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【44衆】九州
348
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/07(水) 18:15:33
’07統一地方選:自民別府市議団、市長と“政策協定” 市長選、無風強まる /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070207ddlk44010589000c.html
自民党別府市議団(山本一成議員会長)は6日の拡大役員会で、浜田博市長(68)と事実上の政策協定を締結する方針を決めた。4月の市長選に3選出馬する浜田氏も応じる意向。これで同市長選は戦後初の無風となる可能性が強まった。
市議団は7日正午、市長応接室で浜田氏に政策提言書を手渡す。提言書は福祉、街づくり、行財政改革など6項目。公式に「政策協定」としなかった理由は(1)各項目について市長とすり合わせをしていない(2)数値目標や期限を書いておらず、具体性に欠ける−−ため。
浜田氏は社民党の元県議。4年前の市長選に初出馬し、保守系市議の支持も受けて初当選した。イズミ誘致問題が市を二分する政争に発展すると、浜田氏は辞任して昨年5月の出直し市長選に再出馬。自民3会派のうち2会派の支持を得て再選を果たした。
自民市議団は17人。市議会(定数31)の過半数を占めており、市長選に対抗馬が出にくい情勢となった。同市長選は昨年の出直し市長選が戦後16回目。これまで無投票は一回もない。【渡部正隆】
==============
■解説
◇背景に二つの思い
市議団の政策提言書は「市長になったら誰でも言う抽象的な内容」(同党市議)にすぎない。だから、公式には政策協定としなかったのだが、狙いはただ一つ。市長選に対抗馬が出にくい状況を作るためである。その意味では政策協定と同じ重みを持っている。
無風を選択した市議団には二つの思いがある。一つは、1年前に市長選をしたばかりという気分である。公選法は、出直し市長選で辞任した現職が再選された場合、その任期は現職の残任期間と定めている。このため、1年後の選挙となるのだが、市議団の多くが「出直し市長選は市を二分する政争だった。もつれた市民感情を解きほぐすには今回は無風がいい」と判断している。
もう一つは、浜田氏に取り立てて大きなミスがないことだ。市議団の長老議員は「本来なら保守系候補を立てるのが我々の筋」と言う。その通りだが、攻撃材料がない状況では、保守系の有力候補が自ら名乗り出るのも、市議団が探し出すのも難しい。【渡部正隆】
毎日新聞 2007年2月7日
349
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/09(金) 06:03:40
古賀会長が辞表提出 自民福岡県連 政令市長選連敗で引責
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070208/20070208_008.shtml
自民党福岡県連会長の古賀誠氏(衆院福岡7区)が、4日の北九州市長選で党推薦候補が敗れたことを受け、会長職の辞職願を同県連に提出していたことが8日分かった。県連執行部は慰留しているが、古賀氏の辞意は固く、近く県選出国会議員が後任問題について協議する見通しだ。
同県連では昨年11月の福岡市長選に続く政令市長選での敗北を受け、中村明彦幹事長(県議)が既に辞任。古賀氏も辞任した場合、県連は統一地方選まで2カ月の段階で、抜本的な態勢見直しを迫られることになる。
関係者によると、古賀氏は、中村氏の辞意表明を受けて5日、辞職願を提出。県連は6日の執行部会で、選挙責任者である中村氏の辞任は了承したが、古賀氏については慰留を申し合わせた。
これに対し古賀氏は「会長人事は国会議員が決めること。幹事長だけに詰め腹を切らせるわけにはいかない」と周辺に語っており、14日にも党本部で後任問題を協議する県選出国会議員団会議が開かれる見通しだ。
=2007/02/09付 西日本新聞朝刊=
350
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/10(土) 06:12:54
スタート・北橋市政:北九州市議会各会派、腹の探り合い 新市長、就任控え /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070209ddlk40010053000c.html
◇20日就任
北九州市長選で初当選した前民主党衆院議員、北橋健治氏(53)の市長就任(20日)を前に、市議会各会派で腹の探り合いが続いている。選挙で対立した自民系・公明3会派が過半数を占めるが、政策や姿勢に北橋氏と大きな違いはない。市政与党の枠組みが流動的な中で「議会も変わるべきだ」との声も聞かれる。【古川修司】
◇論議、活発化の期待も
北橋氏は投開票翌日の5日から市議会に内々で足を運び始めた。「末吉与党」のうち北橋氏を推薦した民主系(11人)、社民系(6人)は歓迎したが、前国交省局長の柴田高博氏(57)を推した会派は対応が分かれた。
自民市民クラブ(12人)は拍手で迎え「民意は尊重する」「昨日の敵は今日の友」という言葉も飛び出した。だが自民党議員団(11人)と公明党(同)は「都合がつかない」と訪問を断った。自民党議員団の佐々木健五団長は冗談めかして「ずっと会議中にしておく」と“居留守”をちらつかせた。
背景は相乗り分裂による選挙のしこり。ある市議は「関心は議長・副議長ポスト。会派が与党になるかどうかはポスト次第だ」とも打ち明ける。
現在、議長は自民党議員団、副議長は公明から選出されているが、柴田氏擁立に動いた中島慎一議長の責任論も一部で浮上。相乗りの崩壊で、改めて存在意義が問われる市議会だが、05年3月には自民市民クの前議長が就任1カ月で辞職に追い込まれた経緯もあり、政争再燃の兆しもうかがえる。
一方、市長交代を機に意識の変革も芽生えている。ある民主系市議は「執行部をチェックするのが議員の仕事」と、かつての身内を特別扱いしないことを強調。自民系の若手市議も「中学校給食や地域再生などについて、我々も新市長のマニフェスト(政策綱領)を読んで勉強する。意見をぶつけ合いたい」と話す。
自民系中堅市議は言う。「与党か野党かという時代ではない。論戦で議会を活性化出来るか、それとも旧来のなれ合いを引きずるか、議員自身の姿勢が問われている」
〔北九州版〕
毎日新聞 2007年2月9日
351
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/10(土) 06:21:36
東国原宮崎知事:副知事選びで難局…持永氏が舞台裏明かす
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070210k0000m010104000c.html
宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫知事が、就任後初めての難局にぶち当たっている。素人知事にとって実務をつかさどる副知事は最重要人物。知事選で戦った元経済産業省課長の持永哲志氏(46)を起用する“奇手”は世論の批判を受けてドタキャンに。持永氏は9日記者会見し、知事が「複数の候補で検討中」と表明する一方で、持永氏の副知事就任を確約していた「舞台裏」を明らかにした。
持永氏らによると、東国原知事が持永氏に「副知事就任」を持ちかけたのは、知事に就任した1月23日夜。宮崎市内のホテルで2人だけで会った。「県民総力戦で県を立て直したい」「経済活性化でマニフェストも似ている」「しがらみを絶つことを条件に受けてほしい」。熱っぽく話す知事に、持永氏は「英断だ」と思い、29日に受諾したという。知事と持永氏は会合や電話を10回近く重ね、8項目に及ぶマニフェストまで練り上げたという。
東国原知事は、持永氏への打診が明らかになった後も、5日の記者会見などで「副知事は数人の候補で検討中」と持永氏との密約を隠し続けた。しかし、「しがらみのなさ」を強調して当選した知事が官僚出身で政党の支持を受けた持永氏を起用することに世論は反発した。
打診が明らかになった3日からの3日間で、副知事問題で県に寄せられた県民の電話やファクス計69件のうち、持永氏の起用反対58件に対し、賛成8件だけ。ところが、5日の会見で東国原知事が「選択肢の1人」と慎重な考えを示したところ、翌6日には反対20件に賛成151件で大逆転した。周りに指示を受けながら電話をしてくる人もいて、職員は「誰かが組織的にやっているように感じた」という。
東国原知事が持永氏へ断りの電話を入れたのは8日夜。「(世論の批判は)想定外で話が壊れた。賛成は消極的賛成だったが、反対はしがらみへの拒絶反応だった」などと説明したという。
東国原知事は9日夜、県庁で記者団の取材に応じ「県民の反発は予想以上だった。持永氏とは強い約束はしていない。(持永氏が)『東京に家族があるので(プライベートの時間を)配慮してほしい』と言われ、引っかかった部分もある」と話した。【中尾祐児、船木敬太】
毎日新聞 2007年2月9日 21時05分 (最終更新時間 2月10日 0時15分)
352
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/10(土) 06:59:27
安里カツ子氏受諾/副知事人事 沖縄T
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200702091300_03.html
県の副知事人事で、仲井真弘多知事から就任を要請されていた、りゅうせき副社長の安里カツ子氏(59)が受諾する意向を固め、八日までに仲井真知事に伝えた。安里氏の受諾を受け、仲井真知事は週明けにも県議会与党に安里氏起用の方針を正式に伝え、十四日に開会する県議会二月定例会に人事案件を提出する意向だ。
安里氏の固辞で難航していた副知事人事は二月定例会開会直前に急転直下に決着、仲井真知事の選挙公約だった女性副知事起用は実現する見通しとなった。
安里氏の副知事起用をめぐって仲井真知事は当初、昨年の新県政の発足直後の県議会十二月定例会に人事案を提出する予定だった。しかし、安里氏の固辞の意思が強かったため見送り、いったんは同氏の起用を断念した。
しかし、仲井真知事は、安里氏の経営手腕や県経営者協会女性リーダー部会長を長年務めるなど同氏の統率力を高く評価。今年に入って、仲井真知事が安里氏の再説得に乗り出し、同氏の受諾に向けて水面下で環境整備を進めていた。
安里氏は一九四七年生まれ。名護市出身。商業実務専門学校卒。六七年に琉球石油(現・りゅうせき)入社。りゅうせきビジネスサービス管理部長、同社長、りゅうせき常務や同専務を歴任し、二〇〇六年六月からりゅうせき副社長。
353
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/10(土) 07:03:28
とにかく恵まれないな。
「約束は」無念の持永氏 東国原知事、断念伝える
2007年2月9日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200702090109
先の知事選に立候補、落選した後、副知事就任が取りざたされていた元経済産業省課長の持永哲志氏(46)は9日、都城市内で記者会見を開き、東国原英夫知事から選任断念を伝えられたことを明らかにした。
県民の中に賛否両論があるが、反対意見は拒絶反応に近く、選任が見送られたという。持永氏は「県民の役に立てるなら、と思って引き受けた。残念だし、寂しい」と無念さをにじませた。
就任要請を白紙に戻されたことについては「残念だ。約束をほごにされた」としながら、「当初とは状況が異なり、非礼とは感じていない。県民の意識を重んじているのだろう」と淡々と語った。
持永氏によると、就任要請があったのは選挙直後の1月23日。宮崎市内で東国原知事から「宮崎は大変な時期にあり、県民総力戦で立て直したい。経済活性化を全力でやってほしい」と求められ、29日に承諾した。
しかし、今月5日以降、「反発が強いので考えさせてくれ」と2、3回電話があるなど状況が変化。8日夜に「うまくいかないので、お断りしたい。申し訳ない」と断念を伝えられた。
【写真】「残念だし寂しい」。会見で無念さをにじませる持永氏=9日午後、都城市
354
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/17(土) 04:17:15
浜田元衆院議員:「無念でたまらない」 がん告白し政界引退 /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070216ddlk46010587000c.html
次期衆院鹿児島4区で民主公認が内定していた元衆院議員、浜田健一氏(56)は15日、党県連などを通じてがんを告白、政界引退を表明した。
浜田氏は政界引退について文書でコメントを発表。「無念でたまらない」。統一地方選、参院選を前にした突然のがん告知での引退に悔しさをにじませながら「完治にむけ、最善を尽くす」とし、支持者らには「ただ、ただ、申し訳ない」とした。
浜田氏は鹿教組出身で、93年に初当選。当選2回。98年から00年まで元社民党政審会長を務めたが、00年、落選。05年、「郵政選挙」前に社民から民主に鞍(くら)替えした。
出身組織の鹿教組や民主党県連、連合鹿児島の幹部は県庁で記者会見し、経過を報告。がんは1月23日、人間ドックで見つかり、現在、都内の病院で検査入院中。「ほとんど自覚症状がない中での告知」だったが、「かなりの手術になり、納得のいく政治行動はできない」と、引退を決断したという。佐土原光孝・鹿教組委員長ら関係者は、一様に無念の思いを示した。
また、民主党は、県連常任幹事会で14日、浜田氏の公認辞退を了承。近く党本部でも決定される見通し。次期衆院選に向けた公認内定者は、鹿児島1区の川内博史県連代表(九州比例)だけになる。「後任は全く白紙」(泉広明幹事長)の状態で、各選挙へ向け、態勢立て直しが課題となる。【神崎真一】
毎日新聞 2007年2月16日
355
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/18(日) 09:21:33
統一選、参院選へ結束確認・・・自民県連年次大会 讀賣福岡
自民党県連の年次大会が17日、福岡市内のホテルで開かれ、統一地方選、夏の参院選に向けて結束して臨むことを確認した。
県選出国会議員や地方議員、党員ら約1100人が参加。古賀誠・県連会長が「『美しい国、日本』を築くため、統一選、参院選を何としても勝ち抜かなければならない。全力を挙げてほしい」と呼び掛けた。
大会後、北九州市長選などで党推薦候補が敗れた責任を取って県連会長職を辞任した古賀氏に代わって、18日付で新会長に就任する原田義昭衆院議員(福岡5区)が記者会見。「北九州市長選などの敗因を分析し、無党派層にも理解してもらえるような政策を掲げるなど、選挙態勢の構築に努力したい」と、立て直しに意欲を見せた。
4月の知事選では現職・麻生渡氏(67)が政党の支援を受けない「県民党」で臨むことを表明。自民党は県議会会派レベルでの支援を決めているが、県連としての対応については「知事が党に対してどんな対応を求めてくるのか、どんな政策を訴えるのかなどを見極めて判断したい」と述べた。
(2007年2月18日 読売新聞)
356
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/18(日) 13:19:25
自民党県連:統一選、参院選へ団結 会長に原田衆院議員−−福岡で大会 /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070218ddlk40010023000c.html
自民党県連大会が17日、福岡市内であり、昨年11月の福岡市長選、今月4日の北九州市長選で推薦候補が連敗した責任をとり会長職を辞めた古賀誠衆院議員の後任に、原田義昭衆院議員(福岡5区)を決めた。
原田氏は大会後の記者会見で「両政令都市の痛い敗戦がどこに原因があったのか。直すべきところは直し、無党派層といわれる方々にも我々の実績、政策を訴えていきたい」と抱負を語った。
大会には県選出国会議員ら党員約1100人が出席。東京から駆けつけた中川秀直幹事長は「分裂、静観、反目は敗北しか生まない。団結する保守の姿を全力で示さないといけない」と述べ、4月の統一地方選や7月の参院選への必勝を呼びかけた。【加藤学】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2007年2月18日
357
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/19(月) 08:07:54
知事方針に疑問…民主県連マニフェスト 讀賣長崎
民主党県連は18日、佐賀県の将来を構想する「佐賀マニフェスト」を初めて発表した。古川県政が後押しする城原川ダム(神埼市)建設について、「ダムに頼らない治水対策を追求すべき」として、反対を明らかにした。また、九州新幹線長崎(西九州)ルートや玄海原子力発電所(玄海町)でのプルサーマル計画についても、「県民の理解を得て考えるべき」として、積極的に推進する県の姿勢に疑問を呈した。
同県連は今月7日、古川知事から4月の知事選での推薦願を受けているが、重要施策に対する両者のスタンスの違いが浮かび上がった格好だ。
同党県連では、古川知事の推薦願の取り扱いについては、古川知事のマニフェスト(来月10日発表)が明らかになってから、常任幹事会で検討する。知事選の方針については、独自候補擁立を含め、現在白紙の状態だという。
また、この日は同党県連の定期大会が佐賀市内で開かれ、新代表に大串博志衆院議員を選出。県連職員(解雇)による県連活動費の着服問題で、代表を辞任することを申し出た原口一博衆院議員は常任顧問となった。
(2007年2月19日 読売新聞)
358
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/19(月) 08:09:04
↑讀賣佐賀
必勝態勢の確立確認・・・民主党県連大会で400人 讀賣長崎
民主党県連(高木義明代表)は18日、長崎市で定期大会を開き、春の統一地方選と夏の参院選に向け、必勝態勢を確立することを確認した。
党員ら約400人が参加。高木代表はあいさつで「2007年は国と地方の政治を塗り替える決戦の年」と述べ、両選挙の重要性を強調した。この後、統一選の公認・推薦候補の全員当選、参院選の勝利を目指し、選対組織の整備、連合長崎(高石哲夫会長)との連携などを盛り込んだ今年の活動方針を決めた。
民主党は統一選で、県議選9選挙区と5市町議選について計38人の公認、推薦などを決定。参院選長崎選挙区(改選定数1)は、新人の党県議・大久保潔重氏(40)を擁立する。
また、大会では高木代表ら県連役員の再任を決定。参院選後に改選する。
(2007年2月19日 読売新聞)
359
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/20(火) 16:17:20
20代、投票率最低47% 県知事選 沖縄琉球
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-21457-storytopic-3.html
昨年11月19日に実施された県知事選挙の年代別の投票率の傾向が17日までに県選挙管理委員会がまとめた集計で分かった。このデータを基に琉球新報が算出したところ、20代は47・7%で各年代の中で最も低く、最も高い60代の81・0%と33ポイントの差があった。県内の若者の選挙に対する関心の低さが数字で裏付けられ、浮き彫りとなった。全県選挙で県内市町村を網羅した年代別投票率の統計は初めて。
県選管は若者の投票率を探ろうと、知事選前に県内全41市町村選管に集計への協力を依頼。各市町村の「標準的な投票所」をそれぞれ1カ所抽出させ、有権者数と投票者数を提出してもらい、全県の傾向を知る指標とした。
抽出した数値の合計は有権者数が12万1668人、投票者数は8万336人。本紙が算定した投票率は66・03%で、実際の投票率64・54%との誤差は1・49ポイントだった。
年代別に投票率を算出すると、20代47・7%、30代61・0%、40代68・8%、50代73・1%、60代81・0%、70代79・0%、80歳以上は51・2%だった。40代―70代までの中高年層が約70―80%の高い傾向を示したのに対し、20、30代の若年層は約50―60%の低い水準にとどまった。
県明るい選挙推進協議会会長の島袋純琉球大助教授(政治学)は「学校で児童、生徒会長を投票で選ばなくなり、自分たちの代表を選ぶ訓練がなされていない。最近は20歳になって初めて選挙を経験する若者も多く、戸惑いを感じている」と分析。「政府も有権者育成より愛国者教育に重点を置いている。選挙を教育現場から学ぶ必要がある」と指摘した。
県内の事情について、米軍基地の整理縮小が問われた1996年の政治状況は「『県民が主体的に動けば沖縄が変わる』との意識を県民に抱かせたが、振興策優先の政治傾向に若者がしらけたのではないか。その後10年間の投票率の低下は著しい」とも話した。
知事選前に「ヤング投票率アップ大作戦」を展開した県明るい選挙推進青年会・VOTEの宮里大八会長は、「20代の投票率はもっと厳しい数値を予想していた。それにしても50%を超えてほしかった。今後も学校での模擬投票などの活動を地道に続け、若者の投票率を上げたい」と語った。
今回の知事選の投票率は64・54%で、過去最低だった前回2002年の57・22%を7・32ポイント上回ったが、過去3番目の低さだった。(新垣毅)
(2/20 9:35)
360
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/22(木) 08:30:26
衛藤衆院議員、自民県連会長の活動再開へ 讀賣大分
自民党県連会長の衛藤征士郎・衆院議員の公設第一秘書が私設秘書時代、情報サービス会社を設け、情報冊子の購読料名目で1億円超を集めていた問題で、衛藤議員は21日、この問題を受けて自粛していた県連会長としての対外的活動を再開する考えを示した。
衛藤議員はこの日、党県議団の常任総務会に出席し、問題の経緯を話した。同社の経営や会計処理について、「正当で適正だった」と説明。同社役員からの献金に関しても、20年以上前からつきあいのある公認会計士や不動産鑑定士からの個人献金で、迂回(うかい)献金ではないことを強調した。
県連会長としての対外的活動再開は、こうした説明で県議団に理解を得られたと受け止めたことによる判断。阿部英仁・県連幹事長も「異論はなく、(県議団に)ご理解いただいた」との認識を示した。
(2007年2月22日 読売新聞)
361
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/28(水) 05:41:00
県議選予定者説明会に78陣営・・・無罪判決の元県議中山被告の陣営も 讀賣鹿児島
3月30日告示、4月8日投開票の県議選(定数54)の立候補予定者説明会が27日、県庁講堂で開かれた。23選挙区に出馬を予定する78陣営の関係者が出席した。2003年の県議選を巡る選挙違反事件で、23日に鹿児島地裁から無罪判決を言い渡された志布志市志布志町、元県議中山信一被告(61)の陣営も姿を見せた。
説明会で、県選管の鎌田六郎委員長は「自治体の大合併後、初選挙となり、県民の関心も高い。選挙が公正に行われるよう、良識ある行動が期待されています」とあいさつ。県選管担当者が立候補の届け出作業や「七つ道具」と呼ばれる告示日の交付物、個人演説会開催の申し出などについて説明した。
中山被告は03年4月の県議選に旧曽於郡区(定数3)から立候補し、初当選。しかし、買収容疑で逮捕され、同年7月に辞職した。04年7月の県議補欠選挙にも立候補したが、落選した。今回、自治体合併に伴う選挙区の見直しが行われ、中山被告が住む志布志市・曽於郡区(定数1)では、自民党現職と無所属新人の2人が立候補の意向を表明している。
中山被告は「初当選した4年前の状態に戻りたいとの思いがあるのは事実だが、まだ検察側が控訴するかどうか分からない段階なので、立候補を決めたわけではない。支持者らと相談し、慎重に決めたい」と話した。
今回の県議選では、共産党県委員会が近く新人数人の擁立を発表する予定で、最終的には前回とほぼ同じ80人前後の立候補が見込まれている。
(2007年2月28日 読売新聞)
362
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/02/28(水) 08:08:24
諌山・日田市議会議長:日田政界の重鎮、引退へ 旧市郡の一体感醸成 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070227ddlk44010274000c.html
日田市議会の諌山洋介議長(72)が26日、統一地方選の同市議選出馬を見送り、政界引退を表明した。05年3月の旧市郡合併後、各選出議員のパイプ役として一体感の醸成に努め、円滑な議会運営に剛腕を発揮した。
「大胆細心」の日田政界の重鎮。昨夏から去就に迷い、周囲から「あと1期だけ」と強く慰留されていたが、「高齢でもあり、後進に道を譲って自分の時間を持ちたい」と引退を決めた。
市議を4期務め、03年から議長。1市5町村合併に伴う議員定数問題では、市側の定数特例案(5町村のみ計8人の増員選挙)と、郡側の変則在任特例案(市議26人と同数程度の残留)が激突、紛糾した。諌山議長は財政難や市民感情を考慮し、定数特例で決着させた。
さらに、同4月の増員選挙を経て、旧郡のベテラン議員と旧市の1期生議員ら計15人で最大会派「市政クラブ」を再編。旧市郡間の融和を図り、議会運営でも他会派に細かな気配りをみせた。
一方、市農協組合長時代の99年、5農協合併を実現。03年までJA大分ひた組合長として財政改革に努めた。02年7月から1年間、中央会副会長となり、会長候補に挙がったことも。政界引退後も農協の非常勤理事として来年の県域合併の動きを見守る。【楢原義則】
毎日新聞 2007年2月27日
363
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/05(月) 15:24:22
西海評論:なぜ戦わぬのか /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070305ddlk42070122000c.html
首都の春が熱気を帯びている。東京都知事選に前宮城県知事の浅野史郎・慶応大教授が「後戻り出来ない状況」と立候補する構えで、3選を目指す石原慎太郎知事や他候補と熱い戦いを繰り広げることになりそうだ。
私も東京に入退院を繰り返す母親を残していたり、春から2人の息子を東京で学ばせることもあり、対岸の火事とはいかない。五輪だけでなく福祉や教育問題でも突っ込んだ論戦を期待している。
一方、我が県都、長崎市の市長選はお寒い限りだ。伊藤一長市長(61)が先月27日、4選に向けて出馬表明したが、いまだに挑戦者が決まっていない。
「率直に言って多選はいいことではないですよ。でも状況もある。もし、私が立候補しなかったらどうなるのか」。伊藤市長は記者会見で立候補を表明する人がゼロという「異常事態」のなか、悩みながらも出馬を決意した経緯を語った。
なぜ、新人候補が出て来ないのか。「伊藤さんの後援会活動は万全で、知れば知るほど勝ち目がないことが分かる」と複数の市議が語る。早い段階で市長選立候補をほのめかしたり、うわさされた人も、一人また一人と線上から消えていった。
伊藤市長が出馬表明した夜、元ジェトロ長崎事務所長でイタリア滞在が長かった安河内勢士さんの講演を聴いた。観光立国であり、人生を楽しみ、外国人に対する寛容さなどイタリア人のラテン、地中海気質などが紹介された。スローフードの発祥の地でもある。
会場の聴衆から、この気質は長崎人の心に通じるとの意見が出た。確かに観光産業を大切にし、外からの人を受け入れる気質がある。時には仕事以上に祭りを、生活を楽しむことを知っている。
だが、決定的に違うのは、戦う時に戦っているか、という政治姿勢だ。古代ローマの時代からローマは政治の中心だった。議会での激しい討論の中に民衆の思いが反映される。
選挙で激しい論戦があって市が抱える課題が浮き彫りになる。政策の違いの中に市民は選択肢を与えられる。
首長は自ら戦って初めて得られる要職だ。禅譲とか、祭り上げられるのを待っていては手には出来ない。
長崎市長選告示まで1カ月余り。このままでは陽気とは裏腹に、県都の政は冷え込んでしまう。熱い論戦の末に深い根が張り、花や実につながる。市長選はその絶好の機会だ。<長崎支局長・松田幸三>
毎日新聞 2007年3月5日
364
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/06(火) 15:14:13
スタート北橋市政:自民市民ク、市長と政策協定−−北九州市議会 /福岡
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070306ddlk40010228000c.html
北九州市議会の最大会派・自民市民クラブ(上田唯之団長・12人)は5日、北橋健治市長と政策協定を結んだ。
協定は「一党一派に偏らず、市民の代表である議会を尊重」などの3項目の基本姿勢と、乳幼児医療費支給制度の充実や中学校給食の検討委員会設置など10項目の基本政策実施について、北橋市長を支えるという内容。
同会派の大半の議員は2月4日投開票の市長選で、落選した柴田高博・前国土交通省局長を支援していた。
