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▲2007年▲21参▲東海
270
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:46:20
07参院選:中盤情勢・毎日新聞調査(その2止) 安倍内閣評価せず、5割超 /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/mie/news/20070722ddlk24010066000c.html
◇不人気ぶり如実に
「安倍内閣の政策・実績を評価するか」という問いには、56%が「評価しない」と回答し、「評価する」の25%を大きく上回った。前回参院選では、当時の小泉内閣を「支持する」が38%で、「支持しない」を6ポイント上回っていただけに、県内でも安倍内閣の不人気ぶりが表れた。
年代別では、すべての年代で「評価しない」が上回った。もっとも差の少ない60歳代でも「評価しない」が「評価する」を5ポイント上回っている。70歳代では17ポイントの差があった。
支持政党別にみると、自民支持層の6割強が「評価する」と答えたが、与党の公明支持層は4割程度で、「評価しない」をわずかに下回った。前回参院選では公明支持層の69%が小泉内閣を支持。今回は与党内からも厳しい視線が向けられていることが分かる。
◇年金政策、「解決」わずか14% 「思わない」圧倒多数の75%
今選挙最大の争点とされる年金問題については、政府の年金対策で「解決すると思う」と答えたのはわずか14%。「思わない」が75%と圧倒多数を占めた。「思わない」を支持政党別にみると、与党の自民、公明支持層でも6割以上に達し、野党各党支持層は7〜10割に上った。
一方、年金制度改革についての議論は与党、民主で「どちらに説得力があると思うか」と聞くと、与党がほぼ2割で、約4割の民主に軍配が上がった。与党支持層も約2割が、民主党の主張に説得力を感じていた。また、安倍内閣を評価しない人の9割が、政府の年金対策で問題が解決しないと見ており、不人気の一因であることが分かる。ただ、評価する人の6割も解決しないと思っており、参院選の結果に影響するかどうかは未知数だ。
〔三重版〕
毎日新聞 2007年7月22日
271
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 17:31:28
【参院選2007 愛知ニュース】
比例、民主が大差 中盤情勢世論調査
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007072202034756.html
参院選の中盤情勢を探るため、中日新聞社が実施した世論調査結果によると、愛知選挙区(改選数3)では民主と自民の両現職が激しくトップを競り合い、2人に公明現職が肉薄。民主新人も追い上げている。ただ、誰に投票するかを決めていない人が5割近くおり、情勢は予断を許さない。支持政党では自民がトップを維持する一方、比例代表でどの政党(候補者)に投票するかでは、民主が自民の2倍近くの勢いで、自民への逆風が表れた格好だ。 (愛知県政・参院選取材班)
◆大塚氏・鈴木氏首位争い
【選挙区情勢】
労組などの組織票が厚い大塚は民主支持層の四割強を固める一方、自民や社民、無党派層も一割が支持。地域別でも全県で幅広く浸透し、中でも地元の名古屋市や尾張西部、東三河地方では他候補から抜け出す勢い。三十−四十代の働き盛りの支持が厚く、三十代は他候補を引き離している。
鈴木は自民支持層の五割近くを固めたほか、社民支持層の三割近くも取り込んでいる。地盤とする西三河地方で他候補を大きくリード。農林・漁業では六割近い支持を集め、年代別では六十代以上の高齢世代で他候補を圧倒している。
山本は公明の九割を固めたほか、無党派層にも支持を広げつつある。一方で、連立を組む自民支持層は一割以下しか取り込めておらず、与党の選挙協力がまだ十分に機能していない様子がうかがえる。名古屋市の一部と尾張東部、知多で支持を集め、二十代、五十代の支持が高い。
組織票の薄い谷岡は民主支持層の二割強を固めたが、頼みの無党派層支持は一割程度に留まっている。浮動票の多い名古屋市では伸び悩んでいるが、尾張東部や東三河では健闘。五十代と農林・漁業者の支持は比較的高いが、二十、三十代の若い世代や女性層は現職にリードされている。
議席奪還を目指す八田は共産支持層の九割以上を固めたほか、社民支持層の一部も取り込む。名古屋市内で比較的、健闘しているが、三河や郡部では苦しい戦い。年代別では、三十代で大塚に次ぐ支持を集める。
平山は社民支持層の一部が他候補に流れ、三割強しか固められていない。男女、年代、職業ともに苦しい戦い。
兵藤、柘植、荒川は支持に広がりが見られない。
【政党支持率】
(1)自民(2)民主(3)公明(4)共産(5)社民−の順。「支持政党なし」の無党派層は44%で「最大勢力」といえる。
自民は男女間で支持率に大差はないが、民主は女性の支持が男性より10ポイント低い。年代別では、自民は六十代以上で優勢。民主は二十、五十代で自民を上回っている。二十、三十代は無党派層が多く、それぞれ56%、60%を占める。
地域別では、名古屋市中心部、東、北部、西三河で自民と民主が拮抗(きっこう)。名古屋市西、南部、尾張部、東三河は自民がリードしている。公明は尾張東部や知多で他地域の倍以上の支持を集めている。
【比例代表の投票先】
どの政党(候補を含む)に投票するかを「決めている」は43%。「だいたい決めている」を足すと計57%。
投票する政党では、民主が27%で自民の15%を大きく引き離す。次いで公明、共産、社民の順。
支持政党別では、民主が支持層の八割を固めた。自民は支持層の五割を固めたが、二割が民主に流れている。無党派層では「分からない・無回答」が六割を占め、民主は二割、自民は一割弱にとどまっている。
男女別にみると、男性で民主が自民を20ポイントも上回り、女性の同5ポイントに比べ大差をつけている。年代別では、民主は二十−六十代の各世代で自民を上回り、自民は七十歳以上で民主を上回る。地域別では、民主が全地域で優勢。
【調査方法】 18−20の3日間、県内の有権者に電話調査を実施。コンピューターで無作為に電話番号を発生させ、電話帳に番号を掲載していない人も調査できるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)法で、対象者にかかった1058件のうち、1000人から有効回答を得た。回答率は95%。
272
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 17:31:55
【参院選2007 愛知ニュース】
自公協力 小泉氏も出陣 愛知選挙区 “蜜月ぶり”アピール
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007072202034734.html
自民が公明に選挙協力する「与党協力区」の一つである参院選愛知選挙区(改選数3)に21日、小泉純一郎前首相が入り、先週末の安倍晋三首相に続き、自民現職だけでなく公明現職陣営にも足を運んだ。自民、公明の現職に対し、民主が現職、新人の2候補を立てた激戦の同選挙区。地方議員も含め、自民は公明支援に本腰を入れ始めた。
小泉前首相は同日午後、名古屋市の県勤労会館であった自民党の政談演説会に出席。三十分間にわたり熱弁を振るい、小泉内閣でも官房副長官を務めた自民現職の鈴木政二さん(59)を激励した。
小泉前首相は「国会対策にたけて政局観もあるから小泉内閣はもった」と鈴木さんを紹介。年金問題には「国民が怒るのも無理はなく、私も気付かなかった責任を問われると、何とも言えない」と弁明し、安倍首相が決断した社会保険庁解体に「私は手を付けられなかったのに(改革を)やりきった」とたたえた。
小泉前首相はその足で、同市内で開かれた公明現職の山本保さん(59)と同党比例代表候補の草川昭三さん(78)の演説会に駆けつけた。
壇上に上がるや、「山本さんが苦戦していると聞き、心配になって(応援に)来た」と第一声。「山本さんと草川さんは頼りにする『協力勢力』だった。お世話になった義理を果たさないと。政党を超えて必要な候補者だ」とぶち上げた。小泉前首相が山本さんと草川さんの手を取り、高く掲げて“蜜月ぶり”をアピールした。
山本さんは「一番大事な時に来ていただき、感激だ」と感無量。「候補者の全責任で勝ち、自・公協力(がうまくいったこと)を証明しなければ」と決意も新たにした。
これに先立ち、二十日夜には同県一宮市内で自民県議が選挙戦に入って初めて、自民支援者二百人を集めて山本さんのための個人演説会を開いた。この県議は演説会で「与党で二議席が必要だ」と強調した。
273
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 17:32:35
【静岡】
参院選本紙世論調査 内閣支持率は41%
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20070722/CK2007072202034731.html
29日投開票の参院選静岡選挙区(改選数2)の情勢を探るため、中日新聞東海本社は19−21日、静岡県内の有権者1000人を対象に電話による世論調査をした。公示前の調査(5−7日)に続き2回目。本社の取材結果を加味した情勢は、立候補者5人のうち、民主現職で再選を目指す榛葉賀津也氏(40)に続いて、自民新人の牧野京夫氏(48)=公明推薦=が追い上げる展開。共産新人の平賀高成氏(53)と無所属新人の木部一氏(42)がほぼ横一線で競り合い、無所属新人の土田博和氏(57)は伸び悩んでいる。だが、全体の5割弱が投票態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。
榛葉氏は県東部、中部、西部の全域で優位に選挙戦を進める。民主党支持層の6割弱に加え、無党派層の1割強、自民党支持層からも1割弱の支持を得ている。年金改革や格差是正に関心がある有権者の強い支持を集めた。
牧野氏は推薦を受けた公明支持層の3割強を固めたが、自民支持層や無党派層への浸透がやや遅れ、政府・与党への逆風が直撃した形。年代別の支持度に大きな偏りはなく、手堅い戦いぶり。
平賀氏は共産支持層の半数を固めたが、安倍内閣に批判的な有権者を十分に取り込めておらず、無党派層への浸透も今後の課題。
木部氏は地元の東部で健闘するが、中部、西部でやや苦戦。若年層からは一定の支持がある。
土田氏は出馬表明が今月2日と出遅れたことが響き、有権者への浸透はこれからという状況。
また、安倍内閣の支持度を聞いたところ「支持する」「どちらかといえば支持する」が計41%で、公示前調査に比べて2ポイント伸びた。「支持しない」「どちらかといえば支持しない」の合計は59%と2ポイント減った。
調査の方法 県内の世帯を対象に、民間調査会社がコンピューターで無作為に選んだ電話番号にかける方式。つながった20代から70代以上の有権者の有効回答が計1000人になるまで実施した。性別は男性489人、女性511人。
274
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 17:33:42
【参院選2007 全国ニュース】
中部6県選挙区の情勢
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/all/CK2007072202034720.html
中日新聞社は参院選の中盤情勢を探るため、愛知、岐阜、三重、滋賀、長野、福井の中部六県の有権者を対象に電話世論調査を実施、二十一日、結果をまとめた。改選三議席に九人が立候補した愛知選挙区は、主要政党公認の現職三人がしのぎを削り、新人一人が追い上げを図る。ともに改選一議席の滋賀、福井の両選挙区は、自民現職と民主新人が激しい戦いを繰り広げている。
選挙区で投票する人を決めているか聞いたところ、六県全体で「決めている」と答えたのは39・7%、「だいたい決めている」は20・5%。「まだ決めていない」とする人も39・6%いた。
◆現職3氏を谷岡氏追う 愛知=改選3
民主現職の大塚耕平候補と自民現職の鈴木政二候補が横一線に並びトップを争う。公明現職の山本保候補が両氏に迫り、民主新人の谷岡郁子候補=国民新推薦=が追う展開。
大塚候補は民主支持層の四割以上に浸透、鈴木候補は農林漁業者から支持を集めている。山本候補は自民支持層から一割弱、谷岡候補は民主支持層から二割の支持を受ける。共産元職の八田ひろ子候補は共産支持層の九割を固め、社民新人の平山良平候補は無党派層の支持獲得が課題だ。
◆藤井、平田氏首位争い 岐阜=改選2
無所属元職の藤井孝男候補=自民、公明推薦=と、民主現職の平田健二候補が接戦。共産新人の加藤隆雄候補が追う。
藤井候補は、自民支持層の六割、公明の七割に浸透。六十代以上の支持を集める。平田候補は、民主の七割と、自民、公明の一部から支持を得ており、三十−四十代に浸透している。
加藤候補は共産支持層の票固めを進めている。
◆高橋氏が優位に展開 三重=改選1
民主現職の高橋千秋候補=国民新推薦=が優位に選挙戦を展開。自民新人の小野崎耕平候補=公明推薦=が追い共産新人中野武史候補が続く。
高橋候補が県内全域でリード。民主支持層に加え、無党派層の五割近くを固め、自民、公明、共産支持層の一部も取り込む。小野崎候補は自民、公明の支持層を固めつつあるが、無党派層の支持が低迷。中野候補は共産支持層の票固めを急ぐ。
◆徳永氏が全県で浸透 滋賀=改選1
民主新人の徳永久志候補=国民新推薦=が県内全域で浸透し、一歩リード。自民現職の山下英利候補=公明推薦=が懸命に追いかける。徳永候補は民主支持層の八割、社民支持層の七割を固め、さらに無党派層の支持も各候補をしのぐ。山下候補は公明支持層の半数を押さえるが、自民支持者の一部は徳永候補に流れている。共産新人の坪田五久男候補は党支持層の七割を着実に押さえる。
◆羽田、吉田氏がリード 長野=改選2
現職二人が優位に展開し、新人二人が懸命の追い上げを図る。民主現職の羽田雄一郎候補が、地域や年代を問わず高い支持を集め、頭一つリード。後を追う自民現職の吉田博美候補=公明推薦=は自民と公明の支持層を固めつつあるも、無党派層への浸透が鈍い。共産新人の中野早苗候補と社民新人の中川博司候補は、ともに手堅く党支持層をまとめている。
◆松村、若泉氏が横一線 福井=改選1
自民現職の松村龍二候補=公明推薦=と民主新人の若泉征三候補=国民新推薦=が互角の戦いを繰り広げる一方、共産新人の山田和雄候補は苦戦を強いられている。松村候補は、主に女性や七十歳以上の層に浸透。若泉候補は、職業別では自由業や管理職、事務・技術職からの支持を集めている。山田候補は、無党派層の支持をいかに取り込むかが終盤に向けての課題だ。
調査の方法=18−20日、中部6県の有権者にRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。コンピューターで無作為に電話番号を発生させてかける調査法で、電話帳に番号を掲載していない人も調査できる。調査対象者のいる世帯にかかったのは6421件で、4400人から回答を得た。
275
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 17:36:32
【参院選2007 岐阜ニュース】
「意中の人いる」6割 本社世論調査の中盤情勢
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/gifu/CK2007072202034747.html
二十九日投票の参院選の中盤情勢を探った中日新聞社の世論調査。十八−二十日の電話調査で、県内の男女八百人から回答を得た。自民が実質公認とする無所属元職の藤井孝男候補(64)=自民、公明推薦=と民主現職の平田健二候補(63)が、激しいトップ争いを展開。安倍内閣への批判の高まりを背景に比例代表では民主が優位に選挙戦を展開しているが、選挙区では知名度の高い藤井候補が底力を発揮し、平田候補と互いに譲らない戦いに持ち込んでいる。共産新人の加藤隆雄候補(58)は厳しい戦い。しかし、全体の四割が誰に投票するか決めかねており、情勢が変化する可能性もある。(坪井千隼)
■選挙区
藤井、平田の両候補が激しいトップ争いを繰り広げている。加藤候補は苦戦。
だが、誰に投票するか「決めている」「だいたい決めている」は、合わせて63・1%で、36・8%の有権者がまだ誰に投票するか決めかねている状況だ。
衆院選挙区でみると、藤井候補は、地盤の4区で他候補を大きく引き離し、1、3区でも有利に選挙戦を進めている。平田候補は2、5区でリード。
藤井候補は自民支持層の六割、公明支持層の七割に浸透。無党派層も二割が藤井候補に投票すると答えている。平田候補は民主の七割を固める一方、自民支持層の二割、無党派層の三割強の支持を得る。藤井候補は、六十代以上の有権者や女性からの支持が高く、平田候補は三十、四十代の支持を集める。
加藤候補は、共産支持層の五割強しかまとめ切れておらず、終盤戦での追い込みが注目される。
■比例代表
比例代表で投票する政党、候補者は、年金問題や政治とカネの問題などで安倍内閣への逆風が強まっていることを受け、民主が33・8%と自民の25・3%をリード。公明が7・9%、共産が5・6%と続く。
民主支持者の八割が民主へ投票すると答えている一方で、自民支持者のうち自民に投票する人は六割弱にとどまり、二割が民主に流れている。
民主は1区から5区まですべてで自民を上回り、二十代から五十代までの層の支持が高い。自民は六十代以上の層からの支持を集める。
男性は四割以上が民主に投票すると答える一方、自民は二割程度。しかし女性は反対に、自民へ投票すると答えた人が民主を上回った。ただ「分からない、無回答」も全体の24・1%に上っている。
公明、共産はそれぞれ党支持者の九割を固めている。
■重視する政策
投票の際に重視する政策としては、前回の公示前世論調査に引き続き、「年金」が44・5%と群を抜いている。増税問題が注目を集めていることから「消費税など税金問題」が24・3%と続き、以下、「政治とカネ」が20・0%、「天下りなど公務員改革」が19・1%、「憲法改正」は18・7%。
また「年金問題で何を最も望むか」との質問に対しては、「安心できる制度につくりなおしてほしい」が27・6%でトップ。「保険料と給付額を自分で知ること」が23・5%で続き、対症療法ではなく、年金制度の抜本的な改革を求める声が強かった。
■関心度
参院選への関心については、46・3%が「大いにある」、37・7%が「少しはある」と答え、合わせて八割以上が関心を寄せている。
七割以上が関心を示した公示前の調査に比べやや高まった。年金記録問題や、消費税の増税問題、政治とカネの問題などがクローズアップされ、投票日を前に、有権者の政治意識が高まってきていることをうかがわせる。
276
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 08:31:50
激戦ルポ自民党・鈴木候補〈2〉
逆風に知名度不足懸念 徹底して組織選挙 讀賣愛知
買い物客でにぎわう日曜日の商店街を歩く鈴木候補
「野党は選挙の時だけ夢みたいなことを言う。自民党は地味だが言ったことはやる。私は実現してこそ政治だと思っている」
自民党の鈴木政二(59)は22日午後、名古屋市中区栄での街頭演説で力説した。公示以来、同じ話を繰り返している。
鈴木は1995年に県議から参院選に転じた。同年の得票は37万票で2位。再選の2001年は97万票でトップ当選だった。
2回の得票差は60万票。だが、95年は49人が大量出馬、01年は「小泉旋風」により自民党が大勝した選挙だった。このため、県議らの多くは「鈴木の正味の票は分からない」と話す。
鈴木は第3次小泉内閣、安倍内閣と連続して官房副長官を務めている。職責上官邸から離れられず、就任以来ほとんど地元に戻っていない。このため、自民党県連の中では早い時期から鈴木の知名度不足を懸念する声が上がっていた。
4月の県議選では、地元知立市で鈴木の後継者の現職が落選。懸念が形となって表れた。その後、年金記録漏れ問題や閣僚の失言などが相次ぎ、自民党は逆風にさらされている。
鈴木の応援のため、中川幹事長が22日、名古屋を訪れ、街頭で支持を訴えた。これまでに安倍首相、中川政調会長、小泉前首相ら党の大物が続々と愛知入りしている。
「それでも無党派層には期待できない。だが、自民党支持票は全県で80万はある。県議、市議が自身の票を固めて積み上げれば、一定の票は必ず出る」。党県連組織委員長の岩村進次はそう話す。
鈴木はその言葉通り、公示以来、平日の日中は街頭活動をほとんどせず、県議らが設けた座談会や企業、団体を駆け回っている。夜も県議らが動員した個人演説会をはしごする。徹底した組織選挙の構えだ。
しかし、今回は、与党協力により公明党候補に一定の票を回さなければならない。県議の一人は「逆風の中で票をまとめるのと、公明に票を出す作業は矛盾している。支援者が離れていかないか心配だ」と率直に不安を明かす。
「自民党の力が試されている。鈴木だけの戦いではない。万が一のことがあれば役員は総辞職の覚悟だ」。党県連幹事長の小林秀央はそう決意を固めている。
(文中敬称略)
(2007年7月23日 読売新聞)
277
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 12:51:19
【参院選2007 三重ニュース】
「大物」弁士投入 自民と民主、対照的
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/mie/CK2007072202034736.html
自民党の中川昭一政調会長が二十一日、桑名、いなべ、四日市の三市を回り、参院選三重選挙区で擁立した新人小野崎耕平氏(37)=公明推薦=の応援演説をした。同陣営は今後も「大物」弁士を相次ぎ投入する作戦で、呼ぶ予定のない民主現職の高橋千秋氏(50)=国民新推薦=の陣営と対照的だ。共産新人の中野武史氏(33)の元にもこの日、応援弁士が入った。
中川氏は、桑名市の会場で「民主党は聞こえの良い公約ばかりを掲げるが、財源が明らかでなく、できるはずのない政策ばかり」と指摘。「(逆風だが)ムードが変わるかもしれない。小野崎さんの出身地に住む皆さんがコア(核)になり、国政に送り出して」と述べた。
松阪方面で遊説中のため来られない小野崎氏に代わって妻恵理子さん(38)が駆けつけ、支持を訴えた。
自民は、二十日に柳沢伯夫厚生労働相を呼んだばかり。二十五日には谷垣禎一前財務相、猪口邦子衆院議員、公明党の坂口力元厚労相を招き、てこ入れを図る。
これに対し、高橋氏は選挙戦の優位が伝えられ、しかも現職とあってか、党中央から大物弁士が来る予定はない。それどころか、選対本部長で元党代表の岡田克也衆院議員が他県の民主候補の応援に取られる日々。岡田氏は、十九日に桑名市と菰野町で開かれた高橋氏の個人演説会には久しぶりに顔を見せたものの、二十一日は長崎、宮崎両県入りが急きょ決まり、伊勢市内で開かれた大集会の応援演説をキャンセルした。
中野氏のこの日の個人演説会に駆け付けたのは佐々木憲昭衆院議員=比例東海。「政治が財界のひも付きになっている。それを正すため、企業献金を受け取っていない清潔な共産党を伸ばして」などと訴えた。
278
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 12:52:05
【参院選2007 三重ニュース】
高橋候補に勢い 本社世論調査
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/mie/CK2007072202034735.html
二十九日の投開票まで一週間に迫った参院選について中日新聞社が行った電話世論調査によると、三重選挙区(改選数一)では民主現職の高橋千秋氏(50)=国民新推薦=に勢いがある。後を追う自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=は水をあけられている。共産新人の中野武史氏(33)は苦戦している。ただ、だれに投票するかまだ決めていない有権者も三割いる。(参院選取材班)
■選挙区
衆院の小選挙区別では五区すべてで高橋氏がリード。小野崎氏は松阪市などの4区で高橋氏に迫るが、全般的に厳しい。中野氏は津、伊賀、名張市などが入る1区や四日市市で支持が目立つ。
高橋氏は民主支持層の八割を固め、自民、公明、共産の各支持層の二割前後も取り込む。小野崎氏は自民支持層の六割と公明支持層の五割、中野氏は共産支持層の六割をそれぞれ固めた。しかし無党派層は高橋氏に大きく流れ、小野崎、中野両氏には一割未満。年代別では二十代から六十代まで高橋氏が勝り、小野崎氏は七十歳以上で高橋氏と並ぶ。
二十、三十代の過半数が投票する候補を決めていない。無党派層の半数以上、自民支持層も三割が「決めていない」。
■比例代表
民主や同党の候補者に投票すると答えた人が35・2%で自民の21・5%を上回った。公明7・9%、共産2・4%が続く。普段の支持政党は自民33・1%、民主20・5%で自民支持層が他党に流れる「逆風」がはっきり現れた。
民主に投票するとした人は民主支持層のほか、無党派層の四割を占め、自民や共産支持層の一部にも。年代別でも二十代から六十代まで幅広く自民を上回る。自民に投票するとした人は自民支持層の六割弱。七十歳以上では民主を上回ったが、無党派層で低迷している。自民と公明の選挙協力がどの程度浸透しているかが選挙結果に影響を与えそうだが、自民支持層で公明に投票すると答えたのは7・9%。
投票する政党などを決めていない有権者は34・9%。若い世代と無党派層で多く女性でも四割。
■関心度・重視する政策
「関心がある」のは「大いに」「少し」を合わせ82・9%で、今月四−六日に行った前回調査から12・2ポイント増えた。目立つのが無党派層で、15・7ポイントもアップして74・7%。前回六割以下だった二十代と三十代もいずれも75%を超えた。
投票で重視する政策は「年金」を半数近くの人があげ、前回からさらに増えた。「消費税など税金問題」も三人に一人が重視。「憲法改正」も浮上してきた。「年金」は三十代以上の各年代で最も多く、二十代は「税金問題」。支持政党別では自民、民主、公明と無党派層は「年金」、共産は「憲法改正」が一位。
年金問題でもっとも望むことは「安心できる制度を」「今の制度がどういうもので、なぜそうなったのか説明を」が上位を占めた。
■安倍政権の支持率
「どちらかと言えば」を含めた支持率は44・7%で不支持の49・8%を下回っている。
年代別では七十歳以上だけ支持が不支持より多く54・4%。三十−六十代は40%台だが、二十代は38%。男性が47・2%に対し女性は42・4%。無党派層の支持率は27%で、不支持の67・7%と大きな開きがある。
【調査の方法】県内の有権者を対象に、18−20日の3日間調査した。コンピューターが無作為に選んだ番号にかけ、有権者に答えてもらうRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式で、回答が800人になるまで行った。回答率93・24%。
279
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 13:14:47
【参院選2007 静岡ニュース】
本社県内世論調査<1> 内閣支持率は41%
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shizuoka/CK2007072202034752.html
