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▲2007年▲21参▲東海

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/23(火) 11:58:28
21回参議院通常選挙東海の話題

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:03:27
【三重】
郵政自民票、27%が民主に 有権者つなぎ留められず
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002037004.html

 本社の出口調査で、県内は比例代表でも民主が50%と、自民の26%を大きく上回った。

 郵政の“風”が吹いた二年前の衆院選の小選挙区で自民候補に入れた有権者の27%が民主に流れた。「郵政選挙」でつかんだ有権者をつなぎ留められなかったのが響いた格好だ。

 民主は、二年前の衆院選の小選挙区で民主候補に入れた有権者の81%をつなぎ留め、自民は5%しか取り込めなかった。

 また、自民、民主のほかの主な政党では、公明10%、共産6%、社民3%、新党日本2%、国民新2%となった。

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:03:57
【三重】
小野崎さん「あきらめない」 逆風で選挙戦術機能せず
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20070730/CK2007073002036998.html

支持者にねぎらわれる小野崎耕平さん(左)=津市安東町の選挙事務所で


 「ああっ」「もう(当確が)出ちゃった」。午後八時すぎ、テレビが早々とライバル高橋さんの当確を報じると、津市内の小野崎さんの事務所では、支持者らがあきらめの声を上げた。

 午後十時前、厳しい表情の小野崎さんが事務所に現れた。「大変残念な結果になりましたが、多くの声援をいただき本当にありがとうございました」と頭を下げた。集まった約五十人の支持者の温かい拍手が包んだ。今後については「日本のために、あきらめないで頑張りたい」と国政の挑戦に含みを持たせた。

 選対本部長の川崎二郎衆院議員が公示直前に本部長を辞任するなど県連がまとまらず「小野崎さん一人が孤軍奮闘している」との同情も漏れた。県連幹事長の山本勝県議は「逆風で選挙戦術が機能しなかった」と振り返った。

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:04:40
【岐阜】
藤井さん、トップ死守
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070730/CK2007073002037009.html

当選が決まり、支持者と握手する藤井孝男さん=岐阜市薮田南の事務所で


 二十九日に投開票された参院選。岐阜選挙区(改選数二)は、自民党が実質公認として全面支援した無所属元職の元運輸相、藤井孝男さん(64)=自民、公明推薦=が、知名度と実績を生かしてトップを死守。民主党前職平田健二さん(63)は藤井さんに肉薄し、三選を果たした。国政六度目の挑戦だった共産党新人加藤隆雄さん(58)は届かなかった。自民、民主がトップ争いを演じたが、藤井さんが底力を発揮し踏みとどまった。平田さんは四十万票余を獲得し、今後の県内政局に影響を与えそうだ。当選した二人は個別に本紙の単独インタビューに応じ、勝因や抱負を語った。投票率は61・5%で、三年前の前回を2・1ポイント上回った。 (参院選岐阜取材班)

◆力強く活躍誓う
 「次は(自民党)復党だ」「与党が厳しいときだけに、長年の経験、実力の発揮を」−。国政復帰を果たした藤井孝男さんに、支持者から活躍を願う声が上がった。二年前の衆院選でねじれた自民党県連は、組織を挙げて今選挙戦に臨み、結束ムードが盛り上がった。

 岐阜市薮田南の事務所では午後八時すぎにテレビで「当確」が流れ、間もなく藤井さんが入場。勝利宣言の後「二年間という大変長い間、支えてくれた皆さんにお返しができた。新しい藤井孝男として、国政で頑張りたい」と力強く誓った。

 今参院選では藤井さんの選対本部長を務めた金子一義自民党県連会長は「大方のねじれはこれで解消した」と強調。「一緒に頑張っていこう」と激励した。

 今選挙でも野田聖子、佐藤ゆかり両衆院議員が別々に藤井さんを応援するなど融和が進んでいないことが浮き彫りに。「あとは1区問題だけ」と金子さん。今後の国政とともに行方が注目される。

◆藤井さん一問一答
 −厳しい選挙だった。

 「保守王国という言葉は今の自民、地方の県には当てはまらない。市町村合併で地方議員が減り、成果主義や効率化、規制緩和の動きで地方にしわ寄せがいっている。(地方や有権者には)静かな怒りがある。政治は地方に対し懐の深さや広さ、優しさが必要。与党政権に発言していく」

 −県だけでなく東海地域からも期待感がある。

 「東海北陸を含め、イニシアチブをとる政治家が必要。来年には東海北陸道が全通し、東海環状道西回りの整備も進む。地域活性化につなげたい」

 −今の率直な心境は。

 「感謝の一言。『待ってたよ』の言葉に涙が出た。衆院選で落選し、この二年間は人生の中で一番勉強させてもらった」

 −自民への復党は。

 「当選したら復党というニュアンスは聞いている。党本部の動きがあれば素直に受けたい」

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:05:12
【岐阜】
藤井さん 高齢層固める 平田さん 無党派層で最も支持
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070730/CK2007073002037013.html

◆投票者に聞く
 中日新聞社が投票を終えた人たちに取材した結果などによると、有権者が最も重視した政策は年金問題がトップ。景気対策、介護・福祉と続いた。政治とカネの問題への関心も高かった。

 藤井孝男さんは、投票率が特に高い六十代、七十歳以上で最も支持された。「ずっと応援している。今さら変える気はない」(大垣市、主婦七十七歳)など自民支持者を固めたほか、公明支持者、無党派層の得票も多かった。

 平田健二さんは、二十代から五十代までの年代層で最も多く支持を得た。民主支持者を固めた上、無党派層の支持を最も集めた。自民、共産両支持者からの投票も目立った。「年金問題の解決に力を尽くしてくれると思う」(下呂市、公務員男性三十三歳)と、野党第一党としての期待が大きかったようだ。

 加藤隆雄さんは共産支持者を固め、「自民対民主の構図ではなく、逆の勢力が必要」(中津川市、会社員男性四十五歳)といった声も聞かれたが、全年代で得票が伸びなかった。

 比例では、民主が前回よりも得票を伸ばしてトップを維持。自民は「不祥事が多すぎるので、おきゅうが必要」(岐阜市、会社員男性五十七歳)と、選挙区とは違う投票先を選ぶ“ねじれ”に苦しんだ。公明も前回を下回った。共産や社民は安倍政権の批判票を取り込めず、国民新や日本と得票を分け合った。

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:05:55
【愛知】
谷岡さん「一緒に変えよう」 支援者ら谷岡コール大合唱
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037071.html

当選が決まり支援者と抱き合う谷岡郁子さん=名古屋市中区の事務所で


 初当選を確信してか、午後八時四十分、いち早く名古屋市中区の事務所に姿を見せた谷岡郁子さん(民新)は、支援者らに囲まれ、談笑しながら朗報を待った。

 約一時間後の九時四十五分にテレビで「当確」が伝えられると、約二百人の支援者が一斉に立ち上がって喜びを爆発。若い支援者らが「谷岡」コールを大合唱し、興奮は最高潮に。谷岡さんも周囲の人と抱き合い、贈られた花束を高々と突き上げた。

 「型にとらわれたくない」と恒例の万歳は、なし。代わりに支援者らと「一緒に変えよう」と声を合わせ、両手を高々と突き上げると、再び「谷岡」コールの大合唱に。くす玉からは「V1 みんなで国会に行こう」の文字が飛び出し、歓声のトーンが一層上がった。

 「信じてきたものが現実であったことを知りました」。手製の冠をかぶり、県民の思いがつづられた葉形の紙五千枚を背負った谷岡さん。マイクの声は少し震えていた。「県民の願いを背負って、共に考え、悩んでいきたい。みんなで変えよう」と呼びかけると、また、「谷岡」コールが響いた。

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:06:25
【愛知】
逆風 自公は明暗 鈴木さん、安どの表情で抱負
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037066.html

満面の笑みで支援者と握手する鈴木政二さん(左)=名古屋市中区の事務所で


 三期目の当選を決めた鈴木政二さん(自前)は、名古屋市中区の事務所に午後九時十五分ごろ姿を現し、詰め掛けた約百五十人の支援者が拍手で出迎えた。

 与党が苦戦する中で当選を果たしたことに、鈴木さんも支援者もホッとした様子。鈴木さんは日に焼けた顔を紅潮させ「当選できたのは、自民党を愛する皆さんの力です」と何度も頭を下げた。

 インタビューでは、年金問題の選挙戦への影響について「ないとは言えません」と説明。「年金だけでなく、これから六年の任期がある。憲法問題をしっかり煮詰め、皆さんに理解いただいて改正していきたい」と抱負を語った。真っ先に取り組む課題については「日本の安全保障をきちっとし、有事の際の県や市町村との連携を強めたい」と力を込めた。

 公明候補に票を割り振る選挙協力については「仲間を当選させるため、私が歯を食いしばった」と話し、「市町村の首長や議員など、地方の人たちが支えてくれた。五十年以上続いている自民党の信頼関係の底力だと思います」と感謝した。

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:07:07
【愛知】
民主 笑み二重奏 大塚さん、支援者とハイタッチ
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037070.html

笑顔で支援者らとハイタッチする大塚耕平さん=名古屋市中区の事務所で


 参院選愛知選挙区(改選数三)では、年金問題の追い風を受けて、大塚耕平さん(民前)、谷岡郁子さん(民新)が民主として過去最高の計百六十万票を得て二議席を獲得した。鈴木政二さん(自前)は議席を守ったが、山本保さん(公前)は公明として過去最高の六十万票近くを取りながら当選ラインに届かなかった。

 愛知選挙区の投票率は、三年前の前回を4・57ポイント上回る59・12%。大塚さんと谷岡さんは労組の固い組織票に加え、無党派層を多く取り込んで得票を積み重ね、改選前の自・公二議席の勢力を崩した。

 鈴木さんは着実に自民支持層を固めて逆風をしのいだものの、山本さんは支持母体の創価学会を中心とする懸命の組織固めに、自民の協力も受けたが、及ばなかった。

 八田ひろ子さん(共元)、平山良平さん(社新)は届かず、兵藤高志さん(無新)、柘植雅二さん(諸新)、荒川厚太郎さん(諸新)は支持を広げられなかった。

 (愛知県政・参院選取材班)

◆政策論争に意欲
 再選を果たした大塚耕平さん(民前)は午後九時すぎ、名古屋市中区の事務所に姿を現した。「ウォー」という歓声が上がる中、笑顔で支援者と次々と握手。

 壇上に上がると、選対本部長の古川元久衆院議員らとともに万歳を三唱した。

 野党優勢と伝えられる中での選挙戦。「有権者の反応が良く、うれしかった。でも、当選の確信は、最後まで持てませんでした」と振り返った。民主候補二人を支援した連合愛知は、組織票の八割を大塚さんに割り当てたが「それに甘えることなく、選挙活動をしたつもりです」。

 事務所のテレビでは、民主候補の当確が次々と伝えられ、そのたびに所内は大きな拍手で沸いた。「政権交代の可能性が今まで以上に高まった」と声を弾ませながら、国会での政策論争に意欲を見せる大塚さん。「多数を与えてもらったのだから、与党の法案を次々と修正することが大事だ。与党との政策の違いが明確になり、メディアも注目してくれる。民主党は、国民からもっと支持されるはずです」と語気を強めた。

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:07:30
【愛知】
最重点区も実らず 山本さん「年金批判当然」淡々
2007年7月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20070730/CK2007073002037067.html

厳しい表情で選挙戦を振り返る山本保さん=名古屋市中区の事務所で


 山本保さん(公前)の名古屋市中区の事務所では午後九時四十五分ごろ、テレビで民主二人目の当確が流れると、集まった数人の支援者から「あらーっ」「うそー」と悲鳴が上がった。

 午後十時すぎ、報道陣の前に姿を現した山本さんは、まず深く一礼。「僕にとっては、残念な結果になりました」と切り出した。

 公明は愛知選挙区を最重点区に位置づけ総力戦を展開したが、与党への逆風にあらがえず、「政権与党の中できちんと発言していると、もう少し説明すべきだった」と山本さんは振り返った。

 年金記録問題についても「公務員のいいかげんな姿が現政権に何やってんだと批判になるのは当然だし、甘んじて受けねばならない」と淡々と語った。

 早々と他の三人の当確が出たため、事務所に張られた開票状況を示す紙は、結局一度も票数が記入されないままだった。

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:06:16
3人に、きょう当選証書 谷岡さん「多くの人と政策作る」 讀賣愛知

開票から一夜明け、新聞を見る谷岡さん

 参院選の投開票から一夜明けた30日、愛知選挙区で当選した大塚耕平さん(47)、鈴木政二さん(59)、谷岡郁子さん(53)の3人はそれぞれ、支援組織や支持者へのあいさつ回りに追われた。

 初当選を果たした谷岡さんはこの日朝、名古屋市中区大須の事務所で「与党惨敗 民主第1党」の見出しが踊る新聞紙面を広げて晴れやかな表情を浮かべ、「人びとと直接対話する機会を作り、一方的な説明ではなく、多くの人と政策を作りたい」と抱負を語った。

 谷岡さんは報道陣を前に選挙の結果を振り返り、続投を表明している安倍首相について「物事を客観的にとらえられない人。国民の支持がないことは明らか」と批判した。

 また、政治資金の透明化について「領収書の公開は1000円以上が妥当かと話し合っている。できるだけ明らかにしたい」とする一方、同党県議団が方針としてとりまとめた政務調査費の使途公開基準について「5万円以下は領収書がいらないという感覚は、県民からずれている」と指摘した。県選管はきょう31日、選挙会を開き、当選者3人を正式に決定し、当選証書を手渡す。

