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安倍ちゃん総理の苦悩

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/06(金) 00:11:47
政策・戦略っていうより、安倍晋三さん個人について

656片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:13:20
「靖国参拝は個人の自由」 閣僚判断で安倍首相
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070813/shs070813000.htm

 安倍晋三首相は13日昼、終戦記念日の15日に安倍内閣の閣僚全員が靖国神社に参拝しない意向を表明していることについて「靖国神社参拝は閣僚といえども個人の自由だ。それぞれの見識で判断するものだと思う」と述べ、参拝は各閣僚の判断に委ねる考えを示した。官邸で記者団の質問に答えた。

657片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:14:49
首相 夏休み返上で人事構想
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/15/k20070815000010.html

安倍総理大臣は、この夏は長期の休暇をとることなく、東京にとどまって、今月27日にも行う内閣改造と自民党の役員人事の人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。
安倍総理大臣は、大型連休中などには、山梨県・河口湖近くにある別荘に移って休養をとるなどしてきましたが、この夏は東京にとどまり、14日も菅総務大臣や大田経済財政担当大臣と会談するなど、総理大臣官邸で執務にあたりました。これについて、安倍総理大臣は14日、「海外出張もあるし、内閣改造もある。選挙結果を受けて、国民の声をどう政策に反映させていくのかも考えなければならない。通常ならこの時期はお盆休みだが、なるべく準備を進めなければならないと考えて仕事をしている」と述べました。安倍総理大臣は、終戦の日の15日は、政府主催の全国戦没者追悼式に出席するなど公務をこなすほか、今週後半は、来週19日からのインド訪問などに先立って、勉強会などを行うことにしています。また、外国訪問から帰国したあと、今月27日にも内閣改造と自民党の役員人事に踏み切ることにしており、これに向けた人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。

658片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:28:59
社説:終戦記念日 暮らしの安全保障が必要だ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070815k0000m070162000c.html

 今日は終戦の日。数えて62回目になる。あの日、今日の平和と繁栄を予想した人はほとんどいなかったに違いない。私たちはこの戦後の歩みの大枠を肯定する。

 安倍晋三首相は、小泉純一郎前首相の政治を継承しながらも、立ち位置を右にシフトし「戦後レジーム(体制)からの脱却」を唱えた。国家主義的心情に新自由主義的経済・社会政策を接ぎ木した政治、と言えるだろう。

 参院選で安倍首相は有権者に対し「首相選択の選挙」だと迫った。結果は自民党の大敗。安倍政治に対する「ノー」と解釈するほかない。しかし、首相は「基本路線は国民の理解をえている」として続投を表明した。明らかな民意の読み違えである。

 戦後レジームに対し、利己的な「一国平和主義」であり、安全保障に関する「思考停止」だという批判がある。聞くべき批判だと思う。私たちは、国連平和維持活動(PKO)や政府開発援助(ODA)を通じ、日本はもっと平和への国際的責任を果たしていくべきだと主張してきた。

立憲主義にそむく

 しかし「戦後レジームからの脱却」という観念的なことばで、戦後の民主主義の歩みを切り捨てることがあってはならない。この点、首相とまったく意見を異にする。

 戦後レジームからの脱却の一環として、首相が推進してきた安全保障政策の内実は、結局、米国との軍事的一体化をめざすものだ。北朝鮮の核に対し抑止力を供給できるのは米国だけであり、米国との軍事的一体化は当然という論理である。

 しかし、米国もイラクの泥沼に足をとられ、ポスト冷戦の世界戦略を持っていないことを露呈しつつある。北朝鮮を6カ国協議に引き戻す過程では、日本との亀裂も明らかになった。そうした米国にすがるだけの安全保障政策でよいのだろうか。

 米国との同盟関係は重要だが、過剰に依存すれば米国の思惑次第で右往左往することになる。日米の国益が常に一致するとは限らないからだ。もっと主体的な安全保障戦略が必要だが、安倍政権にその用意はなさそうである。国民の多くが感じる安倍政権への心もとなさは、そこに原因がある。

 集団的自衛権に関する取り組みにしても粗雑である。首相は私的懇談会を設置したが、全員が賛成論者である。「結論ありき」という批判は当然だ。

 これを根拠に憲法9条の解釈の見直しを強行し、集団的自衛権の行使に道を開けば、立憲主義にそむくものとして、その正当性を疑われることになるだろう。

 集団的自衛権の議論はタブーではない。必要だと信じるなら、国民の納得を得るまで丁寧に説得すべきなのだ。安全保障政策の見直しは、国民の分裂をあおらず国民の合意を目指すものでなければならない。

 私たちは安倍政治のすべてを否定しているわけではない。

 昨年10月の電撃的な訪中・訪韓は北東アジアの安定、つまりは日本の平和にとって大きな前進だった。政権発足直後の首相の政治決断は高く評価できる。

 首相は靖国問題でも「参拝したともしないとも言わない」あいまい戦術で、ともかくも対立の表面化を防いでいる。北朝鮮の核開発が現実的脅威となっているいま、中韓両国との関係改善の意義は大きい。

 安倍政治にはこのように柔軟な現実派の側面があった。小泉政治が市場主義に走って弱者切り捨ての批判を浴びたのを踏まえ、初期の安倍政権は「再チャレンジ」を掲げるなど軌道修正を図った。

 しかし、それは中途半端に終わり、途中から改憲という最終目標にむけ、教育基本法の改正、防衛庁の省への昇格、改憲手続きを定めた国民投票法の制定と強行採決も辞さず歩みを速めた。

 首相は信念に忠実だったのだろうが、優先課題を見誤った。参院選の結果がそれを示している。イデオロギーを優先させた結果、年金や地方の疲弊に対する手当てを怠った。

 さまざまな世論調査で、改憲を問えば「賛成」が半数を超えるのが現状だ。ただ「改憲」といっても、いつ、どの条項を、どう変えるか、については多様な考えがある。国民は結論を急いでいるわけではない。

 安全保障は幅広い概念であり、軍事的な安全保障はその一部でしかない。安倍政権は軍事以外の安全保障に関して目配りを欠いた。それが致命的な錯誤だったのだ。つまり「暮らしの安全保障」の軽視である。

659片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:29:42
こだわりを捨てて

 自民党が参院選に大敗したのは単に「失われた年金」と「政治とカネ」の不始末だけが理由ではない。首相がそのように敗因を矮小(わいしょう)化するなら、過ちを繰り返すことになるだろう。

 冷戦後のグローバリズムは「善しあし」の問題ではない。そこにある現実だ。逃げずにその力を活用するほかない。中国は脅威だと言われたが、対中輸出で日本は景気回復したのである。グローバリズムに対応するための改革は継続する必要がある。市場主義的な手法が不可欠だ。だが、単線的な改革一辺倒ではうまくない。

 いま、世界のどの国でも、グローバリズムの荒々しい力と、普通の人の暮らしの安全・安心をどう調整するかが問われている。潮流に乗り遅れても、逆に人々の暮らしを守り損なっても政権は失格の烙印(らくいん)を押される。

 首相は理念を先行させ過ぎた。「愛国心」や「伝統」を憲法に書き込めば、それで立派な国ができると錯覚したのではないか。「国のかたち」への過剰な思い入れを捨て、「民の現実」を優先しなければならない。

毎日新聞 2007年8月15日 0時08分

660片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:05:00
靖国参拝:焦点は秋季例大祭 首相、難しい判断迫られる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010140000c.html

終戦記念日に靖国神社参拝に訪れた人たち=東京都千代田区の靖国神社で15日午後0時25分、丸山博撮影 安倍晋三首相が終戦記念日の15日、靖国神社の参拝を見送ったことで、焦点は秋季例大祭(10月17〜20日)に合わせ参拝するかどうかに移った。参拝に踏み切れば、保守層の期待に応えられる一方、関係改善に努めてきた中韓両国との関係が再び冷え切ることになりかねない。首相は秋に向け、難しい判断を迫られることになる。

 首相は15日、参拝したかどうかを明確にしない姿勢を在任中貫くのかと記者団に問われ、「その考えだ」と答えた。

 首相周辺は「首相は8月15日より春秋の例大祭を大切だと考えている」と指摘しており、官房長官時代の昨年は春季例大祭の1週間前に極秘に参拝。首相に就任した今年は、春季例大祭に首相名の供え物を奉納した。

 15日も記者団に「国のために戦い、倒れられた方々に対する尊崇の念、思いは持ち続けていかなければならないと思っている」と語り、参拝自体の必要性には言及した。

 一方、15日午後に急きょ参拝した高市早苗沖縄担当相は、記者団に「一日本人としての立場で参拝した」と述べた。昇殿参拝して、記帳は「国務大臣 高市早苗」とし、玉ぐし料は私費で払ったと説明した。首相は「高市大臣の判断だ。閣僚であっても参拝の自由はある」と述べた。【川上克己】

毎日新聞 2007年8月15日 23時07分 (最終更新時間 8月16日 4時06分)

661片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:06:08
防衛次官:人事でまた「未熟さ」 「静観」首相に疑問の声
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010144000c.html

 防衛事務次官人事をめぐる迷走は15日、塩崎恭久官房長官が「内容ではなく手続きが問題」との考えを示し、小池百合子防衛相の当初案通り「守屋武昌次官退任、後任に西川徹矢官房長」で決着する見通しとなった。ただ、首相官邸を巻き込んだ騒動がここまで拡大したことは、内閣の未熟さを改めて示した。安倍晋三首相の求心力低下を象徴する出来事とも見られており、内閣改造・自民党役員人事を控える首相には痛い失点となった。

 「手続きを問題にしているのであって、中身のことを言っているわけではない」。塩崎氏は15日の記者会見で述べた。そのうえで、官房長官主催で次官人事を事実上決める「閣議人事検討会議」の設置目的の一つが、一省庁の独断人事が行われないようにするためだと説明、小池氏の独断人事との考えを示唆した。

 確かに小池氏に対し、守屋氏と距離のある防衛省幹部の間からも「内閣改造での留任を前提にした行動で度を越している」と批判が出ている。

 しかし、小池氏は同日の会見で「防衛関係の省庁などに相談して回っていた最中に報道が出たことが混乱の一つと思うが、私は何ら順序は間違っていない」と反論。さらに「いつも次官とは連絡を取っているが、携帯に夜電話しても返事が返ってくるのは翌朝で、危機管理上どうかということもあった。(報道前日の夜も)2度電話したが、応答がなかった」と逆に守屋氏を批判した。

 人事の正式な閣議決定は内閣改造後になる見通し。その前段の人事検討会議の開催時期については、小池氏が改造前を要求しているのに対し、塩崎氏が改造後を主張し、せめぎ合いは今後も続きそうだ。

 しかし、首相は15日も記者団に「まだ私のところには上がってきていません」と語り、相変わらず静観を決め込んだ。これ以上の混乱を避け、鎮静化させるべきだという空気が広がる政府内からも、首相の対応に疑問の声が上がる。【田所柳子】

毎日新聞 2007年8月15日 23時38分

662片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 05:59:35
首相、カメラ目線「肩に力入ってた」 改善に意欲
2007年08月16日20時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY200708160341.html

 「確かに肩に力が入っていたときもあったかもしれない」。安倍首相は16日、記者団に対し、テレビカメラをじっと見すえる「カメラ目線」で質問に答える姿勢について、こんな反省点を口にした。「どのようなお話の仕方をすれば、より国民に伝わるか考えていきたい」とも語り、改善に意欲を示した。

 首相の「カメラ目線」は「不自然」などと評判は芳しくなく、参院選後になって質問者とカメラを交互に見る形にさりげなく変更。ただ、これまでは記者団に指摘されても「特に変化はございません」と否定していた。

663片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:17:07
「反省首相」やっと夏休み 宿題抱えつつ2日間静養
2007年08月17日18時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0817/TKY200708170292.html

 参院選大敗でお盆休みを返上して「反省」の日々を過ごしていた安倍首相は、17日から遅めの夏休みに入った。19日からインドなど3カ国訪問を控え、18日までのわずか2日間。与野党逆転国会を控えて頭の痛い課題を抱えつつ、つかの間の休息となった。

 首相は17日昼過ぎ、公邸を出て、東京・富ケ谷の私邸に戻った。首相は16日配信のメルマガで「山のように残された宿題と格闘した思い出は、私だけではないでしょう」とつづった。首相になった今も、内閣改造、与野党逆転の国会対応など「山のように残された宿題」と格闘することになりそうだ。

664片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:24:21
安倍首相「美しい国」封印 参院選大敗で生活重視政策に転換
2007年8月17日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2007081702041604.html

 安倍晋三首相が、政策の柱としてきた「美しい国づくり」を、事実上封印した。先月の参院選以来、首相は「美しい国」を一度も口にしていない。この路線が国民に理解されなかったのが参院選敗因の一つだったとの反省から、軌道修正した。首相は国民生活に直結した政策を打ち出すことで再浮上をうかがうが、「美しい国」路線の転換は、政権を支えてきた保守層の安倍離れを誘発する可能性もある。

 「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする国(2)自由な社会を基本とし規律を守る国(3)世界に尊敬される国−など、保守本格政権を目指す安倍路線のキーワードだった。昨年九月の所信表明演説では「美しい国創(づく)り内閣を組織した」など、計八回も「美しい国」を繰り返した。

 首相はその実現に向け、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更、憲法改正、教育再生といった政策を掲げてきた。しかし、これらは、国民生活に直結しないものが多いため、参院選では「生活が第一」を掲げた民主党に敗れた。

 このため安倍政権は、「美しい国」路線は放棄はしないものの、前面に出すのはやめることにした。九月の臨時国会での所信表明演説でも、一、二回触れるだけにとどめる方針だ。「美しい国」と並ぶキーワードの「戦後レジーム(体制)からの脱却」も、極力使わないようにする。

 ただ、首相官邸の「美しい国づくり」プロジェクトには、国民から約三千のアイデアが寄せられており、首相は生かせるものは政策として順次打ち出していく方針だ。

665片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:40:06
防衛次官人事、突然の決着の背景は
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070817/20070817-00000045-jnn-pol.html

 防衛次官人事の決着は、27日にも行われる内閣改造の後に先送りされたはずだったのですが、突然の決着となった背景には、一体、何があったのでしょうか。

 当初、官邸は、「防衛省内の人事」と突き放していました。しかし、新大臣の小池氏と、在任4年を超える異例の次官となった守屋氏との確執という構図が関心を集め、マスコミが連日、大きく報道。最近では、参議院選挙に大敗した安倍総理の指導力低下の表れといった論調まで見られるようになったため、官邸側も座視できなくなり、ここにきて防衛省側に早期収拾を指示していました。

 塩崎官房長官も17日、記者団に対して、「ここまで混乱して、国を守る体制としては、大臣以下、もっとピリッとしてもらわないと困るので、官邸がリーダーシップを発揮しないといけなくなった」と語り、最後は、官邸が乗り出して調整に当たったことを認めてます。

 19日から1週間の外遊を控える安倍総理としても、外遊前にごたごたを終わらせておきたかったものと見られます。

 一方、決着を見た次官人事の中身についてですが、将来の次官候補と言われていた増田人事教育局長が後任に内定したことで、守屋次官の巻き返しが功を奏した形となりました。

 ただ、同時に守屋次官は退任し、小池大臣の面子も一応立った格好となっており、官邸側が双方に配慮した結果とも言えそうです。(17日17:52)

666片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:50:31
星野ごきげん“毒演”…禁断の巨人監督騒動秘話も
現地入り報道陣に2時間
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_08/s2007081611.html

北京入りした星野監督は上機嫌。報道陣を相手に2時間の大熱弁(撮影・浜坂達朗)
 【北京=宮脇広久】北京五輪プレ大会(18日開幕)出場のため15日、北京入りした星野仙一日本代表監督は早速、報道陣を相手に約2時間の大放談。話題は禁断の“巨人監督就任騒動秘話”にまで及んだ。

 のっけからこんな発言が飛び出した。

 「おれに巨人監督の話が持ち上がったとき、あぁ、おれは幸せだなあと思ったよ。というのは、あの大監督からもあの大選手からも、猛批判されただろう。ひがまれていたワケだ。おれは一生こうありたいと思ったね。ひがむ人生より、ひがまれる人生の方がいい」

 実名こそ挙げなかったが、痛烈な皮肉を含んでいる。一昨年、堀内前監督の後任として名が挙がった星野監督はまんざらでもなさそうにみえたが、名将の誉れ高い広岡達朗氏、400勝投手の金田正一氏ら大物巨人OBがこぞって反対の声を挙げたのだ。

 また、パイレーツを解雇された桑田には、「あの子(桑田)はメジャーにチャレンジした数カ月間で誰にもできない経験をした。あの勇気を買う。正直言って、おれはうらやましい」と大絶賛。「球界にも、やる前から(桑田が)あの球威で、あの年齢で通用するはずがない−と揶揄(やゆ)する人間がいた。寂しい考え方だ。あれも一種のひがみだろう」と熱く語った。

 ボルテージは上がる一方。「最近の日本人はひがみの国民になっとる。そして、いじめ。安倍晋三(首相)に対しても、あんなにへたっとる人間をマスコミはここまで叩かなくてもいいのでは? アンケートを取れば、国民もまた“いじめの心理”で支持率をますます下げるワケだから」と、話題は政界にまで及んだ。

 目指すは北京五輪の金メダル。しかし、それを実現すれば、星野監督はまたも「ひがまれる」ことになるが−。

ZAKZAK 2007/08/16

667片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:17
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(1) 文春
自民大惨敗―。あまりに稚拙な選挙戦。政権はレイムダック化した
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-01-0701.html

 東京・永田町の総理大臣官邸上空を稲妻が切り裂き、雷鳴が轟いた七月二十九日、国民は安倍政権に苛酷な審判を下した。自民三十七議席、歴史的惨敗。公明党も九議席にとどまり、与党過半数には遠く及ばなかった。対する民主党は六十議席、参議院で第一党の座を獲得した。二十九の一人区は六勝二十三敗。参議院自民党幹事長・片山虎之助など、大物落選も相次いだ。幹事長・中川秀直はその夜のうちに安倍に辞表を提出した。
 参院選の大勢が決した二十九日夜九時過ぎ、自民党開票センターに到着した首相・安倍晋三の周辺は、通夜のような重苦しさに包まれた。否応なく次々とテレビの生中継の前に引き出され、「お辞めになるつもりはないのか?」と各局キャスターに容赦なく責任論を追及されると、「国民の声を厳粛に受け止め、総理として新しい国づくりという使命を果たしていきたい」と事前に練り上げた続投表明の言葉を繰り返した。憔悴した表情で、喉が渇くのか何度も唾を飲み込んだが、カメラ目線はこの日も変わらなかった。
 安倍のもとに「惨敗」の報告が上がってきたのは、この日の昼過ぎからだ。報道各社の出口調査の非公式な数字が漏れ伝わると、安倍はじっと目をつむって、「これからが長い厳しい戦いになる」と覚悟を決めた。そして自らを奮い立たせた。「私は憲法改正を実現するために総理大臣になったんだ。年金問題や政治とカネなんかで躓(つまず)いてたまるか」。
 政権を担って十カ月。この参院選さえ乗り切れば、次の総選挙まで二年間は、「美しい国づくり」に向かって邁進できるはずだったが、計算は完全に狂った。政権を維持したとしても、レイムダック化は避けられない。安倍は水面下で、選挙の敗北を見越して、無所属議員などへの多数派工作を展開していた。その右腕となったのは、盟友・荒井広幸だ。新党日本を離れ、「安倍のため、俺はステルスになる」と宣言していた。連立会派予備軍とされたのは、荒井の他、松下新平らである。しかし、自民惨敗で、過半数に遠く及ばない情勢は動かない。
 それでも首相周辺は、安倍の心情をこう代弁する。「まだ若いのだから一度身を引いて、再起を期せばいいじゃないかと言う人がいるが、安倍さんは絶対にそんな考え方はしない。一度手にした権力はどんなことがあっても手放さない」。

668片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:50
「安倍を前原にするな」
 参院議員会長・青木幹雄は、早々に自らの辞任を示唆する一方で、あっさり安倍留任を認め、他の党幹部たちもそれに続いた。皮肉にも空前の逆風が、安倍続投を後押しした面もある。これまでの自民党なら、投票一週間前頃から、選挙後の政局のシナリオをどう描くかに各派幹部は精力を注ぎ、夜な夜な極秘の会合が繰り返されるのが常だった。今回なら「自民惨敗で安倍続投を許すのか。降板の場合、誰が次の総理か」が最大のテーマとなるところだ。ところが、そんな余裕さえ、残されていなかったのか、選挙戦終盤、各派閥の有力者は軒並み地元に張り付かされるか、重点区の応援に駆り出されることになった。ここで議席を一つでも二つでも拾っておかないと、「参議院で与党過半数を取り返すのに(次の参院選までの)三年では済まなくなる。六年間、少数与党でいいのか」というのがその理由だった。幹部たちにしても、自らの地元で落としたとなっては、その後の政局での発言力に影響が出てくる。
 東京を留守にする幹部連中を尻目に、安倍側近らは情報収集に動く。全幅の信頼を置く総務相・菅義偉をはじめ、金融相・山本有二、幹事長補佐・西村康稔ら安倍政権誕生の原動力となった面々だ。
「安倍おろしがあるとすれば、誰が口火を切るのか」、「鈴付け役がいるとしたら、誰か」、「安倍続投のラインは何議席以上か」。彼らが導き出した答えは、「どんなに獲得議席が落ち込んでも、続投させるしかない。安倍を(メール問題で自滅した民主党の)前原にしてはならない」というものだった。それを伝え聞いた安倍は、さらに意を強くした。
 安倍は選挙期間中、終始強気だった。「年金問題なんかが持ち上がって、ちょっと運に見放されただけのことだ。閣僚人事も正直言って、温情をかけすぎた。この点は小泉さんをみならわなくちゃいけない。ときに非情となることが、最高権力者には必要なのだ。しかし自分が目指すのは、二期六年の長期政権であり、こんなところで野垂れ死にするわけにはいかない」。「世界の指導者の潮流は、ドイツのメルケル首相五十三歳、フランスのサルコジ大統領五十二歳、みんな五十代前半なのだ。自分がその先鞭をつけたようなものだ」。「来年の洞爺湖サミットを決めたのは私だ。最大の焦点となる地球温暖化対策の問題で、独サミットにおける首脳合意の立て役者は自分なのだ。それが本番を待たずに消え去ることなどそれこそ無責任というものだ」。
 遊説先で演説後に街宣車を降りると、周りに人垣ができ、握手を求める人で、もみくちゃにされる。安倍は自分の人気に衰えはないと信じ込もうとしていた。「地方に行っても都会でも反応はいい。そんなに大負けするはずがない。世論調査のような惨敗などするはずがない」。
 だが、実際には、安倍の視界に入らない人々の投げかける視線は極めて冷ややかだったし、多くは背を向けているという事実には気づかなかったのだ。
 結果は、宇野政権に次ぐ大惨敗。しかも続投容認にはやはり「裏」があった。安倍は大きな代償を払っていたのだ。

669片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:12:24
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-02-0701.html

 実は選挙応援の合間を縫って、一度だけ、人目を忍んでもたれた会合がある。七月十九日夜、赤坂プリンスホテルの一室には、元首相・森喜朗、派閥会長・町村信孝ら、安倍の出身派閥の幹部が顔を揃えた。そこで出された結論は、「情勢は厳しい。獲得議席が三十台に落ち込めば、緊迫する局面があるかもしれない。しかし、ここは安倍を支えることを基本方針としよう。いざとなれば、(幹事長の)中川が責任をかぶる。あとは人事で求心力を維持するしかない」というものだった。党内工作の重点ターゲットは国対委員長・二階俊博、元幹事長・古賀誠の二人である。実際、投票日までには、森がこの二人に話をつけていたようだ。二階も古賀もはやばやと、安倍続投を支持する発言をしている。
 森は選挙の帰趨が判明してきた投票日夕方にも、赤坂プリンスホテルで中川、青木と密かに会談をしている。中川には「安倍への進退論を封じるために」早期の幹事長辞任表明を促す一方、青木からは「(進退については)安倍自身の判断を尊重する」との言質をとった。特にかねてより安倍と確執のあった青木は「選挙の敗北は総裁を含めた執行部の責任」と安倍を道連れにするリスクがあり、その芽を摘んでおく必要があったのだ。
 派閥会長の町村は選挙翌日、各派閥の領袖に挨拶回りをしている。強気に転じた派閥のボスたちからは、一斉に人事への注文が噴出した。中でも共通していたのが、「(官房長官の)塩崎(恭久)だけは絶対に代えてくれ」だったという。
 一方、ポスト安倍の最有力候補である外相・麻生太郎もこの日、独自の動きを見せた。人目を忍んで首相公邸に車を滑り込ませると、安倍に直接こう伝えた。「俺は選挙結果にかかわらず、引き続き安倍政権を支えるから」。麻生の当面の狙いは幹事長ポストにある。その点、安倍とは相思相愛の関係だ。アルツハイマー失言は余計だったが、選挙期間中も、「俺の祖父さん(元首相・吉田茂)も参院で過半数割れして統一会派を組んだ」と安倍に多数派工作を吹き込んでいた。
 こうなると次の焦点は八月末ともいわれている内閣改造・党役員人事に移る。森は続投の見返りに、挙党体制を錦の御旗にして、安倍に「二階幹事長」、あるいは「二階官房長官」を求める可能性がある。「麻生幹事長」を中心に人心一新をはかりたい安倍が、それに屈すれば、時計の針はかつての派閥政治に逆戻り。そしてその時こそ、世論は安倍の“再チャレンジ”を決して許さないだろう。
 官邸では早くも入閣する可能性のある議員たちのスクリーニング(身体検査)が始まった。同時に自民党では幹事長代理・石原伸晃を中心に、全所属議員の向こう三年間の事務所費に関する調査に着手している。こうした人事に向けた準備作業には一カ月近くかかると見られる。

