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第二裏ゲート

1「鍵を持つ者」:2012/08/06(月) 03:18:24 ID:???
神話計算だと73万人が産まれて、36万5千人が息絶えた事になる年月であった。

1386とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 10:57:00 ID:M6be.01g
「確かこの辺かな?」

丸めた地図を片手に空を飛んで来た少女。

1387ノーマンス:2013/06/23(日) 11:00:52 ID:PzwAJ6TQ
>>1385

・・・・依頼主はお前でいいんだよな・・?
依頼の要件は・・? 具体的にどうしてほしい?

【こつこつ、と足音鳴らし二人に近づいて、愚痴を続けていたおっさんに問いかける。】

1388とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:06:30 ID:/wYlJVkY
>>1386
「……おっ」

空を飛んできた少女に気付き、軽く会釈
話しこそはあんまりしたことないが、クエストで何度か共闘したため面識はある

>>1386-1837
『ああ!お前さんの目がフシアナじゃなければそうだろうよ!!』
『もう一人来たしちゃっちゃと説明する!この村の近くにある森の中にいるやたらキーキーうるさい魔獣を追っ払うか殺してくれ!以上!』


「……え、これで終わり?」

『ああ! それ以外になんかあっか!?』

1389ノーマンス:2013/06/23(日) 11:13:11 ID:PzwAJ6TQ
>>1386

・・分かった。

【依頼内容を把握した。こく、とうなずき】

>>1386>>1388

あっと、・・俺はノーマンス。よろしく頼む。

【他の二人に軽い自己紹介と挨拶をした】

1390とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:23:29 ID:M6be.01g
>>1388
「こんにちは………何処かで見たような……」

彼女も彼に面識があるようだ。名前とかは忘れたか知らないだろうが。

>>1389
「……あ、私はレイヤ、よろしくね」

こちらも軽く自己紹介。

1391とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:24:24 ID:/wYlJVkY
>>1389
「……これでいいのかな」


「その相手の特徴とかは?」

『逃げるのがやたらめったら上手い奴だからな! ただアイツのキーキーうるさい声を聞けば一発でわかる!』
『後スイカの噛んだ後から結構でかい化け物だな!』

>>1389-1390
「あ、これはご丁寧に……」

「僕の名前はディフ=エンス、なんて呼んでも構わないよ」

1392ノーマンス:2013/06/23(日) 11:30:03 ID:PzwAJ6TQ
>>1391

つまり、キーキーうるさい化け物だろ・・?

依頼主、スイカ一個持っていくぞ。これで釣れるかも知れない。

【比較的無事なスイカをナップザックに詰め込んで】

>>1390>>1391

レイヤとディフ・・、覚えた。
森ってどこにあるか分かるか?・・

1393とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:43:08 ID:M6be.01g
>>1391>>1392
「……じゃあディフって呼ぶね」


「キーキーうるさい………その声で眠れないっていうこと?」

ふとクエスト名に『安眠妨害者』と書かれていたことを思い出す。

「森……?あまり周囲は見てなかったなぁ……」

1394とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:44:37 ID:/wYlJVkY
>>1392
『ああ、いいぞ 畑の主だって一個くらい無くなった所で気付きやしないだろうさ』

「自分のじゃないんだ……」

他人のスイカを勝手に持っていかせる、悪い依頼人だった
問題が起きたら依頼人に擦り付けよう

>>1393
『ああそうだ!アイツ毎晩毎晩キーキーキーキー……』
『一体何の恨みがあるって言うんだよ!!』


>>1392-1393
「森は確か、南東の方だったかな」
「村に来た時周辺探索したけど化け物が隠れそうな森と言えばそこしかなかったよ」


そんなわけで森の中へ移動したわけである
森の中へと進んでいくうちにキーキーと目障りな音が聞こえてきた
恐らくと言うか間違いなく、依頼の化け物だろう

「確かにこれが夜聞こえてくるとなるとストレスで発狂しそうだね」

1395ノーマンス:2013/06/23(日) 11:50:04 ID:PzwAJ6TQ
>>1394>>1393

・・耳が痛くなるな・・。

【持ってきたスイカを取り出して抱えるように辺りを散策。】
【鳴き声が聞こえるということは近くにいるのだろう。】

・・、(出てきそうにないならスイカを仕掛けるが・・、)

1396とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 11:55:42 ID:M6be.01g
>>1394
「た……確かにうるさい……」
「でも近くにいるってことだよね………」

何かが現れないかと周囲をキョロキョロと。

1397とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:02:30 ID:/wYlJVkY
>>1395-1396
「……向こうが出てくるのを待つよりも仕掛けて油断させた方がいい感じだね」

今のままだとどこから出てくるかわからず、下手したら不意打ちを喰らうかもしれない
こっちにはおびき寄せるための罠もあるのだしそれを使った方がいいだろう

1398ノーマンス:2013/06/23(日) 12:08:02 ID:PzwAJ6TQ
>>1397

なら・・、

【スイカを軽く凍らせてボーリングのように転がし・・、止まった先、遠隔魔法で地べたとスイカを氷で接着させる。】
【食べられるが凍っているゆえに歯が食い込みにくい。もって変えるには氷を剥がさなければならない。】

【離れたところから様子を伺う】

1399とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:14:40 ID:M6be.01g
>>1397
「とりあえずあそこにおびき寄せれればいいけど……」

「でも何処から出てくるか分からないしなぁ……」

何か出てこないかと周囲を見渡す。

1400とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:19:56 ID:/wYlJVkY
>>1398-1399
レイヤの肩をたたき、ノーマンスの後について身を隠す青年
少しの間耳障りなキーキーが聞こえてきたが、やがて地響きとともに
その化け物が姿を現した

「巨大な虫……? い、いや虫っぽいけど下級ドラゴン種?」

例の化け物の正体は虫によく似た、下級ドラゴンだった
背中の羽を揺らし耳障りなキーキー音をたてながらスイカに近づいて行く

1401ノーマンス:2013/06/23(日) 12:27:54 ID:PzwAJ6TQ
>>1400

もう少し待とう・・。

【竜が悪戦苦闘すれば表面の氷は溶けるだろう。】
【溶けた水は、かじりついたみずみずしいスイカの果汁と合わさり無駄にジューシーなものとなる。】

いまだ・・!

【遠隔魔法を用い、かじりつき歯が食い込んだところで凍らせて、地面から離れられなくする】

1402とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:34:24 ID:M6be.01g
>>1400
「………ドラゴン?虫?」

奇妙な姿の竜に少し警戒している様子。

1403とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:38:11 ID:/wYlJVkY
>>1401-1402
ドラゴンの刃が凍ったスイカに食い込み、そして取れなくなった
スイカからの果汁は美味しいが、それでも冷たい物がずっと口に張り付いているこれはあんまり嬉しくない状況
そのまま前足で剥がそうとし……

≪  !!!!!  ≫

ノーマンスの氷魔法が、見事に決まり地面から離れなくなった
ノーマンスに引き続き青年も右手に魔力を集中させ飛び出してきた
そのまま叩けば冒険者チームの快勝……  だったのだが

≪  !!  ≫


大きく羽を揺らし、そしてあの耳触りの不和協音が聞こえてきた
最初の内は小さい音だったが、そこから一気にボリュームが上がったように音が跳ね上がった
耳がジンジンと痛み、立ち眩みを起こすほどに

1404ノーマンス:2013/06/23(日) 12:41:40 ID:PzwAJ6TQ
>>1403

!!!ぐぁッ・・!

【後は討伐するだけ・・のはずが、とんでもない鳴き声に耳を抑えその場でうずくまる】

1405とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:48:19 ID:M6be.01g
>>1403
「っ……………!?」

言葉にならないほどうるさい音に耳を塞いで引き下がる。

1406とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 12:53:44 ID:/wYlJVkY
>>1404-1405
「あ、頭が……!」

とっさに耳を押さえたが、それでも頭がかなり痛い
足元がおぼつかない青年


≪ ! !―――≫

そして邪魔者がいなくなったことを良い事に、貼りつかれた地面から逃れようとジタバタとするドラゴン
下級だけあって力は弱い、しかしそう長く持たないだろう

1407ノーマンス:2013/06/23(日) 12:59:17 ID:PzwAJ6TQ
>>1406

ッ糞がッ…!

【氷の小さい刃を生成しドラゴンへ投擲。】
【一瞬でも声を緩まると信じてダンと地面踏み込み接近を試みる。】

1408とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:02:55 ID:M6be.01g
>>1406
「……ス、スノーカッター…!!」

音に耐えつつ手の平程の雪の結晶を作り出して手裏剣のようにドラゴンに投げつける。

1409とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:14:36 ID:/wYlJVkY
>>1407-1408
ノーマンスの氷の刃で気が逸れ、一時的に声が鳴りやんだ
そして次の瞬間のレイヤの雪の結晶である。

このドラゴン、虫との合いの子だけあって防御面はかなり低い
しかも氷である。 両者が苦手としている物だ
今度は羽からではなく口から、耳障りな悲鳴を上げた

「泣きっ面に蜂とばかりの、サンダラ!」

氷の手裏剣から体の内部へ直接雷が流れ込み、ビクリと痙攣を起こすドラゴン

「今の動けない内に、攻撃を!」

1410ノーマンス:2013/06/23(日) 13:17:53 ID:PzwAJ6TQ
>>1409

よっしゃッ・・!
はッ・・!!

【腰に携えたバスターソードで居合い抜くように、その頭部を凪ぎ払おうとして】

1411とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:25:31 ID:M6be.01g
>>1409
「フロストアロー!」

長さ5,60cmはある氷の針を作り出し、魔力を纏わせ矢のように高速射出する。

1412とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:30:25 ID:/wYlJVkY
>>1410-1411
ノーマンスの薙ぎ払いと、レイヤによる苦手な属性の魔法
生命力がそこそこ高いドラゴン種と言えども倒れるには十分な物だった

「…… 終わったみたい、だね」

1413とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:32:03 ID:M6be.01g
>>1412
「……1匹だけなのかな………?」

まだ仲間がいることを警戒し、周りの様子を見ている。

1414ノーマンス:2013/06/23(日) 13:45:53 ID:PzwAJ6TQ
>>1412

・・ふぅ・・。

【耳をとんとんとしながら、レイヤと同じように辺り見回し】

1415とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 13:52:14 ID:/wYlJVkY
>>1413-1414
他に仲間はいないようだ
あのサイズのドラゴンが何匹もいたらスイカ畑は全滅
いやそれよりも先に村人が発狂するだろう

「うぅ、まだ頭がガンガンするよ……」

「依頼とは無関係な輩に絡まれないうちに帰ろうか。 証拠を切り取って……」

ナイフで虫ドラゴンの羽を切り取り、討伐した証として持っている事にしたようだ
後は村に帰るだけである

その後、無事に村に辿り着いて依頼人に証拠を提示
無事に依頼は達成された

1416ノーマンス:2013/06/23(日) 13:58:28 ID:PzwAJ6TQ
>>1415

・・スイカも一ついただくよ、

【ノーマンスは報酬の他にスイカも一つ受け取った。】
【彼は数刻滞在してからたちさるのだろう・・】

/おつかれ・・さま?

1417とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 21:41:54 ID:82dpyKI6
<王都近くの草原>

「…………。」

【ずり、ずり、と何かを引きずる音。引きずっているのは金髪の少年だ。
引きずっているのは黒い柱の様なもの。それの先端を辿っていけば、それが少年の左腕であることが簡単に分かる。

その巨大な腕は心臓の様に脈動し、不気味に蠢いている。
そして、その腕が伸びている左肩には巨大な目玉が埋まっていた。】

1418とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 21:59:24 ID:RbyRW0U.
「……凄い変質した魔力。
こっち……!?」

儀礼用に見えるが、機能は決して損なわない白い鎧。
それを纏った翠髪の剣士が、不穏な魔力の元へ駆ける。

1419とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:05:40 ID:82dpyKI6
>>1418
「…………。」

【時折、呻くような声を上げているが、特に言葉は発していない。
また、足取りもその左腕が重いという所為があるのだろうが、ふらふらと覚束ない。

目的地があるのかどうかも分からず、ただただ歩いている。】

1420とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:09:56 ID:RbyRW0U.
>>1419
「……あれね……!」
不規則に揺れる影が、やがて月明かりで晴れる。
最初はその魔力から、人型の異形を想像していた。

「……う……っ……。」
しかしその姿はあまりにも人間であり、あまりにも人間でない。

「止まって。」
若干の気後れはありながらも、ビィバードの前へと躍り出た剣士。

1421とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:17:03 ID:82dpyKI6

『……なんだ、お前は。』

【前にクェスが出ると、それに反応して言葉を発する。
ソレと同時に、左肩に埋まっている目玉がそちらをぎょろりと見据えた。

……どこかで見たことがあるかのような、ある意味で既視感。】

『……お前もそうか……お前もお前もおまえもッッ!
また、邪魔をするのか――――俺をあの暗がりに、戻し、っ!』

【言われて、足が止まったが変異していない右手で苦しむようにして、頭を抱える。】

1422とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:26:00 ID:RbyRW0U.
「……この感じ……。」

やはり、間違いでは無かったのか。

以前、確かに自分は似た雰囲気と相対した。
それは忘れるには、時間が経ってなさすぎる。

「まだ……意識はある……?」
しかし前に寄生されていた男よりは、言葉口がはっきりとしている。
自我はあるのか? 
戦闘態勢を構える体とは裏腹。頭の中では疑惑が渦巻いていた。

1423とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:41:32 ID:82dpyKI6

『邪魔をするって言うんなら……消えろ……!』

【そういうとその左腕を一気に、後ろに引いた。
その変異した左腕は固いものではなく、柔らかいもので触手のような弾力を持っていると分かる。

そのまま、片足を前に出し、思い切り踏み込んだ。それと同時に魔力が迸る。
どうやら、足元が魔力によって強化された。】

「俺から……離れろぉぉっっ!」

【すると、その強化された足で踏み込んだ勢いで、その長い左腕がムチの様に振るわれる。
だが、その太さはムチといえるものではなく、人間の腕が二回りほど大きくなったものである。

さながら、小さい丸太のようだ。】

1424とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:46:07 ID:RbyRW0U.
「ま、待っ――!」

ふと感じた違和感。
しかしそれを待ってくれる程、悠長な相手ではない。
丸太の様な腕は気付いた時には眼前に迫り、制止を説く暇すら無かった。

「うああぁぁっ!?」
鈍く鉄を打つ音がして、その体がいとも簡単に吹き飛ばされる。
葉枝を折って飛ばされた体が、一本の大木に当たって止まった。

「う……くっ……!」

1425とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 22:56:33 ID:82dpyKI6

『…………はぁ、はぁ……!』

【鎧ごとと彼女を飛ばし、不恰好に垂れ下がる腕をそのままに息を荒げる。
一方で左肩に埋まっている目はその飛んでいく姿を見ると、瞳を笑いの形にゆがめた。】

『……ぐっ、ぅ……何だ今のは……どうしちまったんだ……俺の俺の!』

【左腕を押さえながら、まるで自分が何をしているか分かっていないというような言葉を吐く。
一方で、左腕の先端部分がぐずぐずとゆがみながら、変形を始める。】

1426とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:01:09 ID:RbyRW0U.
「ぐ……ぅ……。」

鎧で軽減されていても、かなりの衝撃だ。
視界の端に散る白いノイズを飛ばしながら、何とか立ち上がる。

「あなた……やっぱり、意識が……?」

1427とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:09:42 ID:82dpyKI6

『うぅ、くっ……まただ……また、現れやがったなァッッ!』

【左腕を押さえ苦しむような素振りを見せていたが、再び女性が
声をかけるとそちらのほうへと視線をやり、憤怒の言葉を吐く。

その目は片方が赤く染まりつつある。
そして、そうこうしているうちに左腕の変異が止まる。
見れば、腕の先端部分が、まるでヒルの口の様に変化している。】

『……はぁ、はぁ……消えろ、消えろ……もう、来るんじゃ――――!』

【歩みを進めながら、左腕を引くと腕が巻き取られるようにして、縮んでいく。
先ほどまでの長さがうその様に今度は、通常と何ら変わらない長さまで縮まった。

もちろん、先端はヒルの口の様に硬質化した魔力が牙の如く整列している。】


「――――――ねえええぇぇぇぇっっっ!!!」

【怒号と共に、その腕をクェスに向けて伸ばした。】

1428とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:14:43 ID:RbyRW0U.
「………!!」

今度は、予兆から行動を察する事が出来た。
軋む体に鞭を打ち、その突撃を横っ跳びに避ける。
後ろには樹。威力は身を以て知っている。

必要以上に大きく避けたクェスは、樹を三本ほど隔てた場所へと着地した。

「(急がないと……この子もあの人みたいに……!)」
最早、迷っている猶予は無い。
豪奢な装飾を施された白い鞘から美しい直剣を引き抜く。
そして意を決したかの様に正眼で構えると、魔力を全身へと巡らせた。

1429とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:22:36 ID:82dpyKI6

『…………!』

【腕はそのまま、クェスを捕らえることなく背後の木に激突する。
鈍い音が響き渡り衝撃で、木の葉がぱらぱらと落ちる。

そして、恐らくヒルの口の様に変化した部分が木に食い込んだのか中々、引き抜けない。
腕を戻そうとする素振りは見せるが、腕がぴんと張るだけである。】


『…………!』

【一方で左肩に埋まっている目は剣を構えるクェスを見据えている。
すると、その目玉全体が水面の様にゆらゆらと揺れ始める。】

1430とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:26:18 ID:RbyRW0U.
「……やああっ!!」

裂帛の気迫を込めた、直剣の一撃。
伸びきった腕の根に近い部分へと、諸手で剣を振り下ろす。
先程の弾力だ。生半可な力では弾かれてしまう。

「……貴方は、"同じ"よね……。」
剣を振り抜き様に、目玉へと視線を向けて睨んだ。

1431とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:38:04 ID:82dpyKI6

『…………っ?!』

【腕に直接、剣を振り下ろされ、腕が断ち切れるのではなく
その衝撃にビィバードの体勢が崩れた。

その瞬間、メキメキと音を立てて、木に食い込んでいた腕が外れる。
見れば、ヒル状になった部分が見事に木の幹の一部を食いちぎっている。】


『……同じ、そう、か……。』

【〝ビィバードの口〟からその言葉に対する答えが返される。
すると、間を置かずして、その揺らめいた目から赤い光がクェスに向けて照射される。

腕の根のほうに一撃を加えたということは、目玉との位置は非常に近い。

とはいえ、その速度はそこまで速くは無い。】

1432とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:41:32 ID:RbyRW0U.
「……やっぱり……取り付かれて……!」

だが、今度は事情が違う。
見た所と言うしかないのが心許無いが、それでも体躯を保ってはいる。
だとしたら、このまま放っておく事がどの様な事態の帰結を示すか、はっきりと分かる。

「……っ……!」
鎧の一部……肩ほどの部分がその照射を受けるも、体そのものに当たる事は避けられた。

1433とある世界の冒険者:2013/06/23(日) 23:55:42 ID:82dpyKI6

『…………はぁ、はぁ……!』

【苦しそうに息を吐き、喘ぐ少年。
腕はまたも、自分の下へと戻りつつある。このままでは危険なことはいうまでもない。

そして、肩の部分にその光が当たると当てられた部分に赤い粘着質の魔力の糸が付着する。
それはあっという間に、その光が当たった部分を拘束しようと、糸がまるでミミズの様に蠢く。

目玉はというと、その様を見て瞳を再び、歪ませた。嘲笑。】

1434とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:04:02 ID:knZF43eg
「くっ……!
(お祖父ちゃん……ごめん……。)」

すぐさまの起点で、自ら鎧の肩部分を外す。
当然であると言えば当然だが、その行動には大きな重みがあった。

彼女が身に纏う鎧と剣は、嘗て殺された祖父の形見だ。
それを敵の為すがまま手放すのは、己の未熟。

「……っ!」
内心で強く唇を噛むと、そのまま片手で剣を構えて駆け出す。
先程の様子なら、懐で細かい動きをさせる様にして大振りを封じれば……勝機はある。
加えて、異形を彼から引き剥がす手段を掴めるかもしれない。

1435とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:22:16 ID:3EWSqMMU

『…………しつ、こい……!』

【痺れを切らし始めているのか、ヒル状の口はそのままに。
足を踏み込み、腕に力を籠めると、その腕を勢い良く振るう。

それは周囲を一掃するための大振りな攻撃である。
恐らく、ビィバードの知識などを生かしているのだろうが、生かすにしては
あまりにビィバードには戦闘の経験が足りない。

一方で、外された鎧の一部は既に赤い魔力で包みこまれ、まるで繭の様になっている。】

//バックストーリーが

1436とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:28:05 ID:knZF43eg
「……ウィンドミル……!」

剣を持つ手に捻りを加えて、一挙に跳躍。
ビィバードの頭上を飛び抜けるままに、縦に一回転の剣閃。
その剣筋は、確かに眼を狙って放たれていた。

「しつこいわよ……貴方が元に戻るまで……!」
爛々とした意思を瞳に燃やし、正義の心で異形と、それに操られる青年へと背を向ける。
着地した体勢のまま。

1437とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:35:59 ID:3EWSqMMU

『…………!』

【その剣筋が目玉を捉えると、ビィバードが2,3歩後ずさった。
振った腕に体が持っていかれて、少々バランスが崩れたようだ。

そして、目玉には見事に縦の一閃が入る。
その瞬間、その一閃に沿って目玉が裂け、内側からどぽり、と赤い液体が毀れだす。

普通に考えれば、血液だが、コレは違う。それは魔力が飽和するほどに溶けきった液体である。
非常に純度が高く、質のいい魔力だ。】

1438とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:44:27 ID:knZF43eg
「……。」

いける。クェスは内心でそう確信した。
ビィバードの反応を見るに痛覚まで囚われてはいない。

だとすれば苦痛などの精神的負荷を与えず、助け出す事が出来るのではないか。

「……行くわよ……!」
再び剣を掲げ、ビィバードへと迫る。

1439とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:51:54 ID:3EWSqMMU

『…………。』

【裂けた目玉から、赤い液体がどろどろと流れ続ける。
ここまで、流れ続けると、血まで混じっているのではないかと心配になるほどに。

ビィバードの動きは止まっている。目玉の支配が途切れたからなのだろうか。


――――――ケラケラ……ケラケラ


ビィバードを助け出そうと、剣を振るう娘の背後より。
耳にざらつく、不愉快な――――嘲笑が。】

1440とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 00:56:35 ID:knZF43eg
「(耳を貸しちゃ駄目よ……今は、出来る事を……!!)」

「はあぁぁ……ッ!!」
ぐんと距離を詰め、裂けた目玉に向けて手を伸ばす。
それは、剣を持つ手ではなく……左手のガントレッド。

「全部……私の力で!!」
クェスの考えは、こうだ。
あの赤い液体が高濃度の魔力流動体という事は、以前の対峙で分かって居た。
ならばその魔力を無理矢理消費して、枯渇させようとしているのだ。

「退けるッ!!!」
その掛け声と共に、片手に持つ剣が変形。
グリップと鍔の部分が伸び、刃が縦半分に3センチほど分かれた。
空いた隙間からは、光の魔力がバーナーの様に迸っている。

1441とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:01:41 ID:3EWSqMMU

『…………。』

【クェスが目玉に向けて、手を伸ばそうとしたその目の前で
その目玉が急速に茶色に染まり、花が枯れるようにして萎んでいく。


――――ケラケラケラケラ、ケラケラケラ


嘲笑が一層、強まったその瞬間、ぐぃと後ろに引き戻される感覚。
明らかにクェスの両肩を何かが掴んだ。】

1442とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:08:23 ID:knZF43eg
「な……ッ……!?」

