したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【44衆】中国

252片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:31:15
’07統一地方選:県議選 激戦区を探る/下 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070406ddlk32010487000c.html

 ◇各陣営「票読めない」 現職引退、旧簸川3区草刈り場に−−出雲市

 旧出雲市、旧平田市、旧簸川2区(佐田、多伎、湖陵各町)、同3区(大社町)の各選挙区が合区された。定数7に対し、9人が立候補。投票率は約70%、当選ラインは9000票前後とみられる。

 前回まで無投票区が多かったが、今回は選挙区拡大や保守系現職同士の争い、新人参戦などで各陣営とも「票が読めない」。特に現職引退で草刈り場となった旧簸川3区には、各陣営が入り乱れる。

 強い支持基盤を持つのは旧出雲市が地盤の現職4人。森山は企業や後援会を中心に街頭でも支援を訴える。佐々木雄三は旧市外でも基盤を固め、最多当選を目指す。原は地元・大津、今市町を中心に票固めし支援者の協力で大社票も掘り起こす。成相は後援会など堅い地盤の上、初めて受けた連合推薦で票の積み上げを図る。

 園山と多久和は地元・旧平田市の票固めに必死。園山は大社町出身市議の協力を得て支持を訴え、地元票への積み上げを目指す。多久和は地元と大社町内を中心に回り、集会を開いて支持拡大を狙う。

 旧簸川2区にも各陣営が入り、前回無投票当選の川上は地元票固めに必死。大社ほか、知人を頼り周辺地域への浸透にも力を尽くす。

 新人の佐々木洋子は旧出雲市を中心に子育てや福祉充実を訴え、女性議席の獲得を掲げて女性票も狙う。新人の珍部は市議や労組の協力で知名度を挽回し、若さと誠実さをPR。民主、共産共に、浮動票獲得が鍵となりそう。

 ◇合区の影響で混戦 野党共闘は機能するか−−雲南市・飯石郡

 保守系現職3人に民主・国民新・社民推薦の足立が挑む。旧大原郡、旧飯石郡両選挙区が合区され、従来の地盤を越えた票の争奪戦で混戦模様。各陣営は85%前後の投票率を想定し、当選ラインを8500〜9000票と想定。足立の野党共闘が機能するかや、2人が出馬した大東町の動向が注目される。

 足立は若さや行動力をアピールし、地元・大東を軸に浸透を図る。周辺市町からも民主系議員らが応援に駆けつける。市内に一定程度ある、自治労、民間労組票を伸ばせるか。保守系地盤の中で国民新党支持者を取り込めるかがポイント。

 福間は、前回約4000票を獲得した地盤の木次町を固める。前回は同町から2人候補者が出ただけに「今回は一本化しやすい」と選対幹部。旧大原郡の加茂・大東町への進出具合が鍵。両町に置く後援会を活用しながら支持拡大を狙う。

 ただ一人旧飯石郡を地盤に持つ上代は、合併で20年ぶり、自身も初の選挙戦に。選対幹部は「足腰が少し弱い」と警戒するが、約1万7000人の有権者の半分弱を固め「もう一歩」の状況。5日は三刀屋町で演説会を開き浸透を図った。

 井田は地盤の大東町で足立と競合。前回(旧大原郡)得票の約8割を大東が占めただけに、票の目減りを抑えることが課題。町長時代の人脈をフル活用し、現職保守の強みを訴える。減少分の上積みに加茂、木次町や旧飯石郡にも足を伸ばす。

==============

 ◇出雲市(定数7−9)

園山繁   50 会社役員    自現

森山健一  53 会社役員    自現

佐々木雄三 62 会社役員    自現

原成充   62 団体役員    自現

川上昌彦  70 会社役員    自現

佐々木洋子 56 政党役員    共新

成相安信  55 会社役員    無現

珍部芳裕  29 [元]衆院秘書 民新

多久和忠雄 73 農業      自現

◇雲南市・飯石郡(定数3−4)

足立昭二 51 団体役員     無新

福間賢造 59 会社役員     無現

上代義郎 71 旅館業      自現

井田徳義 61 [元]旧大東町長 自現

毎日新聞 2007年4月6日

253片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:31:56
’07統一地方選:県議選情勢/下 高梁市、どう動く“大杉王国” /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070406ddlk33010502000c.html

 ◇真庭市は競り合い 美作市、現新がし烈

 ◆高梁市

 告示10日前に立候補を表明した大久保氏は、現職だった故大杉尚久氏(旧高梁市選出)の後継。大杉氏の秘書を長く務め「県政の即戦力」を打ち出すが、出遅れは否めず、旧大杉後援会の組織が頼りだ。

 一方、旧川上郡選出の久徳氏は選挙区を歩いて二巡、三巡し、旧川上郡は「7割は堅い」と後援会幹部。ただ、旧高梁市は28年間無投票だった“大杉王国”だけに「相手は替わっても、あくまで挑戦」と強調する。

 合併後の04年10月にあった市長・市議選は有権者の関心が高く、市長選の投票率は84・56%。今回は「“自民現職”の激突」が大杉氏の病気・死去で一転。選挙戦の盛り上がりは今一つの情勢だ。

 ◆真庭市・真庭郡

 再選を目指す自民の中尾氏と、旧勝山町長の浅野氏が競り合い、情勢は互角とみられる。浅野氏も自民党籍を持ち、政策に差はない。「どちらが真庭の声を県政に反映させるか」を争う。

 中尾氏は真庭市長に転身した井手紘一郎氏の後継として、05年4月の県議補選で無投票当選。議会活動のため組織作りが遅れたが、県政との「パイプ役」や実績をアピールし、市南部を中心に支持拡大を目指す。

 浅野氏は市長選で井手氏に敗れたが、直後から県議選に向け選挙区回りを続けてきた。勝山地区の後援会組織が他地区も精力的に回り、勝山以北の票をまとめるほか、大票田の落合、北房地区への浸透を図る。

 投票率は両陣営とも70%を割るとみており、支持者の囲い込みに懸命だ。

 ◆美作市・英田郡

 「これだけ激しい選挙はない」と市村氏陣営幹部。現職と新人の戦いは美作市政と市議会(定数25)の現状を反映し、各陣営をほぼ同数の市議が支援している。

 市村氏陣営は「県議20年の実績を生かし、総仕上げとして住民の意思を県政に反映したい」とアピール。組織の高齢化で危機感もあり、若返りと地盤固めを図る。

 岡本氏は「住民にはっきりと見える活動、情報の共有、県政への主張と住民との対話」を訴え、中学、高校の同級生らも独自に支持拡大の運動を展開している。

 ◆勝田郡

 選挙区は「合併せず自立」を選んだ奈義、勝央の2町だけ。奈義町では渡辺氏がややリードし、有権者数の多い勝央町では岸本氏が優位の情勢。

 岸本氏は「勝田郡代表として3期の実績と実行力」を強調。勝央町長や同町議会の大半が支援する。渡辺氏は「奈義町議の実績を生かし、クリーンで分かりやすい政治」を訴える。若者150人が「若人会」を結成し、“勝手連”的運動を展開している。

 ◆久米郡

 自民の青野氏と、保守系無所属の草苅氏が互いに「地域間格差の解消」などを訴える。

 青野氏は小枝英勲県議の後継として出馬し、大型選対を組んだ。父義昭氏は旧旭町長を務め、同地域の支持は固い。きめ細かい街頭活動で久米南町、旧中央町への浸透も図っている。行政経験はないが、地元紙記者として培った人脈を生かし、若さと行動力をアピールする。

 自民党籍を持つ草苅氏は公認を得られなかったが、長年のボランティア活動などで広げた人間関係をてこに草の根選挙を展開する。町議会議長も務めた旧柵原町が地盤で、行政経験をアピール。他地区への浸透も図る。若い世帯が多い旧中央町などでは浮動票の取り込みも狙う。

==============

 ◆高梁市(定数1−2)

大久保道治 56 無新

久徳大輔  38 無現(2)[自]

 ◆真庭市・真庭郡(定数1−2)

浅野実  67 無新

中尾哲雄 59 自現(1)

 ◆美作市・英田郡(定数1−2)

市村三次 70 自現(5)

岡本泰介 60 無新

 ◆勝田郡(定数1−2)

岸本清美 66 自現(3)

渡辺吉幸 59 無新

 ◆久米郡(定数1−2)

青野高陽 38 自新

草苅修  58 無新

 ※[自]は自民推薦

毎日新聞 2007年4月6日

254片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:32:59
’07統一選やまぐち:県議選 下松市区 “政争”にかすむ政策 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070406ddlk35010004000c.html

 ◇激戦の底流に合併の遺恨

 「4人目の候補」の名は浮かんでは消えた。

 1月下旬、井川成正市長の周辺が慌ただしくなった。「選挙は2カ月あればできる」が市長の持論。あくまで独自候補にこだわるのには理由があった。

 周南市との合併を争点にした04年4月の市長選。合併に慎重な市長に対し、自民現職の守田は合併推進の対抗馬についた。激戦となり集会での発言が対立の溝を深めた。

 「あの借りだけは忘れられない」。ダブルスコアで圧勝したが3年たっても市長支持者のわだかまりは消えず、白羽の矢が立ったのが市幹部の国井。「足を引っ張る県議しかいなかった。下松と県政のパイプ役が必要だ」。1日の個人演説会で市長は力を込めた。

 後援会には市長の支持者や保守系市議7人が名を連ね、守田支持者の囲い込みを図る。「中立」の立場の日立だがOBは支援の動きを見せる。33年の行政経験から「即戦力」をうたう国井も趣味のソフトテニスを通じた人脈は広く、17年間の市職労の活動で共産支持者からの信頼もある。

 「議席を死守しなければ市民の声は県政に届かなくなる」。守田陣営は自民支持者の結束を訴える。約1300人を集めた告示前の集会で吹田アキラ元自治相、福田良彦衆院議員、岸信夫参院議員らが演台に上がり守田との“ホットライン”を強調。守田も県道や港湾整備などの実績を訴えた。

 一方、自民推薦の森繁の後援会名簿には2月まで国井の名前もあった。守田陣営が自民票の一本化を求めて動く中「下松に若い発想を」と赤い選挙カーで訴える。引退表明した自民現職の橋本憲二も「若い人材を育てよう」ともり立てる。

 「対岸の火事と思っていたのに」と対策に追われたのは民主公認の浅本陣営。連合と、自身が幹事長を務めた平岡秀夫衆院議員の下松後援会が支持基盤だが、一部は国井支持層と重なる。ミニ集会が十分に開けず「もう少しひざをつき合わせた話がしたいが」と心中を明かす浅本だが、5日には応援に駆けつけた民主党の菅直人代表代行と「格差是正」を訴えた。

 12年間の無風区から一転、激戦となった下松市区。ある陣営の市議は市長らの動きを「来春の市長選の前哨戦ではないか」と警戒を強める。一方、選挙カーを校舎から眺める中学校の教諭は「選挙情勢も気になるが、下松をどんな町にしたいのか、具体的政策が聞こえないのはもっと気になる」。熱さを増す4陣営と裏腹に冷ややかな声も出ている。

(敬称略)【安部拓輝】

 ◇下松市(定数2−4)

浅本輝明 57 会社員    民新

国井益雄 57 [元]市職員 無新

森繁哲也 27 会社役員   自新

守田宗治 55 党県役員   自現

毎日新聞 2007年4月6日

255片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:33:20
選挙:県議選 菅・民主党代表代行が県内遊説、候補を応援 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070406ddlk35010014000c.html

 県議選(8日投開票)の党候補応援で5日、民主党の菅直人・代表代行が来県し、山口、周南、下松市を遊説した。

 同日午後、JR徳山駅で約30人の支援者らに迎えられた宇部市出身の菅代表代行は、地元の党公認候補らと街宣車に乗り込み「山口は古里。県議会に自民、公明という与党だけなく、民主党の候補を通してほしい」と訴えた。

 下松市でもマイクを握り「小泉政権を引き継ぐ安倍政権は本当に困っている人のことを分かっていない。競争に勝つために人間の生活が犠牲になるような労働環境は目的と手段が逆転している」と話した。

毎日新聞 2007年4月6日

256片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 20:46:15
【島根県議選・八束郡】党勢懸け自・民綱引き 中国島根
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040614.html

 「代表が議席を失えば、いよいよ厳しい状況になる」。四日夕、島根県東出雲町の町民会館。民主党島根県連代表を務め、五選を目指す現職の内田は声を張り上げた。「何としても勝ち抜かせていただきたい」

 翌五日。同じ場所で内田に挑む無所属新人の加藤が気勢を上げた。「国と県からの支援を得るのも議員の仕事」。推薦を受ける自民党の「看板」を前面に、国などとパイプをつなぐ与党候補としての立場を強調する。

 選挙区再編で旧八雲村が外れ東出雲町だけがエリアとなった八束郡選挙区。一議席をめぐり、自民と民主が激しくぶつかり合う。県内の一人区で唯一、民主に議席を明け渡す「空白区」の解消を悲願とする自民。民主は、県連代表の議席死守が至上命令だ。互いのメンツを懸けた激突は、日増しに熱を帯びる。

 ▽労組フル稼働

 故竹下登元首相らが築き上げた「自民王国」の島根。民主国会議員が不在の全国六県のうちの一つで、分厚い保守地盤に党勢は伸び悩む。県議選と同日に投開票される知事選でも、前回に続いて独自候補を擁立できず、不戦敗を選んだ。

 「内田対加藤ではなく、内田対自民の戦いだ」。支持組織の連合島根の矢倉淳会長は、危機感をあらわにする。最重点区と位置付け、内田の出身の民間労組を中心に組織をフル稼働させる。

 一方の加藤。告示直前の総決起集会に、元官房長官の細田博之衆院議員(島根1区)が駆け付けた。「自民党は八年間苦労してきた。竜に目玉を入れないといけない」。自身の選挙区内の八束郡の議席を得ることを「画竜点睛」と説いた。

 自民系候補が内田と争った前々回、旧選挙区で百三十票差で惜敗。前回は不戦敗。「空白の八年」(選対幹部)と呼ぶ自民の悲願達成のために、同東出雲町支部が今回選んだのが、町商工会長で企業支援が見込める加藤だった。

 ただ、両者とも不安材料を抱える。内田は八年前の選挙戦で、東出雲町で百三十四票差で敗れたものの旧八雲村で挽回(ばんかい)。接戦を制した。その村は松江市と合併し今回、選挙区から消えた。当時、支持を得た公明党勢力の票も、公明が与党となった今、期待はできない。

 ▽支持に温度差

 加藤の方も、自民分裂回避の結果、候補者として選ばれた経緯がある。当初、立候補に意欲を見せていたのは加藤を含めて三人。「党一丸となって支援していく」。自民系町議は口をそろえるが、自民県連幹部は「支持者の温度差はなかなか縮まらない」と漏らす。

 全国から取り残された状況といえる島根での二大政党化の流れ。民主が攻勢に向けて足場を固めることができるか、それとも自民が押し切るのか。八束郡の自民、民主の対決の行方が分岐点の一つとなる。(和田木健史)

257片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 22:57:46
野党共闘 挑む保守の壁
2007年04月05日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000704050001

∞激戦区ルポ〜県議選雲南・飯石選挙区∞


 「ドーン、ドドーン」。3月31日午後5時過ぎ、雲南市の国道沿いで井田がマイクを握ろうとしたとき、雷鳴が響いた。「大変厳しい選挙、今回が正念場です。私には、まだまだやり残したことがたくさんある」


 前回の県議選。大原郡選挙区で、井田は1万票近くを獲得し、2位の福間に2千票以上の差をつけてトップ当選した。


 しかし、選挙区が再編された今回は事情が様変わり。工藤保治・幹事長補佐は「全く新しい選挙。これまでのやり方では勝てない」と話す。


 それまで流れていた無投票ムードが消えたのは1月末。井田と同じ旧大東町が地元の足立が「非自民の声を結集したい」と立候補を表明した。


 その3日前、松江市内のホテルであった亀井久興・国民新党幹事長の後援会の賀詞交歓会。民主党県連や連合島根の幹部らが顔をそろえた。「天下分け目の決戦」と位置づける7月の参院選について、亀井幹事長は決意を表した。「民主、社民、国民新でぜひ統一候補を立てて戦いたい」


 2月に入り、社民、民主、国民新が相次いで足立の推薦を決定。細田実・選対事務局長は「参院選の野党共闘に向けた試金石なので、組織をしっかりまとめて戦いたい」と気を引き締める。


 前回、大原郡選挙区で井田に2700票余りの差をつけられた福間は今回、「唯一の旧木次町出身候補」を前面に出し、こまめに街頭演説をして支持拡大を狙う。飯石英雄・後援会長は「地元を固めたうえで、票をほかで積み上げなければならない」として、旧飯石郡などでも票の掘り起こしに奔走している。


 上代は、大原郡選挙区に隣接する飯石郡選挙区から立った過去3回の選挙で、いずれも無投票当選だった。支持者の多くは20年ぶりの投票となる。「地元でどのくらい票が取れるか分からない」と打ち明ける安井誉・後援会幹事長。元県議の景山俊太郎・参院議員から引き継いだ地盤を固めるのに懸命だ。


   ◇   ◇   


◆合区重なり情勢流動化◆


 2選挙区の合区と、「野党共闘」の足立の参戦。情勢が流動化するなか、現職3陣営は票の上積みを図ろうと、他陣営の地盤にも乗り込んでいる。「紳士的な選挙をやりたかったが、ほかの候補から先に入ってきたのでやむを得ない」(ある陣営幹部)と「保守同士の食い合い」の様相を呈しつつある終盤戦。選挙後のしこりを懸念する声が早くも出つつある。


 「野党共闘がどの程度機能するか不透明な面がある」と、出遅れの挽回に懸命の足立陣営を含む4陣営とも投票率を85%と見込み、当選ラインは9千票との見方でほぼ一致する。「風に乗れるかがカギ。最後は風をつかんだ候補が勝つ」。ある陣営幹部はこう漏らした。4陣営は五里霧中のまま、審判の時を迎えようとしている。=敬称略
(森 直由)

258片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:01:35
県議選 現職2氏1議席争う/熊毛郡区
2007年04月05日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704050002

  「吉井さんとのコンビがないと、私もやっていけないわけです」


  3月30日の告示日、田布施町内で開かれた吉井の出陣式。千人を超す支援者を前に、応援に駆けつけた自民党参院議員の岸信夫が声を張り上げた。「ここで(議席を)失うわけには絶対にいかない。国政とのパイプを持つ吉井候補がいないと、みなさんの声も届いてきません」と続けた。


