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第二裏ゲート
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そう、実に半年だった。
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>>2893
「はい、ワタクシ語り部ですので」
恭しく頭を下げる。
「目と耳は多く取り揃えておりますゆえ、ご心配なく」
何を言っても暖簾に腕押し、馬耳東風、突っ込むだけ無駄かもしれない。
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>>2894
「多く揃えて、って目も耳も2つづつしかないだろう」
【ふぅ、と溜め息をつく】
「お前が興味あるものが私の物語というなら、一体いつからみていたんだ」
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>>2895
「ウォールにイヤー、障子にメアリーと申します」
「ワタクシ自身も何時から見届けていたか詳細は分りかねます」
「…ワタクシ語り部ですので」
返す言葉は要領を得ない。
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>>2896
「……そうか」
【ふう、とため息をつく】
「じゃあ、これは独り言だ。
……私は、何か大事なことを忘れている気がする。
思い出そうとしても、思い出すのは罪悪感だけなんだ」
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>>2897
「ほほぅ、興味深いですね…忘れている事ですか」
漂う語り部、一瞬その姿がぶれた…ように見えた。
「…ふむ、成程、興味深い、こんな欠落が…いやはや、これは……」
「面白いっっ!!」
行き成り大声と大げさな身振り。
@語り部にその話題を振ったのはNiceでBadだぜ、ひゃっはー!!
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>>2898
【いきなりの大声に肩をすくめる】
「え、な、なにがだ?」
【一歩下がった足下で、ぱきりと小さな音がした】
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>>2899
「くふっ、くふふふふっ!!」
笑い方キメぇ。
「……いやはや失礼。
ワタクシは語り部、物語を見届けるものですが、
時には物語を進めるための導き手も担いたいと常々思っておりまして」
そして普段通りの芝居がかった動作に戻る。
「龍を求めなさい、道は幾重にも分かれていますが幾度も交える道ばかりです」
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>>2900
「龍、って……あのドラゴンか?
そんなもの、この辺にいたら大問題だ」
【本などでみる、巨体で火を吐くドラゴンを想像して首を傾げる】
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>>2901
「ええ、大問題です」
「…ですが居るのですよ、龍も竜も其れに至れず堕ちたものも」
「気付かずに居るのは複数の存在が物語を隠しているに過ぎません」
一拍置く語り部。
「それが露わになった時…遺憾ながら物語は途切れ、語り伝える事は出来ない」
「それはそのまま貴女の物語の一部が未完のまま終わる事と同義です」
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>>2902
「?
つまり、隠れている龍を探し出すのが、お前の言う物語のラストなのか?」
【いまいち解っていないらしく、首を傾げる】
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>>2903
「…ふむ、はてさて……ワタクシ語り部ですが、困りました」
勿体ぶって意味深な言い方は語り部のデフォだが其れを的確に捉える聞き手は稀だ。
が、この場合ラーナイしか聞き手が居ないので捉えてもらわなければ困るのだが…
語り部「ふーむ」
青年「そーじゃねえよ、逆だ、逆」
ぼむ、と長身金長髪の青年が悩む語り部の横に現れる。
その目はラーナイを見下しているようで…
青年
「龍が王国に認識されたらテメーの探し物は見つかんねえの、一生」
「だがテメー自身は龍を見つける為に動かねえと探し物の手がかりが手に入んねえんだよ」
「だからテメーは必至こいて龍を探す。
すると物語のラストはテメーの探し物が見つかってテメーはハッピー、
語り部様も物語を見届けられて満足なさるってぇ話だ、ゆーあんだすたん?」
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>>2904
【あんだすたん?という言葉に、口元へ手を当て真顔で考え込む】
「つまり、王国が見つける前に龍を探せということか……えっと、語り部その2?」
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>>2905
青年
「俺様を語り部様扱いスンナ、お恐れ多いだろがボケェ!!」
「俺様は語り部見習い、三尾のキュウビ様だ覚えておけ!!!」
分かりにくいが3本しか尾が生えていない狐の化身である、名前負けしてやがる。
「まー、それくらいの認識でやればいいんだよ女、無い頭で考えたって何も出ねえんだからよ」
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>>2906
「見習いでも語り部は語り部だろう」
【首を傾げ、素朴な疑問を口にする】
「龍を探すのは構わないが、見つけるだけでいいんだな?」
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>>2907
キュウビ「拘りだ、譲らねえぞ」
話は平行線になるので、これ以上は不毛である。
キュウビ「あー、それで構わねえよ」
面倒くさそうだ。
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>>2908
「こだわりか、なるほど」
【小さく笑みをうかべる】
「念のために聞くが、他にその龍を探している人などはいないな?」
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>>2909
キュウビ
「ああん?知らねえよ。仮に知ってたとしてもそれ言ったらネタバレだろ?