不意に後ろへと掛かる重力。
何が起こったか分からぬまま、背後へどうにか視線を巡らせて覗き見る。

1443とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:18:17 ID:3EWSqMMU

【そこには赤い液体の水溜りがあるのだが、そこが少しばかり隆起している。
完全なわけではないが、その赤い液体が塊と化しているようだ。

そして、その表面には大量の目玉が浮かび上がり、それぞれが嘲笑を浮かべている。
クェスを掴んでいたのはソコから伸びた触手である。

その肩を掴んだ状態のまま、触手をがさらに伸びる。
腰に、足に、腕に……あらゆる場所に伸ばして、クェスを拘束しようと触手が動く。】

1444とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:28:07 ID:knZF43eg
「まさか……あの液体その物が……!?
…ッ、くぅ……っ…!」

視界が捉えた瞬間には、体中を赤い触手に囚われる。
締め上げられる苦痛に、しかし剣は取り落とさぬ様抵抗を続ける。

1445とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:43:03 ID:3EWSqMMU

『…………。』

【目玉は赤い魔力の中に埋まったまま、嘲笑を続ける。
触手はどちらかといえば、クラゲなどあの手のものに近い。

抵抗を続けるクェスを見ると、その塊と化しつつある赤い液体が大きく脈動する。
すると、触手にポンプから水が送られるがごとく、どくり、と赤い液体が送り込まれ、その部分に沿って触手が膨らむ。

つまり、その液体が通っている箇所の圧力が上がるというわけである。】

『……良、い……場所、だ……。アレ、は。』

【ビィバードの声ではない何かが語る声。
それは恐らく、その目玉のものであろう。様々な生物への寄生を経て声を出す手段を会得したのだろうか。

おそらく、アレと指しているのはビィバードのことだろう。】

1446とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 01:56:19 ID:knZF43eg
「あ……!
ぐ…っ、う……あぁぁ……!!」

鎖で締め上げられる様な痛みに、眼をきつく瞑って唸り声を上げる。
そして抵抗が難しくなった体は、まず剣を手放した。

「…ゆる、さない……!
人を……弄ぶなんて……ッ!!」
未だ正義に燃える瞳をうっすらと開き、聞こえた声に対して反論を投げ掛ける。
……しかし、このままではまずい。

1447とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:07:28 ID:3EWSqMMU

『…………約束は、やく、そく。』

【何とも不可解な言葉を抵抗が薄くなる娘に向けて零すと
触手で拘束したまま、一度、触手をしならせ、そのまま娘を思い切り、木に叩きつけようと。

単純に殺してしまうのであれば、このまま拘束を続ければ良い話なのだが。】

1448とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:11:01 ID:m9K7oilo
「っ…………!!」

しなり、蠢いた触手目掛け、
思いも寄らぬ方向から、魔力の篭った弾丸が放たれる。
それは、騎士の娘を縛る触手を撃ち抜き、解放せんとする。

1449とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:14:40 ID:knZF43eg
「あなたを斃して……絶対……ッ……
…っ……あ……!!」

無抵抗に、宙へと浮かされる体。
……その刹那、体が正しい重力を取り戻す感覚。

単に動きが頂点に達したからか、銃で触手が撃ち抜かれたからかは分からない。
前者であれば木へと叩き付けられ、後者ならば"引っ掛かる"程度で済むだろう。

1450とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:19:07 ID:3EWSqMMU

『…………。』

【触手を打ち抜かれてしまい、クェスを木に叩きつけることは適わなかった。
すると、その刹那その塊がどろりと再び液体に戻る。

そうして、そのまま、液体が既に裂けて枯れてしまった目玉……ひいてはビィバードの体内へと戻った。
すると、まるで意識を取り戻したかのように、ビィバードが苦しそうな呻き声を挙げ始める。】

1451とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:22:51 ID:m9K7oilo
「う……動くな……!」

銃弾を放ったのは褐色の肌に白い髪。
紅いスカーフマフラーを巻いた少年、手には魔銃を持ち、

「う、うごくと……あ、当てる……!」

震えていた。
情けなく震えて、銃を向けていた。

1452とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:29:49 ID:knZF43eg
「……ぐっ……!
ぁ…………。」

鈍い音がして、鎧姿の娘が地を滑る。
頭を幹に引っ掛けた様で、ティアラが砕けて翠の髪がはさりと降りた。
そして伏せたままの姿で悔しげにガントレットが土を握るが……。

「……――」
そこから力が抜け、動かなくなった。

1453とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:36:36 ID:3EWSqMMU

『…………。』

【目玉が体内へと入ると、裂けていた部分が見る見るうちに赤い魔力によって修繕されていく。
ビィバードは依然として苦しそうなままである。それはまるで、悪い夢に魘されているようだ。

そうして、再び、肩には元の巨大な目玉が現れた。
それは倒れたクェスを見据えるが、特に何もする様子は無い。

つまりは〝見逃されている〟ということだ。先ほど、言った〝約束〟が関係しているのだろうか。

一方で、銃をこちらに向けている少年のほうにも目をぎょろりと動かして。】

1454とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:39:49 ID:m9K7oilo
「……っ!」

目玉に睨まれ、小さく悲鳴をあげる。
が、震える体に力をいれて地面を蹴って

「ご、ごめんなさいっ……!」
断りをいれて身体を抱き上げて、脚を魔力でブースト。

「……っっ!」

娘の身体を抱き上げ、一目散に逃げ出すのだった。

1455とある世界の冒険者:2013/06/24(月) 02:54:04 ID:3EWSqMMU

『…………な、何だ、これは。』

【皆が逃げ、静寂を取り戻したころにビィバードが声を挙げた。
まるで、記憶喪失の様に何をしたのか分かっていないという風情で。】


「――――――カカカ。」

【そして、そのビィバードの姿を監視する一つの小さな影があったとか、FO】

//お疲れ様でした!

1456とある世界の冒険者:2013/06/25(火) 00:25:25 ID:CWdWmFQc
<王都近くの草原>

「ふぅん、雛ちゃんの経過は良好、なんでしょうねぇ。」

【毛先が黒の金髪を持つ少女が、森のほうから帰ってくる。
彼女の足元には地面を何かで引きずった跡が、付いており、それは森の奥に続いている。】

1457とある世界の冒険者:2013/06/25(火) 00:46:47 ID:CWdWmFQc

「この分だと、もう少しで私の仕事も終わりそうですねー。
ふふふ、いい結果が期待できそうですねぇ。」

【彼女からは、虫を誘う花の如く、なにやら甘い匂いが漂っている。】

1458とある世界の冒険者:2013/06/25(火) 01:08:47 ID:CWdWmFQc
FO

1459とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 22:58:21 ID:LcF2zHe2
【ゼオ宅/ボブ家の部屋】

「……はぁ」
〈……むぅ〉

『何を唸ってんのさ君等、お客さんだよ』
「ボブも居ないですし、メノウも帰らないのですし、なのに”勝手に動くな”なのですよ? 唸りも……お客ですか?」

図書館辺りを探していて出会った犬ころに連れられて、やってきたのはゼオ宅、ボブ一家の部屋。
通された居間らしき部屋には水晶の様な水色の長い髪の少女と、琥珀色の髪を短いポニーにした少女。

どちらも――メノウの姉妹だ。

1460とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 22:59:19 ID:B2Z9flWY
-王都近郊の森 大きな洞穴の近く-

「…………――ッ!」

夜の森に、一定のリズムで乾いた音が刻まれる。
スコップを扱った事が無い人間でなければ、それなりに近付くを穴を掘る音だと言うのが分かる。

「………――!」

掘るは、白いブラウスに黒のプリーズ。そして地味な服とは反対に燃える様な赤毛を持つ娘。
いつもポニーにしている髪をアップにして、眼鏡を外して穴を掘っている。
その表情はやや詰まらなさそうながら。

「……………ハァ。
……本当に出るの?これ……。
……かれこれ2時間は掘ってるんだけど。」

こんな時分に穴を空ける事そのものに意義がある訳でなく、何か土の中に眠る物を探している風だ。

1461とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 22:59:44 ID:LcF2zHe2
//場所変えますね、失礼しました

1462とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 22:59:51 ID:B2Z9flWY
//ウワーカブッタゴメンニゲル

1463とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:23:53 ID:LcF2zHe2

「…………妙な、音が……。」

ふらふら、と音に惹かれて現れたのは長い赤スカーフを巻いた少年。
褐色の肌に、腰にガンベルトを巻いて、茂みを掻き分けて現れた。

1464とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:32:03 ID:B2Z9flWY
「……つ……。」

定期的に、不平が口から漏れる。
レアアースの発掘など、こんな手作業で行える物なのか。
眉唾物だとは思ったがものの、仕事で実入りが良いとなれば受けずには居られない。

ある種で病気じみたその性分が、現状を引き起こしていた。

「……あぁ………暑い……。」
インバネスは枝に引っ掛け、袖で汗を拭う。
その姿はクォヴレーからもよく見えるだろう。

1465とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:33:24 ID:LcF2zHe2
「……。」

その様子を見て、腰に巻いたガンベルトのポーチを漁る。
この暑いのに、大変だろう、アレでは。

「………あの、……」

そう思い、控えめに声を掛ける。
いや、当人は普通に声を欠けてるのだが、一般的には控えめなのだ、それは。

1466とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:38:41 ID:B2Z9flWY
「…………。」
ザグッ、と大きなシャベルが地面へと突き立つ音がする。

目元を今一度拭い、額の上に掛けてあった眼鏡を下ろす。
そしてブリッジを押し上げて位置を整えてから一言。

「……何。」
初対面とは言えぬほど、無愛想な声だ。
普通は、多少なり声を作ったりなどする物だが……。
この娘から、それらの気配り等は一切感じられなかった。

1467とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:41:55 ID:LcF2zHe2
「」ビクッ
不機嫌そうな声に若干ビビる少年。
少し大人びて見えるが、15である。

「……その、汗、凄いみたいだから、良かったら、これ……。」

そうしてポーチから取り出し差し出すのはハンドタオルと、水筒に入った水。
銃の訓練用に持ってきた物だが、師匠にドタキャンされてしまったのだ。

1468とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:45:25 ID:B2Z9flWY
「……。」

彼の控え目な声掛けを彼の普通とするならば、
娘の不機嫌そうな返答も、娘の普通。
釣り眼がちな瞳からは、あまり活発でないにしろ勝気な様子が感じ取れる。
    タ ダ
「……無料よね?」
僅かにその瞳が疑いを見せた後、声で問う。

1469とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:47:21 ID:LcF2zHe2
「……!」

こくこく、と頭を縦に振る。
めっそうもない、こんな事でお金をとるつもりはない。

確かに自分も裕福とはいえないが、心まで貧しくは無いつもりである。
つもりである。

1470とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:57:08 ID:B2Z9flWY
「…………じゃあ、頂くわ。」
そう言うと、差し出された水をまず受け取る。

眼を閉じて水筒を開き、やや勢い良く中身を飲むが……

『人の好意を疑うのは、聊か人としてどうかと思いますが?』
と、不意に男の陽気な声。

「……煩いわね。飲んだ後に言われたら払わないといけないじゃない。」
それに対して、薄目を開きながらさも当然の様に答える。
しかし、男の声はすれども姿は見えず。これほどまではっきりと聞こえているのに。

1471とある世界の冒険者:2013/06/28(金) 23:59:11 ID:LcF2zHe2
「……!?」
ビクッ、と傍目で分かる程に困惑する少年。
一応練習の成果で反射的に腰の銃に手を掛けるが残念それは弾切れ中だ。

「……知り合い、です、か……?」

ビビリながら聞くな。

1472とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:05:41 ID:SxoTJbMg
「…………ハリス。」
『おや、驚かせてしまいましたか。これはすみません-_-』

明らかに狼狽した様子の少年を見て、溜め息を一つ。
そうして誰かを呼ぶ声がしたと思えば、ナタリーの頭上に緑の平面が浮かぶ。

『どうも初めまして。私はナタリーのサポートを務めますハリスと申します。
以後お見知りおきを^v^』

平面の上に描画された線が、表情の形を作った。

1473とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:06:56 ID:WVcxJHGQ
「……は、はぁ……。」
ビビりながら、頷く。
口元はスカーフで隠れているが、内心心臓がバックバクである。

「(……あんまり、詳しく、聞かないほうが、いいよね)」

先生も、人に深入りするなといってたし。
そう思って黙っておく。

1474とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:18:10 ID:SxoTJbMg
『ちなみに私はインテリジェンスマジックですので^-^
あと、コミュニケーションが不足しがちなナタリーの代弁とも言いますか・ω<』
ナタリーと違い、かなり陽気で喋り好きな様だ。
平面に描画された表情はコロコロと変わる。
正直、横柄とも取れる態度のナタリーと違って話し易い。

「…………。」
一方で水筒の水を平らげた娘は、また穴を掘り始めた。

1475とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:19:25 ID:WVcxJHGQ
「いんてりじぇんす……凄いん、ですね」
はぁー、と今度は関心の一息。
何というか、素直な少年だ。


「……あの、……手伝い、ますか?」
と、また作業を再開した娘にそう問いかける。
邪魔である。

1476とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:31:11 ID:SxoTJbMg
『ええ、照れございます//∀//』
「…………チッ。」
何で舌打ちしたんだろう。

「……手伝ってくれた所で、分け前は出ないわよ。」
手が増える分には歓迎。
しかしそれも己がリスクを負わない分に限り……である。
金を稼ぐ為にはあまり手段を問わない、このナナリーの敬遠されがちな所である。

1477とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:33:14 ID:WVcxJHGQ
「」ビクッ
舌打ちにビビる少年。
ヘタレか。

「あ、別に……大丈夫、です。」
何となく大変だなぁ、と思っただけなので。
師匠と慕う人にも言われるが、基本、お人好しなのだ。

1478とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:45:26 ID:SxoTJbMg
「…………。」
『おやおや^-^』
神経が通ってないとは言え、ハリスはこうまで余裕である。

「……なら手伝って。
…………反対側から。シャベルは予備のがそこ。」
あしらいがち(そのつもりは無い)な口調で指差す先には、ボロのシャベルがあった。
因みに、彼女の使う物はそれよりボロい。正直いつ折れてもおかしく無い程だ。
親切な少年のお陰で、作業は捗りそうだ。

1479とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:47:51 ID:WVcxJHGQ
「あ……はい。」
ボロのシャベルを拾い、穴の方へ赴く。

「(……構成分析、鉄製――
  ……魔力循環、硬度強化、切味強化……)」

軽いエンチャントを施して、作業を手伝う。
こういう事が上手いから魔術師になれといわれるのだが本人に自覚は無い。

1480とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:55:34 ID:SxoTJbMg
「…………。」
かくして珍妙な二人の穴掘りは始まった訳だが


「………。」
何故だろうか。

「………………。」
手は止める事が無いながらも、視線はクォヴレーに横目で送られている。
その鋭さから、刺さる様に感じる程だ。
一体彼が何をしたと言うのか。

1481とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 00:58:11 ID:WVcxJHGQ
「……………。」
無心に穴を掘る。
こういう単純作業は嫌いではない、銃の引き金を引くのにも似た充足感を感じる。

が。

「(……怖い)」

怖い。
恐らく年上と思わしき娘に睨まれ続けている。
何だかもう逃げ出したい気分になってくる。

1482とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:03:02 ID:SxoTJbMg
「…………ねえ。」

終いには声を掛けられた。
因みに彼女は身長こそ平均より少し低いぐらいだが、成人を控えた娘である。
それ以上に感じる只ならぬオーラが恐怖感を増す。

何なのだろうか。
これはまさか、クォヴレーを埋める為の穴でしたとでも言い出すのだろうか。
怖い。

1483とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:05:57 ID:WVcxJHGQ
「」ビクッ

穴を掘る手を止める。
嫌な想像が頭を駆け巡る、ついでに先生のだから言ったのに、という言葉も。
確かに、綺麗な人だなと思って近付かなかった訳ではない。

しかしタオルとかを渡したのは普通に善意での事だし、

「……う、埋めないでください(小声)」

埋められる様な事をした覚えは無い。
怖がりながらそっちを向いた、ひとりごとは小声で相手に聞こえなかったのが幸いだろう。

1484とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:19:16 ID:SxoTJbMg
「…………何。聞こえないわ。」
目敏い。何か口元で零していたのだけはしっかり見咎めていた。

「……まぁ、良いわ。
…………何が目的なの?」
視線を緩めはせず、腕を動かしたまま。

1485とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:22:00 ID:WVcxJHGQ
「な、なんでもないです……!」
慌てて、否定する。
だっておっかないから、必死になってしまうのだ。

「……………?
 え、と…………。」

質問の意図が掴めない様子で、
シャベルの手を止めたまま。

1486とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:27:13 ID:SxoTJbMg
「…………。」
そう、とも言わずに一旦閉口して

「……リスクもなく手伝うだなんて……。
…………悪いけど私には、何か企んでる様にしか見えない。」
それはひどく、冷たく澱んだ言葉だった。

1487とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:31:42 ID:WVcxJHGQ
「……え、と……」
戸惑い気味に、じゃあ、と小さく言って

「……穴を、掘りたい、気分でした、から」
自分でもよく解らない理由を口にした。
単純に、大変そうだな、そう思っただけだったから。

1488とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:45:30 ID:SxoTJbMg
「…………ふざけないで。」
子供だまし。彼女はそう感じた。

「…………それで答えになってるつもりなの?」
少年には窺い知れぬが、彼女は人を疑い過ぎる理由を抱えていた。
ディフの様に身分の知れた人間なら兎も角、初対面の人間に対する警戒が強すぎるまである。
そういった理由から、心無い言葉も平気で投げ掛けられてしまうのだ。

1489とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:50:19 ID:WVcxJHGQ
「」ビクゥッ
冷たい、拒絶の声に明らかに怯える。
見た目で15、6に見えない事も無いが、気の弱い十四歳である。

「…………ぇ、あ……」
しどろもどろの状態で、助けを求める様に周囲を見た後、
誰も居ない事を悟り。

「……じゃあ、えっと、……信じなくて、いい、です」
単純作業に逃げる。
シャベルを持って、無心に掘る事に決めたのだ。
何か言い訳を、とも思ったが思い付かなかったが、

一度手伝うと決めた事を放り出して逃げ出すのも、何だか違う、と思ってしまったのだ。

1490とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 01:58:06 ID:SxoTJbMg
「…………。」
ほんの小さく、溜め息を吐く音が聞こえた。
クォヴレーの煮え切らない態度に対してと、誰へも告げぬ自分への嫌悪からだ。

「……そう。」
短い返答の後にスコップが何かの手応えを得る。
少しだけ目の色が変わり、それをすぐさま拾い上げた。

「………あった。……苦労掛けさせて。」
そして愛おしげに懐に仕舞うと、再び元の表情に戻る。

「……見つかったから。じゃ。」
終いには取り付く島も無い返答を告げると、穴から這い出てインバネスを羽織る。
そして再び汗を拭うと、シャベルをそのままにして早足で去って行く。

……あの様な人間も居る物なのだな、と色々な意味で思える出来事だった……。

1491とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 02:00:10 ID:WVcxJHGQ
「…………ぁ。」
ぽつん、とその場に取り残される。
別に、お礼を期待していた訳でもないし、
彼女に対する弁明を恐怖から諦めたのは自己の責任だ。

なので、それに関しては良い。
というより元より気にするタイプではない。

ないのだが。

「……あの、シャベル……。」

このシャベルは、どうすればいいのだろうか。

1492とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 02:04:03 ID:SxoTJbMg
【シャベルはもとより綺麗な物ではない。
本人も自分が使った物を放っていったからして、そこへ置いておいても問題は無いだろう……】

1493とある世界の冒険者:2013/06/29(土) 02:07:28 ID:WVcxJHGQ
「…………え、っと。」
「……とりあえず、戻ってきた時様に、分り易い所に置いて、書き置き……。」

と、律儀に。
そんな事をしてから。

「……もう少しどっかで、銃の練習、しようかな。」

ふらふらー、と深夜の森に歩いて行くのだった。

1494とある世界の冒険者:2013/07/01(月) 22:41:05 ID:A./g1nz6
【王都郊外/草原】

『じゃ、休憩にしようか』
「…………。」ゼーハーゼーハーゼーハー


王都郊外、月が照らす街道から少しそれた場所にある開けた草原。
そこで大の字になって倒れるのは褐色の肌、白い紙に赤いスカーフを巻いた少年。

それをつめたーい、目で見下ろすのは厚手の黒コートを羽織った陰気そうな青年だ。
周囲に漂う硝煙と、木で作られた木偶に開いた穴で、銃の特訓をしていたのであろうことが伺える。

1495とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:14:42 ID:RGhnpmaI
-続き!-

森の中で湧いて出た巨大モンスター。
ビートは吹っ飛ばされ、武者は撃たれ、
序にモンスターは「ガオオン」と調子に乗って天見て吠えた。

敢えて言おう、ピンチだ!!

1496とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:21:24 ID:BuWy8oIQ

「…………っ!」

目の前の鎧武者の兜の下に呆気に取られながらも。
右腕に持つ魔導銃に魔力を込めて魔獣目掛け放つ。

闇属性の魔力弾。当たれば相手を貫き抉る強力な弾丸だ。
当たれば、だが。

左腕のアウトマチック式拳銃は鎧武者目掛け、乱雑に引き金が引かれる。
集弾性が悪く、威力も低いアウトマチックだが皮膚に直撃すれば肌を貫く程度の威力はある。

1497とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:23:28 ID:uwG5WNgw
「……ゲホ………ッ!うえぇぇ……。」
視界と聴覚を奪われた隙に跳ね飛ばされ、ぼろぼろなビート。
すでに五感には問題ないのだが、跳ね飛ばされたダメージがでかいのだろう、
辛そうに、木にもたれかかっている状態だ。戦える状態とは思えない。

1498とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:27:21 ID:RGhnpmaI
>>1496
女武者「っ!」

横へと跳ぶ鎧武者姿の女。
跳びざまに短刀を抜き、放つ。
狙いは拳銃、殺気は無し。
まあ何で自分が撃たれてるか皆目見当が付いていないので戸惑い半分。
因みに巨大雑魚に放った弾はカイーン、と高い音を立てて弾かれた。
酷い話である。

>>1497
クエスト仲間である武者は新たに現れた存在に撃たれている。
巨大雑魚は調子に乗っているらしく悠然と村へと歩き出した…あ、これ村やばいんじゃあないかい?

