ったの。それにしても、彼氏のことをほっぽらかしにして、自分の皮に執着するなんてヒドいんじゃない?おかげで、達也はまんまと明日香に眠らされちゃったのよ?この、催眠スプレーでね♪』
スカートを捲くり上げると、ストッキングは全て太腿まで下ろされ、ハイレグビキニなど僅かに股間を覆う布地は横にずらしてあった。露になった明日香のワレ目には、葉月の股間に深々と突き刺さっていたはずのスプレー缶が噴射口を覗かせていた。

『油断なんてした覚えはないわ!あなたの気紛れに付き合わされるこっちの身にもなったらどう?』
一対一の状況になっても、美里は一歩も怯む様子を見せない。
こうなってしまえば、圧倒的に不利なのは百も承知している。抵抗してもしなくても、眠らされてしまう可能性が高いと思えば、開き直って強気に出るしかなかった。
『でも、実際に美里が知らないうちに達也は眠らされてしまったわよ?達也ってば、扉の側で明日香に変装したレオンが隠れているとも知らずに身を出して来るから、その瞬間にまんまと入れ替わっていたのにね。それも知らずにいるのを見て、笑いを堪えるのが大変だったんだから。それに、何度も86センチのFカップ巨乳をチラつかせながら、こうやってワンピースを脱ごうとしていたのよ?ククッ・・・』
肩からワンピースを脱ぎ始め、ファサッ・・・と下に落とした。歪むほど広がったワレ目にスプレー缶を挿入し、乳房をユサユサと揺らす明日香の淫らな姿が晒された。
しかし、明日香の手はそれで止まりはしない。そのまま乳房を左右に引き裂き、脱皮行為に移り始めた。明日香のよりもさらにボリュームのある巨乳がブルン!と現れ、裂け目を首に及ばせると躊躇いもなくマスクを脱いでいく。
ゴムマスクとなった明日香の顔の下にある姿を早く見せたかったのだろう、その下にある顔を見せた瞬間には声も顔も本人の持つ佇まいを醸し出しながら、
『深浦美里に変装した怪盗レオンに、早く会いたかったんでしょう?だって、さっきから私の身体をした一体型の抜け殻ばかりだったんだものね。クククッ・・・』
と、僅かに嘲笑も浮かばせていた。

163PON:2011/01/03(月) 01:47:07 ID:zJ3qrQkU
『今なら達也さんも眠っているし、スプレーを咥えてキツキツに開いた美里のアソコを思う存分に眺めてくださいね。このゴム鞠のように大きく弾んでいる、Gカップのオッパイも一緒にね♪』
Gカップ巨乳を揺らしながら、明日香の一体型スーツを脱ぎ去る美里。
スプレー缶は、しっかりと美里の秘部にまで到達していた。まったくズリ落ちる気配も無く、缶にプリントされたその文字からして、まだ奥深くまで刺さっていると想像ができる。
『また、美里の変装を見てもらえて嬉しいわ。こうやって二人きりでいるうちは、私の脱皮シーンもしっかり見届けられるわよね?』
美里は、首の後ろに手を回すと、今度はそこに裂け目を作った。そして、背中から脱皮を始めていく。乳房が剥がれだし、顔も生気を失っていくと、裂け目から覗いていた柔肌の持ち主が自慢の巨乳を震わせながら姿を見せる。
『うんっ、ふぅー・・・フフッ、ククククク・・・』
頭を振って長い髪を振り乱す綺麗な顔の女性もまた、自分と同じ顔とスタイルをした女性であった。
『どうでした?深浦美里から深浦美里への脱皮は。こうやって美里の中から美里が出てくる光景に、ずっと興味を持っていたんでしょう?廊下に置いてあった美里や葉月のスキンスーツの時も、こうやってスプレー缶を咥え込んだまま、脱皮していったのよね』
スキンスーツを脱ぎ下ろし、全く同じ顔とスタイルを纏って痴態を見せ付ける。一体型スーツを一着脱いだところで、その状態は何も変わっていなかった。
『でも、まだこれで終わりじゃないわ。だって、まだ不思議に思っていることがあるのよね?同じ美里なんだから、考えていることだって手に取るように分かるわ♪』
美里の巨乳を掴むと、レオンはそれを再び左右に引っ張って谷間に裂け目を作っていく。
できた裂け目を開けば、美里の乳房の内側に収まっていた女性の胸がプルンと顔を覗かせる。そのサイズは、美里の胸よりもサイズは明らかに小さめだった。

164PON:2011/01/03(月) 01:50:59 ID:zJ3qrQkU
『こんにちは、美里さん♪・・・って、こんなに明るく挨拶をする潮村麻美は似合わないですか?』
首から上を持ち上げて、美里マスクから顔を抜くと、その下からは自ら名乗った名前の通りの顔が現れた。股間のクレバスには、スプレー缶と美里の一体型スーツがめり込んでいる。しかし、それにも気付いていないかのように、麻美はニッコリと微笑む。
『クスッ、ククククク・・・』
そうして、ギリギリとスキンスーツを引き上げているうちに、美里のワレ目を押し開くスプレーがズルズルッ・・・とその全容を見せ始めた。だが、それでも麻美の表情には何の変化も無い。
『潮村麻美が美里さんの下に隠れているのが分かったところで、次のアクションに移りますよ?』
レオンは、麻美マスクの上に脱ぎ掛けていた美里の顔を被り直した。
『んぐむっ、こうして美里さんのマスクを被ってしまえば・・・』
中身の抜けた美里マスクの中から、麻美の声が漏れ聞こえる。
だが、マスクの皺が消えて顔に定着してしまううちに、
『はい、ひとまずは深浦美里の完成よ♪』
と、美里の笑顔と美里の声が出来上がった。
姿は美里に戻ったが、胸の谷間に出来た裂け目からは麻美の皮に備わった胸の膨らみが見えている。

『私の手で、麻美ちゃんの皮も破かせてもらうわよ?オッパイを握ってしまうけど、破れても痛くなんてないから構わないわよね?』
誰からの許可を得るでも無く、美里の手で麻美の乳房を握ってそのまま左右に引っ張った。ビリッ、ビリッ・・と小さな裂け目ができ、その裂け目から零れ出ようとする巨乳が見えてくる。
そして、胸がだいぶ見えてきた所で、手を中に入れると再びマスクから頭をズボッ・・と引き抜いた。
『う・・んっ、やっぱり狭いわね。自慢の私のGカップ巨乳も、この時ばかりは邪魔になるわ』
美里と麻美の胸の谷間から、女性の頭が抜け出てくる。それに続いて、上半身も二人の身体を模ったスキンスーツから出て、腰のくびれでその抜け殻は止まっていた。
『もう、謎が解けたわよね?美里や葉月の一体型の中に、どうやって別の娘を隠してあったのか・・・』
そう話すのも、これまでと全く変わり無く深浦美里である。だが、大きく違う点は、裸ではなく衣装をも纏っていることだ。
超がつくほどハイレグカットで、黒色の光沢を放つストラップレスの衣装は、いわゆるボンテージスーツと言われるものだ。胸のカップはかなり浅く、一度でも身を震わせれば乳輪だけではなく美里の巨乳そのものがポロリと零れ出そうなデザインになっている。
カップをずり上げて、胸が出てしまうのを気にする素振りを見せながら、レオンは美里の顔で得意満面の笑顔を見せた。
『こうすれば、一人だろうと二人だろうと、纏めての脱皮も自由自在なのよ♪』
確かに、こうすれば苦労も無く一体型スーツの中に違う女性のスーツを仕込むことができる。先程見付けた美里の中に河原亜衣、星野千鶴、佐伯麻衣、西浦琴海の4人のスキンスーツがあったのは、この手口でやったものかと理解ができた。