ネタバレした物語ほどつまんねーもんはねぇ」
「語り部様を満足させる物語を自力で作れよ。
それがテメーに課せられた導きの対価だと思え」
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>>2910
「ネタバレ……うーん、なるほどな。
知り合いと対峙するのは避けたいんだが」
【少し考え込む】
「解った、龍を探そう。
お前たちが満足できる結果になるかは保証できないがな」
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>>2911
キュウビ
「保証なんぞ要らねえ、テメーはテメーの思うように動けばいいんだ」
「物語ってのはそうやって紡がれるもんなんだからよ」
語り部「さて、ではそろそろ失礼しましょう」
キュウビ「つーことだ、じゃあな」
そういうと二人は消えた。景色に溶けるようにして。
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>>2912
「……龍か。
せめて温厚な性格だといいな」
【語り部ペアが消えた空を見上げながら、大きく息を吐き出す】
「クエストで依頼された落とし物も見当たらないようだし、そろそろ……ん?」
【帰ろうと踵をかえした次の瞬間、目に飛び込んだのは足元で真っ二つに折れた髪飾り。
この後、必死に直そうとしていたとか……Fo】
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-何処かの誰かの夢の中-
…夢を見ている。
寝る前と明らかに場所が違うのだから夢以外のナニモノでもない。
其処は見通しの良い荒れ果てた大地。
無数の剣が墓石の如く突き立てられている。
合戦の後を彷彿とさせる其の場に自身は立っていた。
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-森の奥・薙ぎ倒された木々の狭間-
少し前に巨大な生物等によって蹂躙され破壊された木々のある場所。
其処にヒトが抱えられるほどに大きな黒い卵があった。
土から半分以上露出しているそれは、時折金色の光の線を表面に走らせる。
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「あたりを散策していれば……
また……見つけました……」
卵を見ていう白銀髪の少女
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>>2916
いや、またもなにも同じ場所なのであるが…兎も角、相も変わらず卵である。
前に見た時と大きな変化はない。
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「孵化は……しないみたいですね……」
と言ったあとに、
「竜の卵……でしたか……、なんとも……不思議です……」
そのようなことを言い残し、去っていった
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大きな黒い卵は、時折金色の光の線を表面に走らせる。
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-元草原・黒い森-
元々草原であった場が何時の間にか歪な黒い草木茂る嫌な気配漂う場へと変わっていた。
そこは鳥の羽音も虫の声も獣の気配もしない…が、少女の歌声が聞こえる。
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「………このようなところが……
声……か……?」
そんな森に訪れる黒髪の青年。
声を追って森の奥へ進もうとする
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>>2921
と、一歩踏み出したアウルの足元から、その心臓目掛け突き出てくる鋭い根の数々!
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「!」
気配を感じて後ろに大きくステップ。
続けて防御能力のある黒いオーラをその身に纏う。
さらになにもないところに黒い何かを作りだし、そこより二丁の拳銃を取り出し、構える
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>>2923
蛇のようにうねり根が執拗にアウルを貫かんと迫る。
避けられれば、うねり、地に潜り、又突き出る。
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「根ならば……!」
そういうと二丁の拳銃を異質な闇の魔力を
纏わせた二刀の剣に形を変える。
そして自分を貫こうとする根をよけて、隙あらば斬ろうと試みつつ、先へ進もうとする。
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>>2925
根が切られれば、枝が伸び、枝が切られれば、葉が刃となって飛んでくる。
この歪な森自体がアウル排除しにかかっているようだ…
いや、養分にしようと襲いかかっているのかもしれない。
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「面倒なところだ……、しかし」
葉という名の刃を剣で捌き、
使っていないほうの剣で切れそうな根を切りつつ、尚も先に進もうとする。
剣で物を斬る度、剣に黒い障気がまとわりついていく
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>>2927
刻み続け進み続けると洞窟が見えた。
歌声はそこからである。
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「さて、この中らしいな」
この勢いを保ちつつ、洞窟に突入
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>>2929
入口を少し入ると仄暗く。
進行を妨げるように格子が嵌め込まれている。
ご丁寧に呪符付きだ。
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(呪符か……
この先に何かあるのは間違いないらしい……)
そう思う青年。続けて
「とりあえず、物理的な破壊は可能か試してみるか……」
