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政府or内閣or官邸の政策・戦略
512
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/18(月) 18:23:47
労働関連法案も成立期す 政府、自民が確認 '07/6/18
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706180222.html
政府、自民党協議が十八日昼に国会内で開かれ、六月二十三日までの国会会期の延長を前提に、国家公務員法改正案に加えて労働関連三法案の成立を目指すことで一致した。自民党はこれに先立つ国会対策委員会の会合で、公務員法改正案など重要法案成立に向けて、国会会期の延長も辞さない方針を確認した。
自民党の坂本剛二国対筆頭副委員長は会合後の記者会見で「参院で審議中の重要四法案が成立しない状況であれば、会期延長せざるを得ない」と表明。延長幅に関しては「(公務員法案採決に必要な)審議時間をこなして採決のみ残す段階になれば、そんなに延長日数はいらないが、審議時間を残して会期末ということになればその分の日数確保が必要だ」として、七月二十二日を想定していた参院選日程の一週間繰り延べにつながる十二日間延長も視野に審議状況を見極める考えを示した。
二階俊博国対委員長も会合で「(延長は)参院の審議状況による」と指摘。自民党参院幹部は「常識的に内閣不信任決議案が出てくる」として、不信任案提出に伴う審議ストップも頭に延長幅を判断する方針を示した。
513
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/19(火) 21:26:14
骨太の方針2007決定 正式名から「構造改革」抜ける
2007年06月19日21時02分
http://www.asahi.com/politics/update/0619/TKY200706190669.html
政府は19日の経済財政諮問会議と臨時閣議で、今後の経済財政運営の指針となる「骨太の方針2007」を決めた。参院選を意識し、経済・財政政策のほか、国民からの批判が強い年金記録問題への対応や、教育再生、環境問題などにも幅広く言及した。また同方針の正式名を「経済財政運営と構造改革の基本方針」から「経済財政改革の基本方針」に改め、「構造改革」の言葉を抜くことで小泉前政権の路線との違いをにじませた。
「骨太」の策定は小泉首相当時の01年以来7回目で、安倍首相のもとでは初めて。新名称は首相が自ら決め、「『美しい国』へのシナリオ」という副題もつけた。
首相は19日夜、「構造改革」が正式名から消えたことについて、首相官邸で記者団に「結果を出すことが重要だ。よく読めば、いかに改革を加速していくか理解していただける」と語った。
年金記録問題では、基礎年金番号に統合されていない約5000万件の記録について「1年以内にすべての名寄せを完了したうえで、同一人の可能性がある方々などの間において年金記録の確認を行う」とし、名寄せ作業の進み具合を定期的に公表すると明記した。
また社会保障番号の導入や住民基本台帳ネットワークの活用も視野に、新たな年金記録管理システムや年金情報などを入手・管理できる「電子私書箱」、健康保険証を個人カード化する「健康ITカード」(いずれも仮称)も検討するとした。
政府はすでにこうした対策を表明しているが、閣議決定される「骨太」に明記することで、年金問題に政府として真剣に取り組む姿勢をアピールする狙いがある。
一方、財政健全化では「引き続き『骨太06』にのっとり、最大限の削減を行う」などと記すにとどめ、歳出削減策の具体化や予算のメリハリは、夏の概算要求基準(シーリング)の決定など今後の予算編成に委ねた。
514
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/19(火) 21:26:33
「骨太07」副題に会議で異論も 首相「趣味の問題」
2007年06月19日21時11分
http://www.asahi.com/politics/update/0619/TKY200706190670.html
安倍首相が決めた「骨太07」の副題「『美しい国』へのシナリオ」に、経済財政諮問会議の民間議員を務める丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)、伊藤隆敏(東大教授)、八代尚宏(国際基督教大教授)の3氏が12日の諮問会議で異論を唱えていたことが分かった。
19日公表された議事要旨によると、大田経済財政相がこの副題を原案として提案。3議員は口々に「どうもぴんとこない」「シナリオというと我々の主体的な働きかけの意味合いが弱い」「成長戦略という言葉が大事だ」などと述べた。
この議論について安倍首相は19日夜、記者団の質問に答え、「まあ、それは趣味の問題ですね。これは私の骨太の方針ですから私の考え方にしたがって書かせていただきました」と話した。
515
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/24(日) 10:03:07
安倍色法案、多くが成立 「年金」で成果色あせる '07/6/24
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200706240101.html
安倍晋三首相が独自カラーを発揮しようと力を入れてきた教育改革関連三法など重要法案の多くが今国会で成立、ないしは延長国会で成立の見通しとなった。
首相サイドは「戦後レジーム(体制)からの脱却へ大きな意味があった」(塩崎恭久官房長官)と強調、参院選でも成果を訴える考えだが、年金記録不備問題の拡大により、すっかり色あせてしまった観があるのも事実だ。
首相は一連の対策に加え、十二日間の延長国会で社会保険庁改革関連法案を成立させ「親方日の丸的」と断じる社保庁の解体を強調することで、少しでも内閣支持率の回復を図り、参院選に臨む態勢を整えたい考えだ。
当初の会期末だった二十三日までに成立した「安倍カラー法案」は憲法改正手続きを定めた国民投票法と、教員免許更新制導入を盛り込んだ教育改革関連三法。延長国会に持ち越した天下り規制強化のための国家公務員法改正案、社会保険庁改革関連法案も七月五日の閉幕までには成立する見通しだ。
一方、日本版国家安全保障会議(NSC)創設のための安全保障会議設置法改正案は、審議に入れないまま次期国会へ継続審議となる。首相が昨年九月の就任前から唱えてきた再チャレンジ支援政策関連でも、最低賃金法改正案など労働関連三法案は継続審議となる方向だ。
516
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/25(月) 11:18:09
年金・社保庁 大詰め 参院与党 労働3法案送付に難色
2007年6月25日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007062502026958.html
七月五日まで会期が十二日間延長された通常国会は今週、年金時効撤廃特例法案と社会保険庁改革法案、国家公務員法改正案をめぐる参院での与野党攻防が大詰めを迎える。一方、最低賃金法改正案など労働三法案をめぐっては、成立に執念を燃やす首相官邸と、難色を示す参院与党が綱引きを続けており、最終盤の国会は波乱含みの展開になりつつある。 (古田哲也)
与党は「改選組に負担をかけたくない」(自民党参院幹部)として、年金特例法案と社保庁改革法案、公務員法改正案を二十九日までに参院本会議で成立させる方針。これに対し、会期延長に反発している野党側は、委員会審議の日程協議に応じておらず、与党のシナリオ通りには法案処理が進まない可能性が高い。
特に公務員法改正案は、参院で三十時間の審議を経ることが委員会採決のメドとされているが、二十二日現在で十八時間しか審議しておらず、一日六時間の審議をさらに二日行う必要がある。
しかし、同改正案を審議している内閣委員会は、定例日の二十六、二十八両日に審議が行えるかどうか、現段階では不透明。
仮に、審議が行われ、参院での審議時間が三十時間を超えたとしても、同委員会は民主党の藤原正司氏が委員長を務めており、採決をすんなり認める保証はない。このため、同改正法の成立は七月二日以降にずれ込むとの見方が強まっている。
一方、衆院厚生労働委員会で審議中の労働三法案について、官邸は参院に送付して成立させるよう与党側に求めている。
安倍首相は通常国会が開会した一月時点で、憲法、教育、雇用を、内閣が取り組む重要課題の三本柱に据えていた。
このうち、国民投票法(憲法改正手続き法)と教育再生関連三法はすでに成立しており、雇用環境の改善を進める労働三法案を成立させれば、首相の「有言実行」を国民にアピールする材料にできる。
さらに、参院選を控え、年金記録不備問題の逆風を和らげる材料を一つでも増やす狙いもある。しかし、同法案が付託される参院厚生労働委員会は年金特例法案と社保庁改革法案を審議中。そこに労働三法案まで付託されても審議時間の確保は難しく、民主党の協力がなければ成立は困難だ。
同法案は労働者に有利な内容で、民主党を支持する連合は成立を望んでいるが、参院選前に与野党対決ムードを盛り上げたい民主党が、政府提出法案の成立に手を貸す可能性は低い。このため、参院自民党幹部は「これ以上、混乱の火種を抱え込むことはできない。体を張ってでも参院送付を阻止する」と、官邸側を強くけん制している。
517
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/27(水) 23:51:09
国会:継続審議の重要法案目立つ 安倍カラーは消化不良?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070628k0000m010117000c.html
自民、公明両党は27日、東京都内で幹事長、政調会長、国対委員長が会談し、最低賃金の引き上げを柱とする労働3法案の今国会成立を断念することを正式に決めた。公務員制度改革関連法案は安倍晋三首相の強い意向で会期延長までして成立にこだわったが、日本版NSC(国家安全保障会議)法案など官邸主導で政府が提出に踏み切ったものの、審議時間不足で成立に至らず継続審議となる重要法案も目立つ。「安倍カラー」は消化不良気味となった。
今国会で政府が提出した重要法案は97法案。参院で審議中の社会保険庁改革関連法案と公務員制度改革関連法案が成立すれば、そのうち89法案が成立することになる。成立率は91・8%と例年並みだ。しかし、労働3法案とNSC法案に加え、▽年金一元化関連法案▽放送法改正案▽地方公務員法改正案−−の計七つの重要法案が継続審議となり、与党内からは「これだけの重要法案が積み残しになるのは異例」(自民党国対幹部)との声もある。
特に労働3法案については、参院選を控えて社会格差問題への懸念もあり今国会を「雇用国会」と位置づけた公明党が同法案の成立を強く要求。今国会開会直後には両党間で、衆院厚生労働委員会で同法案と年金一元化関連法案の成立を優先させ、社保庁法案は継続審議とする方向で調整を進めていた。
しかし、5月初旬、自民党の中川秀直幹事長らが「社保庁法案を成立させれば(参院選で)民主党の支持母体の労働組合にダメージを与えることができる」と主張、公明党の反対を押し切って、社保庁法案成立を優先させる方針に転換した。それでも、会期延長を踏まえて塩崎恭久官房長官らは労働3法案に絞って成立を求めたが、参院自民党幹部らの強い反発を招き、結局、継続審議に落ち着いた。
それだけではない。政府は、与党から「3月中旬を法案の提出期限とする」と通告を受けていたにもかかわらず、4月以降にNSC法案や地方公務員法改正案、放送法改正案を次々に提出。結局、本格的な審議も行われずじまいだった。与党内からは「首相官邸は焦って重要法案を多く提出しすぎだ。事前の根回しも不十分で、国会運営をまったく理解していない」(幹部)との声も上がっている。【高山祐】
毎日新聞 2007年6月27日 21時20分
518
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/10(火) 09:16:03
’07参院選:仕掛ける/1 テレビ対策
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/07/20070708ddm041010029000c.html
◇自民、「首相出します」/民主、視聴率で番組選択
「今夜はどの番組よりも早く安倍総理にお越しいただきました」。ナレーションに続いて、安倍晋三首相がスタジオに登場した。5日夜の民放のニュース番組。安倍首相は約20分間、単独インタビューの形で参院選への決意を語った。これ以後、安倍首相の単独出演が始まり、6日にラジオとテレビ2本をはしごした。
伏線があった。6月27日、自民党本部の一室。山際大志郎報道局長(衆院議員)と党職員がそろい、集めたテレビ各社の記者にこう話した。
「(首相のテレビ出演は)報道番組にこだわらない。朝の番組にも出演できます」
「出演は単独か小沢(一郎・民主党代表)さんとの討論形式で」
各社はこの提案を持ち帰った。党の「要請」と受け取った社もあった。ある社の幹部は「企画をこちら側から出せ、という趣旨だった」と話す。他党との公平性の観点などから受け入れない社もある。
山際氏はこう説明する。「極力(テレビに)出るようにしたいという、首相自身の意思を伝えた上で、公平に応じるという姿勢を示した。要請したわけではない」。同党の片山さつき広報局長(衆院議員)は「(民間団体が主催した1日の)党首討論では小沢さんに勝ったと判断したので、討論番組はなるべく1対1でやってもらうようお願いしようと、党の広報戦略会議で確認した」。
年金問題に加え、事務所費など頻発する「政治とカネ」の疑惑、さらに久間章生前防衛相の辞任が追い打ちをかけ、支持率が低迷する自民党は、テレビの力で風向きを変えようと必死だ。
片山氏は6月2日、塩崎恭久官房長官から「(年金問題を追及している)長妻(昭・民主党衆院議員)を止めてくれ」と電話を受けた。「翌日のテレビの討論番組では、意識的に激しく発言した」と打ち明ける。
「スクープがほしい」という報道側の気持ちを利用した「見せ方」もある。民主党が行った。
参院選の比例代表で出馬する「さくらパパ」、横峯良郎氏は、出馬会見前にテレビ局に準備する様子を取材させた。その模様は、記者会見の前夜、放送された。スクープとして。
「大きく報道してもらうため、放送が会見前日で10〜20%と視聴率がいい番組を選んで、独占取材に協力した」と、良郎氏擁立に動いた手塚仁雄前衆院議員が明かす。
05年衆院選では、自民党が「刺客」候補の選定過程を逐一明らかにし、「報道せざるを得ない状況」(民放記者)を作り出した。選挙のたびに自民候補の陣営で参謀を務める男性は、「無党派対策というのはイコールマスコミ、特にテレビ対策なんだ」と言い切った。
□ □
選挙の現場が劇的に変わりつつある。衰退する組織型の集票システムに代わり、メディアや世論調査を駆使するイメージ戦略が主流となりつつある。この参院選でも、逆風下の自民、攻めに出る野党に共通する姿だ。イメージ中心の選挙は有権者を政策本位の選挙に導くものとなるのか、あるいは支配するものとなるのか。現在の選挙の形を報告する。=つづく
毎日新聞 2007年7月8日 東京朝刊
519
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 11:15:08
「再チャレンジ」公務員試験、152人枠に2万5千人応募
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070721it13.htm
政府が今年度から始めた「国家公務員中途採用者選考試験(再チャレンジ試験)」の申込者数が、採用予定152人に対し2万5000人を超える大人気となった。
再チャレンジ試験は、大学や高校卒業者の就職内定率が低迷した1990年代以降のいわゆる「就職氷河期」に、自分の意に反してフリーターになった人たちに新たな挑戦の機会を与える狙いから、受験資格を4月1日現在で29歳〜39歳の人に限った。
難易度は高卒者を念頭においた国家公務員3種試験と同程度で、行政事務、税務、刑務官、皇宮護衛官、入国警備官などの職種で採用を予定している。9月に学科試験を行い、合格者をそれぞれの府省が面接した上で、11月に採用者を決定する。
7月上旬に申し込みを締め切った時点で、約2万5000人の応募があり、競争率は160倍を超える難関となった。人事院では、「もともと公務員希望だった人、今の職業に満足していない人、もの珍しさから応募した人など様々な動機が考えられる」と分析している。
今年度の3種試験の申込者数は約1万7000人と昨年度比約2割減となるなど、若者の「公務員離れ」が懸念されている。政府内には「これだけの倍率なら有能な人材を確保できる」(政府筋)と、公務員の人材確保策の観点から再チャレンジ試験に期待する声も出ている。
(2007年7月22日1時31分 読売新聞)
520
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 21:45:34
ジョブカード:概要固まる 5年間で百万人の利用見込む
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070725k0000m010086000c.html
職業訓練に参加した履歴などを記録した文書を交付し、フリーターや子育て後の女性などの就職活動を後押しする「ジョブカード制度」の概要が、24日固まった。安倍政権が格差是正の目玉策の一つとして、英国の制度を手本に実現を目指していた制度で、08年度に導入し、5年間で100万人程度の利用を見込んでいる。
有識者らによる政府の「ジョブ・カード構想委員会」(委員長、森下洋一松下電器産業相談役)が同日、中間報告書の形で大田弘子経済財政担当相に提出し、発表した。
制度の窓口になるのはハローワークや民間職業紹介所など。希望者にはジョブカードが交付され、制度に参加する企業の職業訓練を受けると、参加した履歴や取得した資格、受講先の評価が記載される。従来の履歴書とは違って、受講者がどんな職業能力を身に着けたかが客観的に分かるようにすることで、採用が円滑に進む効果が見込めるという。
職業訓練は、賃金がもらえない短期の「委託訓練」型と、賃金を受け取る長期の「有期実習型」の2種類。08年度から5年間で40万人程度が修了することを目指しており、訓練を受けない人も含めて100万人程度がジョブカードを取得することを想定している。
ただ、制度の導入には経済界も前向きだが、発足時の08年度に何社が参加するかは不確定だ。また、能力評価のポイントとなる評価基準については、業種・職種ごとに今後官民連携で整備を進める方針だ。
中間報告書では、ジョブカードと併せて、求職者を対象に生活費を低利融資する制度を導入することも示した。【三島健二】
毎日新聞 2007年7月24日 20時22分 (最終更新時間 7月24日 21時09分)
521
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 21:47:09
CO2削減:政府提唱のキャンペーン 登録わずか8千人
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070725k0000m010109000c.html
地球温暖化対策で、政府が国民運動として提唱する「二酸化炭素(CO2)排出を1人1日1キログラム削減する」キャンペーンへの参加登録者が、スタートから1カ月余りで8553人しかないことが24日分かった。安倍晋三首相が旗振り役となって各省が企業協賛を募り登録者増に躍起となっているが、今のところ顕著な効果は見えないようだ。
安倍首相は5月に環境政策「美しい星50」の中で、京都議定書で日本が約束したCO2削減を達成するため、国民にライフスタイルの見直しを呼びかけた。具体的な手段として、ホームページに特設サイトを設け、6月20日に「私のチャレンジ宣言」の登録をスタート。今月3日には安倍首相自身や各閣僚もチャレンジ宣言する力の入れようだ。
にもかかわらず、6月中の登録は3000人に届かないスローペース。官邸は全国に20万人以上いる各省庁の職員が全員参加することや、各省庁が企業に協賛を求めるよう指示。23社が協賛を決め、登録者に特典を与えるなどしている。だが、特典の内容は基本的には企業まかせのため、粗品進呈や、飲料サービスなども含まれる。
これまでのところ、企業協賛発表に伴い、登録数は特に伸びてはいないという。環境省地球温暖化対策課は「各省庁の職員数だけを考えても、8000人台は少なすぎる」と話している。【足立旬子】
毎日新聞 2007年7月24日 21時20分
522
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 17:02:48
麻生幹事長浮上、舛添外相も…8月中にも内閣改造へ
赤城、柳沢は交代必至
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007073029.html
歴史的な惨敗を喫した安倍首相は30日未明、8月中にも党役員人事と内閣改造に着手する方針を固めた。中川秀直幹事長が29日、辞任を表明したことで、焦点の幹事長には麻生太郎外相=写真左=らの名前が取り沙汰されているほか、福田康夫元官房長官=同右下=の外相就任説も浮上する。首相は人心一新を図ることで、挙党態勢の構築を目指す意向だが、求心力を回復するのは極めて至難の業だ。
安倍首相 「これからも支えてほしい」
麻生外相 「分かりました」
首相は29日午後4時50分ごろ、よき相談相手の麻生氏を密かに公邸に呼び、早々と支持を取り付けていた。惨敗という結果が判明する開票前、約40分に及んだ極秘会談は、安倍事務所が用意したワンボックスカーで麻生氏を招き入れたものだった。
中川幹事長は同日夜、「責任を取るべく、首相に辞任の意向を伝えた」と表明しており、最大の焦点は中川氏の後任人事となった。
「麻生幹事長」が有力視される背景には、29日の極秘会談があったことに加え、首相が昨年9月に総裁に選出された際、幹事長に麻生氏の就任を望んでいたことがある。この際、首相の出身派閥、町村派からの登用を望んでいた同派前会長の森喜朗元首相が中川氏の起用を進言し、首相もこれを聞き入れた経緯があった。
幹事長ポストには、麻生氏のほか、町村派には「自派閥から登用するなら町村信孝元外相だ」と町村氏を推す声もある。また、「首相の盟友、中川昭一政調会長を横滑りさせるのではないか」(自民党筋)との見方もあり、流動的な側面も残されている。
首相は29日夜、「全党的に新しい国造りに向けて一丸になれる態勢を考えないといけない」と述べ、まず党3役を固めた上で、秋の臨時国会前の8月中にも人選を進めるものとみられる。
難航が予想されるのは内閣改造だ。笹川堯党紀委員長は「条件付きの続投だ。本人だけ残って閣僚は全員交代だ」とクギを刺し、「お友達内閣で非主流派を入れていないからダメなんだ」(党幹部)との批判が噴出している。
何より、事務所費・絆創膏問題の赤城徳彦農水相、「女性は産む機械」発言の柳沢伯夫厚生労働相らの交代は必至。大幅改造は不可避だろう。
党有力筋も「“お友達内閣”を脱して、自分の意に沿わない人物でも閣僚にすることができるかが問われる。懐の深さを示せるかどうかだ」と、首相に厳しい視線を浴びせる。
気になるのは、麻生氏が幹事長に就任した場合の外相人事で、早くも「福田外相」が浮上している。首相と福田氏は対アジア外交で「対極的」だが、「福田氏を起用すれば、福田氏と外交政策で近い谷垣派や山崎派などを取り込むことになり、挙党態勢を演出できる」(自民党筋)というわけだ。
「挙党態勢」という意味からは、首相の責任論まで言及し、国民的人気の高い舛添要一参院政審会長を外相に起用する説も取り沙汰される。
首相の女房役で、内閣の顔となる官房長官人事も注目だ。塩崎恭久官房長官には、党内から「“お友達内閣”の筆頭人事は塩崎氏の官房長官起用だった。やはり代えるべきだ」(前出の自民党筋)との声が出る。
もはや「死に体」となった安倍首相は、どんな人事を断行するのか。
ZAKZAK 2007/07/30
523
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:34:13
消費税増税、与党内に先送り論 年明け提案「困難」
2007年07月31日08時06分
http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY200707300406.html
消費税増税が、今年末に与党がまとめる08年度税制改正に盛り込まれず、先送りされる公算が大きくなってきた。29日の参院選で税率引き上げに反対する野党が過半数を制したことで、政府・与党内に「消費増税の法案を参院で成立させるのは困難だ」との見方が広がったためだ。消費税の具体的な引き上げ論議は来年以降にずれ込む可能性が高くなっている。
今回の参院選で、自民・公明両党は「07年度をめどに、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」との公約を掲げ、その具体的な論議は今秋以降に行うとしていた。政府・与党内では、年内に消費税率引き上げを決め、年明けの08年通常国会に増税法案を提出、09年から実施という日程が有力視されていた。
一方、野党は参院選で、いずれも消費税率の据え置きを公約に掲げていた。当面の国会審議で姿勢を変える可能性は低いとみられる。
このため、自民党では30日、「消費税増税の税制改革法案を出しても、参議院ではとても通らない。08年通常国会への提出は困難だ」(元自民党税調幹部)、「(消費増税は)無理だろう。しばらく時間がかかるのではないか」(別の自民党幹部)といった声が相次いだ。財務省内にも「消費税(増税)を持ち出すのが難しい情勢になった」「引き上げは次の衆院選後まで待たないといけないかもしれない」との慎重な見方が出ている。
安倍首相は29日夜のテレビ番組で、秋から抜本的な税制改革の議論を始める姿勢を強調した。ただ、自民党内には、年内は議論だけにとどまる可能性も指摘されている。
消費増税が先送りされれば、09年度までの引き上げが決まっている基礎年金の国庫負担分の財源が宙に浮くことになる。社会保障制度の立て直しや財政再建への道筋をどうつけるかが、政治課題として浮上しそうだ。
524
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 13:34:45
参院選大敗 成長戦略にも陰り 幹事長の重し外れ
7月31日12時23分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070731-00000917-san-pol
自民・公明両党の参院選大敗で、安倍晋三首相が推進する経済成長戦略は大きな壁に突き当たった。成長戦略を背後から支えてきた自民党の中川秀直幹事長が辞表を提出したためだ。安倍首相は30日の会見で改革断行を強調したが、求心力の低下は避けられず、戦略の練り直しを迫られる可能性も出てきた。
