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お題で文章を書くスレ

62幻想入りした名無しさん:2008/06/21(土) 18:33:53 ID:Z10gqSYE0
無いからこそのお題な気がするね、海
最新話書き終わったら私も挑戦してみよう
キャラの固有名詞を禁止と言うのは、
そう言う物を使わずともその人と判る様な描写ができるかどうかが試される気がする

63幻想入りした名無しさん:2008/06/21(土) 18:55:42 ID:PK83StcA0
>>61
分かり辛いこともあるし、分かるんだけど、同じ表現を重ねたり、ちょっと飛躍してたり、
もっと別の表現をした方がよさそうなところがある。

幻想郷は海がないっていうよね。

64幻想入りした名無しさん:2008/06/22(日) 18:24:52 ID:AnwLk6K.0
>>63
 そこらへんに関しては人の捉え方にもよるのだろうか
 表現の方法って人それぞれだから、感じ方も人それぞれかとも思った
 でも、あきらかにおかしければ直す必要あり、か(´・ω・`)
 >>62 が言うように、それ故の海なのかも

65幻想入りした名無しさん:2008/06/23(月) 16:39:00 ID:ubDY08nI0
お題 海 妄想がなぜか爆発。トンデモなので注意。

まだ日も昇らぬ薄闇の中、少女は目を覚まし布団から起き上がる。
箪笥の引き出しを開け、いつもの巫女服を取り出す。次々と。
一着、二着、三着……
すべて取り出した後に底にある桐の箱を取り出す。そしてまた元通りに服を仕舞って行く。
箱を抱えたまま、隣の部屋へ。
寝巻きを脱ぎ、箱の中の服を身にまとう。
白のカットソーにライトブルーのデニムパンツ。その上から赤のカジュアルジャケット。
寝巻きを畳んで箱に収め、そのまま裏口へ向かう。
途中、隠し戸の裏から靴と籐編みのバッグを取り出し、神社の裏手から鳥居をくぐる。
その瞬間、空気が変わった。
目の前には苔生した石段が在り、その下には人気のない集会所が見える。
手入れが行き届いているとは言えないその石段を下り、集会所の隣の車庫へと向かう。
バッグから鍵を取り出す。錆びて軋む鍵を開け、シャッターを持ち上げると、1台の軽トラが止まっていた。
鍵を持ち替え運転席の鍵を開ける。そこには。
「遅かったわね」
「何であなたがここに居るのよ」
紫色のスーツを着た女性が一人。助手席に座っていた。
「外で何か有るといろいろ不味いのは解ってるでしょう?護衛よ。護衛」
言わんとする事も解る。追い返したところでどうせ着いてくるのだろう、言い合うだけ無駄だ。
「まぁいいわ……」
そうとだけ答えて運転席に乗り込む。ハンドルを握り、キーをまわす。
「シートベルトはしてよ、罰金払うのは私なんだから」

砂利を敷いただけの道を抜け、行き違いもできないような道、中央線のある道、二車線の道と進むにつれ、
自らの住む世界とは異なる風景へ変わってゆく。

そして、たどり着いた。
幻想郷から最も遠い場所。

駐車場に車を止める。展望台から見える景色は一面の青。
潮風が、少女の髪をなでていく。
「わざわざ見に来た割には、楽しくなさそうね」
背後から掛けられる声にも、そっけなく
「私にも思うところはあるのよ、いろいろとね」
それきり黙ってしまう。
その視線はずっと、ずっと遠くを見ていた。

66幻想入りした名無しさん:2008/06/23(月) 17:21:08 ID:ubDY08nI0
その2
夕闇の中、一人の男と女が向かい合って話をしている。
女のほうは、頭まで着物で覆いその表情を伺うことも出来ない。
男のほうは、商人の前掛けを付けているあたり、そのままの職業なのだろうが。
「塩10俵、乾物類が5俵、全てで……このくらいで如何ですかな」
差し出される算盤を一瞥し、女は言う。
「……いつから足元見れるようになったのかしら?」
「そ、そう申されましても。こちらとしても正規の仕入との調整もありまして……価格もこのところ下がり気味な傾向に。」
「それだって十分な利益は得ているはずでしょう?その正規とやらの仕入れ値を知らないとでも?」
男はわずかに覗く眼光に射すくめられる。
「分かりました……では、これで」
差し出される算盤。
女は無言で、五の珠を一つ押し下げる。
「それは……ご勘弁を……これでいかがでしょうか」
4つの壱の珠のうち、2個を下げる。
「……いいわ、交渉成立ね」
男が懐から皮袋を取り出し、中身を揃えて女に渡す。
「またよろしく頼むわ」
そう言って女は暗闇の中に姿を消した。


「おーなんか今日の宴会はツマミが豪勢だな、なんかいいことあったのか?」
「別に何もないわよ。それより、呑みに来るばっかりじゃなくて偶にはお賽銭入れていきなさい」
「残念だったな、財布は落とさないように持ち歩いてないぜ」

