したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

熱心党の最後の砦

116鳥山仁:2005/05/25(水) 13:40:30
104さん>
 えーと……今までの議論には目を通していらっしゃいますか? まさか、『キリスト教』という単語だけをフレームアップして理論の組み立てを行ってないでしょうね? もう一度、ここで重要な点を再掲載するので、よく読み直してください。

(以下は再掲載)
 ポルノは性描写を即物的に行うジャンルです。そして、即物的というのは隠喩を拒否しリアリスティックな描写があるというの同義であり、これは(たとえ文章だとしても)視覚的な描写が中心を占め、その背景には科学知識や医学知識があるということを意味します。つまり、ポルノは解剖学的な知識が人口に膾炙せねば不可能な表現形式です。そして、解剖学(医学)の発達は宗教の神聖性を侵害します。この論理的な帰結として(善悪はともかくとして)唯物論があったわけです。

 読みましたか? 読みましたね? それでは、次に地下本の研究で有名なサイト、『××文学の館』http://www.kanwa.jp/xxbungaku/index.htmから引用をするので、上記の文章との対比を頭の中で行ってください。

(以下は引用)
梅原北明前史
江戸時代が終わり浮世絵艶本が下火になった明治期に爆発的流行を見たのが造化機論と総称される分野の書籍です。造化機、すなわち生殖器を解剖学的見地から論じたものです。精緻な銅版画で口絵を飾るなど、発禁にもならずによく出版できたものだ、と感心する程です(流行の後期には流石に発禁本も増えてきます)。

明治の終わりから大正に掛けて活躍したのは、梅原北明が登場するまで最多発禁回数タイトルホルダーであった宮武外骨です。 外骨は地下本には殆ど顔を出しませんが、「手淫通」の作者とされています。

前期文芸市場社時代
元々二流新聞の記者であった梅原北明は「ロシア大革命史」や「デカメロン」の翻訳で名を知られるようになっていたことで、左翼文芸雑誌である【文芸市場】の編集を任されました。大正十四年十一月に創刊された同誌は赤字続きのため途中から同人組織に変更しましたが結局巧く行かず、債権者の福山福太郎、刊行者の伊藤竹酔、編集の北明の三者の話し合いの元、福山印刷所内に文芸資料研究会を設置し、{変態十二史}と称する叢書の刊行に踏み切ります。特に際立ったエロ味があった訳ではない叢書でしたが、当時はやりかけていた変態と言う言葉を巧みに使った宣伝が効果を発揮したのか、限定千部で募集を行った所五千人近い応募がありました。
(引用終わり)

 はい、対比は出来ましたか? 日本のポルノも近代文学の発展と関係があり、近代文学は海外からの輸入品で、かなり早期に唯物論的な概念が入っているのがお解りいただけますか? 私が期待した異論とは全く違っていたのは残念でしたが、もう少しお勉強をすれば良い考えも出てくるかも知れないので、上記のサイトと『別冊太陽・発禁本(城市郎コレクション)』の2つに目を通してみるのも良いかも知れません。特に後者の本に関しては、構成をコミケの米澤嘉博氏が行っているので、仮にあなたがオタクだったら日頃の感謝の意味も込めて、購入することをお勧めします。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板