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第三汎用スレッド

1「鍵を持つ者」:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった

2027とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 22:30:18 ID:EWvUB/Y2

「にゃるほど……けど、ミントシロップって何に書けたらいいんにゃろうか?
シロップって言うと、やっぱホットケーキとか思い浮かぶにゃが……違う気がするにゃ。

さっき言ったみたいにカキ氷にかけるのも、大変なことになる気がするし……。」

【その爽やかな味わいにあう料理とか品物が思いつかないようである。
腕を組んで、考えているような素振りを見せる。】

2028とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 22:34:37 ID:mHVbAoLA
>>2027

「んまぁ、甘さ控えたミルクアイスあたりにでもにゃー」

冷たいアイスがさらにひんやり食感に。
そんなポップでもつけて売り出せばいけるかも、と。

「あとは逆転の発想で激辛でもやってみっかにゃ」

スパイスの入手がネックだが。

2029とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 22:37:36 ID:EWvUB/Y2

「おお、にゃるほど。アイスがあったにゃ。
そういえば、たまーに添えられていることもあるモンにゃ。」

【ふんふん、と首を縦に振って、納得している。】

「激辛……それもいいかもにゃ。
その手のことに詳しい知り合いも吾輩には居るし。」

【よく分からないが、激辛に関してある程度、造詣が深い友人が居るらしい。
もしかすれば、アンリも見たことがあるかもしれない。

…………黒い法衣を着た大男の姿を。】

2030とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 22:48:54 ID:mHVbAoLA
>>2029

「辛さも極端になれば涼しくなるってゆーしにゃ」

「えーっと、カレー好きにゃんだっけ?」

どうやら、何となく覚えているようだ。
……記憶は曖昧なようだが。

「激辛フードとミントスイーツ、ミントティーといった感じでいくかにゃ」

そこそこ夏らしくていいだろう、と頷く。

2031とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:01:28 ID:EWvUB/Y2

「そうそう。チョコと偽ってカレールーをくれるデビル神父にゃ。」

【いつぞやの……といってもアンリが店員になる前の話だが
バレンタインにいつもお世話になっているから、という理由でそんなことをしたようだ。】

「激辛のものについては彼奴を頼るしかあるまい。
悪魔の様な辛さを作れるんにゃから、程ほどのもできるにゃろうて。」

【というわけで激辛のものについてはお願いするらしい。】

「にゃにゃ、それらを一品ずつ売るのはもちろんにゃけど、
全部ひっくるめてサマーセットみたいにしてもいいかもにゃ。」

【セットメニューと言うのはある意味では基本だ。
もちろん、一品ずつ頼むより少しお得にするのである。】

2032とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:03:03 ID:EWvUB/Y2

「そうそう。チョコと偽ってカレールーをくれるデビル神父にゃ。」

【いつぞやの……といってもアンリが店員になる前の話だが
バレンタインにいつもお世話になっているから、という理由でそんなことをしたようだ。】

「激辛のものについては彼奴を頼るしかあるまい。
悪魔の様な辛さを作れるんにゃから、程ほどのもできるにゃろうて。」

【というわけで激辛のものについてはお願いするらしい。】

「にゃにゃ、それらを一品ずつ売るのはもちろんにゃけど、
全部ひっくるめてサマーセットみたいにしてもいいかもにゃ。」

【セットメニューと言うのはある意味では基本だ。
もちろん、一品ずつ頼むより少しお得にするのである。】

2033とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:07:10 ID:mHVbAoLA
>>2032

「んまぁレシピさえわかればにゃんとかにゃりそーだしにゃ」

「にしても激辛カレーかにゃ……んーむ。これは雑誌受けしそうだにゃ」

そんなに辛ければ、適当な実績を作って再び紙面を騒がせるのも面白い。
そんなことを企み始めたようだった。

「んむ。セットは基本だにゃ」

学生にも受けることだろう、と。

2034とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:16:12 ID:EWvUB/Y2

「うむ。今、店にあるカレーとはまた違ったタイプにしないといけないだろうにゃ。」

【既に存在しているカレーと差別化を計らなければならない、と。
もちろん、それが辛さである。あとは季節の野菜を添えるとかすればいいぐらいか。】

「あと、カレー抜きのセットも作っておかないとアレにゃね。
辛いのが苦手な人は結構、いるからにゃ。」

2035とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:19:24 ID:mHVbAoLA
>>2034

「とことん爽やかに、激辛! 夏野菜カレー! とか人気出そうだにゃ」

夏は野菜が美味しい季節だから、と涎を拭う仕草。

「そうだにゃ。辛くないフードも用意するべきだにゃ」

「……んー。そっちは冷製トマトスパとか、夏っぽくて良さそうだにゃ。エビもいれっかにゃ」

と、そんな魅力的な新メニューの話をしていると、アンリのお腹が小さくなった。
どうやら、話している内に空腹になったらしい。

「……にゃー」

2036とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:28:44 ID:EWvUB/Y2

「にゃっにゃっ。
結構な時間にゃし、中々にお腹の虫を刺激する話にゃったね。

……んー、何か食うかにゃ?」

【一応、ここは店内で、まだ営業中である。

だが、幸いにもお客はいないため、アンリのおなかを満たすくらいのものならば
ちゃっちゃと用意ができるであろう。】

2037とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:30:43 ID:mHVbAoLA
>>2036

「んじゃ、とりあえず余り物でなんか食いたいにゃー」

浮いた状況からへろへろと降下し、カウンターの上に着地。
力なくその場でつぶれる。

「具体的に何かは、まかせるにゃー」

2038とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:43:55 ID:EWvUB/Y2

「了解したにゃ、まどまーぜる!」

【大げさなことを言いつつも向かうのはおなじみの影だ。
チャオウスの足元から、びょーんと伸びて厨房のほうへと向かった。】

「確か今日は……にゃにゃ!
色々と余りものはあったはずにゃから、期待しておくといいにゃよ!」

【ピンと来たらしく、早速、作業に取り掛かる。
もちろん、取り掛かるのは影であるが。】

2039とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:51:43 ID:mHVbAoLA
>>2038

「んむ、くるしゅーにゃいぞ!」

びしり、とのりのりで応じる。

「ほほう。期待できるにゃ?」

一体何が出てくるのかと、わくわくした様子で再び浮き上がる。

2040とある世界の冒険者:2014/07/03(木) 23:59:52 ID:EWvUB/Y2

【結果として、それはかなり手早く出来上がった。
影が持ってきたのはトマトベースのスープで煮込まれたお米である。
具材は小さく刻まれたキャベツと挽肉だ。

あえて、料理名を付けるとすればキャベツと挽肉のトマトリゾット風といったところだ。
ちなみに、実際にメニューとして出しているロールキャベツを解体して米と一緒に煮ただけである。】

「うむ。ロールキャベツはそこそこ作り置きがあったからにゃ。
それを利用すれば、こんなメニューが出来上がったわけ。」

【無論、アンリ用の食器類にちゃんと分けてある。
そして、ちゃっかり自分の分も作ってあったりする。

……というよりはアンリのみの分を作るのは量的に難しいからであろう。】

2041とある世界の冒険者:2014/07/04(金) 00:07:05 ID:EW0fb8qs
>>2040

「にゃるほど。ロールキャベツかにゃ」

おいしそうだ、と今度こそ本当に涎を拳で拭う。
自分用の食器の前に座り、小さく一礼していざ実食。

「んー、なんか如何にもな賄料理って感じでグッドにゃね」

「こういう客に出さない特別な感じがいいんだにゃー」

うまいうまい、と嬉しそうに食べる。

2042とある世界の冒険者:2014/07/04(金) 00:13:28 ID:ndgvjJYA

「にゃー、確かにこういう特別な感じは良いにゃね。
それが客に見つかって、メニュー化するなんて例もあるしにゃ。……っと。」

【自分も食べようとしたが、その前に店の入り口のほうへと。
ドアを開けて、OPENの札をCLOSEDにして、再びドアを閉める。今日は閉店だ。】

「ま、今日のところはこれで閉店でいいにゃろうね。」

【そういいつつ、自身も席について、そのリゾット風を食べ始める。
味は我ながら、いい出来だったようで頷いている。】

2043とある世界の冒険者:2014/07/04(金) 00:20:51 ID:EW0fb8qs
>>2042

「ま、こんな時間に珈琲のみに来る奴はいにゃいだろうしにゃー」

すっかりくつろぎモードだし、働く気はもう起きない。
とりあえず目の前のリゾットに夢中だ。

「うし。明日からぼちぼちメニューの試作に向けて頑張るかにゃー」

「まあアンリは横から口出すぐらいしかできにゃーが」

包丁を持てばそれはグレートソード! 鍋は巨大な塹壕。
身体が小さいのはこまりものだ。

「んー……でもこれは本当に、賄いメニューって売り出すと売れそうだにゃー」

//ではこんなところでー

2044とある世界の冒険者:2014/07/04(金) 00:26:58 ID:ndgvjJYA

「にゃにゃ、話をするというのはありがたいけどにゃ。
別に料理の研究をするわけじゃにゃいんだし、独りでやるのは中々に寂しい。」

【それに自分とは違う視点を持つ相手と言うのは実に大事である。
まして、このような"新しいものの開発"という点ではかなり重要だ。

現に今までも助けられたことは数え切れないほどにある。】

「にゃから、ガシガシと突っ込みを入れてもらえるとあり難いわけにゃよ。」

【と、明日から始まるであろうメニュー開発について、アレコレと語ったとか、FO】

//了解、お疲れ様でした!