67幻想入りした名無しさん:2008/06/23(月) 23:11:56 ID:KVj1TrKY0
>>65、66
れ、霊夢のカットソーだと! ゆるせ(ry
妄想爆発とのことだったが、意外と面白かった。発想がいい。
前半と後半のつながりが分かりにくいのと、車庫のシャッター、軽トラだけでも十分な衝撃があるので、
景色が幻想郷とは別のものに変わっていく、と書くより、海に近づいていく描写をしたほうがよいと思う。
細かいことだが、心情が地の文に書き込まれているのと、算数字は漢数字に直したほうがよいと思われる。
また後半部の文章は少々崩れている感じがするので、もう少し丁寧に書いてもよいと思う。

68幻想入りした名無しさん:2008/06/24(火) 01:36:55 ID:FF8OVzrw0
よし、一応次のお題も準備しておくか。
お題「妖怪の山」
条件1:情景描写を中心に。
条件2:できれば話にオチをつけること。(できれば、で)

69幻想入りした名無しさん:2008/06/30(月) 21:15:49 ID:p0WuimPA0
あげ

70幻想入りした名無しさん:2008/07/01(火) 22:02:25 ID:K8ReuvgI0
私も>>48のお題を書いてみたよっ。
また忌憚のない感想をお願いしますですよ。
斜め上の方向に行ってしまったのは自分でも自覚しております、しょんぼり。


本の海は広大な世界だ。
深く、深く、私の全てを飲み込む様に、その世界には果てがない。
凪の様な、穏やかな世界。
そんな世界と同化する様に、私は静かに本を読む。
それが今まで続いていた私の日常で、これからもきっとそんな日常が続いていくのだと、私はそう思っていたのだが、どうやらそれは間違いだったようだ。
今日もまた、穏やかな海に嵐が吹き荒れる。

よう、また来たぜ、と何時も彼女はそう言って此処に来る。
少し生意気そうな笑顔で、蜂蜜色の髪を納めた黒い帽子を揺らして、何時もの様に私の本を片手に持って、彼女は今日も此処に居る。
何時もの様に、そんな言葉が出てくる程に、彼女が此処に来る様なったのは一体何時の頃からか。
思い返してみるとそう遠い昔でもない筈なのに、何故だかずっと昔から彼女は此処に来ている様な、そんな錯覚をしてしまいそうになる。
きっと、彼女が余りにも強引な奴だからだろう。
何度追い返しても、何を言っても、彼女はまるで気にした様子を見せない。
ふふん、と強気な笑顔で、無理矢理に私の世界へと居座って行き、気付けばあっさりと居なくなっている。
嵐の様な奴だと、そう思う。
「ん、どうした?」
じっと、そんな事を考えながら見つめる私の視線が気になったのか、彼女は読んでいた本から顔を上げた。
きょとん、とした表情で、彼女は私を見ている。
そんな無防備な表情を見せられると、最近は怒る気力も失せてしまう。
ふぅ、と一つ溜息を付いてから、別に何でもないわ、と彼女に告げた。
「そうか」
一言呟いて、彼女はまたも本を読む。
その本に没頭する横顔を眺めながら、私は心の中で呟いた。
どうやら、この嵐はしばらく止む気配を見せる事はなさそうだ。
しかしまあ、それも悪くはない。
凪いだ海の様な、静かな時を過ごすのも好みではあるが、嵐の様な一時も、彼女と共にならそう悪いものでもない。
私も随分と変わった、いや、変えられたものだと苦笑する。
この幻想郷には、人の心を穏やかにする様な力があるのかもしれない。
私の友人、あの誇り高い少女も、此処に来てから随分と変わったように思える。
それが良い事なのかどうかは、私には判らないけれど。
それでもきっと、悪い事ではない筈だ。
ふふ、と思わず笑いがこぼれた。
ふと、視線を感じて顔を上げると、彼女がにやにやとした顔で私を見つめていた。
緩んだ表情を見られたと思うと、ちょっと恥ずかしい。
「……なにかしら」
「いんや、別になんでもないぜ」
にやりと笑って、彼女はそんな嘘をついた。
からかう様に、続けて彼女は言葉を放ち、それに対して私が言葉を返す。
そんな日常が、今の私の過ごす日々。
穏やかな海に、賑やかな嵐が吹き荒れるように。
今日もまた、そうして私の世界は緩やかな時を刻んで行く。

71幻想入りした名無しさん:2008/07/01(火) 22:27:44 ID:hgR6eRZc0
>>70
表現に少し疑問が。前提となる「本の海」は、想像すると本があふれかえっている様子だと思うが、
これは本棚にはきちんと並べられてないって印象になるけれど、いいのかな?
また、「嵐」と評している割に、後半部分でそれほど魔理沙が「嵐」っぽくないかと。
それから、一文ずつ改行しているが、その一文が少々長くてくどいと思う場面もあった。
「海」を図書館に置き換えるような発想は面白い。全体の構成としてはそれなりにまとまっている。