戸町武弘幹事長は「柴田氏の政策とも共通する項目で、実現に異論はない。また北橋市長を選んだ民意を尊重する必要がある」と説明した。
〔北九州版〕
毎日新聞 2007年3月6日
365
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/06(火) 15:56:34
議長人事めぐり空転 北九州市議会
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070306/20070306_009.shtml
北九州市議会の3月定例議会が6日、開会した。2月の市長選で初当選した北橋健治市長が初めて迎えた論戦の舞台だが、議長人事をめぐる与野党会派の対立から本会議は開会直後に休憩し、午後まで空転が続いた。
市議会では、市長選で北橋市長を推薦した民主党系会派の「市民の風」と社民党系の「社民市民連合」、さらに同市長と政策協定を結んだ自民党系の「自民市民クラブ」が少数与党を構成。市長選で相手候補を支援した「自由民主党」の中島慎一議長側に水面下で辞任を要求していた。
しかし、議長側は要求を拒否。与党会派は「抗議の意味を込めて」(与党市議)、この日予定された常任委員の選任手続きを拒絶した。本会議は予定より30分遅れて開会したが北橋市長の就任あいさつなどの後、休憩に入った。正副議長の不信任決議案の提出も視野に調整が続いている。
=2007/03/06付 西日本新聞夕刊=
渡部副議長が辞表提出を拒否 大分市議会
http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1173106800=117314385724489=1
五日に開会した大分市議会は、慣例で今議会で交代するはずの渡部義美副議長が辞表の提出を拒否したことから会派間の調整に手間取り、開会時間が予定より三時間半以上遅れた。
大分市議会は慣例で、正副議長は二年で交代することにしている。本会議前に長田教雄議長は辞表を出したが、渡部副議長は辞表の提出を拒否。このため、各会派の代表者会議を開き、対応を協議。自民、公明両党の議員団長と長田議長で渡部氏を説得したが、渡部氏はこれに応じなかった。
渡部氏は「二年で交代という慣例はない。引き続き議会改革に取り組みたい」と続投の理由を説明しているが、副議長ポストをめぐる会派間の思惑が絡んでいると指摘する声もある。
最大会派の自民党は当初、自公の枠組み維持を前提に正副議長の後任人事を進めていた。しかし、双方で意見の食い違いがあり、自民党が社民クラブに副議長候補を出すよう打診。四日夜になって社民クが候補を出すことを知った公明党が反発。ポストを維持するため渡部氏が辞表の提出を拒んだとの見方もある。
渡部氏は「(大分市議会では)過去に他の会派から選ばれた副議長が四年間務めたこともある」としながらも「結果として市民に迷惑をかけたことについては申し訳なく思っている」と述べた。
366
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/06(火) 19:17:45
東国原知事:毎日新聞インタビュー 調整型県政で議会再生 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070306ddlk45010232000c.html
◇先進県目指し10年めど
5日、毎日新聞のインタビューに応じた東国原英夫知事は、一般質問を終えた議会との初対決の印象は「議会を生き返らせないといけない」と一問一答形式の質疑応答の導入や、活発な議員条例の提案を求めた。また、4月の職員人事異動については「まだ職員をあまり知らない。希望はあるが、今回は『お任せ人事』」と明かし、自身の政治姿勢を「紛糾させるよりも調整型」と表現した。以下は主な内容。【中尾祐児】
−−県議会の印象は
今まで議会は死んでいたのではないか。生き返らせないといけない。活発な議論が必要だ。そのためにも一問一答式は有効。議員の重複質問をなくして時間短縮、効率化を図らなければならない。(県政史上一度だけの)議員提案の政策条例は極端に少ない。
−−今後の議会対応は
僕は対立型ではない。是々非々だが、いたずらに紛糾させようとは思っていない。県民、県のためになるビジョンは執行部とも違わない。だが、対案も出さずに議会が「何でもかんでも県にやってくれ」というのは非常に空論だ。
−−全国知事会で主張したいことは
知事会も地方分権を共有の思考に高めないといけない。地方が国に「おんぶにだっこ」になっている面がある。将来的には道州制がベター。軸足を全国より九州知事会に変える必要がある。
−−入札改革で建設業の衰退の懸念がある
一般競争入札になったから衰退するとは思わない。健全な競争をしていないから進化や技術革新がなかった状態がある。本県は業者数が他県と比べ、飽和状態にある。公共事業を毎年5%減らすのは時代の流れだろう。過当競争の問題は地域要件設定の中で考える。
−−観光振興策は
南国ムードから軸足を変えないと、生き残りはない。宮崎には伝統・歴史・文化があり、日本の発祥の地。僕は夏神楽をやってほしいと言っている。夏休みに子どもたちも来るし、寒くない。徹夜しても見られる。
−−4月の県職員人事の構想は
今回は「お任せ人事」。3年に一度、異動しなければいけないとか慣例の説明を受けると、僕の単独より、話し合いながら決めるのがいいと思う。まだ、職員の人となりもつかんでない。
−−知事を何期務める目標か
宮崎を自主自立した先進県にしたいという夢を持っている。ある程度、軌道に乗れば何期でもいい。僕は仕事はだいたい10年で区切っている。10年で出来なければ、20年でも出来ない。
−−センバツに出場する母校・都城泉ケ丘高へのエールを
宮崎人は自己主張をあまりしない県民性。甲子園では他都道府県に気持ちで負けてしまう。でも宮崎は有名になったんだから、威風堂々と、自由かっ達なプレーを楽しんでほしい。
毎日新聞 2007年3月6日
367
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/07(水) 15:02:45
知事選党規違反で10人処分 自民党県連
2007年3月7日 宮崎日日
http://www.the-miyanichi.co.jp/domestic/index.php?typekbn=1&top_press_no=200703070101
自民党県連(川添陸身会長)は6日、総務会を開き、先の知事選で落選した党推薦候補の持永哲志氏=元経済産業省課長=を支援しなかった地域支部長ら10人の処分を報告、確認した。異例の大量処分となったが、処分は最も重くて3カ月の役職停止と公認申請者に対する非公認。
県連や県連党紀委員会は選挙期間中、党規違反に対して除名、離党勧告といった厳罰をちらつかせていただけに、態度を軟化させたといえる。7月の参院選への影響を最小限に抑えたいとの思惑が見え隠れしている。
処分は対立候補を公然と支援したことを理由に党紀委が1日付で決定した。日高義人生目支部長、兼森義廣高岡支部長=共に宮崎市議=が県連・地域支部役職の3カ月停止と統一地方選での非公認。渡辺京子県連副会長と5地域支部長を県連・地域支部役職の3カ月停止とするなどした。
総務会後、川添会長は「さまざまな意見があったが、今回の処分はいい所で落ち着いたと思う」とコメント。ある県連関係者は「厳罰を避けたのは、参院選へ向け、地域組織をガタつかせたくないという思いが働いたのだろう」と分析する一方、「処分を軽くしたことで、参院選で再び、たがが外れる懸念も残した」と語る。
また、同じく持永氏を支援しなかった党県第一選挙区支部長の中山成彬衆院議員(宮崎1区)に対しては、昨年12月下旬に持永氏本人へ直接、立候補断念を働き掛ける電話を入れた上、川村秀三郎氏=前林野庁長官=への支援誘導を図ったことなどを理由に「持永氏の支援拡大を妨害した」として党本部に厳正な処分を申し入れた。
368
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/07(水) 15:16:05
県議会で暴言 一時中断 熊本TKU
http://www.tku.co.jp/pc/news/view_news.php?id=11181&mod=3000
6日の県議会は荒れ、審議が一時中断。一般質問に立った自民党の八浪知行議員は教科書問題についての質問の中で「南京大虐殺はあったかなかったか」などと潮谷知事に答弁を求めた。これに対し知事は「歴史的検証が国でも進められている中で、知事の立場で答えることは控えるべき」と述べた。このあと八浪議員が「中国人は嘘つき」「文部省、国会議員のバカども」などと発言したため議場は混乱、審議が一時中断した。再開後、松村昭議長は八浪議員の発言に対し、「記録を調査の上措置する」とした。
2007-03-06 19:28:50
369
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/07(水) 19:41:25
初議会 北橋市長、波乱含み
2007年03月07日 朝日福岡
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000703070002
北九州市議会の3月定例会が6日、開会した。北橋健治市長にとっては当選後、初めて迎える市議会となったが、与党会派が北橋市長の対立候補を推した野党会派から選出されている議長、副議長への不信任決議案を提出するなどして開会と休憩が繰り返された。新市長の船出は波乱含みとなった。
北九州市議会はこの日、午前10時過ぎに開会し、2回の休憩をはさみ、深夜まで続いた。表向きの理由は各常任委員会に所属する議員が決まらないことだったが、空転の本当の理由は与野党の議長人事をめぐる攻防にあった。
2月の市長選では、民主系と社民系の2会派が北橋市長を応援。自民系2会派と公明党、保守系会派が対立候補の柴田高博氏を推した。この選挙で、末吉前市長時代の共産党を除いた「市議会オール与党」が二分された。さらに選挙後、本来なら野党になっているはずの自民系会派の一つ「自民市民クラブ」が、北橋市長と政策協定を結んで与党入りした。
自民系2会派はもともと一つの会派で前議長を選出していた。しかし、議会運営を巡り内部で対立し、一部の所属議員が議長不信任案を提出、もう一つの自民系会派「自由民主党」をつくり中島慎一・現議長を擁立した経緯があった。要するに、市長選のしこりと議長ポストを巡る自民系会派同士の争いが重なったことが市議会の空転につながった。
今回の政争のきっかけを作ったのは北橋市長の与党会派だった。
2月下旬に、民主と社民系会派の代表が「(北橋市長の対立候補となった)柴田氏を立てた議長、副議長の責任を明らかにするとともに、4年とされている議長、副議長任期を2年交代に慣例化するよう話し合いたい」と中島議長に申し入れた。
これに、自民と公明党が反発。さらに中島議長が常任委員会の委員長人事について、慣例となっている「各会派への事前の打診」をしなかったことも相まって混迷が深まった。結局、議会は審議入りできないまま、開会と休憩を繰り返した。
一方、北橋市長は市議会冒頭で「マニフェストについては、もとより金科玉条とは考えていない。市議会との真摯(しん・し)な議論を経て、より良いものにしたい」と述べたものの、議会の動きを見守るほかなかった。
370
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/07(水) 19:45:31
「中国はうそつき」 県議発言
2007年03月07日 朝日熊本
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000703070003
県議会の八浪(やつ・なみ)知行議員(76)=自民、熊本市区=は6日、本会議の一般質問で南京事件を掲載した教科書に対する考えを述べ、その中で「中国はうそを言うことをちっとも恥じない国。うそをつかれ、わびた首相や国会議員は馬鹿者だ」などと発言した。本会議は急きょ休憩に入るなど混乱し、松村昭議長は会議録で発言内容を確認し、処置すると約束した。
八浪議員は一般質問の中で、旧日本軍人だった県内出身者の話を紹介。「間違った記述の教科書だけが使用されている」として、潮谷義子知事に「南京事件があったかどうか」と見解を求めた。潮谷知事は「時代の流れの中で正確に検証されることが大事と思う。公式な形で答弁することは控えたい」と答えた。
八浪議員は国会議員のことを「馬鹿政治家」などと繰り返し、所属する自民党県議団からも批判の声が上がった。また、鬼海洋一議員(県民ク)は「思想信条は別として、議会の品位や権威を汚す発言」と指摘。竹口博己議員(公明)は「権威を失墜させる言葉が随分あった。議会運営委員会で本人の考えを聞く必要がある」と話した。
質問後、八浪議員は、取材に対し「正しいことを言っただけ。間違った教科書が自己のことしか考えられない、国家意識を持たない日本人を作った」と話し、そのまま議場に戻らなかった。
八浪議員は7期目。熊本工高時代、50年春の選抜高校野球大会に出場。その後、プロ野球・西鉄に7年間在籍した。60年から九州学院高、74年から熊本工高の野球部監督を務め、春夏で計5回、甲子園に出場した。今期で引退を表明している。
371
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/07(水) 19:46:40
自民県連、10人を処分 知事選
2007年03月07日 朝日宮崎
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000703070001
自民党県連は6日、総務会を開き、1月の知事選で対立候補を支援した地域支部長ら10人の処分を報告し、了承された。衆院1区支部長の中山成彬衆院議員については、1日付で党本部に厳正な処分を申し入れた。
処分されるのは、民主、社民、連合などが支援した前林野庁長官の川村秀三郎氏(58)を支援した衆院1区支部内の地域支部長や幹部。自民は元経済産業省課長の持永哲志氏(46)を推薦した。最も重い処分は「党役職3カ月停止」と「統一地方選での非公認」だった。
支部長の中山氏については、告示前に持永氏を応援しないと公言し、持永氏本人に直接立候補断念を呼びかけたことや、川村氏支援を宮崎市内の病院など数カ所で働きかけたことなどが党紀違反にあたるとし、「厳正な処分」を党本部の中川秀直幹事長に求めた。
総務会には約45人が出席。川添睦身・県連会長は「中山氏には参院選で(現職で党公認の)小斉平(敏文)態勢を作るため、衆院1区をまとめてもらう必要がある。党本部は中山氏が挙党態勢を組むよう、引導を渡してもらいたい」と話した。
372
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/08(木) 10:33:24
県議選30日告示 16選挙区68人立候補へ 宮崎市区、激戦の様相 「東風」再び吹き荒れるか 西日本宮崎
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/miyazaki/20070303/20070303_001.shtml
統一地方選スタートまで1カ月を切った。前半戦の県議選は30日告示、4月8日投開票の日程で実施。これまでに、16選挙区(定数45)に現職37人、元職3人、新人28人の計68人が立候補を予定している。東国原(ひがしこくばる)英夫知事が「旧来型」の組織選挙を批判して圧勝した1月の出直し知事選では、無党派層の支持や政党離れなどの「東現象」が起きたが、今夏の参院選を前に、統一地方選で再び「東風」が吹き荒れるか注目される。
今選挙は合併に伴い、一部選挙区の定数が変更され、宮崎市で二増、都城市と日向市で各一増。宮崎郡、北諸県郡、東諸県郡、東臼杵郡で各一減した。現在の議会会派は自民32、社民4、民主3、公明3の計42人の構成で欠員は3。
今のところ、日向市(定数3)▽串間市(定数1)▽西諸県郡(同)▽東諸県郡(同)▽西臼杵郡(同)−の5選挙区は無投票の公算が大きい。
激戦が予想されるのは宮崎市区で、定数12に対し19人が立候補を予定。現職1人が引退する自民は新人2人を加え、前回と同じ6人を公認。民主、公明は現職各2人の現有議席の確保を目指す。社民は元職1人と現職を合わせて2議席が目標。共産と無所属の元職2人は返り咲きを狙う。
新人は自民2人を除き全員無所属。30代の元会社員ら3人や現・元市議も2人立つ。東国原流選挙や東国原県政支持を早々と打ち出して「東色」をアピールする候補も出始めており、選挙戦の展開が注目される。
旧北諸県郡と合併した都城市区(定数6)と「飛び地」の北川町を選挙区に含む延岡市区(定数5)には、それぞれ9人が立候補を予定。都城市区は現職5人と新人1人で議席独占を狙う自民に対し、社民現職と共産、無所属の新人2人が挑む。延岡市区は、民主が現職引退で新人1人を公認。自民が2、公明と社民が各1の現議席死守を目指し、民主以外の新人は4人全員無所属で立つ。
児湯郡区(定数3)も5人立候補の見通しで混戦になる模様だ。
統一選後半戦は、県内では、市議選(5選挙)が4月15日告示、同22日投開票、町村長選(5選挙)と町村議員選(12選挙)が同17日告示、同22日投開票の日程で実施される。
=2007/03/03付 西日本新聞朝刊=
373
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/10(土) 09:51:13
学童保育無料化否決…福岡市議会特別委、自民などが反対 讀賣福岡
福岡市議会条例予算特別委員会は9日、吉田宏市長が市長選の公約の目玉に掲げた学童保育の基本利用料を無料にする条例改正案を賛成少数で否決した。自民党などが反対したためで、特別委は全議員(61人)で構成しており、12日の本会議でも否決される見通し。議会事務局によると、「住民の直接請求以外で、市が提案した議案が否決されたのは例がない」という。吉田市長は否決後、次回以降の議会に再提案する考えを明らかにした。
市の「留守家庭子ども会」は昨年9月、3000円の基本利用料を導入。同11月の市長選で利用料の無料化を公約にした吉田市長は、今議会に「当分の間、基本利用料を減免する」との条例改正案を提案した。
しかし、最大野党の自民党市議団(22人)と同党系会派・みらい福岡(10人)は「受益者負担の原則に反する」「利用者の41%が利用料を減免されている」などと反発。特別委では委員長を除く60人で採決が行われ、31人が反対に回った。
否決後、自民党市議団の川口浩会長は「受益者負担のあり方をもう少し議論すべき。市長は、制度に減免措置があることを知らなかったのではないか」と述べた。吉田市長は「延長料金を払ってもらうなど、受益者負担の原則は守っている。今後検討し、再び提案することになる」と語った。
昨年の市長選で、前市長を支援した公明党市議団(12人)は改正案に賛成。浜田一雄団長は「市民にとって、プラスになる議案だ」と話した。少数与党の民主・市民クラブ(4人)の栃木義博代表は「否決は非常に残念。(4月の)市議選で大きな争点になる。勢力構図を変え、再提案で可決させたい」と対決姿勢を鮮明にした。
保護者らでつくる「学童保育連絡会」の大平良枝さん(44)は「有料化するときは短期間で導入したのに、議論の時間が少なくて反対というのはおかしい。議会は、子どものことを全く考えていない。もっと現場を見てほしい」と怒りをあらわにした。
(2007年3月10日 読売新聞)
374
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/11(日) 07:53:43
激戦区、必勝願う・・・県議選
自民鹿児島市支部が決起大会 讀賣鹿児島
30日に告示される県議選を前に、自民党鹿児島市支部(柴立鉄彦支部長)の総決起集会が10日、鹿児島市上荒田町のジェイドガーデンパレスで開かれた。約500人が参加し、県内有数の激戦区での必勝を誓った。
鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)に党公認で立候補予定の14人が登壇。党県連の宮路和明会長が「合併で選挙区が変わり、経験や常識が通じない。政治とカネの問題など党を巡る選挙環境は良くないが、この激戦区を勝ち抜いてもらいたい」とあいさつした。
今夏の参院選鹿児島選挙区に立候補予定の加治屋義人参院議員も「勢いを付けて、私の選挙にも結び付けてもらえればありがたい」と激励した。衆院鹿児島1区選出の保岡興治議員や、昨年末に入党した同2区の徳田毅議員らも応援に駆けつけた。
14人はそれぞれ決意を表明。「(合併で鹿児島市・郡区に)移り、半分は新人。必死で回っている。新しい『土俵』で苦労している」と本音で支援を訴える現職もいた。
鹿児島市・郡区は鹿児島市と周辺5町の合併で、定数は旧選挙区より2増となり、24人が立候補を予定。党県連関係者は「県内唯一の都市型選挙区で、公認の14人が全員当選するには投票率アップの努力も必要。市議ともに全力を尽くさなければ」と話す。同支部幹部は「合併後の県都の街づくりを進めるという位置付けでも、この選挙区は大切」と話している。
(2007年3月11日 読売新聞)
375
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/11(日) 22:44:31
変動の春:’07統一選・くまもと/2 “土建選挙” /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070311ddlk43010118000c.html
◇政・業の蜜月関係揺らぐ
「公共工事が安ければいいという世論の中、私たちは耐えているだけでいいのか。今こそ私たちの声を政治に反映すべきだ」
1月に熊本市のホテルであった県建設産業団体連合会の新春の集い。自民県連幹部らを前に、味岡正章会長があいさつし、参加者約500人から万雷の拍手を浴びた。県連幹部は「今年は選挙の年。いろいろ面倒をおかけすると思う。苦しい時代だが一緒に乗り超えていきたい」と乾杯の音頭をとった。
熊本をはじめ公共事業への依存度が高い地方では、建設業と持ちつ持たれつの関係にある議員も多い。しかし、県の土木建設費は年々減少。建設会社の倒産で建設業従事者も減り、県の04年の統計では6万3592人と全従業者数の1割を切った。更に、一連の官製談合を受けた入札制度改革で両者の蜜月関係が揺らぐ。
その危機感の表れが2月県議会で自民議員10人が提案した入札制度改革に対する決議。「入札制度改革は当然」としながら「全国知事会が示した改革を急激に実施すれば、行き過ぎた価格競争を生み倒産による失業者の増大、地域経済の崩壊が懸念される」と配慮を求めた。
全国知事会の改革とは1000万円以上の工事に対する一般競争入札の導入。決議を受け県は一般競争入札の対象を4000万円以上にする方針だ。
しかし、一方で議員側も宮崎県知事選にみられるように改革を望み影響力を増す無党派の動向を無視できない。自治体の財政危機が注目を集める中、従来の「土建選挙」に厳しい目が向けられつつある。ある自民の現職県議は「できれば経歴に建設会社時代の経歴は書かないでほしい」と記者に複雑な心境を漏らす。
業界の受け止めもさまざまだ。ある建設業者は「もう公共工事はうまみがないし、民間工事に比重を移さないと生き残れない」と“自立”の必要性を強調する。熊本市内の40代の建設会社員の男性は昨年11月の熊本市長選で初めて与党系でない候補に投票した。「付き合いがあるから与党の候補の集会には顔を出した。でも、もう応援しないと思った。だって、投票したからといって自分たちの給料が上がるわけじゃないんだもん」【山田宏太郎】
毎日新聞 2007年3月11日
376
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/11(日) 22:45:24
県議会自民:中小企業振興基本条例案を提案へ 選挙意識?他会派から批判も /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070311ddlk43010143000c.html
県議会自民党は9日、県中小企業振興基本条例案を開会中の3月議会最終日に提案すると発表した。中小企業支援に関して県の責務を定める内容だが、他会派からは「最終日提案だと十分に審議できない。選挙を意識したものでは」との批判も出ている。
条例案は7条で構成。中小企業の経営基盤強化への支援▽人材育成・産官学の連携の推進▽安心して子供を養育できる雇用環境の整備−−などを掲げ、県に対しては、県発注の工事・物品などの調達にあたり中小企業の受注機会の増大などを求めている。県内に事業所などの拠点を持つすべての中小企業が対象。
条例案などは、常任委員会などの審議を経て本会議で採決されるのが普通。今回は常任委員会審議を飛ばすため本会議での質疑だけになり、審議が不十分のまま採決される恐れもある。
最終日での提案について前川收・党県議団政審会長は「議会初日までに条文がまとまらなかったが、改選を控え任期中にすべきと考えた。議論を避けるわけでなく最終日にしっかり質疑したい」と話している。【門田陽介】
毎日新聞 2007年3月11日
377
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/14(水) 07:47:41
公明党、自民候補支援へ〜県議選 讀賣大分
自民党による衛藤晟一・前衆院議員(59)の復党、参院比例選への擁立を巡り、県議選に出る同党公認・推薦の立候補予定者23人からの推薦願への対応を保留していた公明党県本部は13日、ほとんどを支援する方針を決めた。同比例選では県内で、晟一氏と公明党現職・木庭健太郎氏(54)の競合を懸念しており、支援を決めたのは協力を確認できた立候補予定者だという。
公明党県本部はこの日、幹事会を開き、県議選への対応を決めた。記者会見した竹中万寿夫代表によると、推薦願を出した自民党の23人のうち一部については、まだ検討中だが、「各候補者との信頼関係を大事にすべきである」との意見で一致したという。今後、推薦や支持などの具体的な対応を決める。
ただ、今回の同県本部の方針決定は県議選に限ったもので、参院選での自民党との協力関係については態度を保留。竹中代表は「(東京に活動拠点を移すという)晟一氏の説明を受けてから判断したい」と慎重姿勢を崩さなかった。
また、幹事会では、現職のみが立候補表明している大分、別府両市長選について、自主投票とすることを決めた。
(2007年3月14日 読売新聞)
378
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/14(水) 19:32:18
変動の春:’07統一選・くまもと/3 政党 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070314ddlk43010020000c.html
◇地域格差問題で綱引き
統一地方選は政党にとって、夏の参院選の前哨戦となる。自民党は4年前、まだ人気を維持していた小泉純一郎首相の下で戦い、過半数を守ったが今、安倍晋三首相の支持率は低迷している。
「統一選を勝ち抜かなければ、その後の展望も開けない」。昨年12月、自民党県連はいち早く、参院熊本選挙区の県議選の取り組みを連動させる委員会を組織。参院選公認候補の三浦一水氏が結束を呼びかけた。
今国会で野党が追及し、県内でも与党が逆風を招きかねないと懸念するのが「格差問題」。県の03年度の市町村民所得推計によると、1人当たりの市町村民所得(企業収益も含む)は大津町500万円、熊本市270万円に対し、旧清和村では148万円と地域格差が目立つ。
県内の野党側も相次いで格差是正を掲げる中、民主県連は「ローカルマニフェスト」で具体策を訴える。表紙には阿蘇をバックに小沢一郎党代表らがガッツポーズ。県庁に担当課による格差是正本部を設置▽医療格差の是正−−などの公約を盛り込み4万部を作成した。“風頼み”からより地に足のついた党勢拡大を目指すために、統一選を重視。県議選の公認候補を前回の1人から4人に増やす。
これに対し、自民県連の西岡勝成幹事長は「われわれも格差是正はテーマ。その取り組みとして議会に中小企業振興基本条例案を提出する」と訴える。条例案は今県議会最終日に提案予定。他会派は「選挙目当て」と批判するが、西岡幹事長は「若者雇用、子育て支援も盛り込んだ」と意義を強調。「安倍さんは小泉さんより地方に理解がある。市町村合併後、疲弊する地域を旧首長代わりに考える与党県議の力は大事」と話す。
政党の競争が熱を帯び始める中、「脱政党」の流れが強まる気配もある。前回県議選でも女性らの無所属候補が上位当選したが、今回、さらに県議選や熊本市長選に、これまで政治とはあまり縁がなかった若手が名乗りを上げる。熊本市議に出馬予定の女性(26)は「選挙では世代別に訴え方を変えるなど、新しいことをやりたい」と政治を自分のものにしようと意欲を燃やす。脱政党の流れを印象づけた宮崎知事選も当然、意識の中にある。さあ、熊本の有権者はどう動くのか−−。【山田宏太郎、門田陽介】
毎日新聞 2007年3月14日
379
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/15(木) 18:05:49
注目点を探る:胎動・県議選/上 けじめ 「政治とカネ」県民注視 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070315ddlk42010040000c.html
「人生、再チャレンジの時代だ」
1月末、大村市内のホテル。県議選・同市区で立候補予定の元職、小林克敏氏(62)の決起集会で、約1200人の出席者を前に久間章生防衛相の声が壇上から響いた。
小林氏は副議長だった97年、県の公共工事に絡む談合事件で逮捕され辞職したが、議員として10年ぶりの復活を目指す。
