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新アルテミスアナザーストーリー by BiBi

1BiBi ◆8cBPUextJk:2018/05/17(木) 20:09:42
ab.0001.info.01

『はじめに』

 こんにちわ。BiBiといいます。ネット小説『生体実験』のアナザーストーリーを、ここ『したらば掲示板』に投稿していた者です。

ずっと投稿をサボっていましたが、また性懲りもなく再開させていただきます。しかも前回の続きからではなく、無謀にもオリジナルストーリーの設定を大幅に変更するという、アナザーにあるまじき暴挙をともなっての、最初からの再スタートとなります。

なお、この物語は、『SM小説 生体実験 (以降、『生体実験』、またはオリジナルストーリーと呼びます)』のアナザーストーリーです。オリジナルストーリーを既読である事を前提に書かれています。当アナザーの前に、オリジナルストーリーをお読み下さい。

下記の注意事項 >>2->>5 をお読み下さい。

199BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/20(木) 11:21:14
ab.0167.Risa.003.02

(舞台は動物園だから、基本は珍獣芸でいいわ。問題はネタの中身ね。何がいいかしら?)

両眼を閉じて、頭の中に、舞台となる動物園の檻を思い浮かべる。

(考えるのよ、理沙。まず、客はネオガイア星人ね。ネオガイア星人といえばサディスト。じゃあ自虐SMショー?)

「ダメよ!」
理沙は首を大きく横に振った。
「そんなのは、ただの露出狂の自虐オナニーと変わらないじゃない! 芸とは呼ばないわ。お笑いは、客との戦いなのよ!」

理沙は思考を巡らせた。

(これが地球の動物園なら、身内が大爆笑してくれるのかしら……。あ……眠いわ……)

結局その日は、新しい芸は思い浮かばず、いつの間にか眠っていた。他の檻にで飼育されている動物たちが笑ってくれる夢を見た。

200BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/20(木) 11:21:48
ab.0168.Risa.003.03

 新しい芸が思い浮かばなくても、理沙は芸をして、その日の糧を客に買ってもらわなくてはならない。

幸い珍獣オナニー芸は好評で食料には困らなかったが、芸のたびに潮を噴かないといけないのが問題だった。

肉食獣から身を守るために淫液を舐めとってニオイを消す珍獣――
、この設定には、どうしても潮を噴かなくてはならない。しかし朝からぶっ通しでオナニーをするので、夕方には、絶頂を迎えても潮が出てこないのだ。

(私には芸人の才能がないのかしら……。せめて1度でいいから、全国放送のお笑い番組に出たかったな……)

そんな事をぼんやりと考えながら、理沙は、飼育係から与えられた雑巾で、淫液と唾液まみれの身体を拭いた。身体の汚れを落とすこの瞬間が、心が最も休まるひとときだ。

(下半身がベトベトで臭いわ。まるで別人の身体みたい)

そう思った直後、ハッとして雑巾を握る手の動きを止めた。

(え、いま何か閃きかけたわ。別人の身体? 別人の下半身、別人の、別人の……。あ! 新しい芸を思いついたわ!)

理沙は雑巾をギュッと握りしめた。吸い取った淫液がポタポタと滴り落ちた。

201BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/20(木) 11:23:00
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-201 動物園の理沙

202BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/21(金) 20:46:22
ab.0169.Risa.004.01

『動物園の理沙 4』

 次の日も、動物園は定刻通りに開園した。ネオガイア星人の客たちが、目当ての動物の檻に移動していく。

見ると、理沙の檻の前にも、人だかりができる。目当ては珍獣オナニー芸だ。もっとも、観客が何人いようと、餌を買ってもらわなかったら意味がない。

「数千光年離れた地球で捕獲された幻の珍獣アベリサよ」
早速、理沙は客たちに自分をアピールし始めた。

(さぁ、新しい芸の披露よ)
緊張のせいで、心臓がドキドキしている。しかし顔の笑みは絶やさない。

203BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/21(金) 20:47:18
ab.0170.Risa.004.02

「今まで内緒にしていたけど、実はこの珍獣は二重人格獣なの」

そう話しながら、客の反応を観察した。まだ反応が弱い。

「でも普通の二重人格とは違うわ。なんと半身二重人格獣なの」

客の興味が少し高められた。

「上半身と下半身に、サディストとマゾ、別々の人格が宿っているの」

檻の前を通り過ぎようとしていたネオガイア星人が立ち止まり、ゾロゾロと集まってきた。理沙の狙い通り、ネオガイア星人は大半がサディストなので、SMネタには反応が良い。

「2つの人格は、生理のたびに入れ替わるの。ちなみに今は、上半身はサディスト、下半身はマゾよ」

かなりの数の観客が集まった。いよいよ新ネタを披露する時だ。理沙の喉がゴクリと音を立てた。

204BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/21(金) 20:48:09
ab.0171.Risa.004.03

「今から、上半身が下半身を虐めるわ。名付けて、ハーフ&ハーフSMショーよ」

 理沙は平手で、自分の太股や尻を叩き始めた。

「アァン、アァン、上半身さま、もっと叩いてください。上半身さまの上腕二頭筋、とっても太くて硬いわぁ」

ただ卑猥なだけなら、ただの露出狂の自虐オナニーで終わってしまう。だからおどけた仕草を適度に混ぜるのだが、そのさじ加減が難しい。理沙は自分の尻を叩きながら、観客の表情をよく確認した。

「アハハハ、なかなか面白いじゃないか」

サディストの上半身がマゾの下半身を虐めるという奇抜な設定が、思った以上にウケた。

「ありがとうございます。お気に召したら、餌を買って下さい。ちなみにこの身体は上半身と下半身が別人格だから、栄養は2人分必要なの」

栄養が2人分必要というのはアドリブだ。

「アハハハ、いいだろう。餌を2つ買ってやるよ」

「こっちも2つだ」

「じゃあ俺は4つくれ」

アドリブが効いた。客たちは餌を買っては、理沙の檻に次々と投げ込んだ。

205BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/21(金) 20:49:45
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-205 動物園の理沙

206BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:38:00
ab.0172.Risa.005.01

『動物園の理沙 5』

 ハーフ&ハーフSMショーはネオガイア星人に好評だったが、理沙は同じネタを漫然と繰り返すような真似はしなかった。

客が飽きないように、生理のたびに上半身と下半身の役を入れ替えたり、淫液を舐めとる珍獣オナニー芸に不定期に変更した。

「下半身さま、足を舐めさせて下さい」

理沙は自分の下半身に向かって懇願すると、身体をくの字に曲げて、足に舌を這わせた。この体勢ができるように、毎日30分の柔軟運動を欠かさない。

207BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:38:32
ab.0173.Risa.005.02

 理沙は芸のたびに、買ってもらった餌の量を数えていた。
(お尻を叩くだけではダメだわ)
買ってもらった餌の量を計算して、溜息をこぼした。ここ2週間ほど、少しずつ減ってきているのだ。

(お尻じゃなくオマンコを叩けば、たぶん人気が出ると思うけど……、どれくらい痛いのかしら?)

性器を叩かれた経験はない。恐るおそる両脚を開いて、手を振り上げた。ゴクリと唾を飲み込んでから、オマンコめがけて平手を振り下ろした。

柔らかい肉同士がぶつかる音が1つ鳴り、その数秒後に、
「ふぎゃああああああああああ!」
悲鳴が響き渡った。

性器を叩かれる痛みは想像以上だった。しかし理沙は、股間を両手で押さえながら、
「た、耐えるのよ理沙。芸のためなら、オマンコの1つや2つどうなってもいいわ」
と、自分に言い聞かせた。

208BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:39:42

ab.0174.Risa.005.03

 そして次の日。今日のハーフ&ハーフSMショーは、上半身がサディスト、下半身がマゾの配役だ。

「上半身さま、どうかお尻を叩いて下さい」
まずはマゾの下半身が、尻へのスパンキングをおねだりをする。ここまではいつもと同じ展開だ。

理沙は客の様子を確認した。初めての客は楽しそうにしているが、常連客は少し退屈そうな表情を浮かべている。

「お尻を叩いても悦ぶだけよ。それじゃあお仕置きにはならないわ。今日はオマンコを滅多打ちにしてやるわ!」

そう言って、再び客の様子を確認した。先程まで退屈そうにしていた常連客が、興味津々といった表情を浮かべている。オマンコを叩くのは怖いが、全ては芸の為だと覚悟を決めた。

「い、いや! 許して、上半身さま。オマンコなんか叩かれたら、死んじゃうわ!」
悲鳴のような声で叫んで、両脚を閉じる。

「諦めなさい。さぁ、両脚を開くのよ!」
両膝を掴んで、両脚を割り開き始めた。その間も、いかにも下半身が抵抗しているかのように、ガクガクと膝を震わせるのを忘れない。

オマンコがむき出しになった。

209BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:40:27
ab.0175.Risa.005.04

 片手を振り上げた。ゴクリと唾を飲み込む。オマンコに平手打ちを叩きこんだ。

「ギャォオオオ!」

演技ではない本物の悲鳴が迸った。隣の檻に飼われている動物がびっくりして、寝床の穴倉に逃げ込んだ。

 痛みで頭の中が真っ白になりかけた時、地球のお笑い番組の映像が脳裏に浮かんだ。共演者や番組スタッフに「あははは」と笑い声を発してもらって、嬉しそうにしている芸人の顔が。

(わ、私は……、私は芸人よ。芸のためなら、オマンコを叩かれる痛みなんてどうって事ないわ!)

「脚を閉じるんじゃないよ、下半身!」
おもわず閉じてしまった両膝に手を当てて、ガバッと割り開いた。

210BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:41:07
ab.0176.Risa.005.05

(芸は客との闘いなのよ!)
再び片手を振り上げて、1発めよりも強くオマンコに叩き込んだ。

「ひぐぅぅぅぅ……」
身体が硬直し、おもわず苦痛の表情が浮かぶ。その直後、理沙はハッとして笑顔を作った。

(痛そうな顔をしてはダメよ。今の上半身はサディストなのよ。マゾのオマンコを、楽しそうに叩くサディストよ)

苦痛に耐えながら必死に作った笑顔は、妙に狂気のサディストっぽい雰囲気を醸し出していて、観客のネオガイア星人たちにウケた。

(ウケてる。私の芸がウケてるわ!)

理沙は再び手を振り上げると、狂ったようにオマンコを叩き始めた。

「ぎゃ、ぎゃあああ!」
「い、痛いか? 下半身」
「痛いです。お、お願い、もう許して!」
「甘えるんじゃないわよ!」

オマンコに平手打ちが炸裂するたびに、理沙は引きつった笑顔を浮かべたまま、サディストとマゾの演技を続けた。そんな地球で捕獲された珍獣を、隣の檻で飼育されている動物が、穴倉の中からおびえた目で見ていた。

その日、過去最高の量の餌が、理沙の檻に投げ込まれた。

211BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/25(火) 17:42:37
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-211 動物園の理沙

212BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:51:38
ab.0177.Risa.006.01

『動物園の理沙 6』

 生理のたびに半身の人格が入れ替わるというネタは、芸の幅を広げてくれた。

その日も理沙は、いつものようにハーフ&ハーフSMショーを披露していた。役どころは、上半身がマゾ、下半身がサディストだ。

「下半身さま、私の顔を踏んで下さい」
自分の下半身に向かって懇願すると、顔に足の裏をこすりつけた。

 ここまでは普段と同じだが、理沙は新しいネタを秘めていた。

足の裏をベロベロと舐めている最中に、陰唇の間から経血が流れ出てきた。
(来た!)
理沙は生理が始まるのを待っていた。

足を舐めるのをやめて、仰向けのままガクガクと腰を上下に振り始めた。
「オォオオオ……」
苦し気な呻き声を発する。もちろん全て演技だ。

理沙は腰を振りながら、観客の反応を観察した。檻の前を通り過ぎようとしていたネオガイア星人が、興味をひかれて集まってくる。

213BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:52:13
ab.0178.Risa.006.02