165PON:2011/01/03(月) 01:56:13 ID:zJ3qrQkU
『麻美ちゃん、ご苦労だったわね。あと、もう一人の私も・・・』
ボンテージスーツを着た美里は、腰から下を脱ぎ下ろしていった。
身体を前に倒すと、衣装に覆われている分だけGカップ巨乳のボリュームと谷間の迫力がさらにアップする。裸でいた時より、こちらの方が達也にとっては目の毒となったことだろう。

美里スーツの股間が剥がれていくと、スプレー缶の形状が妙な形になっているのが見て取れた。
底面に近づくにつれて、先端が丸く尖っていたのだ。
『んんっ・・・ストッキングがアソコの奥でザラザラと擦れて、凄く感じてしまうわ・・・』
ハイレグボンテージの下には、光沢のある肌色ストッキングが穿いてあったのだが、肝心のボンテージスーツは横にズラされ、スプレー缶がストッキングごとワレ目に埋もれていた。
スーツを下に脱ぎ下ろしていくと共に、その歪な形の異物がズルッ・・・と出て、脱ぎ去られたスキンスーツの上にパサッと落ちた。

『衣装の上から、スプレーをアソコに挿入することはできないものね。何だか、美里のアソコの中がスッキリしてしまったから、衣装を喰い込ませて寂しさを紛らわせておくとしようかしら?インナーもストッキングが何着も重ねてあるから、こうすればいくらでも喰い込んでしまうのよね♪』
ボンテージを股間の上に重ねると、カップの位置を上へと持ち上げる。グイグイと引き上げた分だけ、美里のワレ目への喰い込みは激しくなり、エナメル生地で見えにくいながらも股間の縦スジがクッキリと浮かび上がっていた。

166PON:2011/01/03(月) 02:06:29 ID:zJ3qrQkU
スキンスーツの上に落ちたスプレー缶は、そのままコロコロと廊下を転がっていた。すると、壁にもたれて脚を開かされたまま眠っている明日香の股間に先端がコツンと当たってしまう。
『ひあっ、・・・う、うん?』
当たった場所が場所もあったのだろう、明日香は思わず高い声を上げて目を覚ました。

『ん・・・あれっ、美里さんは・・・』
意識はハッキリとしていなかったが、眠りが浅かったこともあってか、すぐにハッと目を開いた。
『美里さ・・・!』
美里を呼びに行かなくては、慌てて立ち上がったその側では、超ハイレグボンテージに身を包んでこちらに振り返っている美里と、もう一人の美里が対峙しているのが目に入った。
『怪盗・・・凝りもせずに、今度は美里さんに化けたのか』
ヒップにボンテージを埋もれさせている美里の後姿は、緊張する達也の意識を逸らせてしまうほどで、これほどの喰い込みならば正面はどうなっているのかと思わずにはいられない。
『あらっ、深浦美里に変装してもらうのが、達也さんにとっては一番嬉しいはずよ?本物の美里だったら、あなたの好きなストッキング脚を見せながら、こんなセクシーな衣装を着てくれたりしないんだからね』
縦スジを浮かばせるほどの激しい喰い込みと、彼女の巨乳の迫力を存分に堪能できる格好は、達也でなくとも興奮を煽るセクシーな姿である。
そんな格好をした美里が、自分の側に近付いて目の前にしゃがんで来た。後ずさりしようにも、壁にもたれたままではその退路が無い。すぐにでも押し退けて距離を取ろうにも、相手は自分の彼女である美里の姿をしているのだから、偽者とは知っていつつもどうしても遠慮してしまう。
『うふふっ、そんなに怖がらなくても良いですよ。だって、私たちは愛し合っているんでしょう?』
美里の仕草を完璧に真似ながら、優しく話しかけるレオン。ここに本物の美里が居なかったら、これほどの際どいハイレグ衣装を着ていようとも、この美里が本物であるかのような錯覚さえ起こすほどだ。
『・・・俺は、お前と付き合っているわけじゃない。美里さんと愛し合っているんだ』
『そんなの、今の私は頭のてっぺんから爪先まで完全に深浦美里へと変装してしまっているんだから、変わりなんてないのにね♪』
ハイレグボンテージは、美里の身体にきつく喰い込んでいる。浅めのカップに包まれた乳房のボリューム感に、股間の切れ込みの激しさも立っていた時の比ではない。ボンテージスーツから伸びる光沢を放つチャコットの肌色ストッキング脚も、足首や膝、股間に小さな皺を寄せていて、しゃがんでいるだけなのにさらなる興奮を掻き立てた。
『クスッ、そんなに私のGカップ巨乳の谷間とアソコの喰い込みが気になりますか?明日香ちゃんだって、こんなに立派なFカップ巨乳にストッキングの映える脚線美を持っているのに贅沢ですね♪』
動けないのを良いことに、美里は明日香のワンピースから覗く胸の谷間に触れ、そのままスルリと乳房に触れてきた。もう片方の手は、スカートの中に隠れた太腿をさわさわと優しく撫でている。
『ちょっ・・・何してんだよ!気持ち悪いだろ!』
『コレが、愛撫をされるって感覚なんですよ?女の子の身体って華奢でデリケートだから、優しく触れてあげなくてはならないの。では早速、達也さんがそれを実践してみましょうか♪』
美里は、達也の手を取った。
そして、手を振り払う余裕も与えずにボンテージの中で寄せ上げられている自分の胸に直接あてがわせた。そして、素早くボンテージの上から手を重ねると、ふにゅっ、ふにゅっ・・・と揉みしだく。達也の指の間に、少しずつ固くなっていく乳首の感覚があって、美里の胸がどうなっているのかが頭の中に描かれる。
『う、うわぁ・・・っ』
『そう、それくらいの力加減で優しく扱ってくれると、私も気持ち良くなってくるはずですよ?美里って、オッパイが性感帯の一つだからね♪クククッ・・・』
『ちょ、ちょっと!そんなことしないでよ!』
『や、やめろ!美里さんの姿でそんなことするのは!』
美里の抗議と同時に、達也も懸命に手を抜き取った。

167PON:2011/01/05(水) 01:26:57 ID:zJ3qrQkU
『キャッ!』
レオンは、無抵抗なままその場に尻もちをついた。その光景は、本物の美里が明日香に押し退けられたようにしか見えない。
だが、美里さながらの仕草に惑わされることなく、達也はその隙を衝いて美里の側へと移動した。
『もおっ、乱暴にしないでって言ったのに・・・』
尻もちをついたまま、内股になりながら膝を立てている偽者の美里。こうして、M字開脚のポーズになって股間の喰い込みを見せているのだから、達也が逃げるのも計算ずくと思われた。
『あっ、私のGカップのオッパイが・・・見えちゃいました?』
手を抜き取られた拍子に、つられて乳房が露出していた。それに気付いて慌てて隠す素振りを見せるが、それももちろん計算ずくだ。もっとも、見えた乳首はシリコン製の付け乳首であり、ニプレスの上に貼り付けた物である。浅野美和が使用するニプレスを美里の変装でも用いるとは、怪盗レオンにとってかなりのお気に入りのようであった。

