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【習作】1レスSS集積所【超短編】

1名無しさん:2015/11/21(土) 00:23:52 ID:gr26XeI60
「SS書けたけどツイノベには長いし、1000文字には満たない…」
「投稿所の新着に載せる/自分の作品ページに1作置くほどでもない…、でも日の目を当てたい!」
「初作で躓いて変なイメージついたり、叩かれたくない…」
「まずは匿名でいいから反応を見てみたい…」

 そんな初心者や超短編作家の皆様! この度、談話室に『1レスSS集積所』を作成しました!
 初心者作家の叩き台から、本館作家の息抜きネタSS、そしてその感想など、様々なレスを投じてください。
 魔物娘さんたちといちゃエロちゅっちゅしたりほのぼのするSSをお待ちしております。

 【このスレのルール】
・SSの内容に関するルールは本館と同じとします。
・作品とその感想は1レスでまとめてください。特にこのスレでの連載は禁止します。
・基本的にここで作品を投稿しても匿名になります。匿名ゆえのトラブルのリスクは投稿前によく考えてください。HN・トリ付けは自己責任で。
・ほんわかレス推奨です!


他にも色々なスレがあります。目的に適したスレをご利用ください。

※魔物娘図鑑と関係ない話題でもOKです。
雑談スレ12:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/11485/1446028423/

※新刊同人誌の話題は解禁されるまでネタバレスレでお願いします。
ネタバレスレ:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11485/1294842422

※エロ魔物娘図鑑やSSに関する考察・妄想・ネタ話などはこちらへ。
エロ魔物娘図鑑スレ10:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/11485/1441958563/

※魔物娘の生態や世界情勢など、図鑑世界にまつわる考察はこちらへ。
魔物娘図鑑世界考察スレ6:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/11485/1411941292/

※SS作者さん特有のピンポイント過ぎて微妙な質問・相談などはこちらへ。
SS書き手で雑談しましょ 8:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/11485/1445590184/

459名無しさん:2017/06/20(火) 23:01:03 ID:CtAeYXyM0

「「あっ」」

それは、一瞬の接触だった。
棚に陳列された、一冊の本……それを取ろうとした自分と、目の前の女性の手が重なってしまったのだ。
変な誤解をされても困るので、自分は慌ててこの事故が故意のもので無かったことを弁明する。

「ご、ごめんなさい……この本を取ろうとしたら、たまたま手がぶつかってしまったみたいで」

「い、いえ。こちらこそ済みません……まさか、そちらも同じ本を取ろうとしてたなんて思慮が至らなくて」

余計な心配だったようだ……少し安堵する。
目の前の女性は、見た目20歳前半といったところか。ウェーブした茶色がかった黒髪が、ちょっとふわふわしていて可愛い。
衣服はこの辺りでは珍しい……というかやや奇抜だ。
綺麗な肩を露出したノンスリーブに、トランプのクローバー柄をあしらったグリーンカラーという下世話ながらちょいセクシーな衣装に、
ネックと両腕のアーマーという「兵隊さん」染みた装甲が、妙にミスマッチだが、それが妙に背徳的……いかんいかん。
お世辞にも女性とまともに付き合った経験があるとは言えない自分にとっては、ちょっと目の毒というか煽情的というか、
流石に直視すると結構膨らみのある胸元に視線が向きかねないというか、かといって素肌を凝視するのも失礼というか、
……まぁなんだ、自他ともに認めるウブな自分は、微妙に女性から視線を外しながら会話を進めようとした。

ちなみにここは、親魔物領の片隅にひっそりと建っている古本屋……
決して大きい訳ではないボロッチィ店だが、反面品揃えは昔人気を博した一般文芸から専門書、果ては官能小説まで
意外な「掘り出し物」が見つかると評判の隠れた穴場だ。
どちらかというと中年のおっさん、せいぜい俺みたいな20代後半のしがない趣味人が立ち寄るようなアングラな場所に
このような色っぽさを携えながらも清楚美人な女性がいるのは結構珍しい気もするが……そういうこともあるのだろう。

自分と彼女が手にしていたのは、やや黄ばみがかった「戦史もの」のハードカバーだ。
それもこの世界の物品ではない……数年くらい前に、リリムの何女だったかが接触したとかいう「チキュウ」なる異界から持ち込まれた、
その世界における、それはもう凄惨な戦争に携わった人々の物語を記した類のもので、とてもだが女性が読むイメージの本ではない……

「こういう本……読まれるのですか?」

「えぇ。ちょっと変わってるってよく言われますけど、興味深いんですよ。
 決して面白いわけじゃなくて、やっぱり悲惨で目を背けたくなる描写も多いんですが……それでも、そういった本って
 世界が決して優しくなかった時代でも、懸命に生き抜こうとした人たちの、決して忘れちゃいけない『記録』じゃないですか。
 だから、世界が変わりつつある今だからこそ、そういった物語は大事に未来へ繋げていきたいと、私はそう思うんです」

凛とした女性の眼差しと微笑みに、つい先ほどまでよからぬ想像をしていた自分自身を恥じた。
古本屋に訪れる様な変わり者かと思えば、しっかりした女性ではないか。
過去から語り継がれた『物語』に決して偏見を持たず、真摯に受け止めようとするその姿勢。
物語をただ単純に娯楽として読み漁るくらいしか能のない自分が、少し情けなくなってしまった。

「……自分も、素敵だと思いますよ、上手くは言えないのですがそういうのって。本はお譲りします」

「あ、ありがとうございます」

女性は頭を下げると、アコースティックギターを演奏していた老年の店主の元へと駆け寄り、本の会計を済ませる。
店からの去り際、彼女を見送ろうとしたその刹那……その女性は「姿を消した」。
消したというのは語弊があるが、厳密にいうと彼女は「巨大なトランプ」に飛び込み、そのまま目の前から消失してしまったのだ。

「魔物……だったのか」

店に戻ると、文庫の陳列棚から一冊の小説がはみ出していた。ふと手に取ってみると、そのタイトルは『不思議の国のアリス』。
何となくだが、彼女からのメッセージに思えた自分は、その本を手に、ギター演奏を再開しようとしている店主の元へと向かった。

460名無しさん:2017/06/20(火) 23:04:33 ID:CtAeYXyM0
他の皆様に触発されて、自分も未熟ながら数年ぶりにSSっぽいものを書いてみました……
求められてるSSの内容とあまり噛み合ってなかったら済みません。

461名無しさん:2017/06/21(水) 19:10:32 ID:gzlt60lM0
>>460
丁寧な描写の作品をごちそうさまです
真面目なトランパートちゃんというのも珍しいですね
またお気軽にSSを投稿してください

462名無しさん:2017/06/21(水) 19:57:20 ID:obbpp/5kO
豪雨が降った後の夜の帰り道。

「あー。晴れた晴れた」

澄んだ色の夜空を見上げて、伸びを一つ。
ついでに息を深く吸い込んだら肺の中に蒸し暑い夏の空気が一杯に入ってきて、僕は顔をしかめた。
傘をささなくても良くなった代わりに、今度は蒸し風呂である。
豪雨の後は大体晴れ。
梅雨が終われば、不快指数の高い夏がやってくる。
昔から夏が好きでは無い僕にとっては、まだ雨が降り続いた方がましなのだ。
暑い上に--

「どしたの? そんないやそな顔して」

夏の風物詩。
プーンという、人類の天敵の羽音。

「夏が来るからだよ」
「ええー、良い季節じゃないの」

不機嫌そうに顔を上げると、そこにはある夏の昆虫--をかたどった姿の同級生の魔物がニヤリと笑っていた。

「雨は降らないし、植物は元気な緑になるし--何より、君が半袖になるから吸いやすいし」
「僕は蚊が嫌いだって言ってるだろ……」

鋭い歯を見せて笑う少女の姿に眉間に皺がよる。
そう、彼女は蚊の魔物、ヴァンプモスキートだった。
蚊は僕にとって不倶戴天の強敵である。
あの抜けがたい痒みに肌の弱い僕は悩まされ続けてきた。
今では数年前に流入した魔界の技術で痒みなどは抑えられるようになったけれど、それでも未だにあの羽音が聞こえると首をすくめてキョロキョロしてしまう。
そもそも、人間にとって蚊は人間以上の天敵なのだ。
マラリアなどの伝染病で命を落とした人が沢山いる。
だから、不快に思うのは僕だけのせいじゃない。本能だ。

「ふーん……でも、君ってさ」
「な、なんだよ」

プーンと、耳に響くあの羽音。
思わず首をすくめる僕の後ろに、彼女はいつの間にか回り込んでいた。

「蚊がキライって割には。血が美味しいよね」
「……」

ペリペリと首筋に貼っていたかゆみ止めのシートが剥がされる。
むき出した肌の上にあるのはじくじくとかゆい、虫さされ。

「健康な方が美味しいって言ったら、毎日ジョギングしたり、お野菜をバランス良くとってくれたり」

意地悪な声を出しながら、首筋を舐める少女。
痒みが独特の快楽に変わる、不思議な感覚が襲ってくる。
振り返れば、相変わらずの天敵の不敵な笑み。

「蚊は嫌いだよ……でも」
「でも?」
「……君は、好きだから良いんだよ」

それが真っ赤に崩れた所を見ながら、僕は痒みとも快楽ともつかない。彼女の歯に身を委ねていた。

463名無しさん:2017/06/22(木) 18:54:53 ID:m/pWcK/s0
>>462
お天気にタイムリーなSSごちそうさまでした
ヴァンプモスキートちゃんらしさと情景のマッチした良いSSですね
最後に照れちゃうところが可愛らしい

464名無しさん:2017/06/26(月) 16:51:40 ID:s9En9B8o0
「おいすー」
「よう脳内お天気バカ河童」
「町内一美人のエロ河童? やだ、本当のことを堂々と!」
「河童以外言ってねえよバカ」

「いやー、梅雨ですねー。最高の時期ですねー!」
「最悪の時期だっての。ジメジメするわ、バカは来るわ」
「そこは『お前に会えるからいい時期だな』でしょー!」
「お前自身が言うんじゃねーよ」
「とかいーつつも、昨日と同じく、氷水につけたきゅうりと自家製味噌の横には、
 何故か二人分の取り皿があるのでございました」
「うるせっ」
――――――――――――――――――――
浮かんだものをそのまま。
地の文なくても気軽に書けるのがいいね、このスレ。

465名無しさん:2017/06/27(火) 18:58:32 ID:FGqs83LE0
>>464
あ、良い。なんか良い会話

466名無しさん:2017/07/11(火) 14:33:25 ID:v40936eg0
デユラハン「くっ、敵国の軍に囚われてしまった……このままでは殺されるよりもひどい目に……」

将軍「くく……いい女じゃないか。兵士の慰み者にしてやろう。
『態度はでかいがおっぱい揉んだだけで下着の中に射精しちゃう系早漏ツンデレ耳年増ショタ兵士』の慰み者にな」

デュラハン「(そう焦ることもないか)」

467名無しさん:2017/07/11(火) 22:37:09 ID:qYUj.SR.0
>>466
むしろご褒美ですなw
(そして終了スレ流しage)

468名無しさん:2017/07/12(水) 16:52:14 ID:arNLr99U0
結局リャナンシーちゃんの批評云々言っていた輩共は別スレ立てず

リャナンシーちゃんも来なくなったね。

希望すればリャナンシーゆあん来てくれるのかな?