財政再建に関する安倍首相の基本戦略は、歳出削減と安定財源確保を目指した「歳入・歳出の一体改革」だ。加えて、3%台後半というかなり高めの名目成長の達成で税収増を図り、国民負担を極力抑えることにある。
経済財政改革の基本方針(骨太の方針)では、最低賃金の引き上げや中小企業の活性化、地方の産業を支援する地域力再生機構の創設など「成長力底上げ」戦略を提示。8月以降、具体化の作業に入る予定だった。
そもそも成長戦略は中川幹事長の持論だ。今回の参院選の戦いも考慮し、増税分を極力抑えるために「上げ潮政策」と自ら提唱。歳出削減に後ろ向きな党内族議員を強引にねじ伏せて政府・与党で了承させた経緯がある。だが、足元でも2%台の低成長にあえぐ中、非現実的との見方は少なくなかった。消費税増税で財政再建を目指す「堅実派」からも「楽観的すぎる」との批判が絶えなかった。
参院選の敗北で“上げ潮派代表”の中川幹事長が辞表を提出したことで、政府内では成長路線の旗振り役を担った大田弘子経済財政担当相の去就も取りざたされる事態だ。
格差是正や少子化対策を強く求める野党の勢いが強まり、政策の軌道修正を迫られて成長シナリオにひび割れが生じるのは必至だ。
企業業績は回復しながら賃金は増えず、多くの国民に景気回復の実感は乏しかったが、ようやく好循環の時機到来の見方も出ていた。だが、野党の攻勢で基本戦略の修正という難題をどう乗り切るか、正念場を迎える。
525
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 15:12:33
民主案に大幅譲歩検討 天下り規制 新人材バンク廃止も
2007年8月3日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007080302038208.html
政府は二日、秋の臨時国会で民主党が参院に提出する方針の国家公務員天下り根絶法案に大幅譲歩する修正協議を野党側に呼びかける方向で検討を始めた。参院で与野党が逆転する中、政府・与党は今後、困難な国会運営を強いられるが、歩み寄れる部分については民主党側に大胆に歩み寄るモデルケースとして注目されそうだ。
先の通常国会では、省庁による国家公務員の再就職あっせんを全面禁止し「官民人材交流センター」(新人材バンク)に一元化することを柱とする改正国家公務員法が成立。現在、官民人材交流センターのあり方などを有識者会議で検討している。
一方、民主党は通常国会に提出し、否決された法案と同じ内容の法案を提出する方針で、天下りにさらに厳しい規制が、かけられている。政府・自民党は、このうち(1)早期退職勧奨、いわゆる「肩たたき」を禁止する(2)新人材バンクを廃止する(3)独立行政法人の職員を天下り規制の対象にする−については、民主党側に歩み寄っていいと判断した。
ただ退職後の就職先について内閣が事前承認する制度を現行の二年間から五年間に延ばす案については、官民交流を疎外する要因だとして、削除を求める考え。併せて、民主党案に含まれていない「能力実績主義の導入」は盛り込むよう民主党に働きかける。ただし民主党側が、修正協議に応じるかどうかは不透明で、最終的に合意が得られるかどうかは流動的だ。
526
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 08:21:52
27日軸に内閣改造、臨時国会は月内召集も 首相方針
2007年08月05日03時08分
http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY200708040246.html
安倍首相は、秋の臨時国会を早期に召集するため、党役員人事と内閣改造を27日を軸に実施する方針を固めた。海上自衛隊のインド洋への派遣期間を延長するためのテロ対策特別措置法改正案に民主党が強く反対しているため、11月1日までの期限に向けて審議時間を十分に確保する狙いだ。早ければ今月中にも秋の臨時国会を召集する方向で調整を進める方針だ。
首相は4日午後、東京・富ケ谷の自宅で自民党の中川秀直幹事長と1時間近く、今後の日程について協議した。
首相は19日から25日まで、インドネシアやインド、マレーシアを訪問する。さらに28日には故宮沢喜一・元首相の内閣・自民党合同葬が予定されていることから、党役員人事と内閣改造を帰国直後、できるだけ早期に着手し、27日には一連の人事を終えるよう、党内調整を始めた。
首相は3日夜、内閣改造などの人事の時期について首相官邸で記者団に「長い時間を置くというつもりはない」と語っていた。また「派閥の推薦は受けずに組閣を行っていく方針に変わりはない」とも述べ、早期に人事を断行することで求心力を高める狙いもある。
ただ、野党側が早期召集に反発する可能性もあり、月内召集は今後の与野党調整にかかっている。
527
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:26:29
安倍首相:臨時国会31日召集 自民幹事長に麻生氏浮上
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070806k0000m010123000c.html
安倍晋三首相は5日、内閣改造と自民党役員人事を27日に行い、秋に予定する臨時国会の召集を当初予定の9月から、今月31日に前倒しする方針を固めた。参院の与野党逆転を受け、秋の国会で最大の焦点となるテロ対策特別措置法改正案の成立に万全を期すためにも、早期召集が必要と判断した。首相は今後、人事の調整を本格化するが、党幹事長には麻生太郎外相が浮上している。
首相は3、4日、自民党の中川秀直幹事長と会談し、今後の日程を協議した。首相は3日、党内の早期改造論に配慮し内閣改造人事を今月末に行う意向を示していたが、臨時国会の月内召集のため、可能な限り早期の日程選定が必要と判断。19日から25日までのインドなどへの歴訪から帰国後、27日に改造を行うことにした。天皇陛下が公務出張から帰京する同日午後以降、同日夕から夜に認証式を行い、改造内閣を発足させる。引責辞任する中川氏の後継として次期衆院選を指揮する幹事長ポストには、首相の出身派閥である町村派からの起用には党内に慎重論が強く、麻生氏の起用が浮上している。
一方、海上自衛隊をインド洋に派遣する根拠法であるテロ対策特措法は11月1日に期限が切れる。このため、政府・与党は期限延長のための法改正を秋の臨時国会の最優先案件と位置づけており、日程にも余裕を持たせるため、首相も月内召集の意向を固めた。
民主党の小沢一郎代表は延長に反対を表明しているが、党内には修正協議に応じる動きもある。自民党は衆院段階での修正決着も視野に、与野党逆転下の参院での可決に向け、柔軟に対応を探るとみられる。会期幅は12月上旬までの100日程度となる見通し。ただ、早期召集には野党の反発が予想されるほか、改造人事の調整が難航した場合など、流動的な要素もある。
毎日新聞 2007年8月6日 3時00分
528
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/08(水) 13:32:29
安倍命運“三役リスト”予測…適材適所か派閥均衡か
「二階幹事長」浮上
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080722.html
注目の自民党役員人事。幹事長ポストには麻生氏(右)と二階氏が浮上した
自民党の惨敗となった参院選を受け、7日に召集された臨時国会に臨んだ安倍晋三首相は27日にも、内閣改造・党役員人事を断行し、反転攻勢をかける構えだ。特に、党3役の幹事長は国会運営や解散総選挙に向けた要となるポストだけに、注目される。永田町では麻生太郎外相の幹事長就任が本命視されるが、ここにきて二階俊博国対委員長の名前が急浮上してきた。政治評論家3氏が「3役リスト」を完全予測した。
「改造失敗なら最後の組閣になる」
安倍首相の“後見人”を自任する森喜朗元首相が周囲に漏らしている通り、内閣支持率の低下に歯止めがかからない首相にとって、今回の人事が政権浮揚の最後にして唯一の好機となる。
首相も3日、「今回も(派閥推薦は受け付けない)方針で臨んでいきたい」と断言、大見得を切った。
だが、首相に距離を置く山崎拓元副総裁らは「挙党一致態勢で難局打開を図る以外ない」と語るなど、党内では派閥均衡型の人事を期待する声が強まっている。27日の人事に向け、首相側と党内実力者の綱引きが水面化で激化している。
首相の思惑通り「適材適所の人事」が断行できるか、「派閥均衡型」を余儀なくされるのかが注目されるわけだ。
人事の大きな目玉となるのが、参院選惨敗の責任を取り、首相に辞表を提出した中川秀直幹事長の後任だ。
本命には、「麻生幹事長」の名前があがる。首相は昨年9月の政権発足時も「麻生幹事長」を望んでいた。だが、森氏の“命令”を受け入れ、中川氏を幹事長に就任させた経緯がある。麻生氏は外相就任後も首相のよき相談相手となり、参院選投開票日の先月29日も、極秘に官邸へ招き、「続投を支えてほしい」と要請するなど信頼は厚い。
NHK政治部出身で故・園田直外相の秘書官を務めた政治ジャーナリスト、渡部亮次郎氏も麻生氏を推す。
「首相は麻生氏を最も頼りにしている。麻生氏は政調会長時代、政調会長代理に引っ張った久間章生前防衛相と仲がよく、第2派閥に転落した津島派の半分を押さえられる」
これに対して、浅川博忠氏は「派閥順送り人事になるだろうが、老壮青のバランスを保ったほうがいい」とし、参院で野党が過半数を占めた現実を踏まえ、幹事長には「党内を押さえつつ選挙が戦え、野党とパイプのある人物を充てるしかない」と語る。
こうした情勢から、浅川氏は「二階氏が幹事長になる」とみる。
「実務型の二階氏か、人気の麻生氏かだが、今回は二階氏だろう。二階氏は小泉前首相の郵政選挙でも、総務局長として選挙に携わった。今後は野党との折衝が増える。橋本龍太郎内閣のとき、加藤紘一幹事長、野中広務官房長官のコンビが新進党の議員を一本釣りしたことがあった。そういうことができるのは、二階氏しかいない」
529
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/08(水) 13:34:21
やはり「麻生幹事長はありえない」と見るのは小林吉弥氏だ。
安倍政権の行く末について、「安倍内閣は“死に体”内閣といわれている。支持率はズルズル下がって森政権末期のように1ケタになる。余力がなくなって退陣表明さえありうる。1ケタになったら、誰も“ドロ舟”に乗りたくないから誰も協力しない」と前置きして、こう分析する。
「首相の顔で総選挙をすれば負ける。場合によっては政権交代になり、総理のイスを目指す麻生氏に命取りになる。だから半身の構えで、ドロ船には乗らないだろう」
そこで浮上してくるのが二階氏や額賀福志郎元防衛庁長官=写真左、与謝野馨元金融担当相といい、「与謝野氏は財政政策通だが、安倍政権としては年金問題をしっかりとやらねばならず、厚労相という目もある。結局、受けるのは二階氏か額賀氏ではないか」とみる。
前回の人事で、首相が中川昭一氏を起用した政調会長はどうか。
浅川氏は「来年度予算案は来たるべき総選挙に直結するだけに、党側で仕切ることになり、総選挙で勝てる予算を作らねばならない。幹事長が麻生氏か二階氏となると、善しあしは別として第2(津島派)、第3派閥(古賀派)からベテランが入ってくる」と交代が濃厚とする。
そのうえで、「第2派閥の津島派から額賀氏の起用が考えられる。また、第4派閥の山崎派で大蔵省出身の政策通、野田毅元自治相=同右下=も浮上してくる」と予想する。
一方、渡部氏は「中川氏にはこれまで落ち度はない。留任」とみる。
党の最高意思決定機関の総務会を預かる総務会長人事はどうか。
浅川氏は、笹川堯元総務会長代理(津島派)の名前を挙げ、「比較的長老で当選回数7回。腕力も強く、第2派閥をバックに力を発揮できる」として本命視する。ほかに、船田元・元経済企画庁長官(津島派)、瓦力元防衛庁長官(古賀派)らの名を挙げた。
また、渡部氏は「丹羽雄哉総務会長が留任」とし、小林氏は「政調会長、総務会長ともに誰も受けない可能性もある」と指摘する。
首相には両刃の剣となる27日の人事。首相は政権の浮沈を賭け、人事に当たる。
ZAKZAK 2007/08/07
530
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/08(水) 17:24:36
次期幹事長に麻生氏起用へ 27日に役員人事
8月8日8時57分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000901-san-pol&kz=pol
安倍晋三首相は、次期幹事長に麻生太郎外相を起用する方針を固めた。複数の政府・自民党筋が7日、明らかにした。首相は今月27日に大規模な内閣改造と党役員人事を一気に実施し、「人心刷新」を図る考えを示しており、今後「安倍−麻生」ラインで、最終的な人事構想を詰めていく考えとみられている。
首相は7日午後、臨時国会開会式を前に、国会内で麻生氏と約30分間会談。外遊日程や党内情勢について幅広く協議したとみられる。
首相は参院選投開票日の先月29日夕にも首相公邸で麻生氏と会談。この際、麻生氏は「安倍政権の国家的な政策は正しい。たとえ自民党が30議席台しか取れず、大敗したとしても気にする必要はない」と述べ、首相の続投を強く促したとされる。
政府筋によると、首相は内閣改造と党役員人事の前倒しを一時検討したが、閣僚候補者の周辺調査や自らの外遊日程などを考慮した結果、27日が妥当と判断したようだ。
首相は昨年9月の安倍内閣発足と同時に、総裁選の対抗馬であった麻生氏を外相に起用。「主張する外交」を掲げて、中国との関係修復やインドとの関係強化などを二人三脚で推し進めた。同時に麻生氏に対し、内政課題や国会対策、党内情勢についても幅広く意見を求めてきたとされる。
首相の麻生氏への信頼は厚く、昨年9月の安倍内閣発足時も麻生氏の幹事長起用を考えたが、森喜朗元首相らの意向もあり、同じ町村派出身の中川秀直氏を幹事長に起用した経緯もある。
ただ、与党内では、与野党に幅広くパイプを持つ二階俊博国対委員長の幹事長起用を求める声も強い。麻生氏は「アクの強い性格が故に、味方も多いが、敵も多い」(閣僚経験者)ともいわれ、「安倍−麻生ライン」に対し、一部から反発の声が上がる可能性もある。
531
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/08(水) 18:03:34
08年度予算:公共事業削減に異論 自民政調、地方衰退に危機感−−概算要求基準協議
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/archive/news/2007/08/08/20070808ddm005010093000c.html
自民党は7日の政調全体会議で、政府が10日決定する概算要求基準を協議したが、参院選惨敗を受けて「予算の仕組みが同じでは反省したことにならない」(野田毅元自治相)との反発が相次いだ。続投を決めた安倍晋三首相は「公共事業の3%削減」など歳出削減路線を貫く構えだが、党内は地方組織の衰退に危機感が強く、12月の予算案決定まで曲折をたどりそうだ。
「経済運営を市場原理だけでやろうとしたここ5〜6年の流れが、(参院選敗北という)結果を招いた」。首相に批判的な加藤紘一元幹事長は、小泉内閣以来の経済運営をこう批判した。小泉内閣の閣僚で首相の出身派閥、町村派の議員も「公共事業はピーク時の半分。横ばいでいい」(細田博之元官房長官)「改革は小休止して考え直せ」(中山成彬元文部科学相)など見直しを求めた。
首相は先月30日、「基本的な経済政策については理解をいただけた」と路線転換を否定した。3%削減は、首相が官房長官時代の昨年7月に取りまとめた骨太方針に基づくもの。自民党内も表向きの反発は強いが、今月下旬の内閣改造を控え「もはや時間切れ」との空気が強く、党幹部は9日に政府方針通り了承を取り付ける考えだ。
それでも、首相のかたくなな姿勢がどこまで続くかは不透明だ。昨年の骨太方針で党内の反発を押し切って歳出削減策をまとめたのは政調会長時代の中川秀直幹事長で、すでに辞任表明している。党内では「内閣改造後に地方対策などを迫られる」(政調幹部)との見方が強く、3%削減が骨抜きになる可能性もある。【竹島一登】
毎日新聞 2007年8月8日 東京朝刊
532
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 09:38:00
“地方公共事業に重点配分”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/09/k20070809000008.html
自民党の中川政務調査会長は8日夜、北海道帯広市で講演し、来年度の予算編成で公共事業費を削減する方針は変わらないとしながらも、地方の公共事業に予算を重点的に配分したいという考えを示しました。
この中で、中川政務調査会長は「参議院選挙では、暮らしや地方への配慮が足りなかったという指摘があり、来年度予算の概算要求基準で公共事業費を3%削減する方針に対してけしからんという意見も出ている」と述べました。そのうえで、中川氏は「安倍総理大臣とも相談したが、地方の公共事業になるべく重点配分し、地方の建設業者に配慮して執行していきたい」と述べ、公共事業費を削減する方針は変わらないとしながらも、地方の公共事業に予算を重点的に配分したいという考えを示しました。また、中川氏は「党内からは、安倍総理大臣がいいとか悪いとか、辞めるべきだなどといった意見が出ているが、政策ではないことで非難すると党内が混乱するだけで、決してプラスではない」と述べました。
533
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 09:48:09
臨時国会、月内召集を見送る方針 政府・与党
2007年08月09日07時15分
http://www.asahi.com/politics/update/0809/TKY200708080418.html
政府・与党は8日、秋の臨時国会の月内召集を見送る方針を固めた。安倍首相は当初、27日の内閣改造、31日の臨時国会召集を検討していたが、「閣僚の準備時間が少ない」などという与党の意見を踏まえ、先送りすることとなった。臨時国会の焦点となるテロ対策特別措置法の期限が切れる11月1日までに同法改正案の審議時間を十分確保する必要もあり、9月中には召集する方向で調整を進めている。
複数の関係者が8日、明らかにした。内閣改造は予定通り今月27日に行う方針だ。
秋の臨時国会の召集日をめぐり、自民党幹部の一人は「急ぐ必要はない。改造を終えて、しっかり体制を固めて国会に臨めばいい」と強調。国対幹部らも難色を示しており、首相側はこうした声に配慮せざるを得ない状況になった形だ。
与党内からは「民主党のテロ特措法での出方が分からないのに、そんなに早く(召集日を)決める必要はない」(幹部)との声も出ている。
534
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/10(金) 06:39:40
安倍首相:幹事長に麻生氏起用へ 党三役交代で「一新」
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070810k0000m010153000c.html
安倍晋三首相は、参院選惨敗の責任を取り辞任する中川秀直自民党幹事長の後任に麻生太郎外相を起用する方針を固めた。複数の政府・与党筋が9日明らかにした。首相は今月27日に大幅な内閣改造・党役員人事を行い、参院選敗北の立て直しのための「人心一新」を図る考え。次期衆院選を仕切る「党の顔」として麻生氏を処遇し、「安倍−麻生ライン」で政権の求心力を回復したい考えだ。
首相は参院選投開票日の7月29日夕、麻生氏と会談し「引き続き重要な役割を果たしてほしい」と述べ、内閣改造・党役員人事の際には重要ポストで処遇する考えを伝えた。今月7日にも国会内で政権運営や次期臨時国会の対応について協議した。首相は昨年9月の安倍政権発足時にも麻生氏の幹事長起用を探ったいきさつがあり、支え役に適任と判断したとみられる。
首相は9日夕、記者団に対し、内閣改造と党役員人事について「同じ日に行います」と明言した。外遊から帰国後の25、26日にも麻生氏と会談したうえで27日に人事を行う方針。党三役は全員交代とみられ、幹事長以外の総務会長、政調会長には各派のベテラン議員をあてる方向。両ポスト候補には二階俊博国対委員長(二階派)、町村信孝前外相(町村派)、額賀福志郎元防衛庁長官(津島派)らの名が取りざたされている。
また、政権の番頭役である官房長官人事も焦点。塩崎恭久官房長官の続投説もあるが、菅義偉総務相の横滑り、石原伸晃幹事長代理、町村氏らの起用も取りざたされている。【竹島一登】
毎日新聞 2007年8月10日 3時00分
535
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/10(金) 06:40:53
安倍首相:いばらの道、麻生氏と二人三脚…幹事長起用へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070810k0000m010155000c.html
安倍晋三首相が次期幹事長に麻生太郎外相を起用する方針を固めたのは、参院選敗北後、首相続投をいち早く支持した麻生氏に対する信任の厚さを物語っている。ただ、自民党内からは公然と首相の退陣や総裁選実施を求める声も上がっている。改造後の「安倍−麻生ライン」の党内運営は「いばらの道」(与党幹部)となりそうだ。
首相は参院選の投票がまだ終わっていなかった7月29日夕、首相公邸に麻生氏を極秘に呼んで約40分間話し合った。
「選挙は大敗するでしょう。じゃあ、それで首相を辞めなきゃいかんのですか。大敗して票が減ったといっても、前回から50万票減るぐらいのもんだ」
麻生氏は首相に強く続投を促した。この励ましは傷心の首相には心強かったようで、引き続き重要ポストでの処遇を確約することで応じた。同日には、森喜朗元首相らが福田康夫元官房長官の「暫定政権」を話し合っていたことも後に判明しただけに、首相の麻生氏への信頼度は一層増した。
麻生氏は9日の自民党麻生派総会でも「総理・総裁が決断されたら、それに従って我々は支えていかなければならない」と述べ、首相との蜜月ぶりをアピールした。
元々、首相と麻生氏の関係は良好。昨年9月の総裁選は争ったが、首相は総裁選後の組閣の際、麻生氏を幹事長に起用しようとした。小泉政権の末期、首相が官房長官、麻生氏が外相として北朝鮮のミサイル発射問題に二人三脚で対処したこともあるうえ、ともに元首相の孫同士というよく似た家族環境が親近感をはぐくんだようだ。
しかし、この時は森氏らが中川秀直幹事長の起用を強く求め、首相は麻生氏の幹事長起用を見送らざるを得なかった。ゆえに今回、政権発足10カ月で生じた最大の危機に、盟友の麻生氏を幹事長にと考えるのは当然の成り行きだ。
しかし、麻生氏は党内でわずか16人の派閥の領袖。「自民党の内部事情をよく知る民主党の小沢一郎代表に太刀打ちできるのか」との懸念も党内には根強い。厳しさを増す国会運営をにらみ、かつて小沢氏の側近で弱点も熟知している二階俊博国対委員長の幹事長起用を求める声もある。ただ、首相は「麻生幹事長」を人事構想の中核に位置づけているとみられ、二階氏は幹事長以外の党三役や重要閣僚での起用が取りざたされている。【中川佳昭】
毎日新聞 2007年8月10日 3時00分
536
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/11(土) 08:12:52
内閣改造、塩崎官房長官交代へ・幹事長は麻生氏が有力
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070811AT3S1001M10082007.html
安倍晋三首相は10日、臨時国会の閉会を受け、27日に予定する内閣改造・自民党役員人事の調整に着手した。内閣の要である塩崎恭久官房長官は交代となる見通しだ。初入閣で抜てきされた塩崎氏は「首相と親しい人物が多い」との批判がある現内閣の象徴的存在。首相の信頼は厚いが、人心一新には交代もやむを得ないと判断したようだ。中川秀直幹事長の後任には麻生太郎外相の起用が有力だ。
新官房長官には自民党町村派の町村信孝会長らの名前が挙がっている。塩崎氏は他の閣僚に横滑りする案もとりざたされるが、首相と親密な議員を重用する人事への視線は厳しく、流動的だ。
党人事の焦点である幹事長に麻生氏が有力となっているのは、参院選投開票日に首相を訪ねて続投を促すなど首相支持の姿勢を鮮明にしていることなどが背景。小派閥ながら当選九回のベテランで首相と政治スタンスも近い。
政調会長や総務会長には津島派の額賀福志郎氏や古賀派の古賀誠会長、谷垣派の谷垣禎一会長、二階派会長の二階俊博国会対策委員長ら派閥の領袖クラスの名前が浮上している。新国対委員長には高村派の大島理森氏、麻生氏とコンビを組む幹事長代理には菅義偉総務相との観測がある。
閣僚人事では、塩崎氏のほか、柳沢伯夫厚生労働相や伊吹文明文部科学相、尾身幸次財務相らが交代する見通し。他の閣僚に比べて在任期間が短い小池百合子防衛相や渡辺喜美行政改革担当相の処遇は流動的だ。小池氏を巡っては、守屋武昌防衛次官の後任人事に関する情報が首相官邸の了承を得ないまま漏れたことを問題視する声もある。
537
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/11(土) 08:16:29
政府・自民、「副総理」構想が浮上・派閥領袖級を起用
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070811AT3S1002610082007.html
27日の内閣改造に関し、政府・自民党内で「副総理」を設ける構想が浮上してきた。派閥領袖クラスのベテラン議員を起用し、内閣のお目付け役と位置付ける。現内閣が「お友達内閣」と揶揄(やゆ)される点を意識し、挙党一致の重厚な布陣であることを演出する狙い。閣僚人事と並行して具体策を詰め、安倍晋三首相が設置の是非を判断する。
副総理には外相や財務相など重要閣僚を兼務させ、内閣のナンバー2であることを示す方向。実現した場合は谷垣派会長の谷垣禎一氏や、町村派の福田康夫氏らの名前が取りざたされそうだ。
昨年の総裁選で首相と争った谷垣派の現内閣で入閣者はゼロ。同派は「露骨な報復人事」と受け止めている。福田氏も総裁選出馬観測が出る中、首相が同じ派閥だったことから派の結束を優先し、出馬を取りやめた経緯がある。
こうした人材を副総理で処遇すれば「できるだけ多くの人に協力を求めるべきだ」(森喜朗元首相)などとする党内の声に配慮した姿勢をアピールできる。安倍内閣と距離を置く勢力も尊重する挙党態勢の象徴との裏付けにもなる。
改造人事への不満や批判を封じ込めたいとの思惑も垣間見える。新幹事長に有力視される麻生太郎外相は、もともと首相に近い存在。次の人事で首相と近い人材をすべて排除するのは現実的には難しい。
官房長官交代の見通しとなった塩崎恭久氏を他の閣僚などへ横滑りさせたり、石原伸晃幹事長代理を要職で再び起用する場合でも「大物副総理」がいれば反対論一色にはなりにくいと読む。
