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アイデンティティと被承認欲求について考える

18松代:2002/08/26(月) 02:01
>>15
(1)自己を(外界の価値観で)肯定する には 誰かから承認される必要がある。(不完全自己承認)
(2)自己を(心の内の価値観で)肯定する には 世界と自己を切り離す作業を必要とする。(完全自己承認)

1の不完全自己承認を「自己承認の主流」と規定した場合、個人は「常に外部から承認されつづける」必要があるでしょう。そのため、例えば個人で「独自の価値観」をもっていたとしても、その価値観に応じて自己決定を行うことはもちろん、個人が独自の価値観を表明することも「外部から承認されなくなるリスク」をともなうため、表現の自由は「事実上その効力を停止」するでしょう。

また、1の不完全自己承認を「自己承認の主流」と規定している個人は、おうおうにして「誰から承認されているか」によって他者の「価値を判断」します。つまり、より「大きい」かあるいはより「権威のある」集団から承認されている個人に対しては、その「個人的な能力や価値観とは無関係に」大きな価値を認め、反対に「小さな集団」や「権威を持たない集団」からのみ承認されている個人には価値を認めない事になります。

そのため、1の不完全自己承認を「自己承認の主流」と規定している個人は、基本的に「自己の内面を省みることなく」また同時に「極めて権威主義的」であると想定できます。

さらに、1の不完全自己承認を「自己承認の主流」と規定することは、より「大きくて権威のある集団」が有利になるため、当然ながら「大きくて権威のある集団」であればあるほど、1の不完全自己承認を「自己承認の主流」と規定したがります。

ぶっ茶けた話、国家の中枢で権力を握っている大物から、国家権力の「末席を汚している」末端の公務員にいたるまで、ありとあらゆる権力者にとって「まことに都合の良い思想」と言えましょう。


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