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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
11
:
深紅の協奏曲 ―嘘と真の三重奏 2―
:2014/02/22(土) 22:55:16 ID:xOPXXY6Y0
それを説明しようとした矢先、
「……ッ!!」
突然、何かに気付いたかのように驚いた表情をする。あまりの驚きなのか、漏れ出る声すらも出せぬかのように。
同時に頬を染め、ありえないといった表情でドッピオの顔を見る。
「ま、まさか一晩で、霊夢さんと、その、いわゆる階段を上ったとか……!」
「は?」
「は?」
頬を染め顔を背け、それでも目線だけは確認のようにちらちらとよこす。
突拍子もないその言動に、ドッピオもはたても呆れを隠せない。
「だとしたらあり得ます、男の人がというか男の子が男になった時の変わりようというか、夏休みが終わったらなんというか垢抜けてない同級生の男女がナニをどうやったとかで急にさっぱり全てを理解したかのようなのになってるとかそういう…………」
「おーい」
「でもそんなことを霊夢さんが乗るとは思えないけどもしかしたら家族のいない一人身として人肌に恋しかったからとかボーイミーツガール的な一つ屋根の下の雰囲気に飲み込まれてしまったとか……ああでも神に仕える身としてそーいうのはよくないはずなのにだがしかし逆にそれがいい的なそーいうノリで……」
「早苗ー、聞いてる? 別にそういうのじゃ」
一人でトランス状態に陥ってしまい、終いには顔面全体を手で隠し何やらぶつぶつと唱えている。
最初にあった時にも自分の事だけ話すやや勝手な所があったが、あの時はこれほどまでとは思っていなかった。
「……はたて。早苗に会うのは二度目なんだけど。一度目もここまでとは言わなかったけど、とてもさっき聞いたようには思えないんだけど」
「今の顔だってもしかしてすでに自分には相手をしてくれる人がいるっていうのにはたてさんに無理やり手籠まれたとか、そんなことはないでしょうけどどうせやっぱり所詮は天狗で結局女なんですし……アクティブ引きこもりですし若い男が見つかったからって……」
「……今割と自分で言ったことを疑うような感覚に私も陥ってる。ていうか私に対してものすごい失礼なこと言わなかったか今」
「ドッピオさんッ!!」
急に顔を起こし、強い決意をしたような表情をこちらに向ける。といっても目は完全にパニックに陥っている。おそらく自分で今まで口走っていたこともこれからいうことも本当に理解していないんだろう。
そんな推測が一目でわかる。そんな決意。
「そ、その、二番煎じになりますですけど、あ、わ、私と、こここ婚前、こ、こっこっこ……」
噛みながらも、ドッピオの手を取り自分の胸に寄せながら、距離を詰めて話す。
もしこれが平常時で、何度も通じ合っていたのなら立派な告白だったろう。
「早苗」
そんな早苗の背面に回り込んでいたはたては彼女を引きはがし、くると自分の方へ体を向けさせる。
「な、なんですか!? 私は霊夢さんにも追いつくため追い越すためにもドッピオさんに手伝ってもらいたくって、それに女同士で、そ、その、そう言った行為は」
「少し眠れ」
優しく、とてもいい表情で。全てを知ってそれで諭す姉の様な。
それでいて小さく引いた右腕は、圧倒的な速度を持って正確に早苗の腹部を突く。
「ふぐっ」
小さく呻いた後は、はたてにしなだれかかりそのまま動かなくなった。
「……何これ」
「この手に限る」
無重力な巫女に負けず劣らずの風祝。彼女が先陣を切り先までの空気を吹き飛ばした。
その彼女が自分と近しい存在、のはずなのだが。
「……とても、そうとは思えなくなったけど……」
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