来てくれるなら希望したい。んで批評云々言って何もしない輩は
来ないで欲しい。

469名無しさん:2017/07/12(水) 19:08:30 ID:L9z9tkIQ0
>>466
早く慰みものにされるシーンを書くんだ

470名無しさん:2017/07/12(水) 21:42:23 ID:L9z9tkIQ0
>>468
そういうケンカ腰のレスしてたら駄目だよ
リャナンシーちゃんも怖がって来なくなるって

471名無しさん:2017/07/12(水) 22:07:03 ID:Fa/5DXVE0
>>468
元リャナンシーの中の人だけど、書いてくれたら書くよー。
……まあ、他の人がうるさいって言うなら辞めたほうがいいと思うけど……。

472名無しさん:2017/07/13(木) 16:48:44 ID:0HXGt0fI0
反対する筋合いのある人間なんていないと思うよ
リャナンシーちゃん達が出て行ってからスレがまた更地になったんだから
過疎化を見過ごして来たのに文句を言おうなら勝手が過ぎる

473名無しさん:2017/07/13(木) 18:01:09 ID:gKHRMZIo0
批評スレ立てようかって話で急にキレてスレ立て反対しだした人がリャナンシーちゃんのことを余計だと言ってたもんな
ほんと自分勝手だし短気すぎるわ

474名無しさん:2017/07/13(木) 19:31:49 ID:0Cfx6hFg0
本当に正義感で言ってたと思わないほうがいいぞ

ちょうどつつけそうな遊び道具があったから
壊れるまで遊ばれただけってのが案外真相だろう。
なんでもかんでも真摯に対応すれば良いという訳じゃない。何にでも突っかかりたい輩は雑音と断じ、無視する強硬さも時には必要だ

475名無しさん:2017/07/13(木) 21:03:50 ID:Ghy43cHY0
妬ましいの。
貴方が妬ましいの。
ああ、ああ。
妬ましくてたまらないわ。
妬ましいのよ。

何が妬ましいって、それよ。
貴方のその言葉よ。
『愛してる』って、その言葉よ。
どうして、どうしてなのよ。
貴方の『愛してる』は、こんなにも私の心を揺さぶるのに。
私からの『愛してる』は、ちっとも貴方の心に届かないんだわ。
同じ『愛してる』なのに何が違うっていうの?
ああ、妬ましい。妬ましくて妬ましくて気がおかしくなりそう。

ちゃんと届いてるって? そんなはずないわ。
私の『愛してる』が届いてるなら、貴方はそんなに落ち着いていられないはずよ。
だって私は、貴方に『愛してる』って言われると、それだけで気が遠くなりそうなの。
魂だけの私が、愛おしさで燃え尽きてしまいそうになるの。
胸が苦しくて、熱くて、もうどうにかなってしまいそうになって。
涙が溢れそうなほどに……貴方の言葉が嬉しくて。

貴方の『愛してる』は、こんなに厄介で、素敵だっていうのに。
私が『愛してる』って言っても、貴方はこうならないでしょう?
妬ましい、妬ましいの。
私の『愛してる』の、何がいけないの?
私の方が貴方を『愛してる』はずなのに。

ああ、妬ましい。貴方は本当にずるいわ。ずるくて、酷い人ね。
何か秘密があるんでしょう? 教えてちょうだい。

そんなの無い? 妬ましい、貴方ったら嘘を言うのね。
妬ましいわ。笑ってごまかそうなんて、そうはいかないわよ。
さあ教えなさい。貴方の『愛してる』に、どんな秘密があるの?

ほら、また『愛してる』だなんて言って。
私は一層、この心が愛で焦がれてしまうのに。
ああ、妬ましい。貴方が妬ましい。
何をニヤニヤ笑っているの? 早く白状した方が身のためよ。
まあ、貴方ったら。妬ましい、妬ましいわ。
私はこんなに悩んでいるのに、貴方は分かったような顔をして。

妬ましい、妬ましい。
ああ、ああ。
妬ましくてたまらないわ。
もう、貴方ってば。
妬ましくて、愛おしくて、変になりそうよ。

貴方ってば、もう。
まったく、妬ましいわ。

476名無しさん:2017/07/14(金) 15:59:10 ID:WHtNQUyk0
リャナンシーちゃんも希望すれば戻って来てくれるようだし、また活性化
すると登校する人も増えそうだし、嬉しい限りだ。
雑音はスルーするしかないね。

477名無しさん:2017/07/14(金) 16:50:27 ID:WHtNQUyk0
連投すみません。以前、投稿しなかったお話。

「へぇ〜男の人の部屋って……あたし、初めて入りました」

魔法学校の放課後、一緒に登下校しているトトとサーヤ。
帰り道、ひょんな会話からトトが持っている魔石を見せてもらえることになった。

「はは……ちらかっていてごめんね」
「そんな事ないですよ。あたしの部屋なんかより、ずっときれいですよ」
「ありがとう。ちょっと待っていて、今何か飲み物持ってくるから」
「はーい」

そう言ってトトは部屋を出て行った。
サーヤはベッドにちょこんと座り、辺りを見回す。
本棚にはきちんと整頓された魔法書や、魔法生物の図鑑。
机の上には魔法研究部で発表された魔石が飾ってあった。
そして、その横には皆に冷やかされ照れながらも、夏の海水浴で撮ったツーショットの写真。

「…………」

サーヤは『ふふっ』と笑うと何を思ったかバフっとベッドに倒れ込んだ。
俯せになり、柔らかい生地のシーツに顔を埋める。
トクトクと心の臓の音が自分でも驚くほど大きく脈を打っている。

(……先輩の匂い……いつもここで先輩は寝ているんだ……)

枕に頭をのせ、今度は天井をむく。

(先輩があたしのことを考えながら……って、それは欲張り過ぎか……あ……やだ
ちょっと濡れて……)

サーヤの下着が僅かに湿気を帯びた。
意識しなくとも、本能が高ぶるのだろう。
魔法学校の女生徒、サーヤはれっきとした魔物娘であり、魔女なのだ。
が、未熟なため『黒ミサ』には行けず、使い魔も使役できないが……。

(もっと魔力を高めて、立派な魔女にならないと……先輩にふさわしい彼女に)

サーヤは呆然とそんなことを考えていた。、
すると、ふと後頭部に何か平たいものがあたる感触を感じた。

478名無しさん:2017/07/14(金) 16:51:02 ID:WHtNQUyk0
(枕の下?……何だろう?)

サーヤはパッと枕をのけた。

「ひっ……!?」

そこにあったのは、『ド淫素人娘〜童顔の誘惑〜』『女の子をイかせる方法(初級)』
とデカデカと銘打たれ本だった。

「え……えと……そ、その……」

サーヤの頭の中は完全にパニックにおちいった。

(先輩もやっぱり男の人だから当然……でも私がいるのに? い、いや、でもやっぱりそういうのを求めるのは恥ずかしくて……)

その時、親友達からしょっちゅう言われている事を思い出した。

『サーヤが先輩の部屋に行くって事はエッチしてもいいよ、OKって事なんだからね』
『ちゃんと準備して、排卵日はちゃんと計算してる?』
『経験したらたら報告すること』
『あたし達は魂の友だもんね?』

(ああ…も、もしかして先輩は……わ、私と、そ、その、そういうことしたくて……)

嬉しいやら恥ずかしいやら、あたふたしている内に部屋のドアが開いた。

「サーヤちゃん、お待た……」
「あ……え!?」

止まる時間、その空間を包む気味が悪いくらいの清寂。
それをやぶったのはサーヤだった。

「すっごーい! こういう本、初めて見ましたぁ! 先輩も男の人なんですねっ!」

ぽむっと手を叩いてにっこり微笑むサーヤ。
そして再び止まる時間、その空間を包む気味が悪いくらいの清寂。
それをやぶったのはトトだった。

「ご、ごめん! 本当にごめん、サーヤちゃんが来るのにそんな……そんな本を置いていて!」
「あ、せ、先輩! そんな泣くことないですよ! あたしの方がもっとすんごいの持ってますから!」
「へっ……ほ、本当!?」
「ゴメンナサイ……ウソデス」
「あああ…………」

この世の終わりを告げられたような顔して床に伏せるトト。
いてもたってもいられなくなり、サーヤはベッドから降り、歩み寄った。

「大丈夫です、先輩。 こんなことで先輩を嫌いになったりしませんから」
「サ、サーヤちゃん……でも……」
「そんなに謝るくらいなら……罰として顔を上げて目をつむって下さい」
「あ……う、うん」

言われた通りに顔を上げ、目をつむるトト。

「先輩……好きです」

ふっと触れる柔らかい感触、それが一瞬だけ訪れた。

「え……?」
「もういいですよ、目を開けても」
「サ、サーヤちゃん、さ、さっきのって」
「ふふ、二人だけの秘密です。誰にも言わないで下さいよ、初めてのキス」

おしまい

上げてすみません。
リャナンシーちゃんを希望。柔めでお願いします。

479名無しさん:2017/07/14(金) 21:35:20 ID:LEUe8YQ60
>>478
まず君はこのスレが1レスSS投下スレってことを理解しよう
複数レスにまたがったSSを投下してる時点でマナー違反
リャナンシーちゃんに来てほしいのは分かるけど、ageてるのも含めて配慮が足りてない
ちゃんと謝って出直して来ようね

リャナンシーちゃんもお願いだから甘やかさないでね
折角戻って来れるかもしれない状況なのに、違反者の相手をしちゃうと事例として良くない
せめて謝罪レスを確認してから批評をお願いします

480名無しさん:2017/07/14(金) 22:05:06 ID:bmsuYnRU0
そうだな、ここは1レスSSであって自治厨が好き放題スレでもない
確かにマナー違反ではあったけど謝罪要求とか馬鹿かと
お前はゴルスタ運営か何か?

481名無しさん:2017/07/14(金) 23:04:04 ID:LEUe8YQ60
>>480
俺に突っかかっても何も良いことないぞ
違反しちゃった奴が謝って、次は気を付けてねってことにしてからリャナンシーちゃんが来てくれた方が丸く収まる話じゃないか
これで俺らが喧嘩でも始めようものなら、更にリャナンシーちゃんもレスし辛くなるだろ?
止めようぜ。喧嘩して喜ぶのは荒らしだけだ

482名無しさん:2017/07/14(金) 23:11:01 ID:bmsuYnRU0
SS書いた人が荒らしとは恐れ入る
リャナンシーちゃんも自治厨が我が物顔で闊歩するところには居たがらないだろうな

483名無しさん:2017/07/14(金) 23:35:02 ID:2n7gau.I0
>>482
レッテル貼り、煽りに、相手の意見無視。

まだこのスレ荒らしがいるのか・・・。

484名無しさん:2017/07/14(金) 23:39:32 ID:bmsuYnRU0
素晴らしいブーメランの持ち主だな
ただ相手のマウント取りたいだけのガイジよかマナー違反だろうと作品投下した奴の方ががよっぽどマシだろうに

485名無しさん:2017/07/14(金) 23:46:23 ID:LEUe8YQ60
じゃあみんなでSS書こうぜ
それで投下すれば良いんだよ
まさか書けないなんて言わないよな?