1499とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:30:27 ID:BuWy8oIQ
「……っ!」

別段戦闘経験が豊富な訳でも無い少年は短刀を避ける事も出来ず、
難なくと言うか当然の様に拳銃を弾かれ、取り落とす。
アウトマチック式拳銃は精密機械だ、恐らくもう使えないだろう。

……どうやら此方の少年は鎧武者の方を敵か何かと誤解しているようである。

「(銃が効かない……)」

=自分には無理、である。
銃は自分の基本武装で有り最強装備でもある。
其れが効かなければ無理、勝てない、不可能だ。

早い話が。

「(……っ!)」

倒れているビートに駆け寄り、抱き起こして逃げる準備をするぐらいしか出来ない。

1500とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:38:36 ID:uwG5WNgw
>>1498
>>1499
(………待て、アレが村に行ってんじゃねーか……!)
「だぁ……この…やろう………待てよ……」
ヨロヨロと、胸を抑えながら立ち上がり、息を荒げながら侵負に追いつこうと一歩一歩歩みを進めている。
無論、追いつくはずもない。

1501とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:40:53 ID:RGhnpmaI
>>1499>>1500
女武者「……」

兜を拾い上げかぶり直す女武者。
巨大雑魚は悠然と村へと向かい続ける。
クエスト失敗というレベルでは済まなくなってきた。

1502とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:45:28 ID:BuWy8oIQ
>>1500
「っ……その、身体じゃ……!」

ふらふらと歩く青年に駆け寄って身体を支える様にして。
確かにあの稚魚はどうにかしなければ、だが蛮勇で突っ込んで死ぬ訳にもいけない。

冷静に戦力差を考えても勝てる訳が無いのだ。
村とクエストの事は仕方ないが、現実どうしようも出来ないのだから仕方ない。

1503とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:51:05 ID:uwG5WNgw
>>1501
>>1502
「無茶…じゃねぇ………ゲホッ……ゲホッ!」
支えてきた手を強引に振り払うと突如むせて口元を抑える。
口元を抑えた手に付着していたのは血、撥ねられた拍子に体の内部をやられたのだろう。

「……俺が止めなきゃ……誰が………止めるんだよ…!」
それでも、遅い足取りで侵負に追いつこうと必死な状態で歩く。
切り落とした侵負の尻尾をを浄化しようと考えていないくらいには何も見えていない状態だ。

1504とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 22:57:11 ID:RGhnpmaI
>>1502>>1503
そんな二人を追い抜くようにして何かが巨大雑魚にかっ飛んでいく。
それは巨大雑魚の背中に深々と突き刺さる。

巨雑「ぐがあああああああああああああ!?」

巨大雑魚が此方へと向き直る。
背に刺さったのは矢、である。
ガシャンガシャン、とビート達に近づく金属音。

女武者「…」

面頬を外し矢じりを舐めあげ弓をつがえる。
ヒョゥ、と風を切って第二射が巨大雑魚の顔面を捉えた。

1505とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 23:03:03 ID:BuWy8oIQ
「……っ!」
吐き出した血に顔を困惑に染める。
医療の知識等無いが不味い状況だ、と言うのは分かった。

「……っ、ごめんなさい……お願いします……!」

ぐい、と。
走り急ごうとするビートを担ぎ上げるようにして。
鎧武者にその場を任せて逃亡しようとする、行き先は病院だ。

1506とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 23:09:52 ID:uwG5WNgw
>>1054
>>1505
「……ウヴェア!?」
担ぎあげられた瞬間に胸が圧迫されたのかすごく変な声を上げた後、胸元に左手を当てる。
……肋骨あたりが血の原因だろうか。

「………この野……郎………せめ………て……。」
担がれてもなお侵負の方に右手を向けて一撃を加えようとしていたのだが、
気力が切れたのか右腕がだらりと下がる。息自体はいてるので死んではいないだろうが、辛そうだ。

1507とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 23:12:43 ID:RGhnpmaI
>>1505>>1506
これは病院行きである…そのあと村がどうなったのかは知る由もない。

クエスト失敗!!

1508とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 23:14:50 ID:BuWy8oIQ
「(…………無理なものは――)」

一瞬の躊躇い。
魔導銃に手を伸ばしかけるも。

「(……"無理"だ……!)」

逃げる。
ボロボロの青年と、半人前以下の自分。
居てもたしには、なるまい。

【FO】

1509とある世界の冒険者:2013/07/06(土) 23:22:54 ID:uwG5WNgw
「……………」
(俺は………何もできないのか……強くなっても………!!)
病院に担ぎ込まれていく途中、暗くなっていく意識の中でそう思っているのであった……

【FO】

1510とある世界の冒険者:2013/07/07(日) 23:25:52 ID:bneCawE6
<王都近くの草原>

「とうとう、終わったんですねー。
とりあえず、雛ちゃんの調整が終わった状態だったから良かったみたいですけど。」

【毛先のみが黒い金髪の少女が、草原の岩場に座り込んで楽しげに独り言を漏らす。

こんな時間の草原に一人でこうして、出向いているという点だけを見ても不自然だというのに
少女の腰の辺りには大量の空き瓶が下げられている。

加えて、少女の周辺からは何やら甘い香りが漂っている。】

1511とある世界の冒険者:2013/07/07(日) 23:49:14 ID:vWRnmYko
「あれだ……間違いない……!」

紺色の髪をポニーテールにした娘が、その香りと姿に気付く。
黒いブーツで草を踏み締め、その根源へ向けて駆けた。

「見付けたっ!」
言葉通り、それはメヤズを探しているかの様な口調だった。

1512とある世界の冒険者:2013/07/07(日) 23:54:17 ID:bneCawE6

「ん?お姉さん……だぁれ?」

【現れた女性に顔を向けると、実に人懐っこい笑みを貼り付けたまま首を傾げる。
もちろん、メヤズからすれば、彼女は見覚えが無い。】

「私は多分、お姉さんのこと知りませんけどー?」

【もしくは単に忘れているだけか。】

1513とある世界の冒険者:2013/07/07(日) 23:58:07 ID:vWRnmYko
「……覚えて、ないのか?」

紺色のポニーテールに、白いリボン。
そしてその学生服の様な恰好……。

「ルーノは、覚えてる。
あの時あんなに危ない眼に遭ったのに、まだこんな事をしてるの?」
真っ直ぐな瞳でそちらを見て、歩み寄りながら。

1514とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:06:06 ID:Kp8ifsXU

「……ああ、お姉さんは。」

【それを聞いて思い出したようだ。
その顔に張り付いたかのような笑みが尚更、強くなったような気がした。】

「でも、こうして生きてますよー?」

【何のことはないとばかりに、本人はけろっとした様子である。
やはり、こんな年若い少女がそういうことをやっているのだから、精神も普通ではない。

近づくほどに甘い香りは濃く、強さを増してくる。】

1515とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:12:40 ID:/fwFViqE
>>1514
んお?お前さんはいつぞやの
【大槌背負った青年が歩いてくる】

1516とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:15:00 ID:VkbR3fPM
「……止める気は、無い?
本当に死んじゃうかもしれないよ。」

身構えた姿勢のまま、拳を握る。
できれば、戦いたくない。
未だそういう甘さを持って、この娘はメヤズと相対して居る。

尤も、その理屈が通る相手かどうかは図れぬままに。

1517とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:21:40 ID:Kp8ifsXU
>>1515
「んー……今日は知らない人がたくさんですねー。」

【どうやら、ルーノと同じくこちらも覚えていないようだ。
にこにこと張り付いたかのような笑みはそのままであるが。】

>>1516
「あー、お姉さんはそういう人、でしたっけ?」

【その身構えた姿、拳を握る姿に小首をかしげた。
だが、敵意を持っているのは明らかである。それを判断すると腰の空き瓶に魔力が流れる。

それと同時に空き瓶の中に黄金色の液体が溜まり始めた。】

「…………お姉さんこそ、死にますよ?」

【ふぅ、と呆れたかのようなため息が吐き出された。】

1518とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:28:02 ID:VkbR3fPM
>>1517
「……ルーノは死なない。
あなたに悪い事もさせない……。
誰であろうと、死んじゃったら終わりなんだ……そんなの、嫌だ!」

魔法を行使しようとする姿に、眼をきつく瞑って言う。
あくまで邪魔はする。そう言う様に聞こえた。

事を起こす前に、自ら身を呈して止めて見せると。

1519とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:36:09 ID:/fwFViqE
>>1517
おいおい・・・覚えて無いのかよ…
【呆れたように】

1520とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:43:20 ID:Kp8ifsXU
>>1518
「……そうですねー……お姉さんが5年早かった考え直したかも。」

【うーん、と自身の記憶を探るように顎に手を当てながら言う。
どうやら、メヤズにとって何かが変わった時が存在したらしい。】

「でも、もう遅いですね。
だって、もう私は……悪いことをし続けましたから。」

【にこり、と一層笑みを強める。
だが、今までと違う点として、その笑みの中にある種の諦めが垣間見れるところだ。】

>>1519
「ええ、本当に。
別に何かした覚えもされた覚えもありませんからねー。」

【呆れられても覚えていないのだから仕方が無いとばかりに肩をすくめる。

おそらく、何かされた方なのだろうが、それでも覚えていないとなると
そのような誰彼かを気にしていられる状況ではなかったのかもしれない。】

1521とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:54:15 ID:/fwFViqE
>>1520
まぁ忘れたもんは仕方ねぇ
【結構あっさり諦める】

1522とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 00:55:41 ID:VkbR3fPM
>>1520
「……ッ……!」
悪い事をし続けた……その言葉を聞いた瞬間、頭にノイズが走る。

「ち、違う……遅くなんか……。」
何かへと耐える様にしながら、苦悶の表情でメヤズへと訴え掛ける。

1523とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:07:28 ID:Kp8ifsXU
>>1521
「……で、お兄さんもそっちのお姉さんと同じですか?」

【にっこりと笑顔を堪えた顔で尋ねる。
同じということはルーノと同じく、自分の邪魔をするのか、ということである。】

>>1522
「……ああ、いや遅くも無かったですねー。
初めから、無理なことでした。……だって、私は〝壊れてますから〟」

【ある意味で開き直りか、狂気めいた笑顔を浮かべた。
そして、どこからともなく杖の様なものを取り出す。

それはどこからどう見ても、蜂蜜を救い上げるための棒……ハニーマドラーだ。】

1524とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:10:15 ID:/fwFViqE
>>1523
いや、同じ・・・ではないな【少し考えてからそう答えた】

1525とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:21:33 ID:VkbR3fPM
>>1523
「壊れて……って……そんな……!」

自身への諦めめいた言葉をメヤズが口にする度、ノイズが酷くなる。
記憶の何処かが、その感覚を知っていると告げる。

しかしこの何の変哲も無い娘にそれは、全く与り知らぬ所。
誰だ、誰がそれを感じたのか。
訳も分からないまま……"誰か"が割り込んでくる感覚があった。

「ル、ルーノは……
"違う……妾は……狂った人共を……"」

「……ッ!?
う、うわああぁぁぁ!!」
一瞬その声が低く唸る様な物になったが……すぐに我へと返って逃げ出した。
止める……と言っていたがそれも叶わないと言った程の苦悶の表情で。

1526とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:27:13 ID:Kp8ifsXU
>>1524
「へぇ。では、何なんでしょう?
あまり、回りくどいのは私は好きじゃないですよー?」

【中々、言葉が進まないDDDの様子に呆れた様にため息を吐く。
そうしている間にも瓶には蜂蜜が湧き出るようにして溜まっていく。】

>>1523
「…………んー?」

【その明らかに動揺をしている様子を見て、ハニーマドラーを仕舞った。
壊れている、とは正に言葉通りだ。

でなければ、こんな少女が今まで生き残れるはずが無い。】

「ああ、なんだ。お姉さんも壊れていたんですね?」

【自身を止める、と息巻いていた少女があっさりと逃げ出したのを見て。
無論、その低くうなるような声を聞き逃しているはずは無く。】

1527とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:29:47 ID:/fwFViqE
>>1526
いや用はない
すまん、邪魔したな
【そう言うと去っていった】

1528とある世界の冒険者:2013/07/08(月) 01:44:52 ID:Kp8ifsXU

「あらま……何ともつかめない人ですねー。」

【首を傾げる。これは本当の意味での疑問であろう。
そんな動作をすると去って行く彼を見送ったとか、FO】

//お疲れ様でした!

1529とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 22:20:07 ID:hdrZr/cg
-王都内 とある宿にて-

「ったく、こう毎日毎日暑くちゃなあ……!」

と、ソファに身を投げ出しながら言うは尖った金髪の青年。
一先ずは平凡な日常の中に今はあり、久々に二人の時間を過ごしていたのだ。

……但し、彼の取る部屋はお世辞にも高いとは言えず、冷房設備も整っていない。

1530とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 22:34:53 ID:sxYsodE.
「……………。」
青年の傍らには、暑苦しい黒ローブを着込んだ少女が…
そんな格好だというのに、青年とは対照的に涼しい顔で読書に耽っている。

「…暑い暑いうるさいのだよ、君は。
 ……余計暑苦しくなるのが分からないのかね……?」
涼しげな顔で皮肉を呟くものだから、憎たらしさも倍増である。

……実は、こっそり自分だけ氷の魔石を使って少女の周囲だけ冷たくしているのである。

1531とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 22:44:59 ID:hdrZr/cg
「な事言ったって暑いもんは暑いんだよ!
ったく、こっちはやっと呪いが解けて人肌並だと思ったのによ……。」

ぶつくさと文句を言う青年は、勿論その事実には気付いていない。
タンクトップ一枚という薄着でも、なんとか汗が滲まない程度な模様。

「あぁ……所でよ、店、今日も開いてなかったぜ。
一体何なんだか、マカロフの野郎。」

暑いと言っていても仕方ないのは確かなので、別の話題を切り出す。
マカロフの店から追い返されたあの日からはや数日。
彼女の経営している店は、あれから一度も「OPEN」の札が掛かった事は無かった。

1532とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 22:54:10 ID:sxYsodE.
「……ああ……あれは解けたのか……ふーん……。」
興味なさげにそっけなく返すが、内心呪いが解けてほっとしているのであった。

「………?
 …どうしたのだろう……彼女……。
 ……体調でも崩したのだろうか……?」
この後、またあの店にでも行こうか…などと考えていた矢先にこの話。
少々心配げな表情を浮かべる。

1533とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:02:18 ID:hdrZr/cg
「なんだよ悪いか?
ああいや……悪いなあー、暫くはあんまり抱き締めてやれねえかもな。」
と、素っ気ない態度に意地悪そうな顔をして返す青年。

「さあなあ、あいつの考えてる事は……」
【ドン、ドンドンッ!】

自身も悩ましげな表情を浮かべた後、はっと我に返る。
部屋の扉が、不意に聊か乱暴な音でノックされたからだ。

「な、何だあ?」

1534とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:06:30 ID:sxYsodE.
>>1533
「……………。
 ……………それは困る………。」
意地悪な物言いに、しばらくじとーっと睨み返した後、顔を伏せてぼそりと呟くのであった。

「………?
 客のようだね……急ぎの様だが……一体誰だね……?」
部屋の入り口へと歩み、ドアを開けようと……。

1535とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:13:06 ID:hdrZr/cg
>>1534
「……う。
な、何でお前今日に限ってそんな……。」
反論でも飛んで来ると思っただけに、喰わされた様に少し狼狽し

「さあなあ……っておわ!?」
『え、エリスちゃん……シャスタ君……!!』

凄い勢いで入って来たのは、長い金髪に弦楽器の髪飾りを付けた女性……
二人とも良く知るメアリーその人である。
因みに、ドアを開け放った拍子で二人のうち一人は床に転がっているが。

1536とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:19:02 ID:sxYsodE.
>>1535
「……わっ……!?
 ……メアリーじゃないか……どうしたのだね、そんなに慌てて……?」
勢い良く開いたドアの向こうには、二人の良く知る人物。
…なにやら尋常ならざる慌てようの様だが……?

1537とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:27:05 ID:hdrZr/cg
>>1536
「いっつつ……おいこら、何すんだメアリーこの野郎!!
……? メアリー?」

怒りのまま声を荒げていた青年も、彼女の様子がおかしい事に気付く。
メアリーは入って来たままの姿勢でくずおれると、眼を見開いたままに震えている。

『助けて……助けて……!
このままじゃ……パガニーニが……わたし……また……!
嫌……もうあんな世界に……戻りたくない……!』

歯が鳴る程に身を震わせながら、自身をかき抱き言葉をぽつぽつと落とす。

1538とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:34:17 ID:sxYsodE.
「……待ちたまえシャスタ、何か様子がおかしい……。」
声を荒げる青年を制し、メアリーの傍らへと。

「……落ち着きたまえ……一体何があったのかね……?」
震えるメアリーの背を擦り、落ち着かせようと…。

1539とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:48:06 ID:hdrZr/cg
『……アイツが……アイツが……!』
首を小刻みに、かつ何度も横に振りながら。
尋常でなく狼狽えた様子だ。
普段、何かに怖がる様子などとではとても比べ様が無い。

「アイツ……?
まさか、例の切り裂き魔じゃ……!?」
確かに、彼女は一度被害者の第一発見者となった事がある。
その口封じでもされたのか……ならばよく逃げ切れた物だ。

〔そりゃ無いね、あの切り裂き魔はもう、暫くは表に出ないだろうさ。
おやおや、あんたん家は随分と賑やかなんだねぇ。〕
更にその予想を否定する、また新たな声……この声は、マカロフ?

1540とある世界の冒険者:2013/07/20(土) 23:53:17 ID:sxYsodE.
「……大丈夫、大丈夫だメアリー……
 ……何があったのかね……アイツとは一体誰なのだね……?」
尋常ならざるメアリーの怯え方に、一体何があったのだろうか…と、考えを巡らせる。
…すぐに思いつくのは、一連の切り裂き魔の件で何かあったのだろうか、という事だが。

「………おや……マカロフ……?
 ……貴女まで、一体どうしたのだね……?」

1541とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:04:24 ID:LaNX89V.
『パガニーニ……あいつが……
わたしを……また、"骨董品"に……!』

ここまで言葉が出て、漸く以前の話と繋がる。
……しかし、繋がり方が妙だ。
彼女の話振りでは、"あいつ"は既に死んでいるという風な言葉だった。

「何だよもう、分かる様に順番に話せよッ!」
軽いパニックの様な状態になっている青年。
確かに、日常に在って二つも非日常が飛び込んで来れば当然か。

〔オーケィ、分かる様に説明してあげるよ。
メアリーが怯えてる胸糞悪い悪党……そいつを叩きに行くのさ。
何たって、例の切り裂き魔もご一緒みたいだからね。〕
「叩きに行く……って、俺らがか!?」
〔当たり前じゃないかい、あんた達もこのまま放っておくつもりは無いんだろう?〕

1542とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:11:12 ID:Z62sdH9s
「……メアリー、あいつというのは……
 ……そいつはもう、いないんじゃ……?」


「……そいつ等を叩く、というのには全く依存はない……。
 ……が、正直僕も何が起きているのか良く分からないのだが……。
 …彼女の話によると、そいつというのはもう死んだ筈では……。」

1543とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:22:10 ID:LaNX89V.
〔簡単な話さ。生きてたって事だよ。
そいつの仏さんを確認した奴は、実際の所ここには居ないしね。
そうだろ? メアリー。〕
『そう、だけど……
でも、そん、な……。』

「……いや、ちょっと待てよ。
俺そんな話聞いてねえけど……。」
エリスですら把握し切れていない話が、メアリーの深い事情を知らぬ青年に分かろう筈も無かった。

1544とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:27:54 ID:Z62sdH9s
「……なるほど……。
 ……まぁ、そもそも細かい事情などどうでも良いか……。」

「……君は……黙ってついてくれば良い。
 ………要は昔メアリーに酷い事してたヤツがまだ生きてた、というだけらしい。
 ……そいつを地獄に送り返す、ただそれだけだよ……。」
そう青年にざっと説明すると、魔道書を手にしてマカロフに向き直る。

「…それで…早速行くのかね……?
 ……そいつは、今何処に……?」

1545とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:36:28 ID:va4aEwsE
「悪いな。遅れた」
言葉通りに遅れてやってきたのは、上下赤いレザーのジャケットとパンツという出で立ちの茶髪の男。
二人は覚えているだろうか。あの王都での事件の日、彼もまたあの場に居たことを。

1546とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:37:00 ID:LaNX89V.
「んな……ッ!?
お前そんな乱暴な……!」
〔はいはい、行かないんならエリスちゃんは一人で危険に晒される羽目になるけど?〕
「な事させるか、俺も行くに決まってんだろう!!」
『み、みんな……』
〔ただし、アンタはここで留守番だよ。メアリー。
……で、手段だけど……どうやらそのパガニーニ、身寄りの無い女を集めてるらしいんだよ。
だから、私らもそこに乗り込む……運び屋に金を握らせてね。〕

「いや、女って。俺は男……
………ま、まさか……」
一連の話を聞くに、全員で突入するには条件が合わない。
という事は、つまり現状唯一の男性である青年は……。

1547とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:39:37 ID:Z62sdH9s
「………。
 ……大体把握した。
 …まぁ、黙ってさえいれば…身なり次第で、それなりに……。」
上から下まで嘗め回すように青年を見つめ、なにやらうんうんと頷く…。
…女装させるつもり気満々である。

1548とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:44:24 ID:LaNX89V.
>>1545
〔罰金は、私の店に一杯つけとくからね。〕
「んだよどいつもこいつもドカドカ人の宿に!!
って、お前いつかの……お前も、このヤマに乗せられてんのか?」

1人女装させられようとしていた所に、新たな来訪者。
男だと分かり、この件に関わるとなると女装は必至。
少し安心感を得たのは密にしておく所である。

>>1547
「お、お前マジで言ってんのか……!?
じ、女装だぞ!? 女装!!」

口で否定はするも、友人の安全ともなれば避けられる手立てなど無い。
半ば観念した様子で、しかし文句は言う。

1549とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:53:44 ID:Z62sdH9s
>>1545
「……君は……。
 ……もしや君も女装を……?」
話の論点はそこではない。

>>1548
「……マジで言っているのだよ……。
 …じゃないと一緒に行けないじゃん。」
…果たして真面目に言っているのやら、それとも正直なところ面白半分なのやら…

1550とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 00:58:00 ID:va4aEwsE
>>1548
「そいつは勘弁願いたいな」
フッと笑みを浮かべて。

「乗せられたんじゃない。乗ったのさ。やらないといけないことがあってな」
腕を組み、壁に背を預けながら言う。

>>1549
「まぁ……そうなってしまうな。本意ではないが仕方ないだろう」
少し困ったような表情で苦笑を浮かべながら。
どうやら彼は渋々ながらも女装の件は承諾済みのようだ。

1551とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:05:25 ID:LaNX89V.
>>1549
「ちっくしょ、やりゃ良いんだろ、やりゃ!?
…………俺だって、こないだみたいなのは御免なんだよ……。」

嘗て一人でエリスを行かせた事による後悔が蘇り、背中を後押しした。
……勿論、女装をしたくないという気持ちは大いにあるが。

『……二人とも……気を付けて……本当に……。』

>>1550
〔ま、怪我の借りでチャラにしとくさ。〕
クスクスと笑う赤髪と

「ったく、皆してワケアリかよ……。
おいメアリー、ちゃんと聞かせて貰うからな。」
『う、うん…………。』
悪態を吐く金髪と、おどおどした様子の金髪。

1552とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:10:44 ID:Z62sdH9s
>>1550
>>1551
「……ふむ……人数は申し分ないな……。
 ……あとは、女装の出来次第、と言っても過言ではないだろう。」
…それは過言である。

「……早速作業にとりかかろう、マカロフ!!
 今回も、衣装とか用意してあるのだろうね…!?」
…変にテンションが高い少女なのであった。

1553とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:14:15 ID:va4aEwsE
>>1151-1152
「…………」
暫しの間、三人のやりとりを見守るように見詰め

「……マカロフ。本当に大丈夫なのか、このメンツで」
眉間の辺りを抑えながら溜め息一つ。
懸念されても仕方ないね。

1554とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:25:14 ID:LaNX89V.
>>1552
〔ウィ・マドモワゼル。
任せておくれよ、一通り持って来てある。〕
と言うマカロフは、大きな鞄をどさりと目の前に置く。

「お前!相方を女装させる事に抵抗無いのかよ!?」
そして、どうにもその様子が無さそうなエリスに突っ込む金髪。

>>1553
〔まぁ、少なくとも並ではないさ。切り裂き魔とやり合って息がある程度にはね。
…………アンタの探し人には、ちょいと劣るけどね。〕
本当はあの子も連れて行くつもりだったんだけど、と耳打ちしてメアリーの方を向く。

『……。』
言われる方は、闘いなどもってのほかと言う様子だ。

1555とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:34:28 ID:Z62sdH9s
>>1553
「……少々不安だが我慢したまえ。
 …まぁ、君が思っているより使える男だ、これは。」
と言ってシャスタを指差す。
……本当に不安に見えるのは、少女の方だろうが……。

>>1554
「なんだね。女装の一つや二つ、減るもんじゃないのだ。別にいいだろう。
 ……それともあれかね、僕の男装が見たければそれはまた今度だ。」
……そういう問題では断じてない。

1556とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:41:01 ID:va4aEwsE
>>1534
「……アレがか?」
同じくメアリーに視線をやり、率直な感想を。

