したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【44衆】九州

448片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:40:16
 ◆雲仙市区

 ◇現新3人、接戦展開

 島原半島旧16町のうち7町で発足した新市で現職と新人合わせて3人が接戦を繰り広げている。

 旧小浜町出身の金沢氏の陣営は、旧愛野町から旧南串山町にかけて橘湾側4町で女性との「囲む会」を開くなど「橘湾側でただ一人の候補を落とせば地域バランスが崩れる」と集票に躍起。

 昨年2月の補選で初当選した徳永氏は有権者の最も多い旧国見町を地盤とし、青年層が中心となり隣の旧瑞穂町などに支持を広げる。唯一の現職だが、挑戦者の姿勢で支持拡大に懸命だ。

 大久保氏は諫早−愛野間の国道拡幅などを掲げ、農協や合併などでつながりの深かった旧吾妻、愛野、千々石町を中心に勢力を伸ばす。町議5期、市議1期の経験と実行力を打ち出している。

 ◆南島原市区

 ◇2議席を3人で

 旧南高来郡区の南部8町が合併し、2議席を3人で争う。

 新人の宮崎氏は昨年6月以降、1000回の街頭演説をこなして知名度アップを図ってきた。徹底した草の根選挙で旧北有馬−旧加津佐の南部4町を固める。

 現職の末吉氏は全市でまんべんなく勢力を広げているが、中でも有権者の多い旧有家、旧西有家に力を注ぐ。若者との座談会も積極的にこなし支持拡大を図る。

 松島氏は27歳の若さを強調。元県議で市長の父世佳氏と自身の後援会が両輪だが、父子で市長、県議を占めることに反発もあり、有権者の判断が注目される。【山崎太郎】

 ◆東彼杵郡区

 ◇前回補選と同じ顔ぶれ

 04年7月の補選と同じ顔ぶれ。共に無所属だった補選は2000票余の差で中島氏が制した。今回は中島氏が自民公認、中村氏が民主推薦を得て、政党色が強まった。地盤が重なる波佐見町では互いに譲らぬ接戦。東彼杵、川棚両町での得票が鍵となりそう。

 ◆南松浦郡区

 ◇一転、最激戦区に−−1議席を5人で争奪

 定数1に5人が立候補した。合併に伴い選挙区は新上五島町だけとなり、定数も2から1に減少。99、03年の無投票から一転、今回の県議選で最大の乱戦になった。自民・谷川弥一衆院議員と民主・山田正彦衆院議員の“代理戦争”の余波で、3人が自民票を奪い合い、民主系も割れる。政党間の争いに地縁・血縁が加わり、勝ち馬に乗ろうと静観する人も少なくなく、複雑な展開を見せている。

 自民系は公認で新人の浜田氏、現職ながら推薦となった馬込氏、無所属で新人の本村氏の3人。浜田氏は谷川議員や井上俊昭町長、党組織、公明推薦で票を伸ばし、主要な土建業者も動く。馬込氏は現職の強みを発揮してこれまでの地盤を守り、谷川議員に批判的な保守層へも浸透する。本村氏は出身の旧奈良尾町や関係が深い旧有川町で支持を固める。

 民主系は末竹氏と橋本氏の新人2人。末竹氏は旧若松町が地盤。山田議員の元私設秘書で山田議員が全面支援し、党推薦と連合長崎の推薦も取り付けた。元自治労県書記長の橋本氏は旧上五島町出身で自治労の推薦を受ける。この結果、連合と傘下の自治労が分かれて戦う状態となっている。【椿山公】

毎日新聞 2007年4月6日

449片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:40:59
動く:07年統一地方選/4 現新激突 2人区 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070406ddlk44010480000c.html

 ◇見えない票の行方=臼杵市区/当落のカギは挾間=由布市区−−県議選

 ◇3陣営は手探り

 ■臼杵市区(定数2−3)

 エリア拡大で、各陣営とも「浸透できたか確信がない」と手探りの状況で旧市町を行き交う。児玉氏は、市議時代の後援会や労組OBを主体に運動を展開。唯一の無所属として、浮動票の取り込みを目指す。旧野津町出身の久原氏は、地場産業活性化などを主張。平和運動センターなどの支援で、旧市部でも知名度アップを図る。志村氏は「三つどもえで票が食われかねない」と危機感を強調。企業や市議の応援で旧市部を固め、旧町でも細かな地区回りを重ねる。【小畑英介】

 ◇構図一変で激戦

 ■豊後大野市区(定数2−3)

 3回連続の選挙戦も、今回は保守系が1人。構図は一変した。

 トップ当選2回の後藤氏は地盤の旧三重町、労組とも玉田氏と二分。「自民2現職に挑んだ初挑戦、農協組合長らを降した2期目と、逆境慣れしている」と言い、農業主体の地域再生の訴えにブレはない。佐々木氏は出身の旧清川村を核に他地域にも浸透。旧三重町にも食い込みを図る。玉田氏は連合推薦を得たほか、無党派的支持拡大に期待。「高校統合、振興局撤退など停滞した大野を転換させる」と訴える。【梅山崇】

 ◇新人出馬で激戦

 ■由布市区(定数2−3)

 直前まで無投票の公算が大きかったが、新人・太田氏の出馬で一転、激しい選挙戦となっている。近藤、太田両氏は旧湯布院町、江藤氏は旧庄内町が地盤。各陣営とも足元をしっかり固めつつ「当落は挾間がカギ」と、最大の票田、挾間票の取り込みで票の上積みを狙う。近藤氏は農林業、商工観光関係者、江藤氏は市職労など連合加盟組織を主な支持層に浸透。太田氏は政党、団体の推薦は求めず、旧湯布院町青年部を中心とした草の根選挙で若者、無党派層への食い込みを図る。【大島祥平】

  ◇   ◇

 34人を公認・推薦する自民党県連の日野立明会長代行は「最低でも24議席を確保したい」と力を込める。市町村合併で党を応援する市町村議が大幅に減る中「県議までも減れば(公認候補を擁立する)参院選大分選挙区の選挙態勢にも影響する」と話す。

 民主党県連の吉良州司代表は、県議選を参院選の前哨戦とは位置付けない。公認・推薦10候補の全員当選は期しつつ「県連マニフェストに共鳴し、大分の地域主権を確立する輪を広げる」と、党派の枠を超えた思いを口にする。

 公明党は大分市区2人、別府市区1人の公認3人の当選が最重要課題。支持を組織外にも広げ、自民系候補の競り合いの影響を食い止める。自民候補も推薦・支持しているが、支持母体の創価学会県幹部は「票割り対応し、公党間の約束を果たす」と明言する。

 大分、別府両市区で公認各1人を擁立した共産党は「何としても2議席勝ち取る」。参院選もにらんだ戦いで「生活格差是正などの主張で、共感者を一人でも増やす」(林田澄孝・党県委員長)と無党派層も視野に。

 社民党県連合の重野安正代表は、護憲、格差社会是正は中央・地方共通の課題とし「県議選でも社民、民主、共産、国民新党トータルでの戦いが自公の歯止めとなる」。公認・推薦計13人もの候補は最近では例がない。

 党初の県議選となる国民新党は、大分市区で公認1人。党の知名度アップも課題で、後藤博子党県支部長は「新党への期待感を、参院選につなげたい」。【藤原弘、梅山崇、小畑英介】

450片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:11:03
市二分測られる「支持」/豊後高田市
2007年04月05日 朝日大分
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000704050005

さびれた商店街に昭和30年代の街並みを再現し、年間30万人が訪れる同市自慢の名所「昭和の町」。通りに流れる懐メロが郷愁を誘う。


 県議選が告示された3月30日の昼下がり。堤俊之氏(53)の名を連呼する選挙カーが通りにさしかかると、店々は急に殺気立った。


 店主も店員も客そっちのけで軒先へ。徐行しながら通過する車に乗った運動員の目にとまれとばかりに、手を振って出迎え、声援を送っていた。


 車列を最後まで見送った女性に聞くと、実は佐々木敏夫氏(64)の支持者なのだ。「いい顔見せておかないと店が心配。身内の勤め先も堤氏支持だから……」


 昭和の町は、商店街そばの酒蔵を改装した博物館など、施設整備も順調だ。「成功は佐々木県議あってこそ」と県部長出身の永松博文市長は、市長選で支援を受けた「恩人」を公然と支援する。


 一方、昭和の町の運営会社に社長を送り込む豊後高田商工会議所の小畑末吉会頭は、堤陣営だ。自身の鉄工所は堤氏系の建設会社が得意先でもある。堤陣営には旧郡の2町長も加わっている。


 両陣営とも、地元の名士や系列の土建業者を軸に、人脈をたどっての激しい票取り合戦でしのぎを削っている。両候補の同級生らはこう言って、顔を曇らせた。


 「市を二分した戦いになった。これでは、選挙の後もしこりが残るだろう」

451片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:11:33
   ■   ■


 《県議選の豊後高田市区は、05年の市郡合併に伴って二つの1人区が統合され、ともに建材会社を営む自民現職2人の1議席を争う死闘が続く。旧郡区が主地盤の堤氏は元県議の父の後継で、2期連続の無投票当選。一方、旧市区出身の佐々木氏は連続当選5回、うち4回は無投票で、父は旧市の元市長》


 先に仕掛けたのは堤陣営だった。有権者数は堤氏の主地盤の旧郡2町で計約6千。その2倍半の約1万5千を抱える旧市への浸透が決め手になるとみて、昨夏に事務所を旧市中心部に構えた。


 旧市時代の市長選での、「反佐々木派」にも接近。堤氏系の土建業者は、これまで取引のなかった旧市部の佐々木氏系の下請け業者に仕事を回して、懐柔を試みた。


 堤陣営には、衆院選で推した西村英一・元建設相の故郷、姫島村の藤本昭夫村長も加勢し、豊後高田市内の同村出身者らに支持を呼びかけている。


 だが、佐々木陣営も水面下の「秘策」で対抗していた。


 「『杭(くい)』は打ってあるから」。市議の一人はそう表現しながら、陣営から送られてきた選挙はがきを見せてくれた。


 文面には「推薦人」として、今年2月の市議選で当選した現職9人と、元市議10人が名を連ねる。堤氏の地盤の町議出身者も複数いた。


 地域に密着し、数百〜千人内外の支持者をつかむ彼らを、大きな選挙に備えて取り込むのが「杭打ち」だと、佐々木派の組織づくりに長年携わった元市議は解説する。


 「『杭打ち』っていうのは、元々はその昔、『買収』の隠語として使われていた言葉だよ。相場は原則、ひと杭、百万円。でも、今時、そんな危ない選挙はできまいが」


 元市議は、佐々木氏が旧市内で、年に250件前後はある葬儀と初盆に参列し続ける効果も選挙に表れるとみる。「こういう義理人情の世界って、一見地味だけれど効果は大きいんだよね」


 告示前も、佐々木陣営は市内各地区で県政報告会を開き、道路網拡充や企業誘致などの実績を印象づけた。告示後も随所で車を止めては演説し、実績を訴え続けている。


 一方の堤陣営は対照的に、イメージを重視して「クリーン選挙」のスローガンを掲げる。昭和の町には4日朝も訪れ、堤氏本人が降車して、出迎えた商店主ら一人ひとりと握手し、触れあいに懸命だ。


   ■   ■


 「いずれの系列からも直接仕事はもらわないから、実はどっちの候補でもいいんだけどね」


 告示後、どちらの陣営にも色分けされていない自営業者の事務室を訪ねると、社長が出てきて、こうつぶやいた。


 社長から話を聞いていると、作業服姿の従業員数人が持ち場を離れて、この事務室に集まってきた。その瞬間、定刻通りに佐々木陣営の選挙カーが通過し、待ってましたとばかり、みんな一斉に沿道へ飛び出し、手を振って見送った。


 「選挙民は、こうやって確かめられとるだけ。実際の選挙戦は、告示までに終わっている」。それが豊後高田の選挙なんだと、社長は言った。


   ◆   ◆


 合併や大物の引退の影響で、一転して激戦となった二つの1人区を歩いた。次回は、玖珠郡区を紹介する。(成沢解語、篠島真哉が担当します

452片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:12:38
沈む過疎化 弱る組織
2007年04月05日 朝日長崎
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000704050002

◇県議選五島市区 自・民一騎打ち


 「王国」崩壊し危機感 自民  「政党より政策」強調 民主


 「格差社会」に有権者はどんな評価を下すのか。その指標の一つになるのが、県議選の17選挙区のうち9カ所の定数1の選挙区だ。離島などの過疎地が中心で、かつては自民党の金城湯池だったが、補助金や公共事業の削減で地域の疲弊が進んでいる。有権者の意識に変化はあるのか。自民公認と民主推薦の候補者による一騎打ちとなった五島市区の選挙戦を見た。
 「三位一体改革で得したのは東京都だけ。長崎は大変なことになっている。自民党県議がいなくては、皆さんの声をつなぐことができなくなる」
 1日、自民公認の浦藤彦氏(60)の応援のため、五島市に駆けつけた久間章生防衛相(長崎2区)は訴えた。
 その隣には、同党の谷川弥一衆院議員の姿もあった。谷川氏は五島、壱岐、対馬などの離島を抱える衆院長崎3区の選出。浦氏は、谷川氏が会長を務める建設会社の元専務でもある。
 「小泉政権はかっこ良かったが、迷惑をこうむっているのが自民の国会議員。市町村合併で一番の味方だった町長や町議が消えた。公共工事を減らされて建設業者にもそっぽを向かれた。農漁業者も、医師会も、郵便局も……」。告示前の集会で谷川氏は危機感をあらわにした。
 旧福江市と南松浦郡の旧5町の合併で五島市が誕生したのは04年8月。だが、市の財政は悪化の一途をたどり、02年度には1市5町で115億円あった公共工事予算は06年度には46億円に削減された。
 市内の建設業関係者は「国や県の事業を含めても以前の3分の1ぐらい。道路も港もできあがり、もうつくるものがない。将来の見通しも立たず、選挙どころではない」と嘆く。
 「集票マシン」として機能していた市議や町議の定数も、合併前は92だったが、今は26だ。
 五島市はかつて、虎島和夫・元衆院議員(故人)の「王国」と呼ばれた自民の牙城(が・じょう)だった。しかし、06年2月、同市区の県議補選では自民の公認候補が敗れた。その時の相手が、今回も立候補している民主推薦の山田博司氏(36)だ。
 谷川氏は「自民党はぶっ壊れた。だから、議員の力で通ってみせる。自民党を、そして故郷を守るための戦いだ」。浦氏も「このまま野党に議席をとられるわけにはいかない」と力説する。
   ■   ■
 一方の山田氏は、初当選した06年の補選後、市内を一軒一軒回って足場を固めてきた。「県に話が通るのは、与党だからではなく、政策に説得力があるから。公共工事が減る中、何が故郷のためになるのかを考えてほしい」
 長崎3区で谷川氏と議席を争う山田正彦衆院議員(比例九州ブロック)の元秘書で、旧福江市議を経て県議になった。労組出身の県議が多い民主にとっては、支持層を広げていくうえでも貴重な存在だ。
 選挙戦では民主の国会議員らが駆けつけ、応援を続ける。犬塚直史参院議員は「県内の離島で初の民主県議。足場を固めたい」と話す。
 だが、本人は「県議選で民主、自民といってる場合じゃない」。前回の選挙では有権者に「やはり自民でないと」という意識が根強くあることも感じたという。今回の選挙では無所属で立候補し、民主からは推薦を受けるにとどめている。
   ■   ■
 有権者はどう見ているのか。自民支持だったという70代の商店主は「小泉政権以来、自民は自民でなくなった。かといって、民主に任せる気にもならない。沈む島のためには、どっちが勝っても利用していかないと」。
 旧富江町の50代の男性も「この町では政策どころか、政党すら争点にならない。『誰から頼まれたか』が最優先。有権者の意識改革は全然進んでいませんよ」と話した。

453片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:13:14
合併迷走、争点外に
2007年04月06日 朝日長崎
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000704060001

 ◇県議選 東彼杵郡区 


  民・自 両候補とも「あえて刺激せず」


 前回選挙から4年の間、県が最重要施策として進めた「平成の大合併」に取り残された選挙区の一つに、波佐見、川棚、東彼杵の3町からなる東彼杵郡区(定数1)がある。地方財政の仕組みを変えた三位一体の改革で、各町の行財政運営は厳しくなるばかりだが、地域の将来を占う「合併問題」について、民主推薦、自民公認の両候補とも「禁句」として口をつぐんでいる。
 3日、陶磁器工場や商社が集まる波佐見町の中心街に、スピーカーを通した訴えが響いた。
 「格差のない社会に変えんばならん」
 民主推薦の中村與弘氏(59)は、聴衆を前にマイクを強く握った。
 「元気で活力あふれる地域づくりを進める」
 自民公認の中島広義氏(60)も、右手を掲げながら声を張り上げた。
 04年7月にあった県議補選は、今回と同じ2人の一騎打ちとなった。ともに「3町合併の推進」を唱えたが、今回は両候補とも合併問題に触れることはない。
 「合併は争点にしない」
 両陣営の選対幹部は口をそろえる。
   ■   ■
 05年3月、人口4万の「東そのぎ市」の発足を目指した3町合併は頓挫した。川棚町が合併協議会を離脱したのが直接の原因だったが、02年11月に合併協を設置した当初から合併論議は迷走していた。
 同年12月、東彼杵町は大村市との合併協設置を問う住民投票を実施。小差で「反対」がまさったが、同市との合併論が強い町南部と、3町合併を志向する北部の断絶が明るみに出た。
 04年12月には川棚町長が「新市の財政計画が不透明」と合併協離脱を表明し、辞職。05年1月の町長選で大差で再選された。翌2月には波佐見町の一部住民が佐世保市への編入合併を町に申し入れる出来事もあった。
   ■   ■
 両候補は今回、雇用創出や地場産業の振興、教育・福祉の充実をめぐって議論を戦わせている。いずれも県の重要政策と重なるが、三位一体の改革は県財政にも及び、県単独で進められる事業は限られている。
 「地方分権に対応するため、市町村の財政基盤を強化する」
 県が進めた市町村合併は、地方の生き残りをかけた最重要施策だった。04年の補選で両候補が「合併推進」を主張したのも、迷走する合併協議をまとめたいという一心からだ。
 だが、合併協が解散した今、選挙区内の有権者は、3町合併、佐世保、大村各市との合併、単独での生き残りと、様々な方向を向いている。
 「合併問題のしこりが残る中、あえて刺激する必要はない」
 ある陣営の幹部はこう語った。


 ◇転入者 県議選への思いは


 ■転勤族「若者引きつける街に」


 ■Iターン「今の長崎 発信して」 


 転勤やIターンなどで、県外から県内へと移り住んでくる人たちが年間約3万人いる。東京や大阪などの大都市圏で暮らしてきた人たちは県議選をどう見るのか。一票に込める思いを聞いた。
 長崎市の中心部にある宝飾品店の店長、原島知孝さん(27)は05年11月、転勤してきた。本社は大阪にあり、直前の勤務先は京都だった。長崎で感じるのは「都市部との経済格差」だ。
 客層は20〜30代の女性が中心。ある時「販売員」を広告で募集した。「15人ぐらいは来るかな」と思っていたが、来たのは2人。近くの商店主から「大半の若い子は福岡に就職する」と教えられた。
 原島さんもあと1年もすれば、また別の場所に転勤する。でも、投票に行くつもりだ。「若い人たちが長崎にとどまりたくなる街づくりをする人に入れたい」
    ◇
 グラバー園やオランダ坂などの観光名所に近い長崎市南山手町。六郷若実さん(62)は06年4月、生まれ育った東京を家族とともに離れ、ここにIターンした。
 3年前から、家族旅行で長崎を何度も訪れるうちに、この街にひかれ、移住を決意した。「東京のようにあくせくせず、ほどよく都会。暮らしやすい街です」
 今も月に一度は仕事のために東京に戻る。長崎にいるときは、海や川で趣味の釣りをしたり、ドライブをしたりして時間を過ごす。歴史や文化、自然などの観光資源の豊富さを感じるという。
 「企業誘致や大型開発よりも、今ある長崎を全国に発信することが大事だと思う」
 長崎に来て1年。県議選の候補者の実績も知らないし、主張も大差がないように思える。「候補者の言葉の端々から、彼らの本気度を判断するしかないですね」

454片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:14:53
「3北」の票巡り火花
2007年04月05日 朝日宮崎
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000120704050001

  8日の投開票日に向けて後半戦に突入した県議選。無投票となった4選挙区を除く12選挙区で、舌戦がいよいよ過熱している。東国原英夫知事の誕生や市町村合併など、今回ならではの影響がどう出るのか。注目区の選挙戦をのぞいた。


  合併で選挙区の広さが3倍になる一方、定数は前回と同じ5の延岡市区は、現職4人と新顔5人が激戦を繰り広げる。


  「合併して最初の選挙。なんとか『3北』に地盤を築きたい」。井本氏の陣営は北方、北浦、北川の旧3町の「3北」にほぼ毎日、選挙カーを繰り出し、支持層開拓に力を入れる。元JA延岡組合長の湯浅氏も農林水産業の振興を掲げて対抗。元北川町長の盛武氏は遊説の6割を3北に割き支持を固める。


  3北地区の有権者数は約1万1千人。3陣営とも当選ラインを8500〜1万票と見据え、3北での票の上乗せを狙う。


  松田、大西両氏は、若さとしがらみのなさを強調。知事選で東国原氏に吹いた風を意識し、無党派層への浸透を図る。松田氏陣営は「投票率が上がれば勝機はある」。大西氏は選挙カーに自転車を載せ、細かい路地まで訴えを届ける。


  各陣営とも「候補者増で投票率が上がる」と見ている。河野氏の陣営は支持母体の創価学会票を固めるが、幹部は「組織外の票をどう増やすか」と頭を痛める。前回初当選の太田氏は、出身母体の市職労の組織票だけでなく、3北地区もくまなく回り、生活者に光を当てる政策を訴える。


  現職引退で後継となる田口氏は旭化成労連などの組織票が頼りだが、企業のリストラなどで従業員は減少しており、「これまでの得票が期待できるとは限らない」。組織の引き締めを図り、「指定席」確保に懸命だ。市議からの転身を目指す新井氏は街頭演説を1日10回以上こなし、無党派層の取り込みを狙っている。


  自民公認の坂元氏は連日、人通りの多い場所でマイクを握り、支持を訴える。3分間ほどだが、多い日は20回にも上る。県議長を務め、6期連続当選を目指すベテラン。「これだけ辻立ちをするのは初めて。戦況が読めないだけに、原点に戻って必死にやるだけ」と陣営幹部は説明する。


  日南市区には前回と同じ5人が立候補した。坂元氏が神経をとがらせるのは、知事選での東国原氏の得票が選挙区の1市2町すべてでトップだったからだ。有権者の投票行動が県議選にどう影を落とすのか、つかみかねている。


  知事選を追い風にしようとする一番手は無所属新顔の沢山氏だ。「知事が代わって、宮崎が変わる期待感がある。県議会も従来のやり方を打破していく機会」と訴える。


  自民の中山成彬衆院議員の元秘書という経歴を生かす一方、学校の同級生などを動員する草の根選挙で無党派層への浸透を図っている。無所属新顔の辻氏も「知事を支えたい」。


  再選を目指す社民公認の高橋氏は沢山氏に危機感を抱く。前回はトップ当選したが、労組の弱体化が否めない。頼みは無党派層だが、沢山氏に流れないかと警戒する。


  2期目を狙う自民公認の外山氏は、そんな空気に距離を置く。個人演説会などで「知事の考えや方向性は我々と同じ」と触れはするが、「農林業や漁業をはじめとして県南発展を目指すのが議員の仕事」と地域密着を強調する。


  有権者は5万人強。各陣営とも1万票を目標にしているが、知事選の余熱を読み切れず、手探りの選挙戦となっている。

455片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:15:26
児湯地区「地元・無党派」にらむ
2007年04月06日 朝日宮崎
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000120704060001

  5町を抱える児湯郡区。4町から5人の候補者が立ち、「地元の町から県議を」と地域に重きを置く訴えなどを繰り広げている。現職2人に新顔3人が挑む構図も相まって、論戦も活発だ。同郡区では知事選で東国原英夫知事が5割近い票を得ており、各陣営とも無党派層の動向に神経をとがらせている。


  最も有権者数が多い高鍋町。同郡区の約29%の票を占める。


  「高鍋から県議を」と訴え、地元の振興を唱える自民新顔の元同町議、松村氏のスローガンは「16年間の空白を埋めよう」。町からは4期16年間、1人も県議が出ていない。町の面積は県内市町村で最少だが、国や県の出先機関が置かれ、「児湯郡の中心」との自負があった。しかし、この16年で事業所や商店は減り、南九州大学の都城市移転も決まった。「地盤は高鍋しかない。ここで7割の票は取りたい」と陣営は言う。


   中岡氏も同町から立つ1人。ただ、「地元ばかりでは、逆にしがらみになる。児湯郡全体からまんべんなく票を」との構えだ。告示前は夫婦で自転車で地域を回り、今も同級生らと草の根選挙を展開する。「政治の素人」を自認。対立候補に推薦を出した団体にも立ち寄って片っ端から握手をし、頭を下げた。「新人なので名前が知られていません。いろいろ教えて下さい」。街頭で手を振り返してくれる人も増えた。無所属候補に吹く風を感じることもある。


  元木城町議の無所属新顔、図師氏は集会で、県議会の政務調査費を通して現職批判を強める。


  「木城町は10万円から8万円にした。県議は年360万円。領収書もいらない。県民がこれを許しちゃいかん」。約40人の聴衆が「そらいかんね」と相づちを打った。


  町議会副議長も務めたが、木城町の有権者数は郡区全体の約7%で、最少。図師氏は「地元意識だけの選挙は終わらせなければ」と、郡内5町の合併を掲げる。精神保健福祉士の資格も生かし、医療や福祉の独自政策を訴える。


  この新顔3人の動きに危機感を募らせているのが、ともに5選を目指す自民現職の2人だ。


  「月に30万円という額が妥当かどうか、考える感覚がなかった。申し訳ありません」。新富町が地元の坂口氏は個人演説会で頭を下げた。高額だと批判を浴びる政務調査費についてだ。海外視察や議員定数にも触れ、県議会の実情に理解を求めた。


  「県議選は地元密着。県外に長く暮らした候補ばかりで知名度がものを言った知事選とは違う」と知事選で吹いた風の再現には否定的だが、「現職への批判はある。無党派層がどう動くのか、不安だ」と語る。


  自民県議団会長の永友氏の陣営は「川南町から県議の火を消すな」と声を上げる。農林水産業の振興が訴えの柱だ。


  2月定例県議会で代表質問に立ち、知事のマニフェストの実効性や入札改革をただした。有権者の反応は「よくやった」「知事をいじめないで」と両極端。陣営は戸惑いながらの選挙戦だ。


  県内3カ所で発生した鳥インフルエンザに関しては、「農家支援などを国に要望した」と強調する一方、リーフレットにはこんな一文も添えた。「風評被害等の防止については東国原知事が最大の努力をされました」。東風への配慮も欠かしていない。

456片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:17:22
(下)無党派 集票組織の弱体化で標的に 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/zahyou/zahyou03.cfm

 県議選告示後の週末。熊本市のアーケード街は、各候補者のパレードが集中した。  「政治を変えるには若い力が必要なんです」。二十代の無所属新人も、メガホンを片手に政策を訴え、後ろに続く約三十人の運動員や支援者が候補者名を連呼した。

 若者の多くはいったん目を向けるものの、立ち止まる姿はない。「演説している内容を実行してくれるか分からない。多分、今回も選挙には行かない」。そう話す女性店員(30)は、候補者の行列を冷ややかに見やった。

■つじ立ち

 熊本市の有権者は、県内有権者の三分の一を超える約五十三万人。この選挙区では十六議席を、現職十六、新人六の二十二人で争う。今回の選挙で議席は二つ減った。

 当然、当選ラインの上昇が予想され、各候補者とも基礎票以外の票層、いわゆる「無党派層」への浸透を狙う。特定の政党や候補とつながりが薄いとされる集団だ。

 「僕らは現職のように強い組織や地盤はない。できるだけ多くの人に訴えるしかない」。一人で街頭に立ち支持を呼びかける“つじ立ち”を、一年半前から続ける別の二十代無所属新人は言う。

 ただつじ立ちは、新人の“専売特許”ではなく、ベテランを含め選挙運動の主流になりつつある。背景には、選挙ごとに進む有権者の「政党離れ」がある。二〇〇三年の前回県議選の熊本市区の当選一位と二位は無所属。党派別の得票率でも無所属が45%と、自民の43%を上回った。

 「正直、どんな選挙結果になるのか、想像がつかん」。昨秋の熊本市長選に続き、北九州、福岡の市長選、宮崎県知事選…。無党派層旋風がもたらした政権与党候補の連敗に、自民党の現職は戸惑いを隠さない。

 ■読めない行方

 さらに五年間続いた小泉政権下の構造改革によって、選挙を支えてきた組織が弱体化している。例えば建設業界。「自民党の集票・集金マシン」とされてきたが、公共事業費の削減や入札制度の改革で、県建設業協会熊本支部の会員企業はこの十年近くで半分近くに減ったという。

 「一般競争入札制度の導入で、業界の調整が不可能になりつつある。そんな中で特定議員を支援する意味は薄れていく」。熊本市の建設会社の社長は率直に打ち明ける。

 連合熊本の中核労組として県議選に参戦する日本郵政公社労組(JPU)も郵政民営化の渦中。組合員の減少に歯止めがかからない。「民営化前に退職する組合員も少なくない。組合員の政治意識は低下し、票の行方はまったく読めない」。同労組の元役員は力なく話す。

 投票率が一ポイント上下すると、五千票前後が動く熊本市区。前回選挙の投票率は54%。約二十五万票が“眠ったまま”だった。そんな実態を、熊本大法学部教授の鈴木桂樹(政治学)は指摘する。「無党派層の増加は、既成政党への不満の表れ。政党や候補は政策や政治的スタンスをもっと明確にすべきだ」(文中敬称略)(統一地方選取材班)

457片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:11:57
7区終盤情勢 ’07市議選<上>東区 博多区 中央区 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070404/20070404_002.shtml

 計101人が63議席を争い、しのぎを削る福岡市議選は、8日の投開票日に向けて終盤戦に入った。各候補の選挙カーの連呼も、日増しにボルテージを上げている。7選挙区の構図や事情はさまざまだが、当落は予断を許さない激戦だ。残り数日となった選挙戦情勢を探った。 (敬称略)

     ◇

 ●東区 最多23人がしのぎ

 7区最多の23人が競り合う大激戦区。自民現職小石原が箱崎、筥松、松島、同じく森が香椎、香住ケ丘、下原で地盤固めを急ぐ。西戸崎・志賀島地区では、自民現職川上と無所属元職の西田が正面からぶつかる。

 前回初の3議席を獲得した公明は、山口、渡辺の現職2人と新人尾花が支持団体中心に票固めに懸命。2議席奪還を目指す共産は原田、綿貫が知事選、県議選と絡めた戦術で支持層掘り起こしを図る。民主金出、ふくおかネットワーク外井の女性現職組はそれぞれ支持層を固める。

 和白・塩浜では自民新人今林が三角ら無所属新人と激しい票の奪い合い。元職藤本顕は水谷に事務所を構え、みどり福岡菊川は議席獲得に全力。街頭演説派、自転車遊説派など、無所属新人の手法がどこまで支持者を広げられるか。

 ●博多区 現職と若手が競合

 9議席をめぐり、30代の若手新人5人と現職8人が争う。現職は地盤や支持組織固めを手堅く進めるものの、新人の無党派層取り込みに警戒感を抱く。

 自民は、連続トップ当選の川口が那珂校区中心に浸透を図る。現職南原は三筑や博多部で動きが活発。新人福田は引退市議の父親から吉塚など地盤を引き継いだ。

 市木と石田の公明現職2人は支持組織に浸透を図る。みらい福岡現職2人は、鬼塚が席田、石川が三筑を拠点に支持固めを急ぐ。前回最下位の共産比江嶋も懸命。社民は前回公認の現職高田を無所属候補のまま推し、初議席を狙う民主は無所属田中を推薦する。みどり福岡新人本河も初議席を狙う。

 注目は自民の主地盤とされる中央と南部。両地域から新人が続々と出馬したことで現職が他候補の地盤を攻める動きも。無所属新人日下部と石井は財政健全化や教育再建などを訴える。

 ●中央区 投票率次第で混戦

 7議席をめぐる現職6人、新人7人の争いは激しさを増す。保守層の争奪戦、浮動層への浸透など、各候補の攻防が熱を帯びている。投票率によっては新旧交代が現実味を増しそうだ。

 自民3人はいずれも議長経験者のベテラン。稲員は赤坂、警固、妹尾は舞鶴、大名、石村は白金、平尾を中心に、それぞれ地盤の引き締めを進める。

 今回は同区選出の元自民県議、新人内田が平成会から出馬。みらい福岡現職の水城を交え、保守層票の奪い合いがカギを握りそうだ。同じくみらいに所属する現職森山は前回の民主からくら替え。民主は新人の田中慎を擁立しており、運動量が勝負を分けそうだ。

 公明は新人楠が県議選と連動した動きで支持基盤を固める。共産も現職星野が県議選の女性新人候補と票の上積みを図る。残る女性候補の無所属新人加藤とみどり福岡新人田中靖、「若さ」が強みの無所属新人長友、小野が無党派層の掘り起こしに力を入れる。

458片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:12:38
7区終盤情勢 ’07福岡市議選<下>南区 城南区 早良区 西区 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070405/20070405_002.shtml

 ●南区 当選ラインへ懸命

 少数激戦だった前回から一転したことで、各陣営とも当選ラインとみられる4000票台への積み上げに懸命。知名度で勝る政党・政治団体公認現職がやや先行するが、無所属新人も追い上げる。

 自民現職5人は従来通り地盤固めの戦略。川上が老司、進藤も三宅周辺に浸透。光安は柏原など西南部で運動を展開し、伊藤は野間や若久、打越は皿山などで支持拡大を図る。

 公明は、現職大石と新人松野が組織的な動きでともに上位当選を狙う。みらい福岡現職2人は、国分が拠点の若久で活動、小串は主地盤の曰佐以外へ食い込みを目指す。共産現職宮本は県議選と連動。民主は現職三原が労組支援を受け、新人山下は市長とのパイプを前面に押し出す。ふくおかネットワーク現職野尻は女性の視点を強調する。