486名無しさん:2017/07/15(土) 00:15:16 ID:hC9iIJQI0
なんでこんな急に治安悪くなったんだ・・・
ぶっちゃけこのスレ閉鎖して大人しく短編集としてCGIに投稿した方がいいんじゃないかな・・・結構ガチで
ここはもう何やったって炎上するし、させたい人もいっぱいいるから触らんほうが良い。

リャナンシーちゃん・・・ってか、その中の人もだいたい特定されてるから言っておくけど
今はマジで戻ってこない方が良い。匿名ならまだしもほとんど名前が割れてるのにこの状態で戻ってきたらヤバい
あなたを待ち望むファンもたくさんいるのは分かってるけど、
鬼畜軍曹も鍵山白煙も消えた今、このクロビネガで一番アンチが多いのもおそらくあなただ。
大概、謂われない中傷が殆どだが、ここの殆どの投稿が貴方だったというのは正直言って賛否両論あっても仕方ない。
そういう所を執拗に叩く奴が出て来るのは断言できるし、それへの反論でさらに収集が付かなくなり炎上するのは目に見えてる。
もちろん、あなたが悪いとは思わないがただ、この状況を鑑みて察してくれるとありがたい。

487名無しさん:2017/07/15(土) 00:29:12 ID:U7bqT7aI0
犬コピペ改変SS

犬  「何処いくの!? 散歩!? ねぇ! 散歩! 散歩いくの!?」
飼い主「仕事だよ」
犬  「本当!? 散歩じゃないの!? リード持たない!?」
飼い主「あぁ、仕事だからリード要らないよ」
犬  「そうかぁ! ボク犬だから! 犬だから仕事わかんないから!」
飼い主「そうだね。わからないね」
犬  「うん! でも仕事なんだ! そうなんだぁ! じゃあ着いてっていいんだよね!」
飼い主「違うよ。お留守番だよ」
犬  「そうかぁ! じゃあお留守番だね! 守ってよう!」
飼い主「うん、守ってようね」
犬  「あぁ! お仕事だからお留守番だね! ね、ご主人様!」
飼い主「うん、いい子で待ってていいよ」
犬  「あぁーご主人様とボクは今家を出てているよー! お散歩だよねぇー!」
飼い主「お留守番しててよ」

 ◇

犬  「投げるの!? それ、投げるの!? ねぇ!ボール! ボール投げる!?」
飼い主「あぁ、投げるよ」
犬  「本当!? ボール投げるの!? 嘘じゃない!?」
飼い主「あぁ、ボール投げるから大丈夫だよ」
犬  「そうかぁ! ボク犬だから! 犬だから投げたふりとかわかんないから!」
飼い主「そうだね。わからないね」
犬  「うん! でもボール投げるんだ! そうなんだぁ! じゃあ取って来ていいんだよね!」
飼い主「そうだよ。取っていいんだよ」
犬  「よかったぁ! じゃあ投げようね! ボール投げよう!」
飼い主「うん、投げようね」
犬  「あぁ! ボール投げるからボール取れるね! ね、ご主人様!」
飼い主「うん、ボール見てていいよ」
犬  「あぁーご主人様がボールを今投げているよー!」
犬  「ボールないよ! ボール!」
飼い主「投げたふりだよ」

 ◇

犬  「渡るの!? これ、渡るの!? ねぇ! 信号! 信号渡る!?」
飼い主「あぁ、渡るよ」
犬  「本当!? 大丈夫なの!? 赤じゃない!?」
飼い主「あぁ、青だから大丈夫だよ」
犬  「そうかぁ! ボク犬だから! 犬だから色わかんないから!」
飼い主「そうだね。わからないね」
犬  「うん! でも青なんだ! そうなんだぁ! じゃあ渡っていいんだよね!」
飼い主「そうだよ。渡っていいんだよ」
犬  「よかったぁ! じゃあ渡ろうね! 信号渡ろう!」
飼い主「うん、渡ろうね」
犬  「あぁ! 信号青だから信号渡れるね! ね、ご主人様!」
飼い主「うん、前見てていいよ」
犬  「あぁーご主人様とボクは今信号を渡っているよー! 気をつけようねぇー!」

 ◇

犬  「眠るの!? 僕、眠るの!? ねぇ! 今! ここで眠る!?」
飼い主「あぁ、眠るよ」
犬  「本当!? 大丈夫なの!? ただ疲れただけじゃない!?」
飼い主「あぁ、15年も生きたから大丈夫だよ」
犬  「そうかぁ! ボク犬だから! 犬だから歳わかんないから!」
飼い主「そうだね。わからないね」
犬  「うん! でも15年も生きたんだ! そうなんだぁ! じゃあ眠っていいんだよね!」
飼い主「そうだよ。いいんだよ」
犬  「よかったぁ! じゃあ眠ろうね! 穏やかに眠ろう!」
飼い主「うん、眠ろうね」
犬  「あぁ! 15歳だから大往生だね! ね、ご主人様!」
飼い主「うん、静かに眠っていいよ」
犬  「あぁーご主人様は今ぼろぼろ泣いているよー! 笑って見送って欲しいよー! 今までありがとねぇー!」

 ◇

クー・シー「天国!? ここ、天国なの!? ねぇ! 天国! 本当に!?」
飼い主  「いや、違うよ」
クー・シー「本当!? 本当にご主人様なの!? 嘘じゃない!?」
飼い主  「あぁ、本当だから大丈夫だよ」
クー・シー「そうかぁ! ボク犬だから! 犬だからあの世とかわかんないから!」
飼い主  「違うよ、もう犬じゃないよ」
クー・シー「うん! でも天国じゃないんだ! そうなんだぁ! じゃあご主人様と離れなくていいんだよね!」
飼い主  「そうだよ。離れなくていいんだよ」
クー・シー「よかったぁ! じゃあ散歩いこうね! 一緒に歩こう!」
飼い主  「うん、歩こう」
クー・シー「あぁ! これからずっと一緒にいられるね! ね、ご主人様!」
飼い主  「うん、ずっと一緒だよ」
クー・シー「あぁーご主人様とボクはずっと一緒だよー! 幸せだねぇー!」

488名無しさん:2017/07/15(土) 01:44:06 ID:UouuTg760
>>484
いや……投稿する以上最低でもマナーは守るべきだろう……

489名無しさん:2017/07/15(土) 01:54:25 ID:fJZM3zj.0
>>487
やめろ、その話は俺に効く・・・やめてくれ・・・
いや、話としてはいいんだがね
そのなんだ、心にくるんだ

490名無しさん:2017/07/15(土) 02:22:58 ID:rDW8IA7IO
空を飛ぶためには、大切な事があるのだと、少女は言った。
彼女は翡翠色の美しい翼を持ったワイバーンだった。
蒼い空を自在に翔る彼女の姿は宝石のようで、他の誰よりも美しいと評されていた。

「空を飛ぶために大切な事。それは、一体どんな事なんですか?」
「うーん、一言で言うなら、愛かな?」

手作りの飛行機械を飛ばす準備をしながら質問する僕に、彼女は柔らかく笑ってみせる。
さらりとした銀髪が飛行機械の作る風を含んできらきらと光った。

「愛?」
「そう、愛情なんだ」

訝しげな声を上げる僕の唇を、彼女の竜の指が優しく塞ぐ。
ジワリと伝わる。少女の体温。

「この空は広くて、本当に広くて。そして自由で」

少女は一旦言葉を切る。
風が頬を撫でた。

「独りきりじゃダメなんだ」

彼女の言葉が終わる。
飛行機械のセットアップが完了する。
プロペラがバタバタと音を立て始めた。

「だから、僕は君に追いつこうと思って、これを作ったんだ」

僕は、小さく首を振った。
愛が大切なら、僕だって飛べる。
彼女の隣で、飛びたかったのだから。
さみしそうな顔をする彼女から目をそらす。
機械が飛び始める。
しがみつく僕の身体がガクガク揺れる。
ゆっくりと重力のくびきを断ち切る機械の翼。
ふわりと感じる独特の浮遊感。

そして、ぎしっという不吉過ぎる音。

「うあっ!?」

真っ二つに折れる機械の翼。
実験では上手くいったのになんて言い訳は通用しない。
投げ出された身体が中空に浮かぶ。

掴むものの無い。孤独なソラ。
一直線に落下する僕。

「……!?」
「もう、言ったでしょ?」

叩きつけられる!
目を瞑る僕の体に衝撃はない。
いつの間にか、彼女が抱き留めていたのだ。

「独りで飛ぶ必要はないの」
「……」

翼で抱き留めながら、少女は僕を覗き込む。

「キミと居るだけで私はとべる」
「……」
「キミの翼は、私がなってあげる」

ふわり、再び体が持ち上がる。
ずっとずっと高い世界へと。
それは何時も彼女が飛んでいるよりもずっと上の世界だった。

491名無しさん:2017/07/15(土) 14:15:31 ID:U7bqT7aI0
>>490
爽やかなようで、少し苦味も感じられる作品をごちそうさまです。

492名無しさん:2017/07/15(土) 14:21:25 ID:U7bqT7aI0
子供が生まれたらクー・シーを飼いなさい。

子供が赤ん坊の時、
子供の良き守り手となるでしよう。

子供が幼少期の時、
子供の良き遊び相手となるでしょう。

子供が少年期の時、
子供の良き理解者となるでしょう。

子供が青年になった時、
自らの体をもって子供に命の生まれる仕組みを教えるでしょう。

そして子供が父親になった時、
子供の最愛の妻として幸せな家庭を築いていることでしょう。

493名無しさん:2017/07/15(土) 16:08:16 ID:CpWPHccs0
>>492
いいですな〜
・・・ところで、コボルドでもいいかな?

494名無しさん:2017/07/15(土) 21:10:20 ID:U7bqT7aI0
>>493
もちろんコボルドちゃんでも大丈夫なはずですよ。

何かこのスレがまた盛り上がる方法はないでしょうかね。
SSコンペの企画でも考えてみましょうか……。

495名無しさん:2017/07/16(日) 17:38:18 ID:6ZKxICyM0
「おデブのオチンチン臭い、ちゃんと洗っているの?」
「そんな……ノラ様が洗うなって言ったじゃないですか」
「んんん? そんなこと言ったかな?」
「まぁいいよ。おデブはチンチンの大きさだけは大人以上だし」
「あ、あの……ノラ様、その……できれば語尾に『にゃ』って付けてくれませんか?」
「えー、あれってさ、人間の幻想だって。 スフィンクス全員が『〜にゃ』なんてつけると思ってる? キモイんですけど、唾吐いてやる、んぐんぐ……ペッ!」
「そんなぁ〜、初めて会った時『逃がさないにゃ』って言ってくれたじゅないですか」
「あれは気分だよ、気分、その時の気分」
「お願いします、交尾頑張りますから」
「……はぁ〜しょうがないなぁ、いいよ、そのかわりちゃんと気持ちよくすること」
「はい、褐色猫娘様、万歳!」
「ったく返事だけはいい……にゃ。 じゃ、あたしのここに早速入れるにゃ」
「ノラ様のオマンコ、パクパクして……美しいです」
「ニャハハハ、照れるにゃ……じゃ、ここで問題にゃ!」
「はいい」
「1+1は?」
「任して下さい! 2ィ」
「お利口にゃぁ、じゃ、ハムがなっている木って何ていう木にゃ?」
「?????」
「はやく言うにゃ〜、ハムができる木にゃ〜素晴らしい木にゃ」
「ハムって何ですか?」
「おデブ、とんてもないバカにゃ! オチンチン食べてやるにゃ!」
「あああん、らめぇ!」
このあとめちゃくちゃセックスした。