 十分な人数が集まった。理沙は、身体を大きく仰け反らせたまま硬直させた。白目を剥いて、両手の指をカギ爪の形に曲げる。

その体勢を維持すること数秒間続けてから、何事もなかったかのように身体を起こした。観客をぐるりと見回す。客たちは興味津々といった様子だ。

「アベリサは、生理のたびに上半身と下半身の人格が入れ替わるという、世にも珍しい生物です。皆さんはたった今、その人格が入れ替わる瞬間を目撃なさいました」

「オォー」と観客たちがどよめいた。

(ウケてる。ショーの最中に人格が入れ替わるネタは成功だわ)
理沙は内心でほくそ笑んだ。

「人格は入れ替わりましたが、ハーフ&ハーフSMショーはまだまだ続きます」

人格が入れ替わり、今は上半身がサディスト、下半身がマゾとなった。

214BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:53:51
ab.0179.Risa.006.03

「下半身! さっきはよくも私の顔を踏んだわね? お仕置きよ!」
理沙は自分の下半身を睨みながら、尻をバシバシ叩き始めた。

「ヒィィ! お、お許しください、上半身さま」
両膝をカクカク動かしながら、悲鳴を発する。

「ダメよ。マゾの分際で私の顔を踏んだ罰よ。オマンコを叩き潰してやるわ!」
両膝を掴んで、ギリギリと割り開くと、
「覚悟しなさい!」
片手を振り上げてオマンコに叩きつけた。

「ギャアアアアアア!」
絶叫が響き渡る。この悲鳴だけは、演技ではなく本物だ。

215BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:54:37
ab.0180.Risa.006.04

 オマンコを叩いた痛みは凄まじいが、いつまでも痛がってはいられない。今はショーの真っ最中なのだ。

「あぁ……、下半身の悲鳴を聞いただけで、乳首が勃ってきたわ」
胸を揉んで、加虐に欲情した上半身を演じた。そのまま、痛みがひくのを待ってから、
「もっと悲鳴を聞かせなさい!」
再びオマンコに平手を叩きつけた。

「ギャアアアアアア! お、お許しください、上半身さまあ」
「ダメよ。もっと悲鳴をあげなさい!」

理沙は一人二役の演じながら、オマンコを叩き続けた。

観客の数はさらに増えて、檻の前に大きな人だかりができている。

理沙は頃合いを見計らって、オマンコを叩くのをやめた。身体をゆっくりと起こし、
「自分が奴隷だと思い知った? さぁ、オマンコを見せるのよ!」
下半身を怒鳴りつけた。

「はいぃ……。あぁ、オマンコが叩き潰されて血まみれです」
そう言って、経血でベトベトになった股間を、観客たちに晒した。

216BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:55:14
ab.0181.Risa.006.05

‌ この人格が途中で入れ替わるという芸は、生理中だけの期間限定のショーだった。理沙の生理が始まると、『生理中限定! ハーフ&ハーフSMショー』とプリントされたポスターがあちこちに貼られ、動物園には普段の倍以上の客が押し寄せた。

 理沙は生理中以外も、芸の幅を増やしていった。上半身はサディストの時は、オマンコを叩く以外に、クリトリスを爪で捻り潰す芸もした。客の大半がサディストなので、理沙が苦痛に耐える姿は好評だった。

 上半身がマゾの時も、芸の幅を広げていった。
「あぁ、下半身さま。どうかオシッコを飲ませて下さい」
仰向けで身体をくの字に曲げて、口を大きく開き、その中に排尿した。

「ゴボゴボ……ありがとうご……ゴボゴボ」
飲みきれないオシッコが、口からあふれ出した。

(オシッコの人気が落ちてきたら……、次はウンチね。芸のためなら、ウンチを食べるくらい平気よ!)
理沙は自分のオシッコを飲みながら、そんな事を考えていた。

数日後、理沙の芸は全国放送番組で紹介された。

217BiBi ◆8cBPUextJk:2018/09/27(木) 21:56:24
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

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>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

218BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 17:46:45
ab.0182.Artemis Holiday.01.01

『アルテミスの休暇 01.01』

 テスト飛行中に操縦桿の1本を失ったキュクロプスPは、自動操縦で宇宙船オリンポスに帰還した。

アルテミスはオリンポスの治療室に搬送された。尿道に操縦桿による擦過傷が見つかったが、細胞回復促進剤によって、さほど時間をかけずに完治した。

 治療を終えたアルテミスを、メビウス博士が見舞った。

「アルテミス君。傷のことは医療用アンドロイドから聞いたよ。申し訳ない事をしたね」

メビウス博士は、自分の開発した操縦桿が原因でネオガイア宇宙軍兵士が負傷したので、かなり落ち込んでいる様子だった。

「お気になさらないで下さい。それよりも私のせいで、キュクロプスPの操縦桿が折れてしまいました」

「いやいや、テストはほぼ全項目が完了したから問題ないよ。あとはErectionモードの起動チェックだけだが……、まぁそれは後回しでいいだろう」

「Erectionモード? 何ですか、それは?」

「ん? まぁいずれ話すよ。それよりも、操縦桿で怪我をさせてしまったお詫びという訳ではないが……、休暇はいらないかね? なんならキミの上司のペルセウスに話してもかまわんよ?」

「休暇……ですか」
アルテミスは無言になり、何か考え事を始めた。

219BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 17:47:32
ab.0183.Artemis Holiday.01.02

 アルテミスに1週間の臨時休暇が与えられる事になった。同僚のテッセウスは、上官のペルセウスからその話を聞いて素っ頓狂な声をあげた。

「アルテミスに1週間の臨時休暇!?」

テッセウスが驚くのも当然で、地球奪還作戦を控えているこの時期に、常に最前線で戦う白兵戦コマンドに1週間の休暇が与えられるのは異例の事なのだ。

「隊長、俺も休暇をもらっていいですか?」

「ダメに決まっているだろ。休暇なら俺だって欲しいのだ」

「そうですよねぇ。それにしても、1週間の休暇か。いいなぁ、アルテミスのやつ。で、彼女は休暇中どこかに行くんですか?」

「ん? 本人の希望で、地球に降下する事になった」

「地球に!? いいのですか? 今は地球奪還作戦の前ですよ?」

「まぁ彼女なら心配いらないだろう。通信機も携帯するし、いざとなったら物質転送装置で呼び戻せるからな」
ペルセウスのアルテミスに対する信頼は大きい。

(しかしアルテミスのやつ、なんで地球なんかに……。地球人を襲って拷問する気なのかな?)
テッセウスは不思議そうに首を傾げた。この時間軸世界では、アルテミスがマゾだと知る者はいないのだ。

220BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 17:48:05
ab.0184.Artemis Holiday.01.03

 アルテミスが1週間の休暇を地球の日本で過ごす事にしたのには、理由があった。

日本は、この時間軸にタイムトラベルする前の世界で、最も見慣れている国だ。だからこの世界の日本を自分の目で見て、タイムトラベルする前と比べてみる事にしたのだ。

 アルテミスには、ネオガイア宇宙軍から、自動翻訳装置と通信機が支給された。どちらも新型で、奥歯に被せるタイプだ。

自動翻訳機は、言葉を、声質を維持したまま同時変換してくれる。だから傍からは、翻訳機を使用している事さえ気づかれない。

通信機も高性能だ。口の中で小さく呟くだけで送信可能で、骨伝導を利用した受信は周囲の騒音の影響を受けない。

通信機は同時に、GPSのような機能も備えていたる。そのおかげで、アルテミスが地球上のどこにいようと居場所を特定し、いつでも宇宙船オリンポスに物質転送する事が可能だ。

221BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 18:03:12
ab.0185.Artemis Holiday.01.04

 アルテミスが地球に行く目的は、この時間軸世界の地球の様子を見るだけではなかった。下等な地球人に虐められたい、という被虐願望を叶えるためでもある。 

アルテミスは、ベッドの下からトランクケースほどのサイズの箱を引っ張り出した。中にはアルテミス愛用のアダルトグッズがぎっしりと詰まっている。乳房と性器に装着しているピアスも、この箱に入っていた物だ。

(他の物なら、必要になった時にオリンポスに要請して、転送してもらえばいいんだけど。さすがにアダルトグッズは気が引けるわ)

仕方なく、箱の中からいくつか適当に選んで、ハンドバッグに詰め込んだ。

(何を着ていこうかしら……)

女が旅行に着ていく服で迷うのは、地球人もネオガイア星人も変わらない。ただしアルテミスが服を選ぶ基準は、可愛さや豪華さではなかった。

さんざん迷った挙句、白いニットのタンクトップを選んだ。パンツは、脚にピッタリとフィットしたレザー製にした。股下から尻にかけてファスナーがついていて、これを開けばオマンコと肛門が露出する。

下着は、紐やワイヤーのない乳房に貼るタイプの、白いブラジャーにした。イメージ的には地球のヌーブラというのに近いが、サイズはずっと小さい。実際に付けてみると、ピアスに貫かれた乳首と乳輪がギリギリ隠れる程度だ。パンティは穿かない事にした。

衣服を着て、3Dミラーで全身を映してみた。

Gカップを誇る砲弾型の乳房が、タンクトップを大胆に押し上げている。ニットの網目が粗く、乳房の輪郭が透けて見える。乳首と乳輪は、ブラジャーに隠れて見えない。

レザーパンツは下半身に吸いつくようにフィットしていて、脚や尻の形がはっきりと分かった。さらに肉厚の大陰唇によって、股間の前部分がモッコリと盛り上がっている。

かなり卑猥な格好だが、パンツの股間のファスナーを開かない限り、変態の露出ファッションというよりも『少し大胆なファッション』といった印象を受ける。

222BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 18:03:48
ab.0186.Artemis Holiday.01.05

 着替えを終えたアルテミスが物質転送室に行くと、白兵戦コマンドのテッセウスが待っていた。

「あら、テッセウス。どうしたの?」

「ん? あ、あぁ。アルテミスに渡す物があったんだ」
テッセウスは、 アルテミスのニットのタンクトップから透ける乳房をチラチラ見ながら、小さなケースを差し出した。蓋を開くと、耳につけるピアスが1対入っている。

「テッセウス、これ……?」

「あぁ、強盗対策の護身用のレーザー銃だよ。まぁ民間用だから威力は弱いけどね」

「強盗対策?」

「見た目は安物のピアスだけど、それには理由があるんだぜ? 安物っぽい方が、盗まれる可能性が低いだろ? それに指輪や腕輪と違って、耳のピアスまで盗もうとする強盗は少ないし」

テッセウスの言う通り、たしかに高級品には見えない。

「ありがとう。嬉しいわ」

「ヘヘヘ」
テッセウスが照れくさそうに頭を掻いた。この男は、アルテミスに好意を寄せているのだ。

「転送先はどこにしますか?」
物質転送装置を管理しているアリストテレスが、アルテミスに尋ねた。

「日本という国に。そうねぇ、さざなみ市という小さな街がいいわ」

「了解です。では転送します。お帰りの際は、通信機で連絡をください」

アルテミスの身体が淡い光に包まれ、次の瞬間、転送室から消えた。

「はぁ……綺麗な人ですねぇ……」
そう独り言をつぶやくアリストテレスを、
「ん? 手を出すなよ?」
テッセウスがジロリと睨んだ。

「あ、恋人ですか? 失礼しました」
「恋人じゃない。未来の恋人予定者だ」

「予定……ですか」
得意げに胸を張る白兵戦コマンドの男を、アリストテレスは呆れたように見つめた。

223BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 18:04:21
ab.0187.Artemis Holiday.01.06

 アルテミスは、さざなみ市内にあるショッピングモールの、無人の女子トイレに実体化した。アリストテレスが、アルテミスが突然現れても騒ぎにならないような場所を、X線望遠鏡で選んだのだ。

なるほどトイレから出てきたアルテミスを見て、騒ぐ者は1人もいなかった。ただし、周囲の視線を集めた。

原因は、ニットの網目から透けて見える乳房だけではない。輝くようなブロンドの髪、ギリシャ彫刻を思わせる美貌、それに巨乳と美脚。寸胴体形の日本人の中に突然現れた長身の金髪美女は、さながら石ころの中に投げ込まれた大粒のダイヤのようだ。