(2007年7月31日 読売新聞)

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:07:58
県民の思い受け止める 高橋さん圧勝、保守地盤にも重点
参院選戦い終えて 讀賣三重

民主圧勝を伝える新聞に目を通す高橋さん

 民主が圧勝、与党が惨敗した今回の参院選は、三重選挙区でも、民主党現職の高橋千秋さん(50)が、過去最多の52万7935票を集め、自民党新人の小野崎耕平さん(37)に20万票以上の大差で圧勝した。年金問題や閣僚の失言、政治とカネをめぐる問題など、安倍内閣や与党に対する逆風が全国で吹き荒れた今回の参院選を振り返った。

 2期7年の実績に加え、高橋さん圧勝の原動力となったのは、三重県方式と呼ばれる、連合三重と民主・連合系県議会会派「新政みえ」との共闘態勢。県南部の保守地盤・衆院5区での勝利にも重点を置き、4月の県議選で高橋さんの応援を受けた5区内の民主系県議が、今度は地元での高橋さん支援に汗をかいた。

 陣営の選対委員長を務めた民主党の芝博一参院議員は30日の記者会見で「『与党には任せられない』という県民の思いをしっかりと受け止めた結果だと思う。非常に大きな成果で、次の衆院選にもプラスになる」と自信をのぞかせた。


《自民、信頼回復へ組織見直し》


 一方、参院選4連敗となった自民党。落選した小野崎さんは「今の状況では、どんな候補が出ても勝てないと思う。しっかりした組織体制を作ることが必要」と述べた。

 選対本部長の三ツ矢憲生衆院議員も「予想以上に逆風が強く、支持者からも『首相を何とかしろ』と言われた。国全体で信頼回復につながる手だてを示してほしい」と述べ、苦渋の表情を浮かべた。次期衆院選については「組織の見直しも含め、信頼回復に向けてできるだけのことをする」と述べるにとどまった。

 堅い組織票を持つ公明党の推薦も受けたが、同党の杉之内昭二県本部代表は「4回目の推薦だったが、こんなに厳しい選挙は初めてだった」と肩を落とした。

(2007年7月31日 読売新聞)

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:18:41
県経済への影響懸念 自民惨敗で県内3団体
 2007年07月31日08:26  岐阜
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20070731/200707310826_2454.shtml

 自民党が歴史的惨敗を喫し、民主党が躍進した第21回参院選の結果を受けて、県内の経済3団体からは「いたずらに政局が混迷することなく、諸課題が解決されていくことを望む」(県商工会議所連合会)など、政治の混乱が県経済に悪影響を及ぼすことを懸念する声が相次いだ。 

 参院選の結果について、県経営者協会の岩田義文会長は「『年金記録問題』『政治とカネ』に対して国民の怒りが与党自民党に強い逆風となった結果と思われる。この結果で政局が混乱し、政治空白を生むことを懸念する」とコメント。

 県経済同友会の田島一男筆頭代表幹事は「(自民党の惨敗は)年金記録漏れ問題などで、有権者の政府への不信が表れた結果であると同時に、前回の衆院選で自民党が勝ち過ぎたことへの反動もあったとみるべきだろう」とした。

 県商工会議所連合会の小島伸夫会長は「政府与党は今般下された審判を厳粛に受け止め、今後の政権運営を図っていただきたい」とし、「今の日本は、税・財政問題をはじめ所得格差、地域経済格差、少子高齢化、外交など、解決しなければならない課題が山積みとなっている」と強調した。

 先行き不透明な政局に対し、岩田会長は「自民、民主とも目先の利害に奔走することなく、国民の声を真摯(しんし)に受け止め、政治の原点に立ち戻ったしっかりした政治に期待したい」と政局の安定を要望。

 田島筆頭代表幹事も「衆院の解散を求める声も出ているが、まずは各党がこれらの課題解決への具体的かつ現実的な道筋を全力で描き、国民に示すことが大切ではないか」と指摘した。

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:19:11
自民岐阜市連・平野会長が辞任届 参院選結果受け
 2007年07月31日08:29  岐阜
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20070731/200707310829_2455.shtml

 自民党岐阜市支部(市連)の平野恭弘会長は30日、会長を辞任する意向を明らかにした。29日の参院選岐阜選挙区(改選数2)で、自民が全面支援した藤井孝男氏の同市の得票が民主の平田健二氏を下回った結果を踏まえ、責任を取った形。自民の衆院議員2人が競合する「岐阜1区問題」も背景にあるとみられる。平野氏は6月下旬に就任したばかりだった。

 平野氏は30日、辞任届を松岡文夫幹事長あてに提出した。

 野田聖子元郵政相と佐藤ゆかり衆院議員(比例東海)が競合する状態をめぐり、平野氏は会長就任時に「次期衆院選の公認候補を早く決めるよう参院選後に党本部に要請する」と話していた。

 平野氏は「ねじれを早く解消するよう党本部は対処してほしい」とあらためて強調。「(参院選で)以前のような協力態勢ができない」と1区問題の影響を指摘した上で、「今の状態が長引けば、次の衆院選で自民が負けることにもなりかねない。次の会長の下で態勢を整えてほしい」と話した。

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 07:59:31
07参院選 逆転の余波 トップ 讀賣静岡
(上)民主―にらむは次期衆院選
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/1.htm
全小選挙区単位で勝利
 与党が惨敗して、民主が第1党に躍進した今回の参院選。静岡選挙区(改選定数2)でも、民主の得票が初めて自民を上回る結果となった。次期衆院選に向け、この夏の逆転劇はどんな余波を残すのか――。

      ◎




民主党県連の常任幹事会であいさつする渡辺周会長(右)。参院選の勝利のために結束を呼びかけた(6月3日、静岡市葵区で)

 29日午後8時すぎ、掛川市成滝の事務所前で、民主の榛葉賀津也さんは(40)は、多くの支援者に祝福され、安堵(あんど)の笑みものぞかせていた。だが、圧勝の理由を問われると瞬時に厳しい表情になった。「今回は私に対する支持というより、県民、国民の悲鳴にも似た『なんとかしてくれ、このままではいけない』というメッセージだと受け止めている」

 年金記録漏れ問題が大きく報じられた5〜6月。民主の追い風が伝えられたが、「投票日まで、この流れのままいけるかわからない」と警戒する声もあった。

 実際は藤本祐司・県連幹事長も「年金記録問題を見つけたのは我々の成果だが、それ以外は全部自民党が自分で逆風を吹かせてきた」とあきれるほど、赤城農相の事務所費問題をはじめとする自民党の敵失が噴出した。

 公示直後、藤本幹事長が「各総支部で自民党を1票でも上回り、トップ当選」としていた演説は、中盤以降「ぶっちぎりのトップ当選」に変わっていた。

 3年前の静岡選挙区では、自民と民主がともに候補者を2人出して競り合い、民主2人の合計得票数は73万票を超えた。比例でも民主が得票率39・22%と、自民の31・93%を上回った。しかし、翌2005年9月の小泉旋風に押された「郵政解散」で苦杯を喫した影響などで、候補2人を準備するゆとりもなかった。

 候補は榛葉さん1人。民主は組織の「ゆるみ」を懸念した。

 党県連は衆院選の小選挙区単位で「自分の選挙と思ってやってくれ」と指示した。目標は小選挙区での票数で「自民を上回る」ことだ。各衆院議員や地方議員の後援会組織、連合静岡の組織も活用して運動し、すべての選挙区単位で勝利を収めた。

 牧野さんに27万票あまりの大差をつけ、50市区町別にみても、下回ったのは島田市、榛原郡北部と、近隣の牧之原市など2市6町だけだった。

 大勝を可能にしたのは、従来の民主支持層以外から流れてきた票だ。読売新聞社などの出口調査によると、民主支持層の8割超のほか、無党派層の過半数、自民支持層の約3割が榛葉さんに投票した。

 「結党以来、ずっと政権交代を訴えてきた。自民がダメなら、民主が受け皿になり得ることを示せた」と、藤本幹事長は手応えを示す。

 しかし、8議席ある衆院小選挙区で、2議席しか持たない現状に「少なくとも4議席はとれるようにならないと。話はそれから」と、早くも政権交代を見据えた次期衆院選に照準を当てる。

 ある民主県議は「仮に今回が衆院選なら、自分の小選挙区では十分勝てた。こんなによい条件の選挙はもう来ない」とも話す。民主党の訴えを、いかに形にして有権者に示せるか。政策実現に向け党として、一致団結していかなければ、風頼みの民主党からは脱却できないと感じている。(浜名恵子)

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:02:01
07参院選 逆転の余波 トップ 讀賣静岡
(中)自民―響いた知名度不足
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/2.htm
県連「2人目」こだわる

出馬する牧野さんを激励する片山虎之助・前参院幹事長(右)(6月8日、静岡市内のホテルで)

 29日の投票日を前に、4期限りで引退を表明した自民の前参院議員竹山裕さん(73)の後援会事務所。「竹山の後は、投票用紙に何と書けばいいんだ。榛葉か……」。冗談のようなやり取りが交わされたという。

 静岡選挙区(改選定数2)は、竹山さんの後継として出馬した自民の牧野京夫さん(48)と、民主の榛葉賀津也さん(40)が、1議席ずつを分け合った。

 ただ、竹山さんの支援者が民主の榛葉さんへ乗り換えを口にするほど、牧野さんの知名度は低かった。読売新聞などの出口調査でも、今回の選挙では自民支持層の約3割が、榛葉さんに流れている。

 知名度不足を招いた要因の一つは、県連による候補一本化表明の遅れだった。県連は当初、2人擁立の方針だったが、調整作業は難航。4月に入って牧野さんの一本化に方針転換したが、県内69支部に通知を出したのは、それから約2か月後の公示直前だった。

 「民主の動向を警戒すると、最後まで2人目擁立のカードを残しておきたかった」と、県連会長の望月義夫衆院議員。一本化表明が遅れた分、県連支部で牧野さんの知名度も上がらなかった。

 公示前の6月下旬、浜松市内のホテルでは、通産官僚出身の尾身幸次・財務相の長女朝子さんの、自民からの比例選出馬に向けた決起大会が行われた。

 鈴木修・スズキ会長や、中山正邦・浜松商工会議所会頭、片山さつき衆院議員ら、浜松の政財界を代表する関係者も会場にずらりと顔をそろえ、浜松市周辺の商工関係者ら約700人がびっしり会場を埋めた。

 知名度不足を補うには絶好の機会だったが、会場に牧野さんの姿はなかった。

 「県内で唯一の自民の代表。すべての会合に出るのは不可能」と、片山衆院議員。ただ、大票田の浜松市で、18万4165票を獲得した民主の榛葉さんに、6万8527票もの差を付けられた。

 牧野さんが獲得した総得票は54万9375票。選対本部長を務めた堀江龍一県議は「大変な逆風の中で1議席を確保でき、過去の例から見て得票数もまあまあ。立派な成績を収めることができた」と評価した。

 ただ、協力関係にある公明支持者の6〜7割から支援を受けたとの分析もあり、県連関係者は「自民単独で獲得した実際の票はもっと低い」と見ている。

 公明に選挙協力を積極的に働きかけたのは、次期総選挙を控えた衆院議員だった。組織が緩み、民主に票が流れることを警戒したためだ。

 「参院選で民主に移った票を、衆院選で取り戻すのは難しい。衆院議員の動きが終盤、活発になったよ」。竹山さんは、衆院議員の危機感をこう語って見せた。

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:28:57
07参院選 逆転の余波 トップ
下)2大政党化流れの中で 讀賣静岡
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/kikaku/101/3.htm

「非自民・非民主」37万票
 「組織のない私に一定の票が寄せられた。自民、民主をはじめとする既成政党の方々は、その意味をよく考えていただきたい」




鈴木宗男衆院議員(右)と一緒に繁華街を歩く木部さん(中央)(静岡市葵区で)

 投票終了後間もない29日午後8時半。敗戦の弁を語った無所属の木部一さん(42)は沼津市内の事務所で、既成政党に矛先を向けた。

 5月に出馬を表明してから、マニフェストに「脱政党・脱中央」を掲げた独自の選挙戦を展開。無党派層のみならず、現状に満足できない自民、民主支持層の取り込みも狙った。

 キーワードは「風を起こす選挙」。しがらみを生む組織を作らず、各地の非営利組織(NPO)や地方議員に呼びかけ、支援者の輪を広げることで、政党による組織選挙との違いを鮮明にさせる戦略だ。

 北海道の地域政党「新党大地」代表の鈴木宗男・衆院議員を招き、県内での地域政党設立も視野に、政策グループ「フジヤマ」を発足させた。

 17日間の選挙期間中、沼津、静岡、浜松の都市部では、「12時間演説」を12回も重ねた。

 「本当にやるのか」。最初は戸惑ったが、「党を捨て、ホンネで語ろう!」をスローガンに、雨や照りつける日差しにも街頭に立ち続け、一貫して既成政党の限界を訴え続けた。

 こうしたユニークな活動を提案したのは、1月の宮崎県知事選で、東国原英夫知事のマニフェストを作ったブレーンの1人だった。

 静岡、浜松市で各2万4000票前後を獲得。県全体では15万306票を集め、繰り上げ当選資格を持つ法定得票数を唯一超えた。組織を持つ共産候補の得票(13万7627票)をも上回ったことで、手応えもつかんだ。