しかし、やっぱり68のお題は難問だったか……

72幻想入りした名無しさん:2008/07/01(火) 23:12:14 ID:hgR6eRZc0
>>68 テスト的な感じで書いてみる。

 すでに日の高い頃、空はなお澄み切って広い。遠くには、黒い影が群れを成す。目下の滝には霧が立ち上り、その隙間から、緑色の帽が現れるや否や、消える。
 さすがに鳥たちの情報網は早い。あわ、くあ、という小さな鳴き声のやり取りが私の耳にも届いた。解読の必要もなく、余所者を警戒する声である。
 ここで見つかってはまずい、と、慌てて川辺をめがけ、降下する。
 天を仰ぐ。薄緑色に木の葉を透かして、日の光が降り注ぐ。それを避けて、ちょんちょん、と石を渡る。
 振り向けば、滝が水面を落とし、激しい音を立てている。その手前、滑らかな岩を豪快に叩く流れに逆らって、一尾の魚が跳ねた。
 ひゅう、と抜ける風に、はらり、と葉が一枚、川面に舞って落ちた。
 清清しい気分だった。
 こんなにも美しい匂いと、音と、視界と、空気を得たのは久しぶりのことである。
 区切りばかりの、毒に満ちた「あちら」と比べ、なんと満ちた世界だろう。
 私は目いっぱいに呼吸をした。吸い込んだときに、まるでこの地の力が私に流れ込んでくるような感覚が、そして吐き出したときに、その力が自分から溢れくるような思いが、した。
 自然、頬が緩み、私はそのまま笑い声を発した。
「ここならば、いける。私を追いやった人間どもに復讐するチャンスが」
 と、漏らした言葉に応じるように、ちゃぽ、と水面が揺らいだ。
 顔を出した少女は、帽子を右手でくい、と直すと、私を見て言った。
「こんなところに新参?」
 急に出てきた驚きを悟られないよう、私は胸を張った。
「そ、その通り。強い、強い水妖だぞ!」
「ふーん、で、その水妖さんが、なんかようかい」


いかん……すべった……

73幻想入りした名無しさん:2008/07/02(水) 00:06:09 ID:FezMmxmg0
一応、追加お題「飛行」
東方といえば飛ぶ巫女さん、ということで。
条件:登場人物、二人以上から。

74幻想入りした名無しさん:2008/07/02(水) 22:36:45 ID:cBQ8ze2I0
>>48のお題で書いてみた……けど長くなり過ぎた。
一応アップローダに上げたから気が向いたら読んで欲しい。
しかし一人称が難しいって話は聞いてたが……成る程、確かに書き難いな。
それっぽいはしてみたが全く自信ない。

ttp://www10.uploader.jp/dl/koki74/koki74_uljp01373.txt.html

75幻想入りした名無しさん:2008/07/03(木) 01:37:21 ID:IjzSOzFY0
>>71
おおっと、批評ありがとう!
ぬう、本の海の辺りはもう少し描写を増やして捕捉した方が良かった、のかな
本の海、と言う言葉を前提として話を作ったのでその辺り色々と少し不自然な所があるのかもしれない
もう少し何とか出来た様な気もする。
誰が誰だが判らない、と言うような事はなかった様なのでそこは一安心。

魔理沙の辺りは、ううむ、私の描写レベル不足です。
何をせずとも、ただ居るだけで、「私」の世界を変化させてしまう様な存在。
そんな様な意味合いがほんのりと伝わる様に嵐と称してみたのです。

やはりまだまだ私は精進が足りないようだ。
判り易く、でも私なりの味のある文章を目指して頑張れ私っ!

76幻想入りした名無しさん:2008/07/03(木) 04:16:42 ID:pseFXkDc0
>>75
受け取るイメージの問題だとは思うんだけど、幻想郷自体が限定的な世界だから、
(つまり、結界で区切られているし……幻想入りは乗り越えまくってるけど^^)
「海」やそれに伴う「嵐」って言葉が、相当広いもの、荒々しいものに感じられるのがひとつ。
「嵐」は激しい雨風に、荒波が加わって、小舟を破壊するくらいの力がありそうだから、
「ほんのり」伝えるには適当な言葉なのかな? と思ったのでした。

77幻想入りした名無しさん:2008/07/05(土) 12:10:51 ID:5VT6X2K20
あげ

78幻想入りした名無しさん:2008/07/09(水) 23:48:22 ID:MT.GSapA0
後半ダレるのは悪い癖だね。今回もイメージが沸いたので
トンでも注意、そして有りがちなネタ お題は「妖怪の山」

