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憲法 法律

117NAME:2016/09/26(月) 01:00:40
百田尚樹氏「中国の尖閣上陸は年内か来年」 花田紀凱氏「日本の憲法学者はガラパゴス学者」 櫻井よしこ氏主宰「言論テレビ」4周年記念鼎談 
2016.9.25 23:33更新
http://www.sankei.com/politics/news/160925/plt1609250020-n1.html

ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」は25日、東京・永田町で放送4周年を祝う集会を開催し、櫻井氏と作家の百田尚樹氏、「月刊Hanada」編集長の花田紀凱氏が「日本は憲法改正でこんなに変わる」をテーマに議論した。

 櫻井よしこ氏「憲法改正の発議は衆参両院で3分の2の賛成が必要で、7月の参院選の結果、そのラインに到達した。憲法改正について真剣に議論をしなければいけないにも関わらず、国民の間での憲法改正の議論がほとんど盛り上がっていない」

 百田尚樹氏「憲法は国民が持つ文化、正義感、いろんな生活、考え方が凝縮したものがその国の憲法だ。憲法はその国の国民が作るのが当たり前。ドイツは49回憲法を改正して自分たちの憲法に作り替えた。日本は70年前に連合国軍総司令部(GHQ)が無理やり与えた憲法をそのまま残している」

 櫻井氏「米国に作られて、それを日本人が作ったという形にさせられ、そのことを日本国民に知らせてはいけないという非常に厳しい検閲制度を敷かれた」

百田氏「憲法草案は何日でできたか。1週間だ。法律すら知らない人たちが、1週間で一つの国の憲法を作れといわれた」

 花田紀凱氏「米国自身も日本が主権を回復した暁には、当然変えるだろうという前提で作った」

 櫻井氏「憲法は国を縛るものだから、憲法を変えることはけしからんという憲法学者がたくさんいる」

 花田氏「憲法学者は憲法が法律にかなっているかだけしか考えていない。憲法学者はガラパゴス学者だ」

 百田氏「憲法は絶対に不変のものではない。その時代の人々の考え方、国際情勢に応じて変化しなければならない。本当の意味での正しい憲法学者は今、憲法がこの国にとって正しい形をもてるかどうかを考えることだ」

118NAME:2016/09/26(月) 01:41:07
 櫻井氏「問題は憲法9条2項で『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』とある。日本は軍事的なことは手段は持たないし、戦う権利は認めないというようなことを書いてある。ここから生まれる精神は国としては戦わないということだ。現実に自衛隊がいるが、自衛隊は憲法に書かれていない」

百田氏「年内、あるいは来年に中国の尖閣上陸は十分起こりうる。シナリオはいろんなパターンがあるが、中国の偽装漁民が自分の船を壊すかなんかして緊急避難という形で尖閣に上陸する。海上保安庁と自衛隊がそのときに中国軍艦の尖閣上陸を阻止できるかどうか。ここは日本の勝負の分かれ目だ」

 花田氏「米国の中国専門家たちの方が危機感をもっている。『中国は必ず来る』と言っている。今は日本の固有の領土だといっているが、軍艦が攻めてきた場合、あるいは上陸された場合には、日本としては中国との交渉につかないといけない。交渉につけば中国はもうしめたもの。固有の領土というところから、日本が一歩引いたことになる」

 櫻井氏「こういう状況の中で私たちは自力で、自分の国の国民、自分の国を守るという態勢を作らないといけない。そのためには憲法改正だ」

 花田氏「国民投票まではいけると思う。国民投票をやって勝てるという状況をどうやったら作られるのか。メディアはどんなことをできるか。今のままで国民投票をやっても負ける」

 櫻井氏「日本国は今、危ないところにきていて、中国がぎんぎんの目でみているということを肝に銘じてもらいたい。皆さんに憲法改正について考えてほしい」

119NAME:2016/09/26(月) 20:44:47
三浦瑠麗がシールズ奥田愛基を諭して黙らせる!【面白激怒ニュース】
https://www.youtube.com/watch?v=OffdCQImMfE

小林:軍隊とは、とにかく、アタックできるかどうかということ。盾と矛がどちらもある。自衛隊は、盾だけあるけど矛が無い。ということは、自国から追い出すことはできるが報復は出来ない。 田原:この、報復ができない国っていうのは、やたらに弱い国よ。(笑) 小林:相手からしたら、侵略ヤリ放題、だって、侵略しても、引き下がれば絶対攻撃されないから。何遍でも何遍でも侵略していいんだから。(笑) パーッと逃げたらリスクが無い。 片山:中国は、それが分かってるからどんどん尖閣に来る。 田原:それでいいの?それでいいのかって。

120NAME:2017/01/06(金) 00:18:34
共謀罪の問題点は、「新聞赤旗」の過去記事をご覧になるとよくわかります。共謀罪の本質は、“犯罪が行われなくても「犯罪を共謀した」というだけで処罰をするというところ”なのです。刑罰は、犯罪行為が実行された場合のみを対象とする原則が確立されているはずですが、共謀罪は“単なる発言だけ”で処罰することが出来るのです。
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=121778

121NAME:2017/01/13(金) 13:14:59
三島由紀夫「憲法9条2項がいけない」「日本人はごまかし、ごまかし生きてきた」 TBS「NEWS23」でも放送
2017.1.12 23:41更新
http://www.sankei.com/entertainments/news/170112/ent1701120021-n1.html

作家、三島由紀夫(1925〜70年)が自決する9カ月前の昭和45年2月に死生観や憲法観などを語った未発表の録音テープの一部内容が12日、夕方のTBS系報道番組「Nスタ」に続き、夜の「NEWS23」でも放送された。番組で公開された音声の内容は次の通り。

 ■自身の小説について 三島「僕の文学の欠点は、小説の構成が劇的すぎることだと思うんです。ドラマチックでありすぎる。どうしても自分でやむをえない衝動があるんですね。大きな川の流れのような小説は僕には書けない」

 ■川端康成について 三島「川端さんの文章は、ある場合は睡眠薬が助けてくれるというのもありますけどね(笑)。でも、ジャンプするのがすごいんですよ。怖いようなジャンプをするんですよ。僕、ああいう文章、書けないな。怖くて」

 ■死について 三島「死がね、自分の中に完全にフィックスしたのはね、自分の肉体ができてからだと思うんです。死の位置が肉体の外から中に入ってきた気がするんです」

■憲法9条について 三島「僕、憲法9条が全部いけないって言ってるんじゃないんです。つまり、人類がですね、戦争しないってことは立派なことです。第2項がいけないでしょ。第2項がとにかく念押しの規定をしているんです。アメリカ占領軍がね。念押しの指摘しているのを日本の変な学者がね、逆解釈してね、自衛隊を認めているわけでしょ。そういうことをやって、日本人はごまかし、ごまかし生きてきた。二十何年間。で、僕は大嫌いなんですよ、そういうことは。僕は、人間はごまかしてね、そうやって生きていくことは耐えられない。本当、嫌いですね」

 ■自らの行動について 三島「僕の小説よりも僕の行動の方が分かりにくいんだ、という自信がある。僕が死んでね、50年か100年たつとね、『ああわかった』という人がいるかもしれない。それでも構わん」

 ■死生観について 三島「生きているうちは人間みんな、何らかの意味でピエロです。人間は死んだときに初めて人間になる。人間の形をとる。死んだときに。なぜかって、運命がヘルプしますから。運命がなければ、人間は人間の形をとれないんです。でも、生きているうちはその人間の運命が何か分からないんですよ」