2045置きレスRP:2017/02/01(水) 14:06:24 ID:l2FElGnQ
-フルークガストカンパニー 王都支部店内-

ビー! ビー! ビー!

けたたましい警報音が店内カウンター奥、閉じられた扉の中から響いてくる。

ビー! ビー! ビー!

「コード110発生。コード110発生。
 緊急対策プロトコルを実行します。緊急対策プロトコルを実行します。
 シークエンス1、チェック……オールグリーン。
 シークエンス2、チェック………オールグリーン。
 シークエンス3、チェック………・・エラー、エラー、再確認実行。
 シークエンス3、チェック……………エラー、エラー、手動操作による認証を要します」

2046フレズ:2017/02/02(木) 22:16:18 ID:qYMJZd7c
-フルークガストカンパニー 王都支部店内-
扉から一人の装甲騎兵が店内に入っていった
プレートアーマーを身に纏いつつも兜に値する部分は装着しておらず、顔が解る
ショートヘアーよりやや長めで利発そうな女の子。身長もやや低めで体型はプレートアーマーなので良くわからない。
辺りを警戒しながら、店内を見渡し
「ちわー……郵便でーす……」
だが、見た目とは裏腹に何処となーくやる気が無いような声が拍子抜ける
肩にはくたびれた鞄が目につく

「うわ、何この警報……え?爆発するの?」
「てか、コード? シークエンス3からエラーが出てるんだけど……」
「取り敢えず、調べよ。配達目的の人がいればいいけど……」
寂しいのか先ほどからずっと独り言を呟きつつ、鳴り響く警報音に惑わされぬように警戒しつつ、剣を構えて店内を探索し始める

「扉の奥……すごく……怖いです」
閉じられた扉の奥から響いてくる。警戒してそちらに向かう

2047置きレスRP:2017/02/02(木) 22:34:59 ID:Jkn/9yqE
>>2046
ビー! ビー! ビー!

「シークエンス3、チェック………エラー、エラー、魔術回路に深刻な損傷がみとめられます。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを実行します。
 サブプロトコル始動、システムチェック開始………」

相変わらず閉じられた扉の向こうでけたたましい音が鳴り響いている。
目ぼしいものが随分前に無くなり閑散とした店内とは対照的に賑やかだ。
扉にはロックがかかっているらしく抉じ開け様とした形跡も認められるが失敗に終わっているようだった。

2048フレズ:2017/02/02(木) 22:49:51 ID:qYMJZd7c
>>2047
「ふむふむ……」
腕を組み、考え込む

――「シークエンス3、チェック………エラー、エラー、魔術回路に深刻な損傷がみとめられます。
――緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを実行します。
――サブプロトコル始動、システムチェック開始………」

聞こえる警報音と何やら、回復装置が作動している。

目ぼしいものが随分前に無くなり閑散とした店内。そしてロックがかかっているらしく抉じ開け様とした形跡も認められるが失敗に終わっている扉

これ等が示す一つの答え。それは

「この中にお宝が!!」
きゅぴーんという効果音が鳴り響く場面かツッコミが入る場面であろうが、生憎このシリアス空間にそんなものは無い

「なわけないよねー」
はぁっとため息をつくフレズ。中堅冒険者だった名残だろうか、如何にもこういった場面に〝弱い〟のだ
ダンジョンならともかく、非常事態とはいえ、此処はお店なのだ監視とか警備ゴーレムが来たらいろいろと終わりなのだ

「でも本当にこれ、どうしたら良いのかな……」
開かない扉を前にうーんと考え
「よし、やっぱり壊そう! 非常事態だしイケるっしょ!」
脳筋的解決方法を試そうと剣を取り出して、扉を前に構える。
若干16歳の少女 フレズ。仕事の疲れから錯乱し今、犯罪に走ろうとしている!

2049置きレスRP:2017/02/02(木) 23:02:48 ID:Jkn/9yqE
>>2048
ビー! ビー! ビー!

「システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを実行します。
 サブプロトコル始動、システムチェック開始。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを―」

何やら準備が整ったらしく、同じ文言を繰り返すようになった扉の向こう。
突っ込みもいないのでフレズの行動を止めるものは少なくとも店側にはいない。

2050フレズ:2017/02/02(木) 23:26:20 ID:qYMJZd7c
>>2049
「あっ……」
同じ文言の繰り返しから、何かが整ったのを察知すし、動きが止まる
其れと同時に突入を諦める。
そもそも、この扉が自身の剣で壊れるかどうかすら分からない。
てか、壊れたら誰かが突入成功しているんじゃね?
そして、今持っている剣が壊れたら私あのお外の獣のおやつになるじゃん!等と冷静に考え始める

「よし」
ポンと手を叩いてから
「普通に入ろう。そして〝らふめいかー〟が何かを探るしかない! 」

ゆっくりと扉のノブに手を掛けて回し始める

2051置きレスRP:2017/02/02(木) 23:28:39 ID:Jkn/9yqE
>>2050
だが扉が開くわけもなく。

ビー! ビー! ビー!

「システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを実行します。
 サブプロトコル始動、システムチェック開始。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを―」

扉の向こうでは音が鳴り続けている。

2052フレズ @次で寝ます:2017/02/02(木) 23:53:12 ID:qYMJZd7c
>>2051
「ダメか……」
予想通りと言ったところか、肩をがっくりと下げる
少しは開くのではと淡い期待をしていたが如何やら駄目だったようだ。

「仕方ない!秘儀!」
キランと目が光るそして
その眼差しはまるで獣の様だった

「すみませーん!!郵便でーす!!」
扉を叩いて、大声を上げる
先ほどの目つきと今の姿。さながら新聞勧誘員である。

「ここ開けてくださーい!!」
次第に、大声と扉を潰す勢いで自身の拳を叩きつける
「誰か居ますかー?」
叩くのを止めて聞いてみる

「早くしないと―なまくらな剣でこの扉を叩き開けますよー!!」
何処からか拾ってきた店内の剣。なまくらで、初心者や稽古用の剣である
其れを扉に叩きつけている

2053置きレスRP:2017/02/02(木) 23:56:34 ID:Jkn/9yqE
ビー! ビー! ビー!

「システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを実行します。
 サブプロトコル始動、システムチェック開始。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 緊急対策プロトコル実行不可能の為、サブプロトコルを―」

呼びかけ空しく帰ってくるのは警報音。
どうやら扉の向こうに誰かがいるということはないのだろう…
最早何らかの方法で扉を開けるしかないわけだが。

2054フレズ おやすみ:2017/02/03(金) 00:05:14 ID:JQtIlYdM
>>2053
「何か鍵とかあるのかなぁ……」
呼びかけも扉こじ開けも意味が無いとするともはや店内に鍵を探すしかないのだ

「しかし、鍵なんてあるのかな?」
閑散とした店内を見渡す。下手をすると、持って行かれている可能性もある

「もしかしたら、凄く変な所にあるのかな?」
例えば床下の収納とか、迷彩された金庫とかを思い浮かべる

「探すか!」

店内をくまなく探し始める。これで見付かなければいよいよ突入である

2055置きレスRP:2017/02/04(土) 13:41:10 ID:BZUwYAvM
>>2054
開かずの扉前、店内カウンターデスク裏。
其処にこれ見よがしに怪しいスイッチがあった。
思わず「ポチっとな」と言いたくなる赤い短い円柱のボタンが。

2056フレズ おやすみ:2017/02/04(土) 19:40:19 ID:VHSrSDoY
>>2055
「おぉう……何と言うボタン」
カウンターデスク裏にある怪しげなボタン
此れを見つけて時若干の戸惑いが出てしまった

しかし、そんな事はこのボタンの発見の前では些細な事だったようだ

「これは私の感が言っている」
「これがこれこそがこの秘密のゲートのボタンだと!!」
「元、冒険者だった私の感がそう言っている!!」
ビシッとボタンに指を指してキメのポーズをしている
誰もいない店内。誰もいないからこそこのような芸当が出来るのだろう

だがもし、この場に誰か居たら……
恐らくこの女の子がのたうち回る姿が見れたであろう

「ポチっとな」
軽快な鼻歌交じりで独り言
ボタンを軽く押し込む

2057置きレスRP:2017/02/04(土) 20:13:59 ID:BZUwYAvM
>>2056
ぴー がしゃこん がしゃこん ずずずず……

扉が音を立てて横にスライドして開いた。
同時に警報音が音量を増した。当然のことであるが。
とてもうるさい。

ビー! ビー! ビー!

「システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。
 システムオールグリーン、ラフメイカー起動準備完了。」

警報音は相変わらず同じ文言を繰り返している。

2058フレズ:2017/02/04(土) 21:03:17 ID:VHSrSDoY
>>2057
「開いた」
扉が開いた事に喜んでいる

「いやー冒険者としての感が働いたわーよかったわー。ふふふ」
自画自賛して、ニヤリとトレジャーハンターが宝物を狙う様な笑いを浮かべてそのまま扉の向こうにがちゃりがちゃりと進み始める

2059置きレスRP:2017/02/05(日) 12:50:24 ID:2lonRUHQ
>>2058
扉の向こうは中世ファンタジーよりSFの色合いが濃い空間だった。

部屋中心に置かれた椅子を囲む様々なデバイスが結果、特殊な王座のように鎮座している。
更にそれを囲むようにして空間に投影されている数々のモニター画面。
あるモニターはジグザール全体の地図を映し、あるモニターはリアルタイムで何処かの風景を映し出している。

そんな中、画面を赤く明滅させているモニター1つ。

「 ラフメイカーを起動しますか?
   (YES)     (NO)    」

タッチパネル式らしく、YESとNOの文字が交互に点滅している。

2060とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 21:16:03 ID:gkelBHp2
>>2059
「なにこれ……」
茫然と様々なモニター類やら何やらを見ている

「これ何なの……」
戸惑いしかなかった。今までのダンジョンとは明らかに違う
異質の空間に

通常ならこの様な状況だと警備隊、若しくは騎士隊に連絡するだろう

しかし、現状ではそのような事は物理的に不可能である

中央の画面に出ている
――「 ラフメイカーを起動しますか?
   (YES)     (NO)    」

の文面に目をやる


「ラフメイカーってなによ……」
ボタンを探しつつ、画面のYESの部分を甲冑越しの指で触ったりしている

2061置きレスRP:2017/02/05(日) 21:43:40 ID:2lonRUHQ
>>2060
モニターに触れると、ピポッと音がして表示が切り替わる。

「ラフメイカー 起動」

警報音が止んだ、がその直後。
ぎゅいいいいいん!と入ってきた扉とは逆。
椅子を隔てて、向かい側の壁に何本もの光の筋が明滅を繰り返し走る。

ガシャンガシャンガタガタガタ……ぽひー!!

突如機関車の警笛のような音が部屋に響き、壁の一部が崩れる。
いや、壁と思っていたそれは全くの別物だった。

ぶいん… がしゃこん がしゃこん

背中に蒸気を吹き出しガチャガチャと音を立て忙しなく動く謎機関を搭載した
全体的に丸みを帯びたフォルムでモノアイヘッドの全長2m越えメタルゴーレム。
そのモノアイに光が灯り動き出したのだった。

2062とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 22:17:46 ID:gkelBHp2
>>2059
「……」
腰を抜かして立てないでいる
自身の理解の範疇を越えてしまっているのだ

「え? なにこれ?」
混乱しつつも第一声がゴーレムに対しての感想である
魔物やモンスターなら解るがメタルゴーレムは初めてなのだ

「……」
これ逃げなきゃ死ぬかなぁ……と思うやいなや
少しづつ少しづつ扉に向かって這いながら進み始めるのであった

2063置きレスRP:2017/02/05(日) 22:21:34 ID:2lonRUHQ
>>2062
「ふぁ…オハヨウゴザイマス〜……あれ?何方様でしょうかあ?」

メタルゴーレムからおもっくそ可愛らしい声が発せられた。
目を瞑って聞けば美少女のそれだ。
がしゃがしゃぽひー と言う機械音と見た目も相まってものすごい違和感がある。

2064とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 22:38:28 ID:gkelBHp2
>>2059
声が聞こえた方向に振り向くフレズ

「シャベタァァァァァぁぁぁぁ!?!?!?」
そして大絶叫。
混乱の極みとはまさにこの事

「イヤァァァァァ殺さなでぇぇぇぇぇぇ!!!!」

彼女視点に立てばこう見えてしまう
外は獣だらけの異変
店内にある謎の私設
見た事ない壁の模様と何か
そこから表れたメタルゴーレム

感情的には隠しダンジョンに入ってしまった村人Aである

「まだまだ、やりたい事とかあるんですぅぅぅ……」
手紙が入っている鞄を枕に本当に泣いている。

2065置きレスRP:2017/02/05(日) 22:44:27 ID:2lonRUHQ
>>2064
ゴーレム「ええ〜…」

ゴーレムからしてみれば見知らぬ誰かが一人で自室に入ってきて挙句とち狂うという図である。
こちらもこちらでドン引きしていた。

しかし、フレズはちょっと不用心すぎだった。
現在の王都は獣蔓延る危険地帯。
機能していたころのフルークガスト支部であったならもう少しセキュリティがあったのだが…

獣「ぎしゃああああ!!」

けたたましくなっていた警報音は外にまで漏れていた。
興味を引かれたのか一匹の獣が店内にまで入り込んでいたのだ!!

2066とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 22:54:10 ID:gkelBHp2
>>2059
声が聞こえた方向に振り向くフレズ

「シャベタァァァァァぁぁぁぁ!?!?!?」
そして大絶叫。
混乱の極みとはまさにこの事

「イヤァァァァァ殺さなでぇぇぇぇぇぇ!!!!」

彼女視点に立てばこう見えてしまう
外は獣だらけの異変
店内にある謎の私設
見た事ない壁の模様と何か
そこから表れたメタルゴーレム

感情的には隠しダンジョンに入ってしまった村人Aである

「まだまだ、やりたい事とかあるんですぅぅぅ……」
手紙が入っている鞄を枕に本当に泣いている。

2067とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 22:56:04 ID:gkelBHp2
//ごめんなさい、ミスった>>2066は気にしないで

2068とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 23:02:15 ID:gkelBHp2
>>2065

「あー……」
獣が入り込ん瞬間。悟った
あ、これ死ぬわ。前門のグリフォン後門のドラゴンとかそんな感じでしんだわ
と悟りを開いた

「よ、よし!こうなれば!」
へたり込みながらも、自身の剣を獣に向けて構える
なぜ獣に剣を向けたのか?
それはゴーレムへの対処の一つとして拠点防衛型のゴーレムは原則的に剣を向けなければ無害である

そのような原則がたしか冒険者の手引きとかそんなのにのっていたとフレズは思い出したのだ

2069置きレスRP:2017/02/05(日) 23:07:18 ID:2lonRUHQ
>>2068
ゴーレム?「きゃー!化け物ーー!!」

ひゅん、がすぅっ!!

獣「きゃいん!?」

フレズが身構え獣を真っすぐ見やった瞬間、その獣が真横に吹っ飛んでいった。
吹っ飛んだ方向から見ておそらく外まで飛んだんじゃないだろうか。

ゴーレム?「ああもう!何がどうなってるんですか〜」

見ればゴーレムが投擲姿勢をとっていた。
おそらく何かが投げつけられ獣は吹っ飛んだのだろう。
声は可愛いがパワーはゴーレム、凄まじい。

2070とある世界の冒険者:2017/02/05(日) 23:31:19 ID:gkelBHp2
>>2069
目が点になった
獣が外まで飛んで行った光景を目にしたせいだろう

「………わたしにはわかりません……」
何がどうなってるんですか〜の問いに思わず本音を漏らした。


「えっと、貴方は誰ですか?」
冷や汗をだらだらとかきながら、棒読みで質問し始める
何故質問をするのか。それは単純に敵対心が無い事をゴーレムに伝えたかったのだ

出来るだけ生き延びる確率を増やすための戦略である

2071置きレスRP:2017/02/06(月) 20:22:21 ID:ltAbZyQE
>>2070
ゴーレムっぽい何か「私ですか?型式番号ARG-78-2 ラフメイカーです」

がちゃがちゃ、ぽひー

ゴーレムの背中の機械が目まぐるしく動き、時折水蒸気を吐き出す。
お宝ではなかったようである。

2072とある世界の冒険者:2017/02/06(月) 20:41:46 ID:QTzMB.iU
>>2071

「えっと、ラフメイカーさんでいいのかな?」
困惑しながらも、何とかカウンター伝いで立ち上がる
ここら辺の立ち直り加減は冒険者といった所か

「えー……私は貴方とその他の者に危害を加えません」
ゴーレムの対処法の一つにこうした宣言がある。
こうして敵では無い中立状態であるという意志をしめすのだ

※但し軍用ゴーレムを除く


「そのえっと、ぽぴーってなってるけど大丈夫なの……?」
初めて水蒸気(?)機関をみて戸惑っている
恐らく壊れているのではと思っているのだろう

2073置きレスRP:2017/02/06(月) 22:00:05 ID:ltAbZyQE
>>2072
ラフメイカー「はぁ…あ、はい、現在の稼働率は80%ですからすこぶる調子はいいですよ?」