過去の副総理をみても当時の首相のライバルや、有力なベテラン議員が就いたケースはあった。田中内閣の三木武夫氏や、竹下内閣の宮沢喜一氏、宮沢内閣の渡辺美智雄、後藤田正晴氏、細川内閣の羽田孜氏らがその例だ。
ただ、参院選惨敗で首相の求心力が一段と低下する中、副総理がどこまで内閣の重しになれるかは分からない。副総理を打診しても引き受けるかどうかの問題もある。副総理構想は、首相が局面転換の期待を込める内閣改造の焦点の一つになりそうだ。
538
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/11(土) 08:30:26
森元首相「麻生幹事長」を容認、谷垣・福田氏の処遇も進言
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070811i301.htm?from=main3
自民党の森元首相は10日、読売新聞のインタビューに応じ、内閣改造・自民党役員人事に関し、麻生外相(麻生派会長)の幹事長就任を容認する意向を表明した。
安倍首相は、辞任する中川幹事長の後任に麻生氏を充てる意向を固めている。森氏は、麻生氏の幹事長起用について、「反対ではない。麻生氏は、地方を重視する政策をとるべきだという私の考え方にも賛成している」と述べた。
森氏は、今月5日に東京・渋谷区神山町にある麻生氏の自宅で麻生氏と会談し、「『改革』と聞いただけで、虫酸(むしず)が走る人が地方にはいる。もうちょっと柔軟に、きめ細かく360度の視野で取り組まなければならない」と助言したことを明らかにした。
森氏は、安倍首相の出身派閥である町村派の名誉会長を務める。昨年9月の党役員人事では、首相が当初構想した「麻生幹事長」案に反対した。森氏が今回、麻生氏の幹事長就任を容認する姿勢に転じたことで、首相の人事構想は前進すると見られる。
また、森氏は、首相と7月31日に会談した際、首相と距離を置く谷垣禎一・前財務相(谷垣派)や福田康夫・元官房長官(町村派)を重要ポストで処遇するよう助言したことを明かした。森氏は「断られるとしても、首相が度量を見せることが必要だ」と指摘した。
(2007年8月11日3時1分 読売新聞)
539
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/12(日) 07:18:24
麻生幹事長を内定、小池・冬柴氏の留任検討…首相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070812i101.htm?from=main1
安倍首相が27日に予定している内閣改造・自民党役員人事で、麻生太郎外相の自民党幹事長就任が11日、内定した。
首相は、自らの続投を支持する麻生氏を幹事長に起用する意向を固め、調整を進めていた。その結果、森元首相が容認の意向を示すなど、自民党内の理解が得られると判断した。首相は麻生氏と連絡をとりあい、調整を進めている。
首相は参院選の惨敗を受け、態勢の立て直しを図るため、内閣改造によって大幅な人事刷新に踏み切る意向だ。ただ、交代したばかりの小池百合子防衛相や、公明党枠の冬柴鉄三国土交通相について、首相は留任を検討している。
麻生氏は12日から24日まで中東・中南米を訪問する。首相は19日から25日までインドなどを歴訪する。首相は帰国後、麻生氏と改めて会談し、人事の全容を固める考えだ。
(2007年8月12日3時0分 読売新聞)
540
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/12(日) 08:16:56
安倍首相、麻生外相と内閣改造などに向けた秘密協議 党3役の丹羽総務会長に入閣打診
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070812/20070812-00000100-fnn-pol.html
安倍晋三首相は11日、次の自民党幹事長就任が有力な麻生太郎外相を首相公邸に呼び、内閣改造などに向けた秘密協議を行った。さらに安倍首相が、党3役の1人に対し入閣を打診したことも明らかになった。
麻生外相は午前11時前、裏口から首相公邸に入り、密談は1時間半に及んだ。
安倍首相は、次期党幹事長への起用の意向を固めた麻生外相が、12日から24日までの長期外遊に出るのを前に、27日の人事に向け、詰めの協議を行った形となる。
さらに、安倍首相が党3役の丹羽雄哉総務会長に、重要閣僚での入閣を打診したことも明らかになった。
政権の起死回生と位置づける人事の大枠を、早期に固めたい狙いがあるものとみられている。
541
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/12(日) 08:17:58
首相、党役員人事について麻生外相と協議
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070811/20070811-00000053-nnn-pol.html
安倍首相は11日、麻生外相と会談し、今月末に予定されている内閣改造・党役員人事などについて協議した。
会談は、首相公邸で昼食を取りながら約2時間行われた。安倍首相は麻生外相を党の要となる幹事長に起用する方向で調整しており、12日から外遊に出発する麻生氏と、内閣改造・党役員人事等について協議した。
今月27日に予定される人事では、要所にベテランを起用すべきとの声が強まっており、安倍首相の周辺からは町村前外相の官房長官など重要ポストへの起用を求める声も上がっている。
「お仲間人事」と揶揄(やゆ)されたイメージを一新し、どこまで斬新さを打ち出せるかが、求心力低下にあえぐ安倍首相の今後を占うカギとなりそうだ。
542
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/14(火) 08:34:44
内閣改造:「二階官房長官」が浮上 谷垣氏も入閣強まる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070814k0000m010150000c.html
安倍晋三首相が27日に予定する内閣改造人事で、官房長官は、塩崎恭久氏に代えて、自民党の二階俊博国対委員長の起用が13日浮上した。二階氏は野党側にパイプを持つことから、参院での与野党逆転に伴う国会運営に首相官邸がにらみをきかせるのに適任とみられている。また、谷垣禎一前財務相に重要閣僚として入閣を求める公算が大きくなった。福田康夫元官房長官については入閣は求めず、福田氏も固辞する構えだ。
二階氏は民主党の小沢一郎代表の側近だった時期もあり、テロ対策特措法延長が焦点となる秋の臨時国会で、小沢氏の手の内を知る数少ない存在。参院選で自民党が惨敗した後、首相続投をいち早く支持したことも、首相は高く評価している模様。また森喜朗元首相らが提唱する挙党体制に配慮し、首相は、昨年の総裁選を争った谷垣氏の入閣を求めるとみられる。
毎日新聞 2007年8月14日 6時00分
543
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/14(火) 09:23:39
小池氏、冬柴氏留任へ 内閣改造 柳沢氏、尾身氏ら交代確実(08/14 08:14)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/43242.html
安倍晋三首相は十三日、参院選惨敗を受け二十七日に行う内閣改造と自民党役員人事に関し、小池百合子防衛相、冬柴鉄三国土交通相を留任させる方向で調整に入った。柳沢伯夫厚生労働相、尾身幸次財務相、「参院枠」で入閣した溝手顕正国家公安委員長、若林正俊環境相は交代が確実で、参院自民党執行部は十三日、溝手氏らに代わる参院枠の閣僚候補の一人に矢野哲朗参院国対委員長を推薦する方針を決めた。
小池氏は七月に久間章生前防衛相の後任として就任。今月に入り訪米し、ゲーツ国防長官、ライス国務長官らとの会談も終えたばかりで、日米同盟重視の観点からも続投が必要と判断した。冬柴氏は公明党が留任を要請しており、首相も受け入れる方向だ。
柳沢氏は「(女性は)産む機械」発言問題に加え、年金記録不備問題など所管の社会保険庁の一連の不祥事を受け、人心一新を図る観点からも交代は不可避とされ、尾身氏も参院選比例代表で落選した長女の出馬をめぐり党内に反発が出ていた。
また内閣の要の塩崎恭久官房長官は首相の信頼が厚いものの、森喜朗元首相ら党内から交代を求める声が強まっており、改造人事の焦点に浮上。首相が交代に踏み切った場合、後任には菅義偉総務相や町村信孝前外相らが浮上している。
首相は十三日夜、記者団に「外国訪問中には外国訪問の仕事に集中する」と述べ、インドなどの歴訪に出発する十九日までに人事構想を練りたいとの意向を示した。
544
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/18(土) 06:25:17
改革派元知事の閣僚起用を検討 安倍首相
2007年8月18日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2007081802041852.html
安倍晋三首相が二十七日に断行する内閣改造で、地方行政や地方分権などに精通した元「改革派知事」の起用を検討していることが十七日、分かった。先月の参院選では、小泉、安倍両政権が進めてきた政策が地方への配慮が足りないと批判され、自民党が惨敗したことから、地方への配慮を示す必要があると判断したとみられる。
候補には、増田寛也前岩手県知事、片山善博前鳥取県知事らの名前が挙がっており、地方自治を担当する総務相、分権・道州制などを担当する特命相、経済財政諮問会議を担当する経済財政担当相などへの起用が想定されている。
知事経験者が民間人として入閣した例はほとんどなく、実現すれば目玉人事となる。ただ、これまで特定の政党・政権とは一定の距離を保ってきた増田氏らが受諾するかどうかは不透明だ。
545
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/19(日) 02:18:33
「お友達」一掃できるか 内閣改造、挙党態勢が焦点 '07/8/19
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708180402.html
安倍晋三首相が二十七日に予定する内閣改造と自民党役員人事は、参院選惨敗を受けた「人心一新」が焦点だ。昨年九月に発足した現態勢が「論功行賞人事」と批判を受けたこともあり、首相は改造に当たり「適材適所」を強調。党側からは側近重用を排した「挙党態勢」を求める声が強まっており、いかに「お友達」色を一掃できるかが焦点だ。人事の行方を探った。
▽女房役は誰?
最大の焦点は「お友達内閣」の象徴的存在である塩崎恭久官房長官の去就だ。参院選直後に町村派の町村信孝会長が各派会長を回ったところ、異口同音に「塩崎氏を辞めさせろ」と注文が相次いだ。首相の塩崎氏に対する信任は厚く留任は確実とみられていたが、最近では退任との見方が強まっている。
塩崎氏が退く場合、後任に挙がるのが町村氏と、塩崎氏同様に信任が厚い菅義偉総務相だ。ただ菅氏はまだ当選四回で、閣内の調整能力や、党や国会とのパイプを不安視する声も根強い。塩崎氏は首相を補佐するため経済財政諮問会議をリードする経済財政担当相などで閣内にとどまる可能性もある。
党からは官邸の世耕弘成首相補佐官、的場順三官房副長官、井上義行首相秘書官についても「辞めさせるべきだ」との声が絶えない。
▽「非安倍」は
森喜朗元首相は参院選直後に首相と会談、福田康夫元官房長官と、首相と昨年の総裁選を争った谷垣禎一前財務相の名を挙げ「受けるかどうかは別にして礼を尽くすべきだ」と進言した。両氏を含め「非安倍」派登用で挙党態勢をつくるとの考えだが、森氏は十七日のテレビ番組収録で「恐らく私の言うことは成就せず逆になる」との見方を示した。
改造内閣にとって政策面で喫緊の課題は、基礎年金番号に統合されず「宙に浮いた」形の約五千万件の記録の照合と通知だ。参院選で来年三月めどの完了を公約しただけに、実行できなければ政権の命運に直結する。柳沢伯夫厚生労働相の退任は確実で、後任には丹羽雄哉総務会長ら厚労族の“実力者”の名が浮上している。
テロ対策特別措置法の延長問題を抱える小池百合子防衛相の去就も流動的。七月に就任したばかりだが、防衛事務次官人事をめぐる混乱で「野党から参院で問責決議案を提出されかねない」(幹部)との懸念も出始めた。
▽改革派知事も
一方、首相は参院選の敗因から「地方活性化」に政策をシフトさせる方針で、総務相には菅氏続投のほか、「改革派知事」とされた岩手県の増田寛也前知事らの起用も取りざたされている。
さらに、首相に批判的な言動を続けている舛添要一参院政審会長の“一本釣り”や、首相とは政治信条的「同志」で、離党中の平沼赳夫元経産相の入閣という奇策もささやかれている。
党人事では幹事長には麻生太郎外相が有力視されるが、参院での与野党逆転で民主党との政策協議が増えそうな政調会長や、次期衆院選をにらみ選挙対策総局長、幹事長代理がポイント。二階俊博国対委員長を三役や同等の要職で起用するとの観測の一方、「先の国会対応で二階氏は首相の信頼を失った」との指摘もある。
首相は、事務所費など“身体検査”を経た上で最終的に人事を固めるが、入閣に際し「問題が生じれば辞任する」との誓約書を求めることも検討している。
546
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/19(日) 02:23:15
消費税増税は先送りの公算 与党、参院選惨敗で '07/8/19
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708180405.html
政府、与党が本年度をめどに取り組むとしている抜本的な税制改正で十八日、消費税率の引き上げが先送りになる公算が大きくなった。自民党内で参院選の惨敗を受け慎重論が強まったためで、議論は次期衆院選後との見方も出ている。
ただ、政府は基礎年金の国庫負担割合引き上げの財源として税率引き上げを想定しており、代替財源が問題となる。自民党内には「責任政党として議論から逃げてはいけない」との意見もあり、安倍晋三首相の判断が問われそうだ。
税制改正に強い影響力を持つ自民党税制調査会の幹部は「税率引き上げは極めて難しくなった」と明言。別の幹部も参院の与野党逆転状態を念頭に「通らない法律を出しても意味がない」と強調した。
政府は二○○四年の年金改革で基礎年金の国庫負担を○九年度までに三分の一から二分の一に引き上げる方針を決定。政府、与党はことし秋以降に消費税を含む税の抜本的改革の議論を開始。年末に消費税率引き上げを決定した上で、来年の通常国会で関連法を改正、○九年度から実施―との青写真を描いていた。
首相も参院選前、基礎年金の財源に関連し「消費税から逃げるつもりはない。消費税を上げないなどということは一言も言っていない」と発言、税率引き上げ論議を本格化させる考えだった。
しかし参院選で消費税率5%据え置きを主張する民主党が第一党に躍進。参院では野党が過半数を占め、税制改正関連法案を否決できる状況になった。
さらに参院選惨敗で首相の「選挙の顔」としての求心力が急落。党内は「現状の安倍首相のまま消費税率引き上げを打ち出すのは、衆院解散・総選挙が現実味を帯びる中、危険すぎる」(閣僚経験者)との考えが大勢で「続投する限り衆院選後まで議論を先送りすべきだ」との声も出ている。
547
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/19(日) 03:29:36
分権論議視界不良 抵抗強める霞が関 カギ握る内閣改造(08/19 00:51)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/44257.html
安倍晋三首相が積極姿勢を見せてきた地方分権改革や道州制構想推進の行方が、参院選の自民党惨敗を契機に、不透明になってきた。国の権限、財源を地方に渡す分権改革には、中央省庁が強く反対しており、首相の求心力低下を受け、さらに勢いを増す気配だからだ。これに対し、首相は二十七日の内閣改造で、担当相に党内や官僚ににらみの利く大物などを起用し、体制立て直しを図る考えだ。
「私は道州制実現に向けて審議をしている。事務局はぜひ協力をしてほしい」。参院選投開票日翌日の七月三十日、政府の道州制ビジョン懇談会会合。座長の江口克彦PHP総合研究所社長が声を荒らげた。
事務局の内閣府が七月中旬以降、参院選敗北で道州制論議が低調になることを見越して、座長の指示に難色を示す事態が相次いだことに、いら立ちを爆発させたのだ。
同懇談会は首相の肝いりで今年二月、渡辺喜美道州制担当相の私的懇談会として発足。だが、内閣府幹部はいま、「安倍政権は失速しており、官僚を動かすことはできない」と冷たく言い放つ。
分権改革も霞が関の官僚の組織的抵抗で、審議に遅れが出ている。政府の地方分権改革委員会は当初、今後の審議の方向性を示す中間報告を九月にまとめる方針だった。しかし、中央省庁からの意見聴取が難航し、策定時期を十月末に先送りする事態に追い込まれた。
分権委員会は審議を開始した四月から、官僚の抵抗は織り込み済み。委員長の丹羽宇一郎伊藤忠商事会長は首相の積極姿勢を「錦の御旗」にしていたが、年金記録問題発覚以降の首相の求心力低下が誤算となった。
懇談会や分権委員会側は二十七日に行う内閣改造人事を反転攻勢の機会と期待。分権改革担当の菅義偉総務相、渡辺道州制担当相の去就に注目している。
政府・与党内では、両氏とも分権や道州制論議を無事にスタートさせた点で評価され、菅氏は内閣の要の官房長官への横滑りも取りざたされる。このため、その後には大物の起用や、目玉人事として地方行政に精通した増田寛也前岩手県知事(現・地方分権改革委員)ら元改革派知事の起用説も浮上している。
首相が政権の最重要課題の一つに位置づける分権問題は、まずは内閣改造人事で、決意を示せるかどうかが焦点となる。
548
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/19(日) 06:42:46
内閣改造と自民役員人事、町村・中川昭両氏の入閣有力
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070819i101.htm?from=main1
安倍首相は18日、内閣改造・自民党役員人事に向けた調整を続けた。
これまでの調整で、自民党町村派会長の町村信孝・前外相と伊吹派の中川昭一政調会長の入閣が有力となった。丹羽・古賀派の丹羽雄哉総務会長の入閣も検討されている。
自民党国会対策委員長には、高村派の大島理森・元国対委員長を充てる方向で調整が進んでいる。
首相の出身派閥である町村派では、「首相を本気で支えるのは、町村派の人間だけだ」として町村氏を内閣の要となる官房長官に推す声が強い。
初入閣で官房長官に抜てきされた塩崎恭久氏(丹羽・古賀派)は続投に意欲を見せているが、「人心一新のためにも塩崎氏を代えるべきだ」との声が強まり、交代の方向となった。町村氏については、このほか、外相など重要閣僚起用が取りざたされている。
中川氏は、歴史認識などで首相と考え方が近い。首相は、内閣改造後も政権の「安倍色」が薄まっていないことを印象づける狙いから、中川氏の農相や経済閣僚起用などを検討していると見られる。
一方、二階派会長の二階俊博国対委員長については、挙党態勢を築く狙いから、主要閣僚か、党の要職で処遇する方向となっている。
(2007年8月19日3時7分 読売新聞)
549
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/22(水) 01:42:21
与謝野、町村氏の入閣検討 高村、丹羽氏起用も '07/8/22
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708220124.html
安倍晋三首相(自民党総裁)は二十一日、参院選惨敗を受けて二十七日に断行する内閣改造、党役員人事に向け、与謝野馨前経済財政担当相、町村信孝前外相の入閣を検討するなど調整を本格化させた。高村正彦元外相、丹羽雄哉総務会長の要職起用も有力。麻生太郎外相の幹事長就任、冬柴鉄三国土交通相の留任が固まり、党側が「調整力不足」を指摘していた塩崎恭久官房長官は交代させる方針だ。
首相は閣僚、党役員候補として額賀福志郎元防衛庁長官、中川昭一政調会長、鴨下一郎元厚生労働副大臣、舛添要一参院政審会長らを検討。二十五日夜にアジア歴訪から帰国した後、麻生氏とも連絡を取りながら最終的な改造内閣と党執行部の布陣を確定する意向とされる。
改造内閣ではテロ対策特別措置法の延長問題に加え、年金記録不備問題をめぐる照合、通知作業の来年三月までの完了が最重要課題になる。退任が確実な柳沢伯夫厚労相の後継は、丹羽、鴨下両氏らを軸に調整するとみられる。
首相は、来年七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向けた地球温暖化防止でのリーダーシップ発揮も重視しており町村、高村、舛添各氏は外相、環境相で処遇されるとの見方がある。町村氏は菅義偉総務相とともに官房長官ポストでも名が挙がっている。与謝野氏が入閣する場合は財務相や経済財政担当相など経済閣僚となる見通しだ。
参院からの入閣は舛添氏に加え矢野哲朗参院国対委員長、鴻池祥肇元防災担当相、吉村剛太郎元国交副大臣らの中から選ばれるとみられる。
森喜朗元首相は福田康夫元官房長官の処遇を求めているが、党内では「本人は固辞する」との見方が強い。党役員人事では麻生氏の意向もあり、国対委員長に大島理森元農相の就任が有力となっている。現在の四人の首相補佐官は拉致問題担当だけに絞り込む方向だ。
550
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/22(水) 08:15:14
官邸の態勢一新、3官房副長官が交代・首相補佐官も減員へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070822ia01.htm
今月27日に予定されている内閣改造に合わせて、首相官邸の態勢が一新される見通しとなった。
既に交代する方向になっている塩崎恭久官房長官に加え、下村博文、鈴木政二の両氏がそれぞれ政務の官房副長官を退くことが21日、確定的となった。事務の官房副長官である的場順三氏も交代する公算が大きい。また、安倍首相は5人態勢となっている首相補佐官(1人は空席)について減らす方向で調整している。
首相は昨年9月の組閣で、内閣官房を塩崎官房長官ら自らの盟友、側近で固めたほか、ブレーンの的場氏を起用した。首相の意向を踏まえた機動的な政策運営を実現するのが狙いだったが、与党内からは「お友達人事」などと批判されてきた。首相は内閣改造を契機に、首相官邸の態勢を全面的に見直す判断をしたものと見られる。
政務の2官房副長官については、国会対策に詳しい閣僚経験者を起用する案が浮上している。事務の官房副長官に関しては、首相の信任が厚い漆間巌・前警察庁長官らを推す声が出ている。
一方、首相は、昨年の組閣で、それまで2人の首相補佐官を内閣法で定められた上限の5人に増やし、それぞれ、国家安全保障、経済財政、拉致問題、教育再生、広報を担当させた。しかし、補佐官の権限はあいまいで、閣僚や関係省庁との摩擦が指摘されていた。
このため、首相は、一定の役割を終えたか、整理が必要な補佐官を空席または廃止とすることを検討している。
現在、国家安全保障担当は、小池百合子氏の防衛相就任で空席のままだ。民間出身だった拉致問題担当の中山恭子首相補佐官が先の参院選で当選し、補佐官全員が国会議員となっている。
(2007年8月22日3時3分 読売新聞)
551
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/23(木) 08:07:15
武部氏の入閣浮上 元改革派知事増田、片山氏も 内閣改造(08/23 06:42)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/45004.html
安倍晋三首相が、二十七日に行う内閣改造で、道内から新たに、武部勤前自民党幹事長の起用を検討していることが、二十二日分かった。また、地方重視の姿勢を打ち出すため、前岩手県知事の増田寛也・地方分権改革推進委員や前鳥取県知事の片山善博慶大教授ら元改革派知事を起用する方向で調整に入った。
武部氏は、党内で農水相への再登板や来年の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)をにらんで環境相などへの起用が取りざたされている。
武部氏は郵政民営化を争点とした二○○五年秋の総選挙時の幹事長で、小泉純一郎前首相に対抗する郵政造反組へ刺客候補を擁立し「小泉チルドレン」の大量当選に貢献した。昨年九月の安倍政権発足に伴い幹事長を退いたが、小泉氏の信頼が厚い点が考慮されているとみられる。
一方、元改革派知事の起用は、都市と地方の格差拡大が参院選惨敗の一因となったことから、地方への配慮を示すために浮上。知事経験者を民間人閣僚で起用した例は最近はなく、目玉とする狙いもある。地方行政を担う総務相、行革や道州制を担当する特命相などのポストを想定。増田、片山両氏のどちらか一人を起用したい考えだが、両氏が受諾するかどうか不透明な要素も残っている。
閣僚や、改造と同時に行う自民党三役人事の候補には、すでに道内選出の中川昭一政調会長、町村信孝前外相が挙がっており、他に、与謝野馨前金融・経済財政担当相、高村正彦元外相、丹羽雄哉総務会長らも浮上。首相続投に批判的だった舛添要一参院政審会長の入閣も検討されている。
552
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/24(金) 15:13:54
中川幹事長たそがれ 造反組復党で首相と溝 選挙対策、若手離反
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070824/skk070824000.htm
自民党の中川秀直幹事長は27日の党役員人事で、参院選大敗の責任を取り正式に辞任する。昨年秋の政権発足当時は、安倍晋三首相の「知恵袋」として長く君臨するとみられていたが、郵政造反組の復党問題を機に首相との溝が広がり、党内での求心力も低下。「首相を支えたい」との思いは空回りする日々が続いた。党内有数の政策通であり、巧妙な政治手腕で知られる“知将”は何を見誤ったのか−。(田北真樹子)
「参院選の戦犯は誰だと言えば真っ先に私だ。だから辞するわけだ」
23日午後、幹事長として記者団との最後の懇談に臨んだ中川氏は、吹っ切れたようにサバサバした表情だった。ただ、未練がないわけではない。「自民党が改革政党として再起動する地盤を十分に固められずに去ることに忸怩(じくじ)たる思いもある。全党的な理解と協力を得ながら一歩一歩進めようとしたんだが…」と、時折悔しさをにじませた。