おしまい

496名無しさん:2017/07/17(月) 13:03:58 ID:p6Rcc3ZI0
>>477-478
久々に召喚されました、新人リャナンシーです。今日も熱にうなされながら微乳な感想を口走っちゃいます。

さて、柔らかめの感想は、実は苦手なんだけど、真綿で首を締める感じでいいのかな?。
魔女のサーヤちゃんがとってもかわいく書けていたと思います。遠慮せずに、もっと淫らになっていいのよとか背中を押してあげたくなるわよね。
問題なくシーンの想像もできるし、特にわかりにくいところも無かったわ。文章的に問題なしね。
気になった点は色々とあったけど、柔らかめなので、その中で一つだけ。
体言止めが多いことが目についたわ。しかも、登場人物名のものが特に多いわよね。
だから、テレビドラマなんかでやっている「目の不自由な人のための副音声」みたいになっちゃっているのよね。わかりやすくはあるけど、情緒に欠ける感じがするわ。
人物名の体言止めは「(人物名)は〜」という形と互換性が高いから、多分、「サーヤは〜」「トトは〜」というのを連発するのを避けるために体言止めしたんじゃないかな?
そういう場合は、明確なら主語を抜く方法もあるから、そっちの方がいい感じになると思うわ。
>ぽむっと手を叩いてにっこり微笑むサーヤ。
→ぽむっと手を叩いて、精一杯の明るい笑顔を浮かべた。
違和感ないでしょ? 誰だかわからなくても、次の台詞で確定するから問題なし。そもそも登場人物が二人なら混乱も少ないから、適度に主語を抜くのは気にせずにバンバン使っちゃっていいわ。
私の個人的な感覚だけど、体言止めの多い作品を読むと、手抜きっぽく感じちゃうのよね。だから、ついつい指摘しちゃうけど、そのあたりは個人の判断でよろしくね。
それじゃあ、またの投稿をお待ちしています。

497名無しさん:2017/08/27(日) 10:04:21 ID:WUCu0OBY0
SSやら感想やらはさておき、とりあえず流しageさせていただきます。

498名無しさん:2017/08/27(日) 19:10:46 ID:G3/k6wHo0
(一月過疎なこのスレより考察スレとかageた方がよかったんじゃ……)

499名無しさん:2017/08/27(日) 19:15:25 ID:G3/k6wHo0
申し訳ありません
考察スレってageられないんですね
失礼致しました

500名無しさん:2017/08/27(日) 20:48:51 ID:WUCu0OBY0
お気になさらず。
こちらこそ、ほかの選択肢の存在を考えていませんでした。
とはいえ、考察スレもダメとなると何がいいのやら・・・
(これ以上はここでするべき話じゃなくなりそうですし)

501名無しさん:2017/09/03(日) 16:07:09 ID:uI2HUhX.0
デビル「えへへ……ねぇ、出ちゃう? 出してもいいよ♪(チュクチュク」
「あうう……やめてぇ……」

「オイオイオイ」
「デビルだわアイツ」

「ほう インピオですか…たいしたものですね」

「インピオとはロリショタ同士の絡みのことを指す隠語であり、ほしの○うたなど
このジャンルを専門に書いている作家もいるくらいです」

「なんでもいいけどよォ」
「相手は女の子みたいに可愛いショタだぜ」

「それに背後からささやきながらの手コキというシチュエーション。
これも即効性のシコリティポイントです。竿役が性知識皆無のショタという
設定も添えて、状況設定のバランスもいい」

「ああっ、なんか出ちゃうよぉ(ピュッ」

「それにしても精通すらまだだというのに、あれだけスムーズに射精まで追い込めるとは、
超人的な手淫というほかはない」

デビル「よし…と♪」

502名無しさん:2017/10/05(木) 20:50:56 ID:H8hN.q020
「先輩。最後の詩、できました?」
「ううん……これは没みたい」

私は首を振って、たった今しがた書き付けていたものが彼の目にふれないように、ノートをパタンと閉じた。
さっき下校を促すチャイムが鳴ったところだから、そろそろ帰り支度をする頃合。
きっと夕日が遠い町並みに消えていき、窓から漏れる光が彼の横顔を照らしているんだろう。
それを直に見ることができないのは、やっぱりちょっと悔しくて、私は自分の仮面の端を爪で軽く引っかいた。

「キミは、どうだった?」
「俺もうまくいかなくて。ちょっと恥ずかしくて口には出せないです」

そう言って彼は頭を書いて苦笑を漏らす。
図書室での、二人だけの部活動。
私と彼は、文芸部の先輩と後輩という間柄。
今日の活動は詩を書いてみようというもので、できたものを二人で朗読して、感想を言い合うという、お遊びみたいなものだった。

「どんな詩だったの?」
「自分のことだったんですけど……なかなか、明け透けっていうか。先輩のは?」
「私も同じようなもので……人に見せられるようなものじゃないかな」

特に、キミにはね。
思っても口には出せないまま、机に広げていたノートや筆記用具をしまっていく。
彼のほうも、それ以上は何を言うでもなく、自分の荷物をまとめ始めている。

沈黙が心地良くて、だけど、もどかしくもある。
人付き合いが苦手な私にとって、唯一の繋がりと言える、彼と一緒にいる時間。
あの詩は、彼に対する私の気持ちを、思うままに綴ったものだ。
本当は彼のことを見つめてみたい。熱探知と魔力探知での仮初めのものでない、彼の本当の姿を見てみたかった。
そうして、彼を私のものにしてしまって――魔物娘としての本能と、私の陰気な欲望が、暗い炎になって私の胸にちろちろ燻っている。
けれど、臆病な私にはそれができない。むしろ、彼との関係が壊れないようにするほうが、ずっと大変なことだった。
あくまでも今の私は、彼にとって『良い先輩』でしかないのだから。

「それじゃ、先輩。出ましょうか」
「そうね。行きましょう」

私たちは司書さんに挨拶をして、昇降口に向かった。
今日、あと彼と一緒にいられるのは、ここから駅に到着するまでの間だけ。
それまでにどれぐらい、彼との仲を近づけられるんだろうか。
手を繋いで、抱きしめあって、キスをして――そんな恋人関係に、いつかなれるんだろうか。

駅までの道のりは、いつも短くてあっという間の、近いものに感じられるのに。
隣り合っているはずの彼との距離は。
どうしてだろう。
歯がゆくて、切なくて、手を伸ばしても届かない。
そんな遠いものに、感じられるのだった。

503名無しさん:2017/10/05(木) 21:37:49 ID:H8hN.q020
また書き手同士でワイワイ交流したいなぁ……

504名無しさん:2017/10/29(日) 13:29:42 ID:m0oy0PYQ0
「やい、炬燵並びー。俺の横に入るのは止めろー狭いだろー」

「やぁですー、ウチはお兄様の隣じゃないとやぁですー」

「まったくお前はどうしようもない甘えん坊だなー」

「お兄様が甘やかしてくれるから良いんですー、うふふー」

「はぁー」

「はふー」

「あったけー」

「あったかいですー」

「尻尾がチリチリにならないようにだけ注意しろよー」

「はーい♪ それならお兄様がウチの尻尾を抱えててくださいー」

「仕方ないヤツめー。存分にもふってやるから覚悟せいー」

「やぁっ♪ お兄様ー、そんなに付け根をさわさわしちゃやぁですー♪」

「代わりに後でお兄様が特製きつねうどんを作ってやるからなー」

「お兄様ぁー? 愛してますぅ、お兄様ぁー?」

「あー、ぬくぬくもふもふの幸せー」

「ぬくぬくさわさわの幸せー」

「へへー」

「うふふー」

505名無しさん:2017/10/29(日) 13:31:26 ID:m0oy0PYQ0
あー文字化けしてもうたー
仕方ないから貼りなおしー

506名無しさん:2017/10/29(日) 13:32:34 ID:m0oy0PYQ0
「やい、炬燵並びー。俺の横に入るのは止めろー狭いだろー」

「やぁですー、ウチはお兄様の隣じゃないとやぁですー」

「まったくお前はどうしようもない甘えん坊だなー」

「お兄様が甘やかしてくれるから良いんですー、うふふー」

「はぁー」

「はふー」

「あったけー」

「あったかいですー」

「尻尾がチリチリにならないようにだけ注意しろよー」

「はーい♪ それならお兄様がウチの尻尾を抱えててくださいー」

「仕方ないヤツめー。存分にもふってやるから覚悟せいー」

「やぁっ♪ お兄様ー、そんなに付け根をさわさわしちゃやぁですー♪」

「代わりに後でお兄様が特製きつねうどんを作ってやるからなー」

「お兄様ぁー♪ 愛してますぅ、お兄様ぁー♪」

「あー、ぬくぬくもふもふの幸せー」

「ぬくぬくさわさわの幸せー」

「へへー」

「うふふー」

507名無しさん:2017/10/29(日) 18:38:45 ID:a2TWz7yA0
妖怪妹稲荷によるシュガー・ハザードが掲示板にまで・・・
感染者?それともまさかご本人!?

508名無しさん:2017/10/29(日) 19:58:43 ID:JQgtNfz60
ハニーハザード......という名称を提案してみる。
甘いのと、バカップルの「ダーリン・ハニー」とかけてみる...

509505:2017/10/29(日) 20:30:51 ID:m0oy0PYQ0
>>507
えっと……作者本人ですみません……

>>508
さ、災害扱い……

510507:2017/10/30(月) 00:32:27 ID:1OwISv/c0
>>508
アリですな!

>>509
何というか、感想欄の阿鼻叫喚(いい意味で)ぶりを見てしまうと、つい・・・

511名無しさん:2017/11/07(火) 20:29:05 ID:Bn2Yvbzo0
コーヒーを飲むとき、俺はいつもブラックで飲んでいる。

それは別に甘いものが嫌いだとか、ブラックで飲む方が格好良いと思ってるとか、そうではない。
単純にコーヒーを飲むのは気付けみたいな意味があって、わざわざ甘くすることもないかなと思っているだけだ。
だから、飲んでて苦いことは苦い。飲み込むときに少し渋い顔にはなるけど、ガマンして飲むってほどでもない。
俺にとってのコーヒーは、そういう嗜好の飲み物だ。

さて、そんなコーヒーなんだけれど。
どうやら彼女にとっては、すごく興味深い飲み物らしい。

「うー?」
「ああ、うん。これはコーヒーだよ」

真っ黒の飲み物が入ったカップと、それから俺の顔を交互に見比べてから、彼女は不思議そうに小首を傾げた。
様子を見た限り、ゾンビである彼女は今までコーヒーを目にしたことがないようだ。
果たしてこれは飲めるのかな、といった感じで匂いをかいだり、熱いカップを指先で突っついたりもしている。
確かに彼女が俺の家に来てから、コーヒーを淹れるのは初めてだった気がする。
いつも飲んでいるのは缶コーヒーの方だったし、それも家でなくて他所で飲んでばかりだったし。 

「うー、うー」
「え、飲みたいの?」
「でもコレ、すごく苦いけど……」
「うーっ、うーっ」
「わ、分かったよ」

こっちの腕を取ってねだる彼女に負けて、仕方なく俺は自分のコーヒーカップを渡した。
大丈夫かな、と思う俺の目の前で、彼女はニコニコとコーヒーに口をつけるけれど。
彼女のニコニコ顔は、みるみる内に渋い顔に変わっていき。
最後は口からだぁーっと零れ落ちていく、彼女には苦すぎたブラックコーヒー。