29日投開票の参院選静岡選挙区(改選数2)の情勢を探るため、中日新聞東海本社は19−21日、静岡県内の有権者1000人を対象に電話による世論調査をした。公示前の調査(5−7日)に続き2回目。本社の取材結果を加味した情勢は、立候補者5人のうち、民主現職で再選を目指す榛葉賀津也氏(40)に続いて、自民新人の牧野京夫氏(48)=公明推薦=が追い上げる展開。共産新人の平賀高成氏(53)と無所属新人の木部一氏(42)がほぼ横一線で競り合い、無所属新人の土田博和氏(57)は伸び悩んでいる。だが、全体の5割弱が投票態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。
榛葉氏は県東部、中部、西部の全域で優位に選挙戦を進める。民主党支持層の6割弱に加え、無党派層の1割強、自民党支持層からも1割弱の支持を得ている。年金改革や格差是正に関心がある有権者の強い支持を集めた。
牧野氏は推薦を受けた公明支持層の3割強を固めたが、自民支持層や無党派層への浸透がやや遅れ、政府・与党への逆風が直撃した形。年代別の支持度に大きな偏りはなく、手堅い戦いぶり。
平賀氏は共産支持層の半数を固めたが、安倍内閣に批判的な有権者を十分に取り込めておらず、無党派層への浸透も今後の課題。
木部氏は地元の東部で健闘するが、中部、西部でやや苦戦。若年層からは一定の支持がある。
土田氏は出馬表明が今月2日と出遅れたことが響き、有権者への浸透はこれからという状況。
また、安倍内閣の支持度を聞いたところ「支持する」「どちらかといえば支持する」が計41%で、公示前調査に比べて2ポイント伸びた。「支持しない」「どちらかといえば支持しない」の合計は59%と2ポイント減った。
調査の方法 県内の世帯を対象に、民間調査会社がコンピューターで無作為に選んだ電話番号にかける方式。つながった20代から70代以上の有権者の有効回答が計1000人になるまで実施した。性別は男性489人、女性511人。
280
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 13:15:59
【参院選2007 静岡ニュース】
本社県内世論調査<2> 『関心ある』増え8割に
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shizuoka/CK2007072202034751.html
29日投開票の参院選静岡選挙区の中盤情勢を探るため、中日新聞東海本社が実施した世論調査では、選挙への関心が公示前調査(5−7日)よりさらに高まった。有権者の多くは、年金改革をはじめ消費税や格差問題という生活に密着した問題を主な争点ととらえている。「投票に行く」と答えた割合も増えており、有権者の意思決定が進みつつあることも分かった。
関心度 男女差は縮まる
参院選の関心度は「非常にある」が44%、「少しはある」は39%で全体の8割を占め、公示前調査より6ポイント増えており、選挙戦を通じて関心が高まっているようだ。
安倍内閣への支持度でみると、「非常にある」と答えた人の61%が「支持しない」「どちらかといえば支持しない」としており、安倍内閣への厳しい視線がうかがえる。
支持政党別では「非常にある」のうち自民支持は33%で公示前調査より7ポイント増え、逆に5ポイント減った民主支持の26%を上回り逆転。「少しはある」は自民32%、民主15%、「あまりない」が自民25%、民主11%だった。
重視する政策別にみると「非常にある」の58%、「少しはある」の55%が年金改革。同時に「まったくない」と答えた人の70%も年金改革を重視しており、年金問題への関心の高さが目立つ。
男女別では「非常にある」「少しはある」を合わせると、男性は84%、女性は81%。公示前調査はそれぞれ81%、72%で、男女差は縮まった。年代別では「まったくない」「あまりない」と答えた20代が37%、30代が24%と、公示前調査の45%、32%に比べ、若干上がったが、関心は依然として低いようだ。
投票 『行く』が92%
「投票に必ず行く」「たぶん行く」の合計が92%に達し、公示前調査(89%)の時点に引き続き、投票意欲の高さを示す結果となった。
年代別では、「必ず行く」が30代で61%に上り、公示前調査(53%)よりも増加。40代以上では7−9割を占めた。
さらに「行かない」「決めていない」と答えた20代は16%と、公示前調査(22%)よりも減っており、若者の一部に政治への関心の高まりをうかがわせた。
このほか、投票する候補を決めたかどうかを尋ねた設問では、「必ず行く」と答えたうちの37%、「たぶん行く」と答えたうちの67%が、“意中の候補”をいまだに決めておらず、流動的な要素も残している。
政策 『年金』を重視
社会保険庁のミスなどで約5000万件もの年金保険料納付記録が統合されずに宙に浮いたり、一部消滅したりしている問題の衝撃は大きく、半数以上の人が重視する政策に「年金改革」を挙げた。うち29%は安倍内閣を「支持しない」と回答。「支持する」の13%を大きく上回り、与党の年金問題への対応に批判が強まっている現状がうかがえる。
有権者は消費税や格差対策、「政治とカネ」の問題も重視。これらの問題を挙げた人は、いずれも安倍内閣に対する不支持率が高い。投票する候補を決めている人でみると、「格差対策」とした53%、「年金改革」を挙げた41%は「榛葉賀津也氏に投票する」と回答。一方、教育改革や少子・高齢化対策を挙げた人では、牧野京夫氏に投票すると答えた割合が高かった。
281
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 13:17:58
【参院選2007 静岡ニュース】
本社県内世論調査<3> 自民支持率やや回復
2007年7月22日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shizuoka/CK2007072202034754.html
民主との差12ポイントに拡大
29日投開票の参院選を前に、中日新聞東海本社が静岡県内の有権者1000人に19−21日実施した世論調査は、公示前の前回調査(5−7日)に比べ、自民党の支持率がやや回復し、その分、民主党など野党の支持が減る結果となった。ただ、選挙結果のカギを握るといわれ、県内でもおよそ4割を占める無党派層は依然として、政府・与党を厳しく評価しているようだ。
公示前調査に比べると、安倍内閣支持率に目立った変化はなかったが、政党支持率は全体、男女とも自民が2−4ポイント上げる一方、民主が2−4ポイント下げた。全体では自民、民主の差が前回の6ポイントから12ポイントに広がった。年金問題や閣僚の相次ぐ辞任などを追い風に支持拡大を目指す野党第一党の民主だが、批判の受け皿になりきれていない状況がうかがえる。
全体、男女別でも「支持政党なし」の無党派層が最多で、男性よりも女性の割合が高かった。民主支持率は男女比で大きく違い、男性26%に対し女性は12%にとどまった。
候補者別では、民主現職の榛葉賀津也氏は民主支持層の6割弱を固め、自民支持層にも食い込む。無党派層からも支持を集める。自民新人の牧野京夫氏に投票すると回答した7割が自民支持層だった。
榛葉、牧野両氏を追う共産新人の平賀高成氏、ともに無所属新人の木部一、土田博和の両氏のうち、平賀氏は共産支持層の半分を固め、木部氏は自民支持層から一定の支持を得ている。
無党派7割強
「支持政党なし」と答えた無党派層は全体の39%に達し、その中で投票する候補者をまだ決めていないとする回答は66%に上った。残り1週間の選挙戦を通じ、無党派層がどういった投票行動に出るかが参院選の結果に大きく影響を与えそうだ。
安倍内閣支持率でみると、自民支持層の3割が「どちらかといえば支持しない」「支持しない」としているのに対し、無党派層では7割強に達し、政府・与党への強い不満がうかがえる。
「重視する政策」は、無党派層で最も多いのが年金改革の47%。次いで消費税の24%、格差対策16%、「政治とカネ」の透明化15%と続く。民主支持層と似た傾向だが、「年金改革」にやや温度差があり、民主支持層で年金改革を挙げた割合は60%を超えている。また、無党派層は「憲法改正」より「教育改革」に、より強い関心を持つことが分かった。
年代別では若い世代ほど無党派層の割合が高くなる傾向があり、70、60代は各23%だったが、20代は66%、30代が49%を占めた。
282
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 13:18:32
【参院選2007 三重ニュース】
最後の日曜、熱い舌戦
2007年7月23日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/mie/CK2007072302035028.html
参院選の投開票まで最後の日曜日となった二十二日、三重選挙区(改選数一)で火花を散らす三候補は有権者の多い北勢地方のほか、伊賀・名張両市など真夏日の日差しが照りつける県内各地を飛び回った。駅前や商店街などで、休日を楽しむ家族連れなどに声を振り絞って支持を訴えた。(参院選取材班)
◆声からし街頭演説 高橋氏
高橋氏は伊賀、名張両市で日中、街頭演説を十三回こなした。最後の名張市の商業施設前では「声が出なくなってきた」と顔をしかめつつ「年金不安が広がったのは、民主党が追及したからではなく、政府がほったらかしにしたからだ」などと声を振り絞って訴えた。
夜は両市の三会場で個人演説会を開催。また、別動隊が北勢地域で法定ビラを約五千枚まいた。陣営幹部は「高橋だけの選挙じゃない。政権交代しうる政党に今こそ飛躍させるため、一層気を引き締めたい」と話した。
◆商店街で握手作戦 中野氏
中野氏は四日市市内の十二カ所で街頭演説などをこなした。このうち近鉄四日市駅前では、演説を終えると支持者約十人とともに商店街へ。「ストップ増税、憲法まもれ」と書かれたのぼりを掲げながら「中野です。よろしく」と買い物客らに握手して回った。
「関心は高いが、共産党に票を入れる状況まではいっていない」と気を引き締めながら「あと一週間で、政策と議席が増える値打ちを分かってもらえるように頑張りたい」と終盤戦への決意を示した。
◆精力的に遠方移動 小野崎氏
小野崎氏は午前八時半に鈴鹿市の平田駅をスタートし、同市と四日市市を遊説しながら三十分おきに街頭演説。近鉄四日市駅前では「頼まれたり何となく投票するのでなく、三候補をよく比較して賢明な判断を」と訴えた。駅前広場を約一時間歩き、通行客にあいさつした。
その後、津市内での「女性の集い」、大台町、多気町、明和町の演説会など、遠距離の移動を精力的にこなした。集いなどでは「世論調査などでいろいろ言われるが、絶対にあきらめずに頑張ります」と誓った。
283
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 14:19:39
【参院選2007 愛知ニュース】
各陣営が桃太郎行進 商店街で「支援を」
2007年7月23日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007072302035048.html
参院選愛知選挙区(改選数3)では投開票日前最後の日曜となった22日、炎天下で各陣営が商店街を“桃太郎”行進して買い物客らに支援を訴えた。名古屋・栄では自民と民主の現職が鉢合わせし、握手する場面もあった。 (愛知県政・参院選取材班)
自民現職の鈴木政二候補の応援に二十二日、党本部の中川秀直幹事長が名古屋入りし、栄での街頭演説で「年金問題は必ず解決し、景気を拡大させるので与党に信頼をいただきたい」と力を込めた。これに先立ち鈴木候補は、比例区の“ヤンキー先生”こと義家弘介候補と一緒に大須商店街を練り歩き、買い物客らに握手をして回った。
民主現職の大塚耕平候補は栄で街頭演説と“桃太郎”街宣。日焼けで日々黒くなる顔から汗を噴き出しながら「貴重な血税と年金などの保険料を無駄遣いし、ずさんに管理してきたのが今の政府。皆さんの一票で政府はつくり替えられます」。栄交差点ではライバル自民の鈴木候補と鉢合わせ。握手して「(互いに)頑張りましょう」と“火花”を散らす場面も。
民主新人の谷岡郁子候補は名古屋市内のミュージカル会場や商店街など人が集まる場所を何カ所もはしご。栄では無党派対策で全国を回るミュージシャンの喜納昌吉参院議員のキャラバンの集会で「自・公が二議席を取ったら、愛知は今の政権を認めたことになる。県民の良識が反映される結果を」と訴えた。
名古屋・栄での公明現職の山本保候補の街頭演説には、太田昭宏党代表が公示後三度目の応援に駆け付け「愛知には民主の候補がいるが、役に立つのは山本しかいない」と強調。山本候補はその足で大須商店街へ向かい「お年寄りがもっと元気になるような政策を約束する」とアピール。自民の中川秀直幹事長も名駅前で「与党で二議席を」と訴えた。
共産元職の八田ひろ子候補も大須商店街で、「憲法九条、国民の暮らしを守ります」と訴えながら、商店主や買い物客らと握手を重ねた。若者の支援者らは「年金が不安」「憲法九条を守りたい」などと書いた掲示板を用意し、買い物客らにシールを張ってもらう企画を実施した。
社民新人の平山良平候補は、かつて勤務した名古屋市南区の中学校周辺を街宣。「派遣労働など非正規雇用が社会の格差を助長している」と訴えた。選挙カーで住宅街の路地を走っていると「先生、頑張れー」と教え子から大きな声援が飛んだ。
284
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 07:18:37
本紙電話世論調査−民主・高橋氏が優勢 参院選みえ2007 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070723/news03.htm
参院選は二十九日の投票日まで残り一週間を切った。伊勢新聞社は有権者の動向を探るため、十九―二十一日の三日間にかけて県内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。それによると、現新三人が出馬する三重選挙区(改選数一)では、民主現職の高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が男女、年齢別ともに幅広い支持を得て優勢。その後を自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明党推薦=が追う形で、共産新人の中野武史氏(33)は苦しい戦い。しかし、有権者の約四割が投票する候補者を決めておらず、情勢はなお流動的となっている。
調査は無作為に抽出した有権者を対象に実施し、五百人の有効回答を得た。
このうち、「投票に行く」と答えた人は94%だった。前回参院選調査の88%と比べ、6ポイント余り上がった。
■三重選挙区
〈県内全体〉高橋氏は民主支持層の多い北勢地域だけでなく、地元津市をはじめとする中勢地域でも優位に立ち、県内全域でリード。県南部へも食い込み、さらには無党派層の支持も七割を固める。小野崎氏は保守色の強い南勢・東紀州地域で迫る。中野氏は共産支持層の票をまとめるも厳しい状況。
地域別では、高橋氏が浸透を広げ、県南部、伊賀は保守系、北勢は民主系との従来の色分けが薄れつつある。一方で、市部で高橋氏、町部で小野崎氏の支持が濃く出る傾向にあり、市町での差が顕著となった。
支持政党別の投票動向では、高橋氏が民主支持層の九割以上を手堅く固めたほか、自民、公明、社民の各支持層の一割程度を取り込む。さらに、無党派層への浸透も目立ち、中勢・伊賀では七割を超える高い支持を得ている。小野崎氏は自民支持層の八割、推薦を受ける公明支持層の九割を固めた。中野氏は共産支持層をほぼまとめる。
男女別には、男性の支持は小野崎氏に比べ高橋氏が多く、女性では高橋氏と小野崎氏が拮抗(きっこう)している。年代別では、二十―三十代の間では大差がなく、四十歳では高橋氏が先行、五十代は互角で、六十代、七十代以降はそれぞれ高橋氏がやや優勢となった。
〈北勢〉
大票田の北勢では高橋氏が優位な戦いを進める。特に桑名市や鈴鹿市での支持が目立つほか、郡部にも浸透。小野崎氏は、いなべ市や四日市市などで追うも、水をあけられている。中野氏は全体的に浸透し切れていない。
〈中勢・伊賀〉
無党派層から支持を集める高橋氏に勢いがある。松阪市や名張市はじめ、明和、大台、多気の各町でも一定の支持を得る。小野崎氏は津市や伊賀市で踏みとどまるが厳しい。中野氏は伸び悩んでいる。
ただ、投票する候補者が「決まっていない」と答える人も多く四割を占め、情勢が変わる可能性もある。
〈南勢・東紀州〉
ややリードする高橋氏を、小野崎氏が猛追する。中野氏は苦しい。
市部では、一部で、自民党支持層から民主へ流れる。熊野市、鳥羽市では高橋氏の支持が高め。尾鷲市と伊勢市は高橋氏、小野崎氏がほぼ横並びとなっている。
そのほかの七町全体では、自民党支持が多数を占める中で小野崎氏が優勢となった。
285
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 07:20:19
■関心の高い政策
有権者に今回の参院選で関心の高い政策を聞いたところ、「年金問題」が高齢者を中心に幅広い年齢層から関心を集め、全体の37・8%を占めて一位となった。
次いで、医療が約11%。教育、政治とカネの問題は約7%の同割合。争点化が避けられた消費税についても約6・6%と関心は高かった。
全国的には年金が最大の争点といわれる中で、県では格差問題や景気対策、農林水産への関心も高いことがうかがえた。
このほか、憲法や雇用を挙げる人もいたが、社会保険庁の年金記録不備問題が判明した直後の選挙だけに、低い割合にとどまった。
■比例区政党支持率
「投票に行く」と答えた人の政党支持率は、自民16・3%▽民主23・9%▽公明5・6%▽共産2・1%▽社民2・1%。
民主は前回調査より4・2ポイント上がり、自民を抜いた。自民は前回より5・7ポイントのマイナスとなった。
ただ、「まだ決めてない」が38・6%あり、最終盤にかけて情勢は流動的だ。
地域別に見ると、北勢は民主がリード。市部では四日市市、鈴鹿市で民主が先行し、桑名市、亀山市では自民と民主が横一線。いなべ市では自民がやや上回った。
中勢・伊賀も民主が優位に展開。市部では津市、名張市、松阪市で民主が上回り、伊賀市では自民がややリード。公明、共産、社民も一定の支持を得ている。その他の三町は自民、民主の大差がない。
南勢・東紀州は自民がややリード。尾鷲市で多くの支持を得たほか、志摩市や町部で上回る。票田の伊勢市では自民と民主が競り合っている。
286
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 08:03:36
激戦ルポ共産党・八田候補〈3〉
返り咲きへ追い込み 無党派に浸透図る 讀賣愛知
真剣な表情で支持を訴える八田候補
「地方議員の時から子供の医療費無料化をライフワークにして頑張ってきました。国会ではサービス残業代の実態を追及し、不払い残業代を払わせました」
イメージカラーの黄色のスーツに身を包んだ共産党元議員の八田ひろ子(61)は、22日午後2時過ぎ、名古屋市中区の大須地区で行ったパレードの最初に、これまでの実績を強調した。
この日は若者ら約50人と商店街を練り歩き、大勢の買い物客らと次々に握手する作戦を取った。通行人が八田に手をさしのべて握手を求める場面もあり、人気の高さがうかがえた。
八田は岡崎市議3期、県議1期を務めた後、1998年の参院選で約45万票を獲得、2人の自民党候補者などを破って初当選した。
返り咲きを狙う今回の参院選について八田は、「安倍首相は消費税増税を否定しておらず、悪政への怒りの声が強まっている。(落選した)3年前とは状況が違っている」という。
15日に名鉄名古屋駅前で演説した委員長の志位も、手応えを口にする。志位は沿道を埋め尽くした大勢の市民を見て、「何度もここで演説したが、こんなにたくさんの方の前で話しをするのは初めて」と感激した口調で語った。志位は演説に先立つ記者会見で「本当に底力を出し切って奮闘すれば、愛知選挙区で勝機をつかめる。自民、公明に対する国民の怒りは極めて強いものがある」と、期待感を示した。
中小業者の同党後援会が12日の公示日以降、約4000人を対象に電話で八田への支持を呼び掛けたところ、支持を約束してくれた人や「期待している」「頑張って下さい」など好意的な回答が26%に上ったという。これまでの国政選挙では、好意的な回答は1割ほどといい、電話作戦にも弾みがついている。
陣営では、投票先を決めていない無党派層の行方が勝敗のかぎを握るとみており、党の政策を紹介したビラを県内ほぼ全域に配布して浸透を図っている。
党にとって気掛かりは二大政党による政権選択ムードが今以上高まることだが、党県委員会書記長の本村映一は、「自民、民主のどちらが政権をとっても政策的に大きな違いはない。今回の参院選は二大政党化を押し返す選挙と位置づけている」と話している。
(文中敬称略)
(2007年7月24日 読売新聞)
287
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 07:11:24
浮動票に期待込め 党の大物、続々愛知へ
激戦ルポ 民主党・谷岡候補〈4〉 讀賣愛知
選挙カーから手を振り訴える谷岡候補
「政治が教育をおもちゃにした結果、しわ寄せが子どもや若者に来ている。若者たちに信じられるあしたを取り戻しましょう」
民主党新人の谷岡郁子(53)(国民新党推薦)は24日昼、名古屋駅前でマイクを握り、買い物客や昼休みのビジネスマンらに訴えた。握手を求める支援者に「もうちょっと、まだ4位」。3議席を争う愛知選挙区で「もう3番手のしっぽをつかんでいる。今はぐっと引っ張っているところ」。
トレードマークの麦わら帽子に、シンボルカラーのブルーとオレンジで染めたTシャツ姿で街頭や個人演説会場を駆け回る谷岡は、アテネ五輪で金メダルを獲得した女子レスリング部員の活躍で注目を集める中京女子大学長に加え、愛知万博検討会議委員長としての実績も知られる。
現職の大塚耕平(47)に加えて谷岡を擁立した理由を、党県連選対委員長の伴野豊は「自民、公明の現職を相手に2議席を取るのは並大抵の得票では足りない。今まで党が手の届かなかった所にもウイングを伸ばした」と説明する。
参院選での与野党逆転に政治キャリアを賭ける同党の小沢代表は、公示前の7日に開かれた集会で「素晴らしい若い人たちを育ててこられた。政治の場で、ぜひとも頑張ってもらいたい」と谷岡を激励。約10分間のあいさつのためだけに新幹線で駆け付け、東京にとんぼ返りするほどの力の入れようを示した。公示後も鳩山幹事長や岡田副代表、横路衆院副議長らが続々と愛知入りしている。
支援の軸となる連合愛知が谷岡に割り振った組織は2割。無党派層などの浮動票取り込みが重要だ。「愛知は旧民社、社会党時代から『自民ではだめだ』という層の多い土地柄。民主支持に結び付ければ、きっと大きな力になる」と、党県連代表の近藤昭一は期待を込める。
一方で、支援組織もフル回転だ。陣営では電話作戦や企業回りを強化し、選対本部長で党副代表の赤松広隆は「自分の選挙並み。いや、それ以上に力を入れて頼んでいる」と自ら複数の企業を飛び回る。
シンボルカラーは男性と女性、若者と高齢者など、異なるものの相乗効果をイメージした。「組織の数は問題じゃない。組織と一般市民の相乗効果が表れるはず」と谷岡は力を込めた。
(文中敬称略)
(2007年7月25日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 10:56:07
愛知・福井選挙区で攻防激化 議席確保へ大物続々
2007年7月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/all/CK2007072502035604.html
参院選の投開票(二十九日)が迫る中、保守王国とされてきた福井選挙区(改選数一)で、年金問題などの逆風を受ける自民現職を民主新人が猛追している。自民、公明、民主が各一議席を持つ愛知選挙区(同三)では、二議席目を狙う民主の新人が公明現職とつばぜり合い。両県とも党幹部が何度も選挙区入りし、激しい終盤戦の攻防を繰り広げている。
「地方を、農村を守るため、われわれに政権を与えてほしい」
民主党の小沢一郎代表は二十四日、福井空港にヘリコプターで降り立ち、福井県坂井市の田園地帯で訴えに力を込めた。代表自ら二度目の福井入り。
菅直人代表代行も二度、岡田克也元代表、鳩山由紀夫幹事長らも福井を訪問。「福井は最重点区」と訴え、同選挙区の自民六連勝阻止に懸命だ。
守る自民は、安倍晋三首相が二十五日に二度目の福井入りを予定。公示以来、中川秀直幹事長や中川昭一政調会長、森喜朗元首相ら実力者が連日のように福井を訪れ、てこ入れを図る。
一方、愛知選挙区の民主新人は「自・公が二議席とれば、愛知は安倍政権を認めたことになる」と訴えている。組織票の厚い民主現職は自民現職とトップ争いを繰り広げるとされるが、民主新人は「二議席目」に向け、無党派層など浮動票の獲得を狙う。
党本部は二十五日に菅代表代行、二十八日には鳩山幹事長を新人の応援に入れる。小沢代表の愛知入りも調整中。連日の幹部来援に、新人候補は「先を行く三番手のしっぽをつかみかけている」と話す。
「勝たせてください」−。選挙戦ラストサンデーの二十二日、名古屋・栄の交差点。公示後三度目の愛知入りをした公明党の太田昭宏代表は、絞り出すように四回連呼し、演説を締めくくった。
公明現職陣営は、前回より十万票アップの六十万票を目標に設定した。自民が公明を支援する与党協力区とはいえ、票がどの程度、割り振られるかは不透明。支持母体をフル稼働させているが、太田代表は「当選まで、もう一押しが必要」と二十五日と二十八日にも愛知を訪れる予定だ。
289
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 14:00:23
あのころの選択:’07参院選 89年 消費税反対、山を動かす /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/shizuoka/news/20070724ddlk22010143000c.html
第15回参院選終盤の89年7月17日。当時社会党から出馬した桜井規順(72)は、今もあの熱狂を忘れていない。
「あんな光景見たことない。静岡市役所から青葉公園まで、人の顔ばかりで体が見えないんだ」。リクルート事件と消費税導入で自民党に逆風が吹く中、演説に訪れた党委員長の土井たか子(78)を見ようと人があふれた。遊説すれば小学生も「消費税ハンターイ」と声を上げた。
その直後、桜井は間違って乗車した新幹線を停車駅でない三島駅に止めるという珍事件を起こす。世論から激しく非難され、公認を取り消されて3日間の謹慎。当選は危ういと感じていた。
しかし開けてみれば、反自民の風は予想以上だった。桜井は2期目を目指す自民党の竹山裕(73)に12万票の大差をつけてトップで初当選。「私を乗り越えるように反対の声が響いていった」。土井は「山は動いた」の言葉を残した。
だが、熱狂で膨らんだ社会党は、自らの重みに耐えられなかった。「消費税を見直す」という公約は果たせず、続く湾岸危機にも対応できなかった。91年の統一地方選で大敗し、投票率が2回連続で過去最低を更新した92、95年の参院選で解体していく。二度と風が吹くことはなかった。
桜井は「有権者は社会党を支持したのではなく、自民党におきゅうを据えたかっただけだった」と総括する。桜井自身も95年は前回の半分の票も取れず落選した。「もし、妥協せずに公約を貫けばどうなっていただろう」。桜井は今でも問い続けている。
(文中敬称略・年齢は現在)
◆ ◆
これまでの静岡での参院選の歴史を、関係者の証言や時代背景などを交えて振り返ります。=つづく