122NAME:2017/01/13(金) 13:17:12
三島由紀夫:自決9カ月前の肉声…TBSに録音テープ
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e4%b8%89%e5%b3%b6%e7%94%b1%e7%b4%80%e5%a4%ab%e8%87%aa%e6%b1%ba%ef%bc%99%e3%82%ab%e6%9c%88%e5%89%8d%e3%81%ae%e8%82%89%e5%a3%b0%e2%80%a6%ef%bd%94%ef%bd%82%ef%bd%93%e3%81%ab%e9%8c%b2%e9%9f%b3%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%97/ar-AAlMhdm#page=2

作家の三島由紀夫が1970年の自決9カ月前に録音した肉声テープが見つかったとTBSが12日、発表した。英国の翻訳家、ジョン・ベスター氏と対談したもので、約1時間20分にわたり自身の死生観や文学論、憲法観などを語っていた。 TBSによるとテープは約3年前、アーカイブ推進部に保管されていた使用禁止扱いのテープ群から発見された。デジタルテープに複製されており、原本のテープは廃棄されたとみられる。

内容からベスター氏が三島にエッセー執筆を依頼し、その翻訳の参考にするためのインタビューだと考えられる。ベスター氏と三島の遺族がテープを聴き、本人の肉声と確認した。三島は小説「豊饒(ほうじょう)の海」の第3巻「暁の寺」の執筆を当日の朝に終えたと語っており、70年2月19日に録音されたものとみられる。TBSがテープを入手した経緯は分からないという。

 TBSによると、対談の中で三島は「死が肉体の外から中に入ってきた気がするんです」と死生観を語り、自身の文学を「僕は油絵的に文章をみんな塗っちゃうんです。僕にはそういう欠点があるんですね」と分析。また「平和憲法は偽善です。憲法は、日本人に死ねと言っているんですよ」とも語っているという。 TBSは12日の報道番組「Nスタ」と「NEWS23」でこのテープの内容を放送する。【丸山進】

123NAME:2017/01/15(日) 22:45:23
三島由紀夫「平和憲法は偽善。憲法は、日本人に死ねと言っている」 TBSが未公開テープの一部を公開・放送
産経新聞 1/12(木) 18:44配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000548-san-ent

作家、三島由紀夫(1925〜70年)が自決する9カ月前の昭和45年2月に死生観や憲法観などを語った未発表の録音テープの一部内容が12日夕、TBS系報道番組「Nスタ」で放送された。テープは東京・赤坂のTBS社内で見つかり、これまで「放送禁止」の扱いでアーカイブ部門の責任者が歴代、保管してきたという。

 TBSによると、テープには、三島が英国の翻訳家、ジョン・ベスター氏と日本語で対談した音声が約1時間20分にわたって録音されていた。三島がテープの中で、遺作となった小説「豊饒の海」の第3部「暁の寺」について「ちょうど今朝、朝の9時に、『暁の寺』というのが完結したんですよ」と語っていることから、45年2月19日に録音されたものとみられる。三島は「豊饒の海」第4部「天人五衰」を書き終えた直後の同年11月25日、東京都新宿区の陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で割腹自殺した。

 番組で放送された録音テープの内容は次の通り。

 ◯自身の小説について 三島「僕の文学の欠点は、小説の構成が劇的すぎることだと思うんです。ドラマチックでありすぎる。どうしても自分でやむをえない衝動があるんですね。大きな川の流れのような小説は僕には書けない」

 ◯死について 三島「死がね、自分の中に完全にフィックスしたのはね、自分の肉体ができてからだと思うんです。死が肉体の外から中に入ってきた気がするんです」

 ◯自らの行動について 三島「僕の小説よりも僕の行動の方が分かりにくいんだ、という自信がある。僕が死んでね、50年か100年たつとね、『ああわかった』という人がいるかもしれない。それでも構わん。生きているうちは人間はみな何らかの理由でピエロです」

 ベスター氏「神様がわれわれに…?」 三島「人形芝居をやらせている。人生でね、ひとつの役割をね、パペット・プレーを強いられているんですね」 また、TBSによると、テープにはこのほか、次のようなコメントが残されていたという。

 ◯自身の作品について 「僕は油絵的に文章をみんな塗っちゃうんです。僕にはそういう欠点があるんですね。日本的な余白がある絵ってあるでしょう。それが僕は嫌いなんです」

 ◯憲法について 「平和憲法は、偽善です。憲法は、日本人に死ねと言っているんですよ」

 ◯美について 「美とは、何か。自分の一回しかない時間を奪い、塗りつぶし陶酔する濃密なかたまり」

 ◯このインタビューについて 「これは、ひとつのコンフェッション(告白)なんです」

 ◯思想の主張について 「僕は今の日本じゃ、言葉を正すこと以外に道はないんだろうなって思い詰めている。文体でしか思想が主張できない」

 ◯子供時代の気持ち 「僕は、ショーウインドーで見た空気銃が欲しいね、欲しいねって友達と話していた。それが何十年かたって、どうしても鉄砲が欲しくなったのと同じでしょうか。あっはははははは。かかかかか」

124NAME:2017/01/22(日) 09:44:43
死後46年、やっと多くの日本人も解ってきた。9条2項を「前項の目的を果たすため国防軍を保持する」に代えるだけでいい。 「9条は理想だが、2項がいけない。ごまかしは嫌い」「平和憲法は偽善、日本人に死ねと言っている」TBS未公開テープ
http://www.honmotakeshi.com/archives/50427728.html#Q87oSzz.twitter_tweet_count_m

125NAME:2018/05/04(金) 00:27:47
【憲法記念日】群馬でヒトラーを模した安倍晋三首相のコラージュ画像が映し出される 俳優の宝田明氏、元朝日記者が講演
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%90%e6%86%b2%e6%b3%95%e8%a8%98%e5%bf%b5%e6%97%a5%e3%80%91%e7%be%a4%e9%a6%ac%e3%81%a7%e3%83%92%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%82%92%e6%a8%a1%e3%81%97%e3%81%9f%e5%ae%89%e5%80%8d%e6%99%8b%e4%b8%89%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%a5%e7%94%bb%e5%83%8f%e3%81%8c%e6%98%a0%e3%81%97%e5%87%ba%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b-%e4%bf%b3%e5%84%aa%e3%81%ae%e5%ae%9d%e7%94%b0%e6%98%8e%e6%b0%8f%e3%80%81%e5%85%83%e6%9c%9d%e6%97%a5%e8%a8%98%e8%80%85%e3%81%8c%e8%ac%9b%e6%bc%94/ar-AAwGyw0?ocid=iehp#page=2

憲法記念日の3日、群馬県高崎市の群馬音楽センターで、「第34回5・3憲法記念日集会」(5・3憲法記念日集会実行委員会主催)が開催された。 集会では、「ゴジラ」などの映画出演で知られるベテラン俳優の宝田明氏と、元朝日新聞記者で市民団体「九条の会」世話人の伊藤千尋氏が講演した。

 84歳の宝田氏は満州・ハルビン出身。「俳優として人間として」と題した講演で、自身の戦争体験を振り返り、旧ソ連兵に銃弾で撃たれた体験などから、「ソ連という国全体を否定してしまう。戦争は憎しみしか残らない」と述べ、「旧日本軍も同じだ」と続けた。 さらに、現職の国会議員のほとんどが戦争を経験していないとしたうえで、安倍政権の目指す憲法改正について、「しゃくに触る。私は怒っております」と語気を強めた。

 伊藤氏は「(憲法)9条は世界に広がっている。9条をほしがっている人が世界中にいるかもしれない」と話した。 壇上のスクリーンには、安倍首相をヒトラーに模したコラージュ画像が映し出して、安倍政権を批判する場面もあった。