670片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:14:28
的中した悪い予感
 それにしても、国民から大きな期待を集めて誕生したはずの安倍政権は、なぜ瓦解の危機に瀕してしまったのか。
 去る五月十五日、東京・内幸町のプレスセンターで開かれた「安倍晋太郎を偲ぶ会」に出席した安倍は上機嫌だった。厚労相・柳沢伯夫の「女は産む機械」発言の沈静化を図り、郵政造反組で盟友の衛藤晟一の復党を果たした頃から、内閣支持率も落ち着きを見せはじめていた。「昨年の九月の二十六日に総理に就任をいたしまして、早いものですでに七カ月が経過をしたところでございます。この七カ月、山あり谷ありでしたが、やはり半年たったところから、だんだん仕事に慣れてくるということもありました」。
 安倍は慌てて「慣れたなと思うときが一番危ないので、さらに身を引き締めていきたいと思います」と付け足したが、「仕事に慣れた」という言葉は、最高権力者が決して口にしてはいけない言葉だと、違和感をおぼえる出席者が少なくなかった。指導者の双肩には国家の命運がかかっている。一瞬たりともそうした緊張の糸を解いてはならないはずだ。時をおかずして安倍の悪い予感は的中した。五月二十八日、農水相・松岡利勝の自殺、そして宙に浮いた年金記録五千万件の問題が重くのしかかってくる。
 この年金問題に象徴されるように、マスコミ対応の稚拙さが安倍政権に致命的ダメージを与えた大きな要因の一つだ。
 六月十日、日曜日にもかかわらず、ドイツでのサミットから帰国したばかりの安倍を訪ねた幹事長・中川は、「年金問題で総理が記者会見し、国民の不安を払拭した方がいい。参院選の大きなマイナス要因となりかねません」と進言した。官房長官・塩崎恭久もそれに同調した。しかしサミットでの自らの活躍に自信を深めていた安倍には、国内情勢の深刻さが伝わらなかった。「まだ情勢が動くかもしれないから、やめておこう」。公明党代表・太田昭宏も、「年金問題は直下型地震だ。危機管理の問題と思って対処してほしい」と問題発覚後、直ちに安倍に電話で伝えたが、やはり安倍の動きは鈍かった。一方、広報担当補佐官・世耕弘成、首相秘書官・井上義行は安倍の方針に従った。井上は「いま総理を出してもマスコミは意地悪な質問しかしない」と安倍への忠誠心を示したつもりだったが、結果的に、年金問題への国民の怒りの炎を鎮火するタイミングを逸した。
 安倍は年金問題については、通常国会を終えたあとの七月五日の会見で国民に説明しようと考えていた。安倍には、小泉が郵政民営化問題で衆院解散を宣言した時の名演説の印象が強く残っていた。
 官邸記者会見室で、原稿に目を落とすことなく熱弁を振るう。胸元には青のストライプの勝負ネクタイだ。「選挙で圧勝するための気迫を示さねばならない」。前夜は、この日打ち出す新たな年金対策の内容説明、記者との質疑応答まで、首相公邸で入念にシミュレーションを重ねた。しかし、所詮は後の祭りだ。

671片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:04
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(3)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-03-0701.html

 世耕は好んで「コミ戦」という言葉を口にする。前回総選挙では、「コミ戦」=コミュニケーション戦略チームがメディア対策を担った。そして今回の参院選も、幹事長・中川、幹事長代理・石原伸晃や世耕らで構成する「広報戦略会議」に、前回同様、PRコンサルタント会社「プラップジャパン」が参画して、メディア対策の先頭に立った。このプラップジャパンは、総選挙当時、幹事長代理だった安倍らが選んだPR会社なのだ。まさに二匹目のドジョウを狙ったわけだ。
 あまり知られていないが、年金問題の世論対策も、このプラップ社に依存している。発端は広報局長・片山さつきだ。片山は、宙に浮いた年金記録の問題は、九八年に基礎年金番号の制度を設計した厚生相・菅直人(現民主党代表代行)の責任だ、と党のビラ十万枚に刷り込んで配ったのである。これが自民党内はもとより、世論からも「責任を野党に転嫁するのか」と総スカンをくらった。この一件で、片山は広報戦略の前線から実質的に外される。自民党は次に内閣府副大臣・大村秀章らにテレビ出演させ、説明にあたらせたが、民主党の“ミスター年金”長妻昭に返り討ちにあった。
 代わって年金問題対策の中心となったのがプラップ社だ。プラップ社が作成した「テレビにおける年金問題の論点と対策」と題されたリポートが想定問答集のベースとなって、自民党の主張として展開されていく。いわく「責任論でなく、超党派で国民を救うのが政権の使命だ」、「民主党の年金策は財源の裏付けがなく具体性がない」――。
「世論の一番の関心事であるテーマについて、厚生労働官僚でもなく、まして安倍官邸のスタッフでもないところに頼ることに、危うさを感じた人間はいないのか」。後で事情を聞かされた安倍側近議員は愕然とした表情を浮かべた。官邸・自民党のメディア戦略は、この時点で破綻をきたしていたといってよい。幹事長・中川も戦略会議で「チラシの活字はもう少し大きい方がいいな」などと繰り返すだけだった。
 それでも安倍は最後までプラップ社を信じ込んでいたフシがある。七月一日、21世紀臨調主催の民主党代表・小沢一郎との党首討論を受けて、プラップ社から「安倍が小沢に圧勝」との報告がされたことから、「テレビで自らの主張を積極的に訴えたい」と言い出したのだ。井上は自民党側に安倍の意向を伝え、広報本部報道局長・山際大志郎がテレビ各社に「報道番組に限らず、幅広くテレビ出演を検討したい」と申し入れた。しかし、肝心のテレビ局側の反応が芳しくなかったのが、官邸の大きな誤算だった。理由は明快だ。安倍が単独出演すれば、視聴率が通常に比べて下がるというのだ。加えて、テレビ側にとっては、一昨年の郵政解散の時に「小泉劇場をテレビメディアが作り上げ、結果的に自民党に利用された」との批判が強くあったことも、出演を断る理由に使われた。
 何度か実現したテレビ出演でも、キャスターは一様に厳しい質問を浴びせた。安倍はしばしば広報戦略上、想定外の言葉を口走った。中でも最もブレたのが、消費税をめぐるスタンスだ。最初の出演となった五日夜のニュース番組ではムキになって、「消費税を上げないといったことは一度もない」とポロリ。翌日朝一番で安倍のもとに届いたプラップ社からのリポートには、「消費税で発言が踏み込み過ぎた」、「ユーモアがなく、全体として焦りがにじみ出ていた」と書かれていた。新聞にもこの発言が報じられると、安倍はすぐに火消しに走った。別のニュース番組に出演し、「消費税を引き上げない可能性だって十分にある」。
 九八年、恒久減税をめぐる発言のブレから、参院選で大敗し、引責辞任した元首相・橋本龍太郎を彷彿とさせるシーンである。取り巻きは一転して、「テレビ出演もほどほどにするのが、得策ではないでしょうか」と進言した。
 安倍は選挙期間中、すべての新聞記者も敵に回していた。それは選挙公示前日の十一日、日本記者クラブの七党党首討論会での発言が原因である。朝日新聞のベテラン記者からの質問をさえぎり、「ニュース性のある話ですから、おそらく国民はあなたより私の話を聞きたいと思う」とやったのだ。いくら朝日嫌いとはいえ、相手は論説副主幹で日本記者クラブの企画委員である。一瞬にして、会見場の空気は凍りついた。

672片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:28
小池防衛相は小泉の“指示”
 閣僚の失言、スキャンダルがこれだけ続出した政権も珍しい。
 選挙を一カ月後に控えた六月三十日、防衛相・久間章生の「原爆投下はしょうがなかった」という発言は、文字通り原爆級の衝撃を政権に与えた。秘書官・井上から第一報を聞いた安倍は、「さほど問題にはならないのではないか」と甘く考えていた。塩崎を通じて久間に、「地元に入るのでしたら、きちんと説明してください」とだけ伝えた。
 しかし翌々日、久間を守ろうとしていた安倍が激怒する場面があった。午前中に久間を官邸に呼び、注意した後の態度が悪かった。野党の辞任要求を記者団に問われた久間は、薄ら笑いを浮かべながら、「それは関係ない。よくあることだから」と捨て台詞を吐いたのだ。
 原爆発言に加えて、こうした態度をより深刻に受けとめていたのが、公明党だった。「真意を説明したい」と申し入れた久間に対して、公明党は門前払いをくわせた。代表代行・浜四津敏子が「ご自分で進退を考えるべき」と発言する一方で、党代表・太田は安倍に直接電話でこう迫った。「ああいう大臣を放っておかれるのでしたら、参院選は戦わずして負けることになる」。太田のいつになく厳しい言葉が安倍の耳に残った。

673片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:17:30
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(4)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-04-0701.html

 公明党の厳しい態度は、公明党参院会長・草川昭三から、前首相秘書官・飯島勲を通じて、小泉に伝わった。ここで小泉は、「久間はもたない」とみて、電光石火の動きを見せる。政治的反射神経においては、安倍とは比べるべくもない。小泉は飯島=井上ラインを通じて、安倍への助言を伝えた。「久間更迭。間髪入れずに小池百合子起用」。小泉らしいワンフレーズの“指示”だった。時をおいて飯島は井上に助言した。「後任人事を固めるまで、久間を官邸に入れてはダメだ。後任を発表する時間から逆算して、久間を呼ぶのがよい。そうすれば安倍のリーダーシップをアピールできる」。
 それでも、まだ安倍は逡巡していた。「三人目の閣僚交代」は、異例の事態であり、内閣の崩壊につながるのではないか。野党は首相の任命責任を追及し、さらに支持率低下を招くのではないか。当の久間もこの日の昼まで、辞めるつもりなどなかった。結局、最後に久間の背中を押したのは、参院会長・青木だった。同じ派閥の議員を通じて、容赦ない言葉が浴びせかけられた。「あんた何考えているのかね。出処進退くらい自分で判断できんかね、と青木さんも怒っている」。時を同じくして、地元の長崎市長・田上富久も緊急上京して久間と向き合うと、こうねじ込んだ。「大変厳しい空気です。(参院自民候補の)小嶺陣営はいま久間さんと握手しているポスターを大急ぎで剥がしてまわっているところです」。
 観念した久間は官邸に安倍を訪ねた。「お騒がせして申し訳ない。選挙に悪影響を与えるので辞めさせて頂きます」。安倍は直ちに小泉の“指示”通り、首相補佐官・小池を執務室に呼んだ。「これまでの安全保障分野の経験を生かして、“即戦力”として、活躍してほしい」。小池はテレビカメラの前で、満面の笑みを見せた。その小池が最初に視察にいったのは小泉の地元の横須賀基地である。
 久間辞任で一息つく間もなく、安倍を襲ったのが、農水相・赤城徳彦の事務所費問題である。よりにもよって自ら命を絶った前農水相・松岡の後任に「政治とカネ」のスキャンダルが発覚したのだ。自民党内からも「どうしてこういう人間を選ぶのか」との声が公然とあがる。しかし、このケースでも、安倍の決断は、「赤城を守る」だった。四人目の閣僚交代は「政権の存続を危うくする」というのが理由だったが、顔面に大きな絆創膏を二つも貼って閣議に現れた時は、安倍も目を白黒させていた。官邸サイドが事情を質しても、「大したことはありません」、「心配要りません」の一点張り。真相は「ストレス性の帯状疱疹」だったが、「ストレス性」の部分を気にして、病名は「毛包炎」と発表した。最も大切な選挙終盤での不祥事発覚に、現職の候補者からは怒りの声が公然とあがった。大阪の谷川秀善は、応援に訪れた安倍に「このままでは戦えませんわ」と「即時更迭」を進言したが、聞き入れられなかった。赤城は投票二日前には、郵送費の二重計上まで明るみに出て、最後まで、自民党にとどめを刺す役割を演じた。

674片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:18:52
「小沢に総理は無理」
 民主党の歴史的勝利の原動力となったのは、小沢自身の力だろう。一年近くに及んだ徹底した一人区行脚が奏功した。師・田中角栄の教え通り、「選挙は川上から」を実践し、あえて聴衆の集まりそうもない場所を選挙運動のスタート地点としてきた。「負けたら政界引退」というプロパガンダも、強面の小沢をさらに押し上げた。そして党内には最後まで、「投票日まで絶対に緩むな。三十八年間、多くの選挙で、何度も修羅場をくぐり抜けてきた私の直感がそう警告している」と檄を飛ばし続けた。
 参議院で民主党が第一党となった意味合いは大きい。参議院議長、議院運営委員長を手中に収めることになる。秋の臨時国会での重要法案審議は大荒れだ。野党は参院で安倍首相らの問責決議案を乱発する事態も想定される。対決法案は、いわゆる「吊し」という実質審議に入れない状態が続くだろう。ようやく審議に入っても、採決まで持ち込むのは容易ではない。青木が「参議院で与党が過半数をとれなければ、安倍政権は死に体だ」と繰り返してきた真意はここにある。秋の臨時国会では、テロ対策特措法でさっそく与野党が激突する。
 衆院は与党で三分の二を占めており、参院で法案が否決されても衆院で再可決すれば成立させることが可能だが、そうした行動は「与党の横暴」と映り、何度も繰り返すことはできないだろう。そうなると、改めて、民意を問うべく、衆議院の解散・総選挙しか選択肢はなくなってくる。自民党内では、次回の総選挙の時期について、三つの説が浮上している。「今年の年末」、「来年四月の予算成立後」、「来年七月の洞爺湖サミット明け」だ。党内では今後常に「総選挙の顔」が安倍のままでいいのか、との議論がつきまとうだろう。
 対する民主党も、浮かれてばかりはいられない。もし総選挙に勝てば政権交代は現実のものとなるが、その際、本当に政権担当能力があるのか。今回のマニフェストに対しても「相変わらず机上の空論に過ぎない」との批判が少なくない。さらに深刻なのが、小沢の健康問題だ。側近の一人も、「選挙期間中も、気の毒なくらい疲れ切った表情を見せていた。実は予定をキャンセルして一日フルに休んでもらったこともある。とてもじゃないが、総理大臣は無理だろうし、本人も望んでいない」と打ち明ける。二十九日の勝利宣言もバラの花つけも、体調不良のため、自ら行うことはできなかった。
 そこで囁かれるのが、代表・小沢と新首相との「総総分離」である。では、その場合、誰を民主党の「総理大臣候補」として押したてるのか。元代表・岡田克也の下馬評が高いが、代表代行・菅もまだまだ往生してはいないだろう。
 いよいよ最大の政治決戦へのカウントダウンが始まった。(文中敬称略)

675片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 09:37:02
2007/08/17-20:03 首相と横綱「値打ちなし」=民主・渡部氏
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081700903

 「首相と横綱の値打ちがなくなった。本当に日本は悲しい」。民主党の渡部恒三最高顧問は17日、TBSの番組収録で、参院選での自民党大敗後も続投を決めた安倍晋三首相を、謹慎中の大相撲の横綱朝青龍に重ね、こう嘆いた。
 渡部氏は「わたしが子どものころ、吉田茂首相と横綱双葉山は尊敬の的だった」と振り返った。「ところが、横綱は国民の信頼がなくなった。この問題が報道されるたびに思い出すのが安倍君だ」と、角界と政界のトップをそれぞれ厳しく批判していた。

676片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 10:32:46
自民 美しい国で具体策提言へ
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/18/k20070817000002.html

自民党の国家戦略本部は、安倍総理大臣が掲げる「美しい国づくり」の理念が、国民に十分理解されていないとして、「美しい国」を実現するための具体的な取り組みをまとめ、安倍総理大臣に提言することになりました。
安倍総理大臣は、みずからの内閣を「美しい国づくり内閣」と名づけ、「世界の国々から尊敬され、誇りに思える美しい国を目指したい」としています。これについて、自民党内から、「理念が抽象的でわかりにくく、国民に十分理解されていない」という指摘が出ており、自民党の国家戦略本部は、「美しい国」とは何かを、よりわかりやすく説明することが必要だとしています。国家戦略本部では、「美しい国」を、「文化や伝統を大切にする国」「自由と規律の国」「技術革新で新たな成長と繁栄を歩む国」「世界に信頼され、リーダーシップのある国」の4つに位置づけたうえで、テーマごとに小委員会を設けて、実現に向けた中・長期的な取り組みを議論することにしています。そして、ことし10月をメドに提言をまとめ、安倍総理大臣に提出したいとしています。

677片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 12:25:51
郵政「造反」組復党 改憲のためと証言
塩川元財務相
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-18/2007081802_05_0.html

 安倍晋三首相が昨年暮れ、二〇〇五年総選挙で郵政民営化法案に反対票を投じ除名された郵政「造反」議員十一人を自民党へ復党させる決定を急いだのは改憲発議のための議席を確保したいためだった――塩川正十郎元財務相が復党劇の狙いを今年五月十六日に東京都内で開かれた政治ジャーナリストの会合で語っていました。八月上旬まとまった同会合の講演録で明らかになりました。

 講演録によると塩川氏は郵政造反組の復党問題に触れて「安倍氏の考えは、憲法改正第一であり、郵政問題はとっくに済んだ話、数を増やす方が大事だった」と述べ、安倍首相が復党を承認した背景を説明しました。

 衆院の自民党勢力は復党組を加えて昨年十二月時点で三百五議席に増えました。

 塩川氏は、さらに「安倍氏は憲法(改正)をにらんでいるから、改正に必要な三分の二(以上の議席の確保)をめざす。あと無所属議員など若干引き入れると(衆院で三分の二を超す)三百二十議席に達する。となると安倍氏の手で改憲が政治日程に入ってくる」と補足しました。

 復党議員のなかには、安倍首相と親しく、改憲志向で立場を同じくする古屋圭司議員(日本会議系の新憲法制定促進委員会準備会座長)らが含まれていました。安倍首相が復党決定を党執行部へ促した理由について、当時はもっぱら今年七月の参院選向けの選挙対策と見られていました。改憲を第一の視野に入れて安倍首相が復党を急がせたとの塩川元財務相の証言は安倍首相の改憲への執念を改めて示すものです。

 ただ先の参院選で自民党は惨敗を喫し、参院第二党へ転落。同院で三分の二どころか過半数を大きく下回り、安倍首相の思惑は外れました。

678片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:25:50
万能川柳:安倍さんはマイク離さんタイプだね
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070819k0000m070131000c.html

☆安倍さんはマイク離さんタイプだね 東京 イヂロー

新しい王子を探す甲子園 名護 日向の母

手伝いはしない総理の作業服 宝塚 世間一斗

領収書コピーも可とは知らなんだ 笠間 たらちねの

当選はしても尊敬されぬ人 北九州 紺堂 砂男

給食費未払い校長世も終わり 横浜 クロさん

小泉の自民崩壊 実りつつ 川口 ヤ ギ 座

安倍ちゃんは純ちゃんよりもぶっ壊し 横浜 おっぺす

自宅では踊ってそうな丸川氏 鹿児島 西ノ原 仁

引き際に出るその人の美しさ 盛岡 ミューズ

敗戦の弁もピントがちょっとズレ 大田原 武田 正子

選挙ではバンザイ報道いらないよ 盛岡 あらスカー

社保庁のお陰年金もらえそう 和歌山 亦 不 作

サッカーも相撲も得意朝青龍 四街道 ういちゃん

そのうちにわたしの国と言うかしら 東大阪 31ネット

ザル法に違反してない赤城さん 仙台 臣   人

自動車の生産止める一部品 角田 ヤスベー

ヘンな大臣(ひと)多く川柳忙しい 尾道 さっちゃん

毎日新聞 2007年8月19日 1時02分

679片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:33:32
第2弾のアレ売れた…安倍ニンマリ、まんじゅう怖い?
支持率とは対照的に気温とともに急上昇
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081620.html

白い鳩やF15戦闘機などパッケージも話題の「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」(左)売店の懐はホックホクだ=15日、東京・九段の靖国神社
 参院選惨敗後、支持率低迷にあえぐ安倍晋三首相(52)とは対照的に、「晋ちゃんまんじゅう」の人気が気温とともに急上昇している。62回目の終戦記念日を迎えた15日、都心では35.7度とこの夏3度目の猛暑日を記録したが、東京・九段の靖国神社を訪ねると、10日に発売されたばかりの第2弾「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」が飛ぶように売れていた。まんじゅう、怖い!

 製造元の大藤(だいとう)(東京・荒川)は、限定1万3000箱(1箱12個入り、630円)を生産したが、靖国神社境内の売店には、2400箱を用意した。「土日でも20個売れればいい方」という「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」だが、この日は完売。驚異的な“支持率”を見せた。「昨年の純ちゃんまんじゅうより売れている」(売店)というそばからたくさんの手が伸びる。安倍首相の政敵、小沢一郎民主党代表(65)の支持者も買い求めて帰るというから、人気は本物だ。

 「『がんばれ!』と応援してしまうと反発もあったので、『負けるな!』にした」と話す大藤の大久保俊男社長(59)の狙い通り、ネーミングに引かれて思わず買ってしまったという60代の無職の男性は、応援というより同情モードに近い。

 「やっぱり小泉(純一郎前首相、65)さんの改革が悪いよ。そのツケを背負っちゃってるのはかわいそうかな。期待? だめだめ、打開できないよ。やっぱりおぼっちゃんはダメだな」

 男性は行きつけの飲み屋のママへのお土産にと「晋ちゃんまんじゅう」と、麻生太郎外相(66)のフィギュアが3種入った「漫画王 太郎ちゃんの明太子カシューナッツ」を1個ずつ買い込んでいた。

 「むちゃむちゃ応援している」と家族3人で訪れた30代の自営業者は、「やっぱり韓国や中国に強いポリシーをもってるところ(がいい)。参拝しなかったのは許します。気持ちの中では来たかったんだと信じてます」と安倍首相の胸の内を思いやる。

 一方、「最後だから買ってやった」と吐き捨てた30代の会社員もいた。 「ワビサビみたいなことばかり言って何一つ具体的な言葉が出てこない。あれはあくまで公務員の世界のやり方で一般企業じゃ通用しない。よりはっきり言ってくれている人に変わってもらった方が日本はよくなる」と次期総裁に麻生外相を推していた。

 70代の会社会長は「総理大臣になって変わっちゃった。戦略が足らない。結局若いヤツばっかりでやっている。昔の塩川正十郎(元財務相、86)みたいのを入れてないとだめ。ものを起こそうって言うのは、外国じゃ革命っていうけど日本では維新っていう。いい言葉でしょ。革命って言うと人を殺すんだよ。そういう覚悟が足りない!!」と一喝した。

 娘へのお土産に2つ購入した60代の男性は、首相と閣僚の参拝見送りについて、「私の父はフィリピンで亡くなった。できるだけ首相にも参拝してほしかったが、いろいろな問題を考えるとA級戦犯を分祠していくような態勢が望ましいと考えております」と滝のような汗を丁寧にぬぐった。

 大久保社長は「本当は自民党にがんばってほしいんだけど今のままじゃ応援しないよっていうシャレの商品。“晋ちゃん”だけは応援しようっていうことかな」と人気の秘密を分析していた。

ZAKZAK 2007/08/16

680片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:03
橋本特別編集委員 金沢で講演会
参院選・政局を解説 讀賣石川

観客に語りかける橋本さん

 読売文化フォーラムいしかわ講演会(読売文化フォーラムいしかわ主催、読売新聞北陸支社共催、金沢市、テレビ金沢後援)が18日、金沢市本町の金沢市アートホールで開かれ、日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」でコメンテーターを務める読売新聞の橋本五郎・特別編集委員が、「日本語の現場から」と題して講演。参院選の結果の分析や今後の政局にも話は及んだ。

 橋本さんは、「反射神経内閣」と例える小泉政権と比較しながら、安倍政権について「国のあるべき姿を国民に示して、自分がやりたいと思うことを一つ一つ丁寧に取り組めばいい」と要請。

 秋田県の故郷や亡くなった母の話にふれて、「小泉政権は採算しか見ず、『思いやりの気持ち』がまったくなかった。ぬくもりのある、心のある政治が行われなければならない」と力説した。

 また、「安倍首相は説明が長すぎるからワイドショーのネタにされる」と一刀両断にするなど、橋本さんのわかりやすい政治解説に、客席を埋めた観客はうなずいて聞き入った。

(2007年8月19日 読売新聞)

681片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:45
橋本五郎・本社特別編集委員が魚津で講演 「政治にぬくもり戻して」 讀賣富山

 「読売文化フォーラム」(読売文化フォーラムとやま主催、読売新聞北陸支社共催)が18日、魚津市吉島のホテルグランミラージュで開かれ、橋本五郎・読売新聞特別編集委員が「日本語の現場から」と題して講演した=写真=。政治から身近な介護問題まで、鋭く分析する名調子に、350人が聞き入った。