毎日新聞 2007年7月24日
290
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 14:00:52
あのころの選択:’07参院選 92年 無風は民主主義にマイナス /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/shizuoka/news/20070725ddlk22010180000c.html
争点はあるのに、2大政党が候補を1人に絞ったため盛り上がらない−−。今回の参院選ではない。自民・社会両党の55年体制が続いていた92年参院選の話だ。
「選挙は実質前年の秋に終わっていた。年が明けてからの選挙活動はほぼゼロに等しかった」。27年ぶりに自民党候補の一本化が実現し、トップ当選した木宮和彦(80)は振り返る。県内の投票率は当時史上最低の47・16%。木宮が初当選した6年前からは27・5ポイントも落ち、陣営は最大票田・浜松の開票が始まる前の午後7時31分、当選を確信してバンザイをした。
前年夏、当時同党県連の総務会長だった小嶋善吉(60)が出馬準備を進めていることが明らかになると、支援者は慌てた。「当時44歳だった小嶋県議の若さが怖かった。自民から2人立てば、木宮が落ちる可能性もあった」。木宮のおいで選挙の1年前から地元入りしていた公設秘書、木宮岳志(55)は何とか一本化しようと水面下で走り回った。しかし、小嶋の出馬はほぼ確実とみられていた。
だがその年の11月、木宮を支えた妻・真澄が58歳の若さで病死した。それと同時に、小嶋の出馬話は急に消えた。小嶋は翌年1月に県連総務会長を辞し、93年の衆院選立候補に動いた。その時点で、有権者の判断を仰ぐことなく、事実上参院選の結果は出た。
90年代以降、有権者は政治に「シラケ」ていく。木宮には、自身の一本化も含め、一握りの人間の判断で当選者が決まる組織型選挙が、その一因になったと映る。「激しい選挙は党にも候補者にも大変。だがそれがなければ無関心層が増え、結局は民主主義全体にマイナスになる」(文中敬称略・年齢は現在)=つづく
毎日新聞 2007年7月25日
291
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 14:01:41
07参院選:主要政党6候補・中盤情勢毎日新聞調査/下 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/aichi/news/20070723ddlk23010032000c.html
◇年金記録漏れ問題で政府の対応 「解決すると思う」11%/「思わない」77%と、与党に逆風
年金記録漏れ問題について、年度内に照合作業を終えるとした政府の対応で「解決すると思う」と回答した人は11%。「解決すると思わない」77%を大きく下回った。無回答は12%。政府に対する不信感の表れとみられ、与党に逆風となっている様子が示された。
支持政党別でみると、「思う」は連立与党を組む自民24%、公明21%にとどまったのに対し、「思わない」はそれぞれ65%、70%に上った。与党支持層でも政府の対応について不信感の根深さが示された。「思わない」は民主、共産でいずれも90%、社民82%、「支持政党なし」の無党派層でも87%に上り、与党に対する厳しい意見が多勢を占めた。
世代別では、20〜60代で「思わない」が7〜8割を占めた。しかし、70代以上では54%にとどまり、無回答が27%と増えた。
安倍内閣の政策や実績に対する評価と年金記録漏れ問題の関連を分析すると、「思わない」とした人の72%が安倍内閣を「評価しない」と回答。年金問題が安倍内閣に打撃となっている構図が浮き彫りになった。
◇年金制度改革比較 「民主案に説得力」41%
年金制度改革で、現行の保険料方式を維持する与党案と、最低保障部分を税金でまかなう民主党案について、「与党案に説得力」とする人は22%、「民主案に説得力」41%だった。一方、無回答は37%に上った。
支持政党別では、自民支持層の51%、公明の62%が与党案を支持。しかし、民主、共産、社民の3党では民主案支持が5割弱〜7割強と多数を占めたほか、無党派層でも33%が民主案を支持した。世代別、男女別で分析すると、70代女性で与党案が民主案を上回ったほかは、各世代で男女とも民主案が多数を占めた。一方で、無回答が全世代の女性で4〜6割に上るなど目立った。年金問題に対する有権者の関心は高く、政府・与党に対する不信感も根強いが、与党や民主の改革案が十分浸透しきれていない現状が示されたといえる。【加藤潔】
毎日新聞 2007年7月23日
292
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 14:07:33
07参院選:“大物”来県少なく /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/mie/news/20070725ddlk24010062000c.html
◇「地元選出国会議員が多い」「新人のイメージ売り込む」
29日投票の第21回参院選で、各政党、各陣営は最終盤の激しい戦いを繰り広げているが、前回(04年)と打って変わり、“大物弁士”がほとんど来ない状態が続いている。各陣営の選挙戦術などによるもので、党首としては唯一、公明党の太田昭宏代表が25日に来県する。
前回選挙時、民主党は県内選出の岡田克也衆院議員(現・副代表)が党代表を務めており、岡田氏自身が公示後、何度も地元入りしたのをはじめ、菅直人・元代表や羽田孜・元首相、藤井裕久幹事長(当時)が来県した。これに対し、自民党も小泉純一郎首相(同)が2回来県したほか、安倍晋三幹事長(同)、現職閣僚らが次々と訪れた。
ところが今回、民主党の大物は岡田副代表だけ。しかも、当初は計4回の来県を予定していたが、他府県への応援のため、うち2回は急きょキャンセルした。25日に2回目の地元入りをする。民主現職の高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=の陣営は「三重は民主党の国会議員が多く、応援弁士に困らないので、特に党本部に応援要請していなかったが、岡田氏のキャンセルは予定外。でも、党本部の方針だからやむを得ない」という。
一方、自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=の陣営も、党三役と現職閣僚の来県は中川昭一政調会長と柳沢伯夫厚生労働相だけだが、共に小野崎氏とは別行動だった。他は25日に谷垣禎一・前財務相らが伊勢市入りする程度だ。同陣営では「公募の新人らしいイメージ選挙に努めており、あえて大物に応援要請しなかった」と強調する。
また、共産新人の中野武史氏(33)の応援も、公示日の石井郁子・同党副委員長以外にない。大嶽隆司選対本部長は「もっと多くの人が来てくれればいいが、党幹部はテレビ出演なども多く、仕方ない」と話した。
党首が唯一、来県する公明党は、三重選挙区に候補者を擁立せず、比例代表に全力を挙げる。杉之内昭二・同党県本部代表は「無理だと言われたが強く要請して、代表の来県が決まった。終盤の雰囲気を盛り上げたい」としている。【田中功一】
〔三重版〕
毎日新聞 2007年7月25日
293
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:27:19
参院選終盤情勢世論調査 高い関心持続
「投票行く」92% 支持政党は民主30.1% 自民24.4% 讀賣愛知
読売新聞社が実施した参院選終盤情勢世論調査で、参院選への関心が「ある」と答えた人は79%、投票に「必ず行く」「なるべく行くつもり」と答えた人は計92%で、14〜16日に実施した調査とほぼ変わらず、前回の参院選(2004年)に比べていずれも高い水準を維持していることが分かった。
投票に行くかどうかについては、「必ず行く」「なるべく行くつもり」を合わせて92%に上り、前回(93%)とほぼ同じで、04年参院選を5ポイント上回っている。
支持政党別では、「必ず行く」と答えた人は、共産党93%、公明党78%、民主党77%、社民党76%、自民党69%の順。支持政党がないと答えた人で「必ず行く」という人は54%だった。
選挙への関心は、「大いにある」「多少はある」を合わせて79%となり、前回より2ポイント減少したものの、04年参院選の64%を15ポイント上回り、依然として高い。年代別では、「ある」とした人が50歳代以上で80%を超えたものの、40歳代が74%、30歳代68%、20歳代55%と、次第に低くなっている。
支持政党は、自民党支持24・4%、民主党支持30・1%でいずれも大きな変化はなく、ほかの主な政党の支持率は公明党5・7%、共産党3・5%、社民党1・5%だった。
男女別では、男性は民主党支持37・5%、自民党が27・0%となっている。女性は民主党25・9%、自民党22・9%の順で、その差が前回(0・2ポイント差)より広がった。年代別では、前回と同様、20歳代から60歳代までで民主党支持が自民党支持を上回っている。
安倍内閣を「支持する」と答えたのは25・1%で、前回調査(24・5%)とほぼ変わらず、「支持しない」は49・6%で、前回より2・0ポイント減少した。年代別では、「支持する」と「支持しない」が同数だった70歳以上を除いて「支持しない」が多かった。
(2007年7月26日 読売新聞)
294
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:27:55
激戦ルポ民主党・大塚候補〈5〉
演説や集会、くまなく 楽観気分引き締め 讀賣愛知
道行く車に手を振る大塚候補
「政府は皆さんの大切な税金や社会保険料を自分たちのものだと勘違いして、無駄遣いを続けている」。25日朝、春日井市のJR高蔵寺駅前で、民主党現職の大塚耕平(47)は声を張り上げた。流れる汗をぬぐおうともせず、「政権交代は民主党のためではない。皆さんのためだ。一度我々に任せてください」と通勤客らに訴えた。
日銀出身で経済政策に精通している大塚は、年金記録漏れ問題への批判など、財政問題を中心に主張を続けている。自身も「年金をはじめ、反応はいい」と、手応えを感じている。
大塚を支えるのは、約50万人の組合員を抱える連合愛知だ。組織の約8割が大塚を支援し、組合員が交代で事務所に詰めて連絡作業をこなしたり、演説会場の設営やビラ配りを取り仕切ったりしている。毎日2、3か所で行われる個人演説会には、地域代表や組合員が詰めかける。
大塚も、より知名度を上げようと、県内の全市町村で個人演説会や集会を開くことを目標に掲げ、25日には、あと音羽町を残すだけに迫った。
しかし、陣営では、年金記録漏れ問題や赤城農相の事務所費問題などで、「民主に追い風が吹いている」と、支援者らの間に楽観ムードが漂い始めたことに、神経をとがらせている。
「期日前投票に行った方は手を挙げてください」。24日夕、安城市で開かれた個人演説会で、大塚の選対本部長を務める衆院議員の古川元久が壇上から問いかけると、来場した約400人の6割ほどの手が挙がった。「では、大塚さんが勝つと思う方」。今度は、8割ほどの手が挙がった。
表情を変えた古川は「それが一番怖いんです。大塚が当選するのには70万票必要です。まだまだ足りません。投票を済ませたと安心せず、周囲にも呼びかけてください」と声を張り上げた。
25日に大塚と街頭に立った民主党県議の金沢利夫も「報道で大塚優勢と伝えられたことで、最近『大塚さんは大丈夫なんでしょ』とよく言われる。よくない傾向だ」と顔をしかめた。
大塚は「有権者のほとんどは、私の顔も見たことがないという人。愛知は厳しい選挙区だということを忘れてはいけない」と、表情を引き締めた。
(文中敬称略)
(2007年7月26日 読売新聞)
295
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:29:42
「必ず投票に行く」74%
参院選終盤情勢本社調査 讀賣愛知
読売新聞社が23日から25日にかけて実施した参院選の世論調査で、29日の投票に「必ず行く」、選挙に「大いに関心がある」と答えた県内の有権者の割合が、ともに14日から16日に実施した前回調査時を上回っていることが分かった。三重選挙区(改選数1)には自民、民主、共産の3候補が立候補、最終盤に向けて舌戦を繰り広げているが、有権者の関心の高まりが、投票行動にどう反映されるかが注目される。
今回の選挙に「大いに関心がある」と答えたのは56%で、前回調査の47%から9ポイント上がった。
関心が「あまりない」「全くない」との回答は計26%で、前回調査時とほぼ同じだった。
衆院選挙区別で「大いにある」との回答が最も多かったのは県南部の5区で、6割を超えた。それ以外の選挙区でも、いずれも5割を超えている。
年代別では、70歳代以上の65%が「大いに関心がある」、50歳代より上の年代で6割を超える一方で、20〜30歳代では、依然として低くなっている。男女別では男が61%、女が52%となり、ともに前回調査を上回った。
支持政党別でみると、自民党支持者、民主党支持者ともに67%台に上がった。特に前回調査時に半数以下だった自民党支持者では18ポイントの上昇となっている。
投票に「必ず行く」と答えたのは74%で、前回調査時より5ポイント近く上がった。
選挙への関心度が「大いにある」と答えた有権者のうち、「必ず行く」と答えたのは90%と前回調査時と変わらなかったが、「多少ある」と答えた人は8割近くに達し、約18ポイント上昇した。年代別では、60歳代の9割近くが「必ず行く」と答えたのをはじめ、70歳代以上でも84%となるなど、ほぼ全体的に上がる傾向がみられた。男女別でも、それぞれ上昇している。
選挙に対して「大いに関心がある」、投票に「必ず行く」とした回答が前回の調査時を上回ったことが、投票率にどう影響するかが注目される。
安倍内閣の支持率は33%と、前回の調査時より5ポイント近く上昇。一方で、「支持しない」も4ポイント上がり、50%に達した。
支持政党別では、自民党支持層の支持率が77%で8ポイント近く上がった。「支持政党なし」と答えた有権者では、支持が15%だったのに対し、60%が不支持と回答した。
年代別では、70歳代以上の支持率が8ポイント近く上がって46%となったが、不支持も35%と、前回調査時を2ポイント上回る結果となった。
政党支持率では、民主が31%で前回調査時から3ポイント余り上昇、自民も29%で2ポイント近く上がった。公明は4%、共産は2%で、「支持政党なし」と答えたのは27%だった。
衆院小選挙区別では、1区で自民が民主を上回ったが、2〜5区では民主がやや上回っている。
調査は、23日から25日にかけて県内の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施。有権者在住が判明した世帯662件のうち、418人から回答を得た(回答率63・1%)。
(2007年7月26日 読売新聞)
296
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:46:02
【参院選2007 愛知ニュース】
自・民・民を公が追う混戦 終盤情勢世論調査
2007年7月26日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007072602035971.html
参院選の終盤情勢を探るため、中日新聞社が実施した世論調査結果によると、愛知選挙区(改選数3)では自民現職の鈴木と民主現職の大塚、民主新人の谷岡がほぼ横一線で競り合い、公明現職の山本が追う混戦模様。ただ、まだ誰に投票するかを決めていない人が4割おり、情勢は流動的だ。比例代表では、民主が前回調査時より支持を広げ、自民の2倍に達する勢いとなっている。(愛知県政・参院選取材班)
【選挙区情勢】
鈴木は自民支持層の六割近くを固めた。地盤の三河地方のほか、中盤は出遅れていた名古屋市中心部にも支持を広げ、県内全域で浸透。特に町村部では他候補を大きく引き離している。農林漁業や管理職、学生などの支持が厚く、六十代以上の高齢世代では他候補に水を開けている。一方、無党派層への浸透は少なく、投票理由は「支持政党だから」が七割で最も多い。
連合愛知などの組織票が厚い大塚は民主支持層の四割を固め、社民支持層の二割、無党派層の一割強を取り込む。支援を受けるトヨタ系労組の勢力が強い西三河地方では順調に伸び、同地方が地盤の鈴木を抜いてトップに。管理職や事務・技術職の支持が厚く、年齢層では全世代から満遍なく支持を集める。
谷岡は民主支持層の三割近くを固めつつあるほか無党派層や自民、共産支持層も取り込み、中盤よりも大幅に支持を伸ばしている。中でも、無党派層では二割強の支持を集め、他候補を大きくリード。出遅れていた名古屋市周辺や尾張全域で支持を広げ、二十、三十代の伸びが大きい。
投票理由は「年金問題や政治とカネなど今の政治が許せないから」が四割あり、批判票の受け皿になっていることがうかがえる。
山本は公明支持層の九割近くを固めている。しかし、連立を組む自民支持層からは中盤とほぼ同じ一割未満しか取り込めておらず、依然として選挙協力の成果が十分には出ていない。東三河地方では支持を広げつつあるが、名古屋市やその周辺で伸び悩んでいる。一方で、女性の支持は二割近くで鈴木と拮抗(きっこう)、民主の二候補をリードしている。
八田は、共産支持層が前回の九割から七割強に減少する一方、無党派層は公明、自民の候補より多い一割強を取り込み、追い上げている。年齢層では四十代以上で支持を伸ばしているほか、名古屋市周辺でも浸透しつつある。
平山は社民支持層の六割近くを固めた。七十歳以上の高齢世代で若干、支持を伸ばしているが、若年層を取り込めておらず、厳しい戦い。
柘植、兵藤、荒川は中盤以降も支持が広がっていない。
【比例代表の投票先】
比例代表でどの政党(候補を含む)に投票するかを「決めている」は52%。「だいたい決めている」を足すと計65%となり、中盤調査に比べて8ポイント上昇した。
投票する政党では、民主が34%で7ポイント上昇。自民は17%で2ポイントの伸び。民主が政党支持率(自民24%、民主20%)を覆し、自民の倍の人気を集めている。次いで公明、共産、社民の順。
投票先の決定理由は、「年金問題や政治とカネなど今の政治が許せないから」が30%で最も多い。「自分の支持する政党が公認、推薦しているから」の29%をわずかながら上回った。
支持政党別では、民主が支持層の八割強を固めた。自民は支持層の六割を固めたが、二割強が民主に流れた。“最大勢力”の無党派層は、五割が民主で他を圧倒する。
年代別では、民主が二十−六十代で自民を上回り、自民は七十歳以上で民主を上回る。地域別では民主が全地域で優勢。
(文中、候補者は名字のみで敬称略。グラフと文中の数字は四捨五入のため、合計が100%にならないことがある)
◇調査方法 22−24の3日間、県内の有権者に電話調査を実施。コンピューターで無作為に電話番号を発生させ、電話帳に番号を掲載していない人も調査できるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)法で、対象者にかかった1591件のうち、1000人から有効回答を得た。回答率は62・9%。
297
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:46:39
【参院選2007 愛知ニュース】
自公「与党で2議席を」 民主「自公の一角崩す」
2007年7月26日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007072602035973.html
参院選愛知選挙区(改選数三)では二十五日、与野党とも党幹部らが続々と愛知入り。自民、公明が「与党で二議席を」と訴えれば、民主は「自公の一角を崩したい」とアピール。選挙戦終盤を迎え、与野党の攻防はいっそう激しさを増してきた。
名古屋市内で開かれた自民現職の鈴木政二候補の総決起集会では、立ち見も含め千六百人がラストスパートへ気勢を上げた。細田博之元官房長官や神田真秋知事が支持を呼び掛けた後、鈴木候補は「逆風の中、がむしゃらに走り回っている。温かい支援の心を与えて」と訴え、全員で「ガンバロー」と三唱した。
三議席目をめぐり民主新人の谷岡郁子候補とデッドヒートを繰り広げるとされる公明現職の山本保候補は、プロ野球観戦のドラゴンズファンらでにぎわうナゴヤドーム前で街宣。公示後四度目の愛知入りとなる太田昭宏代表が「景気経済、政治を逆流させてはいけない。何が何でも逆転を」と訴えた。
これに対し谷岡候補が名古屋駅前で開いた街頭演説には、菅直人党代表代行が駆けつけ「日本で(自民のほかに)もう一つの政権担当の形をつくりたい」とアピール。地下街の商店主や買い物客らに支援を呼び掛けた。
共産元職の八田ひろ子候補は、個人演説会で佐々木憲昭衆院議員とともに政策をPR。民主現職の大塚耕平候補は尾張地区、社民新人の平山良平候補は西三河地区を中心にそれぞれ精力的に街頭活動を行った。
298
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:51:25
【参院選2007 岐阜ニュース】
トップ争い焦点 本紙世論調査 終盤情勢
2007年7月26日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/gifu/CK2007072602035959.html
参院選(二十九日投開票)の終盤情勢を探るため、二十二−二十四日に中日新聞社が実施した世論調査。四百人から回答を得た県内の状況を見ると、選挙区では、無所属元職の藤井孝男候補(64)=自民、公明推薦=と民主現職の平田健二候補(63)のトップ争いが続き、共産新人の加藤隆雄候補(58)が追う展開。まだ投票先を決めてない人が四割近くおり、今後、無党派層や有権者の多い都市部の動向が注目されそうだ。「今の政治が許せない」と投票先を選ぶ回答者も多く、保守地盤の厚い県内でも、比例代表は民主がやや優勢となっている。 (藤嶋崇)
■選挙区
藤井候補に平田候補が迫り、加藤候補(58)が追撃する。投票候補者を「まだ決めていない」「分からない・無回答」と答えた人(39・5%)の中では平田候補がやや優勢で、藤井候補が逃げ切ってトップを勝ち取るかが焦点だ。
市町村の規模別では、藤井候補は町村部でリード。有権者十万人以上の市で平田候補が優勢で、十万人未満の市では藤井候補が上を行く。
投票先を決めていない人に「今投票するとしたら」と聞いたところ、全体では平田候補が藤井候補をやや上回ったが、町村部は藤井候補が優位。半数強は依然として「分からない・無回答」だった。
支持政党は、支持政党のない「無党派」が36・9%と最多。この無党派層は現在のところ平田候補がやや有利。しかし、「今投票するとしたら」との質問に対し、42・9%が「分からない・無回答」を選択し、投票日が目前に迫った今の段階でも多くが投票候補者を決めていない。
年代別では、四十代を除き藤井候補が全般に優勢だが、二十代、七十代以上で藤井、平田両候補が接戦。
加藤候補は、共産の四分の三を固め、社民の一部にも浸透するが、他への支持は伸び悩んでいる。
■比例代表
投票する政党、候補者は民主が29・4%で自民の23・9%を上回っている。公明7・4%、共産4・9%、社民2・6%と続き、29・8%が「分からない・無回答」とした。
支持政党を見ると、厚い保守地盤を反映して自民が33・8%と他党を圧倒するが、自民は支持層の六割しか固め切れていない。同じ与党の公明を選ぶ自民支持層は6・7%にとどまり、民主を選ぶ人よりも少ない。一方、民主は支持層の八割強、共産は九割強を固めている。
最大勢力の無党派層の投票先は、民主が圧倒。しかし、一部は社民や新党日本、女性党を選び、「分からない・無回答」が41・7%と、依然として多くを占める情勢だ。
年代別では、二十、四十代で民主が多く、六十代、七十代以上は自民が民主を上回った。
投票先を「まだ決めていない」のは、支持政党別に自民23・9%、民主25・8%、公明32・3%で、無党派層は45・1%。共産は6・3%と少なく、国民新党はゼロだった。
■決定理由
「年金問題や政治とカネなど、今の政治が許せない」−。選挙区、比例代表とも「支持する政党が公認、または推薦」(30%強)に次いで多かった理由がこの不満。今参院選の特徴といえ、選挙区で22・1%、比例代表で24・1%を占めた。
無党派層では「今の政治が許せない」が最多となり、選挙区32・8%、比例代表34・6%と三分の一に至った。
市町村の規模別では、有権者十万人以上の市でこの不満を理由とする人が多かった。比例代表では年代ごとの割合に偏りはなく、どの世代にもこの不満が広がっていることを物語った。職業別では、管理職にこの不満が高かった。
299
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:52:08
【参院選2007 三重ニュース】
高橋候補が依然リード 本社世論調査・終盤情勢
2007年7月26日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/mie/CK2007072602036000.html
二十九日投開票の参院選の終盤情勢を探るため中日新聞社が行った電話世論調査によると、三重選挙区(改選数一)では民主現職の高橋千秋氏(50)=国民新推薦=が依然として優勢で、自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=が追う展開だ。共産新人の中野武史氏(33)は厳しい戦い。誰に投票するか決めていない有権者は、まだ三割以上いる。(参院選取材班)
■選挙区
衆院の小選挙区別では十八−二十日に行った前回調査時と変わらず、五区すべてで高橋氏がリード。津市や伊賀市などの1区、松阪市などの4区では小野崎氏を突き放した。小野崎氏も四日市市や桑名市などの3区でやや巻き返した。中野氏は四日市市や県南部の5区で支持が目立つ。
高橋氏は自民、共産の各支持層も取り込んでいる。民主支持層の八割近く、無党派層の四割を固め、男女問わず、全年代で優位に立つ。小野崎氏は公明支持層の反応はいいが、自民支持層と無党派層が伸び悩む。二十代と七十歳以上では高橋氏に接近し、男性より女性の支持が目立つ。
投票する候補者を決めていない人は34・8%。自民支持層のうち四割近くが決めておらず、二十代の六割、無党派層の五割も決めていない。
■比例代表
民主や同党の候補者に投票すると答えた人は四割で、二割弱にとどまっている自民の倍以上。前回調査時より差が開き、自民への逆風は弱まっていないもよう。一割未満で公明、共産が続いた。
民主に投票するとした人は民主支持層の九割に加え、自民支持層の二割強。無党派層でも四割を占め一割未満の自民に水をあけた。自民に投票するとした人は自民支持層でも六割弱。年代別では二十代から六十代までで民主が自民を上回り、自民は七十歳以上で民主を上回っただけ。男女とも民主が自民を上回った。
投票する政党などを決めていない人は29・6%。二十代の五割、無党派層の四割、女性も三割強が決めていない。
■決めた時期は?
選挙区で投票する候補者を決めている人に時期を尋ねると六割近くが「当初から」と答えた。しかし「ここ数日」と答えた人も二割以上おり、終盤の戦いや“風”が選挙結果を左右しそうだ=グラフ(上)。
「ここ数日」とした人は二十代の五割弱、三十代の三割と若い世代で目立ち、無党派層でも三割を占めた。「当初から」とした人は二十代から四十代は40%台だが、五十代から上の各年代では60%台だった。
比例代表は「当初から」が六割を超え、選挙区より高かった。「公示日前後」「ここ数日」とも一割余り。
■決めた理由は?
