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孤空の月〜崩れゆく廃坑〜
62
:
Mark@ブルーアイドモンスター
:2011/02/06(日) 17:51:18
ナインが己の体験を話し終えるまで、3人は無言だった。
「………で」
初めに口を開いたのは剣。
「何の話してるか聞いたのか?」
「……聞こえなかった」
「だったら、もう一人の声は?」
「……それも知らない女だった」
剣が盛大なため息を吐いた。
「!? ……す、すまん」
「いいんだよ別に。別にほとんど判んねぇよとか思ってないよ。ただちょっと情報が足りないかなーって」
「って、折角話してくれたのに失礼でしょ!?」
「だが、一人目の声は確実にあの男のものだろ?そいつが大方仕切ってるって事はハッキリしたな」
腕を組みながら言うグレイに、剣が返す。
「となると、ここに俺たちをおびき寄せたのはあいつ。金脈の手がかりも確実に握ってるって事だ」
「……でも、もし金脈がなかったら?」
「このマイナス思考め。あってもなくても、俺たちはあいつを倒さなければ帰れない。そうだろうが」
「…………」
アイリがうつむく間に、ナインがホルスターの銃身に触れる。
「……けど、…流石にちょっと大掛かりじゃない?あんな罠まで設置して、モンスターまで操って」
「そこまでしないと捕れない獲物だって気付いたんじゃないか?」
「地図だって道の通りに進んだだけなのにああなって。……うぅ、こうして考えるとあの子(エゴ)もあいつの差し金に思えてくる」
「……案外、村にもあいつの仲間がいたりしてな」
「まさか」
洞窟に笑い声が響き渡った。
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