そういい、一刀に真剣を集中させ、
蓄えた障気を解放させ瞬間的な火力を上げた上で格子の破壊を試みる。
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>>2931
呪符や格子をもう少し観察しておくべきだったかもしれない。
自身の攻撃のインパクトがそのまま返ってきた&電撃のオマケつき。
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「!!また、駄目だったらしいな……」
跳ね返った衝撃と電撃で纏っていたオーラが吹き飛んだ
「さて……」
物理的な破壊は困難と判断し、とりあえず呪符をよく観察してみる
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>>2933
東方のものらしい。
それらしき言語で呪文が書かれているから。
だが東国の言語知識がなければ解読は不可能だ。
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「東国の言語か……、仕事の都合で覚えた言語だ、解読してみよう」
一応知識はあるらしく、解読を試みる
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>>2935
どうやら古語らしい。
果たしてアウルにそこまでの知識があるかが鍵である。
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「記憶を辿れば、かつて教えられた……
まさか、役に経つ日が来るとは……」
感傷に浸りつつも、古語の知識を思い出して解読しようと試みる
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>>2937
『殴るな危険、ビリビリするヨ』
要約すると何かそんな事が書かれていた。
効果は実体験したので分るだろう。
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「読まずに破壊を試みた俺が馬鹿だった……」
自分の軽率さを呪う、続けて
「殴らず、剥がせないものか……」
ふとそう呟き、時間が空き再度使えるようになった
強力な黒いオーラを身に纏って試そうとする
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>>2939
呪符に触れただけでビリビリきた!!
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「駄目らしいな……」
手を離す、続けて格子に目をやる
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>>2941
格子にも何かしらの細工がされているようだが…
いつの間にか歌声が消えている、中の人的に今日は此処までだ。
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「歌声が消えたか……」
そう呟いたあと、
「あの森を再び抜けるのは骨が折れるな……」
そういいながら来た道を戻ろうとする
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-放棄された採石場-
使われなくなって幾歳。
蹴りで爆発してしまう人外やリンチを行う筈が返り討ちにあってしまう無個性集団や
偶に魔術の練習とかで何処かの誰かが使う程度の場所で戦闘が行われている。
ズガン、バキンと重々しい音が空気を震わせ響く。
時折ギシャア等と咆哮も聞こえる。
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「この場所ならば、使えそうな鉱石があるか……?
(奇妙な声が聞こえるな……、警戒しておこう)
黒髪黒コートの青年が放棄された採石場に侵入する
今回は最初から二丁の拳銃を手に持っている
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>>2945
ガキン!バキン!!
採石場の最下層ともいえる広々とした場で一対一の戦いが繰り広げられている。
一方は刀剣並みの鋭さを備えた金属質の翼と尾を持つ攻撃的な意匠の黒い全身鎧。
それが通常ではありえない軌道を描き空を舞い、時折相手へと突っ込んでいる。
もう片方は長いマフラーを纏う黒コートの黒髪青年。
そのマフラーは伸びに伸びてその上硬質化し螺旋を描く足場となっている。
巨大な長方形の刀身に奇妙な呪文がビッシリと刻まれた黒い両手剣を振い、
青年は黒鎧の攻撃と相対している。
因みに鉱山と違い石材など精錬を必要としない物の産場を指す場合が多いので、
使えそうな鉱石は多分無いだろう。
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最下層で戦闘が行われているとは知らずに、最下層めがけ動き出す青年。
なにごともなければ最下層に到達できるだろう。
-
>>2947
採石場は開けた空間だ。
最下層といっても他の場所と隔てられている訳ではないので嫌でも目につく。
-
「面倒な場面に来てしまったものだ……」
少し歩いて戦闘場面が目に入ってそう呟く。
とりあえず様子を見るらしい
-
>>2949
ガツン、ドコンと戦いは続く。
宙を舞うと云うアドバンテージは奇怪なマフラーによって
下手をすると隙になりかねない状況へと発展していく。
が、一撃一撃の重みは明らかに黒鎧の方に分があるようだった。
-
「面白い、他人事ならばな……」
完全に他人事の青年。一応こちらも警戒はしているが。
こちらに攻撃でもされない限り加勢する気はないらしい
//30分は飯落ちです、申し訳ない…
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>>2951
戦いは続く。
時折流れ弾ならぬ流れ魔弾やら魔刃が飛び交う。
-
「ぬ……」
時折飛んでくる魔弾を避けたりしながら
なおも見続ける
-
>>2953
戦いは拮抗している。
両者は疲れを知らないのか戦闘は続いている。
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「よく疲れんな……、人のことはいえんが……
さて、何が起きるか……」
拮抗している戦いを眺めていう
-
>>2955
ズガン!
