したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【習作】1レスSS集積所【超短編】

478名無しさん:2017/07/14(金) 16:51:02 ID:WHtNQUyk0
(枕の下?……何だろう?)

サーヤはパッと枕をのけた。

「ひっ……!?」

そこにあったのは、『ド淫素人娘〜童顔の誘惑〜』『女の子をイかせる方法(初級)』
とデカデカと銘打たれ本だった。

「え……えと……そ、その……」

サーヤの頭の中は完全にパニックにおちいった。

(先輩もやっぱり男の人だから当然……でも私がいるのに? い、いや、でもやっぱりそういうのを求めるのは恥ずかしくて……)

その時、親友達からしょっちゅう言われている事を思い出した。

『サーヤが先輩の部屋に行くって事はエッチしてもいいよ、OKって事なんだからね』
『ちゃんと準備して、排卵日はちゃんと計算してる?』
『経験したらたら報告すること』
『あたし達は魂の友だもんね?』

(ああ…も、もしかして先輩は……わ、私と、そ、その、そういうことしたくて……)

嬉しいやら恥ずかしいやら、あたふたしている内に部屋のドアが開いた。

「サーヤちゃん、お待た……」
「あ……え!?」

止まる時間、その空間を包む気味が悪いくらいの清寂。
それをやぶったのはサーヤだった。

「すっごーい! こういう本、初めて見ましたぁ! 先輩も男の人なんですねっ!」

ぽむっと手を叩いてにっこり微笑むサーヤ。
そして再び止まる時間、その空間を包む気味が悪いくらいの清寂。
それをやぶったのはトトだった。

「ご、ごめん! 本当にごめん、サーヤちゃんが来るのにそんな……そんな本を置いていて!」
「あ、せ、先輩! そんな泣くことないですよ! あたしの方がもっとすんごいの持ってますから!」
「へっ……ほ、本当!?」
「ゴメンナサイ……ウソデス」
「あああ…………」

この世の終わりを告げられたような顔して床に伏せるトト。
いてもたってもいられなくなり、サーヤはベッドから降り、歩み寄った。

「大丈夫です、先輩。 こんなことで先輩を嫌いになったりしませんから」
「サ、サーヤちゃん……でも……」
「そんなに謝るくらいなら……罰として顔を上げて目をつむって下さい」
「あ……う、うん」

言われた通りに顔を上げ、目をつむるトト。

「先輩……好きです」

ふっと触れる柔らかい感触、それが一瞬だけ訪れた。

「え……?」
「もういいですよ、目を開けても」
「サ、サーヤちゃん、さ、さっきのって」
「ふふ、二人だけの秘密です。誰にも言わないで下さいよ、初めてのキス」

おしまい

上げてすみません。
リャナンシーちゃんを希望。柔めでお願いします。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板