128NAME:2018/08/27(月) 14:01:45
「日本の憲法が一度も改正されない理由はマインドコントロール」ジャーナリスト木佐芳男氏が講演
2018.8.27 09:00更新
https://www.sankei.com/west/news/180827/wst1808270004-n1.html

日本国憲法が一度も改正されていないのは、戦後の日本国民がマインドコントロールから解放されていないからだ-。こう主張するジャーナリストの木佐芳男さんが「マインドコントロールと憲法9条」と題し、松江市で講演した。読売新聞ベルリン特派員の経験を持つ木佐さんは、同じ敗戦国であるドイツとの比較を交えながら、戦後日本を占領したGHQ(連合国軍総司令部)が米国の戦争犯罪をごまかすミッションも持っていたとし、マインドコントロールからの脱却を訴えた。講演の主な内容は次の通り。

GHQの裏の目的に「米国戦争犯罪の糊塗(こと)」

 講演のタイトルに掲げた「マインドコントロール」は、なじみのない言葉かもしれないが、実は日常生活の中でごく普通に行われている。テレビの通販番組や2月14日のバレンタインデー、昨年から今年にかけて騒動になっている「モリ・カケ問題」もその一種ではないかと思っている。 日本が先の大戦で敗れ、GHQが日本をうまく統治するために使ったテクニックも、マインドコントロールだった。GHQの2大政策は、日本の非軍事化と民主化だった。日本が二度と戦争できないようにする、というものだ。だが、2大政策の裏に「アメリカの戦争犯罪をごまかす」という目的もあった。

 アメリカは、昭和20年3月に東京大空襲を行った。計画的、徹底的に焼夷(しょうい)弾で街を焼き、約10万人が亡くなった。それ以降も各都市を空襲で破壊し、最もひどかったのは広島・長崎への原爆投下だった。これらは、軍隊ではなく一般人を狙った攻撃で、国際法が禁じる戦争犯罪だった。これらを日本人が批判しないよう、ありとあらゆる手段を取ったのだ。

言論統制に太平洋戦争史の新聞掲載、公職追放…

 GHQが講じた最も基本的なマインドコントロールが、言論統制と焚書(ふんしょ)だ。非民主的、天皇制の賛美、米国の戦争犯罪を扱うような内容の書籍を集めさせ、燃やした。さらに、書物や新聞などにこうした内容が新たに書かれないよう、言論統制を徹底した。GHQの検閲対象は、学級新聞や個人の手紙にも及んだという。

 次に、「太平洋戦争史」と題した連載記事を、当時発行されていたすべての新聞に10日間にわたって掲載させた。「GHQが負けた日本に対し、どんな戦争だったかを教えてやる」という内容で、この戦争を「大東亜戦争」と呼んでいた日本人に突然「太平洋戦争」の呼称を強いた。その中では日本を「軍国主義者」と「国民」に分けて軍国主義者を悪者にし、日本国民をうまく統治しようとした。その一方、戦争をあおったはずのメディアは責任を不問にされた。存続させる代わりにGHQが思うように統制したのだ。これが、現在に至るまで深刻な問題を残している。

 さらに「公職追放」で、GHQが軍国主義者とみなした政治家や大学教授、大企業の経営者らを一斉に失職させた。これで約20万人が公の場から去り、そこへ左翼的な人物が入り込んでいった。問題なのは、公職追放に関する資料や研究があまりにも少ないことだ。GHQの言論統制や焚書などで失われた恐れもある。

129NAME:2018/08/27(月) 14:02:03
東京裁判とニュルンベルク裁判の違い

 日本人の心に大きな影響を与えたのが、東京裁判だった。連合国側はこの裁判で、日本人に「日本が侵略戦争を起こした」という罪悪感をすり込んだのだ。 私が、ドイツの戦後処理について、ドイツやその周辺国で時間をかけて取材をした際、「ドイツでは『侵略戦争』という言葉は使わない」と聞き驚いた。「侵略戦争」は歴史学上の専門用語で、一般に使われることはない、と。調べてみると、確かにドイツの戦争について書かれたものはたくさんあるが、侵略戦争という言葉はほとんど使われていない。

 両国とも同じ敗戦国で、日本では東京裁判があり、ドイツではニュルンベルク裁判があるなど、「同じようなことが行われた」と思っていたが、全然違っていた。ドイツでは「もう済んだことだ」と受け止められているが、日本ではいつまでも侵略戦争という言葉が残り、「戦争を起こして多大な迷惑をかけた」という罪悪感は強い。

天皇を“人質”に嫌々受け入れた9条

 いよいよ、「憲法9条」について話をしたい。憲法全体の草案を書いたのはアメリカ側だが、戦争の放棄や戦力・交戦権の不保持という内容の9条は、どういう経緯でできあがったか。 「GHQ最高司令官のマッカーサーと幣原喜重郎(しではら・きじゅうろう)首相が2人きりで話した際、幣原首相が『これ(9条)を入れたい』と言った」という趣旨の話が幣原の回想記に書かれている。だが(実際は)マッカーサー側からそれを言われたが、それだと国民が受け入れないから「幣原側から申し出たことにせよ」と言われたということを、幣原の長男がのちに語っている。

 「戦争をしない」というのはともかく、「戦力を持たない」という条文は、世界中の憲法をみても極めてユニークだ。なぜ、このような条文を日本が認めたかというと、「昭和天皇の地位を人質にして受け入れさせた」という見方がある。戦勝国側の当時の世論調査をみると、天皇に対するイメージは非常に悪く、米国調査では3人に1人が「処刑すべきだ」とし、「終身刑」「国外追放」を合わせると7割の人が「天皇として日本に置いておくわけにはいかない」という意見だった。 米側から「天皇を処刑してもいいのか」と暗に迫られ、それと引き換えにしぶしぶ受け入れたのが、9条の草案だったといわれている。

同じ敗戦国のドイツは自力で基本法を制定

 当時の国民やほとんどの政党は、この憲法をすんなり受け入れた。国はこてんぱんにやられ、「もう戦争はこりごりだ」という気分が蔓延(まんえん)していて、戦争をしない憲法、戦力を持たない憲法を歓迎したようだ。 その時、これに唯一反対したのが共産党だ。「戦力を持たない国にしてしまったら、もし敵が攻めてきたらどうする」という、まっとうな反対理由だった。とにかく、憲法は意外にスムーズに受け入れられ、今まで70年以上存続している。

 同じ敗戦国のドイツは、どうしたか。連合国側に対し「自分たちで基本法(憲法)を独自に作る」ということを認めさせた。実際、基本法を自分たちで作ったから、不都合があればいくらでも修正する。「戦力を持たない」などとは書いておらず、小さくても自分たちで軍隊を持つ。そこに、日本での自衛隊をめぐるような論争はない。 これまでに60回改正されたドイツの基本法と、一度も改正されていない日本国憲法は非常に対照的だ。

130NAME:2018/08/27(月) 14:02:20
ドイツにはない「平和教育」という言葉

 「平和教育」も、GHQのマインドコントロールの一つだ。ドイツには、平和教育という言葉はない。ベルリン特派員時代、ドイツ人女性の取材助手と話をしていて、「平和教育という言葉は聞いたことがない」と言われた。 調べると、そういう言葉も概念も、まず見当たらない。ただ、東西ドイツに分かれていた当時、ソ連や東欧側が「平和教育」という言葉を使って西側にプロパガンダを展開したことがあった。だが、「そんな言葉はインチキっぽくて受け入れられない」という意見を聞いた。

そんな「平和教育」が、日本でどうやって受け入れられたかというと、GHQの「太平洋戦争史」を教育の場に浸透させるためだった。子供たちにこの歴史観を教え込ませるためにやったのが、日教組の組織化だった。「日教組はGHQが組織した」という事実は、日教組自身が正史「日教組十年史」の中で書いている。