 橋本氏は、「安倍首相に会うと『これからどうするべきか』と丁寧に聞かれるが、小泉前首相は人の話を聞こうとしなかった」と取材時の裏話を披露。「小泉内閣は、やると言ったことをやり通す強さがあった。安倍首相は、北朝鮮の核問題など、重要課題に断固取り組むべき」と指摘した。

 また、出身地の秋田で母親をみとった経験から、地方で弱者の切り捨てが進んでいると指摘し、「独り暮らしのお年寄りに一言をかける心もちが福祉だ。小泉前首相の政治は弱者を切り捨ててきた。政治は、ぬくもりを取り戻して欲しい」と訴えた。

 氷見市泉の長井治雄さん(72)は「政治を例に取りながら心の大切さを訴える内容に感動した」と話していた。

(2007年8月19日 読売新聞)

682片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/20(月) 05:57:27
美しい国:参院選後、首相口にせず…生活密着型に修正へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070820k0000m010085000c.html

 安倍晋三首相が参院選後、政権の看板に掲げていた「美しい国づくり」を口にしなくなった。選挙中から「何を言いたいのか分からない」などと評判が悪く、結果として自民党を惨敗に導いたためだ。首相は「美しい国」のスローガン自体は降ろさず、生活密着型の政策を加える修正で局面転換を図ろうとしている。

 「美しい国」は、参院選を戦う自民候補からも「ばかにされた気がする」とまで酷評された。「生活が第一」と訴える民主党に対し、首相の訴える理念はあまりにも国民意識からずれているといういらだちでもあった。

 首相が定義する「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする(2)自由な社会を基本とする(3)未来へ向かって成長するエネルギーを持つ(4)世界に信頼される−−ような国(昨年9月の所信表明演説)。それを踏まえ、「教育再生」諸政策や憲法改正に向けた国民投票法制定などを手がけたが、多くは野党の反対を押し切って実現させた。

 参院選で敗北しても、首相は「改革の方向性が否定されたとは思えない」と主張している。しかし、選挙結果は無視できず、自らの政治理念を通すためにも「美しい国」を生活型に修正する必要があると判断したようだ。政府の「美しい国づくりプロジェクト」担当の世耕弘成首相補佐官も「生活者の視点に立った美しい国とは何かを考えた軌道修正が必要だ」と指摘する。

 現在、首相官邸で同プロジェクトに寄せられた約3500件の提言を参考に修正が検討されており、内閣改造時などに首相が表明する方向だ。【大貫智子】

毎日新聞 2007年8月19日 20時40分

683片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/21(火) 08:31:17
◆自民党:党内政局 その107◆
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1187314441/
656 無党派さん sage New! 2007/08/21(火) 00:06:39 ID:dOH7nOFD
>>653
>何がしたいのか
 「私のめざす美しい国を作るという政策」が実現していないから。美しい国は、定量的に
どういう指標が実現されれば達成されるのかはわからない。本人が「美しい国になった」と
主観的に感じるかどうかが、政策の到達点になると思われる。

>居座っている理由は
 「私と小沢さんのどちらが総理にふさわしいか」で選挙には負けたけど、「私のめざす美し
い国を作るという政策」は国民から支持されているという確信があるから。なぜ確信があるの
かは、本人の主観による基準があるものと思われる。


 ・・こうやって書いてると、なんだか、「なぜ居座るんだ?真意は?」などと理由で問いかける
こと自体が無理な気がしてきたなあ。安倍さんにはそんな論理的なことを語らるだけの器量が
ないんじゃないか、荷が重いんじゃないかという気がしてきた。

 自民党の政局も、こうした人間が党首になっていることそのものによる混乱が続くんだろうな。

684片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 11:29:42
安倍首相、帰国後は「誰にも会わない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070822ia05.htm

 安倍首相がインドなどの歴訪を終えて帰国する25日夜から内閣改造が行われる27日まで、与党幹部らと会わずに、改造・自民党役員人事を固める意向を示していることが分かった。

 自民党の尾辻参院議員会長が21日夜、NHKの番組で「就任あいさつで26日に首相に会いに行きたいと思っているが、首相官邸側からの話だと、『首相は帰国した後、一切誰とも会わないと言っている』と言われた」と述べ、明らかにした。

(2007年8月22日10時50分 読売新聞)

685片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/25(土) 18:25:22
首相、沈黙11秒間 「誰を幹事長にするか」に
8月25日9時43分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000901-san-pol

 内閣改造・自民党役員人事を3日後に控え、外遊先のクアラルンプールで同行記者団と懇談した安倍晋三首相は苦悩の色をにじませた。首相が大幅な内閣改造を表明したのは参院選翌日の先月30日。だが、閣僚候補者の身辺調査に時間がかかり実際の改造時期は1カ月近く遅れた。これにより人事情報が錯綜(さくそう)し、党内は混乱気味だ。そんな中で「安倍カラー」を貫けば党内の反発は増幅され、「挙党態勢」を組めば、安倍カラーは出せない。25日の帰国後、首相はどう動くのか−。
 首相外遊恒例の記者懇談はリラックスした雰囲気で行われることが普通だが、今回ばかりは違った。最初の質問で人事構想を問われた際は「外遊に出る際に基本的な構想はまとめた」とよどみなく答えた首相だが、質問が続く中で次第に言葉は重くなり、笑顔を見せることはほとんどなかった。
 「誰を幹事長にするか固まっているか」
 この質問で首相の動きがピタリと止まった。腕組みしたまま、右手人さし指を額にあて、沈黙の11秒間。「あの…、最終的には帰ってから判断します」と言葉を濁した。麻生太郎外相の幹事長起用はすでに固めているが、ここで明言した際の影響に思いをめぐらせたようだ。
 内閣改造では、派閥推薦を受けないことを明言しているため、最終的に閣僚就任を要請した際に断る議員も出かねない。すでに27日にあえてゴルフコンペを計画している議員らもいる。
 24日には続投説が強かった小池百合子防衛相は外遊先のニューデリーで辞任表明。もし首相が小池氏の起用を考えていたならば、人事構想の練り直しを迫られることになる。ただ、小池氏については守屋武昌事務次官と防衛省人事をめぐるバトルを繰り広げただけに、続投させても退任させても批判は免れないため、「首相にとって渡りの船ではないか」(閣僚経験者)との声もある。
 一方、改造後も首相の苦悩は続く。閣僚ポストは17しかないため、改造後に閣僚になれなかった議員らの不満はいっそう高まるからだ。(クアラルンプール、杉本康士)

686片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 00:48:47
政権の命運懸け内閣改造、党人事で詰め 首相が帰国 '07/8/26
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708260079.html

 安倍晋三首相は二十五日夜、アジア三カ国歴訪から帰国した。直ちに二十七日の内閣改造、自民党役員人事に向け詰めの検討に着手、参院選惨敗で弱体化した政権の命運を懸け「人心一新」を図る意向だ。

 自民党の参院選総括報告書は、敗因をめぐって、後手に回った首相の問題対応や政権運営の在り方を指摘。こうした首相自身への批判をいかに受け止め、人事に反映させるかが問われることになる。

 首相は二十四日のクアラルンプールでの記者会見で「参院選を反省し、地域の活性化にも力を入れていきたい。そうした点を考慮しながら人事を断行したい」と表明。党人事に関しては次期衆院選をにらみ態勢を強化する方針を示している。

 今回のアジア歴訪で首相は、温室効果ガスの主要排出国インドから、二〇一三年以降の新たな国際的枠組み参加に前向きな言質を得たほか、すべての訪問国との間で、経済や安全保障、人的交流、拉致問題について協力を確認する共同声明をまとめる成果を挙げた。

 ただ首相が「外交政策を進めるためには国民の理解が必要不可欠だ」と自覚するように、内閣支持率が低迷したままでは温暖化対策も、首相のライフワークである拉致問題も前進は望めない。円滑な政権運営のためには、まず求心力を回復することが欠かせない。

 出発前に人事構想の概要を固めたという首相は「三カ国訪問中は外交にすべての意識を集中した」と強調したが、「心ここにあらずという時もあった」(同行筋)との証言もあり、人事が脳裏を駆け巡っていたようだ。

687片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 21:58:37
自民・山本一太参院政審副会長、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開 フジテレビの「報道2001」で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070826/20070826-00000021-fnn-pol.html

27日の内閣改造を前に、自民党の山本一太参院政審副会長が26日朝、フジテレビの「報道2001」に出演し、参院選惨敗の一因となったいわゆる「チーム安倍」内の不協和音に関連して、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開した。
政務担当の井上義行首相秘書官について、山本氏は「政治家の側にはものすごいハレーションがあるんです。(井上氏が)続投で安倍さんの秘書官やるんなら、マスコミ対策とかメディア対策はやめて、本当に総理の精神的な支えとして黒子に徹してやるべきだと思いますね」と述べ、政治家やマスコミへの対応などについて厳しく批判した。
さらに、井上秘書官のあり方も含め、27日の内閣改造では「安倍さんは私情を捨てて、冷徹に適材適所にしていただきたい」と述べた。
「安倍サポーター」を自認する山本氏だが、国会議員が公の場で秘書官批判を展開するのは異例のことになる。
また、党としての参院選の総括を取りまとめた谷津(やつ)選対総局長は、「改革の影の部分について、安倍首相に情報が入らなかった」と指摘し、山本氏も含め安倍首相に情報を集約すべきだったと強調した。

[26日19時42分更新]

688片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:52:04
安倍首相「美しい国づくりを再スタート」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070828/20070828-00000012-jnn-pol.html

 内閣改造を行った安倍総理は27日夜の記者会見で、「国民の信頼を取り戻し、美しい国づくりを再スタートさせたい」と決意を表明しました。

 「国民のこの厳しい声を真摯に受け止め、美しい国づくり、新しい国づくりを、そして改革を再スタートさせるために、本日、内閣の改造を行いました」(安倍首相)

 改造内閣を発足させ、記者会見した安倍総理は、「戦後レジームからの脱却」という方針に変わりはないと強調しましたが、当初掲げていた「美しい国づくり」という言葉は会見の中では1回しか出ず、安倍カラーの後退を印象づけました。

 また、参議院選挙で惨敗したことの反省として、内閣のメンバーは地域に足を運び、直接地域の声に耳を傾けなければならないと、地域の活性化を重視する姿勢を強調しました。

 「十分な説明ができなければ去っていただくという覚悟で、閣僚になっていただいております」(安倍首相)

 さらに安倍総理は、政治とカネの問題でも、これまでより厳しい方針で臨む考えを示しました。(28日00:33)

[28日5時33分更新]

689片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:55:32
【内閣改造 土俵際の再出発】(上)意中の候補、次々断念
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070828/shs070828002.htm

初閣議を終え、安倍晋三首相を先頭に記念撮影に臨む新内閣の閣僚=27日夜、首相官邸
 「国民の厳しい声を真摯(しんし)に受け止め、美しい国作りを再スタートさせるため本日改造を行った」

 27日午後9時すぎ。首相官邸で記者会見した首相、安倍晋三は格差問題などに応えるために重厚な布陣を敷いたことに理解を求めたが、疲労の色がにじみ、声は張りを失っていた。参院選敗北により参院で少数与党となり、与党にも退陣要求がくすぶる中での内閣改造・党役員人事が、いかに苦悶(くもん)に満ちたものだったか。順風満帆で政権を発足させた11カ月前にこのような事態を誰が想像しただろうか。

 内閣支持率を回復させるには新鮮で特色ある顔ぶれ、党をまとめるには重厚でバランスの取れた布陣が必要だ。野党の攻勢を考えると「政治とカネ」疑惑やスキャンダルは禁物となる。

 安倍は内閣情報調査室などに閣僚候補者の入念な「身体検査」を指示したが、これが予想外の事態を招いた。政治資金などで「不法とはいえない不適切」という事案が続出、意中の閣僚候補を次々に断念せざるを得なくなった。加えて、防衛相の小池百合子が突如辞任を表明。安倍の「右腕」の総務相、菅義偉も事務所費問題に関する一部の報道で矢面に立たされた。

 人事構想の見直しを迫られた安倍はインド・東南アジア外遊中も公式日程を終えると1人ホテルの部屋にこもり、生みの苦しみは改造前夜まで続いた。熟考中の安倍は「野武士」のような形相だったという。

 だが、どんなに「配慮」に満ちた人事も全員が納得できるものにはならない。

 安倍は、元首相、森喜朗が推した元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一の入閣は見送った。森は27日夜、神戸市内で講演し、「非常に堅実な実務型内閣だ」とほめながらも「やっぱり安倍さんも理想は残したいんだろうな。相変わらず、石原(伸晃政調会長)や渡辺(喜美行革担当相)らを残した。前は年少組だったが、今度は年中組という感じか…」と皮肉った。




 内閣改造で安倍がもっとも執着したのは外相、麻生太郎の幹事長起用だった。安倍は参院選後、麻生の外相続投方針を百八十度転換する。

 最大の転機は、臨時国会召集日の8月7日に訪れた。国会内で開かれた代議士会で、元文科相の小坂憲次らが相次いで安倍の面前で退陣を要求。党の大勢が「安倍降ろし」で雪崩を打ちかねない空気が広がった。

 衆院本会議終了後、参院での開会式に天皇陛下をお迎えするため、モーニング姿に着替えた麻生は、国会内の一室で安倍と向き合った。

 「事態は深刻だ。内閣改造は早めた方がいい。国会最終日の10日に電撃改造をやるべきじゃないですかね…」

 麻生は、祖父である元首相の吉田茂が昭和29年に欧米7カ国を外遊中に反吉田連合が結成され、帰国後内閣総辞職に追い込まれた事例を挙げて、このまま月末まで内閣改造を先延ばしして、19〜25日にインド・東南アジアに歴訪すれば、その間に安倍包囲網が構築される恐れがあることをとうとうと説き、最後にこう念を押した。

 「今は保守勢力の最大の危機であり、国家の危機でもある。でも筋を通せば必ず道は開けるものですよ」

690片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:56:37
消えた「電撃改造」

 麻生の言葉は安倍に重く響いた。麻生の指摘通り、党内の不満をそのまま放置していれば、反安倍の火は一気に燃え広がりかねない。だが、閣僚候補者の身辺調査は間に合わない上、だまし討ちに近い改造を失敗すれば不満は増幅しかねない。麻生のアイデアはリスクが大きかった。

 ただ、幸運にも7日を境に安倍降ろしの動きは一気に鎮火に向かった。党内で「これ以上の混乱は見苦しいし、民主党に利するだけ」(中堅)との雰囲気が広がったからだ。国対委員長の二階俊博や元防衛庁長官の額賀福志郎ら派閥領袖級らも相次いで「続投支持」を打ち出した。

 思いを巡らせた末、安倍は最終的に「電撃改造」を断念したが、安倍はこの時点で「安倍−麻生」体制を政権の軸とすることを決断した。




 安倍の祖父は元首相の岸信介、父は元外相の安倍晋太郎。一方の麻生は、祖父が吉田茂、先祖は明治の元勲、大久保利通にさかのぼる。共通する「毛並みの良さ」もあり、安倍政権発足以来ぴったりと息を合わせてきたが、元々は疎遠だった。両者が親しくなったのは安倍が官房長官、麻生が外相に就任した2年前からだ。

 安倍が親友の塩崎恭久(前官房長官)を外務副大臣に押し込んだことに麻生が激怒。その「手打ち式」として銀座のラウンジに繰り出したことがきっかけだった。ここで14歳の年の差を超えて意気投合し、昨年秋の総裁選では2人は対抗馬となるが、友情は続いた。

 安倍は1年前、首相就任にあたり、麻生を幹事長に起用しようと考えた。しかし、このときは森らの説得で断念。だが、外相に迎え入れ、二人三脚で「主張する外交」路線を進めてきた。

 「ライバル同士なのになぜ馬が合うのか」と周囲がいぶかしむと、麻生はこう説明した。

 「おれと安倍の政治信条や国家観はほとんど一緒だ。ついでに敵も一緒だ。ケンカしようがないじゃないか」

 麻生のいう「敵」が、元幹事長の加藤紘一や元副総裁の山崎拓らを指すことは明白だ。つまり、安倍が「安倍−麻生」体制を選んだということは、政権の求心力が低下しているこの時期に、あえて「敵に対して妥協しない」という意思を示したともいえる。(敬称略)

(2007/08/28 08:05)

691片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:59:18
愚直な宰相のソフトな表情
政治部・酒井恒平(8月13日)
http://www.nikkei.co.jp/seiji/20070811e3s1100m11.html

 「厳しい状況にある中でエールを送っていただくと、本当に力がわいてきます」。安倍晋三首相は10日夕、「ぶら下がり」インタビューで笑顔をみせて語った。若手議員が首相支持を直接官邸に伝えに来たのがよほどうれしかったとみえ、きらきらと目を輝かせながら答えた。首相がこうした生き生きとした表情を見せるのは珍しい。

 与党が惨敗した参院選から2週間あまり。硬い表情を浮かべるばかりだった首相の表情にようやく変化が出てきた。しかも、目立つのは喜怒哀楽のうち「喜」や「楽」。9日夕のインタビューでも記者の質問に相づちを打ち、笑みを浮かべながら話したため、番記者の間から驚きの声があがったほどだ。

 これまでの首相は質問する記者を見向きもせず、じっとテレビカメラをみつめるだけ。「国民に直接語りかけたい」としてカメラ目線を外さないが、その表情は仏頂面としか受け取れないようなものが多い。参院選告示前に出演したラジオ番組ではタレントのミッキー安川氏から「おかしいからやめたほうがいいよ」と指南された。参院選を終えて、ようやくこのスタイルを見直しつつある。

 周辺から「自分のやり方でやらないと気が済まない人。愚直だ」とまで評される首相。参院選の選挙演説で際立った愚直さも、これまで「ぶら下がり」インタビューで見せた無愛想な首相の姿と共通点がある。首相はもともと気持ちがそのまま出やすいタイプでもあり、参院選の演説でもあえて感情を出さず、とつとつと訴える手法を選んだという面もあった。

 今回、17日間に67回の演説をこなしたが、毎回約20分の演説は、判で押したように地方再生→年金・社会保険庁問題→教育再生→外交問題の順番で進めた。これは公示後第一声の東京・秋葉原でも、愛媛県の公民館でも、テレビ出演の折りでも、ついぞ変わることがなかった。当然、有権者の受けは悪い。党内外で「メニューを並べただけで、まとまりがない」との批判が噴出、聴衆は「途中で飽きる」(徳島、50歳代男性)、「話がまじめすぎて詰まらない」(栃木、20歳代女性)などと容赦なく酷評した。自転車で素通りしたり、携帯電話で写真を撮って立ち去ったり、有権者は首相の話に長く耳を傾けようとしなかった。

 象徴的だったのは選挙戦最終日に練り歩いた東京・下町の商店街。自転車2台がすれ違えば一杯になる通りで、「経済政策を進めていきまーす。教育再生も、公務員制度改革もやりまーす」。生活実感の伴わないスローガンの羅列に買い物客は戸惑いを隠せず、拍手もまばらだった。

 首相があれほどこだわってきたスタイルを変えようとしているのは、惨たんたる選挙結果を突きつけられたからにほかならない。自ら全国2万キロを移動して応援に入った1人区はなんと2勝16敗。「政策では基本的に支持をいただいた」と強弁しつつも、心の内では「有権者が望むのはそういう姿ではない」と判断したということだろうか。

 首相周辺は、最近見られる穏やかな表情について「実はそれが安倍さんのそのままの姿なんだ」と強調する。いわば“素”の部分を表に出した「新・安倍スタイル」の確立。それを突破口になんとか苦境を乗り切りたい、という大きな期待が込められている。

 首相に近い教育再生会議の委員も後押しする。「官邸内の様子を説明してくれたり、首相と身近に接するとファンになってしまう」と首相の人柄に注目するよう訴える。ある首相補佐官の分析はこうだ。「近くでみる安倍さんは気さくな人だ。労をねぎらったり、親身な言葉をかけてくれる。そういう部分がもっと知られると印象が変わると思う」。

 そもそも就任時の高い支持率の原動力は「人柄が信頼できる」というイメージだった。その「好印象」が崩れてしまった今、もう一度「そのままの姿」を訴えて、支持率回復を図るのは容易ではない。内閣改造、次期臨時国会の開会後の厳しい政局のなかで見せる首相の表情に注目したい。

692片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 15:35:22
首相 個々の人事答えられない
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/28/k20070828000103.html

安倍総理大臣は28日昼すぎ、記者団に対し、内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、「個々の人事については答えられない」と述べました。
内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、自民党の尾辻参議院議員会長は27日、「矢野氏は国会対策委員長を3年間務め、功績も大きく、入閣しなかったことはたいへん残念だ。入閣を信じて疑わなかったので混乱している。なぜ入閣できなかったのか理解できない」と述べていました。これについて、安倍総理大臣は28日午前、尾辻氏と会談したあと、記者団が矢野氏を起用しなかった理由を尋ねたのに対し、「個々の人事については答えられない」と述べました。

693片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 08:50:24
派閥会長『人質』 政権批判封じ 安倍流人事分析 谷垣派は切り捨て
2007年8月29日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007082902044690.html

 二十八日に本格始動した安倍改造内閣と自民党新執行部。その出身派閥を分析すると、各派閥に配慮することで党内を把握しようとする安倍首相の意図が透けてみえる。

 首相は二十八日、記者団に対し、今回の人事について「人事ではほとんど派閥から(推薦を受ける)ということではなくなってきた」と、派閥の存在を考慮しなかったと強調した。

 しかし、首相は、党内九派閥のうち町村、伊吹、高村、二階、麻生の五派閥の会長を閣僚か党三役に登用。二階派からは、参院枠で泉信也氏を国家公安委員長に起用したが、ほかの四派閥は、会長以外の登用はゼロ。

 これを見る限り、各派のトップを「人質」に取れば、安倍批判を沈静化できるとの計算が、首相には働いているようにみえる。

 派閥会長が閣僚にも党三役にも起用されなかった津島、古賀、山崎の三派からの入閣は二人以上。しかも、勢力に応じた処遇になっている。

 第一派閥で首相の出身派閥でもある町村派は、閣僚四人から一人に激減しており、他派閥への配慮のため、身内に犠牲を強いた形だ。

 一方、参院選惨敗にかかわらず続投した首相に批判的な議員を抱える谷垣派は唯一、閣僚も党三役もゼロ。同じく首相批判が激しかった津島派からは最多の三人が入閣しており、同じ非安倍勢力でも、大派閥は取り込み、小派閥は切り捨てる首相の冷徹さも示している。 (古田哲也)

694片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:38:52
【内閣改造 土俵際の再出発】(下)本気だった「倒閣」
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070829/shs070829001.htm

 27日に発足した安倍改造内閣は派閥領袖がずらりと並ぶ「挙党態勢」となった。安倍にとって必ずしも満足なものではなかったが、自民党内にはそれ以上に不満がくすぶる。


反安倍、参院選惨敗後に密談

 前参院国対委員長、矢野哲朗の入閣を見送られたため、参院議員会長の尾辻秀久は28日、首相官邸に乗り込み、不満をぶちまけた。閣僚から漏れた議員は、「泥船に乗らずにすんだ」と強弁するが、不信は広がる。安倍応援団といわれる若手・中堅にも改造は決して評判はよくない。

 そんな中、28日夕、都内のホテルに元官房副長官の園田博之、後藤田正純ら衆院議員6人が結集した。いずれも反安倍の急先鋒(せんぽう)だが、「カラオケ仲間」の与謝野馨が官房長官になったことを歓迎。退陣要求は当面控え、与謝野を通じて安倍に政策変更を求めていく戦術に切り替えることを決めた。

 親安倍も、反安倍勢力も足並みに乱れが出ている。自民党の歯車はどこから狂ったのか−。


 参院選前夜の7月28日午後、外相、麻生太郎の携帯電話が鳴った。安倍からだった。

 「ゆっくり話をしたいんですけど、今夜空いていますか」

 だが麻生は地元・福岡に戻ったばかり。「申し訳ないが、今夜は帰京できない。明日必ずうかがいます」

 安倍はこの時点で、参院選でどんな結果が出ようとも退陣しない腹を固めていた。もし自分が政権をほうり出すと、次期首相選出で党内が簡単に一本化するとは思えない。麻生、元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一らで激しいバトルとなるだろう。そうなれば得をするのは誰か。安倍の脳裏に民主党代表の小沢一郎の顔が浮かんだ。

 安倍は平成5年の政治制度改革をめぐる自民党分裂こそが、日本経済をどん底に落とした「失われた10年」の原因だと考えている。その引き金を引いた小沢がどんな動きをするかは容易に想像がついた。

 「どんなに苦しくても踏ん張るしかない」。そう考えた安倍は、盟友であり、ライバルである麻生の意向だけは聞いておきたいと考えたのだ。

 翌29日午後4時、ワンボックスカーでひそかに公邸に乗り付けた。安倍が自らの意向を伝えると麻生の返事は明解だった。

 「衆参逆転など大したことない。安倍政権が打ち出した教育、安保などの大方針はちっとも間違っていないんだから胸を張って続投すべきだ。しっかり支えますよ」

695片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:11
 2人が会談中、公邸の電話が鳴った。幹事長の中川秀直だった。