 無所属組は、みどり福岡の推薦を受けた元職保坂が地道な戦い。飯森、池上、小松、田島の4新人は若さや地元密着の政策をアピールし、票の掘り起こしを進める。

     ◇

 ●城南区 過熱する集票合戦

 定数6に現職5人、新人6人、元職1人の計12人が出馬。7選挙区で有権
者数は最も少なく、競争率は2.0倍でトップという「最激戦区」の攻防。各候補の集票合戦が過熱している。

 平成会元職の高山は7期連続トップ当選の実績で区内全域に浸透する。公明現職の大石も支持組織票をバックに安定した戦いを続ける。県議も含めた空白区解消に意欲を燃やす民主は、新人太田が豊富な運動量で勢いを増す。

 自民はベテランの現職青柳が遊歩道整備などの実績を強調、金山周辺で引き締めを図る。同じ現職阿部は長尾を中心に地域活動などで培った支援者に支持を広げる。共産現職倉元、社民推薦の無所属現職吉田はともに支持基盤中心に票固め。

 みらい福岡所属の新人久保と永野は無所属で出馬し、教育や福祉を訴える。ふくおかネットワーク高森、みどり福岡山口の女性新人2人と無所属新人岩松は市政改革を訴えて票の上積みを図る。

     ◇

 ●早良区 新人どう食い込む

 10議席に対し現職10人、新人2人が名乗りを上げた。競争率は7選挙区で最低の1.2倍だが、ベテランの多い激戦区でもある。新人がどう食い込むか注目される。

 自民は議長経験のある現職津田が室見地区を中心に地盤固め。今回から自民公認の現職友納は高齢者施設などで支持を呼び掛ける。公明は黒子と久保の現職2人。それぞれ前回トップと3位の実力だが「少数激戦に油断は禁物」と支持層を引き締める。

 みらい福岡現職平畑は高取、同会派公認だが無所属で戦う現職大森は西新地区中心に支持の輪を広げる。共産現職中山は無党派層への浸透を図り、社民現職木村は原を中心に教育関係者らの支持を固める。

 民主現職栃木は北部の百道、百道浜が拠点。新人玉井は南部の野芥に事務所
を構えた。前回復活当選したみどり福岡現職荒木は議席維持に全力。無所属新人占部は飯倉を中心に遊説。

     ◇

 ●西区 今宿周辺で激戦か

 現職6人と新人4人で7議席を争う。支持層を固める現職に対し、新人は地盤拡大や無党派層の獲得に懸命。引退議員の地盤だった今宿周辺では各陣営が入り乱れており、票獲得をめぐる動きが活発化している。

 自民は現職冨永が周船寺に広く浸透し、新人吉村は引退議員の後継として支持を訴える。現職小畠は姪浜周辺でみらい福岡現職木原とぶつかる。みらい現職笠は田尻、元岡を着実に固める。

 前回トップ当選した公明現職の川辺はこれまでの支持層堅持を図る。民主現職の江藤は壱岐団地周辺に支持を広げ票の上積みを狙う。初の議席確保を目指す共産は4度目の挑戦となる新人熊谷を擁立。みどり福岡新人の大里は駐輪場無料化などを訴える。無所属新人の池田は2度目の挑戦で議席獲得を目指す。

459片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:13:14
終盤戦を追う 県議選・注目区<上>早良区 若松区 直方市 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070405/20070405_003.shtml

 8日に投開票される県議選(定数88)は、無投票の18選挙区を除く29選挙区で激しい戦いが繰り広げられている。自民党が単独過半数を維持するのか、それとも民主党が議席を増やし国政と同じ「二大政党化」が進むのかも焦点の1つ。終盤に入った注目選挙区の情勢を探った。

    ×      ×

 ●現元新激烈な戦い 早良区

 自民現職の大原氏と公明現職の新開氏、無所属元職の古川氏、民主新人の宮浦氏の計4人が定数3を争う。古川氏とその後継とみられた大原氏の「保守対決」や、前回選挙で古川氏後援会の一部が新開氏を支援するなど過去の“因縁”も絡み、陣営関係者が「日々まるでオセロゲーム」と漏らすほど、激烈な選挙戦が続いている。

 返り咲きを狙う古川氏は、組織に頼らず、参院選出馬による知名度やスポー
ツ団体関係者などを通して個人票の取り込みを進める。高校の同級生の動きも活発化。陣営は「単なる保守票の奪い合いではない」と無党派層の支持拡大を目指す。

 前回選挙でトップ当選の新開氏。支持母体の創価学会が支援。2期の実績を訴え支持の広がりを狙う。ただ、前回、古川氏後援会の一部支援を受けたこともあり、古川氏出馬の影響に危機感を募らせる。公明も超重点区に位置付ける。

 引退する民主現職の後継宮浦氏は、連合福岡加盟の労組が支援。自治労は組織内候補に近い支援で臨み、議席死守を狙う。西新や藤崎など地下鉄沿線での知名度向上が課題として、駅立ちなどを通じ無党派層への浸透を図っている。

 75団体の推薦を受ける大原氏は、古川氏らと支持層が重複する部分があり、組織引き締めに躍起。地元の国会議員も企業や後援会をテコ入れする。市議選の自民公認候補と連動し、挙党態勢で校区ごとに座談会などを開く。

 ▼早良区 (定数3)

古川  忠 58 無元3
新開 昌彦 49 公現2
宮浦  寛 41 民新
大原弥寿男 55 自現1

     ◇  

 ●現新3人混戦模様 若松区

 現職2人に新人1人が挑む構図。ともに再選を目指す自民の中尾氏と共産の山口氏は危機感を募らせて支持固めに力を注いでいるのに対し、民主、社民が推薦する無所属の野村氏は、無党派層への浸透を念頭に運動。終盤戦に入っても混戦模様が続いている。

 山口氏は、元高校教師の経歴を背景に、ミニ集会や街頭で教育問題の改善を中心にアピールしてきた。数少ない女性県議である点に触れながら、女性への浸透も重視。8期32年間続く共産の議席死守を目指し、支持を呼び掛けている。

 野村氏は、2月の北九州市長選で初当選した現市長が衆院議員当時の秘書。出馬表明が遅れたが、前回候補を立てた社民が民主とともに支援につき動きは活発。「新市長が生まれた北九州市と県をつなぐ役割を担いたい」と議席奪取を目指す。

 公明、農政連の推薦も受けた中尾氏は、同市長選で自民推薦候補が敗れたことを踏まえ「逆風をはね返す戦いを」と票固めに躍起。企業や団体を回り、同区のひびきコンテナターミナルの利用促進や雇用拡大を重点的に訴えている。

 ▼若松区 (定数2)
山口 律子 58 共現1
野村 陽一 39 無新
中尾 正幸 42 自現1

     ◇

 ●4連続対決は接戦 直方市

 県議を2期務めた元職の野下氏と、4選を目指す現職の一尾氏が、4回連続となる"因縁対決"。一騎打ちの接戦を繰り広げている。

 1995年の選挙で一尾氏が当時現職の野下氏を6票差で破って初当選。続く99年は1尾氏が1175票差で再選したが、前回は野下氏が195票差まで追い上げている。

 「今回こそ雪辱を」と誓う野下氏は、社民党を離党して政党色を一掃。「完
全無所属」を唱え"市民党"を前面に出す戦術だ。「素晴らしい直方を一緒につくろう」と呼び掛け、草の根選挙で支持を広げる。

 一尾氏は、初めて自民公認を獲得。決起大会には麻生太郎外相も駆け付けた。3期12年の実績を強調しつつ組織型選挙を展開。「県や国とのパイプ役になる」と訴えて保守層を固め、女性層にも浸透する。

 ▼直方市 (定数1)
野下 昭宣 66 無元2
一尾 泰嗣 56 自現3


=2007/04/05付 西日本新聞朝刊=

460片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:13:53
終盤戦を追う 県議選・注目区<下>中央区 粕屋郡 三潴郡 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070406/20070406_002.shtml

 ●都市部の攻防激化 中央区

 現職の動きが目立つ中、新人が激しく追い上げる。4年間で有権者の半数近くが入れ替わる典型的な都市型選挙区。各陣営が無党派層を意識した激しい攻防を繰り広げている。

 民主新人の松隈氏は、街頭演説を重視。住宅街を中心に、選挙区内にある知事公舎の売却などを訴える。福岡市長選で民主推薦候補を当選させた「変革の風」をつかもうと懸命だ。

 無所属現職の鬼木氏は、地元の同級生らに支えられた若さを前に出した戦い。「後半戦になってようやく有権者に選挙ムードが高まり、手応えが出てきた」と陣営関係者。街頭では「未来のための政治を」と訴える。

 公明現職の大城氏は、創価学会を軸にした運動を展開。党幹部も相次ぎ選挙区に入り、組織を挙げた総力戦となっている。現職としての実績と女性としての生活者の視点を強調。無党派層への浸透を図る。

 共産新人の小林氏は、出馬表明が遅れただけに、知名度向上が課題。週末の繁華街で「お帰りなさい宣伝」と名付けた運動を展開。勤め帰りの同世代の若者らに声を掛け、雇用格差の是正などを訴える。

 12期目を狙う自民現職の早麻氏は、政治家になって初めて朝立ちに取り組むなど、危機感を隠さない。ポスターには、若さを連想させる「即戦力」と明記。歩行遊説など新人のような運動スタイルで、高齢批判はね返しに力を入れる。

 ▼中央区 (定数3)

松隈 一博 56 民新

鬼木  誠 34 無現1

大城 節子 56 公現1

小林 解子 27 共新

早麻 清蔵 78 自現11

     ◇

 ●無党派の争奪過熱 粕屋郡

 民主が初めて公認候補を擁立。自民、公明、農政連の現職3人と3議席をめぐり、かつてない激戦を繰り広げている。各陣営とも「組織固めだけでは当選ラインに届かない」と危機感を抱き、無党派層の取り込みに全力を挙げている。今回、擁立を見送った共産の公認候補獲得票(前回約8000票)の動向も注目される。

 農政連現職の三船氏は、地元の郡北部や農業関係者を中心に支持を広げる。5期目を狙う今回は街頭演説に力を入れ、無党派層への浸透を図る。無投票で当選した農政連公認・推薦県議の応援も活発化している。

 3選を目指す公明現職の上岡氏は、支持母体の創価学会を軸に、地盤の篠栗町や久山町などで支持を広げる。党は「超重点選挙区」に指定し全面支援。中小企業経営者などへの浸透を図り、票の上積みに力を入れる。

 自民現職の吉松氏は、約100の推薦団体を得て組織選挙を展開している。地盤の郡南部が民主新人と競合することなどから陣営の危機感は強く、街頭演説などを通じて年齢が近い若者らの支持獲得も目指す。

 民主新人の小池氏は、連合福岡の推薦を受け知事選の党推薦候補とも連携した選挙戦を展開。昨年11月から平日の朝立ちを始め、告示後は「毎日最低400人の握手」を目標に無党派層の取り込みを進める。

 ▼粕屋郡 (定数3)

三船 祐規 62 農現4

上岡 孝生 56 公現2

吉松 源昭 38 自現1

小池 邦弘 46 民新

     ◇

 ●3人が激戦を展開 三潴郡

 無所属新人3人が激しく争っている。選挙区は2005年に久留米市と合併した旧三潴、旧城島両町と、大木町。大木町に地盤を持つ候補者はいないため、3氏とも大木町での浸透に力を入れている。

 元三潴町長の砂山氏は、豊富な行政経験を強調。推薦を受ける自民、公明、農政連の組織を軸にした戦いを展開している。大木町長を出陣式に招き、同町長の支持者とも連携する。

 元三潴町議の西田氏は、個人演説会を1通り終え、終盤は街頭演説を繰り返している。「若さと経験」を訴えの前面に押し出し、支持固めに懸命。砂山氏と並んで農政連の推薦を受けている。

 旧城島町議の江島氏は、後援会組織が旧城島町にしかないが、選挙区をくまなく回り、若さをアピール。ミカン箱の上に立ち街頭演説する一方、知名度不足を補おうと電話作戦にも力を入れる。

 ▼三潴郡 (定数1)

砂山 惣吉 71 無新

西田  泉 58 無新

江島 信幸 46 無新


=2007/04/06付 西日本新聞朝刊=

461片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:15:01
注目選挙区ルポ<1>佐世保市区 市長選前哨戦の様相 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070404/20070404_001.shtml

 「市役所を変えよう。私の票が市長選を左右する」。県議選が告示された30日午前、自民党候補の第一声が佐世保市役所と国道35号を挟んで向き合う選挙事務所周辺に響いた。

 この候補は、市長選に自民、公明推薦で立候補を予定する県議の朝長則男氏(58)とともに何度も手を挙げ、蜜月関係を誇示した。

 2時間半後、昼休みに入った市役所前。集まった市職員にあいさつした市職員OBの社民党候補が市長選立候補予定者の前助役野口日朗氏(62)を隣に並ばせた。野口氏は後継指名を受けた光武顕市長の後援会を引き継ぎ、政党色を出さない幅広い支援態勢づくりを進めているが、社民党幹部は「これで党として野口氏支持が鮮明になった」という。野口氏は候補と固い握手を交わした。

 現職6人と新人5人の計11人が8議席を争う佐世保市区は1995年以来、12年ぶりに市を2分する本格選挙となる市長選に向けた前哨戦の様相も帯び、複雑な展開になっている。

 ◆朝長票行方が焦点

 3期連続トップ当選し、前回1万8000票を獲得した朝長氏の市長選くら替えで、各陣営ともこの「朝長票」の行方を注視している。

 自民党候補の1人は佐世保港の軍事施設整備や県立美術館誘致など朝長氏への協調姿勢を打ち出し「朝長票」取り込みに躍起だ。

 ただ、市長選をめぐり自民党候補5人の中には態度を保留する候補もいて、対応は一様ではない。

 ある陣営が指摘するように「朝長支持の半分は個人票」で、市中心部を固める「朝長票」の行方は自民党内でも読めないのが現状。だが票の動向次第では自民党が現有5議席を維持できない可能性も否めず、党幹部は危機感を強めている。

 ◆民主初の2人擁立

 現有一議席の民主党は、初めて目標だった「公認2人体制」にこぎ着けた。国の助成金詐取事件で前回候補擁立を見送った佐世保重工業(SSK)の労組が前委員長を擁立、立候補を断念した前職に代わって女性新人候補を立てた。

 SSK労組は市長選で野口氏を推薦し組織戦を展開、女性候補は主婦を中心に無党派層への浸透を図るが、党内では「2人当選は至難の業」との声も漏れる。

 ある自民党候補は個人演説会で、SSKの自衛艦修理受注拡大で県北の経済浮揚を目指す考えを強調した。その発言には市長選への対応も絡めてSSKをけん制し、民主党の支援態勢の切り崩しを図る狙いも見え隠れする。

 「平成の大合併」で、佐世保市に吉井、世知原、宇久、小佐々の4町を加えた初の県議選。いくつもの不確定要素が絡んで選挙戦は激しさを極めている。

   ◇    ◇   

 県議選の戦いが火ぶたを切った。無投票の松浦市区を除く16選挙区、45議席をめぐり72人の候補がしのぎを削る。県内注目の選挙区の現場からリポートする。


2007/03/31付 西日本新聞朝刊=

462片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:15:50
注目選挙区ルポ<2>長崎市区 旧町舞台に集票合戦 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070404/20070404_002.shtml

 長崎市の中心部は異様な静けさに包まれていた。県議選が告示された3月30日の昼すぎ。前回県議選の告示日は候補者名を連呼する声がけたたましく響いたが、この日、多くの候補者たちは中心部とは反対方向に足を向けた。

 「争点らしい争点がない中で、選挙ムードが盛り上がらず、反応がつかみにくい。むしろ投票率が高い地域で新たな票の掘り起こしに動くのは定石だ」。現職候補の1人は、中心部から選挙カーが消えた理由を解説した。

 各陣営がこぞって向かった先は琴海、三和、野母崎、東長崎…。長崎市と合併した旧町や地元候補が引退した空白地区だった。

 合併した旧7町の有権者数は約3万5000人。旧町の前回投票率は57−79%で、平均でも68%。旧長崎市区(57.42%)に比べ約10%も高い。単純計算で2人は当選できる票だ。

 ◆南部が最激戦区に

 「広くなった長崎市では手を抜いた陣営が負ける。選挙はふたを開けるまで分からない」

 出陣式でそう熱弁を振るった新人候補は翌31日、長崎市南部の旧三和町と旧野母崎町に選挙カーを走らせた。途中、何度も他候補の車とすれ違った。

 「あの候補はどこまで食い込んでいるのか」「この地区はまだ色がついていない」。後援会事務所や支援者宅に立ち寄っては、情報収集に余念がない。

 市南部の旧5町は、とりわけ票取り合戦の激戦区となっている。旧長崎市区で近隣地域を主地盤とする現職が多い上に、旧町とゆかりのある新人候補も複数いる。その上、市北部が地盤の現職陣営もすき間をぬうようにして参戦し、支持を呼びかける。

 「まるで町長選みたい」。行き交う選挙カーに、地元の女性(45)はうんざりした表情で話した。

 ◆やはり地縁、血縁

 県内で最も有権者が多い長崎市区だが、多くの陣営が頼りとするのは政策に対する手応えではなく、やはり地縁、血縁。旧町への浸透も、縁のある有力者の動きが鍵を握るとみる。

 北部の旧琴海町。同町選出の市議と手を組む現職候補や、元国会議員の支援を受ける新人候補らが、動きを活発化させている。

 ただ、多くの住民はなおも態度を決めかねている。複数の候補者からの支援要請を断った元琴海町長の岩永照男氏は「候補者の顔と名前が一致しない、との声を今もよく耳にする。判断材料が少なく、町や県のために誰を選べばいいのか、悩んでいる住民は多い」と言う。

 選挙のたびに投票率の低さが課題となっている長崎市区。激戦ぶりが目立つ旧町だが、有権者の冷ややかな反応が気掛かりだ。


=2007/04/01付 西日本新聞朝刊=

463片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:16:34
注目選挙区ルポ<3>南松浦郡区 四分五裂の激戦展開 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070404/20070404_003.shtml

 5人が1議席を争う九州有数の激戦区となった南松浦郡区。県議選が告示された3月30日、5台の選挙カーが新上五島町内をくまなく走り回った。

 自民新人の浜田新一氏(54)が出陣式を終えて乗り込んだ選挙カー。マイクを手に持った女性運動員は「自民党唯一の公認候補」と連呼した。

 現職にもかかわらず自民公認を得られず無所属で立候補した馬込彰氏(54)は第一声後の街頭演説で、3期12年間の実績を繰り返し強調した。

 無所属新人末竹和行氏(43)が訴えたのは水産振興などの政策。民主党の山田正彦衆院議員元秘書の末竹氏は、山田氏の基礎票に上積みを狙う構えだ。

 無所属新人橋本利行氏(50)は選挙戦初日から15カ所で街頭演説。町職員、自治労県本部書記長の経験をもとに、財政再建や地域振興を訴えた。

 金子原二郎知事の元秘書の無所属新人本村敦彦氏(45)も9カ所で街頭演説。福祉産業による雇用確保などを訴え支持を呼び掛けた。

 ◆「票読みできない」

 自民党の谷川弥一衆院議員と井上俊昭町長の支援を受けた浜田氏陣営は馬込氏を指して「自民党じゃなく自分党だ」と批判。これに対し馬込氏は「土建屋に操られた人間に五島を食い物にさせてはならない」と訴え、対決姿勢を隠さない。

 馬込氏が12年前の県議選に無所属で初当選したときに当時新進党の衆院議員だった山田氏の支援を受けたという関係があり、馬込氏と谷川氏との関係はギクシャクしてきた。

 衆院選長崎3区で激突を繰り返してきた谷川、山田両氏の代理戦争の側面も見せながら、本村氏の参戦で自民系はさらに分裂し、民主系も末竹氏のほかに橋本氏が立候補に踏み切ったため「反自民票」が割れるのは必至だ。

 四分五裂の選挙構図に「とても票読みできない」(選対幹部)との声が漏れる。

 ◆政策論争がかすむ

 2004年8月、南松浦郡10町のうち5町と福江市が合併し五島市となり、残る5町が合併し新上五島町が誕生。県議選南松浦郡区は前回と同じ選挙区名ながらも有権者数は約3万8300人から約2万600人に減少した。

 県も町も財政が窮迫する中で、どうやって地域振興を図るのか。政策的な課題は少なくない。

 3月上旬に県議選候補予定者5人が壇上に並んだ公開討論会は予想を上回る約750人の市民を集めた。討論会を企画した住民団体代表の歌野敬さん(55)は「このままじゃだめ、政策をもっと聞きたい、という住民が少しずつだが増えている」と感じたという。

 しかし選挙戦本番に入って政策論争はかすみがち。地縁、血縁に重きを置く離島の特殊性も絡んだ乱戦は終盤戦に突入した。


=2007/04/02付 西日本新聞朝刊=

464片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:17:14
注目選挙区ルポ<4>大村市区 複雑に入り組む構図 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070404/20070404_004.shtml

 県議選の告示を間近に控えた3月27日、大村市区の無所属元職が市民会館で開いた決起集会に2000人を超える支援者が詰め掛けた。

 会場の至るところに掲げられた「復活」の文字。壇上の元職が「低迷が続く大村には、物が言える県議が必要だ」と訴えると、会場から割れんばかりの歓声が沸き起こった。

 この元職は県議会副議長だった1997年に公共工事をめぐる談合事件で逮捕されて辞職。今回、10年ぶりの政界復帰を目指す。このほか2002年の政治資金パーティー券販売あっせん事件で県議を辞職し、昨年9月の市長選で落選した無所属元職も立候補した。

 3議席をめぐり自民現職と無所属現職2人を合わせて5人で激しい選挙戦を繰り広げている。

 ◆元職の復帰を警戒

 元職2人はかつて自民党に所属し、トップ当選も果たした有力候補。それだけに、迎え撃つ現職3候補の危機感は強い。

 現職批判を展開する元職2人に対し、現職3候補はそれぞれ実績をアピールしながら「有権者の良識が問われている」「政治と金の問題に終止符を打たなければいけない」と強調し、けん制する。

 県議選が告示された30日、自民党の谷川弥一衆院議員は自身の選挙で協力を得た自民現職と無所属現職の出陣式に出席し、全面的な支援を約束した。また、市長選で現職3人から支援を受けた松本崇市長は現職3陣営すべての出陣式でマイクを握り、友好関係をアピールした。

 「松本市長、谷川議員にとっては現職3人の再選が一番望ましい。今回の選挙はある意味、『松本・谷川連合VS元職』といってもいい」。ある陣営関係者はこう解説する。

 ◆一筋縄でいかない

 しかし表向きは現職支援の姿勢を見せる松本市長が元職2人のうち1人の出陣式にも「市長選で応援を受けたから」との理由で出席し、周囲を驚かせた。

 出陣式の場で元職から「現職3人だけでなく、私もいますよ」とあいさつを促されると、松本市長は複雑な表情を浮かべながら「(元職の支援の)おかげで当選することができた。勝利をつかむようお祈りいたします」と応じた。

 5候補のうち非自民系は、民主、社民両党推薦を受けた無所属現職1人だけ。自民系4候補が票を奪い合う中で一見有利に見えるが、民主党の山田正彦衆院議員の後援会が元職の後援会と重なるなど一筋縄ではいかない。

 公明党は現職2人と元職1人の自民系候補3人から推薦願を受けたが、自主投票を決めた。

 大村特有の事情が絡み、複雑に入り組む選挙構図。投票日が近づくにつれ、選挙戦はさらなる混迷を深めている。


=2007/04/04付 西日本新聞朝刊=

465片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:17:53
注目選挙区ルポ<5>諫早市区 区域拡大、7人乱戦 西日本長崎 
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070405/20070405_001.shtml

 県議選告示から3日目の2日夜、諫早市北部の住宅街で開かれた自民現職候補の個人演説会。あいさつに立った陣営幹部は開口一番「今回の選挙戦は大変厳しい」と訴えた。

 2005年5月の県議補選で初当選した「県議1年生」ながらも旧諫早市の市議会議長も務めたベテラン。にもかかわらず、告示前の今年1月から市内全域で200回以上の街頭演説を重ねるなど新人さながらの活動を続けてきた。それでも本人は「手応えはまだまだ」とこぼす。

 05年3月に旧諫早市と旧北高来郡4町(小長井、高来、森山、飯盛)、西彼杵郡の旧多良見町の1市5町が合併し、現在の諫早市が誕生。同年5月と06年2月の県議補選は選挙区割りが変更される前だったため、新市の全域を選挙区として県議選が実施されるのは今回が初めて。各候補、各陣営とも手探りの選挙活動が続く。

 ◆総面積が倍以上に

 合併によって諫早市の総面積は旧市の倍以上の約312平方キロメートルに
広がり、人口約14万3000人を抱える県内第3の都市になった。有権者数も約11万4000人で旧市より約4万人増え、選挙区定数は1増の4となった。

 そこに立候補したのは自民現職2人と無所属現職1人、民主新人1人、共産新人1人、無所属新人2人の計7人。このうち旧諫早市を拠点にしているのは自民現職2人と元市議の無所属新人の計3人。05年県議補選北高来郡区で初当選した元森山町長の無所属現職と、元多良見町議の民主新人、自民推薦を受けた元小長井町議の無所属新人はいずれも旧町部からの立候補だ。

 旧市部の有権者数は旧5町のおおよそ2倍。旧町部出身の各候補は旧市部に食い込まなければ、8000−9000票とみられる当選ラインには達しない。

 ◆旧市部陣営も警戒

 「他地区でも票の獲得を目指してほしい」。3日夜、民主新人候補が地元の多良見町で開いた個人演説会で、支持労組の幹部は集まった支援者たちに呼び掛けた。同党県議が今夏の参院選長崎選挙区に立候補するため急きょ後継候補として擁立されただけに出遅れは否めず、旧市部への浸透を図る。

 旧森山町を地元とする無所属現職も、主地盤を固めた上で旧市部での票獲得
にも力を入れる。

 こうした動きを見て、旧市部の自民現職の陣営関係者は「旧町出身候補者の攻勢で旧市区の票が減ることは覚悟しなければならない」と警戒感を隠さない。

 旧町部の候補が旧市部へ、旧市部の候補が旧町部へ−。合併によって様変わりした構図で戦われている選挙戦。東西約32キロに拡大した選挙区を7台の選挙カーがきょうも駆け回る。


=2007/04/05付 西日本新聞朝刊=

466片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 02:18:28
注目選挙区ルポ<6完>西彼杵郡区 2町舞台三つどもえ 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070406/20070406_001.shtml

 3日夜、自民現職の三好徳明氏(67)が地元の時津町の公民館で開いた個人演説会。陣営幹部は約80人の支援者に向かって「町のためにも当選してもらわなければ困る人だ」と訴えた。当選4回で党県連幹事長を務める三好氏に国、県、町のパイプ役として期待するあいさつが続いた。

 民主現職の橋本希俊氏(67)は2日夜、地元の長与町で個人演説会を開いた。集まったのは支持母体の三菱重工労組長崎造船支部の関係者を中心に約60人。党県連副代表の橋本氏は「私が民主の束ね役にならなければ自民の思いのままの議会になる」と政党色を前面に押し出して訴えた。

 同じ長与町を主地盤とする自民新人の辻田光昭氏(59)。3日夜、地元公民館での個人演説会は10メートル四方ほどの部屋が40人ほどの支持者でぎっしり埋まり、辻田氏はマイクを握り「仕事をさせていただきたい」と絶叫。陣営幹部は「みなさんの支援が頼りです」と呼び掛けた。

 ◆得票実績ほぼ拮抗

 4年前の前回県議選は、10町で構成した西彼杵郡第2区(定数5)に7人が立候補した。それが市町村合併で西彼杵郡が長与、時津の2町だけになり、選挙区割りも改編。西彼杵郡区は2議席を3人で争う構図となった。

 前回、約1万2500票でトップ当選した三好氏が長与、時津両町で得た票は7179票。これに対し橋本氏は7135票、次点に泣いた辻田氏も7040票を獲得した。支持はほぼ拮(きっ)抗(こう)している。

 有権者数は時津町が約2万2800人、長与町が約3万2600人。地域的にみると、時津町を主地盤とする三好氏に対し、橋本、辻田両氏がともに長与町を拠点に支持拡大を図るという構図だ。

 ◆前回とは戦術一変

 しかし選挙区の区域が大幅に縮小し、各陣営の選挙戦術は前回とは一変。三好氏は、前回は地元の時津町でほとんど開かなかった個人演説会を今回は毎日2回実施する日程を組み、地盤固めに力を注いでいる。

 一方、長与町が主地盤の辻田氏は、同町で議論になっている大型店出店問題で本来は反対する町商工会副会長の立場ながら、あえて賛成の姿勢を打ち出した。出店を容認する新興住宅地の住民の支持を得ようとの狙いがみえる。

 自民候補2人に対し、橋本氏陣営は労組票を固めて非自民票の結集を図りながら、関連企業にも支持を呼び掛け、無党派層への浸透を図ろうとしている。

 しかし、盛り上がりはいまひとつ見えない。前回の時津町での投票率は当時の51市町中、下から二番目の54.21%、長与町は下から五番目の57.36%だった。長崎市のベッドタウン化が進み、地域の課題に無関心な住民が増えているともみえる。3候補の訴えは有権者の心をどれだけ動かし、投票所に向かわせるのだろうか。 =おわり


=2007/04/06付 西日本新聞朝刊=

467片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:37:48
きょう最後の訴え・・・知事選、県議選、福岡市議選、北九州市議補選 讀賣福岡

 統一地方選前半戦の知事選、県議選、福岡市議選と北九州市議補欠選挙・戸畑区選挙区は8日、投開票され、いずれも同日深夜から9日未明にかけて大勢が判明する見通し。候補者らは選挙戦最終日の7日、県内各地で最後の訴えを行う。

 知事選には、新人の元民主党県連副代表・稲富修二候補(36)(無=民主、社民推薦)、新人の元高校教諭・平野栄一候補(64)(無=共産推薦)、4選を目指す現職・麻生渡候補(67)(無=県農政連推薦)の3人が立候補している。

 稲富候補は「知事像を変える」と主張し、任期を「3期12年まで」とすることや退職金廃止、知事公舎売却、公用車見直しを掲げ、現職との違いを訴える。終盤にかけ、民主党の鳩山幹事長ら大物議員が次々に来援し、大票田の福岡、北九州両市での遊説に力を入れて、無党派層への浸透を図る。

 平野候補は市民ボランティアの支援を受ける。「麻生県政は、国の県民への負担増を放置してきた」と批判し、「無駄な公共事業を減らして、福祉や教育を充実させたい」と主張している。団地や商店街などで街頭演説をこなす。推薦を受けた共産党の支援も受けて、無党派層の取り込みも図っている。

 前回、自民、公明など7党相乗りの支援を受けて、組織選挙を展開した麻生候補は今回、政党の推薦を受けない「県民党」を打ち出した。「県民所得の向上」など、雇用・福祉対策に重点を置いた政策を訴えている。自民、公明両党の県議らの支援を受けながら、各地で遊説して支持拡大を図る。

 県議選(定数88)には、前回(144人)を大幅に下回る過去最少の124人が立候補した。無投票となった18選挙区(20人)を除いた29選挙区の68議席を104人が争う。参院選の行方を占う試金石となりそうで、各党とも熱のこもった選挙戦を展開している。

 自民党は46人を公認。すでに10人の無投票当選を決めており、現有45議席を上回って、単独過半数を維持できるかどうかが焦点となっている。

 民主党は過去最多となる15人を公認し、2人が無投票当選を決めた。福岡、北九州両市長選での党推薦候補の勝利を受け、現有7議席の倍増を目指している。

 公明党は11人を公認。北九州市門司区、福岡市早良、中央区や粕屋郡を「超重点区」とし、現有11議席の維持を目指している。

 共産党は現有4議席の確保とともに、前回接戦の末に落選した福岡市東区や大牟田市でも議席の獲得を目指している。

 社民党は公認・推薦10人を擁立。夏の参院選で候補擁立を決めており、弾みをつけるためにも現有4議席の確保を目指している。

 このほか、県農政連は5人を公認し、4人が無投票当選を果たした。

 また、無所属は31人が立ち、無投票当選の4人を除く27人が議席獲得を目指している。

 無投票となったのは、柳川市、甘木市、八女市、筑後市、大川市、行橋市、中間市、小郡・三井、宗像市、太宰府市、前原・糸島、遠賀郡、朝倉郡、浮羽郡、八女郡、山門郡、京都郡、築上・豊前の各選挙区。

 福岡市議選(定数63)は、現職54人、元議員5人、新人42人の計101人と、1972年の政令市移行後で最多となった候補者がしのぎを削っている。7区とも混戦模様で、なかでも東、中央、城南の3区は定数の2倍に近い候補者が競っている。

 政党・政治団体別に見ると、自民党は現有議席と同じ22人を公認。少数与党の民主党は公認8人、推薦1人で議席倍増を狙う。公明党も公認12人で、現有議席維持が目標。共産党は現有6議席より2人多い8人を立て、西区の空白区解消を目指す。社民党は公認1人、推薦4人で、現会派よりも1議席増を図る。

 10人が所属する自民党系会派・みらい福岡は8人を公認し、ほかは無所属で立候補。現在2議席のふくおかネットワークは1議席増を目指す。無所属現職が結成した地域政党・みどり福岡は推薦1人を含め、全選挙区に1人ずつ擁立。昨年、市長選立候補などのために議席ゼロとなった平成会は、前回選(2003年)同様に2議席確保を目指す。無所属は各党の推薦を含めて31人で、前回の13人より大幅に増えている。

 北九州市議補選・戸畑区選挙区(被選挙数1)は、社会福祉法人理事・後藤雅秀候補(56)(無所属)と、共産党地区常任委員・河村省吾候補(67)(共産)の両新人が立候補している。

(2007年4月7日 読売新聞)

468片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 09:40:16
票争奪へ追い込み 県議選あす投票
鹿児島市・郡区 旧町中心に拡大図る 讀賣鹿児島

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票される。各政党は、県内最激戦区の鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)を中心に、議席拡大に向けて最後の追い込みに懸命だ。