  党県連副会長の吉井は6期目。「自治体の財政が厳しくなる中、県と国の支援がますます必要になってくる」と訴える。県議24年の実績を踏まえ「パイプ」を最大限に強調する戦略だ。


  熊毛郡区は今回の選挙から定数が1減となり、1人区になった。合併で、同じ郡だった大和・熊毛両町がそれぞれ光市区、周南市区に組み込まれたからだ。そして田布施町出身の吉井と小中の現職2人による一騎打ちの構図が生まれた。


    ■


  「子どもや孫の将来を壊さないようにしていかなければなりません」


  今月3日夕、小中は同町全域をくまなく選挙カーで回った。手を振る有権者とは車を止めて握手。日が落ちてからはペンライトを持って車内から手を振り続けた。


  小中は中国電力が上関町で進める原発計画を最大の争点と位置づける。「上関原発建設計画に反対する2市4町議会議員連盟」の会長を務め、「安心・安全のために計画をストップさせる」と訴える。


  昨秋から発覚し続ける、電力業界のデータ改ざんや事故隠し。臨界事故隠しが露呈した北陸電力志賀原発(石川県)への不安を、能登半島地震がさらに増大させた。


  小中陣営はこれらを「追い風」ととらえ、主張のほとんどを原発中止の訴えに費やしている。「私が当選すれば原発反対という地元の意思が表明される。県の政策にも影響を与えることは間違いない」と訴える。


  対する吉井は「国のエネルギー政策に協力し、地元(上関町)の選択を尊重するという知事の立場と考え方は同じだ」と言う。ただ吉井陣営は電力各社の体たらくに危機感を募らせているのも確か。陣営の一人は「ジャブのように効いてくる。有権者がどれだけ原発に不信感を持っているのか、形が見えないのが気持ち悪い」と明かす。


    ■


  選挙区の3町のうち、田布施・平生両町が有権者の9割近くを占める。前回は2議席をもう1人の無所属候補との三つどもえで争った。平生町では3人とも2千票台の接戦。この票をいかに取り込めるかがカギになりそうだ。=敬称略
(上山崎雅泰)



■候補者の顔ぶれ■


【熊毛郡区】
=上関町、田布施町、平生町(定数1)
吉井利行(58) 自現(6) 党県副会長
小中 進(59) 無現(1) 〈元〉田布施町議
(届け出順。丸数字は当選回数)

259片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:05:48
激戦区ルポ 合併で定数1に 庄原市選挙区
2007年04月04日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000380704050001

 市町村合併で選挙区が33から23に減り、定数も4減の66となった県議選には、前回より7人多い99人が立候補し、各地で激戦が繰り広げられている。県北の庄原市選挙区も合併の影響で選挙区が合わさり、ともに自民、国民新党推薦の旧庄原市区選出の小林秀矩氏(54)と旧比婆郡区選出の木山耕三氏(53)の現職2人が定数1をめぐってしのぎを削っている。



 告示日の3月30日。出陣式は、木山氏が旧比婆郡の東城支所に近い広場、小林氏が旧庄原市内の上原町に設けた事務所前と、それぞれの地盤で開いた。「中山間地域が切り捨てられようとしているときに黙っていられない」と木山氏。選挙カーで高野町を訪れた小林氏は「立派なブランド(リンゴ栽培)を持つ皆さんの地域づくりを、ぜひお手伝いさせてください」と訴え、互いに地元活性化に向けての取り組みをアピールした。



 現在の庄原市は、旧庄原市に旧比婆郡5町、旧甲奴郡総領町が05年3月に合併。これに伴い、庄原市選挙区も、旧庄原市選挙区(定数1)と旧比婆郡選挙区(同)に、旧神石郡・甲奴郡選挙区(同)だった旧総領町が加わってできた。選挙区は香川県の3分の2という広さとなる一方で、定数は1減の1に。自民、国民新党とも両氏を推薦する事態のなかで選挙戦が進んでいる。



 両陣営とも「告示日から投票日までわずか9日間。町中の小路や山間部の集落まで回るのはとても無理」と、県政報告会や県政学習会などの集会を重ね、有権者への浸透を図ってきている。



 木山氏は、県議会最大会派の自民党議員会に所属。知事後援会の政治資金規正法違反事件に絡み、知事陣営から議員対策費を渡された疑惑が知事元秘書の供述調書で明らかになり、2月下旬、名前が挙がったほかの県議9人とともに一部の報道機関で報道された。



 しかし、木山氏はこの点を一切否定。知事と元秘書、有罪となった元事務局長に提出した公開質問状を有権者に配布し、告示前には「元秘書も元事務局長も記憶はあいまいである。対策費が渡った確証はない」とまとめた文書を配って、知事の即時辞職を訴えている。



 一方、木山氏と別の会派である自民党良政会に所属する小林氏は3月21日に開いた学習会で、県政の現状について「古い自民党の体質に戻してはだめだ。知事には今回の問題を解明した段階で辞めてもらい、正常化した県議会を持続させるべきだ」と訴えた。



 旧比婆郡区では20年前の県議選で、木山氏の父で県議会議長だった木山徳郎氏と亀井静香・衆院議員の兄の亀井郁夫・現参院議員が激しく対立。その8年後には、新顔で立候補した三男の耕三氏と亀井郁夫氏による激戦を称して「K・K戦争」と呼ばれた。陣営内には今回も小林氏が「K」であることから「形を変えた『K・K戦争』だ」という人もいる。



 2人の地盤が旧比婆郡、旧庄原市と異なるため、地域間の争いが色濃く反映されていることも否めない。合併の取りまとめ役を務めた同市の滝口季彦市長は「中立です。動いたら大変です」と言明する。



 有権者はどちらかの陣営にくみする人も多い中で、旧庄原市の町中を歩いてみると別の声も聞かれた。50代の男性は「今回の選挙も合併で新市に移行した生みの苦しみ。どちらが勝っても遺恨は残さないで、当選後は新市全体のことを考えて行動してほしい」と話した。

260片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/06(金) 23:06:32
合併で13候補混沌 県内最多定数の福山市
2007年04月05日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000380704060001

 福山市沼隈郡(定数9)、深安郡(旧神辺町=同1)、芦品郡(旧新市町=同1)が合併で一つになった県議選の福山市選挙区。県内最多の11の定数に、自民7、公明2、共産1、無所属1の現職組と、新顔の無所属2の計13人が挑む。有力候補ぞろいで、選挙区の大幅な拡大に伴い当選ラインが見えにくくなっているところに、藤田雄山知事への辞職勧告決議をめぐる知事派と反知事派の対立も絡み、選挙の行方は混沌(こん・とん)としている。



 「福山北部から県議の火を消すな!!」。深安郡選挙区で議席を守ってきた自民現職の後援会のチラシは、そんな見出しで危機感を訴えている。
 合併後の福山市選挙区の有権者数は約37万人。約3万人の旧神辺町の10倍以上だ。過去2度の選挙は無投票だったため、票は一層読みづらい。今回、個人演説会に駆けつけた応援の市議らは「神辺町によその候補も入って大変な状況」と厳しさを強調した。



 芦品郡選挙区で選出されてきた自民現職も、選挙戦は20年ぶり。「初めて選挙の洗礼を受けるようなもの」と、地元の足場固めに躍起だ。



 人口が少ないために府中市選挙区(定数1)に強制合区された神石郡から移ってきた自民現職も、過去2回は無投票で、今回が実質初の選挙。神石郡などの知り合いのつても頼り、福山市での浸透に力を注ぐ。



 接戦が予想されるだけに、各候補とも、知事後援会の政治資金規正法違反事件をめぐる対応や見解の説明に神経をとがらせている。



 神石郡から転入してきた現職は第一声で、辞職勧告決議をまとめたことにふれ、「問題が起きてから1年4カ月。もういい加減にしてほしいとみなさんも思われているでしょう。知事には一刻も早くひいていただきたい」と訴えた。



 一方、神辺町を足場にする現職は告示日の出陣式で、辞職勧告決議に反対した理由について、「知事が辞めれば真相が闇に葬られる」と説明。県議会の調査会座長を務めた芦品郡選挙区選出の現職も、知事陣営から一部の県議らに渡されたとされる議員対策費疑惑をめぐる議会内外の対応について、「『もらった』『もらってない』の繰り返しでは県政が停滞するばかり」と指摘。「県民不在の県政を率直に反省しなければ」と強調した。



 合併によって、福山市選挙区の有権者は前回より6万人も増えた。前回(投票率46・05%)約1万2千票弱だった当選ラインも、単純計算では1千票ほどアップすることが予想されている。票の上積みをめぐる激しい攻防が最後まで続きそうだ。

261片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:20:58
県議選・終盤リポート(上)松江 八束 隠岐 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357659191

 三月三十日告示の県議選は、後半戦に入った。無投票区を除く九選挙区計二十九議席をめぐり、三十九人が選挙区再編などで流動化する票の行方をにらみ、舌戦を展開。八日の投開票に向けて過熱する各選挙区の情勢を分析する(有権者数は三月二十九日現在)。


 松江 有力現職ら上位争い 中位以下混戦、浮動票狙う
 一万超の得票をにらみ、有力な現職が激しい上位争いを展開。七千−八千票をめぐり、組織を固める民主・連合系、共産など中位以下は混戦模様で、各陣営は浮動票の行方にも神経をとがらせる。

 自民は現職五人。十一期連続トップがかかる浅野俊雄は、選挙区拡大で同じ国会議員系列候補同士の競合が発生。旧市部で、前回獲得した約一万二千票からの目減りが予想されるため、旧郡部での上積みを図っている。

 福田正明は、地盤の湖北地区を固め、半島部にも進出。告示前から続ける朝の街頭活動も精力的にこなし、浮動層への食い込みを図る。五百川純寿は宍道、玉湯を中心に、かつて選挙区だった旧郡部で着実に上積み。建設会社など企業からの支援も受けて手堅い。

 前回七千票台の細田重雄は、同じ国会議員系列の市議を中心に票固めに躍起。半島部では旧町長らの支援を得る。小沢秀多は地元美保関で前回得た三千票余りを死守した上で、旧市部の支援の広がりに活路を見いだす。

 民主・連合系は、現職、新人の三人がそれぞれ国民新党の推薦も受けるが、上積みは不透明だ。

 民間労組が支える現職の石倉俊紀は、新人二人への組織の振り分けで不安材料が生じた。終盤、地元後援会などの集会を重ね団結を期す。

 市職労の支援を受ける角智子、県職労が母体の白石恵子の女性新人二人は、一部の民間労組支援も受けるが、動きが鈍く、個人後援会などを通じた労組外への広がりが鍵。

 公明・三島治は前回獲得した旧市内での約九千九百票を固め、選挙区拡大に伴う組織票の上積みで上位争いに加わる。共産・尾村利成も、旧郡部票が加わり、八千票台を視野に入れる。特定の支持団体を持たない森脇賢は、浮動票の獲得が条件。

 勝敗を行方を左右する投票率は、60%前半が予想される。

 (有権者数十五万六千六百八十一人)


 八束 「民自対決」は互角
 民主党県連代表の内田敬と自民が推薦する加藤勇の与野党一騎打ち対決は、互角の戦い。最後まで予断を許さない。

 内田は、支持基盤の連合島根が「存亡をかけた戦い」と最重点区に位置づける。選挙サンデーの一日、町外の労組員百五十人が町内全戸を回るなどフル稼働。前哨戦は苦戦もささやかれたが、現状は「互角」と陣営。残り期間、労組票を確実に固め、保守層や無党派層への食い込みも狙う。

 加藤は、与野党対決の前々回(当時の選挙区は東出雲町と旧八雲村)は、東出雲町で自民候補が上回り、当時野党の公明が与党に変わったことで有利と目されたが、保守系町議の活動に温度差があり、経済界も一枚岩とは言えない。支持者カードは相手を上回るだけに、終盤でどこまで固められるかがポイント。

 錦新町など新興住宅地の票は、有権者の一割以上を占めるが、ともに食い込んでいない。公明は、町議が加藤への協力を表明したが、どこまで組織的に支援するかが焦点。

 投票率は両陣営とも、昨年の町議選(71・02%)と市町村合併の是非を問うた二〇〇三年の住民投票(77・52%)の間となる74、75%程度とみる。

 (有権者数一万千二百十四人)


 隠岐 与野党候補が伯仲
 自民の野津浩美と、民主・国民新党推薦の門脇誠三の、前回と同じ顔ぶれによる与野党対決は、両陣営とも八千票台前半をうかがう互角の戦い。

 野津は二日夜、隠岐の島町で個人演説会を開催。大票田の旧西郷町で保守票が流動化し、「苦戦」とみた県選出国会議員が異例の応援に駆けつけた。三日からは島前入りし、前回千票差をつけられた門脇の出身・海士町で挽回(ばんかい)を図り、最終盤は旧西郷町を重点に保守票の取りこぼしを食い止める。

 門脇も二日夜、同町で個人演説会を開き、民主や連合の関係者が多数詰めかけ気勢を上げた。選挙期間中、計四回の個人演説会を開催。前回は一回だけで、集落単位の街頭演説も含め精力的に政策を訴えている。決戦場は野津と同様、旧西郷町とみて、最終盤はここを重点に遊説する。

 両陣営とも前回県議選の投票率(83・9%)を踏まえ、投票率を80−85%とみている。

 (有権者数一万九千六百五十四人)

262片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:21:45
県議選・終盤リポート(中)出雲 雲南・飯石 簸川 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357708191

出雲 安全圏は9000票前後か

 4選挙区が合区した新選挙区で、定数7を9人で争う。投票率は70%台前半と予想される中、有力現職は1万票超えを視野に入れ、上位の得票にもよるが9000票前後が安全圏とみられる。

 自民現職で、最多の8期目を目指す佐々木雄三は、新たに選挙区に加わった地域にも支部長を配置。上滑りを警戒しつつ、全域で支持を固める。

 旧出雲市が地盤の自民現職の森山健一も、グループ企業や団体のつながりで周辺地域に切り込み、前々回の1万超の得票からの上積みを狙う。

 前々回選挙で約8200票だった自民現職の原成充は、地盤の大津、今市で票固め。後援会のつながりで旧大社、佐田町でも票を掘り起こす。

 無所属現職の成相安信は、後援組織「成相会」が手堅く動き、初の連合推薦による産別支援で過去に獲得した1万1000票台からの上積みを図る。

 前回、旧平田選挙区で7300票を獲得した自民現職の多久和忠雄は、現職が引退した旧大社町にも食い込み、1万超えで当選圏入りを狙う。

 同じく同選挙区で保守三つどもえの激戦を経験した自民現職の園山繁は、目標を9000票に置き、旧出雲市や市議の応援を受ける旧大社町でも票固め。

 自民現職の川上昌彦は、地盤の旧簸川2区(佐田、多伎、湖陵町)に軸足を置き、旧出雲市や大社町、中盤からは旧平田市の保守層の取り込みを図る。

 民主新人の珍部芳裕は、推薦する連合傘下の労組が堅実に票を固める。旧出雲市で市議の支援を受け、若者など浮動層にもアプローチする。

 共産新人の佐々木洋子は、党支持層だけでは当選圏入りは難しいだけに、福祉の充実を訴えながら女性議員の必要性を強調し、議席奪取を狙う。

 (有権者数11万8007人)


雲南・飯石 4陣営が競り合い

 8500−9000票の当選ラインを目指して、4陣営が激しい集票活動を展開。混沌(こんとん)とした情勢だが、2候補が出馬した旧大東町の票の行方と、労働組合員の動きが当落を左右しそうだ。

 現職3人のうち、上代義郎は「旧飯石郡内唯一の候補」を前面に出し、当初、懸念された過去3期とも無投票当選のハンディをはねのけようと懸命。旧郡内に確実に浸透しつつあり、「あと一歩」の手応えを感じている。

 福間賢造は陣営の引き締めを図り、地盤の旧大原郡での前回票の死守に懸命。地元旧木次町での保守票の上積みと、旧飯石郡内での得票が鍵を握るとみて票を掘り起こし、当選圏入りを目指している。

 井田徳義は地元大東町で、前回票の目減りを最小限に食い止める作戦に全力。地盤の旧大原郡の中で旧加茂、旧木次両町で上積みを図り、旧飯石郡で一定の得票を得ることで、目減り分の挽回(ばんかい)を狙う。

 新人の足立昭二は、党籍を持つ社民と、連合(市職労と民間労組)の二本柱の支援を受けて「若さ」をアピール。政治に関心が薄いといわれる労働組合員にどこまで浸透し、出遅れを取り戻すことができるかどうかだ。

 各陣営ともに投票率は82−83%前後を予想している。

 (有権者数4万2497人)


簸川 現職追う保守系新人

 現職と新人の一騎打ち。両陣営ともに投票率を80%前後に想定し、9000票をめぐる攻防。企業や団体など組織的な支援を受ける自民現職の矢野潔が、有利に選挙戦を展開。保守系新人の池田一は、草の根で野党支持層にも食い込み、追い上げる。

 矢野は、道路整備や農業対策などの実績をアピールし、少子高齢化対策の重要性を強調。「暮らしやすい郷土づくり」を訴える。1日の個人演説会は参加を呼び掛けた半数も集まらず、陣営に危機感が。後援会組織を引き締めるとともに、終盤は街頭からの訴えで上積みを図る。

 池田は、各地区の後援会組織をフル稼働し、知名度不足を挽回(ばんかい)。財政難や消防問題など地域課題解決を掲げ、地元の出西地区を中心に支持を広げる。終盤は、各地区で個人演説会を開き、浸透を図る。浮動票獲得が勝敗の鍵を握るとみるが、有権者の関心が高まるかが気掛かり。

 (有権者数2万2224人)

263片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:22:21
県議選・終盤リポート(下)益田 大田 江津 山陰島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357757191

益田 8000票台突破へ死力

 自民の現職、新人3候補が先行し、共産新人の女性候補が追う展開。各陣営8000票台の当落ライン突破に向け、死力を尽くす。

 中島謙二は漁協関係や旧匹見町を固めたが、無党派層への浸透がいまひとつ。現職の宮隅啓から引き継いだ後援会や系列市議も動きが鈍い。陣営は「8000票に届いていない」と危機感を募らせ、高津、吉田、益田の3地区でてこ入れを図る。

 田原正居はベテランの強みを発揮し、約70カ所の後援会支部や関連会社を軸に支持を固め、出遅れを挽回(ばんかい)。1万人以上の支持者カードを集め、有権者の反応にも手応え。大票田の市街地の浮動票を取り込み、上位をうかがう。