「まぁ…フィトリアもとても戦えそうもないような奴だったし、似たようなものか…」

>>1555
「まぁ…俺としては目的を果たせれば何でもいいがな。自分の身を自分で守れる奴ならそれでいい」
指さされたシャスタを見やりながら。

1557とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:48:35 ID:LaNX89V.
>>1555
「増えちゃ困るんだよ!!
それと、これって何だこれって!
俺だってやる時はやんだよ!!」

まるで三下の様な台詞を連ねる金髪。
エリスとエースの二人に反論するも、余計に悪化しかねない勢いである。

>>1556
〔…………パガニーニと会えば分かる事だから先に言っておくよ。
あれが、"骨董品"さ……。牙の抜けたね。〕

〔さぁて、それじゃおめかししてあげようかね。
エリスちゃん、シャスタは頼んだよ?〕
そうして一呼吸置くと、意地の悪い笑みを浮かべて。

1558とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 01:56:10 ID:Z62sdH9s
>>1556
「……ふふ……僕は、よっぽどの事が無ければ死なない……。
 …あと、アレは僕が守るから、君こそ自分の身を案じたまえ。」
と、不敵な笑みを浮かべる少女。
そして相変わらずシャスタの扱いがなんというか軽い。

>>1557
「任せたまえ、マカロフ。」
ぐっと親指を立てると、青年の腕を掴む。

「行くぞシャスタ。
 ……心配するな、全力をつくす…!」

1559とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 02:06:52 ID:va4aEwsE
>>1557
「成る程。そういうことか」
得心いった様子でメアリーを見やり

「気乗りはしないが…仕方あるまいな。この上から着れるもので頼むぞ」
大きく溜息を吐きながら。

>>1568
「なら問題は無さそうだな」
満足そうに笑み、シャスタを連れていく姿を見送る。

1560とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 02:12:17 ID:LaNX89V.
>>1558>>1559
「まっ、待て!?
まだ心の準備が!おい、聞いてんのかエリス!おーい……!!」

叫び虚しく奥の部屋にエリスと消えて行くシャスタ。
そして、マカロフも支度に取り掛かる。

〔はいはい、任せておきなよ。
ちょっと暑いかもしれないけどね……。〕

こうして、四人は敵の懐に飛び込む事になったのであった……。

『…………。』
恐怖に打ち負けるままの一人を残して。

【つづく】

1561とある世界の冒険者:2013/08/04(日) 20:53:30 ID:mUd.w/mM
-草原-

背中の開いたドレスから覗く羽とウェーブボブから覗く狼耳が特徴的な色白紅目の黒髪少女が
ぶらり草原を行く。

「…最近妙なのが多すぎよね?」
『キィキィ』

その傍らには掌サイズのデフォルメされた蝙蝠が舞っている。

1562とある世界の冒険者:2013/08/09(金) 23:08:29 ID:M0Nd3UwE
<王都の路地裏>

「…………夜になれば涼しいな。」

【真っ暗な王都の路地裏。
昼間に光が当たらないそこは夜になると幾分か涼しくなる。

そんな路地裏に息を殺すようにして、潜んでいるのは金髪の少年だ。
青いコートを体に巻きつけている。

いたるところがボロボロだったり、汚れていたりいるが特徴的なのは首にある黒い痣だ。】

1563とある世界の冒険者:2013/08/09(金) 23:38:03 ID:M0Nd3UwE

「…………どうにかしなきゃな、色々と。」

【ふと自身の左手に視線を落として呟いた。
その左腕には赤い装具が付けられている。

どういう装具なのかは分からないが、わざわざ付けている以上
少年にとっては重要なものなのだろう。】

1564とある世界の冒険者:2013/08/09(金) 23:51:29 ID:pr2ND.mQ
「…………。」
古びた兎人形を抱えた青髪の少女が、路地裏を通りかかる。
なにやら奇妙な装具を見つめる少年の姿に気がつくと、
一体何をしているのだろうか…といった訝しげな表情でじろじろ視線を向けてくる。

1565とある世界の冒険者:2013/08/09(金) 23:56:42 ID:M0Nd3UwE

「…………!」

【その視線を敏感に感じとると、そちらのほうに視線を向ける。
それから、間を置かずして路地裏の物陰に身を隠した。

隠れる際に何かを蹴飛ばしたらしく、それが路地裏の地面に落ちて
がらがらと少々、派手な音を立てた。

異常なまでの警戒心と反応である。】

1566とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:01:22 ID:C63p0A0Y
「………!」
路地裏に響く大きな音にびくっとして、兎人形に顔を隠す。

「…………。」
恐る恐る人形から顔を出し、再び少年の様子を伺う…。

1567とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:07:40 ID:Sn4FjYJE

「…………っ。」

【同じく路地裏の物陰から様子を窺う少年。

レトロからは、大きめの木箱の様なものから少しだけ体を出して
様子を窺う少年の姿を見ることが出来るだろう。】

「(……なんだ、アレ。)」

【そして、少年から見れば人形で顔を隠すレトロの姿である。
隠れるにしてもあまりにも隠れられていないその姿に首をかしげた。】

1568とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:12:06 ID:C63p0A0Y
無表情のままじーっと見詰め合う事数秒……

「………。」
『それで身を隠したつもりか。バレバレだぞ。
 と、レトロ様はおっしゃっております。
 一体何をそんなに怯えていらっしゃるのですか……?』
突如、少女の抱える兎人形が口を開き、甲高い声で喋り始めた。

1569とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:19:10 ID:Sn4FjYJE

「…………っ、うわっ?!」

【その静寂が兎の人形によって破られる。
その予想外の展開に驚き、情けない声を上げると思わず尻餅をついてしまった。

警戒心は非常に強いのだが、それは臆病あってのものである。】

1570とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:26:05 ID:C63p0A0Y
「………?」
『……何をそんなに怯えているのか、
 レトロ様は非常に疑問に思われております。
 後ろめたい事でもあるのですか、貴方……?』
首を傾げて人形を抱きながら、てくてくと少年に近づいていく。

1571とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:38:58 ID:Sn4FjYJE

「……っ、来るな……。」

【人形が喋りだすという妙な展開に先ほど尻餅をついてしまった。
おそらく、その時の所為か腰が抜けて立てないらしい。

普段ならば、一目散に逃げるのだろうが。】

1572とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:44:03 ID:C63p0A0Y
「………。」
目の前まで来ると、座り込んで少年の顔を覗きこむ。
不機嫌そうなジト目の仏頂面が少年の目の前に……。

1573とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:54:33 ID:Sn4FjYJE

「……っ、な、なんだよ……!」

【手を動かして、ずりずりと後ろに下がる。
加えて、顔を覗き込まれてビクリと体を震わせた。

やはり、この少年は非常に臆病である。】

1574とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 00:58:38 ID:C63p0A0Y
「………。」
『何をそんなに震えているのでしょう、もしかして怖いのですか?
 ……レトロ様みたいなちんちくりんな女子に怯えるなんt……ごふぁっ!!』
持ち主に対する不敬な発言を口にした直後、兎人形の腹にグーパンが容赦なく突き刺さる。

1575とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:06:12 ID:Sn4FjYJE

「……う、うるせぇな……!」

【図星、なのは言うまでも無い。
王都といえど穏やかな人間ばかりではないのは知っている。

まして、彼の場合はそれについて既に経験済みだからだ。】

「って、何やってンだよ、アンタ。」

【急に人形を殴りつけた少女に思わず、ツッコミを入れた。】

1576とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:10:07 ID:C63p0A0Y
「………。」
すっ、と立ち上がり、少年を見下ろす…。
無表情ながら、なんとなく舐めてる様な雰囲気が感じられる。

『……げふぅ……これはレトロ様流のスキンシップですので、お気になさらず……。』
結構な勢いで殴られていたが、兎人形は大して堪えてはいない様だ。

「………。」
『というか、貴方こそこんな所で何をやっているのか、レトロ様は疑問に思われております。』

1577とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:19:16 ID:Sn4FjYJE

「……別に。
…………まぁ、その住んでるだけだ。」

【何をやっているというわけでもない。
ただ路地裏に住んでいるだけなのだから。】

1578とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:24:54 ID:C63p0A0Y
「………?」
『住んでいる?こんな所にでございますか?
 ははぁ、つまり貴方は浮浪者、という事なのですね。
 可哀想、とレトロ様は率直な感想を抱いております。』

1579とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:32:21 ID:Sn4FjYJE

「……うるせぇよ。」

【余計なお世話だと言わんばかりにセリフを吐く。

浮浪者ということも正しいのだが、口に出して言われると
あまり、いい気分はしない。】

1580とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:36:15 ID:C63p0A0Y
「…………。」
『それもそうですね、お邪魔をして申し訳ありません。
 ほらレトロ様、あんまり露骨に哀れむのは失礼でございますよ?』
じーっと眺めるだけ眺めると、兎人形に促されて立ち上がる……。

1581とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:44:47 ID:Sn4FjYJE

「…………邪魔だと思うなら、帰れよ!」

【精一杯、凄んでみる。
流石に女性に馬鹿にされっぱなしというのは彼にとっても癪なのだろう】

1582とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:48:43 ID:C63p0A0Y
「…………。」
踵を返してその場を去ろうとする背中に、少年の声が突き刺さる…
すると、何を思ったのか再び振り返って少年の元へ歩み寄る。


「………。」
『ああいけません……。
 レトロ様は捻くれたお方なので、
 そう凄まれると意地になって余計帰る気を無くしてしまわれます……。』

1583とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 01:56:00 ID:Sn4FjYJE

「……それなら、居ろよ。
別に路地裏で良いって言うンならな。」

【天邪鬼ならば、とあえて思っても無い〝居ろ〟という言葉を言う。
さらに、ここが路地裏ということを強調する。】

1584とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:00:50 ID:C63p0A0Y
「…………。」
こくん、と頷くと、少年の横に座り込む。
……一体何を考えているのやら……。

『……あぁ申し訳ございません……。
 ……こうなるともうレトロ様の行動は予測不能でございます……。』

1585とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:09:51 ID:Sn4FjYJE

「…な、なんだよ!居ろって言ったんだから、帰れよ!」

【いきなり隣に座られ、ぎょっとしつつも何とか
虚勢を張って、レトロに文句を言ってみる。】

1586とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:13:05 ID:C63p0A0Y
「…………。」
少年の声に全く耳を貸さず、
鞄からパンを取り出してもくもくと食べ始めた。

1587とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:23:14 ID:Sn4FjYJE

「……もういいよ、好きにしろよ。」

【そういうと体育座りの様な姿勢になる。
もう知らない、と背を向けられないのは彼の警戒心からだろう。】

「…………。」

【恐らく、もう動けるはずなのだが逃げないのは何かあるのだろうか】

1588とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:29:02 ID:C63p0A0Y
「…………。」
半分ほどパンを平らげると、
再びじろじろと少年にガンを飛ばしてくる。

『お前こそどっかいけばいいじゃん、とレトロ様は申しております。
 ……どうかレトロ様の勝手な振る舞いをお許しください……。』

1589とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:37:54 ID:Sn4FjYJE

「……な、なんだよ……。」

【その視線にたじろいでしまう。
路地裏に住んでいるのだから、言われる筋合いは無い。

……といえれば、いいのだがやはり言えない。】

1590とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:40:58 ID:C63p0A0Y
「…………。」
『言いたいことがあるならはっきり言え、とレトロ様はおっしゃっております。
 ……でもレトロ様、貴女も致命的なまでに無口なクセに何をおっしゃりますか?
 ………ごふっっ!!!』
兎人形からツッコミが入ると、
人形の腹に再び少女の拳がエグイ角度で突き刺さる。

1591とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 02:54:05 ID:Sn4FjYJE

「……別に。」

【やはり言うわけでも無い。
無口というわけでもないのだが。】

「……ともかく、それ食ったらどこか行けよ。」

【と、半分ほどなくなったパンに視線を落とす。】

1592とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 03:27:29 ID:Sn4FjYJE
//30分以上、経ったので落ちたと判断してお先に失礼しますね。

1593こんにちは,:2013/08/10(土) 11:34:52 ID:o7.yn22Q
こんにちは,
予約します
当日商品を出しました
4-7日到着します。
よろしくお願いします
http://www.jps98.com
http://www.bagv5.com

1594とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 22:16:41 ID:Sn4FjYJE
<王都のどっかスターキャッツカフェ内>

【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。

店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】

1595とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 22:35:41 ID:Sn4FjYJE
FO

1596とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 23:02:38 ID:Sn4FjYJE
<王都近くの草原>

「……へぇ、あの子もしぶといですねー。」

【岩場に座り込んでいるのは毛先のみが黒い金髪の少女である。
上下の服共に軽装なのだが、腰の部分を一周するようにして空き瓶が提げられている。

特に目の前に誰も居ないが、誰かに話しかけているように言葉を発している。】

1597とある世界の冒険者:2013/08/10(土) 23:39:18 ID:Sn4FjYJE

「と、いうことは私の仕事も残ってるということですねー。
……おじいさんも予想外なんじゃないですかね、きっと。」

【んー、と無邪気な子供の様に腕を組み、首を傾げる。】

1598とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 00:03:53 ID:uBL8Yq7k
FO

1599とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 20:49:14 ID:jMSP9vPk
火山に祭られた火の神を開放し、宿に戻って一泊。
…朝、町は昨日と打って変わって、真夏の陽気が戻っているのが感じられた。
太陽は燦々と照りつけ、また、付近の火山活動が再開し、温暖な気候が戻ってきたのである。

そんなこんなで、今日は海に繰り出してみよう…という事に。

1600とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:00:56 ID:/iKx4aD.
「………夏だねぇ……」
輝く太陽、白い入道雲などを見上げながらそんなことを言っている少女。
まだ着替えてなく、ハンドバック片手に着替える場所を探している様子

1601とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:11:49 ID:jMSP9vPk
「いやぁ、一時はどうなる事かと思ったけどね、
 こうしていい感じに夏っぽくなってくれて良かったね…!」
絶好な海水浴日和なだけでなく、
先日までの気候不良のせいで観光客は殆ど居なく、ビーチは非常に空いているのであった。

「……何はともあれ、泳がないとね……フフフフ……。
 ………とりあえず、どの辺りで着替えよっかね……?」

1602とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:20:29 ID:/iKx4aD.
「……これだったら帰ったあとの温泉とかにも期待できそうだね。
思い出もたくさんできそう。」

「………着替える場所が何処かにあるといいんだけど……
さすがに外で着替えるのはできないし………。」
あたりを見回して、何処かに着替えられそうなところがあるか探して
最悪一度宿に戻って水着を着てから戻ってくるつもりだ

1603とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:25:02 ID:jMSP9vPk
「……うーん……でも、人は全然居ないし……
 あの辺りの岩の陰とかでも大丈夫じゃない……?
 ……周りは俺が見張ってるしさ。」
そう言って近くの大きな岩を指差す。
裏に回れば、いい具合に陰になって目立たないが……。

1604とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:37:42 ID:/iKx4aD.
「…………フェムト、覗かないよね……?
誰かに見られるよりも、フェムトに見られる方が恥ずかしいんだけど……。」
隠れられるようにも見える岩をみて、早く海に入りたかった以上、妥協しようとも考えたが
一番の懸念事項をフェムトに言い

1605とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:41:02 ID:jMSP9vPk
(……生着替え……覗き……それは男のロマン……)
一瞬邪まな考えが脳内を巡る……。

「……ダイジョウブダイジョウブ。信じなさいって。
 ってか、なんで他の人より俺の方が恥ずかしいのさー……!」

1606とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 21:52:24 ID:/iKx4aD.
「………だって、フェムトと僕は……恋人同士だし………。
意識しちゃうよ………。」
照れた様子でそう言いながらそそくさと岩の裏に逃げるように歩き。

「だから、絶対に覗かないでよね?」
そして岩の裏から顔だけだしてそれだけ言った後、ゴソゴソと着替え始める。

……布が擦れる音や、何かキツそうな声なごがそのうち聞こえてくるだろう。

1607とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 22:10:00 ID:jMSP9vPk
「……あはは……ま、そういうもんか……。」
(……やっぱ可愛いなぁ……。)
恋人の愛らしい仕草に和みながら、
(本当は覗きたい衝動をどうにか抑えて)岩場の警護に当たるのであった。

(………。)
途中、聞こえる悩ましい声や音……。
理性を保つのも大変である。

1608とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 22:17:16 ID:/iKx4aD.
暫くの間、そんな理性を削るような声が聞こえてくるだろうがやがて

「………あ、あれ……っ!?むぐぐ………!
……いたた……っ!と、届かない……!」
……と、なにやら苦戦しているような声に変わりだす。

1609とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 22:23:17 ID:jMSP9vPk
「…………。」
(苦しそうな声を上げるアンナ
 ↓
 俺は純粋に心配してる体で思わず岩場の裏に回る
 ↓
 ラッキーなハプニング
 ………うむ、完璧なプランニング……)


「……だ、大丈夫?アンナ……??」
脳内でのシミュレーションとは裏腹に、
岩場の表から声をかける程度に留まるチキンなのであった。

1610とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 22:32:51 ID:/iKx4aD.
「あ、え、フェムト……!
だ、大丈夫………、大丈夫だから……!」
「ちょっと……体が硬くて………!背中に手が……あだだ………!」
下手に心配されないように、事情を話し。
……要は、水着を切れていない状態の様子。

1611とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 22:53:05 ID:jMSP9vPk
「…………。」
一瞬沈黙。
……そして……

「……だ……大丈夫かーーい……!?」
勢いに任せて行ってしまった!覗きに!

1612とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:06:37 ID:/iKx4aD.
どうやら水色の無地で揃えたビキニに白色のパレオを組み合わせた格好のようだ。
体が硬いようで、背中に手が届いてなく結果としてビキニのトップが付けれない模様。
……背中を見せてる状態なので肝心なものは見えてないが。

「……あ……………」
一番の問題は目があってしまっているということか、
大方、大声に反応して振り返ったのだろう。

何が起きてるのかわかってない様子で硬直してる。
………その顔は徐々に赤くなっているが

1613とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:15:05 ID:jMSP9vPk
「……あ、えーっと……大丈夫カナー、なんて……。」
(水色ですねハイ、シンプルながら非常に魅力的だと思います。
 ……それなりの露出のビキニというのも実に言いと思いますよ、ハイ)
勢いで来てしまったモノの、目が合って非常に気まずい……
しかし、背中だけとは言え良いモノが見れたのであった。

(……よし!……どうしよう……。)
完全にこの後の事を考えていないのであった。

1614とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:30:12 ID:/iKx4aD.
「………………ふぇむと……!?」
(な、なんでフェムトかここに………!?さっき覗かないって言ったのに……!!
や、でも恋人同士だし心配してきてくれたんだよね……苦しそうな声とか出しちゃってたから………)
(だったら……手伝ってもらった方がいいよね………!だって結べるかわからないし……!)
目があって気まずいどころか軽いパニックになっている様子。
無理やり納得しようとするうちにどんどん斜め上の方向に思考が向かっていき……

「だ、だったら………!ちょっとコレ、手伝ってくれるかな……?
背中の紐が結べなくて………これが結べたら終わりなんだけど………!」
……と、フェムトにムチャぶりをしだす。

1615とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:34:42 ID:jMSP9vPk
「…………。
 はい、頑張ります。死力を尽くして結びます。」
(い、意外な反応……!!!!
 ……落ち着け!落ち着け俺!!
 決して手を滑らせてハプニングなんて起すんじゃぁないぞ!?)
あまりにも予想外な反応に、動揺を隠し切れない青年。
ふらふらと怪しい足取りで、少女の背後へと……

「……で、では……失礼します……。」
なるべく前を覗き込まない様にするのに多大な努力を払いつつ、
震える手で紐を手に取り、結ぼうとするが……。

1616とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:42:26 ID:/iKx4aD.
「………………ッ!!」
両手で胸元を押さえて顔どころか首筋まで赤くして堪えている状態。
結ぶのにじゃまにならないようにある程度力は抑えているが、体が震えていてうまく結びにくいと思うのかもしれない。

1617とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:46:58 ID:jMSP9vPk
(……な、なんか……うまく結べない……。)
ただ結ぶだけの作業なのに、手が震えるやらなんやらで手間取るばかり……。

「……アンナって……肌綺麗だね……。」
とかなんとか、ぼそりと呟く。
きめの細かい女性の素肌、こうも近くでまじまじと見る機会もそうはない…

1618とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:52:07 ID:/iKx4aD.
「……………ひぁ……」
こっちはこっちで背中からのこそばゆい感覚にくすぐったそうな声を漏らしながらも耐えている様子。

「……そ、そう?」
恥ずかしさをごまかすように乾いた笑いとともにそう返す
昨日の戦いでの擦り傷とかのあとはあっても古傷と見えるような物はない。
ぐう線触れてしまったところからも見た目だけではない肌の細やかさや滑らかさを感じることができるだろう

1619とある世界の冒険者:2013/08/11(日) 23:59:04 ID:jMSP9vPk
(……日焼け止めとか塗ったりするのかな……。)
結んでいる途中で、どうしても肌に手は触れたり……。

「……えーと…これでおっけーかな?
 ……途中で解けたりしないといいけど…!」
(……それはそれでアリですけどね。)
そんなこんなで、ようやく結び終えるのであった。

1620とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:04:31 ID:GS4rT7Ds
「……………。」
友人から日焼け止めは絶対に塗るように………と言われていたのだが、
こんなハプニングがあったからかすっかり頭のなかから飛んでしまっている様子。

「………終わった?ちゃんと結んでくれた?」
顔を真赤にして、結び終わっても微動だにしないでいる

1621とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:07:15 ID:Vly.Ml96
「うん、大丈夫大丈夫。
 ……ほら、もう動いても大丈夫だよ、あはは。」
顔を赤くする少女も、また魅力的……。

「ところでさ、日焼け止めとかは塗らなくていいの……?」
(じゃあついでにフェムト塗って→俺得
 ………いやぁさすがにそこまでは行きませんよねぇー!!)

