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ふゆのアルバイト

14よんよん:2009/12/21(月) 23:35:20 ID:???
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「まったく・・こんなお兄ちゃんだとは思わなかったわ。まさか本当に私に興味を持っていたなんて」
小冬さんはそう言うとお兄さんの顔色を伺っていた。強く殴りすぎたのではないか、そう心配しているのだと思う。
『大丈夫なの?』
「こう見えても結構頑丈なほうだから、大丈夫だよ。それに気絶した一番の理由はケーキに薬をいれておいたからだしね」
『そ、そうなの?』
小冬さんはそう言ってニカッと笑いを見せた。私と違いこれだけ積極的に動く小冬さんは、いつだってすごく頼りに感じる。
「それにしても、さやちゃんってすごく演技うまいね。まるで私みたいだったよ」
『え?それは・・こんなすごい変装スーツを着たら誰だって気付かないと思うよ』
そう今、私は小冬さんの変装スーツを着ていた。
どうやって作ったかはわからないけど、小冬さんそっくりになれるこの変装スーツを着込んだ私を、実のお兄さんですらほとんど疑っていなかった。
だから今、台所には小冬さんが二人いるのも一人が偽者・・私こと彩夏が小冬さんそっくりに変装しているのであった。
そもそもなぜ私が小冬さんに変装していたかというと・・
それは小冬さんのお兄さん・・を私が好きだったからであった。しかし強気になれない私は直接面を向かって告白する自信がなかった。
だから小冬さんに変装して、このクリスマスイブだけでも一緒に過ごせたら・・そう考えていたのだ。


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