 田中八洲男は、おひざ元の京町や駅前町など中心市街地で六割の支持を固めたとみる。さらに県政報告会など地道な活動で掘り起こした支持者を軸に、じわじわと地盤を広げている。高津、益田両地区などにも切り込み、トップ当選を期す。

 悲願の議席獲得を狙う下寺共子は市議5期の知名度を生かし、女性や高齢者の票の掘り起こしに懸命。終盤からは街頭演説を1日平均40回こなしており、政党活動用ビラを配って政策をアピール。無党派層に食い込み、当選ライン入りを目指す。

 投票率は、同郷対決の県知事選と連動し、7人が争った前回選挙(80・54%)に近い70%台後半が予想される。

 (有権者は4万2392人)


大田 現職2陣営抜け出す

 組織戦でしのぎを削る現職2陣営が抜け出す形で、ともに投票率を約63%前後と分析し、1万票のラインをめぐる攻防を展開。大票田の旧大田市での集票が勝敗を左右するとみられる。

 藤山勉は、一本化した自民の大田、仁摩、温泉津3支部と公明の支援を受け選挙戦を展開。地盤の旧邇摩郡を固めた。旧大田市では序盤戦が低調で、後半戦では保守系市議らが同行して保守票の掘り起こしに努める。

 和田章一郎は、市職労を中心とする連合系組合と、地元久手町を核とする後援会組織が両輪となって集票を展開し、保守層の取り込みを図る。旧大田市に軸足を置き、細かく動員をかけて地区ごとに集票を重ねている。

 波多野誠は、交通事故多発地点となっている地元の国道9号仙山峠区間の改良や、山陰道の早期整備、農林業の振興などを訴えながら、浸透を図っている。

 (有権者数3万4090人)


江津 新人対決、現職後継リード

 新人同士の戦いは、自民現職後継で無所属の藤間恵一が、共産の深野政勝に対して優位に立つ。

 藤間は、建設業界などが活発に動いた現職とは異なり、保守系の市議17人が前面に出て、得票率8割以上を目指す。告示翌日に知事候補と合同で開いた総決起大会は空席が目立ったが、4日に再び開いた合同演説会は「予想を上回る参加」で、終盤へ弾みがついた。

 深野は、3人の党市議らと続ける遊説が3巡目に入った。毎日30−40カ所で、市議3期の実績を強調し、長年の課題である、高い水道料金問題の解決などを訴える。「全世帯との対話」を目指して電話での支持拡大にも取り組む。

 両陣営とも精力的に運動を展開するが、市民の反応はいまひとつで、投票率は、旧江津市の前回65・13%を下回る、60%台前半が予想されている。

 (有権者数2万2240人)

264片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:24:05
県議選・激戦の構図(1)鳥取市 大選挙区戦術差浮かぶ 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357556191

 鳥取県議選(定数38)は、「平成の大合併」で選挙区が10から9に一つ減って初めての選挙戦。岩美郡、西伯郡、日野郡の3選挙区で無投票となり、6選挙区とも定数を1、2人上回る少数激戦で、残る33議席をめぐる熱い戦いを展開している。新議員には、改革の旗手として知られる片山善博知事引退後の県政チェック役を担う役割もある。市町村合併で様相が変わった構図など、各選挙区をリポートする。(文中敬称略)


 旧8町村を編入合併し、県土の5分の1を占め、有権者は約16万人と約4万3000人増。定数も9から13へ増え、県議会の定数の3分の1を選出する県内最大の選挙区。

 広くなった選挙区で、旧町村の4人は旧市部への浸透を図る一方、市街地の候補者は旧8町村を視野に入れたり、市街地だけに選挙カーを走らせるなど戦術の違いが浮かび上がっている。

 自民現職の小玉は、地盤の賀露などで票固めに努める。陣営では当選後は議長候補の1人になるとして、前回を上回る得票を目指している。

 無所属新人の福本は、県観光施設連絡協議会や高校の同級生らの支援を得ており、若さも強調し「県議会に新風を」と訴え、初当選を目指す。

 当選回数8回と県議会最多を誇る自民の山口は、強い後援会組織と旧八頭郡唯一の候補者という立場を活用、旧市在住の郡出身者にも働き掛ける。

 県の元県土整備部長の自民現職、前田は「4年間の実績を問う機会」と前回票の上積みを狙い、建設業者や出身の旧鹿野町でも支持拡大に努める。

 公明現職の銀杏は、固い支持層を背景に安定した戦い。昨年の市議選では党の市議5人が上位当選、前回に続いてのトップ当選も視野に入れる。

 自民現職の鉄永は地元の旧青谷町を市議2人の支持を得て固めた。陣営では議長候補を訴え、旧市在住の郡出身者にも支持を広げる。

 無所属新人の谷村は大きな支援組織はないが、唯一の20代という若さをアピール。旧町村部へも選挙カーを乗り入れ、支持者獲得に懸命だ。

 県議を10期務める父の地盤を受け継ぐ自民新人の浜崎は、福祉や建設業者の人脈を生かし、旧市内全域を中心にまとめて支持拡大を図る。

 旧国府町の自民現職、野田は、国府と旧福部村で票を固め、出身地の旧市部では高校同窓生や国府出身者らを頼んで集票に努めている。

 無所属現職の尾崎は、女性グループを中心に草の根選挙を展開。4年間の議員活動で果たした実績をアピールし、票の掘り起こしにも力を入れる。

 共産新人の市谷は、昨年の市議選の街頭演説などで知名度を高めてきた。党推薦の知事候補と連動し、前回失った党の議席回復を目指す。

 旧気高町が地盤の自民現職、初田は約1年前から市街地に事務所を開設。旧市内への浸透に意欲を示しながら、林業関係者らの支援も受ける。

 現職の山田は、県東部で民主唯一の候補。富桑を基盤に、部落解放同盟や連合鳥取などの支援を得て市内をくまなく回り、党の議席死守に懸ける。

 自民現職の藤縄は、地盤の湖山町以外に、岩美郡で無投票当選した兄の支援を受け、旧国府町、旧福部村でも浸透を図っている。

265片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:25:12
県議選・激戦の構図(2)八頭郡 競争率は2倍新エリア奔走 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357640191

 鳥取市へ河原、用瀬、佐治の二町一村が合併したため、有権者は約一万三千人減。定数も一減の二となったところに現職二人、新人二人の計四人が立ち、定数の二倍の激戦区となった。

 前回選挙まで現職は若桜谷、智頭町、河原町と、地盤が分かれていた。ところが、今回は八頭町と智頭町からそれぞれ現職と新人が立候補。

 その上、合併で鳥取市から立候補した現職が前回獲得した八頭、若桜、智頭三町の約五千票をめぐり、混戦模様に拍車を掛けている。

 自民現職の山根は、地盤の若桜谷から智頭町へ攻勢を強めており、町議らの応援を受け、林業関係者などへの食い込みを図る。

 無所属新人の国岡は自民党県連青年部長で、智頭町議を辞して立候補。「世代交代」を唱え、教育、福祉などで子育て世代の支持拡大を狙う。

 現職の米井は智頭を地盤とし、前回は社民公認だったが、今回は無所属でウイングを拡大。若桜谷への浸透に力を入れている。

 無所属新人の坂根は三度目の挑戦。今回初めてパンフレットを作製し、小まめに街頭演説をこなしながら八頭町中心の戦いを繰り広げている。


県議選・激戦の構図(3)倉吉市 再戦4人が旧関金票争奪 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357642191

 現職三人と、返り咲きを目指す元職一人が立候補し、四年前と実質的に同じ顔ぶれによる争いは文字通りの混戦模様。生き残りをかけたし烈な選挙戦を展開している。

 合併で新たに旧関金町の約三千五百票が選挙区に加わった今回は、各陣営とも当選ラインは七千票前後になるとみており、「前回以上に厳しい」と支持者獲得に懸命。旧関金町、自主投票としている公明票、さらに無党派層の行方が鍵になりそう。

 前回、次点に泣いた村田は、市議選を含め通算十度目の選挙。関金地区に向けてあいさつ回りを数回行うなど、早くから動きを始めたほか、厚い後援会組織をフル動員。票の掘り起こしを図っている。

 前回トップ当選の伊藤は「前回は前回。白紙に戻り、ゼロからの積みあげ。二期目の今回が本当の勝負」と引き締め。地元の上井、河北地区を固める一方、県職員時代の人脈も生かし農村部へも浸透を図る。

 伊藤とともに再選を目指す興治は、他候補に比べ立ち上がりがやや遅れたが、態勢を立て直して地元上灘地区を中心に浸透してきた。福祉、子育て支援などの充実を訴え、子育て世代に共感を広げている。

 四選を目指す杉根は、業界団体など新たな支持層が加わったほか、ミニ集会などで地域に細かく入り込んでいる。前回、次点と小差の当選だっただけに陣営も危機感が強く、電話などで支持拡大に躍起だ。

266片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:27:43
県議選・激戦の構図(4)東伯郡 8年ぶり選挙集票も手探り 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357662191

 告示直前に共産党が新人擁立を決め、補選を含め三回連続の無投票ムードから一転、八年ぶりの選挙戦となった。

 現職四候補は「住み分け」が明確。藤井が湯梨浜町(天神川以東)、石村は旧大栄町、横山は旧東伯町、伊藤は旧赤碕町と、それぞれの地元を固める。岩見は郡内の共産町議らと街頭演説を中心に政策を訴えている。

 二〇〇二年の補選で当選した横山、石村は今回が初の選挙戦。両陣営とも「手応えはあるが、判断が分からない。どれだけの支持が得られるのか不安」と懸命に名前の浸透を図る。

 八年前に比べ旧関金町の約三千五百票が減り、有権者は約五万人。故・花本美雄票(約一万九百票)と国政に転身した川上義博票(約九千六百票)の動向も注目される。

県議選・激戦の構図(5)境港市 前回同様の三つどもえ
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357663191

 自民現職の安田に、境港市議を辞職した森岡と下西の両新人が挑む構図。安田を除いて顔ぶれは変わったが、四年前と同じ三つどもえの少数激戦となり、激しい選挙戦を展開している。

 平成大合併で単独市制を選択した境港市は、県議選の選挙区が県内で唯一変化せず、今回も有権者数は約三万人。各陣営は投票率は60%弱、当選ラインを六千票前後とみて票の掘り起こしに懸命だが、終盤まで予断を許さない状況が続きそうだ。無党派層、自主投票としている公明票の行方などが勝敗の鍵を握る。

 安田は、境高同級生を中心とする女性グループや地元自治会関係など厚い後援会組織をフル動員し、市議三人が支援。現職としての実績や元市長・安田貞栄の三女という知名度の高さもあって一歩先行しており、前回獲得した六千二百五票の大幅上積みを目指す。

 森岡は、政党の支援を受けず、無党派層を中心として幅広く支持を訴え。若さを前面にアピールし、選挙カーだけでなく自転車による遊説や街頭演説を重点に選挙戦を展開。保守系の市議四人や元市議たちの応援も受け、地元の境地区をはじめとして広く浸透を図る。

 下西は、無所属だが、自民党の推薦を受け、党を前面に出しての戦い。市議選に五回当選し、市議会議長も務めた実績から知名度も高く、県、国とのパイプ役として即戦力で働けると強調。保守系と公明党の市議四人と元市議たちの支援も受けて支持拡大に懸命だ。

 三候補に共通する訴えは市の基幹となる水産振興。関係業界も一本化はせず、候補や支援者とのつながりなどから個々に対応しているのが実情だ。

267片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 01:28:21
県議選・激戦の構図(6)米子市 旧淀江や無党派獲得激化 山陰鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357697191

 定数が1増え、9。自民、民主、無所属の現職7人と後継候補の公明新人1人が地盤、組織固めを進めるところに、議席奪還を狙う共産新人1人と無所属新人2人が割って入る。増えた1議席を共産、無所属新人3人が争う構図に、支持基盤の弱い現職も巻き込まれている。合併で選挙区に加わった旧淀江町域や無党派層の取り込みが浮沈を分ける鍵になりそう。

 各陣営は前回63%超だった投票率が50%台後半に下がると予想。当落ラインも下がって5000票前後になるとみている。

 現職の引退が公明の長岡和好だけとあって、世代交代の余地が少なく、当初から選挙への関心は低調だった。

 前回、浜田に女性票を食われて議席を失った共産は早々と錦織の擁立を決定。定数増の1議席をやすやすと共産に渡せないと保守層が新人擁立を模索したが、最終的には田守が名乗りを上げ、無投票を阻んだ。

 公明は堅い党支持層を背景に、常に上位当選してきたが、長岡の後継候補の沢は政界初挑戦。知名度不足の克服が課題になる。共産は8年ぶりに知事選候補とセットの選挙戦で意気盛ん。錦織が街頭演説を重ね、無党派層の取り込みも狙う。

 田守は中海環境美化活動の実績を訴える。民主党、国民新党支持層にも食い込み「台風の目」。

 選挙戦になって危機感を強めたのは、個人への人気は高いが組織力に乏しい浜田。女性団体の支援で、地道に支持拡大を図る。

 旧淀江町域は、有権者数が全市の15分の1の約6700人しかないが、純増となる票田だけに各陣営がなだれ込んだ。稲田、斉木、広江の自民現職3人が早くから入り込む中、1月末の出馬決断と出遅れた地元の島田が巻き返しを急ぐ。

 島田は「日野川以東唯一の候補」を強調し、旧町域を重点的に回る作戦。草の根で政策を訴える。

 稲田は地盤の福米地区などを固め、他候補支持の保守層取り込みもうかがう。ベテランの広江は医療、福祉関係に厚い支持基盤を持ち、安定した戦い。

 05年衆院選で自民を離れて前衆院議員・川上義博を推した斉木は、民主入りした川上と決別し、06年末に復党。川上を支援していた当時は、地盤とする市南部地域の反発が強かったが、しこりは解消したもよう。農業団体の支援も受け、支持拡大を図る。

 同じく衆院選で川上を推した松田はもともと政党色が薄く、個人後援会主体の支持者に動揺はない。中心市街など地盤を手堅くまとめる。

 自民との対決色を強める民主は、鳥取県内の現職全員を公認。これまで無所属を貫いていた湯原は地盤の弓浜部に保守層が多く、支持者に戸惑いもあったが、街頭に立つ回数を増やし、政策勝負を展開。

 連合鳥取が支持基盤の鍵谷は党県連新代表に就いた川上の支援も加え、自公政権への批判をより強めている。

268片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:15:27
’07統一地方選:県議選 課題多い県政、投票率に注目−−あす投開票 /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070407ddlk33010278000c.html

 ◇12選挙区48議席、66人争う

 統一地方選第1ラウンドの県議選は8日、投開票される。無投票だった6選挙区を除く12選挙区の議席は計48。これを66人が争う少数激戦で、各候補は「最後のお願い」に声をからしている。【若狭幸治】

 選挙戦となったのは、▽岡山市第1・加賀郡▽岡山市第2▽倉敷市・都窪郡▽津山市・苫田郡▽玉野市▽井原市・小田郡▽高梁市▽備前市・和気郡▽真庭市・真庭郡▽美作市・英田郡▽勝田郡▽久米郡。

 市町村合併などに伴う選挙区割り見直し後初の選挙で、引退議員らも多く、地盤の流動化や世代交代により前回(03年)比8人増の新人29人が名乗りを挙げた(無投票含む)。25選挙区のうち16選挙区が無投票だった前回から一転し、各地で接戦となっている。

 1兆2000億円以上の県債残高を抱え改善が進まない財政の危機的状況や、「県民・市民公園化」の方針が打ち出されたものの先行き不透明な倉敷チボリ公園の再建問題など、県政の課題は少なくない。岡山市の政令指定都市移行は県や県議の在り方そのものが問われる問題でもあるが、選挙戦の盛り上がりは今一つだ。

 87年に69・29%だった県議選の投票率は前回、過去最低の49・88%。候補者が有権者の関心に応える争点を提示できていないことが一因とはいえ、投票率は県民の政治意識を測るバロメーター。一人でも多く投票所に足を運ぶことを期待したい。

毎日新聞 2007年4月7日

269片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:16:58
’07統一地方選:広島市長選/広島市議選/県議選 あす投票、訴え白熱 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070407ddlk34010377000c.html

 ◇各候補「まちづくり」「平和」など

 広島市長、県議、広島市議が初のトリプル選になる統一地方選第1弾は8日投票、即日開票される。市長選は、まちづくりや核兵器廃絶に対する取り組み、財政再建などを争点として4候補が独自の訴えを展開。県議と同市議選では、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件や政務調査費問題への対応、教育問題などで激しい舌戦が展開されている。投票は一部地域を除き午前7時から午後8時まで。3選挙とも9日午前1時ごろまでには新市長と新議員が決まる見通し。【田中博子、吉川雄策】

 ●広島市長選

 激戦を繰り広げる広島市長選の4候補は6日、中区の繁華街などで、「8日は懸命な選択を」などと最後の力を振り絞って支持を求めた。

 荒木実氏は、ポスター張りを中心とした独自の戦いを続けているが、この日は平和記念公園(中区)の近くでマイクを握り街頭演説。核兵器廃絶を訴えた。

 自民の推薦を受ける柏村武昭氏の選挙カーには、自民党の寺田稔衆院議員が同乗。中央から連日、国会議員が来援するなど、支持基盤固めに奔走する。

 3選を目指す秋葉忠利氏は、元社民党衆院議員の中川智子さんの応援を受けた。事実上支持を受ける市議の個人演説会も精力的に回り、支持拡大を狙う。

 大原邦夫氏は、繁華街で街頭演説。「市政の変革」を粘り強く訴え、無党派層の取り込みを目指す。地元の南区で個人演説会も開き、ラストスパートをかける。

 ●県議選

 県議選は、23選挙区のうち3選挙区で3人が無投票当選。残り20選挙区の63議席を巡り96人が激しい争いを展開している。選挙区割りの変更や現職引退など従来の「枠組み」が変化して激烈な争いを繰り広げる選挙区も多く、無党派層へのアピールなどを通じて、各候補が当選ラインの突破を目指している。

 庄原市や三次市、山県郡などでは中山間地域の将来を争点に各1議席を争う。広島市内でも西区や佐伯区などで混戦を展開。選挙区が広がった呉市や福山市などは各候補が乱戦からの上昇を目指す。

 事実上の「知事派」と「反知事派」がしのぎを削る選挙区も目立ち、結果次第では藤田雄山知事への県政運営に影響が出る可能性もある。

 ●広島市議選

 今回から定数が5減った広島市議選(8選挙区、定数55)は、現職54人、新人23人の計77人が立候補。定数9に13人が立った西区や、定数7に対して11人が立った安佐北区など、各地で激戦が繰り広げられている。市議会は2月、政務調査費の不正支出問題を巡って大きく揺れた。有権者がどのような選択をするのか、注目が集まる。