森喜朗元首相の懐刀であり、安倍首相の兄貴分だった中川氏は、森政権で官房長官を務めたが、女性スキャンダルで失脚。その後、小泉政権で国対委員長、政調会長として復権した。政調会長時代は政府資産売却方針などを次々にぶち上げ、党内を掌握。「肩で風を切る音が聞こえる」といわれるほど存在感を増した。
安倍政権では、総裁と幹事長を同一派閥から出さないという「総幹分離」の不文律を破って幹事長に就任。「久々の大物幹事長」と誰もが疑わなかった。
ところが、昨年11月の郵政造反組の復党問題で、「総括」を迫る高圧的な手法に党内は反発。「円滑な復党」を狙っていた首相もこれには強い不信を抱き、両氏の距離は次第に開いていった。
加えて、「上げ潮政策」と銘打った経済成長路線を打ち出し、政府・与党の政策に次々に口を出したことも不評を買い、「政調幹事長」と揶揄(やゆ)された。
また、選挙対策をめぐり、「データ至上主義」を貫いたことも不満を高めた。自らも落選を繰り返すなど、選挙に強いとはいえないこともネックとなり、若手・中堅議員も「自分たちの声を聞いてくれない」と次第に離れていった。
ただ、中川氏が何とか首相を支えようとしてきたことも事実だ。ある自民党中堅は「中川氏は首相に批判が向かないように防波堤となろうと必死だった。しかし、策を弄(ろう)するあまり、首相に不信を抱かせてしまった」とみる。閣僚経験者の一人は「ここ数カ月は首相も露骨に冷淡となり、中川氏をますます孤立させた」と打ち明ける。
中川氏は幹事長就任にあたり、12年に一度の「亥年」に就任した歴代幹事長の顔ぶれを調べた。岸内閣の福田赳夫幹事長、佐藤内閣の田中角栄幹事長ら4人のうち3人はいずれも参院選で敗北していた。「相当厳しい職務になるな」と覚悟を決めての就任だったという。
中川氏が今後、安倍政権でどのような役回りを果たしていくかは不透明だ。中川氏は周囲に「しばらくは派閥(町村派)には戻らない。のんびりやらせてくれよ」と語っているという。
(2007/08/24 07:56)
553
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/24(金) 22:54:30
安倍首相:すでに人事の骨格固める 改革推進を重視
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070825k0000m010129000c.html
【クアラルンプール中澤雄大】マレーシア訪問中の安倍晋三首相は24日夜、クアラルンプール市内のホテルで記者団に対し、27日の内閣改造・自民党役員人事について「外遊に出るに際し、基本的な人事構想については考えをまとめた」と述べ、すでに人事の骨格を固めていることを明らかにした。これに先立つ記者会見では人事の基本方針について「これからも改革を進めていかないと日本はやっていけなくなる。改革と(昨年6月にまとめた)新経済成長戦略をしっかり進めていくことが必要だ」と述べ、改革・経済路線の推進を重視する考えを強調。同時に「(与党が惨敗した)参院選の結果があったので、反省すべき点は反省しながら地域の活性化にも力を入れたい」とも指摘した。
首相は記者団に、組閣にあたり派閥の推薦は受けないとの考えを改めて強調。党幹事長人事については「結束し、活力が持てるような党運営をしてほしい」と、参院選惨敗からの人心掌握を重視した人選を行う考えを示した。幹事長起用が固まっている麻生太郎外相については「主張する外交を展開する上で、けん引してもらった」と評価した。
また、首相補佐官制度の存続を記者団から問われ「官邸機能強化をしていく上で、いろいろな試行錯誤を試みなければならない。よく仕事をしていただいた」と語り、現行の5人から減員することに含みを持たせた。
毎日新聞 2007年8月24日 21時18分
554
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 00:49:44
2007/08/25-19:39 官房長官、町村氏で調整=総務相に中川政調会長浮上−安倍首相、27日に内閣改造
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007082500288
安倍晋三首相は25日夜、アジア3カ国歴訪から帰国、27日の内閣改造・自民党役員人事に向けた調整を本格化させた。首相は改革路線の継続と地方活性化に配慮した布陣とする考えで、焦点の官房長官は町村信孝前外相を軸に調整が行われる見通しだ。一方、党運営の要である幹事長には麻生太郎外相の起用が固まった。
昨年9月に就任した首相にとっては、今回が初の改造となる。参院選での自民党大敗を受けて、党内には挙党態勢の構築を求める声が強いが、首相は前回同様、派閥の推薦は受け付けずに人選を進める考えだ。
町村氏は当選8回で、これまで外相や文相などを歴任。首相の出身派閥である町村派会長でもあり、党内には「能力も高く、官房長官として座りがいい」との声が出ている。官房長官には、菅義偉総務相の横滑りも検討されていたが、事務所費をめぐる問題が明らかになり、閣内残留は難しい見通しだ。
首相が重視する地方活性化を担う総務相には、中川昭一政調会長や、首相とは距離を置く谷垣禎一前財務相の起用が浮上。また、公明党の冬柴鉄三国土交通相の留任、参院自民党からは矢野哲朗参院国対委員長の初入閣が有力となった。
555
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 07:08:06
内閣改造:町村前外相、中川政調会長の入閣が有力
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070826k0000m010141000c.html
東南アジア諸国訪問から帰国した安倍晋三首相(左)と昭恵夫人=東京・羽田空港で25日午後7時15分、松田嘉徳撮影 アジア歴訪から帰国した安倍晋三首相は、27日の内閣改造・自民党役員人事に向け詰めの作業に着手した。防衛省の事務次官人事をめぐり混乱を招いた小池百合子防衛相が続投しない意向を首相に伝えたことに伴い、防衛相交代が確実になった。首相は「外遊前に基本的な人事構想については考えをまとめた」と語っており、これまでの調整で町村信孝前外相や中川昭一政調会長の入閣が有力となっている。
党役員人事ではこれまでの調整で、幹事長に麻生太郎外相の起用が固まっている。首相は麻生氏と連絡を取りながら最終的な人選を進めるとみられる。小池氏は閣外に去る意向も首相に伝えており、他の閣僚への横滑りも困難との見方が強まっている。
参院自民党からは、矢野哲朗参院自民党国対委員長の入閣が有力だ。参院自民にはこれまで2人の入閣枠があったが、矢野氏を最も後押ししていることから、首相も配慮するとみられる。ただ、「2人目」を確保できるかは微妙だ。
また、町村派会長の町村氏は当選8回で文相、外相を歴任した経験、中川昭一氏は政策面で首相を支えた実績への評価から重要閣僚での起用が有力になっている。公明党からは同党が要望している冬柴鉄三国土交通相の留任がすでに固まっている。
首相は24日、訪問先のマレーシアで記者団に対し、改造人事について、政権発足時と同様に派閥の推薦を受けない考えを改めて強調した。また、構造改革路線についても堅持する考えを示した。ただ、参院選惨敗を受け自民党内では派閥にも配慮した挙党態勢を構築し、小泉構造改革によって広がった都市と地方の格差是正を求める声が強まっており、首相はこうした声にも配慮しつつ人選を進めるとみられる。
毎日新聞 2007年8月26日 3時00分
556
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 07:11:38
首相27日に内閣改造、「参院枠」で矢野氏入閣有力
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070826i201.htm?from=main2
安倍首相は27日、内閣改造と自民党役員人事を行う。
首相は参院選の惨敗を受け、人事を通じて態勢の立て直しを図る考えだが、政権基盤が揺らぐ中、強い指導力を発揮できるかどうかが焦点となる。
首相は25日夜、インドなど3か国の訪問を終えて帰国し、人事に向けた最終調整に入った。これまでの調整で、参院からは矢野哲朗・元外務副大臣(伊吹派)の初入閣が有力となった。公明党枠の冬柴鉄三国土交通相は留任する方向だ。
官房長官人事では、町村派会長の町村信孝・前外相の起用のほか、菅義偉(すがよしひで)総務相(丹羽・古賀派)を横滑りさせることが検討されている。ただ、菅氏については、事務所費をめぐる問題が明らかになったことから、党内には、菅氏の官房長官就任に否定的な意見が強まっている。このほか、自民党伊吹派の中川昭一政調会長、丹羽・古賀派の丹羽雄哉総務会長、高村派会長の高村正彦・元外相らの入閣が有力となっている。
自民党の新幹事長については、麻生太郎外相(麻生派会長)の就任が内定している。国会対策委員長には、高村派の大島理森・元国対委員長を起用する方向で調整が進んでいる。
(2007年8月26日3時3分 読売新聞)
557
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 08:15:24
『チーム安倍』解散へ 首相補佐官 官邸主導 機能せず
2007年8月26日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007082602043941.html
昨年九月、安倍政権誕生時に、鳴り物入りで強化された首相補佐官制度が、二十七日に行われる内閣改造を機に、抜本的に見直されることになった。
安倍首相は昨秋、組閣に合わせ、「国家安全保障」「教育再生」「経済財政」「広報」「拉致」の担当補佐官を置き、それぞれに官邸主導で政策を遂行する「エンジン役」を担わせようとした。
しかし、官邸内の権限争いや官僚サイドの抵抗などにより、うまく機能しなかったのが実情だ。国家安全保障問題担当を務めた小池百合子防衛相は、外国要人との交渉窓口などをめぐり、塩崎恭久官房長官としばしば衝突。安全保障問題担当は、小池氏が防衛相に就任したことで今は空席だ。
教育再生担当の山谷えり子補佐官や経済財政担当の根本匠補佐官は、それぞれ教育再生会議、「アジア・ゲートウェイ戦略会議」で提言をまとめる際、文部科学省や国土交通省の抵抗を抑えるだけのパワーに欠けた。
広報担当の世耕弘成補佐官も、年金記録不備問題の政府対応をみても後手を踏んだのは明らか。拉致問題担当の中山恭子補佐官も、拉致問題が膠着(こうちゃく)状態になったことで出番はなかった。さらに七月の参院選で自民党議員になり「拉致問題は超党派で解決すると言いづらくなった」(外務省筋)部分もある。
首相は補佐官制度そのものについて「新しい試みでもあったから、(今後も)試行錯誤しなければいけない」という。補佐官制度は存続される見通しだが、顔ぶれはもちろん、担当分野、人数とも抜本的に変わるのは避けられない。 (岩田仲弘)
558
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 17:55:01
幹事長に麻生氏起用の方向 塩崎官房長官は退任濃厚
2007年08月26日08時12分
http://www.asahi.com/politics/update/0825/TKY200708250210.html
安倍首相は25日夜、インド、マレーシアなど3カ国の訪問を終えて帰国し、27日の自民党役員・内閣改造の人事に本格的に着手した。党幹事長には麻生外相を起用する方向となった。また、与党との調整不足などをめぐり批判が強かった塩崎官房長官の退任が濃厚だ。27日午前に党三役など執行部の人事を決定したうえで、同日中に新しい内閣の顔ぶれが決まる。
麻生氏は首相の信頼が厚く、ぎくしゃくしがちだった官邸と党との連携を強める狙いがある。就任直後の昨年9月の党役員人事でも、首相は麻生氏の幹事長起用を検討したが、森元首相に再考を促され、結局外相に再任した経緯がある。
首相は24日、新幹事長について「党が結束し、活力を持てるような党運営をしていただきたい。幹事長の仕事は選挙で勝つ態勢を作っていくことではないか」と強調。一定の人気がある麻生氏への期待感もあると見られる。
一方、官房長官には首相の出身派閥の町村派会長である町村信孝・前外相を起用するとの見方が強まっている。複数の政府・与党幹部も25日、町村氏が起用されるとの見方を示した。
また、参院自民党は矢野哲朗・国会対策委員長の入閣を要請する方針。さきの参院選で大幅に議席を減らしたため、現在の「2枠」については維持できるかどうか微妙な状況だ。公明党は冬柴国土交通相の留任を求める方向だ。
首相は派閥の推薦を受けない方針を表明しているが、現内閣は総裁選の論功行賞や身内を優先させた「お友達内閣」と批判されており、改造人事では派閥のバランスも考慮し、党内の実力者を起用する可能性が強い。
559
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 17:55:23
内閣改造前に悩む首相、「女性も人材難」の声
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070826ia01.htm
27日に初めての内閣改造を行う安倍首相は、人心一新で政権浮揚を目指すが、幅広い選択肢を困難にする壁は多い。
新閣僚は「政治とカネ」の問題で厳しい追及を受けるのは必至で、今回は入閣に及び腰の議員も多い。また、続投が見込まれていた小池防衛相が自ら留任しない考えを表明し、女性議員も人材難が指摘されている。
内閣改造に向け、自民党は入閣候補者の政治資金の状況を調べる一方、内閣官房でも、過去のスキャンダルの有無を調べるなど、「身体検査」を進めている。
しかし、「政治とカネ」については、「3年間の保存義務がある経常経費支出の領収書がないなど、細かくチェックすれば、不備や問題点はキリがない。閣僚適格者は少ないのが実情だ」(党関係者)という。
今回、閣僚候補として名前が挙がる中堅議員の事務所では、「選挙対策費」支出の一部で領収書がないことが判明。その議員は「やましいことは一切ないが、もし入閣を命じられたら、首相に『それでもいいですか』と事情を説明するしかない」と打ち明ける。
25日には、閣内残留説も根強くあった菅総務相の事務所費問題が新たに報道された。首相の新人事は、最終段階でも「政治とカネ」に悩まされそうだ。
一方、女性閣僚の人選も難しい。女性は2000年7月に発足した第2次森内閣以降、複数起用が続く。史上最多は01年4月の第1次小泉内閣の5人だ。しかし、自民党内で「入閣適齢期」とされる当選5、6回で、閣僚経験のない女性衆院議員は、すでにゼロ。公明党、参院自民党の閣僚候補は男性ばかりだ。
今回は、続投が有力視されていた小池防衛相が24日、留任しない考えを表明。25日には「自民党の一兵卒として安倍首相を支え、働きたい」と記者団に語り、閣内残留の可能性も否定した。このため、当選回数の少ない若手女性議員の抜擢(ばってき)があるかが焦点となる。
その一方で、民間出身の大田経済財政相は留任説が出ている。首相は24日の記者懇談で大田氏の功績に触れた。ただ、政府内には「大田氏は先輩の竹中平蔵氏と比べ、発信力が弱い」との指摘もある。
また、党内では当選6、7回でも入閣経験のない男性議員が多く、「女性は優遇されすぎだ」とのやっかみも多い。首相は党内融和にも配慮せざるを得ない。
(2007年8月26日10時50分 読売新聞)
560
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 18:51:40
2007/08/26-18:33 安倍首相、27日に内閣改造=麻生幹事長固まる−挙党体制が焦点
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007082600135
安倍晋三首相は26日、首相公邸で27日に踏み切る内閣改造・自民党役員人事について大詰めの調整を続けた。参院選で大敗した首相は、政権維持のため人心を一新。自民党内に批判が強い塩崎恭久官房長官は既に退任の方向となっており、自民幹事長には麻生太郎外相の起用が固まった。身内偏重から脱却して与党側が望む挙党体制を組めるかどうかが焦点だ。
首相は26日午後、辞任が決まっている自民党の中川秀直幹事長と会談した。党3役の一角である政調会長には丹羽雄哉総務会長(古賀派)や伊吹文明文部科学相(伊吹派会長)ら、総務会長には額賀福志郎元防衛庁長官(津島派)らの名が挙がっている。
首相は派閥の推薦は受けないことを明言しているが、官房長官に町村信孝前外相(町村派会長)の起用が検討されていることと合わせ、自民党内には首相が各派領袖クラスの実力者を配置することへの期待が強まっている。ただ、首相周辺には派閥均衡型にシフトし過ぎることによるさらなる失速を懸念する声も出ている。
参院側の閣僚枠2をめぐり、首相は25日夜、参院自民党の尾辻秀久議員会長と電話で会談した。尾辻氏が2ポストの維持を求めたのに対し、首相は「承知しています」と答えた。参院からは矢野哲朗国対委員長の初入閣が有力だが、残る1ポストを得られるかどうか微妙だ。
首相は27日午前に自民新3役を指名した後、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめる。公明党の太田昭宏代表との党首会談を経て、閣僚人事に着手。同日夜には改造内閣が発足する。
561
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/26(日) 20:37:00
少子化対策:宙に浮く「安倍構想」方針不明で省庁動けず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070827k0000m010030000c.html
安倍晋三首相が就任当初「内閣の総力を挙げる」と表明した少子化対策が宙に浮いている。与党の参院選惨敗で、財源に当て込んでいた消費税の増税が難しくなったのに加え、関係省庁内では「政権の方針は働く女性の支援なのか、家族政策重視なのかがはっきりせず、身動きできない」との不満が出ている。
少子化対策は、元々児童手当などの経済支援に始まり、その後、保育所の整備や育児休業制度など、働く母親がもっと働きやすいようにする方策が加わってきた。
小泉政権では「ワークライフバランス」がもてはやされ、男性の長時間労働を見直し、女性だけに家事、育児を押し付けないことが必要だと強調された。「子育ての社会化」「男女共同参画」がキーワードだった。
これに対し、安倍首相は著書「美しい国へ」で「お父さんとお母さんと子どもがいて、おじいちゃんもおばあちゃんも含めてみんな家族だ、という家族観は守り続けていくべき」だと記すなど伝統的家族観が特徴だ。下村博文官房副長官、山谷えり子首相補佐官、高市早苗少子化担当相らも似た価値観を共有する。
その結果、たとえば、これまでの政府の対策会議には「少子化」の名がついていたが、安倍政権の諮問機関名は、首相らの意向を反映して「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」になった。分科会には「働き方の改革」とともに、「地域・家族の再生」も設けられた。
公明党幹部は「子供を産み育てる伝統的家族の再生が大切というのが首相の考えだが、働く女性の支援とは方向性が逆で、政府方針は一体どっちなんだということになる」と指摘。厚生労働省幹部は「施策の方向性が見えにくくなった」とこぼす。
06年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供数に相当)は1.32と6年ぶりに前年を上回ったものの、中長期的な少子化傾向に変化はない。それでも戦略会議が6月にまとめた中間報告は抽象論にとどまった。「参院選後に財源と一体で対策を議論する」もくろみだったが、与党の敗北で風前のともしびだ。
改造内閣でも「働く女性」か「伝統的家族」かの路線が整理される見通しはなく、政府の担当者の間では「安倍政権が続く間は、このままどっちつかずで終わるのでは」と、あきらめの声も漏れている。【吉田啓志】
毎日新聞 2007年8月26日 19時12分
562
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/27(月) 06:44:49
安倍改造内閣発足へ、舛添氏の初入閣が有力に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070827i101.htm?from=main1
安倍首相は27日、内閣改造と自民党役員人事を行う。改造内閣は同日中に発足する見通しだ。
改造人事では、参院から舛添要一参院政審会長の初入閣が有力となった。また、地方問題を扱う新たな担当相の設置を検討している。7月の参院選での自民党惨敗により首相は厳しい立場に追い込まれており、今回の人事で求心力を回復できるかどうかが、政権の命運を左右することになる。
首相は27日午前、自民党本部で幹事長など新三役を決めた後、首相官邸で組閣作業に着手する。同日午後、新閣僚の名簿を発表し、皇居での認証式に臨む。
首相は26日、首相公邸にこもって、人選作業を続けた。自民党三役人事では、麻生太郎外相に電話し、幹事長就任を正式に要請し、麻生氏は了承した。
入閣が有力となった舛添氏は、東大助教授(国際政治学)出身の論客として知られ、母親の介護経験をきっかけに政界に転じた。首相としては、首相批判を展開してきた舛添氏を入閣させることにより、「身内や仲間で固めてきた」と批判されてきた人事手法を改めることを印象づける狙いがあると見られる。自民党内には、舛添氏を厚生労働相などに推す声がある。
首相は25日夜、自民党の尾辻参院議員会長と電話で会談し、尾辻氏から参院の2ポスト維持を要請されたのに対し、「承知している」と答えた。
地方問題を扱う担当相には、増田寛也・前岩手県知事の名前が挙がっている。
このほか、武部勤・前自民党幹事長、与謝野馨・前経済財政相、額賀福志郎・元防衛長官、茂木敏充副幹事長が再入閣の候補だ。
女性閣僚としては、当選3回の上川陽子衆院議員らを抜てきする案が浮上している。
また、民間から起用された大田弘子経済財政相は留任の方向だ。
自民党総務、政調両会長には、笹川尭党紀委員長や伊吹文明文部科学相、石原伸晃幹事長代理らが検討されている。首相周辺には、挙党態勢の確立に向け、古賀誠・元幹事長の要職での処遇を求める意見もある。
(2007年8月27日3時1分 読売新聞)
563
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/27(月) 06:45:50
内閣改造で舛添氏の入閣浮上 自民幹事長に麻生氏
2007年08月27日03時07分
http://www.asahi.com/politics/update/0826/TKY200708260109.html
安倍首相は27日、自民党幹事長など党三役人事と内閣改造を行い、同日夜に安倍改造内閣を発足させる。26日には麻生外相に党運営の要となる幹事長就任を要請、麻生氏も受け入れた。改造人事では、参院自民党の矢野哲朗・国会対策委員長の初入閣と公明党の冬柴国土交通相の留任が固まった。舛添要一・党参院政審会長の入閣も浮上している。昨年、官邸機能強化に向けて起用した5人の首相補佐官は3人に減らす方向となった。
首相は26日午後、首相公邸で中川秀直幹事長と会い、人事の最終調整を行った。麻生氏は小泉政権で政調会長、総務相、外相と要職を歴任し、安倍政権でも外相を務めた。首相の信頼が厚いことに加え、外交政策などの路線も近い。ただ、麻生派(16人)は小派閥のため、麻生氏がどの程度党内を掌握できるかが焦点となる。
今回の人事では、派閥推薦は受けないものの、党内バランスも重視したものになる見通しだ。官房長官には、首相の出身派閥である町村派会長の町村信孝・前外相が就任するとの見方が強い。舛添氏の起用構想には、首相への批判勢力を取り込む狙いもありそうだ。
また、首相は参院選の惨敗を受けて「地域の活性化にも力を入れていきたい」と述べており、増田寛也・前岩手県知事の起用も検討している。
一方、矢野氏の閣僚起用を求めていた参院自民党の尾辻秀久議員会長は25日夜、首相と電話で協議。首相は「(参院側の思いは)承知している」と応じたという。後任の参院国対委員長には、鈴木政二官房副長官が就くことが固まった。
首相は27日午前に新三役を決め、その後、臨時閣議を開いて閣僚の辞表を取りまとめる。同日午後には、公明党の太田代表と会談したうえで首相官邸に組閣本部を設置し、新閣僚を指名。同日夜までに認証式を終え、記者会見する予定だ。
564
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/27(月) 06:46:46
安倍首相:27日に内閣改造 麻生外相は党幹事長に
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070827k0000m010122000c.html
安倍晋三首相(自民党総裁)は27日、参院選惨敗を受けた政権の立て直しに向けた内閣改造、党役員人事を行う。首相は26日夕、麻生太郎外相に党運営の要となる幹事長への就任を正式に要請、同氏も受諾した。首相は挙党態勢の構築に配慮する一方で、首相補佐官に民間人を積極登用するなどして官邸スタッフの刷新にも努めたい考えで、皇居での認証式などを経て27日夜に改造内閣が発足する運びだ。
首相は26日、参院選敗北の責任を取り辞任する中川秀直幹事長と首相公邸で意見交換するなど、人事の最終調整にあたった。麻生氏は昨秋の自民党総裁選に出馬し首相と争い2位となったが、今回はいち早く首相の続投を支持。北朝鮮問題など政策面が近く、首相もこれまでに幹事長に起用する方針を固めていた。首相は27日午前、総務会長、政調会長も含めた党三役を指名する。
また、参院で与野党勢力が逆転した中での国会対策にあたる国対委員長には大島理森元農相の起用が有力となった。参院自民党からの起用をめぐり、首相は25日夜、尾辻秀久参院議員会長と協議、矢野哲朗参院議員の入閣が固まった。
さらに、参院選大敗の一因が地域間格差に対する地方の不満だったとして、地方問題を総合的に検討する担当相を置くことも検討している。改革派知事として知られた増田寛也前岩手県知事の名が挙がっているが、同氏の意向次第で実現するかは流動的だ。
昨秋の組閣が総裁選の「論功行賞」と、自らに親しい「お友だち」優先との批判が強いことから、首相はベテラン議員を入閣させ挙党態勢の構築に配慮する考え。町村信孝前外相、中川昭一政調会長の入閣が有力となっている。公明党の冬柴鉄三国土交通相は留任が固まっている。
首相補佐官は拉致問題担当の中山恭子氏以外は入れ替えとなる公算が大きく、首相は民間人を起用したい考えだ。
毎日新聞 2007年8月27日 3時00分
565
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/27(月) 06:47:38
麻生氏、幹事長を受諾 改造内閣が27日夜発足 '07/8/27
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708270218.html