1622とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:13:28 ID:GS4rT7Ds
「…………忘れてた。」
顔を赤くしたままハンドバックを漁り、日焼け止めを取り出す。
そして、日焼け止め液を手につける前に大事なことに気づく

「…………背中に手が届かないんだった………」
……つまり、また第三者の手が必要になること。
そして、その第三者とはフェムト以外いないわけで………

「えっと……フェムト………悪いんだけど……」

1623とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:17:58 ID:Vly.Ml96
「……はい、了解です。
 誠心誠意、心をこめて塗らさせて頂きます。」
(…え、いいのですかコレ。塗りますよ?それはもう塗りたくりますよ!?)
……あまりにうまくいきすぎな展開に、
流石に青年の脳内はパンク寸前。

「で、で、では……
 えーと、ひとまずうつぶせに寝て頂けますか……?」
動揺を隠し切れない声で言いながら、
ひとまずパラソルの下に引いたマットまで手を引いて連れてくる。

1624とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:24:46 ID:GS4rT7Ds
「…………うん、よろしく。」
こちらも非常に恥ずかしいが、日焼けすると女の子には辛いと聞いたので背に腹は代えられない。

「……うつ伏せに?わ、わかった……。」
こちらも緊張した様子でマットの上にうつ伏せになる。

1625とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:31:11 ID:Vly.Ml96
(……で、でも正直どうやりゃいいんだ、こんなん……???)
ひとまず薬液を手に出し……

「え、えーーーと!失礼します!!」
(……こ、こうするしかあるまい……!)
うつ伏せに寝る少女の上に馬乗りに跨ると、
背中に日焼け止めを塗りこんでいく。
正直素晴らしいまでの役得なのだが、
手つきがやらしくて嫌われたりしないだろうか…などと不安にもなったり。
もっと気兼ねなくこういう事をやれたら良いのに……。

「ちなみに世の中には日焼け止め魔法(闇属性)なんて便利なモノもあるんだってねー
 ……それさえ覚えれば、こんな時もベンリ……!!」
とかなんとか適当な話題で気を紛らわしつつ……
少女の背中にやや遠慮がちに塗っていくのであった。

1626とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:41:43 ID:GS4rT7Ds
「……うみゅぅ……ぬるぬるして…あふっ……くすぐったくて……変な感じ……。」
手つきとかそういう以前にオイルを体に塗られること自体始めての様で非常にくすぐったそうだ。
………馬乗りにされてることには頭が回ってない模様。
上から見下ろした時の横乳やら誇っている少女の感触やら恥ずかしそうに俯いている姿やら真っ赤に染まった首筋やら色々と色っぽいものを感じるかもしれない

「……魔法で太陽の光をシャットアウトするんだね……ひゃふ………。
…………できるかも……んん……しれない……ふぁあ……。」
くすぐったい感覚から気を紛らわそうと関係無さそうな話に乗っかっていく。

1627とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 00:52:41 ID:Vly.Ml96
(………すごくえろいです……。)
少女の豊満な胸なら、うつ伏せに寝かせたときにいい具合にはみ出るのは当然…。
ぬるぬるとした感触を介しての少女の体は、直に触るよりもえろえろに感じる。
……くすぐったいだけなのだろうが、少女の漏らす声が耳をくすぐり、頭がおかしくなりそうだ。

(……ど、どこまで塗ればいいんだコレ)
「………い、いやだったらすぐに言ってよ……?」
そう予防線を張りつつ……
できるだけ満遍なく、日焼け止めを塗りこんでいく。
背中が塗り終わると、うなじ、肩、太腿の後面……

1628とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:06:42 ID:GS4rT7Ds
「…………ひぅ……やっぱり変な感覚……。
恥ずかしいからなのかな……んやぁ…………でも嫌いじゃないかも……。」
フェムトが危うい状態にあるのにも気づかず、そんなことを恥ずかしそうに口にしている。

「う、後ろ側だけで大丈夫だから……!
……んあ………はぁ………あふぅ……ひゃふ!?」
相変わらず悩ましい声を出しながら我慢している。
……うなじあたりを触られた時に大きく反応したように見えたが気のせいだろう。きっとそう。

1629とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:10:37 ID:Vly.Ml96
「…………。」
なんだろう…この子はものすごい敏感なのだろうか……
悩ましげな声を聞きながら、そんな事を考えてひたすら悶々とするのであった。

(……なんか、この辺の反応が……。)
良い反応があった事に気付き、もう一度うなじを責め始める……。
…本来の目的を見失いかけている…!!

1630とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:24:06 ID:GS4rT7Ds
(………フェムトの貸してくれた本のあの子みたいに変な声出しちゃってる……。
変なのかな……僕………おかしくなっちゃったのかな……?)
自分自身、変な声がでているのに疑問を感じているようで、できるかぎり声を出さないように努力するが……。

「………ひぁあう!?
にゃ、ま……待ってフェムト……ひぃう!」
項を触られたらあっさり声を出した。駄目だこりゃ。

1631とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:28:46 ID:Vly.Ml96
「……へぇー……ここ、弱いんだ、アンナ……。」
執拗にうなじを責めたり、他の場所ももう一度塗りこんでみたり……
さらに、わき腹にも手を伸ばして塗りこみ始める。
……自分でも悪乗りが過ぎるというのは分かっているが…
しかし、歯止めが利かないのであった……!

1632とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:40:27 ID:GS4rT7Ds
「……んやぁ……ひぅ…弱いとかじゃなくて………んぁ…恥ずかしくて……あぅ…。」
フェムトに触られているという恥ずかしさと触られている感触の2つが相まって息も絶え絶えになっている状態。
脇腹を触られた時にも反応は示しているが、項を触られた時に比べると少し反応が薄いと感じるかも

「フェ、フェムト………もう……じゅうぶんだから………くぅん……。」
抵抗しようとしたが気が抜けきって力が抜けてしまっている状態、立ち上がることだってろくにできない状態になっていた。
無理やり止めさせるという選択肢が取れない以上、気が済むまで耐えるしかなかった……。

1633とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:51:09 ID:Vly.Ml96
「……ほ、ほら……なんかアンナ力入らないみたいだしさ……?
 ……やっぱり、俺がある程度塗ってあげないと……」
脇腹に伸ばした手を、そのまま前に……
腹の辺りを少し浮かせ、少女の腹部にも日焼け止めを塗り始め……

1634とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 01:59:33 ID:GS4rT7Ds
「………前は僕がやるから……ひゃふ………!」
お腹まわりにも筋肉が付いているからか女の子にしては重いのだが、まぁ浮かせるくらいはできるだろう。
恥ずかしそうにしながらも力が入らない以上黙ってされるしかないわけで……

1635とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:04:44 ID:Vly.Ml96
「…………。」
(……そうさ…いけるぜフェムト!このままやれるとこまでやっちまえよ!!!)
VS
(ダメだ!調子に乗りすぎだ、フェムト!今なら間に合う、早く手を引くんだ!!!)
↑現在の青年の思考状況。
二つの相反する思考が脳内アルマゲドンを繰り広げているのであった。

ひとまず……せっかくなので腹部くらいはやってしまおうと。
後ろから抱きかかえる様な格好で、少女の腹に塗りたくる…!

1636とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:15:44 ID:GS4rT7Ds
「……フェ、フェムトォ……ひゃぃ!!
そんなに塗らなくても大丈夫………うぅ……!」
お腹あたりを触られまくれ、恥ずかしさがピークに
心臓がバクバクと鳴り、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ……!

1637とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:25:28 ID:Vly.Ml96
「………こ、こんなもんかな……?」
(……い、いかん……流石にやりすぎ…ってかもう手遅れじゃないだろうなこれ…!?)
ようやく、青年の責めが止まる。
少女の身体から手を離して立ち上がると、
さっきまでの行為が夢だったのではないか、と思えて頭がぼーっとしてくる。

1638とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:31:22 ID:GS4rT7Ds
「………はふ…………あぅ……。」
責めから開放されてもうつ伏せになったまま動こうとしない。息を整えようと深呼吸をしようとはしているが。
恥ずかしさやらなんやら、頭のなかがいっぱいになっている様子だ。
しばらくは、立つこともできないだろう。

1639とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:38:40 ID:Vly.Ml96
「……え、えーっと……大丈夫、アンナ……?
 ………そ、その、やりすぎちゃったかな……ごめん……。」
うずくまっている少女の背中を軽く擦りながら声をかける……。
まだ手に残る、少女の身体の柔らかさ。
耳に残るのは、少女の甘い声……。


//すみません、今日はこの辺りで限界の様で…ありがとうございました!

1640とある世界の冒険者:2013/08/12(月) 02:56:42 ID:GS4rT7Ds
「……ふぅ………他人にオイル塗ってもらうってのはこんなかんじなんだ……。
……今度から自分でやるようにしよう………。」
息を整えながらそう後悔した様子で言うのであった。
……まだ立ち上がるには時間がかかりそうな様子だ

【了解です!】

1641とある世界の冒険者:2013/08/22(木) 00:56:26 ID:yuxAmogA
「…………。」
真夏の炎天下の海辺、
色白の細い体を太陽の元へ晒しつつ、ぼーっと座って海を眺める青年の姿。
…その傍らには、水色のビキニ姿の美少女が。

絶好の海水浴日和というのに、青年は何やら放心状態で海を眺めるばかり……。
それもそのはず、ついさっきまで勢いに任せて何やら刺激的すぎる体験をしたばかり。

1642とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 00:12:41 ID:tN.C0bto
「…………えっと……おまたせ。」
しばらく息を整えた後、自分で残りの塗ってない箇所をサンオイルを塗り青年に話しかける少女。
直前までの出来事があるからか、いつもより少しだけ距離があるように思える。

1643とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 00:18:34 ID:WHmWMVUk
「………っ!」
少女に声をかけられ、放心状態から我に返る。
距離があるのは当然……突然あんな事してしまったのだし。

「……え、えーと……それじゃ、泳ぎに行ってみよっかね……?」
と、言いつつ、改めて水着姿の少女をしげしげと眺める。

「……いやぁ…それにしても、似合ってるなぁアンナ……。」
シンプルながらも涼しげなビキニ……
パレオ付きとはいえ、いつもより遥かに露出の多いその姿は眩しくてたまらない。

1644とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 00:32:10 ID:tN.C0bto
「………う、うん……今は泳ぎたい気分……。」
(泳いでいないとさっきのことばかり考えるから……。)
そう言ってトテトテと海に入ろうと歩みをすすめる。
………波に足先が触れた瞬間にさっと後ろに下がりましたが

「……もう少し露出が少ないほうが良かったけど………。
………露出は多いほうが受けがいいって言われて……。」

1645とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 00:41:13 ID:WHmWMVUk
少女の後に続いて海へと向かう。
キラキラと光る波が寄せては返し、澄んだ海の底には鮮やかな珊瑚が見える。
広いビーチには海水浴客はほとんどおらず、貸切同然の様である。


「……いや!ばっちりだ!!
 少なくとも俺の受けは完璧ですよ、はい…!」
若干先ほどの出来事の動揺が残っているものの、
ひとまずテンションだけでもあげていこうと……。

1646とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 00:56:42 ID:tN.C0bto
「……これなら広々と泳げそうだね……」
海の冷たさに慣れたのか海に入っていきやがて足がつかないところまで泳いでいく。
どうやらカナズチではないみたいだ。

「え、えっと……そう言われると嬉しいかな………。」
この水着が原因で先ほどの出来事が起きたこともあるが、フェムトには喜ばれてる。
結果的に嬉しさ半分戸惑い半分の心境で軽く笑んで。

1647とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 01:02:54 ID:WHmWMVUk
「………。」
水着姿で微笑む少女に、一瞬我を忘れて見入ってしまう。

「……あはは、やっぱ可愛いなぁアンナは。」
少し赤面しながらこちらも笑い返し、
少女を追って青年も海の中へと。

体力に自信の無い青年であるが、泳ぐ事自体はできるようである。

1648とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 01:26:47 ID:tN.C0bto
「…………そ、それよりも海を楽しもうよ。
せっかくの旅行なんだし………」
と、恥ずかしそうに言ってそれを誤魔化すかのように海に潜っていく。
……思ったより深く潜っているあたり慣れているのか。

1649とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 01:30:02 ID:WHmWMVUk
「そ、そうだね……ははは。」
思いっきり息を吸い込むと、少女に続いて海に潜る。

海中は、美しい珊瑚礁と、その間を泳ぐ鮮やかな魚の群れで幻想的な光景が広がっている。

1650とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 01:45:43 ID:tN.C0bto
「…………♪」
その美しい光景を見て目を輝かせて眺めている。

……が、息が続かなくなったのが急いで息継ぎをしようと戻っていく。

1651とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 01:53:20 ID:WHmWMVUk
(……うーん、綺麗だなぁ……
 ……そして水中を舞うアンナもまた美しいですねハイ。)
珊瑚や魚……と、いうより少女に目を奪われっぱなしな青年であった。

そして、青年も息継ぎに海面へと……

「………ごはっっ!!?
 ……あ、足つった……!!!」
前の出来事もあって、ろくに準備運動してなかったツケが。
情けない悲鳴をあげながら、ばしゃばしゃと海面でもがくのであった。

1652とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 02:05:05 ID:tN.C0bto
「………ぷはぁ!!
綺麗だね……フェム……フェムト!?」
海面に顔を出して木次しながらフェムトに話しかけると何故か溺れているのを見つけて
正面から首に手を回して半身だけ抱きかかえるようにし、岸に向かって泳ごうとするが苦戦しておる様子。
それもそのはず、溺れた人間の救助方法など知らないのだから。

1653とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 02:14:40 ID:WHmWMVUk
「……い、いててて……うわっぷ……!?」
青年は青年で、混乱してもがくばかり……
岸に連れてくのも一苦労だが、なんとか陸に引き上げられる。

「……げほ、げほっ……いたたた……。」
少し水を飲んでしまい咳き込んだりと、色々と情けないのであった。

//そして今日はこの辺りで…ありがとうございやした!

1654とある世界の冒険者:2013/08/23(金) 02:21:44 ID:tN.C0bto
「くぅ……ふぅ………疲れた……。
だ、大丈夫………?」
必死に泳いで岸に上げ、息を荒げながら四つん這いで息を整えて
どう見ても溺れていたフェムトにそう声をかける。
肉体的疲労もそうだが、目の前で溺れられて精神的疲労も相当なものである。

【了解です!】

1655とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 00:14:47 ID:iEcE8T.I
「……げほっ、げほっ……!
 ……い、いやぁ……ごめんアンナ……。」
ついついはしゃぎすぎて情けない姿を見せてしまった。
咳き込みながら少々へこむ青年であった。

1656とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 00:35:50 ID:KHNBoBSk
「………あんまり無茶しないでよね……ふぅ。」
とりあえず無事な様子を見て安心したようにそういう。
息も整ってきたのかそう言いながら砂浜に体育座りになり。

「それにしても綺麗だったね…………。……さっきの海。」

1657とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 00:43:27 ID:iEcE8T.I
「いやぁ…なんか変にテンション上がっちゃって……ごめんごめん。」
そう言いつつ、少女の隣に青年も座る。

「そうだねー。つい数日前までは信じられない光景だねこりゃ。
 ……いやぁ、でもほんと来て良かったよ。」
海の方を眺めながら笑みを浮かべる。

(……そしてアンナさんも随分綺麗ですね、ハイ……。)
……海を眺めつつも、ちらちらと横目で水着姿の少女に目を泳がすのであった。

1658とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 00:54:21 ID:KHNBoBSk
「………暖かくなって夏だなって実感できるよね…………。
……もっと長い間寒いままだったら、お魚たちが死んじゃったかもしれないね……。
本当に良かった………僕達が何とか出来て。」
横目でチラチラと見られているのに気付かずフェムトと同じよう海に視線を向けて。

1659とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 00:59:54 ID:iEcE8T.I
>>1658
「……………。
 ……う、うん……ほんとそうだねぇ……。」
(……いやぁ……一瞬本気で目が奪われてしまった……。)
ほんの一瞬、少女の姿に見とれてぼーっとする青年であった。

「それにこうして二人で海水浴にも来れたし……。
 ……あと、念願のアンナの水着姿も見れたし……!」

1660とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:10:29 ID:KHNBoBSk
「………僕の水着が見たかったのはもうわかってるから。」
再三言われた言葉であるが、なれない様子で自分の髪を弄り。

「…‥それに、またどこかに行くよね?」
そう決まってる、というような口ぶりで軽く笑みながら

1661とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:18:55 ID:iEcE8T.I
「……あはは、可愛いなぁアンナは。
 …ほんとアンナとこうして付き合えるなんて、俺は幸せだよ全く。」
照れた様子の少女に笑みを漏らしながら言う。

「……うん、勿論……!
 ……今度は何処にいこっかな……。」
また再びこうして二人で時間を共有できるなら、何処へでも…
次の行き先を、ああでもないこうでもないと思い浮かべる青年であった。

1662とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:33:23 ID:KHNBoBSk
「………僕も、フェムトと知りあえて本当に幸せ。
……本当にたくさんのことを教えてもらって、胸をいっぱいにしてもらって…………。」
自分も幸せだったと言葉を返しているうちに更に恥ずかしくなって俯きながらも最後まで言い切り。

「……夏が終わったら秋だけど…………うーん。」
秋に何をするか、と考えを絞り込んでも特に何も思い浮かばない様子。
事実、二人で出かけるような出来事は秋には殆ど無い。

1663とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:43:58 ID:iEcE8T.I
「……あはは……
 …そんな、こっちこそ……ありがとう、アンナ。」
少女の言葉に、気恥ずかしそうに微笑み顔を赤らめる。

「秋かぁ、それだったら……やっぱ紅葉かな…!」

1664とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:47:46 ID:KHNBoBSk
「…………えっと………も、もう一度海入る?」
お互いにどぎまぎしている状態だったが、それを撃ち切るかのようにそう提案しつつ立ち上がって

「………紅葉……王都の辺だと僕の村あたりよりは少ないからね……。
綺麗な所で見るには少しは外に行かないとね……。」

1665とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 01:55:17 ID:iEcE8T.I
「アンナの村かぁ、そこは紅葉綺麗なの?
 ……ちょっと行ってみるのもいいなぁ。」
と、少女の故郷に思いをめぐらすが…
(……あ…でもそうなるとアンナの実家に顔合わせないとか……。)
そういう懸念事項もあったりするのであった。

「……そ、そうだね……いこっか……
 ………でも、その前に……」
少女に続いて立ち上がる。
……が、ふいに海へ行こうとする少女の手をとって引き寄せ……

「………んっ……!」
身体を抱き寄せると、そのまま顔を近づけて唇を奪う。

1666とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:11:45 ID:KHNBoBSk
「……本当にきれいなのは人の手が入ってない山の中。
村は山の麓で、もう少し登らないといい景色が見られない…………。」

「ん………何、フェム―――んむ……!?」
手を取られて振り向いた瞬間に引き寄せられ、口をふさがれて大きく目を開いて驚き。
かといって何かしらの抵抗もしないでただ周囲に人がいるか見回しているのであった。

1667とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:19:34 ID:iEcE8T.I
「…………ん……。
 ……ふは………」
唇を押し当て、しばらくして息を継ぐ。

「……だ、大丈夫……
 ………誰も見てないよ、海水浴客ぜんぜんいないし……。」
辺りを気にする少女にそう言うものの、
自分も衝動的に行動したため、今更回りが気になって恥ずかしくなるのであった。

1668とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:33:16 ID:KHNBoBSk
「………それでもこんな堂々として……フェムトの馬鹿………。」
開放された後、本当に誰も居ないか確認したあとで不機嫌そうな様子でそういう。
……さすがに目立つところでするのは抵抗があるみたいだ。

1669とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:40:06 ID:iEcE8T.I
「……ご、ごめんよ……!
 ……ほんとゴメン……!」
不機嫌そうな様子に、慌てて謝る青年。

「……あんな事言われるとさ……つい……。」
直前の小っ恥ずかしい会話のやりとりに当てられ、
つい衝動的に行動に出てしまったわけである。

1670とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:51:53 ID:KHNBoBSk
「………もう……フェムトは………相変わらずエッチだよね……。」
先ほどの会話で確かに変な気に中てられたのは事実なのでそれだけ言うと再び笑顔に戻ってフェムトの手をとって

「……ん、それじゃあ海に行こうよ。
………今度は溺れないでよね……?」
と言って軽く浅瀬まで向かっていく。

1671とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 02:56:12 ID:iEcE8T.I
「………否定はしないです、ハイ……。」
バツが悪そうに笑みを漏らすと、
少女の手を握り返す。

「……うん、いこっか……!」
少女と共に、再び海へと……。

//そして今日もこんな所で……ありがとうございました…!

1672とある世界の冒険者:2013/08/25(日) 03:03:57 ID:KHNBoBSk
「〜〜〜♪」
手を繋いだまま泳いでいく少女。
慣れた様子で両足がつかないところよりも少し遠いところまで泳ぐ。

そうして手を離すと一気に息を吸ってから潜っていく。
そこから見える景色を考えて目を輝かせながら

1673とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 01:25:02 ID:XtqbcFr.
そこそこに海水浴を楽しみ、一旦宿へと帰った二人。
泳ぐ、というのは結構疲れる…
体力がない青年は特に、ぐったりと体が重いのであった。

と、言うわけで、疲れを癒すため、宿の近くの温泉に行ってみようという事に…。

1674とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 01:31:48 ID:XzqlfJxw
「……ふぅ………楽しかったね、フェムト。」
こちらもひと泳ぎした、と言った感じの少女。
疲れてはいるのだろうがまだまだ余裕といった表情。どこにそんな元気が有り余っているのだろうか。

「次は温泉……だよね。
どっちの方向だっけ?」
その距離感は肩が触れるか触れないかという近い距離だが手はつないでない模様。

1675とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 01:44:30 ID:XtqbcFr.
「いやぁ……海水浴なんて何年ぶりだろう。
 ……楽しかったけど、結構疲れたなぁ。」
いい歳して結構はしゃいでしまったため、疲労感もそこそこ。

「……えーっと、こっちかな?」
と、少女の手をとって歩き出す。

……少し歩くと、地元民のみならず旅行者向けにも整備された公衆浴場が。

「……もうちょっと先に、知る人ぞ知る秘湯があるみたいだけど……
 ………山登るみたいだし、今日はここかな。」
本音を言えば青年は秘湯に行って見たい。
……なぜなら、そっちは混浴らしいのだ……!
でも今日は色々ありすぎたし、普通の温泉に入るので充分である。

1676とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 01:51:49 ID:XzqlfJxw
「僕もクタクタだよ。お風呂入ってご飯食べたら眠くなっちゃいそう。
………でもすぐ寝るのはもったいない気がする。」
そう楽しげに笑いながら手を引かれて歩いてく

「………むむむ……秘湯……でも今日は疲れてるしこっちにせざるをえないよね……。」
その秘湯が混浴であることを知らないのか興味津々といったところ。

1677とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:02:40 ID:XtqbcFr.
なお、温泉は例によって火山活動が弱まっていた際、湯が沸かなくなって使えなかったのだが、
再び豊富に湯が湧き出してきて入れるようになった様子。
そんな感じなので、旅行客はそんなに居なく、地元民がちらほら居る程度。

「くっ……俺としても秘湯には絶対チャレンジしてみたい……
 ……けど、こっちも中々広くて綺麗でいい温泉みたいだしね…。
 露天風呂は海を眺めながら入れるらしいしさ。
 ……とりあえず行ってみようか。」
そんなこんなで、少女の手を引いて浴場内へと。
中は男湯・女湯で区切られており、一旦ここで二人は別れる。

ひとまず脱衣所で服を脱ぎ、温泉へと…。

1678とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:08:59 ID:XzqlfJxw
「……それじゃあフェムト。
……………わかってると思うけど、覗かないでよね?」
そう言ってフェムトと別れ、浴場内に入る。

脱衣所で服を脱ぎ、大きめのタオルを体に巻いて体を隠して温泉内へと向かっていく……

1679とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:22:11 ID:XtqbcFr.
「こ、公衆浴場だしそんな事しないって…!!」
そうでなければ覗いたのだろうか……。
まぁ、そんなこんなで温泉へと。

体を洗い、なかなか広い湯船へと体を沈めると
疲れがじんわりと癒されていくのを感じる。
ほんの少し硫黄臭いのが、天然の温泉である事を示している。

1680とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:28:24 ID:XzqlfJxw
「………はふぅ………。」
湯船に浸かると海に入って冷えていた体が末端から暖められる感触を感じて目を閉じながら心地よさそうな声を上げ
疲労感もあり思わず眠りそうになるが気を持ち直して軽く頬を叩いて眠気を覚まし

(……フェムトも向こう側にいるんだよね………?
………本当に覗いてないといいけど。)
そんな失礼なことを思いながら男湯がある方角を見て。

1681とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:40:31 ID:XtqbcFr.
男湯と女湯の間の壁には、上部に隙間が空いており、
向こう側に声をかければ聞こえそうである。


「………おーい、アンナー…聞こえるー……?」
と、思っていた矢先、さっそく青年の声が向こうから響いてきた。

1682とある世界の冒険者:2013/08/28(水) 02:43:04 ID:XzqlfJxw

「………フェムト?
……何かあったの?大丈夫?」
向こう側からフェムトの声が聞こえ、そう返事を返す。
周囲の迷惑かとも考えたが、オフロに入っててご機嫌で、そのあたりまで頭が回っていない。

1683◇★当社URL::2013/08/28(水) 17:33:05 ID:kUk1x5V6
◆★当社URL:
http://50r.cn/ibRmjV

http://50r.cn/7eZQmJ

http://50r.cn/zRmb7A

http://50r.cn/vRuv3F

http://50r.cn/NqJIUA

1684とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 22:31:21 ID:S9j4dvU.
<王都近くの草原>

「……そろそろ時間ですね」

【手持ちの時計を懐に収めると呟く。
その姿は女性で今の時期には肌寒くなりつつある半袖のジャケットを羽織っている。

髪は銀色で綺麗な三つ編みに整えてある。】

1685とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 22:50:24 ID:XHJ8ykdE
>>1684

「ふむ。一人歩きは――ちと感心せんな、我輩」

そんな声――男の声だ――がどこからか聞こえた。
敵意はない声色で、少し見渡してみればその声の主はすぐにでも見つけられるだろう。
小銃を肩から提げた、金髪の男だ。

「もっとも、このご時勢……強い女性というものは珍しくも無いが」

あまりそうは見えんな、と。
だんだんと近づきながら、男は楽しげに話しかけてくる。

1686とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 22:57:19 ID:S9j4dvU.