 ●投票呼びかけ

 トリプル選を前に、県選管と広島市選管は6日、広島東洋カープの緒方孝市選手の妻でタレントの緒方かな子さんと中区胡町の八丁堀交差点で街頭啓発活動を行い、昼休み中のサラリーマンらに投票を呼び掛けた。

 両選管職員ら38人が参加。緒方さんらはティッシュペーパーや入浴剤など計6000個を配り、「4月8日の投票をよろしくお願いします」とアピールした。

 近くの百貨店を訪れた南区向洋新町1、主婦、川本フヂ子さん(81)は「今まで一度も投票を欠かしたことはない。今回も自分の気持ちを票に込めたい」と話した。

==============

 ◇広島市長選立候補者(届け出順)

荒木実(あらき・みのる) 64 無新

 不動産会社「住宅サポートセンター」社長[歴]皮革製品小売販売店経営▽立教大 

柏村武昭(かしむら・たけあき) 63 無新

 [元]参院議員[歴]中国放送アナウンサー▽テレビキャスター▽イベント企画会社「ホワイト」社長▽自民党県参院選挙区第5支部長▽参院党国対副委員長▽防衛政務官▽参院外交防衛委員長▽早大=[自]

秋葉忠利(あきば・ただとし) 64 無現(2)

 市長[歴]米タフツ大准教授▽海外ジャーナリスト広島長崎招請計画「アキバ・プロジェクト」主宰▽日経産業研究所主任研究員▽ニュースキャスター▽広島修道大教授▽衆院議員▽マサチューセッツ工科大院

大原邦夫(おおはら・くにお) 57 無新

 [元]市議▽宇品地区社協顧問[歴]NHK社会部記者・鳥取放送局放送部副部長・首都圏部チーフプロデューサー▽市議会厚生委員長・文教委員長▽市農業委員▽京大 

毎日新聞 2007年4月7日

270片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:17:33
’07統一選やまぐち:県議選 熊毛郡区 対立構図、明確に /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070407ddlk35010090000c.html

 ◇「自民・反自民」原発も絡み

 定数1減の熊毛郡は、03年の前回、1万5006票を獲得して1位当選した自民の吉井と、反原発を掲げ、9179票で2位で初当選した小中とが、生き残りをかけてしのぎを削っている。

 前回選挙区の旧熊毛郡5町から今回、隣市に合併した旧熊毛、大和が外れた。3町に狭まり「逆に大変になった」と吉井。かつてなく戸別のあいさつ回りに力を入れた。吉井は「(上関原発建設計画を抱える)上関はともかく、田布施、平生の有権者から原発の話はほとんど出なかった。今回の第一の争点は財政再建だ」と話し、「原発は国の責任でやるエネルギー政策。上関町の選択を尊重する」との立場で臨んでいる。

 しかし、吉井にとって前回票田の旧2町が外れたのは痛い。吉井は田布施では小中に1920票差を付けたが、平生では34、上関では88票差。原発予定地に近い町で小中ときっ抗し、今回も原発の可否が争点になることは織り込み済みだ。

 前回同様、反原発を最大の争点に訴える小中は「1人区で原発に反対する私が当選すれば、県政に与える影響は今以上だ」と強調。上関町や平生町の原発反対派グループの他、田布施町議らが支援する。

 さらに、先月の北陸電力による志賀原発1号機(石川県志賀町)の臨界事故隠しの発覚以降、電力会社の事故の隠ぺいが次々に発覚し、「関心が薄かった層に是非を問う機会だ」と浮動票に期待する。郡内全戸にあいさつ回りし、保守層への浸透にも自信を深める。

 2人は田布施町在住。両陣営とも有権者の多い同町での争いが当落を左右するとみる。

 吉井は、後援会長に県幹部出身で昨年引退した寺田幹生・前田布施町長を据え、二人三脚で「地域振興には国、県とのパイプ役が要る」と小中をけん制。小中は町議と共に、同町が柳井市などとの合併に失敗した責任問題も訴え、陣営幹部は「(前町長の吉井支持が)こちらに有利に働くこともある」と分析する。

 同町の自営業の女性(58)は「4年前は(原発推進、反対の)2人で均衡が取れていた。今回は選択が難しい。原発が稼働したら離れて住む長男家族に『帰って来い』とは言えない。だが、田布施は岸信介、佐藤栄作と自民党総裁を出した。町の誇りで流れは受け継ぎたい」と胸中は複雑だ。

 1人区で自民、反自民の対立構図も生まれ、それが争点の原発問題と絡み、激戦に拍車をかけている。(敬称略)【近藤聡司】

 ◇熊毛郡(定数1−2)

吉井利行 58 党県副会長 自現

小中進  59 学校理事  無現

毎日新聞 2007年4月7日

271片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:18:01
選挙:県議選 73人、終盤の追い込み−−あす投開票 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070407ddlk35010123000c.html

 統一地方選の第1ラウンド、県議選(定数49)は8日、投開票される。無投票区は24年ぶりになくなり、全15選挙区で選挙戦を展開。73人が終盤の追い込みに全力を挙げている。

 立候補しているのは現職41人▽新人29人▽元職3人−−で、党派別では自民34人▽民主5人▽公明4人▽共産4人▽社民1人▽諸派1人▽無所属24人。

 焦点は、自民党公認、推薦候補計37人の行方だ。定数減で議席減は必至。特に合併後の郡部地域が地盤の候補者は苦戦を強いられている。合併前まで市長や町長だった計5人も加わり、保守系同士で激しい議席争いを繰り広げている。終盤に入り、公明党との「与党協力」が浮上した選挙区も出てきた。

 これに対し、現有議席の上積みを狙うのが民主党。山口、下関市区の現職をはじめ、推薦した光市区の元職や、議会内同会派の防府市区の現職も議席確保を狙う。下松、周南市、岩国市玖珂郡区で公認した3新人は予断を許さない状況だ。

 共産党は、現職2人に加え、岩国地域での議席復活と山口市区での初当選を狙い、社民党は宇部市区の1議席死守に躍起。公明党は現職がいる下関、宇部、防府、周南各市区の4議席確保を目指す。【佐藤丈一】

 ◆各党戦いに手応え

 ◇「元気県」づくりへ−−自民党県連、河野博行会長

 政策や人柄を県民に訴える絶好の機会ととらえ、15選挙区に37人の公認・推薦候補を擁立し戦い抜いた。県政最大与党として「元気県山口」づくりのためにも、幅広いご理解とご支持をいただけたと確信する。

 ◇政治の流れ変える−−民主党県連、平岡秀夫代表

 小泉・安倍政権がもたらした格差拡大など地方への影響や地域の課題を指摘し、共感を得られた。政治の流れを変える県議選の重要性を理解いただき、公認・推薦候補への投票をお願いしたい。

 ◇実績訴え理解得た−−公明党県本部、桝屋敬悟代表

 県本部独自の地方版マニフェストの達成状況などこれまでの実績を訴えてきた。少子化対策や行政改革など与党の一員としての実績は県民の理解を得たと実感しており、全員の勝利を信じている。

 ◇「福祉の心を」浸透−−共産党県委員会、山本丈夫委員長

 増税、福祉切り捨てなど県民には冷たい県政に「福祉の心を」と訴え確かな手応えを得た。改憲、岩国基地問題も平和を願う県民の心と共鳴し、支持を広げた。4候補の必勝を最後まで訴える。

 ◇有権者と対話重視−−社民党県連、原田正選対委員長

 「なくそう格差、いかそう憲法9条、つくろう平和と福祉」を中心に訴え、有権者との対話を重視した。中央からの応援も得て戦う中で手応えが感じられる状況。あと一歩の所までこぎつけた。

毎日新聞 2007年4月7日

272片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/07(土) 19:48:34
統一選前半戦あす投票 県議選、激戦続く
岡山66人、広島96人、香川36人 山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/07/20070407132643.html

 第16回統一地方選挙で、13都道県知事、4政令市長、44道府県議、15政令市議の4選挙が8日、投開票される。地域間格差や「平成大合併」を経た地方自治の在り方について、有権者の選択が問われる。

 岡山県議選(18選挙区、定数56)は74人が立候補。6選挙区で8人が無投票当選を決めており、残る12選挙区の48議席を66人(自民25、民主、公明各5、共産3、無所属28)が争う。

 県中北部の1人区は高梁市と真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡が現職と新人、久米郡が新人同士の一騎打ちで、予断を許さない戦い。岡山、倉敷市を含む県南の大規模選挙区も、当落線上の争いが激しくなっている。

 自民は改選前議席(36)を維持すれば、引き続き「絶対安定多数」を確保。無所属当選者の取り込みも視野に、さらに勢力拡大を目指しており、議席増を狙う民主系候補との攻防が焦点となっている。女性候補は過去最多の6人が挑んでいる。

 広島県議選(23選挙区、定数66)は99人が立候補。3選挙区(いずれも1人区)で自民現職が無投票当選し、残る20選挙区の63議席をめぐって96人(自民39、民主5、公明6、共産5、無所属41)が激戦を繰り広げている。

 合併の影響で自民党系の無所属現職2人が1議席を争う庄原市は、両陣営が生き残りをかけ舌戦を展開。福山市(定数11)は現新13人、尾道市(同4)は同6人、三原市・世羅郡(同3)は同4人の少数激戦となっている。

 香川県議選(13選挙区、定数45)は52人が立候補。7選挙区で現職15人、元職1人が無投票当選。残る6選挙区29議席を36人(自民18、民主3、公明、共産各2、国民1、無所属10)が争っている。

 周辺6町との合併で選挙区が拡大した高松市(定数17)、保守系4人が競り合う観音寺市(同3)、3回連続で自民勢2人と無所属1人が争う構図の小豆郡(同2)、24年ぶりの選挙戦で新人同士が一騎打ちの仲多度郡第二(同1)などで激戦となっている。
(2007年4月7日掲載)

273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:30:59
安田、森岡さん境港保守対決制す 讀賣鳥取

 保守系の現職、新人の三つどもえとなった境港市選挙区(定数2)は、自民現職の安田優子さん(61)が再選、無所属新人の森岡俊夫さん(47)が初当選した。森岡さんは同市朝日町の自宅で「活力ある地域づくりのため、港町の再生に全力を尽くします」と抱負を述べた。無所属新人で自民の推薦を受けた下西淳史さん(65)は、市議を5期務めた経験をアピールしたが、届かなかった。

(2007年4月9日 読売新聞)

社民推薦が3選 八頭郡選挙区 讀賣鳥取

 八頭郡選挙区(定数2)では、社民の推薦を唯一受けた米井悟さん(69)が3選を決め、前身の社会を含め1947年から続く社民の灯を守った。過去2回は公認で臨んだが、地盤が同じ智頭町から自民推薦の新人が出たため、幅広い層からの支持を狙って無所属で立候補。2期8年の実績を強調し、保守層の取り込みに成功した。「格差社会を解消し、若者が定住できる県にしていきたい」と抱負を述べた。

(2007年4月9日 読売新聞)

274片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:38:08
県議決まる 自民議席減らす
民主は増公明、共産手堅く 讀賣岡山

 平成の大合併後初めて行われた統一地方選前半戦の県議選は8日、無投票当選となった6選挙区を除く12選挙区で投開票され、48人の新たな顔ぶれが決まった。各選挙区とも、選挙区再編の影響や、夏の参院選対策などの要因をはらんだ激しい戦いとなったが、世代交代は確実に進んだ。倉敷市・都窪郡選挙区では、急逝した父の遺志を継いだ自民新人の中塚周一さん(33)が、保守地盤の厚い津山市・苫田郡選挙区では民主新人の木下素典さん(31)がそれぞれ初陣を飾った。また、前回は過去最多の5人が当選した女性候補者は、今回は4人にとどまった。12選挙区の当日有権者数は132万2033人、投票率は50・71%(前回49・88%)だった。

 政党別では、県議会での各会派の勢力はほぼ現状維持となる見込みだ。議席の約7割を占める自民は全選挙区で公認、推薦候補計39人を擁立し、うち33人が当選。公認の4人、推薦の2人が落選したが、今後の会派入りが予想される保守系無所属の当選者も多く、勢力は微減にとどまりそう。

 一方、民主は前回より2人多い5人を公認した。うち4人が当選し、統一会派を組んでいる無所属現職も全員が当選。会派入りすると見られている無所属新人も当選したことで、議席は増える見込み。

 現職の公認のみにとどめた公明、共産は手堅く票をまとめ、全員が当選し、現状維持に成功した。社民は、県議会への影響力回復を狙って支持した無所属の1人が当選した。

(2007年4月9日 読売新聞)

275片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:41:02
「弔い選」現職制す 高梁
真庭市 真庭郡区落合票集め初V 讀賣岡山

 県中北部で繰り広げられた、自民系候補同士の一騎打ちも決着。立候補の準備を進めていた大杉尚久さん(72)が脳出血で倒れ、告示直前に死去するという波乱があった高梁市選挙区は無所属現職の久徳大輔さん(38)が3選を果たした。

 事務所で支持者に囲まれた久徳さんはバンザイして喜びを分かち合い、「(再編による)初の選挙区で厳しかった。市の一体感を高め、安全安心のまちづくりに頑張りたい」と話した。

 大久保道治さん(56)は大杉さんの遺志を継ぐ形で出馬したが、出遅れたために知名度アップが遅れた。

 新人、現職の一騎打ちとなった真庭市・真庭郡選挙区は、無所属新人の浅野実さん(67)が自民現職の中尾哲雄さん(59)を破り、初当選を果たした。支持者らを前に、「旧勝山町長時代に培った人脈を生かし、国や県とのパイプ役に徹します」と声を張り上げた。

 浅野さんは、後援会に支えられ、2年前の真庭市長選で大敗した大票田の落合地区を中心に活動、合併のしこりを残した有権者にも浸透した。中尾さんは、井手紘一郎・真庭市長の後継者として支持を仰いだが、出遅れが最後まで響いた。

(2007年4月9日 読売新聞)

投票率50.71%やや回復
都市部では盛り上がらず 讀賣岡山

 県議選の投票率は50・71%。初めて50%を切った前回(49・88%)よりは上回り、2回連続での最低更新は回避された。

 無投票選挙区が前回の16から6に大きく減少。最大の有権者を抱える倉敷市・都窪郡選挙区や県北部の多くの選挙区が選挙戦となったことが、投票率を押し上げる一因になったとみられる。

 県議選は今回が戦後16回目。投票率は1951年の88・43%を頂点に下落傾向。県議選では初めてとなる期日前投票も、多くの陣営が利用するように呼びかけ、有権者も活用した。

 とはいえ、特に岡山市内など都市部では、「今回は盛り上がらない。手応えを感じない」とこぼした陣営幹部が数多く、投票率の下落傾向に歯止めがかかったと言える状態ではない。新たに選ばれた県議が積極的に活動し、県民の関心を集めることが必要だろう。

(2007年4月9日 読売新聞)

解説  参院選へ各党動き活発 讀賣岡山

 平成の大合併に伴う選挙区再編を経て初めて行われた県議選。従来の地盤とは異なる地域が選挙区に組み込まれるなどした結果、前回を8人上回る29人の新人が立候補し、現職の苦戦が目立った。県北部では自民系無所属の首長や市議らが自民党公認候補に挑戦する構図も数多くあった。

 一方、10期、8期といった古参県議が相次いで引退。60歳代以上の候補者が21人から18人に減った一方、30歳代以下の候補者は11人で前回より1人増えた。世代交代も争点となり、多くの陣営が「今回は分からん。票も読めん。とりあえず勝たないと」とこぼした。手探り状態の中で勝ち、4年の任期中に地盤を固めようという腹づもりだろう。

 しかし、岡山市が政令市に移行すれば、岡山市第一・加賀郡、岡山市第二両選挙区は再び再編される。読売新聞のアンケートには両選挙区の立候補者の半数以上が賛成したが、今後の動きが注目される。

 今年は統一地方選と夏の参院選が同じ年にある「選挙イヤー」。各党とも夏をにらみながらの動きが見られた。特に全選挙区に候補者を擁立した自民、備前市・和気郡、津山市・苫田郡両選挙区を含む5人を公認した民主の動きが目立った。

 しかし、ともに動きの鈍かった陣営や地域の実情にそぐわない活動をした陣営など、改めて課題も見えてきた。これからの約3か月、各党は課題をどう解決し、どのような戦略で“天下分け目”とも言われる大激戦に臨むのか注目されるところだ。(岡山支局 竹上史朗)

(2007年4月9日 読売新聞)

276片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:44:28
自民系28議席に減
新県議49人決まる 讀賣山口

 県議選(定数49)は8日、全15選挙区で投開票された。9日未明にかけて当選者は続々と判明し、全49議席が決まった。

 党派別(公認・推薦)では自民28人、民主5人、公明4人、共産3人、社民1人、無所属8人。自民は六つの常任委員会で過半数を占める「安定多数」(30)に届かなかった。一方、民主は現有議席(3)から2人伸ばした。公明は現状維持。共産は現有議席(2)を増やした。社民は唯一の議席を守った。

 合併で失職して立候補した旧首長5人のうち、4人が当選した。

 各政党とも今回の県議選を夏の参院選の前哨戦と位置づけ、告示前から精力的に支持拡大を図ってきた。最大会派の自民に、推薦も含め7人を擁立した民主など非自民勢力がどれだけ迫れるかが焦点だった。

 自民が2議席を独占していた光市区に立候補した民主推薦の元議員は当選した。同じく2議席独占の下松市区に立候補した民主新人は落選。自民現職の長谷川忠男さんと民主推薦の新人の井原健太郎さんが激突した柳井市区は、長谷川さんが勝利した。

 今回は旧首長の立候補が相次ぎ、混戦に拍車をかけた。山口市区では、旧山口市長で無所属元議員の合志栄一さんが返り咲き。旧秋穂町長で自民新人の藤生通陽さんも当選した。

 下関市区では旧菊川町長で自民新人の林哲也さんは転身したが、旧豊浦町長で無所属新人の浜岡歳生さんは落選。岩国市・玖珂郡区に立候補した旧由宇町長は当選した。

 また、同区は米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題が最大の争点。移駐容認派で、旧市区選出の自民現職が落選し、反対派2人は当選した。

 一方、現職のみ5人の女性候補は4人が当選した。

(2007年4月9日 読売新聞)

277片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 15:49:59
自民支部長貫禄 塩満さん
下関市区 讀賣山口