明確な身分証明も出来ていない為、
不法侵入者フレズという認識が全く改善されてはいない状況の中、
ゴーレムはそこそこ冷静に対処をしていた。

ラフメイカー「……あ、そういえば私は何で起動してるんですかねえ?」

2074とある世界の冒険者:2017/02/06(月) 22:44:40 ID:QTzMB.iU
>>2071

「あ、それは良かったです」

如何するべきか悩んでいる。一歩間違えれば死の状況で何とか中立的な立場でいてくれるゴーレムに少しだけ感謝している

「あー……それはですね」
うーんと悩み始める。さて困ったものだ
何で起動しているのかを説明するを使用にも、説明に困る部分もある

「ものすごくさっくり簡単に説明しますと、隠し扉を開けて何かボタン……ボタン?を押したらあなたが起動しました……んだと思います……?」
うんと頷き、説明を終える
事実だけをつなげると只の強盗だな私と思っている
ただ、如何しようも無いのもあるのが辛いのだ
というか、本当に私が起動したの?と思う部分もあるのだ


「まぁ全てを説明しますと、とても長くなりますけどいいでしょうか?」
どんよりとした面持ちでラフメイカーに言う
正直彼女もこの事態に巻き込まれた人間

2075置きレスRP:2017/02/07(火) 20:50:15 ID:03drbBiw
>>2074
ラフ「……え、ボタン?」

かしゃかしゃかしゃ、ぽひゅぽひー

ラフ「って、なんですかこれえええええええええ!?」

暫くの沈黙の後、ゴーレムが慌てだした。

ラフ「え?え?ジグザール龍脈の30%が喪失!?バックアップも壊滅状態!?」

椅子の近くにゴーレムが寄ると、
その周囲に浮かんでいた数々のモニターが目まぐるしく画面を変えていく。

ラフ
「ああ…説明は結構です。のっぴきならない状況なのは理解しました。
 至急フルークガスト本店に連絡をとらないと」

2076とある世界の冒険者:2017/02/07(火) 22:08:51 ID:6dbAYqFs
>>2075
「ま、まぁそんな感じだからね……?」
何とかこの秘密の部屋への侵入をうやむやにしようとするフレズ
まぁ実際この部屋で何かを得たかと言うと全くであり、厳重注意でゆるしてくれないかなーと思って居るのだ

(なんか色々と変わっていっておもしろいなー)
画面の変化とか書いている文字とかなんだかよくわからないが
取り敢えずきれいだなーぐらいにしか思って居ない

実際、技術知識がほぼ無いのでこの感想は的外れでは無いと思う


「連絡……それって手紙を出すって事?」
フレズは民間の武装郵便屋であり、今の王都ではひっきりなしであちこちを避難所を中心に配達している
現状、魔道通信は軍用が中心で短波での通信もあるが、自警団が主につかっており、市民には回っていない
とはいえ、このゴーレムの性能から必要かどうかと言われると疑問になる

2077置きレスRP:2017/02/08(水) 20:12:12 ID:moMenuPM
>>2076
ラフ
「いえ、本店との直通魔導回線が
 ……うぁ、これも駄目ぇ?もうだめだぁ、おしまいだ〜」

かたかたぽひぽひぷすん

ゴーレムが項垂れ膝をついた。
目まぐるしく変わっていたモニターも赤い画面ばかりになり、1つ、また1つと消えていく。

ラフ「魔術的機構が軒並みダウンなんて……復旧するにも私ひとりじゃあ……」

2078とある世界の冒険者:2017/02/08(水) 21:50:28 ID:aAJ/b.k.
>>2077
「えっと……まぁ、その……ドンマイ!」
ビシィっと親指を立てて膝をついたゴーレムの肩をトントン叩く
フレンドリーな笑顔を見せている

「復旧を手伝ってあげたいけど……生贄とか魂とかが必要な系列じゃないよね……?」
黒魔術的な物を想像しているフレズ
まぁ見た事も無い物だらけで正直な所、内心は震えていたりする



//第四汎用更新してるよー

2079置きレスRP:2017/02/08(水) 22:17:21 ID:moMenuPM
>>2078
ラフ
「とりあえずポータルを置けばいいんですが…現状を鑑みると生贄を捧げるようなもんですね。
 今の王都を動き回るのは並大抵の腕前では自殺行為ですから」

かしゃんかしゃんかしゃんぴひょろぅ

ゴーレムの気分を反映しているのか背中の謎機関の勢いが弱い。
出てくる水蒸気も気が抜けたものだ。

ラフ
「支店長さんも近くにはいないようですしぃ……ああ、困ったなあ」

2080とある世界の冒険者:2017/02/08(水) 22:54:00 ID:aAJ/b.k.
>>2079
「まぁ私たちだって本来なら安全な道しか通らないしね。その安全な道も大体三つの避難所の往復だしね」
ゴーレムの貴方なら一人でいけるんじゃないの?と言いそうになったが心の奥にしまった。
きっと燃料的な問題とか色々とあるのだろう

さて郵便屋とて全ての道を自由に行けたりしない
おおむね、大きな避難所通しの比較的安全な道を決死の覚悟で移動したりしている

ではフレズは何故此処にいるのか
理由は簡単で、彼女はルートの開拓に来たのだ。
中堅以上の元冒険者を主体とした開拓チームの一人が彼女だ
何故中堅以上か? それは自身の限界と撤退が出来る経験があるからだ
まぁ今の所中堅(笑)状態ではあるが


「えっと……如何すればいいのかな……?」
ラフに問いかける。何か出来る事があるのかもしれないと思ったからだ

2081置きレスRP:2017/02/11(土) 12:30:08 ID:na8Ahlwk
>>2080
ラフ
「現状出来る事は…ううん……
 やっぱりポータルを設置して緊急魔術回路の一部だけでも復旧しない事には始まりません。
 複数回に分けて設置距離を徐々に延ばすようにしてポータルを置いて本店とのコンタクトを可能にしないと。
 支店の機能が少しずつでも復旧できればコンタクトへの道筋が見えてくる……はず」

かしゃかしゃかしゃぽひぽひぽひ

ゴーレムの背中の謎機関の動作と共にモニターが又目まぐるしく画面を変える。
思考の度に何かが映り消え又何かが映る。

ラフ
「問題は簡易設置型のポータルが化物の興味をひかないか……ううん、難しいかなあ」

2082とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 20:34:10 ID:xemtLkM2
>>2081
「えっと……つまり支店にぽー……ぽすたる?を置けばいいんだね?」
ようやく話が見えてきたフレズ。寒村出なのであほの子だったりする

「うーん……その支店って何か所あるの? もしかしたら、配達ルートにあるかも? 地図とか無いかな?」
いかにフルークガストカンパニーが大きくともその場所を把握していないと分からなかったりする
それは全ての店に言えることで、この状況だと地図は文字通り命綱なのだ

「うーん……私も武装が自分のだったら良かったんだけど……探さないといけないしね……」
重装騎士の格好をしているが、本来彼女は高速近接戦闘が得意なのだ
ただ彼女が使っていた武装も逃げる時に宿屋に置いてしまった。
結構高価な物も使ってたようでもしかしたら盗まれたのかもしれないが

「貴方はポータルを置きにかないの?」
ラフメイカーと一緒に行けば、もしかしたら解決するのではと思い声を掛ける

2083置きレスRP:2017/02/11(土) 20:48:01 ID:na8Ahlwk
>>2082
ラフ
「いえ、王都の支店は此処だけです。
 ポータルを置くべき場所は王都の数か所。
 とは言え設置すべき場所を確定する為の調査用に先ずポータルを適当に設置するという作業もあります。
 そしてその場所の特定やポータルの稼働状態をリアルタイムで確認できるのは支店の此処だけ。
 私がポータルを設置していては作業時間にどれほどの時間がかかるか……後、戦闘用ではないですので」

2084とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 21:42:40 ID:xemtLkM2
>>2081
「うーん……」
何かを考えている。

「よし!私がやろう!」
即決とはまさにこの事である

「どうせ、このまま郵便屋さんしていても死ぬだけだし、最後ぐらい何かしたいしね」
ニコッと笑う。フレズは郵便に崇高な意志を持っていなかった。それは届け先が殆どの確率で死んでいたり
発狂していたり、生きていても病人だったりと悲惨な場面が多かったからだ

勿論、生きている人間にも届けた。だが結果は……


やる気に満ち溢れていた仕事は、何時しか絶望を届けるだけの仕事に変わっていたのだ

だからせめて希望を残したいと思ったのだろう


「先ずは最初のポータルを何処に設置すればいいのかな」
机に地図を広げて、羽ペンとインクを取り出す



ガシャンと店の奥で物音がした

2085置きレスRP:2017/02/11(土) 21:45:47 ID:na8Ahlwk
>>2084
ラフ
「とりあえず此処から少し離れた場所であれば何処でも構いません。
 設置した事で起こり得る状況を把握できればまずは良しとしましょう。
 その次の行動は……今何か物音がしませんでしたか?」

ゴーレム(以下もうラフと書いたほうが短いのでラフと書く)は首を傾げる

2086とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 21:55:52 ID:xemtLkM2
>>2085
口に人差し指を当てる。
静かにっという事だろう

そのまま、なまくらな安物の剣を片手に店の奥に進む

また獣が来たのと勘違いしたのだろう


暫らく時間が経って


「なにこれ……」

片手で持ってきたのは巨大な刃を持つ片手斧

しかし変なのは刃と持つところが比例していない。おかしな斧

「んー……」

くるくると斧を調べているフレズ。ラフが調べたら何か解るかも知れない

2087置きレスRP:2017/02/11(土) 22:13:13 ID:na8Ahlwk
>>2086
ラフ「…武器ですねえ。うちでは扱っていない類のようですが」

ラフの指ではキーボードもボタン四つ同時押しになってしまう為、見るに留まる。

ラフ「何故こんなものが…怪しい」

2088とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 22:31:23 ID:xemtLkM2
>>2087
「んー……」
何度か斧を持ってラフに当たらない様に振り回す

「まぁ、使えるものは何でも使うのがいいかな……」
そういいながら、斧を両手に持って柄に力を入れた瞬間

ガシン!!