小林氏はかつて自民党に所属したが、地元支部の反発もあり、同党は現職の吉川豊氏(72)を今回公認した。それでも決起集会には同党関係者が多く顔を見せた。
同じ大村市区で立候補予定の元職、野口健司氏(43)。県幹部を巻き込んだ政治資金パーティー券の販売あっせんで02年に辞職した。06年9月の市長選に立候補し現職に敗れはしたが、市役所改革を訴え1万5670票を獲得。99年の県議選でトップ当選した集票力の片りんを見せた。
大村市区は定数3。吉川氏と高見健氏(53)、山北正久氏(57)の現職3人とも立候補の予定だ。小林、野口の元職2氏の出馬に「利権型の陳情政治に戻る」といった批判がある一方、「ブランクはあっても、沈滞する地元経済に活力を与えられる」と期待の声も。5人の前哨戦から、事件の影響はうかがえない。
島原市区で復活を期す元職、加藤寛治氏(60)。現職の楠大典(59)、浜崎祐一郎(46)両氏と2議席を争う構図だ。
加藤氏は03年、自民党県連の政治資金パーティー収入の不正処理で公民権停止(3年)を受けた。妻を代打に立てた前回は大差で敗れたが、1月20日の事務所開きには島原・雲仙両市長や市議長、国会議員秘書らが顔をそろえ“実力者”ぶりをアピールしてみせた。
長崎市区(定数14)の新人、浅田眞澄美氏(40)の父五郎氏は、自民党長崎県連の違法献金事件で辞職した元県連幹事長。眞澄美氏は事件の呪縛からの決別を模索する。前回は“身代わり”と批判を浴び落選した。今回は「地元での起業やNPO活動などを通じ、自分なりにけじめをつけた」と語り、父ら旧来の政治家との違いを強調する。
「政治とカネ」を巡り政治不信を招いた当事者たちは何を教訓とし、今回どう訴えるのか。水面下で激しいしのぎ合いが始まった候補を有権者はじっと見ている。
◇
統一地方選の県議選が30日告示される。「平成の大合併」で選挙区は様変わり。前回から5減で46となった議席を巡り、候補の動向を通して注目点を探った。
毎日新聞 2007年3月15日
380
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/15(木) 18:07:31
変動の春:’07統一選・くまもと/4 代理戦争 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070315ddlk43010185000c.html
◇“衆院3区”県議選にも影
阿蘇市郡や菊池市郡を含む衆院熊本3区では過去2回・松岡利勝農水相と坂本哲志元衆院議員がし烈な選挙戦を繰り広げてきた。03年の総選挙では県議から衆院選に挑戦した坂本氏が選挙区を制し、松岡氏はかろうじて比例で復活当選。05年は松岡氏が雪辱を果たした。選挙区で1勝1敗の両氏にとって、次回の総選挙は雌雄を決する戦いとなる。
今回、同地区の県議選では、それぞれが支持する候補予定者が早くもしのぎを削り“代理戦争”の一面をみせる。
2月9日、熊本市のホテルであった坂本氏の新春の集いでのことだ。
「選挙区をいじって候補を引っ張り出し、自分を落とそうとしている。でも、絶対に負けない」
衆院選で坂本氏を支援し、阿蘇郡区で3選を目指す現職の堤泰宏県議があいさつに立ち、松岡氏への敵意をむき出しにした。同じ選挙区で立候補を予定する新人の北里栄之助、草村大成氏はいずれも元自民県議の子息。こちらは、松岡氏が支援する。
菊池郡区も自民公認・推薦の現職、新人計2人に対し、坂本氏が支援する無所属の新人2人と、民主公認の新人1人が出馬を予定している。新春の集いには同選挙区の新人2人も壇上に立った。
菊池郡の大津、菊陽町の国道57号沿いには「県政刷新」「愛と誠心」などの看板を掲げた大きなプレハブが勢力を競うように立ち並ぶ。自民推薦の新人候補の陣営は松岡氏からの支援を認めながらも、代理戦争と見られることには複雑な表情だ。「相手陣営は坂本さんとの関係を表に出して3区の戦いの構図をそのまま持ち込みたい考えのようだが、こちらは別と考えている。5人の候補者予定者を純粋に評価してほしい」と話す。
松岡氏の事務所費問題が連日大きく報道されているだけに、“松岡派”とレッテルを張られることは避けたいという本音もあるようだ。これに対し、民主の新人候補は「松岡、坂本両氏の対決にうんざりしている有権者も多いはず。無党派だけでなく保守層からも支持を取り込みたい」と期待をにじませる。【山田宏太郎】
毎日新聞 2007年3月15日
381
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/17(土) 07:38:59
2007県議選 注目区の戦い
市長選の結果 影響大 讀賣佐賀
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/kikaku/022/1.htm
鳥栖市長選の投票まであと4日に迫った2月14日夜。同市内の大ホールに集まっていた橋本康志(51)(無所属)の支持者たちの間で、大歓声がわき起こった。司会者が、県議選に立候補を表明している向門慶人(36)の名前を呼んだ直後だった。
「(自民党に)公認をされなかった新人同士。必ず当選しなければならない」。マイクを握りしめて叫ぶと、会場から「そうだ」「いいぞ」と声が飛んだ。
橋本は、3選を目指した牟田秀敏(66)を接戦の末に破った。2人の得票差はくしくも、向門が2005年の鳥栖市議選で得たのとほぼ同じ数だった。祝勝ムードが一段落した深夜、向門が橋本の選挙事務所から出てきた。記者に「これで県議選も安泰では」と問われると、「党からは、裏切り者と言われるし、複雑な気持ちです」と神妙な表情を見せた。
◇
鳥栖市長選の結果は県議選の戦いに大きな影響を与えている。
自民党県連は昨年12月、同選挙区で現職の緒方勝一(69)と指山清範(41)、新人の大坪英樹(44)の3人を党公認とし、向門は漏れた。同じ日、橋本も党推薦争いで牟田に敗れた。
3人の公認候補の中で、存在感が薄かった向門は唯一、橋本の応援に回ったことで、立場が一転した。陣営は「市長選と県議選は全く別物。初心に帰って戦う」と繰り返す。
再選を目指す指山は、市長選で牟田を全面的に支えた。「市長選に勝って、県議選の勢いをつける」と、もくろんでいたが、予想外の結果になった。ミニ集会に加え、JR鳥栖駅前での早朝のあいさつなどで、再度、地盤固めを急いでいる。
緒方は、後援会組織が牟田、橋本陣営で割れたことから、市長選には中立の立場を貫いた。鳥栖市議選6回、県議選2回の当選を数えるが、「今回ほど、風を読めない選挙はない」と戸惑う。9回目の選挙で初めて、これまで実現に向け尽力した事業の一覧をチラシに刷り、「人々が元気になって地域が良くならなければならない」と強調する戦術を展開している。
大坪は、国や県の事業を、独自の交渉力で鳥栖に導いた牟田の手腕を評価し、指山とともに市長選を戦った。衆院議員・古賀誠(福岡7区)の秘書だったことから、国会議員の知り合いも多く「国と地元をつなぐ役を担いたい。牟田さんがやっていたことを私が引き継ぎたい」と意気込む。
◇
県内でただ一人の社民現職・牛島博明(65)。根強い支持基盤を持ち、前々回、前回とトップ当選を果たしたが、今回は保守4陣営の切り崩しに苦しんでいる。
「牛島さんは大丈夫だから、今回だけ応援してほしい」と、支持者たちは幾度となく頼み込まれているという。市長選で現職が敗れ、かつてないほど危機感が強まったことが背景になっている。牛島は「上滑りがないよう、強い危機感をもって戦う」と、表情を引き締めた。
(敬称略)
382
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/17(土) 08:10:12
新幹線西九州ルート 着工条件見直し 沿線議員求める 自民、合同会議
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070316/20070316_012.shtml
自民党は16日、整備新幹線に関する合同会議を開いた。並行在来線の経営分離に沿線の佐賀県鹿島市などが反発、九州新幹線西九州(長崎)ルートが着工できていない問題について、佐賀県や長崎県の衆参議員から着工条件の見直しを求める声が上がった。
議員らは「鹿島市のために着工できないのはおかしい」と発言。整備新幹線の政府・与党申し合わせ(2004年12月)で「必要に応じ随時見直しを行う」と規定している「見直し条項」適用に言及する意見も相次いだ。
着工条件の具体的な見直し策として、党内には「必要な地元同意を、沿線自治体ではなく、県とする」案などが浮上している。だが、国土交通省は地元同意について「県、市、町、沿線にあたるところのすべての同意が必要」(2月の冬柴鉄三国交相答弁)との姿勢を貫いている。
=2007/03/17付 西日本新聞朝刊=
383
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/17(土) 19:37:48
注目点を探る:胎動・県議選/下 国替え 合併にほんろうされ /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070317ddlk42010126000c.html
「どっちで出ると? 平戸?」
昨春、県議会の議員控室。ともに北松浦郡区の自民現職、黒田成彦氏(46)は松田正民氏(53)に聞かれた。同区は合併で13町が4町に縮小し、定数も3から1に減る。自民現職3人が無投票当選した前回から一転、激戦が見込まれていた。
同じ選挙区のライバルからの問い掛けに、黒田氏は「まだ分からない」と答えたという。松田氏が挙げた平戸市区には黒田氏の出身地の旧生月町など2町1村が合併で加わる。が、国替えを決断するには早過ぎた。
昨年7月、その黒田氏は旧生月町での県政報告会で、平戸市区からの立候補を表明した。合併の渦に巻き込まれ、身動きがとれなくなるのを避けたかったからだ。県北の合併は今後、佐世保市を軸に進み、北松浦郡の町ものみ込まれる可能性が高い。黒田氏は「その時、平戸に席はないのではないか。不安はあったが、決断しておくべきだと思った」と振り返る。
一方の松田氏は、4月に今夏の参院選立候補への意欲を表明。党公認が得られればという条件付きだったが「参院選がだめなら県議選佐世保市区」との思いから住所も同市内に移した。ところが、北松浦郡区の残る現職、大石保氏(73)が引退を表明し、同区は候補がいない空白区に。松田氏は10月、参院選を断念し、同区での立候補を表明した。「北松4町の将来の方向性を定めんといかん。それが一番の理由」と力説する。大石氏にも勧められたという。
ただし、一度は佐世保市に転居した松田氏に、縮小した同区で有権者の半数近くを占める佐々町から反発が出た。松田氏以外に町議や元町議の新人3人が自民党佐々支部に公認申請。1人区ながら元町副議長の西日出海氏(52)も推薦となる複雑な展開となった。
◇
合併前まで1市16町あった島原半島。島原市区(定数1)と南高来郡区(同4)が島原、雲仙、南島原市の3区(いずれも定数2)に再編され、国替えを迫られた。また、旧7町を編入合併した長崎市区も離島を抱え、面積も約1・7倍に増えた。同市区のある自民現職は「合併前から何度も通って顔を覚えてもらった。ツテがある公明や、労組の支援が期待できる民主系がうらやましい」と苦労を漏らす。
平成の大合併に伴い県議選の候補は現職を含めて新たな選挙区対策を迫られている。
◇
この連載は椿山公、山下誠吾、横田信行、山崎太郎、柳瀬成一郎が担当しました。
毎日新聞 2007年3月17日
384
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/17(土) 19:39:04
変動の春:’07統一選・くまもと/5止 無党派 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070317ddlk43010261000c.html
◇東国原知事に続け
「マスコミは保守分裂で勝ったというけれど、東国原知事が当選した最大の理由は郷土愛。政党は関係ない」
若者の出店で新たなトレンディスポットとなりつつある熊本市河原町のギャラリー。車座になった若者ら20人が、国内の選挙プランナーの草分けで「洗脳選挙」などの著作がある三浦博史さんの話に聴き入った。県内で各種選挙の候補者討論会などを実施している若者グループが招いた。グループと付き合いがある若者5人が統一地方選で熊本市議選に立候補予定しており、そのうちの2人も参加した。
「この間の沖縄知事選にもかかわったが、パンフレットをうちわにしたら相手陣営からも欲しいと言われた。ふざけるのとは違うが、選挙を面白くすること。既成概念を壊すように自分たちが楽しむことが大切です」。“勉強会”は3時間に及んだ。
「政党離れ」「無党派の拡大」が叫ばれて久しい。保守色が強いと言われてきた九州も、例外ではなくなってきた。昨年秋から熊本、福岡、北九州の3市長選で自公が推薦・支援した候補が相次いで破れた。
宮崎ショックは熊本にも波及するか−−。三浦さんは「影響はあるだろう。政治を身近なものと感じるきっかけになったはずだ」と話す。熊本市議選に出馬予定の男性(27)も「『無所属』というより『しがらみがない』と言うと有権者の反応がいい」と“脱政党”の風を感じている。三浦さんが言う「郷土愛の大切さ」が耳に残った。「これからはどれだけ県民のことを考えているかが問われると思う」
無党派や若い世代の台頭について、あるベテラン県議は「時代の流れだね」と受け止める。変化のスピードが速い時代、政党のしがらみがなく、民意に敏感な政治家が求められており、その面では“若さ”は重要な武器にもなる。
「しかし」とこの県議は付け加えた。
「政治には老壮青のバランスも大事。特に熊本は水俣病など歴史的な課題も多い」。政治的経験の重要性を強調した。【谷本仁美、山田宏太郎】=おわり
毎日新聞 2007年3月17日
385
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/19(月) 20:37:41
“改革派”の4年:古川県政を振り返る/上 県民の“反乱” /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070319ddlk41010274000c.html
◇「県が対話を拒否」
今年1月22日、県政史上初めて、県民投票の実施が住民から直接請求された。九州電力玄海原子力発電所で実施予定のプルサーマル計画の賛否を問うのが目的。請求のために署名活動を行った市民団体代表の一人、満岡聡さんは、県民投票条例案が審議された臨時県議会で意見陳述した。
「相手の不安の原因に沿って話をせず、一方的な説明をするだけでは理解は成立しない。県が必要な対話を拒否するのはなぜでしょうか」
同計画は04年4月に九電が実施を発表。県は06年3月に同計画に同意した。この間、九電、国、県主催の公開討論会が計3回開かれたが、「説明不足」あるいは「性急」と感じた県民は少なくない。署名簿に名を連ねた約4万9000人は、その証左でもある。
しかし、古川康知事は従来の姿勢を崩さず、臨時議会では「2年近く掛けて慎重に検討し、安全性は確保されると判断した」と説明。その上で、この問題には県民投票はなじまないとして、入り口論で“県民の反乱”を封じ込めた。
■ □
県政のもう一つの大きな課題、九州新幹線長崎(西九州)ルート建設問題でも、古川知事は地元の強い反対に遭っている。03年の初当選時にはほとんど話題に上っていなかった問題だが、04年に再燃。同年12月、県として着工に同意した。
「今回を逃したらもうチャンスはないかもしれない。他地域との競争力を落とすようなまねはできない」というのが知事の持論だ。しかし、建設によって並行在来線沿線となる地元・鹿島市などの了解を得られず、いまだに着工に至っていない。
昨秋以降、鹿島市で開かれる新幹線の勉強会に出向くようになった古川知事に対して、同市は、市の同意を得ないで県が市民と接触して切り崩しを図っていると反発。両者間の溝は深くなる一方で、こう着状態に陥ったままだ。
一方、国は3年連続で来年度も長崎ルートの予算を付けた。与党は6月にも新しい検討委員会を設け、地元市町村の同意が必要とされている着工条件の再検討も視野に入れる。県の同意のみで着工できるようにする可能性もあり、来年度以降、波乱も予想される。
■ □
全国市民オンブズマン連絡会議が16日に発表した全国情報公開度ランキングで佐賀県は全国7位。古川知事が就任してからの4年は一昨年の5位を筆頭に上位に名を連ねる。「自分で『改革派知事』を名乗ったことはない」と言う知事だが、情報公開への取り組みが進んでいるのは間違いない。
もっとも、同連絡会議・佐賀の味志陽子事務局長は注文を付ける。「さらに先進的なものにするには、新幹線やプルサーマルなどで、事業の執行に不利になる情報も出して、県民が判断するようにしてほしい」
◇ ◇
全国知事会での活躍も目覚ましく「改革派」の一人と任じられる古川知事。その手腕で実績を残し評価される一方で、きしみも生じている。22日の告示を前に、1期目を振り返る。
毎日新聞 2007年3月19日
386
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/19(月) 21:25:06
ドン・大いに語る:’07統一地方選/3 JA鹿児島県中央会会長・川井田幸一さん
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/archive/news/2007/03/18/20070318ddm041010071000c.html
◇日々、地道に実践−−川井田幸一(かわいだ・こういち)さん(68)
4月の鹿児島県議選では、うちが推薦する43人の全員当選を目指す。自信はありますよ。農協パワーの秘密は、組合員一人一人の声に耳を傾ける日々の地道な実践にあるんだな。
僕は根っから政治が好きなんだろうね。ずっとかかわってきてるけど、自ら議員を目指す気はなかったな。やってやれないことはないが、裏方で汗をかく方が面白い。候補者に惚(ほ)れ抜くタイプでね。推した候補が負ければ、僕も翌日には辞表を出しますよ。
選挙でまず思い出すのは、衆院鹿児島5区の山中貞則(元通産相)先生が04年2月に急逝され、参院鹿児島の森山裕先生を後継として4月の補選に担いだ時のこと。青木幹雄(自民党参院議員会長)さんから怒られたよ。「あんた、参議院を軽視しとるだろ」と。
3月初め、「くら替え」について青木さんに了解を得るため3度上京した。「7月の参院選に担ぐ代わりはおるんだろうな?」と聞かれ、「います」と。でも本当はいない。県議の自薦他薦なんかですったもんだの末、右腕の(JA鹿児島県中央会常務理事だった)野村哲郎君を担ぐことにした。ぎりぎりのタイミングで口説いたら、野村君が「自分しかいないのならやむを得ません」と決断してくれた。時間のない中、幹事たちもうまくまとまってくれてね。JAを中心に衆院補選、参院選を何とか乗り切った。今度の統一地方選でもパワー全開だよ。
翌年の衆院選では、郵政民営化に反対した森山先生のところに小泉純一郎(前首相)さんが「刺客」を送り込んだ。僕らは無所属の先生を担ぎ、ダブルスコアで破ったんだよ(森山氏は後に自民に復党した)。仮に小泉さん自身が乗り込んできても勝たせてもらう。二階堂進(元自民党副総裁)先生と山中先生が築いた地盤は揺るがない。鹿児島の農協をあなどってもらっちゃ困るよ。【構成・井上英介】=つづく
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■人物略歴
鹿児島県立志布志高卒。50歳で地元の農協組合長として頭角を現し、2年前、全国農政連会長に就任。都市の無党派に支えられた小泉純一郎政権の成立以降、農協への逆風の中で気を吐く。溶けるような笑顔に「ドン」の印象は薄いが、郵政解散の「刺客」に話が及ぶと目が鋭く光った。江戸時代、潜入する幕府隠密を闇から闇に葬った薩摩隼人の目なのだろうか。
毎日新聞 2007年3月18日 東京朝刊
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/21(水) 17:30:09
ウチナンチュは、いつから日本人? 政府回答「明治32年」 琉球沖縄
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22293-storytopic-3.html
【東京】「ウチナンチュが日本人になったのは明治32年(1899年)制定の旧国籍法から」―。こんな政府回答が20日、照屋寛徳衆院議員(社民)の質問主意書に対して寄せられた。同法制定前の1898年に沖縄で始まった徴兵制は「日本帝国臣民」(徴兵令第1条)を対象としており、照屋氏は「法的に日本人ではないのに、日本国民を対象にした徴兵を実施したのはおかしい。一方、サンフランシスコ講和条約では琉球人扱いされたりと、ウチナンチュは国策にほんろうされている」と指摘した。
照屋氏は質問主意書で「ウチナンチュはいつから法的に日本国民になったのか」と質問。これに対し政府答弁書は「指摘のウチナンチュが何を指すのか必ずしも明らかでない」と前置きした上で、「一般に、沖縄の方々は、遅くとも明治32年に制定された旧国籍法施行の時から日本国籍を有していた」と記している。
このほか、「日本国憲法が沖縄に適用されて60年たったと考えるか」との質問に対し、政府は「復帰前は観念的には沖縄に施行されていたが、米国が施政権を行使していたため実効性を持って適用されなかった。従って米国から施政権が返還された1972年5月15日以降、実効性を持って適用されることになった」と答えている。
これについて屋嘉比収沖縄大学助教授は「憲法に対し観念的という表現は聞いたことがない。制度的な話と非制度的な話が混在し、整合性が取れていない」と答弁の矛盾点を指摘。さらに「米軍基地が集中する沖縄に、平和的生存権を含む憲法が本質的に施行されているのか、そもそも疑問だ」と述べた。
(3/21 9:53)
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/22(木) 08:31:31
きょう県知事選が告示 現職VS新人 讀賣大分
知事選の告示を前に、一騎打ちの見通しとなっている無所属現職・広瀬勝貞氏(64)、共産党新人の党県政策委員・三重野昇氏(68)の2陣営は21日、遊説スケジュールの調整、今回から有権者に配布できるようになったローカルマニフェストの作成など出陣の最終準備に追われた。立候補届け出の受け付けは22日午前8時半から。17日間にわたる舌戦が、いよいよ幕を開ける。
広瀬氏陣営の出陣式は午前8時半から大分市の大分城址公園で。各業界など約120の推薦団体、自民党県連、公明党県本部の代表らが集まり、村山富市元首相も応援に駆け付ける。初日の遊説コースは、大分、由布市。
三重野氏陣営の出発式は、午前8時半から大分市のJR大分駅前で。党所属の赤嶺政賢・衆院議員(比例九州ブロック)らがあいさつに立ち、志位委員長のメッセージも紹介される。初日は同市内一円で選挙カーを走らせる。
立候補届け出は、同日午後5時まで、県庁2階の正庁ホールで受け付ける。
知事選は県内の統一地方選前半戦の幕開けとなり、30日に告示される県議選(定数44)とともに、4月8日に投開票される。後半戦の市長、市議選は同15日、町村議選は同17日に告示され、ともに同22日に投開票される。
(2007年3月22日 読売新聞)
389
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/23(金) 22:39:35
合併で地盤分断 焦り
2007年03月23日 朝日長崎
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000703230002
◇県議選 西彼杵郡区
統一地方選が22日、始まった。県内でも30日の県議選告示を前に、立候補予定者の動きが活よ発化している。市町村合併や国からの交付金削減などで、地方自治の形が大きく変化するなか、どんな選挙戦が展開されるのか。県議選をめぐる動きを追った。
◇定数2に減 3氏準備
21日、時津町で自民党県連幹事長も務める三好徳明県議の総決起大会があった。
「なぜ苦戦しているのかと聞いたら、私が合併を進めたから、票がなくなったといわれまして。迷惑をかけたと思い、9年間の知事生活で初めて県議の応援に来ました」
演説に立った金子原二郎知事はそう言って会場の笑いを誘った。壇上には県選出の国会議員が顔をそろえ、麻生太郎外相も応援に駆けつけた。
三好氏は当選4回。前回は西彼杵郡2区でトップ当選した。だが、陣営幹部は危機感を募らせる。「今回は厳しい。今までの選挙とは全く違う」
理由は、市町村合併に伴う区割りの変更だ。旧西彼杵郡2区は10町で構成され、定数は5。このうち8町は西海市や長崎市、諫早市となり、今回は長与、時津の2町に減った。定数は2。名称も「西彼杵郡区」に変わった。
◇2町での票争奪し烈
とくに、旧多良見町(現諫早市)と旧琴海町(同長崎市)は前回、三好氏の得票率が20%超を占めた地域だった。
今回、西彼杵郡区では自民公認で新顔の辻田光昭氏、民主公認で現職の橋本希俊氏が立候補を予定している。前回も三好氏と同じ選挙区で議席を争った。3人の得票を長与、時津の2町で比べると、約7千で肩を並べる。
告示を前に、橋本氏は、出身母体の三菱重工労組長船支部を中心に支持固めを進める。一方、三好氏と辻田氏は、自民支持層を取り合う形だ。自民党では時津支部が三好氏を、長与支部が辻田氏を推している。
三好氏の陣営が危機感を募らせるのは、有権者数では長与町が時津町を約1万人上回っているためだ。三好氏の総決起大会で国会議員からこんな発言も飛び出した。「時津と長与の戦いにしちゃいかん。そうしたら負けちゃうんだから」
前回の県議選で、時津町の投票率は54・21%、長与町も57・36%で、県内で最低のレベルだった。長崎市のベッドタウンとして成長する両町では、若い世代に多い無党派層が選挙戦を左右する。地盤の争奪戦を繰り広げる各陣営だが、無党派層の動きは読み切れずにいる。
ある陣営幹部はぼやく。「これまでは、支持者を回ってお願いすれば大丈夫だったが、今回はそうもいかない。新しい支持層を開拓したいが、無党派の若い人には接触したこともなく、何を求めているのかもわからない。どうすれば彼らに訴えが届くのか。策があれば教えてほしい」
390
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/24(土) 17:29:26
橋本・鳥栖市長:推薦が出ず「市民党」復帰 自民党離党で /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070324ddlk41010288000c.html
鳥栖市議会本会議で23日、前日に続いて橋本康志市長への一般質問が行われた。
永渕一郎議員(新世紀クラブ)は、橋本市長が就任前の昨年12月に自民党に入党したのに、同党の推薦を得られず、数週間で離党した経緯について質問。橋本市長は「自分の立場は保守系であり、無名の新人なので推薦をもらえればありがたいと思った。推薦が出なかったので、『市民党』の初心に帰った」と答弁した。
同市議会は同日閉会した。
毎日新聞 2007年3月24日
391
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/25(日) 11:13:20
自民「共倒れ心配」
新人、ベテラン支持層争奪戦 讀賣鹿児島
30日告示の県議選で激戦が予想される鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)。今回の選挙区見直しで新たに編入した地区では、立候補予定者の後援会組織が支持拡大を目指して入り乱れる様相となっている。また、立候補予定者24人のうち14人を占める自民公認の立候補予定者の間でも、若手とベテラン入り乱れた支持基盤の奪い合いがヒートアップ。党内関係者からは早くも「共倒れ」を危惧(きぐ)する声も出ている。
「今度、立候補する予定なので、よろしくお願いします」。自民党喜入支部の渕田攻(おさむ)支部長(64)のもとには、現職から新人まで同党公認の立候補予定者が次々にあいさつに訪れている。今回から新しく鹿児島市・郡区に加わった喜入地区は地元出身の立候補予定者がいない。約1万300人の有権者を抱える“空白区”だ。
自民現職の一人は今月中旬、喜入地区に後援会事務所を急きょ設けた。地盤は鹿児島市北部。喜入まで車で1時間以上かかるが、後援会幹部は「これまでの票がどこでどう奪われるか想像できない。初めての場所も攻めていかなくては」と話す。
同様に後援会事務所を設置したり、地域の活動を支援したりする立候補予定者も出てきた。渕田支部長は「今は1万票が浮動票。保守色の強い田舎だけに、いったん支持をつかんだら(票は)固い」と話す。
前回選挙での当選ラインは約9200票。今回、喜入、松元、郡山地区が新しく編入し約3万票が増えたことで、当選ラインは「1万票かそれ以上」とささやかれている。
ある自民現職は地盤の旧町が編入したため、鹿児島市・郡区に移った。「初めての都市型選挙に驚いた」と明かす。
これまでは有権者とひざを交えて持論を訴え、支持を広げてきた。今では自民党も含め、20人近くの立候補予定者が連日、旧町をひっきりなしに訪れる。「地盤の票だけでは到底、当選ラインに届かない。新人と同じ戦いだ」。旧知の元県議の全面的な支援を得て、鹿児島市南部に切り込んでいる。
今月初旬。自民公認を得た若手立候補予定者の総決起集会の様子を、自民現職の後援会幹部が見に行った。来場者のうち30〜40歳代の男性が多いことに驚いた。
この現職の後援会では会員の高齢化が目立ち、地盤の町内会や支援企業に後援会名簿づくりを頼んでも、「個人情報だから」と以前のようには集まらない。「若い有権者に訴える方法が正直、浮かばない」と頭を抱える。
他の自民現職の後援会幹部も「全国的に政治家の若返りが進んでいる。一定の自民支持層の票が若手に流れ込む危険性は十分ある」とベテランもうかうかしていられない現状に危機感を抱いていた。