『ふぅっ・・・と、これで良いわね』
ボンテージスーツを引き上げ、たわわな乳房を中に収める。座りながらで、しかもTバックデザインになっているため、股間への喰い込みはかなりの激しさのはずだ。
そんな彼女の股間の喰い込みといい、胸の収まりといい、見ている方が窮屈に感じてしまう。伸縮性の無いエナメル生地のボンテージが美里のボディラインにピッタリと貼り付いて、その曲線美を余す所無く浮かべているのだから、もう裸を見られていると言っても良いのかもしれないほどだ。
『今さら隠してどうだっていうのよ・・・どうせ、それもここで脱ごうと思っているんでしょう?』
『あら、それはあなたたちの返答しだいよ?また私が姿を晦ませたら、この美里スーツも探さないといけなくなるわ。それがイヤならば、ここで脱いであげても良いと思っているんだけど?』
胸元、首、顔と摘んではゴムのように引っ張って、このフェイクスインスーツが一体型の物であることを示すレオン。
『だいたい、まだ怪盗レオンがさっきまで使用していた鳴沢葉月の変装スーツも見付けられていないんでしょう?これ以上探し物を増やされたら、時間が掛かって大変でしょうね・・・さぁ、どうしたら良いかしら?クククククッ』
美里の顔に憎々しい表情を浮かばせながらも、マスクを引っ張っては、その綺麗な顔を何度も歪ませる。一枚のマスクと成り果てたその顔の奥では、卑しく笑う美里の声が聞こえて来た。
『どうするも何も・・・』
返事に窮する二人ではあったが、もはや答えは決まっていた。

168PON:2011/01/05(水) 01:43:45 ID:zJ3qrQkU
『・・・そう、それならばその英断に敬意を表してあがるとしようかしら?』
二人の返答を聞きうけたレオンは、おもむろに立ち上がり、クルリと背を向けた。
正面を向いていれば乳房と股間のラインが見えてしまうが、背中を向けていればストッキングに包まれたヒップにボンテージが埋もれているのが見え、どちらからでも目の毒な光景が飛び込んでくる。
『これでも、正面を向いて脱がれるより数倍はマシでしょう?グフフフッ♪』
ボンテージを脱ぎ下ろしていくと、ヒップの間から細いエナメル素材がスルリと現れた。これほど幅の短い生地が股間に喰い込んでいたのかと思うと、美里は自分の身体が締め付けられているような錯覚に捕われてしまう。
露になった乳房は、衣服を脱いでいる最中でも縦横に揺れて、脚の隙間からチラチラと覗いていた。身体を起こせば、またタプンタプン・・と弾んでいるのが背中を向けていても手に取るように想像できるのだから、目の毒であることに変わりは無かった。
『少し動くだけでもハリのある私の巨乳がこんなに揺れるんだから、全く困ったものね♪』
乳房の感触に酔いしれつつもその胸に手を触れると、モゾモゾと指で弄り回し始めた。ペリペリと粘着物を剥がす音が聞こえてくる。
『このニプレスも、もういらないわね。達也さん、受け取ってくださいね。美里の乳輪と乳首から模った付け乳首ですよ♪』
レオンは、背中越しに達也の居る方へ投げた。
『あっ、達也さん!取らないで!』
見えていなくても、しっかりと達也に向けて飛んできたが、横から美里が手を伸ばしてそれをキャッチした。シリコン製の乳首には、しっかりと胸の温もりが残っていて、剥がしたニプレスも一緒に貼り付けてあった。
『なんだ、美里が取っちゃったの?美里が美里の乳首を見たって何もならないのに』
背中に目がついているかのように、二人の行動は筒抜けになっている。
『だったら、あとは私の着替えを見ていてもらうしかないわね』
短いやりとりだったというのに、美里の重ね穿きは白いマイクロビキニと直穿きしたシェリーベージュのストッキングだけになっており、その上に着ていたはずの衣装は全て足元に脱ぎ去られていた。
『これで最後よ。んふふふっ♪』
残りの衣装をスルリと脱ぎ下ろしていくと、美里の引き締まったヒップがペロン・・・と露になった。ということは、肛門だけではなくヘアが一本も生えていないワレ目の形状までもが自然と見えてしまうことでもある。
『うわわわっ・・・』
それを察知した達也は、慌てふためきながら目を覆った。
『見てくれて構わないのに。全然使い込んでいない美里のアソコ・・・まだこんなに赤くて綺麗なんですよ?早く、私の膣内にある膜と名器を備えたビラビラの中に突っ込んでくれるのを楽しみにしてますからね♪でも、初セックスをする時の深浦美里は、果たして本物の美里なのかしら・・・?クククククッ』
手を回して、ワレ目をパックリと開いて見せる。
美里本人ですら見たことのない自分の性器の奥が、怪盗の手によって見せ付けられた。本物の美里のと違うのは、膣口に指を掛けて引っ張ればゴムのように伸びていき、自分のヒップを隠してしまうほど開いてしまうことくらいだ。
後ろから見えるこの異様な状態は、正面から見たら一体どのようになっているのかは、怪盗レオン本人にしか分からない。見ようと思うなら前に回り込めば良いことだが、そんなことを進んでしたいなどとは微塵も思わなかった。

『これだけ伸びてしまうなら、催眠スプレーやバイブのような極太サイズのモノだって呑み込めるわよね。それなのに、ガバガバになったりしないでギッチリと隙間無く咥え込んでいるなんて、美里の膣圧も相当なはずだわ♪あっ、だからズリズリと動くのがあんなに感じられるのか・・・ククッ、クククククク・・・』
不敵な笑い声に被せるように、レオンは美里のワレ目を起点にして背中の辺りまでビーッ・・とスキンスーツを破き始めた。
美里は、自身が身体に傷を付けられているような気がしてか、白い素肌に鳥肌を立たせていた。

169PON:2011/01/07(金) 01:05:34 ID:zJ3qrQkU
股間から首に掛けて裂けた皮膚の間から、またも女性の柔肌が見えている。美里の身体のパーツが剥がれてしまったのだから、それまで隠れていた肛門も無毛状態の秘部も、全てが露になってしまった。
『どうかしら、この娘のアソコは綺麗な色をしてますか?美里のピンク色をしたアソコと比べて、達也さんはどちらがお好みなのか是非教えて欲しいものですね♪』
ピラッと捲って見せた女性器は、確かに美里のとは色も形も違っている。とはいえ、達也が見ているはずもないのだから、明確な返答が聞けることはない。
『あらら〜、せっかく私との名器比べをしているのに、見ないなんてもったいないなぁ〜』
背中から美里の皮を脱ぎ取ろうとしている最中に、美里とは違う声が聞こえてきた。
『でも、私のアソコを見ないなら、そのうちしっかりと美里ちゃんのモノと見比べてもらいますからね。達也さん?』
スキンスーツから抜き取って、上半身だけを捻ってこちらを向いたのは、またも鳴沢葉月だった。
これで、鳴沢葉月の変装を見せたのは何回目であったか、脱皮した跡も含めて考えれば、もう二人とも覚え切れないほど見せられている。
こちらに身体を向けた拍子に彼女の乳房がプルン、プルン・・と揺れたが、その膨らみや形状・質感からして、これまでに披露していた葉月の84センチのEカップ巨乳と何も違いは感じられなかった。