 改選前の所属会派別の議席数は自民党43人▽社民党・無所属連合5人▽公明党3人▽共産党、自由連合、無所属各1人。

 45人の公認候補を擁立した自民党は告示後、鹿児島市・郡区など4選挙区を重点地区と設定。14人が立候補している鹿児島市・郡区では「現職、新人が『入れ替わる』ような事態は避けたい」(県連幹部)と、票の奪い合いが激しい谷山地区や、合併で選挙区となり、保守層が厚い松元地区を国会議員が応援遊説で回るなどして、票の掘り起こしを手助けするなどしている。

 改選前の議席ゼロという民主党は、連合鹿児島の全面支援を受けている。鹿児島市・郡区で議席奪還を図る元議員は地元地区や市中心部で積極的に浸透を図り、自民党との一騎打ちとなっている大口市・伊佐郡区(同1)でも元市議の知名度を生かし、保守層への食い込みにも懸命だ。

 3人を公認した公明党は、現有議席維持が目標。新人1人の浸透度を高め、現職2人も支持層を手堅く固めようとしている。

 共産党は公認3人のうち鹿屋市区(同3)、姶良郡区(同2)で新人候補の浸透に躍起。公認2人を立てた社民党は薩摩川内市区(同3)で3人の自民党候補と議席争いを展開している。

 激戦区を見ると、5党が候補を立てた鹿児島市・郡区では、各陣営とも住宅地や合併で鹿児島市に編入した旧町のうち、地元候補がいない地区を中心に勢力拡大を図る。自民2人と無所属1人の現職3人が争う奄美市区(同2)では、自民が2議席独占を果たすかが注目されている。選挙区内での自由連合支持層の動向が注目される。

 またベテラン現職2人による一騎打ちの曽於市区(同1)では、有権者の関心度も高まっており、旧末吉町を中心に両陣営の勢力が激しく競り合っている。

(2007年4月7日 読売新聞)

469片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:20:31
選挙:知事選/県議選/福岡市議選 あす投開票(その2止) /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070407ddlk40010060000c.html

 ◆福岡市議選

 ◇民主の勢いどこまで

 政令市になって初めて立候補者が100人を超え、乱戦となっている福岡市議選(定数63)は、少数与党の民主、前回と比べて大幅に増えた20〜30代の若手の戦いぶりが焦点となる。また、昨秋の市長選で前回を10・11ポイント上回る42・57%となった投票率も注目される。

 立候補しているのは▽自民22人▽民主8人▽公明12人▽共産8人▽社民1人▽みらい福岡8人▽ふくおかネットワーク3人▽みどり福岡6人▽平成会2人▽無所属31人。

 民主は推薦を含めて9人で、組織票を固める一方、市長選の余勢を駆って浮動票の取り込みを狙い、全員当選を目指している。自民系の現職は支持基盤を固めているが、保守系無所属も絡み票を奪い合う構図となっている。公明は支持母体を固め、全員当選を期している。共産も改選前を上回る議席獲得をねらう。社民は現有議席の死守に懸命。みらい、ネット、みどりは勢力拡大を目指している。平成会は全員当選が目標。

 市議選の投票率は95年の44・51%が過去最低。その後、99年49・97%、03年47・73%と上下している。【安達一成】

 ◆県議選

 ◇自民・過半数維持なるか

 県議選(定数88)は過去最少の候補者124人のうち18選挙区で20人が無投票当選し、29選挙区・68議席を104人が争っている。共産や社民、県農政連の候補者数が前回より減った一方、民主は現有議席(7)の倍以上の15人を擁立。ほぼ現状維持の46人を公認した自民との対決構図が強まった格好で、自民が過半数を維持できるか、民主の躍進なるか注目される。

 自民、民主双方の候補が立つ選挙区は前回よりも4増え、福岡市では東区▽中央区▽城南区▽早良区。北九州市では小倉北区▽八幡西区▽戸畑区。その他、春日市・筑紫郡▽古賀市▽粕屋郡▽宗像郡▽嘉穂郡・山田市の計12選挙区。

 激戦区を見ると、福岡市では、定数3に元職の無所属候補と自民現職、公明現職、民主新人が立つ早良区。自民、民主双方が衆院選をにらんだ代理戦の様相を呈しており、公明も「九州内での超重点区」と位置づけ、熱戦を展開している。

 中央区では、自民のベテランと公明で唯一の女性、無所属の若手の3現職に民主と共産の新人が挑む構図で、3議席を激しく競り合っている。

 北九州市は全7区が激戦となっているが、特に若松区(定数2)では民主系の無所属新人と共産、自民の現職2人が2議席を競い合っているほか、門司区(定数2)では、自民、公明の現職2人と共産、無所属の新人2人が立ち、各陣営とも票の取り込みに躍起だ。

 このほか、現職の引退で新人3人が立った三潴郡、一騎打ちの直方市や鞍手郡で、激しい票の奪い合いが続いている。【加藤学】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2007年4月7日

470片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:22:13
’07統一選・ながさき:県議選 伸びるか投票率 既に5万7259人が投票 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070407ddlk42010250000c.html

 ◇あす審判

 統一地方選第1ラウンドの県議選で、県選管は6日、期日前投票と不在者投票の利用者数(5日現在)を計5万7259人と発表した。有権者数に占める割合は4・87%で、前回同時期を1・18ポイント上回っている。

 選挙区別でみると、最も割合が高かったのは前回無投票から一転、1議席を巡り5人による乱戦となった南松浦郡区の13・00%。続いて平戸市区7・83%(前回同期比4・81ポイント増)▽壱岐市区7・45%(同1・94ポイント増)などの順。長崎市は5・03%(同0・38ポイント増)▽佐世保市は4・85%(同0・07ポイント増)で、ともにわずかに増えている。

 不在者投票の要件を大幅に緩和した期日前投票の導入後、04年参院選は期日前と不在者投票を合わせて有権者の10・21%が利用し、投票率は60・14%。05年衆院選は10・91%が利用し、投票率は68・35%だった。これに対し、06年知事選での利用者は8%で、投票率も52・27%にとどまった。

 こうした傾向から、期日前と不在者投票の利用者が多ければ投票率も高いといえそう。今回県議選での利用者は最終的に前回の6・51%を上回る勢いで、投票率は前回の61・16%を上回る可能性もある。

 一方、選挙戦をみると、無投票が前回の5選挙区(定数8)から今回は1選挙区(同1)に減って激戦区が増加。ただし、有権者の多い長崎市や佐世保市では盛り上がりが今ひとつで、投票率低下を予想する陣営は多い。政策なき政争に冷ややかな声もあることから投票率にどう影響するか注目される。

 過去の県議選投票率は79年の77・97%から下がり続け、投票時間の2時間延長などから99年には65・92%とやや持ち直したが、前回は過去最低に落ち込んでいた。

   ◇

 県議選は8日、投開票される。無投票となった松浦市区を除く16選挙区で定数計45に対し、候補計72人が最後の追い込みに入った。投票は8日午前7時〜午後8時。長崎、佐世保、五島、西海市と小値賀町の離島の一部は7日に繰り上げ投票となる。【横田信行】

毎日新聞 2007年4月7日

471片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:22:48
’07統一選おおいた:知事選/県議選 投票率、低落傾向歯止めも あす投票 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070407ddlk44010497000c.html

 ◇「期日前」と無投票区減で

 統一地方選前半戦の知事選、県議選は8日の投開票に向け、各候補が最終盤の舌戦を繰り広げている。注目されるのが低落傾向にある投票率。本格的な市町村合併後初の選挙で、区割りや定数が変更される中、有権者の関心度を示し、当落も左右する投票率は上がるのか。【小畑英介】

 知事選の投票率は51年の88・51%を最高に、減少傾向をたどってきた。80%台は87年が最後で、その後は60%台後半〜70%台前半が続いている。3氏が争い広瀬勝貞氏が初当選した03年も、99年より1・43ポイント低い69・03%だった。県議選の投票率は、知事選よりやや高い場合がほとんどだが、減少傾向は変わらない。

 前回は23選挙区中9選挙区だった無投票当選が、16選挙区中1選挙区と減り、今回は有権者が1票を投じる機会が増えた。「県議選に投票して、知事選はしないという人は少ない。県議選の盛り上がりで、投票率は数ポイント上がる可能性がある」とみる陣営幹部もいる。

 統一選で初めて期日前投票が可能になったことがプラス材料とみる関係者も。制度導入後の国政選では、期日前投票者の増加で、投票率がややアップする傾向がある。関係者は「今回も同様の効果があるかも」と70%台復帰に期待する。

 県選管もPRに懸命だ。今回初めて啓発用ののぼり約500本を、人が多く立ち寄るコンビニエンスストアなどに設置。出演者に大分トリニータの選手らを起用したテレビCMも放送し、投票率の低い若年層にもアピールする。

 ◇お願いきょうまで

 統一地方選第1ラウンドの知事選、県議選は8日投開票される。有権者への呼びかけも7日を残すのみ。知事選の2候補、県議選(15選挙区)の67候補は、最後のお願いに駆け回る。投票は一部の地域を除き8日午前7時〜午後8時、県内635カ所の投票所であり、即日開票される。

 知事選は共産新人の三重野昇候補(68)、無所属現職の広瀬勝貞候補(64)が争う。三重野候補は企業誘致の手法などを巡る県政批判を展開し、党支持層のほか批判票の取り込みに懸命。広瀬候補は行財政改革や84件の企業誘致推進など1期4年間の実績をアピールし、支持拡大に努める。

 県議選(総定数44)では、無投票当選が決まった国東市・東国東郡区(定数2)を除き、政党公認35人、無所属32人が支持を求めて声をからす。前回選と比べ、合併によるエリア拡大や、総定数の2減など情勢変化が大きく各選挙区で激戦が続く。結果は、県議会内の勢力地図だけでなく、夏の参院選にも影響を与えそうだ。【小畑英介】

==============

三重野昇(みえの・のぼる) 68 共新

 党県政策委員[歴]旧前津江村立大野小教諭▽別府養護学校教諭▽大分民主商工会事務局長▽県商工団体連合会事務局長▽党県委員▽日出生台での米軍移転演習に反対する大分県各界連絡会事務局長▽大分大

広瀬勝貞(ひろせ・かつさだ) 64 無現(1)

 九州地方知事会副会長[歴]在スペイン大使館一等書記官▽中小企業庁計画部長▽首相秘書官事務取扱▽通産省貿易局長・大臣官房長・機械情報産業局長・次官▽経産省次官▽財団法人産業研究所顧問▽東大

毎日新聞 2007年4月7日

472片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:23:56
’07統一選・くまもと:第1ラウンド 県議選 あす投票 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070407ddlk43010433000c.html

 ◇「支持を」きょうまで、16選挙区で75候補が争う

 統一地方選第1ラウンドの県議選が8日投開票される。無投票を除く16選挙区で75候補が42の議席を争う。投票は午前7時から午後8時まで(一部地域繰り上げ)、各市町村の投票所で。即日開票され9日午前1時ごろまでには新県議の顔ぶれが決まる見込み。【山田宏太郎】

 候補者の内訳は現職38人、元職1人、新人36人。政党の公認候補は、自民26人(すべて現職)▽民主4人(現職1人、新人3人)▽公明3人(すべて現職)▽共産3人(現職1人、新人2人)で、無所属は39人(現職7人、元職1人、新人31人)。無所属のうち政党からの推薦は、自民6人▽民主、社民からが3人▽民主のみが2人−−となっている。

 定数16人に現職16人と新人6人の22候補がひしめく熊本市は、選挙戦も終盤となり、あちこちで選挙カーのアナウンスがこだました。ほかにも保守系の複数候補がぶつかりあう八代市・郡や天草市・郡などで、候補者の支持を訴える声に一段と力が入った。

 ◇どうなる投票率

 現職同士がぶつかり合う激戦区が多い今回は投票率の動向も注目される。県議選では長期低落傾向が続いているが、前回と違い期日前投票も実施されるため、県選管は伸びを期待する。

 100人以上が出馬していた40〜50年代、県議選の県平均投票率は80%台だったが、候補者の減少や都市部の政治離れなどを反映して低下傾向にある。90年代に入り60%台まで下落した。99年に投票時間の2時間延長されやや回復したものの、前回03年は再び下がり63・65%と過去最低になった。

 今回は合併による選挙区見直しで選挙区は一つ減り定数も6減となった。一方で、無投票を除いた選挙戦で争う候補は75人で前回03年の68候補を上回る。激戦を反映した票の掘り起こしと前回の不在者投票より手続きが簡素な期日前投票の効果で上昇も予想される。

毎日新聞 2007年4月7日

473片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:25:04
’07統一選・みやざき:県議選 あす投票 12選挙区39議席巡り舌戦展開 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070407ddlk45010507000c.html

 ◇66人が最後のお願い

 統一地方選前半戦の県議選(総定数45)は8日投開票される。無投票当選だった4選挙区(自民現職5人、無所属新人1人)を除く12選挙区で、39議席を巡り66人が激しい選挙戦を繰り広げている。各陣営は選挙戦最終日の7日も選挙カーや街頭演説で「議会改革します」「地域振興を図る」などと訴え、最後のお願いに奔走する。【中尾祐児】

 66人の内訳は、党派別では自民27人、民主4人、公明3人、共産2人、社民5人、無所属25人。新旧別は現職32人、元職3人、新人31人。現有議席数と同人数の公認候補を立てる自民、公明に対し、民主、社民は各1人増を狙う。共産は4年ぶりの議席回復を目指す。

 無投票当選1人を除く無所属25人は、前回より4人増。東国原英夫知事支援を表明する「東国原チルドレン」の候補らは無党派層の取り込みを狙うが、当選後は自民会派入りするとみられる保守系候補も多い。

 選挙区別に見ると、市町村合併に伴い定数2増の宮崎市区(定数12)は20人が立候補。5党の公認計13人と、無所属7人が激戦を展開。都城市区(同6)は1増だが、合併した旧町出身の自民現職1人が加わり、現職6人に新人3人が挑む。逆に1減の東臼杵郡区(同2)は自民現職1人に議席獲得を狙う民主1人、保守系など無所属2人が絡む。

 投票は8日午前7時〜午後8時(一部繰り上げ)、12選挙区内の23市町村である。開票は午後8時から午後9時半までに各市町村で始まり、8日深夜から9日未明にかけて新議員が決まる。

毎日新聞 2007年4月7日

474片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:25:43
’07統一選かごしま:県議選 46議席へ、しのぎ削る−−あす投票 /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070407ddlk46010520000c.html

 統一地方選前半戦の県議選は8日投開票され、9日未明には新県議54人が決まる。23選挙区のうち、6選挙区8人の無投票当選が決まっており、残る17選挙区で46議席をめぐり、74候補が争っている。「お願いコール」がこだました9日間の選挙戦も7日までで、各陣営とも支持拡大に懸命だ。【神崎真一】

 74候補の内訳は、現職41人▽元職7人▽新人26人。

 7月に参院選を控え、各党ともしのぎを削る。党派別では、自民38人▽民主2人▽公明3人▽共産3人▽社民2人▽無所属26人−−となっている。無所属のうち、現職同士の一騎打ちとなった曽於市区の2人が自民の推薦を受けている。また、8人は連合鹿児島が推薦した。

 一方、無投票当選8人の内訳は、自民7、無所属1。

 激戦が展開されているのは鹿児島市・郡区。定数2増となった19議席を、自民14▽民主1▽公明3▽共産1▽社民1▽無所属4−−の24候補で争う少数激戦だ。曽於市区(定数1)は無所属の2現職が、奄美市区(同2)は自民2、無所属1の3現職が生き残りをかけた戦いを展開している。

 薩摩川内市区(同3)では、自民が3議席独占を、社民は新人が1議席確保を狙う。志布志市・曽於郡区(同1)は、現職、元職、新人の三つどもえの激戦だ。

 投票は、繰り上げ投票が終わった一部町村を除き、午前7時から。終了時間が午後8時までなのは鹿児島市のみで、ほかはそれぞれ繰り上げとなる。開票は午後8時から順次、各市町村の開票所で。最も有権者が多い鹿児島市は、9日未明には大勢が判明する見通し。

 ◇読めぬ無党派の動向 投票率に気をもむ各陣営

 各陣営をやきもきさせているのは投票率。前回の03年は、県平均60・64%と過去最低だった。「目立った争点がない」とも言われる中、上がるのか、下がるのか。鹿児島地方気象台によると、8日の九州南部地方は「くもり」。開花が遅れた桜も各地で見ごろを迎えるとみられるが、投票への影響は未知数だ。

 有権者が最も多い鹿児島市。前回は52%まで落ち込んだ。ある自民現職陣営は「無党派の動向は見えない」とひたすら地盤や支持団体の組織固め。他の現職陣営も「今回は選挙期間が年度末の異動期に重なり、有権者の関心をさらに薄めた」とこぼす。それでも、「東国原英夫知事を生んだ宮崎県のような『東風』が吹くかも」と、読めない無党派の風向きを気にする向きも。【神崎真一】

毎日新聞 2007年4月7日

475片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:55:47
19議席めぐり29人が激戦 県議選8日投票 北九州市内の終盤情勢 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/kitakyushu/20070407/20070407_001.shtml

 知事選と県議選は8日、投開票される。うち北九州・京築地区の県議選では、無投票となった遠賀・中間、京築地区の5選挙区を除き、選挙戦に突入した北九州市内の7選挙区で激戦を展開。合計定数19をめぐって29人の候補者がしのぎを削り、政策を訴える声もいっそう熱を帯びてきている。最後の追い込みに入った各選挙区の終盤情勢を探った。 (敬称略、年齢は投票日翌日の満年齢)

■自民と公明に固い地盤 小倉北区
(定数4)

中村 明彦52 自現6
佐藤 正夫52 自現3
八記 博春57 共現2
原田 博史40 民新
壹岐 和郎50 公新

 安定した支持基盤を持つ中村と壹岐が優位に選挙戦を展開。佐藤、八記、原田の3人が追い上げている。

 3回連続トップ当選の中村は強固な組織を維持。壹岐も新人ながら、支持基盤の創価学会を軸に、手堅い戦いぶり。

 過去3回当選の佐藤は、中小企業振興策などを訴え、中小業者らを中心に支持を広げている。八記も2期の実績と福祉施策の充実を訴えながら、共産支持層へ浸透。再挑戦の原田は、連合傘下の労組票をまとめつつ、無党派層の掘り起こしに努める。


■民主と自民が競り合い 戸畑区
(定数1)

田中  淳55 自新
冨田 徳二51 民現3
来田 時子56 共新

 冨田と田中が競り合い、来田が追う展開。

 冨田は新日鉄などの労組票を固め、一部の保守層へも食い込む。無党派層への浸透も進め、支持拡大を図る。田中は2回目の挑戦で、地元密着と豊富な人脈をアピール。公明の推薦も受け、議席奪取を目指す。来田は格差是正や福祉施策の充実を重点的に訴え、浮動票の取り込みに懸命。追い上げを図っている。


■公明候補が優位に立つ 小倉南区
(定数3)

吉村 朋美51 無新
高瀬菜穂子46 共現2
小島潤一郎36 社新
二宮 真盛54 公現2
泉 日出夫39 民新

 強固な支持基盤を持つ二宮がやや抜け出し、ほかの4人が激しく追う展開となっている。

 二宮は創価学会票を手堅くまとめ、トップ当選をうかがう。吉村は前回トップ当選後に辞職した夫の支持層に加え、女性票の掘り起こしにも躍起。高瀬は元教諭の経験に基づく教育の充実や、福祉施策の向上などを懸命に訴え。泉は自転車で遊説するなど若さをPRしつつ、党幹部の来援などを受けて支持拡大を狙う。小島も若さを打ち出しながら無党派層の取り込みに全力を注ぐ。


■現職を2新人が追う 八幡東区
(定数2)

大家 敏志39 自現2
諏訪下勝造51 無新
三浦さと子51 共新

 現職を新人2人が追う展開。新日鉄系労組を基盤に7期務め引退する民主現職の票の動向が、焦点の1つとなっている。

 大家は保守票を手堅くまとめ、有利な戦い。トップ当選した前回からの上積みを狙う。諏訪下は北九州青年会議所理事長時代の人脈などを活用。新日鉄関連企業への食い込みも図る。三浦は党支持層のほか、無党派層や女性への浸透にも力を入れ、共産として同区で初の議席奪取を目指す。

476片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:56:21
■公明候補を3人が追う 門司区
(定数2)

森下 博司57 公現3
久保九州雄71 自現5
安倍 秀文58 共新
井上 敏和33 無新

 固い支持基盤を持つ森下がややリードし、ほかの3人が追い上げる展開となっている。

 3回連続トップ当選の森下は、上滑りを警戒しながら創価学会など組織票の引き締めに躍起。久保は約300票差の辛勝だった前回を危機バネに、支援企業や団体への浸透に懸命だ。

 民主、社民の推薦を受ける井上は若さをアピールして無党派層の取り込みを狙う。安倍は大型開発反対や福祉の充実を訴えている。



■現職勢、安定した戦い 八幡西区
(定数5)

野田 栄市58 公現3
真島 省三44 共新
佐藤カヨ子57 社新
岩元 一儀47 民現1
松尾 統章34 自現2
縣  善彦54 自現2

 市内で唯一、主要5党が候補を立て、しのぎを削る選挙区。松尾は元市議長の祖父(故人)の代からの後援会組織がフル稼働し、堅実な戦いを進める。野田は3期の実績を訴えながら、支持母体の創価学会票などをまとめる。

 岩元は新日鉄や関連企業労組の支援を基礎に、無党派層への浸透も視野に入れた戦い。縣は区北部を中心に、保守層の支持固めに活発に動く。

 真島は県政野党をアピールしつつ、共産の議席死守に懸命。佐藤は高教組の支持を受け、女性や障害者への浸透も図り社民の議席奪還を目指す。


■現職2人を新人が猛追 若松区
(定数2)

山口 律子58 共現1
野村 陽一39 無新
中尾 正幸42 自現1

 現職2人に新人1人が挑み、競り合いを展開している。

 中尾は約150の企業、団体の推薦を取り付けた。地域の集会を精力的にこなしながら地盤固めを進め、堅調な戦い。

 山口は元高校教師の人脈も生かし、支持固めに懸命。教育と福祉の充実を中心に訴え、女性票の取り込みも目指す。

 野村は民主、社民の推薦を背に労組などが活発な動き。無党派層への浸透も視野に街頭活動を強化し、猛追している。
=2007/04/07付 西日本新聞朝刊=

477片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:58:11
県議選8日投票 自民 半数に迫る勢い 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/minami/20070407/20070407_002.shtml

 統一地方選前半戦の県議選は8日投票、即日開票される。県内17選挙区(定数46)のうち、無投票で議席が確定した松浦市区(定数1)を除く16選挙区で計72人の候補がそれぞれ選挙戦を展開、最後の追い込みに入っている。

 候補者の党派別内訳は、自民29人(うち無投票当選1人)▽民主8人▽公明3人▽共産3人▽社民2人▽無所属28人。新旧別では現職36人(同)、元職3人、新人34人。

 今回県議選は「平成の大合併」で選挙区割りや定数が変更になり、現職14人の引退に伴う空席争いや県選出国会議員の「代理戦争」、現職同士の一騎打ち対決など各選挙区で激しくしのぎを削り合っている。

 投票は、全域で繰り上げが実施される平戸、対馬、五島、小値賀、新上五島の各市町など一部地域を除き、午前7時から午後8時まで県内計578カ所で行われる。開票は午後8時から同10時にかけてスタート。大半の選挙区は深夜までに結果が判明し、最も遅い長崎市区は9日午前1時ごろまでに開票終了する見通し。

■なお横一線の激戦区も

 県内統一地方選前半戦となる県議選は7日が選挙戦の最終日。無投票となった松浦市区を除く16選挙区、45議席をめぐって72人の候補が激しくしのぎを削っている。終盤情勢を探った。

 現段階では、29人の公認候補を擁立した自民が20議席前後を確保する勢い。その他の政党も接戦が伝えられる選挙区に支援組織を集中投入し、現有議席死守を目指している。

 選挙区別にみると、長崎市区では、政党や労組など組織支援を受けた候補者が優位に運動を展開し、新人候補は苦戦を強いられている。しかし有権者の多くを占める無党派層の動向など不確定要素が多く、現職陣営も警戒を緩めていない。

 佐世保市区は、支持組織が盤石な一部現職を除き、他の現職を含む複数の候補者が当落線上で競り合っている。新人2人を公認した民主が議席を確保できるかが焦点。

 島原市区は元職が支持を手堅くまとめてリード。現職2人が激しく追い上げている。諫早市区は元議長の自民現職が頭1つ抜け出し、残り3議席を6人で争う構図。政党の支援を受ける候補者の動きがやや目立っている。

 現職3人に元職2人の計5人で3議席を争う大村市区は混戦模様。唯一の非自民系の現職も自民系同士の激しい競り合いに埋没しがちで一気に抜け出せない状況になっている。

 壱岐市区は自民新人と無所属現職が並び、無所属新人が追う展開。西海市区は現職2人が1議席をめぐる一騎打ちで互いに譲らないまま接戦を繰り広げている。

 雲仙市区は2議席をめぐり3候補が横一線。南島原市区は自民現職が1歩リードし、新人2人が残りの一枠を争っている。

 自民、民主両党が重点区の1つに位置付ける西彼杵郡区は2議席を争う3人の中で自民現職が終盤に来てやや優位に。残る一枠をめぐり民主現職と自民新人が競っている。

 県内最大の激戦区となった南松浦郡区は、1議席をめぐって争う5候補が政党や国会議員、地元町議らを巻き込み、もつれたまま最終盤になだれこんだ。

 このほか、1人区の平戸市区、対馬市区、五島市区、東彼杵郡区、北松浦郡区は、現職がやや優勢な状況となっている。


=2007/04/07付 西日本新聞朝刊=

478片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:59:07
各候補懸命の追い込み 県議選あす投票 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070407/20070407_004.shtml

 県議選の投開票日が8日に迫った。各候補者は1票でも多く獲得しようと追い込みに懸命になっている。筑後地区で激戦を展開している久留米市区、大牟田市・三池郡区、三潴郡区の終盤情勢を探った。

    ×      ×

 ●共産新人が追う展開に 久留米市

 公明現職田中氏、自民新人10中氏、無所属現職清田氏、自民現職原口氏を、共産新人中西氏が激しく追う展開。

 田中氏は、支持母体の創価学会がフル回転し、ミニ集会でさらに浸透を図っている。十中氏は、市議時代からの支援者回りに力を注ぎ、自民2議席死守に奔走する。民主・社民系の清田氏は、県政改革などを訴えて、浮動票の掘り起こしに懸命になっている。

 原口氏は、トップ当選した前回以上の得票を目標に、企業などへの働き掛けに全力。中西氏は、共産党の市議と連携。街頭演説を繰り返し、現職の批判票の受け皿を狙う。

    ×      ×

 ●現職3人を 新人が猛追 大牟田市・三池郡

 現職3人、新人1人の激しい議席争いは最終盤までもつれ込んでいる。

 自民現職の高岡氏は政党色を抑え、候補者本人への支持を呼び掛ける草の根作戦で票の上積みを図っている。無所属現職の石橋氏は、連合加盟労組を中心とする組織の引き締めを徹底。上滑りを警戒する。自民現職の田中氏は、旧高田町の票の掘り起こしに懸命。組織をフル回転させ支持拡大を狙う。前回失った議席の奪回を目指す共産新人の中西氏は、元県議らの支援を受け、追い上げに全力を挙げている。

    ×      ×

 ●新人3氏が激しい争い 三潴郡

 元三潴町長の砂山氏と元三潴町議の西田氏、元城島町議の江島氏の無所属新人3氏が、予断を許さない激しい選挙戦を繰り広げている。

 知名度のある砂山氏は、行政に携わった実績をアピール。西田氏は若さと議員としての経験を前面に打ち出している。江島氏は若さを強調し、電話での投票依頼にも力を入れている。


=2007/04/07付 西日本新聞朝刊=

479片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:00:29
知事選・県議選あす投票 声振り絞り訴え 西日本福岡
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070407/20070407_003.shtml

 知事選と県議選が終盤戦を迎えた6日、筑豊の6つの県議選挙区でも、計16人の候補が8日の投開票に向けてラストスパートに入った。国の旧産炭地支援策が暫定措置を残すのみとなり、市町村合併で生き残りを模索するなど、過渡期を迎えた筑豊地区。地域再生には県政との連携が欠かせないだけに、有権者の厳しい視線が注がれる中、各候補は声を振り絞って支持を訴えた。

    ×      ×

 ▼飯塚市(2−3)

 再選を目指す現職2人と元職1人の3人が、三つどもえの戦いを展開する。各候補とも6日は、選挙カーで市内をくまなく巡回した。

 自民現職は時折下車しては教育の充実などを訴え、有権者らと握手を交わした。無所属元職は高齢者対策と農業活性化を唱え、経験と実績を強調。無所属現職は団地などで演説を重ね、格差是正や雇用対策を訴えた。

 ▼嘉穂郡・山田市(3−4)

 自民現職2人と民主現職、無所属新人による混戦模様。各候補とも6日、広大な選挙区内を選挙カーで駆け巡った。

 新人は娘らと一緒に選挙カーで走り回り、雇用促進などを力説。8期務めた自民現職は旧庄内町で演説し、これまでの実績を強調した。もう1人の自民現職の陣営は、票の上積みに電話作戦に力を入れていた。民主現職は計3カ所で街頭演説に立ち、子育て支援や雇用促進を訴えた。

 ▼田川市(1−2)

 無所属新人と自民現職の一騎打ち。新人は6日、街頭で支持を呼び掛け。午後には「42歳の若さと行動力で頑張ります」と訴えながら選挙カーで市内を駆け回り、知名度アップを図った。現職は、市役所玄関前などで出勤する職員と握手を交わしてあいさつ。午後にはJR田川後藤寺駅前などで街頭演説し「4年間で私が作った流れを変えないで」と訴えた。

 ▼田川郡(2−3)

 社民現職、自民現職、無所属新人の3人が激しく競り合う。6日も各陣営は広い選挙区内を選挙カーで巡り、最後の追い上げに懸命だった。

 新人は添田町内の事務所前で演説し「若者の働く場を作ります」と声をからした。社民現職は選挙カーから「1期目でやり残した企業誘致を実現する」と訴えた。自民現職は福智町内で演説し「高齢者福祉を充実させる」と実績を強調した。

 ▼直方市(1−2)

 元職と現職の4回連続の一騎打ちで、戦いは白熱している。両候補とも6日は選挙カーで市内をくまなく回り、「直方発展のため、もう一度私を県政の場に」、「古里の将来のため、今度も負けられない戦い」とそれぞれの訴えを繰り広げた。

 元職は企業回りやミニ演説会を精力的にこなし、新しい直方の創造を唱える。現職は夜は3カ所で個人演説会を開いており、国・県とのパイプ役をアピールしている。

 ▼鞍手郡(1−2)

 無所属新人と4選を目指す自民現職が一騎打ちで激戦を繰り広げている。6日は両候補とも、選挙区内をくまなく選挙カーで巡回した。

 三度目の挑戦となる新人は選挙カーの中から「今度こそ県政の場へ」と声をからし、教育と福祉の充実を訴えた。現職は地元でミニ演説会も開催。「地域の勢いを止めないためにも引き続き県議会へ」と力を込めた。


=2007/04/07付 西日本新聞朝刊=

480片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 20:02:28
知事2候補は都市部遊説 前半戦 あす投開票 県議選、激戦模様続く 西日本大分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/ooita/20070407/20070407_001.shtml

 統一地方選前半戦の投開票(8日)まで残り2日に迫った6日、知事選に立候補した共産新人の三重野昇氏(68)と無所属現職の広瀬勝貞氏(64)の2人はいずれも有権者が多い県都大分市や別府市を中心に遊説し、最終盤に向けて声をからした。市町村合併に伴い選挙区が前回(2003年)比七減って十六になり、各地で激戦になっている県議選の候補者も必死に支持を訴えた。

 知事選候補の三重野氏は終日大分市を遊説。午後4時からトキハ本店近くで県議選大分市区の共産党公認候補と合流し「今回は福祉の心を取り戻す選挙。国や大企業言いなりの現県政に不信任の1票を投じてほしい」などと訴えた。広瀬氏は大分市西部を回った後、午前中に別府市入り。昼食後、鉄輪(かんなわ)温泉の観光施設前でつじ立ちし「県民中心の県政を進めるには、できるだけ多くの人に大分県づくりへ参加してもらうことが鍵になる」と支持を求めた。

 両候補とも選挙戦最終日の7日は、有権者の3分の1以上を占める大分市内を遊説する。

 県議選は定数44に対し現職42人、元職2人、新人25人の計69人が立候補。行財政改革で定数が2減り、市町村合併で選挙区の区割りが大きく変わった。無投票区は国東市・東国東郡(定数2)のみとなり、前回の九から大幅に減少。残る15選挙区でかつてない激戦が展開されている。

 大分市(定数13)、別府市(同5)、日田市(同3)など多くの選挙区では当落線上の競り合いが終盤まで続いており、各選挙区の候補者は陣営総動員で支持固めに取り組んでいる。


=2007/04/07付 西日本新聞朝刊=

481片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:04:40
自民19議席 過半数割れ 讀賣長崎

 統一地方選前半戦の県議選は8日、無投票となった松浦市区(定数1)を除く16選挙区で投開票され、新県議46人の顔ぶれが決まった。雇用創出や産業育成による地域活性化、県民生活向上などの取り組みに加え、4億円を超す裏金が発覚した県庁の不正経理問題を受けた監視機能の強化、政務調査費の透明化など県議会の改革が求められる。選挙戦の結果は、今夏の参院選長崎選挙区(改選定数1)にも影響を与えそうだ。

 県議選は、「平成の大合併」で県内79市町村が23市町になったのに伴い、定数を5減、選挙区を新市郡単位に再編して行われた。

 自民党は10人が落選し無投票当選の1人を含めても確保したのは19議席。前回を8人下回り、推薦した無所属2人の当選者を合わせても過半数を割り込んだ。

 前回当選者より3人多い8人を公認した民主党は全員が当選。推薦した無所属も2人が当選した。公明党は3人、共産党は1人、社民党は2人が議席を得た。

 統一選後半戦では長崎、佐世保両市の市長・市議選など4市町長、9市町議選が行われる。告示は市長・市議選が15日、町長・町議選が17日で、投開票はいずれも22日。

 長崎市区では、無所属新人・浅田眞澄美さんが初当選を決め、「政治とカネ」を巡る逆風を受けて敗れた前回の雪辱を果たした。

 浅田さんは、2002年末に発覚した自民党県連の違法献金事件で有罪判決を受けた元党県連幹事長・五郎さんの長女。父の後継として前回も立候補したが、有権者の厳しい審判を受け、当選ラインに遠く及ばなかった。