「……っ、感心しないのは同感です。
それは、男性である貴方にも言えることでしょうね。」

【いきなり声をかけられたためか、警戒を露にしながら。
一人歩きが危険なことは十分に承知しているようである。】


「それと……腕試しも力比べもするつもりはありませんが。」

【声の主のほうへと振り向いて、そちらに視線を向ける。
その視線は明らかな警戒を抱いており、それを隠すつもりは無い様だ。

ある意味では警告とも取れるかもしれない。】

1687とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:00:51 ID:XHJ8ykdE
>>1686

「我輩は腕に自信があるのでな」

もう長いことヤクザ稼業だ。
自衛していくぐらいの力は十分にある。そう、認識している。
規格外の化物になんか襲われたらひとたまりもないが――。

「おお、結構新鮮な反応をするな。いや良い」

「こう見えて我輩、愛する家内もいる、極めて善良な市民だ。そう怖い顔をするのはいただけんなぁ」

ざりざりと顎の無精ひげを撫でて、レヴェスの反応を楽しむようにして笑う。

1688とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:10:23 ID:S9j4dvU.

「……まぁ、妥当でしょう。
そうでなければ、こんな時間に出歩くはずがない。」

【極めて冷静な様子で述べながら、視線を何度か彷徨わせて。
彷徨う視線はワーガの服装だったり、武装だったりに向けられる。

向こうが何もしないうちに相手を把握しておこうとしているのだろうか。】

「なるほど。ならば――――。」

【その彷徨わせていた視線を断ち切るようにふっと目を閉じた。】

「善良というならば、今すぐに立ち去りなさい。
助けや心配が不要なのは貴方も、この状況ならば分かるはず。

まして〝家族〟がいるならば〝私〟が目的ではないはずです。」

【警戒が今度は明らかな警告へと変わった。
とはいえ、警告を破ったところでそう無碍に他者を傷つけるような女性には見えないが。】

1689とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:16:24 ID:XHJ8ykdE
>>1688

「んー……」

なるほど道理だ。
お互い通り過ぎていくのが最も安全であり最適解だろう。
ただし――。

「我輩は心配性でな」

「我輩なんかにそこまで警戒する仔リスをこのままにしておいていいものかどうか」

右手を顎から外し、腰の辺りに。
注意深く見ていたレヴェスなら気づいただろうが、彼のベルトには何かが収まったケースがぶら下がっている。
形からして拳銃だろう。また。反対側の腰には鞘に収まった剣があるのもわかる。

1690とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:24:00 ID:S9j4dvU.

「…………まぁ、いいでしょう。
見た目で判断して、痛い目を見るよりは余程、良いと思いますけどね。

例え、〝仔リス〟でも内には毒を秘めてないとは言い切れません。」

【一瞬、軽く目を細めて抗議でもするかのような視線に。
恐らくは自身を指して、仔リスと言った件についてであろうが。

しかし、そこは冷静か特に目立ったリアクションをすることなく言葉を続ける。】

「まして、そこまで周到な武装した人間が近づくのを見て、警戒するな、とでも?」

【どうやら、武装についても気づいてはいたようだ。
とはいえ、あくまでも理解したのは武装しているということであり、その詳細な内容までは定かではない。】

1691とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:30:05 ID:XHJ8ykdE
>>1690

「おお――戯れの手慰め程度であったが、認識を改めねばなぁ」

男は非常に楽しそうだ。
先程から笑いっぱなしである。

「うむ。実に道理よな。見てくれに惑わされてはいかん。警戒は無くてはならんものだ」

「――果たして擬態はどちらであろうなぁ。目に見える脅威を見せる我輩と、無防備を装うそちらとに」

彼が手を伸ばしているのは拳銃の方。
上着の裾で隠れているので詳しくわからないが、グリップのやや上のところに這わせている。

1692とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:36:56 ID:S9j4dvU.

「……〝無防備〟とは言ってませんけどね。」

【素直なのか裏を返せば、そうではないという言葉を告げる。
彼女の服装は上は特徴的な半袖のジャケットであり、下は膝下ほどまで長さがあるスカートだ。

ジャケットにしろスカートにしろ隠そうと思えば、武装は隠せる。】

「敵対するつもりはない、のですが?
それに、先ほど貴方もそういったはず。」

【ワーガの一挙一動に警戒をめぐらせている。
もちろん、武器のほうへと手を伸ばしているのだから、余計に。】

1693とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:44:29 ID:XHJ8ykdE
>>1692

「おお、そうであったな」

失礼、と彼は腰から手を外す。
それから再び顎に手をやって、ヒゲを撫でた。

「敵対するつもりはないが、ついな」

「実に惜しい。我輩が未婚であれば間違いなく求婚したであろう」

家内はあれはあんな風に見えて嫉妬深くてな、と愉快げに話す。

「張り詰めた鋼線のように油断がなく、打てば響くように言葉が返る」

「その理屈っぽさは自己防衛的であると同時に君へとたどり着くまでの障壁であり、他者を傷つける刃でもある」

さぞ男から言い寄られることだろう。
彼はそう言う。彼はどうにも口達者というか、口が減らないというか……。

「うむ。このまま互いに名無しでいるのは惜しい。名前ぐらいは教えてもらえるだろう?」

「我輩の名はワーガ・ハイネ・コデアール」

そして、最終的には名乗りを上げた。
さてどう返す?

1694とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:51:07 ID:S9j4dvU.

「……その感情は徒労です。」

【さも、当然の様に返す。
例え、求婚されてもそれには応じないと言うことであろう。

だが、暗にそう示すだけでそれは終わった。
〝言わずとも理解できるだろう〟とのことなのだろうか。】

「私は騎士と言う訳ではない。ありません、が――――良いでしょう。
――――私はレヴェス=スリス。」

【ここで名を名乗らなくても何ら不思議ではない。
しかし、彼女は悩む素振りを見せることなくワーガへと名乗った。】

1695とある世界の冒険者:2013/09/06(金) 23:56:35 ID:XHJ8ykdE
>>1694

「――うむ。良い名だ」

小さく反芻して覚えた。
昔のようにナンパして回っていた頃とは違うが――。
見ていたくなる人物だ。彼は胸中でそう思う。

「今度は違う形での縁もあるだろう」

「その折には、もう少し落ち着いた話が出来るといいものであるな。では失礼」

彼はようやく、レヴェスとは反対側に歩を進みだしたのだった。

1696とある世界の冒険者:2013/09/07(土) 00:00:50 ID:1joPRKE6

「…………。」

【その歩き出した彼を見送る。
もちろん、気の利いた言葉や仕草をするわけでも――――。】

「一つだけ。……聞いてもいいでしょうか?」

【かと思いきや、歩き出したワーガの背に質問を投げかけた。】

1697とある世界の冒険者:2013/09/07(土) 00:25:22 ID:1joPRKE6
//20分以上反応がないので落ちたと判断して、お先に失礼します。
//お疲れ様でした!

1698とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:12:57 ID:s5lcbtf.
【ある日の続き】

「つまり……メノウちゃんがいなくなったのは……」
【メノウの姉妹である子たちに聞いた話を纏めるように呟く、黒髪金目の少女】

1699とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:17:00 ID:s5ZJoQh2

『……父さん……ボブが死ぬ、ってわかったから、ですね。
 ――本当は、私達だって、……嫌で、嫌で、仕方ないのに。』
《……ぇぅ》

少しだけ、空気が気まずくなる。
二人の少女が明らかに方を落としているからである。

1700とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:27:05 ID:s5lcbtf.
>>1699
「……素直だなあ、メノウちゃんは」
【困りと悲しみ、そしてほんの少しの羨ましさが混ざった笑みを浮かべ、ポツリと呟く】

「でも――だからこそ早く止めないと。
メノウちゃんなら、絶対話を聞いてくれる」
【信じて疑わない、そんな口調で言い切り、辺りを見回した】

1701とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:28:26 ID:s5ZJoQh2
>>1700
『……だと、いいのですけれど。』
《ぁ、反応が……》

歩きながら、ため息を吐く少女と、
手に持った杖にぽう、と赤色の光を灯す少女。

……何か――周囲の、温度が、高い。

1702とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:37:45 ID:s5lcbtf.
>>1701
「反応?!どっちからだ――っ!?」

【尋ねたその時、俄かに上がった温度に慌てて身構える
心当たりはただ一人――】

「――メノウちゃんっ!」

1703とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:39:29 ID:s5ZJoQh2
《ぇ、ぇと、……!》

ばっ、と少女、ヒスイが杖を持ったまま――上を、向く。

『っ……めのう姉さんッ!』
そこには、グリーフに乗った黒いゴシックドレスの少女の姿。
手には赤々と輝く杖を持ち、三人を見下ろしている。

1704とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:52:18 ID:s5lcbtf.
>>1703
「メノウちゃん……!」

【一触即発。
そんな単語が思い浮かぶメノウの様子に、思わず暑さ以外の汗が頬を伝う。
そして、従者よろしくメノウに従うグリフたちへ視線を移した】

「……そこの3匹。
私は、メノウちゃんを止めたい。止めるべきだと思っている。
君たちは、主の意志に従うことが彼女の為になると本気で思っているのか?」

1705とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 00:57:41 ID:s5ZJoQh2
<……愚問だな、我等は主につき従う物。 主が全てを要らない、と言うのならば……それに従うのみよ>

頭上のヒッポグリフがそう良い、見下ろす。
……その声は普段ラーナイと話していた、優しいものではない。
気高く、主にのみ仕える幻獣のものだ。


<ダイヤ、ヒスイ。 主は言っている。
 ……"かまわないで"、と。 解ったら――>

『メノウ姉さんっ! こんな事っ!父さんが――』
《だ、だいやちゃんっ……!》

金剛石の色の髪の少女が頭上の少女になにごとかを叫ぶ。
それを聞くや、頭上のメノウの顔が、ゆがむ。

1706とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 01:18:24 ID:s5lcbtf.
>>1705
【グリフの答えは予想していたのだろう。
視線を外さないまま、小さく頷いた】

「わかった。
私の大事なモノを守るためだ、全力でむかうぞ」
【着けていたペンダントを、力いっぱい引っ張ってはずす。
同時に現れるのは、ボブのそれとは違うものの、同じ魔族を示す翼だ】

1707とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 01:20:26 ID:s5ZJoQh2
「―――――っ!!!」

その翼を見て、メノウの表情がかぁっ、と赤くなる。
それは、激情だ。 激情に駆られ、杖を振り上げる。

『…?…! ヒスイっ!』
《う、うんっ!》

――太陽が、降ってくる。
小さな、太陽が。

1708とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 01:41:21 ID:s5lcbtf.
>>1707
「……!」
【ダイヤたちの声を聞きながら、直撃を避けるため勢いよく空へと舞い上がる】

「――……」
【呪文と共に素早く魔法陣を描く。
仄かに黒い光を放つ魔法陣から、闇色の雷球がメノウへと放たれた】

1709とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 01:44:20 ID:s5ZJoQh2
>>1708
《ふっ……!》
降り注いだ太陽は展開された翡翠色の魔法陣に防がれ、消滅。
だが周囲の木々に余波で、強い火が燃え移って。

<クアァァァァ―――ッ!!>
雷珠はヒッポグリフが巻き起こす暴風の弾丸により、迎撃。
背の少女はまた剣を振り上げて――

『エクスッ――カリ、バーンッ!!』
頭上に作った小さな太陽を剣の光波に撃ちぬかれ、隙を晒す。

『ラーナイさんっ、メノウ姉さんは自分で戦った事、あんまりないんです、だから――』

今のうちだ、と。

1710とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:01:47 ID:s5lcbtf.
>>1709
「ありがとう!」
【早口ながらもダイヤへ礼をいい、再び手早く魔法陣を描く。
戦いに馴れていない相手なら、スピードが鍵になる。
続いて書いた魔法陣も闇色、しかし纏う光は濃い赤】

「食らい尽くせ――――……イフリータ、バンクエット!」

【呪文と魔法陣が完成すると同時に、魔法陣から闇色の魔力が竜を姿でメノウに食らいつかんと飛び向かった】

1711とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:03:55 ID:s5ZJoQh2
>>1710
魔力の龍が、メノウに向かう。
ヒッポグリフは間に合わない、暴風を起こしたラグがある、が。

≪ゴギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!≫

びりびり、と耳を劈く咆哮が龍を掻き消す。
咆哮の方角を見れば――黒龍だ、災龍とも称される、黒龍が何時の間にか地に居る。

『ヘイロン、貴方まで……きゃっ!?』
足元ではダイヤが、その黒龍の脚に、転がされている。
……不味い、もう一体、どこかに居る。

1712とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:30:55 ID:s5lcbtf.
>>1711
「なっ……!?」
【多少の加減はしたとはいえ、咆哮ひとつで魔法がかき消されたのをみて、思わず一瞬動きがとまる】

「(黒竜……!)」
【もう一体を探す時間も、ダイヤたちを庇う時間もない。
それに、迷う時間は即ち相手への隙に繋がる】

「(……一か八か!)」

【急いで魔法陣を描き、強く目をつむる。
完成した魔法陣から放たれるのは、強く眩い雷光だった】

1713とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:35:07 ID:s5ZJoQh2
>>1712
忘れては、いけない。
普段は頓珍漢だったり気が抜けていたりはするが。

メノウが従える四体は、そのどれもが――幻獣、神獣の類なのだ。

「……ぁ……!」

メノウが吹き飛ばされる妹を見て何事か思ったのか、声――と言うよりは、
呼吸音を出して、下を見下ろすが。

≪ギャゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!!≫

黒龍がラーナイ目掛け、翼を飛撃たかせ、
ヒッポグリフがメノウと自身を暴風で多い――来校を防ぐ。

1714とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:46:26 ID:s5lcbtf.
>>1713
【せめてメノウの目だけでも封じられればと考えたが、それも叶わず。
光をかき消す風に体勢を崩されぬよう、腕を十字にして体を庇う】

「……っ!」
【せめてダイヤたちが体勢を整えるまで時間を稼ぎたい。
むしろ助けに行きたいが、それはあまりにもデメリットが大きかった】

1715とある世界の冒険者:2013/09/15(日) 02:47:00 ID:s5ZJoQh2
//はいぼくもげんかいですちゅーだんです

1716とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 22:38:07 ID:Z3Usdua2
>>1714
「………っ!!」

竜の足元に転がるダイヤ、防御に専念するラーナイと、ヒスイ。
その二人の様子を見てメノウが、なにごとかを二体に、指示する。

――攻撃が、止まった。
ヒッポグリフと黒龍はラーナイ達三人を、静かに見ている。

1717とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 22:51:57 ID:X8TCDyk.
>>1716
「っ、……?」

【攻撃がやんだ瞬間を好機とみて、勢いよく翼を羽ばたかせる。
向かう先はもちろん――ダイヤのもと】

「大丈夫か、ダイヤちゃん!」

【急いでダイヤの体を抱きかかえ、声をかける。】

1718とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 22:55:22 ID:Z3Usdua2
>>1717
『問題、無いですっ!』
抱きかかえらればっ、と起きて片手にしていた聖剣に付いていた血を払う。
どうやら黒龍に蹴飛ばされた時に相手側にも傷を付けたようである。
……刃毀れも一切していないのは、流石あの杖と同じシリーズ、といった所だろうか。

《め……メノウねえさ……!》
「……っ!」

――そして、上空のヒッポグリフと少女、黒龍は。
暴風と業火を伴い、一目散に飛び去って、言った。

1719とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:09:03 ID:X8TCDyk.
>>1718
「……よかった」
【元気があるような様子に、心底ホッとしたらしい。
肩に入っていた力が目に見えて抜ける。
だが、それもつかの間。
背で聞こえた声と羽音に慌てて振り返った】

「待つんだ、メノウちゃんっ!」

【慌てて大声で名前を呼ぶ】
「駄目だ、メノウちゃん……逃げたら駄目だっ!」
【声が届くのを信じて、ひたすら大声で呼びかける】

1720とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:12:23 ID:Z3Usdua2
>>1719
「……っ!」

メノウは一度だけ、そちらを振り向いて――
そのまま、飛び去っていった、グリフの背に乗って。

『……ああ、もうっ!』
《……ぇぅ》

ダイヤは剣をがん、と地面に叩きつけ、ヒスイは杖にしがみついたまま小さく、声を漏らす。

1721とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:23:24 ID:X8TCDyk.
>>1720
「…………」
【ただ黙ったまま小さくなる姿を見上げる。
そして、その姿が完全に見えなくなってから再びダイヤたちへ振り返った】

「……さっきの黒竜も、メノウちゃんの使い魔か?」

1722とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:26:52 ID:Z3Usdua2
>>1721
『……小さい、黒龍を見た事がありますか?
 ヘイロン……あの娘の、本当の姿です』

確か図書館でメノウの周りをぱたぱた飛び回る子龍が居た筈だ。
おそらく、アレだろう。 グリフも平時は鷹の姿をしていたし。

1723とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:35:46 ID:X8TCDyk.
>>1722
「ああ、そういえば……」
【思い出したらしく、合点がいったと頷いた】

「さて、ダイヤちゃんたちの怪我を治してメノウちゃんを追わないとな」
【ラーナイの首の後ろでパチンと金具が音を立てて閉じる。
ペンダントが首の定位置におさまると同時に、背の翼もかききえた】

1724とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:38:44 ID:Z3Usdua2
>>1733
『ガルム……は、こっちに居ますけど、もう一匹。
 リーヴァも、あっちに居ますから……』
戦力差は、絶望的だろう。
幻獣、神獣クラスの使い魔がもう一体、おまけにメノウ単体でも、精神状態が相まって手がつけられない。

『そう、ですね……ほっとけないですから』

1725とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:49:29 ID:X8TCDyk.
>>1724
「少しでも話を聞いてもらえたら……」

【はあ、とため息をつく。
とにかく語りかけるしか手が思いつかない】

1726とある世界の冒険者:2013/09/18(水) 23:53:45 ID:Z3Usdua2
>>1725
『……念話もシャットアウトされてますからね。
 ボブの話なら聞くんでしょうけれど。』

はぁ、と溜息を吐いて。

『……とりあえず傷を直したら、少し戻りましょうか。
 ラーナイさんも疲れたでしょうし、私も、少し』

1727とある世界の冒険者:2013/09/19(木) 00:06:16 ID:LQo9kE8Y
>>1726
「そうだね」
【傷を癒やすことには頷くも、自分は動くことを考える】

「……そういえば、ボブさんもいなくなったんだったな。
ボブさんを探す方が……いや、逆効果かも……」

【思考はすっかり堂々巡りだ】

1728とある世界の冒険者:2013/09/19(木) 00:08:52 ID:cwSD4XCg
>>1727
『とりあえずは、行きましょう。
 ……疲れたまま動いても堂々巡りですから、行きましょう、ヒスイ』
《う、うん…………だいじょうぶかな、メノウねえさん》


そうして、先導するダイヤに導かれ、一先ずは帰宅路をたどる。
……少女の心は何時になれば時ほぐせるのかな……。

1729とある世界の冒険者:2013/09/19(木) 00:09:07 ID:cwSD4XCg
//あ、FOで

1730とある世界の冒険者:2013/09/19(木) 00:20:13 ID:LQo9kE8Y
>>1728
「(次は、絶対――)」

【決意を新たに、一度戻るラーナイだったそうなFo】

1731とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:17:43 ID:cNCiJB46
【ジグザール王国/新設遊撃騎士隊執務室】

「……うへー。」
『あら、情けない声ですこと、武勇を上げても書類は苦手ですのね。』
「ああいや、ちょっと腹減ったなってぐらいだから、そういう訳じゃないよ。」


先日、とは言えもう今年の3月になるが――に新設された、王都内外部の危険に「迅速に」対応する為の遊撃騎士隊。
その執務室、と名ばかりのデスクワーク用の雑務室、そこに軽装鎧の青年と、金髪の女性が一人。
どうやら休憩中のようである。

尚、この遊撃騎士隊だが……民間の情報で直ぐに出撃出来るように、と。
一般人の出入りもある程度自由であり、嫁持ち、彼女持ちの騎士に時偶奥方だの恋人だのが忘れ物等を届けに来る事も、多々ある。

1732とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:23:26 ID:qPnAIH2U
二人の騎士が雑務に追われる中、執務室のドアが控えめに、
しかし二人には聞こえる程度の音をたててノックされた。

「ごめんくださいー」

扉の向こうからは、齢10代程の少女の声が聞こえてくる。

1733とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:28:01 ID:cNCiJB46
『あら、どなた?』
と、声を聞きつけてドアの方に向かう長い金髪の女性だったが。

「と……、良いよセシリア、多分俺のお客さん。
 はーい、今行くっすよー。」

『……む。』

青年に声を掛けられ、不満気に止まる。
そして青年が若干、というか分かり易く嬉しそうにドアを開ける。

1734とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:33:38 ID:.NGL1xCw
>>1733

開けられたドアにぶつからないよう、少し引いた位置に立っていた少女。

青年が目線を下げないと見落としてしまいそうなほど小柄な少女は

チャームポイントである二つに括られたブロンドの髪を小さく揺らしながら

嬉しそうな笑みを浮かべて青年を見上げていた。

「こんにちはなのですよ、アルスさん!」

1735とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:38:21 ID:cNCiJB46
>>1734
「ん、こんにちわっす、姫ちゃん。」

こちらも思わず(職務中なのに)緩んだ笑みを浮かべて少女にそう返す。
王国騎士団の形相鎧を着た青年はやっぱりいつもよりも大人びて見える。

「また、お弁当届けに来てくれたんすか?」
『……。』ムスー

一方嬉しそうにする青年の背後では金髪の女性がそちらを一瞥した後椅子に座りなおしていた。
まったく、といったかんじである。

1736とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:44:36 ID:.NGL1xCw
>>1735
「はいですよ!街にすむ皆さんのためにがんばってくれてるんですから。
沢山精をつけないと」

そう言って自信気に両手に提げていた弁当の入った巾着袋を掲げ、一際大きく微笑む。

そこでもう一人の人物の様子に気づいたのか、青年の横の隙間から女性へ顔をむけ、

苦笑いとともに頭を下げる。

「ごめんなさい、急に押しかけてしまって」

この謝罪も、おそらくいつものことなのだろう。

年も20を越え、少しは周りを見るようになったのか。他者に対しては基本的に変な口癖を使うのも控えるようになっていた。

1737とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:47:30 ID:cNCiJB46
>>1736
「姫ちゃんのその言葉だけど何日だって頑張れるっすよ、俺は。」

お弁当箱を受け取って、嬉しそうにそう返す。
こんなやり取りも何時もの事である、きっと。

『気にしませんわ、体力を付けるのも重要ですもの。
 ……た、だ! イチャイチャして仕事を忘れないでいてくれれば良いんですけどっ!』

姫乃にそう返し、アルスを少し睨みつけた後ふんっ、とそっぽを向く。
……勤務態度に怒っている訳ではなく、アルスに対していつもああなのだそうである。

1738とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:54:42 ID:.NGL1xCw
>>1737
「だったら、毎日でも言ってあげるんですよ」