選挙区で投票する候補者を決めた理由は「支持政党の公認・推薦候補だから」が最多だが、前回参院選の46・8%から10ポイント以上も減っている。その代わり「年金問題や政治とカネなど、今の政治が許せない」が三割を超え、政治への怒りが投票行動を決めている。
「今の政治が許せない」とした人の八割が高橋氏を支持。小野崎氏は「候補者の人柄が良さそう」とした人の五割近くの支持を得た。「今の政治が許せない」とした人は無党派層と民主支持層で各四割を占め、自民支持層でも四人に一人に達した。年代別では六十代が四割超と最も高く、政治への不満が高い年代と言えそう。それ以外の年代は「支持政党の公認・推薦候補だから」が最も多かった。比例代表で決めた理由では「支持政党の公認・推薦候補だから」「今の政治が許せない」が31%余でほぼ並んだ。
<調査の方法> 県内の有権者を対象に、22−24日の3日間実施した。コンピューターが無作為に選んだ番号にかけ、有権者に答えてもらうRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式で、対象者616人のうち400人から有効回答を得た。回収率64・9%。
300
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 08:16:22
党首級、北勢で舌戦 終盤戦突入 参院選みえ2007 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070726/news01.htm
参院選は終盤戦に突入し、二十九日の投開票まで残り四日となった。二十五日、公明党の太田昭宏代表や民主党の岡田克也副代表の党首級が県入りし、舌戦を繰り広げた。太田代表は「(連立与党入りして)八年間の実績があり、未来に責任を持つのが公明党。公約実現をしない民主党を勝たせて政治を逆流させてはならない」と民主を痛烈に批判。一方、岡田副代表は「今回の選挙は歴史的な政治の転換点。古い体質の自公政権を替えて、新しい政治を一緒につくっていこう」と政権交代を強力にアピールした。
太田代表は党比例候補の応援のため来県し、午後三時から四日市市民公園で約千五百人(主催者発表)の聴衆を前に街頭演説を行った。太田代表は「政治は何をやるかが大事で、何をしゃべっているかが大事ではない」と述べ、八年間で児童手当の拡充や子育て支援など福祉分野での実績を強調。さらに「景気が回復し、今後は地域や中小企業が元気にならないといけない。庶民や中小企業の立場に立ってきたわが党ではなく、民主党に勝たせて逆戻りさせてはならない」と参院選で勝利し、引き続き自公政権の安定的運営が必要と強調した。
民主党に対しては年金政策で財源や数値を明確に示さず「口先だけ」と非難。比例だけでなく、民主と競り合う愛知県選挙区の候補者への支援も呼び掛けた。
太田代表が会場入りする前に、三重選挙区に出馬の自民候補も駆けつけ、公明比例候補らとともに支持を訴えた。
岡田副代表は午後五時三十分に桑名駅前で街頭演説。集まった約百五十人の聴衆に「今回の選挙は年金やさまざまな問題があるが、一番問われているのは、このまま自公政権に任せていいのかということだ」と話し、自民と公明の連立与党を批判。
定率減税廃止では「二年前、郵政解散の時に小泉首相はサラリーマン増税をしないと言ったが、政府与党は定率減税を廃止し、一兆七千億円の増税を行った。これは選挙公約違反で許しがたい行為だ」と追及。
事務所費の問題では「領収書を付けることがなぜ駄目なのか。不明朗なカネの使い方をしていると言わざるを得ない」と与党の政治姿勢を批判。その上で、「古い政治から新しい政治に変えるため、皆さんの力を貸してほしい」と参院選で過半数を獲得し、政権交代の実現を訴えた。
街頭演説には民主候補や新政みえ県議三人が参加し、支持や協力を求めた。
301
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 10:23:56
07選挙参院選 危機感漂う林業の将来 讀賣静岡
「森林はかけがえのない財産だ」と話す青山さん(16日、浜松市天竜区で)
JR浜松駅から車で約40分、のどかな山村風景が広がる浜松市天竜地区。日替わりで支持を呼びかける声が響く浜松駅前と対照的に、候補者の姿はほとんど見えない。「でも、ここの木々や自然があるから都会の人たちもおいしい水やきれいな空気を享受できる。それは忘れてほしくない」――天竜区船明の天竜森林組合で、青山喜宥(よしひろ)組合長(79)は訴える。
戦後復興期から高度成長期にかけ、「なんでも木材なら売れる、という時代だった」と振り返る。天竜材は色あいや使い勝手の良さからブランド商品となったが、北米産などの外材が市場を席巻するようになり、長期低迷に入った。
「この地域は経済の中心が林業。林業が駄目だと全体が落ち込む」と青山さん。榛村純一・県森林組合連合会長(73)によると、林業収入の最盛期は1980年ごろ。「当時1本切ると13人雇えたのが、今は0・3人」と窮状を訴える。
地球温暖化問題などで森林政策にも注目が集まってきた。県も2006年度から森林税を導入、間伐などに取り組んでいる。しかし、天竜森林組合のある理事は「林業もだめ。主要農業のお茶も安い。公共事業も減った。このままでは地域が崩壊するかもしれない」と危機感を示す。
県森連の政治団体「県林業政治連盟」では、比例選で自民の元林野庁次長、選挙区でも自民候補を推薦。榛村会長は「党派より専門性や職歴が大事」と強調する。天竜区の自民関係者は「『自分たちの暮らしが厳しいのに農相が事務所費などで納得できないことをしている。今回はおきゅうを据える』とあちこちで言われた」と危機感を募らせる。
青山組合長は「非難合戦でなく、各党一緒に林業の将来を考えてほしい」と訴える。
(2007年7月27日 読売新聞)
302
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 10:24:16
激戦ルポ公明党・山本候補〈6〉
蜜月ぶりをアピール 自民の協力がカギ 讀賣愛知
自民党衆院議員と街頭に立つ山本候補(春日井市で)
小牧市・桃花台ニュータウンにあるスーパー前。26日午後、公明党現職の山本保(59)が、「必勝」のはちまき姿で声を振り絞った。
「子育ての応援もする。まだまだやるべきことはたくさんある。どうか私に仕事をさせてください」
演説には同党の北側幹事長も駆けつけ、「三つ目の議席を民主党と競っている。あと一歩の押し上げを」と頭を下げた。
山本と自民党現職、民主党の現職と新人らが3議席を争う愛知を「最重点区」と位置づける公明党は、太田代表が公示後4度も選挙区入りするなど党を挙げての選挙戦を展開している。さらに有名タレントらも続々と応援のマイクを握り、支持母体・創価学会も総力で支援しているが、「勝負を決するのは自民の選挙協力」(公明党県本部幹部)との見方が強い。
「実は昨日の昼、自民党の武部元幹事長から電話がありました。『山本保候補を落としたら、君は東京に来るな』と」。26日、春日井市で山本の応援演説をした地元の自民党衆院議員・丹羽秀樹はこう切り出し、山本と手を取り合って「温かいご支援を」と訴えた。
山本自身も小牧市の演説で、「自民党の県連会長から『今、山本君のために名古屋市内の企業を回っている』と電話があった」と蜜月(みつげつ)ぶりをアピールした。自民党本部からは14日の安倍首相を手始めに、小泉前首相、中川幹事長らが山本を激励に訪れた。
23日夕、津島市で開かれた山本の個人演説会には、地元の自民県議3人が顔をそろえ、約500席のホールに立ち見も出た。「支援団体の幹部に出席を要請した」というベテラン県議の浜田一徳は、「自民党は面白くないけど、山本さんなら応援したいと思う人もいるだろう」との見方を示した。街頭で山本の応援演説をした別の自民県議は「山本さんに万が一のことがあったら、次の衆院選、さらには4年後の県議選もない」と打ち明ける。
これに対し、公明党県本部代表の荒木清寛は「連立8年目で、信頼関係は双方の支持者の間でも、徐々にできてきていると確信している」としたうえで、こう付け加えた。「自公協力がものにならなければ、今回は当選できない。何とかしてみせるという強い決意あるのみだ」(終わり、文中敬称略)
(2007年7月27日 読売新聞)
303
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 00:32:11
参院選終盤 本社情勢調査
2007年07月27日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000707270004
◆木榛葉・牧野氏優勢続く 木部・平賀・土田氏伸び悩む
29日投開票の参院選を前に、朝日新聞社は24、25の両日、静岡選挙区(改選数2)の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて終盤の情勢を探った。序盤と比べ大きな変化はみられず、民主現職の榛葉賀津也氏(40)が依然として優勢で、自民新顔の牧野京夫氏(48)=公明推薦=も安定した支持を得ている。無所属新顔の木部一氏(42)、共産新顔の平賀高成氏(53)、無所属新顔の土田博和氏(57)は伸び悩む。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は6割弱にとどまり、情勢はなお流動的だ。
投票態度を明らかにした人を分析した。
再選を目指す榛葉氏は、街頭演説を重ねて知名度を向上させており、全県的に満遍なく浸透している。民主支持層をほぼ固め、無党派層の半数を取り込む。
事務・技術職層や製造・サービス従事者層の6割前後に加え、自営業者層の支持も厚い。30代〜60代の各年代で半数以上から支持を得ている。投票する際の判断材料として、年金問題を「大いに重視する」層の6割に支持を受ける。
4期務めて引退する竹山裕氏に代わって立った牧野氏は、自民支持層の7割をまとめ、推薦を受ける公明支持層の支持も高い。70歳以上の4割から支持を受け、農林漁業者層の支持も厚い。
半面、20代と30代の支持はともに2割に届かず、無党派層の支持も1割にとどまる。都市部の遊説などで知名度アップを目指す。投票する際に年金問題を「重視しない」層の4割から支持を受ける。
「脱政党」を掲げる木部氏は、地元の県東部で比較的高い支持を集めている。一日中同じ場所に立って演説する独自の手法を展開し、30代の支持はやや上向いている。しかし、頼みの無党派層の支持は1割強で、勢いが見られない。
平賀氏は、共産支持層をほぼ固めたが、無党派層などへの広がりが見られない。主に都市部を中心に遊説して支持拡大を目指しているが、20代の支持が上向き、県中・東部の一部で比較的高い支持があるくらいで、苦戦している。
医師の土田氏は、白衣姿での遊説や支援者回りなどで支持拡大に懸命だが、出遅れを盛り返せていない。20代や無党派層の支持は上向きだが、十分ではない。地域別では地元の県東部のほかに広がりが見られず、伸び悩んでいる。
《調査方法》24、25の両日、県内の有権者に対し「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1456件で、そのうち1013人から有効回答を得た。回答率は70%。
304
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 00:33:56
地方格差 「深刻」県内は6割
2007年07月27日 朝日岐阜
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000707270003
朝日新聞社が24、25の両日実施した選挙情勢調査と同時に行った世論調査によると、県内では、大都市と地方の格差について、「深刻な問題だ」と答えた人は60%、「それほどではない」と答えた人は31%だった。
20代では、深刻と答えた人を、それほどでもないと答えた人がわずかに上回ったのに対し、その他の年代では深刻と答えた人が多く、60代では、深刻と答えた人が7割にのぼった。業種別では、自営業者層や農林漁業者層で、深刻と答える人が7割を超した。
深刻と答えた人は、自民支持層で63%、民主支持層で69%、無党派層で53%。それほどではないと答えた人は、自民支持層で33%、民主支持層で22%、無党派層で34%だった。
305
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:23:16
参院選みえ2007 終盤情勢 高橋氏、圧勝視野に 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070727/news01.htm
参院選は二十九日の投票日まで残すところあと三日となった。三重選挙区(改選数一)は民主現職で三選を目指す高橋千秋(50)=国民新推薦=と共産新人の中野武史(33)、自民新人の小野崎耕平(37)=公明推薦=の三氏が出馬。高橋氏が支持母体の連合など組織票を手堅くまとめ、序盤戦からのリードを保ち優勢に展開。年金問題などでの民主への追い風を武器に、無党派層への支持取り込みで衆院全5区で勝つ圧勝も視野に入れる。小野崎氏は組織態勢の出遅れや知名度不足に加え、自民への逆風で無党派層への支持が伸びず。最終盤で巻き返しを図り、追い上げに懸命。中野氏は支持層を固めつつも、「二大政党化」が進む中で、自民への批判の大半を民主が吸収。票が伸び悩み、厳しい戦い。最終盤を迎え、情勢を追った。
高橋陣営は「(圧勝した三年前の)前回選以上に反応がいい」(民主党国会議員)と民主への追い風に手応え。特に高齢化が進む南部では年金問題に関心が高いこともあって、反応は予想以上とする。六年前の小泉旋風の逆風をしのいだ組織力に加え、無党派層からの支持アップを受け、全5区制覇も視野に入れる。
ただ「楽勝ムード」での組織の緩みを警戒。終盤にかけ選対では「一人もう一度行動」を掲げ、労組や後援会、議員組織などに再度、支持拡大運動を要請。さらに無党派層が鍵を握るだけに、投票率の低下を懸念。棄権防止も訴え、最後の締め直しを図る。
小野崎陣営は、終盤にかけて衆院議員、県議らで再度、支持者や企業・団体への電話作戦、あいさつ回りで支持呼び掛けを行い、票の掘り起こしに必死。旧2区に影響のある田村元・元衆院議員が県議や業界団体にハッパを掛けるが、組織力の低下や議員、地域に濃淡があり、一丸となった組織戦ができていない状況。
「今まで以上にやっているが、支持が広がらない。安倍内閣の不人気が悪い」(県連幹部)など、厳しい逆風になすすべがないとの声も。頼みの公明は、小野崎氏と比例候補が連動して小まめに集会を行うなど自公連携を強めるが、「自民自体がまとまり、票を出さないと」(公明党県幹部)との意見も。最終盤へ向け総力戦で臨めるかが鍵となる。
中野陣営は、四月の統一地方選で躍進した勢いに乗り、前回選の六万以上の票獲得を狙う。が、年金など自民への逆風が民主への追い風となり、埋没の傾向も否めず、苦戦を強いられている。「護憲政党」など両党との違いを鮮明に出し、民主へ流れる無党派層の支持をどこまで取り込めるか。
306
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 10:40:18
【比例の戦い】(上)自民党
2007/07/26 静岡
http://www.shizushin.com/feature/saninsen/kikakuitiran/kikaku1/20070724073338.htm
組織力かけ競い合い
投開票が29日に迫った参院選は、県内でも静岡選挙区(改選数2)とともに、比例区も熱い戦いが繰り広げられている。全国でも名の知れた候補が遊説で訪れたり、各種団体も推薦候補の支援に全力を挙げる。本県を重点区に据える政党候補もあり、支持獲得に躍起だ。
公示8日目の19日朝。再選を目指す自民党の比例代表候補(58)がJR浜松駅に降り立った。駅前の街頭演説会場に急ぐ間も、携帯電話で陣営と連絡を取り合う慌ただしさ。元国際政治学者でテレビ討論への出演も多いこの候補は6年前、158万票で比例トップ当選を果たした。
「党の参院政審会長として年金問題の法案をまとめた。安倍首相にも、はっきりものが言える自分のような存在が自民党には必要だ」。街頭演説を始めると、たちまち人垣ができ、マイクを握る手にも力が入った。演説を終えると、「全国を回ると、自民への逆風は予想以上」と危機感を口にし、浜松市内を1時間、選挙カーで回った後、急ぎ足で愛知県へ向かった。特定の団体の支援を受けず、全国行脚を続けるこの候補は23日にも静岡市を訪れ、街頭演説を行った。
比例区で自民党は現職13人、新人20人、元職2人の計35人が立候補している。参院選比例代表は候補者名と政党名のどちらでも投票できる非拘束名簿式になって3回目の選挙となる。候補者個人の得票数の多い順に当選者が決まる仕組みのため、候補者を抱える各種団体の競い合いがし烈を極めている。党の職域支部幹部からは「組織の力量が問われる。選挙区候補よりも比例代表候補を優先したい」との本音も漏れる。
特に知名度不足の新人を抱える団体は必死だ。党職域支部の1つの県看護連盟もくせい会支部は看護学の元大学教授(48)の名前の売り込みに懸命。白松万里子支部長は「各施設ごとに浸透を図り、県内で1万票を出したい」と力を込める。元国交省事務次官(59)を支援する県建設業協会は「業界全体の改革を進める上でも、建設行政に精通した人材が必要」(事務局)と引き締めにかかる。
県医師連盟支部が支援する厚労副大臣(55)は昨年から14回、県内入りし、講演会や地域ごとの決起大会を開いた。6年前にこの候補が県内で得た票は全国の各医師連盟支部の中で下から4番目。都道府県間の競争もあって、今回は上位3位以内を目指す。篠原彰副支部長は「医師不足が深刻化し、医師も今回は非常に大事な選挙としてとらえている」と強調する。
自民党は年金問題などで厳しい選挙戦を強いられている。県連は「比例代表は選挙区と連携したきめ細かな活動で底上げを狙う」(堀江龍一県連幹事長)戦略。ただ、選挙区が党内で2候補を立てた3年前の前回に比べて競い合いに欠け、これが比例区にどう影響するのか懸念する見方も県連内にはある。
307
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 10:41:07
【比例の戦い】(中)民主党
2007/07/26 静岡
http://www.shizushin.com/feature/saninsen/kikakuitiran/kikaku1/20070725074014.htm
候補者名浸透に躍起
「比例候補の名前がかすんで、政党名を書く有権者が増えるのではないか。痛しかゆしのところがある」。自民、民主が過半数をめぐる対決色を強める参院選。産業組織別の民主党候補を抱える連合静岡の幹部はこんなジレンマを口にした。
比例区は政党名、候補者名のどちらでも投票できる上に、候補の得票順に当選が決まる非拘束名簿式。世論調査などで民主の優勢が伝えられるが、「とは言え、候補者名を投票用紙に書いてもらわなければ当選はおぼつかない」と労組幹部は危機感を募らせている。
18日の連合静岡執行委員会。平野哲司会長は「比例候補の浸透が良くない」と分析し、「頻繁に名前が出るのは選挙区候補だけ。選挙区とセットで売り込まなければ駄目だ」と加盟労組役員に強く求めた。
連合の産別候補は今回7人。3年前の前回選は候補者による得票が組合員全体の数%にとどまった産別候補もあった。連合静岡は「動いた分しか票は出ない」と追い込みにハッパを掛けるが、「毎日のように産別の本部から指示があり、正直言ってきつい」(浜松市内の労組)との悲鳴も。
自前候補をもたない労組には比例候補から盛んなアプローチがある。「厳しいんですよ。よろしくお願いします」。台風一過の今月半ばの三連休明け。静岡市に本部がある労組に1本の電話が入った。衆院11期を務め、大臣経験もある同党のベテラン元議員(72)。前回の衆院選で落選し、参院比例区にくら替えした本人だった。
この候補が突然訪ねてきたのは約3カ月前。労組幹部は「地元の付き合いもあるので、連合の比例候補の支援を決めている」と断ったが、「いろいろ地元ではあるだろうが、ぜひ頼む」とポスターとビラを託した。
この労組へは自治労関係者も社民党幹事長の現職候補(63)の推薦を「ぜひお願いしたい」と何度も足を運んできていた。社民党の支援要請はここ数年なかったこと。幹部は「静岡選挙区は激戦ムードではないが、比例区の戦いは熱い」と語る。
民主党の比例候補は現職8人、新人26人、元職1人の35人。各候補は支援団体や国会議員のつてをたどり、県内で入り乱れる。元日本青年会議所会頭の新人候補(41)は18日、県内を東から西に行脚し、静岡市内の繁華街などで名前を懸命に連呼した。
静岡市内に選対本部を設けた新人候補(40)もいる。陣営は19日夜開いた選対会議で情勢を分析した。「組織をバックに持つ12、3人の当選は決まり。これ以外の得票が7―9万前後の候補が団子状態になっている。ここを突き抜けなければならない」。この陣営は民主公認候補ながら、党県連や連合静岡とは一線を画した戦いを進める。
308
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 10:41:33
【比例の戦い】(下)公明党、野党各党
2007/07/26 静岡
http://www.shizushin.com/feature/saninsen/kikakuitiran/kikaku1/20070726073634.htm
重点候補支援に全力
「自民党と連立を組み、公明党が提案、実現した政策は250まできた」。御殿場市内で23日、公明党青年局長を務める比例代表の現職候補(38)は支持者に、与党の政策実行力と存在意義を強調した。
この現職候補は静岡県が重点地区の1つ。昨年秋から県内各地で時局講演会などを重ね、知名度アップに努めてきた。公示後は他の重点地区の東京、山梨、沖縄遊説の合間を縫い、計4日間、県内の西部から伊豆へと街宣活動に奔走する。
公明党県本部は県内の比例得票目標を過去最高の27万票に設定。静岡選挙区に候補を立てない代わりに、自民党の新人候補を推薦した。公明党県本部幹部は「支持者に比例候補への投票をお願いする際、選挙区の推薦候補の名前も伝えている。推薦した以上、誠意を持って20万票以上の協力をする」と具体的数字を挙げる。公明も得票目標の達成には、自民党からの数万票の上乗せが必要。「選挙協力に見合った比例候補の応援を自民党にしてもらわないと困る」と同党県本部幹部は言い切る。
一方の自民党県連。幹部は「公明党側から自民党の国会議員に支援の要請があり、個別の交渉で対処してもらうことになっている」としながらも、自民、民主の過半数をめぐる激しい選挙戦で選挙協力の難しさも指摘する。
共産党県委員会は、東海・北陸・信越9県と京都府の重点候補の党参院国対委員長の現職候補(49)の支援に力を入れる。静岡県は京都府や愛知、長野県とともに党員が多い「大票田の1つ」(松下功県委員長)で、選挙区と同じ20万票以上を目指す。党員を動員して票固めに努めているが、「それでも目標までは距離がある」(同)のが実情。
4回連続で静岡選挙区の独自候補擁立を断念した社民党県連合は、比例区の東海ブロックの重点候補として福祉団体役員(56)の当選を目指す。幹部は「民間の障害者団体の間で浸透してきている」としながらも、当選に必要な県内13万票余りの得票目標は「憲法問題も争点に隠れ、達成は大変厳しい」と言う。
新党日本の代表が本県入りするなど、このほかの政党や諸派も県内で選挙カーを走らせ、支持を訴えている。
309
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:10:39
参院選愛知選挙区 民主2、自民1議席
投票率59.12% 前回比4.57ポイント上昇 讀賣愛知
豊橋市総合体育館で行われた開票作業
主要政党の公認候補を中心に9人による激戦となった参院選愛知選挙区(改選数3)は、29日の投開票の結果、民主党現職の大塚耕平さん(47)と、自民党現職の鈴木政二さん(59)、民主党新人の谷岡郁子さん(53)(国民新党推薦)が他候補を振り切り、当選を決めた。民主党は前回2004年の参院選に続いての2議席を獲得し、愛知での同党の強さを改めて示した。3選を目指した公明党現職の山本保さん(59)は、与党協力による自民党の支援も受けたが届かなかった。共産党元議員の八田ひろ子さん(61)、社民党新人の平山良平さん(59)は政権の行方をかけた「与党対民主」の構図の中で埋没し、支持を広げることができなかった。投票率は59・12%で、04年(54・55%)を4・57ポイント上回った。
<投票率>
愛知選挙区の投票率は59・12%で、2004年の前回参院選(54・55%)を4・57ポイント上回った。戦後21回の参院選では上から12番目の投票率だった。
自衛隊のイラク派遣や景気回復などが争点になった前回に対し、今回は年金記録漏れや「政治とカネ」の問題などで有権者の関心が高まり、このことが反映した。戦後最低の39・08%を記録した95年のように、統一地方選と参院選が同じ年に行われる12年に1度の「亥年(いどし)」は落ち込む傾向にあるが、今回は「亥年のジンクス」を打ち破った。
男女別では、男性59・31%、女性58・92%。地域別では全体的に三河地方の投票率が高く、最高は豊根村の78・71%。設楽町78・01%、東栄町74・17%と続いた。また、市部でも豊田市(69・84%)、新城市(69・27%)、知立市(65・87%)などが目立った。
一方、最低は名古屋市中区の47・57%。すべての区で前回を上回ったが、全体で54・26%にとどまり、県平均を4・86ポイント下回った。また、名古屋市以外の市で一番低かったのは一宮市の56・32%だった。
期日前投票をしたのは61万6565人で、前回より約22万2600人増えた。
(2007年7月30日 読売新聞)
310
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:12:53
民主・高橋さん3選 参院選三重選挙区
実績を訴え、幅広い支持高橋さん 讀賣三重
早々と当選が決まり、バンザイをして喜ぶ高橋さん(29日午後8時24分、津市の事務所で)=府川勝美撮影
29日に投開票が行われた参院選三重選挙区(改選数1)は、民主党現職の高橋千秋さん(50)(国民新党推薦)が幅広い支持を集めて3選を果たした。自民党新人の小野崎耕平さん(37)(公明推薦)、共産党新人の中野武史さん(33)は、懸命に追い上げたが、及ばなかった。三重選挙区は、過半数議席の確保をめぐる与野党攻防のカギを握る、全国29の「1人区」の一つ。自民が議席を奪還できるかどうかが注目されたが、2期7年の実績を強調する高橋さんが、連合三重や民主系県議らの全面的な支援を受けて、終始、優位に戦いを進めた。小野崎さんは、自民党の初の公募候補として若さと清新さをアピールしたが、党に対する逆風の影響もあり、思うように支持を広げられなかった。中野さんは、自民・民主とも違う独自性を訴えたが、議席には届かなかった。投票率は60・58%(男60・75%、女60・42%)で、3年前の前回参院選を1・70ポイント下回った。
現職としての知名度と強固な支援態勢を後ろ盾に、有利に戦いを進めてきた高橋さんが、幅広い層からの支持を集めて3選を勝ち取った。
当選が伝えられると、津市安東町の事務所は歓声と拍手に包まれた。握手を求められ、もみくちゃになった高橋さんは、17日間の選挙戦で真っ黒に日焼けした顔に満面の笑みを浮かべながら、支持者らと喜びを分かち合っていた。
県連代表を務め、今回初めて党公認で選挙戦に臨んだ。事実上、民主と自民との戦いの中、当初、陣営が警戒したのは、自民・小野崎さんが前面に打ち出した若さと、小野崎さんを推薦する公明の有力な組織票だった。
しかし、「『三重民主の顔』を落とすことがあってはならない」と、党と連合三重、民主・連合系県議会会派「新政みえ」がスクラムを組み、自民の追随を許さなかった。
高橋さんは選挙戦で、年金の記録漏れ問題や強引な国会運営などを巡る政府与党を批判し、政権交代の必要性を強調。一方、県内各地で、現場が抱える様々な問題を国会で取り上げるなどしたと実績を訴え、無党派層にも共感を広げた。
さらに、4月の県議選で「新政みえ」のメンバーが、自民の支持層が多い県南部で新たに誕生するなど、党の支持基盤がより拡大したことも、安定した戦いにつながった。
(2007年7月29日 読売新聞)
311
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:13:15
若さ清新さ前面も逆風 自民 小野崎さん深々頭下げる 讀賣三重
記者会見で頭を下げる小野崎さん(29日午後10時5分、津市の事務所で)
敗戦が決まった小野崎さんは、津市安東町の事務所に集まった支持者らを前に、「ご支援ありがとうございました」と深々と頭を下げた。党の公募で選ばれ、若さと清新なイメージ、専門性を前面に出して戦ったが、民主の分厚い壁を破ることはできなかった。
米ハーバード大大学院で医療政策などを研究した経歴を持つ小野崎さんは、選挙戦で「年金、介護、医療、福祉の専門家」としての一面を強調。若い母親やサラリーマン層にも、「子育て世代の代表」として浸透を図り、「自民党のにおいがしない」と民主陣営を警戒させてきた。
早い段階で公明が推薦を決め、陣営では「組織を固め、無党派層で上積みを」との戦略を立てた。しかし、6月下旬、年金の記録漏れ問題を巡り、川崎二郎前厚労相が党県連会長や選対本部長を辞任。態勢の立て直しを迫られ、公示直前からつまずいた。
劣勢が伝えられる中、懸命に追い上げた小野崎さんだが、全国的な自民への逆風は最後までやまず、支持は広がらなかった。
(2007年7月29日 読売新聞)
312
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:40:50
高橋氏圧勝3選 全5区を制覇 小野崎氏に20万票差 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070730/news01.htm
【当選確実の報を受け、万歳三唱する高橋氏(中央)ら=津市安東町の選挙事務所で】
安倍政権発足後初の大型選挙で、今年の政治決戦の「天王山」となる第二十一回参院選は二十九日、県内で一斉に投票が行われ、二十九市町で即日開票された。現職と新人の三人が争った三重選挙区(改選数一)では、民主党現職の高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が、自民党新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=を約二十万票離す、大差で破り、三選を果たした。共産党新人の中野武史氏(33)は及ばなかった。
今回の選挙は、記録不備問題に端を発する年金問題や「政治とカネ」の問題などを争点に、与野党が参院での過半数を目指して激突。県内では議席死守を図る民主に対し、自民が三年前に空白となった議席を奪還するのか、共産が地方選の勢いを背景に躍進するのかが注目された。
高橋氏は四度目の戦いとなるが、六年前の無所属での出馬から民主党入りして臨んだ初の選挙。県連としては非改選一議席と合わせ、参院全二議席を確保した。
選挙態勢は同党最大の支援組織の連合三重が擁立した経緯から、連合が「組織内候補同然」(千田喜久治会長)に全面支援。岡田克也元代表をはじめ同党衆院議員や芝博一参院議員、新政みえ県議らと連携し、細かく支持を広げていった。また、出身の農協や、郵政民営化で自民を離脱した特定郵便局長OBの政治団体「大樹県支部」から推薦を得るなど、保守系組織も一定取り込んだ。
さらに年金問題などでの民主党への追い風を受け、無党派層からの大幅な支持を得たのが大きい。従来民主支持層が強かった北勢だけでなく、過疎高齢化が進み、年金への不安も高い「保守王国」の4、5区でも勢いに乗った。特にこれまで勝てなかった5区で自民候補の票を上回り、全五区制覇を果たした。市町別で得票を下回ったのは南伊勢町だけで、大量得票で三選を飾った。
