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血液型差別者物語特集
2
:
灼熱の炎
◆V2DwkA8pj2
:2016/05/22(日) 16:28:18 ID:9lMn/D3E0
【男の純情? 続編】
コウタに足払いを掛けられて横たわっているA子は、恐怖のあまり体が硬直していた。
コウタは座り込んでA子にもっと近づこうとするが、勢いよく走ってくる音が聞こえた。
コウタが振り向いた途端、走ってきたB男がコウタに飛び蹴りを食らわせた。
コウタは痛さのあまり、動けなくなったが、B男の顔はしっかり見ていた。
B男「A子、大丈夫か?早く逃げよう」
A子の胸の中は一気に暖かい感じが漂った。
B男はA子と肩を組みながら、A子の自宅の方向へ走り出した。
コウタが動けないうちに自宅へ着かないと、追われて自宅の場所を知られてしまうと思い、先程まで動けなかったA子も頑張って走っていた。
ようやくA子の自宅に着き、A子はB男に礼を言って別れた。
次の日、コウタはB男のクラスメイトや担任に、B男に蹴られたことを告げ口していた。
本当はコウタが居る学校には来たくなかったA子は、コウタが皿恨みで何かすることを予測していたので、投稿してB男のクラスを様子見していたので、すかさず声を張り上げた。
A子「この男は昨日、あたしに酷いことをしようとして蹴られた。B男は悪くない!」
B男のクラスメイトはコウタとA子のことを知らないので、どっちが正しいのか判断に困っていたが、A子に付いてきていたA子の友達は、コウタが普段からA子を追い回していたことを話した。
B男のクラスに居るB男の友達も、B男が理由なく暴力を振るう男ではないことを話した。
こうしてコウタは誰からも信用されなくなり、元々少なかった友達も離れ、独りぼっちになった。
そして担任から退学を告げられた。
A子とB男は、これ以上何かしたらコウタのしたことを警察に話すと警告した。
そして二人は手を繋ぎながらコウタのもとを去っていった。
A子とB男は、花見、バレンタイン、クリスマス等を毎年、二人で共に過ごして幸せそうにしている。
それを隠れて見ているコウタは、悔しいが二人に近付くことは出来ない。
法律に触れない方法で復讐をしようと考え、ついにこんな行動に出た。
コウタ「俺B型だけどさ、A型の女ってどう思う?つまらなくて陰湿で、きもくない?」
こんなことを、自分が元通っていた大学の生徒たちの登下校中に近付いて言い始める。
こうすることで、A型とB型の相性が最悪だということを植えつけ、A子とB男が交際していることは恥ずかしいことだと、周りの生徒に言わせようとしているのだ。
しかし誰も相手にしない。
「きもいのはお前。くせーんだよ」と言う者も居る。
しかしコウタはめげず、風呂にも入らず、周知活動を続けていた。
インターネットの世界でも、質問コーナーで自分をB型男性だと名乗り、A型女性を悪く言っていた。
コウタの本当の血液型は誰も知らないが、そんなことは誰も興味を持たなかった。
数年後、やがてA子とB男が結婚式を挙げる。
ウエディングドレスを着て幸せそうに笑うA子は、ものすごく美しかった。
コウタは何年経った今も、A子に未練を持って悔しがっていた。
インターネットでこんな書き込みをする。
『僕は自分の妻がA型の子供を妊娠したらおろさせます。何型を結婚すればA型は作られないのでしょうか?』
返事はこんなものばかりだ。
『お前みたいな奴と結婚したがる女は居ないから心配するな』
『血液型を気にする人キライ』
コウタは精神病になっているが、病院に連れて行こうとする優しい者はコウタの周りには居ない。
家に引きこもって体を動かさないコウタは筋肉がものすごく衰えている。
生活習慣病にもなっているが、本人も気付かない。
生涯を閉じるのは時間の問題だ。
3
:
灼熱の炎
◆V2DwkA8pj2
:2016/05/22(日) 16:36:24 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(1/3)
O男とO女は幼馴染で長年付き合っていたが、O男が女優の卵・サアヤと知り合って好きになり、別れることになった。
しかし2ヶ月後、とある道端でサアヤが勢いよくO男に背を向けて去っていったので、それを20mほど離れた場所から見ていたO女が、O男に何があったのかと尋ねる。
O男「サアヤに振られた。俺がO型らしい性格じゃないのが気に入らないって言われた」
O女「別れた?!O型らしい性格って何?」
O男「明るくて一途でリーダー的で。俺には全部当てはまらない。サアヤはA型で綺麗好きだと自分で言ってるけど、行動も本当にその通りだった」
O女「長所を自分で言っちゃう人って珍しいね。あ、もし時間があるなら一緒に近くの喫茶店に行かない?」
O女は、O男とサアヤの破局が嬉しかった。
喫茶店でO女はO男に今も惚れていることを打ち明ける。
こうしてO男とO女が復縁して、幸せになった。
と、思ったが!!!