『もう!いつになったら・・・』
美里も、ここまでしつこく見せられたのでは癇癪を起こしてしまう。
『そんなに怒らないでよ、美里ちゃん。葉月は、二人がここまで頑張ったご褒美を持ってきてあげたんだから♪』
『ご褒美・・・?』
褒美というからには何かがあるのだろうが、手には何も持っていない。手に持っていないのなら、まさか・・・と思って葉月の下半身を見てみたが、股間から何かが生え出ているわけでも無かった。
『もおっ・・・ドコを見てるの?見ての通り、アソコには何も咥えていないわよっ♪』
指をワレ目にあてがって、くぱぁ・・と開いてみせるが、スプレー缶のような異物の存在は影も形も見えない。
『それじゃあ、何を・・・あっ!』
『別に、葉月のワレ目の中を見たくらいで目を逸らさないでよ。どうせ、本物の鳴沢葉月がアソコを見せてるんじゃないんだし、レオンさんだって自分の大事なトコロを見られているわけでもないから、恥ずかしくないって言ってるよ?』
美里は、すっかり葉月のペースに乗せられてしまい、彼女の女性器の奥までもをしっかりと見てしまった。
『それならば、何がご褒美だっていうのよ!また、何かおかしなことを考えているつもりなの?』
『そんなことないってば。正真正銘、心優しい怪盗レオンさんから、二人に渡してあげるモノがあるの♪・・・わからない?コレだよ、こぉー・・・れっ☆』
葉月らしい、明るく愛らしい笑みを浮かべると、首を掴んでグイッ・・とマスクを引っ張ってみせた。葉月の美しい顔が一気に歪んで崩れ、のっぺりとした平たいゴムに変わり果てる。
マスクの首のエッジは、葉月の乳房にまで達するほどに伸び、このまま引っ張り続ければ独りでにズルンと脱げてしまいそうだ。
『もう、分かったかな?怪盗レオンさんは、葉月ちゃんのマスクとボディスーツを美里さんの変装の下に重ね着て帰って来てあげたんでーす♪つまりは、もうコレ以上は探さないで良いってことですね☆』
原型を無くした葉月マスクの中から、葉月のものではない明るく陽気な声が籠もりながら聞こえてくる。そんな葉月マスクの一部分は、ビリビリと震えているのだが、ちょうどそこに口が隠れていて吐いた息が当たっているようだ。
『あれっ、嬉しくないの?せっかく、葉月ちゃんのスーツを着て来てあげたっていうのに。・・・あー、そっかぁ〜☆私が着ているこの一体型スーツが、探していたスーツと同じモノかどうかを疑ってるのね?』
マスクの下で話している女性の声は、きっと顔に合った声になっているのだろう。それを知るには、マスクを脱いでくれないと判別がつかない。だが、褒美に葉月の変装スーツを持って来たというのなら、誰に変装してあるのかは自ずと判るはずだ。
『確かに、既に鳴沢葉月の変装スーツなんて腐るほど持っているし、信じてくださいっていうのも無理かもしれないけどぉ〜♪・・・まっ、この話を信じるか信じないかは、お二人にお任せしますよ?私としては、ぜひ信じてもらいたいですけどね〜♪』
レオンが自分で言っているように、信憑性としてはかなり低い。
ただ、これまで一体型スーツでの変装が圧倒的に多かったのに比べれば、こうしてマスクとボディが分離した変装をしているのは珍しくもある。ついさっき、葉月に化けたまま自分たちの前から消えたレオンは、確かに葉月のマスクとボディを模ったスキンスーツを使用していた。
それが、信憑性を高める理由とは言い難いところではあるが・・・

170PON:2011/01/07(金) 01:12:48 ID:zJ3qrQkU
信じる、信じないは二人が決めれば良いこと・・・とでも言うのだろう。二人の反応を待たずして、葉月は背中を向けてしまうと、マスクのエッジを捲り上げた。
メリメリと小さな音が聞こえ、やがて葉月マスクが脱ぎ去られる。ショートカットをした顔が新たに現れたが、後頭部しか見えないために誰の顔を隠してあったのかが判らない。
『ふぅ・・・この巨乳とも、しばらくサヨナラね。私のこの顔に合ったボディに変えてしまわないと』
大人びた声と口調が聞こえた。葉月の声とは当然違っているが、伸ばした葉月マスクの中から聞こえた声とも違う。
首のエッジを掴み、両手で大きく広げると、スーツは肩幅にまで拡がった。あとは、身体を抜き取っていくだけで良い。柔軟な身体を駆使しながら、いとも簡単に脱いでいくが、その下からはオレンジ色のTバックビキニを纏ったスレンダーなボディラインが見えてきた。
ハニーブラウンのストッキングなど、股間を覆う衣装を重ね穿いていなければ、きっとワレ目の縦スジもくっきりと浮かび出ていたであろうほど布地の面積は少ない。
『クスッ、すっかりオッパイが寂しくなった気がするわね。でも、コレはコレで悪くないかな。ちょっと小ぶりなオッパイでも、水着アイドルとして活躍するくらいの美乳を誇っているんだから♪』
健康的なスタイルを持つのは誰なのか、クルリと振り返ってくれるまでは後姿だけで想像するしかない。
そんな二人の思いを汲み取ったかのように、レオンはクルリと振り返って見せた。

『ねぇ、そう思いませんか?お二人さん♪』
『ま、また有名人になったのね・・・』
美里は、最近巷騒がせているタレントにまで化けてしまったことをすぐに理解した。

171PON:2011/01/07(金) 01:27:14 ID:zJ3qrQkU
『へぇ〜、声優アイドルの倉野綾に変装した私を見て、真っ先に美里さんが私の名前を呼んでくれるとは意外ですね』
とびきりの笑顔を見せるのは、確かに倉野綾という声優アイドルに間違い無い。
『最近は、歌番組やバラエティ番組にも引っ張りだこだから、そういうのにてんで疎そうな美里さんでも綾のことを知ってくれていたのかな』
綾は、美里のことを馬鹿にしたような口調で綾はからかった。
『もちろん、達也クンは私のことを知ってくれているよね?・・・83−53−84のスタイルで、美乳とくびれが自慢の倉野綾のことを・・・まだ23歳の若さなのに、こうやって少女からセクシーな大人の女性まで七色の声を使いこなす美人声優ってことで一躍有名になったもの。それにぃ・・・こうしてハイレグ水着まで披露してグラビア活動もするマルチタレントなんだよぉ〜♪』
普通の話し方かと思えば、大人っぽい雰囲気を醸し出し、明るい少女の声も使ってみせる。そんな幅の広さと活動範囲の広さが、倉野綾の最大の魅力であり特徴でもある。
『まぁ〜ね。こんな七色の声だけじゃなくて、顔やスタイル、それにビキニを喰い込ませてるアソコの色形までも倉野綾に完璧に変装できちゃう怪盗レオン様と比べれば、綾なんて足下にも及ばないんだけど♪』
腰に手を当てて仁王立ちをする倉野綾の表情には、レオンの自信がありありと浮かんでいた。