(2007年3月25日 読売新聞)
392
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/25(日) 11:13:56
東国原知事 鹿児島来訪
軽妙なトーク 2000人沸く 讀賣鹿児島
宮崎県の東国原英夫知事が24日、宮崎県の観光PRイベント「ぽかぽか! 宮崎キャンペーン」のため、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前アミュ広場を訪れ、トークショーを開いた。知事就任後、初の鹿児島来訪。約2000人を前に約40分間、軽妙な話を続けたり、途中で作業着に着替えたりして会場をわかせた=写真=。
東国原知事は昨年のいぶすき菜の花マラソンに参加した経験を披露。「最初は300人しか参加者がいなかったのに、日本一のもてなしで1万人を超す大会に育った。見習いたい」と持ち上げ、「鹿児島ほど観光資源に富んだところはない。食もおいしいし、鹿児島ブランドがほしいぐらい。でも知事さんはまじめで地味な方ですもんねー」とも話した。
鹿児島市桜ヶ丘2、医院事務長迫口幹子さん(66)は「おもしろかった。発想がいいし、PRの仕方もうまい。鹿児島ももっとうまくPRしていかないと」と感心していた。
(2007年3月25日 読売新聞)
393
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/25(日) 23:03:52
東風に吹かれて:07統一選・県議選/上 都城市区 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070325ddlk45010203000c.html
◇知事の古里、余震続く−−親密さ競い混戦に拍車
「(東国原英夫)知事のマニフェスト(政策綱領)づくりにかかわった者として(県議会で)その実行を見届けたい」
知事の出身地・都城市。県議選に出馬表明している元旧市議の杉村義秀氏(57)は知事後援会から借りたというオレンジ色のジャンパー姿で街頭に立つ。
知事との親密な関係は350億円の歳出削減や、企業誘致など「そのまんまマニフェスト」を作成した昨年から。東国原氏が東京で早大大学院生らと作った原案を、地元に持ち帰り、県内用に練り直すグループに加わった。
昨年2月の県議補選は自民公認で出馬したが、落選。マニフェスト作成時も自民党都城支部幹事長だった。対抗馬の持永哲志氏推薦へ動く党への造反行為だったが、政治経験ゼロのタレント出身者に県政の改革を期待した。今回は一転、知事と同じ「無所属」の背水の陣で戦う。
北諸県郡旧4町との合併に伴い都城市区の議員定数は1増の6。杉村氏のほか、自民は公認6人を立てて独占を狙い、社民現職と共産新人の各1人も予定する激戦区だ。
知事との親密さをアピールするのは、杉村氏だけではない。
「知事の県政運営を支えます」。自民現職の中村幸一氏(64)は自身の後援会会報紙に知事の顔写真を掲載し「何回も焼酎をくみ交わした仲」と売り込む。
4年前の県議選。早大で地方自治を勉強していた東国原氏から「事務所で研修させてほしい」と頼まれ、選挙カーに乗せたりした。知事選では持永氏を応援したが「戦いが終われば、知事とは是々非々」と「抵抗勢力」の印象を打ち消す。
しかし、全県区の知事選とは違い、地域密着型の県議選には地縁、血縁がつきまとうのも事実だ。中村氏自身も「東国原知事に投票したのは、ごく普通の個人。まとまって動く票ではない」と言い、杉村氏陣営幹部も「知事との関係を言い過ぎても新しいしがらみになる」。それぞれにジレンマを抱える。
無党派層の圧倒的支持を受けた東国原氏。保守地盤の厚い都城で42%の得票率を占めた知事選の衝撃は消えない。
「知事は特定の候補を応援するのか?」。多くの陣営が、その行方を注視している。
◇ ◇
統一地方選の前半戦の県議選は30日告示、4月8日投開票される。東国原知事誕生の「宮崎ショック」から2カ月余り。官製談合事件への県民の怒りを背景に噴出した無党派層のうねり、既存政党の沈下……。激戦区に吹く“東風”を探った。
毎日新聞 2007年3月25日
394
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/26(月) 08:36:20
初の選挙サンデー熱く…知事選3候補商店街、集会へ 讀賣福岡
県知事選(4月8日投開票)は25日、告示後初めての日曜日となり、各候補は買い物客でにぎわう商店街や地域の集まりに繰り出し、街頭演説などを行った。
新人の元民主党県連副代表・稲富修二候補(36)(無=民主、社民推薦)は、北九州市内の商店街で買い物客らと握手。JR小倉駅前での街頭演説には蓮舫・民主党参院議員も応援に駆けつけた。
平野栄一候補(64)(無=共産推薦)も多くの人出を当て込んで福岡市内の商店街やスーパーを重点的に回り、「無駄な公共事業をやめ、福祉や教育を充実させる」と買い物客らに訴えた。
現職・麻生渡候補(67)(無=農政連推薦)は、豊前市で地域のカラオケ大会に顔を出し、一人ひとりと握手。同市であった自民党の山本幸三衆院議員(比例九州ブロック)の国政報告会にも出席、支持を呼びかけた。
(2007年3月26日 読売新聞)
395
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/26(月) 08:42:15
県議選民主議席ゼロ解消へ躍起
初の遊説カーや“大物来援” 讀賣鹿児島
九州各県議会で唯一、民主党の議席がない鹿児島。今回の統一地方選が夏の参院選の前哨戦と位置づけられる中、民主党県連は県議選に公認2人を擁立し、議席奪還を目指している。
「屋久島に入島税を創設」「救急・救命センターを県内3か所に拡充」――。民主党県連が2月15日に初めて発表した「マニフェストかごしま」。A4判、10ページで、15の重点項目と具体的な取り組みを示した。
7000部を作り党員やサポーターに配ったが、党員以外の有権者から「欲しい」との申し出はほとんどないという。泉広明幹事長は「マニフェスト作成のために政策を練ったことで、候補者が街頭でより具体的な訴えをできるようになった」と強調する。
また、遊説カーも初めて用意した。これまで支持者からは、選挙のたびに「何で他党の車ばかり来るのか」と不満が上がっていたという。車は連日、公認の立候補予定者がいる鹿児島市・鹿児島郡区と大口市・伊佐郡区を回っている。
「暮らしに、年金に、満足していますか」。3月11日、大口市内で岡田克也党副代表が遊説カーの上から声を張り上げた。同市に民主党幹部が来るのは異例のこと。党県連の思いが通じて実現した“大物来援”だった。
民主党を支援する連合鹿児島(出口能美会長)も、「県議会の議席ゼロという現状は、全国的にも恥ずかしい限り」と位置づけている。前回(2003年)の旧鹿児島市区(定数17)で2人だった公認は、今回、鹿児島市・郡区で元議員1人に絞られた。連合幹部は「応援できる組合員は前回より1000人は増やせる。連合としては万全の態勢」と話す。
「それでも」と有力労組役員が指摘する。「時代が変わって、組合員の選挙への情熱は以前ほどではない。支援には限界がある。結局は立候補予定者本人と党のやる気次第でしょう」
鹿児島市・郡区の立候補予定者は、町内会役員を務めていることなどをPRし、鹿児島市南部の支持拡大を目指す。大口市・伊佐郡区の立候補予定者は「相手と同じことをしても勝てない」と集会は開かず、いつも薄灰色の作業着姿で地域を回る。「人がいれば、畑でも牛舎でも会いにいく」と話した。
◆鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)
増留 貴朗 68 自現〈8〉
尾辻 義 62 自現〈5〉
柴立 鉄彦 59 自現〈4〉
吉野正二郎 53 自現〈4〉
宇田 隆光 52 自現〈2〉
大園 清信 52 自現〈2〉
武 昭一 57 自現〈2〉
永田憲太郎 60 自現〈2〉
桑鶴 勉 60 自現〈1〉
藤崎 剛 33 自現〈1〉
成尾 信春 50 公現〈3〉
持冨 八郎 56 公現〈1〉
松崎 真琴 48 共現〈1〉
上村 勝行 63 社現〈4〉
二牟礼正博 59 無現〈6〉
山口 修 59 無現〈2〉
寺田 洋一 53 自元〈1〉
青木 寛 58 民元〈3〉
長田 康秀 29 自新
西 洋介 30 自新
野田 啓介 31 自新
松田 浩孝 42 公新
下鶴 隆央 27 無新
柳 誠子 46 無新
◆大口市・伊佐郡区
(定数1)
池畑 憲一 59 自現〈3〉
水野 昭信 61 民新
並びは現、元、新の順で、それぞれ政党公認・推薦・支持、無所属の順。政党は衆院勢力順。同一政党や無所属の中では当選回数順、さらに氏名の五十音順。
(2007年3月26日 読売新聞)
396
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/26(月) 18:04:58
東風に吹かれて:07統一選・県議選/下 宮崎市区 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070326ddlk45010224000c.html
◇二世候補、政党に異変 知事の“観光再生”も触発
「青島も進化、変化しなければならない」。2月県議会。東国原英夫知事は、かつて新婚旅行ブームで沸いた「宮崎観光の顔」の再生の必要性を強調した。
その青島(宮崎市)の今を象徴するのは、15年以上放置され廃虚になっている旧橘ホテル。所有する不動産会社が1月に倒産。解体から再開発まで引き受ける新たな開発業者を探しているが、「10億円近い解体費用を負担する企業が出てくることは不可能に近い」という見方もある。
青島再開発の窓口となる宮崎市がこうした現状打開に手詰まり感を抱く一方で、「県民総力戦」での観光再生を訴える知事に活性化を期待する声が集まる。
合併で周辺の旧3町が加わり、定数が2増えた宮崎市区(定数12)には計20人の立候補予定者が乱立する。県都だけに都市型選挙の目玉、マニフェスト(政策綱領)を掲げて圧勝した東国原氏に触発された予定者は多い。各陣営とも観光再生を公約に掲げ、知事のキャッチフレーズと同じ「おもてなしの心」を掲げるチラシも散見される。
◇ ◇
地盤が厚いとされる政治家二世にも変化の兆しがうかがえる。元自民党参院議員の上杉光弘氏(64)の三男宗聖(むねあき)氏(35)は先月末「『政治の道は厳しい』との父の反対を振り切った」と無所属で出馬表明した。「議会で答弁書を見ずに自分の言葉で語る知事に感動した」と草の根運動を目指すという。
父親に同じ自民党重鎮を持つ川添博氏(45)は党公認で出馬するが「若い視点で県政改革を」と訴える。今期で県議を引退する党県連会長の睦身氏(73)も「県民の声に素直に耳を傾け、自民党も再生しないといけない」と反省を口にする。
一方、現有3議席の少数会派の民主党。今回も県内16市郡区のうち、公認を擁立するのは、宮崎市区(2人)など3市郡区(計4人)だけだ。井上紀代子・党県連代表も「多くの選挙区で無党派層に選択肢を提示できない」と“東風”を受け止められない現状を嘆く。
東国原知事の誕生で、県議会への注目度も高まった。行財政改革が叫ばれる一方で、県の監視役の議会も定数削減や、政務調査費の使途公開など「自己改革」が求められている。東風はどんな県政界地図を描くのか。県議選告示まであと4日に迫った。(この企画は木元六男、関谷俊介、中尾祐児が担当しました)
毎日新聞 2007年3月26日
397
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/26(月) 18:05:57
’07県議選かごしま:曽於市区 “敵地”での浸透懸命、現職2人が前哨戦 /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070326ddlk46010250000c.html
◇選挙区事情、合併で一変
「さわやか・行動力・まごころ」
「決断と実行!曽於に活力を!」
曽於市の中心部、末吉の市街地には県議選に向けスローガンを掲げた看板が乱立する。一方の事務所前の家の壁に対立陣営の張り紙も見えるなど、告示前の前哨戦段階から過熱気味だ。
ベテラン県議、森義夫氏(73)と徳留紀寿氏(66)の現職2人の一騎打ちが予想される曽於市区。05年7月の3町合併が選挙区事情を大きく変えた。
森氏は旧大隅町、徳留氏は旧末吉町が地盤だ。前回までは旧志布志町など8町の旧曽於郡区(定数3)で住み分け、ともに自民党県議団に所属してきた。だが今回は、1人区への党の対応が紛糾。10月、党本部が「定数を超える候補者擁立の場合、いずれも推薦とする」と通知し、決着した。
翌11月、県議らが安倍晋三総裁名の「公認証」を手にする中、2人には「推薦状」。「公認と同じ支援をする」と党側は配慮するが、ともに「無所属」で戦う。再び「自民」を掲げるには勝つしかない背水の陣だ。
主戦場と目されるのは、末吉地域。徳留氏が前回1万票近くを取った票田だ。森氏は昨年8月、この地に初めて後援会支部を設立。建設業界代表として徳留氏を支えてきた会社社長を支部長に据えるなど、早くから切り崩しを図ってきた。
「末吉の得票で当落が決まる。前回(690票)からの大幅な上積みが生命線」。森陣営の福留辰男後援会長(66)は険しい表情を見せた。
徳留陣営の末原利雄後援会長(73)は「有権者に(末吉への)地元意識をどれだけ持ってもらえるかがカギになる」と表情を引き締めた。
「投票率は前回(72・72%)より上がって75%ぐらい」。両陣営とも、選対トップの見方は一致している。「とにかく1万4000票をどう取るかだ」と、“敵地”などでの浸透に懸命だ。【内田久光】
毎日新聞 2007年3月26日
398
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 09:04:37
2007県議選 注目区の戦い 讀賣佐賀
<1>市長選の結果 影響大 〜鳥栖市区(定数3)〜
鳥栖市長選の投票まであと4日に迫った2月14日夜。同市内の大ホールに集まっていた橋本康志(51)(無所属)の支持者たちの間で、大歓声がわき起こった。司会者が、県議選に立候補を表明している向門慶人(36)の名前を呼んだ直後だった。
「(自民党に)公認をされなかった新人同士。必ず当選しなければならない」。マイクを握りしめて叫ぶと、会場から「そうだ」「いいぞ」と声が飛んだ。
橋本は、3選を目指した牟田秀敏(66)を接戦の末に破った。2人の得票差はくしくも、向門が2005年の鳥栖市議選で得たのとほぼ同じ数だった。祝勝ムードが一段落した深夜、向門が橋本の選挙事務所から出てきた。記者に「これで県議選も安泰では」と問われると、「党からは、裏切り者と言われるし、複雑な気持ちです」と神妙な表情を見せた。
◇
鳥栖市長選の結果は県議選の戦いに大きな影響を与えている。
自民党県連は昨年12月、同選挙区で現職の緒方勝一(69)と指山清範(41)、新人の大坪英樹(44)の3人を党公認とし、向門は漏れた。同じ日、橋本も党推薦争いで牟田に敗れた。
3人の公認候補の中で、存在感が薄かった向門は唯一、橋本の応援に回ったことで、立場が一転した。陣営は「市長選と県議選は全く別物。初心に帰って戦う」と繰り返す。
再選を目指す指山は、市長選で牟田を全面的に支えた。「市長選に勝って、県議選の勢いをつける」と、もくろんでいたが、予想外の結果になった。ミニ集会に加え、JR鳥栖駅前での早朝のあいさつなどで、再度、地盤固めを急いでいる。
緒方は、後援会組織が牟田、橋本陣営で割れたことから、市長選には中立の立場を貫いた。鳥栖市議選6回、県議選2回の当選を数えるが、「今回ほど、風を読めない選挙はない」と戸惑う。9回目の選挙で初めて、これまで実現に向け尽力した事業の一覧をチラシに刷り、「人々が元気になって地域が良くならなければならない」と強調する戦術を展開している。
大坪は、国や県の事業を、独自の交渉力で鳥栖に導いた牟田の手腕を評価し、指山とともに市長選を戦った。衆院議員・古賀誠(福岡7区)の秘書だったことから、国会議員の知り合いも多く「国と地元をつなぐ役を担いたい。牟田さんがやっていたことを私が引き継ぎたい」と意気込む。
◇
県内でただ一人の社民現職・牛島博明(65)。根強い支持基盤を持ち、前々回、前回とトップ当選を果たしたが、今回は保守4陣営の切り崩しに苦しんでいる。
「牛島さんは大丈夫だから、今回だけ応援してほしい」と、支持者たちは幾度となく頼み込まれているという。市長選で現職が敗れ、かつてないほど危機感が強まったことが背景になっている。牛島は「上滑りがないよう、強い危機感をもって戦う」と、表情を引き締めた。
399
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 09:06:37
2007県議選 注目区の戦い 讀賣佐賀
<2>水田票の行方が焦点 〜神埼市・神埼郡区(定数2)〜
冷え込んだ2月24日夜、神埼市の神埼中央公民館に約500人が集まった。7月に改選を控えた参院議員・陣内孝雄(自民)の神埼市後援会設立総会。
会場を見渡し、後援会関係者は胸をなで下ろしてつぶやいた。「何とか格好が付く人数を集められた」
不安の要因となったのが、2003年8月に約56億円の負債を抱えて破産した佐賀商工共済協同組合問題だ。同市神埼町は組合元理事長の陣内と、その後を継いで理事長となった元県議・水田唯市の地元でもある。被害者の組合員も少なくない。
世間を騒がせたこの問題が、陣内と水田に影響を与えた。過去4度の選挙を勝ち抜いてきた陣内陣営を覆う懸念。一方、水田は組合破産の責任を取る形で04年3月に県議を辞任し、今回の県議選には出馬しない。前回選挙(03年)でトップ当選した水田が獲得した1万1000票余りの行方が焦点となっている。
◇
昨年11月上旬。その水田が、旧知の八谷克幸(57)(無所属)の父親の霊を弔うために、神埼町の自宅を訪ねた際、八谷の県議選出馬について意向を確かめ、賛意を示した。
当時、県統括本部副本部長だった八谷は、「水田さんの後押しは出馬を決心した大きな要素の一つ」と認めるが、「水田さんの後援会や本人からの物理的な支援は何もない」と話す。
神埼町を地元とするもう1人の候補、石井久起(55)(自民)は、前回選挙で水田らに挑んだものの、それ以前は水田を支えてきた。今回、石井陣営の複数の幹部が、かつての水田支援者という。
石井は「水田さんの元支援者が、自分の陣営に多く来てもらっているようだ。上積みの手応えはある」と好感触を感じている。
水田票の取り込みを狙うもう1人は、唯一の現職・富三郎(57)(自民)。過去3回当選。現在は県議会運営委員長という要職を務めるが、地盤とする旧千代田町内から元同町長・内川修治(54)(民主)が出馬を決意し、かつてないほど危機感を強める。
地元で票の目減りは避けられそうもないが、選挙区でただ1人の自民現職というのが強み。「『以前は水田支持だったが、今回はあなたにするから』と言ってくれる人がよくいる」と、旧神埼町での積み上げに期待する。
ただ、市長の松本茂幸が「市内での水田さんの評判は、組合を破産させたことへの反発と、1人で責任をしょい込んだことへの同情と、両方の声がある」と話すように、各候補者とも水田の名前を出す効果を計りかねている。
◇
一方、内川は保守系の3人が競り合う中、同市で建設予定の城原川ダムについて「反対」を打ち出すなど、ダム容認の他候補との違いを明確に打ち出し、支持の拡大を図る。
「自然は一度壊せば元に戻らない。県議会はダムや九州新幹線長崎ルートの建設など素通り。誰かがノーといわないと駄目」と訴える。昨年4月の神埼市長選では225票差で惜敗したが、直近の選挙を戦い、知名度もある。
佐賀商工共済協同組合問題を端緒に、一変する選挙戦の構図。水田に投じられた票をにらんで、保守系の現職と新人がしのぎを削り、民主党は同選挙区で初めての議席をうかがう。(敬称略)
400
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 09:08:37
2007県議選 注目区の戦い 讀賣佐賀
<3>合区の影響票読めず〜唐津市・東松浦郡区(定数7)〜
県議選の告示まで約1か月と迫った2月末。唐津市東城内にある衆院議員・保利耕輔(自民)の地元後援会事務所を4人の現職県議が訪れた。
楢崎近(70)、瀬戸久司(58)、桃崎峰人(57)、峰達郎(46)。いずれも今回の県議選に自民党公認での出馬を予定する。
4人の行動は、同事務所で16年勤め、知名度のある党公認の新人・大場芳博(57)に対する警戒感の表れだった。4人が保利と面会し、大場に肩入れしていないことを確認すると、保利は「党の公認はみんな平等」と、特別扱いしないことを強調したという。
◇
旧唐津市区と旧東松浦郡区が合区して初めての県議選。唐津市・東松浦郡区では現職6人と新人3人の出馬が見込まれており、七つの議席を争う予定だ。
2003年の前回県議選では、旧市区の当選者で最高の得票が9584票、これに対し、旧郡区では最低が9490票と、ほぼ並ぶ。新人の出現に合区の影響……。票の流れを読みきれない各陣営は、同じ党公認の動向にも神経をとがらせる。
瀬戸は、衆院議員・広津素子(自民)が支部長を務める党県第3選挙区支部の幹事長。広津は05年の衆院選で保利と争い、比例で復活当選した。この選挙で保利は郵政民営化関連法案に反対票を投じて離党。無所属で出馬した。離党を余儀なくされたとはいえ、保利の影響力は大きい。ほとんどの地元県議、市議が保利を支え続ける中で、幹事長を引き受けたのが瀬戸だった。
その瀬戸と地域の地盤が重なる大場が出馬する。保利の側近だった大場を意識する瀬戸は「保利対広津という構図は意識していないが、幹事長を引き受けることが、逆風になることは分かっていた。地盤票が減るのは間違いない。脅威だ」と打ち明け、危機感を募らせている。
唐津農協の上場地区営農本部長だった党公認の新人・田崎信幸(52)は、一体感の強い旧郡区の上場地区で、集会などにこまめに顔を出して支持の拡大を図る。前回、県内トップの約1万4900票を獲得した岸本英雄(現・玄海町長)も支援するが、田崎は「有権者が多い地域だけに、ほかの候補も入り込んでいる」と警戒する。
旧市区選出の現職は「党公認のほかの候補の地盤には入りにくい」とジレンマを抱える。別の候補もこれまで通り地盤を固め、他候補の地盤に入るつもりはないという。だが、「選挙に仁義はない」と、戦いの厳しさを漏らす。
◇
一方、無所属の旧市区選出の現職、宮崎泰茂(64)と社民党などの推薦を受ける増本亨(47)は、旧郡部や玄海町での支持の拡大にも力を入れる。
宮崎は「旧郡区から市中心部に移り住む人は多い」と、以前から旧郡区にも後援組織を持っており、県議会リポートを配布するなどしてきた。今年に入り、旧郡区で精力的にミニ集会を開くなど、支持層の拡大を狙う。
九州電力が玄海原子力発電所で計画するプルサーマル発電の反対を訴え、旧市区で保守系以外の票の受け皿となってきた増本。陣営は、支持者を通じ、地道に旧郡区への浸透を図る。
だが、前回、旧郡区で挑戦した共産党の新人・山口勝弘(51)と一緒の土俵で戦うことに、「同じような訴えで票が割れる可能性もある」と警戒する。その山口は選挙区全域でビラを戸別配布するなど、組織戦で支持を広げようとしている。
401
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 09:15:11
三つどもえ前哨戦過熱 無罪確定の「余波」注目
県議選志布志市・曽於郡区 讀賣鹿児島
志布志市・曽於郡区(定数1)では、2003年の県議選公選法違反事件で無罪が確定した元議員・中山信一氏(61)が今月、立候補を表明、自民現職・市ヶ谷誠氏(53)と無所属新人・西高悟氏(47)との三つどもえで、激しい前哨戦が展開されている。無罪確定の「余波」が票の行方にどう影響するのか、注目される。
無罪確定から半月後の25日。後援会が志布志市で開いた総決起集会で、中山氏は「地域を活性化させるよう頑張りたい」と訴え、事件については簡単にふれただけだった。
中山氏は「事件を前面に打ち出すつもりはない」と話すが、後援会幹部は「(選挙戦術として)事件のことや4年間も被告の立場で耐えてきたことは訴えていきたい」と打ち明ける。遊説カーからは「(冤罪(えんざい)を生まないように)民主化の実現を」と異色の訴えも行っている。
今回は、公判を支援してきた県議の紹介で、「連合鹿児島」(出口能美会長)の推薦を受けた。選挙区に約2000人の組合員を抱えており、従来の後援会員に加え、支持層はぐっと厚みを増した。しかし、「『無罪が追い風』とも言われるが、運動の出遅れが心配だ。ほかの立候補予定者は地元を何度も回っているのに……」と、後援会幹部は気を引き締める。
一方、市ヶ谷氏の陣営は「『事件』が大きく報道され、中山さんにどれほどの票が流れるかが焦点になった」と懸念する。
志布志撤退が検討されている貨客フェリー「さんふらわあ」の存続活動など、2期の実績を強調。地元の旧有明町を中心に組織戦を展開し、18日の総決起集会には約500人を集めた。建設業者や森林組合、漁協、地元JAなど約80団体から推薦を受け、ほぼ万全の態勢だが、中山氏の立候補表明の影響は小さくないという見方が大半だ。
後援会内部では「裁判は裁判(なので政治力とは関係ない)。自民現職こそ実力を発揮できる」「国政レベルでは安倍政権の支持率が下がっている」などと、楽観論、悲観論が錯そうしている。
新人で最も若い西高氏は、若さと行動力をアピールして、選挙区内をバイクでくまなく回っている。「純粋に農業でやってきたのは自分だけ。農家の痛みは一番分かっている」と胸を張る。昨年12月の後援会決起集会には、農業関係者を中心に約300人が集まった。大崎町が地盤だけに、後援会は「ほかの2人の地盤は同じ志布志市。支持が割れたら、うちには有利」とみる。とは言え、「裁判絡みで新聞やテレビに中山さんの名前が出るのが気になる」とも。
掲げる政策は、3人とも農業振興やフェリー存続による地域活性化などで似通っており、浮動票の行方が選挙を決しそうだ。
◆志布志市・曽於郡区
(定数1)
市ヶ谷 誠 53 自現〈2〉
中山 信一 61 無元〈1〉
西高 悟 47 無新
並びは現、元、新の順で、それぞれ政党公認・推薦・支持、無所属の順。政党は衆院勢力順。同一政党や無所属の中では当選回数順、さらに氏名の五十音順。
(2007年3月28日 読売新聞)
402
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 23:02:28
’07統一地方選:知事選 擁立断念「仕方ない」−−来県の民主・小沢代表 /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070328ddlk41010642000c.html
民主党の小沢一郎代表が27日来県し、佐賀市内のホテルで記者会見を開いた。県知事選で党県連が候補擁立を断念したことについて「努力して最終的に擁立に至らなかった。それはそれで仕方ない」と述べ、詳しく言及しなかった。
小沢代表は7月の参院選に向け、連合佐賀と懇談。同市の中心商店街も約30分見て回った。記者会見では「統一選を全力で乗り越え、最大の決戦場である参院選に臨みたい」と述べる一方、県知事選については「一般論として努力することが大事。(擁立断念の)結果はそれぞれの地域の事情がある」と話した。
また、中心市街地の視察について「ほとんどの店がシャッターを下ろさざるを得ない状況だ。この政治情勢を放置すれば取り返しがつかないことになる。何としても政治の大転換を図りたい」と語った。【姜弘修】
毎日新聞 2007年3月28日
403
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 23:06:06
毅に器量がないってことだな・・・
’07県議選かごしま:奄美市区 3現職激戦区、支持割れる自由連合 /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070328ddlk46010641000c.html
◇「自民」か「無所属」か
「自由連合は自民党の『友好団体』。自由連合の大半の人が理解していると思う」
徳田毅衆院議員は17日、奄美市で県議選の対応について記者会見。自ら前代表を務め、父虎雄氏が代表に復帰した自由連合をそう評価した。
昨年末、自民に入党、衆院鹿児島2区支部長となった。最初の地元選挙に「奄美市区の(自民)公認2人当選が、至上命令と思っている」。
奄美市区(定数2)は、現職同士が生き残りをかける激戦区。選挙区見直しで、自民2、無所属1の3現職が2議席を争う。無所属は、県議会会派が自由連合だ。
今回、自由連合は一枚岩ではない。奄美市議6人のうち3人は、自民ではなく、引き続き無所属を支援する。
「自由連合の外に出た人が決めることではない」。離党した前代表の「友好団体」発言に、無所属現職は反発する。選対幹部を務める市議も「自由連合の理念は、こちらが引き継ぎ、守っている」。
無所属陣営は、闘病中の虎雄氏との2ショット写真を一時、選挙用に使ったという。これには毅氏が「身内として許し難い」と厳しく批判。対立は深刻だ。
自由連合の混乱に自民2現職陣営からは「自由連合支持者も苦しんでいるのではないか」「まだ反発もあるのだろう。特に古い支持者には」と同情の声も。だが、返す刀で異口同音に「(毅氏は)2区支部長として、公認2人を当選させる責務がある」。
毅氏は入党の際、「保徳戦争」を終わらせ「奄美は一つ」と掲げた。だが、まだわずか3カ月。「保」=自民、「徳」=自由連合、それぞれ一部には、長年のしこり、反発がくすぶる。
入党は、受け入れる側にとって統一地方選、参院選での集票力アップの期待が大きかった。
自由連合や、支持母体の徳洲会票の動きはどうなるか。県議選は“入党効果”が試される最初の機会になる。【神田和明、神崎真一】
==============
【奄美市区】(定数2)
与力雄 64 自現(1)