ただし堂々と見惚れる者は1人もいなくて、日本人たちは皆、少し離れた所からジロジロ見ていた。
(あぁ、地球人がいっぱいいるわ)
下等な地球人に虐められたいというアルテミスは、潤んだ瞳で周囲を見回した。

224BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 18:13:29
ab.0188.intermission

*これは本編ではありません。

『アルテミスの休暇』を加筆修正しました。

225BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/03(水) 18:16:52
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-225 アルテミスの休暇(加筆修正版)

226BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:16:20
ab.0189.Artemis Holiday.02.01

『アルテミスの休暇 02』

 日本のさざなみ市に転送されたアルテミスは、電車の駅に向かった。この時間軸にタイムトラベルする前から、日本の電車に乗ってみたいと思っていたのだ。

切符を買う金に困る事はなかった。宇宙船オリンポスから銀行のATMを遠隔操作して、いくらでも現金を引き出す事ができるのだ。もちろんATMの監視カメラに姿が映らないようにする事も可能だ。

アルテミスが電車に興味を持ったのは、鉄道マニアだからではなく、痴漢が目当てだった。

(日本には痴漢と呼ばれる変質者が多い、という話を聞いた事があるわ。私も痴漢に遭ってみたいわ)

日本の痴漢発生数は、被害届がある分だけでも年間3千件を超える。もちろん中には冤罪というケースもあるが、痴漢に遭っても10人に1人は被害届を出さないという調査結果もあり、それを考慮すると実際の痴漢は毎年数万件はあると推測される。

227BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:16:57
ab.0190.Artemis Holiday.02.02

 アルテミスは、なるべく混んでいそうな電車を選んで乗った。電車に乗って最初に目を奪われたのは、座席の前に横一列に並んでいる吊革だった。

(なんだかSM用の手枷みたいだわ)
電車の吊革を見てSMの手枷を連想するあたりは、いかにも真性マゾらしい。

試しに吊革に両手を通してみた。しかし日本人の体形に合わせて設置された吊革に、長身のアルテミスが手を通しても、両手を吊るされた奴隷のようにはならなかった。

 車内放送の後、電車が走り始めた。

(ずいぶんと原始的な交通手段ね。でも……)
床から伝わってくる振動を感じながら、アルテミスは窓の外を眺めた。
(でも窓の外を景色が流れていくというのは、嫌いじゃないわ)

 痴漢は現れなかった。

痴漢が狙うのはいかにも泣き寝入りしそう女だ――という事に、この真性マゾは気づいていなかった。そもそも痴漢をはたらくような下衆に、長身の金髪碧眼の美女の尻を触るような度胸はないのだ。

(痴漢、いないのかしら?)

アルテミスは周囲をキョロキョロと見回した。そのとたん、今までアルテミスをジロジロ見ていた乗客たちが、一斉に目をそらした。

228BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:17:37
ab.0191.Artemis Holiday.02.03

(…………?)

ふと視線を感じた。正面の座席に座っている少年が、上目遣いにアルテミスを見ているのだ。年齢は十代後半くらいだ。

(どこを見ているのかしら? 胸と……腋?)

アルテミスはニットのタンクトップを着ている。だから手を吊革に通すと、正面のシートに座る少年からは、腋下が余すところなく見えるのだ。さらに、乳輪と乳首は貼り付けるタイプのブラジャーで隠れているが、乳房の輪郭はニットの網目から透けて見える。

 アルテミスは少年を見返した。少年が慌てて目をそらした。アルテミスは『目を逸らさないで』と言うかのように、膝で少年の足を小突いた。少年が顔を上げた。

アルテミスは挑発的な瞳で少年の目を見つめながら、吊革から手を引き抜いた。そしてタンクトップの上から左右のブラジャーをつまむと、ゆっくりと剥がし始めた。

少年は戸惑ったように視線をそらしたが、そのたびにアルテミスは少年の足を膝で小突いた。

229BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:18:21
ab.0192.Artemis Holiday.02.04

 ブラジャーが剥がれた。これで、タンクトップの下はノーブラだ。

ネオガイア星人の身体的特徴は地球の白人に似ているので、乳首と乳輪の色素沈着は少ない。しかし乳房を包む肌が白磁の白さで、タンクトップの生地も白いので、乳輪の色と輪郭がはっきりと透けて見える。むしろ何も身に着けていない時よりも卑猥だ。

少年は、アルテミスが自らすすんで露出していると分かると、タンクトップから透ける乳首と乳輪を無遠慮に視姦し始めた。

 アルテミスは、妖しい光を湛えた瞳で少年を見つめながら、舌で唇をベロリと舐めた

(私の胸を見ながら、何を考えているのかしら? きっとこの少年はサディストなんだわ。私を誘拐して拷問する計画をたてているんだわ?)

たまたま同じ電車に乗り合わせただけの少年を、頭の中でサディストに仕立てた。

(どんな拷問をする気なの? あぁ、クリトリスだけは許して。そこは女の急所なのよ。クリトリスを拷問されるのがどれほど辛いか、アナタには分からないのよ!)

変態的な妄想劇が展開される。

230BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:18:52
ab.0193.Artemis Holiday.02.05

 乳首が勃起し始めた。アルテミスの乳首は人並外れて巨大で、勃起時には成人男性の人差し指第一関節ほどになる。タンクトップの上からでも、乳房の先端が見るみる突起状に隆起していくのが分かった。


レザーのパンツの下では、オマンコはすでにしどろに濡れている。アルテミスが股間部分のファスナーを開こうと下半身に手を滑らせた――その時、電車が駅に着いた。

ドアが開いた。少年が座席から立ち上がると、名残惜しそうに何度も後ろを振り返りながら、電車から降りた。

(あ、待って……)

アルテミスは少年を追いかけようとしたが、電車が混んでいて、降りるのに手間取った。なんとか降りる事ができたが、その時には、すでに少年の姿はなかった。

(どうしようかしら……。日本には痴漢が多いと聞いていたのに、1人も会わなかったわ)

残念そうに溜息をこぼした。

231BiBi ◆8cBPUextJk:2018/10/11(木) 17:20:07
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

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>>85-107 キュクロプスP01〜04

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>>218-231 アルテミスの休暇(加筆修正版)

232BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/01(木) 18:01:10
ab.0194.Artemis Holiday.03.01

『アルテミスの休暇 032』

 アルテミスは少年を見つけるのを諦めた。たまたま同じ電車に乗り合わせただけの地球人だ。無理をして探す必要はない。

かと言って、再び電車に乗っても、痴漢に遭えるという保証もない。仕方なく、地上に出て市内を見て回る事にした。今回の休暇には、タイムトラベル前後のさざなみ市と比べる目的もあるのだ。

 ブラジャーは外したままだ。乳首の勃起はおさまっているが、乳首と乳輪がニットの網目から透けて見える。レザーパンツの股間のファスナーは閉じられている。

すれ違う男は皆、タンクトップの上からでも巨乳と分かる膨らみに、目を奪われた。そして、透けて見える乳首と乳輪に気づいて、驚きの表情を浮かべた。

 アルテミスはブラブラ歩きながら、さざなみ市の町並みを観察した。市内の様子は、タイムトラベル前と特に大きな違いはなかった。

233BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/01(木) 18:01:44
ab.0195.Artemis Holiday.03.02

 1軒の寂れた店の前で歩を止めた。表に貼られた何枚ものポルノ作品のポスターに、目が惹かれたのだ。

ドアの横に、『個室ビデオ』と書かれた電照看板が置かれている。見ると、蛍光灯が切れかけているのか、電照がチカチカと点滅している。

 個室ビデオというのは、文字通り個室でビデオを観られる店だ。イメージ的にはインターネットカフェの個室に近いが、ネットカフェと異なり、大半の客はアダルトビデオの視聴に利用する。

個室ビデオ店は、昔はそこそこ需要があったが、ポルノの視聴がネットで可能になった今では、軒並み廃業に追い込まれている。

 アルテミスは、個室ビデオが何なのか知らなかったが、とりあえず店に入ってみる事にした。

 店内は、建物の外観よりも広く感じられた。壁に備え付けの棚に、一般ビデオのケースが少しだけ並んでいる。『人気』とか『最新作』といった手書きのラベルが貼られているが、新作は1つもない。

奥にカウンターがあり、店主が競馬新聞を読んできる。くたびれた風体の中年男で、全身からやる気の無さを漂わせている。アルテミスが店に入ってきても、ちらりと見ただけで、『いらっしゃいませ』の一言もない。

234BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/01(木) 18:02:37
ab.0196.Artemis Holiday.03.03

 店は3階建てだった。

アルテミスは店内をぐるりと見まわしてから、階段を上り始めた。店主は何か言おうとしたが、アルテミスの金髪碧眼の容姿を見ると、口を数回パクパクさせただけで、競馬新聞に視線を戻した。

 2階はアダルトビデオのコーナーだった。アルテミスは、興味津々といった様子で店内を見回した。

壁に備え付けの棚に、アダルトビデオが並んでいる。見ると、DVDやブルーレイは1つもなく、全てVHSビデオだ。壁には、ポルノ女優のサイン入りのポスターが何枚か貼られているが、どれも破れていたり色がかすんでいる。この店の、そして個室ビデオ業界の現状を如実に物語っていた。

実際、アルテミスは知る由もないが、この個室ビデオ店の経営状態は悪く赤字が続いていた。店主もやる気を失っていて、カウンターで競馬新聞を眺める毎日を送っていた。

235BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/01(木) 18:03:13
ab.0197.Artemis Holiday.03.04

 かように寂れた店だが、客が2人いた。50過ぎの男と、20代前半と思しき男だ。

50過ぎの男は、アルテミスの姿を見ると、ビデオケースを1つ持って気まずそうに階段を降りて行った。

20代の男は、SM物やマニア系のコーナーで、床にしゃがんでビデオを物色している。アルテミスに気づいていない。見ると、両耳にイヤホンを装着している。かなりの音量で聴いているらしく、イヤホンから漏れた音はアルテミスの耳にも届いた。これでは、人の気配どころか、近くで爆発事故が起きても気づかない。

 アルテミスは男の姿を確認すると、唇をベロリと舐めた。自分の胸元に視線を落とした。タンクトップの白いニット生地から、乳首と乳輪が透けている。レザーパンツのファスナーは閉められたままだ。

アルテミスは、男にそっと近づくと、男と背中合わせになるように立った。2人の距離は1メートルもない。これでも、男はアルテミスに気づいていない。

アルテミスは、男に背中を向けたまま両足を肩幅の倍近く広げると、レザーパンツの股間部分のファスナーを開いた。

へその数センチ下から、尾てい骨の近くまで露出した。見ると、見ると、股間部分は、先ほど電車に乗っていた時からレザーパンツの内側に溜まっていた大量の淫液で、ベトベトに濡れている。

ファスナーが開いたとたん、むせかえるようなメスのニオイが周囲に漂いはじめた。そのニオイでようやく人の気配に気づいた男は、後ろを振り返って、目を大きく見開いた。

236BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/01(木) 18:04:33
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

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>>218-236 アルテミスの休暇(加筆修正版)

237BiBi ◆8cBPUextJk:2018/11/26(月) 11:01:07
更新は少し先になります。

238BiBi ◆8cBPUextJk:2019/01/30(水) 18:55:12
ab.0198.Artemis Holiday.03.05

 アルテミスは、男に背中を向けたまま、お辞儀をするように上半身を前屈させた。レザーパンツのファスナーは、大きく開いたまで、白桃のような尻が露出している。尻と男の顔は、30センチと離れていない。

アルテミスはさらに、男に見せつけるように、会陰部――陰唇と肛門の間――に力を入れた。陰唇の間から膣に溜まっていた淫液がドロリと流れ出し、肛門がヒクヒクと窄まりと弛緩を繰り返す。

 男ははじめは困惑気味だったが、眼前の尻を視姦し始めた。それでも、アルテミスに声をかける決心はつかないらしく、物言いたげな表情を浮かべている。

男が声をかけるかどうか迷っていると、3階から階段を駆け降りてくる足音が聞こえた。見ると、ビデオテープとヘッドホンを抱えた中年男が1人、足早に1階へ降りて行った。アルテミスの存在には気づいていない。