復縁してから一週間ほどでサアヤがO男に付き纏ってくるのだ。
O男を振った数日後に、自身がO男を好きだったことに気付いたからだ。
それなのに、自分と別れたあとにすぐにO女と付き合ったのが気に入らないらしい。
撮影の仕事がないときは常に、O男の家の近くに立っていたり復縁を求める手紙を送ったりしている。
O女には「この泥棒猫!だらしないくせに人の男を取るな!」という罵倒を、O女を見かけるたびにしている。
O男はサアヤに、これ以上嫌がらせを続けるなら警察に訴えることを伝えた。
するとサアヤは別で恋人になってくれる男性を探し、とある男性と付き合うことになった。
このおかげで、サアヤはO男とO女に連絡すら入れなくなった。
サアヤは、O男が違う女性に心が惹かれてしまった痛い記憶があるせいで、今の彼氏の心を繋ぎ留めたい一心で、付き合って間もないころから自身の裸動画を彼氏に送ったりしていた。
しかし数ヵ月後には、サアヤはその彼氏が嫌になり別れを告げる。
だが、その彼氏はサアヤに付き纏うようになってしまった。
【続く】
4
:
灼熱の炎
◆V2DwkA8pj2
:2016/05/22(日) 16:38:21 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(2/3)
O男は数ヶ月振りにサアヤから連絡が来て、護衛を頼まれた。
O男「O女、悪いけどサアヤの命が危険だから、ストーカーから守るためにサアヤのところに行く」
O女「それならあたしも行く。護衛は人数が多い方が良いでしょう」
O男「それはまずい。O女とサアヤが喧嘩をしそうだ」
O男は歩いてサアヤの家へ行き、サアヤの仕事場(撮影現場)まで一緒に歩き始めた。
O女は男装してサアヤにばれないようにし、二人から10mほど離れた後ろからついて歩いている。
サアヤの仕事場まで歩いた後、O男は自分の仕事場に向かって行った。
O女は仕事が休みなのでそのまま帰宅。
そしてO男が仕事を終えたあと、サアヤの仕事場へ向かった。
O男はサアヤの撮影を見ながら少し離れたところで待機していた。
サアヤは仕事を終えて帰宅準備をする。そこへ女優仲間が話しかける。
女優仲間「あそこで待ってる人って彼氏?」
サアヤ 「うん。今日から元彼が近付かないように守ってくれることになったの」
サアヤは自分の知り合いに、O男を現在の彼氏だと言っている。
この会話、O男に聞こえていたらO男は激怒しただろう。
サアヤはO男と一緒に自宅に向かう途中、送り向かいをしてくれた御礼がしたいと言い、O男をレストランへ誘う。
サアヤは稼ぎが良いので、自分とO男の分、高いメニューを頼み奢るつもりでいる。
男装して後ろから付いてきていたO女は、別の席に座って安いメニューを頼む。
サアヤ「こうやって二人で食事するの何ヶ月ぶりだろう」
O男 「今晩の食事、助かったよ。ありがとう。仕事、すごい頑張ってたね」
サアヤ「頑張ってるの分かる?嬉しい。やっぱあたしA型だから、仕事も家事も完璧にこなすんだよね。そういえばO男の彼女は何型なの?」
O男 「O型」
サアヤ「O型同士って相性いいの?お互いに家事とか嫌いそうじゃない?家の中とか凄い汚くなりそう。でもそんなO型とA型は凄く合うと思う。A型が家を守って、逞しいO型が外でいっぱい稼いでくるの。凄い理想だなあ」
O男 「俺は全然、逞しくないから」
サアヤ「そんなことないよ。O男はO型らしいよ」
O男 「そうか?それじゃ明日も仕事だからそろそろ帰るよ」