「おぉう!?」
柄が伸びた。如何やら柄を伸縮できる機構が内臓されているようだ

長さ的にはやや柄が短いハルバードに近いだろうか

「これ凄いよ!!」
柄を伸縮させて少し楽しそうにしている

伸びきった時の柄に書かれていた文字。其処には処罰と古代の文字で書かれている事にラフは気が付くかもしれない

2089置きレスRP:2017/02/11(土) 22:40:06 ID:na8Ahlwk
>>2088
ラフ「う〜ん…」

はしゃぐフレズを見つつ古代文字には気が付くラフ。

ラフ「………いや年代物だとしたらますます何故此処に」

物騒な意味の文字であるし実は呪いの品なんじゃないかと真剣に思い始めている。

2090とある世界の冒険者:2017/02/11(土) 23:00:00 ID:xemtLkM2
>>2089
「今の所、呪いとかの様子はないし大丈夫だよ!」
一応フレズも元は中堅の冒険者。呪いの鑑定は出来なくもない
すごく簡単な検査をしても呪いの様子が無かった

実際、今の所呪いの様子は見られない

「所でラフメイカー、これって読める?」

ラフメイカーに手渡した一通の手紙
それは黄ばんでおり汚く、そしてかなりの年代が立っている
それも、10〜20年単位では無く1恐らく00年前と思われる

「こんな字、初めて見るんだけど」

その手紙には古代文字でこう書かれている

――狩人様へ

そう書かれている

2091置きレスRP:2017/02/11(土) 23:23:22 ID:na8Ahlwk
>>2090
ラフ「あー…読める、と思いますが」

その太い指では以下略。

ラフ「ええと、大昔の狩人宛の手紙のようですね……ええぇ………」

降って沸いた強力な武器に戸惑いしかない理系魔法生物。
年代物であることも確定、魔法概念武器としても立派に役目を果たせるだろう。

ラフ「……あーもー仕方ありませんそれ使ってプランを進めましょう」

遂に思考を放棄した。
一時的後方進軍です、と彼女は言うが。

2092とある世界の冒険者:2017/02/12(日) 00:50:11 ID:ASoKSBu6
>>2091
「ふふん!任せてよね!」
Vサインをラフメイカーに見せる
「でもこれ使えるかな……」
幾ら武器が良くても使い手が駄目なら問題外である

「よし、私がんばるよ!!」
やる気だけは十分のようだ

2093置きレスRP:2017/02/12(日) 01:23:08 ID:DgpN.AqA
>>2092
ラフ
「では先ずこの吊り下げランタン型ポータルを此処から離れた場所に設置してください。
 十分な距離が取れたと判断したら連絡を入れます…あ、ポータルにそういう機能がありますので」

用意されたのはソコソコ嵩張りそうなランタンと其れを吊り下げるための支柱。
複数持ち歩けなさそうなのがなんとも困る。

2094とある世界の冒険者:2017/02/13(月) 21:39:18 ID:uc5itZ4g
>>2093
「ほうほう……」
ソコソコ嵩張りそうなランタンと其れを吊り下げるための支柱を手に持ち眺めている。

「此れがポータル……ランタンがぽーたる?」
若干誤解しつつ、一体どういう機能なのかさっぱり分からないといった表情でこの装置を見つめている
複数持ち歩けない事に関してはさほど不満は無さそうだ。

「此れって設置したら如何いう機能が使えるの?」
首を傾げながらラフを見つめている
この装置が如何いった機能を示すのか、これを使えば何が改善するのか
興味本位で聞いているよう

2095置きレスRP:2017/02/13(月) 21:52:30 ID:mLpWHlHY
>>2094
ラフ
「簡単に言えば此処から王都の現状がリアルタイムで確認できるようになります。
 主に魔力反応面で、ですが。
 数が増えれば遠く離れた本店との相互通信を可能とし…上手くすれば物資の補給が可能になります。
 最終的には現在失われている魔術回路の代用となってピースメイカーの起動が可能になるでしょう」

2096とある世界の冒険者:2017/02/13(月) 22:35:26 ID:uc5itZ4g
>>2095
「ほうほう……」
ラフの説明を受けて考える。実際ラフの言っている事は解る
だが何故そうなるかが分かっていないようだ

「取り敢えず一杯あれば、王都の様子が丸見えになると」
噛み砕いて自分なりに納得をしようとがんばっている。

「物資の補給って店ごとに可能なの?それとも任意?」
もし物資の補給が出来るのであるなら、避難所に分け与えたいと思っているようだ

「ぴーすめいかー?」
首を傾げてきょとんとしている
恐らく直訳で考えてしまっているのだろう

2097置きレスRP:2017/02/13(月) 22:43:38 ID:mLpWHlHY
>>2096
ラフ
「此処の支店に本店からの物資を転送することが可能になるんです。
 ……一応機密なんですよ?国とかとの取り決めが滅茶苦茶厳しいんですから」

知りすぎると消されるやつだコレ。

ラフ
「あー、まあそういうコードネームの作戦があるんです。これも機密事項なので」

2098とある世界の冒険者:2017/02/14(火) 23:46:17 ID:jwxmCc5g
>>2097
「あ、分かりました」
聞かなかった事にしたフレズ
好奇心はなんとやらだ、深入りするのもほどほどにした

「まぁ、とにかくポータルを置いて来るね」
そういって、武器を片手に持ちながら店を出ようとする

2099置きレスRP:2017/02/15(水) 21:09:37 ID:gCggU36M
>>2098
ラフ「お願いします」

フレズを見送るゴーレム。
此処から紆余曲折を経て話は進むのだが…次回に続く。

2100王都外部避難所導入:2017/03/04(土) 10:32:25 ID:e5NEs.VQ
「仕事の話をしよう。・・・あぁそうだ。仕事の話だ。」
貴方に、そう声をかけて来たのはかの事変に於いて左脚を失った王国の騎士。

ここは、件の王都事変に於いて王都外へ避難できた者たちが集まる集落。いわば難民キャンプである。

-王都近郊 白銀山麓 難民キャンプの一区画-

「仕事と言うのは・・・まぁ君も察してくれているとは思うが。」
周囲を見渡すと、そこには明らかに設備が足りていなく、粗末な仮設のテントなどが並ぶだけの光景である。
「この施設の資材や、食料の調達などを君たち冒険者にこの施設を代表して、私がお願いしているのさ。」

「本来なら私の様な者が率先して行うべき事なのだが、見ての通り最早満足に動き回れる体ではないものでね。」
そういうと彼は貴方の目の前で自身の失った左脚を指す。

「報酬の件だが・・・本当に申し訳ない話だが君たちが満足できる額の報酬は用意できない。」

「何せこの事態だ。この額でもこちらとしては限界寸前でね。」グッ・・・
そういうと騎士は悔しそうに机の上に握り拳を置く。

「あぁそうだ。自己紹介がまだだったね。」
「私の名前は『ふざけるな!』。『それは俺の配給分だろうが!!』と言う。以後、良好な『静まれ!』を築き上げれる事を祈る。」

どうやら近くで揉め事があったらしい。その為一部の内容が聞き取れなかったようだ。

2101ゲイリー:2017/03/04(土) 23:20:25 ID:Fm547lts
>>2100
「すまん、表が騒がしくて聞き取れなかった……何の騒ぎだ?」

単眼の覗き穴がある頭蓋を模した兜を被り革ツナギ風全身鎧の上にコートを纏う長身の男。
それが外の様子を見ようと動く。

2102隻脚の騎士:2017/03/05(日) 00:45:34 ID:/57ZVeBc
>>2101

「あぁ、私の名は『自分の食料を良くみろ!』。『良いからいったん落ち着け!』さ。」
「以後良好な関係を築き上げたい物だね。」

ここでメタフィクションなる物が入る所、現状では名前は特に決まっていないのだ。
故に名前が完全に決まるまではこの隻脚の騎士は自己紹介を完遂することができないのである。

「よっと…っ、やはりすぐには慣れない物だね。」
騎士は杖に身を委ねる形で立ち上がり、窓から外を見る。

「恐らく配給の食糧の事で何かしらの一悶着があったんだろう。」
「そうだな。大方予想するに片方が目を離した隙に食料をこっそり盗んだか」
「この極限状況で疑心暗鬼に陥った結果出た言葉が原因でモメたか。どちらかだろうね。」