青年がそう言ってくれるのが嬉しいからこそ、少女もまた毎日弁当を作ることが何の苦にもならないのだった。

どう見てもおしかけ女房なのだが、そこに全く気づいていないあたり相当浮かれているのは言うまでもないことだろう。

「あはは、大丈夫ですよ。アルスさんはまじめですから」

そう信じて疑わないように答える。自身が彼女の怒りを助長させる一端を担っていることを少女は知らない。

1739とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 00:58:22 ID:cNCiJB46
>>1738
「おお、それじゃあ元気百倍っすね! あ、折角だから休憩室で一緒に食べてくっすか?」

にこにこ、と言いながら。
尚周囲の同僚(男)からは殺意の覇道が飛び交っている。

『……それは良かった、ですわねっ!』
「セシリア何怒ってるんだ?」
『何でもありませんわっ!』

尚、この女性。
同僚内ではアルスに叶わない恋慕を寄せてるだのなんだのと噂されている。

1740とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:05:13 ID:.NGL1xCw
>>1739
「え、いいのでしょうか。アルスさんやみなさんもお仕事中ですし、姫ちゃん、お邪魔じゃないですか?」

そう遠慮がちに訊ねるも、少女自身の表情は一緒に食べたいと明らかに言っていた。

言うまでもないことではあるのだが、

周囲の同僚たちがこの自身と青年の会話をどう思っているかなど、気づく由もなかった。

(あの人もいっつもアルスさんを怒ってるですよ・・・姫ちゃんなにか悪いことしちゃったんでしょうか・・・)


(口調をちゃんと治せてなかったでしょうか)

見当違いの理由で自分の責任を疑っていた

1741とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:07:12 ID:cNCiJB46
>>1740
「全然大丈夫っすよ、自分の分の書類仕事は今終わった所っすから。」

自信のデスク(ちょっと整理整頓されてない)を指差し、そう言う。
机の上にはまとめ終わった書類が雑多に乗っている。

『風紀は乱さないで欲しいものですわねー』
「しない、って。 セシリアも良い人見付ければ良いのに、何なら紹介……」
『結構、ですっ!!』

尚、主な原因は青年である。
青年に悪気が1ピースも無いのが性質が悪いが。

1742とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:14:53 ID:.NGL1xCw
>>1741
「あ・・・・・・そうですか。大丈夫なら、ご一緒したいですけど」

青年の机を見て状態を理解するが、この場でそれを咎めていいものかと考え、やめておく。

アルスにも騎士としての立場があるだろう。それを考えると、同僚の前で恋人の女の子に叱られるというのもなんとも情けなく見えると思えた。

そこまで考えて、サラッと自身を恋人と形容したのが恥ずかしくなって少し顔が赤くなる。

が、青年は絶賛同僚の女性を怒らせているところで、気づかれる前にいつもの笑顔に戻した。

1743とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:16:53 ID:cNCiJB46
>>1742
「じゃ、一緒に行くっすよー、あ、姫ちゃんの分のお弁当ってあるっすか?」

無いなら半分こでも、と言う青年。
……書類仕事は苦手だ、何時だかぼやいていた、デスクワーク派ではなさそうである、確かに。

『……仲が良いことですこと。』
女性はそれに気付いたようで、そっぽを向きながらそう漏らしたとか。

1744とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:21:36 ID:.NGL1xCw
>>1743
「はいです。姫ちゃんもこの後、いつものとこでお弁当食べて鍛錬しようと思ってましたですから」

そういって背負ったリュックをぽんぽんと叩く。

机の整理に関してはお弁当を食べながら言えばいいだろう。

「では、外で待ってますですよ。みなさん、お騒がせしてすいませんでした」

そう判断し、いまだ仕事を続ける同僚たちに頭を下げて、執務室の外で青年を待っていることにする。

1745とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:29:28 ID:JNHR.Wj6
>>1744
「じゃ、そうするっすよー。  あ、休憩入ります!」

嬉しそうに言い、同僚たちに声を掛けて軽く机を片付ける、雑だが。
なお、同僚達からの殺意が界王拳三十倍である、気づかないが。

『一時間で戻ることですわね、遅刻は許しませんわよ。』
「弁えてるって、それじゃ、後で。」

……そうして、恋人に若干のお小言を言われつつ、
戻ってきた時に同僚に嫌味を言われたりするのであった、王都は今日、平和だったそうな。


【時間がアレなのでそろそろFO】

1746とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 01:32:01 ID:.NGL1xCw
>>174
恋人に軽く説教をしながら弁当を食べた後、別れ一人になった時に言い過ぎただろうかと後悔したのも

また言うまでもないことだった。

FO

1747とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 23:39:20 ID:qcySQwaM
<王都近くの草原>

「いやはや、懲りないものだ。何度、来ても結果は同じだというのに。
……まして、こちらでは確認のしようが無いのだから性質が悪い。」

【王都から出てきたのは黒い法衣を纏った男性だ。
首からはしゃれこうべを提げ、その髪は後ろで1つにまとめられている。

服装からして聖職者であろうが、その佇まいや雰囲気は重苦しい。】

1748とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 23:49:42 ID:pn9kEzRs
>>1747
「あふぅ……」
『(´・ω・)、』

【空飛ぶ子竜型の石像を連れたショタが、でかいあくびをしながら歩いてきた。
その背にはでかいリュックを背負っている】

1749とある世界の冒険者:2013/09/20(金) 23:54:22 ID:qcySQwaM

「……ふむ。」

【その姿を見つけると足を止めた。
別に何かあるワケでもないのだろうが、子供が歩いていたからであろう。

また、時間が時間である。足を止めたのは警戒でもあるのだろう。】

//おサルさん!

1750とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:01:19 ID:5I1Cn0lA
>>1749
「ガっちゃんねむい〜」
『(`・ω・)b』

【眠そうな顔でぽてぽて歩いている姿は年相応だ。どうやら石像に話しかけているらしい。
しばらく歩いていたが、真夜中(子供時間)に外で立ち尽くす黒づくめのあやしい男に気づいて、足を止めた】

「……んんんー?だれー?」
『(゚Д゚)』
【眠そうだとはいえ、不躾極まりない!】

1751とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:09:09 ID:C5hmzf2E

「さて。誰であろうな。
いや、誰であることはさほど重要ではないだろう。」

【失礼な物言いをされたとて、それに対し不快さを抱いている様子は無い。
子供相手だからなのだろうか、それとも単にこの男の性格なのだろうか。

冷静かつ子供相手には向けるべきではない威圧感を持っている。】

「重要なのは互いが互いにとって有害か否か……ということではないかな?」

【別に名乗る必要はないと言う旨の発言だが、妙に遠まわしで理解がしにくい言い回しである。】

//たしかにそうですねー

1752とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:14:08 ID:5I1Cn0lA
>>1751
【普段なら怒ったりビビったりするであろうサルの態度だが、幸か不幸か半分夢の国の住人であるショタにはあまり通じていないようだ】

「んー……そうなの?」
【大あくびをしながら、大きく伸びをする。
この書き込み時間末尾0なら、服の影に見覚えのある石が見えるだろう】

1753とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:17:44 ID:6gY/NCxg
「あの糞餓鬼。どこ行きやがったんだ?」
悪態をつけながら二人の方を歩いてくる一人の男の影
ボサボサ頭に顔の半分は包帯をまいており、トレンチコートを羽織っている異様な男性
包帯からはややはみ出ている火傷の後
誰かを探していたのか、意図せず二人に近づく
「なんだ?」
少年とサルデフェクトの二人を見て呟く

1754とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:27:58 ID:C5hmzf2E
>>1752
「随分と寝不足のようだが。
……こんな時間までこの草原で眠っていたのかね?」

【それに対し、残念がる様子も不審がる様子も無い。
なぜならば、彼のこの雰囲気は意図的に出している者では無いからだ。

服の影から石が覗いていたのだろうが、暗い所為か気づいていない。】

>>1753
「私に聞かれてもな。
……だが、こちらの少年は迷子なのやもしれんぞ?

もしくは君が探しているその〝クソガキ〟なのかもしれん」

【その悪態は聞かれていたらしく、少年を紹介するかのように
手を動かして少年の方を見るように促した。】

1755とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:45:44 ID:6gY/NCxg
「……」
月明かりの中でサルデフェクトの姿を見る。何処か苦々しい口元の表情に恨みを持ったような目線、サルデフェクトを見ないようにしている
もし、サルデフェクトが視線や人の表情に敏感ならわかるはずだ。
彼の恨みが聖職者の服に向けられている事を

「で?アンタ、こんな所で何をしているんだ?」
視線や感情を紛らわすように質問し、タバコを口に加える

1756とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:46:25 ID:5I1Cn0lA
>>1753
「またふえたー」
『(゚ω゚)ノ』

【新しい登場者に挨拶どころか不躾なことを眠そうな声でいうショタ。
石像は、短い腕を上げて挨拶する】

>>1754
「んーん、今まで寝てたー」
『(こくこく)』
【目をこすりながら申告するショタ。
隣で石像が肯定的に頷いた】

1757とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:51:33 ID:6gY/NCxg
>>1756
「ん」
適当に手を上げて挨拶を済ませる
顔半分までまいた包帯とボサボサの頭はちょっとしたB級ホラー小説の怪物に見えなくもない
「ボウズ、眠いのか?」

1758とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 00:55:18 ID:C5hmzf2E
>>1755
「おやおや、こちらの少年には無関心か。
……それとも、私のほうに関心があるのかな?」

【くくく、と喉の奥を鳴らすように低く笑う。
表情や視線を読み取ったのか、それとも単なる嫌味かは判別が難しい。】

「一応、質問には答えておこう。
何をしているも何も私はただ、自分の寺院に帰るだけだ。

こちらの少年に会ったのはただの偶然。」

【紛れもない真実である。
嘘も何も無い。しかし、少しばかり嬉しそうである。】

>>1756
「やれやれ。身の丈を弁えたまえ。
君の様な少年がこのような時間に出歩いていては危険であろう?

死に急ぎたいか、自分によっぽどの自信があるのならば別だがね。」

【人を圧しつぶしてしまいそうな雰囲気を持っているのにも関わらず常識はあるようだ。
このような道徳を持っているのは彼が聖職者である証でもある。】

1759とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 01:11:19 ID:5I1Cn0lA
>>1757
「ねむいけどがんばるー」
【大あくびしながらこたえる。
どうやらこれから出掛けるらしい】


>>1758
「だいじよーぶ、すぐそこだしガっちゃんいるし」
『(`・ω・´)』

【石像はどうやらボディーガードも兼ねているらしい】

1760とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 01:18:21 ID:6gY/NCxg

>>1758
「……はん」
嫌味と表情や視線を読み取った事に軽蔑感を持っているようだ。
しかし、それをサルデフェクトに向ける事は無い

「半分正解だ。だが、知り合ったばかりのお前自身には興味はない。」
そういうと口にくわえたタバコに火を付ける。目線を合わせる事もない

「そうか……」
何処と無く安堵した表情を浮かべる。悪態をついているとはいえ、子供は心配なのであろう

「寺院ね……近いのか?」
サルデフェクトを見つめる。まるで何かを探っていいるようにも見える。

>>1759
「早く寝ないとちびのままだぞ?」
見下ろす感じでショタを見つめる高身長
180はありそうな身長である

1761とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 01:27:17 ID:C5hmzf2E
>>1759
「なるほど。それは実に頼もしい。
それならば、仮に襲われたとしても問題はないと言うわけだ。」

【なにやら脅かすような言い回しをする。
もちろん、頼もしいというのも何もかも皮肉である。

だが、相手は子供であるためそれが伝わるかは怪しい。】

>>1760
「それについては私も同感だ。
救いを求める者ならば、まだしも……見知らぬ者に興味は無い。」

【もちろん、とその発言に頷いた。
だが、聖職者としてはまともらしく無碍にしない場合もあるようだ。】

「おやおや、私には興味が無かったのではないのかな?
それとも、救いを求めるというのかね?」

【言ったそばから自身に興味を示すような言動に尚更に嫌味たらしく。】

1762とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 01:29:44 ID:5I1Cn0lA
>>1760
「いつもねてるもん。
今日だけだもん」
『(こくこく)』

【眠そうにそういうショタは、見た目10歳前後。
まだ成長期には少し早い頃合だ】

1763とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 01:45:33 ID:6gY/NCxg
>>1761
「いいや、ただ知りたいだけさ。こう見えて探偵なんでね。この辺の地図を書き直したら便利だろ?」
探偵には見えない風貌だが、彼の行動から人を探る行為などはなれているらしく納得できる部分がある

「まぁ、あんたが悪いことをしていたら別だがな?」
サルデフェクトの服装を見て嫌味っぽく笑う。

「救いね……あぁくそ……くそったれ」
小さく呟く独り言。もしサルデフェクトが耳にしたら気がつくかもしれない
その言葉の対象が聖職者自身に向いているという事に



>>1762
「その今日だけが致命的になったりな」
タバコを吸い、ニヒルに笑いながら言う

1764とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:02:55 ID:C5hmzf2E
>>1763
「おや、探偵か。どおりでコソコソとしていると思ったよ。
それに探偵というのならば、いずれ会うことも会うやもしれん。

こちらとしては会いたくはないのだがね。」

【肩をすくめるようにして。
これではまるで、悪いことをしていると告白しているようなものだ。

だが、暗に示すだけで直接的には言わない。】

「どうやら、君は主に恨みでもあるらしい。
以前に見放されでもしたのかね?」

1765とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:07:20 ID:5I1Cn0lA
>>1761
「でしょー!」
『(`・ω・´)b』

【半分ねたまま胸を張る。
皮肉が通じていないようだ!】
「おじさんもよるにあるいてへーきなの?」


>>1763
「タバコの方がせもじゅみょーもちぢむって、じっちゃがいってたもん」
【寝ぼけ眼でこたえる。
呂律が回っていない故に幼さ1.5倍増しだ】

1766とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:15:44 ID:6gY/NCxg
>>1764
「そりゃどうも、こっちも会いたくないね。これであったらお前さんで4人目だ」
その告白を綺麗に受け取ったようだ



「いいや、見放されたりはしてないさ。いや、見放してくれたおかげかもな」
クスッと笑う
その笑いは何処か哀愁が漂う笑い。それともう一つ狂気じみた笑いにも見える

「あんたは、どんなのを見せてくれるのかな?」

>>1765
「そりゃ良かった。さっさと死んで楽になりたいからな」
冗談半分本音半分といった感じの言葉
子供でも分かりそうである

「つか、もう寝ろ。こっちまで眠くなる」

1767とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:20:11 ID:C5hmzf2E
>>1765
「……君は何より睡眠が必要なのかも知れんな。」
【ほぼ夢現状態の少年に、やれやれと首を振る。】

「これでも腕には覚えがあるのでな。
昔に異端狩りとして活動していたのが功を奏したのだろう。」

【聖職者は聖職者でも魔を〝狩る〟方として活動していた時期があったらしい。】

>>1766
「良い方向に働いたのなら、主はちゃんとなされていたようだ。」

【くくく、と低く笑う。
聖職者のはずなのだが、そこまで神を崇拝しているわけではないようだ。

最低限の礼儀はあるが、敬虔な聖職者という印象ではない。】

1768とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:29:47 ID:6gY/NCxg
>>1767
「どうやら、お前さんはまだまともらしいな」
そこまで神を崇拝していない姿に何故か何度している

//次で終わり?

1769とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:32:11 ID:5I1Cn0lA
>>1766、1767
【大人たちの話をきいていたが、やはり大きな欠伸をひとつ。
だんだん眠気が強くなってきたらしい】

「そろそろいこ、ガっちゃん。
いっぱいいるといーねぇ」
『(こくこく)』
【目的の場所を目指して、眠い目を擦りながらあるいていったそうなFO】

1770とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:32:17 ID:6gY/NCxg
>>1767
「どうやら、お前さんはまだまともらしいな」
そこまで神を崇拝していない姿に何故か何度している

//次で終わり?

1771とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:32:56 ID:6gY/NCxg
二重投稿すまない……OTZ

1772とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:34:04 ID:6gY/NCxg
>>1768>>1770
×何度
○安堵

眠気がががが

1773とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:39:32 ID:C5hmzf2E
>>1770
「少々、認識が違うようだな。
まさか、まともに扱われるとは考えもしなかった。」

【どうやら、自分がまともでないと知っているらしい。
つまり、それが神に対する冒涜ともわかっているのである。】

「では、私はそろそろ帰るとしよう。寺院の者が待っているのでな。」

【そういうと踵を返し、静かに帰って言ったとか、FO】

//眠気もあるみたいなので、終わりにしましょう。お疲れ様でした!

1774とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 02:44:18 ID:uY9CA7E6
>>1773
「色々あるんだよ色々とな……」
そう言って王都に帰った
子供を探すのは明日にするようだ
その子供は先に探偵の家に帰っていたのだった

//すまぬ店長すまぬ

1775とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:02:25 ID:jZvtdQfY
-とある洞窟の入り口-

「あまり手荒な真似はしたくないからさ、結界の解除法を教えてくれないかなぁ?」

20代前半ほどの黒髪の青年が笑顔で洞窟の入り口の守護者へ語りかける。
右手に携えた真っ赤な刃の刀を守護者の喉下へ突き付けながら。
どう見てもまずい雰囲気だ。

1776とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:05:32 ID:Ew/b5yuI
赤い頭巾を目深に被り左手にはバスケットを持ち編上げブーツを履いた金髪碧眼の娘がぶらり。

「…ん」

思いもよらぬ光景に出くわし眉間にしわを寄せ立ち止った。

1777とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:09:14 ID:jZvtdQfY
>>1776
「答えるくらいなら死ぬ、かぁ。素晴らしい忠誠心だね。でも――」

答えようとしない守護者から青年は一歩下がり刀を納める。諦めたのだろうか。
まだ娘には気がついていないようではあるが。

1778とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:13:40 ID:Ew/b5yuI
>>1777
「…」

見ぬ振りして御祖母さんの家に行くべきか、それとも、
と考えがまとまらぬまま片足が動く。
結果、用意してあったかのように片足の着地地点に枯れた小枝。
パキッと思いの外周囲に伝わる音を奏でた。

「…む」

1779とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:23:01 ID:jZvtdQfY
>>1778
「おっと、人が来ちゃったみたいだね」

枝の音が届き、見られている事に気付いたようだ。
その虚を突こうとしたのか守護者が剣を手に突進するが、

「物騒だなぁ」

そう言い、指をパチンと鳴らすと地面に貼られていた符が光り、
銀色の飾り紐のようなモノが守護者を拘束する。

「仕方ない、出直すとしようかな。君にはもう用はないよ」

守護者にそう微笑むと再度指を鳴らす。
それが発動キーだったのか飾り紐が一瞬で燃え上がり守護者を炎が包む。

1780とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:28:44 ID:Ew/b5yuI
>>1779
「…むぅ」

娘が一連の流れにうんざりした様な溜息を漏らし右腕を振るう。
その一振りで放たれたのは一陣の風。
火が消えるかどうかは分かったものではないが。

1781とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:33:45 ID:jZvtdQfY
>>1780
守護者を包んでいた炎は消えまだ生きてはいるようだが、助かりそうには見えない。

「生焼け、か。酷い事をするなぁ。このまま焼け死んだ方がきっと楽だったのに」

クスクスと青年は笑う。

1782とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:36:24 ID:Ew/b5yuI
>>1781
「……」

それを君が言うのか、と非難を込めた視線をダンゼイに向けつつ守護者へと歩み寄る。

「…」

そして右手がバスケットの中へと。

1783とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:38:51 ID:jZvtdQfY
>>1782
「おっと、余計なマネはしないでもらえるかな」

赤頭巾へ向き直り笑みを浮かべる青年。
刀に手をかけてはおらず、一見すると無手のようではあるが。

1784とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:42:02 ID:Ew/b5yuI
>>1783
「…」

そんなダンゼイを半ば無視しつつ右手を引き抜く。
その手に握られていたのは…小ぶりな斧。

1785とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:46:08 ID:jZvtdQfY
>>1784
「へぇ、やる気かい?困ったなぁ、僕は争いごとは苦手なんだけどなぁ」

そう言いながら青年は右手を上着のポケットへ忍ばせる。
左手は不自然に指を折っては戻しを繰り返している。何かの印だろうか。

1786とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:50:34 ID:Ew/b5yuI
>>1785
「怨め」

そのままヒュン、と斧を守護者へと振り下ろした。
振り下ろされた一撃の重みは其の姿からは随分とかけ離れているものだ。

1787とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:56:08 ID:jZvtdQfY
>>1786
斧がトドメの一撃となり守護者は完全に絶命する。

「随分優しいんだねぇ。感動したよ」
クスクスと青年は笑う。
印を結ぶのはやめたようだが右手はまだポケットに入れたままだ。

1788とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 21:59:20 ID:Ew/b5yuI
>>1787
「…」

そのまま返す刀で斧をダンゼイに躊躇なくブン投げる。
ツバメ返し、とまでは言わないが
これまた不自然なほどのチカラ任せで可能にした早技であった。

1789とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:04:30 ID:jZvtdQfY
>>1788
「『守護八陣』」
右手をポケットから引き抜くと同時に護符を8枚投げると光の壁が形成され斧を弾く。
それでもギリギリで止めたのか光の壁は衝撃で砕け散り、護符も全て青白い火に包まれ灰になった。

「参ったね、とっておきの護符だったんだけどなぁ」
そう言いながら青年は今度はズボンのポケットへ右手を入れる。

1790とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:06:52 ID:Ew/b5yuI
>>1789
斧は弾かれあらぬ方向に飛んで行った…あれを取りに行くのはチョッと手間だ。

「…」

再度バスケットへと手を伸ばす娘。
今度は何が出てくるやら。

1791とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:16:51 ID:jZvtdQfY
>>1790
「君と1対1で闘うのは骨が折れそうだなぁ。
ここらが潮時かな」
そう言って数歩後退する青年。
逃亡する気だろうか。

1792とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:18:38 ID:Ew/b5yuI
>>1791
すらり、と今度は鉈が出てきた。
序にサンドイッチの欠片もポロリ。

「……」

じー、とダンゼイを見据え動かない娘。

1793とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:23:31 ID:jZvtdQfY
>>1792
「それじゃ、またどこかで」
そう言ってポケットから抜いた右手で何かを地面に叩き付けると強烈な閃光が走り、
青年の姿が消えた。

1794とある世界の冒険者:2013/09/21(土) 22:24:19 ID:Ew/b5yuI
>>1793
「!」

目がチカチカしたそうな、Fo

1795とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:07:34 ID:5PlY1Cjw
【ジグザール王国/王都/イシュタール教会】

「ごめんなさいコートニーさん、結局こんな時間になっちゃって。」

そう言って丁寧に清掃された教会に娘を招くのは金色の長い髪に、
清純さと無垢さを感じさせる白い法衣を纏った、可愛らしい少女。

マフラーを作るという事でお呼ばれしたのだが、教会のお仕事やかんやをやっているとこんな時間になったのである。

1796とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:18:57 ID:VISBYFI6
「いえいえ、大丈夫ですよ!
こうやっておじゃましてしまってるのは私の方ですし!」
茶髪のセミロング、薄手の服に灰色のカーディガンを合わせたラフな格好の少女。
そう申し訳なさそうにハンドバック片手に彼女にいい。

バックの中身は言うまでもなく毛糸やらなんやら。それだけではなく、基礎以外のことも教えてもらおうと予習も済ませている。
この日に備えて色々とやってきており、相当気合を入れている模様。

1797とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:24:20 ID:5PlY1Cjw
「そう言ってもらえると、ちょっとだけ安心します。」
口元を抑えて可愛らしく笑って、少女を中に招く。
教会内は綺麗に清掃されており、大きなステンドグラスと、パイプオルガンがある。