 下関市区では自民現職の塩満久雄さんが、4選を飾った。安倍首相の地元の党下関支部長に就いたばかり。同市阿弥陀寺町の赤間神宮に集まった支持者の祝福を受け、歓喜に沸いた。

 「下関の発展なくして、県の発展なし」をスローガンに告示前からミニ集会を開催。選挙戦での支持拡大につなげた。塩満さんは「経験と郷土を愛する強い意志で、県政で頑張りたい」と満面の笑みを見せた。

 同支部の3月の役員改選で、支部長に就任。安倍首相を応援していくうえで県議選を乗り越え、「夏の参院選で勝利する」という意欲に弾みをつけた。

 同市区は2005年2月の合併に伴う旧下関市区(定数9)と旧豊浦郡区(2)の統合で、定数1減となった中、現職9人、新人4人の計13人が争った。

 旧市郡別では旧市区9人(うち新人1人)に対し、旧郡区に4人(同3人)が乱立。旧市区陣営が旧郡からの地盤の切り崩しに危機感を持った一方、公明、共産を中心に旧郡の組織票を取り込み、入り乱れた。

(2007年4月9日 読売新聞)

民主・西嶋さん3選
山口市区 讀賣山口

 現職5人、元議員1人、新人2人の計8人が6議席を巡り争った山口市区では、民主現職の西嶋裕作さんが3選を果たした。祝勝会場となった同市緑町の県労働者福祉文化中央会館には多くの支持者らが詰めかけ、歓声にわき返った。

 県職労や連合山口などの支援を受けた西嶋さん。前回、前々回とも約1万1500票を獲得し、今回も前評判は高かった。だが、陣営は「選挙は何が起こるか分からない」と楽観ムードや他陣営からの切り崩しを警戒、組織の引き締めに躍起になった。

 西嶋さん自身も昨秋から旧4町も含め1万軒を目標にあいさつ回りを重ね、告示前には達成した。選挙中も「皆様のために、これからも汗をかき続けます」とアピール。5日には菅直人・党代表代行の来援も受け、支持拡大を図った。

 党県連幹事長も務める西嶋さん。「様々な分野で格差は拡大している。政治の流れを変える必要がある」。会場ではすでに、「最大の政治決戦」となる今夏の参院選を見据えていた。

(2007年4月9日 読売新聞)

久米さんが返り咲き
岩国市・玖珂郡区 讀賣山口

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐問題などを争点に、7人の激戦となった岩国市・玖珂郡区(定数5)。移駐反対を訴えた共産元議員の久米慶典さんが返り咲いた。反対の民意が示された昨年3月の旧岩国市の住民投票以後、市の財政難などを理由に容認を訴える声も大きくなっていたが、反対意見の根強さがうかがえる結果となった。

 久米さんは選挙戦で「(候補の中で)私だけは二井知事の応援団ではない」と、現実的対応を市に迫る県政を厳しく批判。住民投票以前から反対を訴えてきた経緯をアピールしながら、「どうか、移駐反対が民意であることをもう一度示してください」と語りかけ、支持を広げた。

 同市麻里布町の事務所では、「当選確実」が伝えられると、住民投票を成功させるための運動に参加した住民らも駆けつけ、歓声が上がった。久米さんは「市民の声を県政に届ける議員が必要とされた証し」と声を張り上げ、会場から大きな拍手を受けていた。

(2007年4月9日 読売新聞)

藤井さん悠々再選
周南市区 讀賣山口

 現職3人と新人3人の計6人が立候補し、少数激戦となった周南市区では、唯一の女性候補の藤井律子さんが再選を果たし、改めて強さを見せつけた。

 前回の選挙(旧徳山市都濃郡区)は、県議会副議長だった夫の藤井真さんが亡くなり、後援会から後継指名を受けて立候補。女性3人を含む9人が乱立したが、トップで初当選した。

 この4年間、2市2町が合併して広くなった選挙区で、こまめに各地区のイベントに顔を出すなど地道な活動を続け、夫の後援会を自分自身の組織に再編、強化してきた。

 今回の選挙では、「子どもの未来を作るために」をキャッチフレーズに掲げ、市内をくまなく回って女性の支持を広げた。自民党徳山支部長も務めており、自民支持層の引き締めも図って着実に票を固めた。

 周南市秋月の事務所では、当選の知らせが入ると、大きな歓声と拍手がわき起こった。藤井さんは「女性の目線を大切にして、県政にしっかりと声を届けたい」と抱負を語った。

(2007年4月9日 読売新聞)

278片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:39:35
’07統一地方選:知事選/県議選(その2止) 投票率、連続ダウン /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070409ddlk32010054000c.html

 ◇投票率 知事選67.11%、県議選68.66%−−盛り上がらず連続ダウン

 知事選の投票率は、過去最低だった前回(03年)の71・55%をさらに下回った。20年ぶりに新人同士の戦いとなり、投票率アップも期待されたが最後まで盛り上がらず、5回連続でダウンした。

 前回は現職と共産に加えて無所属2人が立候補したが、今回は民主が候補を擁立できずに自主投票に回ったことなどから、保守系無所属と共産の一騎打ちに。無党派層の反応が今一つの上、今回の知事選から、不在者投票より手続きが簡単な期日前投票が可能になったが投票率アップにはつながらなかった。

 県議選では、合区により選挙区内の保守対決が生じ、好機ととらえた民主や共産が都市部で候補者を擁立した。しかし、5選挙区で8人が無投票当選。選挙でも労働組合など支持団体が組織的な選挙戦を展開したが、全体的な盛り上がりには至らなかった。

 ◇きらびやかな寺本堂で投票

 〇…大田市五十猛町の第2投票区では、欄間などにきらびやかな彩色が施された長泉寺本堂が投票所。立会人は「いつからか定かではないが、多分、選挙というものが始まったころからでは」と話す。夫婦で投票に来た団体職員(38)は「選ばれた人がどういう政治をするのか、しっかり見届けたい」と期待した。同市では一昨年秋の1市2町合併で、投票所が35から57になった。

 ◇消防団分団のポンプ倉庫でも

 〇…浜田市金城町の第42投票区の投票所は、同市消防団雲城分団七条消防ポンプ倉庫。有権者数が旧金城町で最も多く787人いる。午前6時50分ごろ、いつも一番乗りという森川チエ子さん(79)と隣家の山本恵美子さん(72)が満開の桜を見ながらやって来て投票を済ませた。森川さんは「(危機的な)県の財政が心配」と話し、県財政の立て直しに期待を寄せていた。

==============

 ■視点

 ◇島根の“デフレ”どう対処、県民の関心取り戻す方策を−−知事選

 20年ぶりの新しいリーダー、初のマニフェスト型選挙……、華麗な「枕詞」とは裏腹に、低調を極めた今回の知事選。下馬評通り、溝口さんがほぼ“信任投票”のような形で新知事に選ばれた。一方で投票率は過去最低となり、県民の関心の低さが改めて浮き彫りになった。

 昨年12月、出雲市長の西尾理弘さんが出馬を断念した時点で、選挙戦は実質的に終わっていた。党内の一本化ばかりを優先させた自民、候補者の擁立すら出来なかった民主。そのふがいなさが「知事選はもう決まった」という意識を呼んだのも無理はない。

 政策論争ではどうか。溝口さんは、財政健全化計画の策定や産業振興を目標に掲げたものの、内容は澄田県政をほぼ踏襲し、目新しいものは見られなかった。小笠原さんも、福祉医療制度の撤廃などを訴え澄田県政を批判したが、具体的な財源や対案は示せず「共産」の枠組みを越えるには至らなかった。

 だが、県の置かれた状況はもはや「末期的」とも言えるレベルにある。県債残高は1兆円を超え、09年度にも基金が底をつく見込みだ。一方、地域振興のカンフル剤だった大型公共事業は、3月にオープンした古代出雲歴博を最後に途絶える。全国一の過疎高齢化、医師不足問題……、課題を挙げればきりがなく、ほとんど「負の遺産」しか残されていないのが現状だ。

 こうした閉そく感に加え、十分な選択肢も政策も示されないままリーダーが選ばれれば、県政に対する県民の「無関心」はいっそう加速する。それは必ず、県の活力を削ぎ落とす原因としてはね返ってくるだろう。いわば、県政全体が“デフレスパイラル”に陥っているのであり、今回の投票率の低下は、一つの象徴なのである。

 溝口さんは財務官時代、日本経済のデフレスパイラルに対処するため、35兆円ものドル買いという、前代未聞の方策を打ち出した実績を持つ。ならば今回、新知事として、まずは失った県民の関心をどう取り戻すのか、個々の課題にとどまらず、島根の“デフレスパイラル”に対し、どう立ち向かっていくのか。イバラの道とも言える4年間で、その手腕が問われることになる。【酒造唯】

毎日新聞 2007年4月9日

279片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:40:50
’07統一地方選:知事選/県議選(その2止) 知事選、民主「不戦敗」響く /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070409ddlk31010098000c.html

 ◇投票率61・46%、低さ過去2番目

 知事選の投票率は61・46%。片山善博氏が三つどもえの激戦を制した99年の前々回を下回り、82年(59・29%)に次ぐ過去2番目の低さだった。

 民主党が独自候補の擁立に失敗したのが大きく影響し、有権者の強い関心を得ることができなかったというのが関係者の一致した見方だ。自民、公明両党の推薦や経済界などから高い支持を得た平井氏が序盤から安定した戦いをみせるなか、共産党推薦の山内氏が出遅れたことも響いた。

 ◇県議は過去最低

 一方、県議選は62・08%(男60・72%、女63・29%)で、前回をさらに3・09ポイント下回る過去最低の投票率となった。八頭郡などで激戦となり、東伯郡も8年ぶりに選挙戦となったが、平成の大合併で区域を拡大した鳥取や米子など市域の選挙区を中心に、「新市民」となった有権者の関心を高めることができなかったことが、要因の一つに挙げられる。【山下貴史】

毎日新聞 2007年4月9日

280片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:43:34
’07統一地方選:県議選 県北で苦戦、自民微減 民主は健闘(その1) /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070409ddlk33010011000c.html

 ◇民主は健闘、4新人が当選−−公明、共産は全員当選

 統一地方選第1ラウンドの県議選(定数56)は8日、無投票だった6選挙区を除く12選挙区で投開票され、48人の新議員が決まった。現有36議席の自民は県北の1人区で現職が相次ぎ落選し、無投票当選と合わせて33人(推薦含む)が当選した。5新人を擁立した民主は4人、民主支持の連合系は3人が当選。公明、共産は安定した戦いぶりで、ともに全候補が当選した。当日有権者数は12選挙区で132万2033人(男62万7165人、女69万4868人)。県全体の投票率は50・71%(前回49・88%)だった。【若狭幸治】

 定数を4人上回る16人が立候補した「岡山市第1・加賀郡」では、苦戦を強いられていた森正人幹事長(64)が7選。民主は岡田幹司さん(50)が初当選し、議席を維持した。定数が最も多い「倉敷市・都窪郡」では、「無投票阻止」を掲げて立候補した無所属の片山美可さん(38)ら新人2人が落選。高梁市では自民推薦の久徳大輔さん(38)が、告示前日に死去した大杉尚久氏の後継として出馬した大久保道治さん(56)を破り、3選を果たした。

 県北最大の定数4を有する「津山市・苫田郡」では、井元乾一郎さん(60)、戸室敦雄さん(67)の自民現職2人と、自民推薦で新人の谷口圭三さん(43)に加え、民主新人の木下素典さん(31)が当選。民主は「岡山市第1・加賀郡」「岡山市第2」以外では初めての議席獲得となった。5人が立候補して混戦となった「備前市・和気郡」では自民の現職、内山登さん(52)と無所属新人の池本敏朗さん(52)が当選を果たした。

 市町村合併で定数各1の旧2選挙区が合区する形となった「井原市・小田郡」は、▽矢掛町を地盤とする自民現職の池田道孝さん(60)▽井原市中心部を地盤とする無所属新人の上田勝義さん(51)▽旧芳井町を地盤とする自民現職の小田春人さん(59)−−が三つどもえの戦い。激しい競り合いの結果、小田さんと池田さんが議席を射止めた。

 「真庭市・真庭郡」は旧勝山町長の浅野実さん(67)と、自民現職の中尾哲雄さん(59)の有力2候補が激突。浅野さんが中尾さんに大差をつけ初当選を決めた。「美作市・英田郡」は現新の一騎打ち。県議5期の実績を持つ自民現職の市村三次さん(70)に、美作市議を務めた無所属新人の岡本泰介さん(60)が挑む構図となったが、岡本さんに軍配が上がった。

 奈義、勝央の2町だけの選挙区となった「勝田郡」。勝央町長や同町議の大半が支援した自民の岸本清美さん(66)と、元自衛官で、奈義町議の経験を背景に支持を訴えた無所属の渡辺吉幸さん(59)の現新2人が競う構図となったが、渡辺さんが初当選を果たした。

 引退する小枝英勲県議の後継として出馬した自民新人の青野高陽さん(38)と、保守系無所属新人の草苅修さん(58)の一騎打ちとなった「久米郡」も激戦となった。青野さんが父義昭さんが町長を務めた旧旭町の支持を固め、草苅さんは町議会議長も務めた旧柵原町を地盤に応戦。激戦の結果、青野さんが念願の初当選を果たした。

 ◆倉敷市・都窪郡選挙区

 ◇父の急死受け出馬、中塚さんが初当選

 倉敷市・都窪郡選挙区で初当選を決めた中塚周一さん(33)の事務所(倉敷市玉島勇崎)では、当確の一報が入ると集まった支援者から拍手が沸き、あちこちで「ほっとした」「お父さんへの最大の孝行」などの声が上がった。

 現職県議だった父正人さんが今年1月に急死したのを受け、急きょ立候補を表明。当初、同選挙区は無投票の可能性もあったことから、県議選があることを支援者らに知らせたり、父の跡を継いだことを浸透させるにも時間がかかった。

 事務所に姿を見せた中塚さんは支援者らと次々と握手し、正人さんの遺影の前で母の志津子さん(60)と一緒に深々と頭を下げた。「父と同様に支援して下さった皆様のお陰。防災問題など地元の課題を、皆様に教えていただきながら解決したい」と謙虚に語った。

281片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:43:58
 ◆岡山市第1・加賀郡選挙区

 ◇自民県連幹事長・森さん、激戦制し7選

 厳しい戦いを強いられた岡山市第1・加賀郡選挙区の森正人さん(64)が7選を果たした。自民県連幹事長として、負けられなかった戦い。岡山市妹尾の事務所に当選確実が伝えられると、待ち構えていた支持者は一斉に拍手をして喜んだ。

 05年5月から幹事長を務め、郵政解散に伴う同年の衆院選、続く岡山市長選など難局をさばいてきた。7選は当選者中、最多タイ。「通って当然」と思われたが、状況は厳しかった。森さんと同じく故橋本龍太郎元首相の秘書を務め、これまで森さんの選挙を支えた松本正冬さん(57)=自民推薦=が同選挙区から出馬したからだ。

 厚生関係などの支持層に食い込まれたほか、別の新人候補の出馬などで地盤も侵食された。体調不良を取りざたされることもしばしば。しかし、昨年の岡山市長選で高谷茂男・現市長の推薦をまとめた背景から経済界に浸透。自民国会議員のてこ入れも奏功した。支持者の前に姿を見せた森さんは「今回ほど厳しい選挙はなかったが、運動員の皆さんがカバーしてくれた。公約である政令市実現に向け、活力ある岡山にしたい」と話した。

 ◆高梁市選挙区

 ◇“大杉王国”崩し久徳さん3選

 注目の高梁市選挙区をを制したのは久徳大輔さん(38)だった。

 合併に伴い2選挙区が合区する形となり、いずれも自民現職だった旧「高梁市」選出の故大杉尚久氏と、旧「川上郡」選出の久徳さんが無所属(自民推薦)で出馬を表明。生き残りをかけ激しい前哨戦を繰り広げていたが、告示直前に大杉氏が急病で入院、出馬を断念した。

 後援会は急きょ、秘書の大久保道治さん(56)を後継に擁立。大杉氏が告示前日に亡くなり、陣営は遺影を掲げて出陣式をした。候補は替わっても、旧市・郡の出身者が争う構図は同じ。地元国会議員2氏の思惑も絡み、激しい選挙戦となった。

 選挙区内を二巡、三巡して地盤の旧川上郡を中心に票を固めた久徳さんは、7期連続当選という旧高梁市の“大杉王国”にも着実に浸透。最後まで出遅れをばん回できなかった大久保さんを振り切り3選を果たした。

 吉報を受け、高梁市段町の事務所で支持者の祝福を浴びた久徳さんは「新しい高梁の一体感の醸成に役立ちたい」と喜びを語った。

 ◆備前市・和気郡選挙区

 ◇女性候補、海部さん落選

 現職と新人計5人が競り合った備前市・和気郡選挙区。同選挙区で唯一の女性候補、海部瑞季さん(33)=民主新=の議席獲得はならなかった。同市香登本の事務所に現れた海部さんは落選にも淡々とした表情で、「私の力不足で、支援してもらった人たちに申し訳ない。しかし、保守の強い地盤でたくさんの支持を頂いたことに感謝しています」と話した。

 民主県連は同選挙区を「重点選挙区」と位置づけ、人気、知名度とも高い江田五月参院議員を前面に出して選挙戦を展開。海部さんとともに街頭演説を重ね、票の取り込みを図った。

 海部さん自身も市民運動や5人の子どもの母、会社社長と多彩な顔を持つ。子育てなど実体験を基に福祉や教育の充実を訴えたが、他候補に比べ出馬表明が遅れたことなどが響いて浸透しきれなかった。

 ◇投票率は50・71%、前回上回る

 県議選の投票率は50・71%となり、過去最低を記録した前回(03年)の49・88%を0・83ポイント上回った。

 市町村合併などに伴い25選挙区を18に再編。前回は全選挙区の6割超(16選挙区)に上った無投票が約3割(6選挙区)に減少したことも、投票率を押し上げた。

 選挙区別では、新人同士の激戦となった「久米郡」が最高の74・98%を記録。次いで、▽「勝田郡」73・68%▽「高梁市」68・42%−−の順だった。最低は「岡山市第1・加賀郡」の43・90%だった。

毎日新聞 2007年4月9日

282片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:45:02
’07統一地方選:県議選 県北で苦戦、自民微減 民主は健闘(その2止) /岡山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070409ddlk33010022000c.html