「…」
『…』
一際大きな音を立てて両者がぶつかり、大きく間合いを空ける。
どちらともなく背を向けると別々の方向に去って行った。
千日手とでも思ったのだろう。
そのまま居なくなってしまった。
-
「まさか、最後まで気づかれないとは……
よほど戦いに集中していたらしい……」
最後まで見届けた青年はそう呟き、どこかへ去るのだった
-
【――帝国領/ベルジニア近辺草原】
「――ふぅん、王都にも出てるんだね。」
ぺらり、風で飛んできた新聞を拾い読み上げるは流れる様な金の長髪の男。
その出で立ちは真夏にモノトーンのコート、と言う一風変わった者であり――
「……この調子だと世界各所に――って所かな、面白い。」
――その周囲には異形の骸。
巨狼の体躯に蟲の眼、背には大鷲、身体は鱗で覆われた――異形の、骸に、男が座っていた。
-
-森の奥の未踏破遺跡1F-
「…ねえなぁ」
最近入口が見つかった未踏破遺跡の第一層の奥で、
露出した岩盤の下でしゃがみ込んでいるのは、
古びた黒ローブを外套の様に羽織るオッサンである。
-
Fo
-
-昼・草原の大樹-
見通しのいい草原に一本の大樹が生えている。
此の木、何の木、気になる木である。
兎に角そんな木の下に座り込みボーっとしてるのが一匹。
バケツを被った体長3mのゴリラを彷彿させる輪郭の全身鎧である。
「…」
-
-森の奥・王都を望む崖上-
「…」
棚引く長いマフラーを纏う黒コートの黒髪青年が足を投げ出し座り込み、
王都を見下ろしている。
その傍らで大地に突き立てられている
巨大な長方形の刀身に奇妙な呪文がビッシリと刻まれた黒い両手剣と
青年自身が発する気は素人ですら感じる事が出来る禍々しさを孕んでいた。
-
「……誰なのですか……、あなたは……」
森よりそんな声が聞こえたかと思うと、白銀髪の少女が出てくる。
恐らくその渦々しい気を感じとったのだろう。
そう言い、青年に問いかける
-
>>2963
「あ?」
不機嫌そうな口調で顔だけを向ける。
嘗ては腰に刃の潰れた長剣を吊るす黒髪の青年、名をムゲン。
王都で自警団の一員として口と目つきと態度は悪いが其れなりに頑張っていた。
…が、それも過去の話。
「誰でもいいだろうが、そういう手前は誰だよ」
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「それでしたら……私も名乗りません……」
落ち着きつつも、そう返す少女。
距離が少し離れているが、僅かに少女が発する冷気が青年に届く。
「王都を……、見ていましたか……?」
と続ける
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>>2965
「ムカつく奴だな」
視線を王都へと戻す。
「おうよ、見りゃわかるだろ」
ぶっきらぼうであった。
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――良好とはいえないらしい両者のコンタクトを笑うように、上空からトランペットの音が響いてきた。
この森において響くトランペットの音はといえば、ほぼ一つきりである。
「喧嘩腰を相手するのに及び腰はいけないね。そこにドラマは生まれない」
森林に居住する、翼の生えた”魔女”だ。狂人を自称する彼女は、自分の好きなように飛び回り、演奏する。
冒険者の介入により、王都内でおきた事件としては小規模なものになった”深遠の暁事件”にも、彼女が密接にかかわっている。
長く冒険者をやっているか、ゴシップ好きな人間ならば――彼女の組する”六魔女”と、彼女を指す”暴風の魔女”の名を知っているだろう。
とくに彼女は大きな特徴があるだけあって覚えやすい。純白の翼をした翼人であり、いつも大きなトランペットを手にしているからだ。
「コミュニケーション嫌いな人間に、丁寧に接しても意味はないよ?」
クスクスと、セリオンに対してそう言う。
会話が下手だね、とでも言いたげだ。
-
「はい、見ればわかります……」
と答えたあと、しばらく考えて
「王都への未練ですか……?」
と色々推測してそう続けてみる少女。
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>>2967
「あ?…また面倒なのが出やがる」
立ち上がり剣を軽々抜き背に回す。
その身体を黒い瘴気が這いまわっている。
>>2968
「未練?何言ってんだかよく分んねえんだが?」