「くそ、囲まれたか」
 茂みの奥に伏せ、音を立てぬようにしつつも、男の目は周囲を油断無くうかがっていた。
 辺りを徘徊する異形、明らかにこちらを捜し求めている。
「そうだな……」
 その男のそばには額から血を流す男が一人、傷は浅く血は止まりかけているが、何かに引っ掛けたように皮膚が裂けている。
 いまでこそ見つかりこそはしていないものの、周囲は異形に埋め尽くされていた。
 懐を探ると一枚の護符、後は一振りの御神刀のみ。
 この状況を切り抜けるには、いささか心元無いとしか言いようが無い。相手は鋭い嘴に爪、力もこちらとは比べ物にならないのだ。
「なぁ……たしか攫われたのはお前の妹さんだったよな?」
 傍らの男が、不意にそう切り出した。
「そうだ……おい、何をする気だ?」
 自分の剣を手元に引き寄せ、ゆっくりと身を起こす。
「だったらお前さんが行ってやるべきだ、後は頼んだぜ?」
 止める間もなく、にやりと笑って男は茂みから飛び出す!
「居たぞ!こっちだ!」
「麓からも回り込め!見失うんじゃないぞ!」
 怒鳴り声に翼鳴りが巻き起こる。うねりとなったそれが次第に遠ざかっていく。
「くそ……」
 男は周囲から気配が引いたのを確認し、その騒ぎに乗じてその場から遠ざかった。

 目指す祠は目の前にある。指定の刻限まではあと少し。
 見張りは確認できない。
 茂みから茂みに、闇から闇へと渡り扉の前に辿り着く。
 刀を握り締め、勢いよくその扉を押し開けた。

「あ、お兄ちゃん」
「あやや、今回は本命が1位ですか」
 囲炉裏を囲んでお茶を飲んでいる女の子が二人。
「はいはい、護符を確認しますよー……ハイ、本物ですね。
 ではそっちの縄切っちゃってください」
 そのうちの一人に護符を手渡す。少女はその御符を確認して傍らの柱を指差す。
 男は言われるままに、柱に巻かれる縄を手にした剣で切った。
「お疲れ様でしたー。今回はうちらの負けですねー、宴会の酒が減るのは寂しいですが」
 そんなことを言いながら、手にしたカメラで写真を撮る。今回の優勝者インタビューとか言っていたがさらりと無視された。
「豆大福おいしいよ?お兄ちゃんも食べる?」
「いらん、帰るぞ……」
「わかった。写命丸さん、お茶ご馳走様でした」
 ぺこりと少女は頭を下げて。男の後ろに付いて祠から出て行く。
 そんなとき、ゴーンと、時間切れの鐘の音が山に響き渡った。
「もうちょっと楽しめばいいと思うんですけどねー……あ、賞品渡すの忘れましたか」
 後で届ければいいことですか、と追うこともせず、祠の後始末をするのであった。


 村の代表が「攫われ」て、男衆が助けに山に入る。
 捕まって御符を取られれば村へ強制送還。
 真夜中までに祠に辿り着ければ、村の衆の勝ち。「お宝」を持って帰還する。
 辿り着けなければ集まった御符の数だけ、村が身代を払う。
 そんな祭りも終わりを告げて、また山に静寂が戻ってくる。


「怪我した人は居ませんかー」
 臨時派遣の薬売りが、祝勝会の会場にやってきた。
「おーこっちだ、傷薬はあるかい?」
 額に傷を作った男が呼ぶ。
「そのくらいつば付けときゃ直るだろうがよー」
「うるせー、転んで付いた傷なんか残せるかよ、体裁の悪い」
 野次を飛ばされるが、怒鳴り返しても締まらない話だ。
「はいはい、じっとしててくださいね、ちょっとしみますよ。」 
「捻挫に張る薬はあるか?」
「はいはい」
「角の爺さんが腰をやっちまったみたいだからな、後で寄ってやってくれよ。」
「わかりましたー」

 そんなこんなでこのお話はおしまい。

79幻想入りした名無しさん:2008/07/10(木) 02:20:46 ID:5NjKC6R60
>>74
遅くなったが、意見を。
男の性格みたいなものがモロに文章に出ているので、途中で読みづらく感じた。
伴って、情景描写が薄い感じがした。展開に重きを置きすぎているので、
秋風吹く海岸にゆかりん、という絵になる場面が薄く、男の混乱もやや唐突。
発想というか、展開と男の性格はよく表れていた。もう少し丁寧に書けばもっと面白くなると思う。

>>78
とりあえず「射命丸」な。それと、少々三人称が怪しい部分あり。
全体としては、前半部分の緊迫感が足りないため、あまりギャップを楽しめなかった。
お、オチでもうひとひねりくらいして、もっと落としてもいいと思うな。
会話文の混じり具合の割りに、読みやすかったのは好印象。

80幻想入りした名無しさん:2008/07/10(木) 12:29:47 ID:M6HoQK9g0
>>79
おお、ありがたい。流石にもう意見は望めないと思ってた。
どうやら物語の形式に捕らわれ過ぎてたのかな?
曖昧なイメージのまま海岸を書いたのも原因だな。反省しなくては。

あー、やっぱり唐突だったか。考えてる事が食い違ってる感を出したかったんだが……
例えば直接的な心の声の前に、仕草や状況で表す心理描写(「頬に冷や汗が〜」とか「絡みつくような不快感が〜」とか)で段階を作ったら多少それっぽく為ってたのかな?

