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ふゆのアルバイト

17よんよん:2009/12/23(水) 20:31:18 ID:???
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頭が痛い。まるで予想だにせず金属の塊でゴツンとぶつけたような痛みだ。
だが痛みは頭だけではなかった。
『・・うう?』
手が背の後ろで何かに縛られている感覚、足のあたりがスースーと涼しく感じるような感覚、最後に股間の辺りに何かを差し込まれたような痛みに似た感覚
いくつもの感覚が一度に俺に襲ってきたのだ。
「あ、起きたみたい。それじゃあとはよろしくね」
『う、うん』
俺が目を覚ますと同時に女と男の声が聞こえた。

『起きたみたいだな』
聞きなれた男の声が俺の耳に入ってきた。すぐさま俺は声の方を振り向く。
『す、鈴村・・?』
俺は声の主を見てそう呟いた。聞きなれた声というのはどうということがない。俺の友人である鈴村の声だ。
『おいおい、どうした?頭でも打ったのか?』
鈴村は呆れたような顔で俺の方を見ていた。最初はなんで鈴村がここにいるのかハッきりとは思い出せないでいた。
だが意識もゆっくりと戻るに従って俺は先ほどまでの出来事がようやく思い出してきたのだ。
『鈴村・・?お前いつのまに元に戻って・・・・・ん???』
そう俺は確か鈴村を眠らせ、そして「稲沢」に変装させたはずであった。
それがいつのまにか元の姿に戻っている。・・つまり自分で変装を解いた、ということだろうか?
俺はその推理と同時に、ようやく自分の状況に気がついたのであった。

椅子に縛られ身動きが取れない。これは最初に感じた腕を縛られた感覚がそれを意味していた。
次に俺は見慣れない格好・・女性のミニスカートを履いていた。これがおそらく足元が涼しく感じたことだろう。
だがそれと同時に俺は一番の違和感を理解した。
『な、お・・女になってる・・・?』
自分が先ほどまで稲沢に変装していたことを思い出す。しかしそれとは何か別の違和感があった。
同じ女でも稲沢の体型とは明らかに異なる。
『ふ、どうした小冬?さっきからキョロキョロとして』
『まさか・・俺は妹さんに・・なっているのか?』
俺は鈴村の妹さん・・小冬ちゃんの姿になっていた。
確かに俺は妹さんの変装スーツを手に入れるためにこの家にやってきたが、いったいどういうことなのだ?
俺は妹さんに睡眠薬入り紅茶を飲ますことなく誰かに殴られ気絶し、その計画は頓挫してしまったはず。
俺はもう一度鈴村を見つめた。俺が気絶している間にいったい何があったというのだろうか。


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