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>>2967
「丁寧に接するもなにもありませんよ……
これが私の他人との話し方であるが故に……」
と、どこか感情がこもっていない声でいう少女。続けて
「あなたは……誰ですか……?」
知らないようで、そう尋ねる
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>>2970
「失礼、間違えたようです……」
と軽く詫びを入れ、
「ではなぜ……、王都を見ていましたか……?」
と改めて尋ねる少女。
-
>>2969
「悪いね。性分なんだよ、これは」
失礼、とどこか上機嫌そうに笑いながら、翼をゆっくりとはためかせて下降して、地へと着地する。
線が細い、華奢な女の子という印象な外見であるというのに、彼女はどこか尊大で、傲慢だ。
大きな力というのは眼に見えぬものに由来するのかもしれない。
「それに、面白そうなものを抱えているからねぇ、君は」
黒い瘴気を眼で確認しても、彼女は態度を抱えることはなく――。
好奇心丸出しな様子ですらあった。
>>2970
「なるほど。人形だね、君は」
それなら仕方ないね、と彼女は一人頷く。
「ボクかい? ボクは暴風の魔女……という風に名乗らせてもらうよ。匿名希望、ってね」
彼女は己の二つ名だけを明かし、本名は伏せた。
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>>2971
「どーだっていいだろ、手前に関係ねえ」
「それとも何か?手前もこういった瘴気がお嫌いな正義の味方か?」
揺らめく瘴気は明らかに悪いものだ。
それは周囲に振り撒いていいものではない、確実に。
>>2972
「へいへい、そりゃ結構な事で」
「アンタみたいな手合いは傍観か唆しか勧誘してくるってのが相場だが…
アンタはドレをしに来た?それとも全く別の事でもしてくれるか?」
風もなく長いマフラーが揺らぐ。
周囲を警戒し蠢く蛇のように。
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>>2972
「人形ですか……、それはそれで面白い例えではありますが……」
少し言葉に感情が入ってきている様子。
「この場への関心がどこか薄かった、とでも言いましょうか……」
と続ける。
少女は冷気を身に纏う。
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>>2972
「王都を上から眺めるだけなのは……、その気のせい、と……」
予想を呟き、続けて
「私がその気を否定する必要はありません……
私には届きませんから……」
そう言う少女は冷気を身に纏っており、
それが壁にもなっているようにも見える。
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>>2973
「おや、何かした方がいいかな」
そうだねぇ、と彼女はトランペットをよいせ、と持ち直す。
かなり大きなものだが、彼女は軽々と扱っている。見た目よりは軽そうなものであることが伺えた。
見た目どおりの重さだとしたら、恐らく魔法の力だろう。
「なら、風の歌でも聴くかい……?」
彼女は魔女であると同時に楽師だ。
いつも、観客を求めている芸人である。
>>2974
「いいや、嘘をつかないほうがいいね」
それとも自分でそれに気がつかないかい? と笑う。
「この場の関心が薄い、なんて手合いがあんなおっかないのに誰だ、なんて問うかい?」
ムゲンを指差し、あれはスルー推奨されるレベルだよ、と。
「ん? ならボクの言った人形ってのも的外れかもね。人形はそれこそ何事にも関心は示さない。いや、示すことができない」
「一体何者なんだろうね、君は」
面白いなぁ、と愉快そうにクスクスと笑う。
彼女にとってはムゲンも、セリオンも、面白い人物という括りであるようだった。
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>>2975
「さっきからブツブツ言ってるがドレも見当違い、机上の空論、下手の考えってやつだ。
確証のねえ予想だけでモノ言うんじゃねえ、イラつくんだよ」
メンチをきる青年、完全に性質の悪い輩である。
「届かねえのは手前が届かないように耐えてるからだろ?