81幻想入りした名無しさん:2008/07/10(木) 17:57:20 ID:5NjKC6R60
>>80
もう少し突っ込むと、「海」というテーマと展開がそぐわないかな、と思う。
つまり、この展開だったら別に「海」でやらなくてもいいんじゃないか、ということ。
そのために前半部分の描写が勿体ないことになっていると。

82幻想入りした名無しさん:2008/07/10(木) 19:39:31 ID:uTbhBgag0
>>81
なるほど、言われてみれば確かに。
最初は紫が幻想郷にない海を見に来て、それを通りすがりがナンパするってだけの話はだったんだ。
唯書いてる内に段々話が広がっていって、気が付いたらこう……。
最近プロット通りに作れなくなってたし、書く前からもっと確り決めておかなくちゃな。
ありがとう。

83幻想入りした名無しさん:2008/07/10(木) 21:31:52 ID:5NjKC6R60
とりあえず整理してみるよ!
現在までに出ているお題。
>>1「チルノとの平和な会話」 → >>2 >>3 >>4 >>12(派生で>>31 >>33>>37 >>43
>>6「探偵ごっこ」 → なし
>>25「胡瓜の美味しい食べ方」条件1:シリアス 条件2:描写を細かく
 → >>35 >>40 >>42
>>48「海」 ※直接登場するキャラクターの固有名詞を使ってはいけない
 → >>51 >>52 >>56 >>65.66 >>70 >>74
>>68「妖怪の山」条件1:情景描写を中心に。 条件2:できれば話にオチをつけること。
 → >>72 >>78
>>73「飛行」条件:登場人物、二人以上から。 → なし

84幻想入りした名無しさん:2008/09/18(木) 21:31:06 ID:9lvInP660
 期待ageさせてもらいますね



>>73のお題より「飛行」

「なあ、飛んでるのってどんな感じだ?」
「何?藪から棒に」
 怪訝な顔をこちらに向ける霊夢。
「いや、飛べない人間からしたらユメだからな」
 その身一つで飛ぶなんて事は外の世界では在り得ない。
 その在り得ない事を実行している感覚はどういうものなのか、俺にはまったく想像がつかなかった。
「ずいぶんとあっさりとしてる、只の移動手段ね」
「へぇ」
 どこか遠くを見つめながら湯飲みを傾ける。
 そこからは何の感情も窺えなかった。
 飛べる者、飛べない者。その境はなんだろうか。
「じゃあ、飛びたての頃はどうだった?」
 ……言ってから俺は何を聞いているんだろうと思った。
 そもそも霊夢は『何でもこなす万能』ってイメージだし、なにより空中で四苦八苦してる霊夢の姿が想像できなかったからだ。
「……」
 だが、返ってきたのは無言の返答。
 やはりどこか遠くを見つめて。
「……昔は。昔よ」
 誤魔化す様に音を立ててお茶を飲み、視線を空に戻した。
 つられて俺も眺めてみる。

 飛べないが故に。
 きっと飛んで行きたかった。
 どこか遠くに飛んで行きたかった。
 それなのに。
 得たものは『飛行』では無く『飛ぶこと』だったのだとしたら……。
「それは……」
 独り言のように洩らす。隣の霊夢に気付かれない程度に。
「……酷だな」
 それが俺の勝手な妄想の結論だった。

85幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 22:14:16 ID:SkUePTnE0
お題、探偵ごっこで一つ。

「う〜〜〜ん………。」
「………なあもう良いだろ?」
「まだ! もう少し!」

さっきからずっとこの調子である。
というのも今日の昼、チルノのおやつが何時の間にか無くなっていて。
チルノが犯人を見つける!とか言い出し、
探偵といえば助手よね!と、不幸にも近くで昼寝をしていた俺が助手役をやらされる事になってしまったのだ。

「いやもう俺が新しいおやつ買ってやるからさ………。」
「………だって悔しいじゃん!」
「………………さいですか。」

強く出られないのには訳がある。
俺はこの娘に負い目を感じているのだ。
それにしても………昼間からずっとである。

………もう空はオレンジ色だ。

「………また明日考えれば良いだろ?」
「でも………。」
「明日また付き合ってやるから。」
「………ホント?」

やっと話がまとまりそうだ。
と内心ほっとしていると遠くの空から緑髪の少女が舞い降りてきた。

「あ、大ちゃん。」
「なにしてたの?もう遅いよ?」

俺は二人に背を向けた。
俺はこの場に居るべきではない。

「………って訳で犯人を探してたんだけど………。」
「おやつ?でもそれなら―――――」

「あのお兄さんが今朝食べてたけど。」

俺は走った。

86幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 22:17:29 ID:1ViPteVM0
紙芝居作者で、文章の良し悪しに詳しくはないけど、「俺は」ばっかりすぎないか

87幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 23:04:57 ID:tVS0OTpI0
とりあえず、最低限文章の書き方を学んだほうが良いと思う。
三点リーダや感嘆符、疑問符の使い方くらいは覚えることをお勧めする。

まあ、文章の書き方は人それぞれだけどさ。

88幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 23:13:17 ID:SkUePTnE0
批評ありがとうございます。
成程、こんな感じでどうですか?