 増税反対や憲法9条の堅持を強調し、木部さん同様に街頭演説を中心に戦った共産の平賀高成さん(53)の陣営も、「一部の保守系無党派層の受け皿になったと思う」と木部さんの戦いぶりを認めている。

 無所属の土田博和さん(57)は、医療・教育改革を訴えて公示直前に出馬表明。出遅れは否めなかったが、12日の公示日には長田開蔵・御殿場市長も街頭でマイクを握り、「地元から国会議員を」と支持を訴えた。

 総得票数は8万6354票で最下位ながら、北駿地域を中心に支持を広げ、御殿場市の得票では1万2430票と民主、自民候補をしのいだ。土田さんは「負けたとは思っていない。若者が少しでも政治に関心を持ったなら立候補は無駄ではなかった」と戦いを振り返った。

 自民、民主の2大政党化が進むなかで、静岡選挙区(改選定数2)の3人が得たのは、得票総数の21%にあたる計37万4287票。次期衆院選に向けて、こうした「非自民・非民主」票の動向も注目だ。

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:09:22
民主圧勝 背景に年金 参院選出口調査
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310005

◆「投票に影響」52%


自民、民主で議席を分け合った参院選静岡選挙区(改選数2)。通常選挙としては同選挙区で過去最高の得票だった民主候補は、無党派層や自民支持層の一部からも広範に支持を得ていたことが、朝日新聞社の出口調査から分かった。背景には「年金問題を何とかしてくれ」「安倍首相は交代を」と願う有権者の思いが込められていたようだ。出口調査は県内90カ所の投票所で実施し、4578人から回答を得た。



選挙区、比例区ともに、年金問題が投票に「影響した」と答えた人は52%で、「影響しなかった」の17%を大きく上回った。


 選挙区では、「影響した」と答えた人の57%が民主前職の榛葉賀津也氏(40)に投票。自民新顔の牧野京夫氏(48)=公明推薦=への投票は18%だった。


 榛葉氏は選挙戦でも、年金問題を前面に押し出した。街頭演説で「月6万円の年金で暮らす人がいる一方で、役人は税金を無駄遣いする。この格差は何だ」と怒りをあらわに繰り返し訴えた。


 静岡市内の団地では、お年寄りに涙を流して手を握られ「頼む」と声をかけられたこともあったという。生活に直結する切実な問題に、有権者の関心は高かった。


 比例区では、年金問題が投票に「影響した」層の56%が民主に投票したと回答。自民は「影響しなかった」層の46%が投票したが、「影響した」層からは18%だった。

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:09:52
「榛葉氏に投票」25% 自民支持層
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310004

 榛葉氏は民主支持層の82%に加え、無党派層(「支持政党なし」「わからない」の合計)の54%、さらに自民支持層の25%からも得票した。一方、牧野氏は与党支持層のほかに広がりが見られず、自民支持層からでも54%の得票にとどまった。


 選挙戦で「年金や税金の話題をはじめ有権者の反応は良い」と冗舌だった榛葉陣営と、「自民党候補と言うだけで冷たい反応が返ってくる」と話す牧野陣営は対照的だった。与党への「不信感」が逆風となり、結果に表れたようだ。


 選挙区で投票者の20%を占めた無党派層は、榛葉氏を選んだ人が最も多く(54%)、前回04年に2人の民主候補が得た計53%より1ポイント増やした。


 これに対して牧野氏は11%で大差をつけられ、前回2人の自民候補が得た計35%から24ポイントの大幅減になった。インターネットなどを活用した無所属新顔の木部一氏(42)の14%に及ばず、若者対策を意識した共産新顔の平賀高成氏(53)の11%と同水準だった。医師の白衣姿で訴えた無所属新顔の土田博和氏(57)は7%だった

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:10:22
自民、総選挙に危機感
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310003

《解説》民主の榛葉氏が自民の牧野氏に27万票の大差をつけた静岡選挙区の結果は、05年の総選挙で圧勝した自民の衆院議員にとり厳しいものになった。


 自民、民主とも候補を1人に絞ったため、「勝って当たり前」の選挙だった。自民の衆院議員の動きは当初鈍かった。


 強まる一方の自民への逆風を受けて自分の選挙を意識し、終盤になってようやく取り組みは活発化した。投票日直前、同党の衆院議員は「危機感を持っている。このまま総選挙に突入しては困る」と漏らした。


 牧野氏は約55万票を獲得し、党県連が最低線とした50万票は超えた。ただ、投票率が前回04年並みだったのに、前回の自民2候補の合計より30万票近く減らしており、決して楽観はできない。


 一方の民主。榛葉氏は約82万票を得て、前回の民主2候補の合計得票の約73万票を超えた。無党派層や自民支持層からも支持を獲得し、藤本祐司・参院議員は30日、「本音で言うと、風が吹いているうちに総選挙をしたい」と自信を見せた。


 ただ、民主にも弱みはある。「まだ風頼みの部分が多い」と藤本氏。衆院選の候補者となる7区総支部長は、依然として決まらないままだ。


 2年後には知事選も控える。現職の石川嘉延知事が5選を目指して立候補するのか。自民県議の中には「逆風が続き、5選を狙うとなると、県民の支持を得られるかどうか」との声もある。


 今回の選挙結果を受けて県政界での自民、民主の力関係が変化すれば、2年後の知事選に向けた議論にも影響が出そうだ。(中野渉、鈴木彩子)

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:11:31
安倍首相に厳しい評価
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310002

 歴史的な大敗を喫してなお続投を表明する安倍首相だが、県内の有権者の評価は厳しい。選挙区の投票者のうち、55%が「他の人に代わってほしい」と回答、「続けてほしい」は35%だった。「代わってほしい」と答えた層では、65%が榛葉氏に、12%が平賀氏に投票していた。


 候補者別にみると、榛葉氏、平賀氏に投票した人のそれぞれ80%近くと、木部氏、土田氏に投票した人のそれぞれ50%以上が、首相の交代を望んでいた。半面、牧野氏に投票した人の75%は、続投を期待していた。

各党が結果を分析
2007年07月31日 朝日静岡
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000270707310001

◆自民「首相続投正しい」 自民「自民の失策で風」


参院選の結果を受けて、各党の県内の代表者らが30日、県政記者クラブでそれぞれ記者会見した。


 自民の堀江竜一・県連幹事長は「大変な逆風だったが、1議席を確保できてよかった。統一地方選があり、(参院選の)準備が鈍かった。年金問題は、皆さんに安心してもらえるよう頑張らないといけない」と振り返った。安倍首相の進退については「続投は間違っていない。苦しい時に簡単に放り出すのはよくない」と話した。


 民主の藤本祐司・県連幹事長は「(榛葉氏の)参院1期6年の成果を評価していただいた。選挙戦では、建物の中だけでなく、できるだけ街頭に『露出』するよう心掛けた」と説明した。「自民は自らが失策を重ねて逆風を受け、民主は風を受けることができた。国民は二大政党政治を意識し始めている」と分析した。


 共産の松下功・県委員長は「安倍自公政権に対して国民が厳しい審判を下した。しかし、その受け皿は民主になった。統一選の候補者選びに手間がかかり、準備も不足していた」と語った。


 公明の大口善徳・県本部代表は「我が党は政府・与党のブレーキ役を果たすべきだった。自公協力で自民からどれだけの票が入ったかについては、きちんと精査しないといけない」と話した。


 社民の桜井規順・県連代表は「自民敗北は大きな成果。選挙区に候補を擁立できなかったことは反省すべき点だ。来るべき衆院選では、最低二つの区で何としても候補を立てたい」と述べた。

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:13:26
参院選選挙区 善戦民主、4区の壁
2007年07月31日 朝日岐阜
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000707310004

一夜明け、開票結果を振り返る藤井孝男氏=可児市の自宅で


妻京子さんと話す平田健二氏=岐阜市西駒爪町のUIゼンセン同盟会館で

 参院選開票から一夜明けた30日、岐阜選挙区(改選数2)でトップ得票で国政復帰を決めた無所属元職の藤井孝男氏(64)=自民、公明推薦=と、6年前から16万票以上上積みして3選を果たした民主前職の平田健二氏(63)が、改めて喜びを語った。各党の県組織は、与党惨敗に終わった結果を総括した。
(曽田幹東、高木文子)


 「善戦した選挙だったか」。29日深夜、記者に問われた民主党県連の園田康博代表は答えに詰まり、20秒ほど黙り込んだ。別の幹部が「負けだと思う」と厳しい表情で答えた。
 テレビは民主党の大躍進を伝えていた。12ある2人区のうち、民主候補がトップ当選できなかったのは、岐阜と新潟だけ。しかも、新潟は民主候補が2人立っており、票が割れた形だ。一度は平田氏の3選にわいた幹部らは一転、困惑した表情で画面を見つめた。
 選挙戦中盤、陣営は労組の基盤がない山間部を狙った。民主党市議がいない「旧郡部」の美濃、山県両市に電話攻勢をかけ、ほぼ互角の得票。だが、藤井氏の地盤である衆院岐阜4区の地域で約6万票差がつき、他の地区ですべて上回っても追い切れなかった。
 4区は農村地帯を抱え、小泉改革の影響で深刻な「格差」にあえぐ。小沢代表が保守地盤を行脚し、1人区で圧勝したのとは対照的だ。「藤井先生とは知名度が違うわね。力不足だった」。平田氏も弱音をはいた。県連幹部は「これ以上の状況は考えられない。今回勝てなくて、いつ勝てるのか」と危機感をあらわにした。
 同党は、次の衆院選を「政権交代の選挙」と位置づける。だが、今回得た新しい支持層を、どうつなげるのか。2、4区での候補者の発掘、役員がいない2区総支部の立て直し。全国的な追い風に、いま一つ乗り切れなかった悩みは深い。
 一方、藤井氏は逆風にさらされ続けた。「ねじれ解消」に自民党県連が一本化して戦う中で、安倍政権から噴出する問題に足を引っ張られ、陣営はいらだった。ある幹部は「国民のことをもっと考えて欲しいと党本部に意見書を出そうかとも考えた」という。
 投開票の前日、藤井氏は「地方に厳しいしわ寄せがある。小さな怒りが積み重なり、年金問題などが重なり合った。地方は心の中で、百姓一揆を起こしたいと思っている」と話した。自民党支持者から、今ほど厳しい意見を肌身で聞いたことはなかったという。
 藤井氏は早晩、復党が見込まれる。今回、辛くもトップ当選を果たしたのは、無所属のため、正面からの逆風を避けられたからとも言える。別の陣営幹部は「自民党公認だったら、もっと厳しかった」ともらした。
 野田聖子、佐藤ゆかり両衆院議員の岐阜1区の公認問題などを抱える党県連は、次の衆院選で、「郵政造反組」との修復度を本格的に問われることになる。地元の事情をどこまで党本部に伝えられるのか。今回の争点の一つになった「格差」は、そのまま党内の問題でもある。


◆藤井氏「素直に喜びたい」
 「素直に喜びたい」。約2年ぶりの国政復帰を決めた藤井氏は、可児市の自宅で30日午前、笑顔を見せた。
 前夜は午前2時半ごろ帰宅し、比例区開票のニュースをチェックし、午前4時半ごろ就寝。7時ごろに目覚めた。
 与党への全国的な逆風の中、地元の衆院岐阜4区で大量得票。4区以外では平田氏に首位を譲ったが、県計ではトップ。「全国的にも都市部が厳しかったし、県連もほっとしているだろう。2年前、衆院選で落選した時の支持者の『今度こそ』という支えがあっての結果」と、支援を続けてくれた人に感謝した。
 参院には、衆院4期と浪人時代を挟み、14年ぶりの復帰となる。「過去の人脈、蓄積をフル稼働したい」と語った。
 全国を見渡せば、自民党に厳しい審判が下った。「大変な大敗。これからが大変だ。有権者が安倍内閣にノーという意思表示をしたのではないか。日本のリーダーとして、結果をどう受け止めて政治の信頼回復を図るかが、大変重要になる」と話した。

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:13:51
◆平田氏「組織の足腰強く」
 平田氏は岐阜市のホテルで午前7時前に起床。支援者宅を回った後、同9時半から同市のUIゼンセン同盟会館で、報道各社の取材を受けた後、東京都の自宅で静養する妻京子さんへ電話もかけ、様子を報告した。
 前夜は午前1時半過ぎにホテルの部屋に入った。だが「同僚議員がどうなったか」と気になって、同3時半ごろまでテレビ速報に見入った。前夜は京子さんに「6年間、体に気を付けて。国会を休んではだめよ」と激励されたという。
 得票では、衆院選の岐阜4区の区域で藤井氏に約6万票、得票率で24ポイントの差をつけられた。「力を入れたが、藤井さんの地盤で及ばなかった。4区を除いた地域は満足いく結果」と振り返った。
 民主党候補は、全国の2、3人区のほとんどでトップ当選したが、平田氏は果たせなかった。「連合に頼るだけでなく地方議員を増やし、後援会組織をしっかりつくる。足腰を強くするために、地域で根を張った活動をする人を増やさなくては」と、今後の課題を挙げた。


