共和党議員が見守るなか、ホワイトハウスで法案に署名するトランプ大統領(7月4日) KEN CEDENOーREUTERS
トランプ米大統領の税制改革・歳出削減法案「ワン・ビッグ・ビューティフル」法案の一環として、与党・共和党はメディケイド(低所得者医療保険制度)の削減などを可決した。上下両院で数カ月にわたる審議の末に、7月3日に下院で218対214で可決された同法案は、医療へのアクセスと社会保障に関する広範な懸念を引き起こした。
ティモシー・スナイダー 歴史学者。カナダ・トロント大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史 Photo by Beata Zawrzel/NurPhoto via Getty Images
歴史学者のティモシー・スナイダーは、トランプ大統領を「張りぼての強権者」と分析する。国内では強権的指導者として振る舞うが、その強さは支持者の従順さによってのみ成り立っているのだ。