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20182

2名無しさん:2018/02/26(月) 12:25:16
リドリー・スコット監督の映画「ブラックレイン」。空港での別れの真相「マイケル・ダグラスは偽札の原盤をなぜ高倉健にすぐ直接渡さなかったか」後からネタバレを読んでますます好きになった。作中で亡くなるアンディ・ガルシアが友好の気持ちから高倉にネクタイをあげたのに合わせ、高給ワイシャツをプレゼントしたダグラス。ワイシャツの下に原盤をいれてから包んでもらい、それを金属探知機のある搭乗ゲート前に入る前にそれとなく渡す。高倉も別れの前、空港で立ち食いそばをダグラスと食べながら「ところで例の(偽札)原盤がまだ見つかっていないだが…」と何気なく装い話題をふる。ダグラスを疑いながらも、今のダグラスならかつて「犯罪現場から押収した金から一部横領したNYの汚職警官」時代と違い原盤を還してくれるはず、と信じる。二人が「なにもなく」最後に別れたあと、高倉がプレゼントの包みを開けワイシャツの下に原盤をみた時、驚きと嬉しさの入り交じった表情をして(普段の静かな彼ならしない大声で)ダグラスに呼びかける。そしてそれをみて嬉しそうに手をふるダグラスが圧巻。「証拠品(原盤)発見者」が高倉になることで警察での功は彼に渡る。ダグラスは高倉に華(戦功)を譲り、高倉はダグラスを信じて敢えて何も言わなかったという二人の最終的な結論。
縦社会日本の官僚的サラリーマン警官と、能力さえあれば出世できるが犯罪の証拠品を失敬するのに罪悪感もないアメリカ警官。この二人が「文化の壁」を越えてひとつになる作品。
映画は虚構世界だが「嘘の中にも真実があり、真実の中にも嘘がある」仮説を表現する愉しいツール。


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