 しかし、落選後も父の支持基盤を引き継ぎながら、こまめに市内を回り、地道に支援を求めてきた。

 この日は、長崎市江戸町の事務所に当選が伝えられると、集まった支持者から拍手と歓声がわいた。浅田さんは「議会刷新に取り組みたい」と語り、喜びの表情を見せた。

(2007年4月9日 読売新聞)

482片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:09:56
自民宮内さん喜びの10選佐世保市区 讀賣長崎

 現職と新人計11人が8議席を巡って激戦を繰り広げた佐世保市区では、自民党現職・宮内雪夫さんが順調に得票を伸ばし、現職最多の10回目の当選を決めた。同市八幡町の事務所で支持者らと喜びを分かち合った宮内さんは「県全体の活性化のために新たな気持ちで頑張りたい」と意気込みを語った。

 今回の選挙を「市長選、市議選とともに、市の将来を占う重要な戦い」と位置づけ、市長選に立候補する自民党県議・朝長則男さんらの応援を受けて奔走。連日開いた個人演説会では、豊富な実績をベースに、高齢者や障害者が安心して暮らせる街づくりや、商工・観光・農林水産業の振興などを訴え、幅広い支持を集めた。

(2007年4月9日 読売新聞)

“みそぎ”3氏返り咲き…島原市区の加藤さん大村市区の野口さん、小林さん 讀賣長崎

 「政治とカネ」を巡る事件で、辞職や失職に追い込まれた元議員3人が“みそぎ”の戦いに臨んだ島原市区と大村市区。島原では自民党の加藤寛治さん、大村では無所属の野口健司さんと小林克敏さんが当選し、そろって返り咲いた。

 加藤さんは2003年、自民党県連の政治資金パーティー不正経理事件を受けて失職し、前回は「身代わり」として擁立した妻が落選。今回は国や県とのパイプの太さを強調し、選挙戦を優位に運んだ。

 政治資金パーティー券購入あっせん事件で辞職した野口さんは、06年9月に落選した大村市長選の雪辱を果たした。県発注工事を巡る談合・汚職事件で辞職した小林さんは「復活」をアピール、浸透した。

(2007年4月9日 読売新聞)

民主新人久野さん労組票固め初当選 讀賣長崎

 佐世保重工業(SSK)労組の前委員長で佐世保市区の民主党新人・久野哲さんは、労組票を手堅く固めて初当選した。

 SSKは2002年3月に発覚した国の助成金不正受給事件の影響で、前回は候補者の擁立を見送った。今回、SSKの支援を受けて立候補した久野さんは、佐世保港の軍民すみ分けの早期実現などを掲げてこまめに回り、着実に票を伸ばした。

(2007年4月9日 読売新聞)

民主系山田さん“代理戦争”制す…五島市区 讀賣長崎

 山田正彦・民主党衆院議員の秘書だった無所属現職・山田博司さん、谷川弥一・自民党衆院議員系の同党新人・浦藤彦さんが一騎打ちの激戦を繰り広げた五島市区は、民主党の推薦を受けた山田さんが再選を果たし、両衆院議員の“代理戦争”を制した。

 五島市区は2006年2月の県議補欠選挙でも、両衆院議員の系列候補がぶつかった。

 その補選で初当選を果たした山田さんは、その後も地道に市内を回りながら支持拡大に取り組み、着実に浸透した。

 浦さんは谷川氏や久間防衛相の来援を受けるなどしたが、及ばなかった。

(2007年4月9日 読売新聞)

483片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:11:54
自民25議席過半数守る 民主1増2議席 共産議席失う
新県議49人出そろう 讀賣熊本

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票された。投票が行われた16選挙区では9日未明にかけて当選者42人の顔ぶれが決まり、無投票当選の6選挙区7人と合わせて全49議席が確定した。自民は25議席でかろうじて過半数を維持した。当日有権者数は127万3148人、投票率は61・92%(前回63・65%)だった。

 今回から、市町村合併に伴い、選挙区1減、総定数6減となった。全22選挙区に、前回を5人上回る82人が立候補。選挙戦となった16選挙区では、75人が4年後に控えた九州新幹線鹿児島ルートの全線開通をにらんだ産業振興などを争点に激戦を繰り広げた。

 改選前に総定数55のうち39議席を占めた自民は、現職32人を公認。宇城市区、菊池郡区、玉名郡区などで落選が相次いだが、熊本市区、八代市・郡区で全員が当選。無投票当選の6人を加え、ぎりぎりで過半数となった。推薦した当選者を取り込み、議会で勢力拡大を図る。

 最多の4人を公認した民主は1議席増で2議席とし、公明は現職3人の当選を果たした。共産は唯一の熊本市区の1議席を失った。

 統一地方選の後半戦は人吉、上天草両市長選と熊本など5市議選(上天草市議補選を除く)は15日、9町村長選と13町村議選は17日にそれぞれ告示され、22日に投開票される。

(2007年4月9日 読売新聞)

484片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:13:17
熊本市区 無所属の大西さん4選
「しがらみなし」強調し無党派層に浸透 讀賣熊本

 前回トップ当選の無所属現職大西一史さんが、4回目の当選を決めた。大西さんは、熊本市世安町の事務所で満面の笑みを浮かべ、「引き続き県政改革に取り組んでいきたい」と支援者の祝福に応えた。4年後に迫った九州新幹線鹿児島ルート全線開通をにらんだ県都づくりなどを争点に、2減となった定数16を巡り、22人がしのぎを削った。大西さんは、しがらみにとらわれない政治姿勢を強調、ミニ集会や講演会で無党派層に浸透した。

(2007年4月9日 読売新聞)

水俣市区 自民・吉永さん3選
産廃阻止に意欲 讀賣熊本

 自民現職の吉永和世さんが、元水俣市議の無所属新人2人を退けて3選を決めた。同市港町の事務所で「みなさんのおかげ」と支持者に深々と頭を下げた。

 選挙戦では、産廃最終処分場建設計画の阻止を巡る対応について「予定地内の国有地を払い下げてもらえば止められる」と具体策を提示。「地域活性化のためには国、県とのパイプが必要」と“党の看板”を強調し、建設業界などの支援を受け組織選挙を展開した。

(2007年4月9日 読売新聞)

投票率 過去最低61・92%
深刻な政治離れ 改めて浮き彫り 讀賣熊本

 16選挙区で行われた県議選の投票率は61.92%で、過去最低だった前回(63.65%=15選挙区)をさらに下回った。最高だった第2回の1951年(88.55%)以降、低下傾向が続いており、今回も歯止めがかからなかった。

 市町村合併に伴い、総定数が減り、選挙区も変更となった。激戦区が多く、投票率は上がると期待する向きもあったが、結果的に関心は高まらなかった。改めて政治離れの深刻さが浮き彫りとなった。投票行動を促す啓発活動は十分に行われたのか、統一選の後半戦、夏の参院選へ向けて検証が必要だろう。

(2007年4月9日 読売新聞)

485片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:15:17
自民、最大勢力を維持 新県議44人決まる
公明・河野さん初陣飾る 讀賣大分

 市町村合併に伴い定数が46から44に減り、選挙区数は23から16に見直された県議選。無投票の国東市・東国東郡区を除く15選挙区で激戦となり、議席を勝ち取った候補者たちは、支持者たちと喜びを分かち合った。

 ◆大分市区

 各政党の県組織幹部ら17人で13議席を争った県都の大分市区では、公明党新人の河野成司さん(49)が初当選を果たした。事務所に集まった支持者を前に、「支えてくれた皆さんのおかげ」と感謝の言葉を繰り返した。

 2期務めた女性議員の後継者として県職員から転身。創価学会の後押しを受け、知名度アップを図ろうと集会を重ねてきた。早くから「有力新人」と目されていただけに、陣営の緩みを警戒しつつ着実に支持を広げた。当選を祝う拍手の中、「県政発展のために全力を尽くす」と決意を述べた。

 ◆豊後高田市区

 市町村合併に伴う区割りの変更で自民党推薦の現職が1議席を争った豊後高田市区は、旧市出身の佐々木敏夫さん(64)が、6度目の当選を果たした。

 旧西国東郡区の旧真玉、香々地町を地盤とする堤俊之さん(53)との対決。市内の建設業者、商工業者、市議らを二分する戦いとなった。

 佐々木さんは、有権者の約7割を占める地元の旧市を手堅くまとめた。当選にわく事務所では支持者らと固い握手を交わし、「厳しい戦いだった。みなさんの支援のおかげ」と深々と頭を下げた。

 ◆別府市区

 定数5に対し、6人が立候補した別府市区。唯一の新人として挑んだ自民党推薦で無所属の嶋幸一さん(41)が初当選。同市平田町の事務所に駆け付けた支援者らと喜びを分かち合った。

 嶋さんは、衆院議員秘書を経て市議を1期務め、今回、県議への転身を図った。市議選でトップ当選を果たすほど強固な地盤を持つ。選挙戦では41歳という若さもアピールし、無党派層にも浸透した。

 また、公明党公認の伊藤敏幸さん(59)も、手堅く組織票を固め、再選を果たした。

 ◆臼杵市区

 臼杵市区(定数2)では、自民党現職・志村学さん(61)が、4度目の当選を決めた。「当選確実」の情報にわく事務所に姿を現した志村さんは、支持者らとがっちり握手を交わしたうえで、「ありがとうございます」と一礼。拍手を浴びながら、臼杵発展への努力を誓っていた。

 旧臼杵市、旧野津町が合併した選挙区で、定数は旧市区より1増となった。年明けまでは無投票当選の公算も大きかったが、結局、選挙戦に突入。それでも慌てず、3期12年の実績を訴えて多くの支持を得た。

(2007年4月9日 読売新聞)

486片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:17:27
自民が過半数の議席を確保…県議選投開票 讀賣宮崎

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票された。投票が行われた12選挙区では9日未明までに新議員が次々と決まった。これで4選挙区計6人の無投票当選者と合わせ、全45議席が確定した。改選前と同数の32人を擁立した自民は議席を減らしたものの、過半数を維持。今後、会派入りする無所属議員もいるとみられる。社民は、任期中に辞職した元議員が返り咲き、前回と同じ5議席を確保。民主は改選前と同じ3議席を守った。公明は安定した戦いで現有3議席を堅守、共産は前回失った1議席を回復した。東国原知事誕生の影響で「脱政党」を掲げた無所属新人も当選した。

 日南市区(定数3)の自民現職で県会議長の坂元裕一さんの事務所は、当選確実の一報が伝えられると大歓声で沸き返った。「脱政党」の逆風をはね返し、6選を果たした。坂元さんは満面の笑みで詰めかけた支持者と代わる代わる握手を交わし、「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

 今回ほど票の読み切れない選挙はなかった。東国原知事当選の余波で無所属候補が追い風と言われた。そのうえ、知事が初登庁して議長室を訪れた際のテレビを見て、実際は立ち上がって握手したのに、ソファに座ったまま応対したと受け取った県民から、「あんまり知事をいじめるな」「態度が横柄だ」などと非難の電話やメールを受けた。

 さらに1月の後援会報で「最後の県議選」と銘打って県政刷新の意気込みを示したが、逆に周囲へ波紋を広げてしまった。

 しかし、危機感が高まったことで、陣営が一層引き締まった。選挙期間中、坂元さんは率先して1日平均15回の辻(つじ)立ちをこなし、連夜の個人演説会では定数削減などの議会改革、農林水産業の活性化を懸命に訴えた。

 「郷土へ恩返しをする4年間にしたい」。その思いは農林業者を中心に支援の輪を広げ、これまで築き上げてきた支持基盤も揺らぐことはなかった。

(2007年4月9日 読売新聞)

487片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:18:39
自民安定勢力を維持…県議選 讀賣鹿児島

 統一地方選前半戦の県議選(定数54)は8日、無投票となった6選挙区(当選者計8人)を除く17選挙区で投票が行われた。即日開票の結果、新たに46人の当選が決まり、54人の新議員が出そろった。自民は2003年の前回(37人)並みの当選者を確保。県議会での安定的な勢力を維持した。民主は4年間空白だった議席を奪還し、「九州の各県議会で唯一議席ゼロ」を解消した。公明は現有議席を守り抜き、3人を公認していた共産は議席を確保。社民は薩摩川内市区で議席を得られなかった。

■鹿児島市・郡区で民主が奪還■

 24人が争う最大の激戦区となった鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)で、民主公認の元議員青木寛さん(58)が返り咲きを果たし、民主は4年ぶりに悲願の議席回復を果たした。

 民主は同選挙区の公認候補を青木さん1人に絞り、議席確保に全力を傾注。地盤の谷山地区を中心に基礎票を固め、全面支援した連合鹿児島傘下の労組票をまとめることにも成功した。党県連が初めて作成したマニフェストに基づき政務調査費の透明化などを訴え、無党派層の支持も取り込んだ。

 青木さんは鹿児島市の事務所で「4年間の雪辱を晴らした。県政の場で民主の存在感を示したい」などと感極まった様子で語った。

 また、市町村合併に伴う区割り変更に合わせて、選挙区を替えて立候補した自民現職の宇田隆光さん(52)は3選。地盤の旧松元町が鹿児島市との合併で同選挙区に入ったため、従来の旧日置郡区から移った。「新人同様の立場で初の都市型選挙。苦しい戦いだった」などと振り返った。

 自民現職の尾辻義さん(62)は6選を果たした。女性初の県議会副議長という実績に加え、高校同窓会などを通じ全域で支持を広げた。尾辻さんは「女性の声を県政の場に届ける役目を続けたい」などと抱負を語った。


■指宿市・揖宿郡区、自民現新が議席を独占■

 指宿市・揖宿郡区(定数2)では、現職の小園成美さん(49)と、新人の松元一広さん(39)が当選し、自民が2議席を独占した。

 新たな選挙区で、保守系の4候補が1市1町それぞれの地盤を固め、激しい争いとなった。指宿市を地盤とする小園さんは、観光団体を中心に各種団体に幅広く支持を集め、大きく得票を伸ばした。歯科医の松元さんは、少子高齢化など福祉や医療対策の充実を訴え、若さを前面に打ち出して無党派層の支持も取り込んだ。

 再選を果たした小園さんは、指宿市の事務所で「選挙区が広くなり、争点が明確でない点があったため、厳しい戦いだった。地域の産業がしっかりしなければ福祉や介護、医療も低下する。産業おこしに力を注ぐ」と話した。

■霧島市区、労組などまとめ桐原さんV3■ 霧島市区(定数4)では、民主と連合鹿児島の推薦や、社民の支持を得た桐原琢磨さん(53)が労組票や非自民票をまとめ、連続3選を果たした。

 「当確」の連絡を受け、桐原さんが霧島市国分新町の事務所に姿を見せると、「おめでとう」「よかった」と握手ぜめに合った。桐原さんは笑顔で、支持者らとバンザイを繰り返した。

 自民現職3人と無所属現職、無所属新人の計5人が激しい選挙戦を展開した。これまでの桐原さんの票田だった加治木、姶良、蒲生の3町は選挙区からはずれ、「初めての選挙と同じで、厳しい戦いだった」と振り返る。支援した政党や団体が組織票を固めたうえ、桐原さんは「県政も障壁のないバリアフリーに」と訴え、有権者の支持を広げた。

■曽於市区、現職一騎打ち小差で森さん■ 「大逆転だ」――。自民推薦のベテラン現職の一騎打ちとなり、激戦ぶりが注目された曽於市区(定数1)では、森義夫さん(73)が徳留紀寿さん(67)を小差で破り、8度目の当選を果たした。森さんは同市大隅町の結婚式場で、支援者を前に「これまでで最も苦しい戦いだった。畜産や公共整備など曽於の発展に尽くしたい」と話し、大きな拍手を受けた。

 合併に伴う区割り見直しでできた新選挙区。前回の選挙では旧大隅、末吉、財部の3町で、末吉地区出身の徳留さんが森さんのほぼ2倍を得票していた。森さんは大票田の末吉地区が主戦場となると見て、昨年夏に同地区に後援会事務所を設けるなど、早めに選挙対策を進めた。また、今回から支持を受けた建設業界や畜産業の関連団体を中心に一気に支持を広げた。

(2007年4月9日 読売新聞)

488片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 16:19:02
投票率過去最低57・18%…県議選 讀賣鹿児島

 県議選の投票率は57・18%と、これまで最低だった2003年の前回(60・64%)を3・46ポイント下回り、過去最低となった。県政を巡る大きな争点がなく、大半の選挙区で有権者の県議選に対する関心が高まらなかったためとみられる。

 県議選の投票率は1995年以降、70%に届かず、低迷が続いている。

 今回の投票率は、男性が56・65%、女性は57・62%。投票率が最も高かったのは垂水市区の76・5%。鹿児島市・鹿児島郡区では50・55%で、40%台にとどまる選挙区もあった。

 各陣営は、地域振興や少子化対策などを訴えたが、主要な争点が見当たらず、政党や候補者別でアピールできる点も明確ではなかった。

 また、選挙日程がこれまでよりやや早めで、年度をまたいでの選挙戦だったため、「仕事の繁忙期で、期日前投票の呼びかけにも反応が鈍かった」と振り返る自民現職陣営の幹部もいた。

(2007年4月9日 読売新聞)

489片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:02:17
選挙:知事選/県議選/福岡市議選 逆風かわし、麻生氏4選−−知事選 /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070409ddlk40010052000c.html

 ◇自民「過半数」届かず、民主競り勝ち躍進−−県議選

 過去最少の124人が立候補した県議選(定数88)は自民と民主の競り合いが注目された。自民は最大勢力こそ揺るがないが、現職5人を含む6人が落選した。一方、「地方議員を増やして地力をつける」という党本部方針に基づいて積極的に公認候補を擁立した民主は、15人中12人が当選し各党派では唯一勢力を伸ばした。

 両党が激突した選挙区は前回より4多い12。そのうち福岡市早良区では、民主新人の宮浦氏が自民現職の大原氏をかわして初当選。春日市・筑紫郡区でも、自民現職の亀谷氏が民主新人の岸本氏に敗れるなど民主が自民に3区で競り勝った。

 民主は初めて独自候補を擁立した知事選では及ばず野党に転じることになったが、議会内では一定の発言力を保つとみられ、県政や議会運営にも影響を与えそうだ。

 公明は手堅い戦いで現有11議席を死守し、農政連は1人落選した。一方、社民は公認候補を改選前(4人)より絞ったが1人に減らし、共産も北九州市での苦戦が響き1人となるなど衰退が目立った。【加藤学】

 ◇民主、議席を上積み 若手にベテラン現職の壁−−福岡市議選

 福岡市議選(定数63)は、前回より大幅に立候補者が増えた、党派別では無所属、年代別では20〜30代の結果が注目されていた。

 無所属は前回よりも18人多い31人が立候補したが、各党派が公認候補を絞り気味にした影響か、前回と同じ7人の当選にとどまった。

 自民は各党派で唯一前回を上回る22人を公認したが当選は19人だった。民主は推薦も含み同一区に初めて複数擁立するなど積極的に臨み、9人全員当選した。公明、共産は手堅く、社民も議席を守った。諸派ではみらい福岡が苦戦を強いられた。

 前回の30代のみ7人(すべて30代)から、今回は20〜30代が18人(うち新人14人)に増えた若手だが、ベテラン現職の壁は厚く、当選は8人だった。【安達一成】

 ◇投票率、知事選微増49・04%−−無投票区増え抑制要因に

 知事選の投票率は49・04%で前回の48・25%をわずかに上回った。前回まで3回続いた多党相乗り型から一転、事実上の国政与野党対決型になり投票率の上昇が期待されたが、政策面で無党派層に大きな関心を呼び起こすほどの争点に乏しく微増にとどまった。

 前回、相乗りの麻生氏に対して「無党派」を標ぼうする無所属新人が挑む一騎打ちだったが、前々回(51・34%)を下回る結果だった。今回は、同様に与野党対決型になった昨年11月の福岡、今年2月の北九州の両政令市長選が前回比で福岡10・11ポイント、北九州市18・25ポイント高くなった流れを受けて、告示当初には「55%を超す」と予測する陣営もあった。しかし、民主党は対決の「構図」を作り出したものの、政策面では明確な対立軸を打ち出せなかった。

 県議選で無投票の選挙区が前回より6多い18となったことも、投票率を抑制する要因となった。県議選の無投票が8選挙区にのぼった筑後地区では前回と比べて柳川市が約14ポイント、大川市が19ポイントも下がった。市議選のあった福岡市は50・03%で、昨秋の市長選(42・57%)を上回った。【加藤学】

 ◇「ケヤキ・庭石」みそぎならず−−福岡市議選・東区

 福岡市議選・東区(定数12)には、博多湾に浮かぶ人工島を舞台にした特別背任事件「ケヤキ・庭石事件」で先月、懲役4年を求刑された西田藤二氏(55)が「みそぎの選挙」と位置付けて出馬したが、返り咲きはならなかった。西田氏は「人工島を環境の宝島、東の大濠公園に」「留守家庭子ども会有料化反対」などと訴えたが、支持は広がらなかった。

 ◇九州最多12選、若手振り切る−−県議選・中央区

 県議選・福岡市中央区(定数3)は、早麻清蔵氏(78)が日焼けした笑顔で12選を喜んだ。九州では最多選県議。立候補を迷ったが、「55年体制で疲弊した県政を立て直そうと12年前、当時の8会派で麻生知事を推した。あと4年、継続させたい」と決断。政治生活で初めて街頭での朝立ちもし、20代や30代などの若手候補に挟まれた激戦をくぐり抜けた。

490片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:04:42
’07統一選・ながさき:県議選 史上最多、女性4人が当選 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070409ddlk42010206000c.html

 ◇長崎市区3人、佐世保は24年ぶり

 統一地方選の第1ラウンドとなる県議選は8日、16選挙区で投開票された。無投票当選1人と合わせて新議員46人が決まった。女性は、長崎市区で無所属現職の押渕礼子氏(68)▽無所属新人の浅田眞澄美氏(40)▽共産新人の堀江ひとみ氏(48)▽佐世保市区で民主新人の山田朋子氏(35)の4人が当選。過去最多の1955年と63年の3人を上回った。選挙区数は17で前回と同じだが、「平成の大合併」で区割りが大幅に変わり、定数も5減で激戦が増えた。投票率は60・12%(前回03年61・16%)だった。【横田信行】

 無投票の松浦市区を含む当選者の党派別内訳は、自民19人(改選前27人)▽民主8人(同7人)▽公明3人(同3人)▽共産1人(同1人)▽社民2人(同2人)▽無所属13人(同10人)。

 自民は、現職20人▽元職1人▽新人8人−−の29人が立候補。松浦市区では現職の永淵勝幸氏が2回連続無投票で3選を果たした。定数減の余波で南松浦、北松浦の2郡区では公認、推薦候補が1議席を争う異例の展開だった。

 民主は現職3人、新人5人が立候補。頼みの労組の集票力にかげりが見える中、激戦区では幅広い支持獲得へ推薦にとどめた候補もおり“名を捨てて実を取る”作戦をとった。長崎市区で4議席、佐世保市区で初の議席を目指した。

 公明は長崎、佐世保両市区で現職3人が立候補し、従来と同様に創価学会票などを手堅く固めて議席を維持した。

 共産は、唯一の議席の長崎市区で7期のベテランから新人の堀江氏への世代交代に成功した。

 社民は佐世保市区で現職1人、長崎市区で5期のベテランの後継として新人1人が、労組票を固めて議席を守った。

 無所属は現職9人▽元職2人▽新人17人−−の計28人が立候補。政党推薦を受けたのは9人。大村市区で復活を目指した自民出身の元職2人など自民系が多かった。

 今年7月の参院選だけでなく、衆院選をにらんで各党が陣取り合戦を展開。特に衆院長崎3区の自民・谷川弥一衆院議員と民主・山田正彦衆院議員は各選挙区で激突した。九州新幹線長崎ルートの是非で“ワンフレーズ選挙”を試みる候補もいたが、組織や地縁・血縁に頼った選挙戦が目立ち、政策論争は低調だった。

 ◇浅田氏、2度目の挑戦で−−長崎市

 長崎市区で無所属新人の浅田眞澄美氏(40)が初当選を決めた。父・五郎氏が自民党県連の違法献金事件で公選法違反などに問われて辞職。前回、東京から戻り立候補したが“身代わり”との批判を受けて落選した。しかし、ライブハウスでの「語る会」などを通じて若者や無党派層の支持をつかみ、2度目の挑戦で当選を手にした。

 前回の落選翌日からあいさつ回りを始め、生活拠点も長崎市に移した。公約通りボランティアやNPO活動に取り組み、コミュニティFMも創設。長崎市区で最年少候補であることや、直接の政治経験がないことを逆に清新さとしてアピールした。公民権停止中の父とは一線を画したが、「朝だ、朝だよ」で始まる父愛用のBGM「朝だ元気で」を運動中に流し、父の支持者に配慮するしたたかな面もみせた。

 「県議会は民間のコスト意識がない。みんなで一緒に考え新しい目線で挑戦する」と抱負を語った。【横田信行】

 ◇現職2人、当選飾る−−西彼杵郡

 時津、長与両町を舞台にした三つどもえの激戦は、自民、民主の現職が自民新人を退けた。

 自民党県幹事長で5選を目指した三好徳明氏(67)は、地盤の時津町で安定した得票を確保。さらに血縁や高校同窓会を頼りに長与町への浸透も果たした。

 県内最重点区と位置づけた民主は、党県副代表の橋本希俊氏(67)の出身である三菱重工労組長船支部を中心に票を掘り起こし、自民の議席独占を阻止した。自民票が2人で割れたことも好影響を及ぼした。

 前回次点だった新人の辻田光昭氏(59)は地盤の長与町を軸足に選挙戦を展開したが、時津町へ浸透しきれなかった。

491片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:05:09
 ◇元職2人、返り咲く−−大村市

 事件で辞職した無所属の元職2人がそれぞれ持ち前の集票力を発揮して復活を決めた。

 パーティー券販売あっせん事件で辞職した野口健司氏(43)は、昨年9月の市長選で「市役所大改革」を訴え、1万5000票余りを獲得。「改革の炎は消さない」と出馬。市長選で新たに得た支持者の囲い込みにも成功した。

 談合事件で逮捕され辞職した小林克敏氏(62)は10年ぶりの復活。怪文書や「市民の良識を問う」と他陣営から批判を受けたが、昨年5月からミニ集会を精力的に続けるなど「先行逃げ切り態勢」を築き、ユーモアあふれる話術で有権者の心をつかんだ。

 ◇山田氏再選−−五島市

 無所属で民主推薦を受けた現職の山田博司氏(36)が、自民新人の浦藤彦氏(60)をかわし、再選を決めた。

 山田氏は昨年2月の県議補選で初当選以来、つじ立ちなど地道な活動を続け、女性票の取り込みにも成功した。衆院長崎3区の民主・山田正彦衆院議員の後援会もフル稼働。連合長崎の推薦も取り付け、支持を広げた。

 浦氏は、建設業界の動きが鈍るなど組織が空転。長崎3区の自民・谷川弥一衆院議員がてこ入れし、久間防衛相も来島して組織固めを図ったが及ばなかった。

 ◇加藤氏復活−−島原市

 4年前の自民党県連政治資金パーティー収入不正処理事件で失職した元議長の加藤寛治氏(60)が、復活を決めた。

 加藤氏は事件については「私の不徳」「一市民の目で地域を見ることができた」と述べるにとどまり、県総合農業試験場や和牛オリンピック誘致などの地域振興策を掲げる戦術を取った。同じく議長を務めた父清則氏の代から続く支持層や農家票、推薦を受けた公明票などを手堅くまとめた。定数が前回の1から2に増えたこともあって7選を決めた。

 ◇民主2人当選−−佐世保市

 現職6人、新人5人が8議席を争った佐世保市区で、民主党県連常任幹事の山田朋子氏(35)が初当選し、同区で24年ぶりに女性県議が誕生した。また前佐世保重工業(SSK)労組委員長の久野哲氏(59)も当選し、同党初の公認候補が2人そろって議席を獲得した。

 山田氏は、党前職の3月末での引退に伴い同月上旬に立候補を表明。「唯一の女性候補」を前面に掲げ、短期決戦に挑んだ。父の山田正彦衆院議員(比例九州)も佐世保入りし、知名度不足を補った。ミニ集会や街頭活動で、自身が子育て中の母親であることをアピール。子育て支援策充実などを訴え、幅広く浸透した。【山下誠吾】

 ◇投票率60.12%−−過去最低更新

 無投票となった松浦市区を除く16選挙区の平均投票率は60・12%で、過去最低だった前回03年の61・16%を1・04ポイント下回った。

 16選挙区中、前回も投票があった12選挙区で今回の区割りに換算し比べると、7選挙区で投票率が下がった。「平成の大合併」で誕生した新市町の多くで70%台と高かったが、有権者の多い長崎市区が53・46%で前回比4・99ポイント低下。佐世保市区も盛り上がりに欠け、3・19ポイント下がり55・90%だった。長崎、佐世保、島原、諌早、平戸の5市区では過去最低となった。

 一方、最高は前回無投票から一転、定数1に5人が立った南松浦郡区の82・98%。このほか激戦となった大村市区は3・91ポイント上がって61・76%。西彼杵郡区も1・92ポイント上がって58・01%だった。【横田信行】

毎日新聞 2007年4月9日

492片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:08:11
07統一選おおいた:知事選/県議選 知事選、広瀬さん再選果たす /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070409ddlk44010330000c.html

 ◇新県議44人もそろう

 統一地方選の前半戦、知事選と県議選が8日、投開票された。知事選では自民、公明両党の県レベルの推薦を受けた無所属現職の広瀬勝貞氏(64)が、共産新人で党県政策委員、三重野昇氏(68)を破り、再選を果たした。「私の慢心と不精と戦う」と言い切った広瀬氏だったが、陣営目標(65万票)には及ばなかった。有権者の信任は得たものの、一定の批判票も投じられた。投票率は過去最低の65・79%(前回69・03%)。県議選(定数44)では選挙戦の15選挙区で新議員が決まった。【藤原弘】

 ◇保革入り乱れ激戦、現職9人が落選−−県議選15選挙区で

 県議選(定数44)は16選挙区のうち、15選挙区が選挙戦となった。保守同士や保革入り乱れての激戦となり、現職が落選する選挙区も出た。

 自民は無投票当選した国東市・東国東郡区の公認1人を含め、公認・推薦34人のうち、24人が当選した。民主は公認・推薦6人が当選、公明は現有3議席を確保した。共産は大分市区で議席を奪還した。社民は近年例を見ない13人を公認・推薦(民主との両党推薦を含む)、うち10人(無投票当選の現職1人を含む)が当選した。【藤原弘】

 ◇堤さんが返り咲き−−大分市区

 大分市区(定数13)で共産元職の堤栄三さん(50)が前回失った議席を奪還した。堤さんは知事選と連動して広瀬県政批判を展開。「オール与党の県議会で県政をチェックできるのは共産党だけ」と主張し、党支持層に批判票を上積みした。【小畑英介】

 ◇国民新党は初議席ならず−−大分市区

 大分市区(定数13)で新人の木本順子さん(58)が落選し、国民新党初の議席獲得はならなかった。後藤博子参院議員が全面支援。亀井静香・党代表代行ら党幹部も来援したが、出馬表明が3月上旬と遅れ、知名度不足をはね返せなかった。【小畑英介】

 ◇共産現職、議席失う−−別府市区

 6人が出馬した別府市区(定数5)で、共産現職の加藤純子さん(50)が議席を守れなかった。共産党は唯一の現職県議を失った。自民が3議席奪還を果たすと、現職の誰かが落ちるサバイバル選挙。加藤さんは2期8年の実績と「唯一の庶民代表」を訴えたが、一歩及ばなかった。共産は別府市議選に3人の現職が出馬の予定だが、情勢は一段と厳しくなった。【渡部正隆】

493片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:08:32
 ◇自民系の戦い、佐々木さんが制す−−豊後高田市区

 自民系現職同士が生き残りをかけて戦った豊後高田市区(定数1)は、佐々木敏夫さん(64)が議席を死守した。5期20年の実績を前面に旧市周辺をくまなく歩き、建設業界など亡父(元市長)からの強固な地盤を固めた。3選を目指した堤俊之さん(53)は、旧市に早くから事務所を構え、「顔」を売り込んだが、厚い壁に阻まれ、追いつくことができなかった。【大漉実知朗】

 ◇社民・久原さん、議席を維持−−臼杵市区

 臼杵市区(定数2)は大分市区からくら替えした社民現職の久原和弘さん(60)が4選を果たし、社民の議席を維持した。地場産業育成などを掲げた久原さんは、出身地・旧野津町で広い支持を得た。旧市部地盤で労組出身の無所属新人との票の奪い合いを懸念した連合大分などの支援団体が危機感を持って知名度アップに奔走。支持をまとめきった。【小畑英介】

 ◇「革新の灯」復活−−日田市区で12年ぶり

 日田市区(定数3)は無所属の酒井喜親さん(59)=社民推薦=が自民独占区の一角を崩して初当選し「革新の灯」が12年ぶりに復活した。

 前回社民党公認で惜敗した酒井さんは今回、日田地区4者協(平和センター、連合など)の支援で生活者の視点から政策を訴えた。一方で選対組織を、保守層も多い後援会と党・労組の二つに分離。地をはうような4年間の地道な活動と自民3人のつぶし合いが後押しした。酒井さんは「日田に県政の光をもっと当てたい」と語った。【楢原義則】

 ◇古手川さん、最年長7選−−津久見市区

 津久見市区(定数1)は80歳と最年長のベテラン古手川茂樹さんが貫禄を見せて7選を果たした。市民は若返りよりも「実績」を選択した。

 古手川さんは今年に入り、身内からも引退を勧告されるなど多選・高齢批判の逆風にさらされた。しかし「合併問題などやり残した仕事を仕上げたい」と出馬。県議6期の実績を訴え、新人2人の挑戦を退けた。【下畑和幸】