O男とサアヤは、サアヤの自宅に向かい一緒に歩く。
また10mほど後ろからO女が付いて歩く。
サアヤを自宅へ送った後、O男はO女と合流する。
O女「あの人変だよね。ストーカー対策の相談をしてなかった。それどころか、O男に『私は素晴らしい女性です』と訴えてるよね」
O男「あの会話は俺も困った。だけどサアヤに再び惚れることはなさそうだけどな」
次の日もそのまた次の日も、O男はサアヤの仕事の行き帰りを歩いて送っていた。
ある日、ついにストーカー男が姿を現した。
サアヤ「B男、もう近付いてこないでよ!O男に手を出したら承知しないから!」
B男 「俺の気も知らないでこの男といつもいつも歩きやがって!」
O男はB男のみぞおちを殴って気絶させ、道路の脇にそのまま寝かせ、サアヤの手を引いて足早に逃げた。
男装して後ろから付いてきていたO女も、B男に姿を見られることに抵抗を感じ、走って二人を追ったが、二人に近付きはしなかった。
サアヤの自宅に着いたO男は、まずサアヤの家の玄関へ入った。
O女は外で待機。
【続く】
5
:
灼熱の炎
◆V2DwkA8pj2
:2016/05/22(日) 16:39:18 ID:9lMn/D3E0
【ストーカーされたストーカー】(3/3)
O男 「ストーカーのこと、警察に相談しないのか?」
サアヤ「実はB男と付き合ってるとき、浮気されたくないから裸の画像をメールで送ってたの。警察に言ったらそれをインターネットにアップするし、警察にも見せるって言ってる」
O男 「そこまで好きだった相手を何故嫌になった?」
サアヤ「あのころは寂しさのせいで、誰かを傍に置いておきたかったの。B男自体、凄く好きというわけではなかったと思う。B型だから、性格があっさりしてるから、飽きたときはすぐに去ってくれると思ったのに。凄く付き纏われて、裏切られた気分…」
寂しさとは、O男と別れた寂しさのことだ。
O男はその意味が分かっていたのでその部分には答えなかった。
O男 「護衛は俺以外に居ないのか?俺も毎日こういうことが出来るとは限らない。サアヤは男の友達が何人か居るだろう」
こう言ってO男はサアヤの家の玄関から外へ出て、O女と合流する。
O男はサアヤと会話した内容をO女に伝えた。
O女はイライラしていた。
自分とは違う血液型を馬鹿にし、自分の血液型は最高だと訴える姿勢、O男と別れるときは[O男はO型らしくない]と言ってたくせに、今になって言ってることを変えたこと、そうしながら復縁を迫っていることが気に入らなかった。
O男がサアヤになびくことはないのは分かっているが、自分の恋人に近付いてきすぎる女は良く思えないのだ。
サアヤは近間や遠方から、友達の男性たちを護衛に呼んだ。
しかし護衛の男性たちはサアヤに腹を立てていた。
男性たちはサアヤの身を守ろうと必死だったが、肝心な本人が仕事以外でも夜に外出をしたがるし、家に鍵も掛けないのだ。
サアヤは護衛のおかげで[もうB男が近付いてこなくなった]と判断し、出かける時だけ誰かに付いてきてもらえばそれで良いと思い、危機管理能力が薄くなっていったのだ。
そのため友人の男性たちは護衛を辞めてしまい、サアヤはO男だけを頼るようになった。
サアヤはO男に自身のブログを紹介する。
女優の卵だから顔画像を載せながら記事を書き、ファンを募っているのだ。
O男はサアヤのブログを、義理で一度は見ようと思い開いてみた。
記事にはこう書かれていた。
『私はA型で几帳面なので部屋の掃除をきちんとします』