「う〜〜〜ん………。」
「………なあもう良いだろ?」
「まだ! もう少し!」

さっきからずっとこの調子である。
というのも、チルノのおやつが何時の間にか無くなっていて、
チルノが犯人を見つける!とか言い出し、探偵といえば助手よね!と
不幸にも近くで昼寝をしていた俺が助手役をやらされる事になってしまったのだ。

「いやもう新しいおやつ買ってやるからさ………。」
「………だって悔しいじゃん!」
「………………さいですか。」

強く出られないのには訳がある。
………ずっとこの娘に負い目を感じているのだ。
それにしても………昼間からずっとである。

………もう空はオレンジ色だ。

「………また明日考えれば良いだろ?」
「でも………。」
「明日また付き合ってやるから。」
「………ホント?」

やっと話がまとまりそうだ。
内心ほっとしていると遠くの空から緑髪の少女が舞い降りてきた。

「あ、大ちゃん。」
「なにしてたの?もう遅いよ?」

二人の少女に背を向けて歩き出す。
俺はこの場に居るべきではない。

「………って訳で犯人を探してたんだけど………。」
「おやつ?でもそれなら―――――」

「あのお兄さんが今朝食べてたけど。」

俺は走った。
 
 
すこしは良くなってると良いのですが………。

89幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 23:25:57 ID:.C7L/37QO
>>87すみません、そうします

90幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 09:57:29 ID:JuMo/hUw0
「うーん」
 可愛げのある悩んでいるのか疑わしいくらいの唸り声。唸っているだけで悩んでなんかいないんだろう、形だけだ。
 その形だけが一時間やそこらじゃあない、かれこれ何時間かも忘れてしまった。
「なぁ、もういいだろう」
「まだ、もう少しよ!」
 頬杖をつきながら文句を垂れる俺の眼前では氷精チルノが何の変哲もないただの皿をそれこそ皿のような目で凝視していた。
 叩いたり、上から見たり、横から見たり、骨董品の鑑定人さながらだ。
 なんでも大事に置いておいた彼女の“おやつ”が消えたらしい。
 食べ物の恨みは怖いとは言ったもんだ。勇んで“犯人探し”を始めたチルノは犯人を見つける探偵のつもりらしい。そして不幸にも近くで昼寝をしていた俺が助手とのことだ。 
「うーん、そうか。そういう可能性もあるわよね」
 独りで何を納得しているのか皆目見当もつかない。唸ってるだけで楽しいのだろうか。
 大して居る意味もない助手として仕方なく俺は名探偵の推理を待ってやっていた。
「なぁチルノ。犯人だってさ。飢死するくらい腹が減ってたのかもしれないだろ。情緒酌量ってことで許してやるとか――」
「“じょうちょしゃくよう”とか、そういうのはどうでもいいのよ。おやつが無くなったんだから」
「じゃあほら。俺が代わりにおやつ買ってやるよ」
「そういうのもどうでもいいのよ。犯人を見つけるんだから」
「どっちだよ」
 後先考えずにというより、後も先もどうでもいいんだろう。典型的な馬鹿だ。
 助手という肩書だけでこのまま寝てしまってもいいだろうか。どうでもよくなってきてバンザイのまま身体を地に預けると茜に染まった空が見えた。
 いい加減に腹が減ってきた。昼飯代りのおやつを食ってから何も食ってない。上半身を起して見ると今度は皿を元に置いてあった位置に戻して現場再現の真似事をしていた。
「なあチルノ、もう明日にしよう。ほら、もう疲れただろう。一晩寝れば綺麗さっぱり記憶からも抜け落ちて――」
「あっ!」
 話の途中で何を見つけたのかチルノが俺の後ろに向かって視線を投げた。
「ん……?」
 倣うように視線を向けると緑色の髪をした妖精が俺の後方を気ままに飛び去ろうとしていた。それを追うようにしてチルノが飛び出して声を掛けた。
 妖精の知り合いという奴だろうか。大仰なジェスチャーを交えてチルノは緑髪の妖精に事情を説明している。
「まさかなぁ」
 いやな予感がする。焦りを覚えながら内心でどうするかと思索しているうちに緑髪の妖精が視界に俺を留めてまっすぐに指をさしてきた。
「やっぱ、見られてたか……」
 チルノの顔が真っ赤になって怒りの涙を溜めた目が俺に向けられるのを尻目に俺は全力で逃げ出していた。