『さて、深浦美里と鳴沢葉月のスキンスーツからやっと倉野綾にまで脱皮できたことだし、あとはしばらくお二人のデートタイムにさせてあげるね。こうして綾に変装したんだから、回収作業はココに置いてあるやつで終わりにして良いってこと、解るでしょう?』
綾は、自分の顔と乳房を掴んでゴムのように引き伸ばす。首にエッジラインが見えないということは、これも倉野綾の全てを模った一体型スキンスーツだと証明される。
有名人女性のスキンスーツは、これまでも回収の対象から外れていた。
ということは、綾の上に重ねていた葉月のマスクとボディとが分離した変装スーツが本当に探す予定のモノだったとすれば、これでやっと解放されるはずだ。

『ここまで、怪盗レオンの脱皮ショーに付き合ってくれてありがとね。そのご褒美にお駄賃をあげるわ。・・・まぁ、レオンの手伝いをしてくれたアルバイト代みたいなものね。お昼だってまだ食べてないだろうから、その足しにでもしてよ』
勝手に付き合わせておいて、何を言っているんだ・・・そう言ってやりたい思いはあったが、これで終わりにすると言っているのだから、これ以上言い返すのも気が失せてしまった。
『お昼は学校の外で食べようと勝手だけど、ちゃんと帰って来てくださいよ?綾は、それまで探してもらう相手を引き止めておきますから』
話す度に、声もキャラクターも変わっている。
倉野綾の演技の幅広さを、いとも簡単にやってのけるレオンの演技力もまた、卓越した技術であった。

172PON:2011/01/07(金) 01:33:55 ID:zJ3qrQkU
『で、二人にあげるお駄賃のことだけど・・・実は、私の身体のある所にお金を隠してあるの。だから、どこの部分が良いかを指で差してね♪』
綾はそう言うと、ずいっ・・・とにじり寄ってきた。

『隠してある・・・って、そんな場所、もう限られているじゃないか』
今の倉野綾は、オレンジのTバックビキニにストッキングを穿いた格好だ。水着姿の彼女が金額を隠せるような場所など、かなり限定されている。
『あっ、お金はその変装の下に隠してあって、水着の下には一銭も隠れていなかった・・・って魂胆でしょう!』
『ざーんねん、それはないよぉ〜だ。だって、倉野綾に化けて脱皮ショーは終わりだって決めたんだもん。ちゃんと、お金は綾の身体に隠してあるよ。Cカップのオッパイとか、誰にも見せたことのないアソコとか・・・好きなパーツを選んでちょうだいよね♪』
胸を突き出す綾は、早くどこにするかを決めろと急かした。

173PON:2011/01/07(金) 01:34:56 ID:zJ3qrQkU
『・・・だったら、全部が良い。って言ったらどうするつもりだ?』
さんざん振り回されたのだから、少しくらい怪盗の想定を超えることを言ってやりたい。そう思った達也は、綾の身体のパーツを差すことも言葉にもせず、全てを要求した。
確かに、怪盗は一箇所だけを選べとは言っていない。それを逆手に取った訳だ。
『なっ、何よぉ!それぇ〜・・・私の身体の全部だなんて欲張りすぎじゃない?まさか、私のことを疑っているんじゃないでしょうね!?』
顔を赤らめながら抗議する綾の表情は、端からは大きく動揺しているように見える。
『でっ、でも・・・仕方ないわね。達也のクセに、私を手玉に取ろうだなんて百万年早いんだから!今の言葉を後悔させてやるわ。くれぐれも言っておくけど、綾の身体を見せてやりたくてお金を隠しておいた訳じゃないんだからね!』
素直じゃない言い振りで、綾はトップスを浮かせて乳房をペロンと見せてきた。形の整った綾の左右の乳房には、確かに糊代わりにローションを塗りつけた千円札が貼り付けてあった。
そして、ハイレグビキニやストッキングなど、股間を覆う重ね穿きした衣装を全て纏めて腿まで脱ぎ下ろすと、綾のワレ目の上にピッタリと貼り付いた一万円札がある。
『これから、私の身体に隠しておいたお金をあげるけどぉ・・・やっぱり、オッパイとか大事な所をお見せするのは恥ずかしいし、水着で隠させてもらうわ。それでも良いでしょ?』
それまでの高飛車な口ぶりとは変わって、甘えた表情と口調で尋ねる綾。
すると、トップスとビキニを全て身体に纏い直してから、綾はトップスを浮かせてその中に手を忍ばせた。胸を上から眺め下ろし、左胸に貼り付いたお札を破れないように慎重に剥がしているようだ。やがて、ペリペリと乾いた音と共に、その中からはローションを塗りつけたお札が出てきた。
続けて右胸も剥がしていくが、一枚剥がしただけでは終わらずに、もう一枚千円札を剥がしている。右側だけ倍の金額を用意していたらしい。
『まずは、これで三千円よ』
札を剥がしとって、トップスの中に胸を収める。その薄い生地には、乳首の突起がうっすらと浮かんでいた。綾はそれに特に触れもしないが、恐らくはこの突起も偽物の乳首に違いないと二人は予想していた。そこまで読まれていることを知っているからこそ、綾も何も触れてこなかったようだ。
『あとは、こっちね・・・』
綾は、ビキニを脱ぎ下ろす。オレンジのビキニの内側と、ハニーブラウンのストッキングとの間にもお札が隠れていた。それを引き抜き、ハニーブラウンも脱いでいくと、カフェブラウンのストッキング脚とターコイズカラーのTバックビキニを穿いた股間が現れる。その下にもまだ重ね穿きをしているとは思えぬほど、綾の股間を余す所無くピッタリと覆って、ラインを浮かばせている。
『ストッキングの中に高額を隠しておいて、後でガッカリさせてやろうと思ったのに・・・』
ハニーブラウンのストッキングの足裏には、左右それぞれに一万円が隠れていた。確かに、さっきの問い掛けに対して、足の裏を選択肢として思い浮かべることは無かっただろう。
『んもぉ、全部出せなんていうから、このビキニの下にあるやつも出さないといけないじゃない。面倒だなぁ・・・』
衣装を一着ずつ脱いでいき、隠していたお金を抜き取る。膝上まで下ろしたストッキングとビキニの数は、これまでと同じくらいの多さを数えた。
そうして、ようやくウォーターブルーのマイクロビキニで最後になった。そのビキニには、スキニーベージュのストッキングのシームラインが浮かんでいる。
『綾のアソコに貼り付けたお札を剥がせば、私のメコスジがくっきり見えるかもしれないよ?そのためには、もっとストッキングを喰い込ませておかなきゃ・・・だけど♪』
ニコッと微笑みを見せた綾は、手をストッキングの中に忍ばせた。シームのラインの代わりに、綾の指が浮かび、お札をペリリ・・・と剥がしている動きが見える。
『アハッ、もう剥がれちゃった♪綾の大事な所にピッタリくっついていたこのお金、私のファンには涎が出るほどの価値かもね』
手には一万円札を持っているが、もう片方の手はまだストッキングの中に入れてある。
手の形はビキニに浮かんでいるが、潜り込んでいる指先だけが見えていない。
『あふぅ・・・っ、となると、私のアソコに入れてあったこの千円札の束はどれくらいの価値があるのかな?アソコの内襞の一枚一枚に、ズリズリと擦れていたこのお札、すっかり濡れちゃってるよ☆慎重に剥がさないと、破れちゃうかもね。クククククッ・・・』
抜き取った手には、丸めた何枚もの千円札が握られていた。
これまでに挿入していた異物と比べれば、硬さも長さも大したことのないように思われたが、丸めた札の中には、芯棒の代わりとして黒いバイブが仕込んであった。