憲法9条のメリット、デメリット

 これらのマインドコントロールの結果、日本では戦争が「絶対悪」と考えられるようになった。憲法9条の「戦争をしない」「戦力を持たない」「交戦権を認めない」という、「絶対平和主義」だ。 護憲派は「過去73年間、日本が戦争をしなかったのは憲法9条があったから」という。しかし、これは空想に過ぎず、日米安保によって米軍が日本に駐留し、自衛隊もあったから日本で戦争がなかったのだ。

 9条のメリットといえるものはほとんどなく、デメリットは多い。例えば、イランイラク戦争。当時、イランの首都テヘランには日本人が250人くらい滞在していたが、いよいよイラクからミサイルが飛んできそうになると、各国政府は軍用機を飛ばしてそれぞれ自国民を脱出させた。ところが、日本は9条があったためにそれができない。絶望的な事態を救ってくれたのはトルコ政府だった。 現在でも、朝鮮半島で戦争が始まると、5万人ともいわれている韓国内の日本人をどう助けるか、という問題がある。このように、9条があるために自国民を見殺しにせざるを得ないようなことが過去にあり、これからも起こりうる。

 日本と違い、世界では戦争を「絶対悪」視していない。オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した際、記念演説で「戦争の中には、正しい戦争もあり得る」と述べた。その時に挙げたのがコソボの事例だ。ここではすさまじい民族間の戦闘があり、これを止めさせるため、NATO(北大西洋条約機構)が空爆を実行した。これで、曲がりなりにもコソボに平和が回復したのだ。オバマは「人道的介入」などという言葉で説明した。つまり、戦争を絶対悪とはしない考え方だ。世界を見渡すと、外交だけでは平和の回復が無理だという状況が実際にある。

131NAME:2018/08/27(月) 14:02:36
主流を占めてきた東京裁判史観

 GHQのマインドコントロールから脱するには「認識する」ことだ。過去に何が行われたか、自分たちの心がどうやって操作されたかを知ればトリックに気づく。 日本の戦後は、東京裁判によって作られた「東京裁判史観」という歴史観が主流を占めてきた。日本の侵略戦争を問題にし、それを反省する。アメリカの第二次大戦での戦争犯罪や、欧米列強のかつての侵略戦争などは一切気にせず、日本だけが悪かったとする考え方だ。この立場を取る者が日本の知識人であるかのように思われた時代がずっとあった。

 終戦から6年後の1951(昭和26)年、マッカーサーは米国議会で「日本の戦争は、主に安全保障のためだった」と公式に証言した。また、米大統領を務めたフーバーも「日本の戦争は自衛目的だった。仕掛けたのはルーズベルト政権側だった」と回顧録で述べている。だが、日本の大半のメディアは、こうした証言や著述を報じない。

改憲側がすべきことは、脱マインドコントロール

 イギリスで、EU離脱の是非を問う国民投票が行われた。日本で憲法を改正しようとする場合、このイギリスの国民投票は参考になる。EUからの離脱は、論理的に考えれば「とどまったほうがいい」。だが、感情的には「離脱したい」。この論理と情緒の戦いで、英国民は煽(あお)られ、情緒が勝ってしまったのだ。

日本で憲法改正をしようとすれば、国会で3分の2以上の議員が賛成し、発議すれば、国民投票にかけられる。憲法改正のメインは9条。制定時からは大きく国際情勢が変わって、北朝鮮からミサイルが飛んでくる恐れがあり、中国が尖閣諸島だけでなく沖縄も狙っているときに、自衛隊の存在を憲法に明記し、しっかり守れるようにするのか、そのようにすると戦争になってしまうからそのままで行こうと考えるか。

 人はなかなか論理的には考えられず、「改憲は戦争への道だ」「子や孫を戦争に行かせたくない」「兵隊にとられたら困る」などと不安を煽るほうが有利だ。護憲派は、必ず情緒に訴える。改憲派がなすべきなのは、戦後の日本はマインドコントロールされてきたという事実を理解してもらうこと。冷静に歴史を振り返り、「脱マインドコントロール」を戦略として展開することだ。

 木佐芳男(きさ・よしお) 昭和28年、島根県出雲市に生まれ、53年、読売新聞社に入社。ニューデリー特派員や憲法問題研究会メンバー、ベルリン特派員などを経て平成11年、フリーに。両親の世話のため25年に出雲市へUターンした。主な著書に「〈戦争責任〉とは何か」「『反日』という病」など。

132NAME:2018/09/22(土) 23:58:33
「3年ルール」期限迫り、派遣切りの相談続々 直接雇用に壁
2018.9.22 19:03更新
http://www.sankei.com/economy/news/180922/ecn1809220020-n1.html

同じ部署で派遣社員が働くことができる期間を一律3年と定めた改正労働者派遣法の施行から30日で3年を迎えるのを前に、派遣先から雇用継続を断られたり、雇い止めされる不安を訴えたりする悩みや相談が相次いでいることが分かった。今後「派遣切り」の増加も予想されることから、法の欠陥を指摘する声が出ている。

 学者や弁護士らが集まった「非正規労働者の権利実現全国会議」には、7月ぐらいから悩みや相談が相次ぎ、今月20日現在、計309件に上っている。 「3年間同じ企業で働いていれば正社員になれると勝手に思っていた。一体誰のための法改正なのでしょうか」。営業で働く男性(48)は同会議にこう打ち明けた。男性は派遣で働く企業から、3年の経過を前にした10月末で「契約終了」すると連絡を受けた。「強く言えない立場なので、次の派遣先の紹介を待つしかない」と諦めたという。

 改正法の趣旨について、厚生労働省は「派遣労働者のキャリアアップや直接雇用の推進を図り、雇用の安定と処遇の改善を目指す」と説明。派遣労働者を直接雇用した場合に1人当たり最大72万円を支給する助成金も用意。今年度予算で921億円を組んだ。だが、同会議の小野順子弁護士は「法改正で派遣労働者が次々と切られている実態がある。改正前より身分が不安定になり、雇用安定に全然つながっていない」と指摘する。

平成27年9月30日施行の改正法の前までは、秘書や翻訳など26業務について、派遣社員は同じ部署で期間制限なく働くことができた。施行後は、同じ部署で派遣社員が働くことができる期間は一律3年となり、3年を経過すれば、労働組合の意見聴取を経た上で、別の部署で働くか、派遣先での直接雇用の道がある。派遣元の会社は派遣先の同じ部署で別の労働者を派遣することもできる。

 しかし、直接雇用の「壁」は高い。同会議の調べによると、直接雇用する場合、派遣元の会社が派遣先に対し、派遣労働者の年収の30%を「紹介料」として支払いを求めるケースが多いという。村田浩治弁護士は「派遣先は『そこまではできません』となって、直接雇用が阻まれている。紹介料は法の趣旨に沿わず、そのような取り決めは無効であるとして、訴訟で争うこともできる」と話した。

【用語解説】非正規雇用の問題

 平成20年のリーマン・ショック後、派遣労働者の解雇や雇い止めなど「派遣切り」が相次ぎ、職や住まいを失った人が年を越すために集まった「年越し派遣村」ができるなど社会問題化した。雇用の安定を目指し、25年4月に施行された改正労働契約法では今年4月から、5年以上働く有期労働者が、期間の定めのない無期雇用に転換できるルールが適用。27年9月の改正労働者派遣法では、3年以上働く派遣労働者が同じ部署で働く場合、直接雇用されるよう促した。総務省によると、非正規労働者は29年、約2133万人で過去最多を更新した。