その左脚には鉄の輪にこれまた鉄の棒を溶接で無理やり拵えた様な義足らしき物が。
その作りは実に粗雑であり、失った足の部分に巻かれた包帯も相まって痛々しく見える。

「この様な事態においては決して珍しいことでは無いさ。どんな極限状態であろうと誰だって腹は減る。」
「そういう風に出来てるからね。大抵の生物は。」

「それに家族と離れ離れになってしまった者だって大勢いる。」
「・・・ここに避難した人達は皆、程度の差はあれど追い詰められてるのさ。」

窓から見える光景には、既におとなしくなった騒ぎの主の姿と、1人の憲兵の姿。

「そして、これが我々が君たちに仕事を依頼する理由でもある訳だ。単純に中の仕事で精一杯って訳なんだよ。」

2103ゲイリー:2017/03/05(日) 11:07:34 ID:FfiuDCM6
>>2102
「…もう一度…いや、そうだな、俺もそう思う」

メタを察したのか名を知ることを諦め、不可解な格好の男は話をつづけた。

「報酬の件は気にするな、寧ろ出世払いにしてもらった方がいいかもしれん。
 王都が一時的に機能しなくなった今、此処でこうして代表を務めているアンタだ。
 復興の際には十分な褒美をもらえるだろう?
 こちとら金で動く身だが目先の金だけで動くほど俗物でもない」

2104隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/05(日) 15:53:50 ID:/57ZVeBc
>>2103
「その様に言って貰えると、こちらとしては非常に助かるよ本当に。」

「代表と言っても、お飾りみたいな物さ。」
自身の脚をチラと見つめ、視線をそちらに戻す。

「ただ効率の良い人員配備を行った結果こうなっただけだからね。
 精々他の者たちの足手まといにならない様に努めるだけさ。」

「まぁ復興がいつになるか、なんて物は正直私程度には予測もつかない。
 それに復興が終わったとしてその時の私の立場だってどうなるかはわからない。
 それでも、可能な限り善処はさせてもらうつもりさ。
 これはこの施設の人間の総意という訳ではない。
 王国騎士としての私、いち個人の意思さ。」

数秒の間を経た後、騎士は本題に乗り出す。

「さて、お喋りが少し過ぎた様だね。これは私の悪いクセだ。」
 椅子に座り、片眼鏡(モノクル)を右眼にかけ、机の引き出しから数枚の羊皮紙を取り出す。

「こうなる前にも良く言われた物だよ。一度喋りだすと中々止まらん奴だとね。」
トントンと羊皮紙を一度均し、机の上に並べる。


「これが、今現在我々施設の人間が君の様な冒険者達に依頼する内容さ。」

その羊皮紙には単純に
「資材確保」
「食料調達」
「人材募集」

等と言った人によれば少し肩透かしを食らうような内容が記入されている。

「勿論他にも頼みたい依頼は山ほどあるにはあるんだ。
 しかし、今の状況での優先度から見るとこれらの部分を可及的速やかに解決したいんだ。」

2105ゲイリー:2017/03/05(日) 16:27:25 ID:FfiuDCM6
>>2104
「…」

終始聞くことだけに徹する男。
無駄話は好かないのだろうか…
そして羊皮紙を見ながら男は尋ねる。

「資材、食料はまあいいとして…この人材募集というのは?
 何処から見つけてくるかという問題もあるが、詳しく教えてくれ」

2106隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/05(日) 17:50:07 ID:/57ZVeBc
>>2105
「そうだね。悩ましい事に憲兵の者達も含め我々は基本的に治安維持や有事の際の防衛などに能力が特化していてね」

「治安維持などは我々でまかなえるが、どうしても効率が悪くてね。避難者たちが立ち直れるまでの当面の施設の・・・スタッフといえる人材が欲しい。」

「まず1つ目は建築技術を持つ人材」

指折り1つ。

「施設の拡充などをしようにも我々の技術では良くて仮設のテントを建てるくらいが関の山さ。」
「幸いこの周辺に比較的新しい廃村があるにはあるが、正直焼け石に水さ。」

「避難民の中から自己申請で名乗り出る者も少なからず居るには居るが、素人の集まりだからね・・・監督者が欲しい所だ。」
建築技術や単純に作業要員としての人材

「そして2つ目。炊き出し等の調理スタッフ」

指折り2つ。

「それに食事だってそうさ。今見えるだけでもかなりの数の避難者たちが居るが、全体に配給する為の効率もそうだが」
「こう言った状況であるからこそちゃんとした味の物を食べないといけない。」
「今の配給の内容がこれなんだが・・・」
どうやら食事をまだ摂っていなかった模様だ。

そこには見るからに硬い小ぶりに切られたパンと茹でた芋に小さい肉の様な物が僅かに添えられただけの粗末なもの。
これらが小さい皿に1つに盛られている。

「恥ずかしながら調理といえる様な物ができる物が1人も居ない。
 このパンだって元々備蓄していた物を無理やり小さく切り分けただけの物さ。」

「これは持論なんだが、窮地であればこそちゃんとした食事を摂るべきだ。」
「大勢の食事を効率的に提供できる、もしくはそう言う経験がある人材が欲しいのさ。」

「大まかに言うとこの2つだ。
 他にも細かい部分を言えばいくらでも挙げれるが今はこの状況の収拾を優先する為、この2つに絞る形になる。
 勿論後々落ち着いてくれば避難者の中から募集をかける。あくまで当面の人材で良い。」

「長々と話してしまって申し訳ないね。もっと手短に終わらせる事もできたかも知れないが、生憎私は生来こういった性質でね。」

2107ゲイリー:2017/03/05(日) 21:28:49 ID:FfiuDCM6
>>2106
「いや、詳細に答えてくれて感謝する。
 問題は何処で探すか、だろう。
 確実なのは国外だろうが……現状を考えると態々此方に出向くモノ好きはいないな。
 そうなると国内の生き残りを探す、という案になるが」

暫し黙る男。

「四の五の言ってられんな。
 当然国外への救援は誰かが行っているのだろう?
 なら矢張り中で探す、それしかない」

2108隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/05(日) 22:23:48 ID:/57ZVeBc
>>2107
「その案には概ね同意するよ。」
騎士は水を一口飲み、続ける。

「あぁ、当然国外への救援申請は使者を派遣しているんだが・・・」
 苦虫を噛み潰した様な表情を一瞬みせ、直ぐに元に戻る。

「今まで2回程、各国に派遣したが、誰一人として帰ってきていない。」

「理由は不明さ。派遣した者たちが職務を放棄し、現地で生活をしているのかもしれない。」
「まぁこの可能性なら一番マシだけどね。」

指折り1本。

「次に、道中で魔物や山賊などに襲撃され命を落とした。
 この可能性だって十分に考えうる。」

指折り2本。

「一番考えたくないし、一番あって欲しくない可能性だが・・・」

右手を左手でぐっと握る。その表情は一周まわって最早無表情に近い。

2109ゲイリー:2017/03/05(日) 22:43:34 ID:FfiuDCM6
>>2108
「…準備ができ次第仕事にかかる」

下手な慰めも、悲観するだけの無意味な行動も必要ない。
やらなければならないことが多いのだ、無駄な事をするのは当分先になる。
兜に覆われ落ち着いた声の男からは何の感情も読み取れないだろう。

「虱潰しに内を探索していくしかないのだろうが…何か充てはあるか?」

2110隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/05(日) 23:02:45 ID:/57ZVeBc
>>2110
「あぁ、すまない。また話が長くなるところだった。」
こめかみに指を当て、一瞬考える。

「そうだね・・・この避難所以外にも各地にここと同じような場所があるという情報もいくつか聞き及んでいるね。」

「だが、詳細な場所などは耳に入っていないんだ。すまない。」
軽く頭を下げる。しかしその直後に

「・・・そうだ。川辺には村や集落などができる事が多い。この近くの廃村しかりだ。」
「もしかしたらこの川に沿って歩を進めれば何かしらの進展が得られるかも知れないね。」

騎士はそう言うと机の引き出しから何かを取り出そうと探し始めた。

2111ゲイリー:2017/03/05(日) 23:22:13 ID:FfiuDCM6
>>2110
「成程な…ん?何かあるのか」

出発しようと動くも、足を止める男。
暫し待つ。

2112隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/05(日) 23:42:48 ID:/57ZVeBc
>>2111
「いやなに、もし私と同じような騎士団の生き残りと遭遇した時に話を少しでもスムーズにできるようにね。」

そういうと羊皮紙と羽ペンを取り出し

「サッサッサ・・・ってね。」

紙に記入していく。その内容は自身の現在の身体状況および依頼内容など。

「あくまで簡易的な物だけど正式な依頼証明という形をね。
 騎士団の人間にはプライドが高い人間も多いからね。無駄な争いを避ける為さ。」
しかし、その字はかなり独特の筆跡の為所々読みづらい部分がある。特に立場とか名前とか。