174PON:2011/01/07(金) 01:36:31 ID:zJ3qrQkU
『お札の束を抜き取るのに見蕩れている間に、アナルの中にしまってたのも抜いておいたよ。言っておくけど、クサい臭いなんて少しもしないから安心してよね』
クイッ、クイッ・・・とビキニとストッキングを引き上げ、それまでお札で遮られていたワレ目の縦筋を浮かばせている。それから、その縦筋をも隠すように膝上に脱ぎ下ろしていたストッキングとビキニも全て穿き上げた。これで、オレンジのTバックビキニを纏った倉野綾の姿に元通りとなった。

『はいっ、達也くん。これで全部だからね?もう、ビキニの中にもアソコの中にも隠してなんていないんだからね!』
手に握ったお金はかなりの額になっているはずだが、綾はそれをアッサリと手渡した。
近付いた拍子に、トップスとストッキングを浮かせて乳房と股間に何も貼り付けていないことをアピールする。肝心な箇所を見えない位にギリギリの所まで浮かせているため、見えるのは局部に至る寸前までの股間のなだらかな曲線と、胸の膨らみの上半分までであった。

『これ、全部隠してあったのかよ・・・』
『おぼっちゃまの達也クンには大したことのない額だろうけど、遠慮なんてしないで受け取ってよね。私は、キミが綾の身体の中に隠したヤツを全部よこせ、って言ったのに従っただけなんだから。絶対に、綾の全てを見てもらいたくてここまでしたんじゃないんだからね・・・』
顔を赤らめて照れた表情を見せながら、達也の手を握ってそれを掴ませた。
グニュッ・・と湿ったお札の感触と、綾の手の温もりが達也の手に伝わってくる。二人ともフェイクスキンスーツというニセモノの身体を着ているというのに、それは自分の身体であるかのような感覚だった。

175PON:2011/01/07(金) 01:38:59 ID:zJ3qrQkU
『これだけあれば、キャンパス外のお店でも贅沢できるんじゃない? “セラーズ”のステーキとか、“ラダナム”のパスタとか・・・お昼の時間だけなら、外に出るのも許してあげるわ。どっちにも、綺麗な女性の店員さんとかお客さんがいるから、怪盗レオンが変装して潜り込んでいるかもしれないけどね〜♪』
“セラーズ”も“ラダナム”も、大学の近所にあるレストランの名前だ。
どちらもとうの昔にチェック済みで、どんな客や店員が居るのか、そして客としてでなくてもフリーパスに出入りできる女性を手に入れているようだ。
『お二人が捜さないといけない怪盗レオンの被害者さんのことは、心配しなくても良いわよ?食事中も、大学から出て行かないように私がちゃんと足止めしておくから。でも、ちゃんと戻って来てね。そうでないと、葛原明日香ちゃんのスーツが脱げなくなっちゃうかも・・・』
『そんなの、百も承知だわ!』
『クククッ、それなら良いけど♪』
それを聞いて安心したと言うのか、綾はニコッと微笑みを見せつつ、その表情に似合わない卑しい笑い声を漏らした。
そして、脱ぎ去った衣装の中から黄色いワンピースを取り出すと、素早く身に纏った。胸元のザックリと開いたそのワンピースは、達也が着せられている衣装・・・即ち、怪盗がついさっき達也と入れ替わって明日香に変装していた際に着用していたものだ。
『ちょっと胸元が寂しいけど、谷間が覗けるくらいの大きさはあるから文句も無いわね♪』
胸の辺りをさわさわと摩り、乳房に直に触れると胸を寄せ上げた。

『じゃあ、あとはよろしくね。・・・ソレは、怪盗レオンが倉野綾に変装してグラビア撮影とか声優の仕事で稼いだ、綺麗なお金だからね。そのお金で、良いお食事を満喫してよね♪』
綾はそう言うと、新体操選手のようにクルッとトンボを切った。
スカートは完全に捲れ、ビキニがワレ目に沿って喰い込み、そして背中向きに着地を決めた瞬間に衣装がヒップに埋もれているのまで、完全に見せ付けられてしまった。

176PON:2011/01/10(月) 02:10:30 ID:zJ3qrQkU
『・・・本当に行ったのかな?』
『そのようですね・・・』
遠くからでも目立つ黄色いワンピースが、完全に見えなくなった。
『さっさと片付けようか?』
『えぇ。早く、食事に行きましょう』
それを見て、怪盗が脱ぎ置いて行った全てのスキンスーツと衣装を鞄の中に片付けていく。部屋の中ではなく廊下での作業なので見渡しも利いている。いくら気配を消して来ようと、これならば不意を衝かれることも無いはずだ。

片付けにもすっかり慣れた二人は、何の妨害を受けることもないまま綺麗に片付けた。
『美里さん、そっちの鞄に残っているやつも一緒にしまおうよ』
『あ・・・じゃあ、お言葉に甘えて・・・』
衣装は殆どが水着やストッキングであり、スキンスーツとてただの皮一枚なのだから重さは感じないが、これほどの衣装の量ともなれば、多少は嵩張って持ち辛くなっていた。
早速、中身を達也に持ってもらうことにしたが、スキンスーツも大量に収まっているため、それらを移すのは美里が受け持った。
『(これだけの衣装と変装用のスーツ、どうやって持ち込んでいたのかしら?まさか、本当に全てを重ねていた、なんてことは無いわよね。これだけの物を全部着込んでいたら、身体が締め付けられて苦しいだけのはずだもの・・・)』
スキンスーツは、こうなってしまえば中身の抜けたただの皮にしか見えず、ストッキングも水着も、重ね穿いたらばそれがすぐに判別がついてしまいそうな何の変哲もない普通の衣装だ。それなのに、どういう構造であそこまで見分けが付かないほどに次々と身体を覆えてしまうのか、不思議に思えてならない美里だった。

結局、誰にも見られることなく、そして怪盗に邪魔をされることもなく、全てを一括して鞄の中に収納し終えた。
『終わりました、達也さん』
『うん、ご苦労さまでした』
表情には出さないでいるが、こんなことをするのは気が進まないはずだ。
それを全て片付けてくれた美里に、達也はささやかながら労いの言葉を掛けた。