小野崎氏は、斎藤十朗元参院議長の引退以降、前回選から空席となっている参院議席の奪還に向け、自民党県連が昨年四月に初の公募で擁立。新人候補のため知名度アップを目指し、一年前から毎日街頭に立ち、コツコツと支持を集めてきた。
組織態勢は衆院議員を中心に各選挙区ごとに戦略を練り、得票を競い合う「分権方式」で戦いを展開。ただその方式を導入した川崎二郎元厚労相が公示直前の六月末に会長を辞任するなど、組織内に混乱も生じ、足並みがそろわなかった。
また、年金問題や閣僚の失言などで党中央に逆風が吹き荒れ、小野崎氏の若さや清新さを前面に出し、無党派層への支持浸透を図りたいとした当初の県連の思惑は外れ、「公募候補者」を生かしきれなかった。最終的に比例との「バーター」も展開し、強固な支持基盤を持つ公明党の支援に期待したが、自前の組織が崩れる中で、高橋氏を攻めきれるまでに至らなかった。
中野氏は、平成十五年四月の県議選鈴鹿選挙区、十六年夏の参院選、十七年九月の衆院選2区に次ぐ、四回目の挑戦。四月の県議選で、四年前に失った津と四日市の二議席が復活した勢いで、前回獲得した以上の得票の上積みを狙った。自民・民主の「二大政党化」の流れが進む中で、自民への批判票の多くが民主へ流れたこともあり、届かなかった。
313
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:41:47
早々の吉報に歓喜 高橋氏「与野党逆転も」 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070730/news02.htm
やったぁー。午後八時二十分、高橋千秋氏の「当確」の一報が早々と伝えられると、津市安東町の同氏選挙事務所に詰め掛けていた支援者らは、待ってましたとばかりに、大きな拍手と歓声で喜びを爆発させた。
妻の礼子さんと姿を現した高橋氏は、集まった支援者や選挙を支えたスタッフらの「おめでとう」という祝福の声に応えるように、手を上げながら登壇。集まった全員と一緒に、両手を高々と上げて万歳を三唱し、三選の喜びをかみしめた。
支援者から花束を受け取った高橋氏はマイクを手にし、「本当にありがとうございました。皆が一丸となって戦ってくれた」と、当選の喜びを語った上で「与野党逆転が達せそう。国民の声を生かす時がやってくる。三重を、日本を変えていくために、六年間、全力を挙げて頑張ります」と、選挙戦で真っ黒に日焼けした顔に満面の笑みをたたえながら、力強く三期目の抱負を語った。
来賓には、民主党の岡田克也・元代表や中井洽、中川正春、森本哲生の各衆院議員、芝博一参院議員らが駆けつけた。岡田衆院議員は「三重の隅々を回り、一人一人の話に耳を傾けた選挙戦は、政治家として意義のある戦いだった。県民の意思をしっかりと生かして、頑張ってほしい」と、三期目へのさらなる活躍に期待を寄せた。
新政みえの県議会議員や、四日市市、津市、伊賀市、尾鷲市などの県内各地の首長、連合三重傘下の労組関係者らが次々と詰め掛け、高橋氏と固い握手を交わして、勝利を喜び合っていた。
314
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:42:37
気持ちは変わらない 小野崎氏「逆風も宿命」 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070730/news04.htm
【敗戦の弁を語る小野崎氏=29日午後10時ごろ、津市安東町楠ノ木の選挙事務所で】
午後八時半ごろ、高橋千秋氏の当選確実の一報が入ると、津市安東町楠ノ木の小野崎耕平氏の選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。
小野崎氏は午後十時ごろ、妻・惠理子さんとともに姿を現し、支持者や陣営関係者から拍手で迎えられた。
小野崎氏は「残念な結果になったが、多くの方に応援していただいた」と敗戦の弁。「確かに松岡大臣、年金問題以降、状況が一変し、党への厳しい逆風があった。しかし、これも公認候補の宿命であり、仕方ない。県連も今までにない態勢で助けていただき感謝の気持ちに堪えない」と述べ、深々と頭を下げた。
小野崎氏は昨年四月、「若さ」や「サラリーマン出身」「社会保障の専門家」などを売りに、自民党県連初の公募候補として擁立された。大学院に留学していた米国からの帰国後は一年間、県内全域を回って街頭演説などを繰り返し、選挙への準備を進めてきた。
小野崎氏は今後について、「日本のために働きたい気持ちは変わらない」と強調。これについては選対本部長を務めた三ツ矢憲生衆院議員も「このまま消えていくには惜しい候補者。本人の希望があれば今後対処を決めたい」と述べ、引き続き国政選挙の候補者としてサポートする方針を明らかにした。
315
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:48:55
【参院選2007 愛知ニュース】
王国・愛知 歓喜の復活
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007073002037194.html
与党への怒りの“嵐”が吹き荒れ、民主が舞い上がった。安倍政権に突きつけられた明快な「NO」。公明党も愛知で議席を失い、逆風に共倒れ。当選者ボードのまばらなバラの花を背に、それでも安倍晋三首相は言った。「改革を続行する」と。「美しい国」づくりを否定された安倍首相の意表を突く続投宣言。自身の「再チャレンジ」となるのか、政権交代への幕開けか、国民はじっと見つめている。
◆谷岡さん 破顔「みんなの勝利」
当選が決まり大喜びの谷岡郁子さん(中)=29日、名古屋市中区の事務所で
「愛知県民の今の自公政権に対する『ノー』がはっきりと示された」
愛知選挙区の谷岡郁子さん(民新)は名古屋市中区の事務所で約二百人の支持者に開口一番、きっぱりと言い切った。
「谷岡コール」の中、中京女子大レスリング部の栄和人監督に肩ぐるまされた谷岡さんは、満面の笑みで何度も両手を掲げた。
「自公政権がやっていることは国民の思いとかけ離れていると信じて出馬した。みんなの勝利」と谷岡さん。「愛知で二議席とれば、与野党逆転できるといってきた。それが実現した」。選対本部長の赤松広隆衆院議員が紅潮した顔で話すと、大きな拍手に包まれた。
割り振られた連合愛知の組織票は二割。支援する地方議員も前職の大塚耕平さんの三分の一という弱い支持基盤の中、与党批判の追い風を受け、その一角を崩した。
「国民と国会の距離を縮めたい。若者と政治の距離を」。「教育者」の笑い声がはじけた。
◆大塚さん 「政権交代訴え届く」
再選を果たし、支持者らの握手攻めに笑顔の大塚耕平さん=29日、名古屋市中区の事務所で
出迎える若い支持者らが跳びはね、床が上下に揺れた−。再選を決めた愛知選挙区の大塚耕平さん(民前)は、午後九時に早々と名古屋市中区の事務所に。「ずさんな年金管理を続けた政府を認めることができるのか。そして政権交代が必要だという訴えが届いた」と、力強く勝利宣言した。
安倍首相続投には「序盤戦では政権選択選挙であるかのように主張していたのだから、結果を真摯(しんし)に受け止め、辞するべきだ」。
政策通で「年金の大塚」を自任。支持基盤の連合愛知の組織票に加え、無党派層へ浸透し、自民支持層にも食い込んだ。
出陣式で「これは国民の涙」と、傘を断って土砂降りの雨を受けた顔は十七日間で真っ黒に日焼けした。選挙戦の終盤で「街頭での反応が変わった」という。「年金制度を変えればいい程度の話ではないと皆さんが気付いた。年金問題への怒りは、政権交代を求めるうねりになった」と表現してみせた。
316
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:50:52
【参院選2007 愛知ニュース】
「戦う土俵違った」 山本さん、58万票も涙
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007073002037196.html
厳しい表情で頭を下げる山本保さん=29日、名古屋市中区の事務所で
与党批判のあおりは、二期十二年の実績をもっても止められなかった。愛知選挙区の山本保さん(公前)は、落選が確実になると名古屋市中区の事務所に姿を現し、記者団に「私の力不足です」と絞り出した。
三議席目を争うとみられていた民主新人をはじめ、当選した三人に差をつけられた。山本さんは「支援の伸びを実感した」と振り返るように、同選挙区の公明候補としては五十八万票を超す過去最高の得票を獲得しながらの敗戦。党県本部幹部は「有権者は民主という物差しだけで一票を投じた。政策を訴え、票を積み上げるわれわれとは、戦う土俵が違っていた」と肩を落とした。
愛知選挙区は自公協力の選挙区だったが、自民票がどの程度割り振られたかは不透明。山本さんは「これから分析したい」としたが、年金問題などによる与党への逆風は強かった。最後は「自民の応援をいただきながら、票が来なかったのは私のPR不足」と潔く語った。
317
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:52:03
【参院選2007 静岡ニュース】
『自民票』3割、榛葉氏へ 静岡選挙区出口調査
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shizuoka/CK2007073002037029.html
29日投開票された参院選で、静岡選挙区(改選数二)では再選を目指した民主前職の榛葉賀津也氏(40)が圧勝し、自民新人の牧野京夫氏(48)=公明推薦=も初当選を果たした。中日新聞東海本社が同日実施した出口調査では、榛葉氏は自民支持層にも広く浸透。民主公認候補として「年金改革」や「政治とカネ」の問題に強い関心を持ち、現政権に批判的な有権者の気持ちをつかみ、牧野氏を大きく引き離した。
■支持政党別
牧野氏、『無党派』支持伸びず
榛葉氏は民主支持層の8割以上を固めたのに加え、自民支持層の3割強にも食い込んだ。無党派層と社民支持層からも6割近い支持を獲得し、圧勝につなげた。
牧野氏は自民県議を3期務めたが、同党支持層の5割余しかまとめきれず、榛葉氏の独走を許した。公明支持層からは7割近い支持を集めたが、無党派層の支持は1割強にとどまった。
無所属新人の木部一氏(42)は自公支持層、無党派層の一部を取り込み、共産新人の平賀高成氏(53)も共産支持層の約9割、社民支持層の3割以上を固めたが、両氏ともそれ以外には浸透しなかった。無所属新人の土田博和氏(57)は伸び悩んだ。
■世代、地域別など
榛葉氏、20―60代の5割獲得
世代別では、榛葉氏が20−60代でいずれも5割以上の支持を獲得。70代以上では牧野氏とほぼ4割ずつを分け合い、幅広く得票したことがうかがえる。男女別でも、榛葉氏が圧倒。特に男性の支持が厚かった。
職業別でみると、農林漁業従事者は牧野氏支持が多かったが、商工・サービス業や事務・技術職などそのほかの職種では、いずれも榛葉氏が優位を占めた。平賀氏は学生からは一定の支持を得たが、広がりはなかった。
地域別では、榛葉氏が全域で牧野氏をリード。県東部で6割近くの支持を集め、地盤の西部でも牧野氏の約3割に対し、5割強の支持を得た。牧野氏の出身エリアの中部では両氏が激しく争ったが、それでも榛葉氏47%に対し、牧野氏33%。伊豆地域でも榛葉氏が上回った。
■比例代表
『年金重視』 6割が民主支持
普段の支持政党では自民37%、民主28%だったが、実際の比例代表投票の支持では民主が48%に上り、自民の25%を大きく上回った。民主、公明、共産の支持者は、いずれも比例代表でも支持政党を支持する割合が約9割に上ったが、自民支持者は6割弱しかなく「歩留まり」の低さが際立った。
比例代表で重視した政策別にみると、全体の34%を占め、最大の争点となった「年金改革」を挙げた人の6割近くが民主を支持。自民支持は3割弱にとどまった。「格差対策」「消費税」「『政治とカネ』の透明化」を重視した人では圧倒的に民主支持が多く、反対に「教育改革」「景気・雇用対策」を挙げた人は自民支持が上回った。「憲法改正」では自民、民主、共産の支持が拮抗(きっこう)した。
出口調査の方法 中日新聞東海本社が29日、静岡県内40カ所の投票所に調査員を派遣し、1カ所当たり40人、計1600人の有権者に投票後「誰に投票したか」「普段の支持政党は」など8項目を聞いた。
318
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:02:08
【三重】
県内全域に“怒り票” 高橋さん、無党派層の75%支持
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002037003.html
中日新聞社が二十九日、県内十五市町、四十カ所の投票所で有権者計千五百九十五人に実施した出口調査で、高橋さんは無党派層の75%をまとめ、さらに自民支持層の35%と公明支持層の32%、共産支持層の23%も取り込んだ。投票で重視した政策は「年金問題」が四割を占め「政治とカネ」が続いており、与党に対する有権者の怒りが高橋さんの圧勝を呼び込んだ形だ。
調査結果では、高橋さんは県内全域で優位に立った。すべての年代で小野崎さんを上回り、特に二十代から五十代ではいずれも七割前後の支持を得た。男女別では男性の七割、女性の六割が投票。高橋さんに投票した有権者が重視した政策は「年金問題」の42%が最も多く、「政治とカネ」12%が続いた。
小野崎さんは自民支持層の63%、公明支持層の64%しか固めきれず、無党派層も15%を取り込んだだけ。「教育問題」や「医療・福祉問題」を重視した有権者や七十代以上の45%前後の支持を得たが、届かなかった。中野さんは共産支持層の76%を固めたが、広がりがなかった。
各候補に対する投票の決め手で最も多かったのは、高橋さんと中野さんが「公約や政策」でそれぞれ32%と33%、小野崎さんは「人柄」24%だった。
319
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:02:42
【三重】
非自民系が4連勝 民主から議席奪回ならず
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002037001.html
参院選三重選挙区は、民主前職の高橋千秋さんの圧勝で、非自民系の四連勝となった。
もともとは「自民王国」だった三重。元参院議長の斎藤十朗氏は一九七二年補選で66%もの得票率で初当選し、八六年は同選挙区ではこれまでで最も多い五十二万七千票を獲得。保守分裂の一時期を除き、自民の議席独占が続いた。
風向きが変わったのは平成に入ってから。消費税導入が争点となった八九年、現四日市市長の井上哲夫氏(連合の会)が自民現職に十万九千票差をつけ、得票率53%で快勝した。
その後、自民系が三連勝したが、参院議員だった平田耕一氏の衆院くら替えに伴う二〇〇〇年補選で高橋さんが勝利。小泉旋風で、自民が全国の一人区で二十五勝二敗と大勝した〇一年も高橋さんが接戦を制し、斎藤氏が引退した〇四年は民主の芝博一氏が四十七万票余を獲得して当選を果たし、自民が結党以来初めて三重で参院の議席を失った。
今回も、民主からの議席奪回はならなかった。
320
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:03:04
【三重】
自民“自滅”で民主独走に拍車 有権者の厳しい視線感じて
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002037000.html
【解説】
「民主王国」とはいえ参院選三重選挙区での民主前職、高橋さんの圧勝は、自民党の“敵失”が生んだといえる。
過去二度の選挙は辛勝だった高橋さん。今回は昨年八月に選対本部を発足させた。本部長の岡田克也党副代表を中心に態勢づくりを進め、約十三万の組合員を抱える連合三重も組織内候補同様の扱いでフル稼働した。
保守地盤の県南部でも四月の統一地方選で民主系県議が増えた勢いを持ち込んだ。さらに年金や「政治とカネ」の問題などによる追い風で浮動票も取り込み、独走態勢を築いた。
一方の小野崎さんは昨年四月、自民党県連の公募で選ばれた。最近の自民候補としては早い時期に決まった方だが、選対が発足したのは今年四月と、動き出しは遅れた。後援会長もなかなか決まらず、公示直前には川崎二郎前厚生労働相が県連会長と選対本部長を辞任し、追い打ちをかけた。
さらに与党への逆風も相まり、県内選出の衆院議員の足並みは乱れ“空中分解”。高橋陣営からも「自民は戦う態勢ではない」との声が漏れた。
これまでの実績から盤石な支持基盤を築いたとはいえ、高橋さんは自民党県連の自滅に助けられ、与党批判の受け皿となった面も大きい。高橋さんは今後、参院民主党の要職に就くともうわさされる。それだけに、有権者の厳しい視線が注がれることを肝に銘じるべきだ。
(沢田敦)
321
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:03:27
【三重】
郵政自民票、27%が民主に 有権者つなぎ留められず
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002037004.html
本社の出口調査で、県内は比例代表でも民主が50%と、自民の26%を大きく上回った。
郵政の“風”が吹いた二年前の衆院選の小選挙区で自民候補に入れた有権者の27%が民主に流れた。「郵政選挙」でつかんだ有権者をつなぎ留められなかったのが響いた格好だ。
民主は、二年前の衆院選の小選挙区で民主候補に入れた有権者の81%をつなぎ留め、自民は5%しか取り込めなかった。
また、自民、民主のほかの主な政党では、公明10%、共産6%、社民3%、新党日本2%、国民新2%となった。
322
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:03:57
【三重】
小野崎さん「あきらめない」 逆風で選挙戦術機能せず
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002036998.html
支持者にねぎらわれる小野崎耕平さん(左)=津市安東町の選挙事務所で
「ああっ」「もう(当確が)出ちゃった」。午後八時すぎ、テレビが早々とライバル高橋さんの当確を報じると、津市内の小野崎さんの事務所では、支持者らがあきらめの声を上げた。
午後十時前、厳しい表情の小野崎さんが事務所に現れた。「大変残念な結果になりましたが、多くの声援をいただき本当にありがとうございました」と頭を下げた。集まった約五十人の支持者の温かい拍手が包んだ。今後については「日本のために、あきらめないで頑張りたい」と国政の挑戦に含みを持たせた。
選対本部長の川崎二郎衆院議員が公示直前に本部長を辞任するなど県連がまとまらず「小野崎さん一人が孤軍奮闘している」との同情も漏れた。県連幹事長の山本勝県議は「逆風で選挙戦術が機能しなかった」と振り返った。
323
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:04:40
【岐阜】
藤井さん、トップ死守
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070730/CK2007073002037009.html
当選が決まり、支持者と握手する藤井孝男さん=岐阜市薮田南の事務所で
二十九日に投開票された参院選。岐阜選挙区(改選数二)は、自民党が実質公認として全面支援した無所属元職の元運輸相、藤井孝男さん(64)=自民、公明推薦=が、知名度と実績を生かしてトップを死守。民主党前職平田健二さん(63)は藤井さんに肉薄し、三選を果たした。国政六度目の挑戦だった共産党新人加藤隆雄さん(58)は届かなかった。自民、民主がトップ争いを演じたが、藤井さんが底力を発揮し踏みとどまった。平田さんは四十万票余を獲得し、今後の県内政局に影響を与えそうだ。当選した二人は個別に本紙の単独インタビューに応じ、勝因や抱負を語った。投票率は61・5%で、三年前の前回を2・1ポイント上回った。 (参院選岐阜取材班)
◆力強く活躍誓う
「次は(自民党)復党だ」「与党が厳しいときだけに、長年の経験、実力の発揮を」−。国政復帰を果たした藤井孝男さんに、支持者から活躍を願う声が上がった。二年前の衆院選でねじれた自民党県連は、組織を挙げて今選挙戦に臨み、結束ムードが盛り上がった。
岐阜市薮田南の事務所では午後八時すぎにテレビで「当確」が流れ、間もなく藤井さんが入場。勝利宣言の後「二年間という大変長い間、支えてくれた皆さんにお返しができた。新しい藤井孝男として、国政で頑張りたい」と力強く誓った。
今参院選では藤井さんの選対本部長を務めた金子一義自民党県連会長は「大方のねじれはこれで解消した」と強調。「一緒に頑張っていこう」と激励した。
今選挙でも野田聖子、佐藤ゆかり両衆院議員が別々に藤井さんを応援するなど融和が進んでいないことが浮き彫りに。「あとは1区問題だけ」と金子さん。今後の国政とともに行方が注目される。
◆藤井さん一問一答
−厳しい選挙だった。
「保守王国という言葉は今の自民、地方の県には当てはまらない。市町村合併で地方議員が減り、成果主義や効率化、規制緩和の動きで地方にしわ寄せがいっている。(地方や有権者には)静かな怒りがある。政治は地方に対し懐の深さや広さ、優しさが必要。与党政権に発言していく」
−県だけでなく東海地域からも期待感がある。
「東海北陸を含め、イニシアチブをとる政治家が必要。来年には東海北陸道が全通し、東海環状道西回りの整備も進む。地域活性化につなげたい」
−今の率直な心境は。
「感謝の一言。『待ってたよ』の言葉に涙が出た。衆院選で落選し、この二年間は人生の中で一番勉強させてもらった」
−自民への復党は。
「当選したら復党というニュアンスは聞いている。党本部の動きがあれば素直に受けたい」
324
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:05:12
【岐阜】
藤井さん 高齢層固める 平田さん 無党派層で最も支持
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070730/CK2007073002037013.html
◆投票者に聞く
中日新聞社が投票を終えた人たちに取材した結果などによると、有権者が最も重視した政策は年金問題がトップ。景気対策、介護・福祉と続いた。政治とカネの問題への関心も高かった。
藤井孝男さんは、投票率が特に高い六十代、七十歳以上で最も支持された。「ずっと応援している。今さら変える気はない」(大垣市、主婦七十七歳)など自民支持者を固めたほか、公明支持者、無党派層の得票も多かった。
平田健二さんは、二十代から五十代までの年代層で最も多く支持を得た。民主支持者を固めた上、無党派層の支持を最も集めた。自民、共産両支持者からの投票も目立った。「年金問題の解決に力を尽くしてくれると思う」(下呂市、公務員男性三十三歳)と、野党第一党としての期待が大きかったようだ。
加藤隆雄さんは共産支持者を固め、「自民対民主の構図ではなく、逆の勢力が必要」(中津川市、会社員男性四十五歳)といった声も聞かれたが、全年代で得票が伸びなかった。
比例では、民主が前回よりも得票を伸ばしてトップを維持。自民は「不祥事が多すぎるので、おきゅうが必要」(岐阜市、会社員男性五十七歳)と、選挙区とは違う投票先を選ぶ“ねじれ”に苦しんだ。公明も前回を下回った。共産や社民は安倍政権の批判票を取り込めず、国民新や日本と得票を分け合った。
325
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:05:55
【愛知】
谷岡さん「一緒に変えよう」 支援者ら谷岡コール大合唱
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037071.html
当選が決まり支援者と抱き合う谷岡郁子さん=名古屋市中区の事務所で
初当選を確信してか、午後八時四十分、いち早く名古屋市中区の事務所に姿を見せた谷岡郁子さん(民新)は、支援者らに囲まれ、談笑しながら朗報を待った。
約一時間後の九時四十五分にテレビで「当確」が伝えられると、約二百人の支援者が一斉に立ち上がって喜びを爆発。若い支援者らが「谷岡」コールを大合唱し、興奮は最高潮に。谷岡さんも周囲の人と抱き合い、贈られた花束を高々と突き上げた。
「型にとらわれたくない」と恒例の万歳は、なし。代わりに支援者らと「一緒に変えよう」と声を合わせ、両手を高々と突き上げると、再び「谷岡」コールの大合唱に。くす玉からは「V1 みんなで国会に行こう」の文字が飛び出し、歓声のトーンが一層上がった。
「信じてきたものが現実であったことを知りました」。手製の冠をかぶり、県民の思いがつづられた葉形の紙五千枚を背負った谷岡さん。マイクの声は少し震えていた。「県民の願いを背負って、共に考え、悩んでいきたい。みんなで変えよう」と呼びかけると、また、「谷岡」コールが響いた。
326
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:06:25
【愛知】
逆風 自公は明暗 鈴木さん、安どの表情で抱負
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037066.html
満面の笑みで支援者と握手する鈴木政二さん(左)=名古屋市中区の事務所で
三期目の当選を決めた鈴木政二さん(自前)は、名古屋市中区の事務所に午後九時十五分ごろ姿を現し、詰め掛けた約百五十人の支援者が拍手で出迎えた。
与党が苦戦する中で当選を果たしたことに、鈴木さんも支援者もホッとした様子。鈴木さんは日に焼けた顔を紅潮させ「当選できたのは、自民党を愛する皆さんの力です」と何度も頭を下げた。
インタビューでは、年金問題の選挙戦への影響について「ないとは言えません」と説明。「年金だけでなく、これから六年の任期がある。憲法問題をしっかり煮詰め、皆さんに理解いただいて改正していきたい」と抱負を語った。真っ先に取り組む課題については「日本の安全保障をきちっとし、有事の際の県や市町村との連携を強めたい」と力を込めた。
公明候補に票を割り振る選挙協力については「仲間を当選させるため、私が歯を食いしばった」と話し、「市町村の首長や議員など、地方の人たちが支えてくれた。五十年以上続いている自民党の信頼関係の底力だと思います」と感謝した。
327
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:07:07
【愛知】
民主 笑み二重奏 大塚さん、支援者とハイタッチ
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037070.html
笑顔で支援者らとハイタッチする大塚耕平さん=名古屋市中区の事務所で
参院選愛知選挙区(改選数三)では、年金問題の追い風を受けて、大塚耕平さん(民前)、谷岡郁子さん(民新)が民主として過去最高の計百六十万票を得て二議席を獲得した。鈴木政二さん(自前)は議席を守ったが、山本保さん(公前)は公明として過去最高の六十万票近くを取りながら当選ラインに届かなかった。
愛知選挙区の投票率は、三年前の前回を4・57ポイント上回る59・12%。大塚さんと谷岡さんは労組の固い組織票に加え、無党派層を多く取り込んで得票を積み重ね、改選前の自・公二議席の勢力を崩した。
鈴木さんは着実に自民支持層を固めて逆風をしのいだものの、山本さんは支持母体の創価学会を中心とする懸命の組織固めに、自民の協力も受けたが、及ばなかった。
八田ひろ子さん(共元)、平山良平さん(社新)は届かず、兵藤高志さん(無新)、柘植雅二さん(諸新)、荒川厚太郎さん(諸新)は支持を広げられなかった。
(愛知県政・参院選取材班)
◆政策論争に意欲
再選を果たした大塚耕平さん(民前)は午後九時すぎ、名古屋市中区の事務所に姿を現した。「ウォー」という歓声が上がる中、笑顔で支援者と次々と握手。
壇上に上がると、選対本部長の古川元久衆院議員らとともに万歳を三唱した。
野党優勢と伝えられる中での選挙戦。「有権者の反応が良く、うれしかった。でも、当選の確信は、最後まで持てませんでした」と振り返った。民主候補二人を支援した連合愛知は、組織票の八割を大塚さんに割り当てたが「それに甘えることなく、選挙活動をしたつもりです」。
事務所のテレビでは、民主候補の当確が次々と伝えられ、そのたびに所内は大きな拍手で沸いた。「政権交代の可能性が今まで以上に高まった」と声を弾ませながら、国会での政策論争に意欲を見せる大塚さん。「多数を与えてもらったのだから、与党の法案を次々と修正することが大事だ。与党との政策の違いが明確になり、メディアも注目してくれる。民主党は、国民からもっと支持されるはずです」と語気を強めた。
328
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 20:07:30
【愛知】
最重点区も実らず 山本さん「年金批判当然」淡々
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037067.html
厳しい表情で選挙戦を振り返る山本保さん=名古屋市中区の事務所で
山本保さん(公前)の名古屋市中区の事務所では午後九時四十五分ごろ、テレビで民主二人目の当確が流れると、集まった数人の支援者から「あらーっ」「うそー」と悲鳴が上がった。
午後十時すぎ、報道陣の前に姿を現した山本さんは、まず深く一礼。「僕にとっては、残念な結果になりました」と切り出した。
公明は愛知選挙区を最重点区に位置づけ総力戦を展開したが、与党への逆風にあらがえず、「政権与党の中できちんと発言していると、もう少し説明すべきだった」と山本さんは振り返った。
年金記録問題についても「公務員のいいかげんな姿が現政権に何やってんだと批判になるのは当然だし、甘んじて受けねばならない」と淡々と語った。
早々と他の三人の当確が出たため、事務所に張られた開票状況を示す紙は、結局一度も票数が記入されないままだった。
329
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:06:16
3人に、きょう当選証書 谷岡さん「多くの人と政策作る」 讀賣愛知
開票から一夜明け、新聞を見る谷岡さん
参院選の投開票から一夜明けた30日、愛知選挙区で当選した大塚耕平さん(47)、鈴木政二さん(59)、谷岡郁子さん(53)の3人はそれぞれ、支援組織や支持者へのあいさつ回りに追われた。
初当選を果たした谷岡さんはこの日朝、名古屋市中区大須の事務所で「与党惨敗 民主第1党」の見出しが踊る新聞紙面を広げて晴れやかな表情を浮かべ、「人びとと直接対話する機会を作り、一方的な説明ではなく、多くの人と政策を作りたい」と抱負を語った。
谷岡さんは報道陣を前に選挙の結果を振り返り、続投を表明している安倍首相について「物事を客観的にとらえられない人。国民の支持がないことは明らか」と批判した。
また、政治資金の透明化について「領収書の公開は1000円以上が妥当かと話し合っている。できるだけ明らかにしたい」とする一方、同党県議団が方針としてとりまとめた政務調査費の使途公開基準について「5万円以下は領収書がいらないという感覚は、県民からずれている」と指摘した。県選管はきょう31日、選挙会を開き、当選者3人を正式に決定し、当選証書を手渡す。
(2007年7月31日 読売新聞)
330
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:07:58
