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20182

22名無しさん:2018/03/09(金) 22:12:04
<ドイツ>再選挙恐れ、連立承認 右派台頭に危機感
ドイツの政権協議を巡る経過
半年近い政権協議の末に、ドイツでメルケル首相による第4次政権が発足することになった。連立継続に党内で異論も多かった国政第2党・社会民主党を最終的に連立参加に踏み切らせた背景には、排外主義的な政党が支持を伸ばす中、政権参画で責任を果たす重要性を党員が再確認したことや、再選挙でのさらなる党弱体化への恐れがあったとみられる。2大中道勢力による大連立政権には、排外主義の拡大への対処や欧州連合(EU)の結束維持という困難な課題が待ち受ける。【ベルリン中西啓介】
「我々は議論によって成長し、国を正しい道にもたらす力が生まれた」。ベルリンの社民党本部で4日に開かれた記者会見で、ショルツ党首代理は硬い表情で述べた。支持率減に苦しむ社民党は人気が高いナーレス連邦議会(下院)党会派代表を党首に選出し党再生を目指す方針。「(政権参加以外の)プランBはない」(ナーレス氏)中、なんとか希望をつないだ形だ。今回の党員投票では、政権参加の是非だけでなく、党執行部の信任が重要な争点だった。昨年11月にメルケル氏の最大会派「キリスト教民主・社会同盟」(CDU・CSU)と自由民主党、緑の党との3会派連立交渉が決裂後、シュルツ社民党党首(当時)は野党路線を断念し、連立交渉へとかじを切った。方針転換への党員の反発を恐れたシュルツ氏は、2度の党大会での承認と党員投票を大連立継続の条件に設定した。だが、シュルツ氏はCDU・CSUと連立協定文書で合意すると、「メルケル内閣には入閣しない」としていた前言を翻し「外相として入閣する」と発言。ポストに固執する姿を見せたことで、執行部と党員の間に決定的な亀裂が生じた。党青年部の幹部批判は激しさを増し、連立協定に医療保険の格差解消や労働市場規制が盛り込まれていないことを問題視。一方、党執行部や保守派議員は「今、総選挙に臨むのは得策ではない。与党として政策を実現して信頼を取り戻すべきだ」と主張。党は大連立を巡り完全に二分した。結果的に執行部が大連立への同意を党員に取り付けることができたのは、シュルツ氏の党首辞任と外相断念に加え、反移民を主張する排外的な右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に支持率で抜かれた衝撃が大きい。党員投票で大連立が否定され再選挙した場合、大敗とAfDの第2党躍進というシナリオが現実味を帯びてきたためだ。連邦議会では、難民問題やテロによる世論硬化を受け、AfDなど右派や保守の政党が存在感を増す。消極的な選択として政権参加を選んだ社民党だが、新政権では主要閣僚を独占する見通しで、社民党の政権実績を監視する世論の目が厳しくなることは確実。2大政党制の一角を守る戦いは正念場を迎える。
 ◇中道、信頼回復なるか
「明確な結果について社民党を祝いたい」。メルケル首相はCDUのツイッターにこう投稿し、社民党の政権入り決定を歓迎した。長引く政権協議ではメルケル氏の政治手腕が奏功した。昨年11月の3会派連立交渉決裂後、メルケル氏は社民党出身のシュタインマイヤー大統領と会談。世論の圧力を駆使しながら社民党のシュルツ党首に方針転換を迫った。党内人事では、難民問題で政権を批判した保守派の若手を入閣させ「反メルケル」の芽を摘んだ。独政界は、穏健な政策を取る右派のCDU・CSUと左派・社民党の中道2大会派が縮小し、イスラム排斥を唱えるAfDや手厚い社会保障を訴える左派党など6会派がある。今回の連立交渉の難航は、欧州で進む小党乱立と中道左派衰退の波がドイツにも到達した結果と見ることができる。


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