 ◇民主は健闘、4新人が当選−−公明、共産は全員当選

 ◆玉野市選挙区

 ◇準備不足ばん回、加藤さんが再選

 玉野市選挙区で再選を決めた自民の加藤浩久さん(45)。2議席を現職が分け合う無投票が予想されたが、告示日直前に新人が立候補表明し、一転、選挙戦に突入した。

 準備不足の中、支持基盤の玉野商工会議所など企業票や、県議会議長も務めた父秀明さん(故人)以来の支持層を手堅く固めた。地元の景気対策なども訴え、出遅れをきっちりばん回した。

 玉野市宇野4の事務所には大勢の支持者が詰めかけ、早々に当確の連絡が入ると大きな歓声と拍手が沸き起こった。高々と両手を上げてバンザイし、花束を受け取った加藤さんは「雲をつかむような選挙だったが、4年間の活動を評価して頂いた。期待を裏切らぬよう全身全霊で夢の実現を目指したい」と笑顔で抱負を語った。

 ◆岡山市第1・加賀郡選挙区

 ◇高原さんが初当選、労組票などまとめる

 16人が立候補し激戦となった岡山市第1・加賀郡選挙区で、民主の高原俊彦さん(44)が労組票などを手堅くまとめ、初当選。岡山市北方3の事務所は喜びに包まれた。

 引退する草苅隆幸県議と同じ県職労出身。昨年7月に県庁を退職し、後継として立候補した。選挙区内に2000人以上いる県職労など自治労組合員を中心に、連合岡山傘下の労組票の受け皿になった。市立御野小PTA会長を務める関係から、組織票だけでなく同年代の保護者層や地元にも浸透した。

 支持者のバンザイの声が響いた事務所で、顔を紅潮させた高原さんは「格差社会の解消と、福祉を中心とした社会保障の充実を図りたい」と抱負を語った。

==============

 ◇県議選選挙区別投票率

  選挙区      当日有権者数  投票者数   投票率(%)

岡山市第1・加賀郡  342067 150156  43.90

岡山市第2      209249  96186  45.97

倉敷市・都窪郡    381646 191922  50.29

津山市・苫田郡     98461  48564  49.32

玉野市         55820  28685  51.39

井原市・小田郡     50821  31722  62.42

高梁市         30406  20805  68.42

備前市・和気郡     47057  28315  60.17

真庭市・真庭郡     44168  29673  67.18

美作市・英田郡     28801  19388  67.32

勝田郡         14451  10648  73.68

久米郡         19086  14311  74.98

県計        1322033 670375  50.71

                        前回49.88

毎日新聞 2007年4月9日

283片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:48:15
’07統一地方選:広島市長選 秋葉さん圧勝 新県議・広島市議も続々決まる /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070409ddlk34010105000c.html

 ◆県議選

 ◇「現職の強み」通用しにくく−−「知事派」「反知事派」で激戦も

 県議選は、選挙区定数削減と区割りの変更に加え、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件を巡る「知事派」と「反知事派」の攻防も加わり、「現職の強み」が通用しにくい選挙区が多かった。

 現職2人が1議席を争った庄原市選挙区は、「知事派」と「反知事派」の“代理戦争”とも称されたが、知事派の小林秀矩さん=無現=が木山耕三さん=同=に競り勝った。県北では他にも山県郡、三次市の両選挙区で、1議席を巡り事実上、両派の現職と新人の一騎打ちとなった。

 選挙区が広がった呉市や福山市では当選ラインをはさんでの混戦が展開され、廿日市市や東広島市では新人と現職が入り乱れる乱戦に。また西区や佐伯区、竹原市・豊田郡、三原市・世羅郡では現職が苦戦する激しい選挙戦が展開された。

 ◇道府県議最年少女性候補が落選−−廿日市市選挙区・金井塚さん

 県議選廿日市市選挙区(定数4)に立候補した金井塚遠(はるか)さん(26)は、今回の統一地方選で、女性の道府県議候補者で最年少。惜しくも落選したが、当選すれば、県議会では1955年に25歳で当選した故・宇田哲郎氏に次ぐ若さだった。

 金井塚さんは選挙中、同市の細見谷地区での大規模林道建設反対を中心に税金の無駄遣いをなくすことを訴えた。

 自宅近くの集会所で8日朝に投票した金井塚さんは「私への一票は政治に対する不満と思い、しっかり受け止めたい」と話した。【吉川雄策】

 ◇30分で開票終了−−三次市選挙区

 〇…定数1に対し3人が立候補した県議選三次市選挙区。極端に遅かった開票事務を改善するため、作業分担を全面的に見直し。開票台を2列から5列に増やすなどして、30分で開票作業を終えた。吉岡広小路市長は、「2日間のリハーサルのたまもの」と喜んでいた。

284片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:51:49
’07統一地方選:広島市長選/広島市議選/県議選 投票率大幅アップ /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070409ddlk34010157000c.html

 ◇投票率、市長・市議選で大幅アップ−−県議選も知事問題で関心高く

 広島市では、市長、市議、県議と初のトリプル選。投票率は、いずれも50%を超え前回より大幅アップになった。

 市長選は、秋葉さんの初当選時(46・80%)と再選時(44・94%)では投票率が下がった。今回も、自民分裂の影響で有権者の関心が高まらないとの指摘があった。一方で、市議選との連動や、「マニフェスト」解禁後初の市長選による期待もあった。

 市議選は、各選挙区の定数が削減されたことに伴い、各陣営が自陣営への投票呼び掛けを強化。

 県議選では、藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件などを巡り、県民の関心が高まった。さらに定数と選挙区割りの変更に伴い、各陣営は票の掘り起こしを活発に行った。

 今回の投票率が、7月の参院選に及ぼす影響も注目される。【吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月9日

285片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:52:51
’07統一選やまぐち:県議選 新県議49人決まる 自民、大幅議席減へ /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070409ddlk35010412000c.html

 統一地方選の前半戦、県議選(定数49)は8日、15選挙区のすべてで投開票が行われ、新議員が決まった。民主党が候補擁立を積極的に行い、無投票区が24年ぶりに消滅。自民党は改選前36から大幅な議席減を余儀なくされたが、無所属議員への会派入りを進め、議会運営で主導権を握れる議席数は確保する見通し。民主は議席を伸ばした。投票率は過去最低の58・13%。【佐藤丈一】

 当選したのは現職34人▽元職3人▽新人12人で、うち女性は4人だった。党派別では自民26▽民主4▽公明4▽共産3▽社民1▽無所属11人。

 今回、民主は公認5、推薦2の計7人を擁立。県内でも「自民対民主」の構図をアピールし、議席拡大を図った。

 自民は防府市区や光市区で現職が落選。無投票が続いた大島郡区や柳井市区など1人区でも接戦を強いられた。萩市区は旧阿武郡区出身の現職が落選し、旧市区出身の2現職が当選した。

 公明は現職4人を擁立し、手堅く全員当選を果たした。共産は1増の3議席を獲得し、社民は現状の1議席を守った。

 投票率は58・13%で、過去最低だった03年の59・67%をさらに下回った。当日有権者数は120万9007人(男56万332人、女64万8675人)。男女別の投票率は男56・72%、女59・35%。最高は上関町の81・03%、最低は下関市の51・53%だった。

 ◇「地域振興」訴え吉井氏、「反原発」小中氏抑える−−熊毛郡区

 「皆さんの力で、厳しい戦いに勝つことができました」

 定数1減で1人区となった熊毛郡区を制し、7選を決めた自民現職の吉井利行氏は、田布施町下田布施の選挙事務所で支持者に感謝し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 上関原発計画の反対を訴え、再選を目指した無所属の小中進氏は「1人区で原発に反対する私が当選すれば、県政への影響が強まる」と訴えたが、無党派層に支持を広げられず及ばなかった。

 吉井氏は前回の統一選で小中氏に約6000票差で1位当選。しかし区割りの変化などで、今回は接戦も予想された。

 選挙戦では、国の原発交付金で町づくりを進める上関町でのみ、積極推進論を展開。「できる限り早く結論を出す」と推進派の支持を得たが、周辺2町では争点として触れず、財政再建の必要性と県、国とのパイプ役としての実績を強調した。

 吉井氏は「県と一体となり、安倍政権下の各省庁に対し地方の実情をしっかり伝え、地域振興に貢献したい」と話した。【近藤聡司】

 ◇合志旧山口市長がトップ当選果たす−−山口市区

 一昨年10月の1市4町合併まで旧山口市長を務めた無所属元職、合志栄一氏がトップ当選を果たした。合併まで旧徳地町長だった伊藤青波氏=山口市議=を選対本部長に抜てき。知名度の高い2人が従来からの支持層に粘り強く支持を求めたことが奏功した。

 山口市吉敷の事務所で待機していた合志氏は当選の報が入ると伊藤氏らとがっちりと握手。大勢の支持者を前に「皆さんの期待を裏切らないよう、山口市の発展に尽くします」と決意表明した。【長谷川隆】

 ◇挑戦4度、有福氏初当選 旧豊北町地盤、地道な運動実る−−県内一のマンモス選挙区・下関市区

 定数10に13人が争った県内一のマンモス選挙区、下関市区で、旧豊北町を地盤とする無所属新人、有福精一郎氏が4度目の挑戦で初当選を果たした。「県と住民とのパイプ役として地域の発展に全力を尽くす。自らの力で立ち上がる力強い地域をつくっていきたい」と意気込みを語った。

 有福氏は旧豊浦郡区の元県議、一文氏(故人)を義父に持つ。91、99、03年に同区から出馬したが、いずれも涙をのんだ。選挙区が広がったため、前回獲得した約6000票をいかに上積みするかが課題だった。地道なあいさつ回りなど組織に頼らない草の根選挙で最後の議席に滑り込んた。【新里啓一】

286片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 18:53:37
 ◇田中氏「若さの勝利」 定数2に現職3人、激戦制し笑顔−−萩市・阿武郡区

 「若い力の勝利だ」。無所属、田中文夫氏(58)が4期目の当選を決めると、萩市内のホテルは拍手と歓声で包まれた。

 2階フロアには開票速報を伝えるテレビが5台備えられ、詰めかけた支持者は「票は順調に出ているぞ」。

 田中氏と清子夫人(57)は支持者と共に開票の行方を見守った。「当選確実」の一報が入ると、田中氏は支持者と手を取り合い、満面の笑顔。花束を贈られると「本当にありがとうございました。当選は皆さんのおかげです」と選挙戦でつぶれた声で礼を述べた。

 田中氏は「定数1減で、現職1人が必ず落選するという厳しい選挙だった。私の訴える政策が支持されたと思う」と喜びを語った。また「萩市の発展を若い田中に任せようという市民の期待をひしひしと感じた。力いっぱい頑張ります」と決意表明した。

 田中氏は早くから準備を進めた。年明け早々、地元・旧萩市を固め、郡部についても後援会事務所を開設。選挙区全体を視野に入れながら、着実に票を掘り起こした。【浜野真吾】

 ◇民主、議席伸ばす−−地方組織強化狙い、「格差是正」訴え浸透

 公認、推薦合わせて過去最多の7人が立候補した民主党は議席数を3から5に伸ばし勢力拡大を果たした。

 同党は県連主導で地方組織強化のため、積極的に候補者擁立に動いた。

 公認で出馬した現職、下関市区の加藤寿彦▽山口市区の西嶋裕作の両氏は議席を守り、新人、岩国市・玖珂郡区の吉敷晶彦▽周南市区の今倉一勝の両氏も競り勝った。新人、下松市区の浅本輝明氏は涙をのんだ。

 いずれも連合山口の推薦も受けて、労組や後援会などを中心にした選挙戦を展開した。

 県内でもパートタイマーなどの臨時雇用が増えていることから街頭や集会で正規雇用との格差是正などを訴えた。身近な問題に無党派層などからも一定の理解を得た。

 このほか、党推薦を受けた光市区の無所属元職、秋野哲範氏は返り咲き、柳井市区の無所属新人、井原健太郎氏は議席獲得に向け懸命に浸透を図ったが及ばなかった。【長谷川隆】

毎日新聞 2007年4月9日

287片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:54:18
広島で自民が大敗 中国5県議選は女性最多の20人 '07/4/9
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/chiho.html

 中国地方の五県議選は無投票の十七選挙区(定数計二四)を除く六十二選挙区(同二二二)で投票され、全議席が確定した。無投票当選を含む党派別の内訳は、自民党百二十七人▽民主党二十人▽公明党十八人▽共産党十人▽社民党一人▽無所属七十人―となった。

 知事後援会の政治資金不正事件が真相解明に至らない広島では、自民系の現職十人が落選。民主系や無所属の新人の当選が相次ぎ、自民は大敗を喫した。

 新旧別内訳は、現職百八十一人、元職八人、新人五十七人。計二十八人が立候補した女性は広島と鳥取が五人▽山口と岡山が四人▽島根が二人―の計二十人が当選、過去最多の前回を五人上回った。島根では女性議席が復活した。

 「平成の大合併」に伴い五県とも大きく選挙区を再編。定数一の「一人区」の減などで無投票は大幅に減った。区域や定数が変わった選挙区では、激戦が相次いだ。

 各党は、県議選を七月の参院選の前哨戦と位置付け支持拡大を目指した。五県の総定数が前回より十減となる中、民主は議席を十、共産は三それぞれ増やした。自民は二十二の減。公明と無所属は前回と同数。社民は中国地方唯一の宇部市の現職が議席を守った。

 投票率は市長選、市議選との「トリプル選挙」になった広島市全八区で50%を突破。五県では広島、岡山が上がり、山口、島根、鳥取で下がった。

288片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 19:55:24
【鳥取県議選・八頭郡】自民、そろわぬ足並み 中国
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07040701.html

 ▽合併での対立、しこり消えず

 河原、用瀬両町と佐治村が鳥取市に編入合併し、定数は一減の二となった。有権者の多い若桜谷(八頭町、若桜町)を固めた自民党現職で議長の山根が、一歩抜け出した。地盤がともに智頭町で競合する無所属新人の国岡=自民党推薦=と、無所属現職の米井=社民党推薦=が、二議席目をめぐる激戦を展開。無所属新人の坂根が絡む。

 二日、自民党県連会長の石破茂衆院議員(鳥取1区)が、国岡応援のため智頭町に駆け付けた。駅前で百三十人の町民に「県政にも若い力が必要」と訴えた。八頭郡出身の石破衆院議員にすれば、地元で自民と社民系が一議席ずつ分け合うのは不本意だ。青年部長として国政選挙を支えてきた国岡のテコ入れに動いた。

 ▽応援1回だけ

 しかし、国岡は地元の自民県連智頭支部で孤立する。二〇〇四年、単独町制維持か鳥取市への編入合併かで町が二分した際、自民町議が多数を占める町議会は単独を選んだ。町議だった国岡はしかし、合併を主張して対立した。今回、同支部は国岡ではなく、山根を推す。同支部長は「合併問題のしこりを解消して出るべきだと国岡を説得したが失敗した。支持できない」と説明する。

 一日、知事選の応援で智頭入りした際、同支部から国岡への合流を阻まれた石破衆院議員。翌日、あらためて智頭入りした。しかし、衆院選で頼りになる山根にも配慮し、国岡の応援はこれが最初で最後という。「もっと応援に来たいが」と表情は苦渋に満ちる。

 元来、自民支持層が厚い地域だけに、自民系の二議席独占も「夢」ではない。だが、国岡は前回、山根のライバルで、今県議選から鳥取市選挙区に移った自民現職の山口享(73)を支援した。「(国岡に)一票も分ける気はない」と山根はにべもない。国岡は若さを前面に、無党派層の支持獲得に活路を求める。

 ▽党公認を返上

 一方、三選を狙う米井は前回、智頭町で投票総数の七割に当たる約三千八百票を獲得。「町内から若い候補者が立ち、厳しい戦いだ」と訴える。社民党県連合の副代表だが幅広い支持を得るため、一度は決定した公認を返上して臨む。

 鳥取市に編入合併した旧三町村で前回、米井は約二千百票を獲得した。今回は、その穴埋めも必要となる。狙いは山口が前回、現在の三町で獲得した約五千三百票。前哨戦で八頭町でも有権者が多い旧郡家町を三巡した。「党勢衰退で資金がないので集落を歩いて票を掘り起こす。三巡目となると反応が違う」と陣営は手応えを示す。

 市町村合併をめぐる対立のしこりから足並みがそろわず、ジレンマを抱える自民系。社民系も区割りの変更で不安要因を抱える。合併問題が政党勢力に影を落とす中、三度目の挑戦となる坂根を含む四人が最後の追い込みに入った。=敬称略(土井誠一)<おわり>

289片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 20:17:57
地域振興 重責担う 新県議相次ぎ誕生 選挙区再編で世代交代進む  産経岡山
http://www.sankei.co.jp/chiho/okayama/070409/oky070409000.htm

 統一地方選前半の県議選は8日、選挙戦に突入した12選挙区で投票が行われ、即日開票の結果、9日未明までに48人の当選者が決まった。無投票で当選した8人を含めた56人が、これから4年間、県政の一翼を担うことになる。投票率は50.71%(前回49.88%)だった。

 無投票を除く12選挙区では、20市町村計648カ所の投票所に、同日朝から次々と有権者が訪れ、意中の候補に一票を投じていた。

 夜になると、市町村ごとに設置された開票所に次々と投票箱が持ち込まれ、開票作業が始まった。開票が進むにつれ各選挙区ごとに、当選確実の一報が選挙事務所に伝わり、支援者から大きな歓声がわき上がった。一歩及ばなかった陣営では、候補者や支援者が、静かに涙をのんだ。

 「平成の大合併」後、初の県議選は、選挙区が大きく再編されたことから、強い地盤をもつ現職の優位性が薄れ、多くの新人候補が立った。ベテラン県議の勇退もあって、全体として議員の世代交代が進んだ。

 県北を中心に自民系候補による分裂選挙も目立った。この世代交代や“骨肉の争い”が、県議会最大会派の自民党県議団の動向や、今年夏の参院選にも大きな影響を及ぼす可能性もある。

 県財政は度重なる行財政改革にもかかわらず、依然として厳しい。その中で新県議が、地域振興や少子化対策などの課題にどのようにあたるか注目される。

 県選管によると、選挙区別の当日有権者数は、岡山市第1・加賀郡=34万2008人▽岡山市第2=20万9212人▽倉敷市・都窪郡=38万1610人▽津山市・苫田郡=9万8446人▽玉野市=5万5808人▽井原市・小田郡=5万815人▽高梁市=3万396人▽備前市・和気郡=4万7052人▽真庭市・真庭郡=4万4166人▽美作市・英田郡=2万8790人▽勝田郡1万4447人▽久米郡=1万9085人−となっている。

(2007/04/09 04:00)