県民の思い受け止める 高橋さん圧勝、保守地盤にも重点
参院選戦い終えて 讀賣三重
民主圧勝を伝える新聞に目を通す高橋さん
民主が圧勝、与党が惨敗した今回の参院選は、三重選挙区でも、民主党現職の高橋千秋さん(50)が、過去最多の52万7935票を集め、自民党新人の小野崎耕平さん(37)に20万票以上の大差で圧勝した。年金問題や閣僚の失言、政治とカネをめぐる問題など、安倍内閣や与党に対する逆風が全国で吹き荒れた今回の参院選を振り返った。
2期7年の実績に加え、高橋さん圧勝の原動力となったのは、三重県方式と呼ばれる、連合三重と民主・連合系県議会会派「新政みえ」との共闘態勢。県南部の保守地盤・衆院5区での勝利にも重点を置き、4月の県議選で高橋さんの応援を受けた5区内の民主系県議が、今度は地元での高橋さん支援に汗をかいた。
陣営の選対委員長を務めた民主党の芝博一参院議員は30日の記者会見で「『与党には任せられない』という県民の思いをしっかりと受け止めた結果だと思う。非常に大きな成果で、次の衆院選にもプラスになる」と自信をのぞかせた。
《自民、信頼回復へ組織見直し》
一方、参院選4連敗となった自民党。落選した小野崎さんは「今の状況では、どんな候補が出ても勝てないと思う。しっかりした組織体制を作ることが必要」と述べた。
選対本部長の三ツ矢憲生衆院議員も「予想以上に逆風が強く、支持者からも『首相を何とかしろ』と言われた。国全体で信頼回復につながる手だてを示してほしい」と述べ、苦渋の表情を浮かべた。次期衆院選については「組織の見直しも含め、信頼回復に向けてできるだけのことをする」と述べるにとどまった。
堅い組織票を持つ公明党の推薦も受けたが、同党の杉之内昭二県本部代表は「4回目の推薦だったが、こんなに厳しい選挙は初めてだった」と肩を落とした。
(2007年7月31日 読売新聞)
331
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 10:18:41
県経済への影響懸念 自民惨敗で県内3団体
2007年07月31日08:26 岐阜
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20070731/200707310826_2454.shtml
自民党が歴史的惨敗を喫し、民主党が躍進した第21回参院選の結果を受けて、県内の経済3団体からは「いたずらに政局が混迷することなく、諸課題が解決されていくことを望む」(県商工会議所連合会)など、政治の混乱が県経済に悪影響を及ぼすことを懸念する声が相次いだ。
参院選の結果について、県経営者協会の岩田義文会長は「『年金記録問題』『政治とカネ』に対して国民の怒りが与党自民党に強い逆風となった結果と思われる。この結果で政局が混乱し、政治空白を生むことを懸念する」とコメント。
県経済同友会の田島一男筆頭代表幹事は「(自民党の惨敗は)年金記録漏れ問題などで、有権者の政府への不信が表れた結果であると同時に、前回の衆院選で自民党が勝ち過ぎたことへの反動もあったとみるべきだろう」とした。
県商工会議所連合会の小島伸夫会長は「政府与党は今般下された審判を厳粛に受け止め、今後の政権運営を図っていただきたい」とし、「今の日本は、税・財政問題をはじめ所得格差、地域経済格差、少子高齢化、外交など、解決しなければならない課題が山積みとなっている」と強調した。
先行き不透明な政局に対し、岩田会長は「自民、民主とも目先の利害に奔走することなく、国民の声を真摯(しんし)に受け止め、政治の原点に立ち戻ったしっかりした政治に期待したい」と政局の安定を要望。
田島筆頭代表幹事も「衆院の解散を求める声も出ているが、まずは各党がこれらの課題解決への具体的かつ現実的な道筋を全力で描き、国民に示すことが大切ではないか」と指摘した。
332
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 10:19:11
自民岐阜市連・平野会長が辞任届 参院選結果受け
2007年07月31日08:29 岐阜
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20070731/200707310829_2455.shtml
自民党岐阜市支部(市連)の平野恭弘会長は30日、会長を辞任する意向を明らかにした。29日の参院選岐阜選挙区(改選数2)で、自民が全面支援した藤井孝男氏の同市の得票が民主の平田健二氏を下回った結果を踏まえ、責任を取った形。自民の衆院議員2人が競合する「岐阜1区問題」も背景にあるとみられる。平野氏は6月下旬に就任したばかりだった。
平野氏は30日、辞任届を松岡文夫幹事長あてに提出した。
野田聖子元郵政相と佐藤ゆかり衆院議員(比例東海)が競合する状態をめぐり、平野氏は会長就任時に「次期衆院選の公認候補を早く決めるよう参院選後に党本部に要請する」と話していた。
平野氏は「ねじれを早く解消するよう党本部は対処してほしい」とあらためて強調。「(参院選で)以前のような協力態勢ができない」と1区問題の影響を指摘した上で、「今の状態が長引けば、次の衆院選で自民が負けることにもなりかねない。次の会長の下で態勢を整えてほしい」と話した。
333
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 07:59:31
07参院選 逆転の余波 トップ 讀賣静岡
(上)民主―にらむは次期衆院選
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/1.htm
全小選挙区単位で勝利
与党が惨敗して、民主が第1党に躍進した今回の参院選。静岡選挙区(改選定数2)でも、民主の得票が初めて自民を上回る結果となった。次期衆院選に向け、この夏の逆転劇はどんな余波を残すのか――。
◎
民主党県連の常任幹事会であいさつする渡辺周会長(右)。参院選の勝利のために結束を呼びかけた(6月3日、静岡市葵区で)
29日午後8時すぎ、掛川市成滝の事務所前で、民主の榛葉賀津也さんは(40)は、多くの支援者に祝福され、安堵(あんど)の笑みものぞかせていた。だが、圧勝の理由を問われると瞬時に厳しい表情になった。「今回は私に対する支持というより、県民、国民の悲鳴にも似た『なんとかしてくれ、このままではいけない』というメッセージだと受け止めている」
年金記録漏れ問題が大きく報じられた5〜6月。民主の追い風が伝えられたが、「投票日まで、この流れのままいけるかわからない」と警戒する声もあった。
実際は藤本祐司・県連幹事長も「年金記録問題を見つけたのは我々の成果だが、それ以外は全部自民党が自分で逆風を吹かせてきた」とあきれるほど、赤城農相の事務所費問題をはじめとする自民党の敵失が噴出した。
公示直後、藤本幹事長が「各総支部で自民党を1票でも上回り、トップ当選」としていた演説は、中盤以降「ぶっちぎりのトップ当選」に変わっていた。
3年前の静岡選挙区では、自民と民主がともに候補者を2人出して競り合い、民主2人の合計得票数は73万票を超えた。比例でも民主が得票率39・22%と、自民の31・93%を上回った。しかし、翌2005年9月の小泉旋風に押された「郵政解散」で苦杯を喫した影響などで、候補2人を準備するゆとりもなかった。
候補は榛葉さん1人。民主は組織の「ゆるみ」を懸念した。
党県連は衆院選の小選挙区単位で「自分の選挙と思ってやってくれ」と指示した。目標は小選挙区での票数で「自民を上回る」ことだ。各衆院議員や地方議員の後援会組織、連合静岡の組織も活用して運動し、すべての選挙区単位で勝利を収めた。
牧野さんに27万票あまりの大差をつけ、50市区町別にみても、下回ったのは島田市、榛原郡北部と、近隣の牧之原市など2市6町だけだった。
大勝を可能にしたのは、従来の民主支持層以外から流れてきた票だ。読売新聞社などの出口調査によると、民主支持層の8割超のほか、無党派層の過半数、自民支持層の約3割が榛葉さんに投票した。
「結党以来、ずっと政権交代を訴えてきた。自民がダメなら、民主が受け皿になり得ることを示せた」と、藤本幹事長は手応えを示す。
しかし、8議席ある衆院小選挙区で、2議席しか持たない現状に「少なくとも4議席はとれるようにならないと。話はそれから」と、早くも政権交代を見据えた次期衆院選に照準を当てる。
ある民主県議は「仮に今回が衆院選なら、自分の小選挙区では十分勝てた。こんなによい条件の選挙はもう来ない」とも話す。民主党の訴えを、いかに形にして有権者に示せるか。政策実現に向け党として、一致団結していかなければ、風頼みの民主党からは脱却できないと感じている。(浜名恵子)
334
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 08:02:01
07参院選 逆転の余波 トップ 讀賣静岡
(中)自民―響いた知名度不足
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/2.htm
県連「2人目」こだわる
出馬する牧野さんを激励する片山虎之助・前参院幹事長(右)(6月8日、静岡市内のホテルで)
29日の投票日を前に、4期限りで引退を表明した自民の前参院議員竹山裕さん(73)の後援会事務所。「竹山の後は、投票用紙に何と書けばいいんだ。榛葉か……」。冗談のようなやり取りが交わされたという。
静岡選挙区(改選定数2)は、竹山さんの後継として出馬した自民の牧野京夫さん(48)と、民主の榛葉賀津也さん(40)が、1議席ずつを分け合った。
ただ、竹山さんの支援者が民主の榛葉さんへ乗り換えを口にするほど、牧野さんの知名度は低かった。読売新聞などの出口調査でも、今回の選挙では自民支持層の約3割が、榛葉さんに流れている。
知名度不足を招いた要因の一つは、県連による候補一本化表明の遅れだった。県連は当初、2人擁立の方針だったが、調整作業は難航。4月に入って牧野さんの一本化に方針転換したが、県内69支部に通知を出したのは、それから約2か月後の公示直前だった。
「民主の動向を警戒すると、最後まで2人目擁立のカードを残しておきたかった」と、県連会長の望月義夫衆院議員。一本化表明が遅れた分、県連支部で牧野さんの知名度も上がらなかった。
公示前の6月下旬、浜松市内のホテルでは、通産官僚出身の尾身幸次・財務相の長女朝子さんの、自民からの比例選出馬に向けた決起大会が行われた。
鈴木修・スズキ会長や、中山正邦・浜松商工会議所会頭、片山さつき衆院議員ら、浜松の政財界を代表する関係者も会場にずらりと顔をそろえ、浜松市周辺の商工関係者ら約700人がびっしり会場を埋めた。
知名度不足を補うには絶好の機会だったが、会場に牧野さんの姿はなかった。
「県内で唯一の自民の代表。すべての会合に出るのは不可能」と、片山衆院議員。ただ、大票田の浜松市で、18万4165票を獲得した民主の榛葉さんに、6万8527票もの差を付けられた。
牧野さんが獲得した総得票は54万9375票。選対本部長を務めた堀江龍一県議は「大変な逆風の中で1議席を確保でき、過去の例から見て得票数もまあまあ。立派な成績を収めることができた」と評価した。
ただ、協力関係にある公明支持者の6〜7割から支援を受けたとの分析もあり、県連関係者は「自民単独で獲得した実際の票はもっと低い」と見ている。
公明に選挙協力を積極的に働きかけたのは、次期総選挙を控えた衆院議員だった。組織が緩み、民主に票が流れることを警戒したためだ。
「参院選で民主に移った票を、衆院選で取り戻すのは難しい。衆院議員の動きが終盤、活発になったよ」。竹山さんは、衆院議員の危機感をこう語って見せた。
335
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 15:28:57
07参院選 逆転の余波 トップ
下)2大政党化流れの中で 讀賣静岡
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/3.htm
「非自民・非民主」37万票
「組織のない私に一定の票が寄せられた。自民、民主をはじめとする既成政党の方々は、その意味をよく考えていただきたい」
鈴木宗男衆院議員(右)と一緒に繁華街を歩く木部さん(中央)(静岡市葵区で)
投票終了後間もない29日午後8時半。敗戦の弁を語った無所属の木部一さん(42)は沼津市内の事務所で、既成政党に矛先を向けた。
5月に出馬を表明してから、マニフェストに「脱政党・脱中央」を掲げた独自の選挙戦を展開。無党派層のみならず、現状に満足できない自民、民主支持層の取り込みも狙った。
キーワードは「風を起こす選挙」。しがらみを生む組織を作らず、各地の非営利組織(NPO)や地方議員に呼びかけ、支援者の輪を広げることで、政党による組織選挙との違いを鮮明にさせる戦略だ。
北海道の地域政党「新党大地」代表の鈴木宗男・衆院議員を招き、県内での地域政党設立も視野に、政策グループ「フジヤマ」を発足させた。
17日間の選挙期間中、沼津、静岡、浜松の都市部では、「12時間演説」を12回も重ねた。
「本当にやるのか」。最初は戸惑ったが、「党を捨て、ホンネで語ろう!」をスローガンに、雨や照りつける日差しにも街頭に立ち続け、一貫して既成政党の限界を訴え続けた。
こうしたユニークな活動を提案したのは、1月の宮崎県知事選で、東国原英夫知事のマニフェストを作ったブレーンの1人だった。
静岡、浜松市で各2万4000票前後を獲得。県全体では15万306票を集め、繰り上げ当選資格を持つ法定得票数を唯一超えた。組織を持つ共産候補の得票(13万7627票)をも上回ったことで、手応えもつかんだ。
増税反対や憲法9条の堅持を強調し、木部さん同様に街頭演説を中心に戦った共産の平賀高成さん(53)の陣営も、「一部の保守系無党派層の受け皿になったと思う」と木部さんの戦いぶりを認めている。
無所属の土田博和さん(57)は、医療・教育改革を訴えて公示直前に出馬表明。出遅れは否めなかったが、12日の公示日には長田開蔵・御殿場市長も街頭でマイクを握り、「地元から国会議員を」と支持を訴えた。
総得票数は8万6354票で最下位ながら、北駿地域を中心に支持を広げ、御殿場市の得票では1万2430票と民主、自民候補をしのいだ。土田さんは「負けたとは思っていない。若者が少しでも政治に関心を持ったなら立候補は無駄ではなかった」と戦いを振り返った。
自民、民主の2大政党化が進むなかで、静岡選挙区(改選定数2)の3人が得たのは、得票総数の21%にあたる計37万4287票。次期衆院選に向けて、こうした「非自民・非民主」票の動向も注目だ。
336
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:09:22
民主圧勝 背景に年金 参院選出口調査
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310005
◆「投票に影響」52%
自民、民主で議席を分け合った参院選静岡選挙区(改選数2)。通常選挙としては同選挙区で過去最高の得票だった民主候補は、無党派層や自民支持層の一部からも広範に支持を得ていたことが、朝日新聞社の出口調査から分かった。背景には「年金問題を何とかしてくれ」「安倍首相は交代を」と願う有権者の思いが込められていたようだ。出口調査は県内90カ所の投票所で実施し、4578人から回答を得た。
選挙区、比例区ともに、年金問題が投票に「影響した」と答えた人は52%で、「影響しなかった」の17%を大きく上回った。
選挙区では、「影響した」と答えた人の57%が民主前職の榛葉賀津也氏(40)に投票。自民新顔の牧野京夫氏(48)=公明推薦=への投票は18%だった。
榛葉氏は選挙戦でも、年金問題を前面に押し出した。街頭演説で「月6万円の年金で暮らす人がいる一方で、役人は税金を無駄遣いする。この格差は何だ」と怒りをあらわに繰り返し訴えた。
静岡市内の団地では、お年寄りに涙を流して手を握られ「頼む」と声をかけられたこともあったという。生活に直結する切実な問題に、有権者の関心は高かった。
比例区では、年金問題が投票に「影響した」層の56%が民主に投票したと回答。自民は「影響しなかった」層の46%が投票したが、「影響した」層からは18%だった。
337
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:09:52
「榛葉氏に投票」25% 自民支持層
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310004
榛葉氏は民主支持層の82%に加え、無党派層(「支持政党なし」「わからない」の合計)の54%、さらに自民支持層の25%からも得票した。一方、牧野氏は与党支持層のほかに広がりが見られず、自民支持層からでも54%の得票にとどまった。
選挙戦で「年金や税金の話題をはじめ有権者の反応は良い」と冗舌だった榛葉陣営と、「自民党候補と言うだけで冷たい反応が返ってくる」と話す牧野陣営は対照的だった。与党への「不信感」が逆風となり、結果に表れたようだ。
選挙区で投票者の20%を占めた無党派層は、榛葉氏を選んだ人が最も多く(54%)、前回04年に2人の民主候補が得た計53%より1ポイント増やした。
これに対して牧野氏は11%で大差をつけられ、前回2人の自民候補が得た計35%から24ポイントの大幅減になった。インターネットなどを活用した無所属新顔の木部一氏(42)の14%に及ばず、若者対策を意識した共産新顔の平賀高成氏(53)の11%と同水準だった。医師の白衣姿で訴えた無所属新顔の土田博和氏(57)は7%だった
338
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:10:22
自民、総選挙に危機感
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310003
《解説》民主の榛葉氏が自民の牧野氏に27万票の大差をつけた静岡選挙区の結果は、05年の総選挙で圧勝した自民の衆院議員にとり厳しいものになった。
自民、民主とも候補を1人に絞ったため、「勝って当たり前」の選挙だった。自民の衆院議員の動きは当初鈍かった。
強まる一方の自民への逆風を受けて自分の選挙を意識し、終盤になってようやく取り組みは活発化した。投票日直前、同党の衆院議員は「危機感を持っている。このまま総選挙に突入しては困る」と漏らした。
牧野氏は約55万票を獲得し、党県連が最低線とした50万票は超えた。ただ、投票率が前回04年並みだったのに、前回の自民2候補の合計より30万票近く減らしており、決して楽観はできない。
一方の民主。榛葉氏は約82万票を得て、前回の民主2候補の合計得票の約73万票を超えた。無党派層や自民支持層からも支持を獲得し、藤本祐司・参院議員は30日、「本音で言うと、風が吹いているうちに総選挙をしたい」と自信を見せた。
ただ、民主にも弱みはある。「まだ風頼みの部分が多い」と藤本氏。衆院選の候補者となる7区総支部長は、依然として決まらないままだ。
2年後には知事選も控える。現職の石川嘉延知事が5選を目指して立候補するのか。自民県議の中には「逆風が続き、5選を狙うとなると、県民の支持を得られるかどうか」との声もある。
今回の選挙結果を受けて県政界での自民、民主の力関係が変化すれば、2年後の知事選に向けた議論にも影響が出そうだ。(中野渉、鈴木彩子)
339
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:11:31
安倍首相に厳しい評価
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310002
歴史的な大敗を喫してなお続投を表明する安倍首相だが、県内の有権者の評価は厳しい。選挙区の投票者のうち、55%が「他の人に代わってほしい」と回答、「続けてほしい」は35%だった。「代わってほしい」と答えた層では、65%が榛葉氏に、12%が平賀氏に投票していた。
候補者別にみると、榛葉氏、平賀氏に投票した人のそれぞれ80%近くと、木部氏、土田氏に投票した人のそれぞれ50%以上が、首相の交代を望んでいた。半面、牧野氏に投票した人の75%は、続投を期待していた。
各党が結果を分析
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310001
◆自民「首相続投正しい」 自民「自民の失策で風」
参院選の結果を受けて、各党の県内の代表者らが30日、県政記者クラブでそれぞれ記者会見した。
自民の堀江竜一・県連幹事長は「大変な逆風だったが、1議席を確保できてよかった。統一地方選があり、(参院選の)準備が鈍かった。年金問題は、皆さんに安心してもらえるよう頑張らないといけない」と振り返った。安倍首相の進退については「続投は間違っていない。苦しい時に簡単に放り出すのはよくない」と話した。
民主の藤本祐司・県連幹事長は「(榛葉氏の)参院1期6年の成果を評価していただいた。選挙戦では、建物の中だけでなく、できるだけ街頭に『露出』するよう心掛けた」と説明した。「自民は自らが失策を重ねて逆風を受け、民主は風を受けることができた。国民は二大政党政治を意識し始めている」と分析した。
共産の松下功・県委員長は「安倍自公政権に対して国民が厳しい審判を下した。しかし、その受け皿は民主になった。統一選の候補者選びに手間がかかり、準備も不足していた」と語った。
公明の大口善徳・県本部代表は「我が党は政府・与党のブレーキ役を果たすべきだった。自公協力で自民からどれだけの票が入ったかについては、きちんと精査しないといけない」と話した。
社民の桜井規順・県連代表は「自民敗北は大きな成果。選挙区に候補を擁立できなかったことは反省すべき点だ。来るべき衆院選では、最低二つの区で何としても候補を立てたい」と述べた。
340
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:13:26
参院選選挙区 善戦民主、4区の壁
2007年07月31日 朝日岐阜
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000707310004
一夜明け、開票結果を振り返る藤井孝男氏=可児市の自宅で
妻京子さんと話す平田健二氏=岐阜市西駒爪町のUIゼンセン同盟会館で
参院選開票から一夜明けた30日、岐阜選挙区(改選数2)でトップ得票で国政復帰を決めた無所属元職の藤井孝男氏(64)=自民、公明推薦=と、6年前から16万票以上上積みして3選を果たした民主前職の平田健二氏(63)が、改めて喜びを語った。各党の県組織は、与党惨敗に終わった結果を総括した。
(曽田幹東、高木文子)
「善戦した選挙だったか」。29日深夜、記者に問われた民主党県連の園田康博代表は答えに詰まり、20秒ほど黙り込んだ。別の幹部が「負けだと思う」と厳しい表情で答えた。
テレビは民主党の大躍進を伝えていた。12ある2人区のうち、民主候補がトップ当選できなかったのは、岐阜と新潟だけ。しかも、新潟は民主候補が2人立っており、票が割れた形だ。一度は平田氏の3選にわいた幹部らは一転、困惑した表情で画面を見つめた。
選挙戦中盤、陣営は労組の基盤がない山間部を狙った。民主党市議がいない「旧郡部」の美濃、山県両市に電話攻勢をかけ、ほぼ互角の得票。だが、藤井氏の地盤である衆院岐阜4区の地域で約6万票差がつき、他の地区ですべて上回っても追い切れなかった。
4区は農村地帯を抱え、小泉改革の影響で深刻な「格差」にあえぐ。小沢代表が保守地盤を行脚し、1人区で圧勝したのとは対照的だ。「藤井先生とは知名度が違うわね。力不足だった」。平田氏も弱音をはいた。県連幹部は「これ以上の状況は考えられない。今回勝てなくて、いつ勝てるのか」と危機感をあらわにした。
同党は、次の衆院選を「政権交代の選挙」と位置づける。だが、今回得た新しい支持層を、どうつなげるのか。2、4区での候補者の発掘、役員がいない2区総支部の立て直し。全国的な追い風に、いま一つ乗り切れなかった悩みは深い。
一方、藤井氏は逆風にさらされ続けた。「ねじれ解消」に自民党県連が一本化して戦う中で、安倍政権から噴出する問題に足を引っ張られ、陣営はいらだった。ある幹部は「国民のことをもっと考えて欲しいと党本部に意見書を出そうかとも考えた」という。
投開票の前日、藤井氏は「地方に厳しいしわ寄せがある。小さな怒りが積み重なり、年金問題などが重なり合った。地方は心の中で、百姓一揆を起こしたいと思っている」と話した。自民党支持者から、今ほど厳しい意見を肌身で聞いたことはなかったという。
藤井氏は早晩、復党が見込まれる。今回、辛くもトップ当選を果たしたのは、無所属のため、正面からの逆風を避けられたからとも言える。別の陣営幹部は「自民党公認だったら、もっと厳しかった」ともらした。
野田聖子、佐藤ゆかり両衆院議員の岐阜1区の公認問題などを抱える党県連は、次の衆院選で、「郵政造反組」との修復度を本格的に問われることになる。地元の事情をどこまで党本部に伝えられるのか。今回の争点の一つになった「格差」は、そのまま党内の問題でもある。
◆藤井氏「素直に喜びたい」
「素直に喜びたい」。約2年ぶりの国政復帰を決めた藤井氏は、可児市の自宅で30日午前、笑顔を見せた。
前夜は午前2時半ごろ帰宅し、比例区開票のニュースをチェックし、午前4時半ごろ就寝。7時ごろに目覚めた。
与党への全国的な逆風の中、地元の衆院岐阜4区で大量得票。4区以外では平田氏に首位を譲ったが、県計ではトップ。「全国的にも都市部が厳しかったし、県連もほっとしているだろう。2年前、衆院選で落選した時の支持者の『今度こそ』という支えがあっての結果」と、支援を続けてくれた人に感謝した。
参院には、衆院4期と浪人時代を挟み、14年ぶりの復帰となる。「過去の人脈、蓄積をフル稼働したい」と語った。
全国を見渡せば、自民党に厳しい審判が下った。「大変な大敗。これからが大変だ。有権者が安倍内閣にノーという意思表示をしたのではないか。日本のリーダーとして、結果をどう受け止めて政治の信頼回復を図るかが、大変重要になる」と話した。
341
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:13:51
◆平田氏「組織の足腰強く」
平田氏は岐阜市のホテルで午前7時前に起床。支援者宅を回った後、同9時半から同市のUIゼンセン同盟会館で、報道各社の取材を受けた後、東京都の自宅で静養する妻京子さんへ電話もかけ、様子を報告した。
前夜は午前1時半過ぎにホテルの部屋に入った。だが「同僚議員がどうなったか」と気になって、同3時半ごろまでテレビ速報に見入った。前夜は京子さんに「6年間、体に気を付けて。国会を休んではだめよ」と激励されたという。
得票では、衆院選の岐阜4区の区域で藤井氏に約6万票、得票率で24ポイントの差をつけられた。「力を入れたが、藤井さんの地盤で及ばなかった。4区を除いた地域は満足いく結果」と振り返った。
民主党候補は、全国の2、3人区のほとんどでトップ当選したが、平田氏は果たせなかった。「連合に頼るだけでなく地方議員を増やし、後援会組織をしっかりつくる。足腰を強くするために、地域で根を張った活動をする人を増やさなくては」と、今後の課題を挙げた。
◆中津川の確定 午前5時10分
参院選の開票で、県内では中津川市が確定が最も遅い「ワースト1」になった。比例区の確定は30日午前5時10分で、前回参院選より3時間5分遅れた。市町村合併で投票数が2万ほど増えたことなどもあるが、立会人による疑問票審査が異様に長かったという。
市選挙管理委員会によると、今回は開票にあたる職員を前回の約200人から158人に減らし、票を分ける投票用紙読み取り機を新たに2台導入。かがまなくても票の仕分けができるよう、作業台を高くするなどして、前回より遅れることはないと判断していた。
しかし、疑問票が前回より倍増し、立会人による審査が選挙区で約1時間半、比例区で3時間要した。担当者は「立会人にはスムーズな開票に協力をお願いしている」と話すが、慎重に審査されていたという。
◆各党の談話
自民党県連・金子一義会長
全国的な自民党の大苦戦の中、藤井候補をトップで当選させることができた。ただ、総力を挙げて戦ったにもかかわらず、わずかの差でのトップ死守になった。全国的に見れば弁解の余地のない大敗北。この現実を謙虚に受け止めなければならない。新しい自民党の第一歩を踏み出す。
民主党県連・園田康博代表
民主党は全国的に多くの国民から支持を得て、1人区を中心に歴史的勝利を収め、比例区でも第一党を勝ち取った。国民が安倍政権に対する「不信任」の意思を示した。残念ながら岐阜でトップ当選できなかったが、結果を総括し、次の総選挙で政権交代を実現すべく全力で取り組む。
公明党県本部・岩花正樹代表
大変厳しい選挙戦にもかかわらず、最後まで一票一票を積み上げて下さった党員・支持者、創価学会員に心より感謝とお礼を申し上げる。選挙区2、比例区7議席をいただいた。皆様の意見、要望を真摯(しん・し)に受け止め、党に対する期待に応えるため山積する諸課題に全力で取り組む。
共産党県委員会・松岡清委員長
安倍・自公政治の暴走への怒りが結果に示された。残念ながら怒りの受け皿に、わが党がなりきれなかったことを、県民におわびする。年金問題をはじめとする論戦で一貫してリードし、訴えが届いた所で共感が広がり、今後の戦いに生きるものとなった。公約実現に力を尽くす。
社民党県連・千葉昇代表
最後まで奮闘したが結果は厳しく、得票は目標に及ばなかった。国民の命と暮らしを守るため護憲、特に9条堅持、増税に反対し、国民生活を破壊する自民党と対決したが、二大政党論が過熱し具体的な政策が争点とならなかった。9条を支持した皆さんと平和社会の推進に全力を尽くす。
342
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:17:21
隆盛民主 歓喜二重奏
2007年07月30日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707300001
●大塚氏盤石、谷岡氏勢い
自民・鈴木氏、組織固める
29日に投開票された参院選愛知選挙区(改選数3)は、民主党が前職の大塚耕平氏(47)と新顔の谷岡郁子氏(53)をそろって当選させ、04年に続き2議席を獲得した。連合愛知の支援は大塚氏に厚かったが、谷岡氏は無党派層などの幅広い支持を獲得。年金問題や政治とカネの問題などを巡る国民の政治への関心の高まりを追い風に、全国的な「民主伸長」を象徴する形となった。他方、「与党協力区」に設定して臨んだ自民、公明両党では、自民前職の鈴木政二氏(59)が支持層をまとめて3選を果たしたものの、公明前職の山本保氏(59)は議席を失った。共産党は議席を奪還できなかった。
初当選を果たした民主新顔の谷岡氏は、名古屋市中区の事務所で支持者らに拍手で祝福された。
中京女子大の学長として、五輪のメダリストを相次いで生み出したレスリング部や野球部を育てるなどした知名度を期待され、与党を過半数割れに追い込むための候補者として民主から白羽の矢を立てられた。国会へのバスツアーを企画、ホームページに工夫を凝らすなど、独特の運動を展開した。
公示後の演説では「教育や子育てにもっと予算を」と訴えた。「まず現在の憲法をちゃんと実現したい」と護憲の姿勢を明確にした。
民主前職の大塚氏との支持層振り分けが課題となったが、県連は総獲得目標を150万票に設定。大塚氏に79万票、谷岡氏に71万票を振り分ける戦略を立てた。連合愛知の産別振り分けは大塚氏に8割、谷岡氏に2割だったが、谷岡氏は無党派層に浸透し、年金問題などで高まった民主への追い風にうまく乗った。
大塚氏は、全トヨタ労連などの組織票を手堅くまとめた。日銀出身で経済に詳しく、年金問題では「税方式の新しい年金制度に変える」と主張して無党派層からも幅広い支持を集めた。