◆中津川の確定 午前5時10分
 参院選の開票で、県内では中津川市が確定が最も遅い「ワースト1」になった。比例区の確定は30日午前5時10分で、前回参院選より3時間5分遅れた。市町村合併で投票数が2万ほど増えたことなどもあるが、立会人による疑問票審査が異様に長かったという。
 市選挙管理委員会によると、今回は開票にあたる職員を前回の約200人から158人に減らし、票を分ける投票用紙読み取り機を新たに2台導入。かがまなくても票の仕分けができるよう、作業台を高くするなどして、前回より遅れることはないと判断していた。
 しかし、疑問票が前回より倍増し、立会人による審査が選挙区で約1時間半、比例区で3時間要した。担当者は「立会人にはスムーズな開票に協力をお願いしている」と話すが、慎重に審査されていたという。


◆各党の談話
自民党県連・金子一義会長
 全国的な自民党の大苦戦の中、藤井候補をトップで当選させることができた。ただ、総力を挙げて戦ったにもかかわらず、わずかの差でのトップ死守になった。全国的に見れば弁解の余地のない大敗北。この現実を謙虚に受け止めなければならない。新しい自民党の第一歩を踏み出す。


民主党県連・園田康博代表
 民主党は全国的に多くの国民から支持を得て、1人区を中心に歴史的勝利を収め、比例区でも第一党を勝ち取った。国民が安倍政権に対する「不信任」の意思を示した。残念ながら岐阜でトップ当選できなかったが、結果を総括し、次の総選挙で政権交代を実現すべく全力で取り組む。


公明党県本部・岩花正樹代表
 大変厳しい選挙戦にもかかわらず、最後まで一票一票を積み上げて下さった党員・支持者、創価学会員に心より感謝とお礼を申し上げる。選挙区2、比例区7議席をいただいた。皆様の意見、要望を真摯(しん・し)に受け止め、党に対する期待に応えるため山積する諸課題に全力で取り組む。


共産党県委員会・松岡清委員長
 安倍・自公政治の暴走への怒りが結果に示された。残念ながら怒りの受け皿に、わが党がなりきれなかったことを、県民におわびする。年金問題をはじめとする論戦で一貫してリードし、訴えが届いた所で共感が広がり、今後の戦いに生きるものとなった。公約実現に力を尽くす。


社民党県連・千葉昇代表
 最後まで奮闘したが結果は厳しく、得票は目標に及ばなかった。国民の命と暮らしを守るため護憲、特に9条堅持、増税に反対し、国民生活を破壊する自民党と対決したが、二大政党論が過熱し具体的な政策が争点とならなかった。9条を支持した皆さんと平和社会の推進に全力を尽くす。

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:17:21
隆盛民主 歓喜二重奏
2007年07月30日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707300001

●大塚氏盤石、谷岡氏勢い


自民・鈴木氏、組織固める


 29日に投開票された参院選愛知選挙区(改選数3)は、民主党が前職の大塚耕平氏(47)と新顔の谷岡郁子氏(53)をそろって当選させ、04年に続き2議席を獲得した。連合愛知の支援は大塚氏に厚かったが、谷岡氏は無党派層などの幅広い支持を獲得。年金問題や政治とカネの問題などを巡る国民の政治への関心の高まりを追い風に、全国的な「民主伸長」を象徴する形となった。他方、「与党協力区」に設定して臨んだ自民、公明両党では、自民前職の鈴木政二氏(59)が支持層をまとめて3選を果たしたものの、公明前職の山本保氏(59)は議席を失った。共産党は議席を奪還できなかった。


 初当選を果たした民主新顔の谷岡氏は、名古屋市中区の事務所で支持者らに拍手で祝福された。
 中京女子大の学長として、五輪のメダリストを相次いで生み出したレスリング部や野球部を育てるなどした知名度を期待され、与党を過半数割れに追い込むための候補者として民主から白羽の矢を立てられた。国会へのバスツアーを企画、ホームページに工夫を凝らすなど、独特の運動を展開した。
 公示後の演説では「教育や子育てにもっと予算を」と訴えた。「まず現在の憲法をちゃんと実現したい」と護憲の姿勢を明確にした。
 民主前職の大塚氏との支持層振り分けが課題となったが、県連は総獲得目標を150万票に設定。大塚氏に79万票、谷岡氏に71万票を振り分ける戦略を立てた。連合愛知の産別振り分けは大塚氏に8割、谷岡氏に2割だったが、谷岡氏は無党派層に浸透し、年金問題などで高まった民主への追い風にうまく乗った。
 大塚氏は、全トヨタ労連などの組織票を手堅くまとめた。日銀出身で経済に詳しく、年金問題では「税方式の新しい年金制度に変える」と主張して無党派層からも幅広い支持を集めた。
 自民前職の鈴木氏は安倍政権を支える現職の官房副長官として「絶対に負けられない」と危機感を前面に出した。自民が公明に協力する「与党協力区」に指定されたが、「公明とも選挙区では戦う」と組織の引き締めを図り、与党に強い逆風が吹いた中、3選を果たした。年金問題では「安倍首相は政治生命をかけて解決に取り組んでいる」と政府の姿勢に理解を求めた。

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:18:08
●「独力」の限界 公明露呈


 山本氏は、2期12年の実績を強調し、児童・福祉の問題を前面に戦ったが、敗れた。
 従来の支持層だけでは当選圏内入りが厳しいとの見方は当初からあった。自民が公明を支援する「与党協力区」として、安倍首相や小泉前首相らが愛知入りし、票の上積みを図った。太田代表ら党幹部も連日のように選挙区入りしたが、広がりが乏しかった。
 八田氏は98年以来の議席獲得を目指したが、及ばなかった。護憲を前面に「年金・暮らしを守る」とも主張。市議を務めた岡崎市など全県的な知名度を背景に志位委員長ら党幹部が名古屋などの都市部でてこ入れしたが及ばなかった。
 平山氏は、立候補表明が4月と主要候補で最も遅く、出遅れ感から知名度不足が響いた。「9条と年金が危ない」を合言葉に臨んだ初選挙。33年間の名古屋市立中学校での教員経験を生かし、低賃金で働く若者の派遣労働の問題にも触れた。


●民主支持層、「配分」の妙


 《解説》選挙戦が進むにつれ激化した安倍内閣・自民党への逆風は、愛知でも吹き荒れた。民主2、自民1という結果は、今回参院選での全国的な民主躍進の典型だ。
 年金問題、政治とカネ、閣僚らの失言、国会終盤での強行採決……。安倍首相は、教育改革や経済成長への意気込みや成果を強調し、「戦後レジームからの脱却」で論戦をリードしようとしたが、数々の失策に隠れてかすんでしまった。
 当初、当選ラインと目された60万票に対し、公明の基礎票は40万〜50万票。不足分は連立相手の自民が補う―自民・公明の与党両党は愛知選挙区でこんな算段を立てた。公示前には、自民が公明に貢献する「与党協力」で合意もした。
 ところが、与党に強まる逆風で自民は鈴木氏の態勢固めに追われた。自民県連幹部は「雪崩現象を恐れ組織が分けられなかった」と話す。政党間協力の限界が露呈、次期衆院選の自公協力にも影響する可能性がある。
 一方、参院での与野党逆転を目指した民主は、前職の大塚氏に加え、知名度のある新顔の谷岡氏を擁立。世論の追い風をバランス良く受けることに成功した。連合愛知の支援は大塚氏に偏ったのに得票が両氏に分散したのは、連合以外の民主支持層が「民主2人」を希求し、支持基盤の弱い谷岡氏支持に回った、とみることができる。
 民主は「郵政解散」後の05年衆院選で、県内の小選挙区では6勝9敗と初めて自民に負け越し、「民主王国」の面目を失った。しかし今回の参院選で支持基盤の厚さを証明した。次期衆院選を優位に戦う素地ができた、といえる。(本田修一)

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:18:55
無党派層、半数が民主
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310001

《本社出口調査》


●投票先 自民支持層は分散


 与党の惨敗に終わった参院選。愛知選挙区では、無党派層の半数以上が民主党の2候補に投票したことが、朝日新聞が投開票日の29日に実施した出口調査で分かった。自民党支持層の投票先は分散し、「与党協力」を結んだ公明党の候補者へは1割程度しか流れておらず、「自公連係」が希薄だったこともかいま見えた。


 2議席を獲得した民主党は、選挙区での得票合計が目標を10万票以上も上回る160万票に達した。大塚耕平氏(47)には民主支持層の48%、谷岡郁子氏(53)には36%が投票し、組織票が有効に機能した様子がうかがえる。
 支持政党を「なし」か「わからない」と答えた無党派層は回答者の19%。このうち、大塚氏には29%、谷岡氏には27%が投票し、2氏で50%を超えた。以下、公明党の山本保氏(59)へ14%、共産党の八田ひろ子氏(61)へ12%、自民党の鈴木政二氏(59)へ10%と続く。
 01年参院選では、無党派層から大塚氏が26%、鈴木氏は23%、山本氏が10%の支持を得ていた。



【自民支持層「山本氏より民主」】


●「与党協力」徹底されず


 自民支持層の55%は、今回2位で当選した鈴木氏に票を投じた一方で、14%は大塚氏に、10%が谷岡氏に投票していた。支持層の4分の1が対立する民主側に流れたことになり、組織を固めた民主とは対照的だ。
 逆に、次点となった山本氏に投票した自民支持層は13%と、大塚氏よりも少ない。愛知選挙区は自民党が公明党を支援するとした「与党協力区」だったが、徹底されなかったことがうかがえる。
 また、選挙区で鈴木氏に投票した回答者のうち、比例区で公明党に投票したのは3%。一方、選挙区で山本氏に投票したうちの15%が比例区で自民党に投票するなど、ねじれが見られた。


 「安倍首相に続投して欲しいか交代して欲しいか」を尋ねたところ、自民支持層の31%が「代わって欲しい」と回答。鈴木氏に投票した有権者でも16%を占めた。公明支持層では38%が、山本氏へ投票した有権者も40%が安倍首相の退陣を求めた。



●年金「影響した」7割が野党3党


 年金問題が投票に「影響した」と回答したのは51%。このうち大塚氏への投票が32%、谷岡氏が27%を占めた。八田氏、社民党の平山良平氏(59)を合わせた野党3党への投票は73%と、与党の2氏へ投じた25%を大きく上回った。


 投票行動を年代別で見ると、20代(32%)、30代(34%)、40代(31%)、50代(26%)は、大塚氏に投票した比率がトップ。60代(27%)と70代以上(34%)では、鈴木氏へ投票した比率が最多だった。
 男性が投票したのは、多い順に大塚氏(29%)、谷岡氏(24%)、鈴木氏(21%)。女性は大塚氏(24%)、鈴木氏(22%)、谷岡氏(18%)の順だった。



 【調査の方法】


 出口調査は朝日新聞とテレビ朝日が29日、全都道府県で行った。愛知県では120カ所で実施。投票を終えたばかりの有権者に調査表を渡し、投票した候補者名や政党名、普段の支持政党や年金問題が投票に影響したか、などを回答してもらった。有効回答数は5940。

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:20:21
【07参院選】
自公動揺(上)
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310002

落選が決まり、報道陣の質問に答える山本保氏=29日夜、名古屋市中区錦2丁目で、岩下毅撮影

●「協力」の裏 苛立ち


《参院選・愛知》


 逆風、票の振り分け難渋


 「とことんやりぬく」の赤い懸垂幕が目を引く公明前職の山本保氏(59)の選挙事務所。参院選の開票が始まった29日午後9時ごろ、部外者立ち入り禁止の2階で、同党の鬼頭英一・県本部幹事長(57)の携帯電話が鳴った。自民党の寺西学県連会長代理(71)だった。
 「厳しいようだ。残念です」。テレビは、愛知選挙区で民主前職の大塚耕平氏(47)と自民前職の鈴木政二氏(59)の当選が確実になったことを伝えていた。残りは1議席。しかし、寺西氏は山本氏の落選を覚悟し、鬼頭氏をねぎらったのだ。
 民主が2人擁立した今回の選挙戦。「与党で2議席」を合言葉に、自公は基礎票が少ない山本氏に自民が票を回す選挙協力を結んだ。その中心に県議の寺西、鬼頭両氏がいた。寺西氏は続けた。「私は万歳に出る雰囲気じゃない」。鬼頭氏が電話を切った後、テレビでは鈴木氏が満面の笑みで万歳していた。壇上に寺西氏の姿はなかった。


   ■   ■


 23日、寺西氏ら自民県連幹部と鬼頭氏ら公明県本部幹部が、自民県連の一室に顔をそろえた。
 公明が独自に実施した世論調査で、山本氏と3位を争っていた民主新顔の谷岡郁子氏(53)が支持を伸ばし、山本氏との差を広げていた。「応援をお願いしたい」と頭を下げる公明側に、「今後1週間、県議20〜30人に1人500本、支持者に電話をさせる」と自民側は約束した。
 6月から週1回、両者は「自公協議」を秘密裏に開いた。山本氏は01年に獲得した約50万票から10万票上積みが目標。「自民支持の県歯科医師連盟のうち尾張・名古屋地区は山本氏を支援」。業界団体や企業の支援割り振りなど協力内容の中核はここで決まった。
 いつも話し合いは淡々と進んだ。しかし、両者の胸の内には、声に出せない苛立(いら・だ)ちがあった。
 〈これまで選挙でさんざん協力させておきながら、具体的に票になってないじゃないか〉 公明は自民が本当に動いているのか、つかみかねていた。党の調査で自民支持層の山本支持は1割前後を推移した。
 〈うちも候補者を抱えているんだ〉 自民は年金の逆風を背に、鈴木、山本両氏の票の振り分けに難渋していた。組織が堅い公明とは違い、幹部の指示を一般の支持者に浸透させるのは難しい。
 最後の1週間、劣勢を跳ね返そうと、公明はなりふり構わず、自民の地方議員らに何回も電話した。27日朝には名古屋市中区の花き卸売市場で、寺西氏が山本氏の応援に立った。「自公の選挙協力の中、山本保さんを勝たせなきゃならん」。投票2日前で効果を疑問視する声もあったが、寺西氏は「信義を尽くしておきたい」と語った。