「あぁ、私の字は汚いからね。わかる人は逆にそれでわかってくれると思うよ。」
そう言いながらその証書を3つ折にし、机の上に置き、指先から淡い光を放ち証書にかざす。

「勿論私のことを存じ上げない者も居るはずさ。
 自分で言うのもアレだが、普段はあまり表立って目立つ様な者ではなかったからね。
 だからもし通じなかった時は申し訳ない。」
指先の光が消え、そして差し出す。

「はい。わざと破ろうとしない限りはやぶれないはずだよ。」

2113ゲイリー:2017/03/05(日) 23:51:17 ID:FfiuDCM6
>>2112
「了解した。では今度こそ行く」

ものを受け取り、自身のバックへと詰め込み男が外へと歩き出す。

「2、3日で戻るつもりだ、成果があろうがなかろうが。
 徐々に探索範囲も広げる、短期決戦とはいかんだろうしな」

2114隻脚の騎士/今更ながら乱入歓迎:2017/03/06(月) 00:05:46 ID:1hL3RIe.
>>2113
「あぁ、わかった。その身に難無き事を願うよ。幸運を。」
左手を胸に当て、会釈をしその姿を見送る。

外は仮設テントの下で生気を失った表情で虚空を見上げる者

この世の全てを憎むような眼で地面見続ける者

何かしらのいざこざがあったのか、憲兵に押さえ込まれている者

声も上げずにただただ涙を流し続ける少年少女

散々たる光景が広がる。

『だぁからそっちの薬は痛み止めじゃねぇっつってんだろ!!
 この患者より酷ェ目みせっぞゴルァ!!!』

仮設の診療所から薬剤師の様な者の怒号が聞こえてくるが、この状況だ。些末なことである。

2115ゲイリー:2017/03/07(火) 22:02:22 ID:nE7Z2XSY
>>2114
「…はぁ」

溜息をついて歩みを止める男。

(何なんださっきから、こう彼方此方でギスギスしていると
 俺が帰ってくる頃には此処は無くなってるんじゃないのか?)

内心で毒づく男。
現状、診療所は最も重要な場所の一つだろう。
それがまともに機能していないのでは今後が不安だ。

(ああクソ、仕事でもないってのに)

だが気になったのだから仕方がない。
踵を返し診療所へと向かった。

2116診療所の教師エランド/乱入歓迎:2017/03/08(水) 00:32:58 ID:TNBWu6Co
>>2115

診療所は2棟あり、その内の診察にあたる棟の方からの声だ。

「はぁ・・・何回でも言うけどな。これは傷み止めとして使うには効き目があり過ぎンだよ・・・」

白衣の男が心底面倒そうに解説をしている。どうやら麻酔を求める者が居た様でそれを疎めて居た様だ。

「そんな軽い理由で出せる程たくさんある訳じゃねぇしよ。」
「痛てェって言える内はまだ大丈夫だから我慢しろ。お前さんのはただの捻挫だ捻挫。」
「渡した湿布貼ってろ。」
そう良いながら湿布を取り出して患部に貼り付ける。

その姿は本当に気だるそうでしかないが、腕は確かな様だ。

「そこ!ベッドはできるだけ離せっつってんだろ!!感染症のリスクが高まるだろうが!!」

患者を乗せたままベッドを離す白衣の男。
細身の身体であるが、その肉体は引き締まった筋肉で構成されている。

結構な数の患者をどうやら現在1人で診ている様で、ちょうどゲイリーがそちらに来る頃には診察中の人間は居なかったようだ。

「あ゙ー・・・疲れた・・・こればかりは天才でも疲れた・・・」

2117ゲイリー:2017/03/11(土) 21:10:18 ID:tNoh/TOE
>>2116
(医者も探した方がいいなこれは)

状況を見、男は医者に声をかけるでもなく其処を後にする。
医療の心得は並みの冒険者が持つ応急処置の類しか男にはない。
変に首を突っ込む必要もなさそうであるし、仕事を片付ける理由が増えただけであった。

2118白銀山麓難民キャンプ/乱入歓迎:2017/03/19(日) 00:18:44 ID:jf0OXEtU
ここは、王都近郊、白銀山の麓に位置する難民たちの避難所である。

「ふむ。」
幾数十枚の羊皮紙を見つめ、思案にふける男がいる。

「となると、この場合は彼に依頼するとして・・・この件は・・・」
「うぅん・・・効率が悪いね・・・一旦人事入れ替えをするべきか。」

『報告します!!』
「ん?どうかしたかい?」
ふと、周辺の警護を担当する憲兵の声に向き、そう答える騎士。

『現在当施設における予想での食料が残り1週間分を下回りました。』
「うぅん、まずいね・・・非常にまずい。」

『つきましては、当施設で何か食料を自給できるシステムを導入するのはいかがかと思い、報告および提案に参りました次第です。』

「成る程・・・備蓄はあと1週間として、食料は冒険者達にも依頼をしているからね。誤差はあるだろう」
「まずは・・・それに適した土地があるかを確認しようか。」
「すまないが、少しの間ココを任せてもいいかな?」

騎士は杖をついて立ち上がり、覚束ない足取りで出口に向かう。
その左脚は失われていた。その部分には鉄の棒で無理やり拵えた義足の様な物で補っており、見るからに痛々しい。

『かしこまりました。・・・あの、この様な事を言うのは無礼であるとはわかっているのですが』
『その、その脚で大丈夫なんですか・・・?』

「なぁに、生きてるだけで儲け物だよ。それに、生きてさえ居れば代わりになる足を作れる技術者とも出会えるかもしれないだろう?」
「こう言う時にこそ前向きに考えるのさ。それじゃあ、留守を頼むよ。」
『お気をつけて。』


これが、およそ2時間前の出来事である。

そして現在

「ふむ、川が近くにあるのは把握していたが、中々にきれいな水だな・・・」

川辺に居た。
避難所から通常ならば20分ほど歩けば到達する位置である。

2119難民キャンプ周辺の小川/乱入、置きレス歓迎:2017/03/20(月) 01:54:27 ID:nfR27RUg
>>2118
「よいしょ・・・と」
近場にある岩に腰を下ろし辺りを一望する。その直後、騎士の眼前の空間に小さい魔方陣の様な物が現れた。

「距離にしておおよそ・・・」フィンフィン

そしてその魔方陣に指を合わせ形を変えていく。どうやら周辺地域の大まかな見取り図を作っていた様だ。

「しかし、本当に色々覚えておいて正解だったね・・・周りにはいつも呆れられてたなぁ・・・」

ふと、風が吹く。
「・・・ッ くぅ〜・・・傷口に染みるねぇ・・・もう無いってのに。」

一人、そう呟き魔方陣に描かれた見取り図を確認する。

「水を引くにしても・・・いやそれよりも・・・」

再び思案に入る騎士。身体的特徴も含め、川辺で魔方陣を浮かべながら思案に更ける騎士というのは中々に目立つ風貌である。

2120 ◆/yjHQy.odQ:2017/07/21(金) 21:54:04 ID:wV2CkvIM
【今は遠く、しかしかつて確かにあった時代】


 荒野と、それに連なる岩山。
 真冬の月が塵舞う風を照らす丑三つ時。
 僅かに咲く寒気の癒やしが花弁を散らした。
 風、いや違う。
 駆け抜けていった、黒き影に当てられ、腐り果てた証拠だった。


「アアアハハハハハッッ! ハハッ! ハハハハアァァ!!」

 金切り声にも似た、哄笑。
 細身を隠した全身の包帯、それを更に覆う鎧の断片達。
 踏み出した一歩が大地を揺らし、奮った腕が木々を手折る風を生む。
 剥き出しの歯は鳴り響く、腐った喉は理性無き咆哮を繰り返す。

 それを知る者は今やない。
 故に語ろう。
 ジャガーノート。
 かつて戦場にて屍山血河を築き、死せぬまま妖魔に作り変えられた、【バケモノ】だ。


「……間に合わんか」


 相対する男が呟いた。
 鴉のような黒髪が月光を拒む。
 手に握る妖刀が喧しく響鳴する。
 白衣を加工した戦闘服が、度重なる死闘に点々と朱を残す。

 重ねて語ろう。
 彼の名は、ゼオ。
 ゼオ・ウッドフィールド。
 この【バケモノ】が垂涎して付け狙う、【エモノ】である。


「クエストメンバーが集結するポイントまで山一つ」

「逃げに徹してかかる時間は三十分強、こいつが俺を四回はくびり殺せる距離となる」

「戦闘続行時間は」

『三分五十秒』

「博打は好かんのだが、な」

2121 ◆/yjHQy.odQ:2017/07/21(金) 22:17:15 ID:wV2CkvIM

「シィアァァッッ!!!」

「!」


 痺れを切らした【バケモノ】が、先手を打つ。
 大きく振りかぶった拳を、彼の顔面めがけて一直線に振り下ろす。
 やや大げさ、拳三つの距離を開けて半身で回避するゼオ。
 
 ……直後、彼の後ろの山肌に直径3mほどの小さなクレーターが出来る。
 風圧、及びこの怪物の魔力、気力のたぐいが当てられた、残滓の結果。
 ミノタウロスやサイクロプスと言った豪腕自慢の怪物たちを粘土細工に変える、悪魔の膂力の結果だった。