 中川は国会近くのホテルで、元首相の森喜朗、参院議員会長の青木幹雄とともに今後の対応を協議していた。自民党の獲得議席を「40台後半」「40台前半」「30台」の3パターンに分類し、今後の政治情勢をシミュレートしていた。

 敗戦の色はすでに濃厚。報道各社からひそかにかき集めた出口調査の結果は最悪の「30台」を示していた。青木は「安倍君はまだ若い。今辞めれば次のチャンスが生まれる」。森もうなずいた。

 森に安倍の意向を確かめるように促された中川は、公邸に電話し、麻生がいることを知る。「なぜ麻生が…」。3人は首をかしげた。

 麻生と入れ違いに公邸入りした中川は「続けるのも地獄、退くのも地獄。イバラの道だ」と語り、「辞任もやむなし」と諭したが、安倍はきっぱりと言った。

 「解散のない参院の選挙で政権選択が行われることは基本的にはあるべきではない。大勢が判明した10時すぎにテレビで続投を表明する」


 2日後の7月31日。東京・汐留の高層ビルの一室で、参院選で瀕死(ひんし)の痛手を受けた安倍政権を揺るがす密談が繰り広げられていた。

 「メディア界のドン」といわれる人物が主催する秘密会合に顔をそろえたのは派閥領袖級の4人。元副総裁の山崎拓、元幹事長の加藤紘一、元幹事長の古賀誠の「新YKK」、そして元厚相、津島雄二だった。

 誰とはなく「安倍はもうダメだ。世論が分かっていない。一気に福田擁立でまとめよう」と声を上げると、新YKKとは一線を画していた津島も「あの人(安倍)には人の暖かみを分かる心がない。『正しいことさえ言っていれば人は分かってくれる』と思いこんでいる」と応じた。

 くしくも同じ夜、森は別の会合で「次の内閣改造のキーワードは『安心』と『安全』だ。失敗すると安倍は厳しい」と語り、福田、谷垣の入閣が政局のカギを握るとの見通しを示し、こう言った。

 「どんなに追い込まれても、安倍に解散はさせない」

 森のこの言葉は一気に広まった。加藤らは「福田擁立で各派がまとまれば森は乗ってくる」と手応えを感じた。この後新YKKが不気味なほどに沈黙したのは、それだけ「倒閣」が本気だったことを示していた。

 汐留での会合で慎重姿勢を崩さなかった古賀も3日朝、都内のホテルで開かれた財界とのセミナーでは多弁だった。

 「参院選は歴史的な大敗だが、首相の続投も歴史的な決断だ。内閣改造の結果をみて私たちもどう行動するか考えなければならない」。古賀は最後にこう結んだ。

 「衆院解散はびっくりするほど早くなる」

696片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:39
「福田擁立なら即座に総裁選」

 参院選後初の日曜日となった8月5日夕。森は東京・神山町の麻生邸を訪ねた。すでに麻生の幹事長就任のうわさが流れていた。

 森「君は安倍さんに人事を何か吹き込まれているのか」

 麻生「いいえ、まったくありません」

 森「君は今後も安倍さんを支えてくれるか」

 麻生「安倍政権は国家的に正しいことをやっていると思うから、私はそれに乗っているんです。参院選で負けたのは小泉改革のツケが最大の原因で、安倍さんのせいとはいえないでしょう」

 森に派閥領袖級の人物評などを次々に問われ、「おれの意向を探りに来たのか」と感じた麻生は、こう切り出した。

 「なんだかちまたには福田擁立なんて動きがあるらしいが、こんなものは絶対にのめない。安倍さんと総裁を争った私が支えるといい、『安倍だ』『安倍だ』とはしゃいだ連中がハシゴを外すなんてまったくおかしな話ですよ。そもそも福田さんは総裁選に出てもいないじゃないですか」

 森は「福田さんには安定感があるから…」と言ったが、麻生は頑として譲らなかった。

 「もし福田擁立という動きが本格化したら、即座に手を挙げて総裁選を要求します」

 森は幹事長時代から、加藤と敵対して「冷や飯生活」を送ってきた麻生に「目をかけてやった」との思いがある。麻生もその恩義を強く感じているが、この会談は2人にシコリを残した。


 一連の目まぐるしい動きは、「人を疑うことを知らない」といわれてきた安倍にも深い不信の念を芽生えさせた。

 「逆風の時でないと他人の本心はなかなか見えないものだね…」

 安倍は周囲にこう漏らしたという。

 参院選での大敗は、自民党内の人間関係をより複雑にさせた。これまで親しかった者がお互いに疑心を抱き、敵さえも手を組む状況が生まれつつある。党派を超えた動きは今後ますます活発化するとみられている。政界が新たなうねりにのみ込まれていくことは間違いなさそうだ。(敬称略)




 この企画は石橋文登、大谷次郎が担当しました。

(2007/08/29 07:36)

697片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 20:04:20
2007/08/29-19:51 小泉改革の修正、印象付ける=首相「終わったこと」−郵政造反組起用
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007082900721

 安倍晋三首相は29日の副大臣人事で、郵政民営化に反対した造反組4人を起用した。首相は27日の改造内閣発足に当たり、地方・都市格差是正担当相を新設し、前岩手県知事の増田寛也総務相に兼務させるなど、格差問題に正面から取り組む方針を明確にした。人事面でも造反組を「復権」させたことで、小泉純一郎前首相から引き継いだ改革路線の修正を改めて印象付けた。
 今回起用されたのは、今村雅弘農水、岩永浩美農水、森山裕財務、中川義雄内閣府の各副大臣で、2005年の通常国会で郵政民営化法案に反対した。このうち、衆院議員の今村、森山両氏は自民党離党に追い込まれ、安倍政権になった06年11月に復党した経緯がある。
 首相は29日午後、郵政民営化問題について、記者団に「既に終わった。方針が決まったことだ」と決着済みとの立場を強調。その上で、「復党した以上、その能力を生かしてもらいたいと判断した」と述べ、造反組の起用は問題ないとの考えを示した。ただ、昨年の復党騒動が内閣支持率低下の一因になっただけに、国民の不興を買う可能性は否定できない。

698片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/02(日) 18:22:50
検証・チーム安倍解体/首相との近さ競い仲たがい
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0901.html

 昨年九月の内閣発足時に首相安倍晋三が前官房長官塩崎恭久ら気心の知れた議員を正副官房長官、首相補佐官として官邸に集めて始動した「チーム安倍」が内閣改造で“解体”された。結束力で官邸主導の政権運営を目指したが、それぞれが首相との近さを競って仲たがいに発展、ついには機能不全に陥った。政権失速の要因にさえなったその実態を検証した。(敬称略)

 ▽あいまい

 「本当に苦労をかけました。補佐官は(行政上の権限を与える)法律が整備されないと難しい面もあって…」

 安倍は内閣改造に着手する直前の八月二十七日昼、首相補佐官世耕弘成を執務室に呼び、留任させないことを伝えた。ねぎらいの言葉の後は会話が途切れ、重苦しい空気のまま世耕は官邸を後にした。

 チーム安倍に期待されたのは「脱官僚支配」が信条の塩崎を中心に補佐官らが協力して霞が関をコントロールすることだった。だが補佐官は内閣法上も「首相に意見具申する」助言役にすぎず、官僚を動かす実権がない上、閣僚や首相秘書官との役割分担もあいまいだった。

 広報担当の世耕は、当初から安倍が出席する重要会議への参加を首相秘書官井上義行によって阻まれた。昨年十月の首相の電撃的な中国、韓国歴訪や今年一月の施政方針演説の事前打ち合わせにも加わっていなかった。

 「首相の日程すら知らずに広報戦略は練れない」。世耕は塩崎に嘆いたが、その塩崎にさえ詳細な首相日程は明かされていなかった。こうして塩崎、世耕、井上がバラバラにメディア対策を首相に助言する状態が恒常化した。

 ▽要が対立

 チームの要となるべき塩崎は国家安全保障問題担当の補佐官だった小池百合子とも対立した。双方が「自分こそがこの問題を担当する米大統領補佐官のカウンターパート(相手)だ」と主張。日本版国家安全保障会議(NSC)の事務局長を補佐官が兼務するか否かで衝突した。

 塩崎、小池ともに調整や根回しを重視しないタイプだったことが事態を複雑にしたが、特に塩崎は参院選後、井上との連携も途絶えがちだった。

 「国を滅ぼすつもりか!」。参院選後の八月初め、同月三十一日に臨時国会召集を調整していると一部メディアが報道すると、寝耳に水だった塩崎は「井上の独断」と見て、大仰な表現で怒りを爆発させた。

 こうした首相を取り巻く人間関係の悪化は官邸の情報収集能力を鈍らせ、閣僚の失言や事務所費問題などへの対応を遅らせることになった。

 「首相を持ち上げるだけで悪い情報を首相に上げない」(自民党議員)とされる井上には内閣改造を機に更迭を求める声が与党側から上がっていた。しかし安倍は改造前、入閣候補の「政治とカネ」にまつわる問題の有無などを調べる「身体検査」という重要任務を命じた。それはチーム安倍の解体も意味していた。

 ▽井上切れず

 安倍にとって井上は、約六年間ともに拉致問題対応に奔走してきた同志でもあった。内閣府のノンキャリア官僚から政務担当秘書官に異例の抜てきとなった井上は、役人生活への“退路”を断っている状態で「首相は今後も井上を切れないだろう」(首相周辺)との見方が強い。

 「いろんな試みに挑戦していかないと、なかなか政治主導は実現しない」。改造後の八月二十七日夜の記者会見で安倍はこう力説した。チーム安倍の一人は「“官僚寄り”の与謝野馨官房長官誕生で官邸主導は無理だ。霞が関支配が再び始まる」とつぶやいたが、その事態を招いた一因はチーム安倍にもあった。

699片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 06:49:38
首相抜きの農相辞任劇 政権変質、与謝野・麻生氏仕切る
2007年09月04日03時00分
http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY200709030398.html

 遠藤農林水産相の補助金不正受給問題の発覚から3日。「スピード辞任」に向け、水面下で動いたのは、与謝野官房長官と自民党の麻生太郎幹事長だった。遠藤氏への説得から後任の「身体検査」まで取り仕切った両氏。内閣改造で出直しした直後の安倍政権にとって最大の危機管理を、首相の「手前」で決着させる――。首相を棚上げにした閣僚交代劇からは、「与謝野・麻生政権」とも言える政権の変質が浮かび上がった。

 ■遠藤氏にひそかに引導

 遠藤氏の疑惑が報じられた1日、首相は首相官邸での総合防災訓練を終え、与謝野氏と電話で対応を話した。「どうしましょうか」。首相は困った様子だったという。

 「人心一新」を掲げて内閣改造を行った5日前、首相は記者会見で、政治とカネの問題が明らかになった閣僚について「十分な説明ができなければ(閣外に)去って頂く」と言い切った。

 しかし、問題が現実となると、首相の対応は鈍かった。記者団の質問にも「私も詳細に説明を聞いていない。質問があれば(遠藤氏は)きちんと説明していかなければいけない」と短く答えただけだった。

 同じ頃、麻生氏は遠藤氏への不満を周辺にぶちまけていた。「これは自分の問題だろ」。翌2日午前、麻生氏はNHKの討論番組で「世間で通る説明かどうかが一番の問題」と突き放した。

 与謝野氏もテレビ朝日の報道番組で、こう言った。「(遠藤氏を)守るという話と守れるかという話は別の話だ」。両氏は歩調を合わせて「遠藤氏辞任」のレールを敷き始めた。

 番組出演を終えた2人はまず、都内のホテルで昼食をともにした。「逆転国会」の司令塔、大島理森国会対策委員長も同席。3人の認識は一致した。「遠藤氏が残れば、参院審議は乗り切れない」。民主党は1日、野党が過半数を占める参院に、遠藤氏の問責決議案を提出する方向で検討に入っていた。

 与謝野氏はその足で都内のホテルに赴き、ひそかに遠藤氏と会った。

 「いかなる事情があろうと、農水省の助成の関係で批判を浴びたんだから、ここは十分考えてほしい」。与謝野氏の「引導」に、1日の会見では辞任を否定していた遠藤氏も応じた。「ただちに辞任したい。総理に伝えてほしい」

 ■後任の「身体検査」も

 幕引きを急いだ与謝野氏の念頭には、閣僚の失言や不祥事への対応が後手に回り、参院選惨敗の一因となった改造前の官邸の危機管理能力の欠如があった。

 首相と親しい人物で固めた官邸の「チーム安倍」は、問題が起きるたび、塩崎官房長官や井上義行首相秘書官、首相補佐官らが対応策をめぐって混乱。結局、最終判断を委ねられた首相が矢面に立たされ、「疑惑閣僚を守る首相」というイメージが定着した。

 「何もかも総理に判断を仰ぐのは、あまりいいことではない」。与謝野氏は、こう繰り返した。これまで井上氏が主導してきた「身体検査」も、今回は与謝野氏サイドが水面下で進めた。官邸関係者はいう。「首相はほとんどタッチしなかった。官房長官がすべて引き取った」

 首相主導の演出に余念がなかった首相をはずした形での決着は、首相を傷つけまいという与謝野・麻生ラインの思惑とは別に、首相の「不在」を強く印象づけた。

 その首相。3日夜、「どのようなリーダーシップをとったか」との記者団の質問にこう答えた。「遠藤さんが自ら判断したことです」

700片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 21:28:52
中曽根氏の指摘に反論=自身のブレーンも支援と強調−安倍首相
9月4日21時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070904-00000157-jij-pol

 安倍晋三首相は4日夜、中曽根康弘元首相から首相の周りに故瀬島龍三氏のようなブレーンがいないと指摘されたことに対し、「多くの方々に、それぞれの識見や個性を生かしていろいろと助言や支援をしてもらっている」と反論した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 中曽根氏は同日、行政改革などで自身のブレーンとして活躍した瀬島氏の死去に関し、「非常に強い意志と高い知恵をもって助けてくれた」と評価した上で、「残念ながら今の安倍首相の周りにはそういう人は見当たらない。政治は、周りに人材を集めることがスタートの一番大事なところだ」と語っていた。

701片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 21:32:27
発信箱:「安倍らしさ」について=与良正男
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070903ddm002070159000c.html

 年長者は立て、年下の面倒もみる。人情に厚い一方、軽いジョークも大好きで座をなごます。小泉純一郎前首相でなく、近いのは森喜朗元首相。かねて私は安倍晋三首相は調整型の政治家だと思ってきた。

 「戦う政治家」「毅然(きぜん)とした態度」というイメージは確かに本人もそうありたいと考えているだろうが、保守論壇のみなさんが「やっと自分たちの時代が来た」とばかりに過剰に期待し、自らの主張を投影するため作ってきた面がある。

 就任直後の高支持率はご祝儀だけではない。保守論壇は不満だったろうが、持論を抑え日中関係を改善した首相の柔軟さを評価した人が多かったからではなかろうか。

 その意味で、ベテラン勢を配した今度の改造内閣は首相らしいとさえ思う。ところが、憲法改正など「戦後レジームからの脱却」路線を封印したことに、保守論壇はもちろん、首相を批判してきたリベラル系の人たちまで「首相らしさがなくなった」と言うのだ。

 私はどちらにもくみしない。国民の多くが「美しい国」路線を優先していないと参院選で分かったのだから、首相が引っ込めるのは当然だ。それはテロ対策特措法の延長について「民主党の小沢一郎代表は昔だったら賛成してただろうに変わったのはけしからん」と言うのも同じ。なぜ、変わることをそんなに悪く言うのだろう。

 まず首相が(恐らく小沢氏も)すべきことは、なぜ変わったかをきちんと説明することだ。もっとも遠藤武彦農相の問題がさっそく浮上し、首相は「らしさ」以前の問題でつまずいているのも事実なのだが。(論説室)

毎日新聞 2007年9月3日 東京朝刊

702片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 07:59:21
「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070909it11.htm?from=top

 【シドニー=松永宏朗】安倍首相は9日夕(日本時間9日夕)、シドニー市内のホテルで記者会見を開き、11月1日に期限を迎えるテロ対策特別措置法の延長問題で、「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。そのために全力を尽くし、職を賭(と)していく考えで理解を得ていく」と強調した。そのうえで、「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」と強調し、インド洋における海上自衛隊の給油活動が継続できなくなった場合、内閣総辞職もあり得るとの考えを示唆した。

 首相はまた、この問題で民主党の小沢代表に党首会談を呼びかける考えも表明した。

 首相は、臨時国会に現在のテロ特措法の改正案か、民主党などの主張をとりいれた新法のいずれを提出するのかについては明言しなかった。

 記者会見は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の終了にあたって開かれた。

(2007年9月9日19時27分 読売新聞)

703片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:00:46
背水首相、危うい約束 米豪首脳と会談
2007年09月09日20時13分
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200709090143.html

 インド洋での海上自衛隊の給油活動継続は「対外公約」――。安倍首相は8日、ブッシュ米大統領やハワード豪首相との会談を踏まえ、こう言い切った。だが強い決意とは裏腹に、参院で与野党が逆転した状態では、テロ対策特別措置法の延長に妙案があるわけではない。この日初めて開かれた日米豪首脳会談は、日米豪にインドを加えた域内の「民主主義諸国」と連携を強める安倍首相の外交理念にもつながるが、その方向性もまた見えてこない。

 ●特措法延長、妙案なし

 「私は活動を継続するために全力を傾ける。総理として全力を傾けるということです」。安倍首相は8日、シドニー市内のホテルで記者団に強調した。

 「海上自衛隊の補給活動はぜひとも継続が必要であり、最大限努力する」。これに先立つ日米首脳会談でも、首相は自分から、この問題を切り出した。

 会談の冒頭、首相は参院で民主党が第1党になっても「安倍政権の外交・安全保障政策の基本方針に変更はない」と言明。ブッシュ大統領は海自の活動に謝意を示したうえで「米国はじめ国際社会のメンバーにとって不可欠」と念を押した。

 首相の帰国は「逆転国会」初日の10日早朝。その直前の外交舞台で、米国や国際社会の支持を得て、臨時国会で最大の焦点となるテロ特措法の延長問題の追い風にしたい――。首相にはこんな思惑がにじむ。

 周辺は「国際社会全体が日本の活動を必要としており、小沢民主党代表のように外交を政局にすべきでない。首脳会談を通じ、その理解が広がればいい」と語る。

 ただ、小沢氏はシーファー駐日米大使に、同法の延長に反対する考えを直接伝えた。報道機関の世論調査でも反対が賛成を上回っている。首相側の言う「国際社会の支持」があったとしても、延長実現に結びつく道筋は見えてこない。

 加えて、米国は北朝鮮と核問題をめぐって歩み寄りを見せている。ブッシュ大統領は7日、韓国の盧武鉉大統領との会談後、非核化が実現すれば北朝鮮との平和協定の締結が可能になるとの考えを表明した。拉致問題の解決を最重視する日本との関係にも、微妙な影を落としつつある。

 「大統領が最近のインタビューで『拉致問題を忘れない』と言ったことを心強く思う」。首相が先に水を向けると、大統領も「拉致問題を決して忘れることはない」と応じた。ただ、北朝鮮のテロ支援国家指定解除の問題は首脳会談で触れられなかった。

 参院選惨敗で政権基盤が揺らぐなか、首脳間の「個人的関係」にも微妙な変化が見える。首相と大統領は会談後、そろって記者団の前に姿を見せた。親しみを込めて「ジョージ」と呼びかける安倍首相。ブッシュ大統領は前任の小泉前首相には「ジュンイチロウ」と呼びかけ、安倍首相のことも、4月の訪米時には「シンゾー」と呼んだこともあったが、この日は最後まで、こう呼んだ。

 「ミスター・プライムミニスター(総理)」

704片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:01:11
 ●「共通の価値観」綱引き

 シドニーの港を望むインターコンチネンタルホテル高層階のラウンジ。日米豪の首脳が初めて一堂に集まった会談は、1時間の朝食会だった。到着したブッシュ大統領にハワード首相が「おはようジョージ」と気さくに呼びかけた。

 ともに米国と同盟関係を結ぶ日豪は、今年3月にハワード首相が訪日した際、安保共同宣言を出して両国関係を強化した。自由や民主主義という「共通の価値観」を持つ3国の結束強化を内外に示した朝食会は安倍路線とも重なり合う。

 安倍首相はさらに、3国にインドを加えた域内の民主主義4国の連携を目指す「拡大アジア構想」を、先月のインド訪問時に発表。成長するインドは、日米豪首脳会談でも焦点のひとつとなり、「インドが大国になりつつある」という認識で一致したという。インド東岸のベンガル湾で実施中のインド主催の海上共同訓練「マラバール」に、日米豪3カ国も参加するなど、実際の協力関係も実を結びつつある。

 ただ、日本と豪州のインドに対する姿勢は微妙に異なる。ダウナー豪外相は「豪州や日本と異なり、米国の同盟国ではない」として、「4番目の仲間入り」には消極的だ。「我々はインドと集団的にではなく、個別的に広い意味での関係前進を目指している」

 域内のもうひとつの大国、中国も敏感に反応する。シドニー入りした胡錦濤国家主席は6日、ハワード首相との首脳会談後の共同記者会見で、3首脳会談について、「どのような意味合いを持つ会談なのか」と懸念を表明する一方、中豪首脳会談で合意した閣僚級の戦略対話の開催を「社会制度が異なる国同士の友好協力のモデルケースだ」と評価。価値観の共有を重視する安倍外交への牽制(けんせい)ともみられる。

 当初、中国の軍事費拡大などに懸念を示す場になるともみられていた3首脳会談だが、「中国包囲網」との批判をかわすためか、会談内容についての日本側の説明はあいまいだった。政府当局者は「中国に対し、建設的に関与していくことの重要性については共通の理解があった」としたが、「詳細については控えたい」。

 3首脳会談の性格がはっきりしないなか、この枠組みを「定例化」するかどうかも、議論されなかったという。

705片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:03:03
インド洋給油、継続できなければ退陣 安倍首相が会見
2007年09月09日20時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200709090145.html

 安倍首相は9日、シドニー市内のホテルで記者会見し、11月1日で期限が切れるテロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊による給油活動の継続について「国会は大変厳しい状況だが、国際的公約となった以上、私には大きな責任がある。職を賭して取り組んでいく」と述べた。さらに、活動を継続できない場合は「職責にしがみつくということはない」とも言明し、政治責任をとって内閣総辞職をする考えも表明した。



APEC首脳会議後の記者会見で質問に答える安倍首相=AP

 首相は給油活動を継続する法案について「提出にあたり、特に民主党の理解をいただくため、あらゆる最大限の努力を払わなければならない。全力を尽くし、職を賭していく」と述べた。さらに民主党の小沢代表との党首会談を「なるべく早い段階でお願いしたい」とも語り、法案をめぐる協議で民主党の賛同を求める考えを示した。

 そのうえで首相は「活動が継続できなければ内閣総辞職をする覚悟か」との質問に対し、「あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。当然、私は職責にしがみつくということはない」と答え、給油活動を延長できない場合には退陣する決意を明らかにした。

706片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:10:31
給油継続できねば退陣 首相、テロ対策で異例の決意 '07/9/10
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709100029.html

 【シドニー9日共同=小倉進二】安倍晋三首相は九日午後、シドニー市内で開いた内外記者会見で、十日召集の臨時国会で焦点となるテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べ、継続できなければ「(首相の立場に)しがみつくことはない」として政治的責任をとり退陣、内閣総辞職する考えを表明した。民主党の理解を得るため、小沢一郎代表に早期の会談を呼び掛ける意向も示した。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶるとともに、世論の後押しを得たい狙いがあるとみられる。

 ただ小沢氏は給油活動の継続にはあくまで反対する方針。臨時国会で、十一月一日に期限切れするテロ特措法を延長する改正案や、給油継続のために検討されている新法案が暗礁に乗り上げれば、首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。

 内外会見で首相は、八日の日米首脳会談などで給油継続に最大限努力する方針を伝えたことを踏まえ「国会は(参院での与野党逆転で)厳しい状況だが、国際的公約になった以上は私に大きな責任がある。民主党をはじめ、野党の理解を得るために職を賭して取り組んでいく」と強調。

 さらに「すべての力を振り絞って職責を果たしていかねばならない。(継続できない場合は)当然、私の職責にしがみつくということはない」と言明した。

 小沢氏との党首会談に関しては「なるべく早い段階でお願いしたい」と述べた。

707片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:13:13
「同情」作戦の見方も 野党、継続方針に反発
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007090901000427_Politics.html

 野党各党は9日、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続を目指し「職を賭して取り組む」と述べたことに対し、世論は継続に反対しているとの認識から「国民の声を軽視している」(社民党の福島瑞穂党首)などと反発した。活動延長には連携して反対する構えだ。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は共同通信の取材に「同情を誘う感じだ。小泉純一郎前首相が郵政民営化で決意を示したのをまねたのだろう。本来とっくに辞めるべき人が言っても仕方がない」と冷ややかな見方を示した。

 民主党幹部は「テロ対策特別措置法を延長する改正案ではもう間に合わない。政府、与党はいったん自衛隊を引き揚げて民主党を悪者にした上で、新法で対応する考えなのだろう。首相の発言はその動きの一環ではないか」と指摘した。

 共産党の市田忠義書記局長は記者団に「職を賭すのは自由だが、何が何でも給油継続をごり押ししようという意志の表れだ」と強調。

708片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:19:39
継続できなければ総辞職も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070909000101.html

