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改憲問題スレ2

78。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2017/05/10(水) 18:48:06 ID:jqw8/su2
安倍がビデオメッセージで示した改憲の基本姿勢の中には、環境権も、個人のプライバシー保護の観点から生まれてきた権利も、道州制を踏まえた地方分権も出てこない。さらに、9条に書き込むべきだと公式サイトで明言しているのは「自衛軍」であって「自衛隊」ではない。安倍が本当に目指しているのは「軍」なのだ。

 それを証明する発言が、2015年3月の参院予算委員会で安倍自身の口から発せられていた。安倍は自衛隊を「わが軍」と呼び、物議を醸す状況となったのである。前述した通り、自衛隊は戦争遂行を目的とした「軍」ではない。一斉に起こった野党各党の批判に対し、首相はその後の参院予算委で、発言について「共同訓練の相手である他国軍との対比をイメージし、自衛隊を『わが軍』と述べた。それ以上でもそれ以下でもない」と強弁。菅義偉官房長官も「問題ない。自衛隊も軍隊の一つだ」と開き直って首相を擁護し、政権ぐるみで自衛隊を「軍」と認めた形になっていた。「同条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むべき」というビデオメッセージの一言は、本音を隠すためのごまかし、まやかしに過ぎない。

 それでは安倍はなぜ、これまでの持論と違った方向性を打ち出したのか――。彼がビデオメッセージで掲げた改憲事項を見れば、狙いは明らかだ。緊急事態条項は、近年日本会議が特に強めている主張。高校教育の無償化は、日本維新の会が掲げるテーマである。つまり、衆参両院で改憲発議に必要な3分の2を確保するため、改憲勢力に媚びた結果なのである。

■国民誘い出しのエサ
 安倍がビデオメッセージで語った“9条への自衛隊の明文化”は、“同条1項、2項を残しつつ”できる話ではない。9条2項は、≪正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する≫という目的を達成するため≪陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない≫と規定しており、この2項の条文がある限り、戦力としての自衛隊を明文化することはできないからだ。「戦争ができる美しい国」を目指す安倍にとって、戦力ではない自衛隊など何の意味のない。前述した安倍晋三公式サイトの記述でも明らかなように、自衛隊を「自衛軍」にしたいというのが安倍の真意。ならば、ビデオメッセージの内容は、国民を憲法論議に誘い出すためのエサでもある。

■イメージ先行に騙されるな
 衣の下に鎧が見える状況だが、そもそも、現在の右寄り自民党には9条2項の撤廃の撤廃を主張する物騒な議員ばかり。党内で改憲への議論をリードしてきた高村正彦副総裁は、あるゆる場面で「9条の2項は、削除する必要がある」と明言しており、「2項を残しつつ」では、党内の賛同さえ覚束ない。進まぬ憲法論議に焦った安倍の一手を喜んでいるのは、日本会議や日本維新など極右の連中だけ。唐突な提案に共感を抱く国民は少ないだろう。そもそも、憲法改正の期限を切ったことを含め、安倍の発言内容は意味不明だ。

 ビデオメッセージは相変わらずのイメージ先行。2020年オリンピック、パラリンピックの年に日本が生まれ変わるというが、何がいけなくて、どう生まれ変わるというのか、さっぱり分からない。安倍の十八番である「美しい国」同様、中味のないごまかしなのである。高等教育を無償化するとしているが、民主党政権が行った高校の授業料無償化に、ばら撒きだとして猛反対したのは自民党だったはず。事あるごとに民主党(現・民進党)を批判してきた安倍が、偉そうに言える政策ではあるまい。高等教育の無償化は、法律を作りさえすれば可能なのであって、憲法を変える必要などない。そもそも、安倍が“国民ために”何かをやるとは思えない。


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