「……ア?」

 
 が。
 怪物は、次なる一撃を放つ前に、宙へと浮いていた。
 正確には、地面へと強烈に叩きつけられてのワンバウンド・フライング。
 ゼオの、【エモノ】のカウンターじみた背負投によるものだった。


「纏え――!」


 念じた、そして、喚んだ。
 ゼオの両手足には大気が渦巻き、どこからともなく金属の装甲が纏わりついていく。
 右腕は白銀の輝きを強めた。
 

「奏でよ、雷光の調……我が手に宿り敵を穿て」


 続いて、詠唱。
 下級の雷魔術、魔法学校での必須科目のそれ。
 しかし、右腕の輝きはそれの比ではない。
 加えて、絶えず変質した稲妻の輝きは、ついに増幅を圧縮させ、剣刃が如き雷孤を生み出した。
 
 射出。
 下級魔術とは思えぬ威力と速度、怪物の顔面を捉えて即座に放電、霧散した。
 この間五秒もなく。
 投げられて崩した体勢を更に崩した上で、彼は跳躍した。
 右手に握る刃を構えて。

2122 ◆/yjHQy.odQ:2017/07/21(金) 22:51:03 ID:wV2CkvIM
「はぁぁっ!!」


 斬り上げる。
 刃には霞のような黒紫の妖気。
 金属の塊を、強大な斧刃で叩きつけたような音が響いた。
 
 更に、二旋。
 続けて、三尖。

 猛牛の集団の突進を物ともしないこの怪物が、四肢を揺らして受けるがまま。
 刃は鎧を断ち、包帯に食い込み、その奥の肉体を砕いていた。
 そこから左足で蹴り上げ、一回転。
 巻き起こる風の柱に、五体は為す術無く岩壁へと叩きつけられた。


「まだ――?!」


 こんなものでは無いと、身を乗り出す。
 虚空を蹴って疾駆する体勢。
 男は一瞬、されど致命の瞬間を、確かに見た。


(間に合うか――!)


 刀を落とし、両手をかざし魔力を放つ。
 無詠唱の盾魔法、しかしやはり強度は遥かに堅い。

 それを確実に貫通し、彼の身体に突き刺さっていく、飛沫。
 浴びせられた極小の破片が、嵐の如く男に襲いかかったのだ。


「ぐ、ぁ……!!」

「ギャハハハハハァァッッ!!」


 それは、ただの石礫。
 怪物の腕力で投擲されただけの、【凶器】であった。
 墜落する男を嘲笑が追った。
 一瞬の逆転劇。
 怪物の跳躍が、矢の如き破壊を伴い男へと一直線。

 かざした腕の先は、もちろん男の頭部。
 握りつぶさんと、一心不乱に伸ばした。

2123 ◆/yjHQy.odQ:2017/07/23(日) 02:02:12 ID:h0vM2CUA

「ッギィ!」


 また響く、豪閃の一響。
 甲冑と包帯の奥の腐った眼が、見開かれる。
 歪んだ空間に包まれた腕を、横合いから何かが斬りつけた。
 彼の頭を大きく逸れて、掌は空気を握りつぶす。

 闇魔刀。
 そう呼ばれるゼオの愛刀が【事前に託された】一撃。
 リモートで発動した歪曲精神空間からの一撃であった。

 一瞬。
 また戦局は大きく動いた。
 視界を戻したジャガーノートの、全身が弾かれ吹き飛ばされる。
 そこには巨大な岩石の拳、それのみが中空から発生している。
 更に、その四肢は突如として発生したシールドマジックに衝突し停止。
 怪物へ浴びせられる追撃は豪炎の砲弾、雨霰。
 着地さえも待たず、部分召喚、遠隔魔術発動、輪唱魔術と矢継ぎ早の高等術法連続照射が繰り出される。


「ドヴァー…フス…ナァク……!!」

   
 まだだ、まだ終わってはいけない。
 彼の焦燥と決意は、頭上のジャガーノートへ。
 このまま数秒と待たず、虚空を蹴り上げ一直線に自分へと飛び込んでくる。
 何ひとつの恐怖も宿さない、がらくたの破壊衝動がやつの正体だ。

 着地と同時、拾い上げた闇魔刀に【竜の言葉】を吹き込む。
 峰に指を滑らせ、刀身の妖気と言葉が合わされば強烈な縁を生み出す。
 地面を裂きながら深く斬り上げる。
 その剣閃の先端、切っ先に放たれる妖気の形状は、竜の顎となって上昇。
 此方を見据えた直後の怪物へと一息に食らいついた。


「アギィィアアアァ!!!」


「喧しい、どうせ効いちゃいまい……!!」

2124 ◆/yjHQy.odQ:2017/07/23(日) 02:33:49 ID:h0vM2CUA


「とっておきだ……喰らって死ね!」

 駄々をこねるように、鋼鉄の霧に等しい竜の顎を殴り砕く怪物の手足。
 だが、時間は十分に稼げる。
 始めた詠唱は何の変哲もない、【ただ難しいだけの高等魔術】。

 しかし、迸る魔力の波長は明らかに通常のプロセスを組んでいない、異常な流入を見せている。
 違うのは、何だ。
 詠唱――否。
 媒介――無。
 発動手段――非。

 それは、魔力源。
 全身から発せられる膨大な量の魔力を以て生成される、術式の強制拡張。


 そして、それは訪れる。
 顎を砕いた瞬間、静止した空間に放られたジャガーノート。
 妖刀の一撃さえ瞬時に治癒する肉体が、それに包まれた瞬間一切の抵抗も無に帰し凍結。
 音を伝達する一切合財を巻き込んだ、静謐とともに結晶化していく。
 ――そうして、発動した氷結魔術。
 せいぜい一人を凍らせる程度の範囲を、ゼオの立つ場所一つ除いて岩山一つ氷晶に飲み込み尽くす大規模魔術へこじ開けた、魔力的な力押し。

 マナ解放。
 肉体を魔力に変換して術式を強制的に高次元へと引き上げる、強制強化魔術の一種がそれの正体だった。


「……死さえ許されなかった頑強さに免じて、しばしの眠りをくれてやる」

「何もしなければ一年程度は溶けない魔晶の牢獄だ。寝坊、永眠、好きな方を選べ」


 その絶大な効果をもたらす代償に、全身を朱に染めつつ膝をつく【エモノ】。
 煌めく透明なショーケースに呑まれた【バケモノ】に背を向けて、いつ終わるともしれぬ逃避行を再開した。
 
 分かっている。
 奴は、氷の中で抵抗と魔力の吸収を繰り返す数日の間に復活を遂げる。
 だがそれだけ稼いだ時間で、冒険者たちがこの怪物を操る者の真意に到達するはずだ。

 
「分の悪い……博打だ」


 だが、不思議と気分は悪くなかった。
 まあ、そういう日もある。
 小石の散弾に穿たれ、血を漏らす太ももを庇いながら、男は浮かべた笑みの意味さえ分からず、進み続けた。

2125うさぎ:2017/11/06(月) 03:22:53 ID:a0l8AeZg
tp://ssks.jp/url/?id=1451

2126とある世界の冒険者:2019/12/11(水) 21:36:43 ID:.Do.2/QI
<ジグザール王都のとあるゲート―”怪異”の発生から間もない頃―>

王都を未曽有の怪異が起こってから、少しばかり経ったある日に1人の少女がジグザールへとたどり着いた。
彼女の名前はモル・リステュリア。……とある王国の次期女王候補である。

此度は自身がより女王として、ふさわしい存在になるための修行の一環としてジグザールにやってきたのだが
そのジグザールは彼女が聞き及んでいたものから、あまりにもかけ離れた状況であった。
彼女の事前知識によれば、ジグザールといえば、巨大な王立図書館を中心として栄えた魔法都市だ。
古今東西の知識が集まる英知の都。優秀なる魔法の担い手の学び舎。そして、齎される英知は人の欲望を加速させ、大小限らず事件も多いと聞いている。

そんな王国を肌で感じることが出来れば、自身の目指す”優しくて強い女王”に一歩近づくと信じてモルはこの地へと降り立ったのだ。

だが――――。


「……これが”あの”ジグザール王国だと言うの?」

自身が目にする惨状に思わず、声を漏らす。
都市は荒れ果て、空は不気味な色に染まり、否――――、空にはそもそも人でないものが不気味にこちらを見下ろしている。
当然、外を歩く人間はほとんどいないばかりか、遠くの方でこの世のものとは思えない咆哮が聞こえてくる。

「けど、そんな短期間で国がここまでの状態になるなんて、ありえない。
……何か、うん。何かあったに違いない。」

そうつぶやくと彼女は踵を返す――――わけではなく足を進め始めた。
それは、ほんの知的好奇心だったのかもしれないし、”異変”の規模を見極められなかった未熟さ故かもしれない。
彼女はジグザールで起きている異変を直感的に感じ、また同時に「助けなければ」と放っておくことが出来なかったのだ。

かくしてモルは異界と化したジグザール王国へと足を踏み入れていく。
そんな王都で彼女が様々な事件に巻き込まれるのはまた別の話――――なのかもしれない。

【終】


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