「3階には何があるのかしら?」
おもわず出たアルテミスの独り言に、
「こ、個室ビデオ……」
背後から遠慮がちな声が返ってきた。

「え?」
アルテミスが振り返ると、男はギクリとした表情を浮かべた。卑猥な部分を露出していた女の美貌に驚いたのだ。

「個室ビデオ?」
「あ……う、うん。ビデオを観る個室があって、そこで好きなビデオを観るんだ」

(個室ビデオ……)
アルテミスはようやく、店の入り口にあった看板の意味に気づいた。今まで『個室ビデオ』というのは店の屋号だと思っていたのだ。

そもそも故郷のネオガイア星は、地球よりもはるかにネットワーク網が発達しているので、劇場ならまだしも、個室ビデオなるものは存在しないのだ。

239BiBi ◆8cBPUextJk:2019/01/30(水) 18:55:52
ab.0199.Artemis Holiday.03.06

 個室ビデオというものに興味を覚えたアルテミスは、3階に行ってみる事にした。物欲しげにアルテミスを見つめる男を残して、3階に続く階段をのぼった。

3階は、狭い廊下が奥まで続いていて、その廊下を挟むようにカーテンが並んでいた。

(何のカーテンかしら?)
アルテミスは、一番手前のカーテンを開けてみた。

カーテンの奥は、小部屋になっていた。2×1メートルほどの広さで、ソファが1脚と、その正面にテレビとビデオプレーヤーが置かれている。文字通り個室ビデオだ。

(この部屋で、あのポルノビデオを観るのね。さっき1階へ降りて行った男も、ここでポルノを観ながらオナニーをしていたんだわ)

男がオナニーをしているシーンを想像しながら、あらためて個室内を見回した。

(あら?)
ソファの横に置かれた小さなゴミ箱に気づいた。
「何かしら?」
中を覗き込んだ。丸めたティッシュが詰まっている。

240BiBi ◆8cBPUextJk:2019/01/30(水) 18:56:25
ab.0200.Artemis Holiday.03.07

1枚を取り出した。見ると、なかば乾燥しかけた粘液が付着している。

(このニオイは……)
形のいい鼻がヒクヒクと動く。
(精液だわ)

この時間軸にタイムトラベルする前の世界から、ゲップが出るほど精液を飲み続けてきたのだ。間違えるはずはない。確かに精液のニオイだ。

(あぁ、精液を吸ったティッシュが詰まったゴミ箱が、個室の数だけあるんだわ!)
カーテンを開けて、隣の個室に移動した。

どの個室のゴミ箱も、精液を吸ったティッシュが詰まっていた。中には、長い間ゴミ箱を放置していたらしく、乾燥しきってパリパリになった物もあった。それらも含めて、アルテミスは、全てのティッシュを集めた。

最初の個室に戻り、集めたティッシュをソファの上に山積みにした。ティッシュの山ができた。全部で100枚近くある。

(凄いわ。地球人の精液がこんなにいっぱい……)
下等な地球人に虐められたいという願望を持つ、この真性マゾにとって、地球人の精液は最高のご馳走なのだ。

ティッシュの山に鼻に近づけた。
スー、ハー、スー、ハー……。
ニオイを嗅いだ。

(あぁ、もう我慢できないわ)
ティッシュの山に顔から突っ込むと、フガフガと音をさせながら精液のニオイをむさぼり始めた。

口を大きく開いて、何枚か頬張った。口腔内に精液の味が広がる。たっぷりと味わってから、どこの誰のものとも分からない精液を吸ったティッシュを飲み込んだ。

ソファの上に山積みになったティッシュの半分近くが、胃に収まった。水に溶けやすい素材とはいえ、これだけの量を飲み込めば腸閉塞になりそうなものだが、気にならない。

241BiBi ◆8cBPUextJk:2019/01/30(水) 18:56:55
ab.0201.Artemis Holiday.03.08

 アルテミスは血走った目で室内を見回すと、ビデオプレーヤーに目をとめた。

テレビと繋いでいるコードを引き抜いた。全部で4本ある。

ソファに仰向け気味に腰掛けて、両足を大きく開いてひじ掛けに乗せた。分娩台に横になった妊婦のような体勢だ。

両膝を、2本のコードでソファの脚に縛りつけた。レザーパンツの股間部分は開いたままなので、正面からだと、オマンコも肛門も丸見えになる。

残り2本の内、1本をソファの脚に回してから輪を作って、首に巻いた。上半身が少しずり落ちただけで、首が絞まる。

 次に、先ほど食べ残したティッシュの半分ほどを鷲掴みにして、口に頬張った。20枚近くあるので、形の良い頬がプックリと膨らんだ。

さらに数枚を丸めて、オマンコにねじ込んだ。誰のものかも分からない精液の付いたティッシュが、膣の中で淫液を吸って膨張する。

先ほどのコードの最後の1本を、ギリシャ文字の『α』の形にした。端を握って、ソファのひじ掛けに振りおろした。空気を切り裂く音に、『バシン!』と炸裂音が続いた。

コードを使った即製の鞭だが、威力はかなり強そうだ。アルテミスは満足げにうなずくと、残ったティッシュをきれいに広げて顔に被せた。口に頬張ったティッシュと合わせて、即製の口枷と目隠しが完成した。

242BiBi ◆8cBPUextJk:2019/01/30(水) 18:58:42
◆ 目次 ◆
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>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

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>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-242 アルテミスの休暇(加筆修正版)

243BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/01(金) 18:11:07
ab.0202.Artemis Holiday.03.09

 アルテミスは、分娩台上の妊婦のような体勢で、ソファに横たわっていた。

両脚は大きく開かれ、ビデオのコードで縛られている。首にもコードが巻かれ、身体が少しずり落ちただけで窒息しそうだ。

レザーパンツのファスナーは大きく開き、オマンコと肛門がむき出しになっている。口と膣には、誰のものとも分からない精液を吸ったティッシュが詰まっている。

 見ると、勃起したクリトリスが包皮を突き破るように顔を覗かせている。

この真性マゾのクリトリスは人並み外れて大きく、包皮に隠れた部分を含めると、成人男性の人差し指第一関節ほどある。

感度も異常に敏感で、軽く触れられただけで悶え狂うほどだ。この部分を拷問された時の狂乱ぶりは、実際に見た者でなければ想像もつかないだろう。

244BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/01(金) 18:12:14
ab.0203.Artemis Holiday.03.10

 アルテミスは、ビデオコードを『α』の形に捩った即製の鞭を振りあげた。顔を覆ったティッシュの下から、荒い息遣いが漏れている。今からする事を想像して、欲情しているのだ。

渾身の力を込めて、鞭を振り下ろした。最初からオマンコを狙った。電線をゴムのチューブで巻いただけのコードが、敏感な性器を直撃する。

「ふぐぅぅぅ……!」
身体が硬直した。普通の女だったら、床の上を転げ回るほどの激痛だ。

身体の硬直が治まるのを待たずに、強く2発めを振り下ろした。今度はクリトリスを直撃した。
「ンギィィィィ!」
顔を覆うティッシュの隙間から、苦悶のうめき声がもれた。

「フゥーフゥーフゥー……」

喘ぐような吐息を数回もらすと、すでに開いていた両脚をさらに大きく開いた。

空いている方の手をオマンコに当て、指で包皮をめくった。クリトリスと小陰唇が完全に露出した。女体で一番弱い部分を護ってくれるものは、もう何もない。

鞭を再び振り上げた。

「フゥーフゥーフゥー……」

鞭の柄をかたく握りしめると、狂ったようにオマンコを叩き始めた。1秒間に2〜3発という猛烈なペースで、鞭がオマンコを襲う。

「フグゥゥゥ……う、うぅぅぅ……」
口にティッシュを頬張っているので、漏れるのは悲鳴というよりも呻き声に近い。

 喘ぎ声に合わせて上下する腹の上に、血飛沫が散った。鞭がオマンコの粘膜を切り裂いたのだ。見ると、股間の皮膚が赤黒く変色し、蚯蚓腫れから血が滴っている。

それでも、鞭を振り下ろす勢いが落ちる事はない。数発に1発の頻度で鞭が敏感なクリトリスを直撃し、その時は悲鳴が1オクターブ高くなるのだった。

245BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/01(金) 18:13:08
ab.0204.Artemis Holiday.03.11

 アルテミスが自虐に狂っている時、個室のカーテンが数センチ開いた。隙間から、先ほど2階でアルテミスがオマンコを見せていた男の顔が覗いた。オマンコを露出していた女の事が気になって、3階に上がってきたのだ。

男はカーテンの隙間から個室内を覗いて、息をのんだ。オマンコを露出していた変態女だから卑猥な行為に耽っているとは予想していたが、まさか自分の身体を鞭のような物で滅多打ちにしているとは思っていなかったのだ。

 男は、アルテミスの顔がティッシュで覆われている事に気づいた。ティッシュが目隠しになるか疑問だが、男は自分の姿が見られる心配はないと判断すると、個室に入ってきた。

男は、女の顔を覆うティッシュが剥がれないかを気にしながら、アルテミスの前に立った。

アルテミスはというと、男に見られている事に気づかず、鞭を振り続けている。

 男は、眼前の女体に触れようか迷ったが、オマンコに詰まったティッシュと空になったゴミ箱を見比べて、思い止まった。どこの誰かも分からない男の精液を吸ったティッシュが詰まったオマンコに触れる気がしない。

代わりに、ジーンズのファスナーを開けた。女の顔を覆うティッシュが剥がれない事を確認しながら、ペニスを引っぱり出すた。すでに勃起している。

ペニスを握りオナニーを始めた。

246BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/01(金) 18:13:39
ab.0205.Artemis Holiday.03.12

 アルテミスは、1メートルと離れていない所で男がオナニーをしていると知らず、オマンコを叩き続けていた。すでに股間と、陰唇の包皮をめくる手の甲は血まみれだ。ソファの上には、膣に詰めたティッシュで吸いきれなかった淫液が血と混じり、ピンク色の水溜りができている。

「ヒグ……う、ぐぅ……、ヒ、ヒ、ヒ……」
喘ぎ声が切迫したものに変わってきた。見ると、股関節が外れそうなほど大きく開いた両膝が、ガクガクと震えている。オマンコに振り下ろされる鞭の勢いが、更に激しくなった。

そして数十発、もしかしたら数百発目の凄まじい一撃が女体の急所を抉った瞬間、アルテミスの身体が弓なりに仰け反った。この真性マゾは、苦痛だけで絶頂を迎える事ができるのだ。

 満開のオマンコが、潮を噴いた。大量の潮は、オマンコに詰まったティッシュを1メートル近く吹き飛ばした。どこの誰のものとも分からない精液と、アルテミスの淫液と血を吸ったティッシュが床に落ちて、ベチャッと音をたてた。

アルテミスの身体は、弓なりで10秒ほど硬直した後、ソファからずり落ちた。ただし、首と足首にビデオコードを巻いたまま……。

 不死身体質ならどうという事ないが、今のアルテミスはそうではない。ネオガイア星人の身体構造は地球人とさほど違いはなく、地球人と同じように、首が絞まると死の危険性がある。

首が絞まり、脳への血流が遮断された。ソファからずり落ちた体勢を立て直す暇もなく、アルテミスの意識は遠のいていった。こればかりは、百戦錬磨の白兵戦コマンドでも、どんな苦痛も受け入れる真性マゾでも、常人と変わらない。

身体が弛緩し、股間から薄黄色の液体がジョロジョロと滴り落ちた。

247BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/01(金) 18:14:53
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

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>>108-111 宇宙海賊

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>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-247 アルテミスの休暇(加筆修正版)

248BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/11(月) 19:24:36
ab.0206.Artemis Holiday.03.13

「ちょっと……、ちょっと大丈夫?」

アルテミスは、朦朧とした意識で誰かの声を聞いていた。

(…………?)

