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熱心党の最後の砦

157鳥山仁:2006/05/06(土) 03:22:14
sen7743さん
 残念ですが、スクェアのヒゲが書いたシナリオが大人向けとはとても思えません。せいぜい中学生が「コレは高度だ」と勘違いして喜ぶ程度で、実際にFF映画版のシナリオは酷いを通り越していました。あれはゲームだから許されるレベルであって、映画じゃアラン・スミシー名義のレベルですよ。つまり、ポリゴンを実写に近づける理由がないんです。画面を実写に近づければ近づけるだけ、制作者の意図にかかわらずリアリティが増加していきますから、その分だけシナリオにもリアリティが要求されるのに、ヒゲにはこれを満たすだけの構想力など最初からありませんでした。

 もちろん、シナリオというのはリアリティさえあれば良いんだという、単純な議論じゃないですよ。むしろ、ゲームの場合はリアリティなどない方が良いケースが少なくありません。だから、逆説的な言い方になりますが、初期のスクェアは成功したのでは? つまり、大人のユーザーの数など最初からたかが知れていたんです。もっとも、娯楽作品のストーリーラインというのは、だいたい小学4年生程度の脳味噌に合わせるのがセオリーで、それ以上の読解能力を必要とする作品になるとヒットは難しいと言われています。これは、18歳以上を対象としたポルノも同様です。

 そして、この辺が娯楽の抱えている根本的な限界なんです。つまり、事象を単純化・デフォルメしてしまうと、それに伴って内容(意味性)も幼稚になっていくんです。近代芸術関係の人間は、この法則に敢えて逆らう傾向がありますが、結局カラーリングや使用言語の壁に突き当たって、原理原則に従属するケースが大部分です。無理に捻るのにも、やはり限界があるんですね。難しいことは難しく表現した方が良いし、また難しく表現するには相当高度な技量が必要なんです。ただ、コレをやると娯楽としては売れなくなるんです。

 そう言う次第で、プロデュースサイドにとって、最も都合の良いクリエーターやユーザーというのは、「自分は頭が良いと思っているけど、実際には小学4年生程度の脳味噌しかない人間」です。私は横紙破りの常連ですから、あまり他人様の製作方針に対して色々言えない立場ですが、これはそれほど間違っていない見解だと思います。問題は、こういうクリエーター向きの人材がプロデュース方面に回ってしまうケースがしばしば発生することで、ヒゲが典型ですが大抵の結果は悲惨なことになります。


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