「ああ、だから言ったじゃないか」
「うー……」
「ほら、あーんして」
「うー?」

口周りを拭いてあげてから、俺は彼女にコーヒーシュガーを一杯差し出す。
本当はこういう使い方じゃないのだけれど、彼女の口直しにはぴったりだろう。

「今度は甘いから大丈夫。さ、あーん」
「うー」

渋面の彼女が、茶色い固まりの乗ったスプーンを口にすると。
その渋面は、すぅっとニコニコ喜びの笑顔に変わっていった。

「うー♪」
「こらこら、食べ過ぎると虫歯になっちゃうぞ」

コーヒーシュガーが気に入ってしまったのか、ポットから彼女はシュガーをすくっては口に運んでいき。
苦笑しながらその様子を見ていた俺が、自分のコーヒーカップに口をつけ……かけたところで、またも彼女が俺の腕をとって、それを制止した。

「どうかした?」
「うーうー」

駄目だよ、とでも言うように首を振る彼女。
どうも彼女からすると、もうコーヒーは口にしてはいけないもの認定されてしまったらしい。
俺がそんな劇物を飲もうとしてるので、心配になってしまったんだろう。

「いや、俺はそのままで飲むから」
「うーうー……」

まだ不安そうな顔をする彼女の頭を撫でて、コーヒーを口に含む。
ブラックコーヒーの香ばしい香りが鼻を抜けていき、それから舌に残るきつい苦味。
熱い苦味が喉を通るとき、やはり俺は少し顔をしかめてしまう。

「うーっ、うーっ」
「あのさ、俺は大丈夫だって――」

それを見ていた彼女は、一大事だとばかりに俺のことを揺すってから。
コーヒーシュガーを口いっぱいに頬張って、そして俺の両頬を掴んで。

「んぅっ!」
「――っ!?」

――俺の口の中に砂糖が流し込まれていった。

舌の上の苦味が、強烈なコーヒーシュガーの甘味にかき消されていく。
驚きで身が固まってしまった俺にお構いなしに、たっぷりと彼女は甘い甘い口付けを味わって。

「うーうー?」

そして、長いキスを終えてから、無邪気な笑顔で首を傾げる。
『大丈夫?』、なんて気軽に言うみたいな仕草で。
俺の心臓の鼓動なんて、まるで分かってないような仕草で。

……ああ、もう、本当に彼女ってゾンビは。

「……ありがと、苦くなくなった」
「うー♪」

胸から溢れる愛おしさに、彼女をそっと抱き寄せて頭を撫でる。
彼女は優しく俺を抱き返して、また嬉しそうな声を上げる。

すっかり甘ったるくなってしまった口の中は。
けれど全く嫌なものなんかでない。
幸せな甘味を、俺にいつまでも残していた。

512名無しさん:2017/11/07(火) 20:30:57 ID:Bn2Yvbzo0
私とリャナンシーちゃんはここにいるぞぉ!
誰もいないなら二人でSS畑にしちゃうもんね!

513名無しさん:2017/11/07(火) 22:25:38 ID:DO9MNwWQ0
魔物娘になら、『シュガー・ハザード』、『ハニー・ハザード』っていうスタンドが使えるやついそうw
能力はエロ方面。

514名無しさん:2017/11/07(火) 23:40:23 ID:RB1XM47g0
何かしようとしても白蛇に止められて全部やってあげると言われ堕落したい。

515名無しさん:2017/11/08(水) 06:37:57 ID:namQ193I0
>>512
がんばってくれ わたしにはもうかけない

516名無しさん:2017/11/08(水) 19:34:04 ID:AHVL.rGU0
>>514
男を堕落させる女性、といって人はどんな女性を想像するのだろうか。
それはきっとこんな女性のことをいうのだろうと、俺は今思っている。

「あなた、お茶が入りましたよ」
「……ありがとう」

お盆に湯呑みを乗せて現れた女性……自称は『俺の妻』なのだけれど。
彼女は美しい微笑を浮かべながら、ちゃぶ台の上にお盆を置くと。
スルスルと、その真っ白な蛇の下半身を俺に巻きつけ、隣にぴったりと寄り添った。
ふわりと香るほの甘い香りと、柔らかな女性の感触に、俺の中で気恥ずかしさが湧いてしまい。

「……君はどうしていつも、俺に巻きつくんだ?」
「あ……お嫌、でしたか?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「ふふっ……なら良かったです」

しゅん、と悲しそうな表情が一転、彼女はまたも優しい微笑みに変わる。
彼女はいつだってこうだ。儚げに泣きそうな顔をされると、俺もそれ以上何も言えなくなってしまう。
参ったな、とため息をついてから、俺が淹れてもらった湯呑みに手をかけると。
ひょい、と。何故か彼女は、湯呑みを俺から遠ざけた。
俺が手を伸ばすと、ひょい。ひょい、ひょい、ひょい。

「なんのつもりだ?」
「いけません、あなた。熱いお茶ですから、あなたが舌を火傷しては大変です」
「いや、それぐらい自分で気をつけるけど……」
「いけません。私が冷ましてさしあげます」

そう言って彼女は、優しい笑顔のまま。
俺の湯呑みの口をふぅふぅ、ふぅふぅと冷まし始めた。
いくらなんでも甘やかし過ぎじゃないか、と俺の顔に熱が集まっていく。

「あのな、流石にそんな真似をされると俺だって……」
「あ……お嫌、でしたか?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「ふふっ……なら良かったです」

しゅん、と悲しそうな表情が一転、彼女はまたも優しい微笑みでふぅふぅ。
しばらくそうしてから、「はい、あなた」と俺に湯呑みが手渡され。
俺はなんだか複雑な気分で、その湯呑みを受け取り、お茶をずずっと口に流し込む。
……俺の好みの適温なのが、ちょっと悔しい。

「はぁ……」
「あなた、どこかお加減でも?」
「……いや、大丈夫だ」
「何かあれば仰ってくださいね。全部、私がやってさしあげますから」
「はぁ……ありがとう」

その台詞がため息の原因なんだ、とは言えなかった。
彼女はいつも嬉しそうに、あれもこれも俺に世話を焼き、何をするのも全部「私がやってさしあげます」と返し。
それでいて、隙あらば常に俺と身を寄せ合うという生活を送っている。
そんな日常に困惑しつつも……その毎日が段々と当たり前に、そして心地良く感じる自分がいるのが、妙な気分で。
……ついでに、堕落の道にまっしぐらに進んでいる気がするのも、悩みの種ではあるけれど。

「……あなた」
「どうかしたか?」
「ふふっ……すみません、呼んだだけです」

ただ、どこか儚げで、ふとしたら簡単に消えてしまいそうな彼女が。
俺と一緒にいることで、幸せそうに笑ってくれるから。

「……お茶、おかわりを持ってきてもらって良いかな?」
「もちろんです、あなた。少し待っていてくださいね」
「あぁ、うん。ありがとう」

俺は今日も彼女に甘やかされ。
ふぅふぅされたお茶を飲んでいる。

517名無しさん:2017/11/08(水) 19:46:35 ID:AHVL.rGU0
なんとなしに書き込んだであろうレスをSSにするのって練習になって良いよね。

①自分がレスを元にSSを書いていく
②その内に誰か他の書き手さん達も食いついて同じことをしてくれる
③そのタイミングで自分がゲイザーちゃんにしてほしいことを大量に書き込む
④このスレにかわいいゲイザーちゃんSSが溢れる!

なんという素晴らしい計画。素晴らしき未来。

518名無しさん:2017/11/08(水) 22:21:55 ID:.76WITg20
>>516
愛は重そうだけど優しい白蛇さんっていいですねえ…… 
一緒にどこまでも堕ちていきたい

519名無しさん:2017/11/09(木) 07:59:28 ID:9DxZWG3I0
「…………」

「お兄様、どうかなさいましたか?」

「おかしい……俺がパフェを食べようとしてるのに、妖怪『小さじ奪い』が出てこない」

「もう、お兄様……ウチだっていつまでもお兄様に甘えてばかりでないんですよ?」

「いやだって、お前はいつも俺の小さじを取って『やぁです、お兄様が食べさせてくれないとやぁですぅ』とか言ってたし」

「ウチも大人になってきたんです」

「なら、良いんだけど……」

「さぁ、お兄様。早く食べないとアイスやチョコが溶けちゃいますよ?」

「あ、うん……そうだな。いただきまーす」

「うふふ……いただきます」

「んむ……美味い」

「美味しいですねぇ」

「ほら、こっちのチョコはお前にやるよ」

「まぁ、ありがとうございます。ならこのクッキーはお兄様がどうぞ」

「おう、ありがと」

「んー♪ アイスも冷たくて美味しいです」

「あ、こら。俺の分も残してくれよ」

「はぁい、お兄様」

「俺はアイスと下のフレークを合わせて食べるのが好きでなー」

「ウチはプリンのカラメルとクリームが好きですー」

「美味いなー」

「うふっ……うふ、うふふっ」

「どうした、ニマニマして。そんなにパフェが美味いか?」

「だってお兄様、こうやって一つのパフェを二人で一緒に食べるなんて……まるで本当の恋人同士みたいで♪」

「…………」

「……お兄様?」

「ごちそうさま。残りのパフェはお前にやる。たらふく食うが良い俺は行くぞじゃあな」

「やぁっ! お兄様、やぁです! どうして食べるのを止めてしまうんですか!」

「小さじ奪いが出てこない衝撃ですっかり油断してたわ! 当たり前みたいに自分の小さじ用意して一緒に食べ始めやがって!」

「やぁです、ウチはお兄様が一緒に食べてくれないとやぁですぅ!」

「ええい、離せぇ! 俺はお前とバカップルごっこに興じるつもりはない!」

「やぁです、絶対に離しませんっ!」

「ならば弱点を突くのみ! 食らえ、尻尾付け根わしゃわしゃアタック!」

「やぁっ! やぁっ、お兄様、そこは優しくしてくれないとやぁですぅ♪」

「この、しつこい奴め! うりゃうりゃっ!」

「やぁっ♪ やぁっ♪ やぁーーーーっ♪」

520名無しさん:2017/11/09(木) 16:14:39 ID:RzqGlnHY0
 似たような話をもう数作ほど上げてるけど、
 俺が一番書きたいのは多分この瞬間。

 体に力が入らない、頭もぼんやりとして働いてくれない。
 目の前の魔物を、女を、ただ見ていることしかできない。

「ふふ、まだ我慢するの? 早く諦めて幸せになりましょう?」
「だ……まれ……魔物め……魔物め……」

 もう、口だけの強がりだ。
 重ね掛けされた魅了魔法に体も心もすっかり侵されてしまっている。

 目を合わせるだけで鼓動が止まらない。
 声を聴くだけで背筋がぞくぞくする。
 鼻腔をかすめる匂いを感じれば心が陶酔してしまう。

 わずかに残った兵士としての矜持によって剣を握れてはいるが、
 もう構えも取れず、ふんわりと手に引っ掛けているような状態だ。

「でももう限界みたいだね、動かないでねー…… チャーム!」
「ッ!? ……うぁ……あ……あ……」

 抵抗できない、もう何もできない。
 ふわふわ好きになって、ぼーっとして幸せになってしまう。

 魔物が近づいてくるのに体が全部ドキドキして嬉しくなるだけで、

 もう目の前なのに、大好きでぼんやりでふんわりでとろとろでドキドキで、

 ああ、ギューって抱きしめられて、嬉しい、好き、好きぃ……

「これからいーっぱい、大好きしようね……チャ〜ム♪」

 ……カランと手から落ちる剣の音が、教団兵としての私が聞いた最後の音となったのだった。

521名無しさん:2017/11/09(木) 21:21:38 ID:9DxZWG3I0
>>520
さあ、あなたが誰か白状するんだハリーハリー

522名無しさん:2017/11/09(木) 22:13:47 ID:J6hKCUpo0
>>521
たぶん『さきゅなじみちゃんのチャーム』や『囁く声にどこまでも』でググれば幸せになれるよ

>>520
貴方の作品、大好きです
私も、何も考えずふわふわのトロトロにとろかされて、チャームをかけてきた相手を一心に愛したいです。

523名無しさん:2017/11/09(木) 22:14:09 ID:p0jl9eBw0
>>519
店ごと消し飛ばしてやる(血涙

524名無しさん:2017/11/10(金) 06:28:24 ID:GREyJTcc0
>>522
サンクス。あの方だったのね……
いくつも好きな作品あるのに気が付かなかった。反省

>>523
実はお店じゃなくてお家の中だからセーフ!