自民前職の鈴木氏は安倍政権を支える現職の官房副長官として「絶対に負けられない」と危機感を前面に出した。自民が公明に協力する「与党協力区」に指定されたが、「公明とも選挙区では戦う」と組織の引き締めを図り、与党に強い逆風が吹いた中、3選を果たした。年金問題では「安倍首相は政治生命をかけて解決に取り組んでいる」と政府の姿勢に理解を求めた。
343
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:18:08
●「独力」の限界 公明露呈
山本氏は、2期12年の実績を強調し、児童・福祉の問題を前面に戦ったが、敗れた。
従来の支持層だけでは当選圏内入りが厳しいとの見方は当初からあった。自民が公明を支援する「与党協力区」として、安倍首相や小泉前首相らが愛知入りし、票の上積みを図った。太田代表ら党幹部も連日のように選挙区入りしたが、広がりが乏しかった。
八田氏は98年以来の議席獲得を目指したが、及ばなかった。護憲を前面に「年金・暮らしを守る」とも主張。市議を務めた岡崎市など全県的な知名度を背景に志位委員長ら党幹部が名古屋などの都市部でてこ入れしたが及ばなかった。
平山氏は、立候補表明が4月と主要候補で最も遅く、出遅れ感から知名度不足が響いた。「9条と年金が危ない」を合言葉に臨んだ初選挙。33年間の名古屋市立中学校での教員経験を生かし、低賃金で働く若者の派遣労働の問題にも触れた。
●民主支持層、「配分」の妙
《解説》選挙戦が進むにつれ激化した安倍内閣・自民党への逆風は、愛知でも吹き荒れた。民主2、自民1という結果は、今回参院選での全国的な民主躍進の典型だ。
年金問題、政治とカネ、閣僚らの失言、国会終盤での強行採決……。安倍首相は、教育改革や経済成長への意気込みや成果を強調し、「戦後レジームからの脱却」で論戦をリードしようとしたが、数々の失策に隠れてかすんでしまった。
当初、当選ラインと目された60万票に対し、公明の基礎票は40万〜50万票。不足分は連立相手の自民が補う―自民・公明の与党両党は愛知選挙区でこんな算段を立てた。公示前には、自民が公明に貢献する「与党協力」で合意もした。
ところが、与党に強まる逆風で自民は鈴木氏の態勢固めに追われた。自民県連幹部は「雪崩現象を恐れ組織が分けられなかった」と話す。政党間協力の限界が露呈、次期衆院選の自公協力にも影響する可能性がある。
一方、参院での与野党逆転を目指した民主は、前職の大塚氏に加え、知名度のある新顔の谷岡氏を擁立。世論の追い風をバランス良く受けることに成功した。連合愛知の支援は大塚氏に偏ったのに得票が両氏に分散したのは、連合以外の民主支持層が「民主2人」を希求し、支持基盤の弱い谷岡氏支持に回った、とみることができる。
民主は「郵政解散」後の05年衆院選で、県内の小選挙区では6勝9敗と初めて自民に負け越し、「民主王国」の面目を失った。しかし今回の参院選で支持基盤の厚さを証明した。次期衆院選を優位に戦う素地ができた、といえる。(本田修一)
344
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:18:55
無党派層、半数が民主
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310001
《本社出口調査》
●投票先 自民支持層は分散
与党の惨敗に終わった参院選。愛知選挙区では、無党派層の半数以上が民主党の2候補に投票したことが、朝日新聞が投開票日の29日に実施した出口調査で分かった。自民党支持層の投票先は分散し、「与党協力」を結んだ公明党の候補者へは1割程度しか流れておらず、「自公連係」が希薄だったこともかいま見えた。
2議席を獲得した民主党は、選挙区での得票合計が目標を10万票以上も上回る160万票に達した。大塚耕平氏(47)には民主支持層の48%、谷岡郁子氏(53)には36%が投票し、組織票が有効に機能した様子がうかがえる。
支持政党を「なし」か「わからない」と答えた無党派層は回答者の19%。このうち、大塚氏には29%、谷岡氏には27%が投票し、2氏で50%を超えた。以下、公明党の山本保氏(59)へ14%、共産党の八田ひろ子氏(61)へ12%、自民党の鈴木政二氏(59)へ10%と続く。
01年参院選では、無党派層から大塚氏が26%、鈴木氏は23%、山本氏が10%の支持を得ていた。
【自民支持層「山本氏より民主」】
●「与党協力」徹底されず
自民支持層の55%は、今回2位で当選した鈴木氏に票を投じた一方で、14%は大塚氏に、10%が谷岡氏に投票していた。支持層の4分の1が対立する民主側に流れたことになり、組織を固めた民主とは対照的だ。
逆に、次点となった山本氏に投票した自民支持層は13%と、大塚氏よりも少ない。愛知選挙区は自民党が公明党を支援するとした「与党協力区」だったが、徹底されなかったことがうかがえる。
また、選挙区で鈴木氏に投票した回答者のうち、比例区で公明党に投票したのは3%。一方、選挙区で山本氏に投票したうちの15%が比例区で自民党に投票するなど、ねじれが見られた。
「安倍首相に続投して欲しいか交代して欲しいか」を尋ねたところ、自民支持層の31%が「代わって欲しい」と回答。鈴木氏に投票した有権者でも16%を占めた。公明支持層では38%が、山本氏へ投票した有権者も40%が安倍首相の退陣を求めた。
●年金「影響した」7割が野党3党
年金問題が投票に「影響した」と回答したのは51%。このうち大塚氏への投票が32%、谷岡氏が27%を占めた。八田氏、社民党の平山良平氏(59)を合わせた野党3党への投票は73%と、与党の2氏へ投じた25%を大きく上回った。
投票行動を年代別で見ると、20代(32%)、30代(34%)、40代(31%)、50代(26%)は、大塚氏に投票した比率がトップ。60代(27%)と70代以上(34%)では、鈴木氏へ投票した比率が最多だった。
男性が投票したのは、多い順に大塚氏(29%)、谷岡氏(24%)、鈴木氏(21%)。女性は大塚氏(24%)、鈴木氏(22%)、谷岡氏(18%)の順だった。
【調査の方法】
出口調査は朝日新聞とテレビ朝日が29日、全都道府県で行った。愛知県では120カ所で実施。投票を終えたばかりの有権者に調査表を渡し、投票した候補者名や政党名、普段の支持政党や年金問題が投票に影響したか、などを回答してもらった。有効回答数は5940。
345
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:20:21
【07参院選】
自公動揺(上)
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310002
落選が決まり、報道陣の質問に答える山本保氏=29日夜、名古屋市中区錦2丁目で、岩下毅撮影
●「協力」の裏 苛立ち
《参院選・愛知》
逆風、票の振り分け難渋
「とことんやりぬく」の赤い懸垂幕が目を引く公明前職の山本保氏(59)の選挙事務所。参院選の開票が始まった29日午後9時ごろ、部外者立ち入り禁止の2階で、同党の鬼頭英一・県本部幹事長(57)の携帯電話が鳴った。自民党の寺西学県連会長代理(71)だった。
「厳しいようだ。残念です」。テレビは、愛知選挙区で民主前職の大塚耕平氏(47)と自民前職の鈴木政二氏(59)の当選が確実になったことを伝えていた。残りは1議席。しかし、寺西氏は山本氏の落選を覚悟し、鬼頭氏をねぎらったのだ。
民主が2人擁立した今回の選挙戦。「与党で2議席」を合言葉に、自公は基礎票が少ない山本氏に自民が票を回す選挙協力を結んだ。その中心に県議の寺西、鬼頭両氏がいた。寺西氏は続けた。「私は万歳に出る雰囲気じゃない」。鬼頭氏が電話を切った後、テレビでは鈴木氏が満面の笑みで万歳していた。壇上に寺西氏の姿はなかった。
■ ■
23日、寺西氏ら自民県連幹部と鬼頭氏ら公明県本部幹部が、自民県連の一室に顔をそろえた。
公明が独自に実施した世論調査で、山本氏と3位を争っていた民主新顔の谷岡郁子氏(53)が支持を伸ばし、山本氏との差を広げていた。「応援をお願いしたい」と頭を下げる公明側に、「今後1週間、県議20〜30人に1人500本、支持者に電話をさせる」と自民側は約束した。
6月から週1回、両者は「自公協議」を秘密裏に開いた。山本氏は01年に獲得した約50万票から10万票上積みが目標。「自民支持の県歯科医師連盟のうち尾張・名古屋地区は山本氏を支援」。業界団体や企業の支援割り振りなど協力内容の中核はここで決まった。
いつも話し合いは淡々と進んだ。しかし、両者の胸の内には、声に出せない苛立(いら・だ)ちがあった。
〈これまで選挙でさんざん協力させておきながら、具体的に票になってないじゃないか〉 公明は自民が本当に動いているのか、つかみかねていた。党の調査で自民支持層の山本支持は1割前後を推移した。
〈うちも候補者を抱えているんだ〉 自民は年金の逆風を背に、鈴木、山本両氏の票の振り分けに難渋していた。組織が堅い公明とは違い、幹部の指示を一般の支持者に浸透させるのは難しい。
最後の1週間、劣勢を跳ね返そうと、公明はなりふり構わず、自民の地方議員らに何回も電話した。27日朝には名古屋市中区の花き卸売市場で、寺西氏が山本氏の応援に立った。「自公の選挙協力の中、山本保さんを勝たせなきゃならん」。投票2日前で効果を疑問視する声もあったが、寺西氏は「信義を尽くしておきたい」と語った。
■ ■
58万7268票。山本氏の得票は目標に近かった。「自公協力は成功した」。両党は口をそろえる。今回は「風」がそれを上回った。自公の得票総数約132万票、民主約160万票。山本氏は3位の谷岡氏に13万票以上の差をつけられた。
29日夜、公明県本部幹部は選挙戦を振り返り、こう言った。
「離岸流だったね」
気づかないうちに岸から沖合へ流されてしまう潮の流れ。協議を重ねる一方、自公は民意の大きなうねりから離されていた。
◇
なぜ、愛知選挙区で自民が公明に票を回す異例の与党協力が実を結ばなかったかを検証する。
346
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:21:59
自公動揺(中)
2007年08月01日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240708010001
応援演説する安倍首相=14日、名古屋市で
有権者に手を振る中川自民党幹事長=22日、名古屋市で
●「公明を」末端に届かず
「私は自民として鈴木政二を命がけで応援しているが、今日は山本保さんをお願いする」
選挙戦が折り返しを迎えた7月20日夜、愛知県一宮市郊外の公民館。自民党県連組織委員長の岩村進次県議(53)は、支持者ら約200人に訴えた。報道各社の情勢調査で、自民前職の鈴木政二氏(59)は優位だったが、公明前職の山本保氏(59)は当選圏に届いていなかった。
岩村氏は一枚の紙を配った。「3人区においても、与党で2議席を確保するため『与党協力区』を設定し、出来うる限りの協力を行う」。6月14日、自公両党幹事長が交わした覚書の写しだ。
□ □
今回の自公協力は、まず地元執行部レベルで話が進んだ。4月の県議選で自民候補68人のうち44人が公明推薦を受けた。次の衆院選で勝つにも公明の支援が不可欠だ。
だが、自民の動きは当初、鈍かった。県議には「自分の組織に『公明の山本をお願いします』なんて言えるわけない」との声もあった。そんな雰囲気に変化をもたらしたのが党中央の動き。覚書の後、国会議員や県議に麻生外相ら閣僚から「山本を支援してほしい」との電話が次々入った。
7月12日の公示直前。自民の中川秀直幹事長はある県議に電話した。
「自公協力の中できちっと処理して欲しい」
年金問題に加え、赤城農水相の事務所費問題。1人区では格差問題で民主が攻勢をかけていた。「愛知で自公協力がうまくいかないと、1人区で公明から協力が得られないからか」。県議はそう受け止めた。公示後、14日に安倍首相、21日に小泉前首相、22、28両日に中川氏が名古屋入りした際には、鈴木氏だけでなく山本氏を激励した。
□ □
「自分の組織を見せたくない」と協力を渋っていた県議も動き出した。民主新顔の谷岡郁子氏(53)が学長を務める中京女子大の地元・大府市の深谷勝彦県議(61)は「谷岡氏に勝たれたら、衆院選も次の自分の選挙も危ない」と終盤の1週間、山本氏の電話作戦に懸命に取り組んだ。
一方、鈴木氏の電話作戦の時間も減らさなかった。「そこまでしたらスタッフが怒っちゃう」。公明に恩はあるが、後援会を刺激すれば自らの組織が崩れる――。多くの県議が板挟みになっていた。県議の一人は「自民の支持組織は巨大で支部も多い。県議が組織に頼んでも末端までは届かないことを公明はわかってくれない」とぼやいた。
逆に公明は、こうした自民の動きに歯がゆさを感じていた。「うちらは自民に入れるのに抵抗ないのに、何で(自民は)できないのかなあ」
自公連立から8年。公明にとって、選挙区で支援する代わりに比例区に投票してもらう協力は実績があったが、選挙区で自民から公明に票を回す本格的協力は初めて。自民議員の紹介で数百社の企業を回ったが、反応は必ずしも良くなかった。
「『山本』と書くように変えさせるには本当に力がいる」。劣勢を伝えられるたび、公明県本部幹部はため息をついた。
「10万票上積みしたい」
「私の票の1割を出せる」
「後援会加入申込書を500枚書いてくれ」
自公の議員は協議の中で多くの数字をやりとりした。しかし、投開票日直前、公明党県本部幹部はぽつりと言った。
「やっぱり、人は、数じゃないね」
347
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:23:17
自公動揺(下)
2007年08月02日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240708020001
●与党の看板「値踏み」され
500人が座るホールに、大きな声が響いた。
「先週、いまだかつてないことが起きました。現職の大臣、冬柴大臣が津島に来ました」
選挙戦終盤に入った7月23日夜、愛知県津島市で開かれた公明党前職の山本保氏(59)の個人演説会。地元選出で自民党の中野治美県議(52)はあいさつに立ち、18日に公明党の冬柴国交相が同市を訪れ、周辺市町村長から陳情を受けたことを披露した。
会場に集った人の多くは自民支持者。東海北陸道の南進工事などを陳情した中野氏は、壇上の山本氏の方を向き、「『当選させていただいたならば、近いうちに絶対やります』と言っていただけると思います」。会場から拍手が起こった。公明党県本部の荒木清寛代表も「任せてください。自民党と協力して推進します」と胸を張った。
□ □
今回の参院選で公明党は、「与党」を看板に自民支持層への食い込みを図った。しかし、各団体の受け止め方は、それぞれだった。
公示を翌日に控えた7月11日、同県一宮市のJA愛知西で、「公明党農政懇談会」が開かれた。坂口力・元厚労相(73)や山本氏ら同党の国会議員6人が、真っ黒に日焼けした農業従事者の前にずらりと並んだ。
県内での懇談会は、この日で5回目。青井清司組合長は「参院選の話をしない」という条件で話を受けた。すでに県農政連は自民前職の鈴木政二氏(59)を推すと決めていた。「公明に肩入れしたと思われたくなくて、用心した」。実際、話を聞きつけた地元選出の自民党国会議員が、何度も電話をかけてきた。
政権与党に直接訴える機会は貴重だ。しかし、青井氏は「公明が農家を理解しているか、まだわからない。自民と比べると、まだ差がある」と一線を引く。
企業や業界団体にとって、政党は求める政策を実現する手段の一つ。役に立つか立たないか。得か損か。「値踏み」は当然する。
「公明を応援してもメリットはない」。県薬剤師連盟の幹部は言った。同連盟は、自公協力で公明支援を求められたが、山本氏の推薦を拒否。鈴木氏だけ推薦した。「両方応援したら(まとまった票で恩を売るという)魅力がなくなる」
別の自民系団体は、山本氏を推薦したものの、会員の動きは鈍かった。幹部の一人は「公明党の議員が落選しても困ることは何もない」。第一に頼るのは、あくまで自民党。自分たちの組織代表議員もいる。「動きが鈍い自民党を動かしてくれる」。公明は、そんな位置づけだという。
□ □
連立政権を組んで間もない00年。公明党は衆院選で愛知1区に平田米男氏(58)、同6区に草川昭三氏(78)を立てた。当時も自公協力を模索したが、ともに落選。両党の関係はぎくしゃくし、形にならなかった。
それから7年。公明党は今回、「自民党との関係は成熟した」として、協力関係に自信を深めていた。山本氏の陣営は「自民党でも公明党でもない。与党という党の山本保として勝たせていただきたい」とも言った。しかし、今回も落選した。7年前と何が変わらなかったのか。
「違う党っていうことでしょう」
それが陣営関係者の答えだった。
(原田朱美、本田修一、武井宏之、藤森かもめが担当しました)
348
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:25:22
15選挙区 民主全勝
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310003
●得票、衆院選にあてはめると
「民主2、自民1」で決着した参院選愛知選挙区(改選数3)の得票数を衆院選に当てはめてみると、県内15小選挙区で民主が全勝――。朝日新聞社が推計したところ、こんな結果が出た。郵政民営化が争点になった05年衆院選で民主は6勝9敗と自民に敗北。「民主王国」は色あせたが、参院選の勢いを保てば、次回衆院選は「民主一色」になる可能性もある。
29日の参院選で、民主前職の大塚耕平(47)、新顔の谷岡郁子(53)両氏の総得票は約160万票。04年の約141万票を上回り、結党後、同選挙区では最多。自民前職の鈴木政二(59)、公明前職の山本保(59)両氏が獲得した約132万票を圧倒した。
県内78市区町村別では、民主陣営を自公陣営が上回ったのは鈴木氏の出身地・知立市、山本氏がトップだった名古屋市港区など計19市区町村にとどまった=地図参照。民主陣営は、名古屋市で自公陣営に約10万票の差をつけ、豊田、豊橋、一宮、岡崎、春日井各市などの都市部で上回った。自民の「金城湯池」の県東部の三河地方でも、民主が強さを見せた。
実際、次の衆院選も自民と公明が選挙協力すると仮定し、今回の結果を選挙区ごと(合併を経た一宮市は10区、豊田市は11区に分類)に集計すると、自公陣営は小選挙区で全敗だった。
2月の知事選で、民主など推薦の新顔が約136万票を獲得し、自公推薦の現職に約7万票差に迫った。「知事選、統一選で選択肢を示し、参院選で2議席獲得。政権交代へ重要なスタートを切った」と意気込む民主県連に対し、自民県連は「次期衆院選はかなり厳しい戦いを覚悟しなくてはならない」と警戒感を強めている。
349
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:27:29
高橋氏大勝 50万票
2007年07月30日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707300001
当選を決めて万歳の後、花束を手に支援者に応える高橋千秋氏(右)=津市安東町の選挙事務所で
落選が確定的になり、敗戦の弁を述べる小野崎耕平氏=津市安東町の選挙事務所で
落選し唇をかむ中野武史氏=津市桜橋の選挙事務所で
◇◆民主系、1人区で4連勝 自民、公募候補支えられず◆◇
参院選は29日投開票され、三重選挙区(改選数1)は民主公認の前職高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が、自民新顔の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=、共産新顔の中野武史氏(33)を、同選挙区過去最多得票で大差で破り3選を果たした。これまでの最多得票は86年の斎藤十朗氏(自民)の52万7493票だった。年金問題や「政治とカネ」など、自民への「逆風」の中、幅広く支持を受けた。自民は同選挙区で00年補選以来、4連敗となった。04年に失った議席の奪回を目指し、公募の小野崎氏を擁立したが、有権者へ浸透しきれなかった。共産も議席獲得はならなかった。投票率は60・58%(前回62・28%)だった。
午後8時過ぎ、当選が伝えられると、津市安東町の高橋氏の選挙事務所に集まった支持者らは一斉にわいた。
拍手の中、高橋氏が真っ黒に日焼けした顔をほころばせて演壇に上がった。県内選出の国会議員や支援組織の代表者らと、次々に固く握手。選対委員長を務めた芝博一参院議員が「いよいよ三重県から改革が始まる。その喜びを万歳で表したいと思います」と声を張り上げ、全員で万歳を三唱した。
高橋氏は「早い(段階で当選の)結果を出して頂いたことは、県民の怒り(の表れ)だと思う。私1人でできることは小さい。しかしみんなが一丸となればこの国は救える。私はその先頭に立っていきます」と述べ、何度も頭を下げた。
「三重が勝たねば全国でも勝てない」。選挙期間中、高橋氏や県内選出の民主党国会議員は、各地をそう訴えて歩いた。
三重選挙区は、01年参院選で小泉旋風をかわし、岩手とともに自民を破り議席を獲得したたった二つの1人区の一角。今回、党本部が重視した全国29の1人区の中で、当選間違いなしを意味する「二重丸」扱いとされ、絶対に負けられない選挙戦だった。
過去3回の選挙を無所属で戦い、04年に民主党入りした高橋氏にとって、今回は公認で民主党の看板を背負う初めての選挙。売り文句も、前回の「若さ」から「働き盛り」へと変わった。
スローガンは「生活者宣言、進行中」。2期7年の議員生活を「現場で普通の生活者の声を聞き、思いを国会にぶつけてきた」として、地元密着ぶりを強調。「自公政治のままならこの国はだめになる。今変えれば、まだ間に合う」と呼び掛けた。
県内の衆院の全5区での得票トップを目指し、保守支持の厚い県南部にも力を注いだ。年金問題を追い風にかつてないほど「民主党」を連呼し、自民の農林漁業政策を批判。反応の良さに中川正春衆院議員が「これまでいかに自民党にだまされてきたか、地域の人が気付いた」と興奮気味に話したこともあった。
中盤以降は楽勝ムードの一掃に躍起になった。「投票に行こう」と棄権防止を訴え、陣営は引き締めに力を注いだ。
350
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:28:07
◇◆小野崎氏「厳しい逆風」◆◇
小野崎耕平氏は落選が確定的になって、津市安東町の事務所に午後10時ごろ姿を見せた。集まった支援者からねぎらう拍手が起きる中、中央に進み出た小野崎氏は、深々と頭を下げた。
小野崎氏は「流れが急速に変わり、確かに厳しい逆風があった」と心境を述べ「今後も日本国の将来のため、あきらめないでがんばりたい」と強い調子で語った。
公示前から逆風続きだった。宙に浮いた年金記録が明らかになった際には、街頭演説中に通行人にからまれたという。その後も「政治とカネ」の問題や閣僚による問題発言など、自民に対する風当たりが強くなる中で、小野崎氏は「候補者はできることをやるだけです」と、駅前の演説など、地道に活動を続けた。
活動を支援する自民系の県議は現在3会派に分裂している。関係修復への道は模索するものの、自民県連が一体となった支援態勢にはほど遠かった。
毎朝3時に起きて、地道な活動を続けてきた小野崎氏。「体力がまだ余っている」と選挙戦最終日には、炎天下を自転車で支援を呼びかけるなど、選挙期間中も一貫して精力的に動いてきた。社会保障の専門家と主張する一方、子育て世代の代表を自負し、旧来の自民支持層とは違う若い世代への浸透も目指した。
選挙戦終盤に自己採点を求められ、「自分自身は90点、党は65点」と評価した。「個人的には時間的にも体力的にもこれ以上はできないところまでやってきた。党としてはコアとなる組織がないことが弱点」と支援態勢へ満足できなかった心中も明らかにした。
◇◆中野氏、支援広がらず◆◇
中野武史氏は、津市桜橋の事務所で支持者や選挙スタッフらに迎えられ、厳しい表情を見せた。
「自民か民主かという争点ではない。確かな野党が必要」。選挙戦で中野氏は二大政党制への流れに異を唱え、支持を呼びかけてきた。
自民党への社会的な批判を追い風に、街頭演説では「与党の暴走政治に歯止めをかける」と強調。3候補者で唯一、改憲反対の姿勢を打ち出すなど差別化を狙い、生活に身近な年金問題への政策提言も前面に押し出した。
「暮らしや憲法を守るのは共産党」と訴え、支持層の拡大を目指した。
しかし、前職の高橋氏や公募候補として話題性もある小野崎氏との選挙戦の中で、共産支持者以外からの票は限られる結果となった。
351
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:28:31
「民主王国」、南部に浸透
2007年07月30日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707300002
◆自民、支持層からも離反◆
《解説》 全国的な「自民逆風」の流れの中、3選を決めた高橋千秋氏は、選挙戦後半「政権交代の必要性」を強く訴えた。高橋氏が大差で自民新顔の小野崎耕平氏を破ったことは、県内でも政権交代を支持する声が高まっていることを示している。
民主は04年の参院選勝利で参院選挙区の議席を独占した。今回は、初めて守りの立場で臨んだ選挙となった。衆院議員も含めた県内選出の国会議員は、自民の4人に対し、高橋氏も含めて民主は6人。すでに「逆転」している民主王国だけに、勝ち方が問われた。
民主は唯一衆院議員がいない県南部の衆院5区への浸透を目指した。国会議員らが何度も入り、連合三重、県議会最大会派「新政みえ」との連携による組織力も示した。
しかし、今回は自民の「失策」による底上げがあったことも事実だ。朝日新聞社の出口調査では自民支持層の3割超が高橋氏に投票した。大差になったのは、民主が支持を広げたというより、自民への批判が大きかったに過ぎない。
出口調査では安倍首相の交代を望む有権者の8割が高橋氏に投票したとしている。次期衆院選に向け、民主が訴える政権交代をどこまで実現性あるものにできるのかが問われる。
一方、補選も含め参院選挙区で4連敗を喫した自民の課題は深刻だ。昨年4月に小野崎氏擁立を県連として決定してから1年以上、駅前などで訴えを続ける小野崎氏の知名度アップに実効的な支援態勢をとらなかった。
その後も、川崎二郎前厚生労働相が就任わずか1カ月で県連会長を退くなど、支援態勢が整わないまま、選挙戦に突入。調整役不在で全県を通じた支援戦略もままならず、04年参院選の10万票差に続く大敗となった。
「会わせれば票につながる」と国会議員や県議が口をそろえる公募候補の知名度を当選ラインまで上げることができなかった組織力は、全県1区の参院選では致命的だ。公募候補を全面支援できない現状は、今後の候補者擁立にも影を落としかねない。(宮沢崇志)
352
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:29:29
「風と敵失」、民主後押し 参院選選挙区
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310004
3期目の抱負を語る高橋千秋氏=津市羽所町で
インタビューに臨む小野崎耕平氏=津市桜橋2丁目で
選挙戦を終えて謝意を述べる中野武史氏=津市羽所町で
◆「内閣批判」、自民直撃◆
参院選から一夜明けた30日、戦いを終えた3氏は、街頭に立って、有権者に支援へのお礼を述べるなど忙しい一日を過ごした。三重選挙区での民主前職の高橋千秋氏(50)の過去最多得票による大勝。「風と敵失」(民主)、「保守層にも広がった今の内閣への批判・不満」(自民)など、各党は勝因、敗因の分析を進めている。大勝利の後の引き締めを模索する民主、組織の改革に何が必要なのか検討を迫られた自民――。早くも衆院解散総選挙をにらんだ動きが出始めている。
高橋氏は、県内29市町のうち南伊勢町を除く28市町でトップ得票。衆院選挙区別でみても、民主は初めて全5選挙区で1位となり、目標としていた「完全勝利」(高橋氏陣営)となった。
高橋氏の得票は、衆参同日選で投票率が今回の60・58%を大きく上回る77・67%だった86年に自民の斎藤十朗氏が獲得した最多票数を、442票上回った。民主県連副代表の芝博一参院議員は、勝因に「風と(自民陣営の)敵失」を挙げ、選挙結果を「99%の出来」と評価した。
投票率は、04年参院選と比べて全国平均は上昇。三重では1・7ポイント下がったが、芝氏は「夏休み期間で投票率を落とそうという政府の意図から考えても、よく投票にいっていただいた」と評価した。
敗れた自民も、あまりの大差に「逆風のせいばかりにはできない」と受け止めているようだ。
県連会長代行の三ツ矢憲生衆院議員は「これだけ差がつくとは予想できなかった」と話した。立て直しには「民意に真摯(しんし)に耳を傾け、それを受けた政策が必要」とし、「このままではますます国民の意見との乖離(かい・り)が生じてしまう」と危機感を募らせた。
公明の杉之内昭二県本部代表は、「自公連立は定着してきた。協力も自然体になってきた」と分析した。
◇◆支援者にお礼 戦い終えた3氏◆◇
3選を決めた高橋氏は午前7時から、「当選御礼」と書いた紙を政党の車に張り、津駅前でマイクを握った。「年金被害者救済法案を参院に出し直し、記録の問題をただしていきたい」などと抱負を語った。
ほぼ同時刻に、共産の中野武史氏(33)も津駅前に。「前回04年より選挙区の票が伸びた。ありがとうございました」と通り行く人たちに呼びかけた。
高橋氏は事務所に戻り、大勝を伝える新聞を見ながら報道陣の取材に対応。「過去最多得票の持つ意味は重い。3期目ということで党内での役割は今まで以上に高まるだろう」。その後、当選のあいさつ回りに出かけた。
小野崎耕平氏(37)は午前9時過ぎに、打ち合わせのため津市桜橋2丁目の自民県連本部に姿を見せた。
「ここまでの厳しい結果は、党の責任、私の責任、もちろんトップの責任もある」。安倍首相の続投表明に「当然辞められると思っていたので、驚いた」と話した。
政治への思いは変わらないとしながらも、「(次は)どこの選挙区、どんな選挙、すべて白紙」と話した。
353
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:30:20
衆院5区 民主「地元から候補」
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310003
民主の芝博一・県連副代表は30日、参院選大勝を受け「早いうちに衆院解散を目指す」との姿勢を示したうえで、衆院5区(伊勢市以南)では同党の候補者を「公募ではなく地元から選んでいく」と述べた。
「地元に縁のない人には、5区(の環境)は県内でもっともきつい」と理由を説明。「5区内の人間を擁立していこうと、申し合わせで決まっている」と述べた。
民主は03年と05年の総選挙で、5区に神奈川県出身の候補者を立てて敗れた経緯がある。
芝氏は「個人的見解」として、「衆院選は、今の風がやまないうち、安倍内閣が居座っているうちがいい」と述べた。
これに対し、5区選出の自民の三ツ矢憲生県連会長代行は「勢いを感じて野党が『全部つぶす』という態度になれば国会は行き詰まる。どういう時点で選挙になるのかは見通せない」と話した。
参院選の応援を通じ、5区内でも「今の内閣への批判、不満は保守層にもある」と話した。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:31:07
無党派74%、高橋氏 本社出口調査
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310002
民主支持層の9割、自公支持層も3割超が高橋千秋氏へ投票した三重選挙区。朝日新聞社の出口調査から、高橋氏圧勝の背景として、与党への強い「逆風」のなかで、自公への批判票を高橋氏へ投じた有権者の投票行動がうかがえる。
出口調査は29日、県内60カ所の投票所で実施し、3262件の有効回答を得た。