目を開き周囲を見回して、自分が先ほどのビデオ用の個室でソファの上に寝かされている事に気付いた。首と足首に巻かれていたコードは、いつの間にか解かれている。

(首が絞まって気を失ったんだわ)

首筋を撫でた。ビデオコードが食い込んでできた痕に、指が触れた。

(不死身だった時の癖で、無茶をしてしまったわ。気をつけないと……)

オマンコに焼けるような痛みを感じた。見ると、股間が血まみれになっている。傷は痛々しいが、ネオガイア星の医療技術をもってすれば、さほど時間をかけずに完治させる事ができる。

「大丈夫?」
再び、先ほどの声がした。声の方を見上げると、2階にいた男の顔があった。心配そうな表情を浮かべている。

「ありがとう。アナタが助けてくれたのね?」
「え? あ、あぁ、うん」
男は照れ臭そうに笑った。

249BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/11(月) 19:25:14
ab.0207.Artemis Holiday.03.14

男は、アルテミスが無事なのを確認して安心したのか、チラチラとアルテミスの股間を見た。レザーパンツのファスナーは開いたままで、今でも卑猥な部分が丸見えだった。

アルテミスは男の視線に気づくと、妖艶な笑みを浮かべた。
「お礼をしたいわ?」
そう言って、ソファから立ち上がるた。男と並ぶと、アルテミスの方が10センチ以上背が高い。全て脚の長さの差だ。

「え、お礼なんて……」
男は長身の美女を目の前にして戸惑ったようにゴニョゴニョ口ごもった――その口を、アルテミスの唇がふさいだ。

男は咄嗟に身を退こうとしたが、その背中にアルテミスの両腕が巻きついた。Gカップの巨乳が、2人の胸の間で拉げた。

アルテミスは、舌先で男の唇をこじ開けて、噛み合わされた歯をつついた。男はすぐにその意味を理解して、上下の歯を開けた。

アルテミスの舌が、男の口腔内をまるで触手のように蠢いた。舌同士を絡みつかせ、唇から歯茎の裏まで舐め回した。

アルテミスの口は先ほどまで誰の物とも分からない精液を吸ったティッシュを頬張っていたのだが、その唇と舌の感触は、そんな事など気にならないほどの心地よさだった。男は、まるで恋人に接吻される少女のように、アルテミスに身を任せた。

男のジーンズの前部分が、みるみる膨らんできた。アルテミスとキスをして、勃起を免れる男はいない。

250BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/11(月) 19:25:56
ab.0208.Artemis Holiday.03.15

アルテミスは男の股間の変化に気づくと、挑発的な笑みで男の目を見つめながら、腰を落とした。そして男の顔を見上げながら、膨らんだジーンズの前部分を舌でベロリと舐めた。

ジーンズのファスナーを下ろして、ペニスを引っぱり出した。すでに勃起している。亀頭に鼻を近づけ、ニオイを嗅いだ。舌先を尿道孔に這わせる。それだけで、男は「う……」と呻いた。

唇をOの字に開いて、亀頭を包み込んだ。わざとジュルジュルと音をさせばがら、頬がゆっくりと動かし始める。片手で男の陰嚢を優しく揉み、もう一方の手で男の肛門をまさぐった。

更に、Gカップの巨乳を男の腿に押し当てた。男のジーンズの裾をめくり、オマンコを脛に擦りつけた。淫液で濡れた陰毛が男のすね毛と絡み合い、グジュグジュと音を立てた。

唇の内側で舌がどんな動きをしているのか分からないが、フェラチオが始まるや否や、男は女のような喘ぎ声をもらし始めた。アルテミスは、その反応が嬉しくて、男の顔を見つめる瞳をスッと細めた。

「う、あ……」
男の声が徐々に切迫していく。

(まだよ。もう少し味わいたいの)
アルテミスは、男の射精が近いのを察すると、舌の動きを遅くした。快感と勃起は続くが、射精には達しない微妙な力加減で、亀頭を刺激する。

「うぁ……おぉ……」
男は射精を迎える事はできず、低く呻いた。それでも、アルテミスにされるがままだった。このまま永遠に射精できなくてもかまわない、と思った。このブロンドの美女のフェラチオは、それほど気持ち良かった。

251BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/11(月) 19:26:34
ab.0209.Artemis Holiday.03.16

アルテミスは男の反応を観察しながら、射精のギリギリ手前でのフェラチオを続けた。そして、いよいよ男が限界に達した時、亀頭から口を離した。

ピクピクと脈打つペニスに唾液をたっぷりと垂らすと、両手で愛撫し始めた。片手で亀頭をこねくり回し、もう一方の手で陰茎部分をしごく。

「ここに出して。精液を飲ませてちょうだい」

甘く蕩けるような声で囁くと、亀頭の正面で唇をOの字に大きく開いて、舌を大きく突き出した。舌先を触手のように動かしながら、ペニスを愛撫する手の動きを一気に速めた。見ると、掌と亀頭の間で、唾液が気泡を含み白濁している。

「う、お、ああぁ……」
激しすぎる刺激に、男が悶えた。アルテミスの頭を両手で押さえる。ゴツゴツした指に、柔らかそうなブロンドの髪が絡みついた。

「うぁ……あ、あおぉ……」
ペニスから白濁した精液が噴き出した。アルテミスは、1滴たりともこぼさないと言わんばかりに口を大きく開いて、迸る精液の飛沫を追った。

精液を舌の上でたっぷりと転がしてから、飲み込んだ。喉がゴクリと音を立てた。そして、今までの淫猥極まりない表情とうって変わって、童女のような笑顔を浮かべた。

252BiBi ◆8cBPUextJk:2019/03/11(月) 19:27:41
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-252 アルテミスの休暇(加筆修正版)

253BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:43:47
ab.0210.Artemis Holiday.03.17

 アルテミスは男の頬に軽くキスをして、ソファに座らせた。見ると、男のペニスは、大量に射精したばかりだというのに、まだ勃起の硬度を失っていない。

アルテミスは男の正面に跪くと、ペニスを優しく握り、顔を近づけた。鼻をクンクン鳴らしながら、亀頭から陰嚢の間を何度も往復させる。

「地球人の精液、味もニオイも最高だわ」
うっとりと呟きながら、精液と唾液まみれのペニスに愛し気に頬ずりをした。

(地球人の精液? まるで宇宙人みたいな事を言うヒトだな)
男はアルテミスの言葉を聞いて、ふと思った。その勘は当たっていたが、眼前の女が金髪碧眼なので、
(外国人だから、日本語に慣れていないんだろう)
と1人で納得した。

254BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:44:20
ab.0211.Artemis Holiday.03.18

 アルテミスが上気した顔をあげた。額に垂れたブロンドの髪が、精液で汚れている。
「ねぇ、もっとできる?」
男の首がコクリ上下に振られるを見て、嬉しそうに微笑んだ。
「嬉しい。次はどこに精液を注入したい? オマンコ? それとも次も口にする?」

アルテミスに尋ねられた男は、少し躊躇いがちに、
「あ、あな……あな……」
と呟いた。

「あな……?」
アルテミスは小首をかしげたが、すぐに男の言いたい事に気づいて、淫猥な笑みを浮かべた。挑発的な目で男を見つめながら立ち上がると、男に背中を向けた。尻を後ろへ突き出し、両手で尻の肉を左右に割り開いた。
「アナル? この穴がいいの?」
蕩けるような声で男に囁きかけ、肛門をヒクヒクさせた。

男が頷いて、喉ぼとけをゴクリと上下させた。

255BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:44:50
ab.0212.Artemis Holiday.03.19

 アルテミスは、男に背を向けたまま、ゆっくりと腰を落としていった。左右の肉を両手で割り開かれた尻が、男のペニスに近づいていく。

肛門にペニスの先端が触れた。排泄のための穴がキュッと窄まる。

「アァ、嫌よ。そんな太いペニスを突っ込まれたら、私のアナルが裂けちゃうわ?」

アルテミスが背後の男に振り向いて、怯えたような声で訴えた。しかし怯えた仕草が被虐心を昂めるための演技だという事は、男の膝の上にボタボタと垂れる大量の淫液を見れば明らかだ。

「お願い、せめてゆっくりと挿れて」
そう懇願しておいてから、男が挿入するのを待たずに、自ら一気に腰を落とした。

「オォオオオ……。私のアナルが串刺しよぉ!」
Oの形に開かれた口から、嬌声が迸る。文字通り、肛門がペニスで串刺しにされている。

256BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:45:22
ab.0213.Artemis Holiday.03.20

「アァ……酷いわ? アナルはウンチをひり出すためにあるのよ? ペニスでズボズボする穴じゃないわ?」

アルテミスは、肛門を犯される哀れな女を演じ続けた。そして今度は、男に肛門がよく見えるように両手で尻肉を左右に割り開いたまま、ゆっくりと腰を持ち上げ始めた。肛門からペニスがズルズルと引き抜かれていく。

亀頭の部分まで引き抜いたところで、腰の動きを止めた。背後の男に妖艶に微笑みかけると、再び一気に腰を落とした。直腸内に入った空気で、ボコッとポンプを押したような音を立てた。

257BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:46:02
ab.0214.Artemis Holiday.03.21

 アルテミスは挑発的な目で男を見つめながら、腰を上下にグラウンドさせ始めた。

肛門括約筋でペニスを締めつけながら、男に見せつけるように腰を持ち上げた。見ると、ペニスに引きずられて、肛門が脱肛のようにめくれ、赤い直腸の襞が顔を覗かせた。そして亀頭まで引き抜くと、『挿入する』というよりも『叩き込む』という方がしっくりくるほどの激しさで、腰を落とした。

「アァ、ダメ! もう嫌よ! アナルを抉られるのがどれほど辛いか分からないの!? お願いだから許して」

アルテミスは男に『許して』と懇願していたが、実際に動いているのはアルテミス本人だった。男の方は、ペニスにからみつく肛門の感触があまりにも気持ち良いのに加えて、ソファに腰かけた状態で上に跨る女をペニスで突き上げるのは難しいので、アルテミスに身を任せるしかないのだ。

こうなっては、アルテミスと男のどっちが犯されているのか分からない。

258BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:47:25
ab.0215.Artemis Holiday.03.22

(アァ、イイわ。バカンス先を地球にして良かった)
アルテミスは腰を上下させながら、悶え狂った。バカンス先に地球を選んだのは、タイムトラベルする前の時間軸と比較するためだったが、今はそんな事はどうでも良かった。

(ツッ……!?)

肛門に鋭い痛みを感じた。今までも何度も同じ痛覚を経験しているので、見なくても原因は分かる。肛門が切れたのだ。アルテミスは腰を上下に振りながら、尻肉を割り開いている手を確認してみた。予想通り、指に粘液の混じった血がついている。

以前は不死身体質だったので、アナルセックスによる裂傷など一瞬で治ったのだが、今は違う。ペニスが肛門壁を擦っている間は、出血が続くだろう。

「アァ、酷いわ。アナルが裂けて血が出てるわ。死ぬ、死ぬ、死んじゃう! もう限界よ!」

血走った目で背後の男を見つめながら、叫んだ。相変わらず犯される哀れな女を演じている。しかし腰の上下運動はさらに激しさを増している。この真性マゾにとって、自分の肉体が傷つき出血するのは、被虐の炎に油を注ぐだけだ。

259BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:47:58
ab.0216.Artemis Holiday.03.23

 アルテミスの下で、男がソファに腰かけたまま、両脚を突っ張らせた。
「あ、う……」
眉間にシワを刻みながら、アルテミスの尻を背後から鷲掴みにする。射精が近いのだ。

「ア、ア、ア……出して。私の直腸の中に精液を注入してちょうだい!」
男の射精が近い事を悟ったアルテミスは、先ほどまでの哀れな被虐女の演技をやめた。

「お願い、アナタの唾液を飲ませて!」
肩越しに男に振り向いて、男の口に吸いついた。舌を口腔内にねじ込み、歯茎の裏側まで舐め回す。細い喉が、コクリコクリと上下する。

唇を離して、
「わ、私もイクわ。地球人にアナルをメッタ突きにされて、みじめにイってしまうのぉ! お願い、もっと唾液を飲ませて!」
狂乱したように叫んで、再び男の口にむしゃぶりついた。

 その時……、個室のカーテンが勢いよく開いた。
「ア、アンタら、何してんだ!?」
そこに立つのは、個室ビデオ店の店主だった。

260BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:48:37
ab.0217.Artemis Holiday.03.24