   ■   ■


 58万7268票。山本氏の得票は目標に近かった。「自公協力は成功した」。両党は口をそろえる。今回は「風」がそれを上回った。自公の得票総数約132万票、民主約160万票。山本氏は3位の谷岡氏に13万票以上の差をつけられた。
 29日夜、公明県本部幹部は選挙戦を振り返り、こう言った。
 「離岸流だったね」
 気づかないうちに岸から沖合へ流されてしまう潮の流れ。協議を重ねる一方、自公は民意の大きなうねりから離されていた。
    ◇
 なぜ、愛知選挙区で自民が公明に票を回す異例の与党協力が実を結ばなかったかを検証する。

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:21:59
自公動揺(中)
2007年08月01日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240708010001

応援演説する安倍首相=14日、名古屋市で


有権者に手を振る中川自民党幹事長=22日、名古屋市で

●「公明を」末端に届かず


 「私は自民として鈴木政二を命がけで応援しているが、今日は山本保さんをお願いする」
 選挙戦が折り返しを迎えた7月20日夜、愛知県一宮市郊外の公民館。自民党県連組織委員長の岩村進次県議(53)は、支持者ら約200人に訴えた。報道各社の情勢調査で、自民前職の鈴木政二氏(59)は優位だったが、公明前職の山本保氏(59)は当選圏に届いていなかった。
 岩村氏は一枚の紙を配った。「3人区においても、与党で2議席を確保するため『与党協力区』を設定し、出来うる限りの協力を行う」。6月14日、自公両党幹事長が交わした覚書の写しだ。
   □   □
 今回の自公協力は、まず地元執行部レベルで話が進んだ。4月の県議選で自民候補68人のうち44人が公明推薦を受けた。次の衆院選で勝つにも公明の支援が不可欠だ。
 だが、自民の動きは当初、鈍かった。県議には「自分の組織に『公明の山本をお願いします』なんて言えるわけない」との声もあった。そんな雰囲気に変化をもたらしたのが党中央の動き。覚書の後、国会議員や県議に麻生外相ら閣僚から「山本を支援してほしい」との電話が次々入った。
 7月12日の公示直前。自民の中川秀直幹事長はある県議に電話した。
 「自公協力の中できちっと処理して欲しい」
 年金問題に加え、赤城農水相の事務所費問題。1人区では格差問題で民主が攻勢をかけていた。「愛知で自公協力がうまくいかないと、1人区で公明から協力が得られないからか」。県議はそう受け止めた。公示後、14日に安倍首相、21日に小泉前首相、22、28両日に中川氏が名古屋入りした際には、鈴木氏だけでなく山本氏を激励した。
   □   □
 「自分の組織を見せたくない」と協力を渋っていた県議も動き出した。民主新顔の谷岡郁子氏(53)が学長を務める中京女子大の地元・大府市の深谷勝彦県議(61)は「谷岡氏に勝たれたら、衆院選も次の自分の選挙も危ない」と終盤の1週間、山本氏の電話作戦に懸命に取り組んだ。
 一方、鈴木氏の電話作戦の時間も減らさなかった。「そこまでしたらスタッフが怒っちゃう」。公明に恩はあるが、後援会を刺激すれば自らの組織が崩れる――。多くの県議が板挟みになっていた。県議の一人は「自民の支持組織は巨大で支部も多い。県議が組織に頼んでも末端までは届かないことを公明はわかってくれない」とぼやいた。
 逆に公明は、こうした自民の動きに歯がゆさを感じていた。「うちらは自民に入れるのに抵抗ないのに、何で(自民は)できないのかなあ」
 自公連立から8年。公明にとって、選挙区で支援する代わりに比例区に投票してもらう協力は実績があったが、選挙区で自民から公明に票を回す本格的協力は初めて。自民議員の紹介で数百社の企業を回ったが、反応は必ずしも良くなかった。
 「『山本』と書くように変えさせるには本当に力がいる」。劣勢を伝えられるたび、公明県本部幹部はため息をついた。
 「10万票上積みしたい」
 「私の票の1割を出せる」
 「後援会加入申込書を500枚書いてくれ」
 自公の議員は協議の中で多くの数字をやりとりした。しかし、投開票日直前、公明党県本部幹部はぽつりと言った。
 「やっぱり、人は、数じゃないね」

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:23:17
自公動揺(下)
2007年08月02日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240708020001

●与党の看板「値踏み」され


 500人が座るホールに、大きな声が響いた。
 「先週、いまだかつてないことが起きました。現職の大臣、冬柴大臣が津島に来ました」
 選挙戦終盤に入った7月23日夜、愛知県津島市で開かれた公明党前職の山本保氏(59)の個人演説会。地元選出で自民党の中野治美県議(52)はあいさつに立ち、18日に公明党の冬柴国交相が同市を訪れ、周辺市町村長から陳情を受けたことを披露した。
 会場に集った人の多くは自民支持者。東海北陸道の南進工事などを陳情した中野氏は、壇上の山本氏の方を向き、「『当選させていただいたならば、近いうちに絶対やります』と言っていただけると思います」。会場から拍手が起こった。公明党県本部の荒木清寛代表も「任せてください。自民党と協力して推進します」と胸を張った。
   □   □
 今回の参院選で公明党は、「与党」を看板に自民支持層への食い込みを図った。しかし、各団体の受け止め方は、それぞれだった。
 公示を翌日に控えた7月11日、同県一宮市のJA愛知西で、「公明党農政懇談会」が開かれた。坂口力・元厚労相(73)や山本氏ら同党の国会議員6人が、真っ黒に日焼けした農業従事者の前にずらりと並んだ。
 県内での懇談会は、この日で5回目。青井清司組合長は「参院選の話をしない」という条件で話を受けた。すでに県農政連は自民前職の鈴木政二氏(59)を推すと決めていた。「公明に肩入れしたと思われたくなくて、用心した」。実際、話を聞きつけた地元選出の自民党国会議員が、何度も電話をかけてきた。
 政権与党に直接訴える機会は貴重だ。しかし、青井氏は「公明が農家を理解しているか、まだわからない。自民と比べると、まだ差がある」と一線を引く。
 企業や業界団体にとって、政党は求める政策を実現する手段の一つ。役に立つか立たないか。得か損か。「値踏み」は当然する。
 「公明を応援してもメリットはない」。県薬剤師連盟の幹部は言った。同連盟は、自公協力で公明支援を求められたが、山本氏の推薦を拒否。鈴木氏だけ推薦した。「両方応援したら(まとまった票で恩を売るという)魅力がなくなる」
 別の自民系団体は、山本氏を推薦したものの、会員の動きは鈍かった。幹部の一人は「公明党の議員が落選しても困ることは何もない」。第一に頼るのは、あくまで自民党。自分たちの組織代表議員もいる。「動きが鈍い自民党を動かしてくれる」。公明は、そんな位置づけだという。
   □   □
 連立政権を組んで間もない00年。公明党は衆院選で愛知1区に平田米男氏(58)、同6区に草川昭三氏(78)を立てた。当時も自公協力を模索したが、ともに落選。両党の関係はぎくしゃくし、形にならなかった。
 それから7年。公明党は今回、「自民党との関係は成熟した」として、協力関係に自信を深めていた。山本氏の陣営は「自民党でも公明党でもない。与党という党の山本保として勝たせていただきたい」とも言った。しかし、今回も落選した。7年前と何が変わらなかったのか。
 「違う党っていうことでしょう」
 それが陣営関係者の答えだった。
(原田朱美、本田修一、武井宏之、藤森かもめが担当しました)

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:25:22
15選挙区 民主全勝
2007年07月31日 朝日愛知
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000240707310003

●得票、衆院選にあてはめると


 「民主2、自民1」で決着した参院選愛知選挙区(改選数3)の得票数を衆院選に当てはめてみると、県内15小選挙区で民主が全勝――。朝日新聞社が推計したところ、こんな結果が出た。郵政民営化が争点になった05年衆院選で民主は6勝9敗と自民に敗北。「民主王国」は色あせたが、参院選の勢いを保てば、次回衆院選は「民主一色」になる可能性もある。
 29日の参院選で、民主前職の大塚耕平(47)、新顔の谷岡郁子(53)両氏の総得票は約160万票。04年の約141万票を上回り、結党後、同選挙区では最多。自民前職の鈴木政二(59)、公明前職の山本保(59)両氏が獲得した約132万票を圧倒した。
 県内78市区町村別では、民主陣営を自公陣営が上回ったのは鈴木氏の出身地・知立市、山本氏がトップだった名古屋市港区など計19市区町村にとどまった=地図参照。民主陣営は、名古屋市で自公陣営に約10万票の差をつけ、豊田、豊橋、一宮、岡崎、春日井各市などの都市部で上回った。自民の「金城湯池」の県東部の三河地方でも、民主が強さを見せた。
 実際、次の衆院選も自民と公明が選挙協力すると仮定し、今回の結果を選挙区ごと(合併を経た一宮市は10区、豊田市は11区に分類)に集計すると、自公陣営は小選挙区で全敗だった。
 2月の知事選で、民主など推薦の新顔が約136万票を獲得し、自公推薦の現職に約7万票差に迫った。「知事選、統一選で選択肢を示し、参院選で2議席獲得。政権交代へ重要なスタートを切った」と意気込む民主県連に対し、自民県連は「次期衆院選はかなり厳しい戦いを覚悟しなくてはならない」と警戒感を強めている。

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:27:29
高橋氏大勝 50万票
2007年07月30日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707300001

当選を決めて万歳の後、花束を手に支援者に応える高橋千秋氏(右)=津市安東町の選挙事務所で


落選が確定的になり、敗戦の弁を述べる小野崎耕平氏=津市安東町の選挙事務所で


落選し唇をかむ中野武史氏=津市桜橋の選挙事務所で

◇◆民主系、1人区で4連勝 自民、公募候補支えられず◆◇


 参院選は29日投開票され、三重選挙区(改選数1)は民主公認の前職高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が、自民新顔の小野崎耕平氏(37)=公明推薦=、共産新顔の中野武史氏(33)を、同選挙区過去最多得票で大差で破り3選を果たした。これまでの最多得票は86年の斎藤十朗氏(自民)の52万7493票だった。年金問題や「政治とカネ」など、自民への「逆風」の中、幅広く支持を受けた。自民は同選挙区で00年補選以来、4連敗となった。04年に失った議席の奪回を目指し、公募の小野崎氏を擁立したが、有権者へ浸透しきれなかった。共産も議席獲得はならなかった。投票率は60・58%(前回62・28%)だった。


 午後8時過ぎ、当選が伝えられると、津市安東町の高橋氏の選挙事務所に集まった支持者らは一斉にわいた。


 拍手の中、高橋氏が真っ黒に日焼けした顔をほころばせて演壇に上がった。県内選出の国会議員や支援組織の代表者らと、次々に固く握手。選対委員長を務めた芝博一参院議員が「いよいよ三重県から改革が始まる。その喜びを万歳で表したいと思います」と声を張り上げ、全員で万歳を三唱した。


 高橋氏は「早い(段階で当選の)結果を出して頂いたことは、県民の怒り(の表れ)だと思う。私1人でできることは小さい。しかしみんなが一丸となればこの国は救える。私はその先頭に立っていきます」と述べ、何度も頭を下げた。


 「三重が勝たねば全国でも勝てない」。選挙期間中、高橋氏や県内選出の民主党国会議員は、各地をそう訴えて歩いた。


 三重選挙区は、01年参院選で小泉旋風をかわし、岩手とともに自民を破り議席を獲得したたった二つの1人区の一角。今回、党本部が重視した全国29の1人区の中で、当選間違いなしを意味する「二重丸」扱いとされ、絶対に負けられない選挙戦だった。


 過去3回の選挙を無所属で戦い、04年に民主党入りした高橋氏にとって、今回は公認で民主党の看板を背負う初めての選挙。売り文句も、前回の「若さ」から「働き盛り」へと変わった。


 スローガンは「生活者宣言、進行中」。2期7年の議員生活を「現場で普通の生活者の声を聞き、思いを国会にぶつけてきた」として、地元密着ぶりを強調。「自公政治のままならこの国はだめになる。今変えれば、まだ間に合う」と呼び掛けた。


 県内の衆院の全5区での得票トップを目指し、保守支持の厚い県南部にも力を注いだ。年金問題を追い風にかつてないほど「民主党」を連呼し、自民の農林漁業政策を批判。反応の良さに中川正春衆院議員が「これまでいかに自民党にだまされてきたか、地域の人が気付いた」と興奮気味に話したこともあった。


 中盤以降は楽勝ムードの一掃に躍起になった。「投票に行こう」と棄権防止を訴え、陣営は引き締めに力を注いだ。

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:28:07
◇◆小野崎氏「厳しい逆風」◆◇
 小野崎耕平氏は落選が確定的になって、津市安東町の事務所に午後10時ごろ姿を見せた。集まった支援者からねぎらう拍手が起きる中、中央に進み出た小野崎氏は、深々と頭を下げた。