安倍晋三首相(自民党総裁)は二十六日午後、参院選惨敗を受けて二十七日に断行する内閣改造、党役員人事をめぐり、麻生太郎外相に党幹事長への就任を電話で正式に要請し、麻生氏も受諾した。冬柴鉄三国土交通相の留任や大島理森元農相の国対委員長就任が固まっているほか、町村信孝前外相、高村正彦元外相、中川昭一政調会長らも要職で起用したい方針だ。改造内閣は皇居での認証式を経て、二十七日夜に発足する。
首相は、経済成長戦略を維持しながら、参院選で有権者の厳しい審判を受けた年金記録不備問題、「政治とカネ」、地域間格差問題などに優先的に取り組む陣容を整えたい考え。同時に、現内閣が受けた「お友達内閣」「論功行賞人事」との批判を解消できるかも焦点となる。ただ参院の与野党逆転状況で、政権運営は困難を極めるものとみられる。
首相は二十六日、昼に都内のホテルへ散髪に出掛けたほかは終日、公邸に滞在し、最終的な人事調整を進めた。麻生氏との電話では、党政調会長、総務会長ポストに関しても相談したとみられる。中川秀直幹事長とは午後に公邸で約三十分間会談した。
首相は二十七日午前、麻生氏を含む新三役、幹事長代理、国対委員長を党本部に呼び込む。午前十時に臨時総務会を開いて新党役員人事の了承を受ける方向だ。
内閣改造については、現閣僚の辞表を取りまとめるため午後一時をめどに臨時閣議を招集。その後、公明党の太田昭宏代表と与党党首会談などを行った上で、新閣僚の呼び込みに入る見通し。
重要ポストでの起用が予想される町村前外相は二十六日、北海道江別市の会合で「どういう立場になろうとも安倍首相を支え、日本の政治を正しい方向に進めるよう頑張る」と述べた。
566
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/28(火) 08:35:53
首相補佐官2人に減員 役割・権限で対立、見直し
2007年08月28日00時48分
http://www.asahi.com/politics/update/0827/TKY200708270331.html
安倍首相は内閣改造に伴い、5人いた首相補佐官のうち中山恭子参院議員(拉致問題担当)、山谷えり子参院議員(教育再生担当)の両氏のみを留任させ、国家安全保障問題、経済財政、広報の各担当補佐官は置かないことにした。「チーム安倍」の中核として官邸主導のエンジン役を期待した制度だが、内閣官房や首相秘書官と役割分担をめぐる対立もあり、後退を余儀なくされた。
首相が当初5人の補佐官を置いたのは、小泉前首相のような個人の人気に頼らず、制度的に首相の指導力を強める狙いからだ。だが、それまでの首相を支えていた仕組みとの摩擦が起きた。
象徴的だったのは、安保担当の補佐官だった小池百合子前防衛相と内閣官房との関係だった。
首相は官邸の司令塔機能強化を目指し、小池氏に国家安全保障会議(JNSC)の創設準備を任せた。小池氏もこれを通じて安保担当補佐官の権限拡大を狙ったが、関係省庁との調整役を長年担ってきた内閣官房が「政策決定のラインが混乱する」と反発した。
一方、広報担当補佐官だった世耕弘成参院議員は、首相が何をどう発信するかの広報戦術をめぐり、井上義行首相秘書官(政務)と対立した。経済財政担当補佐官だった根本匠衆院議員も、大田経済財政担当相と役割が重なる部分が多かった。
補佐官は特別な組織を持たず、法律上の権限も首相への「助言」にすぎない。首相は27日の記者会見で、辞任した3補佐官は「一通り役割を終えた」と述べ、補佐官制度の運用について「いろいろなことに挑戦しないと(官邸での)政治主導は実現しない」と語った。
567
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/28(火) 09:58:47
消えた「菅官房長官」 二転三転の組閣名簿
2007年8月28日 07時44分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082890074037.html
与党党首会談に臨む左から、公明党の北側幹事長、太田代表、安倍首相、自民党の麻生幹事長=27日午後3時32分、首相官邸で
安倍政権の再生を懸けた改造内閣の布陣が二十七日、決まった。今回の人事に失敗すれば、命取りになりかねない−。そのことを熟知する首相・安倍晋三は、かつてないほど構想を練りに練り、入閣候補者の顔ぶれはギリギリまで二転三転した。組閣名簿が完成するまでのドラマを追った。
■女房役
安倍は改造に当たり、まず「女房役」の官房長官を決めようとした。意中の人は、総務相を務めていた菅義偉。
昨年の首相就任時には塩崎恭久を選んだ。塩崎は、安倍の盟友。滑らかな弁舌でスポークスマンに向いていたが、与党や霞が関との調整役は苦手だった。結局、「お友達内閣」の象徴として退場を余儀なくされた。
菅も、安倍の盟友だが、タイプは塩崎と正反対で根回しが得意。この菅に、安倍は内閣の再生を託そうとし、19日のアジア歴訪出発前、考えを暗に伝えていた。
自民党内では当選4回の菅の抜てきには異論もあった。「財政通で経済財政担当相経験者の与謝野馨が適任だ」「公明党は国対委員長・二階俊博の起用を求めている」などの情報が飛んだ。しかし、安倍は譲らなかった。
25日、不測の事態が起きる。菅の事務所費問題が、新たに明らかになった。菅は記者会見を開き、「潔白」を主張した。しかし、政治とカネの問題についての国民の目は、極めて厳しい。
「李下(りか)に冠を正さず」の思いで、安倍は「菅官房長官」を断念。与謝野を選んだ。
与謝野は、調整役としての力量は抜群だが、その一方で「官僚寄り」との指摘がある。自民党内で安倍に批判的な議員とも近い。
安倍は、必ずしも「お友達」とはいえない新しい女房役と、どんな政権をつくりあげるのか。
■政策転換
安倍内閣は、地方への目配りが足りない−。
これが、安倍内閣に突きつけられている国民の怒りだ。安倍は、この怒りに人事でどう応えるか、腐心していた。
そこで白羽の矢を立てたのが知事経験者だ。地方を熟知する人物に委ねれば「地方重視」のメッセージになる。
前鳥取県知事の片山善博の名も挙がったが、安倍の眼中には前岩手県知事・増田寛也があった。増田は「公共事業の3割削減」など、財政を健全化しながら改革を続けてきた。改革を進めながら地方対策を進めるには適任だと安倍は思い、8月上旬から水面下で接触を始めた。
「地方問題の解決のため、協力してください」
増田は、中央政府で分権改革に取り組むことには魅力を感じていたが、安倍政権の「道具」に使われるのは避けたかった。「時計の針をバラマキに戻すわけにはいきません」と安倍にも伝えた。
安倍は、総務相に加え、地方分権改革や格差是正、道州制を担当する内閣府特命相として、地方にかかわる全権を委ねる考えを伝達。増田が正式に了承したのは、27日の組閣当日だった。
■チーム解散
安倍が悩んだ、もう1つのテーマが、首相補佐官制度の扱いだった。
昨年9月、5人でスタートした首相補佐官は、小池百合子が防衛相になったことで4人になったが、「現政権の低迷は、安倍のそばにいる補佐官の不手際が原因」と指摘されることが多い。その批判は、補佐官たちだけでなく、制度そのものにも、向けられている。
安倍は改造を機に、補佐官制度の見直しを図った。拉致問題担当の中山恭子1人にする案、さらに党幹事長を退任する中川秀直を「超大物」補佐官として起用する案も取りざたされた。
だが、決定打がみつからないまま、時間切れを迎えた。結局、中山と教育再生担当の山谷えり子の2人だけが続投し、「2人補佐官制」に。安倍の真意はみえないが、この決着からは「官邸主導」に向けた気迫は感じ取りにくい。
(東京新聞・内閣改造取材班、文中敬称略)
568
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/29(水) 01:20:39
幻の「町村−菅」体制、人事の舞台裏
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070828/20070828-00000050-jnn-pol.html
注目されていた改造内閣の官房長官に選ばれたのは、最近ガンとも闘っていたベテランの与謝野馨氏でした。しかしこの人事、すんなり決まったわけではありません。官房長官人事の舞台裏です。
「悔いのない充実した11か月だったかなと」(塩崎恭久前官房長官)
安倍総理は、「お友達内閣」の象徴と言われた塩崎氏の交代を早くから決めていました。補佐官制度が期待通りに機能しなかった事から、後任には調整力のある人物を選び、建て直しを図りたいと考えていました。
「(Q.組閣の大枠は固まった?)熟慮をしながら、段々固めているということです」(安倍首相)
こうした中、森元総理が党3役を他派閥の実力者に譲る代わりに、官房長官ポストに据える様、強く求めてきたのは町村氏でした。しかし、当選8回で派閥の大先輩でもある町村氏は、決して使いやすい官房長官とは言えません。
そこで、総理は総務大臣としての働きぶりを高く評価し、信頼の厚い菅氏をあえて官房副長官に据え、「町村−菅」セットの体制で官邸を建て直すことを一旦は決めます。
しかし、菅氏の事務所費問題が報じられたことで、状況は一変します。
「これ本当、見て下さい。全部(領収書)出しているわけですから」(菅義偉総務相〔8月25日〕)
菅氏の副長官就任は見送られ、セットで考えられていた町村官房長官の人事構想は、いわばゼロからの練り直しを迫られる事になります。
一方、幹事長に内定していた麻生氏は、安倍総理に対して「脱派閥」と「重厚な布陣」を求め、ある無派閥のベテラン議員の名前を挙げます。その上で、麻生氏は「後悔しない人事をした方が良い」とアドバイスをしたのです。
安倍総理が決断したのは、外遊から帰国した25日の夜。選んだのは、町村氏でも麻生氏が推した議員でも無い、与謝野馨元経済財政担当大臣でした。
「内閣支持率をいっぺんに回復するようなマジックは多分ないのだろうと」(与謝野馨官房長官〔8月27日〕)
(28日16:44)
569
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/29(水) 09:54:35
「安倍改造内閣」本格始動 国会論戦、小沢シフト
8月29日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000072-san-pol
■要所に手の内知り尽くした人材
参院議席の与野党逆転で、秋の臨時国会の運営が厳しさを増す中、安倍改造内閣が28日、政権の命運をかけて本格スタートした。テロ対策特別措置法など重要法案で対決姿勢を強める民主党の小沢一郎代表を牽制(けんせい)し、立ち向かうための人材を閣僚や自民党の要所に配し、「小沢・民主党シフト」で論戦を挑む。安倍晋三首相は民主党との対話を模索する一方で、新内閣を「政策実行内閣」と命名、あくまで政策実現を通じて国民の支持と理解を求めていく考えだ。
「小沢氏は自民党幹事長時代にわれわれを指導してくれたし、私は(共通の趣味の)囲碁で小沢氏を指導してきた。大変いい方だと思っている」
与謝野馨官房長官は28日の会見でこう述べ、小沢氏との良好な関係を強調。この日はリップサービスに徹して周囲をけむに巻いた。
だが、11月1日には小沢氏が延長反対を表明しているテロ特措法の期限が切れる。日本銀行政策委員など衆参両院の同意が必要な人事案件では民主党との調整難航は必至だ。9月10日にも召集される秋の臨時国会は、開会冒頭から波乱が予想され、秋以降は消費税率引き上げなど税制改正論議も本格化する。
「国会が大変厳しい状況なので、優れた調整能力を発揮してほしい」
安倍首相は27日夜の会見で、与謝野氏の起用理由をこう指摘した。与謝野氏自身も「私は政策マンだなんて言われるが、国会運営が政治生活の大勢を占めてきた」と、与野党との調整に自信をのぞかせてもいる。
また、民主党の鳩山由紀夫幹事長の実弟である鳩山邦夫法相も「兄弟のパイプも生かしたい」と調整に意欲を示す。鳩山氏は民主党の衆院議員に自らの元秘書がいることも強みだ。
増田寛也総務相の場合は、平成7年に新進党幹事長だった小沢氏に擁立され、“小沢王国”の岩手県で知事に初当選。後に、自らの政党色を弱める過程で小沢氏から離反した経緯がある。このため、「硬軟織り交ぜた小沢氏サイドの揺さぶり手法に詳しいはず」(自民党筋)とされる。
増田氏は以前、小沢氏を「政治の師」と語っていた。この点について増田氏は28日未明、総務省で記者団に対し「今も変わらない。歴史的事実だ。それで政界に入ったのだから」と明言。同時に、「政治的立場というのはそれぞれの場面ですごく変わりうる」とも語り、かつての師匠が率いる民主党相手に論戦に臨む意気込みを示した。
自民党総務会長の二階俊博氏は、新進党時代に小沢氏の側近として国会対策などに奔走、「表も裏も小沢氏のやり方を知り尽くしている」(自民党筋)という。外相に町村信孝氏、防衛相に高村正彦氏という外相経験者を配置したのは、臨時国会のテロ特措法審議の答弁で、万が一にも民主党側に付け入るすきを与えないためだ。
安倍首相自身は28日、記者団に「民主党や小沢さんに対抗しようという気持ちで内閣を作ったのではない」と述べた。だが、自民党内では、「民主党との協調を図りつつも、全面対決になった際には反撃することを考えた布陣ではないか」(中堅)との見方が強い。
570
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/29(水) 10:53:05
軽妙与謝野節、小沢氏との仲強調
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070829AT3S2801F28082007.html
安倍改造内閣が本格始動した28日、与謝野馨官房長官は定例の記者会見で、ベテラン議員らしい軽妙なやりとりをみせた。手術の影響で声がかすれがちではあるが、意中の秘書官を指名するなど、首相の女房役としてやる気は十分なようだ。
「仕事の面と趣味の面、両方を存じ上げている。大変いい方だ」。民主党の小沢一郎代表の人物評を聞かれた与謝野氏はこう持ち上げた。「私が5回生議員ぐらいの時の自民党の輝ける幹事長で指導してくださった。しかし私は小沢さんを囲碁の世界で指導している」と意外な師弟関係を紹介。日米の国際交流活動でも小沢氏とは会長、副会長の間柄であることにも触れ、野党第一党党首とのパイプを強調した。
前内閣との違いについて聞かれると「少し平均年齢が上がったんじゃないか」と笑いを誘い「1日でこう変わった、とは言えない。仕事をしていくなかで徐々に客観的に判断してもらう」。淡々とした口ぶりの中にも自信をのぞかせた。
一方、一心同体で動く秘書官には経済産業省と財務省からそれぞれ嶋田隆氏(1982年入省)、大鹿行宏氏(86年入省)を起用。ともに与謝野氏の秘書官を務めた経験があり、嶋田氏の場合は3度目。与謝野氏の官邸入りに合わせ急きょ再登板となった。
571
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/29(水) 17:59:47
「改革後退」内閣の厳しい前途
(2007/08/29)
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/forum/for070829_2.html
安倍改造内閣が8月27日夜、発足した。竹中教授のオフィスアワーでは改造内閣の注目ポイントを取り上げる。竹中教授は「閣僚の顔ぶれを見ると、残念ながら改革に前向きの布陣とは程遠い内容になった」と断じたうえで、経済財政諮問会議についても「与謝野馨官房長官と大田弘子経済財政担当相が主導するわけだが、これはまさしく財務省主導になることを意味している」と見る。
572
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/30(木) 13:46:19
「税制、財政は財務省で」と与謝野官房長官 路線転換へ
2007年08月30日11時57分
http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY200708300140.html
与謝野官房長官は30日午前の記者会見で、「税制、財政については主管官庁たる財務省が根本的な仕事をしなければならない」と述べ、税制改革や財政政策は財務省を中心に議論する考えを示した。経済財政諮問会議が税財政政策を仕切った「小泉・竹中路線」からの転換を鮮明にした発言だ。
与謝野氏はまた、塩崎前長官が民間人からの起用を目指していた日本政策投資銀行総裁の人事についても「近々塩崎氏と会い、いきさつをうかがってみたい」と述べ、慎重に検討する姿勢を表明。官僚の再就職先をあっせんするために塩崎氏が進めた「人材バンク」についても「人材バンクは適切な表現か、野にいるときから思っていた」と語った。
一方、与謝野氏が「霞が関寄り」との見方が広がっていることについては「霞が関と良好な関係を保つことは、公務員を甘やかすという意味ではない」と反論した。
573
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/30(木) 23:09:36
「格差是正」「増税路線」…安倍丸、そろり転針!?
8月30日22時38分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000939-san-pol
安倍改造内閣では、政策の優先順位や方向性が微妙に変わりそうだ。安倍晋三首相が掲げた「戦後レジーム(体制)からの脱却」は参院選ではまったく争点とならず、首相自身も「中央と地方に存在する格差に配慮すべきだというのが参院選の教訓だ」と総括した。財政再建には消費税増税やむなしと主張してきた与謝野馨氏の官房長官就任で、政府の経済財政政策に変化がみられるかも注目点だ。
「官邸も政府、霞が関も政府。対立関係はもともと内在していない」
与謝野氏は29日の記者会見で、官邸と中央省庁との関係についてこう強調した。前任の塩崎恭久氏は公務員制度改革や道路特定財源の一般財源化などをめぐり、省庁側と対立する傾向があっただけに、安倍政権の変化を印象づけた。
首相はこれまで、憲法改正や教育再生など「戦後レジームからの脱却」を政策の前面に押し出してきた。だが、参院選後に自民党総括委員会が提出した報告書は、「政策の優先順位が民意とずれていなかったか。『生活が第一』とした野党キャンペーンに主導権を奪われた」と結論づけた。
首相自身は27日の内閣改造当日に「戦後つくられた仕組みを原点にさかのぼり見直していく教育再生、公務員制度改革の方針に変わりない」と強調した。ただ、改造人事やその後の発言には、党内の声への配慮や政策を修正する意向がにじむ。
その表れが、経済政策などで距離感もある与謝野氏を、内閣の要の官房長官に据えたことだ。
与謝野氏は27日の就任会見で、平成23年度にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化するという政府目標について「もう一度、前提を変えながら確認する必要がある」と主張した。与謝野氏は財政再建には増税も必要だというのが持論とされ、経済成長で税収増を図るとする新経済成長戦略を進めてきた首相が、秋の税制抜本改革に向けどんな判断を下すか注目される。
経済成長重視派の代表格だった中川秀直前幹事長が政府・党の要職から去ったことも象徴的だ。
また、参院選で与党敗北の一因となった中央と地方の格差をめぐり、首相は増田寛也前岩手県知事を起用し、都市と地方の格差是正に取り組む姿勢を示した。これについても、構造改革路線の事実上の見直しではないかとの見方がある。
首相は任命にあたり、増田氏に「地域が活性化するような知恵を出して実行するように」と指示。与謝野氏も29日に首相官邸で増田氏と会い、緊密に連携することを確認した。
増田氏は、地方の景気回復の遅れが政府への不満を募らせたとの立場だ。27日の就任会見では、地方の公共事業依存体質を戒めながらも、「産業をうんと振興させなければいけない」と地方対策の強化を表明した。地方消費税の拡充や「ふるさと納税」構想、東京と地方の税収格差の是正策を進める方針だ。
◆◇◆
一方、公務員制度改革と教育再生に関し首相は、引き続き改革への取り組みを進める。
公務員制度改革では、関連法成立に尽力した渡辺喜美行革担当相を留任させた。10月には官僚の天下りを一元管理する「官民人材交流センター」の制度設計に関する最終報告書がまとまる。12月には独立行政法人の廃止・民営化を含む整理合理化計画が策定される。今後は官僚と対立するばかりでなく「説得のプロセスが増えるだろう」(政府関係者)とみられている。
「公務員制度改革は、新しい時代をつくっていくための改革だ。政府一体となって進めていくことが大事だ」
首相は29日、記者団にこう訴えた。首相は「猪突(ちょとつ)猛進型」の渡辺氏と、霞が関に太いパイプをもつ与謝野氏による「硬軟織り交ぜた『省庁封じ』」(政府筋)を期待しているようだ。だが、これは「もろ刃の剣」の可能性もあり、与謝野氏が「改革のブレーキ役になるのでは」(自民党若手議員)と警戒する声もある。
教育改革で首相は、伊吹文明文科相と山谷えり子首相補佐官を留任させ、従来通りの方針で臨む姿勢を鮮明に打ち出した。政府の教育再生会議は12月の第3次報告の取りまとめに向け、近く審議を再開する。
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/01(土) 10:44:04
広報補佐官はもういらない? 世耕氏は退任、後任なし
2007年09月01日09時07分
http://www.asahi.com/politics/update/0831/TKY200708310372.html
安倍内閣の広報戦略を担う「看板」として任命された広報担当の世耕弘成・前首相補佐官(参院議員)が先の内閣改造に伴って退任した。首相は後任を置かず、官邸の情報発信について「今後は新しい態勢でしっかりと取り組んでいきたい」と記者団に語った。
内閣のメールマガジンは8月30日配信分から、編集長が世耕氏から大野松茂官房副長官(衆院出身)に代わった。安倍内閣発足前の態勢に戻った形だ。大野氏はメルマガの中で「身の引き締まる思い。安倍内閣と皆さんとの対話の場としてさらによいものにしたい」と抱負を語った。だが、広報について経験があるわけではない。
首相は昨年9月の政権発足当時、官邸機能強化策の一環として、側近でNTTの報道担当課長の経験もある世耕氏を補佐官に起用した。世耕氏はメルマガの編集だけでなく、外務省に任せていた首脳会談の内容説明や、記者会見での首相発言の助言など、対外発信に深くかかわってきた。
さらに、世耕氏は首相が掲げてきた「美しい国づくり」に取り組むための有識者の企画会議を仕切る立場でもあった。この役割も、大野氏か岩城光英官房副長官(参院出身)のいずれかが担う方向で検討されている。
首相は内閣改造後の記者会見で、広報担当を含む補佐官を5人から2人に減らしたことについて「役割を終えた」と説明した。だが広報戦略に通じた世耕氏を再任しなかったのは、参院選前に強かった与党内の「お友達内閣」批判を意識したとの見方がもっぱらだ。
世耕氏は30日のメルマガで「これからは一人の読者としてこのメールマガジンを見守っていきたい」と書いた。
575
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/01(土) 23:12:40
改造内閣“失速”不可避に 「政治とカネ」続々発覚
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007090101000747_Politics.html
遠藤武彦農相が組合長理事を務める農業共済組合が共済掛け金を国から不正受給していた問題や、岩城光英官房副長官が政治資金収支報告書を訂正したことが1日、表面化した。改造内閣の発足からわずか1週間足らずで「政治とカネ」問題が次々に噴出したことで、安倍晋三首相の政権運営は早くも“失速”が避けられない情勢になってきた。
首相は1日、「質問や疑問にはしっかり答えないといけない」と説明責任を強調。与謝野馨官房長官は「きれいな説明ができたかどうかを判断したい」と述べ、当面は事態の推移を見極める考えを示した。しかし10日召集予定の臨時国会で民主党など野党側が首相の任命責任を追及するのは確実で、安倍内閣は出だしから防戦に回ることになりそうだ。
遠藤氏は、自ら代表を務める自民党山形県支部が、農水省所管の独立行政法人の補助金を受けた団体から5万円の献金を受けていたことが判明したばかり。
576
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/03(月) 00:39:22
遠藤農相“農水だけは本当に嫌だった”
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/08/29/02.html
内閣改造から一夜明けた28日、各省庁で新大臣と旧大臣の引き継ぎが行われた。笑顔を見せる大臣の中で、大臣が2代続けて政治とカネの問題で交代した農林水産相に就任した遠藤武彦氏は「農水だけは嫌だった」と愚痴が止まらなかった。
所属する山崎派の会合に出席した遠藤氏は大臣就任を祝う拍手の中で「農水だけは嫌だった。本当に嫌だった。ここだけは行きたくないと思っていた」とうつむいた。午後5時ごろには引き継ぎの書類を渡されると、「書類以上に重たい気持ちです」と、ひきつった笑みを浮かべた。27日の就任会見でも「一番最後まで残ったポストを振られたわけだから、実は参ったなと思った」と話していた。
農林水産相の人事は、ひときわ注目を集めたポストだった。事務所費問題を追及されていた松岡利勝氏が自殺。後任の赤城徳彦氏にも事務所費問題が発覚、その後、顔にばんそうこうを張って公の場に現れて大騒動となり、7月の参院選惨敗の大きな原因になったとみられている。
さらに、新大臣には「世界貿易機関(WTO)の農業交渉で自由化の波に乗らざるを得ない厳しい状況が待っている」(永田町関係者)という。いずれにしても、最も厳しいポストであることは確か。「次の農相は誰がなるんだ?」との推測が乱れ飛んでいた。
今回の改造の裏を知る政界関係者によると、まずは党選対総局長を務めた谷津義男衆院議員に中川秀直前幹事長が打診したが、谷津氏は選挙惨敗の責任を理由に断った。さらに、安倍首相の盟友、中川昭一元農相、武部勤元幹事長にも断られ、最後に押しつけられたのが遠藤氏だという。遠藤氏は武部氏が農相を務めた際の副大臣を務めており、その際の手腕を買われて幸か不幸か!?白羽の矢が立ったようだ。
政治評論家・浅川博忠氏は「WTOの結果で農業関係者の票を減らすことを恐れてみんな断ったのだろう。遠藤氏も選挙区は山形なので、本来ならやりたくないポストだったのでは」と指摘した。
[ 2007年08月29日付 紙面記事 ]
577
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/04(火) 13:46:18
遠藤農相辞任/首相抜きで麻生氏ら動く
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0903.html
政権浮揚を目指した内閣改造からわずか一週間後の三日、遠藤武彦農相と坂本由紀子外務政務官が「カネ」をめぐる問題で辞任した。政権への打撃を最小限に食い止めようと麻生太郎自民党幹事長と与謝野馨官房長官の「AYライン」が安倍晋三首相抜きで事態収拾に動いた。首相の政権浮揚シナリオが頓挫し、危機が続く中で首相と麻生氏の「AAライン」でスタートした政権の変質も浮かび上がった。