 アルテミスたちは気づいていなかったが、各個室には天井に小さな監視カメラが設置されていて、個室内の様子を1階のカウンターで見る事ができた。

アルテミスが悶え狂っている間、カウンターでは、相変わらず店主が競馬新聞を読んでいた。やる気のなさが、全身から滲み出ている。インターネットで手軽にポルノビデオを観られるようになってからというもの、ビデオ店の売り上げは激減し、店を畳むのも時間の問題だった。

競馬新聞のページをめくろうとした時、上のフロアから聞こえてくる女の喘ぎ声に気づいた。
(ビデオが再生してるのか? 3階に客はいたっけな……?)
不審に思った店主はモニターを見て、仰け反った。競馬で大穴を当てても、ここまでは驚かない。それもそのはずで、

モニターの中では、女が男の上で腰を振っている。

「じょ、冗談じゃない!」
店主はカウンターから飛び出すと、階段を駆け上がった。

261BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:49:21
ab.0218.Artemis Holiday.03.25

 個室ビデオ店は、実際は、客の大半はレンタルしたポルノビデオを観ながらオナニーをしているが、表向きは、個室でゆっくりと映画鑑賞する店という事になっている。性風俗店でもないのに個室でSEXなどされたら、下手をしたら営業停止になりかねない。

店主は3階に上がると、件の個室のカーテンを一気に開けた。個室内では、先ほどモニターで見た通りの行為が進行中だ。
「ア、アンタら、何してんだ!?」
怒り心頭で、個室内の2人を怒鳴りつけた。

「え!? ア、アウ……」
アルテミスのアナルを堪能していた男は、突然現れた店主に驚いて、慌ててソファから立ち上がった。アルテミスのアナルからペニスが引き抜かれ、それと同時に精液を噴出した。粘液が店主の上着に降りかかる。

男はアルテミスを押しのけると、ジーンズを半分ずり下ろしたまま個室を飛び出し、階段を駆け下りていった。ドタドタと、何かが階段を転げ落ちる音がした。

262名無しさん:2019/04/01(月) 19:49:55
ab.0219.Artemis Holiday.03.26

「二度と来るんじゃねぇ!」

店主は、男が降りていった階段の方に向かって怒鳴ってから、個室に1人残ったアルテミスを睨みつけた。ただでさえ店の売り上げが悪いのに、ビデオをレンタルしない冷やかしの客に個室でSEXされたのだから、怒り心頭だ。

「オイ! 何考えてるんだ! オマエみたいな奴がいるから、ウチの店は……え!?」
そこまで怒鳴ったところで、言葉を詰まらせた。アルテミスの股間を凝視しながら、口をパクパクさせている。

 アルテミスのレザーパンツはファスナーが開いたままで、オマンコが丸見えだった。そしてその部分は、先ほどビデオコードの鞭を使った自虐オナニーによる蚯蚓腫れに覆われていた。

「ア、アンタ……その傷……」
店主は呆然と呟いて、アルテミスの顔と股間を交互に見た。そしてアルテミスの首に浮かぶ痣に気づいた。その痣も、自虐オナニーの際、アルテミス自身がビデオコードで絞めた痕だ。

263BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:50:29
ab.0220.Artemis Holiday.03.27

「アンタ、さっきの男に襲われたのか!?」

首に絞められた痣と股間を覆う蚯蚓腫れを見て、自虐オナニーが原因だと思う者などいない。店主は、眼前の女が無理やり個室に連れ込まれて暴行されたのだと勘違いした。

「大丈夫か?」
店主は、先ほどの怒鳴り声と打って変わって、心配そうにアルテミスに声をかけた。

そんな店主の心配をよそに、絶頂の直前でアナルセックスを中断させられたアルテミスは、潤んだ瞳で店主の上着に付着した精液を見つめていた。

店主は、この潤んだ瞳を見て、暴行されたショックで涙ぐんでいるのだとまた勘違いした。

「アンタは外国人だから知らなかったのだろうが、日本の個室ビデオ店は普通にビデオを観る場所じゃないんだ」

店主はアルテミスを個室から連れ出すと、1階へ連れて降りた。そしてカウンターのレジから、なけなしの売り上げ1万円札を取り出した。

「タクシー代だ。とりあえず今日はもう帰った方がいい」
そう言って、小さく折りたたんだ1万円札をアルテミスに握らせた。

264名無しさん:2019/04/01(月) 19:51:16
ab.0221.Artemis Holiday.03.28

 なかば追い出されるように店をあとにしたアルテミスは、満足げな表情で空を見上げた。

「さっきは最後までイク事はできなかったけど、地球人の精液を飲んでアナルセックスもできたし、有意義な休暇だったわ」
そう呟いて、レザーパンツのポケットに手を入れた。

「戦利品も手に入れた事だし……」
ポケットの中には、個室ビデオ店で拾った、精液まみれのティッシュが詰まっていた。

タイムトラベル後の地球の様子を調べる、という当初の目的は、完全に忘れていた。

265名無しさん:2019/04/01(月) 19:51:53
ab.0222.Artemis Holiday.03.29

 さて、ビデオ店の店主は、アルテミスを送り出した後、監視カメラの録画映像を見て仰け反った。そこには、暴行されたと思っていた女が自分の性器を自虐する姿が、映っていた。

その後の顛末だが、店主は、件の録画映像からアルテミスの自虐シーンをコピーして、販売した。敏感な性器を血まみれになるまで自虐する女の映像は、マニアの間で飛ぶように売れた。店主は、その売り上げを元手にDVDプレーヤーを導入し、在庫のビデオを人気作品に一新した。おかげで店の売り上げがアップし、個室ビデオ店は閉店を免れた。

なお、アルテミスはティッシュで顔を覆っていたので、ビデオからその素顔がばれれる事はなかった。

266BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/01(月) 19:53:38
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-266 アルテミスの休暇(加筆修正版)

267BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/09(火) 19:58:10
ab.0223.intermission

*これは本編ではありません。
以前に投稿したお話と内容がだぶります。
何かを連想する名称が出てくるかも知れませんが、無関係です。
この後、本編に戻ります。

268BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/09(火) 19:58:50
ab.0224.Coprophagy Exp.001.01

『食糞実験1』

 アルテミスが地球での休暇を楽しんでいた頃、宇宙船オリンポスでは――。

(やっと終わったわ。面倒くさかったわ)
ネオガイア星人の女性科学者エウドラは、修理を終えたSMスカウターをテーブルの上に置いて、小さく欠伸をした。

SMスカウターは、エウドラが友人のビーナスの依頼で製造した、他人のSMの嗜好をスキャンする事のできる装置だ。それが、偶然発見したマゾのネオガイア星人をスキャンした時に壊れてしまい、エウドラはこの数日間、ずっと修理におわれていたのだ。

エウドラは、修理が完了した事をビーナスに知らせようかと思ったが、ビーナスがラミアーとバカンスに出ている事を思い出して、やめた。無粋な通信で、高名な科学者ラミアーのバカンスに水を差す事はない、と判断したのだ。

269BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/09(火) 19:59:27
ab.0225.Coprophagy Exp.001.02

 修理を終えたSMスカウターを弄りながら、それが壊れた時の事を思い出していた。

(スキャンした方角に地球人がいなかった事は、すでに確認済みよ。という事は、あれはネオガイア星人!?)

エウドラは、突拍子もない考えをかき消すように、頭を振った。

(でも、そんな事あり得ないわ)

ネオガイア星人の大半はサディストだ。マゾというだけでも珍しいのに、SMスカウターで計測しきれないほど重症の真性マゾとなると、珍しいを通りこして奇跡に近い。

270BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/09(火) 20:00:08
ab.0226.Coprophagy Exp.001.03

 謎の真性マゾについて色々思惑しているところへ、ピタゴラス博士から通信が入った。

「エウドラ博士、私だ。ピタゴラスだ」

「あら、ピタゴラス博士」

「実はキミに頼みたい事があるんだが……」

「面倒くさい事ならお断りします」

「そこまでハッキリと言われると、頼みにくいんだが……、実は――」

…………。

エウドラはピタゴラス博士の話を終えると、通信を切って、
「面倒くさそうね」
と呟いた。

271BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/09(火) 20:01:39
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-266 アルテミスの休暇(加筆修正版)

>>267-271 食糞実験

272BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:51:30
ab.0223.intermission

*これは本編ではありません。

上の3つの投稿(268、269, 270)を加筆修正しました。

以前に投稿したお話と内容がだぶります。

この後、本編に戻ります。

273BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:52:08
ab.0224.Coprophagy Exp.001.01

『食糞実験1 加筆修正』

 アルテミスが地球での休暇を楽しんでいた頃、宇宙船オリンポスでは、ネオガイア星の女性科学者エウドラがSMスカウターの修理におわれていた。

SMスカウターは、エウドラが友人のビーナスの依頼で製造した装置で、他人のSMの嗜好とその強さをスキャンする機能を持っている。対象がサディストの場合は【S】の文字が、マゾの場合は【M】の文字が表示される。さらに種族を判別する機能も備えていて、【S】と【M】の文字が、ネオガイア星人の場合は青く、地球人の場合は赤く表示される。

そのSMスカウターが、先日、偶然発見したマゾのネオガイア星人をスキャンした時に、そのマゾ性があまりにも強すぎてショートしてしまったのだ。

(やっと直ったわ。面倒くさかったわ)
エウドラは、修理を終えたSMスカウターをテーブルの上に置いて小さく欠伸をした。

エウドラは、修理が完了した事をビーナスに知らせようかと思ったが、ビーナスがラミアーとバカンスに出ている事を思い出して、やめた。無粋な通信で、高名な科学者ラミアーのバカンスに水を差す事はない、と判断したのだ。

274BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:53:01
ab.0225.Coprophagy Exp.001.02

 エウドラは修理を終えたSMスカウターを弄りながら、スカウターが壊れた時の状況を思い出した。

ネオガイア星人の大半はサディストだ。マゾは極めて少なく、それもほとんどは少しマゾっ気がある程度だ。SMスカウターがショートしてしまうほどの重症マゾの存在は、もはや奇跡に近いのだ。

(私のSMスカウターをショートさせるほどのマゾ……。何者なの?)

エウドラはもう一度、その謎の重症マゾをSMスカウターでスキャンしてみる事にした。スカウターは改良してあるので、今度はショートする心配はないはずだ。

 SMスカウターの電源をONにして、宇宙船オリンポス内をスキャンしてみた。いたるところに青く【S】の文字が表示された。全てサディストのネオガイア星人だ。

(ホント、ネオガイア星人はサディストばかりね)
スキャンを続けた。
(あら、マゾの地球人がいるわ? かなり強いマゾ性の持ち主だけど……、きっとビーナスが話していたマゾ化薬の実験体ね)

スカウターのモニターに、マゾのネオガイア星人を表す青い【M】がポツリポツリと表示されるが、どれもSM度の数値は低く、SMスカウターをショートさせるほどのものではない。

(無いわ。やっぱり先日のあのマゾの反応は、スカウターの誤作動だったんだわ)

エウドラは1人で納得して、スカウターの電源をOFFにした。

 もしもSMスカウターの測定可能範囲が地球上もスキャンできるほど広かったら、エウドラはまたスカウターの修理をする羽目になっていただろう。

275BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:53:40
ab.0226.Coprophagy Exp.001.03

 エウドラももとに、ピタゴラス博士から通信が入った。

「エウドラ博士、私だ。ピタゴラスだ」

「あら、ピタゴラス博士」

「実はキミに頼みたい事があるんだが……」

「面倒くさい事ならお断りします」

「そこまでハッキリと言われると、頼みにくいんだが……、実は――」

…………。

エウドラはピタゴラス博士の話を終えると、通信を切って、
「面倒くさそうね」
と呟いた。

276BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:57:20
ab.0227.intermission

*これは本編ではありません。

本文中に、何かを連想させる名称(地名、人物名など)があったとしても、全く関係ありません。
全て偶然です。

この後、本編に戻ります。

277BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:58:03
ab.0228.Coprophagy Exp.002.01