「私のお部屋、こっちです。
 ……と言っても、ちゃんと住んでるのは私ぐらいなんですけど。」

えへへ、と少し恥ずかしそうに笑って教会内を先導していく。
教会の子供達、と言うのは近くの民家の子や、孤児院の子供達だそうである。

1798とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:35:57 ID:VISBYFI6
「………うわぁ………!
こんないいものがあると、手入れするのだって一苦労でしょうしね……。」
教会内のスタンドグラスに圧倒されて、下手に教会内のものを汚したり壊したりしないように必要以上に気をつけながら歩いている。

「と言うと一人で夜を過ごすんですか?少し危ないと思いますよ……。」
これだけ愛らしい彼女がひとりきりでは悪いやつに狙われてしまうのではないか。
そんな懸念を感じ、そう真剣な様子を見せつつ言う。

1799とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:38:29 ID:5PlY1Cjw
「流石にステンドグラスやパイプオルガンは一週間に一回ぐらいですから、
 実は言う程大変じゃないんですよ?」
くすくす、と笑ってそう言う。確かに一度に掃除、は難しそうだ。

「大丈夫ですよ、ご近所の皆さんも優しい方々が多いですし、
 教会に来る方は何かあったら守ってくれる、って言ってくれますしね。」
それはおそらく八割ぐらいが悪い奴である。
この娘はそんな事を気にしてはいなさそうだが。

1800とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:53:23 ID:VISBYFI6
「それでもその一度の手入れが手間が掛かりそうに思えて……。
パイプオルガンとか繊細そうで、集中して手入れしないと音色が変わっちゃいそうですし……。
それ以上にステンドグラスはヘタしたら手入れ中に落ちちゃうかもって考えるととても……。」


「……………まぁ、本当に何かあればクレドくんとかも守ってくれるでしょうし、大丈夫でしょうね。」
口だけ言っておいて、いざとなったら見捨てる人が大半だと思っても、それを口にはしないでおいた。
クレドくんが彼女のことを思っている理由がわかっているからだ。

1801とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 00:58:09 ID:5PlY1Cjw
「あー、パイプオルガンは確かにちょっと大変ですねー、
 調律もしなきゃいけないですし……ガラスは、掃除する時クレドくんが手伝いに来てくれるんですよ。
 オルガンはジャキくんも来てくれますし♪」

「ふふっ、クレドくん、優しいですから。
 ……あ、この部屋ですね、狭い所ですけど、どうぞ♪」
本当にいいお友達を持ったなぁ、と行った風に言う。
すごく嬉しそうなのだが何故か悲しくなるのはどうしてだろうか。

招かれた部屋は年頃の女の子らしい部屋だった。
ベッドに、青系の小物が多かったり、可愛らしい人形があったり洋服棚があったり。

女子力の高さが伺える。

1802とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:11:08 ID:VISBYFI6
「はぁ、なんだかんだ言ってクレドくんも手伝ってるじゃないですか。
……ジャキくんってどんな人なんですか?セータープレゼントしたとかいう。」
あれだけ心配していたが、実際危ないことはさせていなかったクレドくんの思いやりに苦笑いし
しそて前にも話題に出ていたジャキ、という人に関心がいく。この人を惚れさせる人なのだから余程の人なのだろう。

「……いい友達なのは見ていればわかりますよ。
うん………見ていれば。」
彼女の言葉はクレドくんとは友達どまりであることを宣言しているようにも思えて。
彼を応援している身としては、ほんのちょっぴりだけ虚しい気持ちになった。

「それじゃあ……お邪魔しまーす………。」
(あぁ……似合うなぁ………小物とかあるし、女の子っぽいよなぁ……。)
女子力の高い部屋に入っていき、どことなく敗北感を味わうことになる。

……実際女の子っぽいコーデや部屋には憧れはしているのだが、自分に自信がない結果実行できないのだ。

1803とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:17:57 ID:5PlY1Cjw
「ステンドグラスは”どうしても危ないからダメだ”って言って聞いてくれないんですもん。」
むぅ、とちょっとだけ頬をふくらませて。……確かに危なっかしい所はあるかもしれない。

「? ジャキくんですか? えっと……
 ……すごくかっこよくていじっぱりで、優しい人ですよ♪」
なんともまぁ嬉しそうに語るもので、笑顔が眩しいぐらいである。

「はい、中学校から一緒なんですよ?
 ジャキくんと一緒に学校祭で遊んだり、回ったりもしましたよー。」
ここでも一緒である。
流石にこの時はそこまでの対抗心は無かったであろうが。

「あ、適当にかけちゃってくださいっ、
 今糸とか、針とか私も出しちゃいますから。」

棚を開けて、何やら取り出している様子。
整理整頓もバッチリだ。

1804とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:35:00 ID:VISBYFI6
「そりゃあ、危ないものは危ないですよ。
落ちたら一大事なんですから。クレドくんもそうだとは思いますけどなにか対策してるでしょうし」
アリーサを諌めるように。彼女が張り切りすぎると危ないことになるかもしれないし。

「かっこ良くて意地っ張りで優しい人………うーん……。」
ツンデレ?と心のなかでひらめくが、それを行ってもわからないであろうし、黙っておく。

「はえー……ずっと一緒なんですねぇ………。」
そして彼女がクレドくんに振り向かなかったことを考えると相当来るものがある。
アリーサちゃんでさえ結ばれていないのだからなおさらだ。

「あ、糸はこっちで用意しましたから!
さすがにそこまでお世話になるわけには行きませんよ!」
そう言いつつ、球体に巻かれた黒い毛糸をバックから取り出す。
まぁ、よくあるような太さの毛糸である。無難だ。

1805とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:41:04 ID:5PlY1Cjw
「一応梯子使ってますし、落ちないようにしてますよ?」
落ちないようにしていても落ちる時は落ちるものである。
こうぽやっ、としていると心配になってしまう。

「けど可愛い所もあるんですよ?
 妹さんとか、弟くんにはすごく優しいですし♪」
上機嫌で語る様子はまさしく恋する乙女そのものである。

「はいっ♪ クレドくんも、ジャキくんも、私の大切な人なんです。」
にっこり笑って言うその姿は可憐ではあるが、残酷である。
主にクレドに。

「ふふ、材料とかは自分で揃えた方が気持ち籠もりますもんねー、
 私が買ったのは二人分と、後予備にしちゃいましょうか。」

1806とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:50:33 ID:VISBYFI6
「梯子使っていても傍目から見たら危ないようにも見えるんですよ。
まぁ、ステンドグラスはクレドくんのほうに任せても大丈夫だと思いますよ。」

「……だから優しいって言ったんですねぇ。なるほど………。」
ほうほう、となんだかひとりでに納得している。
……この辞典で彼がツンデレなのだと確信した模様。

「………おそらく一生一緒にいるんでしょうねぇ。」
それが幸運なのか不幸なのかは別として、そうしみじみと

「手作りと称するなら最初から最後まで自分の手でやるべきですからね!
無地一色になりますけど、とりあえず形にはしてみようかと!」

1807とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 01:54:17 ID:5PlY1Cjw
「んー、けどクレドくんもお勉強忙しいですし、
 あんまり頼っちゃいけないと思うんです。」
できることはじぶんでやらないと、と言って笑う。
強い人である。

「それに、何だかんだ世話焼きさんなんです。
 困ったなぁ、って想ってる時に限って来てくれて♪」
コートニーも年頃の娘なら解るだろう。
これは確かに、あの一本気なクレドが無理と察するわけだ。

「そうなったら、とっても素敵ですよねぇ。」
ほんわか、やんわりとした笑顔で。

「無地一色だと……茶色や、赤色。
 暖色が暖かそうでいいかもしれませんねl,後は……ねずみいろとか。」

1808とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:07:53 ID:VISBYFI6
「それでも、ですよ。アリーサちゃんだってクレドくんのためになっていますしね。
クレドくんだって恩返しがしたいんだと思いますよ」
何を持ってクレドくんのためになっているかは言えない。
言ったら終わる。クレドくんが

「…………なるほど。いい男(ヒト)なんでしょうね。その人は。」
そう言われるとこうまでべた惚れなのもわかってくる。クレドくんに勝ち目がないことも。
それでも、クレドくんの見方である立場から降りる気はまだないが。

「うーん……兄さんは地味なのが好きなんですよねぇ……色合いが。
そうしたら灰色とかになりますかねぇ。モノクロの服を好んでたので黒にしましたけど、失敗しましたかねぇ……。」
うーん、と毛糸を片手に唸っている。

1809とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:09:38 ID:5PlY1Cjw
「んー……コートニーさんがそう言うなら……、
 けどクレドくん、無茶しちゃう所あるからなぁ。」
うーん、と唸りながら針に糸を通したり。
クレドからすればアリーナが、なのだが。

「はい、とっても。」
自信満々である。

「んー、モノクロトーンなら黒で大丈夫なんじゃないでしょうか? 
 温かみのある色ですし……それに、手作り、ってだけでも充分ですよっ」

1810とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:18:12 ID:VISBYFI6
「クレドくんの様子からするとアリーナちゃんが無茶するように思えましたけど?」
様はお互いに自分のことがわかってないだけなんじゃないかと、第三者であるコートニーは指摘する。
………この様子ではジャキ、という人でさえ無茶をするのではないかとあらぬ疑いをかけている。

「そうですかねぇ………そうですよね!
とりあえずは作ってみましょう!」
そう言って気合を入れていざマフラーを作ろうと気合を入れるも………

「………にゅー…………。」
針に意図を通すところから苦戦している模様。
予習はしてきたが、こういうところでさえ実践はしていなかった。

1811とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:21:38 ID:5PlY1Cjw
「そんな事ないですよー? 意外と体力あるんですからっ」
きょとん、と首をかしげた後ガッツポーズ、可愛いな畜生。
一度聞いておいた方がいいかもしれない、色々。

「はいっ、がんばりましょーっ!
 ……糸通し貸します?」

くすくす、と笑いながら差し出す。
持っててよかった文明の利器。

1812とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:29:26 ID:VISBYFI6
「それでもクレドくんからしたら無茶してるように見えるんでしょうね。
この前あった時にも諌められてましたし。」
あざとい、と感じる程でもなく、可愛い。そう素直に思えるほど彼女の仕草は愛らしかった。
女性としての敗北を認めざるをえないのであった。

「ん、そういえばジャキさんはアリーナちゃんにはどう映るんですか?
やっぱり、無茶しているように思えるんですか?」
糸通しに集中しながら送付と思ったことを訪ねてみる。
ろくに考えずに発言してしまい、内心ではこの質問、失敗した!と悔やんでいるが

「………お、お願いします…………。」
……結局糸を通すことができず、頭を下げてお願いするのであった。くっそ情けない

1813とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:31:29 ID:5PlY1Cjw
「んー……そう、なんでしょうか?
心配、掛けちゃってるのかなぁ。」
うぅん、と唸って考える。
こういうのは当人の意識の問題だけに難しいのである。

「ジャキくんはー……そうですね、ジャキくんこそ無茶するタイプだと思いますよ?
ほんとはボロボロなのに、こっちの心配ばっかりしてるんですもんっ」
器用に糸を編みながら、つーん、とちょっと怒った様子でそう言う。
この二人が無茶してない、というのは件の彼の所為ではなかろうか。

「ふふっ、がんばりましょーね、コートニーちゃん。」

1814とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:42:59 ID:VISBYFI6
「……でも、お互いに心配する関係なのも悪くはないと思うんですよ。
お節介とも取れますけど、善意からの行動ですもんね。」
実際、行けるかどうかなんて本人にすらわからない問題だが、お互いに気を使える関係であること自体はいいことだと思い、そう声をかけてみる。
クレドとアリーナの二人の関係の問題は、本当にダメだって言わないと無茶でもやろうとすることだろうか。

「………本当に心配しているのなら一度くらいガツンといったほうがいいと思うんですけどね。
無理をする人は自分が無理をした結果どうなるかをわかってない人がほとんどなんですから!」
まるでそれが実体験であるかのように不機嫌な様子でそう言っている。

「……よしっ!できた!
頑張りましょうか!」
……糸通し使ってようやくできたのに成し遂げたような様子でそう言って早速マフラーを編みにかかろうとしたのであった。
編み方の本を見ながら

1815とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:46:15 ID:5PlY1Cjw
「ふふ、そうですね。
そういうお友達って、すごく貴重で、大切ですもん。」
にこにこ、とほんとうに嬉しそうに話す。
自分にそういう相手が、相手にそういう相手が居る事が嬉しくてたまらない、といった感じだ。

「言って聞いてくれれば良いんですけど……
 全く、本当ですよっ!」
激おこプンプン丸である、可愛らしい。

「ゆっくり、頑張りましょうね。
 まだまだ冬まで時間はありますから、……確実に、ですっ!」

えいえい、おー! とやりつつ、
先ずはマフラーの編み方辺りから丁寧に教えるのであった。
……尚この後はむちゃする男談義に花が咲いたとか。

1816とある世界の冒険者:2013/09/23(月) 02:50:11 ID:VISBYFI6
【FO】

1817とある世界の冒険者:2013/10/16(水) 20:23:38 ID:FMErojrA
-クエスト発注所-

最近王都周辺で目玉がくり抜かれて死んでいる獣や魔物が多数発見されていた。
初めは蝙蝠、野ウサギなどの小型の獣であったそれが
何時しか野犬、熊、魔獣となっていくのにさほど時間はかからなかった。
そしてついにヒトが餌食となる。
老若男女問わず発生しだしたそれに対応するようクエストが大々的に発せられたのだが…

此処はクエスト発注所。
物騒な話には大金が動く、集合場所に集まった面々とは。

1818とある世界の冒険者:2013/10/16(水) 20:55:12 ID:FMErojrA
FO

1819とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 21:50:47 ID:Q8rXjlL.
「あとは名前……名前、浄化……浄化………負の力に対するんだから勝ちとか……いや、これじゃないな。
ちょっと語呂が悪いし、これで決まらなかったらダサすぎる。」
咄嗟に決めた名前ではなくしっかりとした名前を考えつつ、じりじりと斬り合っている二人に近づいていく。
狙うは二人が仕切りなおした時、今近づいてはボロクソになるだけだろう。

「負の反対は勝ちとかじゃなくて……正と負、うん、そうだな。
………うん、そうしよう名前も決まった。」
あとは機を待つだけ、右腕に魔力を集中させておそらく最後であろうチャンスを待つ。

1820とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 21:59:55 ID:n5pz6X6o
「(魔法無しに出来る事…… ……二人同時に邪魔する事は、まず不可能)」

「(邪魔できるのは剣刀士さん、ただ一人だ)」

魔力が尽き、侵負への唯一の攻撃手段を失った。
だが、静かに自分のできる事を見据える青年

目の前では剣で鬩ぎ合う二人、今のところ介入できない

「(今のところベターなのは、剣刀士さんがベルさんの得物を叩き落とす事、次にいいのはそれの逆だ)」
「(最悪なのは、そういう過程なしで決着がつく場合 ……二人とも死なせたくない)」

1821とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 22:04:15 ID:MPao1jZE
>>1819>>1820
二人の剣撃は続く。
隙らしい隙は待って作れるか微妙だ…

1822とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 22:17:56 ID:Q8rXjlL.
単身ではおそらく近づいてもただやられるであろうことを考えると一手がほしいのも事実。
だが、ディフの様子を考えると剣士を引きつけてもらうのは無論、時間稼ぎも厳しそうであった

「………すまん、ディフ。ほんの一瞬でいい。隙、作ってくれるか?」
それでも、頼まざるを得なかった。
理由はただひとつ。己の実力不足。

「わずかでも意識がそっちに向いてくれればいいんだ。死にに行けとか言ってるわけじゃない。
結局やれることなんて、突っ込んで殴ることぐらいの俺じゃあどうしようもないんだ。頼む。」
そう言いつつそのわずかに作られるかもしれない隙が来るのを待つ。

1823とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 22:33:53 ID:n5pz6X6o
>>1821-1822
「……………」

待てども待てども、介入できそうな隙を与えてくれない二人
決着がつくのも遠い昔、それもその時には取り返しのつかない事になっていそうだ

現バディであるビートも同様の事を感じているのだろう
気配的に止めを刺すための前準備は終わった、そもそも隙を作る係ではない

「………あの二人がいるのに随分と無茶を言ってくれるねビート君」
「だけど僕も、病院のお世話になる覚悟はできた ………腕の切断面が綺麗であることを祈ろう」

腕を一本二本犠牲にする覚悟ができた、短剣を構える
願わくば、短剣の守護霊の加護があらんことを

「―――――― !」

身を低くし、二人の戦闘に突っ込んでいく
幸いにも、隙を窺うため見ているうちに目が馴れてきた
ベルの斬撃を剣刀士が防ぎ、一度弾く そのタイミングを狙う

第二撃目が来る前に、二人の間に自分の体を突っ込む
剣刀士の足にもたれるように、ベルの斬撃を防ぐように短剣を頭上に
そしてもし防ぐことができたら、足を前につきだしベルの足を押す
そして同時に背で剣刀士のバランスを、崩そうとした

1824とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 22:38:00 ID:MPao1jZE
>>1822>>1823
ズズン!

ディフが覚悟を決め戦いの渦中へと身を投じたタイミングで大地が揺れた。

剣刀士「な!」
ベル「!?」

二人のバランスが崩れる。

1825とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 22:56:58 ID:Q8rXjlL.
(何が何だかよくわからないが………今だ!!)
地面が揺れたことの驚きよりも二人に隙が生まれたことへの意識が大きかった。
魔力をできる限り右腕に集め、迷わずにベルに突っ込んでいく。無論、剣士に邪魔されるかもしれないが……

「"そっち"は任せた!」
それはディフにどうにかしてもらおう。全力でベルをどうにかするべきだ。
故に心を一度空にし、代わりに事象と、名前と、動きをひたすらに頭に浮かべる。

「お前の中で蝕んでる侵負!!
聞こえてんなら………消えろ!!!」
ベルに突っ込みながらまるで呪文を唱えるようにそう言う。
右腕は魔力光を放つほどに魔力がつぎ込まれていて。


「正拳、入魂!!」
そして、その言葉とともに魔力を集中させた右腕で、ストレートを放つ!

1826とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:02:13 ID:n5pz6X6o
>>1824-1825
「(―――――! せいこう、し、た………!)」

心臓が早鐘を打ち始める、腕一本どころか幸いにも無傷だ
問題は自分が混ざろうが混ざらなかろうがまったく問題なかったんじゃないかと思える点、そこはつぶろう

1827とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:03:07 ID:MPao1jZE
>>1825>>1826
ベル「っ!!」

腕を交差させビートの一撃を受ける魔女。
叩き込んだ個所から魔力光が魔女の身体表面を駆け抜けていく。

ベル「な、なんだこれはぁっ!!」

ビシビシと音を立てて纏っていた瘴気が乾き剥がれ落ちるペンキのようにその身から消えていく。
負が無力化され只の魔力となって周囲に拡散しているようであった。

1828とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:15:29 ID:Q8rXjlL.
「………っ……どうだ……!」
(……あ、これやべぇ………魔力なくなるってこういう感覚なんだな………。)
過剰に魔力を使ったからか、魔力切れを起こし、
初めての経験からか軽い症状にもかかわらず大きくよろける。

だが、ベルの様子を見て成功を確信しつつ様子を見ている。

1829とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:18:05 ID:n5pz6X6o
>>1827-1828
「(ビート君の方も成功した、だけれど……)」

「(……さっきの事もある、多分今が一番…… 気を抜いちゃいけない場面だ)」

あのタイミングがよすぎる地震、あれが故意の物だとしたら
成功したそのタイミングで仕掛けてくるかもしれない
そうじゃないとしても、気を抜いているであろう今は奇襲をかけるには一番のいいタイミングであるはず

1830とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:24:26 ID:MPao1jZE
>>1828>>1829
ベル「げほっ…あー……あったまいったぁ…」

コンコンと己のこめかみを小突く。
どうやら元に戻ったようでその姿もいつものものに戻っている。

ベル「ってビート後ろっ!!」
剣刀士「くそっ!!」

ディフの予想は正しかった。
ただ相手が仕掛けたのがビートが浄化をせんと
拳を叩き込んだタイミングであったということだけが不幸であった。

黒い傘、その先端は槍のように尖っており易々と鎧を打ち抜いた。
ビートをかばう為、彼を押しのけ自らがその場に立っていた剣刀士の鎧を。

1831とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:34:26 ID:Q8rXjlL.
「……よかった、うまくいった………って後ろ―――うおっ!?」
元の姿に戻ったのを確認して安心するのもつかの間、
振り向こうとする前に押しのけられて大きくよろめく。

そして、おそらく自分をかばったであろう剣刀士が代わりに攻撃を受けているのを見てしまう

1832とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:41:30 ID:n5pz6X6o
>>1830-1831
「――――――!!」

剣刀士の鎧を貫く黒い傘
見覚えがないはずがない、今さっき見たばかりなのだ

「ビート君!! 急いで、浄化してくれ!!」

「間違いなく、侵食しているぞ!!」


青銅製の短剣を手に、この傘の持ち主を探す
自分だけじゃない、もはやビートも魔力切れ
ベルも戦えるかどうか不明、剣刀士に至っては最早頼れない

ビートの後方に、強い視線を突きつける

1833とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:43:07 ID:MPao1jZE
仮面が鎧が、剣刀士としての装備が全て爆ぜ消える。
糸の切れた人形のようにそのまま膝から崩れ落ちる…

ベル「ドムス!!」
侵姫「あらあら…千載一遇の機会を台無しにしてくれるなんて」

皆から大分離れた場所に黒いドレスに身を包んだ黒長髪の女が現れる。

ベル
「アンタ…まさかずっと居たわけ!」

侵姫
「当然でしょう。目的は目覚めかけの『竜』を殺す事だったもの。
 貴女を侵負にしようとしてのはあくまでその過程で目的ではなかったのよ」

1834とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:49:13 ID:Q8rXjlL.
「ちょ、ちょっと待って。
浄化するには魔力が……」
左手で頭を抑えながらディフにいう。
魔力は自然と回復するものだと認識していたからか、こういう時どうすればいいのかというのがわかっていない。

「………なるほど、アレが言ってのはこういうことか。」
……だが、実際余裕があったとしてもすぐに浄化はできないだろう。
ベルをああした存在がいるのだから隙を晒せば一発であの世行きだろう。

視線を上げてドレス姿の女に目を向けつつ小声でつぶやく。
余裕はないが、それを隠すように鋭い視線で威嚇するように。

1835とある世界の冒険者:2013/10/20(日) 23:58:30 ID:n5pz6X6o
>>1833-1834
「………そして、あえなく失敗したっていう訳だ」
「何のことかはわからないけど『竜』が目覚めた、不意打ちも失敗した」

怪我人を庇うように、三人の前に立ち短剣を構える
そう、不意打ちは失敗した しかしだからなんだろうか
こっちの方が数が多いとはいえ力量差は歴然、しかも絶不調である

1836とある世界の冒険者:2013/10/21(月) 00:05:06 ID:Ntb4lCRM
>>1834>>1835
ズズン!とまた大地が揺れた。

侵姫
「もう、流石に準備なしで彼女の相手は骨が折れるでしょうし
 …仕方がないわ、今日は大人しく引き下がりましょう」

侵姫が消えると同時に周囲の風景も崩壊してく。
今度は本当に去ったようである。

ベル「…待ちなさ―ぐぅ」

魔女が膝をつく。
身体にかなりの負担がかかっていたようである。

1837とある世界の冒険者:2013/10/21(月) 00:19:14 ID:ZalP7huk
「………はぁ、助かった。」
相手が消え去るのを待つと大きく息を吐きながら大の字で地面に仰向けに倒れ込む
正直、勝ち目はないと思っていた。撤退してくれてほんとうに助かった。

「……なぁ、大丈夫か?
まぁ、あれだけ動き回ったんだから無理してて当たり前か。」
地面に倒れ込んだまま、ベルにそう話しかける。
口ぶりはともかく、声色などからして本当に心配しているのは確かだ。


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