 ◇大友さん、着実に3選−−中津市区

 中津市区(定数3)で唯一、旧郡部(旧下毛郡)出身の自民現職、大友一夫さん(60)が3選を果たした。合併で選挙区が広がった初の選挙。大友さんは地元の旧三光村を中心に旧下毛郡を固め、高校の同窓会や女性の会を通じて旧市にも浸透。「旧下毛との一体感」を訴え、着実に票を上積みした。大友さんは「これを機に地域のために仕事をしたい」と話した。【大漉実知朗】

494片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:09:21
’07統一選・くまもと:県議選 新県議の顔ぶれ決まる 民主、議席増やす /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070409ddlk43010371000c.html

 統一地方選第1ラウンドの県議選(定数49)が8日、投開票され無投票を含め新県議49人の顔ぶれが決まった。党勢拡大を目指し、9人の公認・推薦候補を擁立した民主がこれまで一つだった議席を増やした。自民は改選前同様、過半数の議席を確保した。当日有権者数は127万3148人、投票率は61・92%だった。統一選は今後、市長・市議選(15日告示)、町村長・町村議選(17日告示)の第2ラウンド(いずれも22日投開票)へと移る。【山田宏太郎】

 ◇自民は過半数確保

 区割りの見直しと財政節減のための定数削減でこれまでの23選挙区総定数55人は22選挙区49人に減少。無投票をのぞく16選挙区で75人が争った。内訳は現職38人、元職1人、新人36人。政党別の公認候補は、自民26人▽民主4人▽公明3人▽共産3人で、無所属が39人−−だった。

 民主はこれまで1人だった公認候補を4人に増やし党勢拡大を目指した。熊本市長選や宮崎県知事選で与党への逆風が吹く中、無党派層などの支持を取り込んでチャンスをものに。今夏の参院選に向けて、大きなはずみをつけた。

 一方、自民は選挙区割りの変更で現職対決が目立つなど選挙区事情が一変する中、強固な支持基盤に支えられて過半数を保持した。

 また、ベテラン議員が引退する中、20〜30代の候補が15人も占め、健闘ぶりを見せた。

 ◇投票率61・92%−−前回を下回る

 県議選の県平均投票率は61・92%で、最低だった前回03年の63・65%を下回った。前回54・11%と低調で推移している熊本市は52・29%だった。

 県議選の投票率は40〜50年代の80%台から低下傾向にあり、90年代に入り60%台となった。熊本市などの都市部での選挙離れも影響しているとみられる。

 今回は選挙区割りの見直しで宇城市では定数2に対し、現職4人と新人1人が立候補するなど激しい選挙戦が展開され、投票率の上昇も期待されていた。

 一方、不在者投票は前々回99年に比べ前回は投票個所の増加などで数ポイント増加。今回は投票日に冠婚葬祭などの用事があるという理由でも投票できる期日前投票が導入され、多くの有権者が投票日前に投票を済ませた。【山田宏太郎】

 ◇実績強調の溝口さん再選、川辺川ダム論議は低調−−人吉市区

 「地域再生に全力を尽くす」。再選を決めた溝口幸治氏は人吉市上青井町の青井阿蘇神社に集まった支持者に笑顔を見せながら力強く誓った。

 3月下旬まで他に出馬の動きがなく無投票とみられたが、元市議の寿福政明氏が告示前日に立候補を表明、一騎打ちとなった。しかし「準備はしていた」という溝口氏は、ミニ集会や街頭演説を重ね、支持を拡大した。

 「引き続き国、県、市町村のパイプ役を果たし、4年後の九州新幹線全線開業までに魅力ある人吉球磨にしたい」と強調。終盤は地元選出国会議員や自民県議が応援に駆け付け、4年間で培った人脈をアピールした。

 寿福氏は「川辺川ダム建設阻止」を掲げ、ダムの争点化を狙ったが、推進派の溝口氏は「争点にならない」と取り合わず論戦は低調のまま。出遅れも響き、支持を広げられなかった。

 15日に告示される人吉市長選には新人5人が立候補を表明している。寿福氏同様、ダム反対を前面に押し出す立候補予定者もいるが、選挙戦術にも微妙な影響を及ぼしそうだ。【阿部周一】

495片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:10:17
 ◇女性議員3人が当選

 これまで1人にとどまっていた女性県議が増えるかも焦点の一つだったが、今回は3人が当選を果たした。今回は前回03年の5人を上回る6人の女性候補が出馬。いずれも無所属で、現職1人が民主、社民の推薦を受け、新人の1人が自民の推薦を受け、注目を集めていた。

 複数の女性議員が誕生したのは97年12月の補選以来。九州の他県の改選前の状況と比べると、福岡の女性県議は現職86人に対して4人、鹿児島も54人に対して2人で、熊本は少ない方だった。【山田宏太郎】

 ◇山口さん初当選−−上天草市区

 無所属新人2人が激突した上天草市区は、若さをフルにアピールした山口裕氏が、市長から県議選出馬という異例の選択をした何川一幸氏を制し初当選した。

 世代交代を訴えた山口氏は、引退したベテラン現職の後押しで精力的に各地を遊説。「上天草の現状は厳しいが、最低限の生活を守る社会保障や道路など基盤整備を重点的にやる」などと訴え、知名度不足を跳ね返して市全域で支持を広げた。

 一方、何川氏は、04年に誕生した新市の初代市長として優勢に序盤戦を進めたが、財政改革途上にある市のかじ取り役の任期を約1年間残して去ったことへの批判もあり、伸び悩んだ。

 この結果は、22日投開票の市長選にも影響するとみられ、市民の選挙熱はさらなる盛り上がりを見せている。【門田陽介】

 ◇新人・内野さん当選−−玉名郡区

 合併の影響で定数が減り1議席を現職、新人が一騎打ちで争った玉名郡区は無所属新人の内野幸喜氏が自民現職の島田幸弘氏を破り、初当選を果たした。

 両氏は共に長洲町出身で同郷対決となった。玉名郡は岱明町など3町が玉名市と合併。共に、玉名市長となった元同郡選出県議、島津勇典氏の支持者の取り込みなどを図り、激しい選挙戦を展開した。

 内野氏は世代交代を訴えるなど若さを前面に出し活発に選挙活動を展開した。後援会青年部で支持してきた地元選出の林田彪衆院議員の支援者にも浸透して支持拡大を図った。

 島田氏は6期の実績を訴え、これまで築いた後援組織を足がかりに浸透を図った。内野氏の追い上げに危機感を強め、親族らもフル回転したが、支持が伸びなかった。【山田宏太郎】

 ◇自民現職2人当選、民主は議席取れず−−球磨郡区

 球磨郡区は4年前と同じ顔ぶれの三つどもえの争いの中、民主新人の丸山博氏が前回に続き涙をのんだ。川辺川ダム建設反対や独自の農業振興策をマニフェストとして示し「球磨郡を変えることが日本の政治を変える」と訴えたが、地域振興をアピールする松田三郎氏や、県議長としての実績を強調する松村昭氏の自民現職2人の壁を打ち破れなかった。【阿部周一】

 ◇現職・吉永さん3選−−水俣市区

 水俣市区(定数1)は、自民現職の吉永和世氏が、いずれも無所属新人の千々岩巧氏と吉田正和氏を振り切り、3選を果たした。

 吉永氏は、建設業団体やチッソ労組などの推薦を受け、組織選挙を展開した。争点の産廃最終処分場問題では3候補ともが反対の立場で、取り組み姿勢や方法論をめぐって「我こそが本物」と主張しあったが、吉永氏は「国などとのパイプを生かし、計画予定地内の国有地払い下げで阻止する」と現職の強みを強調。さらに、環境や自動車部品関連会社などの誘致による経済活性化を訴え、疲弊する地元商業者らの心をつかんだ。

 千々岩氏は、産廃反対への姿勢を実績で訴えたが、阻止への具体策や他の政策が浸透しなかった。吉田氏も及ばなかった。【平野美紀】

毎日新聞 2007年4月9日

496片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:11:03
’07統一選・みやざき:県議選 新県議、45議席決まる 投票率は過去最低 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070409ddlk45010271000c.html

 統一地方選前半戦の県議選は8日、無投票の4選挙区を除く12選挙区(23市町村)で投開票があり、深夜から9日未明にかけて新議員が次々と決まった。総定数45に72人が立候補し、無投票当選6人を除く66人が選挙戦で39議席を争った。官製談合事件で前知事逮捕や、東国原英夫知事誕生の「宮崎ショック」の余波の中、議会改革や地域再生を巡り、舌戦が展開された。当日有権者数は81万8370人(男37万8366人、女44万4人)、投票率は過去最低の55・38%で、前回(64・77%)を9・39ポイント下回った。【中尾祐児】

 立候補者の党派別は、自民32人、民主4人、公明3人、共産2人、社民5人、無所属26人。新旧別では、現職37人、元職3人、新人32人。このうち無投票当選は自民現職5人、無所属新人1人だった。

 1月の出直し選で初当選したタレント出身の東国原知事が、定数削減や政務調査費の使途公開など議会改革に言及。安藤忠恕前知事らが逮捕された官製談合事件を受け、監視役であるべき議会と行政の癒着体質も県民の批判を浴びた。こうした「議会のあり方」を問う声が高まる中行われ、全国からも注視された。

 また、県内の有効求人倍率(求職者1人に対する企業の求人数の割合=2月)は0・7倍で全国平均1・05倍を大きく下回り、景気回復は遅れている。選挙戦では、雇用確保や産業振興も争点となった。

 選挙区は、市町村合併に伴い7市郡区の定数が見直された。宮崎市区で2増。都城、日向市区で各1増。逆に宮崎、北諸県、東諸県、東臼杵の4郡区で各1減となった。

 宮崎市区(定数12)は20人が立候補した激戦区。知事支援を表明する「東国原チルドレン」ら無所属7人が乱立し、無党派層への食い込みを図った。都城市区(同6)は独占を狙う自民6人と社民、共産、無所属各1人の計9人がしのぎを削った。延岡市区(同5)も4党の公認計5人に、無所属4人が挑んだ。ベテラン現職2人が引退した東臼杵郡区(同2)や、12年ぶりの選挙戦になった北諸県郡区(同1)などでも激戦となった。

 ◇坂元さん「逆風」はね返す 6期目の当選果たす−−日南市・南那珂郡区

 6期目の当選を果たした現職議長の坂元裕一さん(58)=日南市・南那珂郡区=は、同市星倉の選挙事務所で喜びよりもホッとした表情を浮かべた。

 「逆風の中で、とても厳しい選挙戦だった」と坂元さん。人気者の東国原英夫知事就任の際、ソファに座ったままあいさつを受けたかのような映像がテレビで流れ、全国から抗議や非難のメールや電話が殺到した。まるで改革派の知事に対する「守旧派のドン」といった受け取られ方も。

 「私と知事とは信頼関係で結ばれている。決して失礼なことはしていない」と選挙戦では弁明に努めた。新人の時以来ほとんどしていなかったつじ立ちを日に何度もこなした。「これで、念願の議会改革に着手できる。私は自民党内でも改革派でしたから」。周囲の万歳で、ようやく笑顔がはじけた。【塩満温】

 ◇鳥飼さん、見事返り咲き 労組中心に支持広げる−−宮崎市区

 社民元職で党県連代表の鳥飼謙二さん(59)=宮崎市区=が返り咲きを決めると、同市吉村町の選挙事務所は集まった支持者の熱気であふれた。拍手で迎えられた鳥飼さんは「皆さんのお陰です」と笑みを浮かべた。

 県議5期目途中の05年、「危機的な日本の状況を宮崎から変えたい」と衆院選宮崎1区に出馬。だが、吹き荒れる「小泉劇場」の前に票は伸びず、惨敗した。

 今回、新知事への支持を早々と打ち出す新人や旧市内に勢力を伸ばす旧町出身の現職らが入り交じる最激戦区で、前回と同じ2議席を獲得したい党としても負けられない選挙だった。鳥飼さんは地元や労組を中心に票を積み上げ、一日10カ所の立ち会い演説を目標に「規制緩和で失われたルールを取り戻したい」と訴え、支持を広げた。【関谷俊介】

497片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:11:36
’07統一選かごしま:県議選 自民堅調、民主は復活 新県議、出そろう /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070409ddlk46010191000c.html

 ◇吉報待った各陣

 統一地方選前半戦の県議選は8日、投開票。選挙になった17選挙区で46人の当選が決まり、無投票当選と合わせて新県議54人が出そろった。自民は絶対安定多数を確保し、堅調。民主は元職が当選、1議席確保した。当日有権者数は119万4343人。投票率は57・18%だった。

 昨年末、郵政「造反」後の入党、復党により、自民が衆院5選挙区を独占するなど県内政界は「自民」一極集中がいっそう進んだ。7月の参院選の前哨戦とも位置づけられた県議選。「自民化」に野党側が一定の歯止めをかけられるかが、一つの焦点だったが、民主が県議会での議席を復活、一矢報いた形だ。

 無投票当選を除く17選挙区、46議席を巡り、74人が争った。内訳は、自民38人▽民主2人▽公明3人▽共産3人▽社民2人▽無所属26人。各党とも現有議席確保を軸にした戦いだった。

 「大合併」に伴い、選挙区が見直された。総定数は54を維持したが、区割り見直しで、選挙区は前回より1減の23選挙区に。現職が生き残りをかけて対決する形になった曽於市区(定数1)、奄美市区(同2)など、従来と異なる構図となった選挙区も多かった。

 鹿児島市・郡区は、定数が2増で19に。自民14人▽民主1人▽公明3人▽共産1人▽社民1人▽無所属4人−−の計24人で争う少数激戦だった。地元候補不在の喜入地区や、自民現職が勇退した谷山地区が各陣営の「草刈り場」状態になり、主に市南部で激戦が展開された。

 元職、青木寛さんが当選し、民主の議席を復活。県都では、自民優位こそ変わらないものの、主要5党の県議が8年ぶりに出そろった。

 ◇投票帰りは家族で花見も

 ○…約5700人の有権者がいる鹿児島市下荒田2の天保山中の投票所には、曇り空にもかかわらず朝から次々に有権者が投票に訪れた。近くを流れる甲突川沿いの桜も見ごろを迎え、投票の帰りに花見に出かける人も。近くの会社員の男性(37)は「これから子どもたちを連れて遊びに行ってきます。家族サービスも大切ですから」と足早に投票所をあとにした。

 ●…注目の選挙区…●

 ◇自民3議席独占、社民新人及ばず−−薩摩川内市区

 与野党対決型の薩摩川内市区(定数3)。自民が外薗勝蔵さん、鶴薗真佐彦さんの2現職と、新人の田中良二さんが当選、3議席を独占した。社民新人、遠嶋春日児さんは、原発増設反対を掲げたが、及ばなかった。

 合併で選挙区が保守が強いとされる郡部に拡大。また、自民3陣営が互いに競り合いながら、支持を掘り起こした結果とみられる。

 ◇自民2現職再選、栄さんは涙のむ−−奄美市区

 合併に伴う選挙区見直しで、3現職が2議席を争った奄美市区(定数2)。永井章義さん、与力雄さんの自民2現職がそれぞれ再選を決め、2議席を独占した。県議会会派で自由連合だった栄和弘さんは無所属で立候補したが、及ばなかった。

 昨年末、徳田毅衆院議員が自民に入党。自由連合など「徳田」票の行方が注目されたが、自民に流れたとみられる。

 ◇森さん8回目の当選、現職の一騎打ち制す−−曽於市区

 現職2人の一騎打ちとなった曽於市区(定数1)は、森義夫さんが8回目の当選を果たし、5期目を狙った徳留紀寿さんを抑えた。ともに自民党の公認でなく「推薦」とされ、初めて無所属で挑んだ。旧大隅町が地盤の森さんは、徳留さんの地元で有権者の4割強が集中する旧末吉町で激しい選挙戦を展開。畜産振興や道路整備を訴えて支持を広げた。

毎日新聞 2007年4月9日

498片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:28:33
県議選 選挙区雑観<1>
2007年4月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090108

▼宮崎市区

 「しがらみ脱却」を訴え、マニフェスト選挙を展開した新人の武井俊輔さん(32)=無所属=が初挑戦で議席を獲得した。

「知事が代わった。議会も変わらないと宮崎県は前に進まない」と訴え、風を起こした。

 宮崎交通勤務を経て、政治家を志し早稲田大学大学院に入学。在学していた東国原英夫知事と知り合った。知事の改革姿勢を支持。“東国原チルドレン”とやゆされることには「議会が知事と対等に競い合う是々非々の立場を貫く」と言い切る。

 「誰でも選挙に立候補できる社会をつくりたい」とスタッフはボランティアで組織。マニフェストを掲げて改革が進まない県議会を批判した。「組織や団体がなければ勝てないとされた県議選の歴史に大きな1ページを記すことができた」。選挙事務所に詰め掛けた支援者と涙を流し喜びを分かち合った。

 党公認の現職2人が当選した民主。5選目を決めた県連代表の井上紀代子さん(60)は「(延岡を含め)3議席を死守できた。議会改革の先頭に立っていきたい」と安堵(あんど)した。

 前回落選した前屋敷恵美さん(57)は返り咲き。共産の議席を取り戻し「必死に政策を訴えてきた。みなさんの思いが届き、当選できた」と決意を新たにしていた。

 自民は現職4人のうち2人が議席を逃した。6選を目指した由利英治さん(57)は、沈痛な面持ちで「出遅れ感は否めなかった。挫折をバネにこれからも地方議員の夢を追い掛けたい」と支持者に頭を下げた。

▼都城市区

 新人の山下博三さん(57)=自民=が現職の厚い壁を突き崩し、議席を奪取した。多くの支持者が詰め掛けた選挙事務所では当確の一報が入ると、大きな歓喜の声が響き渡り、山下さんは喜びをかみしめた。

 都城市議2期を経て、昨年2月の県議補選に出馬したものの、涙をのんだ。その直後から捲土(けんど)重来を期し、地元の中郷地区を中心に歩き回った。得意の農業分野の振興策に加え、福祉政策を公約の柱に据えて支持を拡大。手堅く票をまとめた。

 悲願の議席を射止めた山下さんは「農村社会を立て直し、守っていくためにはやはり自分しかいないという使命感で戦ってきた。その気持ちをいつまでも忘れずに議員の仕事を全うしたい」と笑顔で話し、支持者たちとがっちりと握手を交わした。

 昨年の県議補選で初当選した内村仁子さん(64)=自民=は女性票の取り込みを図ったが、予想外に浸透が図れず落選。「すべてわたしに力がなかったということ」と涙ながらに陳謝し、深々と頭を下げた。

499片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:29:43
県議選 選挙区雑観<2>
2007年4月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090109

▼延岡市区

 若さとしがらみのなさを前面に出して戦った新人の松田勝則さん(41)=無所属=が、初挑戦で議席をつかんだ。大勢の支援者であふれた選挙事務所は、吉報が届くと歓声と拍手が起こった。

 昨年8月、東京の大手情報ビジネス企業を退社し帰郷。高千穂鉄道の再開や雇用問題など「県北を何とかしたい」との思いが強まっての出馬だった。地元の伊形地区を中心につじ立ちやミニ集会を重ね、現職陣営から警戒されるほど活発な動きで無党派層をつかんだ。

 笑顔がはじける事務所で「県北の方々の声、女性の声を政治の場に伝えていきたい。早速、明日から地域巡りをやりたい」と誓った。

 民主現職山口哲雄さん(60)の後継として立候補した新人田口雄二さん(48)は「民主王国」の議席を守った。歓喜の輪が広がった選挙事務所で田口さんは「(民主の)議席を守ることができてホッとした。県北の皆さんの思いをつなげ、新しい議会をつくりたい」と顔をほころばせた。

 旧北川町の新人盛武義美さん(74)が落選し、三北地区からは県議が消えることになった。盛武さんは「合併した三北の不安を解消するため戦ったが、受け入れられなかった」と肩を落とした。

▼日南市・南那珂郡区

 「最後の県議選」と公言し、背水の陣で選挙戦に臨んだ県議会議長の坂元裕一さん(58)=自民。序盤は苦戦を強いられたものの、終盤以降現職の底力を発揮して6選を果たした。

 無風と思われていた日南市・南那珂郡区だが、新人で中山成彬衆院議員元秘書の沢山信二さん(42)=無所属=の立候補で情勢は一変。坂元さんは東国原知事就任の際の報道で、マイナスのイメージが浸透していたこともあり、かつてない厳しい選挙戦だった。

 しかし、そうした危機感が陣営を引き締め、農村部や一部団体で票がまとまった。坂元さんは選挙戦を振り返り、「“刺客”や“風評被害”との戦いだった。応援していただいた皆さんに心から感謝したい」と話した。当選で沸き返る選挙事務所には多くの支持者が集まり、手を取り合って喜びを爆発させていた。

 若さを前面に出し、若年層や女性への食い込みを狙った沢山さんは追い上げが及ばなかった。「準備不足で訴えが届かなかった。組織や政党の支援がない中、ここまでよくやれた」と述べた。

500片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:30:37
県議選 選挙区雑観<3>
2007年4月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090110

▼小林市区

 現職の水間篤典さん(62)=自民=が、新人の下津佐善治さん(52)=無所属=を抑えて3期目の当選を果たした。

 トップ当選した前回選挙とは一転、派閥が重なる下津佐さんと票を奪い合う苦しい戦い。票を切り崩されたものの、組織固めで対抗した。水間さんは「大変厳しい選挙だった。新知事のもと小林、県政の発展のために頑張りたい」と力強く語った。

 下津佐さんは議会改革などを掲げ1月末に立候補。しかし、最後まで出遅れを取り戻せなかった。「支持者の力を結集して、これまで頑張れた。自分の取り組みが甘かった」と肩を落とした。

▼西都市・西米良村区

 現職の押川修一郎さん(51)=自民=が2回連続トップ当選した。2度目の挑戦で初当選した前回は三つどもえの大接戦だったが、今回は知名度も加わり、終始安定した戦いぶりだった。

 支持者が待つ選挙事務所に笑顔で現れた押川さんは「皆さんの応援なくして当選はなかった。福祉の向上や災害に強い社会づくりなどに取り組みたい」と抱負を語った。


▼えびの市区

 現職の中野一則さん(58)=自民=が、新人の松坂昭二さん(60)=無所属=の追い上げをかわし、3選を決めた。

 自民党の公認や、農民連盟など各種団体の推薦を得た中野さんは農村部を中心に、満遍なく支持を取り付けた。松坂さんは宮崎道公市長後援会の支援を受け、無党派層への食い込みも狙ったが、一歩及ばなかった。

 中野さんは「厳しい戦いだった。農業振興、景気回復、福祉の向上など、県勢発展のため3期目らしい仕事をしたい」と強調した。

501片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:31:12
県議選 選挙区雑観<4>
2007年4月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090111

▼宮崎郡区

 前清武町議の新人2人の一騎打ちは、河野安幸さん(67)=無所属=が制した。市町村合併で同町のみの選挙区。40超の団体の推薦を受けて組織型選挙を展開し、保守系町議の支援を得て支持を広げていった。

 詰め掛けた支持者を前に河野さんは「多くの人に支援をもらい感謝している。町民の声と心を県政につないでいきたい」と力強く語った。

▼北諸県郡区

 合併で選挙区が三股町だけとなった戦いは、現職の蓬原正三さん(58)=自民=が新人の桑畑浩三さん(65)=無所属=を破り、4選を果たした。

 北諸県郡区は無投票が2期続いており、蓬原さんにとっては12年ぶりの選挙戦。組織を引き締めつつ、これまでの実績を訴え支持を拡大。「選挙をしてない分、不安があった。議会改革もしっかり取り組みたい」と決意を語った。

 桑畑さんは議会改革の必要性を前面に出して立候補したものの、出遅れが最後まで響いた。

▼東諸県郡区

 共に国富町を地盤とする有力保守系候補の一騎打ちとなったが、現職の中野廣明さん(64)=自民=が現職の強みを発揮し、再選を果たした。

 一時は無投票もささやかれる無風状態から一転、告示直前になって新人候補が立候補した。農村部を中心に支持を広げられるなど、終盤になって激しく追い上げられたものの、豊富な行政経験を訴えてかわした。

 中野さんは「今後4年間は県政と東諸地域のため『物言う県議』としてしっかり議論したい」と力強く語った。

502片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:31:46
県議選 選挙区雑観<5>
2007年4月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090112

▼児湯郡区

 新人の図師博規さん(37)=無所属=が保守系候補が乱立する激戦を制し、トップ当選を果たした。

 地元木城町の票だけでは当選ラインに届かないと、早い時期から選挙区全域への浸透を狙って活動を展開。「小さな町からの大きな挑戦だった」と涙をにじませながら勝利をかみしめた。

 政務調査費問題など現職への有権者の不満が噴出。改革を望む支持者からの大きな期待を背に「プレッシャーを励みに仕事で恩返ししたい」と奮闘を誓った。

 新人の松村悟郎さん(53)=自民=は、高鍋町から16年ぶりの県議誕生。「町民の期待が大きかった。郡内の皆さんのためにも産業による地域活性化に努めたい」と力を込めた。

 県議会最大会派の自民党会長を務める永友一美さん(69)が落選する波乱も起きた。多選批判や組織の若返りによる出遅れが影響。立場上、東国原知事の「抵抗勢力」として一部マスコミに取り上げられるなど、改革ムードのあおりも受けた。

▼東臼杵郡区

 前諸塚村議会議長の黒木正一さん(56)=無所属=が初当選。選挙事務所で支持者とともに喜びを爆発させた。昨年夏に立候補を決意。入郷地区を回り、少子高齢化や山の荒廃など山村の危機を肌で感じた。「中山間地の状況を見ると格差社会の象徴。古里の再生に皆さんと取り組んでいきたい」と口元を引き締めた。

 米良政美さん(64)=自民=は6選を決め「厳しい選挙戦だった。皆さんと一丸となってあるべき(県政の)姿に向けて努力していきたい」と決意を示した。

503片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:32:27
自民、改選前議席割る 県議選 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704090101

 東国原英夫知事とともに県政改革の両輪として注目される県議選(定数45)は8日、無投票の4選挙区を除く12選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、39議席が確定した。無投票当選の6人を合わせた内訳は現職32人(立候補者37人)、元職3人(同3人)、新人10人(同32人)。

 現職で敗れたのは5人。いずれも自民で、無所属の新人や元職に議席を奪われた。党派別当選者は自民26人、民主3人、公明3人、共産1人、社民5人、無所属7人。自民は党籍のある無所属当選者全員が会派入りしても、改選前の32議席には1議席届かない。民主と公明は現勢力を維持。共産は1議席を奪還し、社民も議席を上積みした。新県議会が議会改革をどう進めるのか、知事が掲げる政策にどう臨むのかに関心が集まる。

 自民は激戦だった宮崎市区などで現職5人、新人1人が敗れ、勢力がやや後退。民主は勇退議員の議席を新人が穴埋めした。公明は固い組織票を後ろ盾に現職3人が議席を堅持。共産は元職1人が返り咲きを果たした。社民は元職が復活し、現職4人も当選した。

 選挙区別で、宮崎市区(定数12)は組織や政党の支持を受けない無所属新人1人が現職の牙城を崩した。公明は現職が盤石。社民も現職、元職全員が、民主も現職2人が議席を確保した。共産元職は雪辱を果たした。自民はベテランを含む現職2人が議席を逃した。

 都城市区(同6)で自民は現職のうち1人が落選。代わりに自民新人が食い込んだ。社民現職も議席を確保。延岡市区(同5)は若手の無所属新人1人が滑り込んだ。公明、社民の現職は議席を保持。民主は勇退議員の後継新人が議席を確保したが、自民現職のうち1人が敗れた。

 児湯郡区(同3)は木城町の無所属新人が圧勝したほか、高鍋町の自民新人が当選。自民現職は1人が議席を死守したが県議会自民党の会長がはじき出された。日南市・南那珂郡区(同3)は自民、社民の現職が新人の追い上げをかわした。小林市区(同2)は自民現職2人が保守系無所属新人を阻止。東臼杵郡区(同2)は自民現職が議席を守り、保守系の無所属新人も勝ち上がった。西都市・西米良村区(同2)は自民現職2人が安定した戦いをみせた。

 一騎打ちとなったえびの市区(同1)は自民現職が競り勝った。北諸県郡区(同1)も自民現職が圧倒的な強さで議席を保持。東諸県郡区(同1)でも自民現職が無所属新人を破った。宮崎郡区(同1)は清武町議会議長経験のある保守系無所属新人が制した。

 12選挙区の当日有権者数は81万8370人(女性44万4人、男性37万8366人)。投票率は55・38%で前回を9・39ポイント下回った。

504片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:34:08
首相、水俣慰霊式を欠席 調整つかず 熊本日日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070409200028&cid=main

 安倍晋三首相が五月一日に水俣市で開かれる水俣病犠牲者慰霊式を欠席することが九日、明らかになった。外遊日程などが詰まっているためで、田村義雄環境事務次官が同日の定例会見で述べた。首相の出席は、宮本勝彬水俣市長が四日上京し、環境省を通じて要望していた。

 田村次官は「水俣病の問題の重要性は十分認識しているが、日程を踏まえると出席は難しい」との首相官邸のコメントを発表。宮本市長が併せて出席を求めていた若林正俊環境相については、出席の方向で調整を進めていると述べた。

 宮本市長は首相の欠席に対し、「市民も期待しており大変残念。首相に来ていただくと患者の心のケアになる」と語り、慰霊式にこだわらず水俣市来訪を要請していく考えを示した。

 慰霊式は水俣病公式確認の五月一日に開かれる。首相への要請は公式確認五十年の昨年に続き二度目。昨年は当時の小池百合子環境相が出席した。(清田秀孝)

505片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:35:10
新県議、ほぼ半数40代以下 得票率は民主伸長 熊本日日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070409200027&cid=main

 県選管が九日まとめた県議選の党派別得票数などによると、全四十九議席の過半数を確保したものの公認七人が落選した自民党と、唯一の議席を失った共産党が、前回選挙に続いて得票率を下げた。一方、民主党は初めて5%台に乗せて伸長した。

 議員を年代別でみると、四十代以下がほぼ半数を占め「世代交代」が進んだ。今回の県議選は「平成の大合併」に伴い区割りが変更され二十三選挙区が二十二選挙区に減った。また財政難を反映し定数も五五が四九に減った。

 選挙は十六選挙区で実施され、残る六選挙区は定数いっぱいの立候補者数にとどまり無投票だった。投票率は十六選挙区平均で61・92%。過去最低を更新した。

 各党別の得票率は、自民党が前回比3・18ポイント減の40・33%。共産党は0・36ポイント減の2・01%。公明党は0・13ポイント減の5・44%。半面、民主党は3・17ポイント増の5・10%だった。トップは無所属の47・12%。前回を2・11ポイント上回った。

 ただ自民党は八日深夜、無所属当選者四人を追加公認した。この四人の得票を合わせると自民党の得票率は46・74%に上り、第一党になる。

 一方、七月の参院選を政権交代の第一歩と位置付ける民主党も、公認候補を擁立し三選挙区の得票率は軒並み10%超。念願の二議席を獲得した熊本市区は11・07%、前回より6・0ポイント伸ばした。

 “自民独占区”の球磨郡区(定数二)でも落選したものの、得票率は18・74%に達した。党県連は「格差社会の是正策などを盛り込んだローカルマニフェスト(公約集)を配布するなど、新しい訴え方が有権者に受け入れられた」とみている。

 世代交代では、六十代と三十代の“一騎打ち”となった玉名郡、下益城郡、人吉市、上天草市の各選挙区で三十代が当選、世代交代が浮き彫りになった。

 新県議の平均年齢は五一・二九歳。四年前より一・六七歳若返った。年代別は▽二十代一人(前回零人)▽三十代八人(八人)▽四十代十五人(十人)▽五十代十三人(二十三人)▽六十代九人(十人)▽七十代三人(四人)。(小多崇)

506片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:36:34
県議選 自民、過半数を堅持 民主が健闘、共産議席失う 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/kiji/index.cfm?id=20070409000006

  統一地方選前半戦の県議選は八日投票、即日開票の結果、九日午前一時までに、全四十九議席(前回比六減)が確定した。党派別では自民党が二十五議席を獲得し、単独過半数を堅持。民主党は健闘、二議席に増やした。公明党は三、新社会党は一の改選前議席を維持、共産党は議席を失った。無所属候補は十八人が当選。女性議員は過去最多の三人となった。

 自民党は推薦の四人に加え、無所属当選者を追加公認し、三十議席以上を確保する見通し。

 無投票の六選挙区を除く十六選挙区の当日有権者数は百二十七万三千百四十八人。投票率は十六選挙区平均で61・92%と、過去最低の前回(63・65%)を下回った。

 当選者の党派別内訳は、無投票の六選挙区を含め、▽自民二十五(いずれも現職)▽民主二(現職一、新人一)▽公明三(いずれも現職)▽新社会一(現職)▽無所属十八人(現職六、新人十二)。

 十六選挙区のうち、市町村合併で旧選挙区の本渡市、牛深市、天草郡下島、同上島の一部が合わさり、保守同士が激しくぶつかった天草市・郡区は、勇退した夫の後援会を引き継いだ無所属新人の女性と自民現職二人が当選、上島を地盤とする自民現職と新人を突き放した。現職四人と新人一人が二議席を争った宇城市区は、旧小川町の自民現職と、旧松橋町の無所属現職が競り勝った。

 三つどもえとなった玉名市区は自民現職と無所属新人の女性が当選。一騎打ちとなった玉名郡区は若手の無所属新人がベテランの自民現職に大勝。山鹿市区も、若手の無所属新人二人が自民現職らを抑えた。

 五人が出馬した菊池郡区は、大津町を地盤とする無所属新人二人が菊陽町の自民現職らをかわした。阿蘇市区は自民現職が、阿蘇郡区は無所属現職が無所属新人の挑戦をはねつけた。

 上益城郡区は、ベテランの自民現職が強さを発揮し、残り一議席は無所属新人が自民現職に競り勝った。新人同士が争った下益城郡区は若手新人が女性に勝利。八代市・郡区は現職三人と、旧郡区選出の父親の地盤を引き継いだ新人が元職や新人を下した。川辺川ダムも絡んだ人吉市区は自民現職が新人に、球磨郡区も自民現職二人が民主新人に圧勝した。水俣市区は自民現職が新人二人を退けた。新人同士が激突した上天草市区は若手新人が前市長を破った。

 十六議席を二十二人が争った熊本市は、現職十四人(自民七、民主一、公明三、無所属三)が当選。新人は、民主の公認と無所属の二人が当選したものの、他の候補は現職の壁に阻まれた。(毛利聖一)