部屋の画像も載っていたが、本当に綺麗だった。
サアヤはこれを見せることで、O男が再び自分に惚れてくれるだろうと思っていた。
しかしO男はサアヤに惚れることは無く、護衛のために一緒には歩くが用事が済んだらすぐに去ろうとするので、サアヤはとうとう切れてしまった。
サアヤ「あんなだらしないO型女のどこがいいの!あの女は振られたくせに近付いたストーカーでしょう。そんな女がどこ魅力的なの!!」
O男 「なんだよ。ストーカーはお前の方だろ!お前こそB男とやってること変わらないぞ!」
サアヤ「忘れたの?あたしたちの破局は、あたしが振ったせいよ。だからあたしは振られても近付いてくるストーカーとは違う!!」
O男 「どっちが先に振ってようと今は関係ない!もう俺に関わってくるな!」
O男は電話番号もメールアドレスも変更した。
それをサアヤには教えなかった。完全な絶縁を決意したのだ。
それを隠れてみていたB男は、O男が連絡先を変更したことは知らないけど、完全にサアヤと絶縁したことは分かったので、数日後にサアヤの家の郵便受けにこういう手紙を入れた。
『O男です。あのときは悪かった。今夜きみの家に行くから鍵をかけないで待っててほしい』
サアヤはその通りにしたため、B男はサアヤの自宅に侵入し、サアヤを刺し殺してしまった。
このことは大きなニュースになる。
このニュースを見たO男とO女は勿論驚くが、二人には悲しみの感情は無い。
そしてインターネットにはサアヤの裸の画像がアップされていた。
O女「正直、もう私たちは何もされないことが分かってホッとしてる。私たちはこれから笑って過ごそうね」
O男「ああ。実を言うと今だから言えるけど、サアヤと別れるとき、俺は本能的にO女の家の近くに歩いてたんだ。だから俺はサアヤと付き合ってるときも、一番好きなのはO女だったんだと思う」
O女「だから近くに居たんだね。嬉しい。もう他の人に惚れないでね。あの時はサアヤに新鮮味を感じただけでしょう?」
O男「本当に申し訳なかった。違う女と付き合ったことでO女が最高の女性だということに気が付いた。俺は血液型に拘らない女が好き」
こうしてO男とO女は末永く幸せに暮らした。
【完】
6
:
灼熱の炎
◆V2DwkA8pj2
:2016/05/22(日) 16:40:48 ID:9lMn/D3E0
【拘ったばかりに】
小学生の学校帰り。
O子 「えー、A子の両親ってABとOなの?それ相性悪いから離婚するんじゃないの?」
A子 「結婚してから13年、仲いいから大丈夫だよ」
O子 「A子の弟はB型でしょ?喧嘩多くない?」
A子 「姉弟だから喧嘩はするけど、多いのかな?」
O子 「あたしはB型とAB型が嫌い。A子の弟は顔見るだけでムカツクもん」
A子は気分が悪かった。
O子に何もしてない弟が悪く言われたからだ。
これをAB子に愚痴った。
次の日。
O子 「おはよう。ねえねえ、A子、AB子、今日帰ったら、お菓子屋行かない?遠足のおやつ買おうよ」
A子 AB子「行かない」
O子 「なんで?!」
A子 「AB子と二人だけで行く」
AB子「O子はあたしのこと嫌いなんでしょ?あたしAB型だもん」
O子 「ちがうよ!A子の弟が嫌いだと言ったんだよ」
A子 「嘘つき!B型とAB型が嫌いと言ったくせに!」
こうして遠足は、血液型に拘るO子は孤立することになった。
7
:
いつでもそばに
:2025/08/29(金) 09:38:46 ID:caz28euA0
献血をする会場で。
看護婦「あなたはO型ですね。今日は400㍉の献血をされますか?」