525名無しさん:2017/11/12(日) 12:17:51 ID:e8OyPP120
図鑑スレの>>628に触発されてファンタ学園シリーズをレスカティエでやってみた

≪Θ 三年ウィル組 サキュバス先生!(異世界語/魔法)≫
先生『Oh, YEAH!』
生徒全員「おぅ、いぇー…」
先生『Baby, c'mon!! Yes, YEES! YEEAAASS!!! 』
生徒全員「……」

エリス「いろいろ間に合うかな…」
【もうすぐ夏だよ! 新不安多! 魔界勇者のトリコ味! 】


≪乙 三年メル組 エキドナ先生!(保健体育/技術家庭)≫
先生『ホァタァ(バキッ)ホォァア(グシャッ)、チョァア(パリーン)、ン゙ーン!(ガシャーン!)』
生徒全員「……」
先生『はーい、これ修理に出しまーす。』

校長「(修繕費用的に)やってらんない…」
【 新学期だけど! 新不安多! 教官の陶酔フルーツ味! 】


≪╋ 三年サシャ組 ダクプリ先生!(数学/神学)≫
先生『イチキュッパのお布施が1パーOFF(税金)! 貧民街への炊き出しに5割引き!
    孤児院の運営費は3掛けで対応して、さて、いくら!?』
生徒全員「……」

リシア&エミユ「「(今日もごはんが)6割引きだったよ…」」
【 新不安多! シスターブルーフォール味出た! 】


≪● 三年サプ組 ダクマタ先生!(理科/精霊学 ※外部講師)≫

先生『ツギツギッツギノモンダイハァ〜 エルエルイェルトクンッ!』
生徒「3Xです。」
<キュッキュッシシシキュッ シャバドゥビダッチヘンシーン
先生『違います。5S●xです。キャッ///』

精霊たち「(ポローヴェの威信が)傷つくかなぁ……」
【 不安多! ポローヴェネーブリ味出た! 】


≪☆ 三年ミミ組 魔女っ娘先生!(社会/体育)≫
先生『授業だよーっ☆』
生徒全員「……」
先生『この問題がわかるひとーっ♪ いるかな〜☆ いないかな〜★』
生徒「はいっ」
先生『あたまが高いっ! (ウワァァンン』

ユーリ「どうすればいいんだろう…」
【 しっぽりぱっくり 不安多! サバトマタモド味! 】


≪@ 三年フラ組 女王先生!(古文/保健)≫
先生『…ファラオの碑文には……』
先代国王「フラン!」
先生『今更なによ…!』
先代国王「俺たちが悪かった…!」
先生『ばかぁ…っ さみしかったぁ…っ』
先代王妃&三姉妹「「「「……このかわいい娘/妹(こねこ)ちゃん」」」」
先生『お母さま(とお姉さまたち)!』
生徒全員「……」

メイド「授業し……なくていいですね。」
【 あなたは不安多! 王家の睦び味! 】


≪▲ 三年コヨ組 お稲荷先生!(ジパング語/魔法)≫
先生『漢字テストすんで!
    黄昏、妹やったら読めるやろこんくらい。』
生徒「読めまへん…」
先生『女狐饂飩油揚増増(うちのことはやくたべてほしいな)やぁ!』
生徒全員「……」

黄昏「そんなご無体な…」
【 不安多! 天之宮のネバリ茸汁味出た! 】


≪∫ 三年プリ組 オオカミ先生!(理科/魔法)≫
先生『(スッ    ギリリ…    シュッ!)』
    ドスッ!
生徒「!」
先生『掃除当番よろしく。(シッポパタパタ』

巻末さん「そんなの(ウィリアムテル的あれ)ありなのか…。」
【 不安多! 春だから! 森のメオティカルフルーツ! 】


≪◎ デルちゃんだよ! 校長先生!≫
先生『明日から夏休み…
    の、はずでしたがァ!』
< ホァチャー!!
先生『自慰やオナニーなどで、エロスタイムが無いので、パンデモニウムに行きます!!』

あなた&生徒一同「もおいやぁあ…」
【 新不安多! 魔王家のどっぷりタケリ味! 】

526名無しさん:2017/11/12(日) 21:28:23 ID:AJpwvhEM0
>>525
考えてたネタを先に取られちまったいw
漢字テストとか読めるかいな!ってなる良いネタでした

527525:2017/11/13(月) 06:55:23 ID:t9ywa74U0
>>526
良いネタという感想いただき嬉しいです
貴方の考えてたネタも見てみたいです

528名無しさん:2017/11/13(月) 21:06:14 ID:oLFFfrU.0
「ほら、絶対大丈夫だから! がんばってきてね!」

そう言って私は、明るく彼の背中を押す。
すると彼は緊張でぎごちない笑顔を浮かべて、一言お礼を残して、教室を後にした。

これから彼が向かう先は夕日が照らす屋上だ。
そこには彼が想いを寄せるあの子が待っている。

彼はあの子が好きで、あの子も彼のことが好きで。
でもお互いに想いを伝えることはできなくて。
だから私は、彼とあの子を引き寄せるために、今日まで色々とお手伝いをしてきたのだ。
彼には映画のペアチケットをあげて、あの子を誘うように仕向けたり。
あの子とは彼へのプレゼントを一緒に考えてあげたり。
二人はゆっくり、だけど確実に距離を詰めていた。
告白はもちろん成功するだろう。
明日の教室には初々しいカップルが誕生しているに違いない。

「あー! 長かったなぁ、もうっ!」

誰もいない教室の静寂を突き破るように、私は少し大きな声で独り言をぶちまける。

「二人とも両想いなのバレバレなのに、どうしてこんなに手間かかるのさっ!」

そうだそうだ。お互い奥手だからとは言え、もう少し積極的になっても良かったんじゃないか。
私の手助けがなかったら、お弁当を一緒に食べるぐらいのことすらできなかったのだから。

「まーでも、これで私もお役御免だよねっ! 明日から二人でイチャイチャしてるに決まってるんだしっ!」

誰も聞いていない教室に、私の声がむなしく響く。

「二人でお弁当を食べて!」

「二人で手を繋いで帰って!」

「二人でデートもして!」

「二人でラブラブ幸せはっぴーはっぴー!」

「そのうち結婚とかしてさ! 私も式に呼ばれたりとかして……!」

「そうやって、二人ずっと幸せに……!」

ああ、もう。
私、何を言ってるんだろう。
涙流しながら、一人で、何を言ってるんだろう。

「幸せで……さっ……!」

決めてたのに。
彼が好きなのは私じゃなかったから。
私じゃ彼を振り向かせることはできなかったから。
だから、彼とあの子を応援するって。
すっぱり彼が好きなのは諦めて、二人のことを応援しようって。
大好きな彼と、大好きなあの子を応援しようって。
そう決めてたのに。

「うぅ……ぁ……」

何でだろう……
ぼろぼろぼろぼろ、泣けて仕方ないんだ。
胸が痛くて、ズキズキって、痛いよ。
こんなところ誰かに見られるわけにいかないのに。
涙……止まってくれないよ。

「ひっく……ぅぁっ――うぁああああああああああああっ!」

もう声を押し殺すことなんてできなくて。
私はまるで赤ん坊みたいに泣き叫んでしまう。

神様がいるなんて、嘘ばっかり。
いたとしても……きっと意地悪だ。
私の願いを。私のこの胸の痛みを。知らん振りしてるんだから。
素敵なハッピーエンドを、用意してくれないのだから。

ねえ、悪魔さん。
神様じゃなくて、悪魔さん。
いるならお願い。
私の声を聞いてください。

どうか私を、彼と幸せにしてください
私と、あの子と、それから彼と。
3人で、幸せにしてください。
勝手かもしれないけれど。虫が良いって言われるかもしれないけれど。
でも、幸せが良いんです。
みんなが笑顔の、幸せが良いんです。


ねえ、悪魔さん。
私の声を聞いてください。


「――ねえ」

「聞こえたわよ、あなたの声」

「もう泣かなくて良いのよ」

「ハッピーエンド――用意してあげるわね」

529名無しさん:2017/11/13(月) 21:07:50 ID:oLFFfrU.0
なんか変なSSができてしまった

530名無しさん:2017/11/13(月) 23:12:51 ID:xaCFqIm.0
>>529
続けろと言っているのだッ!

531名無しさん:2017/11/14(火) 23:41:11 ID:X2Nmj0fg0
>>529
個人的には恋人二人が悪魔さんと結託してて、魔物化した二人が主人公を引き入れるタイプの展開もいいかなって

532名無しさん:2017/11/15(水) 22:50:44 ID:tSAp/ioM0
自分としては彼のあずかり知らぬ所で二人仲良く魔物化しちゃって
彼を挟んで三人幸せな展開も良いかなって

533名無しさん:2017/11/15(水) 23:19:24 ID:tSAp/ioM0
汚いケット・シーを見つけたので虐待することにした。
他人の目に触れるとまずいので家に連れ帰ることにする。

嫌がるケット・シーを風呂場に連れ込みお湯攻め。
充分お湯をかけた後は薬品を体中に塗りたくりゴシゴシする。
薬品で体中が汚染された事を確認し、再びお湯攻め。
お湯攻めの後は布でゴシゴシと体をこする。
風呂場での攻めの後は、全身にくまなく熱風をかける。

その後に、乾燥した不味そうな魚を食わせる事にする。
そして見るからに怪しい牛女のラベルが貼ってある白い飲み物を買ってきて飲ませる。
もちろん、温めた後にわざと冷やしてぬるくなったものをだ。

その後は俺の股間に屹立するグロテスクな物体を中に散々出し入れして
ケット・シーの生殖本能を著しく刺激させ、体力を消耗させる。

ぐったりしたケット・シーを何年も使用しているせいでくたびれた布団の中に放り込み、寝るまで監視した後に就寝。

534名無しさん:2017/11/16(木) 07:56:06 ID:YtMsiSVY0
これにはバステト様もニッコリ

535名無しさん:2017/11/19(日) 18:51:42 ID:bXUtiljM0
『もしMGS3でネバリタケをキャプチャーできたら』
P:パラメディック S:スネーク


P:ネバリタケをキャプチャーしたのね。

P:ネバリタケは湿地や洞窟などの湿った場所によく自生していて、魔界でもそれなりに見かけるし、時には人間界にも生えているわ。
名前の通り表面からネバネバの粘液が絶えず分泌されているのが特徴ね。
だけど、この粘液、洗っても全然落ちないから、バックパックにしまうときには注意してね。

S:なるほど、で、味は?

