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手記に関する書評

5いのげ:2002/11/04(月) 11:52
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/2672/bookfolder/book-bn/book17.htm

(略)
ところが意識レベルが低下して嘔吐を繰り返す男の子に対して,
若い担当医師は「ちょっとしみるよ.」と患部に軟膏を塗っただけで
レントゲン撮影もせずに,「今日はゆっくりと休ませてあげて下さい.」
と5分程度の診察でそのまま帰宅させてしまったというのである.
そして翌朝,その男の子は自宅で死んでしまった.
その後の解剖によって判明したことであるが,男の子の喉には8 cmの割り箸が
残っていたという.本当にお粗末としか言い様が無いし,やりきれない気持ちに
なってしまうのであるが,その後の杏林大学の対応と保身ぶりには呆れ返る上に
激しい怒りが込み上げてくる次第である.マスコミに対しての記者会見では事実と
異なる説明に終始し(会見全文も本書に掲載),「何故レントゲンを撮らなかったのか?」
の質問には「このような状態では100 % レントゲンやCTを撮ることはない.
被爆の影響が恐ろしい.」と返答する.もちろん遺族に対する事後対応も全く誠意が感じられず,
逆に問題を丸く治めようとするあまり彼等の気持ちを逆撫でするような方便に徹してしまう有様.
これが我国でも有数な高度救命センターなのか,じゃあ我々は何か事が生じた時に何を信じて
何を頼ればよいのだろうか?…と不安と末恐ろしさを感じてしまう限りである
(略)
ちなみに医療過誤により書類送検された医師でも不起訴や起訴猶予になることが多く,
もし業務上過失致死罪で有罪になったとしても罰金は数万円,免許停止にはならない方が多く,
仮になっても1,2ヶ月ということである.定期的にマスコミを騒がす我国の医療事故ではあるが,
刑事事件としての現実はこの程度のものでしかないのである.溜息が出る次第である.


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