O子 「はい」
O男 「俺と同じ血液型だったんだね」
O子 「今まで調べたことがなかった。関心がなくて」
O男とO子は大学生時代から同じ会社で働く同級生で親友。
O男はその会社の会長の孫であり、社長の息子であるため、そして仕事が出来るため、高給取りである。
同じ会社で働く同い年のB子は、よくその二人の様子を見ていた。
B子「O子はO男を好きそうなのに、血液型に関心がないなんてね」
A子「O男はO子をどう思ってんだろう。指でハートマークとかやってるよね」
B子「・・・。ふざけ半分でしょう」
O子の友人であり同い年の同僚のAB子は、仲は良いけど恋人にはならないO子とO男を不思議に思っている。
次の日、会社でO子とAB子が会話をしている。
AB子「どうして二人は付き合わないの?」
O子 「私の方からデートに誘うと、全部断られて…」
AB子「でもO男だって自分からO子にちょっかいかけたりしてるよね」
O男とO子、そしてO子とAB子は特に仲が良いが、他の同僚とも仲良くしている。
O男「今日は祖父の手伝いで残業になる。O子は疲れただろうから家でゆっくり休んで」
O子「ありがとう。O男も体を壊さないでね」
O子はO男に頼まれたら仕事を手伝っても良いと思っているが、自分から手伝ってミスしたらただの出しゃばりになると思って手出しをしなかった。
O子が帰った後、B子が近付く。
B子「O男、私もその手伝いをやってみたい」
O男「それは悪いよ」
B子「いいの。私がやりたくてやるんだから」
O男「じゃあこれとこれをお願いしようかな」
B子はO男の仕事をしっかり把握し、手伝うのが当たり前のようになった。
A子「B子は最近、彼氏と会ってないの?」
B子「彼氏は忙しくなったせいか、会っても少し話すだけだから、仕事に時間を取ってた方がいい」
O子「B子は最近、O男の仕事を手伝ってるようだけど、役職に就こうとしてるの?」
B子「違うよ。O男が大変そうに思ったから、自分の出来る範囲で手伝ってるだけ」
そして社員が帰宅した後、会社に残ったB子はO男に相談をし始めた。
B子「O子は私がO男と仕事してるのが気に入らないみたい」
O男「なんで?」
B子「私とO男がどんな仲なのか聞かれたけど、その時の顔と口調が怖かった」
O男「みんなと友達でもあり同僚でもあるけど、O子ってそんな女かな?」
B子「あ、私もO子が悪い人じゃないのは分かる。だから怒ってたように見えたのは勘違いかもしれない」
O子の発言を悪いものと思えるように塗り替えながら相談を持ち掛けるB子は、O男の仕事を手伝いながら心の距離を縮めていった。
O子も「O男の仕事が誰かの助けが要るほど大変なら手伝おうか」と言っても、B子が「私がやるから大丈夫」と遮る。
B子は「O型はリーダーシップがあって頼りになる」とか、「大らかだ」等、O型のことを褒めまくった。
O男は自分が受け入れられてる感じがして、B子と一緒にいるのが心地よくなっていた。
O男もB子に彼氏が居ることは知っていたが、B子と仲良くなることに躊躇いはなかった。
8
:
いつでもそばに
:2025/08/29(金) 10:18:47 ID:caz28euA0
AB子「B子ってO男のこと好きなの?」
B子 「人として好き。男性として好きなのは彼氏だけ」
O男 「そういう話でB子を困らせないでほしい」
AB子「一緒に居ること多いから聞いちゃった」
B子 「仕事でだから」
O子 「私たちがO男の仕事を手伝うのはダメなの?」