永井章義 55 自現(1)
栄和弘 63 無現(3)
毎日新聞 2007年3月28日
405
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:05:33
九州・山口・島根県議選、無投票区が大幅減へ (07.03.25)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/tihosen2007/703/ti_703_032501.htm
30日に告示される九州・山口・島根の9県議選で、選挙区の定数と立候補者数が同数となる無投票区数が大幅に減少し、前回(2003年)の3分の2ほどになる見込みであることが、読売新聞のまとめでわかった。平成の大合併の余波で、定数や選挙区数が削減された影響とみられ、山口では24年ぶりに無投票区がなくなる見込み。一方、定数や区割りの見直しを先送りした福岡などでは、逆に無投票区が増加しそうで、県ごとにばらつきも出ている。
9県議選の定数の合計は、前回比19減の計453。最も多く定数を削減した熊本は6減の49で、長崎、山口、大分、島根も5〜2減。選挙区数も全体で25減って184選挙区になった。島根では8減の14選挙区、山口と大分では、ともに7減になるなど、区割りの大幅な見直しが目立った。
読売新聞のまとめでは、無投票区は山口、大分、島根などで大幅に減りそう。9県の合計でも前回比25減の44選挙区程度となりそう。
山口では、平成の大合併で56市町村が22市町に再編。県議選の選挙区も22から15に減り、定数も4減の49になった。
前回は無投票だった旧萩市区(定数2)と、選挙が行われた旧阿武郡区(同1)は合併などに伴って統合され、「萩市・阿武郡区」(同2)になった。定数は1減となったが、現職3人はいずれも立候補を予定しており、前哨戦を展開している。
一方、福岡でも合併は進んだが、県議選(定数88)の区割りと定数は前回通り。立候補予定者数は前回を20人近く下回る見込みで、ある県議は「4年後に区割りが大幅に見直されることが確実なため、今回は様子を見る新人が多いのでは」と話している。
406
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:38:24
県議選125人が立候補の動き…あす告示、17選挙区で無投票か 讀賣福岡
統一地方選前半戦の県議選と福岡市議選、北九州市議補選戸畑区選挙区(被選挙数1)が30日、告示される。県議選は定数88に対し、125人が立候補の動きを見せている。前回(144人)より大幅に減少し、過去最少となる見通し。福岡市議選は定数63に対し101人が立候補を予定しており、1972年の政令市移行後、最多となる見込み。いずれも、知事選と同じ4月8日に投開票される。
県議選で立候補を表明しているのは現職78人、元議員4人、新人43人。党派別では自民党46人、民主党15人、公明党11人、共産党13人、社民党3人、県農政連5人で、無所属は32人。女性は前回より2人多い13人が立候補を予定している。
平成の大合併を受け、改選後は区割りや定数が見直される可能性が高く、今回の立候補を見送る動きもあったとみられる。
柳川市、前原市・糸島郡、遠賀郡など17選挙区では定数と同じ計19人しか立候補の動きがなく、無投票当選は前回(12選挙区13人)を大幅に上回りそう。
選挙戦では、いじめ自殺事件を受けた教育行政のあり方や、企業誘致、雇用対策などの地域振興策、少子・高齢化対策などを巡って論戦が展開されそう。
福岡市議選は、前回(81人)を大きく上回り、政令市移行後、最多だった75年の91人を超える見込み。
これまでに、現職54人、元議員5人、新人42人が市選管の事前審査を受けている。党派別では、自民党22人、民主党8人、公明党12人、共産党8人、社民党1人、みらい福岡8人、ふくおかネットワーク3人、みどり福岡6人、平成会2人で、無所属は自民、民主、社民各党の推薦を含めて31人。
女性は、前回より4人多い12人。40歳未満の予定者は、前回より6人増え14人となる見通し。
総額約2兆6000億円の借金を抱えた市財政の健全化や、吉田宏市長が見直しを進める博多湾の人工島事業、3月の定例議会で否決された放課後学童保育の利用料無料化などが争点になりそう。
前市議の辞職に伴う北九州市議補選戸畑区選挙区には、新人2人が立候補を表明している。
(2007年3月29日 読売新聞)
407
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:38:57
あす告示58人出馬か…県議選 讀賣佐賀
県議選は30日に告示され、14選挙区で計41の議席を争う舌戦がスタートする。投開票日は知事選と同じ4月8日。立候補を表明しているのは58人で、2003年の前回選挙と比べ、立候補者は1人少なくなる見通し。無投票は4選挙区(定数計6)と見られる。今回は民主党が前回を大幅に上回る4人を公認するほか、公明、共産、社民各党も議席確保に全力を注いでおり、県議会最大会派の自民党がどこまで議席を獲得できるか注目される。
この4年間に「平成の大合併」が進み、49市町村から23市町となったため、県議選の選挙区も今回から大幅に変更された。全体の定数は変わらないが、選挙区の数は前回の15より1減となった。特に佐賀市や唐津市などは前回選挙で別の区だった地域と同じ枠組みで争うことになり、今までと違った選挙戦になりそうだ。
県議会の会派ごとの現有勢力は、自民党32人、県民ネットワーク(民主、社民各1人を含む)5人、公明党1人、市民リベラルの会1人の計39人(欠員2人)。
自民党は計36人を公認し、勢力の拡大を図る。民主党は前回1人だけだった公認を4人とし、無所属の現職3人(県民ネットワーク)を推薦する。一方、公明党は現職1人を立て、必勝を期すほか、社民党は現職と新人1人ずつの計2人を公認。1人を推薦とした。共産党は前回失った議席の奪還を狙い、2人を擁立している。無所属で出馬するのは13人になりそう。
無投票が見込まれるのは、小城市(定数2)、多久市(同1)、武雄市(同2)、嬉野市(同1)の4選挙区。
(2007年3月29日 読売新聞)
408
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:39:28
県議選あす告示…73人立候補の構え 讀賣長崎
県内での統一地方選のスタートとなる県議選(定数46)が30日告示される。投開票は4月8日。後半戦の市町長選、市町議選(4月15、17日告示、22日投開票)まで、地方自治の将来を占う舌戦が各地で展開される。
県議選は「平成の大合併」に伴って再編された17選挙区で実施。定数は前回より5減だが、今のところ前回と同じ73人が立候補を予定している。内訳は現職36人、元議員3人、新人34人。党派別では、自民29人、民主8人、公明3人、共産3人、社民2人、無所属28人。
前回の投票率は県平均61・16%で、過去最低を記録。今回の選挙区再編や定数削減が、低迷する投票率にどう影響するか注目される。無投票の公算となっているのは松浦市区(定数1)だけで、前回の5選挙区を大きく下回る見込み。
立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで県庁など16か所で受け付ける。投票は948か所で行われ、うち離島の34か所は前日の7日に繰り上げる。
(2007年3月29日 読売新聞)
409
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:40:03
県議選81人立候補か…あす告示 讀賣熊本
統一地方選の前半戦で行われる県議選は、30日告示される。市町村合併に伴って、今回から定数が6減の49となり、選挙区数も一つ少ない22に変わり、現段階で、前回(77人)を上回る81人の立候補が見込まれている。4月8日の投票日に向け、各陣営とも前哨戦を繰り広げているが、定数を上回る現職が出馬する選挙区もある。平成の大合併の影響を受けた選挙戦は、告示とともに一段と激しくなりそうだ。
立候補予定者81人の新旧別は、現職が45人で、元議員1人、新人35人。男性75人で、女性6人。政党公認で見ると、自民が現職に限った32人、民主は4人。公明と共産が各3人で、諸派(新社会)1人。無所属は38人。
激戦の様相を呈しているのは、定数が2減の16となった熊本市区、現職4人と新人1人で2議席を争う宇城市区、合併で選挙区が広くなった八代市・郡区(定数4)や天草市・郡区(同3)、5人が出馬する菊池郡区(同2)など。
一方で、荒尾市区(同2)と、菊池市、宇土市、合志市、鹿本郡、芦北郡の各区(いずれも定数1)は無投票の公算が大きい。また、無風ムードが強かった人吉市区(定数1)は、現職1人のほかに立候補に向けた動きがあり、選挙となる可能性もある。
今回の県議選の争点は、4年後の九州新幹線鹿児島ルート全線開通をにらんだ県土づくり、観光振興、福祉対策、農業の活性化などで、人吉球磨地域では、川辺川ダム問題に対する各候補の主張も注目される。
(2007年3月29日 読売新聞)
410
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:42:00
統一選前半の県議選30日告示〜69人出馬見込み 讀賣大分
県議選は30日、告示される。市町村合併などの影響で総定数は46から44に削減し、選挙区数は23から16に見直したが、前回比3人増の69人が立候補を予定している。無投票区は前回の9から1に激減し、15選挙区で選挙戦となる見通しだ。知事選と同じ4月8日の投開票に向け、9日間の舌戦がスタートする。
立候補予定者の内訳は、現職42人、元議員2人、新人25人。党派別では、自民22人(前回27人)、社民5人(同4人)、民主3人(同1人)、公明3人(同3人)、共産2人(同3人)、国民新党1人(同0人)、無所属33人(同28人)。女性は3人で、前回から2人減った。
無投票の公算が大きくなっているのは、国東市・東国東郡区(定数2)。同じく無投票と見られていた由布市区(同2)は、今月23日に3番目の立候補予定者となる無所属新人が名乗りを上げ、一転して選挙戦に突入することになった。
すでに各選挙区では激しい前哨戦が繰り広げられている。合併で定数が1減となった豊後高田市区(同1)は、自民推薦の現職2人の一騎打ちとなる見通し。竹田市区(同1)も現職1人、新人2人の自民推薦3人が1議席を争う構図となっている。
旧佐賀関、野津原町との合併後も変わらず定数13の大分市区では17人が立候補を予定。各政党の県組織幹部を務める現職や、有力な支援組織を持つ新人らが顔をそろえる激戦区となっている。告示直前の28日、各陣営では届け出書類や出陣式、遊説スケジュールの最終確認に追われていた。
立候補の届け出は、午前8時半から午後5時まで、各選挙区ごとに市役所や県の総合庁舎で受け付ける。
(2007年3月29日 読売新聞)
411
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:43:00
<2007統一選>県議選72人出馬へ あす30日告示
4選挙区で無投票か 讀賣宮崎
統一地方選挙の前半戦となる県議選(定数45)は30日、告示される。16選挙区に72人(前回72人)が立候補する見通し。投開票は4月8日。
市町村合併で、10選挙区で選挙区割りや定数が変わった。中でも、宮崎市区(定数12)は20人、延岡市区(定数5)は9人が立候補する激戦になりそう。一方、無投票が予想されるのは、日向市区(定数3)、串間市区(定数1)、西諸県郡区(同)、西臼杵郡区(同)の4選挙区。自民の現職5人と無所属新人1人の無投票当選が決まる公算が大きい。無投票になれば、西臼杵郡区は5期連続、西諸県郡区は2期連続。
立候補予定者の新旧別は、現職37人(前回38人)、返り咲きをめざす元議員3人(同3人)、新人32人(同31人)。
党派別(公認)では、最多の自民が32人。前回より4人少なく、現有議席の確保を図る。民主は前回より1人多い4人を公認し、無所属の新人1人を推薦。現在の3議席から上積みを目指す。公明の3人、社民の5人は前回と同数。前回議席を失った共産は、前回より1人少ない2人を擁立し、議席奪還を目指す。
また、無党派を掲げた東国原知事が誕生した出直し知事選の影響で、無所属は前回より5人多い26人が立候補する見通しだ。女性候補は現職2、元議員1、新人1の計4人で前回と同じ。
後半戦は、宮崎、延岡、小林、日向、串間の5市議選が15日、5町村長選と12町村議選が17日にそれぞれ告示され、22日に投開票される。
(2007年3月29日 読売新聞)
412
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:46:21
県議選あす告示・・・83人立候補の構え 讀賣鹿児島
県議選(定数54)は30日に告示される。23選挙区で立候補の構えを見せているのは現職47人、元議員7人、新人29人の計83人。過去最少の立候補者(80人)だった前回(2003年)をやや上回る見通し。投開票は4月8日。
立候補予定者のうち政党公認は自民45人、公明3人、民主2人、共産3人、社民2人。女性は3人にとどまる見通し。
無投票となりそうな選挙区は日置市、川辺郡、薩摩郡、肝属郡、大島郡の5区でいずれも自民公認が立候補を予定。前回の9選挙区より減りそうだ。
注目の選挙区は、全政党が公認を擁立する鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)。このほか、自民現職2人が1議席を争う曽於市区▽自民現職と無所属計3人の現職が名乗りを上げている奄美市区(定数2)▽自民現職や、市議経験がある元議員、新人ら4人が争う構図となりそうな垂水市区(同1)▽現職、元議員、新人の三つどもえが予想される志布志市・曽於郡区(同1)――でも、激しい選挙戦となりそう。
◇
選挙区割りの見直しで、べテランの自民現職2人が争うことになった県議選曽於市区(定数1)。相手の地盤にそれぞれが初めて後援会事務所を設置するなど前哨戦も激化。30日の告示を前に、全有権者の4割を占める大票田の旧末吉町を中心に、支持層拡大の動きが過熱している。
定数3の旧曽於郡区が“分割”され、末吉、財部、大隅の旧3町が合併した曽於市だけで新たに生まれた選挙区。福祉、教育関係を前面に打ち出す徳留紀寿氏(67)の陣営に対し、森義夫氏(73)の陣営は、畜産業や酪農業者を中心に支持固めを図っている。
「勝負を決するのは末吉」と森氏は話す。これまでは「相手の出身町には後援会事務所を出さないのが暗黙の了解」(森氏後援会)だったが、森氏は昨年7月、旧末吉町内に後援会事務所を設置。それまで徳留氏の地元後援会で幹部を務めてきた建設会社社長が森氏に敷地を提供した。この社長は公共事業推進を森氏に期待したという。後援会会長にも就任するなど、建設関係者にも支援を広げようとしている。
一方、徳留氏は昨年12月、4期16年で初めてという県政報告会を旧末吉町内で開き、約3000人を集めた。旧町の13公民館区ごとに代表を決め、後援会の加入を呼びかけたり、100人を超える支援女性の組織で口コミで訴えたりと地域の横のつながりで支持固めに躍起だ。さらに、森氏の地盤の旧大隅町でも女性組織を作った。「相手の拠点にまで攻め込むのは初めて」と徳留氏。「生きるか死ぬかで、2位はない。大変な選挙になった」と心中を明かした。
選挙区割りの見直しで、べテランの自民現職2人が争うことになった県議選曽於市区(定数1)。相手の地盤にそれぞれが初めて後援会事務所を設置するなど前哨戦も激化。30日の告示を前に、全有権者の4割を占める大票田の旧末吉町を中心に、支持層拡大の動きが過熱している。
定数3の旧曽於郡区が“分割”され、末吉、財部、大隅の旧3町が合併した曽於市だけで新たに生まれた選挙区。福祉、教育関係を前面に打ち出す徳留紀寿氏(67)の陣営に対し、森義夫氏(73)の陣営は、畜産業や酪農業者を中心に支持固めを図っている。
「勝負を決するのは末吉」と森氏は話す。これまでは「相手の出身町には後援会事務所を出さないのが暗黙の了解」(森氏後援会)だったが、森氏は昨年7月、旧末吉町内に後援会事務所を設置。それまで徳留氏の地元後援会で幹部を務めてきた建設会社社長が森氏に敷地を提供した。この社長は公共事業推進を森氏に期待したという。後援会会長にも就任するなど、建設関係者にも支援を広げようとしている。
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:47:25
一方、徳留氏は昨年12月、4期16年で初めてという県政報告会を旧末吉町内で開き、約3000人を集めた。旧町の13公民館区ごとに代表を決め、後援会の加入を呼びかけたり、100人を超える支援女性の組織で口コミで訴えたりと地域の横のつながりで支持固めに躍起だ。さらに、森氏の地盤の旧大隅町でも女性組織を作った。「相手の拠点にまで攻め込むのは初めて」と徳留氏。「生きるか死ぬかで、2位はない。大変な選挙になった」と心中を明かした。
選挙区割りの見直しで、べテランの自民現職2人が争うことになった県議選曽於市区(定数1)。相手の地盤にそれぞれが初めて後援会事務所を設置するなど前哨戦も激化。30日の告示を前に、全有権者の4割を占める大票田の旧末吉町を中心に、支持層拡大の動きが過熱している。
定数3の旧曽於郡区が“分割”され、末吉、財部、大隅の旧3町が合併した曽於市だけで新たに生まれた選挙区。福祉、教育関係を前面に打ち出す徳留紀寿氏(67)の陣営に対し、森義夫氏(73)の陣営は、畜産業や酪農業者を中心に支持固めを図っている。
「勝負を決するのは末吉」と森氏は話す。これまでは「相手の出身町には後援会事務所を出さないのが暗黙の了解」(森氏後援会)だったが、森氏は昨年7月、旧末吉町内に後援会事務所を設置。それまで徳留氏の地元後援会で幹部を務めてきた建設会社社長が森氏に敷地を提供した。この社長は公共事業推進を森氏に期待したという。後援会会長にも就任するなど、建設関係者にも支援を広げようとしている。
一方、徳留氏は昨年12月、4期16年で初めてという県政報告会を旧末吉町内で開き、約3000人を集めた。旧町の13公民館区ごとに代表を決め、後援会の加入を呼びかけたり、100人を超える支援女性の組織で口コミで訴えたりと地域の横のつながりで支持固めに躍起だ。さらに、森氏の地盤の旧大隅町でも女性組織を作った。「相手の拠点にまで攻め込むのは初めて」と徳留氏。「生きるか死ぬかで、2位はない。大変な選挙になった」と心中を明かした。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:48:16
◇
選挙区割りの見直しで、べテランの自民現職2人が争うことになった県議選曽於市区(定数1)。相手の地盤にそれぞれが初めて後援会事務所を設置するなど前哨戦も激化。30日の告示を前に、全有権者の4割を占める大票田の旧末吉町を中心に、支持層拡大の動きが過熱している。
定数3の旧曽於郡区が“分割”され、末吉、財部、大隅の旧3町が合併した曽於市だけで新たに生まれた選挙区。福祉、教育関係を前面に打ち出す徳留紀寿氏(67)の陣営に対し、森義夫氏(73)の陣営は、畜産業や酪農業者を中心に支持固めを図っている。
「勝負を決するのは末吉」と森氏は話す。これまでは「相手の出身町には後援会事務所を出さないのが暗黙の了解」(森氏後援会)だったが、森氏は昨年7月、旧末吉町内に後援会事務所を設置。それまで徳留氏の地元後援会で幹部を務めてきた建設会社社長が森氏に敷地を提供した。この社長は公共事業推進を森氏に期待したという。後援会会長にも就任するなど、建設関係者にも支援を広げようとしている。
一方、徳留氏は昨年12月、4期16年で初めてという県政報告会を旧末吉町内で開き、約3000人を集めた。旧町の13公民館区ごとに代表を決め、後援会の加入を呼びかけたり、100人を超える支援女性の組織で口コミで訴えたりと地域の横のつながりで支持固めに躍起だ。さらに、森氏の地盤の旧大隅町でも女性組織を作った。「相手の拠点にまで攻め込むのは初めて」と徳留氏。「生きるか死ぬかで、2位はない。大変な選挙になった」と心中を明かした。
選挙区割りの見直しで、べテランの自民現職2人が争うことになった県議選曽於市区(定数1)。相手の地盤にそれぞれが初めて後援会事務所を設置するなど前哨戦も激化。30日の告示を前に、全有権者の4割を占める大票田の旧末吉町を中心に、支持層拡大の動きが過熱している。
定数3の旧曽於郡区が“分割”され、末吉、財部、大隅の旧3町が合併した曽於市だけで新たに生まれた選挙区。福祉、教育関係を前面に打ち出す徳留紀寿氏(67)の陣営に対し、森義夫氏(73)の陣営は、畜産業や酪農業者を中心に支持固めを図っている。
「勝負を決するのは末吉」と森氏は話す。これまでは「相手の出身町には後援会事務所を出さないのが暗黙の了解」(森氏後援会)だったが、森氏は昨年7月、旧末吉町内に後援会事務所を設置。それまで徳留氏の地元後援会で幹部を務めてきた建設会社社長が森氏に敷地を提供した。この社長は公共事業推進を森氏に期待したという。後援会会長にも就任するなど、建設関係者にも支援を広げようとしている。
一方、徳留氏は昨年12月、4期16年で初めてという県政報告会を旧末吉町内で開き、約3000人を集めた。旧町の13公民館区ごとに代表を決め、後援会の加入を呼びかけたり、100人を超える支援女性の組織で口コミで訴えたりと地域の横のつながりで支持固めに躍起だ。さらに、森氏の地盤の旧大隅町でも女性組織を作った。「相手の拠点にまで攻め込むのは初めて」と徳留氏。「生きるか死ぬかで、2位はない。大変な選挙になった」と心中を明かした。
(2007年3月29日 読売新聞)
415
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 16:43:51
’07統一選・ながさき:県議選 あす告示 74人が出馬か /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070329ddlk42010603000c.html
県内の統一地方選の第1弾となる県議選が30日、告示される。選挙区数は17で前回(03年)と同じだが、総定数は5減の46。今のところ現職36人、元職3人、新人35人の計74人が出馬を予定している。立候補者数は前回より1人増だが、過去4番目の少なさとなりそう。また、無投票の選挙区は前回5選挙区だったが、今回は松浦市だけの見込み。
立候補予定者の政党別内訳は自民29人(現職20人、元職1人、新人8人)▽民主8人(現職3人、新人5人)▽公明3人(現職3人)▽共産3人(新人3人)▽社民2人(現職1人、新人1人)▽無所属29人(現職7人、元職2人、新人20人)。推薦は自民4人▽民主5人▽公明15人▽社民2人。女性候補は過去最高だった前回より1減の4人の見込み。
県選管は28日、届け出を直接担当する西彼杵郡区(定数2)の立候補受け付けリハーサルを実施した。届け出順を決めるくじ引きや届け出書類の受理、道具の交付や説明など、一連の作業を実際と同じ手順で行い、円滑にできるかを確認した。
立候補の届け出は30日午前8時半〜午後5時。長崎市は交通産業ビルの市選管、ほかの12市区はそれぞれの市庁舎、西彼杵郡区は県庁、東彼杵、北松浦郡区は県北振興局、南松浦郡区は新上五島町役場でそれぞれ受け付ける。【横田信行】
毎日新聞 2007年3月29日
416
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 16:44:52
’07統一選・くまもと:県議選 82人が立候補準備−−あす告示 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070329ddlk43010405000c.html
◇6選挙区で無投票か
統一地方選の皮切りとなる県議選が30日、告示される。合併による選挙区割りの変更と財政改革に伴う定数削減で23選挙区定数55人から22選挙区49人に減る。これまでのところ前回の77人を上回る82人が立候補を表明。6選挙区で無投票となる公算が高いが、その他の選挙区では議席の減少などを受け激しい選挙戦が展開されそうだ。【山田宏太郎】
82人の内訳は現職45人、元職1人、新人36人。党派別では自民32人▽公明3人▽民主4人▽共産3人▽新社会1人▽無所属が39人−−となりそう。無所属の中で政党推薦を受けているのは自民が6人▽民主、社民両党からが3人▽民主単独が2人。
現在、過半数の39議席を握る自民に対し、民主は1議席。昨年秋以降の宮崎知事選や熊本、福岡、北九州市長選で自公両党が推薦・支援した候補が破れている。7月の参院選の前しょう戦でもあり、野党各党が昨秋以降の追い風をとらえて注目議席を伸ばせるかなども注目される。
現在、女性県議は1人だけだが、現職を含め6人の女性が立候補を予定しており、議席を伸ばせるかも焦点。ベテラン議員が引退する一方で、20〜30代の若い候補が15人を占めるとみられ、世代交代も今回の特徴となりそうだ。
無投票当選が見込まれる選挙区は荒尾、菊池、宇土、合志の4市と鹿本、芦北の2郡。
毎日新聞 2007年3月29日
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 16:52:45
’07県議選かごしま:薩摩川内市区 反原発掲げる社民 /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070329ddlk46010214000c.html
◇自民は身内同士でもしのぎ
「どうも、原発を避けたがっている」
今期限りで勇退する旧川内市区選出の福山秀光県議(社民)。後継の新人を擁立し、旧市内を中心に県政報告会を精力的に重ねる。九州電力川内原発の3号機増設問題が、争点に浮上して来ない現状に不満げだ。
保守地盤の強い原発の街で反原発を掲げた。「3度目の正直」で95年、社会党で初当選、自民の独占を崩した。「2勝3敗」の苦労人で「終始一貫、原発反対の立場を貫いてきた」。今回も支持者らに「原発は避けて通れない。今度選ばれた県議が、増設するかしないかを決めるんですよ」。
原発問題を訴えるのは、福山氏の後継だけ。自民3人は積極的には言及せず、「集会などで聞かれれば、答える」。ある予定者が有権者の質問に繰り返す答えは「市も県も、4、5年のうちには、重大な決断をしなければならない時期がくるだろう」。
増設を巡っては、九電が環境影響評価を実施している段階。増設の議論は、先送り状態が続く。
2月28日、福山氏の最後の一般質問。増設の是非の見解を問われた伊藤祐一郎知事は「従来と変わらない」県の見解を繰り返した。判断は「(九電から)要請があった時点で」と。
原発が争点になりにくい背景には、拡大した選挙区事情もある。合併で誕生した新市は総面積約683平方キロ。県内一広い選挙区になった。原発に向かい合ってきた〓島は別に、旧薩摩郡部の有権者には遠い存在。自民陣営は「有権者の関心は、合併後の振興だろう」。社民陣営でさえ、旧郡部では訴えの中心は格差問題などという。
争点がかみ合わない中での少数激戦。自民3陣営の中では、05年の衆院選鹿児島3区での分裂のしこりや、ねじれも見え隠れする。お互いをけん制しながら「薩摩川内市区は、いわばかつての(衆院選の)“中選挙区”。3位以内に入れればいい」。
反原発もバネに、生き残りをかける社民。一方、自民は身内同士でもしのぎを削りながらも3議席独占を狙う。【神崎真一】
==============
【薩摩川内市区】(定数3)
鶴薗真佐彦 53 自現(3)
外薗勝蔵 55 自現(2)
田中良二 50 自新
遠嶋春日児 52 社新
毎日新聞 2007年3月29日
418
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 10:24:35
注目区を歩く(1)/鹿児島市・鹿児島郡区
2007年03月26日 朝日鹿児島
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000270703260001
「私はかつてない不安を感じています。合併もあり、新しい人とも戦わなければなら
ない」
22日夕、鹿児島市内のホテル。千人近い支持者を前に、5選を目指す自民現職の吉野正二郎氏(53)の妻陽子さんが声を詰まらせながら訴えた。支持者の中には目頭を押さえる人もいた。
「決起大会は奥さんのおかげでまずまず成功」。自民党県連関係者がつぶやいた。
「県議選も市議選と同じ。自民か民主かより、地域密着が大事だ。そうでなければ有権者に見捨てられる」
合併で喜入地区など新たな地域が編入され、また、自由連合から自民党に移った徳田毅衆院議員(鹿児島2区)関連票の行方なども注目される鹿児島市・鹿児島郡区。党内の争いも激しく、吉野陣営の幹部は焦りを隠せない。「昔のような組織型選挙は通用しない。自民の支持基盤は変わらないのに、ぼろぼろと有権者が漏れ落ちていく」
有権者48万2280人(2日現在)。「県内唯一の都市型選挙」と言われ、自民、民主、公明、共産、社民と5政党の公認候補が顔をそろえる。7月の参院選の前哨戦とも位置づけられる。
◇
市内に住む60代の元特定郵便局長の男性は、かつて自民党県連職域支部のひとつで、特定郵便局長OBらで作る「大樹」に所属していた。しかし、小泉前首相の進める郵政民営化などの政策に地方切り捨ての危機を感じ、大樹を脱会、自民党員もやめた。
昔は選挙というとトップダウンで組織がかり出されたが、今は郵政民営化の影響で、郵便局関係の組織は弱体化したと感じる。県議選では郵政民営化問題で世話になった自民の現職県議を応援するつもりだが、政党で選んだわけではない。「もう党は関係ないし、組織型選挙なんて時代でもない」
◇
「県議会に女性の議席を増やしたい」
24日午前9時過ぎ。鹿児島市金生町の商店街で、無所属新顔で連合が推薦する候補予定者の柳誠子氏(46)が、道行く人々に訴えていた。
