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自衛隊
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:2013/03/29(金) 13:44:09
敵基地先制攻撃 「国民、有事に死んでもいいのか」「望まぬ戦争に巻き込まれかねぬ」志方俊之、小川和久両氏が激論
2013.3.29 07:56
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130329/plc13032907580004-n1.htm
周辺国が日本に向けて弾道ミサイルを発射しようとした場合、わが国は現在、ミサイル防衛で迎撃するしかないが、漏れがあれば甚大な被害が生じる。そこで、ミサイルを発射前に破壊するため敵基地を先制攻撃できる能力を保持すべきか。
《志方俊之氏》持つ必要性は増している −−自衛隊は敵基地攻撃能力を持つべきか 「持った方がいい。日本国憲法には国民は有事に死んでもいいとは書いていない。最近は北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射と核実験が続き、必要性が肌で感じられるようになっている。憲法上も昭和31年の鳩山一郎内閣の統一見解で可能とされており、それ以降、憲法違反だとする議論も国会では出ていない」
北朝鮮には日本を標的にした準中距離弾道ミサイル、ノドンが約200基あるとされる。このすべてをミサイル防衛で撃ち落とすことはできない。ただ、敵基地攻撃論には、相手のミサイル発射前に攻撃する先制攻撃論と、相手が発射したものはミサイル防衛で迎撃し、さらに連続して発射してこないように攻撃するという第二撃主義的な議論がある。日本が目指すべきは後者だろう」
−−必要な装備は 「ノドンは車載型で、中朝国境近くの山岳地帯の中国側斜面に掘った洞窟内に配備しているという説もある。発射まで数分間しかかからず、発見して攻撃するのは非常に難しい。ミサイルを立てて液体燃料を注入し、『日本を火の海にする』と宣伝するような状況にはならない。ステルス戦闘機F35を導入し、精密誘導弾を持つだけでは不十分で、衛星での監視や通信傍受、早期警戒管制機による航空管制のほか無人機の導入も必要だろう。日本単独で装備をそろえることはできず、米軍との協力が必要になる」
−−日本が敵基地先制攻撃能力を持つことの是非について
「日本国内の議論は大きな欠陥を抱えており、言うは易く、実現は難しい。仮に航空攻撃をかけるとすると、200基余のノドンを同時攻撃するには600機規模の航空機の投入が必要で、3千機規模の航空戦力が必要となる。ミサイル基地の特定に必要な特殊部隊も、北に潜入させる要員が不足している」
−−それほどの戦力が必要か
「それだけではない。北朝鮮の基地を先制攻撃する場合、20万人もの特殊部隊などの反撃を封じる必要がある。それには、日本は最終的に北朝鮮全土を占領し、戦争を終結させられるだけの軍事力を備える必要がある」
−−その実現に向けた課題は
「米国は日本の軍事的自立に反対だ。日米同盟を解消して実現するほかない。日米同盟の枠内で敵基地攻撃能力を持つとの考え方もあるが、米国は認めないだろう。日本が『戦争の引き金』を持てば、望まない戦争に巻き込まれかねないからだ。自立した軍事力を持つ覚悟がない日本であれば、日米同盟を活用するしか選択肢はない」
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