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熱心党の最後の砦

45鳥山仁:2004/10/31(日) 07:24
44さん>
 近代になってから発生した、国家(あるいはそれに準ずる組織)による計画的な住民の大量虐殺の一覧を、思いつく限り挙げてみます。ただし、手元に資料がないので南アメリカとアフリカは除外してあります。

1:トルコのアルメニア人虐殺(宗教的迫害・他国からの援助無しだが第一次世界大戦の終結によって終息・民族浄化に成功)
2:スターリン時代の粛正(人種、及びに社会主義政策・他国からの援助無しだが、スターリンの死によって終息・粛正に成功)
3:ナチスドイツのユダヤ人虐殺(人種、及びに社会主義政策・英米ソ連軍の軍事攻勢によって終息・民族浄化には失敗)
4:文化大革命(社会主義政策、特に毛沢東の失敗・他国からの援助無しだが毛沢東の死によって終息・国内の政治勢力の巻き返しにより失敗)
5:カンボジアのポルポト派による虐殺(文化大革命時代の中国政府による影響下で、社会主義政策を実現するため・ベトナム軍の軍事攻勢によって終息・粛正には成功したが、ポルポト派も失墜)
6:ボスニア紛争の民族浄化(社会主義政策の失敗、及びに宗教的対立・連合軍による軍事攻勢によって終息・双方ともに民族浄化には失敗)

 これに、帝政ロシア時代のユダヤ人虐殺と東ティモールの虐殺を入れるかどうかが微妙なところですが、概ねこんな感じでしょう。で、コレを見れば一目瞭然ですが、市民の抵抗活動によって終息した国家による計画的な住民虐殺はほとんどありません。これは前にも述べたように、近代軍の火力が飛躍的に増大したこと、具体的には機関銃の装備が原因です。

 それまでは、歩兵の主力兵器が先込め式ライフルだったので、レジスタンス活動にも一応の意味がありました。つまり、住民でも武装すれば軍隊に抵抗することが出来たんです。実際にナポレオン時代のフランス軍は、スペイン、ロシアに進駐することで手痛い打撃を現地民から受けています。しかし、弾丸をシャワーのようにばらまける機関銃が出てくると、戦争のあり方が一変してしまったんです。特に重機関銃さえあれば、十人程度の兵士が1時間程度で1万人ぐらいは簡単に殺せるようになりました。


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