連合は同選挙区で民主、社民、無所属の計5人を推薦した。うち3人は現職。新顔で唯一の女性である柳氏は、県教職員組合などから支援を受ける。
しかし、同じ連合の推薦を得た別の陣営からは不安の声も聞こえる。「それぞれ疑心暗鬼になっているのではないか。内部の組織割りはあっても、票の奪い合いになるのが見えている」
この状況を、自民党県連関係者は「連合と民主は前回の県議選と同じ過ちをした」と分析する。4年前、民主党は旧鹿児島市区に2人の公認候補を擁立。2人で票を奪い合い、唯一持っていた1議席を失った。
それに対し、民主党県連の川内博史代表(45)は「今回は確実に1議席を狙う」と力を込める。県議会での議席奪還で、7月の参院選に弾みをつけたいからだ。同選挙区では前回落選した元職の青木寛氏(58)1人だけを公認した。
民主党カラーを前面に押し出す青木氏。だが、後援会幹部は「県議選は国政選挙と違う。川内支持者がそのまま青木票にはならない」。連合に頼らざるを得ない実情だが、組合員数は年々減少。柳氏など他の連合推薦の候補予定者と票の奪い合いになり、前回選挙の二の舞いになるのではないかと、心配している。
◇
30日の県議選告示が間近に迫った。注目区を歩いた。
419
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 10:25:44
注目区を歩く(2)/姶良郡区
2007年03月27日 朝日鹿児島
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000270703270001
「町長を2期やった実績を生かしたい」
5日午前10時、加治木町の県加治木合同庁舎。前加治木町長の川野威朗氏(62)は、集まった報道陣を前に、滑らかに語り出した。無所属で「県議」姶良郡区への立候補を表明する会見だった。昨年11月末の同町長選で、31票差で現町長の笹山義弘氏(54)に敗れて約3カ月後のことだ。
「まさか、本当に出るとは」。川野氏の立候補は、定数2の姶良郡区で2期目を目指す自民現職の酒匂卓郎(36)、岩下吉廣(57)両氏の陣営に瞬時に伝わった。特に、岩下氏の陣営にとって「衝撃は大きかった」(後援会関係者)。
岩下氏と川野氏は、ともに加治木町が地盤。特に、岩下氏は初当選した04年の県議補選で、川野氏の全面支援を受けた。2月下旬ごろから「川野氏が出る」との憶測は流れていたが、岩下氏の選対の1人は「真意を測りかねる」と漏らすばかりだ。
岩下氏は、県農政連をはじめ自民党の支持団体から多数の推薦を得た。だが、加治木町長を8年務めた川野氏の知名度は高く、「高齢者や女性らからの基礎票はしっかりしている」(加治木町議)。その2人が正面からぶつかり合う。
双方とも「加治木町は落とせない」と、同町の支持固めに必死。そのうえで酒匂氏の固い地盤である姶良町や、蒲生町で「どう票を集めるかで決まる」との認識も一致する。後援会を通した活動を強化し、食い込みを図る2陣営に対し、酒匂氏も「危機感を強めている」と話している。
◇
旧国分市区(旧国分市と旧福山町)に、旧姶良郡5町と湧水町が加わり選挙区が大きく塗り変わった定数4の霧島市区。
旧国分市区で当選した自民現職の山田国治氏(61)と高橋稔氏(55)にとっては姶良郡区だった溝辺、横川、牧園、霧島、隼人の旧5町と湧水町が加わった。逆に旧姶良郡区で当選した自民現職の田之上耕三氏(63)、社民・無所属連合現職の桐原琢磨氏(53)には旧国分市と旧福山町が加わり、加治木、姶良、蒲生の3町がはずれた。
「過去の選挙は参考にならない。現職といえども新人と同じだ。誰が通っても、落ちても不思議ではない」。多くの陣営は危機感を募らせる。
支持基盤が重なり合う自民現職の争いは激烈。いずれも、元来の支持層を固めた上で、新たに加わった地域で浸透を図る狙いだ。
田之上氏は、前回選挙区でなかった旧国分地区での後援会組織づくりに力を入れる。陣営には「出身の旧隼人町は旧国分市とつながりが深く、支持を取り付けやすい」との計算もある。
これに対し、山田陣営は「一軒一軒回り、足で稼ぐのが選挙スタイル。ほとんどの世帯を回った。国分で減る分をどこからか持ってこないとだめ」。高橋陣営は「前回無投票だったので8年ぶりの選挙。選挙区は広がり、端から端までで60キロ。顔出し中心になる」と話す。
旧国分市を地盤にする山田、高橋両氏に割って入るのが、旧国分市議、霧島市議を経て立候補する無所属の新顔、中重真一氏(29)。「若さ」を売りに「組織はないが、足腰の軽さで戦う」(陣営)方針だ。
対照的なのは桐原氏。「これまで国分地区の人には自民以外の選択肢はなかった。連合推薦などの支持基盤の違いを訴える」と独自の戦略で選挙戦を進める。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 10:27:01
注目区を歩く(3)/大口市・伊佐郡区
2007年03月28日 朝日鹿児島
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000270703280001
22日午後6時ごろ、終業後の薄暗い大口市役所の一室で、50代の男性職員がため息をついていた。手には人件費削減をうたう民主党の鹿児島版マニフェスト。「全然、心に響かない」
2男1女を県外の大学に出し、多い時は月30万円近く仕送りをしてきた。「車で1時間圏内に総合大学があり、卒業した若者の雇用が確保されてこそ、希望が持てるのに」
大口市・伊佐郡区(定数1)は今回、12年ぶりの選挙戦になる。連合鹿児島が推す民主新顔で市議4期目の水野昭信氏(61)が自民現職の池畑憲一氏(59)に挑む。自民と民主の一騎打ちとなる唯一の選挙区だ。男性職員が幹部を務めたこともある、連合傘下の市職労(225人)は水野氏を推薦する。
この10年で両市町の人口は約2千人減り、3万2千人ほどになった。
水野氏は、党是の「格差是正」を掲げるが、主張も運動スタイルもむしろ「自民党的」だ。作業着姿で畦道(あぜ・みち)に座り、有権者と「西回り九州自動車道の水俣インターと九州自動車道の横川インターを高速で結び、この近辺にインターを設ける。それが地域発展の最低条件だ」などと話し込む。
一方の池畑氏は同日夜、公民館で約40人を前に県政報告会を開いた。「昨夏の豪雨災害では伊藤知事らにすぐ連絡を取り、激甚災害対策特別緊急事業の指定に奔走した」「学校給食に伊佐米をブレンドするようにした」
建設業界からの支援も受け、国会議員や知事との親密さをアピールするが、主張は堅実で、地味だ。
「どちらかと言えば民主だが……」。地域の将来を託せる候補者がいるのか。市の男性職員は困り果てている。
薩摩川内市区
「夏の参院選での協力約束ができた。お世話になったらご恩返しをするのが人の道」。12日夕、薩摩川内市の国際交流センターで開かれた自民現職の外薗勝蔵氏(55)の後援会女性部の会合。約400人の参加者を前に、今期限りで県議を勇退した公明の黒田清信氏(58)があいさつした。
外薗氏は「後援会に公明支持者が多い縁でのこと。文書での推薦約束はない」。しかし、新しい選挙区での公明の支援は心強い。
薩摩川内市区は旧薩摩郡区の一部が編入された。定数3に、自民は現職2人、新顔1人の計3人、社民は新顔1人を擁立した。
旧薩摩郡区が地盤の自民現職の鶴薗真佐彦氏(53)は新たに加わった川内地域での浸透を目指す。有権者が多い市街地南西部に拠点の一つを置く。市職員時代に合併論議をまとめた経験を強調する自民新顔の田中良二氏(50)はスポーツ団体などの人脈を頼りに支援組織づくりを進める。公明の応援も得る。
同区での大きな争点は、九州電力の川内原発3号機の増設問題。自民3人は慎重な姿勢を見せながらも反対は表明していない。
一方、反対の立場を鮮明にするのは、学校事務職員だった社民新顔、遠嶋春日児氏(52)。「原発は厳しい安全チェックを求め続けなければいけない」。18日午後、市内の小さな公民館で声を張り上げた。勇退を表明した福山秀光氏(73)の後継として、後援会組織を受け継いだ。県教職員組合の支援も受け、「3号機計画は世界最大規模級。既存の原発も老朽化して問題だ」と訴える。
北陸電力志賀原発での「事故隠し」などの不祥事がどう影響するか。社民は現有1議席の死守を図る。
421
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 10:27:37
注目区を歩く(4)/志布志市・曽於郡区
2007年03月29日 朝日鹿児島
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000270703290001
25日朝、志布志市志布志町。03年の県議選をめぐる公職選挙法違反事件で無罪判決を受けた無所属元職の中山信一氏(61)は約250人の支持者を前に、自らをカメに例え出遅れを強調した。
「ウサギはかなり先を走っている。カメには時間がない」
中山氏は無罪確定後の12日に、定数1の志布志市・曽於郡区に立候補を表明。自民現職の市ケ谷誠氏(53)と、無所属新顔の西高悟氏(47)の一騎打ちと見られていた同区は一転、三つどもえの激戦となる見通しとなった。
基盤となる組織はなく、補選を含めた過去2回の県議選で培った人脈を土台に、草の根で支持を広げていく考えの中山陣営に、「無罪判決の旋風が吹き荒れるのでは」と自民党県連関係者は警戒する。
3回目の当選を目指す市ケ谷陣営は18日に、志布志市有明町の農協選果場で総決起大会を開いた。約500人の支持者が集まり結束を固めた。
壇上には後援会幹部のほか県議や国会議員の秘書が並んだ。自民党公認を前面に押し出し、農業、漁業関係をはじめ商工会関係を中心に幅広い支持獲得を目指す。
丸崎幹男・対策本部長(57)は「中山陣営は革新系のようだ。自民としては負けるわけにはいかない。選挙戦では政権与党を訴えていく」。
一方、大崎町神領にある西高後援会の谷迫義弘・選対委員長(62)は「中山さんの立候補は織り込み済み。最後まで攻めの選挙をする」と気を引き締めるように言う。
西高氏は元々、野菜農家。昨年9月に大崎町議を辞職、選挙区内を精力的に回る。農業関係の支持が、野菜農家から一般農家や畜産など全般に広がってきたという。地元の大崎町を固め、大票田の旧志布志町へも浸透を図る。
◇
「徳留さんは公共事業を持ってきてくれん。森さんこそが仕事をしてくれる人だ」
5選を目指す自民現職の徳留紀寿氏(66)の後援会副会長だった、曽於市末吉町の建設業有川順一郎さん(66)は昨年5月、同じ自民現職で、8期目を狙う森義夫氏(73)への支援を告げた。
定数1の曽於市区はこの自民現職同士がぶつかる。双方とも相手方の地盤切り崩しに必死だ。有川さんを含め、徳留氏を支援してきた同町建設業協同組合16社のうち、15社が森氏支援に転じた。
障害者施設園長を務める徳留氏は「財政難で公共事業は全国的に削減されている。順序立てて整備するため、予算を偏らせてはいけない」と説明。それを、森氏の末吉後援会長に就いた有川さんは「元々教員だから畜産や公共事業のことを何も理解していない」と批判する。
2人は、定数3の旧曽於郡区でそれぞれ地盤を分け合い、連続当選を重ねてきた。しかし05年7月、大隅、末吉、財部の3町が合併して曽於市が誕生、選挙区割りが変わり、激突の構図となった。
党本部の方針でいずれも公認を得られず「自民党推薦」の無所属に。今回初めて森氏は徳留氏の地盤の末吉町に、徳留氏は森氏の地盤の大隅町に事務所を設置した。2日現在、曽於市の旧町ごとの有権者数は大隅1万702人、財部8780人、末吉1万6550人。両陣営が「主戦場」と見る末吉町の03年県議選での得票は、徳留氏9970票、森氏690票。
両陣営の幹部は共に言う。「町が二分されている。異常な状態だ」「選挙後は一緒に生活する。政争の町にはしたくない」。思いとは裏腹に選挙戦は過熱している。
市内には両陣営のキャッチフレーズ看板が立ち並び、後援会の車が走り回る。自民党県連関係者は「国政選挙並みだ」とつぶやいた。
422
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 18:06:14
’07統一選・ながさき:県議選 参院前哨戦の様相 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070331ddlk42010592000c.html
◇自民、民主で代理戦争−−3区
今年は統一選と参院選がある12年に一度の“選挙の年”。県議選告示に合わせて自民、民主、共産の参院選立候補予定者も応援に奔走。県選出の国会議員も重点区で支援を訴えた。
このうち衆院選長崎3区の大村市(定数3)では、自民党の谷川弥一、民主党の山田正彦両衆院議員が火花を散らした。同市区は現職3人と自民出身の無所属元職2人の計5人が争う。谷川議員は無所属現職の山北正久氏の事務所で応援演説。続いて自民現職の吉川豊氏の元へ駆け付け「ただ一人の自民公認」と声を張り上げた。
一方、山田議員は民主推薦の無所属現職、高見健氏の出陣式に出席。ともに無所属元職の小林克敏、野口健司両氏への対抗意識から「良識」を連呼。「クリーンな高見さんを県政へ」と訴えた。
同じ衆院長崎3区の五島市区(同1)は、06年2月の県議補選に続く谷川・山田両氏の“代理戦争”の第2ラウンド。中尾郁子市長らが駆け付けた自民新人の浦藤彦氏は「政権与党の力を借りなければ」と訴え、夜の個人演説会には谷川議員が駆け付けた。一方、犬塚直史参院議員らが応援演説をした民主推薦の無所属現職、山田博司氏は「今回の選挙は政治家と政治屋の戦い」と応酬。舌戦は激しさを増している。
今回県議選は参院選や、結果次第で予想される衆院選をにらんだ陣取り合戦の様相も強い。これに地域独自の勢力争いが影を落とし、政策不在の政争となる気配も漂う。政策論争は低調で、有権者の関心はいま一つだ。【椿山公、柳瀬成一郎】
毎日新聞 2007年3月31日
423
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 18:12:32
’07統一選・かごしま:県議選 74人の舌戦スタート /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070331ddlk46010476000c.html
◇6選挙区、8人が無投票当選
県議選が30日、告示され、県内の統一地方選が幕を開けた。「大合併」に伴い見直された23選挙区総定数54に対し、立候補を届け出たのは82人。うち、6選挙区で8人(自民7、無所属1)の無投票当選が決まった。女性候補は前回03年より1人少ない3人だった。投票は4月8日(一部離島などは繰り上げ投票)。【神崎真一】
自民は、曽於市区を除く22選挙区に公認45人(現職36▽元職2▽新人7)を擁立、うち7人が無投票当選した。また、現職対決となった曽於市区(定数1)の無所属2人は推薦。当選した方が追加公認となる見通し。
民主は、鹿児島市・郡区を元職1人に絞り込んだ。大口市・伊佐郡区でも新人を擁立した。
公明は、鹿児島市・郡区で前回同様3人(現職2、新人1)を擁立。現有議席確保を狙う。
共産は、前回同様3人(現職1、新人2)を擁立した。
社民は、2人(現職、新人各1)で前回より3人減。
無所属は27人で、うち1人が無投票当選。8人は連合鹿児島の推薦を受けた「非自民系」。
選挙区別にみると、鹿児島市・郡区(定数19)は、主要5党の候補が出そろう対決区。自民14▽民主1▽公明3▽共産1▽社民1▽無所属4−−の24人が立候補し、少数激戦模様だ。
自民は現有11から増加を狙う。一方、「非自民」では、連合鹿児島が5人(民1、社1、無3)を推薦。労組など組織割りに初めて取り組んだ。公明、共産は現有議席確保を狙う。
このほか、政党対決型になったのは4選挙区。薩摩川内市区(定数3)は、自民3、社民1がしのぎを削る。大口市・伊佐郡区(同1)は、自民現職と民主新人の一騎打ち。また、共産は鹿屋市区(同3)、姶良郡区(同2)に新人を擁立した。
現職対決は、曽於市区のほか、奄美市区(同2)も。自民2、無所属1の3現職が生き残りをかける。
ほかの選挙区は、基本的に現職に新人が無所属で挑む形。垂水市区(同1)は、現職1人に新人2人と元職1人が乱立。いちき串木野市区(同1)は、現職1、新人2−−の3候補で、指宿市・揖宿郡区(同2)も、現職1、元職1、新人3−−の5候補で争う。
424
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/31(土) 18:22:34
◇桜がイメージカラー
○…鹿児島市・郡区で立候補した無所属新人の女性候補は、桜ケ丘団地で出発式。「地名」と「満開」を意識した桜色がイメージカラーだ。駆け付けたパート従業員の女性(50)は「県議会には女性が少ない。もっと女性の声を代弁してほしい」と応援。陣営は「草の根選挙で街頭演説100カ所が目標」と張り切り、咲き始めた桜の「満開」を願っている。
◇「無罪の風」にやきもき
○…旧曽於郡区の区割り変更で志布志市と曽於郡大崎町が選挙区となった志布志市・曽於郡区(定数1)。無所属元職、同新人、自民現職が三つどもえの戦いに突入。元職は03年県議選に絡む公選法違反事件で無罪が確定。その勢いで返り咲きを狙うが、現職は負けじと実績で対抗。元町議で農家の新人は若さを前面に必勝の構え。無罪判決を得た元職に「風」が吹くか、他陣営も「読めない票」にやきもき。とは言え、真夏のような日差しの下で各候補とも汗だくで声を張り上げた。
◇現職同士の一騎打ち
○…曽於市区(定数1)は無所属現職2人が立候補。今回唯一の現職同士による一騎打ちとなった。8期目を狙う元副議長と5期目を目指す元委員長という実力者同士とあって、舌戦は出陣式からヒートアップ気味に。市街地でも選挙カーからの訴えが交錯した。畜産中心の農業地帯。両候補とも、地元国会議員で04年に死去した故山中貞則通産相とのかかわりを口にし、農政に尽くした山中氏の“遺志を継ぐ者”をアピール。「必勝」鉢巻きの支持者とともに気勢を上げていた。
◇しのぎを削る激戦区
○…合併で県内一広い選挙区となった薩摩川内市区。定数3に対し4候補がしのぎを削る激戦区だ。旧郡部が地盤の自民現職の出陣式に駆けつけた衆院議員は「選挙区情勢は一変した。初陣としての闘いだ」と士気を鼓舞。候補も「不安の中でスタートした。今回(の闘い)は厳しい」と、頭を下げて訴えた。ガンバロー三唱後の午前9時過ぎから、時間を惜しむかのように慌ただしく選挙カーに乗り込んで広い選挙区を一巡した。
◇「保徳戦争」終わり象徴
○…大島郡区(定数2)は自民、無所属が議席を分け合い無投票当選。当選した自民現職、金子万寿夫さんは保岡興治元法相の、無所属新人、禧久伸一郎さんは自由連合、徳田虎雄氏の元秘書だった。奄美群島で長く続いた自民と自由連合の政争「保徳戦争」の終わりを印象づけた。禧久さんは「支援してくれたみなさんに感謝している。県政の場で一つ一つ勉強していきながら成果を上げていきたい」。今後について「金子さんとも協力し、奄美のために頑張っていく。タイミングをみながら自民党入りを目指したい」と話した。
425
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/02(月) 08:44:01
県内でも政党離れ進む現県政「評価する」7割超 讀賣大分
読売新聞社が実施した知事選情勢世論調査で、「支持政党なし」と答えた無党派層が全体の41%を占め、2年前の衆院選時の26%から15ポイント増えた。これに伴い、各政党とも支持率を下げ、県内でも「政党離れ」が進んでいる実態が改めて浮き彫りになった。また、民主党が知事選に独自候補を擁立しなかったことへの評価は分かれた。
■支持政党
支持政党は自民党32%(衆院選時36%)と最も多く、農林水産業などで高い支持を集めた。民主党13%(同19%)、社民党5%(同6%)、公明党2%(同4%)、共産党1%(同2%)と続いた。
一方で、4割を超えた「支持政党なし」は、都市部だけではなく、郡部でも高い割合となっており、20〜40歳代では半数以上が無党派層。このため各政党の支持は軒並み下がり、衆院選時に比べて民主党、自民党の順で落ち込んだ。
■民主党の知事選対応
民主党が、現職の政治姿勢や実績に一定の評価を示して独自候補を擁立せず、自主投票とすることを決めたことについて、「独自候補を擁立すべきだったか」と聞いた。これについては、38%が擁立すべきだったとし、39%が擁立すべきだったとは思わないと回答、評価が分かれた。ただ、同党支持層に限ってみると57%が擁立すべきだったとの考えを示した。
■県政評価
今の県政については、「大いに評価する」と回答した人は30%。「多少は評価する」を選んだ人を加えると74%に達した。
職業別では、管理専門職での評価が83%と最も高く、農林水産業、商工サービス業、自由業で70%を超えた。事務技術職や労務サービス職からの評価は70%を切った。
■景気判断
「景気は良くなったか」との問いには、60%が「変わらない」と答え、「良くなった」の21%の3倍近くに上った。「悪くなった」は13%で、特に農林水産業や商工サービス業従事者が、景気回復を実感できていないことが明らかになった。
■内閣支持率
安倍内閣については、「支持しない」が42%で、「支持する」の38%を上回った。郡部では「支持」が、都市部では「不支持」が多かった。支持政党別に見ると、「支持」が「不支持」を上回ったのは、自民党だけだった。
(2007年4月2日 読売新聞)
426
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/02(月) 22:57:56
激戦・接戦:県議選/1 鳥栖市選挙区 「市長選ショック」引きずる /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070402ddlk41010035000c.html
「誰が当選してもおかしくない、県内で最も厳しい選挙区だ」。県議選が告示された3月30日、鳥栖市内で開かれた出陣式で、自民党公認候補の一人は声を張り上げ、懸命に支持を訴えた。
同党県連は昨年12月、鳥栖市選挙区で現職の指山、緒方と新人の大坪の3人を公認。定数と同数で、同党系新人の向門は漏れた。
2月の同市長選で、指山、大坪の2人は自民、公明の推薦を受け、3選を目指した牟田秀敏(66)を支援。しかし、牟田が無所属新人の橋本康志(51)に敗れたことで「市長選勝利の勢いに乗って県議選を戦う」とのもくろみが外れた。さらに、橋本を向門が支援していたため「向門が流れに乗った」と危機感を募らせることに。
その向門は「市長選と県議選は別。公認が取れなかったため、現職市議らの応援ももらえない」と“追い風”を否定し「無名の新人」の立場を強調する。
一方、市長選では支持組織が牟田、橋本両派に分かれたため、同党公認候補の中で唯一、中立を保った緒方は「こんなに票の動きが読めない選挙は初めて」と戸惑いを見せる。自分が実現に努めた事業の一覧をチラシに掲載するなど、今までにない取り組みで票の掘り起こしを目指す。
前回まで2回連続でトップ当選の社民党公認の牛嶋は「他の陣営から『牛嶋さんは大丈夫だから、今回はうちの支援を』と支援者に声がかかっている」という。保守系候補同士の激しい票の奪い合いが、無党派層など浮動票の取りこぼしにつながることを警戒する。
工業団地の開発などに伴い、年間6000〜7000人の住民が入れ替わる同市。各候補とも「組織票だけでは勝てない」と口をそろえ、新住民の票獲得に必死だ。
◇ ◇
県議選の投開票日まであと6日。激戦が予想される4選挙区の現状を報告する。=敬称略、つづく
==============
◆鳥栖市選挙区(定数3−5)
向門慶人 36 無新
牛嶋博明 65 社現(3)
指山清範 41 自現(1)
大坪英樹 44 自新
緒方勝一 69 自現(2)
毎日新聞 2007年4月2日
427
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:08:12
激戦・接戦:県議選/2 西松浦郡選挙区 町二分する構図再び /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070403ddlk41010112000c.html
昨年3月に有田、西有田両町が合併、新有田町となって初めて迎える県議選。03年と同じ旧有田町の2候補による一騎打ちとなり、告示前から前回同様、町を二分する激しい選挙戦を展開している。
現職・山口に新人・原田が挑む構図も4年前と同じだ。両候補とも旧有田町の窯業関係者で、地元の青年会議所理事長を務めた経歴など共通点が多い。
前回は山口が7150票、原田は6927票で、その差わずか223票だった。旧町ごとの得票でみると、旧西有田で山口が3470票と1000票余りの差をつけ、旧有田で山口を約800票上回った原田をしのいだ。候補の出なかった旧西有田町の票が勝敗を左右し、今回もまた、この地区の票の動向が鍵を握る。
有田窯業界の低迷が依然続く中、両候補とも窯業の再生を訴え、さらに新町が掲げる農業と観光振興による地元経済の活性化も地域の課題に挙げる。
2候補の違いを出すため、山口は3期11年の活動と実績を強調。「新しい町づくりの道筋をつける大変重要な時」とし、11年間に培った人脈と町議らの支援で票拡大を目指す。
一方の原田は前回選挙が終わった時点で4年後を見据えて活動。「町民の生の声を県政に届ける」と訴え、ミニ集会を各地区でこなすなど、小中学時代の同級生や町おこし仲間らを核に票固めを図る。
選挙戦に対し「結局は旧有田の窯元同士の戦い」との冷めた見方も聞かれる。また旧有田町民の一部には新町の町長が旧西有田町長であることなどから「行政の主導権が西有田に奪われつつある」との不満もくすぶる。こうした住民感情をどう乗り越えていくかも、2候補は問われている。=敬称略、つづく
==============
◆西松浦郡選挙区(定数1−2)
山口隆敏 58 自現(3)
原田寿雄 50 無新
毎日新聞 2007年4月3日
428
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:09:30
’07統一地方選:亀井静香氏が大分入り−−国民新党の新人候補応援 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070403ddlk44010524000c.html
県議選大分市選挙区に立候補している国民新党公認新人の応援のため、亀井静香・同党代表代行が2日、同市入りし、ガレリア広場など2カ所で応援演説した。亀井氏は「自公政権は、景気が良くなったと言いながら、一部の億万長者が東京に集中する日本を生んだだけ。ここまで貧富の差がある世の中はかつてなかった。力の強い者が弱い者を食う『改革』は要らない」と熱弁。県内の企業誘致にも触れ「大企業が多々出てきて、住民にどんな恩恵があったのか。非正規社員がどんどん増え、年収数百万円の人の暮らしが落ちたのではないか」と訴えた。また、最近の自衛隊を巡る動きについて「当時の自民党でイラク派遣に反対したのは私と加藤紘一(元幹事長)だけ。いつから日本はこんな戦争好きになったのか」と批判した。
演説に先立ち、付近の竹町商店街を新人候補と練り歩き、支持を訴えた。
3日は亀井久興幹事長が大分入りする。【梅山崇】
毎日新聞 2007年4月3日
429
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:11:52
動く:07年統一地方選/1 広い選挙区 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070403ddlk44010572000c.html
◇「未知」での戦いがカギ=日田市区 広域、合併で九州一に=佐伯市区−−県議選
「平成の大合併」後初の県議選は、無投票になった国東市・東国東郡(定数2)を除く15選挙区で67人が激戦を繰り広げている。合併で広くなった選挙区、前回14から6に激減した1人区、混戦模様の大分、別府の大選挙区、現職と新人がしのぎを削る2人区と、それぞれ特徴ある選挙区の戦いぶりを探った。
◇攻防激しさ増す
■日田市区(定数3−4)
「当落のカギは『未知との遭遇』戦次第だ」。井上氏の選対幹部は、陣営にこうゲキを飛ばす。
「未知」とは、合併を機に初参戦する旧日田市のこと。井上氏の主地盤の旧郡は有権者数1万1300人。旧市は4・3倍の4万9200人。大票田で「無名」の井上氏は危機感をバネに旧郡民のツテで押し出す。だが旧郡を強く出せば旧市票は逃げる。共通する基幹産業の林業の第一人者、旧市出身の広瀬知事とのパイプ、母校の日田林工高OBを前面に立てる。
むろん、旧市内の3氏も黙っていない。防塁を高くし、支持者を囲い込む。「未知」の旧郡は草刈り場。旧郡在住の親類や有力者、組織・団体を先頭にあの手この手の侵攻作戦を展開する。
前回、旧市(定数2)でトップ平野氏と2位桜木氏の票差は824票、桜木氏と次点酒井氏とは707票とごくわずか。旧郡票の行方が明暗を分ける。3陣営とも「点から線、面へと手応えを感じる」と話す。
1人だけが落選する少数激戦区。公明、共産票の行方も絡み、ボーダーラインの1万2000票をめぐる攻防は激しさを増している。【楢原義則】
◇難しい校区回り
■中津市区(定数3−5)
旧中津市が旧下毛郡の4町村を編入合併し、定数が一つ増えた。
自民公認の大友氏は、地元の旧三光村を中心に、旧郡部の地盤を固め、高校の同窓会や女性の会を通じて旧市に浸透を図る。「まず顔を覚えてもらうのに一苦労」と大友氏陣営。
前回、旧市区でトップ当選の吉冨氏は、ダイハツ九州労組など民間労組も後押しし、旧郡部へ攻勢をかける。塙氏は平和運動センターなどを軸に「革新の灯を消すな」と市議選と抱き合わせで駆け回る。
毛利氏は、若い人や女性を中心に組織に頼らない草の根で、票の掘り起こしに懸命。3度目の挑戦の上田氏は政党や団体に頼らず、街頭演説で支持を訴える。エリアが広くなり、各陣営は候補者の校区回りのコース作りに頭を悩ます。【大漉実知朗】