▽引導
「衆院はいいが、参院がもたない。長引けば臨時国会が滞る。辞めてもらわないと大変だ」
遠藤氏の補助金不正受給問題が表面化した翌日の二日昼。都内のホテルで、麻生氏が与謝野氏、大島理森国対委員長の前で「農相辞任」を提案すると与謝野氏らも同調、「与謝野氏が今日中に遠藤氏に“引導”を渡す」段取りが固まった。
事務所費問題が表面化した閣僚に対する内閣改造前までの対応と比べるとスピード感のある方針決定。背景には参院で与野党が逆転し、問責決議案が可決されれば政権が行き詰まるという事情がある。混乱の芽を摘むため坂本氏の同時辞任もこの時決まった。
「きちんと説明できる」と周辺に語り、農水省幹部と作成した説明資料を手に前日、開いた記者会見で辞任を否定していた遠藤氏だったが、与謝野氏との会談で情勢の厳しさを伝えられ辞任の方向に転換した。会談で、首相の意向は示されなかったとされ、参院選直後、首相が赤城徳彦元農相を官邸に呼び出し辞表を書かせた際の対応との違いが際立った。
▽真剣
遠藤氏が辞任した三日午後。長野県・軽井沢で開かれた民主党参院議員の研修会にいた小沢一郎代表は意気軒高だった。
「一方の院で政権党が過半数を失った。少なくとも安倍首相自身は、けじめをつけないと自民党の中がぴしっとしない。いろいろなことが起きてくる」と記者団に語り、「けじめ」を付けていない首相に照準を定め、政権を追い詰める決意を示した。
同党は問責決議案をちらつかせるだけで農相を辞任に追い込んだ展開を「模造刀だった問責決議案が参院での与野党逆転で切れば血が出る真剣に変わった」(関係者)と好感している。首相に対する同決議案提出という切り札を選択肢に、十日召集予定の臨時国会で攻勢を強める構えだ。
▽沈黙
「辞任は遠藤さん自ら判断したことだ」。野党の攻勢を受けることになる首相は三日夕、官邸で記者団に「どうリーダーシップをとったか」と聞かれ、力なく答えた。
同日昼には「任命責任はすべて私にある。農林水産行政に遅滞が起こらないよう全力を尽くすことで責任を果たしていきたい」と強調したが、麻生氏らとの連携を聞かれると「遠藤氏の辞意表明後に話をした」と述べるのが精いっぱい。
与謝野氏も直前の記者会見で、辞任までの経緯を問われ、十秒間近く沈黙した後「首相と私は主従の関係にある。従たる私が、主の指示を申し上げるのは、はばかりがある。できれば勘弁願いたい」と述べるにとどまり「首相抜きの辞任劇」が浮き彫りに。
「どうしましょう、どうしましょうと、首相の下に駆け込むのは閣僚としてはやってはいけないことだ」。与謝野氏は同日午後の記者会見でこう強調。首相との近さを競った塩崎恭久前官房長官ら「チーム安倍」批判とも受け取れるような表現で閣僚に奮起を促した。
578
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/04(火) 21:25:26
暗雲晴れぬ安倍政権 テロ特措法などめど立たず '07/9/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709040312.html
政府、与党は四日、遠藤武彦前農相の辞任に続く小林温自民党参院議員の辞職で、十日召集予定の臨時国会に向けて懸念材料を解消した形だ。しかし、安倍政権のイメージダウンは必至な上、政治資金規正法再改正や、テロ対策特別措置法延長問題の打開のめどは立たず、国会乗り切りは依然、厳しい状況。政権前途に漂う暗雲は晴れていない。
安倍晋三首相は四日の閣僚懇談会で、補助金不正受給問題による遠藤前農相の辞任を受け、「厳正中立」な行政運営を指示。その上で「各閣僚は緊張感を持って公正な政策運営に当たってほしい」と強調した。自民党役員会では遠藤氏の辞任を陳謝しつつ、与党の結束を求めた。
一方、首相は規正法再改正を担当する自民党改革実行本部の武部勤本部長と官邸で会談。「透明性を高めるために真剣に検討してほしい」と要請した。しかし、首相の肝いりで、党側が検討していたはずの政治団体の一円以上の事務所費に領収書添付を義務付ける案に関し、麻生太郎幹事長は四日、「今国会で(再改正案を提出)できるかどうかは確約できない」と困難視。
このまま首相指示が宙に浮けば、指導力への疑念が強まり、求心力の一層の低下は不可避だ。坂本由紀子前外務政務官の辞任、玉沢徳一郎元農相の自民党への離党届提出で、「政治とカネ」をめぐる野党側の攻勢をかわそうとしても、実効性ある対策を示すことができなければ、世論の批判が高まることが予想される。
十一月一日で期限切れとなるテロ特措法の延長にも難関が立ちはだかる。政府、与党は海上自衛隊によるインド洋での給油活動継続のため「野党の要求をどんなことでも聞いていく覚悟」(高村正彦防衛相)で、新法提出と修正協議の両構えで臨むが、民主党の反対姿勢は固い。
参院選で争点となった年金記録不備問題が再燃する可能性もあり、政府、与党が臨時国会で反転攻勢の機会をつかむのは難しそうだ。
579
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/05(水) 11:36:12
政府 メルマガでも地方重視
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/05/k20070905000009.html
政府は、参議院選挙で自民党が大敗する一因となった都市部と地方の格差の問題に取り組む姿勢を強調するため、「安倍内閣メールマガジン」に、地方の活性化に向けた取り組みを紹介するコーナーなどを新たに加えることになりました。
内閣が取り組む政策などを電子メールで伝える「メールマガジン」は、小泉内閣発足後の平成13年6月から始まり、安倍内閣では、これまでに44回にわたって、およそ160万人に配信されています。安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、都市部と地方の格差の問題を重視する姿勢を示しており、政府は、安倍改造内閣の発足にあわせてメールマガジンの内容を刷新し、地域の声や地方の魅力的な取り組みなどを紹介するコーナーを新たに加えることになりました。そして、今月13日に配信されるメールマガジンに、地元産の農畜産物をブランド化して売り出したり、市の離島部分の生活環境を改善して格差を解消させる鹿児島県薩摩川内市の取り組みなどを紹介することにしています。また、「大臣室から」というコーナーも新たに設けることにしており、6日には舛添厚生労働大臣、13日には増田総務大臣の就任の抱負などを載せることにしています。
580
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/07(金) 08:51:32
官邸特命室:解散へ 霞が関との協調路線で存在意義薄れる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070907k0000m010163000c.html
安倍政権が昨年9月の発足時、各省庁から公募して首相官邸の「特命室」などに出向させた課長級官僚の一部が、7日付で出身省庁に戻ることになった。改造内閣で与謝野馨官房長官が就任し、「官邸主導」の姿が霞が関との協調型に様変わりしつつあることが背景にあるようだ。
官邸は昨秋、約80人の応募者から面接などで10人を選び、官邸特命室と首相補佐官付に5人ずつ配置した。今回は、このうち経済産業省から特命室に出向していた1人と、環境省出身の世耕弘成前補佐官付、防衛省出身の小池百合子元補佐官付の計3人が戻る。
塩崎恭久前官房長官時代にも、特命室が小泉前政権に比べて十分活用されていないとの指摘はあったが、与謝野長官になったことで「霞が関に直接指示を出すようになり、特命室の存在意義が薄れた」(自民党若手議員)のが理由とみられる。
毎日新聞 2007年9月7日 5時00分
581
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/07(金) 09:09:29
自民、小泉路線の修正加速・「変節」批判も
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070907AT3S0601F06092007.html
郵政民営化に反対して自民党を離党した無所属の平沼赳夫氏の復党が固まるなど、同党内で小泉純一郎前首相の構造改革路線を修正する動きが加速し始めた。参院選惨敗を受け路線転換のメッセージを発信しなければ、次期衆院選も苦戦しかねないとの判断だ。地方重視の姿勢もその一環だが、構造改革路線の転換は「変節」との批判も招きかねず、損得勘定は不透明だ。
【落選組は?】「平沼さんの義きょう心のなせるわざと思う」。与謝野馨官房長官は6日夕の記者会見で、平沼氏の復党に関してこう分析した。午前の記者会見でも「人様の心まで変えるのは難しい」と語り、復党の条件として郵政民営化への賛成の確約は不要との考えを明らかにした。
郵政民営化は小泉前首相の「一枚看板」。2005年に参院で郵政民営化法案が否決されると小泉前首相は衆院解散・総選挙に踏み切り、大勝し、同法を成立させた。平沼氏と同じく同法に反対した無所属議員は郵政民営化賛成の誓約書を提出し、昨年12月に復党した。平沼氏は拒んだため、復党を認められなかった経緯がある。
麻生太郎幹事長側には平沼氏復党を利用した政治的な打算がある。かつて金城湯池だった参院選1人区は自民の六勝23敗と地滑り的な大敗を喫した。小泉改革の修正を象徴的に印象付けられる平沼氏復党は地方の不満を和らげる効果も期待できると読む。平沼氏は復党に際して郵政民営化に反対した前議員の処遇も求めている。
前議員が復党する事態になれば、「郵政選挙」で当選した「小泉チルドレン」と呼ばれる1年生議員との選挙区も競合する。麻生氏は党の独自調査に基づいて「勝てる候補」に公認を与える方針を打ち出しており、「小泉チルドレン」があぶれる可能性がある。
【歳出圧力】小泉改革路線の修正機運は個別政策でも顕在化している。「参院選の争点は『地方』だった。08年度予算の概算要求基準を見直すぐらいの真摯(しんし)な取り組みが必要だ」。古賀派の古賀誠会長は6日の派閥会合で強調した。
概算要求基準では公共事業関係費は3%減を継続。歳出抑制路線を維持したが、次期衆院選を見据えて年末の予算編成に向けて歳出圧力が強まりそうな気配。ただ都市部では公共事業関係費を積み増しても支持拡大に結びつくとは限らない。衆院選をにらんだ「都市と地方」問題の解決の道筋は簡単ではない。
582
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/10(月) 08:11:14
新法提出、来週末に決断 与党、給油活動継続で '07/9/10
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709100032.html
自民党の大島理森国対委員長は九日のNHK番組で、十一月一日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長問題に関し「新法も視野に入れて、来週末ぐらいには明確な方法を出せるのではないか」と述べた。インド洋での海上自衛隊の給油活動継続のため、新法を臨時国会に提出する方向で二十一日にも最終方針を決めるとの考えを示したものだ。これに対し、野党各党は新法についても反対する方針を表明、与野党間の調整難航は必至だ。
大島氏は「今の法案をそのまま延長するのは、なかなか(難しい)という思いもある」と指摘。その上で給油継続について「安倍晋三首相も強い決意だ」とし、「(新法の)骨格が出たら、事前に野党に説明したい」と強調した。公明党の漆原良夫国対委員長は新法の内容として「給油、給水に限るというシンプルなものであれば、国民の理解を得られやすいのではないか」と述べた。
一方、民主党の山岡賢次国対委員長は「中身を変えない新法を出してごまかそうとしている」と反発。共産党の穀田恵二国対委員長は「貧困などテロの土壌をなくすよう国際協力を進めるべきだ」と民生支援の検討が必要との認識を示した。
社民党の重野安正国対委員長は「新法でも同じような活動内容では反対だ」と指摘、国民新党の亀井久興幹事長は「洋上での給油活動を検証し、ほかのやり方を考えるべきだ」と述べた。
583
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/10(月) 08:14:59
「チーム安倍」骨埋めるつもりが…3参事官、出身役所に
2007年09月08日09時51分
http://www.asahi.com/politics/update/0908/TKY200709070414.html
昨年9月の安倍政権発足時に、官邸機能の強化策の一環として、各省庁から公募で募った官邸の「特命室」のメンバー10人のうち、3人が出身の役所に戻る人事が7日付で発令された。内閣改造に伴って首相補佐官が減員されたのに続き、「チーム安倍」の縮小が加速している。
戻ったのは環境、防衛、経産各省出身の内閣参事官。退任した広報担当の世耕弘成、安保担当の小池百合子両前補佐官らのもとで働いていた。
安倍首相は就任前、自民党総裁選の公開討論会で「一緒に官邸でやっていき、(出身省庁に)戻ることは考えないという決意の人と一緒に仕事をしたい」と発言。公募メンバーは首相周辺から「骨を埋めるつもりで頑張って欲しい」と求められたが、「結局は名ばかりだった」(関係者)との声も出ている。
584
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/11(火) 06:19:55
給油限定の新法案提出へ 海自インド洋派遣で政府・与党
2007年09月11日03時04分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100301.html
テロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊による補給活動を継続するため、政府・与党は10日、活動を給油・給水に限る新法案を今国会に提出する方針を固めた。安倍首相が9日、継続できなければ内閣総辞職もありうるという不退転の決意を表明したことを受け、野党が過半数を占める参院で法案が否決された場合には、国会の会期を大幅に延長し、衆院の3分の2の賛成で再可決して成立させることも視野に入れている。
政府・与党は当初、テロ特措法が定めた派遣期限を単純に延長する改正案を準備してきた。しかし、民主党など野党が延長に反対する姿勢を明確にしているため、11月1日の期限切れとともに廃案になる特措法の延長ではなく、初めから新法を提出する方針に転じた。
民主党にも協力を求め、合意できるなら、民主党の主張を盛り込むことも検討する。だが民主党は補給活動そのものに反対しており、新法でも妥協は難しい情勢だ。
与党幹部によると、新法は施行日を11月2日とする。現行法の活動内容のうち、現在実施している給油・給水に目的を絞り、多国籍軍への協力支援や捜索救助、被災民救援などは削除する。
また現行法では基本計画について、事後に国会承認されなければ、自衛隊部隊を撤収させる必要がある。一方、新法では活動内容が限定されていることなどを理由に、国会承認の規定をなくすことも検討している。ただ、これには文民統制の観点から、野党側の強い反発も予想される。
新法が参院で否決されたり、参院送付後60日以内に議決されず、憲法の規定で参院で否決されたとみなされた場合、与党は衆院での3分の2の賛成による再可決を目指す。与謝野官房長官は10日の記者会見で「普通のこととして使ってよい、憲法上の規定だ」と述べ、念頭に置いていることを示唆した。
ただ、与党内では、「日程的に新法を11月1日までに成立させるのは絶望的」(自民党幹部)との見方が強い。期限切れを迎えた場合は、インド洋に派遣している海上自衛隊の補給艦と護衛艦を一時的に活動海域から撤収させることになる。だが、新法の成立後に改めて派遣すれば、活動は事実上続いていると対外的に説明できる、としている。
585
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/12(水) 00:01:41
与謝野官房長官:「改革の機関車 無音で走行中」と反論
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070912k0000m010137000c.html
与謝野馨官房長官は11日の記者会見で、安倍改造内閣で構造改革路線が後退したとの批判が出ていることに対し、「改革のエンジンはもはやないと酷評される方もいるが、小泉(純一郎前首相)さんが引いた改革という機関車は相変わらず力強くレールの上を走っている」と反論した。
その上で与謝野氏は「騒音が聞けないと改革が進んでいないと思う方は、改革は無音化が進んだと考えていただきたい」と述べ、小泉前首相と「抵抗勢力」が改革をめぐって激しく衝突した構図は様変わりしたとの認識を示した。小泉政権時代に経済財政政策で対立した竹中平蔵元総務相を暗に批判したとみられる。
与謝野氏は「あの(05年衆院)選挙は小泉さんの改革にかける情熱を国民が理解し、与党を支持してくださった。今は昔という感じだ」とも述べた。【西田進一郎】
毎日新聞 2007年9月11日 22時39分
586
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/18(火) 22:30:31
海外派遣で恒久法目指す 福田氏インタビュー
2007年09月18日 21:57
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070918/170480.html
共同通信の単独インタビューで、質問に答える福田元官房長官=18日午後、東京都内のホテル
自民党総裁選で優勢となっている福田康夫元官房長官(71)は18日午後、共同通信の単独インタビューに応じ、自衛隊の海外派遣を随時可能とする「恒久法」制定を目指す考えを示した。自民党が参院選で公約した「3年後の憲法改正案発議」は事実上棚上げする意向を表明。首相に就任した場合の組閣については、臨時国会開会中を理由に閣僚の大幅入れ替えは困難との考えを重ねて示した。
恒久法は福田氏が官房長官当時の2003年7月に制定方針を表明し、安倍政権も来年1月からの通常国会への提出を目指していたが、参院選惨敗により当面凍結を決定。これについて福田氏は「何か起こった時に慌てて法律を作るということでは機敏な対応はできない。きちんと整えておくことは大事だ」と述べ、あらためて制定の必要性を強調。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/08(月) 20:51:42
舛添厚労相、年金記録問題で関係閣僚会議設置検討
2007年10月08日20時16分
http://www.asahi.com/politics/update/1008/TKY200710080297.html
持ち主が分からなくなっている約5000万件の「宙に浮いた年金記録」問題で、舛添厚生労働相は8日、京都市内で記者団に対し、「各省の大臣の協力を得ないといけない。総理、官房長官と相談し、政府全体できちんと対応する組織、体制を作り上げたい」と述べ、関係閣僚会議の設置を検討していることを明らかにした。
政府は来年3月末までに、5000万件の名寄せと本人とみられる人への通知を終える方針だ。舛添氏は「厚生労働省、社会保険庁だけではとてもじゃないけれども間に合いません」などと述べ、財源について財務省、コンピューターの問題で経済産業省、さらに総務、文部科学、法務各省の協力が必要との考えを示した。会議の設置時期について「1〜2週間以内に体制を整える必要がある。総理の許可を頂いてできるだけ早くと思っている」と話した。
また、政府・与党が低所得者層に対する基礎年金の加算制度を検討しているとの一部報道については、「まったく議論していない」と否定した。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/10(水) 03:42:29
福田首相「人材バンク」見直しの可能性も
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20071009/20071009-00000059-nnn-pol.html
衆議院では9日から、福田首相が出席して予算委員会が始まった。民主党・長妻議員が公務員制度改革について追及したのに対し、福田首相は新たな「人材バンク」の在り方について見直しの可能性を示唆した。
長妻議員は政府が進める公務員制度改革に関連して、官民人材交流センター(新人材バンク)構想を取り上げ、「(天下りを)合法的にしただけじゃなくて、積極的な求人開拓営業をすると、受け入れ側は冷静な判断で断れますか。これこそ“押しつけ的天下り促進法案”じゃないですか」と批判した。
これに対して渡辺金融・行革相は「役人というのは、再就職をしてはいけないんですか。我々はそうは思いません」と声を荒らげて反論。省庁による斡旋(あっせん)を禁止したことに改革の意義があると強調した。
長妻議員はさらに「民間企業はこういう税金で、スペシャル版の再就職機関があるんですか。やめてください。これ、全面的に」と批判を展開。
これに対し、福田首相は「人材交流センターについても弊害があるのか。閣議決定であっても、必要な時は閣議決定を直すことはできるから、その時の状況で判断すればいいと思う」と述べ、「人材バンク」の在り方について、今後の見直しの可能性を示唆した。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/13(土) 22:42:54
新テロ特措法:政府、国会提出を急ぐ 世論の支持に望み
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071014k0000m010054000c.html
政府はインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続する新テロ対策特別措置法案を、参院予算委審議が終わる17日夕、安保会議や臨時閣議を開く異例のスピードで決定し、国会提出を急ぐ。審議時間を多く確保するためだが、参院の過半数を握る野党側は反対しているので、成立の見通しは依然立っていない。各種世論調査で活動継続への賛成が反対を上回るようになっているため、当面は「やる気」をアピールし、世論の支持をさらに高めることに望みをつないでいるのが実情だ。
政府・与党は18日に衆院本会議で法案の趣旨説明を行い、19日にもテロ防止・イラク支援特別委員会で審議入りしたい考えだ。ただ、参院で成立する当てがない以上、衆院で急いでも拙速に終わる可能性もある。
与党内には「参院で否決された法案を、衆院の3分の2以上で再議決し成立させると、参院で首相の問責決議案が提出され、衆院の解散・総選挙に追い込まれる」(与党プロジェクトチーム座長の山崎拓自民党前副総裁)と悲観論も強く、現時点では、「強行採決」か「継続審議」か両にらみで急いでいる状態だ。
政府筋は「世論調査の賛否が6対4、7対3だったら(再議決を)やる」と強調。公明党国対幹部も「衆院で可決して参院に送り、野党が廃案にするならしたらいい。国民はどう思うか」と世論頼みだ。世論の給油賛成が増えれば「どこかで接点を作るのが小沢一郎(代表)流だ」(自民党国対幹部)とみて、民主党に歩み寄りを呼びかける構えだ。【上野央絵】
毎日新聞 2007年10月13日 20時18分
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/20(土) 08:59:15
守屋前次官問題&イラク転用「ダブル疑惑」 与党ヨレヨレ 揺らぐ「国益」
10月20日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000066-san-pol
守屋武昌前防衛事務次官の接待疑惑が浮上し、自民、公明両党に激しい動揺が広がっている。補給燃料のイラク作戦転用疑惑に加え、野党に格好の攻撃材料を与えたため、新テロ特措法案を衆院採決せずに継続審議とし、11月10日の会期末で臨時国会を閉会させるべきだという意見は強まる一方だ。安倍晋三前首相が「職を賭して」まで執着した日本の「国益」は大きく揺らいでいる。
「だから今国会は早く閉会すべきだと言ってきたんだ…」
19日朝、自民党国対幹部は公明党幹部から電話で強くなじられた。産経新聞などが朝刊で報じた守屋氏の接待疑惑が与えた衝撃は大きく、これまでくすぶっていた「継続審議やむなし」との声は一気に強まった。
自民党の大島理森国対委員長は同日夕、「国家の外交責任がいま問われている。国益のためなので、民主党にもしっかり責任を持ってほしい」とあくまで法案成立を目指す考えを強調した。
福田康夫首相も同日夜、与党執行部を就任後初めて公邸に招き会食した。来月中旬に訪米を控えていることもあり、法案成立への協力を強く求めたようだ。
しかし、野党が要求する守屋氏の証人喚問に応じれば、国会が紛糾するのは確実だ。証人喚問を拒否すれば、与党単独審議を覚悟しなければならず、衆院で法案を強行採決すれば、野党側は参院で首相の問責決議を可決する公算が大きい。
問責決議は衆院の不信任決議と違って法的拘束力はないとはいえ、政権のダメージは大きく、そのまま衆院解散に追い込まれる可能性さえある。
ただ、混乱を避け、法案を継続審議にしても来年の通常国会での成立のの保証はない。このため、継続審議とすることは、海自の撤退を認めたに等しいという見方さえある。そうなれば、政府・与党は、これまで訴えてきた「国際公約」や「国益」を放棄することになる。
海自の撤退は、多国籍軍がインド洋で実施している海上阻止活動の枠組み自体を危うくする。日本が撤退すれば、参加国唯一のイスラム国であるパキスタンの撤退が現実味を帯び、活動が「欧米諸国がイスラム教国の制海権を奪っている構図」となるからだ。
シーレーンの安全が確保できなければ、原油価格が乱高下し、国際市場は混乱しかねない。日本の国際評価は一気に落ち、対米関係の悪化により、自動車や農産物などの貿易摩擦が再燃する可能性もある。
自民党の伊吹文明幹事長は19日、「国益を損なうことは決してよいことではない。私は守れないことを発言する幹事長ではない」と述べ、法案成立に不退転の意気込みを示した。自民、公明両党はいま「政権政党たる資格」を問われている。(大谷次郎)
591
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/20(土) 09:07:43
守屋前次官問題&イラク転用「ダブル疑惑」 野党イケイケ 徹底究明構え
10月20日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000064-san-pol
新テロ対策特別措置法案の23日の衆院審議入りを控え、審議に深刻な打撃を与えかねない問題が2つも急浮上している。ひとつは、防衛専門商社の元幹部による特別背任をめぐる防衛省幹部の疑惑。もうひとつは海上自衛隊の補給活動をめぐる米国防総省の声明に関する問題だ。民主党はこれらを材料にして政府を徹底追及する構え。このため、政府・与党が新テロ特措法の今国会成立を断念し、来年の通常国会へ先送りするという観測も流れ始めている。
◇接待だけ?