安倍総理大臣は9日、訪問先のオーストラリアで記者会見し、テロ対策特別法に基づいて海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動の継続に職を賭して取り組むとしたうえで、継続できなかった場合は「職責にしがみつくことはない」と述べ、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、テロ対策特別法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の期限がことし11月1日に切れることについて、「今回のAPECでは、アメリカのブッシュ大統領にもテロとの戦いを継続していく意志を説明した。国会はたいへん厳しい状況だが、国際的な公約となった以上、わたしには大きな責任がある。給油活動を継続するためには、あらゆる努力を行わなければならない。民主党をはじめ野党にも理解を得るために、職を賭して取り組んでいく」と述べました。そして、安倍総理大臣は、海上自衛隊の活動の継続に必要な法案の成立を図るため、民主党の小沢代表との党首会談をできるだけ早く呼びかける考えを示しました。そのうえで、安倍総理大臣は、記者団が「『職を賭して取り組む』ということは、活動が継続ができなった場合に内閣総辞職する覚悟で臨むと理解していいか」と質問したのに対し、「あらゆるすべての力を振り絞って、わたしの責任、職責を果たしていかなければならない。当然、わたしは職責にしがみつくことはない」と述べ、継続できなかった場合、内閣総辞職を含め、みずから責任を取る考えを示しました。

709片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:20:29
首相発言に与野党の反応は
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070909000109.html

安倍総理大臣が、テロ対策特別法に基づいて海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動について、継続できなかった場合、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示したことについて、与野党の幹部はさまざまな反応を示しました。
自民党の麻生幹事長は、NHKの取材に対し、「アメリカに限らず、パキスタンを含めたテロとの戦いに臨む国々の一員として、日本の決意を示されたと受け止めている。政府・与党として、そうした国際世論の期待に応えるよう全力を尽くしたいと考えている」と述べました。公明党の漆原国会対策委員長は、NHKの取材に対し、「安倍総理大臣の発言は、不退転の姿勢で活動継続のための法案の成立を期するという強い決意の表れだと受け止めた。与党としても、臨時国会の最重要法案ととらえ、全力で会期内で成立させる決意で臨む」と述べました。民主党の鳩山幹事長はNHKの取材に対し、「われわれはいい加減な妥協をするつもりもなく、反対の立場を貫くという思いで対じしていく。安倍総理大臣が『職を賭す』というのなら辞任してもらうしかない。民主党の考えを世界に発信するチャンスだと考えている」と述べました。共産党の市田書記局長は、記者団に対し、「国会の意思よりもアメリカへの協力を優先し、何が何でもごり押しして、法律を延長させたいということだろう。安倍総理大臣が『職を賭す』のは自由だが、われわれはテロは戦争や暴力ではなくならないという立場であり、法律の延長阻止のために野党で力を合わせて頑張りたい」と述べました。社民党の福島党首は、NHKの取材に対し、「武力行使をすることでテロがなくならないことは明らかで、安倍総理大臣がどう発言しようが、テロ対策特別法の延長には反対だ。安倍総理大臣は、ブッシュ大統領と会った直後にこのような発言しており、アメリカのほうを向いて覚悟を示したのではないか。国民軽視のずれた感覚だ」と述べました。国民新党の亀井久興幹事長は、NHKの取材に対し、「退路を断って、テロ対策特別法の延長に対する強い意思を示したということだと思う。ただ、さきの参議院選挙でも、政権選択の選挙だと言っておきながら知らん顔をした総理大臣であり、責任の取り方が常識と違うのでまだわからない。揺さぶってやろうという計算で言っているのかもしれないので、真意を見極める必要がある」と述べました。

710片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:24:27
臨時国会 給油継続で緊迫も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070910000002.html

第168臨時国会が10日に召集されます。安倍総理大臣は、テロ対策特別法に基づく海上自衛隊の給油活動の継続に職を賭して取り組み、継続できなかった場合は、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しているのに対し、野党側は継続に一致して反対しており、参議院で与野党の勢力が逆転した状況の下、緊迫した展開が予想されます。
第168臨時国会は10日に召集され、午後、天皇陛下を招いて開会式が行われたあと、安倍総理大臣が衆・参両院の本会議で所信表明演説を行うことにしています。この中で、安倍総理大臣は、改革を進める一方で、都市と地方の格差の問題など、改革の影の部分に光を当てる政策に取り組む姿勢を示すとともに、ことし11月1日で法律の期限が切れるインド洋での海上自衛隊の給油活動について、国際社会から高い評価を得ているとして、継続に理解を求めることにしています。安倍総理大臣は9日の記者会見で、給油活動の継続は国際的な公約で、職を賭して取り組むとしたうえで、継続できなかった場合は「職責にしがみつくことはない」と述べ、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しました。この発言について、政府・与党では「活動の継続に向けた安倍総理大臣の強い決意を示したものだ」という受け止めが広がっており、継続させるための新たな法案を提出する方向で調整を進めることにしています。これに対し、野党側は「アメリカ軍などの活動は国連安全保障理事会の承認を得ておらず、海上自衛隊がそれを支援するためインド洋で給油活動を行うことは認められない」などとして、一致して反対しています。また、野党側は、遠藤前農林水大臣の辞任に対する安倍総理大臣の任命責任を問うなど、政治とカネの問題でも安倍政権を追及する構えで、参議院で与野党の勢力が逆転した状況の下、参議院に安倍総理大臣に対する問責決議案を提出することも視野に入れていることから、緊迫した展開が予想されます。

711片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:29:08
自爆ポロリ!?安倍首相「職を賭す」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070910-OHT1T00030.htm

 10日開幕の臨時国会次第で11月退陣も 土俵際の安倍晋三首相(52)が自爆発言? 首相は9日、訪問先の豪州・シドニーでの記者会見で、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続について「職を賭(と)す」と、継続ができなければ内閣総辞職する意向を示した。10日開幕の臨時国会では参院を握る野党が法案に反対することは必至の情勢。専門家らは「墓穴を掘るのでは」「一か八かのカケ」とこのタイミングでの首相の発言に首をかしげた。国会運営は厳しく「11月退陣」が現実味を帯びてきた。

 腹をくくったのか? それとも、ついポロっと出てしまったのか?

 安倍首相は記者団から「活動継続をできなかった場合、内閣総辞職の覚悟はあるのか」という質問に会見の司会者の制止を振り切って答えた。

 「私の責任において、あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たさなければならない。そこで私の職責にしがみつくことはございません」

 散々な結果に終わった参院選前から、進退についてはどんな言質も取らせてこなかった安倍首相。この日は、視線は細かく左右に動き、言葉には決して力強さはなかったが、退路を断った発言を自ら進んで言及した。

 今回の臨時国会で、11月1日に期限切れのテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、与野党の攻防が本格化する。会見では「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は職を賭して取り組んでいく」と決意表明。海自の給油活動継続に反対の姿勢を示す民主党の小沢一郎代表(65)との党首会談の早期開催を呼び掛けた。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶりつつ、世論の後押しを得たい狙いがあるとみられる。しかし、専門家の目はシビアだ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「安倍首相はカケに出たつもりでしょうが、まさに『KY』(空気読めないの意)だ」と指摘。「民主党に妥協を迫ることは逆に彼らの態度を硬化させることになりかねない。国民も参院選で大敗してもなお続投した首相の進退発言に今さら反応するでしょうか」と話した。

 今国会では、テロ特措法延長や年金記録不備問題を抱え、そこに首相の進退という材料が加われば野党も勢いづく。国会運営は厳しさを極める。

 政治評論家の浅川博忠氏は「発言は不可解。墓穴を掘っているようにしか見えない」と語った。「攻めの姿勢の時なら、進退発言は重みを増すが、今の安倍首相は守りの姿勢。政権浮揚の材料が乏しい中ではリスクのある発言だ。また支持率が下がるようなら『11月退陣』の可能性は非常に高くなる」と解説した。

 安倍首相は「政権崩壊」への時計の針を自ら進めてしまったのかもしれない。

(2007年9月10日06時00分 スポーツ報知)

712片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:29:41
自民党内から「精神的に不安定な感じ」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070910-OHT1T00025.htm

 与党は9日、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続をめぐる安倍首相の発言について「首相の大変な決意と受け止め、法案成立に全力を尽くす」(大島理森自民党国対委員長)などとして、活動継続が実現するようテロ対策特別措置法に代わる新法の検討などを急ぐ構えだ。

 ただ、臨時国会召集直前の発言が国会審議に与える影響への懸念や疑問の声も相次いだ。自民、公明両党の国対、安全保障関係議員は「野党に付け入るすきを与える」「民主党の現状が分かってないんじゃないか。この発言で、野党は余計に反対し、継続させなくなる」などと指摘。自民党幹部からは「『全力を尽くす』とでも言っておけばいいのに。正直、あすから国会や党内でどんな影響が出るのか心配だ」との本音も漏れた。

 一方、首相と距離を置く自民党議員は「会見の映像を見ていると(首相は)精神的に不安定な感じだ。辞めるつもりなんじゃないか」(津島派関係者)、「自信をなくし弱気になっているのでは」(谷垣派幹部)との見方も。加藤紘一元幹事長は「野党との最初の対決で、最後のカードを切らざるを得ないほど追い込まれていたのだろう。無理な続投がそうさせている」と述べた。

(2007年9月10日06時00分 スポーツ報知)

713片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:38:11
安倍首相“危険な賭け”!退陣表明「給油継続」の条件付き
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200709/sha2007091000.html

 安倍晋三首相(52)は9日午後、オーストラリア・シドニー市内で会見し、テロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べ、継続できなければ退陣し内閣総辞職する異例の決意を表明した。野党は「同情作戦だ」などと反発。与党内からは「辞めるつもりじゃないか」との声が聞かれた。





 焦りか。ついに“危険な賭け”が飛び出した。

 安倍首相はこの日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪れていたシドニー市内で会見。10日召集の臨時国会で焦点となるテロ特措法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と断言。継続できなければ「(首相の立場に)しがみつくことはない」として政治的責任をとり退陣し、内閣総辞職する考えを表明した。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶるとともに、世論の後押しを得たい狙いとみられる。ただ内閣改造直後に遠藤武彦前農相(68)の辞任で大きくつまずき、ガケっぷちに立たされているだけに、進退言及の背景には首相の焦りもあるようだ。

 会見で首相は、民主党の理解を得るため小沢一郎代表(65)に早期の会談を呼び掛ける意向を示した。しかし小沢氏は給油活動の継続にはあくまで反対する方針。状況によっては首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。

 野党各党は突然の首相発言に反発し、活動延長には連携して反対する構え。民主党の鳩山由紀夫幹事長(60)は「同情を誘う感じだ。小泉純一郎前首相が郵政民営化で決意を示したのをまねたのだろう。本来とっくに辞めるべき人が言っても仕方がない」と批判。社民党の福島瑞穂党首(51)は「参院選敗北後には(進退に)何も言及せず、今になって言い出すのは奇異な感じだ」と述べた。

 与党は活動継続が実現するようテロ特措法に代わる新法の検討を急ぐ構え。だが臨時国会召集直前の発言が国会審議に与える影響への懸念や疑問の声が相次ぎ、自民党幹部からは「『全力を尽くす』とでも言っておけばいいのに」との本音も。

 首相と距離を置く自民党議員は辛らつ。「会見映像を見ていると(首相は)精神的に不安定な感じ。辞めるつもりじゃないか」(津島派関係者)、「自信をなくし弱気になっているのでは」(谷垣派幹部)との見方も。加藤紘一元幹事長(68)は「野党との最初の対決で最後のカードを切らざるを得ないほど追い込まれていたのだろう。無理な続投がそうさせている」と指摘した。


★9日夜、帰国の途に

 安倍首相は9日夜、シドニーでのAPEC首脳会議や各国首脳との会談など一連の日程を終え、政府専用機でシドニー国際空港を出発、帰国の途に就いた。10日午前、羽田空港に到着する予定。


★民主・前原副代表、海自給油に理解

 民主党の前原誠司副代表(45)は9日のフジテレビ「報道2001」で、テロ対策特別措置法の延長問題に関し「テロとの戦いにわが国も参加するのは重要だ。個人的には洋上給油がベストだと思う」と述べ、インド洋で海上自衛隊が米艦船などに行っている給油活動に重ねて理解を示した。

 同党の小沢代表は海自の給油活動の根拠になっている同措置法の延長に反対姿勢を明確にしている。前原氏の発言は代表との温度差をあらためてうかがわせ、今後、与党側の揺さぶり材料になる可能性がある。


◆政治評論家、有馬晴海氏
 「疲れたんだと思う。クビをかけるレベルではない。もしそれほど重大な議論であれば、安倍さんが夏休みを返上してやればいい話で、8月7日に開いた国会を開いたまま通せば良かっただけ。民主党への揺さぶりの意味もあるだろうが、この程度で民主党がどうこうすることではない。これまで大臣の不祥事が出ても辞めるとは言わなかった安倍さんが、(給油活動継続を)大義名分にとらえて(職を賭すと)言っているのでは。組閣すれば大臣の問題が出てくる。政治とカネの問題が相次ぎ、やりきれず疲れたのではないか」

714片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 09:35:14
職責にしがみつかない=テロ対策給油をあきらめて総理大臣を続ける
という意味ではないでしょうか

715片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 09:36:30
給油活動継続できねば退陣 首相「職を賭す」と決意強調
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070909/shs070909004.htm

 【シドニー=船津寛】安倍晋三首相は9日午後、シドニー市内のホテルで記者会見し、インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続問題で、「民主党をはじめ野党の理解を得るため、職を賭して取り組んでいく。職責にしがみつくということはない」と述べた。活動継続に反対する民主党など野党との調整が失敗に終わり、「海自撤退」という事態になれば、責任をとって退陣する考えを示したものだ。

 首相は、日米首脳会談など各国首脳との会談で活動継続への決意を示したことを踏まえ、「国会の状況は厳しいが、(活動継続が)国際的公約となった以上、私には大きな責任がある」と強調した。その上で、「あらゆる努力を行わなければならないと決意した」と不退転の姿勢を示した。

 海自の給油活動の根拠法であるテロ対策特別措置法は11月1日に期限が切れる。民主党など野党各党は同法の延長案に反対しており、政府・与党内では、民主党の意向に配慮した新法を国会提出して成立を図り、活動を継続する案が浮上している。首相も8日の同行記者団との懇談で、「(活動を)どう法的に担保していくかは工夫の余地がある」と述べていた。

 一方、9日の会見では民主党の小沢一郎代表との党首会談について言及し、「なるべく早い段階でお願いしたい」ととの意向を表明、野党側の意見に最大限耳を傾ける姿勢を示した。

 首相はまた、「(米中枢)同時多発テロでは24人の日本人が犠牲になった。このことを忘れてはいけない」と述べた。海自の活動はアフガニスタンにおけるテロ掃討作戦に従事する多国籍軍への支援だが、そのきっかけとなった平成13年9月11日の米中枢同時多発テロでは、日本人も犠牲になっている。「海自撤退はテロリストに対する日本人自身の敗北」との思いを強調することで、活動継続の意義を示し国民の理解を得るねらいもあったようだ。


首相会見要旨

 (日米豪首脳会談で)私は日本としてテロとの戦いを継続する意思について説明した。日米首脳会談でも説明した。国会の状況は大変厳しいが、このように国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。テロとの戦い(として)現在行っている自衛隊の補給活動を継続させるためには、あらゆる努力を行わなければならないと決意している。民主党をはじめ野党の理解を得るために、職を賭して取り組んでいく。

 9・11の同時多発テロで、24人の日本人の尊い命が奪われた。このことを忘れてはならない。テロとの戦いに今、国際社会が連携して取り組んでいる。そのなかで国際貢献を果たしていくことは、私の「主張する外交」の根幹の1つだ。何としてもこの活動は継続しなければならない。自衛隊の補給活動を継続していくための法案をこの国会に提出しなければならない。そして提出をした以上、成立を何とか果たしていかなければならない。民主党はじめ野党の理解をいただくために、私はあらゆる最大限の努力を払わなければならない。そのために全力を尽くしていく、職を賭していくという考えで臨んで、理解を求めていかなければならない。小沢党首との党首会談についても、なるべく早い段階でお願いをしたい。

 私の責任において、職責において、あらゆるすべての力を振り絞っての職責を果たしていかなければならない。私はその職責に、私の職責にしがみつくということはない。

(2007/09/09 21:47)

716片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:00
安倍首相:海自給油活動、国際公約に 継続へ退路断つ 撤退なら、責任論不可避
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/archive/news/2007/09/20070909ddm002010156000c.html

 安倍晋三首相が8日の日米首脳会談と同行記者団への発言で、海上自衛隊のインド洋給油活動継続を「国際公約」と位置づけたのは、臨時国会での法整備に向け自ら退路を断ったことを意味する。対米関係を後ろ盾に、反対する民主党にプレッシャーをかける狙いがあったとみられるが、衆院解散は念頭にないことも強調したことで、自衛隊撤退に追い込まれた場合の政治責任は回避できないとの見方が与野党に広がりつつある。【シドニー川上克己】

 テロ対策特別措置法に基づく給油活動の継続問題は臨時国会の最大焦点で、日米首脳会談で先にこの問題に言及したのは首相の方だった。首相は会談後には「これは対米公約というよりも対外的な公約」と同行記者団に強調。「それだけ私の責任は重たい」とも述べ、給油継続が政権の命運を左右する問題であることを強く示唆した。

 米側は仮に自衛隊が撤退に追い込まれれば「テロとの戦い」への結束の乱れを露呈しかねないと懸念。中曽根康弘元首相は7日の民放番組の収録で、テロ特措法問題について「内閣の死命を制する重大問題。失敗すれば安倍内閣は退陣しなくてはならない」と警告した。

 しかし、給油継続は結局は「民主党頼み」となる。与野党が逆転した参院での常任委員長ポスト配分で、民主党は予算委員会こそ自民党に譲ったが、テロ特措法や首相が踏み込んだ新法案を扱う外交防衛委員会は確保した。参院民主党幹部は「与党が(参院での法案否決後)衆院で3分の2の議席を使って再議決するようなことはさせない」と語り、審議引き延ばしで継続を阻止する構えだ。

 首相は同行記者団に臨時国会での衆院解散を重ねて否定しつつ、野党が参院提出を検討している首相問責決議案も「重いもの」との認識を示した。勝算の見えないテロ特措法問題をあえて政局の「焦点」にしたことは危うい賭けと言えそうだ。

 ◇「新法」にも参院の壁

 安倍晋三首相は同行記者団に給油活動継続に向け、新法案提出を検討していることを認めた。しかし民主党の小沢一郎代表はすでに新法案に否定的な見解を示しているうえ、仮に新法案が成立しても自衛隊派遣に必要な「国会承認」の壁もある。給油活動継続を「国際公約」と位置づけた首相に対し、与党内からも「戦略なき暴走」(自民党国防族)という厳しい意見が出ている。

 首相発言を受け、政府・与党はテロ特措法を単純延長する改正案の提出は見送り、9月下旬までには新法案を臨時国会に提出することになりそうだ。

 しかし、想定されている新法案は海自の給油活動が柱。給油活動を休止してアフガニスタンでの人道支援を行うべきだと主張する民主党との開きは大きい。

 それでも政府・与党が新法案提出にこだわるのは、11月1日にテロ特措法の期限が切れて失効すれば延長法案は事実上の廃案になるが、新法案ならば審議継続が可能になるからだ。新法案が参院で否決されても、衆院で3分の2による再可決で成立させることはできる。だが、この場合も自衛隊派遣に必要な国会承認を参院から得られる見込みはない。【古本陽荘】

717片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:12
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 ◇安倍首相発言・要旨

 <テロ対策特別措置法>(インド洋での海上自衛隊の給油)活動継続が求められている。どういう法的担保にしていくかは工夫の余地がある。給油活動は日本の国際社会における責任だから、何とか果たさなければならない。民主党とできる限り話し合いをしたい。あらゆる可能性を考えていかねばならない。

 今行っている海上での給油活動が海上阻止活動の不可欠な要素になっているから、そこを何とか維持したい。新法を考えるということなら、どういう形にするかを政府・与党でよく考えていかねばならない。(給油活動継続は)対米というよりも対外的な公約で、それだけ私の責任は重たい。すべての力を出し切らなければならない。活動を継続するために総理として全力を傾ける。

 <政治とカネ>(閣僚辞任の基準は)状況によって違う。ご自身の判断もあるが、事務的な処理の単純な間違いだったかどうかも当然、一つの基準だと思う。国会では建設的な議論をしていきたい。

 (政治資金規正法再改正は)できる限り透明性を高める努力を続ける。1円から(の経常経費支出に領収書を添付させる)という議論もあるが、そうしたことも念頭に置きながらやる。

 <衆院解散・総選挙>今、全く考えていない。(給油活動継続の責任が果たせなかった場合も)全く解散は考えていない。(問責決議案が可決されたとしても)考えていない。私は当然、それ(問責決議)は決議として重たいものだと。【シドニー川上克己】

毎日新聞 2007年9月9日 東京朝刊

718片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:40
安倍首相:給油活動継続「職を賭していく」会見で退陣示唆
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070910k0000e010013000c.html

 【シドニー川上克己】安倍晋三首相は9日夕(日本時間同)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪問していたオーストラリア・シドニー市内で記者会見し、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続問題について「野党の理解を得るため職を賭していく。職責にしがみつくということはございません」と明言した。政府が10日召集の臨時国会に提出する活動継続のための法案が成立しなかった場合、政治責任を取り退陣する意向を示したものだ。民主党など野党は給油継続に反対しており、参院で与野党勢力が逆転した同国会で政局は一気に緊迫した様相となった。

 国会の召集を前に首相が重要案件を巡り自らの進退にまで言及することは、極めて異例。会見で首相は給油継続を「国際的な公約」と改めて位置付け、「活動を継続するための法案を国会に提出し、成立を果たさなければならない。そのために職を賭していく考えだ」と述べた。記者団から「職を賭して」の表現について「(給油が継続できなければ)内閣総辞職する覚悟か」と問われ、しばらく考えた後、「私は職責にしがみつくことはございません」と語った。

 また首相は、給油継続に反対している民主党の小沢一郎代表との党首会談について「民主党の理解をいただくため、私はあらゆる最大限の努力を払わなければならない。党首会談もなるべく早い段階でお願いしたい」と述べ、法案提出前の早期会談を呼びかけた。

 首相は8日、記者団に給油活動継続について「対外的な公約で、私の責任は重い」と述べ、新法案提出を検討する考えを表明したばかりだった。民主党の対応が見通せない中、言わば捨て身の賭けに出たものだが、自身の退陣にまで踏み込む発言を行ったことは、政権運営に対する首相の手詰まり感を際立たせた。

 政府・与党は11月1日に期限が切れるテロ特措法を延長する改正案ではなく、民主党の主張も取り入れた新法案を提出する考え。自民党の大島理森国対委員長は9日、NHK討論番組で、新法案の提出について来週末にも結論を出す考えを表明した。ただ、民主党など野党は新法案にも反対の構えだ。

 首相は同日夜(日本時間同)帰国の途に就き、10日早朝、羽田空港に到着した。

 ■安倍晋三首相が9日、記者会見で語った主な内容は次の通り。

 <冒頭発言>日米豪で初の首脳会談を行い、米豪首脳から「テロとの戦い」について日本の貢献に高い評価と謝意が表明された。私からは「テロとの戦い」を継続していく意思を説明した。ブッシュ大統領との日米首脳会談でも説明した。国会は大変厳しい状況だが、国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。自衛隊の補給活動を継続させるためには、あらゆる努力を行わなければならないと決意している。民主党をはじめ野党の理解をいただくために職を賭して取り組んでいく考えだ。

 −−臨時国会ではテロ特措法を延長する改正案を提出するのか、初めから新法を提出するのか。法案提出前に民主党など野党との党首会談を行う用意はあるか。

 ◆自衛隊の補給活動を継続していくための法案を国会に提出し、成立を果たしていかなければならない。提出にあたって野党、特に民主党の理解をいただくために最大限の努力を払わなければならない。そのために職を賭していく考えで臨んで理解を求めていかなければならない。小沢(一郎民主党)代表との党首会談もなるべく早い段階でお願いをしたい。

 −−「職を賭す」と言ったが、(給油活動)継続がかなわなかった場合、内閣総辞職する覚悟か。

 ◆私が申し上げたのは、継続を可能にするためにはあらゆる努力を払わなければいけないということだ。私の責任、職責において、あらゆるすべての力を振り絞っての職責を果たしていかなければならない。(しばし沈黙し、司会が「それでは次は」と次の質問者に振ろうとしたのをさえぎって)当然、私は職責にしがみつくということはない。【シドニー川上克己】

毎日新聞 2007年9月10日 10時04分 (最終更新時間 9月10日 10時29分)

719片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:49:16
「給油できねば総辞職」辞め方模索?戦略?
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070910/20070910-00000006-nnn-pol.html

 安倍首相は訪問先のオーストラリアで現地時間9日、10日からの臨時国会で、焦点となっているテロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動延長について、継続できなければ内閣総辞職する意向を示した。決意の裏には、体裁のいい辞め方を模索しているという本音も垣間見える。