『食糞実験2』

 物質転送装置の取扱責任者アリストテレスは、朝からずっと仕事に追われていた。原因は、先ほど突然やって来た、1人の女性科学者である。

その女性科学者は部屋に入ってくるなり、腰に手を当てて、アリストテレスを見下ろした。

「私はエウドラ、科学者よ。アナタ名前は?」

「ア、アリストテレスです」

「そう。じゃあアリストテレス、今日中に実験体の地球人を捕獲してちょうだい。条件は、人前でも平気で排便する人間、それから大便を平気で食べる人間よ」

「ご依頼の内容は分かりました。しかしX線望遠鏡には、排便や食糞といった嗜好を見分ける機能はありません。そんな実験体、どうやって探せばいいんですか?」

「そんなの知らないわよ! 実験体を集めるのはアナタの仕事でしょ? 言っておくけど、この食糞実験は、ピタゴラス博士からの要請なのよ? 博士の機嫌を損ねたくなかったら、頑張って実験体を捕獲しなさい」

「ピタゴラス博士の!? わ、わかりました!」

ピタゴラス博士は宇宙拷問研究所の重鎮である。機嫌を損ねるわけにはいかない。エウドラのワガママぶりに閉口しかけていたアリストテレスは、大急ぎでX線望遠鏡を起動させた。

278BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 18:59:24
ab.0229.Coprophagy Exp.002.02

 アリストテレスが作業を始めると、エウドラは、室内の椅子の一つに深々と腰掛けて、くつろぎ始めた。実験体の捕獲が完了するまで、そこで待つ気らしい。

どこから用意したのか、片手にはティーカップが握られている。高級な茶葉独特の甘苦い香りを乗せた湯気が室内に広がり、アリストテレスはゴクリと唾を飲み込んだ。しかし、作業に追われるこのネオガイア男性の飲むお茶はなかった。

279BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:00:33
ab.0230.Coprophagy Exp.002.03

 約30分後……。

「排便や食糞ができる地球人を捕獲して、どんな実験をなさるんですか?」

アリストテレスが、X線望遠鏡で地球上を物色しながら、遠慮がちにエウドラに尋ねた。

「食糞実験よ」
エウドラが、いかにも面倒くさそうに答えた。
「ピタゴラス博士が、自分の排泄物を栄養源にできる人間循環器というサイボーグの開発を進めているんだけど。その前実験として、人間がどれだけ排泄物を食べられるかを、私が調べる事になったのよ」

「へぇ、すごいですね」
アリストテレスが、いかにも感心したといった風に、返事をした。実際は、エウドラの実験に興味などなかった。ただエウドラが不機嫌そうにしているので、何とか場を和ませようとしたのだ、が……。

残念ながら、場が和む事はなかった。

280BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:01:34
ab.0231.Coprophagy Exp.002.04

 1時間後……。

アリストテレスは、横目でエウドラをチラチラ見ながら、小さく溜息をこぼした。

X線望遠鏡には人間の趣味や嗜好を透視する機能は備わっていないので、エウドラの条件に合う実験体を選別する方法が分からないのだ。

 さらに1時間、
「ちょっと、何をしているの!? 下等な地球人を捕まえるような単純作業もできないの? アナタ馬鹿なの?」
ついにエウドラの怒りに火がついた。

「す、すみません。もうしばらくお待ち下さい」
ヒステリーを起こした女には逆らわない――というのは、地球人もネオガイア星人も変わらない。アリストテレスはいかにも申し訳なさそうに謝罪した。

281BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:02:09
ab.0232.Coprophagy Exp.002.05

 アリストテレスは何度目かのためいきをこぼした時、突然ひらめいた。

(そうだ! 路上に糞便が散乱している地区を探せば、条件に合う人間が見つかるかも知れない!)

人前でも平気で排便する人間が住んでいる地区なら、きっと町のあちこちに糞便が散乱しているはずだ。X線望遠鏡なら、人間の趣味や嗜好を透視する事はできなくても、路上の糞便の見つける事はできる。

X線望遠鏡で該当する地区を探査し始めると、エウドラをチラリと見て、
「どうせ捕獲するなら、ワガママでない美女がいいなぁ……」
と呟いた。

282BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:02:47
ab.0233.Coprophagy Exp.002.06

 しばらくして、1つの地区が見つかった。望遠鏡のモニターには、路上のあちこちに落ちている糞便が映し出された。糞便以外にも、ゴミや痰などがいたる所に散乱している。まるで町全体がゴミ捨て場のようだ。しかし不思議なことに、空き缶だけが1つも落ちていない。

あまりにも汚い町並みに唖然としながらも、アリストテレスは実験体の候補を探し始めた。すぐに見つかった。それも1人や2人ではない。町のあちこちで、それこそ所かまわず、住民が路上にしゃがみ込んで排泄をしている。予想以上の戦果にほくそえんで、アリストテレスは、部屋のすみでお茶を飲んでる女性科学者を振り返った。

「エウドラ博士、日本という島国に、すごい地区を発見しました。ここなら博士の条件に合う実験体がいくらでも見つかりそうです」

「え? どこ? 私にも見せて」

「見て下さい。日本人は家に入る時も靴を脱ぐような綺麗好きな種族だと聞いていましたが、この地区は例外のようです」

「ホントだわ! あ、この黄色いコートの男、ゴミ箱から残飯を拾って食べ始めたわ」

「こっちでは子供の集団が、1人の男と何かを奪いあってます。えぇと、どうやら空き缶を奪い合っているみたいです。地球では空き缶が貴重品なのでしょうか……?」

「すごい地区ね……。いいわ、さっそく捕獲を始めて」

283BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:03:20
ab.0234.Coprophagy Exp.002.07

 アリストテレスは意気揚々で、排便中の住民の1人に転送機の照準を合わせた。転送機のモニターに、標的の姿がアップで映し出される。それを見たとたん、2人のネオガイア星人の顔が引きつった。

「な、なによ、コレ! こ、こんな生物、私はイヤよ!」

「あわわわ……。は、はい。私も同感です。ただちに別の標的を探します」

「ひぃ! こ、これもイヤ。ていうか、こんなの転送したら、宇宙船が汚染されるわ!」

「ど、同感です!」

アリストテレスは次々と新しい住民に照準を移すが、モニターに映し出されるのはいずれもフケとアカまみれで、まともな神経の持ち主ならば同じ部屋の空気を呼吸する事すらためらわれるような者達ばかりだった。中には身体にハエを這わしている住民までいた。

「き……却下よ! 他の地区を探しなさい!」

「はい! 同感です!」

X線望遠鏡の座標モニターには『寝屋真市』と表示されていた。

284BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/11(木) 19:05:08
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-266 アルテミスの休暇(加筆修正版)

>>267-284 食糞実験

285BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:24:07
ab.0235.Coprophagy Exp.003.01

 数時間が過ぎた。排便の嗜好がある人間。そんな実験体の候補は見つからなかった。

エウドラは不機嫌そうに俯いて、ずっと無言状態だ。ティーカップは空になっている。お茶でお腹がタプンタプンだ。もう飲めない。

「はぁ……。X線望遠鏡に、SMスカウターみたいな機能がついていたら楽なんだけど……」
エウドラの口から、独り言がもれた。そして突然、何かを思いついたようにハッと顔を上げた。
「そうか、その手があったわ!」
エウドラはSMスカウターを握りしめて立ち上がった。

「聞いて、アリストテレス。実験体の条件に合いそうな地球人を、片っ端から転送して頂戴! ハズレでもかまわないわよ?」

「どういう事ですか?」

「これは私が開発したSMスカウターという機械よ。これを使えば、相手のSM嗜好が分かるの。アナタが転送してくれたら、条件に合うかどうかは、このスカウターを使って調べるわ」

「分かりました。人種はどうしますか?」

「どこでもいいわ。さっきの島……、たしか日本とかいったわね。? そこでいいわ」

「はい」

早速アリストテレスはX線望遠鏡を操り、主にSMクラブに的を絞って獲物を物色し始めた。闇雲に探すよりも、SMクラブを探した方が条件に合う実験体に当たる確率が高い、そう判断したのだ。

北は北海道から南は九州まで、全国のSMクラブを片っぱしから物色し、良さそうな女が見つかると物質転送機のスイッチを押した。

次々と転送されてくる女達。気がつくと、転送された女の数は47人になっていた。転送室にすし詰め状態になった女達を見て、さすがに多いと思ったアリストテレスは、あと1人で転送をやめる事にした。

「えぇと……最後の1人は誰がいいかな……」

15分ほどで48人目が見つかった。1人の女がSMクラブの店先で、タバコをふかしている。アリストテレスは女に転送機の照準を合わせて、転送スイッチを押した。その直後、火のついたタバコが地面に落ちた。店のドアの上で、『罪と罰』と書かれたネオンが淡く光っていた。

286BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:25:00
ab.0236.Coprophagy Exp.003.02

 SMクラブで捕獲された48人の実験体候補の前に、エウドラは本物の女王様のように胸の前に腕を組んで仁王立ちになり、全員をぐるりと見回した。女達は皆、男のアリストテレスが選んだだけあって、そこそこの美人が揃っていたが、どの顔も整形手術を思わせた。

「アリストテレス。どれも似た顔をしてるけど、こういうのが好みなの?」
「いえ。私の好みは、清純そうなタイプです。こういうワガママそうな女はちょっと……あ!」

アリストテレスは慌てて手で口をふさいで、チラリとエウドラを見た。しかしエウドラは気にした様子もなく、48人の女たちを観察している。

「とりあえずご苦労さま。じゃあ早速、SMスカウターでスキャンするわ」
エウドラはSMスカウターを装着して、電源を入れた。

女たちは状況が把握できず、不安そうな顔で周囲をキョロキョロ見回している。それもそのはずで、地球人の彼女たちは、物質転送の経験がないのだ。

『ピ……対象S。目障りな店長を刺し殺したい。SM強度11』
『ピ……対象S。鬱陶しい親を殴りたい。SM強度6』
『ピ……対象M。業界関係者と一発やって芸能人になりたい。SM強度8』
『ピ……対象S。外国人の男と付き合いたい。ただしアジア系はパス。SM強度3』
『ピ……対象M。医者弁護士とのコンパに行きたい。SM強度9』
『ピ……』

「何よコレ。ロクなのがいないわね。SM強度も低すぎるわ」
「そうなんですか? 一応はSMクラブで捕獲したんですが……」

「まぁいいわ。48人もいるんだし、使える実験体も見つかるわよ」
そう言って、エウドラはスキャンを続けた。

結局、人前で平気で排便するというエウドラの条件に合いそうな女は、3人だけだった。名前は、出山杏奈、小家志津香、そして大嶋菜月といった。一方、食糞できる人間は1人もいなかった。アリストテレスの予想に反して、女達はSMマニアなどではなく、金のためにSMクラブで身体を売っているだけなのだ。

「はぁ……。これだけ集めて、使えそうなのはたった3匹?」
エウドラは大きく溜息をこぼした。

それを聞いて、アリストテレスが
(だからX線望遠鏡には嗜好をスキャンする機能はないと、何度も言ってるのに……)
小さく溜息をこぼした。

287BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:25:45
ab.0237.Coprophagy Exp.003.03

「まぁ、いいわ。とりあえず3匹は確保できたし」
エウドラが、3人の正面に仁王立ちになった。
「私はエウドラ。ネオガイア星の科学者よ。ここは宇宙船オリンポスの中。オマエ達には、今から私の実験を手伝ってもらうわ?」

「宇宙船? 実験? ちょっと何の事よ!」
3人の中で一番気の強そうな出山杏奈が、エウドラを睨みつけた。状況を考えるとたいした度胸だが、同時に無謀とも言える。

「生意気な下等生物ね」
エウドラの瞳が、スッと細くなった。
「私への質問や要望は一切認めないわ。私の実験に協力して生き延びるか、拒んで早死にするか、オマエ達の選択枝は2つに1つよ」

「ちょっとぉ、アタシ今アンタに質問したよね? アタシまだ答え聞いてないんだけどぉ?」

「質問と要望は認めないと言ったはずよ?」

「はぁ? なんかウザイよぉ、このパツキンオバサン……」
杏奈も負けてはいない。比較的安全な日本でぬくぬくと育ってきたので、怖いもの知らずなのだ。もっとも、この後に、いやというほど知る事になるのだが……。

