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自衛隊

27NAME:2013/08/09(金) 10:05:08
ここは日本?過酷、陸自訓練密着
密着・戦闘訓練、陸自大津駐屯地で匍匐前進繰り返す新入隊員の〝煙〟と〝火薬臭〟
2013.8.9 07:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130809/wlf13080907000000-n1.htm

ここは日本!?

 「ダダダダダダ」「ドーン」。実弾ではないとはいえ耳をつんざき、下腹部を突き上げるような轟音(ごうおん)がひっきりなしに押し寄せてくる。これは映画でもなければテレビドラマでもない実戦の世界だ。

 周囲は煙と火薬のにおいで充満し、私の10メートルほど先に生い茂る樹木の陰で銃器を抱えながら息を潜めて身を寄せる隊員たちの眼光は鋭い。 顔面はカムフラージュのため緑色や黒色などで迷彩が施され、敵に気付かれないように樹木の陰から盛り土の陰へと移動する。

 1人がほふく前進で身を動かし、もう1人がその前進を成功させるため援護射撃に当たる。2人1組になって100メートル先にある高台の敵陣を目指し、ほふく前進と援護射撃を交互に繰り返している。

 「ここは本当に日本なのか!?」

 両親も戦後生まれで、もちろん自分も戦争など知らない世代。海外のニュースや過去の資料映像、フィクション映画の世界でしか知らない戦闘風景が、まさに目の前で繰り広げられているのだ。 敵陣ギリギリに近づいた隊員たちは、持っていた銃器の先に剣を取り付け、後方から聞こえてきた大砲の音を合図に「やぁーっ!!」と叫びながら、一気に高台を駆け上がっていった。

泥と汗にまみれた隊員たち

 国土の防衛や国際平和協力活動、近年では東日本大震災での災害復旧や被災者の救助などさまざまな事態に対応し、活躍している自衛隊。滋賀県内でも、高島市の山中で遭難した大阪市内の小学生の捜索に出動したのは記憶に新しい。こうした任務に当たれるよう、新入隊員を一人前に育てる役割を担っている陸上自衛隊大津駐屯地(大津市際川)を見学した。

20kg担ぎ25km行進…入隊3カ月で鍛えた成果

冒頭の様子は、入隊した隊員が3カ月間に学び、鍛えられた知識や技術の集大成となる戦闘訓練だ。 訓練は、敵陣への到着で終了−ではなかった。泥と汗にまみれた隊員たちは、素早く点呼と武器の確認を行い、隊長に報告した。その一糸乱れぬ所作に、感心させられた。 だが、矢部紀久雄教育中隊長は厳しい表情を崩さない。「これらは、戦闘訓練の中でも基本中の基本。これくらいやってもらわないと困る」。

朝6時起床、共同生活で連帯感

 敷地の周囲約1・8キロと比較的小ぶりな大津駐屯地は、新入隊員教育の目的で昭和34(1959)年に創設された。全国7つある教育大隊のうち「第109教育大隊」が同駐屯地に置かれ、所属する隊員が寮生活を送りながら厳しい訓練に臨んでいる。

 隊員たちの日常生活は午前6時の起床で始まる。訓練では、銃を解体して組み立て直したり基礎体力を鍛えたり、と隊員としての基本を習得しながら、共同生活を通じて隊員同士の連帯感も養っていく。 訓練の中には、20キロの荷物を担いで25キロの距離を歩いて行進する、という内容もある。過酷なメニューで鍛え上げられていくのだ。 午後5時からは自由時間。だが、隊員の多くはランニングや懸垂など、自主的に体力作りに努めているという。

 一方、駐屯地内のコンビニエンスストアでは、新入隊員たちの若者らしい側面を垣間見ることもできた。店内にはお菓子や漫画なども置かれているのだが、あの非日常の光景のような訓練を見学したあとでは、それが特別なことのように思えた。

猛者だって猛暑で「アイス食べ」

「昼休みにはアイスをよく買うんですよ」と無邪気に笑う隊員の香山貴大さん。訓練中は見ることのできなかった笑顔が印象に残った。

元サラリーマンの隊員も

 第109教育大隊の隊員は、主に近畿・東海地方の出身者。橋爪健司一等陸尉が「就職難ということもあり、多様な経歴を持つ隊員が増えた」と話すとおり経歴はさまざまだ。 新入隊員の中村聖也さんは「入隊前はサラリーマンで営業をしていたが、人の役に立てると実感できる自衛隊を選んだ」と言う。

 隊員たちは、大津駐屯地での3カ月にわたる課程を終えると、近畿・東海地区の各基地に派遣される。そこでさらに3カ月間、歩兵に当たる「普通科」や、戦車などを扱う「機甲科」など専門的な分野の訓練を受ける。 松井智之広報陸曹は「最初は足をそろえて行進することもおぼつかない隊員たちが、3カ月後にはたくましく育っている。厳しい訓練を乗り越えたという自信にも満ちているはず」と目を細める。

 国内の災害現場での復旧・救助活動や海外の平和維持活動など、自衛隊の力強い活躍ぶりを支えているのは、新入隊員時代からのこうした厳しい訓練の日々の積み重ねなのだと実感させられた。(桑波田仰太)


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