O男 「O子の気持ちは重く感じる。恋愛感情で言ってるだろ」
O子 「だったらなんで、そっちから頻繁に話しかけたりハートマークとかしてきたの?」
O男 「単なる遊びだよ。大人なら気付け」
AB子「好かれたくない異性に思わせぶりしてたの?」
O男 「思わせぶりのつもりもない。B子は本当に俺の仕事を手伝いたくて下心がないから、受け入れてる」
B子 「私が迷惑かけてるから辞めるしかないかな」
O男 「それは違う!気にしないでくれ!B子が辞めたらO子にも辞めてもらうから!」
これ以上揉めてもどうにもならないと判断したO子とAB子は帰宅した。
その後もずっとO男とB子は会社に残り、一緒に過ごすことが当たり前になっていた。
そして皆がオフィスに居る昼間、B子がO男に寄っていく。
B子「昨日、彼氏と別れた」
A子「あんな良い人と別れたの?」
B子「辛かったけど、やっぱりB型の私はA型の男とは合わない」
そして数日が経ち、O男からB子に告白して交際が始まる。
数年間仲良くしてたO子の傷は深いが、B子とO男はO子の目の前でも戯れていた。
実はAB子には他の職場で働く双子の弟が居て、O子とも面識があり、好意を持っていた。
それでAB子の弟AB男は、O子とAB子を交えて食事がしたいことをAB子に伝えた。
AB男とO子は次第に仲良くなっていき、AB男からの告白で交際が始まった。
AB男「AB型は変で嫌う人が多いと思って、なかなか気持ちを言えなかった」
O子 「そんなの気にしないよ。もっと早くAB男と知り合ってれば、あんな男を好きにならずに済んだのに」
AB子「あんな性悪女を好きになる男だもんね。B子が『私が迷惑かけてるから辞める』って言った時、O男に引き留められるのを計算してたっぽいし。私とO子にあれ以上何も言わせないようにする策略を感じた」
O男とB子は、高級レストランで食事をしていた。
O男「俺と結婚して仕事を辞めてほしい。ずっと家に居てほしい」
B子「それって専業主婦になれってこと?」
O男「家政婦が居るから、家事もしなくていいよ」
B子「じゃあ遊び放題?」
O男「そうだよ。稼ぐのは俺に任せて」
こうして二人の結婚が決まった。
二か月後の結婚式は豪華だったが、O男は皆に好かれる性格と言うわけではなく、B子も嫌われ者なため、両家の親族と会社で役職に就いてる人しか祝いに来なかった。
B子と仲良くしていたA子も、B子が「A型の男と合わない」と言ったことで、性別は違えど同じA型の自分も否定されたような気持になったため、B子の結婚式には行かなかった。
こうしてB子にとって労働も家事もしない、夢の結婚生活が始まった。
9
:
いつでもそばに
:2025/09/01(月) 09:40:31 ID:caz28euA0
B子とO男は、結婚式が終わって翌日から、新婚旅行で海外へ行っていた。
高級ホテル、豪華な食事、きらびやかな夜景。
B子はこれ以上の幸せはないと思い、旦那であるO男以外の人のことはどうでも良くなっていた。
O男「B子が血液型の話をたくさんしてくれるおかげで、話が楽しい」
B子「そうなの。O型同士よりO型とB型の方が相性いいの。O子はそれに気付いてないの」
O男「好きなのはそこだけじゃないよ。全部かな」
B子「嬉しい。旅行 終わってもずっと楽しい話をしようね」
数日後に旅行から帰宅し、すっかり疲れたB子は先に布団に入り、深い眠りについた。
O男はそんなB子の手をそっと握り、B子の頭の部分のベッド柵に近付けた。
翌朝、B子は昼近くに目を覚ました。