「面倒くさい事させないでほしいわ?」
エウドラが、腰から提げた金属製の棒を手にとり、杏奈の身体に押し当てた。それは電撃棒といって、触れた相手に電気ショックを与える器具だ。

たちまち杏奈の身体が硬直し痙攣した。

288BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:26:46
ab.0238.Coprophagy Exp.003.04

 杏奈は、SMクラブで働いているだけあって、低周波治療器の類を使ったSMプレイの経験はあるが、本当の電気ショックを受けたのは初めてだった。電気ショックは、殴る蹴るに比べて見た目は地味だが、その苦痛はずっと大きい。

「ギャアアアアアアアアア! や、やめ……や……ひ、ひぃぃぃ」
中止を請おうにも、満足に言葉を発する事もできない。

「やべでえええ!」
本人は『やめて』と言ってるつもりだが、言葉になっていない。

「要望は一切認めないと言ったでしょ? だから『やめて』とか『許して』も認められないのよ?」

言葉にならない悲鳴で必死に許しを請う杏奈を、エウドラは冷ややかな目で見下ろした。電撃は、杏奈が白目をむいて悶絶するまで続いた。

「私は面倒くさい事が嫌いなの。だから同じ事を何度も言わせないでちょうだい」
エウドラが、傍らに立ちすくんでいる小家志津香と大嶋菜月を、ジロリと睨んだ。2人は怯えきって、エウドラの顔を見返す事すらできなかった。SMクラブで客のM男を罵倒していた時の雰囲気は、欠片ほども感じられない。

 エウドラは、電撃を受けて失神している杏奈に蹴りを入れて、強制的に覚醒させた。

「本題に戻るわ? さきほど実験を手伝ってもらうと話したけど、やってもらうのは簡単な作業よ?」
エウドラは女達に実験について説明を始めた。

――――。

289BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:27:24
ab.0239.Coprophagy Exp.003.05

 エウドラの口調は、有無を言わさぬ響きがあった。このネオガイア星人の女性科学者の目には、地球人などただの物体としか映っていないのだ。

他人に大便を食べさせる――、自ら異星人と名乗る金髪碧眼の女の話はとんでもない内容だった。しかし女の持つ金属棒の恐ろしい威力を目撃した女達には、だまって頷くしか選択枝はなかった。

ちなみに、実験体に選ばれなかった残りの45名が、その後どうなったかは不明である。

290BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/17(水) 19:28:59
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-266 アルテミスの休暇(加筆修正版)

>>267-290 食糞実験

291BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/22(月) 17:51:05
ab.0240.Coprophagy Exp.004.01

「とりあえず排便する側は、この3匹でいいわ。アリストテレス、次は大便を食べる実験体を捕獲してちょうだい」

「あのぉ、エウドラ博士?」
アリストテレスは遠慮がちにエウドラを見た。
「思ったんですが……、残りの45人に、食べさせればいいのではないですか?」

SMクラブから48人を集めても、人前で排便できる人間はわずか3人しか見つからなかったのだ。自ら進んで食糞をする人間が簡単に見つかるとは、アリストテレスには思えなかった。

「アナタ、馬鹿じゃないの!?」
それに対して、エウドラから返ってきた言葉は辛辣だった。
「私は面倒臭いことが嫌いだって、さっき言ったでしょ? 食糞の嗜好のない実験体に、大便を無理やり食べさせるなんて、面倒臭いわ。自らすすんで大便を食べる実験体が必要なのよ。分かった?」

「はぁ……」

「今、溜め息をこぼしたでしょ?」

「た、溜め息だなんて飛んでもありません。『ハイ』と返事をしたんです」

「そう? 溜め息に聞こえたけど……」

アリストテレスは、今度はエウドラに聞こえないように小さく溜め息をこぼすと、再びX線望遠鏡を起動させた。

292BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/22(月) 17:51:38
ab.0241.Coprophagy Exp.004.02

 アリストテレスは、SMクラブをはじめとしていくつかの性風俗店、アダルトグッズの販売店などから、地球人を誘拐し始めた。

誘拐した地球人の性的嗜好を、エウドラはSMスカウターで片っ端からスキャンした。

スカトロプレイに興味を持つマゾは何人か見つかったが、SMプレイの中でも食糞はかなりハードルが高いらしく、自ら進んで食糞をするようなマゾは見つからなかった。

アリストテレスの苦労も知らず、エウドラは苛立ちを高めていた。不機嫌そうに、ヒールの先で床を小突く。カツカツという音が、無言の室内に響いた。

(まったく、いつまで時間がかかってるのかしら。例のSMスカウターをショートさせたような真性マゾを、早く見つけてよ! え? 真性マゾ……?)
エウドラがハッと顔を上げた。
(そうだわ! たしかビーナスのマゾ化薬実験の被験者がいたわ)

293BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/22(月) 17:52:27
ab.0242.Coprophagy Exp.004.03

 人口の大半がサディストというネオガイア星人の宇宙船オリンポスには、乗員の欲求を満たすための奴隷を収容する施設が備わっていた。

そこには物質転送装置で捕獲された地球人が収容されていて、ネオガイア星人は自由に奴隷をレンタルして、拷問や生体実験に使う事ができた。

マゾ化薬を投与されて真性マゾになった梅本由梨香も、収容所に収容されていた。ただし現在は、ラミアーの実験が終了するまで、つまり出産するまでは、他の実験や拷問に使用する事を禁じられていた。

 収容所を管理しているのは、ナルキッソスという若いネオガイア星人だった。そのナルキッソスのもとに、通信が入った。

「科学者のエウドラよ。そこに、マゾ化薬を投与された真性マゾが収容されているわよね? その地球人を貸してちょうだい」

「検索しますので、少しお待ちください」
ナルキッソスはコンピューターのパネルを操作し始めた。
「はい。Yurikaの事ですね?」

「そう、Yurikaよ」

「えぇと……、申し訳ないのですが、Yurikaは別の実験に使用中ですので、レンタルできません」

(別の実験?)
エウドラが怪訝そうな顔をして、すぐに頷いた。
(あぁ、ビーナスのマゾ化薬実験の事ね。マゾ化薬実験ならほぼ終了して、あとは私のSMスカウターでSM度を測定するだけだから、食糞実験に使っても問題ないはずよ)

エウドラは由梨香がラミアーの実験に使用されている事を知らなかった。

「それなら問題ないわ。すぐに私の実験室にYurikaを寄こしてちょうだい」

「しかし……」

「問題ないと言ってるでしょ! ホント面倒くさい男ねぇ!」
エウドラは、ナルキッソスが何か言いかけたのを遮って、一方的にまくしたてると、そのまま通信機を切ってしまった。

ナルキッソスは、切られた通信機に向かって、
「ラミアー博士が実験中なんだけど、ホントに大丈夫なのかなぁ……」
と呟いた。

294BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/22(月) 17:54:00
◆ 目次 ◆
>>1-5 はじめに ←初見の方は必ず最初にお読み下さい。

>>6-9 プロローグ

>>10-16 監獄にて

>>17-24 ロボットバトル1 アナザー

>>25-32 並行宇宙

>>33-46 肉体改造(アルテミス 1)

>>47-56 帰郷1

>>57-84 梅本由梨香001〜004 マゾ化薬実験1〜4

>>85-107 キュクロプスP01〜04

>>108-111 宇宙海賊

>>112-139 ラミアー 出産実験01〜05

>>140-150 SMスカウター01〜02

>>151-183 キュクロプスP5〜9

>>184-186 アルテミスの休暇

>>187-217 動物園の理沙

>>218-266 アルテミスの休暇(加筆修正版)

>>267-294 食糞実験

295BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/26(金) 20:41:07
ab.0243.Coprophagy Exp.005.01

 由梨香が使役アンドロイドに連れられて、エウドラの実験室にやって来た。そこには、エウドラと、食糞実験のために捕獲された出山杏奈、小家志津香、大嶋菜月の3人がいた。3人とも何も身につけていない。

杏奈、志津香、菜月の3人は、アンドロイドに連れられて来た由梨香を、訝しげな表情で見た。

「この女はYurika。オマエ達よりも前にオリンポスに来た先輩奴隷よ?」
エウドラが由梨香を紹介し、さらに、
「Yurikaは、宇宙船オリンポスに連れてこられる前は、イベントコンパニオンだったらしいわ。SMクラブで身体を売ってる淫売とは大違いね?」
意地悪く煽った。

 3人のSM嬢の顔に、怒りの色が浮かんだ。しかしエウドラの恐ろしさは先ほどの電撃棒で思い知らされているので、由梨香をキッと睨みつけるしかできなかった。

「あらあら、淫売のくせに、プライドだけは高いのねぇ?」
エウドラが楽しそうに笑った。
「でも安心していいわよ? 淫売がイベントコンパニオンに復讐する機会を与えてあげる。今からオマエ達は、このYurikaに大便を食べさせるのよ?」

このエウドラの言葉を聞いて、3人のSM嬢は困惑の表情を浮かべたが、由梨香の顔に浮かんだのは歓喜の表情だった。

296BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/26(金) 20:41:41
ab.0244.Coprophagy Exp.005.02

「せっかくだから、色んな方法で食糞実験をしましょう。1人は普通に排便してもらうわ。残りの2人は浣腸よ?」

エウドラがアンドロイドに命じて、何やら怪しげな液体の入ったボトルと巨大な浣腸器を持ってこさせた。

「浣腸液は2種類。1つは、地球のブランデーよ。わざわざXOを用意してあげたのよ。感謝しなさい。もう1つは、地球のブタの精液よ。ブタといっても地球人の事じゃなくて、家畜のブタの事ね」

見ると、浣腸器の1つには琥珀色の液体が、もう1つには白濁した液体が入っている。どちらも1リットル以上ありそうだ。

「自然排便か、ブランデーか、ブタの精液。好きなのを選ばせてあげるわ?」

杏奈、志津香、菜月の3人は、お互いの顔を無言で見回した。

「中止する事はできないわよ? 早く決めなさい。早くしないと、これを使う事になるわよ?」
エウドラが電撃棒を軽く振ってみせた。3人の顔が恐怖にひきつる。

一方、由梨香はというと、粘りつくような目で電撃棒を見つめている。電撃棒で虐めて欲しくてたまらないのだ。

297BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/26(金) 20:42:11
ab.0245.Coprophagy Exp.005.03

「決めるって……、どうやって……」

杏奈が消え入るような声で訊いた。勤務先のSMクラブでは、客のマゾ男を怒鳴りつけていたが、電撃棒の洗礼を受けた今は、どんな真正マゾよりも弱々しい。

「そうねぇ……。じゃあ、ここでオナニーしなさい。先に絶頂を迎えた順に、決めていいわ? さぁ、早くした方がいいわよ? 自然排便はともかく、アルコールや家畜の精液の浣腸なんて、私だったらご免だわ」

「…………」

再び3人の女たちが、無言でお互いの顔を見つめあった。ブタの精液を浣腸されたら、何か伝染病に感染する危険性がある。ブランデーにいたっては、急性アルコール中毒で死ぬ危険性がある。

298BiBi ◆8cBPUextJk:2019/04/26(金) 20:42:59
ab.0246.Coprophagy Exp.005.04

 杏奈が自分の胸を揉み始めた。
「アァンアァン」
アダルトビデオのような喘ぎ声を発しながら、オマンコに手を這わせた。

それを見た志津香と菜月も、オナニーを始めた。

「イク、イク、イクゥ!」
しばらくして杏奈が身体を数秒間硬直させてから、グッタリとなった。

「イッたフリしてんじゃねぇよ!」
志津香がオナニーを中断して、杏奈の髪の毛を鷲掴みにした。同じ性風俗を生業としている者同士、イッた振りを見抜く事ができるのだ。

「ギャアアア! は、離せ、ブス!」
杏奈が志津香の手に噛みついた。

「ギャアアア! ブスはテメェだ!」
「オマエだ。この整形女!」
杏奈と志津香がオナニーを忘れて、喧嘩を始めた。口汚く罵り合いながら、お互いの髪の毛を引っぱる。

そのすぐ横で、1人で一心不乱にオナニーを続けていた菜月が、身体を引きつらせた。
「ひ、ひ……くぅぅぅ」
オマンコをこする指の間から、潮が噴き出した。


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