133NAME:2018/10/12(金) 00:10:02
国益を守る気概を 櫻井よしこ氏が前橋で講演
2018.10.11 19:43更新
http://www.sankei.com/life/news/181011/lif1810110044-n1.html

ジャーナリストの櫻井よしこ氏が11日、前橋市大友町の「ロイヤルチェスター前橋」で講演した。米中関係が緊迫化しつつあり、混乱する世界の中で日本の国益を守ることが重要だと強調し、早期の憲法改正が必要だと主張した。 櫻井氏は、米国のトランプ大統領が自国だけが膨大な軍事費を支払い、重荷がかかっているとして不満を募らせていると説明。世界で影響力を強めている中国に対しても、さまざまな対策を行っていると指摘し、「中国と新しい冷戦に入ったとみてよいと思う」と分析した。

 また、中国の習近平国家主席が昨年10月の共産党大会で行った演説の内容にも言及した。世界をザクロにたとえ、周りの堅い皮は共産党の教え、中の1つ1つの実は各民族とし、各民族は中国の秩序の下に収まるのがいいと主張したと紹介。「中国共産党の教えの下、ザクロの実の1つになりたいか」と聴衆に問いかけた。

 その上で、「今後、私たちが考えねばならないのは、日本の国益をどう守るのかということ。国益とは、日本人が日本人らしく生きられる国を土台をとして守ることだ」と主張。 「自分たちの国を守るという気概を政治的なメッセージとして発信していきましょう。そのためには憲法改正しかない」と訴えた。 講演は自民党群馬県ふるさと振興支部が主催した。

134NAME:2019/01/05(土) 23:30:04
マハティール首相「日本国憲法、全ての国が真似すべき」
https://www.asahi.com/articles/ASLBT01SXLBSUHBI04N.html

日本の改憲には反対とマハティール首相!
http://www.asyura2.com/18/senkyo251/msg/505.html
もし改憲して戦争することを許容するなら大きな後退だ

李登輝氏と安倍首相が密会したのは何故か!対中脅威と憲法改悪をセットに暗躍する人脈あり!
https://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/bd48365ba4f96fc602219575df1227da

135NAME:2019/01/08(火) 15:53:00
【国際】
マハティール氏 平和憲法支持 戦争参加へ改憲「大きな後退」
2018年9月30日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201809/CK2018093002000116.html

【ニューヨーク=赤川肇】マレーシアのマハティール首相(92)は二十八日、日本の改憲の動きについて「もし改憲して戦争することを許容するなら大きな後退だ」と警鐘を鳴らした。国連総会での一般討論演説後の記者会見で答えた。

 かねて評価してきた日本の憲法九条について認識を問われ「(改憲は)平和を促すのではなく、問題解決のために戦争を使う他国に加わることになる」と指摘。九条を「日本が戦争することを許さない憲法」と位置づけ、「私たちも追随することを考えている」と述べた。

 総会の演説でマハティール氏は、テロの続発や米中の貿易戦争を例に「世界は十五年前より悪化している。経済的、社会的、政治的に混乱状態だ」と指摘。パレスチナ問題ではイスラエルの不法行為が国際的に看過されているとして、国際社会の関与を呼び掛けた。

 マハティール氏は五月に十五年ぶりに首相に復帰した。親日家として知られる。

◆国連の場で意義を 市民団体働き掛け
 マレーシアのマハティール首相に対しては、埼玉県日高市の市民グループ「SA9(九条を支持せよ)キャンペーン」が、国連の場で憲法九条の意義を語ってほしいと働き掛けていた。中心メンバーの在日ドイツ人平和歴史学者クラウス・シルヒトマンさん(74)は本紙の取材に「私たちが望んでいた発言とほぼ同じ内容だ。とても勇気づけられた」とマハティール氏の発言を歓迎した。

 シルヒトマンさんらは、マハティール氏が八月に来日した際、憲法九条に倣って自国の憲法を改正する考えを表明したことに注目。今月、マレーシア首相府に同氏宛ての親書を送り、国連で九条の価値に触れ、各国が憲法に同様の規定を設ける重要性を訴えてほしいと要望していた。

 市民グループは、国連総会での憲法九条の支持決議を目指している。憲法に平和規定を持つ国や非武装国を中心に、在日大使館や国連本部に趣意書を送付。非武装国パナマや世界的に影響力があるバチカン市国の在日大使館を訪れ、大使らと意見交換してきた。マハティール氏への働き掛けも、こうした運動の一環だ。

 今後は運動にマハティール氏の発言を取り入れ、賛同の輪を広げていきたい考え。事務局を務める政治学者の大森美紀彦さん(66)は「マハティール氏の発言にはとても感動した。小さな市民運動だが、これからも頑張っていきたい」と話した。 (安藤美由紀)

136NAME:2019/04/10(水) 13:55:08
『男はつらいよ』などの山田洋次監督「中国や韓国の人になぜ素直に謝罪できないのか」「戦わないのがこの国のあり方」
2015.8.18 01:20
http://blog.esuteru.com/archives/8298758.html
戦争はダメだけと、隣に脅威があるのに丸腰で絶対戦わないというのはどうなんだ・・・

「戦わないのが、この国のあり方」 山田洋次監督、安保法案を批判
http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/4014
山田監督は幼少期を旧満州(中国東北部)で過ごし、十三歳で終戦。中国では日本人が中国人を差別する姿を何度も見た。十四日に安倍晋三首相が発表した戦後七十年談話については、自らの経験を踏まえて「日本人が中国や韓国の人たちにどれだけひどいことをしてきたのかという思いが込められていない。なぜもっと素直に謝罪できないのかな」と感想を述べた。

 安保関連法案の成立を推し進めようとしている政府・与党の姿勢には「なぜ米国の戦争をお手伝いするための法律を一生懸命作らなきゃならないのか」と疑問を呈し、「法案は『何かあったら戦う』となっているが、『いざとなっても戦わない』というのがこの国のあり方」と話した。

 山田監督は多くの憲法学者が法案に反対していることを前提に、代表作の主人公になぞらえて「寅(とら)さんは面倒な問題を考えるために学者や賢い人がいて、そういう人たちの考えに耳を傾けなきゃいけないことをよく知っている」と発言。国会での慎重な議論を求めた。

第96章 憲法を変えるには
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51971595.html
日本と同じおよそ3分の2で発議としているのが50カ国、よりきびしく4分の3としているのが5カ国、自民党の垂涎の的、過半数としているのが9カ国です。そして、憲法もふつうの法律も同じ変え方、つまり国民投票やら州承認やらのハードルを設けない国が3カ国です。

ちなみに、改正条項を変えた国もいくつかありますが、すべて改憲がしにくい方向に変えているそうです。もしも日本が改憲しやすく変えたとしたら、世界最初の「怪挙」です。なーんだ、と拍子抜けします。日本の憲法は、飛び抜けて変えにくいのではなく、ほとんどの国が憲法は変えにくくしているのです。

137NAME:2019/05/07(火) 09:00:47
護憲派集会で湯川れい子氏「9条に自衛隊書き込むインチキ許すな」 
2019.5.3 16:48
https://www.sankei.com/politics/news/190503/plt1905030016-n1.html

憲法記念日の3日、東京都内で開かれた護憲派集会で、音楽評論家で作詞家の湯川れい子氏がマイクを握り、「憲法9条は世界の宝だ」と訴えた。発言の詳細は以下の通り。

 「私は憲法9条を守るために残りの時間をかけたいと思っています。1966年、ビートルズが武道館を使うというときに、今日のように右翼の街宣カーが走り回りました。『薄汚い西洋こじきは出ていけ』『神聖な武道館を使うな』。しかし当時、若かった私は、そんなバカな話はない。彼らの音楽は『言葉は違っても、肌(の色)が違っても、みんな楽しく生きようよ』と言っている。そのことが、若かった私には理屈を超えて分かりました」