『じゃあ、お昼はどこに行こうか。お金は心配いらないし、怪盗が言ってたレストランなんかは確かにお奨めなんだけど。・・・美里さんから、リクエストある?これだけあれば、何を食べても足りなくなることはないから、好きなものを言ってよ』
達也の手には、10万円もの大金が握られている。
学生ならば、これだけの金額を稼ぐのに相応の時間と労力を伴うものだが、心理的なダメージを負ったことを考えれば、短い時間であってもこれくらいの額は決して安くないはずだ。
だからこそ、この大金に遠慮などする気もなかった。
『うーん、そうですね・・・歩きながら考えても良いですか?怪盗が居なくなったということは、そろそろここの人たちが目を覚ますかもしれませんし』
『もちろん、構わないよ』
二人は、ひとまず校舎から外へ出ることにした。
これまでの散乱ぶりが嘘のように、行く先には何も落ちてはいなかった。

177PON:2011/01/10(月) 02:15:44 ID:zJ3qrQkU
『もう居ない・・・か』
『まったく・・・気まぐれで、すばしっこくて、陰湿で、何度と無くしつこく付き纏って・・・怪盗レオンの好き放題ぶりには困ったものだわ。今だけでなく、食事の後もずっと姿を見せないで欲しいけど』
階段を下り、入り口までやって来た時には、倉野綾の姿はどこにも見えなかった。

『アイツのことだから、別の女性にでも化けて、どこかから僕たちのことを見張っているのかも』
出て来たばかりの校舎を振り返る。
窓には生徒が外を見ているのが見えた。それも、一人だけではなく何人かの生徒が2階、3階の窓から外を眺めている。目が覚めて、何が起こったのかと動き回っているようだ。
二人がここを出てから一気に生徒たちが目を覚まし始めたのは、怪盗が一部屋ずつ回ったと考えるのかも自然だろう。そして、こうして窓際に立っている女子学生の中で、隠れて淫らな行為をしながらこちらを見ているのかもしれない。もしくは、ちょうど自分たちの正面から校舎へと向かおうとしている女子学生のグループの中に、別人に変装を済ませた怪盗がこちらを見てほくそ笑んでいるのかもしれない。それほど、怪盗の好みに当てはまりそうな女性たちが揃っているということだ。
ただ、こうして見失ってしまった以上は、もうそれを判別する手立ては何も残っていない。
向かって来る学生たちは、和気藹々と話をしながら校舎の中へ入っていった。これまで閑散としていた校舎へ、自分たちが出るのを待っていたかのように人が集まっていく。

『今の連中では無かった・・・のか?』
『どうかしら・・・?ただ、私たちには顔の皮膚を伸ばさせてもらえない限りは、なかなか変装を見破ることはできないから・・・』
怪しめば怪しむほど、誰もが怪盗の変装に見えてくる。
『ふぅ・・・今みたいに何も起こらないうちは安心だけど、いつまでこっちの身が持つかな』
達也は、深くため息をついている。すると、明日香の美巨乳が持ち上がっては元に戻っていく。
いつもは無い感覚が、達也の視線を自然とそこへ注がれる。胸元が開いたワンピースのため、深い胸の谷間がしっかりと見えているのだが、そこにばかり目を奪われるわけにもいかず、何も気付かないフリをした。

178PON:2011/01/10(月) 02:21:09 ID:zJ3qrQkU
『そうだ、昼飯の間にまた合言葉を決めておこうか。二度も同じ手は通用しないかもしれないけど、アイツの変装を見破る手段としては有効だったわけだし』
『そうですね、思いのほか効果がありましたものね・・・あっ、“思いのほか”っていうのは、別に合言葉の作戦を信用していなかったという訳ではないですからね!』
失言をしてしまったと思った美里は、達也がその言葉に引っ掛かりを覚える前に、手振りを入れながら慌てて言葉を補った。
『いや、そんなにフォローしなくても良いんだけど・・・』
『あ・・・いえ、すみません・・・』
気の利いた言葉を言えなかったことで、美里はシュンとしてしまう。
『自分だって、こんな手に引っ掛かってくれるとは思ってなかったし。それに、デート気分を味わうための余興のつもりもあったから。・・・んで、食べたいもの決まった?』
『え!?あ・・・はい!』
いきなり話題転換され、美里は思わず声を上擦らせてしまった。それを見た達也は、プッと噴き出す。
『プププッ・・・そんなにコロコロ変わる美里さん、珍しいね。いつもは、もっとキリッとして落ち着いているのに。アハハハッ』
達也は、これまでの重苦しかった空気が嘘のように笑っている。
『そっ、そんなに笑わないでくださいよ!だって、突然話題を変えるから頭がついていかなかったんです!』
『今の美里さんの姿、他の子たちにも見てもらいたかったなぁ』
『絶対に、誰にも喋らないでくださいよ?そもそも、私たちがこうしてお付き合いしていることは・・・』
『分かってるって。誰にも内緒・・・二人だけの秘密だもんね♪』
『それならば、良いんですけど・・・』
明日香の顔で、明日香の声でこんなことを言われるのは不思議だが、本物の彼女もこれくらい可愛く微笑むのだろうと、美里は感じていた。
しかし、相手のことを可愛いと感じているのは達也も同じだった。美里が、自分にだけこんなギャップを見せてくれるのだから、これまでのことも忘れて自然とテンションが上がってくるのだった。

179PON:2011/01/11(火) 01:32:01 ID:zJ3qrQkU
『・・・で、お昼はどこにするんだっけ?』
『はい。学食に行ってみたいです』
『学食!?そんなので良いの?これだけお金を持っているんだよ?』
二人きりで静かに食べられるリッチな所を、と思っていた達也は、少々拍子抜けをした。
『だって、達也さんの日常をもっと知りたいですから♪』
『うーん、学食でこのお金を使い切ろうとしたら、全部注文しても全然お釣りがきちゃうよ・・・』
楽しげに笑顔を見せる美里だが、そこには大人の女性の持つ穏やかさとしなやかさも滲ませている。これほど魅力的な佇まいは美里だからこそ醸し出せる雰囲気であって、怪盗レオンがどれほど美里の外見と性格を完璧にコピーしようとも、絶対に真似ることのできない物だと達也は確信する。
『じゃあ、一番リッチで見晴らしの良い学食に案内するよ。・・・とは言っても、それでも値段はリーズナブルだけどね。ちょくちょく、クラスやサークルの連中たちと利用している場所なんだ』
『別に、値段が全てじゃないですよ!達也さんがどんな場所で、どんな物を食べているのか・・・すごく楽しみです♪』
すっかりデート気分に戻った二人は、一際高い建物へ向かって歩き出す。明日香の胸が、歩を進めるたびにプルン、プルン・・・とビキニブラの中で軽く弾むのが達也に伝わっていた。
すると、美里がスッと横に並び、達也の細い手を握ってきた。
『・・・んんっ?』
『やっぱり、手くらい握らないとデートとは言えないでしょう?』
美里は、達也に向かって楽しそうに微笑む。
達也も自然と嬉しくなるのだが、素直には喜ぶことができない理由があった。
『あーぁ、これが女の子の姿じゃなかったら、もっと楽しめるのにな』
『でも、これならば達也さんの友達に会っても誰にも気付かれないわけだし、これはこれでアリなんじゃないですか?』
『仲良し女子大生が、一緒に学食へ・・・って構図だよね。間違いなく』
『そうですね♪ちゃんと、女の子の仕草でいなきゃダメですよ?クスッ・・・』
美里としても、腕にしがみつくくらい満喫したい思いだったが、あまり大胆にすれば女性同士で何をしているのかと目立ってしまうため、今は手をつなぐのが精一杯だった。

