したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

RPGキャラバトルロワイアル11

548一万メートルの景色 ◆FRuIDX92ew:2012/10/14(日) 04:48:51 ID:5alJ485M0



大空に上る、真昼の太陽。
生命の輝きをより一層照らすために、燦々と輝き続ける。
ある地点のある三点に、一人ずつ倒れこんでいた。
もう、声の一つすら出ない。
三者が三者共に疲弊の限界に辿り着き、動こうともしない。
達成感と安堵に包まれながら、瞳を閉じようとする。

その時、輝きの炎が一点に聳え立つ。
火柱の方を振り向くと、真紅の不死鳥が巨大な翼を広げて大空へと飛翔していく。
かつて一人のトレジャーハンターが夢を託した、生命を司る幻獣。
その体から放たれる転生の力が、そこにいるセッツァーを中心に物真似師達にも降り注ぐ。
何故、物真似師達にも降り注いだのか?
それはたった一つのシンプルな答えである。
セッツァーはまだ物真似師達から、夢という持ち金を持たせているからだ。
その金をすべて奪い去って破産させるまで、彼らを死なせるわけには行かない。
「お前等の"賭け金"はしかと受け取った」
セッツァーの声が、どこからともなく聞こえる。
生き残れるはずがない攻撃を食らったはずのセッツァーは、驚くべきことに生きていた。
物真似師達が放ったのはありとあらゆる加護を貫く、人の生命の波動の力。
その中には人々の幸せも詰まっていた。
この場において、幸運を支配するのはセッツァー。
どれだけの力でも、その中の幸せという力は、彼にとって養分でしかない。
セッツァーはあえて生命の波動を受け止め、手のひらに握り込んだダイスを翳した。
ありとあらゆる人間の最大多数の最大幸福が、セッツァーの手中に収められた。

生命の波動は幸せという安定剤を失い、本来入り混じることのない光と闇が行き場を失い、四方八方に飛び散った。
その威力は、本来の数十分の一にも満たない。
セッツァーがあの攻撃を耐えしのぐことが出来たのは、それが原因だ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板