 テロ特措法は11月1日で期限が切れるが、民主党・小沢代表が延長に反対している。安倍首相は会見で、党首会談も呼びかけたが、小沢代表は延長反対の方針を変えない見通しで、このままだと安倍首相は総辞職せざるを得ない状況に追い込まれることになる。

 このことは安倍首相も十分認識しているとみられており、ある自民党議員は「体裁のいい辞め時を探っているのではないか」との見方を示している。また、参議院選挙や人事の責任を取らなかった安倍首相が、突然、辞任を口にしたことに、ある閣僚からは「政治的判断ができなくなったのではないか」という声も上がっている。

 一方で、安倍首相は「民主党の責任で、インド洋の海上自衛隊が撤収せざるを得ない。国際社会の期待に応えられない」として、半ば民主党に責任を転嫁しつつ、外交問題と辞任を交換条件にする戦略に出たとの見方も出てきている。

 いずれにしても安倍首相は、引き続き厳しい国会運営を迫られ、与党内から辞任論がさらに高まることは確実だ。

720片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 11:59:27
首相「職を賭して」発言 与野党から戸惑いと反発
2007年09月10日11時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100080.html

 安倍首相がテロ対策特別措置法の延長問題に「職を賭して取り組む」と語ったことに、政府・与党内には戸惑いが広がっている。海上自衛隊による給油活動の継続について「不退転の決意を示したという以上でも以下でもない」(政府高官)などと火消しをはかる動きが出ているが、「年内総辞職も」という見方が広がることは避けられそうもない。

 ■与党「全力を尽くすということ」

 舛添厚生労働相は「職を賭すというのは総辞職ですから、そういうこともありうる」と述べ、首相は給油活動を継続できなければ総辞職する決意を表明したとの見方を示した。

 これに対して別の政府高官は10日朝、首相発言について記者団に「言葉通りに取ると大変なことになるが、全力を尽くすということを言われた。驚くような話ではない」と指摘した。

 自民党の麻生太郎幹事長は「日本の決意を示されたと受け止めている。政府・与党として、そうした国際世論の期待に応えるよう全力を尽くしたい」と指摘。別の党三役の一人は「(発言前に)党にひと言相談してほしかった」と前置きした上で、「あくまでも決意を述べたのであって、(首相は)総辞職までは考えていない」と語った。

 連立を組む公明党にも首相の真意をいぶかる向きがある。党幹部は「総辞職する、解散するという風におっしゃったとは認識していない」と述べた。

 ■野党「なぜ政局にからめるのか」

 一方、野党の民主党は首相発言に反発、テロ特措法延長に反対する構えを変えていない。輿石東参院議員会長は10日朝の参院議員総会で「一国の総理が政局にかかわる発言をされた。我々民主党に挑戦する宣戦布告だ。総理の暴挙を許すわけにはいかないということで、きっちり戦っていく」と語った。

 鳩山由紀夫幹事長は10日朝、都内で記者団に「国際貢献とは何かを議論したいのに、なぜ政局にからめるのか」と批判。「安倍政権に対し、退陣を求めるような国会にしていく。テロ特の反対の姿勢にも影響はない」と語った。

 共産党の市田忠義書記局長は「国会の意思よりも米国への協力しか頭の中にないのかなとの印象を持つ」と反発。社民党の福島党首は「進退について参院選の敗北後には何も言及せず、今になって急に言い出すのは、まことに奇異な感がする」との談話を発表した。

721片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 12:35:23
安倍首相会見:退陣示唆発言 与党にも当惑と動揺
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070910k0000e010030000c.html

 安倍晋三首相が海上自衛隊のインド洋での給油活動が継続できなければ退陣する意向を表明したことに政府・与党内からは10日、「強い決意が発せられた」(大島理森自民党国対委員長)との評価と裏腹に、「戦略なき暴走だ」(自民党幹部)など当惑と動揺が広がった。野党側は理解を求める首相の呼びかけに応えず、反対を貫く方針だ。

 自民党の麻生太郎幹事長は同日午前、国会内で開かれた両院議員総会で、「首相が新たな決意、覚悟を表明された。一丸となってバックアップし、決意に応えていかねばならない」と訴えた。公明党の漆原良夫国対委員長も「不退転の決意で臨むという姿勢を強調したものだ」と語った。

 しかし、テロ特措法の議論を担当する自民党幹部は「これから国民の理解を得る努力をするのに、結論を先に言うような発言は、正直言って迷惑だ」と語った。自民党の加藤紘一元幹事長は「最初から最後のカードを切ってしまった。潔い発言だが、国会戦略、外交戦略としてはもっとしたたかであってほしい」と批判。公明党幹部は「真意が分からない」と語った。

 一方、野党は安倍首相への退陣要求を強めている。民主党の輿石東参院議員会長は10日午前、国会内であった同党の参院議員総会で「総辞職や解散もあり得るが、安倍首相が首相の椅子にいること自体見逃せない。民主党への宣戦布告だ」と激しく非難した。首相が同党の小沢一郎代表との党首会談を呼びかけたことについても、同党幹部は「何を話し合うのか分からない。『協力してほしい』と言うだけなら、会談する意味がない」と否定的だ。

 共産党の市田忠義書記局長は「何が何でもごり押しするという脅しだ。解散総選挙で信を問うべきだ」と批判した。

毎日新聞 2007年9月10日 10時58分 (最終更新時間 9月10日 12時02分)

722片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 12:39:57
首相退陣発言 与党に冷静な見方の一方、懸念の声も
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070910/skk070910000.htm

 与党は10日、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動の継続が不可能になった場合、退陣する考えを示したことについて、幹部の多くは「今国会に臨む決意を表明した」(自民党幹部)などと冷静な受け止め方を示している。ただ、「ねじれ国会」の本格論戦が始まる直前だけに、国会審議への影響を懸念する声もあがっている。

 自民党の大島理森国対委員長は10日午前の正副国対委員長会議で、首相の発言について「テロ対策特別措置法について『法案は何としても通してほしい』との意志を示した。野党に理解を求め、国民にも重要性を示した」と述べた。

 一方、公明党の漆原良夫国対委員長は10日午前、「一般論として不退転の決意で法案を通してしていくという強い決意が示されたと受け止める。テロ特措法が通らない場合には総辞職する、解散するとおっしゃったとは認識はしていない」と述べた。公明党は退陣による混乱や早期の衆院解散・総選挙に強い懸念をもっており、首相発言の沈静化をはかるねらいがあるとみられる。

 ただ、与党内には「民主党がさらに反発を強め、継続させないようあらゆる手を使ってくるのではないか」(与党中堅)などの見方も出ている。

(2007/09/10 11:48)

民主党、首相の退陣言及で攻勢強める
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070910/shs070910000.htm

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は10日午前、都内で記者団に対し、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動が継続できない場合は退陣する意向を示したことについて「首相に退陣を求めていく国会にしなければならない。自民党の中でさえ(参院選大敗で)『死に体』といわれている人が、『死にます』と言っても逆効果だ。(民主党の)反対の姿勢に影響が出るわけがない」と強調した。

 また、輿石東参院議員会長は、参院議員総会で「(首相発言は)民主党への宣戦布告だ。テロ特措法を焦点にして、これをつぶしたのは民主党だとやって、会期延長で新法という戦術に出てくるかもしれない。そんな動きを許すわけにはいかない」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

723片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 13:37:13
内閣総辞職発言 与党幹部は火消しに躍起
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070910/20070910-00000027-nnn-pol.html

 安倍首相は9日、11月1日に期限を迎えるインド洋での自衛隊の給油活動について、延長できなければ責任を取って内閣総辞職する考えを示した。安倍首相の責任発言について、与党の幹部らは10日朝、口々に「自衛隊の活動延長に対する並々ならぬ決意の表れだ」と説明、火消しに躍起になっている。

 舛添厚労相は「それだけの決意でやると。これはこれで重大な決意ですから、内閣一体としてテロ対策特別措置法を通すということを頑張らないといけないですね」と述べた。

 しかし、民主党・小沢代表は延長のための法改正に反対で、この方針は変わらない見通し。民主党・鳩山幹事長は「死に体内閣の首相が職を賭(と)すというのはどういうことかと、自民党内でも戸惑いがあるだろう」と述べた。

 共産党・穀田国対委員長も「国民の気分が読めていない。国民の意見をしっかり突き付けて退陣に追い込みたい」と話した。

 テロ特措法が参議院で否決され、衆議院で再び可決されるか新たな法律が制定されれば、自衛隊がいったん撤収したとしても、活動を再開することは可能。しかし、それは非常に難しい状況で、今のままだと安倍首相は総辞職せざるを得ない状況に追い込まれることになり、安倍首相もこの状況を十分認識しているとみられている。国会運営も非常に厳しい状況で、与党内からは「これ以上、首相を続けられないと判断して、体裁のいい辞め時を探っているのではないか」という見方が出ている。

 安倍首相は10日午後に所信表明演説を行い、参議院選挙で敗北したことへの反省をアピールし、「改革の痛み」への配慮などを訴える方針。外交問題で退路を断った形だが、自民党のある中堅議員は「与党が引き締まるどころか、ますます求心力を失う」と厳しい見方を示している。

724片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 13:37:49
「職を賭して」発言、国会運営へ影響は
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070910/20070910-00000016-jnn-pol.html

 シドニーで飛び出した「職を賭(と)して取り組む」という安倍総理の発言ですが、今後の国会運営にどう影響するんでしょうか。

 安倍総理が、テロ特措法が延長できない場合、退陣する可能性に触れたことで、臨時国会は一気に緊迫した中での初日を迎えることになりました。

 「民主党をはじめ、野党の皆さまのご理解を頂くために職を賭して取り組んでいく考えです。私の職責にしがみつくということはございません」(安倍首相、シドニー・9日)

 安倍総理は9日、インド洋での自衛隊の給油活動を継続させることができなかった場合について「職責にしがみつくことはない」と明言、内閣総辞職の可能性に初めて言及しました。

 「国対と致しましては、総理のご発言は、総理は今国会に臨む決意を示されたものと考えています」(自民党 小坂憲次 国対副委員長)

 「テロ特措法にかける総理の熱意を示されたものだと思っています」(公明党 漆原良夫 国対委員長)

 与党内では、このように、表向きは総理の不退転の決意の表れと受け取っています。しかし、実際は「正直言って驚いた」「美しい国と一緒で精神論を強調しただけではないか」などと、総理の真意を測りかねているというのが実情です。

 一方、野党側は、総理の発言に早速、反発しています。

 「(安倍首相の発言は)大変けしからん発言だと思います。なぜならば、もはや安倍総理が総理の席にいること自体、参議院選挙で民意が問われているわけであります。テロ特措法だけに限った話ではない」(民主党 輿石 東 参院議員会長)

 「野党に対して職を賭すると、これだけの覚悟があるのだと、一種、脅しのように使っていることにも、総理は卑怯だと私は考えています。安倍総理が政治生命を賭けようが賭けまいが、テロ特措法の問題点はまったく変わりがありません」(社民党 福島みずほ党首)

 野党側は、各党ともテロ特措法の延長に反対し、対決姿勢をあらわにしています。また、民主党の幹部は、国会開会前日の総理の発言に「本当に辞めたくなったのではないか」とも述べ、安倍総理の進退にだけ注目が集まることに懸念を示しました。いずれにせよ、臨時国会は、状況次第では総辞職などの波乱含みの中、スタートすることになりました。(10日11:31)

725片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 20:01:50
安倍首相、演説一部を読み飛ばし 「お疲れ」同情の声も
2007年09月10日19時33分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100239.html

 安倍首相が10日の参院本会議で、所信表明演説の一部分を読み飛ばすハプニングがあった。「逆転国会」の冒頭から首相がミソをつけた形だが、党内からは「総理も生身の人間。お疲れなのでしょう」(参院幹部)と気遣う声が出ている。

 首相が読み飛ばしたのは、来年7月に開かれる「北海道洞爺湖サミット」で、日本の意欲を述べようとした演説案の2行分。「引き続き、リーダーシップを発揮していく」との言葉が用意されていた。環境問題は首相の思い入れが強い政策課題で、政府側は発言の訂正を参院側に申し入れた。

 参院事務局によると、72年10月の臨時国会で、故田中元首相が所信表明の演説案にあった原稿1枚分を読み落とし、後日の本会議で陳謝して補足した例があるという。

726片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 20:04:18
経団連会長:安倍首相の「職を賭して」発言を評価
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kaigai/news/20070911k0000m020063000c.html

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は10日の定例会見で、安倍首相が海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続問題について「職を賭していく」などと発言したことに対して、「強い決意表明だと受け止めている」と評価した。そのうえで、「(給油活動の継続は)国際信用にかかわること。国際平和を守る一員として、政争の具にすべきでないと思っている」とも述べ、民主党など野党の動きをけん制した。【内山勢】

毎日新聞 2007年9月10日 19時21分

727片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 22:46:50
所信表明演説で読み飛ばし、野党席のヤジにも気づかず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070910ia21.htm

 安倍首相は10日の参院本会議で行った所信表明演説で、原稿に盛り込まれていた、来年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に関する部分を読み飛ばした。

 原稿では、北海道洞爺湖サミットについて、地球温暖化対策を前進させるために「引き続きリーダーシップを発揮していく」と決意を強調していた。野党席からは「サミットを飛ばしているぞ」とヤジが飛んだが、首相は気づかないまま演説を終えた。

 本会議会議後、与謝野官房長官が西岡武夫議院運営委員長に「単純なミス」と釈明したが、読み飛ばした部分は議事録に残らないため、西岡氏は読み直しなどを提案したという。

 参院事務局によると、参院本会議では過去に鈴木、田中両元首相が、所信表明演説の原稿を読み飛ばした例があるという。

(2007年9月10日21時19分 読売新聞)

728片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 23:14:49
臨時国会:所信表明演説 「安倍カラー」影を潜める
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070911k0000m010136000c.html

 安倍晋三首相の10日の所信表明演説は、まるで自らの反省文のようだった。目立ったのは参院選惨敗の反省と続投への釈明。「安倍カラー」は影を潜め、個別政策でも海上自衛隊の給油活動継続に理解を求めたほかは目玉がなかった。9日には、給油活動継続の法整備に失敗した場合は「退陣」する意向まで示したものの、力強さに欠け政権の停滞感が際立った。

 冒頭、首相は参院選の結果を受け「退陣すべきとの意見もあることは十分承知している」と述べた。首相周辺は「冒頭におわびを入れるなんて前代未聞」と話すが、実は「首相が一番こだわった」(政府筋)という。

 だが、低姿勢で民主党の議員席にたびたび目をやりながら「野党の皆様とも建設的な議論を深める」と呼びかける首相に、野党から「あなたじゃできない」「辞めてから始めろ」と激しいヤジが飛んだ。衆院に続く参院での演説では、来年7月の北海道洞爺湖サミットのくだりを読み飛ばすハプニングもあった。

 選挙に負けたのに、なぜ続投するのか。首相はこの疑問に「戦後レジームからの脱却」という「改革」実行のためと答えた。しかし、皮肉にも参院選惨敗でその「改革」路線は大きく修正を迫られている。

 昨年の所信表明では「美しい国」を連呼し、人口減少社会にあってもイノベーション(技術革新)とオープン(市場などの開放)による経済成長を目指すという「新経済成長戦略」を訴えたが、今回はそうした強気の姿勢はなかった。売り物だった新経済成長戦略は表現を弱めたうえで後半に回され、代わって強調されたのが格差是正や地方配慮だった。

 消費税増税を含む税制の抜本改革も「本年秋以降本格的な議論を」と述べるにとどめ、「07年度をめど」としていた結論時期は先送り。最重視していた「集団的自衛権行使の研究」も消えた。理念、経済・財政政策、安全保障政策のいずれでも「安倍カラー」がほぼ消滅した内容だった。

 こうした演説に、首相に批判的な自民党谷垣派幹部は「これで一つでも政策が実現できるのか」と皮肉混じりに指摘。首相に近い議員も「ここまで安倍カラーをなくして、何のために続投したのか」と不満を漏らした。一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「反省と言いながら、政策の基本的な方向は間違っていないと言っている。国民に、一体何を考えているんだという気持ちにさせると思う」と批判した。【佐藤千矢子】

 ◆田中秀征・元経済企画庁長官の話 所信表明に強い関心があったが、前日のシドニーでの「退陣表明」のような首相の発言で吹き飛んだ。これで内閣総辞職への流れが日増しに加速し、止めがたいものになるからだ。

 演説は短く総花的だが、「改革の影の部分に光を当てる」と参院選の惨敗を踏まえて軌道修正する一方、「ばらまきや護送船団といわれたかつての政治手法に回帰することは絶対に許されません」と改めて改革への熱意も示した。憲法改正や「美しい国」も大きく後退し、退陣を示唆する発言さえなければ一定の評価を得た演説であった。

 しかし、(インド洋での)給油継続に職を賭して取り組むという発言は、すべての演説内容を無に帰してしまった。政治判断が未熟と言われても仕方がない。

 ◆竹中平蔵・慶応大グローバルセキュリティ研究所長の話 これまでは各省庁の意見をみな取り入れて演説が長かったが、今回は短く、自分の言葉で明瞭(めいりょう)に述べていた。ただ、参院第1党の民主党に対し、もっと強く政策協議を呼びかけるべきだった。

 「改革を止めない」と明確に打ち出したことは良かったが、「改革の影に光をあてる」というのはおかしい。「影」の原因は改革ではなく、グローバリゼーション化だからだ。影をなくすにはさらなる改革が必要だが、そこを打ち出せなかった。このため「地方への配慮」などとして公共事業の増加など歳出圧力が強まることが予想される。

 「どうしても改革しなければならないから続投する」との決意は評価するので、改革を実行してほしい。

毎日新聞 2007年9月10日 22時50分 (最終更新時間 9月10日 22時59分)

729片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 00:06:49
「支持者離れる恐れ」県関係議員
2007/09/10  兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000611946.shtml

 与野党の勢力が衆参で逆転した「ねじれ国会」が開会した十日、国会運営の最前線に立つ兵庫県関係議員らも、手探りの政治情勢に緊張感を高めている。

 テロ特措法に絡む安倍首相の“内閣総辞職”発言に自民各議員の受け止めはさまざまだ。安倍首相の出身派閥・町村派に所属する木挽司衆院議員(兵庫6区)は「なぜいまなのか。逆風の中で続投を決意した首相を支えようとしている人たちの気持ちも離れていく」と憤り「解散・総選挙が早まる可能性もあり、国民のための政策論争でなく政局オンリーの国会になってしまう」と危ぶむ。

 関芳弘衆院議員(兵庫3区)は「特措法は必ず通るという見通しのもと、民主党の挑発に対する一種のポーズでは」と冷静に受け止めつつ「真意はどうあれ、辞めてもいいと受け取られる発言は軽率すぎる」と話した。

 国土交通大臣政務官に就いた谷公一衆院議員(兵庫5区)は「それぐらいの決意で臨まなければ活路は見いだせない。内閣の一員として首相を支えていく」と話した。

 テロ特措法の延長問題を議論する衆院イラク復興支援特別委員会で理事を務める公明の赤松正雄衆院議員(比例近畿)は、首相が退路を断ったことについて「総理の覚悟の現れだ」と気を引き締めた。また、同党の赤羽一嘉衆院議員(兵庫2区)は、「被災者生活再建支援法の改正など、国民のために成立させなければならない法案が山積している。政局で混乱させてはならない」と野党をけん制した。

 一方、民主の辻泰弘参院議員(兵庫選挙区)は「首相の発言は、あきらめの境地からだろう。参院選で国民から見放されたのに、トップの座にしがみついたツケは必ず出てくる」。

 山口壮衆院議員(比例近畿)は、テロ特措法の延長問題を担当する同党「次の内閣」防衛副大臣に就任。「日本ができることは何かという本質の議論を仕掛けたい」と話した。

730片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 07:08:26
安倍首相ヘロヘロ 小泉チルドレンからもダメ出し連発
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070911-OHT1T00013.htm

 第168臨時国会が10日、召集され、安倍晋三首相(52)は初日から矢面に立たされた。自民党代議士会では平沼赳夫元経産相の復党問題への対応を川条志嘉衆院議員ら小泉チルドレンから「小泉改革の否定」「参院選敗北を反省しているのか」などと言われ放題。「職を賭(と)す」と進退をかけた発言から一夜明けたが、野党の本格攻勢を前に当選1回の新人議員にまでダメ出しされ、安倍首相は青息吐息の状態だ。

 衆院本会議前の代議士会。2005年の衆院選で当選した「小泉チルドレン」の一人、中川泰宏氏が口火を切った。「執行部が無条件で(復党を)お願いし、さらに平沼氏が(落選組復党の)条件を出すのは小泉改革の否定だ。国民はアホじゃない」とがなり声でかみついた。

 壇上の真横で押し黙って聞き入る安倍首相。場内では「やめとけよ〜」などと新人議員の直言にヤジが飛んだが、チルドレン仲間の川条志嘉氏(37)と小野次郎氏(54)も続いた。

 川条氏は、なぜか夕刊紙を手に「参院選敗北の原因は、造反議員の復党だと総括報告書にも明記されている」と具体的材料をあげて肉薄。小野氏も「総括報告書を踏まえた対応をお願いしたい」とクギを刺して締めた。チルドレン以外の議員からの発言はなかった。

 執行部を代表して麻生太郎幹事長が「県連などの意見を参考にして対応する」と述べて場を収めたが、顔はこわばったまま。言われっ放しの安倍首相は、ぼうぜん自失といった表情だった。

 参院選敗北直後の代議士会でも、ベテラン議員から辞任要求を突き付けられたが、今回は当選1回の新人からも。党内での求心力低下は顕著だ。

 一方でこの日、テロ特措法の延長をめぐる安倍首相の「職を賭す」「職責にしがみつくことはない」発言について、党内の「反安倍」勢力から批判の声があがった。「最初から最後のカードを切るのもどうか。党幹部にも相談せずに、お一人で決断したようだ」(加藤紘一元幹事長)、「憲法や外交もいいけど、弱者を守る政策で職を賭していただきたい」(後藤田正純氏)。

 この日の所信表明では、キャッチフレーズが鳴りを潜めた。昨年9月の演説と比べ「美しい国」は8回から1回に、「再チャレンジ」は5回からゼロに激減。「一番大切な締めくくりのところで(美しい国は)使った。気持ちを込めて述べたつもり」と語った安倍首相。進退発言については「言葉通り、受け止めてほしい」とだけ述べた。

(2007年9月11日06時00分 スポーツ報知)

731片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 08:37:23
安倍首相:給油継続に「職を賭す」発言、事前に準備
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070911k0000m010145000c.html

衆院本会議で所信表明演説をする安倍晋三首相=国会内で10日午後2時21分、川田雅浩撮影 海上自衛隊の給油活動が継続できなければ退陣するという安倍晋三首相の「職を賭す」発言は、とっさに出たものではなく事前に用意したものだった。首相周辺が10日明かした。だが、首相が自ら内閣総辞職の可能性に言及したことで与党内には動揺が広がっており、政府・自民党幹部は火消しに追われている。

 「職を賭す」は9日の記者会見(シドニー)で口にした。与謝野馨官房長官は首相発言後、周辺に「日本語にはいろんな表現がある。事は重大だということを言っただけにすぎない」と話し、自民党の麻生太郎幹事長が「あたふたするな。給油継続したいという首相の気持ちの表れだ」と側近を叱責(しっせき)する場面もあった。

 内閣改造直後、遠藤武彦前農相の辞任などで大きな打撃を受けて以来、首相の気力の衰えが目立つとの指摘が党内から出ている。首相と距離を置く閣僚経験者は「ようやく首相は退陣を覚悟したか。先が見えてきた」と漏らし、安倍政権の命脈は尽きたとの見方を鮮明にした。

 時の首相が「総辞職」を想起させる発言をすれば、政権は一気に坂道を転げ落ちるというのが政界の常。同党の青木幹雄前参院議員会長は「外遊先での発言は慎重に行うもの。国会での答弁が大変になる」と発言の意図をいぶかしんだ。

 首相は10日夜、記者団から発言の真意を聞かれ「日米首脳会談などを通して給油活動を継続する意思を表明した。そのことを踏まえて申し上げた」と答えた。そこには、活動継続ができず、日米関係を悪化させた首相という「烙印(らくいん)」を押されることだけは回避したいとの思いもにじむ。しかし、捨て身の延命策が、自らを追い込むやいばと化しかねない。【中川佳昭】

毎日新聞 2007年9月11日 3時00分

732片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 10:47:09
祖父譲りの安倍首相、安保譲らず
9月11日10時36分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000907-san-pol