180PON:2011/01/11(火) 01:36:07 ID:zJ3qrQkU
達也が案内した学食で、二人は昼食にありついていた。
食事をしながら会話をする美里と達也に、男子学生たちが注目をしている。カップルでの食事ならばそこまではないだろうが、やはり葛原明日香と深浦美里の二人であることが視線を集めることになったのだ。
『どう?味とかは、いたって普通のファミレスレベルでしょ?ただ、値段が学生向け価格になっているくらいだよ』
『確かに、このボリュームでこの値段はとても安いですよね・・・でも、本当に値段どうこうじゃないんですよ?お世辞じゃなく美味しいと思いますし』
『そっか。そんなに喜んでくれるなら、連れてきた甲斐があったよ』
平日でないため、いつもの昼休みの喧騒は無い。それが良い雰囲気作りにもなって、景色を眺めながら落ち着いて食事を進めることができた。
眺めといえば、食べる時に互いに胸元の開いた衣服を着ているために、二人して互いの胸の谷間がチラつくのが無性に気になってしまうのが難点だった。

『ねぇ、達也さん。これからどうします?』
『怪盗さえ居なければ、大学を出て次の場所にでも行きたかったけどね・・・まずは、新しい合言葉を決めておこうか』
『私たちの周り・・・怪盗が紛れ込んでいたりしないかしら?』
美里は、自分たちのテーブルの近辺を警戒した。
潜んでいると思えばそんな気もするし、今は居ないと思えばそんな気にもなってくる。性別を問わず無数の顔を持ち、その変装術を見破ることができない現状では、どちらとも言えない状況だ。
『盗み聞きされないように、気をつけながら考えるしかなさそうだね』
『もう合言葉を決めていることが知られてしまったんだから、今度はジャンルも一切関係無く決めましょうか』
『わかったよ。じゃあ、そうだな・・・』
達也は、何にするか悩み始めた。腕を組んで考えているため、明日香のFカップ巨乳がグイッと寄せ上げられており、男性達の目を楽しませることとなった。
『まだ決まらないんですか?・・・何だか、達也さんてば嬉しそうに見えるんですけど』
『え・・・そう?そんな不謹慎にしてるつもりは無いんだけどなぁ・・・』
『まさかとは思いますけど、今の自分のポーズに興奮しているから嬉しそう・・・なんてことないですよね?』
少し棘のある問い掛けに、達也は自分の行動を振り返った。
『うん?どうして・・・うあっ、しまった!いつもの癖で・・・』
視線を落とせば、腕を組み、胸を寄せ上げて胸元から零れ出そうとしていることに気付いた。さらには、テーブルの下で膝を組んで、ミニの裾から伸びるバーモンブラウンのストッキング脚を煌めかせているのも、男性には垂涎の格好であった。
それを見て、慌てて艶かしいポーズを解く。
『ふぅ・・・わざとやっているんじゃないなら良いですけど、気を付けてくださいよ?』
『今度からは、気をつけます・・・いざ、ノージャンルとなると、なかなか絞りきれないもんだね・・・』
ジトッ・・・とした美里の視線に、達也は反省の色を見せつつも再び考え始める。
しかし、どれもピンと来ないようで、そのうち美里への質問コーナーへと移っていった。

『あの・・・もしかして、私に関することを合言葉にしようと思ってます?』
『そうだよ?でも、美里さんに絡ませたことが上手く思い浮かばなくて』
自分で考えても決まらないなら、美里から直接聞き出して決めてしまおう。そう考えた達也だった。
『・・・そこまで拘らなくても、簡単に決めてしまえば良いのに』
『些細なことかもしれないけど、こういうことでも楽しまないと。今日は、二人きりで過ごせる貴重な日なんだから』
怪盗に弄ばれながらも、達也はデートの時間を満喫している。
葛原明日香という性別も異なる姿を相手にしているが、美里はそれを感じぬほど楽しく感じられるようになっていた。

181PON:2011/01/11(火) 01:38:29 ID:zJ3qrQkU
美里と達也は、ノートの切れ端に書いた言葉を交換した。
互いに言葉を交わさずにこうしたのは、やはり怪盗レオンがどこで聞き耳を立てているか分からないからだ。いくら、いつもの賑やかさではないにしても、それでも女子学生の出入りは少なくない。その出入りの数だけ、怪盗の変装と疑わなければならないのだ。

『今回は、案外シンプルなんですね』
美里が受け取った紙には“Autumn”と書いてある。美里が好きな季節が秋だということを真に受けてと思われるが、裏には妹の亜樹の名前にも掛かっている。
そんな格好付けたものは美里に響かないことは既に証明済みだが、達也にはどうしても譲れないようだ。
一方、達也が受け取った紙には“学食”とあった。
それほど浮かれたようには見えないが、美里はこの場所がとても気に入ったようで、達也は思わずプッと声を漏らした。
『あっ!今、笑ったでしょう?』
『だって、あまりに面白くて・・・』
『別に、良いじゃないですか。ジャンルに縛られないように決めたんですからぁ・・・』
思うままに書いた言葉を笑われてしまい、美里は恥ずかしそうに俯く。そんな美里の仕草が、またも達也の嬉しい気持ちをくすぐった。
『そ、そんなことより、早く怪盗の被害者って学生を捜しましょうよ!』
『ちょっと、美里さん!声が大きいって・・・』
『あ・・・ごめんなさい』
すっかり達也のペースに巻き込まれ、美里は怪盗のことを口にしてしまった。周りの学生達は、こちらのことを気にしたようだが、さすがにこの言葉だけで怪盗レオンが学内で暗躍しているとまでは悟られなかった。
『こっちこそ、ごめんね。美里さんが可愛くて、つい調子に乗っちゃった・・・』
可愛いという言葉に反応し、美里の顔がカーッと赤くなった。
『もぉっ、これ以上からかうのはやめてくださいよぉ・・・』
『からかう、ねぇ・・・そういうつもりは全然ないんだけど。まぁ、いいや。わかったよ♪』
そう話す達也の仕草は、男性のものというよりも女性的に見えた。やはり、葛原明日香という外見がそうさせるのだろう。
『ねぇ、達也さん。今ので目立っちゃいましたし、場所を変えませんか?』
『そうだね。静かな場所の方が、作戦も練りやすいか・・・なら、自習室が便利だな』
『自習室・・・ですか?』
その響きに馴染みが無いのか、美里にはいまいちピンと来ていなかった。
『大学には、勉強部屋みたいな物もあるんだよ。防音設備のある部屋もあるし、今日みたいな日なら空いてるんじゃないかな』
確かに閉鎖された室内ならば、秘密の相談をするのには打ってつけの場所である。
『へぇー、そういった施設もあるんですね。・・・それならば、最初からそこで合言葉を決めれば良かったわ・・・』
『はははは・・・それはもう気にしない、気にしない!また、そこで考え直すこともできるし』
拗ねる表情を見せる美里に、達也はタイミングを間違えたと少しだけ後悔するのだった。


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