起き上がろうとしたら、両腕がベッドの柵に手錠で繋がれていた。
B子「これどういうこと?O男は?」
O男は食事を持ってB子が繋がれてる部屋に入ってきた。
O男「ずいぶん寝てたね。可愛い寝顔だったよ。B子は寝たきりだから、飲み込みやすい食事にしたよ。食べさせてあげるね」
B子「これO男はやったの?なんで?」
O男「父に頼んで在宅の仕事を主にやるようになった。会社に出勤はたまにでいいから、ここで仕事をする。B子にはいつでもそばに居てほしいから」
B子「だからってこれは異常でしょ。手錠を取ってよ」
O男「B子は彼氏が居るのに俺に乗り換えたじゃないか。だからまた好きな男を作られるかと思って不安なんだよ」
B子「これじゃ風呂もトイレも行けないよ」
O男「防水シートを敷いてるから、好きな時に出して。俺そういうの見るのも趣味だから」
B子「ええ?!」
O男「一日に一回、俺がB子の体を清拭するし洗髪もするから」
B子「お手伝いさん助けて!!」
O男「そんな人居ないよ。俺は家事も炊事も出来るから」
B子「家政婦が居るって言ったくせに騙したの?」
O男「嘘も方便だよ。仕事や家事をしない生活は送れてるじゃないか」
B子「O型がこんな陰湿だなんて信じられない」
O男「母がA型だからその影響かも」
B子「親の血液に拘らないで!O型とB型は明るいもの同士だから、こんな鎖を外して!」
O男「どんな時も血液型の話をするB子がますます好きになるよ」
10
:
いつでもそばに
:2025/09/01(月) 10:02:17 ID:caz28euA0
B子の手錠が外されることはなかった。
B子「こんなことならO子から取るんじゃなかった。O型同士だって相性いいから、O子のとこ行って」
O男「O子は俺とB子が一緒になったことで、俺に話しかけてこなくなったし、最近 彼氏と同棲始めたから、短時間バイトの仕事に転職して家事に時間を費やすようになったよ」
B子は数日間の拘束に耐えられなくなり、舌を噛んで絶命した。
O男はB子の遺体を自宅地下の冷凍室で保存し、仕事をしながら眺めている。
B子の親や親戚は放任主義なため、気にも留めない。
B子の元彼氏は新しい彼女と毎日を楽しんでいた。
O子とAB男は結婚し、AB子がO子の義理の姉になったことで、親戚の行事でも会うようになった。
AB子「AB男が良い人を見つけたのは嬉しいけど、私も誰か見つけないとなー。AB男の友達で誰か良い人居ないか?」
AB男「俺の友達で出会いを求め始めた人が居るから、今度会ってみるか?」
AB子「おお!嬉しい。じゃあその人と私の休みが合う時に会ってみる。お前も同伴してね。O子にも同伴してほしいな」
O子 「分かった、行くよ。なんだか楽しみ」
AB子と初対面した男性はすぐに意気投合して、付き合いが始まった。
AB子とA子は、今もO男の祖父の会社で働いている。
しかし誰も、O男とB子に関心を持たなくなった。
O男「B子を眺めていられるけど、でももう、血液型の話は出来ないんだな」
段々O男は、仕事に手が付かなくなった。
時期経営者として期待していた祖父と父は、O男に我慢が出来ず、解雇してしまった。
後継ぎにO男の従弟にあたる男性を選んだ。
O男「俺は自由になった。B子と血液型の話をするために、いくよ」
O男は地下の冷凍の電源を切り、家じゅうに灯油を撒いて、家の中に居たまま火を着けた。
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