◇有権者が見えず
■宇佐市区(定数3−4)
合併で議席は一つ増えたが、現職3人に元職が挑む超激戦区。
県議会副議長の矢野氏は出遅れを心配されたが「旧郡部は冷え込むばかり、議席を守れ」との声に押され、建設業者を中心に浸透。旧市部に逆攻勢をかける。旧市で前回トップ当選の賀来氏は民主・社民の推薦を受けているが「旧郡部では新人。票が読めない」と組織の引き締めに懸命。旧市選出の元吉氏は、建設、商工業者など35団体の推薦を受け、票固めに走り回る。後援会は「2期目が危ない」と号令をかけ、広く多くなった校区回りを指示。末宗氏は前回の雪辱を期して早い時期から始動。朝立ちも積極的にこなし、ミニ集会を重ねて票の掘り起こしに躍起。しかし4陣営とも「今回ほど有権者の顔が見えない選挙はない」と口をそろえる。【大漉実知朗】
◇支持拡大に躍起
■佐伯市区(定数3−6)
9市町村の広域合併で九州一広くなった選挙区。各陣営は困惑しながらも支持の拡大に躍起だ。
自民現職、田中氏は2年前の合併後から郡部に出向き基盤を固めてきた。同じく自民現職の御手洗氏は福祉関係者が基盤。旧市内に限らず旧郡部にも選挙責任者を置いて活動を続ける。社民新人の深津氏は革新の議席奪還を悲願に、旧郡部の元革新系議員の協力も受ける。
旧宇目町長を務めた小平氏は唯一の旧郡部出身。元町村長らに出馬表明のあいさつをした程度で、独自の動きをしている。清家氏は「妻と共に広い市内のほぼ全戸を回った」と前回選挙で196票小差の次点に泣いた雪辱を図る。安部氏は若さを前面に活動。陣営幹部は「選挙区は広いが丹念に市内全域を回った」と行動力をアピールする。【下畑和幸】
毎日新聞 2007年4月3日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:13:17
’07統一地方選:県議選で知事が見解 「無投票、住民は不幸」 /宮崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyazaki/news/20070403ddlk45010631000c.html
先月30日告示された県議選(8日投開票)で4選挙区で無投票当選になったことに東国原英夫知事は2日、定例会見で「宮崎が変革の分水れいを迎えているのに(候補者を)複数示されない住民は不幸だ。無投票はにわかに信じがたい事実」と見解を述べた。
県議選(総定数45)の16選挙区のうち日向市区(定数3)▽串間市区(同1)▽西諸県郡区(同1)▽西臼杵郡区(同1)−−の4選挙区は立候補者が定数を超えず、現職5、新人1の計6人が無投票当選した。
会見で知事は「現職議員たちが県を変える意識を強く持っていて、住民に伝わっているのなら無投票も仕方ないと思うが、そうは思わない」と述べた。選挙中、特定の候補を応援するかどうかは「有権者として候補者が何を主張しているのか演説を聞く義務はある。だが、応援ではない」と中立の立場を繰り返した。【中尾祐児】
毎日新聞 2007年4月3日
431
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 23:53:47
組織戦 かすむ政策
2007年04月02日 朝日長崎
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000704020002
◆県議選長崎・佐世保地区◆
「選挙サンデー」の1日、県議選の候補者たちは各地の繁華街などに繰り出し、支持を訴えた。無党派層が多い都市部を抱える長崎市や佐世保市では、政党や労組が「出せる票」に従って擁立した候補者が大半。確実な票が読めない無党派層より、基礎票が見込める組織固めに重点を置く傾向が強い。
・政党 労組「固定票」確保を優先
・有権者「何基準に選べば…」
あいにくの雨となったこの日、長崎市区の候補者たちは相次いで市中心部のアーケード街を練り歩いた。候補者の名前が書かれたのぼりを手に支持を呼びかける陣営も。
だが、買い物客の反応はいま一つ。
「毎回投票に行くが、候補者の具体的な政策が見えない。何を基準に選んだらいいのか迷う」と市内の主婦(49)。
同市区の定数は、旧7町との合併前と同じ14。有権者数は前回より約3万5千人増えたものの、候補者数は2減の16人。このうち8人は現職で、新顔の多くも引退県議の「後継者」だ。
ある政党の幹部は「長崎市は組織でがちがち。候補者を増やす意味がない。党勢拡大より、現状維持が大事」という。
県議会で最大会派の自民は、現有3議席分に加え、別会派だった現職を1人公認した。いったんは他に現職と新顔の2人を公認したが、現職は体調不良で引退、新顔は後援会の反対などで断念。その後は誰も名乗りを上げなかった。
労組を支持母体とする民主は、前回と同じ4人を公認。現職の2人は、連合長崎で最大の旧同盟友愛系労組が二つに分かれて支援し、新顔の1人には電機系労組などが支援に回る。「候補者に労組を割り振ることができ、ひと安心」と、党県連幹部。
「政権交代」を掲げる民主にとって、統一選は参院選を占う重要な選挙。しかし、幹部の1人はこう話す。「党勢拡大からいえば候補者を増やしたいが、組合の組織力は低下している。この数が限界だ」
公明は現職2人を擁立。支持母体の創価学会を南北に分け、票の分配を行う。陣営幹部は「確実に当選させるにはこれ以上増やせない」。
共産や社民も、引退県議の「後継者」として1人ずつ候補者を立てた。
無所属も組織を頼りにする陣営が多く、支援組織のない候補者は極めて少ない。
「草の根選挙」を掲げる無所属新顔は、雇用問題や景気浮揚を中心に訴えるが、確かな票の手応えが得られていないという。陣営幹部は「組織がないと票が読めず、やりにくい」と漏らす。
■ ■
定数8に対し、11人が立候補した佐世保市。ここでも「組織選挙」が繰り広げられている。
現有議席は自民5、民主1、社民1、公明1。今回、民主は候補者を2人立てて臨むことを決め、半年がかりで支援労組の割り振りを進めてきた。
ところが、公認した現職が健康上の理由で出馬を断念。すでに動き出していた労組の受け皿候補探しは難航し、急きょ「代打」に立ったのは国会議員の長女だった。
ある労組員は「誰がたっても、土台は労組の基礎票。やることは変わらない」と話す。
自民は、3期連続トップ当選した県議の朝長則男氏が、市長選への立候補を表明。公認の5人が気にするのは、前回、朝長氏が獲得した1万8千票の行方だ。
新顔は「現職に比べ知名度は低いので、勝敗はどこまで『朝長票』の受け皿になれるかにかかっている」と話す。
公明、社民両党はそれぞれ現職1人を公認。前回擁立を見送った共産は今回、公認候補1人を立てた。いずれも支援組織の動きが当落を分ける一つの要素になっている。
◆「投票を」観光大使らPR/長崎市でパレード
8日に投開票される県議選を前に1日、長崎市浜町の商店街で、投票を呼びかけるパレードがあった=写真。長崎女子商高吹奏楽部の演奏に合わせ、県選管の職員や同高バトン部員、長崎市の観光大使「ロマン長崎」ら計約130人が、投票日を示したプラカードを先頭に行進した。
県選管によると、県議選の投票率は1951年の85・62%を最高に減少傾向となり、95年に初めて7割を切った。前回03年は過去最低の61・16%だった。
432
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:37:11
激戦・接戦:県議選/3 佐賀郡選挙区 自民独占か、民主阻止か /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070404ddlk41010002000c.html
選挙区の佐賀郡3町が10月に佐賀市に編入合併するため、この区域では最後の選挙戦。自民が2議席を独占するか、民主候補が阻むか、少数激戦を繰り広げている。
「私は久保田町の住民だが、東与賀町との統一候補という認識を持っています」。2日夜、古賀は東与賀町であった個人演説会で訴えた。久保田町から56年ぶりとなる候補。合併で市内“周辺部”となる前に「地元から県議を」という保守層に背中を押された。演説会には両町の町長、議長らも顔をそろえ、郡西部の結束を示して見せた。
一方、東部の川副町が地盤の篠塚。3月31日夜、同町の漁協で開いた演説会で「県政の諸問題や合併後のまちづくりに取り組むため、どうぞ6期目を」。続投への支援を訴えると、せわしなく次の会場に向かった。同町では前回、有効票の7割以上を得票したが、今回は元同町議の民主候補、白倉も出馬。20年間の実績を旗印に支持固めに走る。
同郡区初の民主公認で56年ぶりの女性候補でもある白倉は、有権者が多い川副町はもちろん、地元以外での浸透が不可欠。出馬表明後、ミニ集会を重ね、告示後は初日から街宣の合間に演説に立つ。久保田町の交差点では「オール与党化した県議会では県民目線の議論はできない。新しい風を県議会に吹かせてください」と、支援を呼び掛けた。
ある陣営の幹部は「新興住宅地など、新しい有権者の票が読めない」と言う。選挙戦も後半戦。各陣営は新興住宅地の住民や若年層といった浮動票の取り込みを視野に入れ、追い込みに入る。=敬称略、つづく
==============
◆佐賀郡選挙区(定数2−3)
古賀善行 61 自新
篠塚周城 57 自現(5)
白倉和子 57 民新
毎日新聞 2007年4月4日
433
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:39:09
’07統一選・ながさき:県議選 選挙区の情勢/上 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070404ddlk42010038000c.html
県議選は8日の投開票日に向け、無投票当選となった松浦市区を除く16選挙区で候補計72人が激しい選挙戦を繰り広げている。各選挙区の情勢を探った。(立候補者は届け出順)
◆長崎市区
◇16人が14議席を争う−−合併で有権者3万4000人増
14の議席を現職、新人各8人の計16人が争う。定数と立候補者の差はわずか2で、長崎市区では史上最少。旧7町との合併で有権者数は前回旧市より約3万4000人増えたが、面積も約1・7倍に拡大した。旧町では約1万人の有権者を抱える旧琴海町の票の行方が鍵となりそう。
自民は現職3人と新人1人でいずれも市議出身。現職のうち佐藤氏は旧市中心部、野本氏は北西部、中山氏は南部が地盤だが、旧7町で発足させた後援会などを足場に票の上積みを狙う。市議5期の下条氏は文教・浦上地区を中心に浸透を図る。引退した西川忠彦氏の地盤だった東長崎地区の票の行方は流動的だ。
民主は現職、新人2人ずつ。高比良末男氏と渡辺氏は出身の三菱重工労組長船支部が全面支援。旧7町も高比良末男氏が北部、渡辺氏が南部と分担して回る。高比良元氏は旧三和町長の経験を生かし、西岡武夫参院議員からの応援も受ける。市議2期の陣内氏は自治労(県職)出身の引退議員から票の継承を図る。
公明は現職の江口、小林両氏が創価学会票をまとめ、旧町を含めた選挙区を南北に分け告示前からの「語る会」などで票固めを図る。共産は、市議4期の堀江氏が県政批判勢力をアピールしている。社民は県建設産業労組委員長の金子氏が労組票などを手堅くまとめ議席死守を目指す。
無所属では、前回初挑戦でトップ当選の押渕氏が医師会や活水同窓会と強固な組織票を持つが、今回は告示直前の市長選立候補劇の影響が懸念材料。新人3人のうち浅田氏は前回、自民党県連の違法献金事件で議員辞職した父に代わり立候補したが落選。今回は清新さや若さなどをアピールする。川口氏は北村誠吾衆院議員の元秘書で、自民推薦を足がかりに無党派、若者層への浸透を図る。元旧諫早市議の岩永氏は、九州新幹線長崎ルート反対を前面に打ち出す。【長澤潤一郎】
◇立候補者◇
(定数14−16)
高比良元 54 民新
押渕礼子 68 無現(1)
佐藤了 66 自現(3)
浅田眞澄美 40 無新
高比良末男 58 民現(1)
野本三雄 69 自現(3)
江口健 56 公現(1)
陣内八郎 57 民新
川口龍彦 54 無新
中山功 58 自現(2)
渡辺敏勝 59 民現(1)
金子三智郎 59 社新
堀江ひとみ 48 共新
下条文摩左 58 自新
小林駿介 59 公現(1)
岩永賢一 49 無新
434
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:39:27
◆諫早市区
◇旧市の攻防焦点に−−7人で4議席を争奪
新人4人を含む7人が4議席を争う。合併後、全市一区での初めての選挙で、有権者の約7割を占める旧諫早市の攻防や旧北高来郡で1議席確保するかが焦点となりそうだ。
石丸氏は党支持者だけでなく、本明川ダム建設など大型公共事業反対の立場から無党派層の取り込みに躍起。05年の補選で当選した北浦氏は公明の推薦と自民系市議の支援を得て商店街など市中心部をまとめつつある。
山口氏は、参院選に挑む大久保潔重氏の後継。旧多良見町を地盤に、出身の三菱重工労組長船支部が全面支援にあたる。擁立を巡る労組間のしこり解消と市中心部への浸透が課題。
元旧森山町長で、2期目を目指す田中氏は旧北高来郡の票固めと課題の市中心部への食い込みを狙う。八江氏は市長選出馬後の県議復帰に批判はくすぶるが、5期の知名度を背景に干拓地沿いの農村部の地盤固めを着々と進めている。
元旧小長井町議の中村氏は05年の補選に自民公認で敗れた後、昨年9月に事務所を設け、多くの企業の推薦を取り付けている。元市議の森氏は身体障害者団体の推薦を受け、福祉政策の拡充を訴えている。【柳瀬成一郎】
◇立候補者◇
(定数4−7)
石丸完治 57 共新
北浦定昭 61 自現(1)
山口初實 59 民新
田中克史 56 無現(1)
八江利春 67 自現(5)
中村和弥 46 無新
森多久男 52 無新
毎日新聞 2007年4月4日
435
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:40:10
動く:07年統一地方選/2 激戦1人区 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070404ddlk44010363000c.html
◇定数減などの“三重苦”=竹田市区/事実上「保革一騎打ち」=玖珠郡区−−県議選
◇浮動票がカギに
■豊後高田市区(定数1−2)
旧豊後高田市と旧真玉、旧香々地両町(旧西国東郡)が合併したが定数は1。自民系現職同士の激烈な一騎打ちに。旧郡選出の堤氏は約1年前から、後援会を旧市に作り「顔」を売り込んだ。旧市選出の佐々木氏はミニ集会をこまめに開き、地盤の票固めに躍起。両陣営とも「革新、浮動票が勝敗を分ける」と、有権者の7割を占める旧市区でのせめぎ合いが続く。【大漉実知朗】
◇3氏とも手探り
■竹田市区(定数1−3)
エリア拡大、定数減、競争率3倍の“三重苦”はここだけ。3人とも手探り状態で懸命に支持を広げる。旧市が地盤の2新人。工藤氏は自治労の支持も得て、反現職票一本化に傾注する。児玉氏は新市初代議長として旧郡との融合を図った業績や、引退県議、市長らとのパイプを強調。首藤氏は旧市に活動の比重を置き、きめ細かく地区ごとに演説の主眼を変える。【梅山崇】
◇三者三様の争い
■津久見市区(定数1−3)
保守系の古手川氏と川野氏は地元有力企業の力を背景にした選挙を展開する。古手川氏が6期の実績を訴えれば、川野氏は現職の多選、高齢を批判し世代交代を訴える。市を二分し、しこりが残った83年の市長選の再来を懸念する声も。これに革新系の池見氏が市議時代の基礎票に加え、社民党を離党して「市民派」を掲げて批判票の積み上げを狙う。【下畑和幸】
◇一転三つどもえ
■速見郡区(定数1−3)
合併協議から離脱した日出町だけの選挙区。過去2回は無投票だったが、今回は一転して三つどもえの争いに。佐藤氏は細かな地区選対と分厚い組織選対で全町を手堅くまとめる。三浦氏も社民系と民主系労組の動きが活発に。女性から高齢者まで幅広い浸透を狙っている。熊谷氏は町議4期の実績と現職批判の政策論を展開し、主に無党派層の取り込みを図る。【渡部正隆】
◇九重の票で明暗
■玖珠郡区(定数1−3)
無投票が続いて20年ぶりとなった選挙戦は事実上、浜田、繁田氏の「保革」一騎打ち。浜田氏は「活力ある産業づくり」を訴え、主要40団体の推薦を軸にフル展開。「地域再生」を訴える繁田氏は連合や平和センターなどの支援に加え、保守層にも支持を拡大。梅木氏は企業誘致などを強調。3氏とも玖珠町出身。低調ムードの九重町の票の行方が明暗を分けそう。【楢原義則】
◇旧町村がカギ
■杵築市区(定数1−2)
阿部氏と衛藤氏は3度目の対決。票差は前々回の3065から前回887に縮まっている。05年の合併で有権者が約8700人増えた。旧山香町と旧大田村の帰すうが当落に大きく影響するとみられており、両氏の地区後援会が活発に動く。【渡部正隆】
==============
◇豊後高田市(定数1−2)
堤俊之 53 会社社長 無現
佐々木敏夫 64 会社会長 無現
◇竹田市(定数1−3)
工藤一成 58 建設会社員 無新
児玉誠三 58 [元]市議長 無新
首藤勝次 53 旅館社長 無現
◇津久見市(定数1−3)
古手川茂樹 80 会社監査役 自現
池見耕治 66 [元]市議長 無新
川野龍則 47 製材所代表 無新
◇速見郡(定数1−3)
佐藤健太郎 70 水産会社長 自現
三浦正臣 29 [元]衆院秘書 無新
熊谷健作 51 保護司 無新
◇玖珠郡(定数1−3)
浜田洋 63 会社役員 無新
梅木恒明 73 アパート業 無新
繁田弘司 59 ナシ園経営 無新
◇杵築市(定数1−2)
阿部順治 65 農業 自現
衛藤明和 59 会社社長 無新
毎日新聞 2007年4月4日
436
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 21:15:47
「東」人気 あやかりたい
2007年04月04日 朝日宮崎
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000120704040001
県議選(定数45)の街頭演説や集会で、東国原英夫知事の発言や知事との関係を引き合いに出す候補者が目立っている。支持拡大に奔走する候補者にとっては「知事の人気にあやかりたい」のが本音で、ほとんどは知事を好意的に取り上げ、批判は封印。実際、「知事の話なら、聴衆の食いつきも良い」と効果は絶大だという。知事自身は「県議選では中立」と選挙戦を静観している。
ある現職は女性向けの集会で、決まってこう切り出す。
「予算の打ち合わせで知事に直接言った。『当選後、(元妻の)かとうかず子さんとお話しできて良かったですねぇ』と。そしたら知事も、ありがとうございますって。でも『復縁は無理でしょう』と言ったら、ガクッとしてた」
その場は、大うけ。そして、話題を県政や議会の改革といった候補者としての自らの主張、選挙の訴えに転じていく。「知事のネタで、つかみはOK」と現職は言う。
別の現職も、県議会での知事答弁のユニークな言葉を紹介し、まずは集会の場を和ませる。現職の大半は知事選で別の候補を支援したが、演説で知事の改革姿勢に異を唱える候補は、ほとんどいない。また、ある新顔は知事直筆の色紙と、知事と一緒に写った写真を事務所に掲げる。
一方の東国原知事。統一地方選では県内外の200件近い陣営から応援要請があったという。
2日の定例記者会見では「県議選では中立」との姿勢を改めて強調。こんな話も披露した。
昼休み。県庁の前で現職がマイクを握って演説をしていた。演説を聞こうと近寄ると、現職は話を切り上げ、突然握手を求めてきた。「ありがとうございます。知事まで応援に来て下さって」。知事は「違います。聴きに来ただけ」と切り返したが、握手の姿は県職員にも見られた。「特別に応援しているわけでないのに、誤解される」
知事は会見で、選挙の争点について「議会改革は当然だが、一番は産業の再生。それを支える行財政改革もテーマ」との認識を提示。さらに「知事選で僕が投げた改革の球は県民に浸透しつつある。政党の推薦や支援を受けたから安心という時代は終わった。民主主義の本来あるべき投票行動が行われるのでは」との見通しを語った。
投開票日の8日。東国原知事は在京テレビ局2局を掛け持ちして、統一地方選の特別報道番組に出演する予定だ。
437
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 21:16:43
原発増設争点に 県議選薩摩川内市区
2007年04月04日 朝日鹿児島
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000000704040001
「自民が3議席を独占するか、社民が議席を守るか」――県議選薩摩川内市区(定数3)の戦いは、九州電力川内原子力発電所3号機(150万キロワット級)の増設計画などとからんで注目されている。県や同市は九電による環境調査は「増設計画の賛否とは別だ」として受け入れているが、同社は来年6月にも環境影響評価準備書を国に提出する予定。今回は、原発増設への地元の意思も問われそうだ。
自民新顔で元市部長の田中良二氏(50)は3日夜、峰山地区コミュニティセンターで開いた個人演説会で「合併後の課題解決を県政の場で解決するように努力したい」と訴えたが、3号機増設には詳しくふれなかった。活動目標に「自然環境との共生」も掲げる。増設計画については「環境調査を徹底的にし、結果で判断を。情報公開もきちんとしてほしい」と慎重だ。
約100億円かけて環境調査を進める九電は自民公認の3氏を推薦するが、3人の増設計画への姿勢は微妙に違う。
自民現職で3選を目指す外薗勝蔵氏(55)は3月30日夜、川内商工会議所での個人演説会で「空き店舗が目立つ市街地活性化に電源立地交付金も使える」と語ったが、「1、2号機建設に協力しても人口減少傾向が続く。原発立地効果を検証する必要がある」とも主張。4選を目指す自民現職の鶴薗真佐彦氏(53)は「前向きにとらえているが、住民の理解を得ることが前提。立地交付金は、公共事業だけでなく辺地医療など地域振興策にも役立てるべきだ」。
自民候補3人は選挙戦ではほとんど増設問題には触れていない。
これに対して、元小学校職員で社民新顔の遠嶋春日児氏(52)は増設反対を選挙戦でもはっきりと主張する。「3号機は世界最大級の原発。志賀原発で『臨界事故隠し』が明るみに出たが、既存の1、2号機は老朽化しており、厳しい安全チェックを求め続けなければいけない。緊張関係が必要」と強調する。
2基の原子炉が稼働することで出た電源立地交付金は、78年から05年度まで170億2300万円余り。架橋や「川内まごころ文学館」、国際交流センターなどの建設、整備に使われた。九電によると、3号機増設計画が動き出した場合、環境調査の方法書を提出した05年度の翌年から10年間で51億5千万円の交付金が地元の自治体に入るという。
438
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 23:01:47
水俣病慰霊式、首相に出席要請 水俣市長 熊本日日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070404200018&cid=main
宮本勝彬水俣市長は四日、東京・霞が関の環境省を訪れ、五月一日の水俣病犠牲者慰霊式に安倍晋三首相の出席を求める要請書を手渡した。併せて、若林正俊環境相自身の出席も求めた。
要請書は「国の最高責任者の出席は、市民と水俣病被害者の長年の切なる願い。多くの遺族の励ましになる」と主張。式典でのあいさつと献花を切望している。
要請書を受け取った上田博三環境保健部長は官邸に届けることを約束。首相の出欠については「官邸が判断することで、答えられない」とした。
若林環境相の出欠についても「本人が望む出席の方向で調整するが、まだ決まっていない」と述べるにとどめた。
首相への出席要請は水俣病公式確認五十年の節目だった昨年に続き二度目。昨年は環境省が小泉純一郎首相に要請を即座に伝えず、最終的に外遊で欠席となった。慰霊式に、歴代首相が出席した例はない。(潮崎知博)
439
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 23:25:25
(上)“自民隠し” 「政治とカネ」候補者に影 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/zahyou/zahyou01.cfm
「大臣に応援に来られてもねぇ…。テレビのワイドショーで有名になり、イメージが悪すぎる」。県議選が告示された翌日の三月三十一日、菊池郡区の保守系候補の事務所から、こんな声が漏れた。直前に事務所を去ったのは松岡利勝農相。「訪問する」という申し出を断るわけにもいかず、受け入れた。
松岡は熊本県関係議員では七年ぶりの閣僚。しかし、本来なら殺到するはずの応援依頼がいまひとつだ。政治資金管理団体の事務所を衆院第一議員会館に置き、政治資金収支報告書に光熱水費を支出したと記載していた。議員会館の光熱水費は全額国費負担で無料。政治資金で負担する必要はなく、野党や市民団体から政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載など)と追及されている。
■距離感
松岡の選挙区は衆院熊本3区。阿蘇市、阿蘇郡、菊池市、菊池郡、合志市、山鹿市、鹿本郡から成る。出生地の阿蘇市は、町村合併で阿蘇市区になり、初の県議選だ。定数一に対し、自民現職の佐藤雅司(56)、無所属新人の井恒博(59)と小嶋維男(57)の三人の争い。
四年前、佐藤は松岡の支援を受けた。しかし今回は違う。「大臣はもっと事務所費問題を分かりやすく有権者に説明すべきだ」。佐藤が“政治とカネ”に対する有権者の批判を意識しているのは想像に難くない。
しかも松岡の有力支持者は対立候補の擁立に動いた。「県議選に限れば松岡は敵」。佐藤周辺は断言する。
一方、新人二人の陣営にも松岡後援者の姿がある。ただ「大臣に応援を求める立場にない」(小嶋陣営)、「しがらみのない政治を実現したい」(井陣営)と松岡と距離を置く。
「政治とカネ」は、今回の統一地方選の焦点の一つ。県議会で絶対多数を占める自民党にとっても、松岡の事務所費問題は「降ってわいた災難」(古参県議)。全二十二選挙区のうち選挙戦に入った十六選挙区で党公認は現職二十六人。自民や松岡への批判票が、他党や無所属候補に流れかねない状況に、熊本市区の現職は「自民党のカラーを一切出さない」と“自衛策”を講じている。
「光熱水費の話は大臣個人と、国会、党本部の問題」。自民党県連会長・古閑三博の口も重い。
■しこり
“自民隠し”は、衆院3区の大票田である山鹿市も同様だ。定数二をめぐり、自民現職の池田秀男(62)、無所属新人の栗原秀樹(50)、渕上陽一(42)、早田順一(40)の四人が争う。党公認は池田一人だが、栗原は松岡の元側近秘書。渕上は七月に改選される自民党参院議員・三浦一水の元秘書。元山鹿市議の早田は、中選挙区時代は衆院議員・野田毅(衆院熊本2区)の系列だった。
ここでも各候補は、それぞれの過去を“封印”し、市民派として戦いに臨んでいる。ところが舞台裏に回ると、現職支持の三浦に対して新人の三陣営が要求する選挙協力の圧力は日増しに高まるばかりだ。
「各候補の本籍地は全員自民党で、だれが勝とうと党には同じだ。しかし地元にはしこりが残り、三カ月後の三浦の選挙を左右する」。三浦後援会の役員の悩みは深い。(文中敬称略)
440
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 23:26:55
(中)民主の基盤 地方の脆弱さ浮き彫り 熊本日日
http://www.kumanichi.com/feature/chihosen/zahyou/zahyou02.cfm
県議選告示日の三月三十日。球磨郡錦町の国道219号沿いの選挙事務所前で、球磨郡区(定数二)初の民主党候補、丸山博(56)は白のスニーカー履きでミカン箱の上から第一声を放った。
「この地区で初めて民主党の看板を掲げた。格差社会を生み、川辺川ダム建設に固執する自民党政治を打ち破る」
球磨郡区は、自民現職の松村昭(75)と松田三郎(42)がイスを分け合う自民独占区。国政との太いパイプや実績を訴えて優位に立つ。自民の両陣営が数百人規模の出陣式だったのに対し、丸山の出陣式に集まったのは四十人足らずだった。
■自民王国
自民党と民主党が七月の参院選の前哨戦と位置付ける統一地方選。熊本県議選では、民主は丸山を含め公認四人、推薦五人の計九人で非自民勢力の伸長を狙う。
「二大政党制に向け、足元の地方議会で民主が力をつけることが政権交代につながる」。党県連幹事長・田尻将博は統一地方選の意義をそう強調する。
しかし国会で政権与党と競う民主党だが、地方圏での基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。熊本県議会の改選前勢力(定数五五)は自民三十九人、民主一人。九州全県でも少数にとどまり、九州は「自民党王国」と呼ばれる。
熊本県議選で民主党県連は公認四人のうち二人を熊本市外で擁立した。ただ浮動票を望める熊本市と違い、地縁、血縁に縛られがちな地域の壁は厚い。
新旧住民が混在する菊池郡区(定数二)では、新人の渡辺裕之(39)を擁立した。自民現職の東充美(55)、無所属新人の布田悟(54)、田代国広(64)、吉田忠道(61)も立ち、五人で争う。
渡辺の選挙事務所の天井や壁には、民主党代表・小沢一郎ら党の実力者が「必勝」と書いた“為書き”が所狭しと並ぶ。しかし肝心な有力支援団体の連合熊本は、非労組員の渡辺を推薦していない。
「この選挙区は転居や企業進出で労組の組合員が増えている。浮動票が多い新興住宅地もある。連合の推薦があれば、大きな力になるのだが…」。党県連の役員は力なくぼやく。
これに対し連合熊本は「組合の組織率は低下の一途。連合ばかりに頼られても困る。労組や風に頼らない党の地方議員を育ててほしい」とにべもない。
■天下分け目?