 安倍晋三首相は9日、外遊先のシドニーでテロ対策特別措置法の延長に「職を賭していく」と述べ、自ら退路を断った。10日召集の臨時国会は衝撃の幕開けとなり、野党は「政権交代に向けた戦時体制国会だ」(山岡賢次民主党国対委員長)と対決色を鮮明にさせた。首相は衆参の与野党勢力が逆転した「ねじれ国会」をどう動かそうとしているのか。そして首相発言の真意はどこにあるのか−。
 9日の内外記者会見での首相発言は、官邸スタッフにも「寝耳に水」だった。発言に驚いた司会役の長谷川栄一内閣広報官が「それでは次に…」と遮ったが、首相は「私は職責にしがみつくことはない」と言葉を続けた。首相秘書官らは「狙いすました発言だったのか…」と顔を見合わせたという。
 首相はシドニー到着直後から発言のタイミングを狙っていた節がある。
 8日朝の日米豪3カ国の首脳・外相朝食会。首相は日米豪の関係強化の重要性やテロ対策の意義を切々と説き、ほぼ「独演会」にしてしまった。安倍政権が崩壊すると国際社会にどれほど影響を与えるかを米豪首脳に印象づけることが狙いだったようだ。
 午後の同行記者団との内政懇で海上自衛隊のインド洋での活動を「対米というより対外公約だ」と踏み込んだのも、内外記者会見を前にマスコミや与野党の反応を瀬踏みすることが目的だったという。
 首相がここまでテロ特措法の延長にこだわるのは、テロ対策活動が日米同盟の真価を問うだけでなく、中東−日本間のシーレーン確保は日本経済の生命線だと考えているからだ。首相は参院選直前にも「安全保障は絶対に政争の具にさせない。野党がそれを仕掛けるならば妥協せず正面から受け止める。それができないならば政権を担う意味がない」と周囲に言い切ったという。
 内閣改造後、首相は執務室にこもりがちとなり、遠藤武彦前農水相の辞任騒ぎや他の閣僚の不祥事対応は与謝野馨官房長官らに任せっきりだった。「もはや政権を維持する気力がなえたのでは…」との声も出たが、実際は誰とも相談せず、「テロ特措法をどうするか」の一点に知恵を絞っていたのだ。

 首相発言を受け、与党内には「自ら政局を招くようなものだ」(公明党幹部)などの不満も渦巻く。だが、中川昭一前政調会長は「やはり首相は故岸信介元首相の血を引いているな」と納得の表情。麻生太郎幹事長も「岸氏の孫らしいよい判断だ。これで小沢氏もしんどいだろう」と周囲に漏らした。
 岸氏は晩年の「岸信介証言録」(毎日新聞社)でも「首相が最重視するのはいうまでもなく安全保障だ」「国益に身を挺(てい)して守る能力がなければ、いくら善人でも首相としてはダメだ」と断じている。その薫陶を受けた首相が、民主党に「政権を奪いたいなら安全保障を正面から論ぜよ」と突きつけたのは、当然の帰結だというわけだ。
 10日の衆院本会議での首相の所信表明演説。激しいヤジが飛び交う中、小泉純一郎前首相は最後列で眠るように聞いていたが、「テロとの戦い」のくだりにさしかかるとふと頭を上げ、何度も首を縦に振った。「その姿勢でいいんだ」というサインだったのだろうか。(石橋文登)

733片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 19:51:44
安倍首相、風邪で“早退”
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070911/shs070911010.htm

 「ちょっと風邪をひきました」。安倍晋三首相は11日、報道各社のインタビューを1時間繰り上げるなど日程を短縮、夕方には早々と首相公邸に戻った。

 首相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が行われたオーストラリア・シドニーから10日早朝に帰国。その数時間後には臨時閣議や臨時国会での所信表明演説など過密な日程が続き、「相当疲れている」(政府筋)という。

 もっとも、首相は「体調が悪いようだが」との記者団の質問に、「大丈夫ですよ」と答え、風邪が軽いことを強調した。

(2007/09/11 19:20)

734片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 08:48:52
臨時国会召集/退路断つも与党から批判
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0910.html

 参院の「与野党逆転」下で初の本格論戦となる臨時国会が安倍晋三首相の所信表明で十日、幕を開けた。首相は召集前日、外遊先で、焦点であるインド洋での自衛隊による給油活動が継続出来なければ退陣する意向を表明。退路を断って「ねじれ」を突破する構えだが、与党内からも批判が噴出。政権発足以来、最大の賭けに出た首相の決意は“上滑り気味”で、苦境は深まる気配だ。

 ▽おかゆ

 給油継続を「対外公約」とするとともに退陣も辞さない公約実現への強い決意を示すことで、国内外の世論の関心をこの問題に集め、米国をはじめとする“国際世論”の力で民主党に現実的な対応を迫る―。

 シドニーでの首相の「職を賭す」発言は政府、与党内で「ボールを民主党に投げ返そうとした」ものと解釈されているが、あまりの唐突さに政府内でも戸惑いが広がった。「町村信孝外相らへの事前の連絡はなかった」(首相に近い議員)という。

 さらにまことしやかにささやかれているのが体調不良から来る「破れかぶれ」発言ではないかという見方だ。首相周辺も「遠藤武彦前農相辞任後から首相の精神的、身体的疲労はピークに達している。食事も一時はおかゆだった」と証言する。足元の町村派からも「首相は政権運営に弱気になっている。言葉通り辞めると思う」(幹部)との観測が出る始末だ。

 政権浮揚を目指した内閣改造も、わずか一週間の前農相辞任で、水を差された上、他の閣僚の「政治とカネ」問題が続出。展望が開けない実情がこうした見方に現実味を与えている。

 ▽墓穴再び

 「首相の大変な決意の表れ」(大島理森自民党国対委員長)という前向きな受け止めが、自民党執行部の“公式見解”だが、与党内には「何をやってもタイミングがずれる」(自民党幹部)と批判、疑問がうずまいた。

 公明党幹部は「参院選で『私を選ぶか小沢一郎民主党代表を選ぶか』と言って墓穴を掘ったのと同じではないか」と酷評した。逆風のまま、万が一にでも衆院解散に至れば、「下野もあり得る」との警戒も拡大。「国民の生活に結び付くもので職を賭した方がいい」(後藤田正純元内閣府政務官)と公然と首相を批判する声も出た。

 所信表明のため参院本会議場に入った首相を迎える与党席からの拍手はまばら。与党内の雰囲気を如実に現していた。

 ▽風林火山

 「多少修正すればいいなんてことはやめよう。もともと理念、哲学が違う。(与野党)協議機関を設けるなんてだめだ」

 民主党の小沢代表は同日午前、給油活動継続に反対姿勢を貫くよう鳩山由紀夫幹事長に指示した。

 「政府側は最初から政局に持ち込んで、(国会開会を遅らせて問題を)一カ月間放置していた。責任を民主党に押し付ける巧妙な作戦だ」(山岡賢次国対委員長)というのが民主党の大方の見方だ。このため早期の党首会談を呼び掛けた首相提案にも「しっかりと議論してからの話だ」(党幹部)と慎重な姿勢だ。

 民主党参院幹部は「最初は、しずかなること林のごとく、首相の対応を見守る。だが給油活動継続で首相が筋違いの行動に出るなら、首相問責決議案も選択肢に火のように責め立てる。『風林火山戦法』だ」と対決姿勢をむき出しにした。

735片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:26:23
安倍首相辞任:緊急会見で話した内容の全文掲載
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e010086000c.html

 安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、辞意を表明した。安倍首相は会見の中で、民主党の小沢一郎代表に党首会談を断られたことが辞意を固めたきっかけのひとつであることを明らかにした。安倍首相が話した内容は、以下の通り。

 ◇ ◇ ◇

 本日、総理の職を辞するべきと決意をいたしました。

 7月の29日、参議院の選挙が、結果が出たわけですが、大変厳しい結果でございました。しかし厳しい結果を受けて、この改革を止めてはならない、また戦後レジームからの脱却、その方向性を変えてはならないとの決意で続投を決意をしたわけであります。今日まで全力で取り組んできたところであります。

 そしてまた先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動を、そして高い評価をされているこの活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続をしていかなければならないと、このように申しあげました。国際社会への貢献、これは私が申し上げている、主張する外交の中核でございます。この政策は何としてもやり遂げていく責任が私にはある、この思いの中で、私は、中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していく、というお話をいたしました。そして、私は、職に決してしがみつくものでもない、と申し上げたわけであります。そしてそのためには、あらゆる努力をしなければいけない。環境づくりについても、努力をしなければいけない、一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力すべきだと考えてまいりました。

 本日、小沢党首に党首会談を申し入れ、私の率直な思いと考えを伝えようと。残念ながら、党首会談については実質的に断られてしまったわけであります。先般、小沢代表は民意を受けていないと、このような批判もしたわけでございますが、大変残念でございました。今後、このテロとの戦いを継続させる上において、私はどうすべきか、むしろこれは局面を転換しなければならない。新たな総理のもとで、テロとの戦いを継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。きたる国連総会にも、新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。

 また、改革を進めていく、その決意で続投し、そして内閣改造を行ったわけでございますが、今の状況でなかなか、国民の支持、信頼の上において力強く政策を前に進めていくことは困難な状況であると。ここは自らがけじめをつけることによって、局面を打開をしなければいけない。そう判断するに至ったわけでございます。

 先ほど、党の五役に対しまして私の考え、決意をお伝えをいたしました。そしてこのうえは、政治の空白を生まないように、なるべく早く次の総裁を決めてもらいたい、本日からその作業に入ってもらいたいと指示をいたしました。私としましても、私自身の決断が先に伸びることによってですね、今国会において、困難が大きくなると。その判断から、決断はなるべく早く行わなければならないと、そう判断したところでございます。

 私からは以上であります。

毎日新聞 2007年9月12日 14時33分 (最終更新時間 9月12日 15時22分)

736片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:27:54
安倍首相辞任:国民の信頼得られなかった……一問一答全文
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e010096000c.html

 安倍晋三首相が12日、首相官邸で行った記者会見の一問一答は以下の通り。

 −−参院選直後ではなく、なぜ今、辞任を決断したのか。

 参院選は厳しい結果でありました。そこで反省すべきはしながら、今進めている改革を止めてはならないと思い、私が進めている国づくりは止めてはならないと思い、所信を述べさせて頂きました。しかし、テロとの戦いを継続してくことは極めて重要なことであり、それは私の約束でもありますし、国際公約でもあります。それを果たしていくためには、むしろ私が職を辞することによって、局面を転換した方が、その方がむしろいいだろうと判断致しました。

 −−辞めることで、どのような自衛隊活動につながるのか。

 私がなんとしても改革を進めなくてはいけないとの思いで全力を尽くしてまいりましたが、残念ながら私が総理であることによって、野党党首との話し合いも難しい状況が生まれています。そして、党において、今の状況においては新しいエネルギーを生み出して、そのエネルギーで状況を打開し、新しいリーダーの下で状況を打開し、新法を新しいリーダーの下で推し進めていくことの方がいいのではないかと考えました。

 −−公約を途中で投げ出すのは無責任では。

 もちろん、私はそのために全力を尽くさなければいけないと考えておりました。しかし、むしろ公約を果たしていくうえで、どういう環境を作ることが必要かと考えたとき、私が職を辞することでその環境ができるのではないか。私が職に就いていることで、成立することにマイナスになると考えました。

 −−後継の総裁についてはどう考えているか。

 今日はまだ、そうした決断をしたばかりでございます。まだ、日程的なものを決めているわけではございませんが、なるべく早い段階で、後継の総裁を決めてもらいたいと思っています。後継の総裁については、私がとやかく申し上げることは適切ではないと思いますが、いずれにしても新しいリーダーとして与党を率いて、力強く政策を前に進めていっていただきたいと思います。

737片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:28:38
 −−総理の辞任で、戦後レジームからの脱却などの政策が停滞してしまうとは考えなかったのか。

 続投するに当たって、新しい国づくりを進めていかなければいけない。その中には、戦後の原点にさかのぼって見直しをしてという、戦後レジームからの脱却も果たしていかなければいけないという思いでございます。今まで、教育基本法の改正や、公務員制度の改革等々の、いわば戦後の出来上がった仕組みを変えていく、そういう挑戦をしてまいりましたし、成果も上げてきたと思います。しかし、現在の状況においては、新たな局面の打開を図って、新たなエネルギーで前に進めていかなければ、そうした政策の実践も難しいという状況であろうと判断しましたが、その方向で是非、進んでいってもらいたいと思います。

 −−辞任の理由についてテロとの戦いを第一に挙げたが、総理の職責は外交面ではなく、国民生活を背負っている面がある。そういう状況で、月曜日(10日)に続投を決意する所信表明をして、各党の質問を受ける直前に総理の職を辞するのは、国民から見ると逃げていると思われても仕方ないのでは。どのように責任をお考えか。

 総理の職責は大変、重たいものがあると考えています。そして私も所信において思うところを述べたこところであります。しかし、述べたことを実行していく責任が私にはあるわけではございますが、なかなか困難な状況です。この中において、それを果たしていくことが出来ないのであれば、それは政治的な困難を最小限にする、という観点からなるべく早く判断すべきだという決断に至りました。

 −−政策を実行するのに非常に困難な状況になったというが、困難な状況に陥ってしまった原因などについて、どう分析しているか。そこに至らしめた自らの責任について、反省点など伺いたい。

 もちろん、反省点は多々ございます。前の内閣、また新しい内閣においてですね、安倍内閣として国民の信頼を得ることが出来なかった。これは私の責任であろうと思います。それを原動力に政策を前に進めていくということが残念ながら出来なかったということです。

 −−党首会談を理由に挙げたが、今後国会の流れの中で、党首会談が出来るという見通しはなかったのか。また、党首が代われば党首会談が出来るという見通しなのか。

 私が民意を受けていないということが理由の一つとして挙がっているわけでございます。この選挙結果は、やはり大きなものがございます。もちろん、そのうえに立って決意をしたわけでございますが、新しい自民党のリーダーとの間においてですね、率直な党首同士の話し合いがなされると、私はそのように期待しています。

 −−総理の強調するテロとの戦いを継続するためには衆議院の再議決をもってすれば党首会談がなくても突破できたという見立てが我々の間では主流だと思うが、それでも党首会談が出来ないとなると、多くの支持があって総理になったのに、説明としては不十分ではないか。本当の心境、あるいは何がこの決断に至ったのかを、総理として最後にぜひ、伺いたい。

 私は、いわばこのテロとの戦いにおいては、中断されてはならないと考えて、先般シドニーで職を賭すという話をしたわけでございます。新法で継続を図っていくという考え方もあるわけでございますが、日程的な関係で、新法ですと、一時的に中断という可能性は高いわけでございまして、そうであるならば、事実上そういう状況が出てくるわけでございまして、そう判断せざるを得ないと考えました。そこで、その時に判断するよりも、むしろ今、判断した方が、党が新たにスタートするうえにおいては、むしろその方がいいだろうと。国民のみなさまに対しましてもですね、混乱を招かないうえにおいては、なるべく早い判断の方が良かったと、決断がいいだろうというふうに判断いたしました。

毎日新聞 2007年9月12日 15時10分

738片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:29:04
安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e040078000c.html

 突然辞意を表明した安倍首相については、「週刊現代」が首相自身の政治団体を利用した「脱税疑惑」を追及する取材を進めていた。

 同編集部によると、安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという。晋太郎氏は91年5月に死亡し、遺産総額は25億円に上るとされていた。編集部は安倍首相サイドに質問状を送付し、12日午後2時が回答期限としており、15日発売号で掲載する予定だったという。

毎日新聞 2007年9月12日 15時00分

739片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:30:12
安倍首相:辞任を表明 「政策の実施困難」と代表質問直前に−−緊急会見
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070912dde001010029000c.html

 安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、「本日、総理の職を辞するべきと決意した。局面を転換して、新たな首相のもとでテロとの戦いの継続を目指すべきだ」と述べ、辞任の意向を表明した。首相は参院選惨敗後、内閣改造による政権立て直しを図っていたが、臨時国会でテロ対策特措法の延長問題の展望が開けないうえ、「政治とカネ」の問題をめぐり激しい攻勢にさらされることが確実なことなどから、政権の維持は困難と判断したとみられる。政権が昨年9月に発足して以来1年をたたずに辞任に追い込まれたことで、後継総裁問題は混迷が予想される。

 安倍首相は記者会見で、辞任を決意した理由について「(参院選後も)改革を進めていくとの決意で続投し、内閣改造を行ったが、今の状況ではなかなか国民に支持、信頼され、力強く政策を前に進めていくことはできない。ここは自らがけじめをつけることで局面を打開しなければならないと判断した」と説明。

 また「私がいることによって、残念ながらマイナスになっている。私が首相であることで野党党首との会談もできない状況が生まれている」と語った。さらに「なるべく早く、本日から次の自民党総裁を決めてほしい」と述べた。

 首相は12日、自民党の麻生太郎幹事長、大島理森国対委員長らに電話、「代表質問には答えられない」と辞任の意向を伝えた。麻生幹事長は首相の辞意について記者団に「ずっと前から(首相の辞意を)聞いていた。安倍首相は『自分では議会での求心力がない』と言っていた」と語った。また、自民党幹部によると、首相は「わたしは代表質問に出るわけにはいかない。健康上の理由だ」と伝えてきたという。首相は11日、「風邪」を理由に公務を途中で中断していた。10日に召集された臨時国会では首相の所信表明演説に対する与野党各会派による代表質問が12日に予定されていたが、急きょ、中止された。

 首相は7月29日に投開票された参院選で年金問題などの影響で自民党が惨敗したにもかかわらず、続投を決意。8月27日に内閣改造を行い、政権の立て直しを図ったが、遠藤武彦前農相が補助金の不正受給問題で辞任に追い込まれ、大きくつまずいた。加えて、参院で与野党が逆転した今国会ではインド洋に海上自衛隊を派遣するテロ対策特措法の期限が11月1日に切れることに伴う延長問題で、民主党が反対姿勢を崩しておらず、法案成立が危ぶまれる事態に。政府・与党は新法制定で事態打開を目指したが、首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため訪れたシドニーで9日記者会見した際、給油活動継続について「職を賭す」と表明。活動継続できなかった場合は退陣する意向を示していた。首相の辞任をめぐっては、今週末発売の一部週刊誌が安倍首相に関連するスキャンダルを報じる予定だったとの情報もある。

 首相の退陣表明を受けて自民党は後継総裁選びに着手する。麻生氏、福田康夫元官房長官らの名があがっている。

 安倍首相は故安倍晋太郎元自民党幹事長の次男。祖父は故岸信介元首相。91年に晋太郎氏が死去したことから、2年後の93年、衆院旧山口1区から立候補し、初当選を果たした。当選5回。00年の第2次森内閣で官房副長官に起用され、北朝鮮に対する強硬姿勢で世論をつかんだ。03年、小泉政権下で党幹事長に抜てきされ、05年には第3次小泉内閣で官房長官に就任。06年9月、小泉純一郎前首相の後を受け、戦後生まれとしては初の首相に就任した。

毎日新聞 2007年9月12日 東京夕刊

740片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:32:08
突然の敗北宣言 政界全体、驚きの声
2007年09月12日14時13分
http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200709120180.html

 12日午後0時45分から国会内で始まる予定だった自民党代議士会。その直前に飛び込んできた安倍首相辞意のニュースに混乱とどよめきが広がった。

 鳩山法相は「いまテレビの報道で見たばかりだ。意味がわからない。最初に聞いたときは(辞任は)今国会が終わった後との意味だと思った。しかし、テレビの報道を見る限りでは今日の代表質問に答えられないということのようだ。私も全く確認ができていない。あり得ないと思うんだが、わかんないよ……」と、首をひねりながら部屋に入っていった。

 代議士会を飛び出して、国会内の通路で「これから急きょ帰ることになるかもしれないから」とあわてて携帯電話で地元に連絡を取る自民党議員の姿もあった。代議士会が開かれた控室ではテレビニュースが流され、出席議員たちが心配そうに眺めていた。

 政界じゅうに衝撃は広がっている。突然の辞意表明に、厳しい意見も目立った。

 古賀誠・自民党元幹事長は国会内で「言われていることが事実なら本当に国民に申し訳ないという気持ち」と語った。「責任放棄との認識か」との問いに「その一言に尽きる。政治は国民のためにやっているのだから、私は許されていいとは思っていない」と険しい表情で語った。

 同党の平将明衆院議員は「所信表明と質問はワンセットだから辞め方としては最悪のタイミングだ」と批判した。「後継は今まで出ていた以外の人を含めて総裁選をやって決めるしかない。内々で決めたら党は滅びる。出来るだけ早くしないと国民は納得しない」と話した。

 参院選直後から退陣を求める発言をしていた中谷元・元防衛庁長官も「参院選の結果を受けて辞任すべきではなかったか。選挙結果を総括して新しい体制で臨むのが筋だったのではないか」と、疑問を投げかけた。

 加藤紘一元幹事長は「いずれこういう時が来ると思っていたので、予想の範囲内だ。続投すれば、安倍首相も自民党もずたずたになると思っていた。続投そのものに無理があった。身体的にも精神的にも負荷が重なったのだろう」と語った。

 一方、柳沢伯夫前厚労相は「全然伏線的なものを感じていなかったので、ただ本当だろうかと思っていた。健康の背景がつまびらかではないが、ちょっとお疲れだと感じていた」と、困惑した様子を見せた。

741片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:33:42
霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で
2007年09月12日14時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200709120196.html

 改造内閣スタート直後の首相の辞意表明に、霞が関にも驚きが走った。

 テロ対策特措法の延長問題を抱える防衛省。幹部の一人は「重要法案を抱えているのに」と、うなった。特措法の延長について首相が「職を賭して」と述べたことに対し、防衛省には「ハードルを高くした」という懸念が出た一方、強い決意と受け止める見方もあった。「なぜ今の時期に。無責任では」とつぶやく幹部も。「個人的に耐えられなくなったのか」との声も出た。

 国土交通省のある幹部は「替わったばかりの副大臣、政務官もまた交代か。なんという無駄だ」とため息。別の幹部は「なんで今なんだ。ミステリーのミステリーだ」。

 法務省の幹部は「ただただ驚いている。所信表明をした直後の辞任はあまり例がないのではないか。何のために、なぜ今の時期に、と意図をはかりかねている」と語った。「新しい大臣が仕事を始めたばかりのところですべて振り出しに戻った感じ。これからどうなることか……」と途方に暮れる幹部も。

 厚労省の幹部は「『職を賭して』と発言しても『総理のために』という求心力は高まらず、これでは臨時国会も乗り切れないと気持ちが途絶えてしまったのではないか」。別の幹部は「今のタイミングでやめるのは自爆テロのようなものだ。体調が優れないことが原因かもしれないが……」と語った。

742片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:40:31
「職を賭す」から3日…安倍流、突然の幕
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912i4w6.htm

 「テロとの戦いを継続するために、局面を転換しなければならない」。

 12日午後、突然の辞意を表明した安倍首相は、首相官邸での記者会見で、沈痛な表情で胸の内を語った。自民党が歴史的大敗を喫した参院選から約1か月半。退陣を求める声を押し切り、厳しい「身体検査」を経て臨んだはずの内閣改造の後も、政治とカネを巡る不祥事が続出、国会運営の行き詰まりが予想されていた。

 「(テロ対策に)職を賭(と)す」と決意を語ってからわずか3日。安倍流の唐突なけじめのつけ方に、各界に波紋が広がった。

 「本日、総理の職を辞するべく決意をいたしました」

 午後2時ちょうど。首相官邸の会見室に現れた安倍首相。しばらく会見場内を見回した後、静かな口調で切り出した。

 辞任を決意したきっかけとして挙げたのは民主党の小沢代表に党首会談を断られたこと。「率直な考えを伝えようとしたが、残念ながら断られてしまったわけです」と言って一瞬、無念そうに目を落とした。

 「テロとの戦いを継続するために、むしろ局面を転換しなければならない」「私がいることでマイナスになると判断した」と国政への配慮を強調したが、表情はしょうすいし、言葉にも力がなかった。

 安倍首相の辞意表明は、省庁にも驚きとなって伝わった。

 今国会の最大の争点として、与野党の対決姿勢が鮮明になっていた、海上自衛隊のインド洋での給油活動の根拠法となる「テロ対策特別措置法」を所管する防衛省。幹部の1人は「突然で驚くしかない。政治生命を賭してテロ特措法案に取り組むと言っていたのに、どういう心境なのか全くわからない。大臣も知らなかったと思う」とショックを隠せない様子。

 また、海上自衛隊幹部の1人も「全く分からなかった。テロ特措法の議論をこれから始めるという時に指揮官がこれではどうにもならない」と憤りさえ見せ、「(首相は)精神的に参ってしまったとしか考えられない」と話していた。

 安倍政権下で3人の大臣が相次いで交代するという異常事態が続いた農水省では、職員たちが安倍首相の辞意を伝えるテレビのニュースにくぎ付けになった。

 幹部の1人は「つい最近も遠藤さんが辞任に追い込まれてしまった。農水省の人間として安倍首相に迷惑をかけてしまったと率直に思う。大変気の毒だ」と言葉少な。別の幹部は「なぜこの時期なのか、全く理解できない。これから国会がスタートし、政府と行政が一丸となって取り組むところだったのに」と困惑した様子だった。

(2007年9月12日15時8分 読売新聞)

743片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:41:30
テロ特措法問題響き、気力も衰え?…首相退陣
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912iaw4.htm

 安倍首相が辞任する意向を固めたのは、7月の参院選で惨敗し、11月1日に期限切れを迎えるテロ対策特別措置法延長などを議論する国会の運営が困難になったことに加え、遠藤武彦・前農相らの「政治とカネ」問題などが相次ぎ、「政権を維持していく気力が衰えた」(政府関係者)ためと見られる。

 安倍首相は参院選後、首相を続投する意向を表明し、8月27日に自民党役員人事と内閣改造を行った。自民党の各派閥の領袖(りょうしゅう)クラスを起用し、挙党態勢を構築した。改造にあたっては、「政治とカネ」の問題に厳正に対処するとし、いわゆる身体検査を厳格に実施した。