507片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:38:50
県内各党の談話 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/kiji/index.cfm?id=20070409000002
 
●参院選へ態勢検証 古閑三博・自民党県連会長

 市町村合併に伴う選挙区の再編や定数減で、非常に難しく、複雑な選挙だった。有権者が若い世代に期待したことが現職の落選という結果につながったのではないか。参院選に向けて、選挙態勢に反省すべき点がなかったか、もう一度検証したい。

●2議席大きな勝利 鎌田聡・民主党県連代表

 推薦を含めた全員の当選は果たせなかったが、民主党公認候補が二議席を確保できたのは大きな勝利だ。自民党の古い体質への批判票を取り込むことができた。夏の参院選に向け、熊本市以外の地域での支持拡大を課題とし、今後の戦略を練りたい。

●党の存在感示せた 江田康幸・公明党県本部代表

 県議と国会議員が連携して、少子化対策、介護問題などに取り組んできた実績が評価されたのではないか。公認三人がいずれも得票を伸ばしており、支持を拡大できた手ごたえがある。統一選地方選後半の市議選や参院選に向け、党の存在感を示せた。

●議席失い大変残念 久保山啓介・共産党県委員会委員長

 かけがえのない一議席を失い、言葉にならないくらいの衝撃を受けている。社会格差が広がる中で、「暮らしと福祉を守る」という党の政策への評価と期待を感じていただけに大変残念。敗因を分析し、統一選後半戦では必ず勝利したい。

●現状維持はできた 森川生朗・社民党県連合代表

 推薦候補三人全員の当選がかなわなかったのは残念だが、現状維持はできた。安全で安心して暮らせる社会づくりを目指す党の考えが一定の支持を得た結果だと思う。今後も格差や改憲の動きなど現政権の誤りを訴え、参院選での勢力拡大につなげたい。

508片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 00:52:31
若手台頭、現職8人が涙 県議選  佐賀
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&blockId=409876&newsMode=article

 県議選は知事選に続いて開票され、9日午前0時半までに新勢力が確定した。無投票当選を含む41人の党派の内訳は自民27、民主2、公明1、共産1、社民2、無所属8。自民は前回改選時の30から3議席減。民主は前回から1つ増やし、公明は1議席を守った。共産は4年ぶりに議席を奪回、社民は議席を1つ増やした。新人は12人が当選するなど若手が台頭し、現職8人が涙をのんだ。


 「平成の大合併」後、初の県議選。有権者の関心は高いとみられたが、投票率は66・55%で前回を3・82ポイント下回り、戦後最低となった。


 佐賀市は共産の武藤明美氏(59)が、トップで返り咲きを果たす一方、自民現職の池田義正氏(61)らが落選した。社民は徳光清孝氏(49)が2度目の挑戦で当選、8年ぶりに県都で議席を取り戻した。


 唐津市・東松浦郡は田崎信幸氏(52)と大場芳博氏(57)、鳥栖市は向門慶人氏(36)、伊万里市は岡口重文氏(51)の新人が初陣を飾った。鹿島市・藤津郡は自民新人の坂口祐樹氏(36)が当選。16年ぶりに太良町から県議が誕生した。


 神埼市郡は民主新人の内川修治氏(54)、佐賀郡は自民新人の古賀善行氏(61)、三養基郡は無所属新人の宮原真一氏(37)が県議の仲間入り。西松浦郡は無所属新人の原田寿雄氏(50)が前回の雪辱を果たし、定数が1減の杵島郡は現職2人が議席を守った。

509片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 01:33:31
福岡市議選 自民系会派過半数割れ 民主系倍増9人全員当選
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070409/20070409_001.shtml

 8日の福岡市議選(定数63)が投開票された結果、昨年11月の市長選で吉田宏市長を支援した「少数与党」の民主党は推薦を含め候補者9人全員が当選し、改選前の4議席から2倍以上に躍進した。一方、最大会派の自民党とみらい福岡の自民系2会派は過半数割れし、議会勢力図は大きく塗り替えられる。投票率は前回比2.21ポイントアップの49.94%。

 自民は城南区と南区の現職が落選し、西区の新人も届かなかった。最大会派の座は守ったが、改選前の22議席から3減した。みらい福岡は無所属で出馬した5人を含む公認13人のうち当選3回の西区の現職ら5人が苦杯をなめ、第3会派(10議席)から第4会派(無所属2議席含む8議席)に転落。自民とみらいは計32議席から27議席に後退した。

 自民系2会派は、吉田市長が公約に掲げた「留守家庭子ども会(学童保育)無料化」の条例改正案に反対。3月議会で否決に追い込み、対決色を打ち出した。吉田市長は条例改正案の再提出を目指しており、2会派の過半数割れは改正案の成否にも影響を与えそうだ。

 第2会派の公明は12候補全員が当選を果たし、改選前の議席数を維持。市長選では自民系会派とともに対立候補を支援したが、留守家庭子ども会無料化には賛成し、一線を画していた。

 これに対し、議席倍増の民主は、東、中央、南、西の4区でトップ当選し、第5会派(4議席)から第3会派へと浮上。共産は6議席を維持した。社民は、西区で推薦した新人女性ら2人が当選したが、4議席から2議席に半減した。ふくおかネットワークは3候補が全員当選し、目標の1増を達成した。

 平成会は候補2人のうち、市長選に出馬して落選した元職がトップで返り咲き。7区に1人ずつ擁立したみどり福岡は現職の1議席も失った。

 また、女性候補は12人が立候補し、過去最多の9人が当選。新人の当選者も1979年の20人に次ぐ16人に上った。20代、30代の当選者は計8人だった。

=2007/04/09付 西日本新聞朝刊=

2007年04月09日05時27分

510片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 01:34:04
民主7増 第2党に 県議選 自民 過半数割れ 共産3減、1議席に
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/fukuoka/20070409/20070409_003.shtml

 8日投開票された県議選(定数88)は、無投票で当選が決まった18選挙区20人を除く29選挙区で新顔が決まった。前回、単独過半数を獲得した自民は5議席減の40議席。自民が単独過半数を割り込む一方で、民主は7議席伸ばして12議席になり、公明を1議席上回り第2党に躍進した。共産は4議席から1議席に大幅に減らし、過去20年で最少となった。社民も1議席に後退した。投票率は49.91%で、前回比0.66ポイント増にとどまった。

 自民現職が落選したのは、福岡市早良区、春日市・筑紫郡、北九州市門司区、直方市、鞍手郡の5選挙区の5人。そのうち、福岡市早良区、春日市・筑紫郡で民主新人が代わって当選を果たした。

 福岡市早良区は元自民県議だった無所属候補と票を奪い合い、自民現職が議席を失う中、民主新人は無党派層を意識した選挙戦で当選した。春日市・筑紫郡でも、福岡、北九州市長選などで吹いた民主への「追い風」が影響したとみられている。

 一方で、共産は大きく後退した。共産の「拠点」だった北九州市で3議席を失った。中でも32年間、議席を守り続けてきた若松区では、同市長の衆院議員時代に秘書を務めた無所属新人に敗れた。政令市移行後、初めての議席獲得を目指した福岡市では重点地区の東区でも思うように得票が伸びなかった。

 社民も2議席減らす結果となった。

 新人の当選者は前回より1人少ない18人。現職の当選者は68人、元職は2人、女性は前回より1人少ない3人にとどまった。

=2007/04/09付 西日本新聞朝刊=

511片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 01:38:12
自民過半数割れ 19議席 県議選 民主、8人全員当選 女性議員 史上最多の4人 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/nagasaki/20070409/20070409_002.shtml

 統一地方選前半戦の県議選は8日投開票され、17選挙区(総定数46)のうち無投票の松浦市区(定数1)を除く16選挙区で45人の新議員が決まった。市町村合併に伴い定数が5減となって初の選挙。自民は無投票当選の1人を含めて19人にとどまり、改選前の27議席を大きく減らし、過半数を割り込んだ。民主は公認8人全員が当選し躍進。公明、共産、社民はそれぞれ改選前議席を維持した。女性候補は4人全員が当選し、県議会史上最多の女性議員が誕生した。

 今回県議選は現職36人、元職3人、新人34人の73人が立候補。松浦市区では自民現職が無投票当選を決め、残る45議席は現職28人、元職3人、新人14人が当選した。

 全選挙区で29人を公認した自民は長崎、諫早、雲仙の各市区で順当に議席を確保。しかし現職同士の一騎打ちとなった1人区の西海市区や無所属現職に対抗し新人を擁立した五島、壱岐両市区などで相次ぎ敗れた。

 違法献金事件の余波で3議席を減らした前回(2003年)以上の減員となり、推薦候補4人のうち当選した2人を含め無所属議員を取り込んでも過半数に達するか微妙な状況となった。

 一方、民主は前回より3人増の8人を公認候補として擁立。佐世保市区で初の議席を2つ確保するなど各選挙区で躍進。当選者は改選前の7議席を上回り、過去最多となった。推薦候補も2人が当選し、今後、議会内での発言力が強まりそうだ。

 公明、社民は改選前と同じ3議席と2議席をそれぞれ維持。共産は3人を公認し2議席以上の獲得を目指したが1議席にとどまった。

=2007/04/09付 西日本新聞朝刊=

512片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 01:38:54
自民「支配」揺らぐ 投票率は過去最低 初めて女性複数当選 県議選 西日本熊本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/kumamoto/20070409/20070409_001.shtml

 統一地方選前半戦の県議選(総定数49)は8日投開票され、無投票当選の6選挙区・7人に加え、16選挙区・42人が決まった。自民は公認の現職32人のうち7人が落選。自民会派入りが確実な無所属新人の推薦候補の当選4人を合わせても29議席にとどまり、議会運営の主導権を握る「安定多数」(31議席)を下回った。民主は初めて2議席を獲得し、共産は議席を失った。女性候補が初めて複数当選した。投票率は61.92%で前回(63.65%)を1.7ポイント下回り、過去最低だった。

 党派別当選者数(無投票当選含む)の内訳は、自民25人、民主2人、公明3人、諸派1人、無所属18人。

 自民は改選前、全議席の7割に当たる39議席を有していた。今後は保守系の無所属新人を会派に取り込むことで、県議会・常任委員会の委員長、副委員長を独占する「安定多数」の回復を目指すとみられるが、自民の「1党支配」が揺らいだ今回の結果は、夏の参院選や来年春の知事選にも影響しそうだ。

 今回は市町村合併に合わせて選挙区割りが変わり、総定数も6減。選挙戦では4年後に迫った九州新幹線全線開通をにらんだ基盤整備や地域間格差是正、ベテランの現職に20代、30代の若手新人が挑む「世代交代」などが争点となった。

 無党派層の動向が注視された熊本市区(同16)では、前回次点の民主新人が初当選。八代市郡区(同4)では民主推薦の無所属現職が3選を果たし、自民の公認、推薦候補4人による独占を阻止した。

 2議席を現職4人、新人1人で争った宇城市区では激戦の末、自民現職2人が落選。玉名郡区(同1)でも7期を目指した自民現職が敗れたほか、山鹿市区(同2)、上益城郡(同2)でも自民現職が落選した。川辺川ダム建設の是非が争点となった人吉市区(同1)と球磨郡区(同2)はいずれも自民現職が当選し、ダム反対を掲げた新人2人は届かなかった。

 女性は今回、過去最多の6人が立候補し、熊本市区と天草市郡区(同3)、玉名市区(同2)の計3人が当選した。

 16選挙区の当日有権者数は127万3148人。

=2007/04/09付 西日本新聞朝刊=

513片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 07:56:18
「最低目標」自民は24議席 県議選 大分日日
http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1176044400=11760814705860=1

 県議選(定数四十四)は市町村合併に伴い選挙区数が前回から七減の十六となった。無投票の国東市・東国東郡(定数二)を除く十五選挙区で選挙戦となり、残り四十二議席を争った。開票の結果、現職三十一人、元職二人、新人九人が当選した。
 党派別に見ると、無投票当選者二人を含め自民党は公認二十二人のうち十八人、推薦十二人のうち六人(公明推薦一人を含む)がそれぞれ当選。うち新人は三人だった。改選前議席(二十九)は下回ったが、最低目標としていた二十四議席は確保。
 民主党は公認三人、単独推薦二人(現職四人、新人一人)のうち公認現職三人の当選にとどまった。社民党との重複推薦者は五人(現職三人、新人二人)のうち三人が当選し、公認・推薦候補の当選者合計は六人となった。
 公明党は大分市の現職一人、新人一人に加え、別府市でも現職一人が当選。計三人で、議会内交渉団体の権利を維持した。
 共産党は大分、別府両市に絞っての戦い。大分市の元職は四年ぶりの返り咲きを果たしたが、別府市の現職は二期守った議席を落とし、議席数は現有確保にとどまった。
 社民党は公認五人、単独推薦三人のうち七人が当選。新人三人は全員当選した。民主党との重複推薦者三人を合わせ、公認・推薦候補の当選者合計は十人。
 ただ、連合大分が推薦議員による統一会派づくりのため民主、社民両党への働き掛けを強めており、両党系の現在の会派構成(県政クラブ、社会県民クラブ、新政みらい)がどうなるかは流動的だ。
 国民新党は大分市で新人を擁立したが、議席獲得はならなかった。政党推薦を受けない無所属では三人が当選した。

514片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 07:58:01
民主「目標に届かず」 県議選 大分日日
http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1176044400=11760821348821=1

 十五選挙区で激戦が繰り広げられた県議選。県内各政党の関係者は緊張した面持ちで開票の行方を見守った。公認・推薦候補の当選に笑顔で握手を交わす幹部ら。最後まで接戦が続いた選挙区では、テレビの速報が伝える得票の推移を真剣な表情で見つめた。

 ▽自民党 県連には早い時間から次々に当確の報が入り、別府や中津の全員当選や、苦戦が伝えられた一人区の死守が決まると、「よし」と上々のムード。その後、議席を独占していた日田、佐伯で一角を崩され、大分でも議席を落とすなど伸び悩んだが、公認・推薦三十四人のうち二十四人が当選。目標通りの議席を確保し、衛藤征士郎会長や日野立明会長代行らはホッとした表情を見せた。衛藤会長は「定数減という厳しい状況をよく克服できた」。

 ▽民主党 大分市中春日町の県連本部では、午後九時ごろから公認・推薦した十人の得票の行方を注視した。公認の三人は全員が勝利したものの、激戦の豊後大野市と佐伯市で敗北するなど六議席の確保にとどまった。吉良州司代表は「全員当選という目標に届かず残念な結果」と苦い表情。「選挙戦で掲げたローカルマニフェスト・大分コントラクトに沿って、党を挙げて大分県の進むべき道を示す」と、今後の議会活動を通じ、県民の支持を得ていく決意を示した。

 ▽公明党 大分市舞鶴町の公明党県本部では、若杉広則事務長らが、大分、別府両市の公認候補の開票状況に気をもんだ。他党の候補の当確が次々と報じられる中、事務所員の一人は足早に事務所を後にし、現職候補の得票状況を確認するため開票所へ向かった。大分市の新人候補の健闘もあり、現有の三議席は確保。若杉事務長は「楽勝だとは考えていなかったが、投票率が思いのほか低かったことが響いた。夏の参院選での飛躍に向けて、態勢を整えたい」と気を引き締めていた。

「党の訴えに一定の理解」
 ▽共産党 大分市中津留の共産党県委員会では、午後十時四十分ごろ、「別府市で現職落選」の知らせが入った。役員らは「残念」と悔しがり、大分市の元職に期待して吉報を待った。午後十一時五十分ごろ、「元職当確」の報が入り、役員らは「やったー」と喜びを爆発させた。林田澄孝党県委員長は「党の訴えに一定の理解が得られたと思う。二人の明暗は分かれたが、何とか議席を維持することができた」とホッとした表情を浮かべた。

 ▽社民党 大分市中央町の県連合事務所では、重野安正代表や村山富市元首相らがテレビやインターネットを見ながら開票の推移を見守った。午後九時半に早々と臼杵市で現職当選の知らせに「よっしゃ」と笑顔。午後十一時すぎに相次いで当選の知らせが飛び込み、公認・推薦合わせて十議席を確保した。前回より一議席増やしたが、重野代表は「公認した五候補のうち、中津市で議席を確保できなかったのが痛い」と、厳しい表情だった。

515片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 07:59:50
自民過半数割れ、女性史上最多の4人当選 県議選 長崎
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070409/01.shtml

 本県統一地方選の前半戦となる県議選は八日、無投票の松浦市区(定数一)を除く十六選挙区で投票が行われ、即日開票された。九日未明までに全当選者が確定し、無投票区の自民現職一人を合わせ計四十六人の新県議が誕生した。談合や政治資金など「政治とカネ」をめぐる事件で政界を去った元職三人はいずれも議席を取り戻し、女性候補は四人全員が激戦を勝ち抜き県政史上最多となった。自民は公認二十九人のうち十九人の当選にとどまり、推薦を含めても県議会の過半数獲得は厳しい情勢。非自民は民主八人、公明三人、社民二人の公認候補全員が、共産は三人のうち一人が当選した。無所属は十三人が議席を獲得した。

 「平成の大合併」後、初めての改選となった今回は、選挙区割りの変更や定数が五一から四六に減ったことなどから、各選挙区とも票の行方が読みづらい激戦になった。しかし、投票率(県平均)は60・12%で過去最低だった前回61・16%をさらに1・04ポイント下回った。当日有権者数は百十六万三千百二十五人(男五十三万四千八十、女六十二万九千四十五)=無投票区を除く=。

 最激戦区とされた大村市区は、元職の小林克敏氏と野口健司氏がいずれも復活、自民現の吉川豊氏が四選を達成した。民主、社民推薦の現職、高見健氏は十三票差で涙をのんだ。島原市区は、元職の加藤寛治氏が地力を見せつけ、無所属現の楠大典氏は労組票を手堅くまとめ勝利。事実上の与野党一騎打ちとなった五島市区は民主推薦の現職、山田博司氏が自民新の浦藤彦氏に競り勝った。

 長崎市区は共産新の堀江ひとみ氏がトップ当選。組織票を持つ公明、民主が上位に食い込み、自民は新人を含め四議席を確保した。二回目の挑戦となった無所属新の浅田眞澄美氏は初当選。新幹線反対を訴えた合併前の旧諫早市議ら新人二人は届かなかった。

 佐世保市区は自民、公明、社民の現職計五人が当選。自民現の宮内雪夫氏は当選十回の現役最多記録を更新。民主新の山田朋子氏は初当選で、同区では二十四年ぶりに女性議員が誕生した。同じく民主新の久野哲氏も勝ち、佐世保重工(SSK)労組出身者として四年ぶりの議席確保。自民現の外間雅広氏はあと一歩及ばなかった。

 西彼杵郡区は、次期議長就任が最有力な自民現の三好徳明氏が五選、民主現の橋本希俊氏が四選を飾った。定数一に計五人が乱立した南松浦郡区は現職の馬込彰氏が激戦を制した。

516片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 08:05:16
自民38議席獲得 鹿県議選54人決まる
投票率最低57.18%
(04/09 07:54) 鹿児島南日本
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=3808

 第16回統一地方選の前半戦、鹿児島県議会議員選挙は8日投票があり、即日開票された。無投票だった6選挙区8人を含め、9日午前零時50分までに全54議席が決まった。「平成の大合併」に伴う選挙区再編の影響も注目される中、新人10人が当選するなど新旧交代が進んだ。最大会派の自民は現職5人を含む公認7人が落選したものの、38議席を獲得。民主は4年ぶりに議席を奪還し、参院選への道筋をつけた。社民は議席維持を掲げた薩摩川内市区の新人が議席を逃した。前回の県議選買収事件で無罪判決が確定した志布志市・曽於郡区の中山信一氏は返り咲きを果たした。候補乱立など激戦区が目立った半面、有権者の関心は高まらず、投票率は過去最低だった前回をさらに3.46ポイント下回る57.18%だった。
 19議席を24人が争った鹿児島市・鹿児島郡区で14人を擁立した自民は、当選回数最多で9期目を目指した増留貴朗氏が落選、前回無所属で出馬し2位当選した藤崎剛氏も届かなかった。一方、最年少29歳の長田康秀氏が2度目の挑戦で初当選。元職の寺田洋一氏は返り咲きを果たし、選挙区再編で旧日置郡区から移った宇田隆光氏も新天地での当選を飾った。
 参院選の前哨戦と位置付ける民主は、労働組合票などを順調に積み上げた元職の青木寛氏が、前回の雪辱を果たしトップ当選を果たした。
 公明は、創価学会票など基盤に着々と得票を重ね、現職の成尾信春氏、持冨八郎氏と新人の松田浩孝氏の全員が当選。社民は上村勝行氏が5度目の当選を果たし、現有1議席を守った。共産は松崎真琴氏が2期目の当選。
 無所属は、二牟礼正博氏が自治労などの組織票を手堅く集めて7期目を決めた。新人では柳誠子氏が初挑戦で議席を手にした。
 志布志市・曽於郡区は、前回の県議選買収事件で無罪判決が確定し全国の注目を集めた中山信一氏が、三つどもえの激戦を制し返り咲き、自民現職の市ケ谷誠氏は涙をのんだ。
 自民現職が無所属で出馬し激しい一騎打ちとなった曽於市区は、森義夫氏が徳留紀寿氏を349票差で振り切った。
 薩摩川内市区では、現職の外薗勝蔵氏と鶴薗真佐彦氏、新人の田中良二氏が当選して自民が3議席を独占。川内原発3号機増設問題などの争点化を図り、勇退議員の議席確保を狙った社民新人の遠嶋春日児氏は及ばなかった。
 4人が争った垂水市区は、自民現職の堀之内芳平氏が当選。現職3人が激突した奄美市区は、自民の永井章義氏と与力雄氏が抜け出し、自由連合県本部幹事長の栄和弘氏は落選した。
 指宿市・揖宿郡区は、2議席を5人で競う乱戦の中、自民現職の小園成美氏が早々と当選を決め、同新人の松元一広氏が続いた。
 霧島市区は無所属新人の中重真一氏が上位につけ、自民現職の山田国治氏、田之上耕三氏、社民党を離れ無所属で立った桐原琢磨氏が当選。自民現職の高橋稔氏が落選した。姶良郡区でも自民現職の岩下吉廣氏が落選し、自民現職の酒匂卓郎氏と元加治木町長の川野威朗氏が議席を取った。
 投票が行われた17選挙区の当日有権者数は119万4343人(男54万7940人、女64万6403人)。投票者総数は68万2868人だった。

517片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:29:24
県議会で野党伸長…議会運営や参院選、各党思いさまざま 讀賣佐賀

 8日に投開票された県議選(定数41)は、民主、社民両党が議席を増やし、共産党も議席を回復する一方、自民党は7人に上る現職が落選するなど、各党で明暗が分かれた。議会の最大会派は自民党のまま変わらないものの、野党の伸長で、今後の議会運営や今夏の参院選へ向けた活動にも影響が出てきそうだ。県議選の結果をどう受け止めているのか、県内の各政党幹部に聞いた。

 自民党の改選前議席は32で、立候補した現職は29人。うち、6人は無投票で当選。選挙戦に臨んだ23人のうち、有権者は7人に厳しい審判を突きつけた。一方で、新人5人が当選を果たし、同党の当選者は27人となった。

 同党県連の陣内孝雄会長は「全体としては、県議会の勢力としては大きな変化はないのでは。自民党に逆風だった訳ではなく、選挙区割りの変更や、各地域の個別事情が影響した」ととらえた。

 自民党との対決色を強める民主党では、4人の公認候補の必勝を期して臨み、2人の新人が当選。現有の1議席から倍増となった。また、無所属の推薦候補3人も勝ち抜いた。

 同党県連の大串博志代表は「議席が増えたことは、県民の『県政を変えて』という思いの表れ。ただ、佐賀市の現職や、佐賀郡の新人が支持を伸ばしきれず落選したことなど、反省材料もある」と話す。

 候補者を1人に絞った公明党は、佐賀市区の現有議席1を堅実に守った。県議として3選を果たした伊藤豊代表は「激しい選挙だった。特に佐賀市区は各政党が生き残りをかけた戦いで、それぞれの取り組みの結果が表れた」と見る。

 野党の伸長について、「九州新幹線長崎ルートや、玄海原子力発電所でのプルサーマル計画は、今回は表立った議論にならなかったが、全体的に野党が反対する人の受け皿となったのでは」として、こうした声に配慮した県政運営の必要性を指摘した。

 共産党は、悲願だった議席を4年ぶりに奪還。しかも佐賀市区で1位当選と支持を集めた。平林正勝・党県委員長は「県庁所在地でトップ当選できたことは政治的意義がある。たった一つの議席だが、約1万人の有権者が投票してくれたことは参院選への弾みになる」と分析。

 県政では自民党と古川知事の連携ぶりが目立つ中、「ほかの野党や無所属の議員との連携も模索しながら、県民が主人公の県政にしていきたい」と意気込む。

 社民党は、鳥栖市区での現有議席に加え、2期8年間にわたり空白だった県都での議席を確保し、意気が上がっている。

 党県連合の柴田久寛代表は「佐賀市は合併により選挙区が広がり、旧郡部での票が獲得できたことが大きい。党にとっても、支持者にとっても、今後に大きな勇気を与えてもらった」とする。

 今後の県議会については、「古川県政は、環境や教育関連などの政策では一定の評価もあるが、国策にかかわる施策では独断専行になることもある。格差、貧困問題とともに、県民の声が十分に反映されているかを注視していく必要がある」と語り、県政のチェックに力を注ぐ考えを示した。

    ◇

 県議会の現議員の任期は今月29日まで。新議員となり、議長などの新しい役職を決める臨時議会は5月の連休明けとなる見通しだ。新しい議会では、野党の議席が増えるため、会派構成がどうなるかにも注目が集まる。

 県議会の規定では、4人以上の会派は、議会運営委員会に委員を送ることができる。これまでは社民、民主系の議員5人で「県民ネットワーク」会派を結成していたが、民主党は単一会派の結成も可能になる。大串代表は「今後、様々な意見を聞きながら、県連としての考えもまとめていきたい」と語る。

(2007年4月10日 読売新聞)

518片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:30:50
自民離島で軒並み落選、県議選女性過去最多4人に…県議選分析 讀賣長崎

 8日投開票された県議選(定数46)は、全国的な傾向と同様に自民党が後退、民主党が獲得議席数を伸ばす結果となった。また、女性候補は4人全員がそろって当選し、過去最多となった。新議員の任期は今月30日から4年間。

 自民党で当選したのは公認19人と、推薦した無所属2人。対馬市区、壱岐市区、五島市区、南松浦郡区の離島部で、公認候補が軒並み倒れた。島原市区や西彼杵郡区、北松浦郡区など、市町村合併に伴う選挙区再編で、公認候補同士や公認と推薦候補が争う構図になったことも痛手だった。

 党県連の三好徳明幹事長は「県議会で過半数を維持するため、1週間程度で保守系の無所属候補に自民党会派入りを打診し、24議席以上を確保したい」としている。

 一方、公認8人が全員当選した民主党は、議席数を改選前の7から上積み。佐世保市区での公認候補の当選は初めてで、一気に2議席を確保した。推薦や支援をした無所属候補は、6人中3人が当選した。

 現職3人が残った公明党、世代交代で新人1人が当選した共産党、現職、新人各1人当選の社民党は、いずれも改選前議席を維持した。

 女性の当選者は、民主党が新人1人、共産党が新人1人、無所属は現職と新人各1人。前回は無所属新人1人だけだった。これまでは1955年と63年の各3人が最多だった。


【解説】 自民党の“一人負け”に終わった県議選。同党県連は今後、県議会での党勢維持に加え、今夏の参院選長崎選挙区(改選定数1)に向けた体制の再構築を迫られそうだ。

 自民党の敗戦は離島部で際立った。地域経済に大きな影響を与える公共事業が減少し、「利益誘導型」政治への期待感が薄れたことが背景にあったとみられる。一部の党利党略を重視した候補擁立に反発があったことも否定できないだろう。

 構造的な問題も浮かび上がった。市町村合併に伴う区割り見直しのため、複数区で自民同士が争う構図が発生。選挙区内にしこりが残るのではないかという懸念材料を抱えた。

 民主党も課題が浮き彫りになった。旧自由党の支持層も取り込み、前回より3人多い公認8人が全員当選。しかし、屋台骨である労組の組織力低下で、勇退議員の後継を出せなかったり、保守系同士の激戦に埋没したりした選挙区があった。

 選挙戦では明確な争点がないまま、政策論争が置き去りにされた。投票率が県平均60・12%と過去最低を更新したのは、有権者の政治不信が深刻化していることの表れと言えるだろう。

 4億円超の裏金作りが発覚した県庁の不正経理問題では、県議会の監視機能の弱さが見られた。議員に支給される政務調査費の透明化など、議会改革へ向けた議論は山積している。

 新県議46人には、「政治とカネ」を巡る事件で一度は政治の表舞台を去った顔ぶれもある。県政界に対する有権者の不信感を払しょくするには、議員一人ひとりが身を律し、活発な政策論争を交わすことが重要だ。(緒方慎二郎)

(2007年4月10日 読売新聞)

519片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:31:49
自民「安定多数」に自信、各党後半戦と参院選必勝誓う…統一選 讀賣熊本

 8日に投開票された県議選で、現職25人を当選させ過半数を守った自民党県連は9日、推薦、無所属当選者の追加公認を進めて改選前(総定数55に対し39議席)に並ぶ安定多数を確保できるとの見通しを示した。一方、民主は1議席増の2議席としたことに手応えは感じつつも、郡部における組織力の強化などを課題に挙げた。両党は、早くも統一選の後半戦、夏の参院選での勝利に向け、意気込みを新たにしていた。

 自民は現職7人が落選し、かろうじて過半数を確保した。熊本市で記者会見した古閑三博県連会長は「(合併など)環境の変化を前に柔軟性のある若い人が選ばれた面もあるのでは」と分析したうえで、「推薦、無所属を追加公認する。熊本市区では現職全員(7人)が当選しており党勢は健在」と今後の議会運営に自信を見せた。すでに高野洋介氏(29)(八代市・郡)ら推薦当選した4新人を公認。ほかに無所属の4、5人を追加公認する構えで、議会の6常任委員会の正副委員長を独占するのに必要な31議席を確保するのは確実な情勢だ。

 民主は、熊本市区で2議席を獲得した。鎌田聡代表らは同市で会見し、「自民が大多数を占める県政を変えたい、という県民の思いが働いたと思う」と述べた。松岡農相の光熱水費問題にも触れ、「不透明な政治資金への批判が追い風になった部分もあった。統一地方選後半戦と夏の参院選に弾みがついた」と手応えを語った。

 公明は熊本市区で前回より得票を約800票増やして3議席を堅持した。城下広作党県本部幹事長は「市民生活に身近な政党として有権者に評価していただき3人とも得票を伸ばすことができた」と喜んでいた。

 唯一の議席を熊本市区で失った共産の久保山啓介党県委員長は「経済格差の是非など暮らしと福祉を守る党政策への共感は十分に手応えがあり、『党で1議席は大丈夫だろう』と油断した。ビラ配りや街頭宣伝などやり尽くせていなかった」と敗因を分析した。

 社民党県連合は3人を推薦し、うち2人が当選した。森川生朗代表は「参院選に向けて格差や憲法など平和の問題を訴えていきたい」とコメントした。

(2007年4月10日 読売新聞)

520片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:32:36
自民32議席維持できず 平均54・91歳若返る県議会 讀賣宮崎

 8日に投開票された県議選(定数45)は、社民は元議員の返り咲きで改選前から1議席増やし、公明と民主は議席を維持した。共産は4年ぶりに1議席を回復した。議席維持を目指した自民は現職5人と新人1人が落選し、議席を減らす結果になった。読売新聞の調べで、自民公認の当選者26人に加え、保守系無所属の2人が自民党会派入りを希望しており、引き続き過半数を維持するものの、現有32議席からは後退する。一方、無所属の新人で会派結成を模索する動きもあり、議会の流動化が加速しそうだ。

 党派別の得票率をみると、自民以外の4党が、前回に比べて0・28〜1・59ポイント増やしたのに対し、自民は4・16ポイント減って46・53%だった。特に、現職2人と新人1人が落選した宮崎市では、10・21ポイント減の29・59%に落ち込んだ。

 とはいえ、他党も安定した状況とは言えない。民主は県全体の得票率は1・59ポイント増の6・71%になったが、宮崎市でみると3・81ポイントマイナスの10・43%に減った。夏の参院選に向け、県都の勢力拡大を目指す民主にとって課題が残る結果となった。

 議員が大幅に若返ったのも今回の特徴。年齢の幅は32〜67歳で、平均年齢(9日現在)は改選前の60・07歳から、54・91歳になる。改選前は70歳以上が4人いたが、全員が引退するため改選後はゼロに。一方、30歳代は1人から4人に増える。

(2007年4月10日 読売新聞)

521片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:33:38
自民系減で野党勢増
新たな会派結成も 讀賣鹿児島

 8日投開票された県議選を受けて、県議会の会派ごとの勢力も一新される。最大会派の自民は、改選前よりやや議席数を減らすとみられている。一方、民主、社民、無所属の一部当選者は新会派の結成も視野に入れており、野党勢力はやや力を増しそうだ。(グラフや表は選管確定時点)


 ■森さん自民追加公認 曽於市区■

 自民推薦の現職同士が争った曽於市区(定数1)で勝利した森義夫さん(73)を自民党県連は9日追加公認。同党の当選者は39人となった。県議会の自民会派には、他に1〜2人の加入がほぼ確実視されているが、会派に所属する議員は選挙前の43人には達しない模様だ。それでも党県連は「絶対的な安定勢力は変わらず、影響はない」としている。

 民主は、24人が争った最激戦区の鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)で元議員がトップ当選を果たし、議席を回復。公明は、3人の公認候補がそれぞれ1万票ずつ獲得し、現有議席維持に成功した。

 共産は改選前の1議席を鹿児島市・郡区で死守。前回選挙で4議席を確保した社民は2人の公認を立てたが、川内原発反対を訴えた薩摩川内市の選挙区で議席を失った。


 ■当選証書を付与■ 県議選の鹿屋市区など13選挙区の当選者に9日、当選証書が付与された。10日までに各選挙区ごとに付与式が行われる。


 鹿屋市役所では、鹿屋市区の当選者3人に、市選管の森田茂弘委員長が1人ずつ当選証書を手渡した。森田委員長は「県民の期待に応えるよう、県勢浮揚や鹿屋の振興のために力を尽くしてください」とあいさつした。