 悪意はない、こういう風に書くやつもいるんです程度に思ってくれ
 息抜き&シーン考えるのがめんどかったんだ

91幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 10:30:55 ID:Z.U.NG2Y0
>>89
地の文増やすとやっぱ読みやすいな。乙

92幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 16:35:51 ID:Z.U.NG2Y0
なんか安価ミスってた。>>90
あと>>88はセリフにリーダー使いすぎじゃね?
間を表したいのは分かるけどさ。

93幻想入りした名無しさん:2009/02/25(水) 18:07:21 ID:1cisu5AU0
 某幻想入りの作者でございます。一応、飛行というお題で一つ投下させていただきます。
 
「ねぇ、大ちゃん。なんでアタイは空を飛べるんだろう?」
「え?」
 日のあたる小高い丘で日向ぼっこをしている私に、チルノちゃんは何の脈絡もなくそんな質問をぶつけて来た。あんまりにも突然の質問だったから、私は気の抜けた声をこぼしてしまう。
 そんな私の態度に不満を持ったのか、チルノちゃんはぷぅ〜っと頬を膨らませる。そんなふとした動作が可愛らしくて、何となく卑怯だと思ってしまう。
「だって、アタイ達は気が付けば飛べてたんだよ?」
 それは確かにそうだけれど、あまりにも当たり前の事過ぎて疑問に思ったこともない。というか、チルノちゃんは何でそんな事を突然思いついたんだろう?
「ねぇ、チルノちゃん。突然、何でそんな事を疑問に思ったの?」
「今日のお昼ご飯に、目玉焼き食べたから」
 たぶん、チルノちゃん回路は私には解読不可能なんだと思う。
 チルノちゃんは顎に手をあて、眉を寄せ、一生懸命考えている。私もその隣で、同じポーズをして考え込んでみるけれど、全く分からない。
「むぅぅぅぅぅぅぅん、分からない! 大ちゃんは分かった?」
「うぅん、私も分からない。それよりも、そろそろ別の事して遊ぼう、チルノちゃん」
 そんな私の言葉に、チルノちゃんは不満そうな顔をした。
「もう! 大ちゃんも真面目に考えてよ!」
 うん、真面目に考えたいのは山々だけれど、これ以上この話題を長引かせると、知恵熱のせいで頭から湯気を出しているチルノちゃんが危険だと思うんだ。
 どうしたらいいだろう……そう思った私は、一つの名案を思いついた。
「そうだ! 博麗神社の巫女さんに聞いてきたら? あの人の能力は『空を飛ぶ程度の能力』だし、きっと詳しく教えてくれるよ」
「おぉ! 大ちゃん、まさにアイスアイディア!」
 これ、狙って言ってたらすごいんだろうけど、きっと天然なんだろうなぁ。
 気を取り直して、私は笑みを浮かべて立ち上がると、チルノちゃんに手を差し伸べる。難しい顔をして考え込んでいる姿は可愛いけれど、やっぱりチルノちゃんは笑っているのが一番似合っていると思う。
 私の手を一時見ていたチルノちゃんだったけど、すぐに手を握ってくれる。そして、立ち上がったチルノちゃんに私は言う。
「それじゃ、遊ぼっか!」
「うん!」
 勢いよく頷いて、チルノちゃんは満面の笑顔を返してくれる。
 チルノちゃんは氷精だけれど、その笑顔は太陽のようにポカポカしているんだ。
 こうして、無事に難題を解決した私は、チルノちゃんと日が暮れるまで遊んだ……けど、翌日、私は自分の言葉がどれだけ不用意な物だったのか思い知る事になる。
 翌日、同じ小高い丘でチルノちゃんは私にこう言った。
「ねぇ、大ちゃん。あの巫女がね、『馬鹿と煙は高いところに昇りたがるからよ』って言ってたんだけど、これって空を飛ぶ事と何の関係があるの?」
「…………」
 絶対、あの巫女は分かって言ったと思う。
 疑問符を頭の上に大量に乗っけながら考え込むチルノちゃんを見ながら、私は頭を抱えた。本当に……どう答えたらいいんだろう、この質問。
 結局、私は日が暮れるまで『分からない』の一点張りを貫いたのだった。ちなみに、一瞬でも「あぁ、なるほど」と思ってしまったのは、チルノちゃんには絶対に秘密だ。