 小野崎氏は「流れが急速に変わり、確かに厳しい逆風があった」と心境を述べ「今後も日本国の将来のため、あきらめないでがんばりたい」と強い調子で語った。


 公示前から逆風続きだった。宙に浮いた年金記録が明らかになった際には、街頭演説中に通行人にからまれたという。その後も「政治とカネ」の問題や閣僚による問題発言など、自民に対する風当たりが強くなる中で、小野崎氏は「候補者はできることをやるだけです」と、駅前の演説など、地道に活動を続けた。


 活動を支援する自民系の県議は現在3会派に分裂している。関係修復への道は模索するものの、自民県連が一体となった支援態勢にはほど遠かった。


 毎朝3時に起きて、地道な活動を続けてきた小野崎氏。「体力がまだ余っている」と選挙戦最終日には、炎天下を自転車で支援を呼びかけるなど、選挙期間中も一貫して精力的に動いてきた。社会保障の専門家と主張する一方、子育て世代の代表を自負し、旧来の自民支持層とは違う若い世代への浸透も目指した。


 選挙戦終盤に自己採点を求められ、「自分自身は90点、党は65点」と評価した。「個人的には時間的にも体力的にもこれ以上はできないところまでやってきた。党としてはコアとなる組織がないことが弱点」と支援態勢へ満足できなかった心中も明らかにした。


◇◆中野氏、支援広がらず◆◇
 中野武史氏は、津市桜橋の事務所で支持者や選挙スタッフらに迎えられ、厳しい表情を見せた。


 「自民か民主かという争点ではない。確かな野党が必要」。選挙戦で中野氏は二大政党制への流れに異を唱え、支持を呼びかけてきた。


 自民党への社会的な批判を追い風に、街頭演説では「与党の暴走政治に歯止めをかける」と強調。3候補者で唯一、改憲反対の姿勢を打ち出すなど差別化を狙い、生活に身近な年金問題への政策提言も前面に押し出した。


 「暮らしや憲法を守るのは共産党」と訴え、支持層の拡大を目指した。


 しかし、前職の高橋氏や公募候補として話題性もある小野崎氏との選挙戦の中で、共産支持者以外からの票は限られる結果となった。

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:28:31
「民主王国」、南部に浸透
2007年07月30日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707300002

◆自民、支持層からも離反◆


《解説》 全国的な「自民逆風」の流れの中、3選を決めた高橋千秋氏は、選挙戦後半「政権交代の必要性」を強く訴えた。高橋氏が大差で自民新顔の小野崎耕平氏を破ったことは、県内でも政権交代を支持する声が高まっていることを示している。


 民主は04年の参院選勝利で参院選挙区の議席を独占した。今回は、初めて守りの立場で臨んだ選挙となった。衆院議員も含めた県内選出の国会議員は、自民の4人に対し、高橋氏も含めて民主は6人。すでに「逆転」している民主王国だけに、勝ち方が問われた。


 民主は唯一衆院議員がいない県南部の衆院5区への浸透を目指した。国会議員らが何度も入り、連合三重、県議会最大会派「新政みえ」との連携による組織力も示した。


 しかし、今回は自民の「失策」による底上げがあったことも事実だ。朝日新聞社の出口調査では自民支持層の3割超が高橋氏に投票した。大差になったのは、民主が支持を広げたというより、自民への批判が大きかったに過ぎない。


 出口調査では安倍首相の交代を望む有権者の8割が高橋氏に投票したとしている。次期衆院選に向け、民主が訴える政権交代をどこまで実現性あるものにできるのかが問われる。


 一方、補選も含め参院選挙区で4連敗を喫した自民の課題は深刻だ。昨年4月に小野崎氏擁立を県連として決定してから1年以上、駅前などで訴えを続ける小野崎氏の知名度アップに実効的な支援態勢をとらなかった。


 その後も、川崎二郎前厚生労働相が就任わずか1カ月で県連会長を退くなど、支援態勢が整わないまま、選挙戦に突入。調整役不在で全県を通じた支援戦略もままならず、04年参院選の10万票差に続く大敗となった。


 「会わせれば票につながる」と国会議員や県議が口をそろえる公募候補の知名度を当選ラインまで上げることができなかった組織力は、全県1区の参院選では致命的だ。公募候補を全面支援できない現状は、今後の候補者擁立にも影を落としかねない。(宮沢崇志)

352片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:29:29
「風と敵失」、民主後押し 参院選選挙区
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310004

3期目の抱負を語る高橋千秋氏=津市羽所町で


インタビューに臨む小野崎耕平氏=津市桜橋2丁目で


選挙戦を終えて謝意を述べる中野武史氏=津市羽所町で

◆「内閣批判」、自民直撃◆


 参院選から一夜明けた30日、戦いを終えた3氏は、街頭に立って、有権者に支援へのお礼を述べるなど忙しい一日を過ごした。三重選挙区での民主前職の高橋千秋氏(50)の過去最多得票による大勝。「風と敵失」(民主)、「保守層にも広がった今の内閣への批判・不満」(自民)など、各党は勝因、敗因の分析を進めている。大勝利の後の引き締めを模索する民主、組織の改革に何が必要なのか検討を迫られた自民――。早くも衆院解散総選挙をにらんだ動きが出始めている。


 高橋氏は、県内29市町のうち南伊勢町を除く28市町でトップ得票。衆院選挙区別でみても、民主は初めて全5選挙区で1位となり、目標としていた「完全勝利」(高橋氏陣営)となった。


 高橋氏の得票は、衆参同日選で投票率が今回の60・58%を大きく上回る77・67%だった86年に自民の斎藤十朗氏が獲得した最多票数を、442票上回った。民主県連副代表の芝博一参院議員は、勝因に「風と(自民陣営の)敵失」を挙げ、選挙結果を「99%の出来」と評価した。


 投票率は、04年参院選と比べて全国平均は上昇。三重では1・7ポイント下がったが、芝氏は「夏休み期間で投票率を落とそうという政府の意図から考えても、よく投票にいっていただいた」と評価した。


 敗れた自民も、あまりの大差に「逆風のせいばかりにはできない」と受け止めているようだ。


 県連会長代行の三ツ矢憲生衆院議員は「これだけ差がつくとは予想できなかった」と話した。立て直しには「民意に真摯(しんし)に耳を傾け、それを受けた政策が必要」とし、「このままではますます国民の意見との乖離(かい・り)が生じてしまう」と危機感を募らせた。


 公明の杉之内昭二県本部代表は、「自公連立は定着してきた。協力も自然体になってきた」と分析した。


◇◆支援者にお礼 戦い終えた3氏◆◇
 3選を決めた高橋氏は午前7時から、「当選御礼」と書いた紙を政党の車に張り、津駅前でマイクを握った。「年金被害者救済法案を参院に出し直し、記録の問題をただしていきたい」などと抱負を語った。


 ほぼ同時刻に、共産の中野武史氏(33)も津駅前に。「前回04年より選挙区の票が伸びた。ありがとうございました」と通り行く人たちに呼びかけた。


 高橋氏は事務所に戻り、大勝を伝える新聞を見ながら報道陣の取材に対応。「過去最多得票の持つ意味は重い。3期目ということで党内での役割は今まで以上に高まるだろう」。その後、当選のあいさつ回りに出かけた。


 小野崎耕平氏(37)は午前9時過ぎに、打ち合わせのため津市桜橋2丁目の自民県連本部に姿を見せた。


 「ここまでの厳しい結果は、党の責任、私の責任、もちろんトップの責任もある」。安倍首相の続投表明に「当然辞められると思っていたので、驚いた」と話した。


 政治への思いは変わらないとしながらも、「(次は)どこの選挙区、どんな選挙、すべて白紙」と話した。

353片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:30:20
衆院5区 民主「地元から候補」
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310003

 民主の芝博一・県連副代表は30日、参院選大勝を受け「早いうちに衆院解散を目指す」との姿勢を示したうえで、衆院5区(伊勢市以南)では同党の候補者を「公募ではなく地元から選んでいく」と述べた。


 「地元に縁のない人には、5区(の環境)は県内でもっともきつい」と理由を説明。「5区内の人間を擁立していこうと、申し合わせで決まっている」と述べた。


 民主は03年と05年の総選挙で、5区に神奈川県出身の候補者を立てて敗れた経緯がある。


 芝氏は「個人的見解」として、「衆院選は、今の風がやまないうち、安倍内閣が居座っているうちがいい」と述べた。


 これに対し、5区選出の自民の三ツ矢憲生県連会長代行は「勢いを感じて野党が『全部つぶす』という態度になれば国会は行き詰まる。どういう時点で選挙になるのかは見通せない」と話した。


 参院選の応援を通じ、5区内でも「今の内閣への批判、不満は保守層にもある」と話した。

354片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:31:07
無党派74%、高橋氏 本社出口調査
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310002

 民主支持層の9割、自公支持層も3割超が高橋千秋氏へ投票した三重選挙区。朝日新聞社の出口調査から、高橋氏圧勝の背景として、与党への強い「逆風」のなかで、自公への批判票を高橋氏へ投じた有権者の投票行動がうかがえる。


 出口調査は29日、県内60カ所の投票所で実施し、3262件の有効回答を得た。


 まず、各政党支持者が誰に投票したかを見ると、民主支持層の92%が高橋氏に投票、社民支持層の67%からも支持された。さらに、連立与党の自民支持層の35%、公明支持層の30%も高橋氏に投票していた。また、無党派層の74%も高橋氏に投票した。


 一方、小野崎耕平氏は自民支持層の58%、推薦を受けた公明の支持層の56%しかまとめきれなかった。


 また、年金問題と投票行動の関係を見ると、「年金が投票に影響した」と答えた人の73%が高橋氏に投票。「影響しなかった」と答えた人では、44%が高橋氏、45%が小野崎氏に投票。「どちらともいえない」と答えた層も半数以上が高橋氏に投票しており、年金問題への関心にかかわらず、高橋氏が高い支持を得たことがうかがえる。


 また、安倍首相に続投してほしいかについては、民主支持層の82%、共産支持層の83%が「代わってほしい」と答えた。自民支持層の27%、公明支持層の32%も「代わってほしい」と答えた。

355片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 17:31:41
民主の得票率40%台 比例区
2007年07月31日 朝日三重
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000707310001

 今回の参院選で、三重選挙区では民主前職の過去最多得票による大勝となったが、比例区をみると逆に、民主の得票は04年参院選と比べて約1万1千票減って39万2990票、得票率も0・55ポイント減り44・66%だった。自民も04年と比べ約1万4千票減り24万3494票、得票率も1・12ポイント減の27・67%となった。


 主要政党で比例区の票を増やしたのは共産だ。04年参院選から約7千票増えて5万4834票。得票率も5・35%から6・23%に伸びた。自民と共に与党への逆風を受けた公明は前回比約2万票減の11万3704票。得票率も約2ポイント下がった。得票率は「郵政選挙」で自民が圧倒した05年衆院選比例区とほぼ同じ12・92%だった。


 社民は4500票余り減らして2万2379票。得票率も3%を切り、2・54%にとどまった。


 全29市町別に見ると、自民の得票が民主を上回ったのは鳥羽市、大紀町、南伊勢町の3市町のみ。選挙区でも唯一自民候補の得票が民主候補を上回った南伊勢町では、自民が4193票を獲得。2483票の民主より多かった。鳥羽市は自民が多かったが、55票と差はわずかだった。

356片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 08:49:05
自民県連が役員会、参院選大敗を分析 讀賣三重

 自民党県連は4日、役員会を開き、今回の参院選大敗の原因ついて分析するとともに、9月にも臨時大会を開いて、会長代行の三ツ矢憲生衆院議員を会長とし、体制を立て直すことを申し合わせた。

 選挙結果について、無党派層への浸透を期待した小野崎耕平氏だが、強い逆風から機能しなかったと分析。ただ、単に逆風では説明できない大敗で、衆院選の小選挙区ごとに責任者を立てた選挙が逆に態勢をバラバラにした。また、これまで自民党の得票の多かった郡部でも負けており、地域格差の問題にきちんと目を向けてこなかったなどとの反省点も出された。

 役員会を終えて、三ツ矢会長代行は「県民の幸せのために何をなすべきか、原点に帰って考えなければならない」と語った。

 役員会には小野崎耕平氏も出席。県連としては、小野崎氏が政治活動を継続する意向であれば引き続き支援することを確認したが、小野崎氏ははっきりした意向は示さなかった。

(2007年8月5日 読売新聞)

357片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:01:14
あのころの選択:’07参院選 98年 同じ結末とは限らない /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/07/28/20070728ddlk22010073000c.html

 政治とカネへの不信と議員の自殺、与党への大逆風。今回の参院選は、橋本龍太郎首相(当時、06年死去)が退陣に追い込まれた98年の選挙と共通点が多い。同年、静岡選挙区では民主党の支援を受けた無所属の海野徹(58)が2位の自民党候補に19万票近くの大差を付け初当選。共産党の島津幸弘(50)も95年の3倍の24万票を獲得した。

 「4回出馬した参院選でも、あの年は特別。いつもは反応のない自民県議の地元でさえ、選挙最終日は消費税引き下げを求めて『3(3%)』を指で出して人が駆け寄って来たんだ」。島津は興奮気味に思い出す。98年4月に誕生したばかりの民主党は当時はまだひ弱な存在。野党代表としての共産党への期待を肌で感じた。自民候補に3万5339票差まで迫る健闘だった。