290片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:43:24
【県議選】民主が倍増 自民現職、県北で惨敗 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409134254.html

 統一地方選の前半戦を飾る岡山県議選(定数56)の投票が8日行われ、即日開票の結果、無投票となった6選挙区(定数計8)を除く12選挙区で新選良48人が決まった。「平成の大合併」による市町村再編で、前回に比べ選挙区が大幅に変更され、特に市町村が大幅に集約された県北では、自民現職の落選が相次ぐ一方、民主は2人から4人に倍増した。また、新人15人が当選するなど世代交代も進んだ。 無投票当選を含む改選後の新勢力(公認のみ)は、自民が改選時より8人減の28人、民主が2人増の4人、公明5人、共産3人はいずれも現有を維持した。自民は公認だけで見ると大幅減だが、推薦した5人と無所属で当選した保守系の会派入りを見込むとほぼ現有を維持する見込み。 民主は支持した労組系候補者が4人おり、引き続き統一会派を組むとみられ、前回議席を失った社民は支持した元職が当選し県議会への影響力を確保した。 主な選挙区の状況を見ると、岡山市第1・加賀郡は推薦を含め8人の自民・自民系候補が保守票を食い合い、現職5人が貫禄を見せ、推薦の新人2人が涙をのんだ。労働組合の支援が弱く、当初は劣勢が予想された民主公認候補は、危機感をバネに当選ラインをクリアした。 岡山市第2は民主の女性候補が2万票を大きく超える県内最多得票で初陣を飾った。他選挙区からの転入組を含め3人の元職が立候補し、自民の推薦を受けた元職と旧玉野市・児島郡からくら替えした元職が勝ち抜いた。 倉敷市・都窪郡は岡山市第1・加賀郡とは逆に自民公認候補7人が競い合い全員当選を果たした。津山市・苫田郡では自民の推薦を受けた元津山市議がトップ当選。民主の新人も4位に滑り込み、同党としては初の県北での議席を獲得した。 玉野市は事前の予想通り自民と無所属の現職2人が強みを見せた。井原市・小田郡も自民現職2人が無所属新人の挑戦をはねのけた。旧高梁市、旧川上郡など3選挙区が合区され、実質的に定数減となった高梁市は自民現職が勝ち抜いた。 定数2に対し5人が立候補した備前市・和気郡は自民現職が他を圧倒。自民の公認を受けた新人に保守系無所属新人が競り勝った。民主の女性候補は出遅れから知名度不足を克服できなかった。 真庭市・真庭郡は元旧勝山町長を務めた無所属新人が自民現職を破った。美作市・英田郡でも次期議長の声も掛かった自民のベテランが苦杯をなめた。勝田郡も自民現職が敗れた。久米郡は自民の公認を受けた新人が、保守系無所属新人との激戦を制した。 選挙が行われた12選挙区計の当日有権者数は132万2033人(男62万7165人、女69万4868人)。

291片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:48:24
【県議選】世代交代の波来る 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409134150.html

 「平成の大合併」を経て初の岡山県議選は、地方分権の一層の加速が予想される激動に時代にふさわしく前回より3人多い15人の新人が当選を果たすなど新旧交代を印象づける結果となった。女性候補は過去最多の6人が立ったが、当選は4人にとどまり、改選前の5人を下回り女性の地方政界進出の壁の厚さを浮き彫りにした。 自民は、岡山市第1・加賀郡は現職全員を含む6人を当選させ過半数を維持。岡山市第2も復活した推薦の元職を含め3人が議席を得た。倉敷市・都窪郡も現職と現職の後継の計7人が当選した。トップ当選した元職も自民の公認・推薦こそ得られなかったが保守系。 備前市・和気郡では公認を受けた新人が敗れたが、勝った無所属新人は自民会派入りすると見られる。県北の真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡ではいずれも現職が苦杯をなめたが、やはり勝利した無所属新人はいずれも自民系といえ、現職の落選はあったものの最終的には保守地盤の厚さを示す結果となりそうだ。 一方、民主は岡山市第1・加賀郡と岡山市第2で前回改選後の3議席を確保。合区で定数が4となった津山市・苫田郡でも同党にとって県北初となる県議の議席を得た。備前市・和気郡では準備不足もあって保守乱立の隙をつけず法定得票数にも達しない惨敗だったが、全般的には善戦の部類と言えるだろう。 ただ、公認候補を出せば議席を奪取する可能性が高かった倉敷市・都窪郡での不戦敗は、いかに次に控えた参院選をにらんだ戦略があったとはいえ、政権交代を目指す政党にしては物足りない面は否めない。 公明は手堅く現有確保だが、各候補の得票は事前の予想ほど伸びなかった。いずれの候補も当初からトップに絡む有利な戦いとされ、鉄壁を誇る組織もさすがに安泰ムードに流された面もある。 共産も脂の乗り切った現職を立て余裕で現有議席維持を果たしたものの、党勢拡大の反転攻勢の足がかりをつかんだとまでは言えない。 今回の県議選でも、地方政治、地方議員ゆえの限界もあろうが「格差是正」など新しい要素はあったものの、いずれの候補も「安全・安心」「地域活性化」などお定まりの政策を掲げ、骨太の政策論争や明確な対立軸を打ち出せなかった。その結果、有権者の幅広い関心を喚起するには至らず、それが特に県内都市部での低投票率につながったといえよう。

292片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/09(月) 21:48:58
【県議選】一井さん(岡山市第2)最多2万票超 岡山日日
http://www.okanichi.co.jp/20070409135009.html

 新人の一井暁子さん(37)=民主=は、県内最多得票の2万2247票を獲得、激戦の岡山市第2でトップ当選を果たした。「責任の重さを感じる。県民一人ひとりの思いを形にするのが私の仕事。魅力ある岡山県づくりのため、皆さんが私を通じて、県政に参加してほしい」と声を弾ませた。 同選挙区唯一の女性候補者として、37歳という若さを前面に打ち出した選挙戦を展開。従来の民主党支持層に加え、無党派層や女性からも幅広く支持を集めた。 同市円山の選挙事務所には、午後9時過ぎから続々と支持者が集合。テレビで当確の一報が流れると、「やった」と大歓声が上がり、父親で元参院議員の淳治さんや、江田五月参院議員らとともに万歳を繰り返した。 二人三脚で選挙戦を戦った津村啓介衆院議員(民主党岡山県連代表)も「わが党の良い部分が全部出た選挙だった。県政に新たな風を吹き込んでほしい。夏の参院選の弾みになる」と涙をこぼした。

293片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:19:45
各党が談話 讀賣鳥取

 統一地方選前半戦の知事選、県議選を終え、県内の主な政党の代表者らが9日、談話を発表した。

 石破茂・自民党県連会長「わが党公認・推薦候補に対して寄せられた大きな支持にお礼を申し上げたい。政策を中心に運動を展開したことが、この結果につながった。公明党との協力も密にしながら与党としての責任を果たし、次期国政選挙に向け全力を尽くす」

 川上義博・民主党県連代表「民主党に関係する候補者をほぼ全員当選させていただいた。今の政治を続ければ、富める者と富まざる者の格差は間違いなく拡大の一途をたどる。だからこそ格差を解消する政治が必要。参院選では地方の怒りの一撃を期待したい」

 山崎健一・公明党県本部副代表「『未来に責任を持つ政治』をテーマに、豊富な実績・成果をもとに支持拡大を訴えた。鳥取市、米子市の両選挙区で、前回に引き続き1位で当選させてもらった。地方政治でも公明党の存在感が一層高まるものと確信している」

 小村勝洋・共産党県委員長「県議選で前回失った2議席を回復し、知事選も単独推薦候補として過去最高の得票率となった。県民の暮らしと子育てを支援し、無駄と不公正をなくす訴えが共感を広げた結果と受け止め、公約の実現と参院選での躍進に力を尽くす」

 正木直志・社民党県連幹事長「八頭郡選挙区で3期目を目指した推薦候補を擁立して戦った。保守地盤の上、合併による選挙区の変更で定数減となったことや、地元での新人の立候補などで大変厳しい中、当選を勝ち得た。後半戦の日野町議選勝利に全力をあげる」

(2007年4月10日 読売新聞)

294片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:20:35
2007統一選 新人15人中堅も厚み
県北に民主初議席自民不調 讀賣岡山

 8日投開票された統一地方選前半戦の県議選は、前回より1増の4人の公認候補が当選するなど民主にとって明るい材料が多かった一方で、自民は県北部で公認した現職3人が落選するなど不調が目立ち、議席の減少以上に、夏の参院選への不安材料を残した。

 民主は、岡山市第二選挙区の一井暁子さん(37)が県内最多の2万2247票を獲得。津山市・苫田郡選挙区でも木下素典さん(31)が初当選を果たし、県北初の民主県議が誕生した。県議会でも無所属議員も含んだ会派「民主・県民クラブ」は議席を増やすことが確実だ。

 一方、自民は公認28人、推薦5人の計33人が当選し、「保守王国」の体面は保ったものの、真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡の3選挙区で公認した現職が無所属の新人に敗北。「新人はいずれも保守系。会派は『自民党県議団』で落ち着き、大きな影響はないだろう」との見方はあるが、備前市・和気郡、岡山市第一・加賀郡両選挙区でも公認・推薦候補が落選するなど“取りこぼし”が目立つ結果となった。

 公明は5人、共産は3人の現職が手堅く議席を守り、組織の強さを見せつけた。

 当選した56人の内訳は、現職38人、元議員3人、新人15人。世代別では、30歳代7人、40歳代12人、50歳代23人、60歳代12人、70歳代以上2人。前回は1人いた20歳代はいなくなったものの、30歳代が2人増え、70歳代以上は3人減った。平均年齢は前回の53・66歳から52・45歳に下がった。

 当選回数別では、新人が前回より3人多い15人に増加。5回以上のベテラン議員が6人少ない10人で、最多の当選回数は10回から7回になった。世代交代は進んだ一方、4回目の当選を果たした候補者が前回の4人から12人に増加。中堅議員も厚みを増した。

(2007年4月10日 読売新聞)

295片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/10(火) 10:22:41
県議選結果 新人善戦、政治不信を反映
自民に逆風、民主は躍進 讀賣広島

 藤田知事後援会の選挙対策費疑惑などの真相解明が進まない中で突入した県議選(定数66)は、有権者の政治不信を反映し、自民公認・推薦の現職10人が議席を守れず、新人が15議席を奪うなど善戦した。その結果、当選した現職50人の内訳は、「知事派」22人、「反知事派」22人、「中立」6人。当選した新人、元議員の16人の大半は「知事派」に加わると見られ、改選後の「知事派」は35人前後と過半数をうかがう情勢だ。

 藤田知事に対する2度の辞職勧告決議の賛否から分析すると、改選前議席68のうち、「知事派」は自民党刷新会、民主県政会など30人、「反知事派」が自民党議員会、共産など32人。公明党議員団6人は辞職勧告には賛成したが、中立の立場を取る。

 今回の選挙では自民が議席を42から33と大幅に減らした。同党県連の奥原信也幹事長は「多くの選挙区で自民党同士がけんかする選挙になった」と市町村合併による選挙区再編の影響を指摘。しかし、ある陣営関係者は「選挙対策費や党県連への上納金疑惑などが、自民に対して強い逆風になった」と分析する。

 その〈風〉は新人の得票に表れた。

 廿日市市選挙区(定数2)では、県政刷新を掲げた無所属新人2人のうち1人が当選し、もう1人も自民現職2人をぎりぎりまで追いつめた。

 16年ぶりの選挙となった広島市安芸区選挙区(同)でも、告示直前に立候補表明した無所属新人が、自民党議員会に所属する前議長の得票の6割にあたる7000票余りを獲得、県民の不信感の大きさを示した。

 一方、「知事派」を掲げる民主は議席を1から4に増やす躍進を見せた。

 今後の焦点は、新人、元議員計16人を含めた議会の会派構成。ある有力県議は「知事派に13人、反知事派に3人が入る」と分析しており、「知事派」(35人)が「反知事派」(25人)を大きく逆転する可能性が出てきた。

 新議員66人が出席する最初の臨時県議会は5月上旬に開かれる予定になっている。

(2007年4月10日 読売新聞)

296片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:37:14
’07統一地方選:知事選/県議選 結果を受け、各党が談話 /島根
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shimane/news/20070410ddlk32010363000c.html

 知事、県議選の結果を受け、県内各党は9日、談話を発表した。

 ◇自民党県連・浅野俊雄幹事長

 溝口善兵衛候補の勝利は、人格と見識、手腕に県民が期待を持った結果。県議選では圧倒的な得票で当選した候補が多くいたが、公認候補3人の落選は遺憾だ。

 ◇民主党県連・石橋富二雄幹事長

 県議選で2人の女性議員、20代の議員を誕生させ、隠岐で激戦を制するなど8議席を得た。4期連続で守った八束の議席を失ったのは痛恨の極みだ。

 ◇公明党県本部・三島治代表

 市町村合併後初の県議選で唯一の挑戦の松江選挙区で議席を守ることができた。溝口新知事を支えながら、県民に希望を持ってもらえる島根を構築する決意だ。

 ◇共産党・中林隆県委員長

 尾村利成県議の議席を守り、出雲、江津、益田で県議選候補が健闘した。小笠原知事候補にも党派を超えた支持が寄せられ、期待の高まりを痛感する選挙戦だった。

 ◇社民党県連・清水勝代表

 悲願だった社民党県議を誕生させることが出来ずに残念。「もう何とかして欲しい」という県民の声を具体的に解決するために、当選した推薦候補と全力を尽くす。

 ◇国民新党県支部・亀井久興支部長

 選挙期間中、自公連立政権の構造改革で切り捨てられる地方の声を聞いた。県内でも不満は高まり、今回わが党の推薦候補の大半が当選したのはその表れだ。

毎日新聞 2007年4月10日

297片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:44:34
’07統一地方選:知事選/県議選 結果を受けて、参院選に向け各政党が談話 /鳥取
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20070410ddlk31010340000c.html

 統一地方選の第1ラウンドを終え、各政党は9日、選挙結果と7月の参院選への意気込みなどを発表した。

 自民は「政策を中心に展開し運動した。公明と協力し国政選に向け全力を尽くす」、公明は「県議選は鳥取、米子とも1位当選でき、参院選への自信と弾みがついた」とした。

 一方、民主は「県議選の民主関係はほぼ当選。参院選では地方の怒りの一撃を期待したい」。共産は「県議選で議席を回復し、知事選も過去最高得票率。参院選で躍進を目指す」とし、社民は「保守地盤で推薦候補の当選を勝ち得た。参院選の方向性も検討する」としている。【松本杏】

毎日新聞 2007年4月10日

298片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:47:57
’07統一地方選:県議選 当選者に証書 現職50人、新人15人、元職1人 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070410ddlk34010200000c.html

 県議選から一夜明けた9日、激戦を勝ち抜いて当選した66人の候補者や陣営関係者が、各市区役所などで当選証書を受け取った。当選証書を受け取ったのは現職50人▽新人15人▽元職1人。任期は30日から4年。

 中区選挙区(定数3)で当選した最年少の佐藤一直さん(32)=無新=は、中区役所で証書を受け取り、「これからがスタート。年齢は関係なく、先輩方と一緒に県民のために働きたい」と話した。

 三次市選挙区(定数1)で現職の3選を阻み、初当選した下森宏昭さん(42)=無新=は、伊達幹・市選管委員長から当選証書を受け取った。下森さんは「旧郡部が地盤のため知名度も低く、非常に苦しい戦いだったが、多くの有権者のおかげで当選でき、感無量です。今後4年間、三次のためになるよう汗を流したい。藤田雄山知事とは是々非々の立場で臨み、議会内会派への所属先はじっくり考えて決めたい」と話し、支持者へのあいさつ回りを続けた。【小原勝、吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月10日

299片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:49:09
’07統一地方選:県議選 目立つ「現新交代」「無党派の風」 /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070410ddlk34010224000c.html

 ◇「投票率」影響

 8日投開票の県議選(定数66)では、現職10人が落選して新人15人が当選、「現新交代」が目立った。現職の落選候補は、選挙区割りの変更▽投票率の上昇による無党派層の「風」▽前回までの無投票当選に伴う後援会組織の弱体化−−のいずれかの影響を受けたとみられる。

 選挙区別では、西区や呉市、三原市・世羅郡などでベテラン県議が落選。中区や西区などで新人が無党派層の風に乗った。安佐南区の梶川幸子さん(48)=民新=は「投票率が50%を超えたことなどが大きい」と語った。

 16年間無投票だった安芸区では、告示直前に名乗りを上げて事実上、小中学校時代の友人と2人で選挙活動をした堀昌明さん(28)=無新=が、落選ながらも7226票を獲得。選挙期間中、無投票回避の意義を訴えた堀さんは「1000票程度の得票を予想していただけに驚いた。他の候補へのメッセージにもなったと思う」と胸を張った。

 「知事派」「反知事派」の争いでは、「知事派」が新人の一部を取り込み、過半数を制する勢い。しかし、早くも双方の多数派工作は激化しており、5月連休明けの議長選まで予断を許さない。

 党派別公認では、42人を公認した自民が33議席獲得にとどまり、過半数に届かなかった。自民が過半数に届かなかったのは79年の県議選以来。無所属新人の取り込みで過半数は確実だが、組織力に不安を残した。民主は1議席から4議席に躍進。新人の推薦候補2人も当選し、今夏の参院選に布石を打った格好だ。公明は堅調に6人が現有議席を確保したが、95年県議選以来、最下位当選者が出るなど課題を残した。共産は現有1議席を確保したが広島市内で票が伸び悩み、組織の立て直しが急務だ。【吉川雄策】

 ◆各党が談話

 選挙結果を受けて各政党の県代表者が談話を発表した。

 ◇奥原信也・自民党県連幹事長

 県内外を取り巻く様々な政治不信に県民の理解を得られなかった。再生自民党として広島発展のため前進する。

 ◇松本大輔・民主党県連代表

 生活者の声が反映される清新な政治への期待の高さが伺える結果だ。夏の参院選与野党逆転につなげていきたい。

 ◇斉藤鉄夫・公明党県本部代表

 政策実現政党の姿勢を有権者に評価頂き、全候補の当選を果たせた。更に市民本位の政策実現に取り組みたい。

 ◇鍵浦俊文・共産党県委員長

 定数削減など激しい選挙戦で、得票を伸ばして県議と広島市議の現職を確保した。主張が生きるよう奮闘する。

 ◇金子哲夫・社民党県連代表

 「政治と金」の問題では疑惑解明への姿勢が共感を呼んだと確信。成果を後半の統一選や参院選につなげる。

 ◇亀井静香・国民新党県支部長

 候補者は全員善戦した。県民の審判を踏まえ、共に力を合わせて郷土の発展のために頑張る。

 ◇栗原君子・新社会党県本部委員長

 格差是正などを訴えて全力で戦い、手ごたえを感じた。反省をふまえ、後半戦の勝利のため全力を尽くす。

 ■視点

 ◇知事後援会問題調査で信頼回復を

 新県議66人が決まった。毎日新聞のアンケートでは、当選者のうち藤田雄山知事後援会の政治資金規正法違反事件を巡り、知事の「辞職」より「真相究明」を優先する声が多かった。議会として徹底的に調査し、県政の信頼回復に努めてほしい。