 改造人事をきっかけに反転攻勢を目指す方針だったにもかかわらず、農相が補助金の不正受給問題で引責辞任に追い込まれるなど、政治とカネをめぐる不祥事が続発。世論の強い批判を浴びて改造内閣の出足はつまずき、内閣支持率が再び下落する事態に陥った。

 インド洋で自衛隊が米軍などに給油を実施するためのテロ特措法に関しては、首相は「対外公約」と位置付け、「職を賭(と)して」必要な法整備を進める強い決意を示した。首相は参院で否決された場合、衆院で再可決することを視野に、海上自衛隊の補給活動を継続する新法案を臨時国会に提出する準備を進めていた。

 しかし、民主党の小沢代表は、首相が求めた党首会談を拒否。新法案が成立するかどうか、不透明な状況になっていた。

 こうした状況の中での首相の突然の辞意表明について、自民党の麻生幹事長は「(首相には)議会での求心力がない」と記者団に述べ、首相が国会運営に自信を失ったとの見方を示した。首相が9日のシドニーでの記者会見で、海自の活動継続に失敗した場合、退陣を示唆したことで、与党内での首相の求心力低下に拍車がかかった面もある。

 また、首相は11日夜、「風邪」を理由に首相公邸に早めに引き揚げるなど、最近、体調が不調気味だったという。首相はかねてから消化器官の機能などが弱いとささやかれており、与党内では「健康が優れないことも、政権続投の気力を衰えさせた」(自民党幹部)との見方も出ている。

(2007年9月12日15時15分 読売新聞)

744片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:47:24
「残念」「驚いた」 突然の辞意、地元に衝撃 '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120286.html

 安倍晋三首相が辞任する意向であることが報じられ、首相の地元・山口県内の関係者らからは十二日、驚きや残念がる声が上がった。

 自民党山口県連の長谷川忠男幹事長は「残念だ。ここ最近は会っていないが、テレビや新聞を通して日に日につらさが伝わってきた。国のために政治生命をかけてやろうという時に、つらい立場だったと思う」と思いやった。

 下関商工会議所の幹部は「内閣改造したばかりで、これから経済を含めていろいろな政策を進めると言っておられたので期待していた。大変残念だ」と信じられない様子で話した。

 昭恵夫人とボランティア活動などで親交がある山口市内の主婦(57)は「お気の毒。本人はしっかりしているのに周りが駄目だから、こうなることもあるかなと思った」。宇部市の主婦(58)は「えっという感じ。拉致問題とか、もうちょっとやるべきだと思う」と肩を落とした。

 山口市内の主婦(65)は「驚いた。安倍さんはぼんぼん育ちだから世間知らず。どこまでしんが通っているか分からない」と戸惑いを隠せない様子だった。

745片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:48:10
政権運営困難と判断 無責任のそしり免れず '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120304.html

 【解説】安倍晋三首相が退陣意向を固めたのは、参院選惨敗を受けた態勢立て直しのめどが立たずに、これ以上の政権運営は困難と判断したためとみられる。自民党幹部には辞任理由として「議会での求心力がない」ことを挙げた。八月二十七日の内閣改造での「人心一新」で政権浮揚を図ろうとしたが、直後の遠藤武彦前農相辞任で打撃を受けたことが大きい。

 首相はインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続できなければ退陣する意向を表明していたが、民主党の小沢一郎代表が反対姿勢を崩さず、継続のための新法案成立の道筋が描けなかったことも背景にありそうだ。

 ただ、臨時国会で所信表明演説を行い、政権運営方針を示した直後に辞任するのは、無責任とのそしりは免れない。

 政府、与党内には小沢氏に申し入れた首脳会談について民主党が拒否する方針を打ち出したことが直接の引き金になったとの見方もある。

 首相は十一日夕に「風邪」をひいたとして、報道各社インタビューを予定より一時間繰り上げて実施した後に公邸に引きこもっており、進退について熟慮したとみられる。

 首相は昨年九月の就任後に憲法改正をにらんだ「戦後レジーム(体制)からの脱却」に取り組んできたが、参院選で基本的な政治姿勢を問われ、政権運営で「安倍カラー」を打ち出せなくなったことも退陣の決意に結び付いたようだ。

746片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 16:14:50
安倍首相の語録  '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120305.html

 安倍晋三首相の主な発言をまとめた。

 「私は自民、公明両党の連立政権の安定した基盤に立ち『美しい国づくり内閣』を組織した」(2006年9月29日、所信表明演説)

 「(靖国神社に)参拝に行くか行かないか言及しないことにしているが、政治的困難を克服し日中両国の健全な発展を促進する観点から適切に対処していきたい」(10月8日、北京での胡錦濤中国国家主席との会談で)

 「ミサイル防衛(MD)で、米国に向かうかもしれないミサイルを撃ち落とすことが、集団的自衛権(行使)に当たり、できないかどうかも研究しなければならない」(11月14日、米紙インタビューで)

 「私が自民党総裁である限り、古い自民党に戻ることは決してない」(11月27日、郵政造反組の復党願提出で記者団に)

 「憲法を頂点とした行政システム、外交・安全保障などの基本的枠組みの多くが、二十一世紀の時代の大きな変化についていけなくなっている。これら『戦後レジーム』を大胆に見直し、新たな船出をすべきだ」(07年1月26日、施政方針演説で)

 「(従軍慰安婦動員について)当初、定義されていた強制性を裏付ける証拠はなかったのは事実ではないか」(3月1日、記者団に)

 「辛酸をなめられた元慰安婦の方々に心から同情するとともに、極めて苦しい状況に置かれたことについて申し訳ない気持ちでいっぱいだ」(4月26日、米連邦議会で上下両院幹部に)

 「損得を超える価値、例えば家族の価値、地域を大事にしたり、国を愛する気持ちなどの価値を子どもたちに教える必要がある」(5月16日、党首討論で)

 「大変残念だ。ざんきに堪えない」(5月28日、松岡利勝農相の自殺について記者団に)

 「米国の考え方について紹介したと承知している。原爆の惨禍に遭った長崎についてじくじたるものがあると、被爆地の考え方についても言及されていると聞いている」(6月30日、久間章生防衛相の原爆投下発言について、記者団に)

 「参院選で実績や政策を問いたい。私と小沢一郎民主党代表のどちらが首相にふさわしいか国民の考えを聞く」(7月1日、民間主催の党首討論会で)

 「『社会保険庁、一体何をやっているんだ』という気持ちだが、現在の行政の長として皆さまにおわび申し上げたい。すべきことはすべてやっていく」(7月5日、社保庁の年金記録不備問題について記者会見で)

 「消費税から逃げるつもりはない。消費税を上げないなどとは一言も言っていない」(同日、テレビ番組で)

 「郵政解散はかなり特別なケースで、あの時、私が同じことをしたかといえばどうだろうかと思う。衆院を通過して、参院で否決されたからと言って基本的に衆院の解散は考えない」(7月11日、日本記者クラブ主催の7党党首討論で)

 「私の国づくりはスタートしたばかり。政局運営は厳しい状況だが、改革を続行し、約束を果たすことが私の責任、使命だと決意している」(7月29日、自民党惨敗の参院選結果についてテレビ番組で)

 「反省すべき点は反省し、人心を一新せよと言うのが国民の声だ」(7月30日、自民党本部での記者会見)

 「今からすれば反省点はあると思います。その段階では法にのっとって処理をしているという話でありました」(8月1日、事務所費問題で更迭した赤城徳彦農相を擁護していたことについて記者団に)

 「美しい国づくりに向けた政策実行内閣ではないか」(8月27日、内閣改造後の記者会見)

 「誤記であれば、それ(辞職)に当たらないのではないか」(9月5日、鴨下一郎環境相の収支報告書など訂正について)

 「(海上自衛隊の給油活動継続に)職を賭して取り組んでいく考えだ。(継続できなければ)私の職責にしがみつくということはない」(9月9日、シドニーでの内外記者会見)

747片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 17:04:17
参院選惨敗 「背水」も勝算なく
9月12日16時46分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000095-san-pol

 「首相は、首相の地位を得るために首相になったのではない。自分のやりたい政策を実現するため、理念のために首相になった人だから、自分の考えを曲げてまで首相を続けることは、耐えられないのだろう」

 安倍晋三首相の周辺は辞意表明前日の11日、こう観測を述べていた。「美しい国」を目指し、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げて就任した首相は7月29日の参院選での与党大敗後の情勢を見て、もはやそれもかなわなくなったと判断したのだろうか。

 首相は今月9日、外遊先のシドニーでテロ対策特別措置法の延長について「職を賭していく」と述べ、さらに「職責にしがみつくことはない」とまで言い切っていた。退路を断った背水の陣で臨む覚悟を示したとみられていたが、勝算が立たなかったのかもしれない。

 「テロ特措法の件があるからな…」

 参院選大敗後、すぐさま続投を表明した首相は周囲にこう理由を挙げていた。自分が辞任しても参院での与野党議席の逆転状況は変わらず、テロ特措法の延長が難航することは間違いない。

 海上自衛隊によるインド洋での給油活動が継続できなくなると、首相が提唱する「主張する外交」も難しくなる。「日本が国際社会に対し、やることをやっているから、他国に対しても主張できる」(首相周辺)からだ。「拉致はテロ」と明言して拉致問題に取り組んできた首相にとって、日本がテロとの戦いから身を引くことは、拉致問題解決を関係各国に呼びかけることも困難になることを意味する。

 このため、首相は9日、テロ特措法延長に反対する民主党の小沢一郎代表に早期の党首会談を呼びかけ、10日の所信表明でも「民主党への最大限の配慮を示した」(前閣僚)。しかし、小沢氏は「国会論戦で十分やれる」と党首会談に応じず、首相は局面打開に行き詰まった。

 「こう(政治とカネの問題が)続くとね。たいしたことじゃないことまでここまで書かれると、ちょっとくたびれる」

 首相は最近、周囲にこう漏らし、疲れも訴えていた。政治とカネの問題をめぐる一向にやまないメディアの政権批判もこたえていたのだろう。

 約60年ぶりの教育基本法改正と国民投票法成立、防衛庁の省昇格など、歴代政権が見送ってきた歴史的諸課題に正面から取り組んできた首相の退陣で、日本の進路は見えなくなった。(阿比留瑠比)

748片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 17:14:09
安倍首相退陣 「なぜ、この時期に…」 列島衝撃「美しい国は夢」
9月12日16時46分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000088-san-pol

 なぜ、この時期なのか−。12日、辞任の意向を自民党幹部に伝えた安倍晋三首相。参院選での自民党惨敗にかかわらず続投を選択したことへの批判は依然根強く、内閣改造後も支持の大幅改善はみられない。党内には「安倍首相で衆院選は戦えない」との空気が強まっていたことは事実だが、突然の辞任劇は誰も予想していなかった。「状況がつかめない」「今辞めてどうするのか」…。自民党関係者や有権者に衝撃が広がった。

 自民党大阪府連では、「辞意表明」がテレビで報道されると、職員から一斉に「ええ…」という驚きの声があがった。稲垣克彦事務局長は「なぜこんなことになったのか。参院で民主が第1党になり国会運営が難しいといっても、衆院では与党は過半数を占めている。正々堂々と政策を論じて参院で法案が通らないなら、そのときに首相は進退を考えるべきだった」と驚きを隠せない。

 自民党滋賀県連の世古正幹事長は「何を考えているのか。辞めるのならば参院選の結果が判明した段階で辞めるのが筋だっただろう。解散総選挙になるのかはわからないが、また忙しくなる」。

 自民党和歌山県連の下川俊樹幹事長は「テレビで一報を知り、驚いている。参院選で敗れた後、辞めるきっかけを探していたのだろうか。早急に県連としての対応を決めたい」と話した。

 安倍首相の地元、自民党山口県連の長谷川忠男幹事長は「残念だ。ここ最近は会っていないが、テレビや新聞を通して日に日につらさが伝わってきた。国のために政治生命をかけてやろうという時に、つらい立場だったと思う」と思いやった。

 有権者の反応はさまざまだ。大阪府東大阪市の主婦(65)は「えー、ほんま」と驚きながらも、「安倍さんは育ちがよくて、まじめすぎると思っていた。そもそも美しい国という発言から違和感があった。そんな夢みたいなことをいっているからあかん」。

 大阪市の会社員、古林陽輝さん(33)は「全く驚かない。どっちかというとしがみついている気がしていた。世論を得ていないのに、仕切ろうとするのは間違っている。この決断は正しいと思う」。

 兵庫県三田市の市民オンブズ三田のメンバー、徳山康徳さん(67)は「とうとう投げ出したかという感じ。世襲議員だし、粘りがないとつくづく思った。短命だった細川(護煕)内閣もほうふつとさせる。テロ特措法について一貫性もなく、もともと首相になる資格がなかったのでは」と手厳しい。

 滋賀県東近江市の公務員、松井賢一さん(44)は「リーダーシップが欠けていたのだからしようがない。身内の不祥事が相次いだときに辞めるべきだったと思う」。

 京都市中京区の男性会社員(37)は「考えた上で辞めるのだろうか。次の策があるのか。追いつめられていたのだろうが、今辞めてどうするのか、思いつきで辞めたような気がする」。

 奈良県山添村の主婦、若林匡子さん(60)は「応援はしていたが、最近は『ひょっとして辞められるのでは』という気がしていた。拉致被害者家族など、期待はずれ感を持つ人も出てくるのでは。もう少し踏ん張ってほしかった」と残念そうに話した。

749片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 19:20:50
「衆院選近づくぞ」 県内政党反応
2007/09/12 兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000617182.shtml

 兵庫県内の政党関係者も、安倍首相の突然の辞意に驚いていた。

 原亮介自民党県連幹事長は「組閣してわずか約二週間。あまりにも唐突すぎる。精神的に疲れているのか、ぶれが大きすぎる」と驚きを隠さなかった。ニュースを見ていた県連の選対委員を務める野間洋志県議は「えらいことになった。まったく予期していなかった。これで衆院選が近づくぞ」と話した。

 公明党県本部で一報に接した野口裕同党県本部幹事長は「国会がスタートするという時期に。テロ特措法に代わる新法まで用意したのに…」と絶句。「なぜ今なのか。よく分からない」とした。

 民主党県連の杉尾良文幹事長は「閣僚の不祥事が相次ぐ中で、辞意を漏らすことでしか、自民党内部をまとめられなくなっているのではないか」と話した。

 共産党県委員会の松田隆彦書記長は「本来なら参院選の惨敗の直後に辞めるべきだった。国会が始まり、所信表明をしたところなのに、中途半端な時期だ」と批判した。

 悲惨でみじめな形 政治評論家の森田実さんの話 安倍晋三首相の最近の表情を見ていて政治家としてエネルギーや闘争精神が欠如しており、首相を続けられないのではと感じていた。臨時国会のヤマ場である代表質問の日に政権を投げ出すのは、質問に答える自信すらなくなったからだろう。悲惨でみじめとしか言いようがない。国会議員を続けることすらできないのではないか。

750片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 19:21:18
道内各党にも衝撃 安倍首相辞意 野党、総選挙へ臨戦態勢(09/12 14:35) 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/49034.html

 安倍晋三首相の辞意を受け、高橋はるみ知事や道内の各党にも、衝撃が広がった。自民党では首相の真意が分からず、開会中の道議会で道議らがあわただしく情報確認に走り回った。一方の民主党など野党各党は「総選挙も近い」として臨戦態勢に入る構えだ。

 高橋知事は十二日、知事公邸で記者会見し、「とにかくびっくりしたの一言」と述べた上で「これからの内閣がどうなるか分からないが、国民生活に空白が生まれないようにしてもらいたい」と語った。

 自民党道連の加藤唯勝総務会長は「ただ、ただ驚きだ。テロ対策特別措置法の本格論戦に入るときだけに、(辞任する)事情が全く分からない」と、困惑の表情を浮かべた。今後の見通しについても「分からない」とだけ述べ、情報収集に奔走した。

 公明党道本部の稲津久代表も「事実だとすれば非常に残念。なぜ辞意表明に至ったか、首相にははっきり説明していただきたい」と述べた。

 民主党北海道の佐野法充幹事長は「辞任にはびっくりした」と驚きを表しつつ、「安倍首相の辞任と衆院解散、総選挙は今年内にもあるとは予想していた」と述べ、衆院選に向けた準備を急ぐ構えだ。

 新党大地の鈴木宗男代表は「所信表明をやった直後に辞める真意が分からない。無責任ではないか」といぶかった。

 また、共産党道委員会の青山慶二書記長は「辞任は国民、道民の多くが求めていたこと。遅きに失した」とコメント。

 社民党の浅野隆雄道連幹事長も「怒りを禁じえない。国民の政治に対する不信を巻き起こすことにしかならない」と厳しく批判した。

751片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 21:07:46
かゆと点滴でしのぐ日々=安倍首相、自分が弱かった−政権手詰まり、気力失せる?
9月12日21時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000199-jij-pol

 内閣改造後も絶えない閣僚の辞任や「政治とカネ」の問題で求心力を失っていたとはいえ、安倍晋三首相は10日午後の所信表明演説で続投への決意を訴えたばかりだった。だが、実際は同日夕の自民党役員会後、首相は麻生太郎幹事長に辞意を伝えていた。政権運営の閉塞(へいそく)感からか、最近は体調も優れず、おかゆと点滴でしのぐ日々だった。健康面の不安が重責に耐える「気力」をなえさせたのか。多くを語らぬまま、首相は表舞台から去ろうとしている。
 「自分が弱かったから、こんなことになったんでしょうか」。退陣表明前日の11日午後、首相官邸執務室。内閣改造前まで幹事長として政権を支えた中川秀直氏に対し、首相は政権運営が手詰まりに陥ったことを認め、自らを責めた。

752片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 22:50:22
教育再生会議は存続困難の見通し、肝いり首相の退陣で
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912ia22.htm

 安倍首相の肝いりで作られた教育再生会議は12日、参院選後初の合同分科会を首相官邸で開催したが、首相の退陣表明を受け、会議の存続は困難との見通しが相次いで示された。

 今回は年末の第3次報告に向けた議論を行うはずだったが、退陣表明で予定していた議論は取りやめ。会合後、渡辺美樹委員(ワタミ社長)は「再生会議はここからが本番だった。3次報告まで頑張ってもらいたかった」と悔しげに話した。池田守男座長代理(資生堂相談役)は記者会見で「3次報告を出さず、再生会議がなくなるのは大変不本意だ」と不快感を示した。

 一方、伊吹文部科学相は記者会見で「国会や中央教育審議会でも意見を伺っている。再生会議がなくなったら困ることはない」と語り、再生会議は不要との見方を示した。

(2007年9月12日22時37分 読売新聞)

753片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 22:53:24
安倍首相辞任:突然の政治空白 気まぐれの病気?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070913k0000m010114000c.html

 安倍晋三首相が12日、突然政権を投げ出したことで、内政・外交でいくつもの空白や停滞が生じる。焦点のテロ対策特別措置法の延長問題は、国会が事実上の休会となるため審議入りが大幅に遅れ、11月1日に期限切れとなるインド洋での海上自衛隊の給油活動は、皮肉にもこの辞任表明によって、いったん途切れることが確実になった。景気の行方を左右する来年度予算編成への悪影響も避けられない。

 給油活動の継続について、安倍首相が訪問先のオーストラリアで「職を賭す」とまで意気込んでみせたのは、わずか3日前のこと。異様な決意表明に驚いた政府・与党は、今月下旬にはテロ特措法に代わる「新法案」を国会に提出するため、作業を急いでいた。

 しかし、突然の政治空白でそれもストップする。与謝野馨官房長官は12日の記者会見で「その話は一時、新総裁ができるまでは誰も熱心にやってくださらないのではないか」と述べた。新総裁選出後も、新首相は国会で改めて所信表明演説をする必要があり、各党の代表質問や予算委員会はさらにその後に行われる。新法を成立させるには、11月10日までの会期の延長が避けられない。

 安倍首相は辞任表明会見で「新法だと一時的中断という状況が出てくる。その時に(辞任を)判断するよりも、なるべく早い決断がいいだろうと判断した」と語り、給油活動の中断は避けられないことも、辞任表明の理由であると明かした。

 ある防衛省幹部は「乱世を生き延びる政治家には能力、体力ともに必要だが、それがなかったんだろう」と突き放した。

 この時期の内閣交代は、予算編成や税制改正にもマイナスだ。額賀福志郎財務相は記者団に「概算要求を受けて本格的な作業に着手したところなので緩みなく継続させる」と強調したが、財務省幹部は「経済閣僚も経験しないまま首相になった人だから、予算編成がどうやって行われているのかもよく分かっていないのでは」とあきれ顔だ。

 外交では、今月末の国連総会には新首相が出席できる見通しだが、安倍首相の年内訪中はなくなった。中国政府は新首相の訪中を要請する意向だが、政治日程が立て込めば流動的になる。安倍首相は数少ない成果だった日中関係の改善にも、自ら水をさした格好だ。

 北朝鮮政策も軌道修正が予想される。安倍首相の政治的影響力が失墜するのは確実で、政府の拉致問題への取り組みが鈍るのは避けられない。拉致被害者家族たちも政権と共に投げ出された格好になり、失望感は強い。

 与謝野長官は辞任理由として体調問題を強調したが、「病気には気まぐれの病気もあったり(する)。どの病気か知らないが、なかなか苦労しているんじゃないか」と述べた。【中田卓二】

毎日新聞 2007年9月12日 22時02分 (最終更新時間 9月12日 22時42分)

754片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 09:48:42
所信表明2時間後…首相、麻生幹事長に辞任示唆の問いかけ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070913i1w1.htm?from=main1

 12日午後5時半前。安倍首相は首相官邸の玄関を出て、公邸に向かった。遠巻きの記者団から「悔いはありませんか」と呼びかけられると深くうなずき、無言のまま、ハイ、と口を動かした。

 緊迫の辞任表明記者会見から約3時間。足取りは重く、肩からはすっかり力が抜けていた。

 これより2日前の10日午後。安倍の辞意をだれよりも早く知ったのは、自民党の麻生幹事長だった。

 「テロ対策特別措置法の改正案は、やはり私の下で通すのは厳しいでしょうか」

 国会内の総理大臣室で、安倍は麻生と向き合うと、こう問いかけた。辞任を示唆する安倍の言葉に仰天した麻生は「このタイミングで辞めるのはいかがなものか。テロ特(テロ対策特別措置法の延長の成否)は、まだまだこれからの話だ」と慰留した。

 だが、安倍の表情は硬いままだった。この日、シドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を終え、午前6時過ぎに羽田空港に戻り、公邸で3時間余り休んだだけだった。2時間前には、参院本会議場で、議席の半分以上を占める野党議員から激しい怒号が飛ぶ中、所信表明演説をやっと読み上げたのだ。疲労のあまり、力を入れていた北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)のくだりを読み飛ばした。

 演説後、次の議事は首相の出席が不要な人事案件だったが、ひな壇の首相席に戻った安倍は、なぜか立ち上がらない。

 「まだ居座るのか」

 ヤジが飛んだ。参院の事務次長に促され、混乱した安倍はようやく席を立った。

 安倍―麻生会談はわずか22分間で終わった。麻生は口を真一文字に結び、部屋を出た。「安倍退陣」が固まった瞬間だった。

 ◆だれもが無言…躍動感、影ひそめ◆

 辞任表明の記者会見を終えて玄関を出ると、午前中の土砂降りがうそのような青空だった。ひんやりした空気の中、安倍は秘書官5人らを連れ、ゆっくりと公邸へ歩いた。8月25日にインドなど歴訪から戻って以降、「戦後最年少」の首相就任を誇った安倍の足取りからは、躍動感がすっかり影をひそめていた。だれもが無言だった。(敬称略)

(2007年9月13日3時10分 読売新聞)

755片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 10:30:23
さよなら!晋ちゃんまんじゅう 荒川区の菓子会社、対応に追われ
2007年9月13日 07時23分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007091390072338.html

「さよなら!晋ちゃんまんじゅう」の表示(正面)を出しながら安倍首相にちなんだ商品(手前)などを売る大藤の直営店「江戸うさぎ」=荒川区で


 安倍首相にちなんだ「晋ちゃんまんじゅう」などを製造し、土産店などに納めている「大藤(だいとう)」(本社・荒川区)では、安倍首相辞意の速報が流れると「大変だ」との声が上がり、終日対応に追われた。

 同社は、昨年九月に安倍政権が発足すると「誕生 晋ちゃんまんじゅう」と、昭恵夫人の愛称にちなんだ「アッキーラッキークッキー」を発売。参院選で自民党が大敗し、「ねじれ国会」になると「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」「晋ちゃんのねじれ餅(もち)」と次々に売り出し、マスコミに取り上げられてきた。

 この日は偶然にも、安倍首相の地元・山口県で「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」の発売日。「自民党が大敗したのに晋ちゃんまんじゅうを売るのかという批判」(大久保俊男社長)と、地元の要望をにらみながらタイミングを決めたというが、寝耳に水の辞意表明だった。駅や空港などの売店からは「どうしたらいいのか」との問い合わせの電話が入ったという。

 同社そばの直営店「江戸うさぎ」も急きょ、安倍首相の写真と「さよなら!晋ちゃんまんじゅう」と書いた表示を店頭に出した。すると「記念に買い求める人がみえて、いつもより売れています」と予想外の反応に驚いた様子だった。

(東京新聞)


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