それが否定以外の何だってんだよ、ああ?」
>>2976
「…要らねえ、ピエロはあの胡散臭い語り部野郎だけで十分だ」
スヴェルに似たような手合いと出会ったことがあるらしく鬱陶しそうである。
まあこの短時間でスヴェルの事を理解出来ている訳ではないが、
スヴェル自身は出会った事もない誰かと似た印象を持ったようで。
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>>2977
「へぇ、ボクに似た人でもいるのかい?」
残念だねぇ、とトランペットを降ろす。
彼の言う胡散臭いは、そこそこ的を射ていると言えた。
「はは。君は色々とイライラが耐えなさそうな性格してるねぇ」
「早死にするよ? イライラしてたら」
長生きは望んでないかもしれないけどね、とにやつきながら言う。
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>>2977
「冷気は体質です故……」
と返す。
「あなたが言ってくださらなければ……
そうでもしなければ答えに辿りつきませんが故……」
と、机上の空論に対して言う。
>>2976
「関心は薄くてもありましたので」
と、話しかけた理由について言う。
「こう話していると……、関心も大きくなるものです……」
と言い、続けて
「私は……、なんなのでしょうね……」
と最後の問いに答える。
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>>2978
「其処等辺を面白い話はないかなあ、とか言いながら歩いてみろ、釣れるぞ」
魚釣りではないのだが似たようなもんだと青年は言う。
「後、余計な御世話だ、太く短く生きるんだよ俺は」
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>>2979
「うーん。なんだろうね、君、柳の幽霊かなんかと違う?」
柳に風な受け答えばっかりだしね、と笑う。
「なんだかふらふらしてそうなところも、柳の枝っぽいしね」
案外いい線いってるんじゃない、と。
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>>2979
「うーん。なんだろうね、君、柳の幽霊かなんかと違う?」
柳に風な受け答えばっかりだしね、と笑う。
「なんだかふらふらしてそうなところも、柳の枝っぽいしね」
案外いい線いってるんじゃない、と。
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>>2979
「そーかい、そりゃ難儀だな」
もっと難儀そうなものを纏って発している奴の台詞ではない。
「手前は合う奴合う奴の素性やら何やら根掘り葉掘り知らないと死ぬ輩か?
詮索好きは賢く立ち回らねえと早死にするぞ」
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>>2980
「へぇ、なら今度試してみるよ」
胡散臭いピエロ、語り部とやらに興味を抱いたようだった。
もしかしなくても、今後接触を試みるだろう。
「だろうね――多分だけど、君はそういう人だよ」
外見でしか判断してないけどねぇ、とため息まじりに。
「それじゃあ、失礼するよ。楽師はお呼びじゃないようだし、面白いショーもないみたいだしね」
じゃあね、と彼女は大きくはばたいて、空へと消えていった。
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>>2984
「見せもんじゃあねえからな」
そういって見送った。
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>>2982
「さすがに幽霊ではありませんよ……」
苦笑しつつも言う
「また、ご縁があれば……」
といい、見送った
>>2983
「話題作りの一環、とでも思っていただければそれで……」
と言い、続けて
「私は簡単には死にませんよ……
まだ……、やるべきことがあります故……」
と言い残し、再び森の中へ入っていった。
//お疲れ様でした!
-
【静かな闘技場】
観客席には誰も居ない。そんな時間にでも闘技場は稼動しています。必要な数の係員を残して。
その静寂に包まれた場の真中に。その老体は居た。
「・・・」コォォォォォォ・・・
ぱっと見た感じ、華国の者と見える。
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夜の闘技場故に、非常識な登場のしかたもありなはずである。
闘技場の天井にあたる所に黒い大穴が開き、
そこから黒い光が放たれたかとおもうと、フードで顔を隠した黒いコートの人間が立っている。
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「破…否や…寧ろ…」
地に片手を着け、そのまま倒立。凄いバランス感覚だ。
「………有。」
その身には汗の一つも浮かんでは居ない。
-
「………」
無言で構える。素手で行く気なのかもしれないが、
腕には黒い障気が纏わりついている。
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>>2990
「…ふむ。」
片手の倒立からそのまま跳び上がり、元の姿勢に戻る。
「時におんし。些か個性的な入り方じゃのぅ。見てみぃ。
掃除の者がびっくらこいとるわい。」
後ろをみると、観客席を掃除してたおばちゃんが眼を見開いて居た。
年齢からくる余裕かは不明だが、眼は油断のかけらも無く。
「では…手合せ、願おう。」
両手を合わせて一礼し、構えを取る。
左手を前に。そして左脚は後ろに位置する構えである。
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「………」
一言も話さない。掃除のおばちゃんのほうも見ない。
そして構えたまま動かない。様子見だろうか?
-
「ふぅむ、だんまりかいの。まぁ、仕方の無い事じゃて。」
そう言うと、老体はおもむろにそちらに歩いて行き
「さて、よろしゅう。」ヒタァ…
5m程だろうか。それ位の距離に位置した瞬間、その姿は別の場所にあった。
「避けるか防がんと痛いぞぇ。」
そして真横からの肘鉄が今、黒コートを襲わんと飛来した。
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