研究チームは今回のクエーサーの周りに、38個のLAE候補を発見しました。
比較として、Chandra Deep Field South (CDF-S) という有名な領域では、同体積内のLAE候補が2個だけ発見されています。
このことから今回のクエーサーの周りは理論通り非常に高密度で、星形成が活発なLAEも多数存在することがわかりました。
それにもかかわらず、クエーサーの周囲1680万光年だけはLAE候補が全く存在しないのです。
この領域のLAEが偶然存在しない確率は1.2%と低く、何らかの物理現象が作用していることを示唆しています。
なおここで特筆すべきは、反移民を掲げる「右派のポピュリスト政党」とされるリフォームUKが、現状では定数が650議席の英国議会のわずか5議席を占めるにすぎないが、ここ1年で同党の支持率が急上昇している点だ。調査会社YouGovが19日に発表した最新の世論調査で、リフォームUKは支持率で与党・労働党を抑えて首位に立った。また、最大野党である保守党の支持率は2001年の調査開始以降で最低の水準に落ち込み、4位に転落している。
Robert Olsen
2025年5月30日、ホワイトハウスを訪れたイーロン・マスク(Photo by Kevin Dietsch/Getty Images)
先週末に政府の正式な職務を離れたイーロン・マスクは、CBSニュースのインタビューで、自身が率いた政府効率化省(DOGE)に向けられた批判が「不当だ」と述べて、「この政権がやっているすべてのことの責任を取りたくはない」と語った。
ピーター・ポマランツェフはロシア(ウクライナ)系イギリス人で、2006年から10年までモスクワのテレビ局でリアリティショー(ドキュメンタリー)の制作に携わった。そのときの体験を書いたのが“Nothing is True and Everything is Possible(どこにも真実はなく、すべては可能)”で、14年に出版されると英米で大きな反響を呼んだ。日本では18年に『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ』として翻訳されている。
ピーターがテレビのドキュメンタリー番組のために取材した「ゴールドディガー・アカデミー」は、大金持ちのパトロン(シュガーダディー)を見つけるための専門学校のひとつだ。同様の学校はモスクワやサンクト・ペテルブルクに数十校あり、「ゲイシャ・スクール」とか「How to Be a Real Woman(本物の女になる方法)」などの校名がつけられている。
『ラリー・キング・ライブ』で知られるラリー・キングは、CNNを去ったあと、2012年7月から新番組『ラリー・キング・ナウ』を始めたが、それはRTアメリカで放映された。キングが個人で設立したOra TVで制作した番組をライセンスしただけだというが、ロシアとの関係を批判され、ウクライナ侵攻後の22年3月、Ora TV はRTアメリカのために制作していた番組の制作をすべて中止し、事業を停止すると発表した。なお、キング自身は19年に脳卒中の発作を起こし、21年1月にコロナにより死亡している。
こうしたフェイクニュースに日常的に触れていると、「事実」と「虚構」のあいだに線を引くこと自体に意味がなくなっていくとピーターはいう。“Nothing is True and Everything is Possible”(真実などどこにもなく、すべてがでっちあげ)とわかっていても、あまりにしょっちゅう嘘を聞かされていると、しばらく経つと、ただ頷くだけになってしまう。そして心のどこかでこう感じるようになる。
ロシア(ウクライナ)系イギリス人のピーター・ポマランツェフは、2006年から10年までモスクワのテレビ局でリアリティショー(ドキュメンタリー)の制作に携わり、ロシアのメディアが“Nothing is True and Everything is Possible”(真実などどこにもなく、すべてがでっちあげ)という並行現実(パラレル・リアリティ)をつくりあげていることをさまざまな興味深い事例とともに描き出した。
歴史家マルレーヌ・ラリュエルの『ファシズムとロシア』は、原題の“Is Russia Fascist?(ロシアはファシストか?)”のとおり、現在のロシアを「ファシズム」と定義できるかを論じている。この問題を考える前段として、ソ連崩壊後に、中東欧やバルト三国から提起された「記憶をめぐる戦争」が、西欧とロシアの「歴史戦」になっていることを前回紹介した。