94幻想入りした名無しさん:2010/01/18(月) 21:22:00 ID:dg/Jiw8M0
その日は何度目かの空を飛ぶ訓練だった。
“拾われない置き傘”というあだ名をひっそりつけられている先生曰く、「飛びたいという強い気持ちがおまえらを大空へ飛ばす!」らしいのだが、わたしにはきれいさっぱり理解できない。
別に、浮遊魔法が扱えないというわけではないのだ。
それどころか浮遊魔法は得意中の得意だし、会得してしまえばその魔法の運用はまず間違いなくクラスでトップレベルになれる。
そんなわたしを他人は天才と呼び、わたしにも天才の自覚があった。
同時に天才というものはどこか欠落しているのが世の常であるのだが、自覚があるわたしもやっぱりというか、例外ではなかった。
「サギシマ! どうだ、飛べそうか?」
「まったくもっていつも通りです、ネヴィル先生」
スタイルがいいのにダサいジャージ。
髪質がいいのに大して手入れしない。
竹を割りすぎた大雑把の権化みたいな先生は、わたしのもとにやってくるなりそんなつまらない質問をする。
何がつまらないって、わたしがどう答えるかなんて見ればわかるからだ。
本当につまらないが、まったく、先生らしいうれしい気配りである。
「そうかそうか。あぁいや、いいんだぞサギシマ。おまえの心はいつも熱く、ゴウゴウと煮え滾っている。先生にはわかる。おまえはクールに見えて、その実は誰よりも燃え盛っているんだとな! そうだとも、だからこそおまえはおまえの思うまま、心のままいればいい! ……あっはっは! なぁに心配するなサギシマ! おまえはいつだって全ての魔法を体得し、完璧にこなしてきただろう!」
「はい。誠心誠意気ままに挑もうと思います。ありがとうござ……」
びゅうん!
先生の暑苦しい応援を根こそぎ吹っ飛ばすように吹いた突風に、わたしは思わずお礼の言葉を切った。
それは自然の風ではない。
駆け抜けた一陣の“風”は急激な方向転換から上昇すると、こちらを見下ろす格好になって目一杯怒鳴る。
「おいこらぁ! そのクソ眠たそうな目で凝視しやがれシロサギぃ! これがオレの“未来への扉(ノックトゥーグローリー)”だぁ! ひゃっほぉぉぉい!!」
“風”改め少女、長い黒髪をばさばさはためかせて高空超速無軌道飛行。
どう見ても危険なのに、わたしの先生はこういうのをちっとも咎めない。それどころか。
「おお! 楽しそうだなぁニコル! どうだ? 空は気持ちいいか!」
「サイッコウですよ先生! オレはきっと空を飛ぶために生まれて来たんじゃないかって思いますよ! だってこんなの、今までどんなにハイな魔法を使ったって得られなかった……――そうか、オレは鳥? そうだ、オレは鳥! イエス、アイアムアペンん!?」
ぎりぎりで自分の過ちに気づいたらしいばかニコル。
レイリア先生以上に暑苦しい……というより騒がしい黒髪(ばか)に思わず【堕ちろ】と命令しそうになる自分を間一髪で抑えて、わたしは自分の修行に戻る。
飛行に限らず、わたしは誰かの成功例を見ることで何かを得ることはない。
全然使えない状態と、完璧に使える状態の二つ。この両極端を飛び越えるきっかけを観察行為に見つけることがないのだ。
では何がわたしを端から端へ飛ばすのかというと……。
「お。なんかニコルの挙動が怪しくなってきたな。そりゃそうだ。あんだけ飛ばしたら魔力変換が追いつかない」
「……ほんとだ」
生徒墜落の危機を、先生は空を漂う凧でも眺めてるみたいな調子でのんびりと解説する。
ニコルの動きが途端に鈍くなって、上昇と下降を不規則に繰り返していた。
飛行するために必要な魔力が切れかかっている。
飛行機なんかで言えばエンジンの残量が少なくなって、プロペラの回る速さが一定しなくなり、推進力や浮揚力が失われていく段階。
このままでは堕ちる。
あの高さからの自由落下なら一歩間違わなければどこから落ちても即死だ。
「ばかニコル。まったくしょうがないな」
イメージするのは飛びたいと思う強い気持ち。
とん、と軽く地面を蹴るわたしは、それまでの時間が嘘だったように空へと舞い上がる。
使ってしまえば完璧に使う。
わたしが落下を始めたニコルを捉えるのに時間はかからなかった。
「これがわたしの“未来への翼(フェアリィウィング)”。言うことはある、ニコル?」
「……ちぇ。礼ぐらいは言ってやるよ」
頬を赤らめてニコルがぶつくさと呟く。
わたしが魔法を使えるようになるきっかけは、たとえばこんなハプニング。
幸いわたしのクラスはお調子者が多いから、こんな風なきっかけには事欠かない。
「うん。今日もサギシマはいつも通りだな。来週からは人をくすぐる魔法に入ろうかね」
まったく、本当にいつも通りでつまらないけれど。
そんな日々が、わたしはたまらなく楽しいのだ。


息抜き。
普段書かないノリで書くと暴走することがわかった。

95幻想入りした名無しさん:2010/01/18(月) 21:24:02 ID:dg/Jiw8M0
連投申し訳ない。お題忘れ。
>>94>>73の飛行。

っていうか、投稿してから気づいたんだけど、もう一年近く放置されてたのかw


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