 「考えてみてください。戦争をしているところに音楽はありません。右翼の街宣カーもマーチを流しているし、ヒトラーも演説の前にワーグナーを流した。でもそういう意図的に使われる音楽ではなく、私たちがこうして楽しく集まってみんなで歌い踊るところには殺し合いなどありません。対立があるところに平和はないのです」

 「私が『憲法9条』と言うと、『そんなもので平和は守れない。自分の国の女や子供をどうやって武器がなくて守れるんだ』と言われます。違います。人間が人間を殺すことを恥じないといけないのです。本当に心から恥じないといけないのです。他の動物がそんなことをしていますか? 自分の餌のために、自分の権利のために、自分の名誉のために殺しますか? 恥ずかしいことに、知性がある人間だけがそのようなことをしています」

 「憲法9条はあらゆる意味で、あらゆる理屈を超えて日本の宝です。世界の宝です。9条は変えないけれど、そこに自衛隊を書き込むなどというインチキは絶対に許してはいけません。どうぞ皆さん誇りを持って、恥ずかしいなどと思わないで、人を愛してください。語り合うことを信じてください。そして未来の自分がつくる平和な世界を信じてください。心から信じましょう」

138NAME:2022/05/11(水) 21:31:45
ウクライナ侵攻を理由に憲法改正を叫ぶ政治家の発想は「必殺技の名前叫ぶ漫画と同じ」 引っ越し貧乏で退官選んだ幹部自衛官もいる日本、識者「改憲の前にやることある」
全国新聞ネット
2022/05/08 12:00
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%82%a6%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%8a%e4%be%b5%e6%94%bb%e3%82%92%e7%90%86%e7%94%b1%e3%81%ab%e6%86%b2%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3%e3%82%92%e5%8f%ab%e3%81%b6%e6%94%bf%e6%b2%bb%e5%ae%b6%e3%81%ae%e7%99%ba%e6%83%b3%e3%81%af-%e5%bf%85%e6%ae%ba%e6%8a%80%e3%81%ae%e5%90%8d%e5%89%8d%e5%8f%ab%e3%81%b6%e6%bc%ab%e7%94%bb%e3%81%a8%e5%90%8c%e3%81%98-%e5%bc%95%e3%81%a3%e8%b6%8a%e3%81%97%e8%b2%a7%e4%b9%8f%e3%81%a7%e9%80%80%e5%ae%98%e9%81%b8%e3%82%93%e3%81%a0%e5%b9%b9%e9%83%a8%e8%87%aa%e8%a1%9b%e5%ae%98%e3%82%82%e3%81%84%e3%82%8b%e6%97%a5%e6%9c%ac-%e8%ad%98%e8%80%85-%e6%94%b9%e6%86%b2%e3%81%ae%e5%89%8d%e3%81%ab%e3%82%84%e3%82%8b%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%82%e3%82%8b/ar-AAX22Ub

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、自民党や野党の一部から、憲法改正を主張する声が高まっている。有事の際に自国を守るのは当然だが、そのために「不磨の大典」と呼ばれる憲法に手を加えることは不可欠なのだろうか。論客2人に現状への見方や提言を聞くと、辛辣な意見が返ってきた。(共同通信=岩橋拓郎、草加裕亮)

 ▽強まる加憲論

 まず、憲法改正を巡る現状を見てみよう。憲法の中でも、平和主義を規定した9条の扱いが争点になることが大半だ。9条は1項で戦争放棄、2項で戦力不保持と国の交戦権否定を定めている。自民党は2012年、2項を全面改定した憲法改正草案を策定し、「国防軍」の保持を明文化した。2017年には、当時の安倍晋三首相が1、2項を残しつつ自衛隊を明記する改憲案を提起。国論を二分する議論に発展した。

 保守派の作家・評論家古谷経衡さんによると、保守派の改憲論議では2項の削除ないし改定論が伝統的に支持されてきた。最近では、自衛隊の存在を追加するとの安倍氏のいわゆる加憲論が主流になりつつあるという。「9条全てを書き換えたいというのが保守派の本音ですが、他党との関係を考慮し、現実的には安倍氏の主張が受け入れられてきています」と解説する。

自民党以外の政党はどうか。

 改憲に真っ向から反対しているのが共産党だ。安倍氏の主張について「戦力不保持・交戦権否認の9条の規定を死文化させ、自衛隊が海外の戦争に公然と出かけることを可能にします」と批判し、「『戦争する国』づくりへの危険な企て」と危機感をあらわにしている。

 日本維新の会は改憲の立場。教育無償化、統治機構改革、憲法裁判所設置の3点に絞り込み、憲法改正原案を取りまとめている。 立憲民主党は「護憲と改憲の二元論とは異なる『立憲的憲法論議』」を掲げ、憲法論議を進める意向を示しているが、自衛隊明記については反対している。

 ▽便乗

 古谷さんの目には、ロシアのウクライナ侵攻後、改憲派が勢いづいているように映っている。 実際、安倍氏は4月17日の講演で、憲法9条への自衛隊明記の必要性を改めて訴えている。自国防衛のためロシア軍と戦うウクライナの人々を引き合いに「戦い抜く人たちには誇りが必要だ。自衛隊の違憲論争に終止符を打つ」と述べ、改憲論議の進展に強い意欲をにじませた。14日の衆院憲法審査会では、自民党議員が「ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにして、憲法9条も議論するのが極めて重要だ」と発言した。

 ただ、古谷さんはこうした動きをウクライナ情勢への「便乗」と切り捨てる。安倍氏が2020年9月に首相の職を辞し、続く菅義偉政権では新型コロナウイルス禍への対応で改憲論議は下火になった。岸田文雄首相も、改憲への意欲は必ずしも高くないとされる。 古谷さんは「安倍さんの時に高まった改憲の機運がどんどん薄くなっていく。右派は危機感を持っていたでしょう。そこに来たウクライナ侵攻ですから、改憲に向けての便乗以外の何物でもないですよ」との見方を示す。

139NAME:2022/05/11(水) 21:32:10
 ▽引っ越し貧乏

 活発化しているかに見える憲法改正に向けた動き。古谷さんは「ウクライナ情勢にかこつけて9条を変えると言いますが、現行の憲法を変えなくても日本の防衛がそんなにまずくなるとは思えない。やるべきことはもっとたくさんあるのではないか」と問題提起する。

 「たとえば」と、ある元海上自衛官に触れた。 「彼は防衛大学校を卒業した幹部だったんです。イージス艦にも乗船したことのあるエリートです。それなのに、以前は転勤に伴って生じる引っ越し代のほぼ全額を自己負担しなければならず、転勤するたびに貯金がなくなっていった。趣味で転勤しているわけではない。国に尽くしているんです。家族もいるため、経済的にきつすぎるとのことでもう辞めてしまいました」

 2020年夏から引っ越し代は実費支給に変更されたが、古谷さんは自衛官の官舎の老朽化などを挙げ、待遇改善の余地はまだ多いと指摘。「福利厚生が不十分だと自衛官のなり手は減り、幹部も現場組もいなくなってしまう。こうした現状を知ると、9条改正にはリアリズムを感じない」と強調する。 「自衛を達成するためには(憲法の)言葉を変えるのではなく、防衛費を増額した方が現実的です。9条をいじろうがいじるまいが、防衛装備品がないと防衛は無理なので。災害派遣もありますから、自衛隊の定員を増やすということでもいいと思うんです」