まず、各政党支持者が誰に投票したかを見ると、民主支持層の92%が高橋氏に投票、社民支持層の67%からも支持された。さらに、連立与党の自民支持層の35%、公明支持層の30%も高橋氏に投票していた。また、無党派層の74%も高橋氏に投票した。
一方、小野崎耕平氏は自民支持層の58%、推薦を受けた公明の支持層の56%しかまとめきれなかった。
また、年金問題と投票行動の関係を見ると、「年金が投票に影響した」と答えた人の73%が高橋氏に投票。「影響しなかった」と答えた人では、44%が高橋氏、45%が小野崎氏に投票。「どちらともいえない」と答えた層も半数以上が高橋氏に投票しており、年金問題への関心にかかわらず、高橋氏が高い支持を得たことがうかがえる。
また、安倍首相に続投してほしいかについては、民主支持層の82%、共産支持層の83%が「代わってほしい」と答えた。自民支持層の27%、公明支持層の32%も「代わってほしい」と答えた。
355
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 17:31:41
民主の得票率40%台 比例区
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310001
今回の参院選で、三重選挙区では民主前職の過去最多得票による大勝となったが、比例区をみると逆に、民主の得票は04年参院選と比べて約1万1千票減って39万2990票、得票率も0・55ポイント減り44・66%だった。自民も04年と比べ約1万4千票減り24万3494票、得票率も1・12ポイント減の27・67%となった。
主要政党で比例区の票を増やしたのは共産だ。04年参院選から約7千票増えて5万4834票。得票率も5・35%から6・23%に伸びた。自民と共に与党への逆風を受けた公明は前回比約2万票減の11万3704票。得票率も約2ポイント下がった。得票率は「郵政選挙」で自民が圧倒した05年衆院選比例区とほぼ同じ12・92%だった。
社民は4500票余り減らして2万2379票。得票率も3%を切り、2・54%にとどまった。
全29市町別に見ると、自民の得票が民主を上回ったのは鳥羽市、大紀町、南伊勢町の3市町のみ。選挙区でも唯一自民候補の得票が民主候補を上回った南伊勢町では、自民が4193票を獲得。2483票の民主より多かった。鳥羽市は自民が多かったが、55票と差はわずかだった。
356
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 08:49:05
自民県連が役員会、参院選大敗を分析 讀賣三重
自民党県連は4日、役員会を開き、今回の参院選大敗の原因ついて分析するとともに、9月にも臨時大会を開いて、会長代行の三ツ矢憲生衆院議員を会長とし、体制を立て直すことを申し合わせた。
選挙結果について、無党派層への浸透を期待した小野崎耕平氏だが、強い逆風から機能しなかったと分析。ただ、単に逆風では説明できない大敗で、衆院選の小選挙区ごとに責任者を立てた選挙が逆に態勢をバラバラにした。また、これまで自民党の得票の多かった郡部でも負けており、地域格差の問題にきちんと目を向けてこなかったなどとの反省点も出された。
役員会を終えて、三ツ矢会長代行は「県民の幸せのために何をなすべきか、原点に帰って考えなければならない」と語った。
役員会には小野崎耕平氏も出席。県連としては、小野崎氏が政治活動を継続する意向であれば引き続き支援することを確認したが、小野崎氏ははっきりした意向は示さなかった。
(2007年8月5日 読売新聞)
357
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:01:14
あのころの選択:’07参院選 98年 同じ結末とは限らない /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/07/28/20070728ddlk22010073000c.html
政治とカネへの不信と議員の自殺、与党への大逆風。今回の参院選は、橋本龍太郎首相(当時、06年死去)が退陣に追い込まれた98年の選挙と共通点が多い。同年、静岡選挙区では民主党の支援を受けた無所属の海野徹(58)が2位の自民党候補に19万票近くの大差を付け初当選。共産党の島津幸弘(50)も95年の3倍の24万票を獲得した。
「4回出馬した参院選でも、あの年は特別。いつもは反応のない自民県議の地元でさえ、選挙最終日は消費税引き下げを求めて『3(3%)』を指で出して人が駆け寄って来たんだ」。島津は興奮気味に思い出す。98年4月に誕生したばかりの民主党は当時はまだひ弱な存在。野党代表としての共産党への期待を肌で感じた。自民候補に3万5339票差まで迫る健闘だった。
海野は「6月の公示日、支援者の雰囲気で勝利を確信した」と振り返る。連合静岡など現在の民主党の支持団体の支援を最大限受けての当選だったが、組織が自分自身への応援団に変わっていくのを感じた。それは組織なしで小嶋善吉(60)に肉薄した今年4月の静岡市長選にもつながった。「組織型選挙はこれから滅びていく。人も資金も、少なくとも3分の1は自分で引き付けられる人間でないと戦えなくなる」
これまで多くの選挙戦の裏には、組織の論理があった。それでも有権者は投票所に足を運び、悩みながら選択を繰り返してきた。「あのころの選択」を振り返ることは、「今の選択」を考えることだ。あす投票の参院選が、状況が似ている98年と同じような結末になるかどうかは、有権者の「今の選択」にかかっている。(文中敬称略、年齢は当時)=おわり
◇ ◇
この連載は稲生陽が担当しました。
毎日新聞 2007年7月28日
358
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:02:53
80万票の衝撃:07参院選/上 弱者の叫び、民主を支え /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk22010222000c.html
◇逆風・自民、組織固めやっと
29日投開票の第21回参院選静岡選挙区(改選数2)で、民主前職の榛葉賀津也氏(40)が約82万票を獲得し、圧勝した。かつて静岡選挙区では、与党・野党を問わず、補欠選挙を除いて70万票以上を取った候補はいない。「80万票」という大量得票の衝撃は、自民のみならず民主を含む静岡の政界全体に大きな波となって広がりつつある。
「投票って、どうやればいいのですか」。12日の公示後、民主党県連にはこんな電話が何件も掛かってきた。電話の主は、負担の重みに苦しむ身体障害者や、医療費負担にあえぐ高齢者ら。「選挙に一度も行ったことがない」という有権者が政治に出口を求め、こぞって民主に流れた。
21日午前、袋井市のJR愛野駅前で開いた榛葉氏の決起大会であいさつに立った選挙対策本部長の藤本祐司参院議員は、これまでの決まり文句「トップ当選を目指して」を、「ぶっちぎりのトップ当選」と変えた。
静岡選挙区は自民、民主が候補を1人に絞り込んだことで「無風区」扱いされ、藤本氏ら現職国会議員は激戦の1人区や3人区の応援にかり出されていた。藤本氏は「激戦区でも民主は勝ちそうな勢いだ。なら、静岡では単なるトップ当選では『勝利』とはいえない」と感じたのだ。
◇ ◇
29日夜、自民新人の牧野京夫氏(48)のバンザイが終わり、片づけが始まった静岡市駿河区の事務所で、陣営幹部は疲労感をにじませていた。「自殺、事務所費問題、閣僚の失言…。何で党本部は足を引っ張るのか」。
牧野氏は1年以上も前に立候補が固まっていたにもかかわらず、守りの選挙を強いられた。自らを「無名の新人」と称するが、選挙運動は業界団体の会合や動員された支援者の前での街頭演説がほとんど。逆風で、無党派どころか組織固めすら厳しいという危機感があったためだ。牧野氏が獲得した約54万票は組織票のほぼ上限。陣営幹部は「浮動票もないのによく50万票も取れたよ。健闘だよ」とつぶやいた。
◇ ◇
土砂降りの中、静岡市内の県営住宅前で街頭演説をしていると、男性の高齢者が出てきて「月6万円の年金で1人暮らすのはさみしい。助けてくれ」と手を握って訴えてきた−−。
選挙運動最終日の28日夜。地元・掛川城三の丸広場での最後の演説で、榛葉氏はこんな体験談を語った。「弱い立場の人を支えるシステムが崩壊している。これを守らなければならない」。圧勝を予感していた榛葉氏は、決意にも似た言葉で今回の選挙戦での訴えを締めくくった。
毎日新聞 2007年7月31日
359
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:04:22
80万票の衝撃:07参院選/中 衆院選へ自民に動揺 /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk22010049000c.html
◇民主「今度が本番」
「どうして私ばかり責められるの」。自民党の片山さつき衆院議員(48)=7区=が今春、浜松市内で開かれた党関係者らとの酒席で突然見せた大粒の涙に、市議の一人は驚きを隠せなかった。自身の言動を批判的に取り上げる報道に片山氏は極めて神経質になっていたという。
7区では05年9月の郵政選挙で破った城内実前衆院議員(42)との再対決が予想されている。党を離れた城内氏を支持する自民党員は今なお少なくない。この激戦区に、民主大勝の結果が微妙な影を落としている。
80万票を獲得した民主の榛葉賀津也氏(40)は衆院の全小選挙区で自民の牧野京夫氏(48)を圧倒した。とりわけ地盤の県西部3、7、8区では牧野氏の1・5倍以上もの票を稼いでいる。今回の票がすべて民主に流れるとは限らないが、「縮んだパイ」を片山、城内の自民系2氏が奪い合えば、民主の候補次第では共倒れの危険性もある。同区の民主公認予定者は未定だが、同党は「最優先で進める」(県連幹部)方針だ。
◇ ◇
「参院選勝利の起点は05年衆院選の敗退にある」と民主県連関係者は打ち明ける。現職議員が05年9月の衆院選で6人から3人に半減。「風頼み」の危うさを痛感し、組織的に戦える態勢作りを始めた。
衆院選の候補者となる各区総支部長を核にした集票チーム。参院選は、これを試す絶好の機会だった。ある同党関係者は「『予行演習』は成功。あとは『本番』でうまく機能するかどうかだ」と話す。同党は衆院小選挙区の現有議席を「民主2対自民6」から「4対4」に持ち込むことを目指す。
◇ ◇
一方、元祖「組織型」の自民党県連。その支持組織の弱体化は否めない。集票マシンを担ってきた首長や市町村議員は平成の大合併で激減している。合併で失職した県西部の元首長は「自分が現職首長でなければ、汗をかいてまで国会議員とつながりをつくっても意味はない」と冷ややかに話す。ある幹部は「今回は有権者がお灸(きゅう)を据えただけ。衆院議員と支援者の結びつきは強い。参院選とは違う」と解説してみせる。その真価が衆院選で問われることになる。
毎日新聞 2007年8月1日
360
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:06:02
80万票の衝撃:07参院選/下 うねりにのみ込まれ /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/08/02/20070802ddlk22010168000c.html
◇共産・無所属、影薄く
反自民票が民主に集中したことは、自民だけでなく、両党との違いを訴えて無党派層の取り込みを狙った無所属の木部一氏(42)や共産の平賀高成氏(53)にも大きな影響を与えた。
木部氏は選挙中は自分のことで手いっぱいで、民主へのうねりが起きていることに気が付かなかった。だが、いま振り返ると、思い当たることがある。会合で自民支持者の男性が「一度、自民を政権から引きずり降ろさなければダメだ」と民主への期待を語っていたのだ。木部氏は「しがらみのある政党に改革はできない」と自説を訴えたが、実はその男性は多くの有権者の声を代弁していたのだ。
共産陣営も選挙期間中、「自民を倒したい。でも共産では対抗できないでしょう」という声を何度も聞いた。そのたびに「自民が民主になっても何も変わりませんよ」と説得した。陣営関係者は「全有権者を一人ずつ説得するわけにはいかないし……」とため息をつく。
だが木部氏は、有権者が2大政党制を受け入れたと判断するのは早計だとする。「今回は自民党が勝った(05年9月の)郵政総選挙の逆バージョン。自民にペケを付けただけ。あえて言えば『2大選択肢』だ」
◇ ◇
選挙戦最終盤、7月25日の昼下がり。静岡市葵区の青葉公園で木部氏の「助っ人」が演説していた。鈴木和樹さん(26)。同市随一の繁華街、同区紺屋町の雑居ビルにあるマンガネット喫茶「フリーBOX」店長だ。
「自民も民主もワーキングプアの実情を知らなすぎる」。鈴木さんが木部氏に期待したのは既存政党への不信感だった。
鈴木さんは同市出身。専門学校卒業後に就職した人材派遣会社で「ピンハネ」の現実を知る。良心がとがめ退職。縁あって3年前に今の店に。
選挙後、ネットカフェに寝泊まりする客に、投票に行ったか尋ねた。客は首を振った。投票所入場券は実家かどこかに送られているのだろう。それを取り寄せてまで投票には行かない。鈴木さんは「最も政治を必要とする人たちが、政治から遠いところに置かれている。民主が自民と違うというなら、この現実を知る努力をしてほしい」と注文を付けた。
× ×
この連載は鈴木直、稲生陽、賀川智子が担当しました。
毎日新聞 2007年8月2日
361
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:08:33
07参院選:共産・社民、両党幹部が名古屋入り 危機感強め存在感アピール /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/07/28/20070728ddlk23010045000c.html
選挙戦最終盤の27日、共産、社民両党幹部が名古屋入りし、愛知選挙区(改選数3)に擁立する公認候補の応援で街頭に立った。報道各社が民主党優勢を報じる中、共産、社民両陣営は危機感を強めており、批判の矛先を与党だけでなく民主にも向けて存在感をアピール。「民主王国」で埋没しかねない情勢を払しょくしようと懸命だ。
「事務所費問題で自民が不祥事を起こすと、民主も同じようなことをやる。民主はブーメラン政党。これでは真正面から自公政治に立ち向かう足場がない」。共産の市田忠義書記局長は、名古屋・栄で元職の応援演説に立ち、民主批判を展開した。
共産党県委員会幹部は「自民、公明を批判するだけでは、全部民主が持っていってしまう」と述べ、与党批判の受け皿になり切れていない現状を懸念する。終盤戦では、閣僚の事務所費問題追及など党の実績を強調した選挙ビラを配布し、「確かな野党」をPR。
一方の社民。福島瑞穂党首は新人の応援で名古屋駅前に立ち、「民主だけ勝っても政治は良くなりません。社民が、二度と戦争しないと決めた憲法9条を変えさせない。どうか社民に力を下さい」と声を張り上げた。
愛知では、世論調査で民主候補が社民支持層の一部に食い込む情勢も浮かび上がっており、社民陣営は警戒感を隠さない。福島党首は記者団に、護憲や原発の安全に向けた取り組みなどを挙げ「命を大事にする社民を大いにアピールし、民主との区別化をしたい」と話した。【式守克史】
毎日新聞 2007年7月28日
362
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:10:07
07参院選:比例代表得票数、民主と自民が伸ばす 公明、共産、社民は減 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk23010123000c.html
比例代表は、民主が約148万票を獲得。得票数は04年の前回参院選から約16万6000票増えた。得票率は45・0%に上り、2位の自民党に20・5ポイントの差を付けた。自民は前回から約6万3000票増やして80万票を獲得、得票率は24・5%。民主、自民の2大政党が得票を伸ばす一方で、公明、共産、社民の3党はいずれも得票数を減らした。
市町村別で分析すると、民主は、豊田市、刈谷市で得票率が50%に上ったほか、岡崎市49%、大府市48%などと西三河地区や名古屋市東部で高得票率を記録。一方、北設楽郡や幡豆郡など町村部を中心に30〜40%台前半にとどまった。
自民は北設楽郡や幡豆郡などで得票率を30〜40%台に伸ばした。しかし得票率で民主を上回ったのは、南知多町、東栄町、豊根村、飛島村の4町村にとどまり、名古屋市東部などでは民主を20ポイント以上下回るなど、大きく引き離された。
このほか、新党日本の得票率は3・3%で社民党に肉薄し、国民新党も2・0%を獲得した。【加藤潔】
◇共産と社民、存在感アピールが不発 次期衆院選に再起期す
民主党の躍進の一方で、埋没した感が否めなかった共産、社民両党。いずれも得票を減らし、存在感をアピールすることができなかったが、両党からは次期衆院選で再起を期す言葉が相次いだ。
98年の参院選で初当選し、返り咲きを狙った共産元職の八田ひろ子氏は、30万票を割り込む結果となった。当選時は約45万票。次点に泣いた04年も約41万票獲得しただけに、党県委員会の本村映一書記長は「30万票を切る結果は想定していなかった」と戸惑いを隠さなかった。
県内の比例票は22万738票。投票率が上昇したにもかかわらず、04年(22万7331票)を下回った。本村書記長は「感触は3年前の参院選より良かったが、民主の流れに全部吸収されていった感じ。次期総選挙に向け、自民と民主は基本政策は変わらないという訴えを日常的に広げる必要がある」と話した。
一方、社民党は6年ぶりに選挙区で新人の平山良平氏を擁立。比例票の底上げを図る狙いもあったが、県内の比例得票数は11万294票にとどまり、候補者を擁立しなかった04年(12万4699)にも及ばなかった。
同党県連の右田和彦幹事長は、安倍晋三首相が3年後の憲法改正発議に言及していることから、「憲法問題を争点に、次期総選挙も候補者を立てて戦う」と話した。【式守克史】
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◇愛知選挙区開票結果=選管最終発表(一部地域既報)
当 880,856 大塚耕平 47 民前
当 734,153 鈴木政二 59 自前
当 720,777 谷岡郁子 53 民新
▽ 587,268 山本保 59 公前
▽ 293,607 八田ひろ子 61 共元
69,853 平山良平 59 社新
22,273 兵藤高志 45 無新
13,301 柘植雅二 52 諸新
12,435 荒川厚太郎 62 諸新
毎日新聞 2007年7月31日
363
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:27:52
07参院選:高橋氏が3選 小野崎氏、逆風強く(その1) /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk24010022000c.html
◇過去最多得票で−−民主4連勝、自民議席阻む
29日投開票された参院選三重選挙区(改選数1)は、民主前職の高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が、▽自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦▽共産新人の中野武史氏(33)の2人を大差で破り、3選を果たした。高橋氏は、年金記録漏れ問題をはじめ、安倍内閣の閣僚の事務所費不正疑惑や失言など自公政権への有権者の強い批判を追い風に、着実に得票を伸ばし、同選挙区の過去最多得票で圧勝した。民主は、高橋氏が初当選した00年補選以来、参院選4連勝。自民は初めて公募候補の小野崎氏を立てたが、悲願の参院議席奪還はならなかった。投票率は60・58%で、前回(04年)の参院選を1・7ポイント下回った。
「よっしゃー」。津市安東町の高橋氏の事務所では、早々と「当選確実」が報じられると、詰めかけた支持者や選対幹部から一斉に歓声が上がった。まもなく高橋氏が、満面に笑みを浮かべて姿を見せると、喜びは最高潮に達した。
拍手の渦の中、妻礼子さん(50)とともに演台に上がった高橋氏は「暑い中、本当にありがとうございました」と何度も頭を下げ「全国の情勢を見れば、与野党逆転ができそうだ。そうなれば、国民の声を生かせる時がやってくる。責任の重さを感じながら、皆さんと共に素晴らしい三重県、日本をつくるために頑張っていきたい」と抱負を語った。
過去2回の選挙を民主党などの推薦を受け無所属で戦った高橋氏は、今回初めて公認を受けた。岡田克也・党副代表が選対本部長を務め、同党の県内選出国会議員と、県議会の民主・連合系会派「新政みえ」所属県議、高橋氏を「組織内候補同然」とする連合三重が、がっちりスクラムを組んで支援。前回の01年選挙は、“小泉旋風”の中で自民候補が全国で好調な中、薄氷を踏む勝利だったが、追い風を受けた今回は、推薦を受けた連合三重傘下の労組票を着実に固めただけでなく、無党派層や、自民・公明支持層の一部にも食い込み、危なげなく勝利を決めた。
選挙戦では、「県内各地を歩き、現場の声を国政に届けてきた」と2期7年の“現場主義”の実績を強調。また、自公政権を「競争原理とその場しのぎの政治だ」と批判。「この暴走を今、止めないと、この国は立ち直れなくなる」と政権交代の必要性を訴え、民主支持層が多い北勢地域だけでなく、自民が牙城としてきた県南部にも幅広く浸透した。【田中功一】
◇小野崎氏、浸透できず−−知名度不足、最後まで
消えた年金や政治とカネなどの問題による自民党への逆風は、三重県でも強かった。
津市安東町の小野崎氏の事務所に集まった支持者は、高橋氏の当選確実が報じられると言葉を失った。その後事務所に姿を見せた小野崎氏は、厳しい表情で「残念な結果になった。ご支援いただきありがとうございました」と頭を下げた。選挙戦を通じての感触を「松岡利勝・前農相の自殺あたりから雰囲気ががらっと変わった。直接話を聴いてくれた人は私を支持してくれたと思うが、逆風に(支持を)かき消された」と話した。
自民県連初の公募方式で昨年春選ばれた小野崎氏は、その後1年以上かけて各地での講演会などで知名度アップに努めてきた。身内に政治家がいない「公募で選ばれた元サラリーマン」を無党派層に向けて訴え、政策通ぶりをアピールした。しかし、本人も選挙戦中に「残念ながら知名度がない」と繰り返したように、最後まで苦戦が続いた。一方、選挙戦では県内選出の4衆院議員がフル稼働。公明党の支持も受けた。ただ04年には小泉純一郎首相(当時)らが駆けつけたのに対し、今回は大物政治家の来県も少なく、県内での盛り上がりは十分ではなく、公明党支持層も最後まで固め切れなかった。【山口知】
364
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 11:28:50
◇中野氏、支持広がらず−−「党として力不足だった」
中野氏は04年参院選、05年衆院選に続き、国政挑戦3度目でも涙をのんだ。中野氏は津市桜橋の事務所に向かう車内でラジオの開票速報を聞いたという。「与党への怒りが渦巻いている中、有権者の反応は良かった。しかし、確かな野党という主張が浸透しきれず、批判票を取り込む受け皿となりきれなかった」と淡々とした様子で話した。
中野氏は公示後、連日10カ所以上の街頭演説などで共産党の政策を訴えた。スーパーマーケットに勤務していた経験を話しながら、サービス残業の撤廃や不安定雇用の是正を訴えた。護憲や増税反対も強く訴えたが、支持拡大はならなかった。事務所幹部は「当選の可能性がある人に投票したいと考える有権者に期待感を抱かせることができず、党として力不足だった」と残念そうに話した。【飯田和樹、高木香奈】
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■解説
◇“風頼み”から脱却を
事実上、自民新人対民主前職の一騎打ちとなった参院選三重選挙区で、年金記録漏れ問題などの追い風を受けた民主が、これまでにない大量得票で圧勝した。自民は、公明との選挙協力も実らず、参院選4連敗。大差での敗北で、組織の一層の弱体化が浮き彫りになった。
自民は今回、県連初の公募で選んだ新人の小野崎氏を擁立して挑んだが、年金問題だけでなく、安倍内閣の閣僚の失言や事務所費不正疑惑などがその後も次々と噴出し、なすすべがなかった。
また、選挙協力では、県内選出衆院議員4人が分担して、公明の比例代表候補の後援会カードの取りまとめを行った。これに対し、多くの自民支持者から反発があった。県連幹部も「比例代表候補を抱える自民友好団体の動きが鈍い。やり過ぎだった」と漏らすなど、自公の選挙協力の限界を露呈した。
選挙戦中、民主候補の事務所には、長年の自民支持者から、「これからは民主を支持する」という電話が連日のようにかかったという。毎日新聞社が選挙期間中に実施した世論調査でも、政党支持率が逆転し、民主支持が自民支持を大きく上回った。自公政権への不満が頂点に達し、最大野党・民主への期待が高まった結果といえよう。
だが、高橋氏は選挙戦で、“現場主義”など実績と政治姿勢を強調し、自公政権批判を展開したものの、独自の具体的政策を十分示したわけではない。「勝因は、追い風がすべて」(陣営関係者)というように、必ずしも候補者個人への支持とは言い難い。政権交代への歩みを確実なものにするためには「風頼みの選挙」から脱却することが必要だ。【田中功一】
365
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/15(水) 07:42:08
県南部の好結果大きい/岡田民主副代表 参院選振り返る 高橋氏選対会議 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070814/news02.htm
参院選三重選挙区(改選数一)で三選を果たした民主党の高橋千秋氏(51)の選対会議が十二日、津市島崎町のベルセ島崎であり、同党や連合三重、新政みえの関係者らが参院選の戦況を振り返った。
選対本部長を務めた岡田克也副代表は「今回の選挙は風が吹き、いい選挙ができたと思うが、従来民主が弱かった5区中心の県南部でいい結果が出せた成果は大きい」と総括。今後も県南部で民主党支持を定着させるために、農林水産業の第一次産業の政策をしっかりと打ち出していく必要があるとした上で、「どんな逆風になっても勝てる体制を築いていく」と呼びかけた。
また「一年以内に解散総選挙があるだろう」と推測し、「(次期総選挙は)政権選択が問われ、政権交代を実現する選挙になる」と話した。
芝博一選対委員長は、高橋氏が五十二万票以上の大差で勝利したことについて「風だけでなく『三重県方式』が根付き、積み重ねてきた結果だ。これからもタッグを組んでやっていきたい」と述べ、今後も同党と連合、新政みえが一丸となって取り組む「三重県方式」での戦いを強調。千田喜久治連合三重会長も「『三重県方式』の結束がしっかり機能した」と評価した。
参加者からは電話作戦などで目標達成ができたとの報告があった。ほかに民主党に対して「自民党とは政策競争をやってほしい」などの注文が出された。
366
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/18(土) 06:06:19
「参院選の公明協力精いっぱいやった」
自民県連会長代理 讀賣愛知
自民党県連の公職者会議が17日開かれ、参院選について、大村秀章会長が「逆風の中、厳しい選挙で、衆院選に向かって心一つにして進まなければならない」と総括した。3選を果たした鈴木政二参院議員は「公認者として議席を守れ、安堵(あんど)している」とあいさつした。
会議後の記者会見で、寺西学会長代理は、自公協力で応援した公明党候補の落選にふれ、「選挙協力は精いっぱいやったと考えている」との認識を示した。一方、次期衆院選で公明党から選挙協力が受けられるかとの質問に対し、「我々が参院選で協力したと言っても、公明党が『そうではない』と言えば、(自民党候補への公明党の)対応は変わるだろう」とした。
(2007年8月18日 読売新聞)
367
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 07:27:45
公明県本部代表が参院選の敗因総括 讀賣愛知
公明党県本部の荒木清寛代表らが25日、名古屋市内で記者会見し、公認候補が落選した参院選の結果について、「格差拡大の中、党が有効な手を打っていないとみられたことが敗因になった」などと総括した。
この日は同党の太田代表も出席して議員研修会が開かれ、参院選や今後の活動方針を話し合った。研修会後、荒木代表は自民党との選挙協力について、「今までにないぐらい協力してくれた人もいたが、人によっては形だけだったという意見もあった」と話した。
また、同本部の全議員が支持者への訪問や対話活動を強化し、無党派層対策に取り組む考えも明らかにした。
(2007年8月26日 読売新聞)
368
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/30(木) 09:11:44
自民県連三役が辞表 前会長辞任、参院選大敗受け 讀賣三重
自民党県連の幹事長を務める山本勝県議(桑名市・桑名郡)ら三役が、そろって辞表を提出していることが29日わかった。現三役を起用した前県連会長の川崎二郎衆院議員が参院選前の今年6月、年金の記録漏れ問題の責任を取るとして会長を辞任したことに加え、参院選で自民候補が大敗したことの責任を取ったとみられる。
辞表を提出したのは、山本県議のほか、総務会長の吉川実県議(伊賀市)、政調会長の岩田隆嘉県議(同)。山本幹事長は「自分たちを任命した川崎前会長が辞任したのだから、新しい会長が新体制で再出発するのは当然」と話している。一方、歴史的大敗を喫した参院選の総括について県連内で議論する過程で、三役の間で「責任を取った方がいいのではないか」との意見で一致したことも背景にあるという。
同県連は9月2日に臨時大会を開く予定で、辞表は現在、三ツ矢憲生会長代行の預かりとなっている。臨時大会では、三ツ矢会長代行が正式に新会長に就任し、新役員人事が決まる見通し。
(2007年8月30日 読売新聞)
369
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/03(月) 08:58:36
自民党県連新会長に三ツ矢氏 讀賣三重
自民党県連の臨時大会が2日、津市のホテルグリーンパーク津で開かれ、川崎二郎衆院議員の辞任で空席となっていた会長に、会長代行の三ツ矢憲生衆院議員の就任が決まった。新役員の選任も行われたが、7月の参院選大敗の責任を取るなどの理由で辞表を提出していた幹事長、総務会長、政調会長の三役は、「5月に就任したばかり」として、そのまま留任となった。
新役員では、新たに「自民党三重改革プロジェクト委員長」「団体総局次長」の2ポストを新設。県連の改革や機能強化、支部など各地方組織との連携強化を目指すとした。
新会長に就任した三ツ矢氏は「生半可な覚悟では立て直せないが、全力で県連改革に取り組む。地域や団体の要望やニーズをくみ上げることからスタートしたい。一致団結した協力をお願いしたい」と述べ、党員の結束を呼びかけた。
参院選の総括も行われ、大敗の背景として、党に対する逆風に加え、後援会や支部など組織態勢が十分に機能していなかったことなどが指摘された。後援会などの体制づくりが遅れた結果、候補者の小野崎耕平氏の知名度が終盤まで浸透しなかった点などが、要因として挙げられた。
小野崎氏は、今後も政治活動を続ける意向で、当面は県連内で政策や企画の立案スタッフとして勤務することになった。
(2007年9月3日 読売新聞)
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