 トップ当選を果たした吉永守夫さん(72)は「支援してくださった市民の皆さんに感謝したい。地域の声を議会に反映させ、大隅の経済発展に努めたい」と抱負を語った。


 ■「投票率低く残念」県選管委員長■ 県議選の投票率が57・18%と過去最低になったことについて、県選管の鎌田六郎委員長は「有権者に投票を強く呼びかけてきたが、前回より低い投票率となり、誠に残念。政治や選挙に対する無関心層の増大などが反映したものではないかと考えられるが、参院選も予定されており、低下の原因を分析し啓発に取り組んでいく」との談話を8日付で発表した。


 ■未投票24人を「投票済み」ミス 鹿児島市選管■ 県議選鹿児島市・鹿児島郡区で、鹿児島市選管(安田雄一委員長)が、投票日の8日時点で未投票だった24人の有権者を、7日に期日前投票した24人と間違えて選挙人名簿に記録していたことが分かった。8日朝投票しようとした夫婦が「期日前投票済み」と扱われ、抗議したことからミスが判明。市選管は謝罪し、2人は投票した。残る22人の投票には影響はなかった。

 市選管によると、期日前投票をした24人が記した宣誓書の住所、氏名、生年月日などの内容を、職員が選挙人名簿ときちんとチェックしなかったため、他の有権者を選挙人名簿で「投票済み」と処理したという。

 市選管は「起きてはならないミスで申し訳ない。確認作業を徹底し、再発防止に努める」と陳謝した。

(2007年4月10日 読売新聞)

522片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:31:39
’07統一選・ふくおか:県議選 民主、第2党に躍進 /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070410ddlk40010584000c.html

 ◇「面白い議会にしていく」

 8日投開票された県議選(定数88)の結果、麻生県政で12年間続いた“与党絶対多数”の県議会に一定勢力を持つ野党が誕生することになった。知事選で麻生氏と決別した民主が改選前議席を大幅に増やし、目標だった「(社民系との)統一会派で20人」が視野に入ってきたからだ。

 民主は「倍増」こそならなかったものの、改選前の7議席を12議席に増やした。躍進の中核は30、40代の若手新人6人で、その奮闘のあおりで自民、共産、農政連などの現職が振り落とされた。最終的に公明の11議席を抜き、議会内第2党になった。民主や社民の推薦を受けた無所属議員も含め統一会派は20人規模になる。

 同党県連幹事長の助信良平県議は「知事の施策で評価が低い福祉、環境、子育て支援の分野を充実させるように努力していく。単なる抵抗勢力として埋没することはありえない。面白い県議会にしていく」と強調した。

 前回初めて単独過半数を占めた自民は、立候補者46人の大半を現職(44人)で固めた布陣で臨んだが、県連総務会長の久野清隆氏(鞍手郡)や議長経験者の久保九州雄氏(北九州市門司区)といった重鎮が涙をのみ、落選した現職は5人に及んだ。また、改選前13人が所属していた農政連系の議会内会派「緑友会・新風」は現職2人が落選。ともに無所属の取り込みを目指しており、今後は会派構成をめぐる駆け引きがありそうだ。

 公明は選挙戦終盤まで危機感を抱き、中でも福岡市の中央区と早良区で最後までてこ入れを続けた結果、現職9人、新人2人の全員を押し上げた。共産は現職3人が落選し新人1人が入れ替わって当選した。【笠井光俊】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2007年4月10日

523片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:32:12
’07統一選・ふくおか:福岡市議選 不透明さ増す勢力争い /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070410ddlk40010586000c.html

 ◇非自民優位の見通し

 福岡市議選(定数63)は、少数与党の民主が改選前の倍にあたる8議席を確保した結果、議会の過半数を占めていた自民党福岡市議団、みらい福岡の両会派で過半数を占めることはほぼ不可能となり、市議会の勢力争いは不透明さを増している。

 22人を擁立した自民は南、城南両区の現職と新人3人中1人が落選した。8人だったみらいも2人が立った南区と西区で1人ずつ議席を失った。自民市議は「二大政党制への流れが進んでいたから民主が伸びた。有権者は党で選んだ」と言う。

 民主は推薦も含め9人全員が当選し、票数も前回より伸ばした。民主市議は「予想以上に市長選の流れが続き、市長や市長を支える民主への期待感があった」と話す。

 世代交代を進める公明は改選前勢力を維持。共産は東区で現職と新人が共倒れし、人工島問題の“足場”を失った。社民は早良区の現職が議席を守った。

 全区に公認、推薦計7人を立て初挑戦したみどり福岡は現職も落選し議席ゼロ。ふくおかネットワークは1議席増の3議席。平成会も1議席を確保した。

 新勢力で自民系は25人。無所属がまとまって自民系会派に所属する見込みは低く、議会は非自民優位の見通しとなった。しかし、吉田市政への態度は「是々非々」の議員が多く、議案によって各会派の綱引きが激化しそうだ。【安達一成】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2007年4月10日

524片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:35:38
’07統一選・さが:県議選 野党系が9人と躍進 女性は4人中2人が当選 /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070410ddlk41010338000c.html

 8日夜に開票された県議選では、野党系が9人当選し、改選前勢力の6人から躍進した。自民は佐賀市区で2人減らすなど、36人が立候補した公認者の当選は27人にとどまった。女性は4人が立候補し、2人の女性県議が誕生した。現職は計8人が涙をのみ、新人と交代した。

 新議席41の内訳は▽自民27人▽民主2人▽公明1人▽共産1人▽社民2人▽無所属8人。

 共産は元職の武藤明美氏=佐賀市=がトップで復活当選。同市では社民新人の徳光清孝氏と民主新人の藤崎輝樹氏も再挑戦で花を咲かせた。民主は神埼市・郡でも元旧千代田町長の内川修治氏が初当選を果たした。

 自民は5人の新人が切符を手にしたが、29歳の今回最年少で挑戦した古賀陽三氏は及ばなかった。

 ◇自民公認3人「1議席」争う−−鳥栖市区

 議席数を上回る保守系4候補の争いが注目された鳥栖市区。唯一自民党公認から漏れた向門慶人氏が得票数2位で初当選した。2月の市長選で同じく公認漏れした新人、橋本康志・現市長を支援、勝利したのを追い風に、選挙戦では若さと市議2期の実績を強調し、支持を広げた。

 社民の牛嶋博明氏は、保守系候補同士の票の奪い合いのあおりを受けるのを懸念していたが、支持基盤は揺るがず3回連続のトップ当選。このため、残る1議席を3人の自民公認候補が争う格好になった。

 現職の知名度と組織力で滑り込んだのは指山清範氏。残る大坪英樹氏は、自民党道路族議員の秘書を務めた経験をフル活用して交通網整備などを訴えたが実らず、緒方勝一氏は市長選で中立を保ったのが裏目に出た。

 ◇劣勢予想覆し、坂口氏トップ−−鹿島市藤津郡区

 太良町の自民新人、坂口祐樹氏が劣勢の予想を覆し、鹿島市の2候補を抑えトップ当選した。

 各陣営が65%前後とみていた投票率は74%まで上昇。当選ラインも8300票余りまで上がったが、坂口氏は「16年ぶりの地元県議誕生」を待ち望む町民から6229票(得票率88%)もの後押しを受けた。選挙期間中は鹿島に重点を置き、若さをアピール。選挙カーを降りてジョギングや自転車で有権者を訪ね歩き、若年層を中心に鹿島から3490票も上乗せした。

 反新幹線を貫く現職の土井敏行氏は、無所属から自民公認に転じたことが裏目に出た。前回より3000票以上減らしたが、何とか“鹿島の顔”を保った。

 2月に出馬表明した無所属新人の中村清氏は、出遅れが最後まで響いた。

 ◇自民2議席独占−−佐賀郡区

 自民2人、民主1人の少数激戦となった佐賀郡区は、地盤を固めた自民が2議席を独占した。現職の篠塚周城氏は最大票田の地元、川副町で7割近くを集票。久保田町から56年ぶりの出馬となった新人、古賀善行氏も町長らの支援で同町票の8割を得た。

 地元候補が出ず、票の行方が注目された東与賀町では、郡西部2町の連携をうたった古賀氏は伸びず、篠塚氏が過半数の票を獲得。長年の選挙で支持層を築いた現職の強みを見せつけた。

 民主新人の白倉和子氏は地元、川副町で十分な票を集め切れず、議席に届かなかった。投票から一夜明けた9日、白倉氏は「手応えはあったが、票が伸びなかった。スタートラインにも立てず、投票してくれた人たちに申し訳ない」と語った。

 ◇草の根準備着々 新人・原田氏圧勝−−西松浦郡区

 前回の03年選挙と同様に現職・山口隆敏氏と新人・原田寿雄氏の一騎打ちとなった西松浦郡区。告示前から町を二分する激しい選挙戦を展開したが、原田氏が約3600票の大差で山口氏を降した。有田窯業界の低迷が続く中の選挙とあって、町民の関心は比較的高く、投票率も79・18%と、前回(80・56%)よりわずかに下がったものの県内で2番目の高さだった。

 両候補とも主張したのは、窯業の再生と農業、観光振興による地域経済の活性化。ただ、前回敗れた原田氏が4年前から着々と草の根的に準備を進めてきたのに対し、山口氏が本格的に動き出したのは県議会終了後の先月上旬と、出遅れは否めず、態勢固めができなかった。また、窯業が冷え込む現状が、現職への不満、新人への期待へとつながり、原田氏の圧勝となった。

毎日新聞 2007年4月10日

525片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:38:46
’07統一選・ながさき:県議選 自民過半数守れず 無所属の動向焦点に /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070410ddlk42010134000c.html

 8日投開票された県議選は、合併に伴う区割り変更や定数5減など選挙事情が前回(03年)から大きく変わったにもかかわらず、目立った争点がなく、投票率は史上最低の60・12%となった。一方で、これまで最多だった1955年と63年を上回る女性県議4人が誕生した。開票結果を基に、今回の特徴をみた。【横田信行】

 ■党派別得票率

 無投票となった松浦市区を除く16選挙区の党派別得票率をみると、自民は41・2%で前回より6・2ポイント減。民主は14・5%で5・6ポイントアップした。公明は6・6%で0・2ポイントの微減。共産は0・7ポイント、社民も1・8ポイント減らした。無所属は31・3%で4・5ポイント上昇した。

 今回、29人を公認した自民は前回と同じく現職のうち4人が落選。さらに新人6人が涙をのみ、前回の27を大幅に下回る19議席にとどまり過半数割れした。一方、公認8人全員が当選した民主は前回から3議席の上積みに成功した。

 結果は、定数5減の影響で自民系の有力候補が公認を得られず無所属で立候補し、自民候補の票を奪った形だ。

 ■当選者の年齢

 最年少は南島原市区の松島完氏の27歳。91年の佐世保市区で27歳で当選した宮島大典氏以来の20代となった。ほかは30代2人▽40代9人▽50代16人▽60代16人▽70代2人−−で平均年齢は56・4歳。60、70代のベテラン議員11人が引退したこともあり、前回の平均57・3歳から若干若返った。

 ■無所属の行方

 改選後の会派構成は自民が公認19人に加え、推薦を受けた2人の計21人▽民主、社民の公認や推薦議員で構成する「改革21」は13人▽公明3人▽共産1人−−と予想され、再編は必至だ。政党推薦を受けなかった残り8人の無所属の去就が焦点になる。

 自民は、今回と同じく過半数割れした95年も保守系会派と合流し過半数を維持しており、今回も5月の臨時議会に向け、水面下で“勧誘”が始まっている。大村市で共に返り咲いた自民出身の無所属元職2人の動向が鍵を握る。一方、議長人事は同党県連幹事長からという慣例に従えば、末永美喜議長の後任は三好徳明・県連幹事長が有力視され、県議団の議員会長、県連三役を巡り自民内の勢力争いが繰り広げられそうだ。

毎日新聞 2007年4月10日

526片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:40:12
’07統一選・ながさき:県議選 民主躍進、3議席上積み /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070410ddlk42010264000c.html

 ◇共産の世代交代、女性新人トップ当選−−長崎市区

 地元や支持団体の票をまとめた候補が上位に並んだ。トップ当選は7期のベテラン議員の後継となった共産新人の堀江ひとみ氏。市議4期の実績や、子育て中の女性の目線などもアピールし、オール与党化が進む県議会で唯一の批判勢力の議席を守った。

 公明は市内で3万票を得て現職2人が2、3位を占め、国政選挙への影響力を誇示した。衆院長崎1区で民主の後ろ盾となる三菱重工労組長船支部は今回も健在。現職2人を上位当選させたほか、西彼杵郡区、諫早市区でも集票力を見せつけた。市議から挑戦の民主新人2人は引退議員の支援労組を引き継ぎ、地元の票を手堅くまとめた。

 自民の現職3人、新人1人はいずれも市議出身の経験や地盤、後援会組織を生かし、旧7町でも票を上積みし1万票の大台に乗せた。社民新人の金子三智郎氏は最下位で滑り込んだ。

 無所属のうち、前回トップ当選の押渕礼子氏は直前の市長選挑戦騒ぎの影響を最小限に食い止め、活水同窓会や医師会などの組織票を固めた。新人3人のうち浅田眞澄美氏が市議、県議を務めた父の代からの支持者や組織を足場に若さと新鮮さをアピールし、唯一当選した。

 ◇衆院長崎3区内“代理戦争” 自民公認が離島で4敗

 衆院長崎3区内の6選挙区では、03、05年と激戦を繰り広げた自民・谷川弥一衆院議員と民主・山田正彦衆院議員が“代理戦争”を繰り広げた。

 衆院3区の有権者の53%を占める離島の4選挙区では自民公認がすべて落選した。東彼杵郡区は自民現職が民主推薦の無所属新人に勝った。谷川議員は大村市区で自民現職の吉川豊氏と無所属現職の山北正久氏を支援したが、当選は吉川氏のみ。残る2議席は、自民出身で無所属元職の野口健司、小林克敏両氏が占めた。

 これに対し、民主は五島、対馬両市区で推薦した無所属候補が自民公認を破った。壱岐市区でも山田議員の応援を受けた無所属現職が谷川議員の元秘書の自民新人を退けた。一方、山田議員が支援した大村市区の無所属現職、高見健氏は13票差で涙をのんだ。労組と山田議員の後援組織の協調態勢が整わなかった。

 ただし、5人の乱戦となった南松浦郡区を制したのは、谷川議員が推した自民新人でも、山田氏が推した民主推薦の無所属新人でもなく、自民推薦の無所属現職。現職優先の慣例を曲げ新人を公認にしたのは谷川議員の強い意向があっただけに、谷川氏にやや分の悪い引き分けと言えそうだ。

 山田議員は民主が自主投票だった06年2月の知事選でも、谷川氏が親せきにあたる金子原二郎知事を支援したのに対抗し、独自の判断で無所属新人の小久保徳子氏を応援した。今回も3区だけでなく佐世保市区では長女の朋子氏を党公認候補で擁立。小久保氏の選対責任者を務めた“当選仕掛け人”の斎藤まさし氏を告示前に招いてアドバイスを受けた。党や労組より山田議員個人の奮闘が目立った。

 ◇自民、独自色出ず−−佐世保市区

 初めて公認候補を擁立した民主が2議席を獲得し躍進、逆に5議席維持を目指した自民は現職と新人各1人が落選して3議席にとどまり惨敗した。投票率は55・90%と過去最低を下回った。目立った争点もなく、選挙戦は全体的に低調だった。

 民主は、立候補表明から投票日まで1カ月の短期決戦に挑んだ新人の山田朋子氏が「女性」「若さ」をアピールして勢いに乗った。政策では子育て支援策の充実などを主張。「母親の声を県政に届ける」と呼びかけ女性、無党派層に浸透した。同じく新人の久野哲氏は、前回擁立を見送った佐世保重工業労組が軸となって手堅く組織票をまとめた。

 自民は、市長選に転出する朝長則男氏の前回得票1万8000票余を取り込むことができなかった。受け皿を目指した候補者も独自色を打ち出せず、全体的に票が伸び悩んだ。

 公明、社民は現職が着実に支持を集めた。無所属新人の末次精一氏は草の根活動を中心に、次点に泣いた前回から票を上積みして滑り込んだ。共産新人は暮らし、福祉の充実を訴えたが及ばなかった。【山下誠吾】

毎日新聞 2007年4月10日

527片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:42:26
選挙:県議選 旧郡現職に明暗 3勝3敗、トップ当選も /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070410ddlk44010402000c.html

 市町村合併で23選挙区から16選挙区に統合された県議選。旧郡選出の現職は3勝3敗で明暗が分かれたが、複数区でもトップ当選を果たすなど、単純な人口比率を超えたドラマもあった。

 2位に約4000票差をつけた日田市(定数3)の井上伸史氏(60)。旧日田郡の有権者は全市の19%に過ぎないが、井上氏は「市在住の旧郡部出身者が票を掘り起こしてくれた」。県林業振興協議会会長という立場もあり、「基幹産業の林業に、市も郡もない」との思いが広がったようだ。

 中津市(同)で大差で勝利した旧下毛郡の大友一夫氏(60)。役員を務める会社の関係で、従来から市部とのつながりがあり、満遍なく支持を広げたらしい。

 統合に伴い定数1減の1人区となった竹田市を制した首藤勝次氏(53)は「有権者が旧市部の政争にうんざりし、地域の枠を超えた一歩を選択してくれた」とみる。

 一方の落選組。竹田市同様の選挙区構造になった豊後高田市では、旧西国東郡の堤俊之氏(53)が涙。現職同士、自民系同士で、違いを出しにくく、ただでさえ有権者が少ない旧郡のうち、大田村は杵築市と合併。「20年間も県議をしている相手がいる市部で支持を広げるのは厳しかった」とポツリ。「周辺部まで選挙区拡大した複数区に」との願いを語った。

 宇佐市(同)で苦杯をなめた、旧宇佐郡の矢野晃啓氏(70)は「市部でも反応は良かったが」と無念の表情。「結局、『2番目に良い候補』だったのかも。それでは票にならない」。

 旧北海部郡区から補選で通った丸山博之氏(60)は、大分市(定数13)の激戦に飲み込まれた。「補選から期間が短く、市部への浸透が不十分だった」とし「市街地と旧郡部とは格差がある。それを埋めるためには、発言力が必要なのだが」と恨めしげに話した。【梅山崇】

毎日新聞 2007年4月10日

528片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:45:27
’07統一選・くまもと:第1ラウンド・県議選総括(その1) /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070410ddlk43010064000c.html

 ◇自民「優位揺るがず」/民主「参院選へ手応え」

 統一地方選の第1ラウンドの県議選は定数6減の激しい選挙戦の末、9日に新県議が出そろい、民主が議席を1から2に増やし、自民党も過半数を確保した。共産は議席を失った。合併で選挙区事情が変わる中で精力的に動いた若手が躍進し前回改選時に比べ、20〜30代が2人増え、9人になった。各政党にとっては7月の参院選の前哨戦ともなったが、自民は議席減は定数減の影響という判断で「優位は揺るがない」と静観。一方の民主は「参院選に向け手応えを感じる」と前向きに評価した。【山田宏太郎、門田陽介】

 ◇第2ラウンドにプラス効果−−民主

 熊本市区で新人公認候補が予想以上の票を集め初当選し、念願の議席増を果たした民主は、9日正午から熊本市の党県連本部で幹部が会見した。幹部からは「統一選第2弾の市町村議員選にプラス効果になる」と自然と笑みがこぼれた。

 自身も3選を決めた県連代表の鎌田聡さんは「県議会でもがんばってほしいという県民の期待の表れ。候補者が少ない中でも一定の成果を出せた」と結果を分析。こまめな辻立ち演説で有権者に浸透しボランティア選挙を戦った新人の濱田大造さんの当選については「労組依存から脱却し、新たなスタイルで議席を得た」と評価した。

 田尻将博・県連幹事長は「4万部配った党の県政マニフェストの効果があった。選挙戦終盤に向けて『民主候補は誰がいるのか』とひんぱんに問い合わせがあり、農村部など第1次産業の地域でも反応があった」と手応えを強調した。

 ただ、県議会自民の圧倒的優位に変化はない。今後は、民主の看板を立てながら推薦候補らと連携の可能性を探り、勢力を少しでも拡大して一定の発言力を維持する方針だ。郡部で擁立した公認2候補はいずれも大敗しており、地方組織の強化が急務となっている。

 鎌田さんは「統一選第2ラウンド、夏の参院選に向けて課題を克服して勝利したい」と気を引き締めた。今月18日には小沢一郎代表が熊本入りする予定で、今後の選挙戦にさらなる弾みをつけたい考えだ。

529片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:46:28
 ◇改選時並み勢力「確保できる」−−自民

 「(議席減は)合併による環境の変化の影響。熊本市内では公認候補全員が当選し完勝した」。

 今回、自民はベテラン公認候補の落選などもあったが県連の古閑三博会長は「熊本の自民は健在」と総評した。すでに無所属で当選した新人から公認要請も来ており「改選時並みの勢力は確保できると思う」とした。

 ただ、民主党が議席を増やしたことなどについて「結果を謙虚に受け止め票を分析したい」とも付け加えた。参院選への影響については「地方選では政党より個々の努力が大きい。参院選では時の風に左右されるが、しっかり世論の動向は把握した上で、個々の力を党の力として結集したい」と意気込みを語った。

 郡部での若手の躍進も目立ち、古閑会長は「選挙区事情が変化する中、柔軟性のある若手への期待が高まった」と分析した。また、今回の選挙中、高額な県議の費用弁償(日当)や政務調査費用の問題も話題となったことから、前川收県議団政審会長は「今後、議会改革が必要との声も出てくるだろう」との見方を示した。

 ◇是々非々で他党派と連携−−公明

 公明は改選前の3議席を堅持した。3選を果たした城下広作・党県本部幹事長は「定数削減や有力な新人の登場と厳しい状況の中、それぞれの議会での実績が評価された結果」と振り返った。会派としては「多数派自民の横暴は許されない。是々非々で他党派と連携し、身近な問題に対応していく」と語った。

 ◇参院選へ向け組織力を強化−−共産

 議席を失った共産党県委員会の久保山啓介委員長は「水俣病や川辺川ダムなど重要課題が山積しているだけに残念」と無念さをあらわにした。

 熊本市区の松岡徹さんは今回、2400票余り得票を減らした。久保山委員長は「『共産党は候補1人だから大丈夫』というムードを宣伝され、他候補者から切り崩された」と振り返った。

 ただ、高額な県議会の政務調査費などの「税金の無駄遣い」や格差社会の問題が取りざたされる中、「生活を守るという党の政策への共感は高い」と指摘。「その共感を支持につなげるよう、統一選の第2ラウンドや参院選に向け組織力を強化したい」と話した。

 ◇推薦候補は2人が当選−−社民

 公認候補は擁立しなかったが、推薦3候補のうち2候補が当選した社民党県連合の森川生朗代表は「天草の推薦候補も当選を目指したが残念だった」と話した。参院選も独自候補擁立を見送ったが、県議選で議席を増やし勢いづく民主との連携については「今は市町村選挙の第2ラウンドが大事」と白紙との考えを示した。

毎日新聞 2007年4月10日

530片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:48:33
’07統一選・くまもと:第1ラウンド・県議選総括(その2止) /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070410ddlk43010115000c.html

 ◇新県議、民主勢力伸ばすが…自民安定多数は確保

 新県議の顔ぶれを政党公認別で見ると自民はかろうじて過半数の25議席を確保したが改選前の39からは大きく減少した。民主が1から2へ勢力を伸ばし、公明は3議席を維持。共産は前回得た1議席を守りきれなかった。ただ、自民はすでに当選した4人の推薦候補の追加公認を予定。ほかにも無所属当選者の大半が会派入りする見通しで、議長と各委員会の委員長を独占しても、全委員会で過半数を確保できる絶対安定多数を確保するとみられる。【山田宏太郎、門田陽介】

 ◇共産は議席失う

 自民は公認・推薦の29議席に加え、当選した無所属新人18人のうち、出馬が遅れて公認申請に間に合わなかった上天草市の山口裕さんら少なくとも4人が自民入りするとみられ、絶対安定多数の31議席を上回りそうだ。

 民主議員らでつくる第2会派の県民クラブは、現職が議席を守った上、引退した自治労出身議員の後継の無所属新人、西聖一さん(熊本市区)も当選。現在5議席を維持した。

 共産は熊本市区の現職、松岡徹さんが涙をのみ、定数減などの影響が直撃した格好となった。

 ◇小谷氏、選挙区変更で涙−−天草市郡区

 三つの椅子を現職3人、新人3人の計6人が争った天草市郡区では、婦人会などで長年地域に根ざした活動を続けてきた無所属新人の船田公子さんが初当選。急病に倒れ引退した自民現職の夫の地盤を超えて支持を広げ、見事2位当選した。一方、自民現職の小谷邦治さんは、合併に伴う選挙区変更で、地盤だった天草上島の半分を失った影響が最後まで響き、涙をのんだ。

 一方、無投票当選を繰り返し、県議25年目で初めて激しい選挙戦にもまれた自民現職の西岡勝成さんも大苦戦を強いられたが、地元旧牛深市を固め3位に滑り込んだ。

 ◇何川氏への批判根強く−−上天草市区

 市長から転身を図りながら当選を果たせなかった上天草市区の何川一幸さんは開票日当日、いみじくも陣営幹部が「行政を知り尽くした首長経験者が県政に携わるのがベスト。だが、その考えが理解してもらえない」とつぶやいていた。「財政改革途上の市から逃げ出した」との批判は根強く、当初劣勢が伝えられた山口裕さんの逆転を許す形となった。

 初当選した山口さんは「支援者のみなさんのおかげで当選できた。今度は市長選もあり住民の政治への関心が高まっている。市のため新市長と協力関係を築きたい」と抱負を語った。

 ◇三浦氏は対応に苦慮−−山鹿市区

 自民系の4候補が争った山鹿市区ではいずれも無所属新人で元市議の早田順一さんと、三浦一水参院議員の元秘書、渕上陽一さんが初当選した。現職の池田秀男さんと松岡利勝衆院議員の元秘書の栗原秀樹さんが苦杯をなめた。

 山鹿市は7月の参院選熊本選挙区で改選を迎える三浦参院議員の地元。三浦参院議員は、各候補から支援を望まれる中、それぞれの支援者との関係があり、難しい対応を迫られた。

 自民県連幹部は「国政選挙と県議選は別」としているが、今回の結果が参院選にどのような影響を及ぼすのかも注目される。

 ◇自民現職にとばっちり−−宇城市区

 二つの定数を上回る現職4人が争った宇城市区では自民現職2人が落選。選挙区の区割り変更のとばっちりを最も大きく受ける形となった。

 トップ当選を果たしたのは大票田の旧松橋町を地盤とする無所属現職の鬼海洋一さん。

 旧小川町を地盤とし「県事業の誘致など地元への貢献度の高さ」を訴えてきた自民現職、守田憲史氏も滑り込んだ。結果としては、もともと有権者の多い両町を地盤とする候補が地の利をいかした形となった。

531片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:49:31
 ◇自民現職が落選−−上益城郡区

 定数1減の上益城郡区は自民現職1人が落選し、代わりに無所属新人の田端義一さんが初当選を果たした。

 トップ当選の自民現職、児玉文雄さん以外の2人は大票田の益城町出身。だが、田端さんを支援する町長派と前町長派の自民現職の争いとなり、票を二分。農政通を訴え、農業関係者や連合の支持も受けた田端さんが競り勝った。

 益城町は統一地方選第2ラウンドで実施される町議選の立候補予定者もそれぞれの支持に分かれ、選挙カーに乗り込むなどし、町を二分する選挙戦が繰り広げられた。

 ◇“代理戦争”痛み分け−−菊池郡区

 松岡利勝農林水産相と坂本哲志元衆院議員の代理戦争の様相をていした菊池郡区は、坂本元衆院議員の支援を受けた吉田忠道さんと松岡農水相が支持する田代国広さんが当選。痛み分けとなった。

 当選を決めた2人はともに大津町出身。もう一つの菊陽町でも、松岡農水相側の自民現職と、坂本元衆院議員側が推す無所属新人が争ったが、こちらは共倒れとなった。

 今回、民主公認を得て「しがらみのなさ」を訴え支持を呼びかけた渡辺裕之さんは、投票率が伸びず無党派層が思うように取り込めなかった。

 ◇保守対決以外の争点乏しく、投票率61.92%−−過去最低

 今回の県議選は、定数減で現職対決の激戦が目立ったが、そのほかの政策にかかわる争点は乏しく、投票率は過去最低の61・92%となった。広域合併が進み、道州制の議論も具体化するなど県の役割が問い直される中で県議選への関心の薄さはその存在価値の低下を表しているともいえる。

 「事務所の中は盛り上がっているが、外に出ると静か。こんな選挙は初めて」。熊本市区の現職候補の陣営でベテランの陣営幹部が漏らすほど今回、市民の関心は低かった。定数2に対し現職4人がしのぎを削った宇城市などの投票率は比較的高かったが、前回より多い7人が立候補し接戦が予想された八代市・郡で投票率が伸び悩むなど大半の選挙区で低調だった。

 自民は2月議会で県議選を意識し中小企業振興の条例案を議員提案。民主も格差是正対策などを盛り込んだローカルマニフェストを作成した。しかし、多くの選挙区が自民党系かそれに近い候補の対決による〓勢力争い〓の構図だった。

 今回、統一地方選で知事選はマニフェストの配布が認められたが、県議選は選挙公報もなく政策をアピールする場も限られていることも県政に有権者の目が向かない一因となっている。選挙公報は公職選挙法で国政選挙と知事選には義務づけられており、県議選での導入には条例制定が必要。今回の選挙期間中、県選管に「候補の訴えが分からない」との苦情も寄せられたといい、今後の検討課題だ。【山田宏太郎】

毎日新聞 2007年4月10日

532片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:50:59
選挙:県議選 自民優勢は変わらず、共産は4年ぶり議席奪還−−改選後県議会 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070410ddlk45010464000c.html

 ◇民主と公明「現状維持」 社民、5議席に拡大

 8日に投開票された統一地方選前半戦の県議選(総定数45)は、自民が公認6人を落選させる苦戦だったが、過半数の26議席を奪い、最大会派の勢力を守った。無所属当選7人中6人は自民党籍があり、全員が会派入りすれば、現有32議席を確保する。民主、公明は各3議席を現状維持。社民は1増の5議席に拡大し、共産は4年ぶりに1議席を奪還した。「中立」を表明した東国原英夫知事が東風を吹かさなかったことや、過去最低の55・38%の低投票率が響き「保守王国」の議会構成に変化はなかった。【中尾祐児】

 当選者の内訳は、政党別が自民26人▽民主3人▽公明3人▽共産1人▽社民5人▽無所属7人。新旧別では現職32人▽元職3人▽新人10人。前回03年と比べ、現職と元職は各1人増えたが、新人が2人減り「新旧交代」はやや後退した。

 自民は、元副議長の由利英治氏=5期=や、議会会派会長の永友一美氏=4期=の両ベテラン現職が敗れるなどの波乱。「昨年の官製談合事件での議会混乱や、出直し知事選の応援で出遅れた」(自民現職陣営)との見方もある。だが、複数の無所属当選者の会派入りが見込まれ、県連幹部は「保守勢力は退潮していない。7月の参院選に向け、選挙態勢づくりを急ぐ」と不安を打ち消す。

 民主、公明は、ともに都市部で手堅く戦った。民主は宮崎市区で2人がともに5選を果たし、現職が引退した延岡市区の1議席を新人が守った。新人を立てなかった公明は宮崎市区2、延岡市区1の「指定席」を維持した。

 社民は、05年に衆院選出馬のため任期途中で辞職した元職の鳥飼謙二氏が復活当選し、前回改選時と同じ5議席に回復。県議会会派の「第2勢力」を守った。共産も前回、32年ぶりに議席を失った元職の前屋敷恵美氏が復帰を果たした。

 特定の団体の支持を受けない「完全無所属」を名乗った武井俊輔氏は元勤務先の宮崎交通OBや、商業者らの幅広い支持を集めた。

毎日新聞 2007年4月10日

533片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:51:38
選挙:県議選 「県民、冷めていた」 低投票率に知事コメント /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070410ddlk45010486000c.html

 ◇「改革は共通認識」 融和路線を強調

 県議選の投票率が55・38%と過去最低だったことに東国原英夫知事は9日、記者団に「意外だった。県民が冷めていた」と驚き「各候補者が党派を超えて議会改革や産業再生を打ち出し、目新しさがなかったからかもしれない」と理由を分析した。

 投開票の8日、テレビ番組出演で上京した東国原知事は9日朝に帰県。選挙前に中立を明言した知事は「議会で対立しようとは思っていない。僕は県民総力戦」と繰り返した。過半数の26議席を確保した自民には「守旧派とか、旧態依然という位置付けはしていない。宮崎を変えないといけないという共通認識は持っていると思う」と融和路線を強調した。

 一方、直系チルドレンの武井俊輔氏の当選には「早稲田大時代からの旧友。『宮崎をどげんかせんといかん』という意識は非常に強い」と祝福したが、知事派の無所属会派結成の動きには「反対も賛成もする訳ではなく、いろんなチャレンジがあっていい」と明確な態度表明は避けた。【中尾祐児】

毎日新聞 2007年4月10日

534片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:52:47
選挙:県議選 政党別得票率、自民4.16ポイントダウン /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070410ddlk45010493000c.html

 ◇他党、無所属は伸ばす

 県選管は県議選で投票のあった12選挙区の政党別得票数を発表した。投票率が前回(13選挙区)を9・39ポイント下回ったため、投票者数は前回より8万2818人減っている。

 自民は前回に比べて6万532票減の20万8645票で、得票率も4・16ポイント減の46・52%にとどまった。他の政党が軒並みダウンする中、自民党が得票率を3・62ポイント伸ばした前回の揺り戻しが起こった形となった。

 社民は4万5811票(得票率10・21%)、公明は3万3350票(同7・43%)、民主は3万73票(同6・7%)、共産は1万3976票(同3・11%)で、いずれも得票率を伸ばした。

 また、前回と同じ7人が当選した無所属も11万6596票(同25・99%)で、前回に比べて1・06ポイントアップした。【関谷俊介】

毎日新聞 2007年4月10日

選挙:県議選 5選挙区の分析 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070410ddlk45010541000c.html