 ロシアのウクライナ侵攻には自身もショックを受けた。「好意的に受け止めれば、憲法はこのままでいいのかと思うのは反射としては分からないでもない」と前置きした上で、「9条を変えれば日本が強くなるというのは空理空論でしょう」と一蹴する。 「まず現行憲法内でできる装備品の調達、それから自衛隊員の福利厚生の充実。こういうことをきちんとやらないと、いくら9条を変えて『軍隊を持ちます、交戦権があります』と言っても無意味だと思います」

 ▽お花畑で夢想する人たち

日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員は「ウクライナが平和憲法を持っていたから侵略されたのか。憲法に戦争を辞さないと明記すれば侵略されなかったのか。そういうことではないでしょう」と語る。憲法を改正すれば国を守れると主張する人たちを「お花畑で夢想する人たちのようだ」と表現し、「言霊信仰」に陥っていると指摘した。 憲法は自国の政府権力を縛るものであって、外国をけん制するものではない。にもかかわらず、憲法の文言をいじれば安全が増すと感じるのは「必殺技を繰り出す前にいちいち技の名前を叫ぶと威力が増すという漫画と同じ発想」と喝破。戦争から得られるメリットは何もないとし、「リアリズムに徹したら護憲以外に選択肢はないでしょう」と明言した。

 ▽「言霊信者をやめよう」

 藻谷さんは「自衛力は黙って粛々と整備すべきです。改憲すれば侵略的意図を持っているとねじ込まれ、周辺国が軍備拡張に走るリスクが高くなる」とも説明。「たとえば、従来お互い仮想敵関係になかった韓国が半分仮想敵になる可能性がある。それは国力損耗につながります。対馬海峡に防衛線を引かなくていいから、それだけでずいぶん防衛費の面で助かっている」と分析する。 とはいえ、日本に侵略的意図がないとしても、ロシアのように「普通に暮らしているところに突然やってきて、ミサイルを撃ち込み殺害するテロ行為」(藻谷さん)に手を染めた国もある。日本はどう自国を守ればいいのか。

 「攻められたときには正当防衛するしかありませんが、まず因縁をつけられないようにする。因縁をつけられる口実を一つでも少なくしておく」。脅威を増す中国やロシア、北朝鮮への対応策として「彼ら以外の東アジアの国や地域とけんかしないこと。特に韓国や台湾と仲たがいすることは、『夷(い)を以て夷を制す』(他国同士を争わせ自国の利益と安全を図ろうとする)ことを狙う中国の思うつぼです」と述べた。

 「改憲で先制攻撃を可能にすべきだ」という声もある。それに対し、藻谷さんは「全ての侵略は自衛の名目で行われるからこそ、先制攻撃を禁じる9条がある。ナチス・ドイツの指導者ヒトラーも大日本帝国も、自衛と称した先制攻撃の末に滅びた」と解説。「イラクで死んだ米兵もウクライナで死ぬロシア兵も、米ロが9条を持たないゆえの犠牲者。自衛の名で侵略する権限を、時の権力者に与えないという憲法の知恵は深く尊い」と評価した。 「ウクライナが憲法を変えたらロシアが恐れ入るのか。そんなことはなく、ウクライナでは改憲は議論のギの字にもなっていない。こんな議論が起きるのは日本だけ。もう言霊信者をやめよう」

140NAME:2022/06/06(月) 15:39:06
「家族解体法」にくみするのか 櫻井よしこ
6/6 08:00
https://www.sankei.com/article/20220606-43VSWH4ZNNMR5FG2PLCUPO76LQ/

世間の目がウクライナ侵略戦争に、片や国会議員の関心が参院選に集中する中、法務省で家族をバラバラにする法改正が進んでいる。法制審議会(法相の諮問機関)の家族法制部会(以下法制審)がこの夏にまとめる予定の「父母の離婚に伴う子の養育の在り方」に関する中間試案のことである。

法制審には、認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長らをはじめ、いわゆる人権派の人物が名を連ね、シングルマザーの立場に肩入れするあまり、一方の親を排除して子供の独占を促進するかのような議論がなされていた。

家族の在り方を変える法改正を一方的な意見に基づいて進めることは社会の基盤である家族の形をゆがめるものだ。私は昨年8月20日、上川陽子法相(当時)を訪ね、幅広い考え方を基に家族法制を定めるよう要望した。上川氏は「ご心配なく」と、断固とした自負を見せた。

141NAME:2023/02/26(日) 20:05:57
新春対談 漫画家ちばてつやさん 記憶を未来へつないで
2019年1月9日
文・武田 力(編集部)写真・五味 明憲
https://www.min-iren.gr.jp/?p=36875

『あしたのジョー』などの名作で知られる漫画家のちばてつやさん(79歳)。新刊『ひねもすのたり日記』には、日々の何気ない暮らしから生まれる感動とともに、終戦後に満州から引き揚げてきた幼少期の思い出が描かれています。「漫画で戦争の語り部に」と話すちばさんと、東京保健生協組合員の太田香奈子さん(37歳)が対談しました。

たくさんの死に遭遇

太田 私は『あしたのジョー』をきっかけに少年漫画を読むようになりました。そのあといろいろな作品を読んだのですが、やっぱり『あしたのジョー』が一番好きで…。
ちば ありがとうございます。でも、あれは50年前の作品ですよ。
太田 私たちの親世代ですよね。夫の父親が好きだったみたいで、実家に全巻揃っていたんです。作品の中のキャラクターが本当に生きて動いているみたいで、私も夢中になって読みました。
ちば あれを描いていた頃はまだ戦後を引きずっていましたね。戦争で心身を傷つけられた人たちがたくさんいました。傷痍軍人も見かけたし、戦場だけでなく東京大空襲などで家族を殺されてトラウマを負った人たちも、当時はほとんどほったらかしでした。

太田 先生の新刊『ひねもすのたり日記』には、戦中から戦後にかけてのさまざまな体験が描写されていますね。
ちば 私は1939年に東京の築地で生まれました。両親の仕事の関係で、終戦当時は※満州の奉天(現在は中国の遼寧省瀋陽)にいました。日本への引き揚げ船が来る葫蘆島にたどり着くまでの約1年間は、各地を転々としながら食べ物もほとんど食べられないし、寒い中で着る物も十分になかった。
太田 たくさんの死に遭遇したんですよね。
ちば 幼心に「人間って簡単に死ぬんだな」と実感しました。6歳の私に「てっちゃん、しっかり歩かないと置いてかれちゃうぞ」と言っていたおじいさんが、次の日には起きてこない。引き揚げ船に乗ってやっと日本へ帰れるとなった途端、安心して気がゆるんだのかバタバタと人が亡くなっていく。私の作品では「キャラクターがよく死ぬ」と言われました。悲しませたくて描いているわけではないけれど、生命のはかなさみたいなものがすり込まれちゃっているんですよね。
太田 『あしたのジョー』の中で力石徹が死んだシーンでは、夫も号泣していました。本が涙でボロボロになるくらい。生と死をめぐるテーマがリアルに感じ取れるのも、ちばさんの作品のすごいところです。

※満州国 日本軍が占領した満州(中国東北部)を領域とした日本の傀儡国家。日本から約155万人が移住。 日本の敗戦後、住んでいた土地を追われ、日本へ引き揚げる途中でもたくさんの犠牲者が出た。