県議選告示前の三月二十九日。民主代表の小沢が、参院選熊本選挙区の候補者擁立に合わせて来熊した。
小沢は熊本市のホテルで記者会見し、「今夏の参院選は天下分け目の戦い」と強調。「自公政権を倒すため、党本部も全力で県連の支援態勢を整える」とゲキを飛ばした。
しかし小沢の強気の発言と裏腹に、統一地方選の道府県議選での民主候補は自民の三分の一にとどまる。「半世紀近く政権の座にいる自民党に比べ、歴史の浅い民主党の地方基盤が弱いのは仕方ない」。苦虫を噛みつぶしたような表情で、小沢はそう言い放った。 (文中敬称略)
441
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 18:01:31
激戦・接戦:県議選/4止 鹿島市・藤津郡選挙区 「新幹線」争点に急浮上 /佐賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saga/news/20070405ddlk41010118000c.html
九州新幹線長崎(西九州)ルート建設問題で揺れる県南部。市町村合併による区割り変更で、建設反対の鹿島市と、容認した太良町が同一選挙区となった。
当初から名乗りを上げていたのは自民党県連公認の2人。現職の土井が鹿島から、新人の坂口が太良から出て無投票で議席を分け合うとみられていた。両者ともあえて政策パンフレットに「新幹線」の文字を入れなかったのは、いたずらに地元を刺激したくないとの思いを反映していた。
しかし告示まで2カ月を切った2月中旬になって、新幹線容認派が推す元市議・中村が出馬表明したことで状況は一変、新幹線が最大の争点として浮上した。
告示日、土井、中村2陣営の出陣式は、まるで1年前の鹿島市長選を再現したかのようだった。土井陣営には建設反対派の急先鋒である桑原允彦市長、中村陣営には市長選で敗れた建設容認派の中西裕司・元市副議長が登場。それぞれの応援に駆けつけた市議、選挙スタッフの顔ぶれも市長選と同じ。
第一声も同様で「鹿島市民の長崎本線を守りたいという思いを県に届ける」という土井に対し、中村は「新幹線問題で県とひざを交え、パイプをつなぐ必要がある」と主張した。
各陣営とも、県議選の投票率は約65%、当選ラインは7500票前後と予想する。土井と中村が市長選をあえてなぞる理由の一つは、投票率72%の市長選で桑原に1万400票、中西に7800票という「実績」があるからだ。
一方の建設容認派、坂口は、地元太良の票は固められるという大前提に立ったとしてもなお、鹿島から2000票程度を取り込む必要がある。「鹿島から組織票を奪うのは難しい。36歳という年齢を売りに、無党派層の若者に切り込むしかない」と同陣営。9日間の選挙期間中、7日間を鹿島での遊説に充てている。
前回選挙まで旧嬉野、塩田2町と一緒の藤津郡区だった太良は、16年間、県議の“空白”地域。坂口自身も8年前に次ぐ2度目の県議挑戦。地元では「もし今回もだめなら、この先もずっと鹿島に負け続けてしまう」との危機感がある。新幹線問題とも絡み、町民の関心は高い。
県議選投開票日まで、あと3日。=敬称略、おわり(この連載は遠藤雅彦、米田和俊、姜弘修、朴鐘珠が担当しました)
毎日新聞 2007年4月5日
442
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 18:02:32
’07統一選・ながさき:県議選 選挙区の情勢/中 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070405ddlk42010203000c.html
(立候補者は届け出順)
◆佐世保市区
◇11人が8議席争奪−−市長選も影響か
8議席を現職6人、新人5人が争う。前回トップ当選だった自民党の朝長則男氏が市長選に立候補を予定。浮いた1万8000票余の行方が注目される。自民が現有5議席の維持を、また初めて公認候補を擁立した民主が2議席奪取をもくろむ。公明、社民は現職1人の続投を目指し、共産と無所属各1人も議席獲得を狙う。
自民は現職4人、新人1人。宮内氏は県議選、市議選、市長選の3選挙での「自民完全勝利」を訴え、朝長氏と共闘。県議9期の実績を前面に押し出し、強力な後援会組織でトップ当選を狙う。外間氏は産廃処理業関連会社や自衛隊OB会などの支援を受け、無所属だった前回票を上回る得票を目指す。
溝口氏は相浦地区を中心に漁業、水産業関連業者らに支持を広げている。田中氏は党県連政調会長で朝長氏を推す立場だが、前市助役の野口日朗氏を後継指名した光武顕・現市長と支持基盤が重なるため動きが難しい状況。組織を引き締め、農協票などを懸命に固めている。佐世保市議からくら替えの井手氏は、天神地区などの地域票を軸に市中心部の票の掘り起こしを狙う。
民主は、健康上の理由で引退する森信也氏の後継として山田氏を擁立した。告示前には父の山田正彦衆院議員も佐世保入りしバックアップ。子育て支援策充実などを訴え、女性票や無党派層への浸透を目指す。また、前回は候補擁立を見送った佐世保重工業(SSK)労組が前委員長の久野氏を立て組織戦を展開している。
公明の織田氏は創価学会票を手堅くまとめるほか、自民支持層からの得票も目指す。共産の石川氏は街頭演説などで暮らし、福祉の充実などを訴えている。市職組出身の社民、吉村氏も佐世保地区労などの組織票を軸に票の上積みを狙う。また、前回次点だった末次氏は草の根活動で支持拡大を図る。【山下誠吾】
◇立候補者◇
(定数8−11)
末次精一 44 無新
田中愛国 62 自現(3)
井手吉弘 53 自新
織田長 57 公現(2)
吉村庄二 67 社現(2)
山田朋子 35 民新
溝口芙美雄 59 自現(1)
外間雅広 48 自現(1)
宮内雪夫 73 自現(9)
久野哲 59 民新
石川悟 54 共新
◆島原市区
◇定数2を3人で争う−−地盤交錯、激戦に
旧島原市と旧有明町が合併し、定数も1から2に増えた。合併前の旧市が地盤となる現職の楠氏、復活を目指す加藤氏と、南高来郡区からの“国替え”となる現職の浜崎氏の3人が激戦を展開している。
楠氏は、4年前に加藤氏失職の原因となった自民党県連の政治資金パーティー収入不正処理事件を取り上げ「政治が金にまみれた事実に時効はない」と訴える。「しみん党VS自民党」を掲げ、無所属ながら労組や勝手連が応援。初当選した前回選挙の再現を狙う。
農協組合長で通算7期目に挑む加藤氏は、従来からの支持層や団体の票固めを中心に、昨年6月から後援会支部整備を進めた旧有明町でも一定の支持を獲得。県総合農業試験場や和牛オリンピック誘致などの地域振興策を前面に打ち出す。
浜崎氏は旧有明町での票を足がかりに、高校までを過ごした旧島原市への浸透を図る。3期12年の実績と、46歳という他候補より若いことをアピールし「新しい島原に新しい風を」と訴える。【山崎太郎】
◇立候補者◇
(定数2−3)
楠大典 59 無現(1)
加藤寛治 60 自元(6)
浜崎祐一郎 46 自現(3)
毎日新聞 2007年4月5日
443
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 18:03:50
動く:07年統一地方選/3 混戦 大選挙区 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070405ddlk44010494000c.html
◇1減でサバイバル戦=大分市区/当選ライン1万票か=別府市区−−県議選
◇足固めに必死
■大分市区(定数13−17)
「地元を守り切れなかったら負ける」(陣営関係者)、定数1減のサバイバル戦。各氏とも足場を固めつつ、編入合併された旧佐賀関、旧野津原両町にも勢力を広げる。
自民党は公認5人、推薦2人。阿部、渕、安部、麻生各氏は企業・団体の応援を受けた戦い。油布氏は大南地区の農業票が支えだが、同郷の首藤氏の動きに神経をとがらせる。無所属2人のうち、丸山氏は佐賀関、大在地区、元警察官の西本氏は稙田地区などで支持拡大を目指す。
公明党は公認2人。大分川から東は竹中氏、西を河野氏と分ける。党県代表の竹中氏は実績を掲げて運動を展開。引退県議の後を受ける河野氏は顔の売り込みに懸命。
民主党は公認の梶原氏1人。支持層の一部が高村氏にくら替えしたが、党県幹事長の実績などプラス要素も。民主系会派の高村氏は組織引き締めに躍起。ともに支持基盤の組合員減に悩む。
社民党は公認、推薦各2人。内田氏は、市職労鶴崎支部の票が他候補に回った分、全市の郵政労組票で補完。吉田氏は、自治労票が県職労のみとなり、県職員出身の丸山、河野両氏の出馬もあって危機感を募らせ、県行財政への精通を前面に出す。前回トップの平岩氏は、組織引き締めに懸命。首藤氏は市職労票を基礎に地元固めに力を入れる。
共産党は、公認の堤氏が知事選とも連動した全市的街宣活動で、批判票取り込みを図る。
国民新党は、公認の木本氏が後藤博子参院議員の支援を受け、女性票獲得に懸命。党幹部も応援に奔走する。【藤原弘、梅山崇、小畑英介】
◇支持拡大に懸命
■別府市区(定数5−6)
自民が3議席奪還を目指し、ベテラン現職2人と新人1人(推薦)に絞った。この結果、6候補(現職5人、新人1人)のうち落ちるのは1人だけのサバイバル選挙となった。当選ラインは前回の8000票余りから「1万票に跳ね上がる」との見方が有力だ。
新人の嶋氏は約15年の衆院議員秘書時代の人脈を生かし、前回は市議選に初出馬でトップ当選。県議選でも若さと行動力で初出馬初当選を狙う。有力新人の登場に、加藤氏は「共産と民主の争いになった」(陣営)と危機感を強め、前回票の1割以上アップを目指して支持層拡大に懸命。前回トップ当選の伊藤氏も「前回は16年ぶりの公明に対する同情票。今回こそ真の力が試される」と、組織がフル回転中。
荒金氏は石垣地区が地盤だが、保守票の偏りを警戒。草の根選挙で前回票に上積みを図る。佐藤氏も加藤氏と同じ認識。連合を前面に押し出し、労組の動きが急だ。前回2位当選の牧野氏も「誰が落ちてもおかしくない選挙」と、観光業界や宗教団体を中心に手堅く票固めに入っている。【渡部正隆
444
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 18:06:09
’07県議選かごしま:志布志市・曽於郡区 「風」に思惑錯そう /鹿児島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kagoshima/news/20070405ddlk46010627000c.html
◇他地盤へ切り込み懸命
「みなさんと一緒に勝ち取った無罪。正々堂々と手を握り合って地域発展に尽くしたい」。03年の県議選に絡む公選法違反事件の舞台とされた志布志市四浦地区。無罪判決を受けた中山さんは3日夕、遅咲きの満開の桜の下で共に無罪が確定した元被告たちに語りかけた。中山さんは連合の推薦を受け、出身地の大票田・旧志布志町での基礎票に上積みを図る。陣営は「市民党としての戦いを貫く」。議席奪還へ熱気を帯びてきた。
最大の注目区の一つである志布志市・曽於郡区(定数1)は、元職、新人、現職の三つどもえ。合併前の旧町単位(志布志、有明、松山町)と大崎町に分ければ、主地盤の“住み分け”は鮮明だ。有権者は4万2000人。投票率にもよるが、当選ラインは1万2000票が大方の見方。主地盤での取りこぼしは許されず、相手地盤の切り崩し、票の上積みが至上命題。選挙戦は大詰めを迎え、各陣営は「無罪の風」の行方も気にしながら、激しい争奪戦を展開している。
大崎町のナス農家で、元町議、西高さんは昨年6月からバイクで選挙区をくまなく走破。告示後も街宣車から頻繁に降りて支持者と握手を交わし、「手ごたえも日増しにアップ」。敵地でのミニ集会にも多く呼ばれると言い、「農家の苦しみを本当に知るのは私」と農業振興をアピール。大票田の志布志市には、幅広い人脈を生かして切り込む。中山さんについて陣営幹部は「出遅れたが、マスコミ報道がカバーしている」と警戒する。
旧有明町出身で3期目を目指す市ケ谷さん。自民公認を前面に押し出し、連合の推薦を受けた中山さんとの“保革対決”構図を強める構えだ。しかし、「投票率が上がれば怖い。今まで投票に行かなかった人がだれに入れるか気になる」(陣営幹部)と「風」を警戒する。県と地元のパイプ役を自負する市ケ谷さんは「日増しに手を振ってくれる人の数が増えている」と好感触。陣営をフル回転させ、議席死守を図っている。【新開良一】
==============
【志布志市・曽於郡区】(定数1)
中山信一 61 無元(1)
西高悟 47 無新
市ケ谷誠 53 自現(2)
毎日新聞 2007年4月5日
445
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 08:10:14
自民鹿県連が4重点区決定
(2007-04-04) 鹿児島
http://373news.com/_senkyo/07/kengi/index.php?storyid=3718
自民党鹿児島県連は3日、8日投開票の県議会議員選挙の重点選挙区を発表した。重点的に支援するのは鹿児島市・鹿児島郡区(定数19)、薩摩川内市区(同3)、奄美市区(同2)、熊毛郡区(同1)の4選挙区。
2日に選挙対策のための幹部会を開き決定した。選挙戦がある17選挙区の情勢を分析、把握した上で、特に与野党が争っている選挙区を重点区とした。これらの選挙区に立候補している公認候補20人について、友好団体に支援を要請したほか、無投票当選した6選挙区の7人に対しても重点選挙区を支援するよう指示した。衆院議員や参院議員も手分けして重点選挙区に入る。
446
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 20:37:17
’07統一選・ながさき:県議選 選挙区の情勢/下 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070406ddlk42010280000c.html
(立候補者は届け出順)
◆五島市区
◇衆院“代理戦争”の様相
自民の谷川弥一衆院議員が浦氏、民主の山田正彦衆院議員が山田博司氏を支援して戦う。昨年2月の県議補選に続き、衆院長崎3区の“代理戦争”第2ラウンドの様相。ただ、両陣営の支援者の色分けは複雑で、選挙戦の主役だった土建業者も近年の公共事業の減少で動きは鈍い。終盤は次期衆院選をにらんで激しい攻防が展開されそうだ。
新人で元市議会議長の浦氏は昨年12月、末永美喜氏の引退を受けて立候補を表明した。序盤は現職の山田氏を追う展開だったが、市議会の過半数の議員でつくる「五島をよくする会」を軸に支持を拡大。1日には久間防衛相や末永氏、中尾郁子市長らを動員し組織固めの集会を開いた。政権与党とのパイプを前面にアピールしている。
山田氏は昨年の補選で、自民公認だった谷川議員の元秘書をかわして初当選。今回は民主公認ではなく推薦にとどめることで、離島に根強い保守層への食い込みを図る。36歳の若さをアピールし、女性票も取り込んでいる。山田議員や犬塚直史参院議員が応援に駆け付け、推薦した連合長崎も傘下の17労働組合の組織固めに力を入れる。【椿山公】
◇立候補者◇
(定数1−2)
浦藤彦 60 自新
山田博司 36 無現(1)
◆北松浦郡区
◇自民公認と推薦の争い
自民公認で7選を目指す松田氏と、自民推薦の無所属新人、西氏の一騎打ち。合併で選挙区は13町村から4町に縮小。定数も3から1に減る中、前回の無投票から一転、激戦を展開している。
松田氏は2月に佐々町で大規模な決起大会を開き、現職としての実績をアピール。「4町の将来の方向性を確立する」と訴えている。
西氏は佐々町議としての経験を訴えるとともに「北松浦の町民党」を掲げ、無党派層を含めて有権者への支持拡大を図っている。
◇立候補者◇
(定数1−2)
松田正民 53 自現(6)
西日出海 52 無新
◆対馬市区
◇保守が分裂し、すき狙う民主系
現職に新人2人が挑む。保守地盤の厚い島で、自民系が2人で割れる。元市議の永留氏は民主の推薦を受け、山田正彦衆院議員の後援会や労組が支援する。同じく元市議の船越氏は無所属だが、元自民党厳原支部長を務め、島内をくまなく回りミニ集会などで知名度アップを図る。坂本氏は自民公認の強みを発揮し、100を超える団体から推薦を受けて組織選挙を展開する。
◇立候補者◇
(定数1−3)
永留邦次 61 無新
船越洋一 61 無新
坂本智徳 53 自現(2)
◆壱岐市区
◇三つどもえに自・民対決の影
定数1に対し、現職1人と新人2人の三つどもえ。旧郷ノ浦町助役だった現職の山口氏は行政経験と4年間の実績を強調し、地縁や血縁、同窓会も活用。民主・山田正彦衆院議員も事実上の支援に回る。自民・谷川弥一衆院議員の元秘書で自民公認の山本氏は漁協などの推薦を受け、ミニ集会で知名度アップに躍起。前回に続く挑戦の坂本氏は山本氏と同じ旧芦辺町出身。自身が代表の市民団体のメンバーらを中心に草の根活動を展開する。
産業廃棄物最終処分場計画への反対運動に絡んで候補の中傷が飛び交い、影響が注目される。
◇立候補者◇
(定数1−3)
山口壮三 66 無現(1)
山本啓介 31 自新
坂本和久 42 無新
毎日新聞 2007年4月6日
447
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 20:39:25
選挙:県議選 終盤情勢 /長崎
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagasaki/news/20070406ddlk42010330000c.html
◆大村市区
◇利害絡み構図複雑、3議席に5人立候補
現職3人に集票力のある自民出身の元職2人が加わり3議席を争う。衆院長崎3区の自民・谷川弥一、民主・山田正彦の両衆院議員も自らの選挙をにらんで現職のてこ入れに動くが、怪文書が飛び交い、利害関係が絡み合う複雑な構図。自主投票となる公明や、候補のいない共産支持者の票の行方も焦点となりそう。最後までしのぎを削る激戦が続いている。
72歳の現職、吉川氏は「松本崇市長の息子が将来の後継者」との見方で周囲は一致。松本市長は現職3人支援だが、吉川氏が基本。自民市議の多くが出陣式に顔を並べ、唯一の自民公認と“主流派”をアピールした。3期の実績と「松本市長や県政のパイプ役」を強調する。
同じく現職の高見氏は無所属ながら民主、社民の推薦を得て、保守分裂を追い風にクリーンさをアピール。反保守、無党派の受け皿を目指す。ただ、民主の山田議員の支持者の一部が元職2人に流れていることが懸念材料で、前回以上の民主、社民の協力ができるかも注目される。
元職の野口氏は昨年9月の市長選立候補から半年余りでの選挙となる。パーティー券販売あっせん事件での辞職や、県議再挑戦への批判もある一方、市長選では1万5000票余りを獲得。初当選した95年と、続く99年でトップ当選した集票力に陰りがないことを誇示した形だ。
山北氏は福祉政策拡充を前面に掲げ、事件で辞職した元職2人を意識して「市民の良識を」と問いかける。現職ながら挑戦者をアピール。地盤の市北部を中心に無党派層への食い込みや、地域をこまめに回るドブ板選挙を展開し、保守票の掘り起こしも図る。
談合事件での逮捕・辞職から10年ぶりの復活を目指す小林氏は圧倒的な動員力を見せている。94年、松本市長が贈収賄事件で逮捕された際は批判の急先ぽうに立ったが、出陣式にはその松本市長も駆け付けた。ただ、強引と批判される政治手法などが影響して自民への復党はならず、有権者の評価も分かれる。【柳瀬成一郎】
◆西彼杵郡区
◇自民現・新と民主現、三つどもえ接戦か
自民現職と新人、民主現職の計3人が2議席を争う。前回の西彼杵郡第2選挙区から合併で8町が抜けたが、残る今回の時津、長与2町では、前回の候補7人のうち今回出馬した3人の得票はほぼ横一線。両町の勢力争いも絡み、情勢は最後までもつれそうだ。前回、選挙区内で下から1、2番目だった両町の投票率の行方も注目される。
三好氏は自民党県連幹事長を務める。だが、票田の多良見、琴海2町が合併で外れ、血縁や高校同窓会などを頼りに浸透に躍起。地盤の時津での告示前の決起集会には、金子原二郎知事が県議選では異例の応援に駆け付け、谷川弥一衆院議員が麻生太郎外相を呼び弾みをつけた。
橋本氏は、自民議席独占の勢いにのみ込まれるのを警戒。民主も県内最重点地区と位置付け、出陣式には党県連代表の高木義明衆院議員、高石哲夫・連合長崎会長が駆け付けた。終盤の追い上げに定評のある出身の三菱重工労組長船支部を中心に票の掘り起こしに懸命だ。
新人の辻田氏は前回、地盤の長与以外で票が伸び悩み、111票差で次点に泣いた。だが、今回はいち早く地域での集会を重ねるなど準備を進めてきた。時津町より有権者が約1万人多い長与町を強く意識した選挙戦を演出、票の取り込みを図るほか、時津への食い込みにも躍起になっている。【長澤潤一郎】
◆西海市区
◇5町合併で新市誕生、保守現職一騎打ち
西彼杵郡北部5町の合併による新市誕生後、初の県議選。1人区で保守系現職の一騎打ちとなった。合併による区割り変更と定数削減があった今回県議選を象徴する激戦区。元旧大瀬戸町長で今回引退する四辻弘雄氏の票の行方や、中立の構えをみせる山下純一郎市長の動きが注目される。
旧西彼町議の瀬川氏は、ミニ集会を重ねるなど草の根選挙を繰り広げている。若さと行動力をアピールし、無党派票獲得を狙う。農業関係者を中心に支持を広げ、四辻氏の支持者にも働きかけをし、幅広い浸透を図る。
林田氏は旧大瀬戸町が地盤。02年には四辻氏との県議補選で一騎打ちに敗れたこともあるが、今回は自民公認のメリットを最大限に生かし、公明のほか地元企業や商工会、医師会の推薦を受ける。金子県政へのパイプなどを強調している。【小山内恵美子】
◆平戸市区
◇自民VS無所属
北松浦郡区から選挙区替えした黒田氏は、平戸市がリードする形での県北活性化などを訴え支持拡大を図る。小山田氏は前回に続く挑戦。ボランティア団体の人脈などを軸に草の根活動を展開している。
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