特別背任疑惑については、受注をめぐって防衛省関係者を巻き込むスキャンダルとなるとの見方が広がっており、この商社元幹部から守屋武昌前防衛事務次官が飲食やゴルフの接待を受けた疑いも指摘される。
守屋氏の問題で、民主党の鳩山由紀夫幹事長は19日の記者会見で「空自の次期輸送機CXの新型エンジン(選定)の利権構造をめぐって、業者と守屋前次官が数十回にわたるゴルフをしてきた事実が明るみに出た。自衛隊員倫理規定違反だ。接待だけに終わっているか、事実を明らかにしないといけない」と批判した。また山岡賢次国対委員長は、衆参予算委員会などでの守屋氏の証人喚問の確約がなければ、新テロ特措法案の委員会審議を始められないと強調。「(次官在任中の)当時の官房副長官は、現在の副長官でもある二橋正弘氏で、当時の官房長官は福田康夫首相。2人の管理責任も免れない」と述べた。
石破茂防衛相は会見で「先日まで事務方トップだったので確認したい」と述べ、守屋氏から事情を聴く意向を示した。
◇声明逆効果
補給活動をめぐっては、米国防総省が18日に声明を出した。だが、補給燃料のイラク作戦への転用疑惑は完全には否定しきれず、逆に野党を刺激した。
米声明は海自の補給について「(アフガニスタンでの)不朽の自由作戦(OEF)への支援活動のため使われたことを確認する」と、転用疑惑を一応否定した。だが「艦艇は複数の任務に従事する可能性がある」とし、燃料の使途を正確に突き止めるのは「困難を要する」として、疑惑を完全に否定しきれなかった。
政府・与党側は高村正彦外相が「あれで十分だ。転用のはっきりした根拠があるわけでもない」と転用疑惑は否定されたとの認識を示した。 しかし、山岡氏は「米当局は油の仕分けはしていないと言う。イラクへの転用を言ったのと変わりない」と指摘。鳩山氏も「転用の疑惑がさらに濃くなった」と述べた。
勢いづく民主党は19日、参院にこれらの問題に関する「テロ特措法に絡む防衛省疑惑解明プロジェクトチーム」(浅尾慶一郎座長)を設置。新テロ特措法案を廃案へ追い込む方針だ。
民主党国対幹部は19日、記者団に「国会を(会期末の11月10日に)閉じるのではないか」と述べ、政府・与党が新テロ特措法の今国会成立を断念し、来年の通常国会へ先送りするとの見方を示した。
592
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/10/22(月) 22:54:46
天下り規制 「渡り禁止」削除 報告書案、官僚抵抗で骨抜き
10月22日9時38分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071022-00000906-san-pol
政府の有識者懇談会が国家公務員の再就職斡旋(あっせん)を一元化する「官民人材交流センター」(新人材バンク)についてまとめた報告書をめぐり、高級官僚が独立行政法人などに再々就職を繰り返して多額の退職金を受ける「渡り行為」の早期禁止など中核になるとみなされた改革案が素案取りまとめの過程で官僚の指示によって省かれたことが21日、分かった。
新人材バンクは官民癒着の温床とされる天下り規制の一環として、安倍前政権の肝いりで議論されてきたが、福田内閣発足後、行政改革の流れに中央省庁が抵抗を強めている。首相官邸サイドも霞が関に配慮を示しており、今回の動きはこうしたことを裏付けるものとみられる。
素案は、新人材バンクの制度設計をしている「官民人材交流センターの制度設計に関する懇談会」(座長・田中一昭拓殖大学名誉教授)がまとめた。素案は再就職先選定や求人開拓などの根幹業務について「可能な限り民間委託」にすると明記した。再就職支援の対象は「退職を勧奨された者」に限定し、50歳以上の職員と本府省課長以上にセンターへの登録を求めるよう提言した。
しかし、素案をまとめる際に懇談会の多くの委員が主張していた(1)平成23年に禁止する「渡り行為」を前倒しして禁止(2)官僚の主要な天下り先の独立行政法人への再就職制限(3)早期退職勧奨を断り、非常勤職員で残れる人事制度の導入−の3点が削除された。
関係者によると、委員側はこれらを素案に盛り込み、18日に公表するよう田中座長に要請したが、坂篤郎官房副長官補(財務省出身)が内閣府行政改革推進本部に対して、3点が明示された素案を公表するのは好ましくないと注文をつけたという。旧総務庁出身の田中座長も坂氏サイドに同調したため、本来は18日にオープンになるはずの素案の公表も先送りとなった。
懇談会は月内にも最終報告書をまとめて町村信孝官房長官に提出するが、一部の委員からは「福田政権が改革にブレーキをかけ、霞が関寄りの『骨抜き』を選んだ」と不満が漏れている。
593
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/02(金) 22:41:39
連立政権打診:首相の頂上作戦、不発に
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071103k0000m010120000c.html
福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表による2日の2度目の党首会談は、首相が民主党に連立政権樹立に向けた協議を打診、民主党が拒否するという急展開をみせた。最初の会談からわずか3日。政界の底流にくすぶり続けていた「大連立」構想。小沢氏を説得することで参院での与野党逆転という「ねじれ」国会のこう着打開の賭けに出た首相の頂上作戦は不発に終わった。小沢氏は連立構想に必ずしも否定的ではなかった模様だが、政権奪取に向けて進んだ民主党の存在意義そのものを揺るがしかねない選択を党内事情は許さなかった。
2日夜、民主党本部で開かれた党役員会の空気は極端に張りつめていた。小沢氏は、首相から「新体制」の構築との表現で連立を打診された経緯を説明したが、反対論が噴出。結局、拒否することになった。
先月30日、首相と小沢氏の最初の会談が実現したことを境に、与野党には自民、民主両党が連立に進むのではないか、との観測が急速に流れ、疑心暗鬼状態になっていた。参院で野党が多数を占める状況の下、法案審議などあらゆる案件の手足を民主党に縛られることへの閉塞感が、自民党内に広がっていたためだ。
推進役の一人は自民党の森喜朗元首相だ。2日、埼玉県深谷市で講演し、党首会談について「私は(首相と小沢氏の)2人の会談を勧めた1人だ。うまく行くよう期待している」と述べ、党首会談に強い期待感を示した。そのうえで衆院の解散・総選挙の時期に関連して「選挙は絶対にない。無理してやることはない」と語った。
また、やはり大連立論者の中曽根康弘元首相と渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は同日、テレビ番組の収録で構想に言及。中曽根氏は「小沢氏は大連立に思い切って踏み切るべきだ。国の方向付けを首相と小沢氏の2人がやらないと責任は果たせない」と指摘。大連立論者の渡辺氏も「大連立は早ければ早いほどいい。年内にも大連立政権を作って懸案をどんどん処理していくべきだ」と述べていた。
一方で、こうした動きを警戒する動きも与野党に広がっていた。自民党の伊吹文明幹事長は2日午前の記者会見で否定的な見方を示した。
特に、反発を強めていたのが、自・民接近で存在感が埋没する公明党だ。自民、民主の2大政党が手を結べば、これまでキャスティングボートを握ってきた状況が変化し、存在感が薄くなる事態は避けられない。北側一雄幹事長は10月31日の記者会見で「選挙で戦う政党と連立が組めるのか。国民にとってそれが分かりやすいのか」と反発した。
しかし、何よりも次期衆院選での政権奪取を目指していた民主党にとって、今回の事態は党の命運を左右する選択となる。同党中堅議員は「もし大連立になったら、小渕内閣当時の自自公連立政権に逆戻りだ。政権交代をかけて自民党と戦ってきた今までの年月は何だったのかという話になる」とけん制する。
首相は10月31日、首相官邸で記者団に「大連立」の実現性を問われ「実行可能なことを考えてもらわないといけない」と語り、小沢氏も1日の記者会見で「今、私どもはそういうことは考えていません」と否定していた。それだけに、首相の打診と小沢氏の動向が投げかけた波紋は大きい。
毎日新聞 2007年11月2日 22時14分
594
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/02(金) 22:42:58
連立政権打診:「ねじれ国会」法案審議に大きな影響
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071103k0000m010124000c.html
自民党から民主党への連立政権協議打診、そして民主党の拒否は、「ねじれ国会」の法案審議にも大きな影響を与えることになる。
2日の衆院本会議は、10月30日の党首会談に始まった「対話モード」を受け、中国残留孤児支援法改正案や温泉法改正案など法案6本をすべて全会一致で可決、参院に送付した。一方で新テロ特措法案の審議を巡り与党は7日の衆院特別委員会での採決を提案、野党は参院外交防衛委員会で守屋武昌前防衛事務次官の再証人喚問を与党欠席の中で決定するなど、融和と対決の両面を見せた。
「対話モード」のきっかけとなったのは、被災者生活再建支援法と中国残留孤児支援法のそれぞれの改正案だ。民主党の菅直人代表代行は1日の記者会見で「政治的な差を理由に何も決められなければ、わが党も責任を果たせない」と語り、まず両法案で、封印してきた与党との修正協議に入る考えを示した。
被災者支援法案は、自民、民主両党がともに独自の改正案を衆参に提出。にらみ合う形になっていたが、新潟県中越地震(04年10月)などにさかのぼって適用することで与野党が一致し、修正協議に入る。残留孤児への支援上積みも世論の後押しがあり、2日に全党一致の委員長提案で衆院で可決。生活関連法案は協調ペースで進んでいた。
一方、参院は2日の本会議で、民主党の年金保険料流用禁止法案を野党の賛成多数で可決、衆院に送付した。自民党は近く対決法案を衆院に提出する。政治資金規正法の改正問題も与野党6党は1日「今国会中の改正」で合意、野党と公明党が足並みをそろえて自民党に「1円以上の全領収書公開」を迫っている。いずれも自民党内の抵抗は根強く成立は困難とみられている。
自民党の連立協議打診に、即座に出された民主党の拒否回答。来週末の10日に会期末を控え、一時の「対話モード」は転換し、今国会は再び緊張が高まりそうだ。【竹島一登】
毎日新聞 2007年11月2日 22時28分
595
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/03(土) 00:11:03
民主党が連立の打診拒否 政局流動化の可能性 首相は衆院の中選挙区制示唆
2007.11.2 23:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071102/plc0711022355021-n1.htm
福田康夫首相(自民党総裁)は2日午後、国会内で民主党の小沢一郎代表と2回目の党首会談を行った。首相は、自民党と民主党の連立協議を打診。民主党関係者によると、首相は現在の衆院小選挙区制を中選挙区制に見直すことを示唆したという。連立協議について小沢氏は回答を留保したが、民主党は会談後の役員会で拒否することを決定。小沢氏が電話で首相に「連立はのめない、受諾できない」と伝えた。
「大連立」構想が表面化したことで、政局は一気に流動化する可能性が出てきた。
会談で小沢氏は、自衛隊海外派遣を随時可能とする恒久法制定に前向きな姿勢を表明した。これに対し、首相は、インド洋での海上自衛隊の補給活動を再開するための新テロ対策特別措置法案の今国会成立に向けた協力を改めて要請。小沢氏は恒久法検討を条件に協力する考えを示した。首相は民主党が連立協議に応じれば恒久法などに関する「政策協議機関」を設置する方針だった。
会談後の2日夜、首相は首相官邸で記者団に、連立協議について「連立というか、新体制。要するに政策実現のための体制だ」と説明。公明党との関係は「全く変わらない。従来と同じようにやっていく」と強調した。
これに関し、小沢氏は同日夜、「役員会は政策協議に入ること自体が反対だという人が多数だった」と述べた。
一方、公明党は会談後に党本部で臨時役員会を開き、しばらく事態を冷静に見守ることを確認した。浜四津敏子代表代行は記者団に「静観する以外ない。首相は事前に太田昭宏代表に『自公関係は必ず維持する』と言っていた」と述べた。
596
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/03(土) 01:33:27
大連立協議:首相の賭け、失敗
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071103k0000m010120000c.html
福田康夫首相(自民党総裁)から民主党の小沢一郎代表に2日、打診された連立政権樹立のための協議。即答を避けて持ち帰った小沢代表だが、党役員会では反対論が噴出し、民主党は即日、協議に応じない方針を決め、回答した。「大連立」によって混迷政局の打開を図る自民、民主両党首の賭けは失敗に終わったが、この時期に協議を持ちかけた福田首相の意図はどこにあったのか。前のめりに協議に乗りかけた小沢代表の立場はどうなるのか。両党首とも足元が揺らぐ結果となり、政局もより一層、先が読めない状態となった。
◇「大連立」は振り出しに
福田首相が小沢代表との再会談で、自民・公明の現与党と民主党との「連立政権」協議を打診したのは、参院の与野党逆転という「ねじれ国会」の下で政策執行がままならない行き詰まりを早急に打開する必要に迫られたからだ。しかし、民主党が連立参加を拒否したことで、首相が提示した「大連立」は振り出しに戻った。「大連立」が実現すれば、事実上の「大政翼賛会」状態となり、民主党のみならず、自民、公明両党内にも反発や警戒感が強まっていた。
「連立というか、まあ新体制ですね。政策実現のための新体制」。首相は2日夜、小沢氏との会談を終え、記者団にこのように語った。
30日の首相と小沢氏との初会談終了後、与野党問わず「大連立」がにわかに脚光を浴び始めていた。仕掛け人は福田首相を後押しする森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直元幹事長の3人が中心。中曽根康弘元首相や読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長兼主筆も後押しした。
森氏は2日、埼玉県深谷市で講演し「私は(首相と小沢氏の)2人の会談を勧めた1人だ。うまくいくよう期待している」と期待感をあらわにした。中曽根氏もテレビ番組の収録で「小沢氏は大連立に思い切って踏み切るべきだ。国の方向づけを首相と小沢氏の2人がやらないと責任は果たせない」と後押しした。
しかし、こうした大連立構想には自民党内にも根強い抵抗があった。党首会談に先立つ2日午前、自民党の伊吹文明幹事長は記者会見で「(大連立は)なかなかすぐには難しいと思いますよ。政策は今までこれだけ違うんだから」と発言。さらに「選挙制度もあるし、各党の内部事情もある。連立を組んでいる友党の意見も聞かないといけない」と強調した。
しかし、首相や森、中川氏らは「大連立」を推進しようとした。首相は2日夜、記者団に「新しい体制を作らなければいけないということは、与党が参院選で敗北した時からスタートしている」と大連立構想の出発点が参院選直後だったことを明らかにした。自民党が参院選に敗北した直後に、安倍晋三前首相の退陣を前提に福田政権を構想したのも森、青木、中川氏だった。
首相らの自信は新テロ特別措置法案に頑強に反対し、恒久法論議をちらつかせる小沢氏が「連立志向」であることを読み切っていたことにある。実際、小沢氏は首相との2日の会談で、首相に連立をもちかけたとの見方もある。民主党幹部と協議するため、回答を留保した際も、小沢氏は首相に「総理から私に連立を持ちかけたことにしてもらえますか。決めてきます」と述べたという。小沢氏は民主党幹部が軒並み拒否したにもかかわらず「政策協議ならいいじゃないか」と語ったあたりに、小沢氏の本音が透けて見える。
「大連立構想」浮上の経緯をよく知る自民党幹部は「まだ緒についたばかり。動き出したばかりだから静かに見守りたい」と述べる。今後の焦点は「連立」以外の形で民主党から協力を得る方法として、政策別の「部分連合(パーシャル連合)」や「政策別の協議機関構想」が出てくるかどうかだ。しかし、民主党の拒否回答で、「自民・民主連携」が冷水を浴びて、振り出しに戻ったのも事実だ。【中川佳昭、川上克己】
597
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/03(土) 01:34:19
◇公明「かやの外」に不満
公明党内には今回の「党首会談・大連立構想」への慎重論、強い不満ががくすぶっていた。自民、民主の二大政党が手を結べば、これまでキャスティングボートを握ってきた存在感が軽くなる事態は避けられないからだ。北側一雄幹事長は先月31日の会見で「実際、選挙で戦う政党と連立が組めるのか。国民にとってそれが分かりやすいのか」と反発。公明党幹部の1人は「大連立を組んで、自民党が公明党を切り捨てようとしたら、それは自殺行為だ。自民党の選挙は成り立たなくなる」と強くけん制した。
こうした事態を重く見た福田首相は2日の民主党の小沢代表との会談の前に、太田昭宏代表と会談し「自公関係は必ず維持する」と明言、公明党内の疑心暗鬼の沈静を図った。会談直後にも、公明党本部で臨時役員会に出席中の太田氏の携帯電話に首相本人が電話を入れ、「民主党に断られましたよ」と報告するなど気配りを見せた。
支持母体の創価学会の女性層に影響力を持つ浜四津敏子代表代行は記者団に「びっくりしましたが、大あわてする必要もない。しばらく静観したい」と語り、平静を装う。しかし、両党首の詳細な会談内容は明らかになっておらず、公明党内に一度芽生えた不信感が尾を引く可能性もある。【西田進一郎】
毎日新聞 2007年11月2日 22時14分 (最終更新時間 11月3日 1時20分)
598
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/05(月) 18:33:26
連立持ちかけ 首相「あうんの呼吸、そんな感じ」
2007年11月05日12時32分
http://www.asahi.com/politics/update/1105/TKY200711050139.html
福田首相は5日昼、首相官邸で記者団に対し、「連立政権が成立すれば補給支援特措法案の成立にこだわらないと首相が確約した」との小沢民主党代表の説明について、「私どもは新法は何とか可決していただきたい、給油活動はぜひやりたいと思っている。一貫してそういうふうに考えている」と述べ、そうした趣旨の発言はしていないと説明した。
小沢氏が「自衛隊の海外派遣は国連決議で認められた活動に限ると首相が確約した」と説明している点については、「そういう話もあった」としたうえで、「国連決議が出て、じゃあ何でもかんでもやるのかということになるのかどうか。その辺はよく詰めなければいけない。国会でも議論しなければいけない。終わっちゃった話だが、もし連立協議になれば、その中で具体的なことを考えていかなければならない(という話だった)」と述べた。
連立協議をどちらが持ちかけたかについては、「互いにそういう気持ちが多少でもないと、そういうことにならない。あうんの呼吸、そんな感じじゃないか」と語った。
一方、町村官房長官は同日午前の記者会見で、「特措法を成立させる意思がなければ、党首会談をこのタイミングでやる意味はない。法案成立にこだわらない、と小沢さんがご理解されたのは理解に苦しむ」と述べた。
町村氏はまた、「(自衛隊の海外派遣は)国連安保理もしくは総会決議で認められたものに限るというのは小沢代表の持論だ。この基本法(恒久法)の法制化を前提として、補給活動を遅滞なく継続することにお互い協力しましょう、という了解だった」との認識を示した。
連立を組んだ場合の閣僚ポストについて議論したかどうかは「ポストをうんぬんする時間的なゆとりがあったとはとても思えない、と考えるのが常識だ。どういう政策協議をどういうテーマでするかを議論する第一歩なしに、閣僚ポストの話はできようはずはない」と語った。
599
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/11(日) 03:13:08
国会:第2幕は「問責」政局 与野党協調で解散回避か
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071111k0000m010143000c.html
12日の新テロ対策特別措置法案の衆院特別委採決を皮切りに、国会第2幕が始まる。参院での同法案否決、衆院での再議決、首相問責決議案可決と進めば衆院解散の可能性は高くなる。しかし、与野党とも選挙準備は加速しているが、解散は避けたいのが本音だ。解散の引き金になる問責決議案をめぐる攻防が激しさを増し、会期末(12月15日)には何が飛び出すか分からない。
解散のあるなしは解散権を持つ福田康夫首相の意向にかかる。首相周辺の取材によると、首相は国会会期末または通常国会冒頭の早期解散・総選挙には慎重だ。
最大の理由は次期衆院選では過半数は確保するにしても、議席を大幅に減らすという認識を持っている点。05年の郵政選挙は「小泉劇場」によるバブル的勝利。よほどの追い風が吹かない限り現在の与党議席(336)は維持できず、再議決のできる3分の2(320)に達しないとの見通しだ。そうなると来年度予算案は衆院議決の優先によって成立しても、関連法案を否決されれば、再議決もできず予算執行に支障が出る。
選挙協力をする公明党も早期解散には反対だ。しかし、参院で首相を認めないという問責決議案が可決した時は、首相はいや応なしに解散に踏み切る可能性がある。
首相は周囲に「民主党は本気で出す気なのか」と問責決議案の意味の重さを話し、出されることを嫌っている。首相の意向が伝わることを計算した民主党へのブラフ(脅し)の側面もあるが、首相周辺は「プライドが高い首相は問責に耐えられない」と解説する。
一方、民主党からは早期解散を求める戦略は消えた。小沢一郎代表の辞意表明・撤回など連立協議をめぐる騒動で党全体が傷つき、現在の112議席を倍以上に増やして過半数を獲得できる勢いはないからだ。
今解散となれば、国際貢献が争点となり、民主党が参院選で得点を挙げた年金、格差、農業などの生活テーマがかすむ。鳩山由紀夫幹事長は「首相は『今やればうちの勝ちだ』と思っている」と危機感をあらわにする。
このように選挙では、自民党は「3分の2」を失い、民主党は過半数が得られず「直近の民意は衆院選だ」と参院の優位性が減退する。自民党選対幹部は「選挙は両党に最悪の結末を招く」と話す。
党首会談を経て自民党は強気になり、首相は日米首脳会談でも新テロ特措法案成立への意欲を示すだろう。二階俊博総務会長は「(再議決を)封じ込め、話し合い、話し合いでは与党として責任を果たせない」と話す。
低姿勢路線できた首相は、再議決を前提にしながらも、民主党が問責決議案提出を見送りできる環境を整えようとするはずだ。修正協議なのか、それとも連立政権協議が再燃するのか。会期末での福田、小沢両氏の決断が再び焦点になる。
【ことば】問責決議案
◇可決は1例だけ
内閣不信任決議案の提出は憲法上、衆院にしか認められていない。このため参院が政権の責任を問う場合は問責決議案を使うことになる。議案提出権を持つ政党・会派が国会に提出できる。問責決議案が首相や閣僚など個人を対象にしている点も内閣不信任決議案と異なる。
参院事務局によると、首相問責決議案はこれまでに27本提出され撤回5本、未了9本、否決13本。閣僚に対しては72本で、撤回18本、未了33本、否決20本、可決1本。
可決された唯一の例は、防衛庁調達実施本部の背任事件と証拠隠滅疑惑を巡って、98年に額賀福志郎防衛庁長官(現財務相)に対して出された決議案。同年の参院選で与野党逆転状況となり、民主党など野党の賛成多数で可決された。国会審議に影響が出て、額賀氏は辞任に追い込まれた。
法的拘束力はないが、院から「失格」の烙印(らくいん)を押されたに等しく、政治的な意味合いは重い。
毎日新聞 2007年11月11日 2時30分
600
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/14(水) 01:23:23
新テロ法案衆院を通過、会期内成立は不透明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071113it07.htm
インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開させるための新テロ対策特別措置法案は13日、衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。
法案審議の舞台は与野党が逆転した参院に移るが、参院第1党の民主党は早期の審議入りに反対しており、12月15日までの会期内で成立するかどうかは不透明だ。
衆院本会議の採決は記名投票で行われた。民主、共産、社民各党は反対した。国民新党は「採決は時期尚早」として退席した。
民主党の平田健二参院幹事長は13日の記者会見で、同法案の審議入りの条件として<1>イラク復興支援特別措置法廃止法案の審議終了後とする<2>防衛省を巡る問題を解明する――ことなどをあげた。
参院議院運営委員会理事会は法案の取り扱いを協議したが、与党側が主張した14日の審議入りは見送った。
与党側は、福田首相が17日に訪米から帰国し、シンガポールで開かれる東アジアサミット出席のため19日夕に日本を出発することから、19日午前の趣旨説明を目指している。
ただ、民主党の姿勢は固く、参院自民党幹部は13日、「新テロ法案の趣旨説明は首相がシンガポールから帰国後、26日の本会議になるだろう」との見方を示した。
憲法の規定により、参院送付から60日を超える1月12日以降、参院が同法案を否決したとみなし、衆院で3分の2の賛成による再可決が可能となる。このため与党側は、会期を来年1月中旬まで1か月程度再延長することも視野に入れている。
(2007年11月14日0時47分 読売新聞)
601
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/14(水) 14:51:19
対テロ新法案、特別委で可決/及び腰の衆院解散論
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/1112.html
新テロ対策特別措置法案が十二日の衆院テロ防止特別委員会で可決、与野党の攻防は十三日の衆院通過後、参院に舞台を移して本格化する。野党が過半数を占める参院での否決や審議引き延ばしで、与党が衆院で再議決に踏み切るかが焦点。自民党は衆院解散論でけん制、民主党は選挙準備を急ぐものの、両党とも及び腰の感は否めない。
▽強行もどき
「防衛省は相次ぐ疑惑に明確に答弁していないじゃないか」。午後三時すぎ、衆院第一委員室。民主党の川内博史衆院議員ら約十人が深谷隆司委員長を取り囲んだが、マイクを取り上げるような手荒な行動は控え、整然と採決を見送った。