強くて優しい母

太田 ちばさんの自伝(『屋根うらの絵本かき』)などを読んで、私もちばさんのお母様のような強い母親になりたいと思ったんです。ちばさんは4人兄弟だったんですね。
ちば 私が一番上で終戦当時6歳。下に4歳、2歳、9カ月の弟が3人いました。引き揚げる途中、食糧は足りないし、暴動や略奪も起きるし、危険な状況がたくさんあったんです。「中国人が日本の子どもを欲しがっている。4人もいたら大変だろうし、小さいのを1人ぐらい…」などと言ってくる人もいた。母は「4人とも私が産んだ子だから、全員私が連れて帰ります」って啖呵を切ったんです。
太田 すごいですよね。
ちば 子どもながらに「この母親についていけば大丈夫」と思って、心強かったことを憶えています。引き揚げ船に乗るまでの間、両親が小さな雑貨屋を営んでいた時期がありました。ある時2人のロシア兵がやって来て、売り物のタバコや南京豆、大事な万年筆などをひったくって行ってしまった。母は下の子をおぶって私の手を引き、ロシア兵の駐留する本部に猛然と抗議しに行って、代金と万年筆を回収したこともありました。
太田 本当に「母は強し」ですね。

142NAME:2023/02/26(日) 20:06:14
渦に巻き込まれると脱出できない

ちば 日本社会全体が「戦争は悲惨なものだ。もう2度と繰り返したくない」と骨身にしみたのが、先の戦争体験だったと思うんです。
太田 でも、今の日本の政治や社会の動きを見ていると、その記憶が薄れてきているのではないかと不安に感じることもあります。
ちば 政治家や国民の多くは「戦争しよう」と本気で考えているわけではないでしょう。でも、世界各地に紛争の種があって、それが渦を巻いている。いったんその渦に巻き込まれてしまえば、どんなにエンジンをふかしても脱出できない船のように、どんどん渦の深みにはまっていく。戦争を体験した世代としては、知らないうちに身動きがとれない状態に引っ張り込まれてしまうのが恐いです。
太田 「戦争をしない」「武力を持たない」と決めた憲法9条を改定しようとする動きもあります。
ちば 今の憲法は敗戦後のGHQ(連合国軍総司令部)による占領という特殊な状況下で作られたのは確かでしょう。でも、草案作成には日本人も関わって、いろいろな国の憲法を調べて、当時の最先端の内容をとり入れてできた憲法ですよね。この憲法の下で70年以上、平和を守ってきた。天然記念物や世界遺産と言ってもいいくらい貴重なもので、今になって捨てることはないと思います。

太田 よく分かります。今までせっかく平和を守ってきたのに、憲法を変えて何がしたいのかなって。変えたい理由があるはずで、背景にどんな狙いや思惑があるのか、危機感を感じます。
ちば 「世界の紛争を解決するため」などと言って、アメリカから軍事的な手伝いを要求されることもあるのかもしれない。でも日本は「世界中にもう2度と戦争はしないと誓ったんです。軍事的なことはできないんです」と主張し続けなければいけない。何百万、何千万という人々の犠牲の上に成り立っている憲法なので、これは死守しなくてはいけないと思っています。
太田 ものすごく重い言葉です。

143NAME:2023/02/26(日) 20:06:27
想像力を働かせて

太田 戦争を直接体験した世代がどんどん減って、今は自分で学ぼうとしないと戦争のことを知ることができない時代だと思います。人の話を聴いたり図書館で調べたりして、子どもたちには“勉強ができる”“ご飯が食べられる”“暖かい寝床がある”など、与えられているもののありがたさを分かってほしいな、という気持ちがあります。
ちば テレビでは紛争地の瓦礫は映しても、人が死んでいるところは映さない。瓦礫の下でたくさんの人が死んだり、煙の中でたくさんの人が手足をもがれているという現実は、想像力を働かさなければ見えてこない。親が子どもたちに話して聞かせることで、そういう事実を共有してほしいと思います。

太田 医療生協でボランティア活動をしていてありがたいと思うのは、普段は接点のないような戦争を直接体験した世代の方々と交われることです。いろいろな生き方や人生観に触れることができるし、子どもを連れて行くと子どもにも良い影響があるのではないかと。世代間の継承もしながら、子どもたちが大きくなった時に戦争に巻き込まれない、賢い日本がいいなと思います。
ちば 私もできるだけ伝えていければと思って、漫画を描いたり取材に応じたりしています。

庶民レベルの交流を

太田 ちばさんには漫画を描き続けてほしいですし、ファンとしては作品をずっと読んでいたい。子どもがもう少し大きくなって漫画が理解できるようになってきたら、まずちばさんの作品を読ませたいと思います。
ちば 私の他にも楽しくて感動を与える作品がたくさんありますし、漫画だけでなく小説や歴史書もたくさん読んでほしいですね。本にはいろいろな人の人生が詰まっていて、本を読むのは人と出会うのと一緒ですから。
太田 図書館にも週1回くらいは出かけています。子どもには他人の言葉が耳に入る人になってほしいなと。

ちば 引き揚げの際に仲間とはぐれてしまった私たち家族を、屋根裏部屋にかくまってくれた中国人がいました。私にとっては命の恩人で本当に感謝しています。屋根裏で弟たちのために絵本を描いたことが、私の原点です。今、日本へ来る中国人観光客に日本の印象を聞けば“きれい”“おいしい”“安全”“親切”って言うでしょう。そういう庶民レベルの交流が平和をつくっていくのではないかとも感じています。
太田 今日は本当に貴重なお話をたくさん聴くことができました。ありがとうございました。

ちばてつやさんプロフィル

1939(昭和14)年1月11日、東京・築地で生まれる。
1956年、単行本作品でプロデビュー。1958年「ママのバイオリン」で雑誌連載を始め、1961年「ちかいの魔球」で週刊少年誌にデビュー。
主な作品に「1・2・3と4・5・ロク」「ユキの太陽」「紫電改のタカ」「ハリスの旋風」「みそっかす」「あしたのジョー」「おれは鉄兵」「あした天気になあれ」「のたり松太郎」など。

いつでも元気 2019.1 No.327

144NAME:2024/01/16(火) 22:36:45
岸田首相、任期中改憲へ正念場 総裁再選戦略にも影響
2024年01月07日07時06分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024010600321&g=pol

岸田文雄首相は4日の年頭記者会見で、9月までの自民党総裁任期中の憲法改正実現に重ねて意欲を示した。内閣支持率が低迷し、保守層をつなぎ留める狙いもあるとみられるが、月内に召集される通常国会での改憲発議は見通せない。

憲法改正「項目取りまとめを」 岸田首相、実現本部に出席

 「総裁任期中に改正を実現したいとの思いに変わりはない。今年は条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速していく」。年頭会見で首相は改憲に取り組む決意を強調した。 しかし、通常国会での改憲発議はハードルが高い。日本維新の会や国民民主党は前向きで自民党を突き上げているが、立憲民主党や共産党などは否定的な立場を崩していない。与野党の足並みはそろっていないのが現状だ。

 改憲に関する国民投票法は、国会で発議をした日から起算して60〜180日以内に国民投票を行うと定める。これを踏まえると、通常国会の早い時期に改憲条文案作成にこぎ着ける必要がある。 ただ、通常国会で政府は2024年度予算案の早期成立に万全を期す方針。野党各党は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を追及する構えで、憲法論議を深める状況にはなりそうもない。

 報道各社の世論調査で、内閣支持率は過去最低を更新し、反転の兆しは見えない。憲法改正は自民党の岩盤支持層である保守派の関心が高く、首相は改憲を掲げることで、支持率の回復につなげたい考えとみられる。 改憲論議は足踏み状態で、保守派内には不満もくすぶり、「岸田氏は必ず(改憲を)やると繰り返し言うが、責任を持つ政治家とは思えない」(ジャーナリストの櫻井よしこ氏)との声が出ている。9月には自民党総裁任期の満了を控えており、改憲論議が進展しなければ、保守派の「岸田氏離れ」が進む可能性もある。


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