 海野は「6月の公示日、支援者の雰囲気で勝利を確信した」と振り返る。連合静岡など現在の民主党の支持団体の支援を最大限受けての当選だったが、組織が自分自身への応援団に変わっていくのを感じた。それは組織なしで小嶋善吉(60)に肉薄した今年4月の静岡市長選にもつながった。「組織型選挙はこれから滅びていく。人も資金も、少なくとも3分の1は自分で引き付けられる人間でないと戦えなくなる」

 これまで多くの選挙戦の裏には、組織の論理があった。それでも有権者は投票所に足を運び、悩みながら選択を繰り返してきた。「あのころの選択」を振り返ることは、「今の選択」を考えることだ。あす投票の参院選が、状況が似ている98年と同じような結末になるかどうかは、有権者の「今の選択」にかかっている。(文中敬称略、年齢は当時)=おわり

  ◇  ◇

 この連載は稲生陽が担当しました。

毎日新聞 2007年7月28日

358片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:02:53
80万票の衝撃:07参院選/上 弱者の叫び、民主を支え /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk22010222000c.html

 ◇逆風・自民、組織固めやっと

 29日投開票の第21回参院選静岡選挙区(改選数2)で、民主前職の榛葉賀津也氏(40)が約82万票を獲得し、圧勝した。かつて静岡選挙区では、与党・野党を問わず、補欠選挙を除いて70万票以上を取った候補はいない。「80万票」という大量得票の衝撃は、自民のみならず民主を含む静岡の政界全体に大きな波となって広がりつつある。

 「投票って、どうやればいいのですか」。12日の公示後、民主党県連にはこんな電話が何件も掛かってきた。電話の主は、負担の重みに苦しむ身体障害者や、医療費負担にあえぐ高齢者ら。「選挙に一度も行ったことがない」という有権者が政治に出口を求め、こぞって民主に流れた。

 21日午前、袋井市のJR愛野駅前で開いた榛葉氏の決起大会であいさつに立った選挙対策本部長の藤本祐司参院議員は、これまでの決まり文句「トップ当選を目指して」を、「ぶっちぎりのトップ当選」と変えた。

 静岡選挙区は自民、民主が候補を1人に絞り込んだことで「無風区」扱いされ、藤本氏ら現職国会議員は激戦の1人区や3人区の応援にかり出されていた。藤本氏は「激戦区でも民主は勝ちそうな勢いだ。なら、静岡では単なるトップ当選では『勝利』とはいえない」と感じたのだ。

   ◇   ◇

 29日夜、自民新人の牧野京夫氏(48)のバンザイが終わり、片づけが始まった静岡市駿河区の事務所で、陣営幹部は疲労感をにじませていた。「自殺、事務所費問題、閣僚の失言…。何で党本部は足を引っ張るのか」。

 牧野氏は1年以上も前に立候補が固まっていたにもかかわらず、守りの選挙を強いられた。自らを「無名の新人」と称するが、選挙運動は業界団体の会合や動員された支援者の前での街頭演説がほとんど。逆風で、無党派どころか組織固めすら厳しいという危機感があったためだ。牧野氏が獲得した約54万票は組織票のほぼ上限。陣営幹部は「浮動票もないのによく50万票も取れたよ。健闘だよ」とつぶやいた。

   ◇   ◇

 土砂降りの中、静岡市内の県営住宅前で街頭演説をしていると、男性の高齢者が出てきて「月6万円の年金で1人暮らすのはさみしい。助けてくれ」と手を握って訴えてきた−−。

 選挙運動最終日の28日夜。地元・掛川城三の丸広場での最後の演説で、榛葉氏はこんな体験談を語った。「弱い立場の人を支えるシステムが崩壊している。これを守らなければならない」。圧勝を予感していた榛葉氏は、決意にも似た言葉で今回の選挙戦での訴えを締めくくった。

毎日新聞 2007年7月31日

359片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:04:22
80万票の衝撃:07参院選/中 衆院選へ自民に動揺 /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk22010049000c.html

 ◇民主「今度が本番」

 「どうして私ばかり責められるの」。自民党の片山さつき衆院議員(48)=7区=が今春、浜松市内で開かれた党関係者らとの酒席で突然見せた大粒の涙に、市議の一人は驚きを隠せなかった。自身の言動を批判的に取り上げる報道に片山氏は極めて神経質になっていたという。

 7区では05年9月の郵政選挙で破った城内実前衆院議員(42)との再対決が予想されている。党を離れた城内氏を支持する自民党員は今なお少なくない。この激戦区に、民主大勝の結果が微妙な影を落としている。

 80万票を獲得した民主の榛葉賀津也氏(40)は衆院の全小選挙区で自民の牧野京夫氏(48)を圧倒した。とりわけ地盤の県西部3、7、8区では牧野氏の1・5倍以上もの票を稼いでいる。今回の票がすべて民主に流れるとは限らないが、「縮んだパイ」を片山、城内の自民系2氏が奪い合えば、民主の候補次第では共倒れの危険性もある。同区の民主公認予定者は未定だが、同党は「最優先で進める」(県連幹部)方針だ。

   ◇   ◇

 「参院選勝利の起点は05年衆院選の敗退にある」と民主県連関係者は打ち明ける。現職議員が05年9月の衆院選で6人から3人に半減。「風頼み」の危うさを痛感し、組織的に戦える態勢作りを始めた。

 衆院選の候補者となる各区総支部長を核にした集票チーム。参院選は、これを試す絶好の機会だった。ある同党関係者は「『予行演習』は成功。あとは『本番』でうまく機能するかどうかだ」と話す。同党は衆院小選挙区の現有議席を「民主2対自民6」から「4対4」に持ち込むことを目指す。

   ◇   ◇

 一方、元祖「組織型」の自民党県連。その支持組織の弱体化は否めない。集票マシンを担ってきた首長や市町村議員は平成の大合併で激減している。合併で失職した県西部の元首長は「自分が現職首長でなければ、汗をかいてまで国会議員とつながりをつくっても意味はない」と冷ややかに話す。ある幹部は「今回は有権者がお灸(きゅう)を据えただけ。衆院議員と支援者の結びつきは強い。参院選とは違う」と解説してみせる。その真価が衆院選で問われることになる。

毎日新聞 2007年8月1日

360片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:06:02
80万票の衝撃:07参院選/下 うねりにのみ込まれ /静岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shizuoka/archive/news/2007/08/02/20070802ddlk22010168000c.html

 ◇共産・無所属、影薄く

 反自民票が民主に集中したことは、自民だけでなく、両党との違いを訴えて無党派層の取り込みを狙った無所属の木部一氏(42)や共産の平賀高成氏(53)にも大きな影響を与えた。

 木部氏は選挙中は自分のことで手いっぱいで、民主へのうねりが起きていることに気が付かなかった。だが、いま振り返ると、思い当たることがある。会合で自民支持者の男性が「一度、自民を政権から引きずり降ろさなければダメだ」と民主への期待を語っていたのだ。木部氏は「しがらみのある政党に改革はできない」と自説を訴えたが、実はその男性は多くの有権者の声を代弁していたのだ。

 共産陣営も選挙期間中、「自民を倒したい。でも共産では対抗できないでしょう」という声を何度も聞いた。そのたびに「自民が民主になっても何も変わりませんよ」と説得した。陣営関係者は「全有権者を一人ずつ説得するわけにはいかないし……」とため息をつく。

 だが木部氏は、有権者が2大政党制を受け入れたと判断するのは早計だとする。「今回は自民党が勝った(05年9月の)郵政総選挙の逆バージョン。自民にペケを付けただけ。あえて言えば『2大選択肢』だ」

   ◇   ◇

 選挙戦最終盤、7月25日の昼下がり。静岡市葵区の青葉公園で木部氏の「助っ人」が演説していた。鈴木和樹さん(26)。同市随一の繁華街、同区紺屋町の雑居ビルにあるマンガネット喫茶「フリーBOX」店長だ。

 「自民も民主もワーキングプアの実情を知らなすぎる」。鈴木さんが木部氏に期待したのは既存政党への不信感だった。

 鈴木さんは同市出身。専門学校卒業後に就職した人材派遣会社で「ピンハネ」の現実を知る。良心がとがめ退職。縁あって3年前に今の店に。

 選挙後、ネットカフェに寝泊まりする客に、投票に行ったか尋ねた。客は首を振った。投票所入場券は実家かどこかに送られているのだろう。それを取り寄せてまで投票には行かない。鈴木さんは「最も政治を必要とする人たちが、政治から遠いところに置かれている。民主が自民と違うというなら、この現実を知る努力をしてほしい」と注文を付けた。

   ×   ×

 この連載は鈴木直、稲生陽、賀川智子が担当しました。

毎日新聞 2007年8月2日

361片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:08:33
07参院選:共産・社民、両党幹部が名古屋入り 危機感強め存在感アピール /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/07/28/20070728ddlk23010045000c.html

 選挙戦最終盤の27日、共産、社民両党幹部が名古屋入りし、愛知選挙区(改選数3)に擁立する公認候補の応援で街頭に立った。報道各社が民主党優勢を報じる中、共産、社民両陣営は危機感を強めており、批判の矛先を与党だけでなく民主にも向けて存在感をアピール。「民主王国」で埋没しかねない情勢を払しょくしようと懸命だ。

 「事務所費問題で自民が不祥事を起こすと、民主も同じようなことをやる。民主はブーメラン政党。これでは真正面から自公政治に立ち向かう足場がない」。共産の市田忠義書記局長は、名古屋・栄で元職の応援演説に立ち、民主批判を展開した。

 共産党県委員会幹部は「自民、公明を批判するだけでは、全部民主が持っていってしまう」と述べ、与党批判の受け皿になり切れていない現状を懸念する。終盤戦では、閣僚の事務所費問題追及など党の実績を強調した選挙ビラを配布し、「確かな野党」をPR。

 一方の社民。福島瑞穂党首は新人の応援で名古屋駅前に立ち、「民主だけ勝っても政治は良くなりません。社民が、二度と戦争しないと決めた憲法9条を変えさせない。どうか社民に力を下さい」と声を張り上げた。

 愛知では、世論調査で民主候補が社民支持層の一部に食い込む情勢も浮かび上がっており、社民陣営は警戒感を隠さない。福島党首は記者団に、護憲や原発の安全に向けた取り組みなどを挙げ「命を大事にする社民を大いにアピールし、民主との区別化をしたい」と話した。【式守克史】

毎日新聞 2007年7月28日

362片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:10:07
07参院選:比例代表得票数、民主と自民が伸ばす 公明、共産、社民は減 /愛知
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/aichi/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk23010123000c.html

 比例代表は、民主が約148万票を獲得。得票数は04年の前回参院選から約16万6000票増えた。得票率は45・0%に上り、2位の自民党に20・5ポイントの差を付けた。自民は前回から約6万3000票増やして80万票を獲得、得票率は24・5%。民主、自民の2大政党が得票を伸ばす一方で、公明、共産、社民の3党はいずれも得票数を減らした。

 市町村別で分析すると、民主は、豊田市、刈谷市で得票率が50%に上ったほか、岡崎市49%、大府市48%などと西三河地区や名古屋市東部で高得票率を記録。一方、北設楽郡や幡豆郡など町村部を中心に30〜40%台前半にとどまった。

 自民は北設楽郡や幡豆郡などで得票率を30〜40%台に伸ばした。しかし得票率で民主を上回ったのは、南知多町、東栄町、豊根村、飛島村の4町村にとどまり、名古屋市東部などでは民主を20ポイント以上下回るなど、大きく引き離された。

 このほか、新党日本の得票率は3・3%で社民党に肉薄し、国民新党も2・0%を獲得した。【加藤潔】

 ◇共産と社民、存在感アピールが不発 次期衆院選に再起期す

 民主党の躍進の一方で、埋没した感が否めなかった共産、社民両党。いずれも得票を減らし、存在感をアピールすることができなかったが、両党からは次期衆院選で再起を期す言葉が相次いだ。

 98年の参院選で初当選し、返り咲きを狙った共産元職の八田ひろ子氏は、30万票を割り込む結果となった。当選時は約45万票。次点に泣いた04年も約41万票獲得しただけに、党県委員会の本村映一書記長は「30万票を切る結果は想定していなかった」と戸惑いを隠さなかった。

 県内の比例票は22万738票。投票率が上昇したにもかかわらず、04年(22万7331票)を下回った。本村書記長は「感触は3年前の参院選より良かったが、民主の流れに全部吸収されていった感じ。次期総選挙に向け、自民と民主は基本政策は変わらないという訴えを日常的に広げる必要がある」と話した。

 一方、社民党は6年ぶりに選挙区で新人の平山良平氏を擁立。比例票の底上げを図る狙いもあったが、県内の比例得票数は11万294票にとどまり、候補者を擁立しなかった04年(12万4699)にも及ばなかった。

 同党県連の右田和彦幹事長は、安倍晋三首相が3年後の憲法改正発議に言及していることから、「憲法問題を争点に、次期総選挙も候補者を立てて戦う」と話した。【式守克史】

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 ◇愛知選挙区開票結果=選管最終発表(一部地域既報)