P:おいしいらしいわ。
甘辛い独特の味と、香ばしい風味がいつまでも口内に残り続けるそうよ。
スープにするのが良いらしいわ。

S:そうか!こってりしているんだな!

P:……ただスネーク、食べる時には一つ注意点が……あ、やっぱりなんでもないわ。

S:なんだ?何があるんだ?

P:別に大したことないから、知らなくても大丈夫よ。

S:そう言われると余計気になるじゃないか!

P:言いたくないの!

S:ならせめてヒントでも教えてくれ。

P:わ、わかったわ。た、食べると、あ、あるものが… ね、ネバネバになるそうよ。

S:???何がネバネバになるんだ?

P:く、口では言えないんだけど……ひ、ヒントなら教えてあげるわ!……き、気持ちいい時に出る白いアレよ。

S:一体何……あっ!あれか!

P:答えは言わなくていいから!

S:葉巻の紫煙だな!

P:………は?

S:確かに粘ついたら困るが……

P:そんなわけないじゃない!第一、どうやって煙が粘つくのよ!?
そもそも粘ついた煙って何よ!?

S:じゃあ何が粘つくんだ?

P:………自分で調べなさい!…………恥ずかしがったのがバカみたい……

S:???

◯………うまいじゃないか!

536名無しさん:2017/11/19(日) 19:51:46 ID:h5/u/7WQ0
というか魔界の食い物で腹下す物があるのかと

537名無しさん:2017/11/19(日) 21:49:58 ID:z4P.b8KA0
>>535
P:スネーク!身体をよく見て!

S:?・・・今日も元気だな!

538名無しさん:2017/11/19(日) 22:50:07 ID:WqV.r4Qw0
>>536
あなたに灰色のキノコを進呈しよう

539名無しさん:2017/11/19(日) 23:11:46 ID:Ufx0E92g0
>>538 アンデッドハイイロナゲキタケverも考えてたんダナ
>>537 (マタンゴモドキ等を食べた結果)
>>536 多分腐らないし、ナゲキタケ以外では下さないけど副作用はありそうですな
勢いで書いてたけど投稿する程のものでないと思ってて溜めてた。ネタはまだまだ思いつきそうだが

アンデッドハイイロナゲキタケ1

P:アンデッドハイイロナゲキタケをキャプチャーしたのね。

S:アン……?何だって?

P:アンデッドハイイロナゲキタケ。魔界の墓地や樹海など鬱蒼とした場所に自生する毒キノコね。
禍々しい見た目通り、旧魔王時代は人も魔物も七日七晩苦しめた後に死に至らしめる恐ろしいキノコだったわ。
それが今では女性が食べるとアンデッド系の種族になって蘇生するという更に厄介な効果になったみたいね。

S:なるほど、で、味は?

P:は?

S:味。

P:スネーク、話聞いてた?このキノコは毒だって…。

S:でも、女が食ったら蘇生したんだろ?味だってわかるはずだ。

P:……資料によると、アンデッド系種族にとっては男性の精の次においしいらしいわ。
彼女たちに投げてやったら飛びついて食べるんじゃないかしら?

S:そうか!なら男が食っても旨いんじゃないか?

P:何でそうなるの!?
………確かに男が食べた場合の報告は載ってないけど、どう考えても危ないから普通食べないわよ!

S:だけど、もし、うまかったら…


P:大したフロンティアスピリットね……
でもここであなたを失うわけにはいかないの。
絶対に食べちゃ駄目だからね!

S:………わかった。仕方ないな。


◯毒だ!……ウワァァァ!(GAME OVER)※蘇生薬で復活可能



アンデッドハイイロナゲキタケ2

S:パラメディック、例のアンデッド・キノコだが

P:アンデッドハイイロナゲキタケがどうしたの?

S:食ったぞ。

P:……え?

S:不味かった。

P:食べちゃったの!?あれほど食べちゃ駄目って言ったのに !?

S:ああ。

P:ちょっとスネーク!
あなた死んでないわよね!?宙に浮いてないでしょうね!?
足元にもう一人の自分いないでしょうね!?

S:なんともないぞ。この通り。

P:ホントに?

S;あぁ。たださっきまで倒れてた。
丁度仮死薬使ったときみたいにな。

P:仮死状態だったってこと?

S:あぁ。多分な。だが蘇生薬のおかげでなんとか起きれたみたいだ。

P:そう。それは良かった……って良くないわよ!本当に他に何もなかったでしょうね!?

S:関係ないかもしれんが、いつの間にかアンデッド系の魔物に取り囲まれている。
吸血鬼もいるからさっさとこの場を離れたいんだが。

P:きっと、そのキノコの効果ね。多分男性が食べると仮死薬状態になると同時にフェロモンのような物質を体内で合成して彼女たちをおびき寄せるようね。やっぱり代替わり後でも危険なキノコね。
でも、あなたの話からするにもしかしたらそのキノコ、仮死薬の代わりになるかもしれないわ。
それに何の訳に立つかわからないけど、アンデッド系種族を誘導するのに使えるかもしれないわね。
仮死状態で襲われたらまず助からないでしょうけど。

S:不味くてもう食いたくないんだが……。

P:あなたって、本当にワガママなのね……。

S:それに、ヴァンパイアもアンデッドなんだろ?夢はおろか、現実にまで襲われるのはゴメンだ

P:そうね。そのキノコは上級者の舐めプ用ってとこかしら。

S:?

540名無しさん:2017/11/22(水) 23:23:32 ID:jicu9HeY0
リッチ「剣製勇者ァ! 何故君が神の祝福を受けずに、勇者になれたのか? 」

アロワナノー

リッチ「何故一度見た聖剣を寸分たがわず再現できるのか、何故能力を使った後に頭が痛むのかァ!! 」

ワイワイワーイ

騎士「それ以上言うな! 」

リッチ「その答えはただ一つ……。ハァ…… 」

狙撃兵「やめろぉ!」

リッチ「勇者ァ!! 君が、世界で初めて、私のハートを奪った男だからだ―――っ!!!」
リッチ「ハハハハハハッ!ハァーハハハハハハハァ!!!

ターニッォン ソウトウエキサーイエキサーイ

「僕が......魔物のハートを......?」

ッヘーイ(煽り)

541名無しさん:2017/11/24(金) 23:04:04 ID:sabbVOtI0
デルエラ「私には夢がある」
   
ウィルマリナ「夢……?」

デルエラ「確かに、魔族の誇りも世界征服もくだらない」
    「私が目指すのは真の自由よ!」
    「異性に欲情する自由、律法のくびきなど必要ない」
    「もちろん誰もが異性に欲情すれば淫行は生じる、
     だがそれでいい」
    「それこそが私の目指す世界、真の淫行の世界よ!」
      
ウィルマリナ「うあぁ!!」
      
デルエラ「この私が、枷にはめられたニンゲンの目を覚まさせてやる!」
    「何が魔族の誇りよ! 何が世界征服よ!」
    「そんなものはオークに襲わせろ!」

ウィルマリナ「うう、ああぁ……!」

デルエラ「愛する人は押し倒す、それが私の目指すレスカティエよ!」
    「私が占領したらふざけた教条[ドグマ]をぶっ潰してやる!」
    「お高くとまっているウブな修道士だの
     司祭だの女性蔑視者[ミソジニスト]だの
     エロを解さない奴らをブチ犯してやる!」
    「受けはクチュクチュされる、エロい攻めがまたがる
     私たちは原始宗教時代の混沌を、古き良きレスカティエを、
     生命が本来あるべき姿を取り戻すってわけよ!」
  
ウィルマリナ「どうやって、そんな……」
  
デルエラ「為政者[やつら]の企図かは知らないけど、
     レスカティエの規範は腐り果てた。
     今や淫行も子づくりもすべて恥辱[スティグマ]!」
    「だけどそんな淫行も最後よ。私がこのくだらない現実を、
     画一化された生殖を解体してやる!」
    「裸で語り合う夫婦の淫行を取り戻す!」
    「どう、私の理想は?」
   
ウィルマリナ「貴様本当に……魔王の皇族なの……」

デルエラ「私の演説に感動した?」

542名無しさん:2017/11/25(土) 06:56:03 ID:9GgIYLag0
>>541
元ネタは何てすか?

543名無しさん:2017/11/25(土) 23:12:58 ID:GC4A0Eik0
>>542
メタルギアライジング・リベジェンス
ttps://youtu.be/bWTCyUxBN9k?t=20m40s

544542:2017/11/26(日) 00:39:29 ID:zVAn9HmY0
>>543
ありがとうございました

545名無しさん:2018/01/21(日) 21:56:25 ID:Y8MADwF60
今日も夢を見ている。

「今晩は。愛しい、貴方♪」

彼女はアパートの隣人だ。
一度だけドアから出たところを見かけたことがある。
それだけの関係だ。
夢以外では。

「今日も愛し合いましょう♪」

隣人は、タールに似た黒い粘液に包まれた俺の部屋の中へと、壁をすり抜けてやってきた。
彼女は衣服をするりと脱ぎ捨てる。
蝙蝠の様な羽と悪魔めいた尻尾。
喜色陶然と笑うことも含めて、まるでサキュバスのようだ。

「私は貴方を愛します♪」

何時もの様に俺の上にのしかかり、交わり始める。

「私は貴方に焦がれています♪」

玉のような汗を飛び散らせ、激しく愛を交わす。

「貴方が望むなら、あらゆる奉仕をしましょう♪」

こちらの都合を考えない暴力的な快楽に、何度も彼女の中に果てる。
そして限界が訪れると、夢の中で気絶する。
遠ざかる意識の中、決まって最後の一言が耳に入る。

「愛しています。心の底から」

どこか涙ぐんだような声は、別の言葉を発しているように聞こえた。

『こんな私ですが、愛していただけますか?』

俺は夢の中でも不器用なこの隣人に一言言いたくて。
でも夢から覚めるといつも夢の事は忘れてしまうから。
今晩も心の中でそっと呟いた。

『せめて夢の中だけでも、一度くらい返事する余裕を与えてくれ』

そうして俺は、今回も告白できないまま目を覚ました。

546名無しさん:2018/01/23(火) 21:03:52 ID:XQ4m.fVQ0
>>545
さぁ、枕元に彼女へのラブレターを置いておくんだ!

