「日本に来たばかりの頃、毎日8時間以上も日本語を勉強したが、どんなに日本語が上手になっても、日本人に大して尊敬されなかった。それ以来、日本人と会うときは必ず最初に英語で話すようにした。そうすると相手は決まって『I am sorry, my English is very poor』と言って萎縮する。こうやって優位に立つ、これこそ“差別化”だ」と自慢していた。
モスクワの中国料理店「チホ」 Photo: Nanna Heitmann / The New York Times
モスクワにある広大な中国風テーマパークの入り口で、アリョーナ・イエフスカヤ(19)は大学の宿題をしていた。凝ったパビリオン、アーチ型の橋、池、孔子像などを背景に、このテーマパークについて中国語で熱く語り、それを彼女の友人がスマホで撮影している。
Work by José Luis Muñoz
ルブナ・オブ・コルドバは、アブド・アッラフマーン3世や息子のハカム2世の治世に後ウマイヤ朝の王宮に仕えた女性。
アブド・アッラフマーン3世の時代、イベリア半島のイスラム王朝は最盛期を迎えており、強大な軍事力でレコンキスタを壊滅状態に追い込み、南のファーティマ朝からも良く国を守り、また農業と商業を奨励して国を富ませました。
ルブナ・オブ・コルドバは詩作・文法にも優れていましたが、特に数学に天才的な才能があり、「ウマイヤの王宮で彼女ほどの秀才はいない」とまで称されました。
彼女は50万を超える蔵書を保有しており、当時の常識からすると信じられないほどの量の本を読み込んでいました。てか、現在でも驚異的ですね。
6. ラズィーヤ・スルターン 1205-1240(インド)
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ラズィーヤ・スルターンは、デリー・スルターン朝の最初、奴隷王朝の第5代君主。奴隷王朝はトルコ系遊牧民の王朝なので、彼女もインド人というよりはトルコ系の血を引いています。
奴隷王朝を安定させた名君イルトゥトゥミシュは死に際し、無能な息子フィールーズより、自分の性格を濃く受け継ぎ苛烈で頭の良い娘ラズィーヤが後継になるべきだと考えました。
ところがその指名は部下によって隠され、フィールーズが王位を次ぐも、やはり無能な男だったため北インド各地で反乱が相次いぎました。ラズィーヤは金曜礼拝に訪れた人に訴え、悪政打倒を訴えて反乱を起こし、フィールーズを捕らえて殺し、王位に就きました。
共和党議員が見守るなか、ホワイトハウスで法案に署名するトランプ大統領(7月4日) KEN CEDENOーREUTERS
トランプ米大統領の税制改革・歳出削減法案「ワン・ビッグ・ビューティフル」法案の一環として、与党・共和党はメディケイド(低所得者医療保険制度)の削減などを可決した。上下両院で数カ月にわたる審議の末に、7月3日に下院で218対214で可決された同法案は、医療へのアクセスと社会保障に関する広範な懸念を引き起こした。
ティモシー・スナイダー 歴史学者。カナダ・トロント大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史 Photo by Beata Zawrzel/NurPhoto via Getty Images
歴史学者のティモシー・スナイダーは、トランプ大統領を「張りぼての強権者」と分析する。国内では強権的指導者として振る舞うが、その強さは支持者の従順さによってのみ成り立っているのだ。