当  880,856 大塚耕平  47 民前

当  734,153 鈴木政二  59 自前

当  720,777 谷岡郁子  53 民新

▽  587,268 山本保   59 公前

▽  293,607 八田ひろ子 61 共元

    69,853 平山良平  59 社新

    22,273 兵藤高志  45 無新

    13,301 柘植雅二  52 諸新

    12,435 荒川厚太郎 62 諸新

毎日新聞 2007年7月31日

363片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:27:52
07参院選:高橋氏が3選 小野崎氏、逆風強く(その1) /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk24010022000c.html

 ◇過去最多得票で−−民主4連勝、自民議席阻む

 29日投開票された参院選三重選挙区(改選数1)は、民主前職の高橋千秋氏(50)=国民新党推薦=が、▽自民新人の小野崎耕平氏(37)=公明推薦▽共産新人の中野武史氏(33)の2人を大差で破り、3選を果たした。高橋氏は、年金記録漏れ問題をはじめ、安倍内閣の閣僚の事務所費不正疑惑や失言など自公政権への有権者の強い批判を追い風に、着実に得票を伸ばし、同選挙区の過去最多得票で圧勝した。民主は、高橋氏が初当選した00年補選以来、参院選4連勝。自民は初めて公募候補の小野崎氏を立てたが、悲願の参院議席奪還はならなかった。投票率は60・58%で、前回(04年)の参院選を1・7ポイント下回った。

 「よっしゃー」。津市安東町の高橋氏の事務所では、早々と「当選確実」が報じられると、詰めかけた支持者や選対幹部から一斉に歓声が上がった。まもなく高橋氏が、満面に笑みを浮かべて姿を見せると、喜びは最高潮に達した。

 拍手の渦の中、妻礼子さん(50)とともに演台に上がった高橋氏は「暑い中、本当にありがとうございました」と何度も頭を下げ「全国の情勢を見れば、与野党逆転ができそうだ。そうなれば、国民の声を生かせる時がやってくる。責任の重さを感じながら、皆さんと共に素晴らしい三重県、日本をつくるために頑張っていきたい」と抱負を語った。

 過去2回の選挙を民主党などの推薦を受け無所属で戦った高橋氏は、今回初めて公認を受けた。岡田克也・党副代表が選対本部長を務め、同党の県内選出国会議員と、県議会の民主・連合系会派「新政みえ」所属県議、高橋氏を「組織内候補同然」とする連合三重が、がっちりスクラムを組んで支援。前回の01年選挙は、“小泉旋風”の中で自民候補が全国で好調な中、薄氷を踏む勝利だったが、追い風を受けた今回は、推薦を受けた連合三重傘下の労組票を着実に固めただけでなく、無党派層や、自民・公明支持層の一部にも食い込み、危なげなく勝利を決めた。

 選挙戦では、「県内各地を歩き、現場の声を国政に届けてきた」と2期7年の“現場主義”の実績を強調。また、自公政権を「競争原理とその場しのぎの政治だ」と批判。「この暴走を今、止めないと、この国は立ち直れなくなる」と政権交代の必要性を訴え、民主支持層が多い北勢地域だけでなく、自民が牙城としてきた県南部にも幅広く浸透した。【田中功一】

 ◇小野崎氏、浸透できず−−知名度不足、最後まで

 消えた年金や政治とカネなどの問題による自民党への逆風は、三重県でも強かった。

 津市安東町の小野崎氏の事務所に集まった支持者は、高橋氏の当選確実が報じられると言葉を失った。その後事務所に姿を見せた小野崎氏は、厳しい表情で「残念な結果になった。ご支援いただきありがとうございました」と頭を下げた。選挙戦を通じての感触を「松岡利勝・前農相の自殺あたりから雰囲気ががらっと変わった。直接話を聴いてくれた人は私を支持してくれたと思うが、逆風に(支持を)かき消された」と話した。

 自民県連初の公募方式で昨年春選ばれた小野崎氏は、その後1年以上かけて各地での講演会などで知名度アップに努めてきた。身内に政治家がいない「公募で選ばれた元サラリーマン」を無党派層に向けて訴え、政策通ぶりをアピールした。しかし、本人も選挙戦中に「残念ながら知名度がない」と繰り返したように、最後まで苦戦が続いた。一方、選挙戦では県内選出の4衆院議員がフル稼働。公明党の支持も受けた。ただ04年には小泉純一郎首相(当時)らが駆けつけたのに対し、今回は大物政治家の来県も少なく、県内での盛り上がりは十分ではなく、公明党支持層も最後まで固め切れなかった。【山口知】

364片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 11:28:50
 ◇中野氏、支持広がらず−−「党として力不足だった」

 中野氏は04年参院選、05年衆院選に続き、国政挑戦3度目でも涙をのんだ。中野氏は津市桜橋の事務所に向かう車内でラジオの開票速報を聞いたという。「与党への怒りが渦巻いている中、有権者の反応は良かった。しかし、確かな野党という主張が浸透しきれず、批判票を取り込む受け皿となりきれなかった」と淡々とした様子で話した。

 中野氏は公示後、連日10カ所以上の街頭演説などで共産党の政策を訴えた。スーパーマーケットに勤務していた経験を話しながら、サービス残業の撤廃や不安定雇用の是正を訴えた。護憲や増税反対も強く訴えたが、支持拡大はならなかった。事務所幹部は「当選の可能性がある人に投票したいと考える有権者に期待感を抱かせることができず、党として力不足だった」と残念そうに話した。【飯田和樹、高木香奈】

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 ■解説

 ◇“風頼み”から脱却を

 事実上、自民新人対民主前職の一騎打ちとなった参院選三重選挙区で、年金記録漏れ問題などの追い風を受けた民主が、これまでにない大量得票で圧勝した。自民は、公明との選挙協力も実らず、参院選4連敗。大差での敗北で、組織の一層の弱体化が浮き彫りになった。

 自民は今回、県連初の公募で選んだ新人の小野崎氏を擁立して挑んだが、年金問題だけでなく、安倍内閣の閣僚の失言や事務所費不正疑惑などがその後も次々と噴出し、なすすべがなかった。

 また、選挙協力では、県内選出衆院議員4人が分担して、公明の比例代表候補の後援会カードの取りまとめを行った。これに対し、多くの自民支持者から反発があった。県連幹部も「比例代表候補を抱える自民友好団体の動きが鈍い。やり過ぎだった」と漏らすなど、自公の選挙協力の限界を露呈した。

 選挙戦中、民主候補の事務所には、長年の自民支持者から、「これからは民主を支持する」という電話が連日のようにかかったという。毎日新聞社が選挙期間中に実施した世論調査でも、政党支持率が逆転し、民主支持が自民支持を大きく上回った。自公政権への不満が頂点に達し、最大野党・民主への期待が高まった結果といえよう。

 だが、高橋氏は選挙戦で、“現場主義”など実績と政治姿勢を強調し、自公政権批判を展開したものの、独自の具体的政策を十分示したわけではない。「勝因は、追い風がすべて」(陣営関係者)というように、必ずしも候補者個人への支持とは言い難い。政権交代への歩みを確実なものにするためには「風頼みの選挙」から脱却することが必要だ。【田中功一】

365片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:42:08
県南部の好結果大きい/岡田民主副代表 参院選振り返る 高橋氏選対会議 三重伊勢
http://www.isenp.co.jp/news/20070814/news02.htm

 参院選三重選挙区(改選数一)で三選を果たした民主党の高橋千秋氏(51)の選対会議が十二日、津市島崎町のベルセ島崎であり、同党や連合三重、新政みえの関係者らが参院選の戦況を振り返った。

 選対本部長を務めた岡田克也副代表は「今回の選挙は風が吹き、いい選挙ができたと思うが、従来民主が弱かった5区中心の県南部でいい結果が出せた成果は大きい」と総括。今後も県南部で民主党支持を定着させるために、農林水産業の第一次産業の政策をしっかりと打ち出していく必要があるとした上で、「どんな逆風になっても勝てる体制を築いていく」と呼びかけた。

 また「一年以内に解散総選挙があるだろう」と推測し、「(次期総選挙は)政権選択が問われ、政権交代を実現する選挙になる」と話した。

 芝博一選対委員長は、高橋氏が五十二万票以上の大差で勝利したことについて「風だけでなく『三重県方式』が根付き、積み重ねてきた結果だ。これからもタッグを組んでやっていきたい」と述べ、今後も同党と連合、新政みえが一丸となって取り組む「三重県方式」での戦いを強調。千田喜久治連合三重会長も「『三重県方式』の結束がしっかり機能した」と評価した。

 参加者からは電話作戦などで目標達成ができたとの報告があった。ほかに民主党に対して「自民党とは政策競争をやってほしい」などの注文が出された。

366片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:06:19
「参院選の公明協力精いっぱいやった」
自民県連会長代理 讀賣愛知

 自民党県連の公職者会議が17日開かれ、参院選について、大村秀章会長が「逆風の中、厳しい選挙で、衆院選に向かって心一つにして進まなければならない」と総括した。3選を果たした鈴木政二参院議員は「公認者として議席を守れ、安堵(あんど)している」とあいさつした。

 会議後の記者会見で、寺西学会長代理は、自公協力で応援した公明党候補の落選にふれ、「選挙協力は精いっぱいやったと考えている」との認識を示した。一方、次期衆院選で公明党から選挙協力が受けられるかとの質問に対し、「我々が参院選で協力したと言っても、公明党が『そうではない』と言えば、(自民党候補への公明党の)対応は変わるだろう」とした。

(2007年8月18日 読売新聞)

367片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 07:27:45
公明県本部代表が参院選の敗因総括 讀賣愛知

 公明党県本部の荒木清寛代表らが25日、名古屋市内で記者会見し、公認候補が落選した参院選の結果について、「格差拡大の中、党が有効な手を打っていないとみられたことが敗因になった」などと総括した。

 この日は同党の太田代表も出席して議員研修会が開かれ、参院選や今後の活動方針を話し合った。研修会後、荒木代表は自民党との選挙協力について、「今までにないぐらい協力してくれた人もいたが、人によっては形だけだったという意見もあった」と話した。

 また、同本部の全議員が支持者への訪問や対話活動を強化し、無党派層対策に取り組む考えも明らかにした。

(2007年8月26日 読売新聞)

368片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/30(木) 09:11:44
自民県連三役が辞表 前会長辞任、参院選大敗受け 讀賣三重

 自民党県連の幹事長を務める山本勝県議(桑名市・桑名郡)ら三役が、そろって辞表を提出していることが29日わかった。現三役を起用した前県連会長の川崎二郎衆院議員が参院選前の今年6月、年金の記録漏れ問題の責任を取るとして会長を辞任したことに加え、参院選で自民候補が大敗したことの責任を取ったとみられる。

 辞表を提出したのは、山本県議のほか、総務会長の吉川実県議(伊賀市)、政調会長の岩田隆嘉県議(同)。山本幹事長は「自分たちを任命した川崎前会長が辞任したのだから、新しい会長が新体制で再出発するのは当然」と話している。一方、歴史的大敗を喫した参院選の総括について県連内で議論する過程で、三役の間で「責任を取った方がいいのではないか」との意見で一致したことも背景にあるという。

 同県連は9月2日に臨時大会を開く予定で、辞表は現在、三ツ矢憲生会長代行の預かりとなっている。臨時大会では、三ツ矢会長代行が正式に新会長に就任し、新役員人事が決まる見通し。

(2007年8月30日 読売新聞)

369片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/03(月) 08:58:36
自民党県連新会長に三ツ矢氏 讀賣三重

 自民党県連の臨時大会が2日、津市のホテルグリーンパーク津で開かれ、川崎二郎衆院議員の辞任で空席となっていた会長に、会長代行の三ツ矢憲生衆院議員の就任が決まった。新役員の選任も行われたが、7月の参院選大敗の責任を取るなどの理由で辞表を提出していた幹事長、総務会長、政調会長の三役は、「5月に就任したばかり」として、そのまま留任となった。

 新役員では、新たに「自民党三重改革プロジェクト委員長」「団体総局次長」の2ポストを新設。県連の改革や機能強化、支部など各地方組織との連携強化を目指すとした。

 新会長に就任した三ツ矢氏は「生半可な覚悟では立て直せないが、全力で県連改革に取り組む。地域や団体の要望やニーズをくみ上げることからスタートしたい。一致団結した協力をお願いしたい」と述べ、党員の結束を呼びかけた。

 参院選の総括も行われ、大敗の背景として、党に対する逆風に加え、後援会や支部など組織態勢が十分に機能していなかったことなどが指摘された。後援会などの体制づくりが遅れた結果、候補者の小野崎耕平氏の知名度が終盤まで浸透しなかった点などが、要因として挙げられた。

 小野崎氏は、今後も政治活動を続ける意向で、当面は県連内で政策や企画の立案スタッフとして勤務することになった。

(2007年9月3日 読売新聞)

370片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/05(水) 09:42:13
組織強化など目標 自民県連 参院選総括 讀賣長野

 自民党県連は4日、長野市で国会議員、県議ら幹部による会合を開き、閣僚の不祥事などの「逆風」や、組織の弱体化が参院選の敗因とする総括をまとめた。組織強化の対策として、11月までに党員を約15%増やして2万人を確保する目標を決めた。長野選挙区で2位当選の吉田博美参院議員について、石田治一郎幹事長は会合後の記者会見で、「自ら地元での活動が足りなかったと認めている」と述べた。また、「ヤンキー先生」の名で知られ、比例選で初当選した義家弘介参院議員(長野市出身)の県連加盟と副会長就任が承認された。

(2007年9月5日 読売新聞)


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