547名無しさん:2018/02/01(木) 19:35:41 ID:bMqWMrSM0
魔物娘スレでマスドライバーと空耳った者たけど、
残土やリリム様のお尻の温もりつき魔力のたまっころやスライムゼリーなら兎も角、ダークマターちゃんを打ち出しただけだとなんかちょっとなんだったので(なんだよ)、ちょっと話みたいにしてみた。
後日使うかもしれないけれど、投稿所に投げるにはシーンに偏り過ぎているのでこちらに投げておきます。御笑覧ください。

エロ魔物娘図鑑スレ13 232 のネタより

 月から放たれた矢が、ある人間の街に降り注ごうとしていた。

 "彼女"の有り余る魔力に触れた魔法的なコイルは作動して、電磁誘導にも似た発生した力によって彼女は宇宙へと放たれた。弱い月の重力を振り切って彼女は地球を目指した。
 外では蒼き鷹の異名を持つ宇宙まで来た勇者が戦っていたが問題は無かった。
 真っ直ぐと落ちてくる彼女を落着地点の人間達が見つけたのは夜であった。

 大気圏突入の航跡を帚星のように伸ばして、頭に漆黒の矢尻を備えた真っ直ぐ天から放たれた降り注ぐ一本の矢のように見えた。

 主神教団の勢力圏のやや入った所にあるその街は、神々の加護で街が覆われていた。
 魔法的なガラス張りの温室は、言わば魔物や魔界と言う空気とを隔てる卵の殻であった。
 だがそれもついには、秒速10kmで飛来した彼女によって砕かれる。
 魔法防壁の天蓋を破られた音は意外と軽く華奢で、護られている人間にとっての絶望の音色である筈なのにそれは綺麗だった。術式を引き千切られズタズタにされて、それでありそれではない、そんな何にでもなれる、つまり可能性の塊としてあらゆる事態に対処できる曖昧な状態で維持されていたそれは一瞬で死を迎え硬化、結晶化した魔力の破片となった。破片はやがて破片すらも維持できずにやがて粉になり、最初は流星雨のように見えていたそれも、随分と遅れて地上に降り注ぐ頃には雪のようであった。

 きらきらと輝き落ちてくる空、空を破った彼女。
 見上げる人々の眼に映るその姿が、もはや地上までの落着まで刹那であるはずなのに、まるで暇を赦されたようにゆっくりと流れる時間の中、彼女が腰掛けた魔力の球形は綻んで、蕾が華開くようにゆっくりと変化させながら 飛来し落下しやがて落ちていった。

 街の中央広場で人々はそれを見上げ、見蕩れ、やがて我に返って逃げ惑った。
 そんな人のわちゃくちゃの中で、彼は広場の真ん中でずっと立ち尽くしていた。
 あたかも38万kmの彼方から彼を見ていたように、あるいは見詰め返して居たからであろうか、
 彼は自分がその落着点にいる事を見詰められて自覚しながら、しかし恐怖は無かった。
 抱擁が降って来た。

 ゆっくりになって落ちてくる彼女は、それはもはや矢でも隕石の代わりでも戦略爆撃用の弾頭ではなくでもなく、まるで一輪の花のようだった。
 手折られた黒薔薇のような真っ黒な花びらは漆黒のウエディングドレスだった。
 広場の真ん中に取り残された彼は、花嫁を迎える為に腕を伸ばした。
 指が触れて体温が流れ込んでくる。腕を絡め体を重ねて体温を溶かし合った。

 すぐに初夜が始まり、まるで見詰め合った刹那がもう何年か前からであったように、二人は自然と求め合い、結合して、そして魔界に堕ちた。

 迸る精液でとある彼のとある故郷は魔界となり、それから祝福するようにほかほかに蒸し上がった大量のスライムゼリーが空から降って来て街を埋め尽くした。
 ジパング出身者がそれを紅白のまんじゅうと喩えた。


 これにイチャエロを加えなくて、は……ぱたっ

548sage:2018/10/30(火) 03:49:31 ID:R7v6wMxI0
忘れてしまったことがたくさんあった。
それはどういったものたちだったのか、思い出すにも記憶の泥濘の手応えは曖昧で判然としない。
だからもう、綺麗さっぱりに忘れてしまうことにした。
有り体に言って、僕は昔の冷えて形もぼやけてしまったそれよりも、今の熱を選んだ。
口さがない人たちはそれを薄情と言うのだろうけど、今の冷えた熱は僕と彼女だけの体温だった。誰もが邪魔できない狭く、熱く、そして寒い僕たちだけの実感だった。
しとどに濡れた彼女の秘丘を割って入るだけで、身体が溶けそうになる。
堕落しているだろう。爛れてもいるだろう。
構いやしないと――掛け値なしにそう思った。

549名無しさん:2018/11/08(木) 00:50:46 ID:.pbm.9yo0
今晩は月がきれいな夜だ。
森の動物に大人気な川にも、その光が下りてくる。
俺は腰に差した得物の位置を確かめ、じっと待つ。
森の怪物と、今日こそ決着をつけると決意して。

「ばぁああああああああ!!」

月光に照らされた輝くほど白い毛皮と、クマの様に強靭な腕。
ラミアのように長い体をくねらせて、森の怪物が襲い掛かってきた。
もう何度も戦った相手であり、速いが単調な動きは既に見切っている。

「ふー! ふー!」

明らかに正気を失った眼が、俺を捉える。
雪のように輝く毛皮と、深い沼のような黒い肌。
獣とも蛇ともつかないそいつは、まさしく怪物。
だからこそ、俺は一瞬も気が引けない。

「ばぁああああああああ!!」

怪物が飛びかかってきた。
それを完全に見切ってバックステップで飛びつきを回避する。
着地した怪物の眼前に踏み込み、俺は腰の得物を引き抜く。
化け物の毛皮に似た色の花弁が舞い散る。



「いい加減にプロポーズ受けろやおらぁあああああああ!!」
「ばぁああああああああああああ!!(嬉しいけど恥ずかしいいいいいいいい!!)」



花束はあっけなく散り、怪物は去っていった。
どうやら。
まだまだ俺と怪物の決着は尽きそうにないらしい。

550名無しさん:2018/12/18(火) 00:37:25 ID:hnym.5hc0
妻のショゴスがお菓子を作ってくれた。
ガトーショコラだと思ったらショゴスゼリーで出来ていた。
「ガトーショゴス」なんて言葉が頭をよぎった。

・・・まあ、美味しいので良しとする。

551名無しさん:2018/12/18(火) 23:25:53 ID:qb4MfLoc0
カトーショゴスに空目してしまった…
誰や『加藤ショゴス』って、芸人か

どうでもいいけど、魔物娘さんの名前って、作品中だとやっぱジパングや霧の大陸以外では横文字になるよね

552名無しさん:2018/12/19(水) 06:34:11 ID:mMyddY9U0
「すみませーん、隣に住んでる者ですが……あのー、カレーを作りすぎちゃって……」

 来た!ついに来た!実家から出て一人暮らしを始めた俺の大学生活一か月めに!
 隣に住むのは背と胸が大きい、けど優しそうな女性!俺の見立てではおそらく彼女は”ホルスタウロス”という種族の魔物娘だ!
 その情報を知ってから叶わぬ願いとは思いつつも、ずっと待ち焦がれていた……
 『隣人の女性が作りすぎた料理をおすそ分けしてくれる』シチュエーション!!
 麦わら帽子にワンピースの黒髪少女と同じくらいの都市伝説だと思っていたが……まさか自分にも訪れるとはッ!!

「それで……えっと、ちょっと言いにくいんですけど……」
「……はい」

 緊張で震えそうな身体を抑えながら、俺は努めて冷静に返事をした。
 そして。


「白ごはん、余ってませんか?」
「……はい?」

 その言葉が、彼女と過ごす日々の始まりだった。

553名無しさん:2019/01/22(火) 22:53:27 ID:rTfPi7a60
とてもいいお話だったけど、カレーと聞いてフーリーちゃんの
「大っきいほうの清らか」
の話だとガチで勘違いしてしまった。もう死にたい……

554名無しさん:2019/02/10(日) 22:58:45 ID:g/V430.A0
 ――彼女に対して一つ不満を挙げるとするならば、それは彼女自身の性的嗜好に他ならない。
 彼女は嗜虐と被虐とを孕んだ行為を好む。いわゆるSMプレイだ。褐色の肌と尖った耳を持つ、エルフの崩れの嗜好としては何らおかしいものではない。
 ではないのだが。

 今日も彼女はどこから持ってきたのか判らない荒縄で私の手足を縛る。文字通りに手も足も出せなくなった私に彼女は跨り、その魔性の腰つきでもって私を搾る。
 もう幾度出したか判らない。どろどろに蕩けた私の貌に彼女は愉悦の笑みを零して、それが引き金になったみたいによりいっそう抽送は激しさを増す。吐精は終わりを知らない。
 とうの昔に、私は彼女の奴隷となっている。彼女の気紛れな求めに応え、彼女のためだけに精を捧げる肉人形。
 だから彼女が私を虐げることそのものは全く問題にならない。私が求める快楽の行方は全て彼女の手中にある、その感覚にこそ悦楽を覚えるほどに私は彼女に対して堕落しているのだ。
 彼女に私の全てを捧げようとも、苦ではない。望外の喜びでさえある。
 
 ――ただ、つらいのは。
 如何な愛情を以て私を縛り上げているとき、私の両腕が縛られている以上は彼女を抱擁することができない。彼女の愛に対する応答ができない。
 出来るのは、彼女の望むようなあられもない声を上げるだけで……私を愛してくれていているだけ、私も君を愛したい。その間、君を抱きしめられないのは、ひどくさみしい――私は傲慢なのか?
 聴いた彼女は生娘みたいな、私の見たこともないような真っ赤な顔をして俯いた。それ以上私が話すことを許さないかのように私の唇を塞いで、体と体を擦り合わせる。
 ――自由だった。

555名無しさん:2019/02/11(月) 06:22:32 ID:i8BamNuw0
>>554
最後の本茶臼…もとい、女の人が抱きつく対面騎乗位からのキスするシーンでほっこりしました、ごちそうさまでした

556名無しさん:2019/03/02(土) 01:59:10 ID:gS2qFhgU0
ご主人様。

今、ワタクシの体に簀巻きにされている理由、自明で御座いますね?

...皆目検討がつかない、と。

ほう...左様で御座いますか。

どうか、その様なお顔で怯えないで下さいまし。

ワタクシで出来たネクタイを御締めになって、外出なさったのですから。

ご主人様が他のメスと逢瀬したことなど、この目で見たようなもので御座います。

それでも、ご主人様は。

シラを切る、と?

嗚呼、憎い、憎い、憎い。

愛しい、愛しい、愛しい。

いっそ、ワタクシのこの身体に埋め込んd

...はい?

"会話の中身までキチンと聞いたか"で御座いますか?

とてもとても。考えるだけでこの身が裂けそうで。物理的に。

...へっ?この贈り物を?ワタクシに...?

贈り物の相談を...?

......ゴホン。

有難う御座います。ご主人様。ワタクシめには勿体無い贈り物で御座います。

いえ、動揺などしておりません。ご主人様。

お食事の準備を致します。

はい、ご主人様。決して、動揺して、ナイフとフォークを誤って生成したりしておりません。

鼻歌など、ワタクシが歌うはずがありません。

...赤くなどなっておりません。ご主人様。

557名無しさん:2019/03/02(土) 02:02:27 ID:gS2qFhgU0
>>556
ショゴスだよ、と書くのを忘れていた。

558名無しさん:2019/03/18(月) 22:47:40 ID:5Xhab0pA0
リビングアーマーさんで独自解釈
「私たちの出産について…ですか。」
「まず中身だけが産まれて、次に母親の鎧の一部が分離して子供の鎧になると母から聞きました。」
「信じられないという顔をしていますね。」
「では私を孕ませて確かめてくださいませ旦那様❤️」


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