 ◇自民2議席減 社・共返り咲き−−宮崎市区

 合併で定数が2増えたが、現職9人、元職3人、新人8人が立候補し、最激戦区となった。「東国原チルドレン」の武井俊輔氏(32)が高得票で当選したが、他の無所属新人5人は落選。前回に比べて投票率も5ポイント超下がり、無党派層の動きは鈍かった。

 一方、公明現職2人は組織力を発揮し、前回に続き上位を独占。民主も現職2人を維持し、社民、共産は元職が返り咲いた。自民は、引退する県連会長、川添睦身氏の地盤を引き継いだ長男博氏(45)が最下位で滑り込んだものの、現職2人が落ちた。

 また、旧佐土原町の2人は旧田野町や旧市北部に攻勢をかけ当選したが、旧高岡町の2人は町内の票を食い合い共倒れし、明暗を分けた。

 ◇投票率低調 自社分け合う−−都城市区

 合併前の旧北諸県郡4町を地盤とする自民現職の星原透氏(59)が市部でも浸透し、1万票を超す得票でトップ当選した。一方で「県政に女性を」と訴えた同党現職の内村仁子氏(64)が落選、東国原英夫知事との親密ぶりを強調して戦った無所属新人の杉村義秀氏(57)も及ばなかった。

 結局、自民は顔ぶれは変わったが旧市区、旧郡区で持っていた5議席を維持。社民現職の満行潤一氏(48)も議席を守り、これまで通り自社が議席を分け合った。

 知事選で前面に躍り出た無党派層は動かず、投票率はかろうじて50%台に乗る低調ぶり。候補者9人とも過去の県議選に出た顔ぶれで、平均年齢も57・8歳と前回より7歳以上も上がり、清新さを欠いた。

 ◇南部から初県議 自民は議席1減−−延岡市区

 草の根選挙を展開した無所属新人の松田勝則氏(41)が、組織票で磐石といわれる選挙区に風穴を開けた。また、出身の伊形町など市南部から初めて県議が誕生した。

 旭化成などの労組が活発に動いた民主は、新人の田口雄二氏(48)が確実に票を積み重ね、トップ当選した。改選前の1議席を守った。公明現職の河野哲也氏(47)、社民現職の太田清海氏(56)もそれぞれの組織固めに成功した。

 一方、自民は東臼杵郡旧3町の「3北」の基礎票を固めた井本英雄氏(60)が手堅く当選したが、湯浅一弘氏(66)は次点に泣き、改選前の2議席から1減となった。

535片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:53:15
 ◇組織力で現職 構図変わらず−−日南市・南那珂郡区

 投票率が10ポイント近く下がり、固い組織と地盤が支えの現職3人に有利な展開。トップの高橋透氏(46)は北郷、南郷両町では苦戦したが、労組を中心に日南市の都市部で票を伸ばした。坂元裕一氏(58)は新知事誕生以来続いた逆風を逆手に危機感を前面に打ち出し、農村票を中心にまとめて6選を果たした。外山衛氏(49)は、期待した南郷町の票や都市部の浮動票が伸びずに苦戦したが、3位に食い込んだ。新人・沢山信二氏(42)は知名度不足で若さをアピールできず、次点に終わった。

 ◇新人が躍進、2人が当選−−児湯郡区

 町議から転身した新人2人が当選した。前木城町議の図師博規氏(37)は若さと改革イメージをアピールし、同町だけでなく他4町からも満遍なく支持を受け、トップ当選。前高鍋町議の松村悟郎氏(53)は「高鍋から県議を」の声に押され、同町内の有効投票数の6割を集めた。

 一方、現職は新人の勢いに票を奪われた。前回トップ当選の坂口博美氏(59)は議席を死守したが、自民党会派会長の永友一美氏(69)は5選を果たせなかった。

 ◇無所属の6人、自民会派入りか 議会「オール与党化」も

 無所属の当選者は、宮崎市区2人▽延岡市区1人▽宮崎郡区1人▽児湯郡区1人▽東臼杵郡区1人と、無投票だった日向市区1人の計6選挙区7人。多くが選挙前から、無党派層の支持を集めた東国原英夫知事を評価していたが宮崎市区の武井俊輔氏(32)以外の6人は自民党員であるため今後、同党会派入りの動きが活発化するとみられる。

 無所属候補26人のうち12人は自民党員だった。「公認争いに敗れたり、無党派層にアピールを狙い、あえて無所属を選んだ保守系候補も多い」(自民現職陣営)との思惑もあり、前回より5人多い無所属乱立の要因になった。

 武井氏は「既存政党には属さない」と述べており、1人でも知事派の会派立ち上げを模索する。一方、他の無所属や現職候補も同様に「議会改革」を公約に掲げており、正面切って知事を批判していない共産党を含めて“オール与党”体制に向かう可能性もある。【中尾祐児】

 ◇宮崎市区、不在者票二重カウント 都城も計算ミス

 8日の宮崎市区の開票作業で、不在者投票の票数を二重カウントするミスがあった。同市選管は9日午前0時10分現在(開票率97・8%)の残票を3214票と発表したが、実際には1766票しかなかった。不在者投票の1448票を二重でカウントしていたことが分かり、同25分に投票者数と投票率を訂正した。市選管は「チェック態勢を強化し、ミスがないように気を付けたい」としている。

 都城市でも投票者数を20人少なく計算するミスがあり、市選管はいったん発表した投票者数と投票率を訂正した。第28投票所(松之元自治公民館)から投票結果を選管に報告する際、女性の投票者数553人を533人と誤って報告書に記載し、選管の審査も不十分だった。【関谷俊介、木元六男】

毎日新聞 2007年4月10日

536片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 22:54:13
’07統一選かごしま:「非自民」構図に変化 連合系で第2会派構成へ /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070410ddlk46010549000c.html

 ◇自民、追加公認で勢力拡大

 県議選終了を受け、自民党県連は9日、曽於市区(定数1)で当選した党推薦の無所属1人を追加公認、これで54議席の勢力は、自民39(改選前43)▽民主1(同0)▽公明3(同3)▽共産1(同1)▽社民1(同2)▽無所属9(同5=自由連合1含む)−−となった。鹿児島市・郡区では民主の議席復活など「非自民」が増えた一方、地方では自民の堅調さが目立った。

 ●鹿児島市・郡区

 「失った議席を取り戻せた」(青木寛さん)「女性、主婦の声を県議会に伝えられる」(柳誠子さん)

 民主が議席を復活し、無所属の女性候補が初当選。非自民の調整は連合鹿児島が中心で、初めての組織割りで臨んだ。連合推薦県議は現有3から5に増加。出口能美・連合会長は「完勝だった上、民主はトップ当選。今後に向け、大きな力になる」と自信を示した。

 自民は、9期目を目指した増留貴朗氏ら現職2人を含む公認4人が落選。現有11に対し、公認14人(現職10▽元職1▽新人3)を擁立した積極策が裏目に出た。投票率が伸び悩む中、党内でお互いの支持団体や地盤を奪い合ったとみられている。最大の激戦区で伸び悩んだことに上野新作幹事長は「今後に教訓を残した。重く受け止める」とした。

 ●「無所属」の動向

 無所属のうち、森義夫さんを自民が追加公認。残る9人の動向が、焦点となる。

 「無所属の当選者にわが党と理念を共有する方もおられ、一緒に行動できると思う」

 上野新作幹事長は、今後の会派入りなどに前向きに取り組む姿勢を示した。

 追加公認・会派入りの可能性があるのは3人とみられ、自民は改選前から1減の42議席まで回復する可能性がある。

 前回も、公認の当選は38議席だったが、4年を経た改選前には43議席に拡大。「無所属」の会派入りで勢力を伸ばすのは、同党のお家芸だ。

 だが、3人のうち、2人は現職の公認を破っての初当選。地元にはしこりも残り、調整には時間がかかるともみられている。

 一方、連合推薦を受けたのは、現職4人のほか、初当選の柳さん、志布志市・曽於郡区で返り咲いた中山信一さんの計6人。「当選後は連合の会派づくりに努力する」が推薦の条件だった。民主、社民も含めた7、8人で第2会派を構成する方向で、近く調整が本格化する。

 現在の第2会派は「社民・無所属連合」で、5人。前回選挙直後は、全員が社民党員(公認4、無所属1)だったが、国政選挙対応などをめぐり、改選前までに3人が離党。今回、社民は薩摩川内市区で議席確保を果たせず、1議席に。非自民勢力の構図も変化しつつある。

毎日新聞 2007年4月10日

537片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 03:40:01
自民、「優位」強調 夏に手応え、民主 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/kiji/index.cfm?id=20070410000005

  八日投開票された県議選の結果について、自民、民主の両党県連が九日、それぞれ会見した。自民党は無所属当選者の追加公認で安定多数維持に自信を示し、民主党も熊本市区での得票ぶりに夏の参院選に向けた手応えを表明した。

 自民党県連は古閑三博会長が熊本市水前寺の県連会館で会見。公認した三十二人のうち、当選が二十五人にとどまったことに関し、「市町村合併と定数減という環境変化で、有権者が若い新人候補に期待感を抱いたためではないか」と分析。

 ただ、熊本市区で公認した七人全員が当選したことや無所属当選者の会派入りが見込めることを挙げて「自民党の優位性は健在」と力説。週内から追加公認(既に四人は終了)の手続きに入り、「(議長と六常任委員会の過半数をとれる)三十一議席超の安定多数を確保できる」との見通しを示した。

 夏の参院選については「選挙まで現執行部体制で臨む。個々の地方議員の力を結集して勝利したい」と語った。

 一方、熊本市区で現職と新人の計二人が当選して議席を増やした民主党県連も同市春日の事務所で鎌田聡代表が会見し、「自民党の『政治とカネ』をめぐる問題という一定の追い風もあったが、労組依存体質から一歩抜け出して党の力が付いてきている」と、新人当選の意義を強調した。

 しかし、公認四人のうち、熊本市区の二人しか当選できなかったことを挙げて「都市部以外の支持拡大に向けた活動態勢の見直しが急務だ。課題を検討し、統一選後半戦と参院選に臨みたい」と述べた。

 これに対し、議席を失った共産党県委員会は同市細工町の事務所で常任委員会を開き、統一選後半戦の対応策などを協議。久保山啓介委員長は「他陣営の切り崩しに対抗できなかった」と敗因を分析し、「組織を挙げて党の政策を浸透させ、後半の市議選、町議選は公認候補の全員当選を目指す」とした。(毛利聖一、並松昭光、野方信助)

538片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 03:40:39
世代交代、半数40代以下 民主初の得票率5%台 県議選 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/kiji/index.cfm?id=20070410000007

  県選管が九日まとめた県議選の党派別得票数などによると、全四十九議席の過半数を確保したものの公認七人が落選した自民党と、唯一の議席を失った共産党が前回選挙に続いて得票率を下げた。一方、民主党は初めて5%台に乗せて伸長した。

 議員を年代別でみると、四十代以下がほぼ半数を占め「世代交代」が進んだ。今回の県議選は「平成の大合併」に伴い区割りが変更され二十三選挙区が二十二選挙区に減った。また財政難を反映し定数も五五が四九に減った。

 選挙は十六選挙区で実施され、残る六選挙区は定数いっぱいの立候補者数にとどまり無投票だった。投票率は十六選挙区平均で61・92%。過去最低を更新した。

 各党別の得票率は、自民党が前回比3・18ポイント減の40・33%。共産党は0・36ポイント減の2・01%。公明党は0・13ポイント減の5・44%。半面、民主党は3・17ポイント増の5・10%だった。トップは無所属の47・12%。前回を2・11ポイント上回った。

 ただ自民党は八日深夜、無所属当選者四人を追加公認した。この四人の得票を合わせると自民党の得票率は46・74%に上り、第一党になる。

 一方、七月の参院選を政権交代の第一歩と位置付ける民主党も、公認候補を擁立し三選挙区の得票率は軒並み10%超。念願の二議席を獲得した熊本市区は11・07%、前回より6・0ポイント伸ばした。

 “自民独占区”の球磨郡区(定数二)でも落選したものの、得票率は18・74%に達した。党県連は「格差社会の是正策などを盛り込んだローカルマニフェスト(公約集)を配布するなど、新しい訴え方が有権者に受け入れられた」とみている。

 世代交代では、六十代と三十代の“一騎打ち”となった玉名郡、下益城郡、人吉市、上天草市の各選挙区で三十代が当選、世代交代が浮き彫りになった。

 新県議の平均年齢は五一・二九歳。四年前より一・六七歳若返った。年代別は▽二十代一人(前回ゼロ)▽三十代八人(八人)▽四十代十五人(十人)▽五十代十三人(二十三人)▽六十代九人(十人)▽七十代三人(四人)。(小多崇)

539片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:51:53
4新人が会派結成へ 脱しがらみ、改革掲げ 新県議に当選証書 西日本宮崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/miyazaki/20070411/20070411_001.shtml

 県選管は10日、県議選で当選した新議員45人に当選証書を付与した。新議会への決意を新たにし各会派が体制づくりを始める中、いずれも無所属新人で宮崎市区の武井俊輔氏(32)、延岡市区の松田勝則氏(41)、日向市区の西村賢氏(34)、児湯郡区の図師博規氏(37)は同日、「安易に既存政党に属さない」として独自会派を結成する方針で合意した。政党推薦を受けず、東国原(ひがしこくばる)英夫知事と同様に「脱しがらみ」を掲げて当選した若手4人の動きが県議会改革にも一石を投じる形になりそうだ。

 「会派結成後は(自民)党籍を抜く可能性もある」。児湯郡区のベテランを破りトップ当選した図師氏は10日、真新しい議員バッジを手に語った。図師氏はもともと、西村氏とは知り合いで選挙前から「西村氏らとの独自会派結成」を模索していた。2人とも自民党員。だが、西村氏も「超党派の勉強会などいろいろな形がある。党員だから自民に入らなければいけないとは思わない」。

 「無党派の旗印」的存在の東国原知事と親しい武井氏は「県民に議会改革を約束した。会派をつくる方向性は変わらない」と強調。自民党員の松田氏も「支援者から『若い連中とタッグでやれるなら頑張ってくれ。新人会派の方がよい』と言われた。支援者の意見を重要視したい」と打ち明ける。4人はこの日午後、高千穂鉄道沿線住民の会が東国原知事に陳情した際にも一緒について回った。

 今回、自民は改選前議席数(32)より6減の26議席に止まった。無所属議員は7人のうち、宮崎市区の元職福田作弥氏(62)と宮崎郡区の新人河野安幸氏(67)は「党員であり自民会派に入りたい」と話しており、自民の2人増は確実とみられるが、自民が目指す勢力維持ラインの「32」に届くかは、現状では厳しい見込みだ。

 自民側は早速「話をしたい」と新人らの取り込みに入ったという。これに対し、図師氏は「年齢は関係ない。改革を志す人であれば既存会派からも来ていただきたい」と逆アプローチももくろむ。残る無所属新人で自民党員の東臼杵郡区の黒木正一氏(56)は「まだ決めていない」としている。
=2007/04/11付 西日本新聞朝刊=

定例会見で知事 佐賀県知事再選で新幹線推進に弾み 県議選自民惨敗「心配なし」 西日本長崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/minami/20070411/20070411_003.shtml

 金子原二郎知事は10日の定例記者会見で、8日投開票された佐賀県知事選で現職の古川康氏が再選されたことについて「古川知事は選挙期間中、長崎県と関係のある新幹線建設を掲げ結果が出た。今後、より一層推進していくものと期待している」と述べ、懸案の九州新幹線西九州(長崎)ルートの早期着工に向けて佐賀県と連携を強化していく考えを示した。

 また、県議選で最大勢力の自民党が19議席しか確保できず過半数割れしたことに対し「結果を見る限り各選挙区で厳しい選挙だったようだ。今回、定数が5人減った分を自民がすべて負う形になった」と分析。

 今後の県政運営への影響については「議会に説明し、理解をもらえるよう努力すれば問題ない。これまでも自民だけでなく、民主党にも協力をもらっており、あまり心配していない」と話した。

 一方、佐世保市の米海軍前畑弾薬庫の移転・返還問題で、国が新たな整備概要を同市に提示していたことについて「県に対しては何ら事前説明がなかった。県市一体で取り組んでおり、公表前に中身を説明すべきだ」と苦言を呈した。
=2007/04/11付 西日本新聞朝刊=

540片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:54:23
情報がひろがる時代にこんなことをするから一挙に地域的絆がなくなる。

定数6減案 逆転否決 嘉麻市議会 議運と異なる結果に 無記名投票 賛成19、反対は30 西日本福岡筑豊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/chikuho/20070411/20070411_001.shtml

 合併で現在の議員数が51人に上る嘉麻市議会は10日、臨時議会を開き、定数26で実施される今月の市議選後、さらに定数を6減して20とする定数条例改正案を、賛成19、反対30で否決した。採決は無記名投票で実施された。議会運営委員会は同じ議案を“可決”しており、委員会と本会議で採決結果が逆転する異例の事態となった。

 同議案は、議員20人が「市の財政改革に先鞭(せんべん)をつける」として、3月定例議会に連名で提案したが、継続審査となり、議運に付託された。3月29日に開かれた議運では、賛成7、反対4で、“可決”していた。

 この日の臨時議会では、藤嶋敏昭議運委員長が「慎重に審査した結果、委員会としては可決すべきと決した」と報告。この後の質疑・討論では賛否が割れ、賛成派は「議会も改革の意識を示すべきだ」などと主張。これに対して、反対派は「改選後の新議会で論議すべき問題」「議員報酬削減が先だ」などと反論。無記名投票に賛成する議員が多数を占め、投票の結果、賛成少数となった。

 同市は昨年3月、旧山田市と稲築、碓井、嘉穂の旧3町が合併して誕生。当時65人いた旧市町議全員に在任特例が適用された。その後1人が辞職し、3月末には今期で引退する13人が「議会経費削減に貢献したい」として辞職し、現在の議員数は51人になっている。13人の辞職については、「4月からの年金制度改正で、議員年金や一時金が目減りするのを防ぐためではないか」との指摘も出ていた。
=2007/04/11付 西日本新聞朝刊=

541片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:15:23
知事選出口調査…九州新幹線反対でも現職に投票 讀賣佐賀

 知事選に関し、読売新聞は投票日の8日、県内の投票所64か所で投票を終えた有権者3048人に出口調査を行った。九州新幹線長崎(西九州)ルートの建設について「反対」と答えた人の54%が、約33万票を獲得して再選を果たした建設推進の現職・古川康さん(48)に投票しており、古川さんの得票がそのまま新幹線への「信任」とは言い難い実態が浮かび上がった。

 新幹線の賛否については、全体の50%が「賛成」、44%が「反対」と回答し、県民の意見は真っ二つに割れている。知事選では、推進を掲げる古川さんに対し、共産党新人の平林正勝さん(59)は反対を訴えた。古川さんは、新幹線に賛成する人の86%の支持を集めたが、さらに反対する人の54%にまで食い込んだ。

 新幹線に反対する人のうち、平林さんに投票したのは38%にとどまり、新幹線問題の賛否がそのまま、投票行動には反映されていなかった。

 有権者が投票に当たり、新幹線問題よりも福祉や雇用など、日々の生活につながる身近な課題を重視した結果と見られる。

 また、投票者の支持政党を聞いたところ、自民、公明両党の支持者の9割近くは古川さんを支持。さらに自主投票だった民主党支持者の58%、「支持政党なし」と答えた無党派層の66%もそれぞれ、古川さんに投票していた。平林さんは共産党支持者の8割強、社民党支持者の5割強の支持を得たが、全体的な広がりに欠けた。

(2007年4月11日 読売新聞)

542片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:16:49
無所属新人が新会派構想
図師氏「政策提案できる集団を」 讀賣宮崎

 県議選に当選した無所属新人が、新会派結成を模索している。考えに温度差があるため実現するかは不透明だが、政党の枠にとらわれない会派構想は、「脱政党」の新たな動きとして注目されそうだ。

 無所属7人のうち、武井俊輔氏(32)(宮崎市区)を除いた6人には自民党籍があるものの、現在のところ、自民党会派入りを望んでいるのは、元議員の福田作弥(62)(宮崎市区)、河野安幸(67)(宮崎郡区)の2氏にとどまっている。

 一方、図師博規氏(37)(児湯郡区)は「大きな会派に埋没するのでなく、政策提案をできる集団をつくりたい」とし、連携の相手として、武井、松田勝則(41)(延岡市区)、西村賢(34)(日向市区)の3氏を想定している。武井氏も「政党会派に入ることは、私を選んだ有権者が望んでいないと思う」と新会派に前向きだ。

 一方、松田氏は「個人的には、新人で会派をつくるのがいいと思うが、支持者の意見を尊重したい」、西村氏は「既存の会派に入るか、新会派に入るのかは決めていない。中立的な立場」としている。

 地方自治法によると、議案の提出には定数の12分の1以上が必要で、県議会は4人に当たる。4人で会派が結成されれば条例などの提案が可能だ。

 会派結成届けの締め切りは25日。残された時間は少ないが、実現すれば、従来の4会派(自民党、社民党県議団、公明党県議団、民主党県議団)に、議席を回復した共産党と新会派が加わり、6会派になりそうだ。

 一方、黒木正一氏(56)(東臼杵郡区)は「どの会派に入るかは白紙状態」と話している。

(2007年4月11日 読売新聞)

543片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 04:49:19
選挙:知事選/県議選 統一選前半戦を振り返り−−記者座談会 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070411ddlk44010335000c.html

 ◇信任投票、色合い濃く−−知事選/平成の大合併で盛り上がり見せ−−県議選

 統一地方選前半戦の知事選、県議選が8日、幕を閉じた。信任投票の色合いが濃かった知事選と、「平成の大合併」後初の選挙で盛り上がりを見せた県議選。選挙戦の特徴や課題など、舞台裏も含めて取材担当記者が話し合った。

 ◆知事選

 ◇問題点の具体性欠け−−三重野さん

 J 広瀬さん55万8191票、三重野さん7万7033票の結果をどうみる?

 D 三重野さんはキヤノングループの非正規雇用問題などに焦点を当て、出遅れた割に得票した。1グループにとどまる問題ではなく、一定の共感を集めたのだろう。

 B キヤノンの問題は論議がかみあわなかった。「企業誘致に賛成か反対か」という方向に広瀬さんが誘導していったように感じた。三重野さんは企業誘致そのものではなく問題点を具体的に訴えれば、もう少し支持を得ただろう。

 I そもそも広瀬さんは「自分の慢心との戦い」だった。だけど、街頭演説で「みなさん、景気がいいでしょう」と話したり、謙虚さを見せなければいけないと思いつつ、実績強調の選挙戦だった感も否めない。

 H 広瀬さんの陣営は「目標65万票、相手を5万票以内」と言っていた。その目標に慢心を感じたけれど、広瀬さんは最終盤、「県民中心の県政の成否は、どれだけ多くの人が支援してくれるかにかかっている」と頭を下げた。平松守彦・前知事の最多得票(61万2193票)を超えられなかったが、県民の期待を数字で表すことに成功した。

 A 特に地元・日田市の得票(4万929票、得票率92%)は圧倒的だった。「2期目には日田に光を当ててくれる」との期待が大きく、それにはさらなる投票率アップが欠かせないと地元は思ったのだろう。「遠慮なく県庁に陳情に来てくれ」という広瀬さんの意向も伝わっていた。

 H 日田の振興は広瀬さんの重い宿題の一つだが、公平、公正な観点を忘れないでほしいね。

 ◇政党の存在感消える?

 J 広瀬さんは政党・団体に推薦を申請せず、「県民党」の立場を打ち出した。

 D 今回の知事選で当選した13人のうち広瀬さんを含め4人が政党推薦を受けなかった。「県民党」は非常に通りの良い言葉だけれど、政党の存在感が消えてしまった。

 H 政党のいくつかが、広瀬さんが“党首”の「県民党」の軍門に降ったということかな。自民党は3期を超える首長は推薦しないとか勇ましいことを言っているが、広瀬さんは自民党の全面的な応援がなくても戦えると自信を深めたのでは。

 G それはどうかな。自民党県連幹部は昨年、「広瀬さんに厳しい選挙をさせたくない」と有力対抗馬が出ないよう根回しをしていた。民主党県連も広瀬さんの「県民党」の立場などを評価して候補を擁立しなかった。結果的にいくつかの政党の判断で無風選挙になっただけで、県民党の実力を過信してはいけないと思うね。

 J 一方、共産党は「党の存在意義を問う」と党を前面に出した。

 D 三重野さんを擁立したことは評価する。だけど、共産党は平松前知事の初陣以来、1回を除きすべて公認候補。共産党は「国や大企業言いなりの県政」と批判したが、有権者から「(共産党知事になれば)党言いなりの県政になる」との皮肉も聞かれた。

 F 三重野さんは敗戦の弁で「投票しなかった人が多かったが、私にも入れないが広瀬さんにも投票できないという意味で現県政への消極的な批判なのでは」と語った。一理あると思った。

 H 過去最低の投票率は、それも一つの要因だろう。しかし、政党が表立って広瀬さんを応援しなかったことも一因だと思う。選挙戦で冷めていた政党側が、広瀬さんに今後どう対応していくのか注目だな。

 ◇マニフェスト選挙は不発

 J 全国的にはマニフェスト選挙と呼ばれたが、この知事選ではどうだった?

 D 三重野さんはマニフェストを作りはしたが、「枚数も内容も多い法定ビラで勝負する」と言う姿勢で、広瀬さんは「選挙公約で示す」という考えだった。「具体的な政策を比較して1票を投じたい」という有権者の希望に応えるような工夫を陣営に求めたい。

 H 広瀬さんはマニフェストの必要性を認めてはいるけれど、県民参加で作ったという長期計画に自信を持っているようだ。計画を実行するのは当然としても、政治家としての広瀬さんを評価する基となるマニフェストのようなものがあった方がいいと思う。

544片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 04:49:45
 ◆県議選

 ◇広い選挙区に一苦労

 E 市町村合併で選挙区が広くなったところでは、陣営は選挙遊説のコースにも苦労していた。合併した旧町では2時間も遅れ、待たされた人たちが怒って帰ってしまったケースも。候補者は顔を覚えてもらうのに一苦労だった。

 C 陣営に合併はマイナスばかりじゃなかったよ。3度目の挑戦で現職を破った杵築市区の衛藤明和さんは「票を伸ばす好機」と見て合併した旧山香町、旧大田村に食い込んだ。この作戦が功を奏した。

 B 社民党県連合の重野安正代表は「選挙区が減った分、定員複数区が増え、衆院選の小選挙区制が中選挙区制に戻ったような感じ。定員複数区では勝負になる」と色めきたっていた。そんな“副産物”もあったね。

 G 佐伯市区では社民が議席を奪還した。組織の危機感がかなりなもので、旧市出身の候補らが旧郡部での浸透に苦労する中で、旧郡部にもある組織の票の上積みが当選に結びついたのではと思う。

 ◇現職らサバイバル戦も

 J 現職らのサバイバル戦が各地で展開されたのも特徴だった。

 B 候補の実名を挙げて「磐石」と書いたちらしまで出回った。「だから私に」ということなのだろうが、生き馬の目を抜く選挙の常とはいえ仁義にもとるように感じる。

 I 自民推薦3人が立った竹田市区では、自民推薦の工藤一成氏が自治労の支持まで得て戦った。「自民会派入りはしない」という約束があったそうだが、サバイバル戦を象徴する話だった。

 C 別府市区では、新人の嶋幸一氏がトップに迫る大量得票で当選したが、これは尾を引きそうだ。嶋氏を支援したのは自民党の岩屋毅・衆院議員。岩屋議員の子飼いの県議が生まれたわけだが、票を減らされた自民現職2人の各陣営はカンカン。支持者からは「もう総選挙では岩屋氏のために働かない」との声も聞かれた。

 ◇女性議員が1人に

 I 8日の投票日に実施した知事選の出口調査で、県議選では誰に投票したかも聞いてみた。私は50人を調査したが「三重野氏、(共産公認の)堤氏以外の候補」の組み合わせが5人、「広瀬氏、堤氏」は2人いた。前者は「知事選は批判票」、後者は「野党がいないと議会のチェック機能が働かない」が投票理由だった。健全なチェック機能が働かないところに健全な県政はない、というのが実感できた。

 J 女性議員が3人から1人だけになった。男女の区別にあまり意味はないかもしれないが、女性議員は与野党を問わず、広瀬氏に福祉や教育などの問題で熱心に質問していただけに残念だ。県議会の顔ぶれはかなり変わるが、広瀬県政をしっかりチェックしてほしい。

毎日新聞 2007年4月11日

545片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 04:51:17
県議会:県議選当選の無所属新人6人、若手4人が新会派検討 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070411ddlk45010493000c.html

 ◇少数会派の不利多く、結成は流動的

 県議選で初当選した無所属6人の会派入りの意向は、無所属のまま1人▽未定4人▽自民党入り1人。6氏が10日、毎日新聞の質問に答えた。うち、無所属のままの1人と、未定のうち3人(いずれも自民党籍)の30〜40歳代の若手計4人が新会派結成を検討する意向を示した。結成すれば議案提出権(4人以上賛同)を得られるが、3人以下の会派では不利な点も多く、25日の届け出期限までに旗揚げできるかどうか、流動的な情勢だ。【まとめ・中尾祐児】

 6氏は、無所属新人の武井俊輔(32)▽松田勝則(41)▽西村賢(34)▽河野安幸(67)▽図師博規(37)▽黒木正一(56)。武井氏は、無党派の支持を集めた東国原英夫知事の直系「チルドレン」。一方、自民党県連によると、同氏以外は全員が党員。

 既存の4会派への所属の意向は、武井氏が「地方議会に派閥は要らない」とし、1人会派を結成する考え。松田、図師、西村の3氏は「既存の団体に支援を受けていない新人同士なら組みやすい」(西村氏)と新会派構想に前向きだが、自民党員として活動してきた背景もあり「検討中」と口をそろえる。

 元諸塚村議長の黒木氏は「白紙」としながら「自分は保守系」といい、慎重な姿勢。元清武町議長の河野氏は自民党会派入りを明言した。

 また、知事が議会側に求める政務調査費の使途公開や、定数削減など改革への対応の質問では、河野氏が「定数は県内にバランスよく配分する必要がある」と議論の必要性を指摘したが、全員が改革に賛同した。

 県議会事務局によると、条例案など議案提出は4人以上、意見書や決議案提出は3人以上の賛同が必要となる。各会派による議会での代表質問も、慣例で3人以上の所属がいなければ、質問時間が割り振られない。一般質問は1人会派でも可能という。

 ◇新議員45人に当選証書を付与−−県選管

 県選管は10日、県議選で当選した新議員45人に当選証書を付与した。新議員の内訳は、現職32▽元職3人▽新人10人。県庁講堂であった付与式で若友慶二・県選管委員長は「県民の期待はこれまで以上に増大している」と述べた。

546片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:14:25
無所属新人に新会派発足の動き 県議会
2007年4月13日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200704130111

 県議選で初当選した無所属新人が13日、新会派結成へ向けて具体的に動きだした。30-40代の4人が県議会事務局で初めて集まり、今後の活動について具体的に意見を交わした。

 議員発議条例の策定など議会改革を目指しており、25日の会派結成の届け出期日へ向けて調整を続ける。

 新会派結成の動きを見せているのは、児湯郡区の図師博規氏、日向市区の西村賢氏、延岡市区の松田勝則氏、宮崎市区の武井俊輔氏。

 4人は同日、東臼杵郡区の黒木正一氏とともに県議会事務局職員から会派の仕組みについて説明を受けた。また本会議場や委員会室、会派控室も視察。「県民の皆さんが何を望んでいるのか考えて判断する」(図師氏)と新会派結成へ前向きな姿勢を見せた。

547片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 01:14:51
’07統一選・ながさき:2市長選/3市議選、あす告示 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070414ddlk42010443000c.html

 ◇長崎、佐世保市長選・市議選と大村市議選

 統一地方選の第2ラウンドとなる長崎、佐世保の両市長選と、長崎、佐世保、大村の3市議選が15日告示される。長崎市長選は4人、佐世保市長選は3人が立候補を表明している。市議選は、長崎市が合併前の旧町ごとに選挙区を設け、定数は7増加。大村市は3減となった。3市の定数計112に149人が立候補の見通し。

 ◆長崎市長選

 ◇4人が出馬表明

 4選を目指す現職の伊藤一長氏(61)と、新人で元市議の山本誠一氏(71)▽大学非常勤講師の前川智子氏(59)▽主婦の前川悦子氏(57)−−の4人が立候補を表明している。共産公認の山本氏以外は無所属で、政党の支持や推薦は受けていない。

 伊藤氏は旧7町では三和以外で後援会組織を結成。連合長崎が前回の支持に続き今回も推薦を決め、推薦団体は950を超えた。

 3月下旬に立候補を表明した山本氏は市議通算7期の実績を訴える。チラシ約8万5000枚を配り、現市政への批判票取り込みを狙う。

 伊藤氏の多選や裏金問題を批判して立候補した前川智子氏は平和関係の会合や文化教室などに足を運び、知名度アップを図っている。

 前川悦子氏は故岡本太郎さんが原爆をモチーフに描いた壁画「明日の神話」の長崎への誘致を訴えて立候補を表明した。

 いずれの候補予定者も2月末以降の立候補表明で、短期決戦の様相。前回は57・63%と史上最低だった投票率の行方も注目される。

 ◆長崎市議選

 ◇62人が意向示す

 合併時に定数特例を採用した結果、定数44の長崎区と、旧町ごとに設けられた定数各1の7選挙区で実施され、計62人(現職36人、元職2人、新人24人)が立候補の意向を示している。

 長崎区では47人(前回56人)が出馬の見込み。現職は前回より3人少ない30人、新人も5人減って15人。02年の不正入札事件で辞職した元職2人も立候補の予定。香焼、伊王島、高島、野母崎、琴海の5区では現職と新人の一騎打ちになりそう。三和区は現職が今回統一選の県議選にくら替えし、空席を巡って新人4人が争う構図。外海区は現職が無投票の公算が大きい。

 ◆大村市議選

 ◇定数3減で混戦

 市民団体の直接請求を受け、定数が3減の25となる。36人が立候補予定で混戦模様だ。現職は3人が引退し25人、元職1人、新人10人の見込み。女性は現職3人のほか新人1人が立候補の予定で、全員が当選すれば史上最多の4人になる。

毎日新聞 2007年4月14日


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板