自民党との大連立構想や小沢一郎代表の辞意をめぐる騒動で非難を浴びた民主党が暴れる姿を見せれば、世論の反発が増幅する。座して見過ごせば「弱腰」と批判されかねない―。苦しい事情が「強行採決もどき」を演出した背景にあった。
参院で民主党は「イラク復興支援特別措置法廃止法案」の審議を優先し、対テロ新法案の採決を先送りする構えだ。党内には「反対するだけでは政権担当能力をアピールできない」として「対案提出論」も根強い。だが「与党に抱きつかれて政策協議に持ち込まれる」との懸念が消えず、方針は定まりきらない。
衆院選の準備も十分に進まず、首相問責決議案提出に関する幹部の発言も日替わりで「強気」と「弱気」が交錯する。
▽板挟み
「あすの衆院本会議で可決すれば、一つの段階を過ぎる。ここに来るまでも長かったが、これからも長い道のりを一生懸命やらなければいけない」。福田康夫首相は夜、記者団に新法案の成立に強い意欲を示した。
首相は当初、米国からシンガポールでの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳らとの会議へ直接向かう予定だった。だが、審議の早期化を期待する与党国対側の強い要請で十九日の国会審議に出席するため、米国からいったん帰国する日程に変更を余儀なくされた。
訪米で給油再開への取り組みを表明すれば米側の期待値は高まる。対米公約を果たすため衆院の再議決に踏み切るとの見方が強まっているが、国会審議で一時帰国しなければならないハードな旅は、対米配慮とねじれ国会で板挟みになっている首相の苦境を物語る。
▽すき間風
政府、与党は十六日の日米首脳会談を前に法案が衆院を通過することに安堵(あんど)しているが、成立までの道のりは険しい。衆院解散の引き金になりかねない再議決を避けたい公明党と与党連携を期待する自民党に「すき間風」が吹いている。
十月三十日夜、国会近くの中国料理店。対テロ新法案に関する与党プロジェクトチームの公明党メンバーは町村信孝官房長官、高村正彦外相と向き合い、本音を聞き出そうと身構えていた。
「いまの段階で再議決なんて言ったら参院審議が吹っ飛ぶ」。再議決に話が及ぶと、町村氏は既定路線であるかのような口ぶりで、公明党サイドには「再議決をやるつもりだ」「衆院解散か」と警戒感が広がった。
とは言え、自民党にとって衆院解散のハードルは高い。憲法は「出席議員の三分の二以上の多数」で法案を再議決できると規定している。現在は自公で三分の二を上回っているものの、総選挙でこれを下回れば衆院での優位性も失うからだ。
与党で三分の二に達しなければ、予算案と条約を除いて、野党の反対で法案がことごとく通らない事態に直面しかねない。自民党内には「自公で三分の二に届かなくとも、過半数を取れば、民主党が再び揺らいで分裂含みになる」との期待感もある。だが与党には危険な賭けで、この見方は広がっていない。
602
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/15(木) 01:43:33
フミトたん記事
与党の淡い期待は打ち砕かれ 狙いは解散風封印か (1/2ページ)
2007.11.15 01:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071115/plc0711150109003-n1.htm
「誠意を持って努力しているが、参院は議長、議院運営委員長、外交防衛委員長を民主党に押さえられ、国会運営は非常に厳しい…」
自民党の鈴木政二参院国対委員長は14日午前、首相官邸を訪ね、福田康夫首相に新テロ対策特別措置法案の審議入りのメドも立たない現状を吐露した。風邪気味の首相は鼻をすすりながら「厳しいことはよく分かっているが、ぜひよろしく頼む」と念を押した。
法案成立への首相の並々ならぬ意気込みを感じ取った鈴木氏は会談後、「経緯を見ながらいろいろなことを考えないといけないな」と厳しい表情で語った。もはや法案成立には再延長しか道は残されていないからだ。
与党側はもともと「参院野党は粛々と法案を否決し、衆院に再議決を迫るのではないか」との淡い期待を抱いていた。首相と民主党の小沢一郎代表の2度の党首会談により、この流れはできるかのように見えたが、小沢氏の辞任騒ぎで民主党は逆に態度を硬化させた。
民主党の平田健二参院幹事長は13日に「廃案を目指す。与党があきらめれば一番よいが、そういうわけにもいかないだろう」と徹底抗戦を宣言。首相は外遊から一時帰国し、19日の参院本会議へ出席する日程を決めたが、参院外交防衛委員会に法案を付託されても審議のメドは一切立っていない。
自民党執行部は「早期解散」風をあおることで、民主党の揺さぶりを試みたが、各種世論調査では民主党の支持率は微減にとどまり、逆に内閣支持率は下落した。解散すれば「民意」は民主党になびく可能性がある。守屋武昌前防衛事務次官の過剰接待問題が広がれば、与党はますます防戦に追い込まれる。
年内解散を「状況により可能性は否定できない」としていた自民党の伊吹文明幹事長も軌道修正した。14日の日本記者クラブの講演で「『問責決議を出されたら国会が動かない』といって解散しても参院に解散はないので同じことの繰り返しになる」と述べた。
13日夜、都内の中華料理店で開かれた首相と自民党総務会メンバーの夕食会でも細田博之幹事長代理が「解散は絶対にしてはいけない。衆参ねじれ国会の切り札である3分の2条項を捨てるべきでない」と力説した。
大幅に再延長し、通年国会と化せば、解散風は当面封じられるが、野党の反発は必至だ。与党が「みなし否決」規定を使い、衆院で新テロ法案を再議決すれば、参院野党は首相の問責決議を可決する可能性がある。
だが、問責決議に法的拘束力はない。もし首相が無視を決め込めば、封印は解け、予算関連法案など重要法案を次々に「みなし否決」と「再議決」で成立していくことも可能となる。そうなれば「参院不要論」が噴き出すだろう。問責決議は「諸刃の剣」なのだ。
それを見越したのか、首相は13日夜、記者団に「解散権は私が持っている」と述べ、洞爺湖サミットまで通常国会を乗り切る意向をにじませた。「良識の府・参院」は大きな曲がり角にさしかかっている。(石橋文登)
603
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/17(土) 03:40:28
新テロ法案:会期内成立困難に…国会再延長強まる
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071117k0000m010181000c.html
臨時国会の焦点である新テロ対策特措法案は政府・与党が目指す来月15日までの会期内成立が16日、困難な情勢となった。守屋武昌・前防衛事務次官が「山田洋行」元専務による接待の場に額賀福志郎財務相らの同席を認めたことなどから野党が攻勢を強め、審議日程確保が難しくなったためだ。これを受けて政府・与党は会期の再延長の方向で調整に着手するが、大幅延長は年末の予算編成などに影響することなどから、厳しい判断を迫られそうだ。
参院議院運営委員会は16日、新テロ法案をめぐり自民党が19日の参院本会議での趣旨説明を求めたが、民主党は接待問題をめぐる疑惑解明の優先を主張し拒否した。これにより、同法案は19日に審議入りできないことが確定、26日以降にずれ込んだ。
政府・与党は26日の参院本会議で趣旨説明を目指すが、参院外交防衛委員会の定例日は週2回で会期末までに6回しか開けず、審議時間は30〜36時間程度にとどまる見通し。参院審議の主導権を握る民主党は「衆院で審議した約41時間程度は参院でも必要」と主張している。さらに、今後、額賀氏の国会での招致などが実現すれば、審議はさらに遅れる。
政府・与党は会期末に向け、廃案回避のため再延長しても法案を成立させたい考えだ。その場合は参院での法案否決後の衆院再議決を想定し12月下旬までの小幅とするか、衆院通過から60日経過後に参院否決とみなして衆院で再議決するため、来年1月中旬まで大幅に延長するかも難しい選択となる。【川上克己】
毎日新聞 2007年11月17日 2時30分
604
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/19(月) 21:19:23
対テロ新法案審議難航/現実味帯びる越年国会
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20071117.html
新テロ対策特別措置法案の参院審議入りが大幅に遅れる見通しとなったのを受け、政府、自民党内で十二月十五日まで延長した今国会の会期を「一月半ばまで再延長し、越年国会とせざるを得ない」(参院幹部)との声が広がり始めた。
福田康夫首相が日米首脳会談で法案成立に全力を尽くすと約束したことも、そうした声を強める材料になりそうだ。
通常国会が十二月召集から一月召集に変わった一九九二年以降、国会が年をまたいで続けられたのは、小選挙区比例代表並立制導入をめぐる法案審議が紛糾した細川内閣時代の九三―九四年のみ。越年国会が敬遠される理由は、「年末年始くらいゆっくり休みたい」との議員心理もさることながら、次年度予算編成作業に支障をきたす恐れが大きいからだ。
今回も自民党内では「できれば避けるべきだ」との慎重、反対論が大勢だが、防衛商社元専務との宴席に同席したとして額賀福志郎財務相らの名前が浮上、対テロ新法案を取り巻く状況がさらに悪化したことから、にわかに現実味を帯び始めている。
「大連立」騒動後、自民党執行部は野党が採決引き延ばしの徹底抗戦をあきらめ、否決することを想定、衆院で三分の二以上の議席で再議決し成立させる構えを強めていた。
しかし、守屋氏疑惑の拡大に勢いづく参院第一党の民主党は、イラク復興支援特別措置法廃止法案の審議や額賀氏らの証人喚問が最優先と主張。自民党内でも「採決回避のための引き延ばしに出てきた。短期の再延長では採決までたどりつけない」(国対筋)との悲観論が強まってきた。
対テロ新法案が衆院を通過、参院に送付されたのは十三日。野党側が採決を引き延ばした場合、衆院で再議決できるのは「参院送付後六十日」以降、つまり一月十二日以降となる。このため再延長する場合は「一月半ばまで」案が有力視されている。
ただ、景気への影響を懸念する首相や伊吹文明幹事長は、予算編成をずれ込ませることには慎重とみられる。そこで再延長期間を最大限、一月下旬まで取り、年末年始は事実上休会にし予算編成に充てる「両立シナリオ」も検討されている。
ただ再議決に踏み切った場合は、野党が参院で首相問責決議案を可決し「一気に衆院解散まで進みかねない」(自民党閣僚経験者)ことも想定されるため、解散を恐れる議員を中心に「今国会成立にこだわるべきでない」との声も依然根強い。
605
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/11/29(木) 00:55:14
与党内に改造論/政権ダメージ回避狙い
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20071126.html
新テロ対策特別措置法案成立を図るための国会再延長を見送り、内閣改造に踏み切るべきではないかとの意見が与党内でささやかれ始めた。法案成立を断念しても、額賀福志郎財務相や防衛省をめぐる問題がさらに拡大する前に改造を断行して人心を一新、政権へのダメージを少なくしようとの狙いだが、当の額賀氏は追及に反論、逆に野党側の姿勢を批判するなど巻き返しに懸命だ。
「会期は延長せず、閉会したらすぐに内閣改造を断行。新しい内閣で予算編成らしい」
「森喜朗元首相、青木幹雄前自民党参院議員会長もそれで良い、と言っていると聞いた」
二十二日、福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表の党首会談が物別れに終わったのとタイミングを合わせるかのように、内閣改造が実施されるのではないかとの情報が、国会議員や霞が関に広がった。
福田内閣発足当初、与党内では臨時国会閉会直後に首相が内閣改造を行うとの見方が大勢だった。しかし、対テロ新法案の審議が難航し、会期が延長されたことや、首相が現閣僚を「私の選んだベストメンバー」と評したことから下火となっていた。
与党内で改造論が復活してきた背景にあるのは「問責決議」への懸念だ。会期を再延長した国会で、額賀氏が野党の追及で立ち往生すれば、年末の予算編成に支障が出るのは確実。それにとどまらず、野党が主導権を握る参院で問責決議案が可決された場合は「額賀氏は辞めざるを得ない。それが前例になり、首相問責が出たときの対応にも影響必至だ」(閣僚経験者)との危機感がある。
ただ、額賀氏は改造論に反発するかのように強気の姿勢に転換。二十三日には逮捕された防衛商社元専務との宴席出席を否定し、逆に民主党に対し「証人を明らかにしてほしい」と要求した。自民党幹部らにも電話で宴席の出席メンバーや、その時間に出ていた勉強会の同席者などの名前を挙げ、自らの「潔白」を繰り返し説明した。
これを受け伊吹文明幹事長は二十六日の記者会見で「(野党は)いくつかの会議を混同、間違って質問しているのではないか」と述べ、額賀氏を擁護して乗り切りを図る構えを見せたが、今後の展開次第では改造論がくすぶりそうだ。
606
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/01(土) 03:16:53
新テロ法案再決議へ 与党、地固め着々
11月30日22時4分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000969-san-pol
野党の足並みの乱れにより、額賀福志郎財務相の証人喚問が見送られたことを受けて、自民、公明両党は30日、新テロ対策特別措置法の衆院再議決に向け、地固めに入った。いよいよ再延長を見据えた与野党折衝が本格化しそうだ。
自民党の大島理森国対委員長が「証人喚問見送り」の一報を聞いたのは30日朝、国会内で公明党の太田昭宏代表と会談した直後だった。「やっぱりな…」と笑みを浮かべた大島氏は即座に公明党の漆原良夫国対委員長らと1時間近く密談した。
大島氏の目的は、新テロ法案が参院で否決後、「3分の2」条項を使い、衆院で再議決することへの公明党の協力を取り付けることだった。
防衛省の一連の疑惑が広がりを見せる中、公明党では、新テロ法案の「断念」を求める声が強まり、冬柴鉄三国交相は27日夜、二階俊博総務会長らと会談した際、「会期延長は反対だ。まして再議決なんか絶対に反対だ。それが公明党内の空気だ」とぶちまけた。
これに呼応する自民党議員も出始めており、自民党執行部は「ボヤのうちに消さないと大変なことになる」との思いがあった。額賀氏の証人喚問見送りは流れを断ち切る好機だったのだ。
伊吹文明幹事長は30日午後、福田康夫首相と面談。記者団には「国会状況を伝えただけ」と語ったが、首相の法案成立への決意を再確認したことは明らかだった。
努力のかいあって、太田氏は「テロ抑止に向けて何とか成立に向けて頑張ることが大事だ」と明言。冬柴氏は大島氏に電話で「私は反対とは言っていない」と釈明した。ある公明党幹部は「まあ冬柴氏は閣僚なので党内の空気を知らないからね」ととぼけてみせた。
607
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/06(木) 09:17:06
新テロ特措法:参院実質審議入り 与党、予算てこに圧力 「越年回避」掲げ採決迫る
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071205ddm005010157000c.html
4日に新テロ対策特別措置法案の審議を始めた参院外交防衛委員会で、福田康夫首相は「毎日審議を」と15日までの会期内成立への協力を野党に訴えた。与党も来年度予算案の年内編成の重要性を掲げながら、民主党に審議促進と早期採決を迫る。ただ、民主党に譲歩の気配はなく、法案の審議、採決をめぐる綱引きが激化している。【田中成之】
「自分たちのことを棚に上げてよく言えたものだ」。民主党の小沢一郎代表は4日の記者会見で発言。安倍晋三前首相の辞任、自民党総裁選を引き合いに、審議時間を確保するため予備日を充てるよう訴える政府・与党を批判した。
会期末までに同委員会の定例日(火、木曜)は残り計3日。民主党が求める衆院並みの審議時間(約41時間)を確保するには会期の再延長が必要だ。来年度予算で政府・与党は20日に財務省原案を内示、24日に閣議決定する段取りを描くが、再延長の場合はこの日程がずれ込みかねない。
そもそも会期を15日までにしたのは、福田内閣初の予算編成に十分な時間をかけたいため。小幅の延長でも、野党が国会審議に額賀福志郎財務相らの出席を相次いで求めるとみられ、予算編成への影響は避けられない。
大幅延長なら「越年予算」の可能性が高まる。このため、自民党の伊吹文明幹事長は3日の記者会見で「(予算の越年編成は)政治家である限り避けるべきだ。従来通りに(年末に)予算編成をすれば、やや不安定になっている日本経済の支えができる」と強調。「最悪でも小幅延長→年内採決」との思いがにじんでいた。
越年延長は細川内閣当時の93〜94年以来の「異例の事態」。政治改革関連法案の成立を最優先した判断だったが、94年度予算の成立は6月下旬にずれ込み、野党だった自民党が「国民生活に悪影響を及ぼした」と批判を浴びせた経緯がある。
毎日新聞 2007年12月5日 東京朝刊
608
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/06(木) 14:54:06
ちょっときもいかも。
福田首相:新テロ法案、衆院再可決の意向示唆
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071206k0000e010064000c.html
福田康夫首相は6日午前、インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開する新テロ対策特別措置法案が参院で否決された場合、衆院で3分の2の賛成で再可決する意向を示唆した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は、衆院での再可決の可能性が指摘されていることを問われ、「『3分の2』使ってとか、誰かなあ、僕の心の中をのぞきに来た人は、のぞき見したのは」と答えた。臨時国会は15日に会期末を迎えるため、政府・与党は再延長する方針で、延長幅の調整に入る。憲法上、参院が法案送付後60日以内に議決しない場合は否決とみなされる。
毎日新聞 2007年12月6日 12時51分
609
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/10(月) 00:32:31
新テロ特措法めぐり”官房長官が”異例の街頭演説
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20071209/20071209-00000017-ann-pol.html
町村官房長官が現職の長官としては異例の街頭演説を行い、週明けから与野党の攻防が激しくなる新テロ特措法案の今の国会での成立に重ねて意欲を強調しました。
町村官房長官:「テロ新法をどうしても通して、国際的責任を果たし、国益にも合致するこの(給油)活動をやっていきたい」
街頭演説には、石破防衛大臣も参加しました。現職の閣僚が、選挙の応援以外で街頭演説を行うのは極めて異例のことです。また、高村外務大臣はテレビ朝日の番組で、衆議院での再議決について「憲法に規定がある」と述べ、再可決すべきだという考えを示しました。これに対して、民主党の前原副代表は、与党側が再議決した場合の福田総理大臣に対する問責決議案の提出に慎重な姿勢を示しました。
民主党・前原副代表:「本当に解散しても良いという覚悟でないと(問責決議案は)出してはいけない。慎重であるべきだと思う」
新テロ法案をめぐって、政府・与党内では、衆議院で再可決して成立を図るため、国会の会期を来年1月中旬まで再延長すべきだという見方が強まっていて、週明けから与野党の攻防が激しくなります。
610
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/14(金) 09:09:41
国会1カ月再延長/波乱含みで再議決へ
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/1212.html
政府、与党は十五日までの今国会会期を約一カ月再延長して衆院再議決で新テロ対策特別措置法案を成立させる方針だが、防衛省を舞台とした一連の疑惑や年金記録問題の再浮上で波乱含みだ。福田康夫首相は参院で自らの問責決議案が可決されても公明党の意向もくみ衆院解散に踏み切らない構えで、世論をにらんだ与野党の綱引きは激しさを増している。
▽決意
「経済とか政治情勢…。ゆっくり話をした」。首相は十二日、二時間に及んだ前夜の太田昭宏公明党代表との会談内容を記者団から問われると短く答えたが、与党筋は「首相と太田氏との間には会談前から『再議決しても解散しない』との暗黙の了解があった」と打ち明ける。十一日の会談はこれを再確認する場になったようだ。
首相周辺が「全くぶれていない」と明かすように、官邸サイドでは衆院で再議決してでも対テロ新法案を成立させる首相の固い決意は半ば「公然の秘密」だった。
六日、再議決方針の確認を求めた記者団に「僕の心の中をのぞき見に来た人は誰かな」と答えた首相。その後、執務室で「まだ誰にも言っていないという意味なのになあ」と漏らすのを聞いた周辺は「再議決への強い決意だ」と確信した。
唯一の気掛かりは再議決に慎重な公明党だったが、説得する自信はあったようだ。自公党首会談に先立ち、政府高官は「公明党には首相と小沢一郎民主党代表との党首会談のトラウマ(心的外傷)がある。腹を割って、アジア外交など幅広く話したらどうか」と提案。黙って聞いていた首相は当然と言わんばかりに「それはそうだね」とうなずき、会談に臨んだ。
▽警戒
一方、自民党執行部は党内の意思統一を急ピッチで進める。首相の思いとは裏腹に、再議決が衆院解散の引き金になりかねないとの不安が党内に残っているためだ。
伊吹文明幹事長は十一日、青木幹雄前参院議員会長と会談し「最後の一日まで頑張ります」と再議決という「非常手段」に理解を求めた。
だが、前防衛次官汚職事件が拡大する懸念をぬぐい切れない中、年金記録問題が新たに浮上。国民生活に直結する懸案だけに「再議決で出合い頭の解散になり、年金問題を再び争点にされたら、ボロ負けだ」(中堅議員)と警戒感が広がる。
公明党の腰が引ければ再議決も揺らぐ。大島理森国対委員長は十二日、年金記録問題の全面解決の事実上断念を表明した舛添要一厚生労働相に「開き直ったとの批判がある。国民に丁寧に説明するよう努力すべきだ」と注意、火消しに奔走した。
▽気勢
対する民主党は年金問題への国民の批判が「追い風」になると期待し、気勢を上げ始めた。
「解散するならしてみろ。再議決できる憲法の三分の二条項を使うなら使ってみろ。参院の意思を出す構えでいく」。輿石東参院議員会長は十二日の参院議員総会で政府、与党をけん制した。
提出を視野に入れる首相問責決議案が可決されても法的拘束力はなく当初は慎重論が強かったが、世論の変化の兆しを察知して一転、強気の姿勢に戻った格好だ。衆院選の候補者擁立が遅れる民主党にとって早期の総選挙は避けたいのが本音だが、世論次第では有利になるとの思惑がある。
小沢氏は十二日、愛知県入りして擁立を目指す女性候補と会い「空白区の候補者を早く決めなければならない。調整が必要なところにはどこでも出向く」と指摘。自らが言及した「出合い頭」の解散に備える意気込みをアピールした。
611
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/15(土) 05:04:07
国会再延長を議決 封印された「恐怖のシナリオ」 もし継続審議になっていたら… (1/2ページ)
2007.12.15 01:38
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071215/stt0712150138000-n1.htm
衆院は14日、本会議を開き、臨時国会を来年1月15日まで1カ月間再延長することを自民、公明両党などの賛成多数で議決した。民主、共産など野党4党は反対した。越年国会は平成5〜6年以来14年ぶり。再延長により、懸案だった新テロ対策特別措置法案は参院が採決しなくても憲法の「みなし否決」規定を適用し、衆院再議決が可能となり、成立は確実となった。だが、再延長の舞台裏ではギリギリの駆け引きが繰り広げられていたのだ。
「再延長では絶対に法案が成立する日数を確保することが必要だ。このままでは新テロ法案は確実に廃案になります」
今月5日夕、首相官邸の首相執務室を訪れた中川秀直元幹事長は首相に越年国会を強く迫った。中川氏は記者団に「霞が関の埋蔵金」についての説明を装ったが、実際は再延長の直談判だったのだ。福田首相は「よく分かった」と小さくうなずいた。
中川氏はもともと、臨時国会の大幅延長に慎重だったが、重い腰を上げたのは、自民党の鈴木政二参院国対委員長から「恐怖のシナリオ」を打ち明けられたからだった。
参院自民党が最も恐れていたのは、政府・与党が再延長を打ち出す前に野党側が参院外交防衛委員会で新テロ法案の継続審議の決議をしてしまうことだった。
法案が参院で継続審議になれば、来年1月召集の通常国会では、国会法の「会期独立の原則」に基づき、法案は参院先議扱いとなる。そこで参院が本会議で否決してしまえば、衆院返付はできず、直ちに廃案となる。
それだけでなく、通常国会で、同じ法案を衆院に再提出しても、同一会期中に同一案件を同一院で審議しないことを定めた国会法の「一事不再議の原則」を盾に野党は参院審議を拒否できる。新テロ法案は永遠に葬り去られてしまう可能性があった。
この「恐怖のシナリオ」に気づいた鈴木氏は「もし野党がこれに気づけばこれまでの努力は水の泡だ」と参院与党幹部に箝口(かんこう)令を敷いた。実際に野党国対幹部はすでに継続審議をチラつかせ始めており、事は急を要していた。
このころ、与党内では12月下旬までの小幅再延長論が浮上していたが、小幅再延長では、野党側に継続審議の口実を与えるだけだった。
「廃案を避けるには、みなし否決条項を確保する越年国会しかない」
鈴木氏は、ひそかに衆参与党執行部への根回しを続けた。最後に残ったのは首相だったが、鈴木氏や大島理森国対委員長が首相官邸に行けば、動きが目立ちすぎる。そこで白羽の矢が立ったのが、国対委員長経験のある中川氏だった。
5日夕、中川氏が首相の最終判断を引き出すと、与党内の空気は一変した。翌6日には自民党各派の派閥総会で、各派領袖は申し合わせたように「再延長、再議決はやむなし」と合唱し始めた。7日には首相と公明党の太田昭宏代表との自公党首会談が行われることも決定。法案をめぐる与党内の足並みの乱れはピタリと止まった。
法案廃案の危機はこうして回避されたが、与党執行部は、これまでの慣例がまったく通じない「衆参ねじれ」の怖さを思い知った。ある自民党幹部は「来年の通常国会の難しさは今国会どころではない。いつまでこんなキツネとタヌキの化かし合いが続くのか」とため息をついた。
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