 一方、財政はひっ迫し、医師不足が顕在化するなど広島県という船は沈みかけている。会派同士の対立から、任期中ほとんど口を利かない議員さえいるが、無益な争いを繰り広げず、オープンで建設的な議論を展開してほしい。【吉川雄策】

毎日新聞 2007年4月10日

300片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:50:27
’07統一選やまぐち:県議選 各党反応 さえぬ自民、民主「半歩前進」 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070410ddlk35010002000c.html

 ◇公明「票拡大」、共産は岩国で手応え、社民は低投票率懸念

 市町村合併をきっかけに前回(03年4月)から様相が一変した県議選。投開票から一夜明けた9日、各党県連は選挙結果を受けて会見するなどさまざまな反応を見せた。

 自民党は改選前の36議席から10議席減らし、同じ会派でもある萩市阿武郡区の現職2人を含めても28議席。河野博行会長は「厳しいとは予想していたが」と言い、表情はさえない。

 特に岩国市玖珂郡区では米軍再編に反対を訴えた旧市部の民主、共産の両党候補が当選した。自民は「現実的な対応」を唱えた公認2人が落選したが河野会長は「再編への考えが選挙に及ぼしたとは考えていない」と影響を否定した。

 公認・推薦で7人を擁立し、5人が当選した民主党。連合推薦と合わせ会派は6人になる見込み。県議会では単独第2会派となり平岡秀夫代表は「半歩前進。負けたがそこそこの票が出た地域がある。参院選に向け足元を固めたい」と言い、再編問題で批判票を集めたことについて「地域の声が必ずしも県政に反映されていない。知事と少しスタンスを異にすることもある」と語った。西嶋裕作幹事長は「是々非々は今後も変わらない」と述べた。

 4議席を手堅く守った公明党の先城憲尚幹事長は「票の拡大はできている」と満足げ。同党は終盤で空白区の保守系候補への支援に回った。「自公連立の中で協力させてもらった。参院選では比例候補への協力を期待している」と述べた。

 共産党の山本丈夫委員長は、元職が返り咲きを果たした岩国市玖珂郡区を「国や県の『岩国いじめ』への反発が結びついた」と評価。150票差で次点に泣いた山口市区は「手応えはあったが、投票率が低かった」と分析した。

 投票率58・13%は県議選では過去最低。社民党の佐々木明美代表は「社会保障の政策後退や負担増など足元の課題がこれだけあるのに」とショックを隠せない様子だ。【佐藤丈一】

毎日新聞 2007年4月10日

301片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:52:14
’07統一選やまぐち:県議選 合併で戦い様変わり 取材記者が振り返る /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070410ddlk35010051000c.html

 ◇合併で戦い様変わり 国政、市長選などとも関連深く

 県議選は9日未明、49人の新議員が出そろった。市町村合併に伴う新しい枠組みでの初の選挙で、選挙区は22から15、定数は53から49に再編された。自民党が後退し、民主党が躍進したほか、合併で失職した元首長4人が当選を果たした。取材記者が選挙結果を振り返る。

 A 民主の積極的な候補者擁立の背景の一つに衆院議員の平岡秀夫県連代表の存在がある。平岡代表は三選を目指し一昨年9月の衆院選に山口2区から出馬し、自民新人に惜敗(比例で復活当選)した。そこで県議選では現職以外は2区を中心に候補者を擁立し地盤強化を図った。柳井市区では平岡代表の秘書を務めた井原健太郎さんが長谷川忠男・県議会副議長に約2000票差まで迫った。とはいえ、自民との間には依然大きな開きがあり、今後、民主らしさをどうアピールできるかだ。

 B 下関市区では旧菊川町長の自民新人、林哲也さんの躍進が際立った。

 C 同町初の県議候補で地元の関心は高く、同町の投票率を前回から約15ポイントも押し上げた。旧来型の組織選挙だったが、旧5市町にまんべんなく食い込み、他候補の脅威だった。旧豊北町の自民現職、藤山房雄さんが直前に出馬を断念した際も、いち早く地元に入り、地元市議も舌を巻いていた。旧豊浦町が地盤の無所属新人、浜岡歳生さんも同じ旧町長として注目されたが、草の根選挙を貫きながらも及ばなかったのとは対照的だった。

 D 公明現職の連続トップ当選は前評判通りだったが、民主現職の加藤寿彦さんは前回並みに終わった。投票率低下に加え、大企業の労組を有力な支援組織にしていた元県議、松原守さんが過去に同一会派で活動していた自民現職、吉田和幸さんの支援に動いたのが原因だろう。

 A 現職の磯部のぶ子さんは看護師ということで福祉への明るさと「女性唯一の候補」をアピールしたが、自民の推薦を受けたことが逆にマイナスに働いたとの声を聞く。「1人会派」ということで支援してきた女性市議や支援者が離れ、自民の看板が必ずしも票に結びつかなかったケースだった。

 B 激戦区の萩市・阿武郡区は田中文夫さんと新谷和彦さんが議席を守った。

 E 選挙区再編に伴い合区したため、現職1人が必ず落ちる厳しい戦いだった。当選した2人は旧萩市出身で、過去12年間無投票で選挙がなかった危機感から旧市票の掘り起こしと郡部への進出はすさまじかった。「郡部の火を消すな」と訴えた小河啓祐さんは旧市への食い込み不足が最後までたたったようだ。

 A 防府市区は、昨年5月にあった市長選の第2ラウンドとみることもできた。

 E 山口市との合併の是非で、市長派の新人2人は反対を訴えた。うち、渋谷正さんは悲願を果たし、田中敏靖さんも善戦。一方、賛成派の現職陣営は「合併は争点ではない」と選挙戦ではほとんど触れなかった。しかし投票率が前回比1・42ポイント増となりながら、自民の島田明さん、無所属の木村康夫さんが票を減らしたのは、合併問題の影響もあったはず。

 A 現職同士の一騎打ちとなった熊毛郡区はどう?

 C 大差で吉井利行さんが当選した。反原発を訴えて敗れた小中進さんは郡内全戸をあいさつ回りした反応から手応えを感じていた。結局、二者択一で国・県とのパイプが必要という吉井さんの訴えを選んだ。10月に任期満了を迎える上関町長選にも影響を与えそうだ。

302片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 01:52:35
 A 下松市区では投票率が過去最低の60・10%だった。

 B 前回比8ポイント減。12年ぶりの選挙で激戦だったにもかかわらずだ。

 E 陣営の対立だけが際だち、候補者の公約に中身がないからだ。演説会で「県政とのパイプ役」という言葉を何度も聞いたが、市民はパイプに何を流すのかを知りたい。今後、それに答えられないようでは議員の存在理由が問われる。

 A 岩国市・玖珂郡区も接戦だった。

 C 米軍再編に伴う空母艦載機などの岩国基地移転計画への対応を焦点に争われた。反対を訴えた共産元職と民主新人が当選し、依然、移転反対の民意が根強いことが示された。

 D 旧岩国市の住民投票(昨年3月)では、圧倒的多数が反対の意思を表明し、反対派2人は民意の受け皿に徹することで議席を確保した。一方、「現実的な対応」を訴える容認派は合併前の旧町村を本拠地とする自民現職2人と、無所属新人の旧由宇町長が当選。しかし基地のある旧市部から出馬した自民現職と自民新人は落選した。昨年10月の市議選では反対、容認両派が拮抗(きっこう)したが3月議会で、公明議員団が現実路線に舵(かじ)を切るなど「民意は変わった」と容認派が攻勢を強めた。今回、反対の民意が目に見える形で表れ、両派のせめぎ合いは当面、続くとみられる。

 B 投票率がまた過去最低を更新した。

 E 前回比1・54ポイント減の58・13%。県選管はユニークキャラクターを導入しテレビCMや新聞、雑誌を通して呼びかけたが効果は薄かった。下落傾向は75年以来続いており、前回初めて60%を割り込んだ。合区した選挙区では「候補者の顔も知らない」と話す有権者もおり、合併直後で候補者のなじみが薄かったことも一因。候補者に魅力が欠けていることもあるだろうが、4割以上も投票を放棄する状況では県議会に厳しい注文もつけにくい。次回以降は投票にいくよう望みたい。

毎日新聞 2007年4月10日

303片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:28:49
岡山県議選 自民 議席以上に痛手 地盤弱体化、無党派層離れ… 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/10/20070410111705.html

 8日投開票された県議選は、自民が後退、民主が議席を伸ばす結果になった。議席の増減はわずかとはいえ、自民にとっては地盤の弱体化、無党派層の支持離れをうかがわせる内容で、受けた痛手は小さくない。

 自民は公認、推薦合わせ33人が当選。保守系の無所属当選者を取り込めば、37人程度まで増える見込みだ。改選前議席の36は上回るが、任期途中の欠員5を含めれば、実質減は避けられない。

 県北の1人区で現職3人が相次いで議席を失ったことは、市町村合併による地盤の流動化を象徴している。

 勝田郡の岸本清美氏は最大の地盤だった勝北町が津山市に移り、奈義町を地元とする新人に敗れた。真庭市・真庭郡の中尾哲雄氏、美作市・英田郡の市村三次氏は、合併の経緯や市長選をめぐって地域が割れ、支持をまとめ切れなかった。

 加えて3選挙区は、一昨年の「郵政選挙」で平沼赳夫(無所属)、阿部俊子(自民)の両氏が争った衆院岡山3区。両氏の対立、自民支持層の混乱が残っていることも、現職に不利に働いたといえる。

 県南部では、業界や団体、企業に多くを頼った候補に厳しい結果となった。岡山市1区・加賀郡や岡山市2区で民主が大幅に票を増やしたのは、選挙区の拡大、投票率の伸びを差し引いても、無党派層が大量に流れ込んだためとみられる。従来型の自民の戦術に限界を感じさせた。

 ただ、民主の課題も深刻だ。議席倍増といってもわずか4議席。それも現職死去で岡山市2区が空席となっていたことを考慮すれば、わずか1議席の増にすぎない。自民とのけた違いの差は埋めがたい。

 地方議員、地方組織は地域の声をくみ上げる基盤なのに、候補を立てられたのはわずか4選挙区で5人。倉敷市・都窪郡について県連幹部が無投票阻止、候補擁立を明言しながら、労組に配慮して見送らざるを得なかったことは、政党としての意義さえ問われる。

 県議選の結果からは、有権者の絶妙な判断が見て取れる。特定の支持者にしか目を向けなかったり、住民の声を政策に反映できない政党、政治家には今後、より厳しい審判が下されるだろう。

304片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:30:01
県議選振り返る 自民退潮 民主は微増
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/10/20070410112755.html

 8日投開票された岡山、広島、香川3県の県議選は、9日未明までにそれぞれ新しい顔ぶれが出そろった。3県とも自民が議席を減らし、民主がわずかに議席を増やした。公明、共産は岡山、広島では現状維持。香川では勢力を拡大した。岡山、広島では新人がそろって15人当選。新旧交代も進んだ。

岡 山 新人3増の15人

 岡山県議選は、無投票(6選挙区・計8人)を含め全56議席が確定した。新人の当選者は15人(前回12人)。前回選挙以降のベテラン議員の死去や、今期限りでの引退が相次ぎ、新旧交代が進んだ。

 56人の党派別内訳は、自民28(改選前議席36)、民主4(同2)、公明5(同5)、共産3(同3)、無所属16(同4)。無所属のうち、自民推薦が5人で、民主支持は3人、社民支持は1人。

 自民は公認32人、推薦7人を立てて臨んだ。このうち真庭市・真庭郡、美作市・英田郡、勝田郡で現職が保守系無所属候補に敗れ、備前市・和気郡の新人も届かなかった。岡山市1区・加賀郡では、推薦した無所属の2新人が敗れた。前回選挙後の確定勢力(41人)から後退するのは確実な情勢だ。

 新人ばかり5人を公認して挑んだ民主は、4人が当選。議員死去で空席となっていた岡山市2区は、トップ当選で議席を回復した。津山市・苫田郡で県北初の議席獲得にも成功。勢力拡大を印象付けた。支持、協力関係にある無所属現職も4人全員が当選。同党議員らでつくる県議会会派は、前回選挙後(7人)より増える見込み。

 ともに現職のみで戦った公明、共産は手堅く支持をまとめ、改選前議席を維持した。公明は、岡山市1区・加賀郡で上位2議席を独占した。

 各党派別の得票率は、40・3%を占めた自民がトップで、民主8・7%、公明11・9%、共産5・4%、無所属33・7%―となった。

 16選挙区が無投票だった前回選挙と単純比較はできないものの、民主、公明、共産が前回得票率からプラスマイナス1ポイントの範囲内だったのに対し、自民は3・3ポイントの“大幅減”。

 選挙区ごとの自民の得票率で、最低だったのは岡山市2区の28・2%。岡山市1区・加賀郡32・4%、倉敷市・都窪郡43・9%―など。郡部の得票率は5割を超えたが、市部は39・9%にとどまった。

 今後、無所属から自民に移る議員が出て、最終的な得票率は上がるとしても、今夏の参院選を控え、有権者の多い都市部を中心とした戦略見直しは急務となる。

 民主は、岡山市2区で得票率23・8%となり、前回(10・7%)から大幅にアップした。ただ、都市部を除けば候補者擁立すらままならない状態にあり、課題として積み残されたままだ。

 当選者56人の平均年齢は52・4歳。前回(53・7歳)よりわずかながら若返った。元職は4人のうち3人が返り咲き。女性は6人が立候補し、このうち当選したのは4人(自民、民主、共産、無所属各1)にとどまり、前回選挙から1人減となった。

305片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:30:22
広 島 自民が大幅議席減

 広島県議選は、無投票の3選挙区を除く20選挙区で投開票があり、無投票当選の3選挙区3人を加え、計66人の顔ぶれが決まった。

 当選者のうち現職は50人。新人15人と元職1人が当選して約4分の1が入れ替わる。藤田雄山知事の後援会問題で混乱が続く中、二分されている議会の新勢力図が注目される。

 党派別にみると、自民33人、民主4人、公明6人、共産1人、無所属22人。現職で落選した10人のうち9人が自民、1人は自民党系の無所属で、自民は改選前の48から大幅に後退した。

 一方、民主は新人3人が初当選して改選前の1議席から躍進。民主、社民、連合の推薦を受けた新人3人、元職1人も議席を獲得した。知事寄りの立場を取る民主、社民系議員の所属会派は勢力増になる見通し。

 議会でキャスチングボートを握る公明は、現職が全員当選して改選前の議席数を確保。共産は現新5人を擁立したが、現有議席の維持にとどまった。女性は現職の3人と新人2人の計5人が当選し、県議会史上最多となった。

香 川 女性最多の3人

 香川県議選は選挙戦となった6選挙区で投開票があり、29人の当選が確定。無投票当選の7選挙区16人と合わせ、45人の顔触れが決まった。

 内訳は現職38人、元職2人、新人5人。党派別では自民29人(現27、元1、新1)民主3人(現2、新1)、公明二人(現新各1)、共産2人(現元各1)、社民4人(すべて現)、無所属は5人(現3、新2)で、うち現職2人は社民の推薦。

 改選前に比べ、自民は1議席減だが、保守系無所属2人を合わせた勢力では1増。民主、共産は各1増。公明は、現職の死去で失った議席を回復。社民は1人が引退、推薦1人が落選し2減。

 高松市選挙区で議席を得た民主新人女性(27)は、同県議会では最年少当選。共産、無所属の現職と合わせ女性県議は過去最多の3人となる。

 戦後の県議選で、立候補者52人は最少、無投票16人は最多となった。

306片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 08:32:09
後援会入会カード収集に苦戦 市民が敏感に 山陰中央島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357695192

 島根県知事選、県議選で各陣営が活用する候補者の後援会入会カード。1人でも多く集めようと懸命だが、有権者の反応はいまひとつで、背景には2年前に施行された個人情報保護法に伴い、住民が個人情報に敏感になっていることがあるようだ。

 島根県議選松江選挙区で出馬を予定する候補の陣営から漏れた。「3点セットを書くことに抵抗を持っている人がこんなに多いとは…」 

 3点とは名前と住所、連絡先。後援会カードに記入する項目の基本で、陣営はこのカードに記載された人数で情勢を分析したり、支持の訴えや拡大の手段に使う。

 異変のきっかけは、2005年4月に全面施行された個人情報保護法。5000件を超える個人情報を持つ事業者に、情報の目的外使用などが禁じられるようになった。

 5000件以下の事業所は法の対象とならず、個人が友人、知人の情報を出すのも同法の対象外だが、施行で個人情報やプライバシーへの関心は上昇。また、企業の情報流出や情報の売買、覚えのない勧誘電話の増加などから、特に若い世代が個人情報の取り扱いに敏感になっている。

 多くの陣営で、入会カードが思うように集まらないほか、カードにある本人以外の紹介者欄へも家族を1人か2人記入するだけで知人、友人の人数が減っているという。

 八束選挙区の陣営では「法をしっかり説明しないから誤解や拡大解釈される」と分析。運動員に入会カードを有権者へ渡す時、必要に応じて同法の趣旨や内容を説明するよう指示した。

 ただ、有権者にとっては目的外使用がなくても、情報流出の恐れがあるかは関心事で、情報の管理方法は気になる。「インターネットにつなげないパソコンでデータ管理し、印刷など紙媒体にもしないよう心がけている」と同陣営。データを見るのもパスワードが必要で、パスワードを知っているのは3人に限定し、情報保護の徹底を図っている。

307片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:10:47
知事・県議選記者座談会
民主不戦敗 熱帯びず 自民系後退も過半数維持 中国島根

 知事選は、前財務省財務官の溝口善兵衛さん(61)が共産党県委員会常任委員の小笠原年康さん(53)に圧勝、20年ぶりの新知事に選ばれた。だが、投票率は過去最低の65・86%に低迷した。県議選とともに担当記者らが選挙戦を振り返り、今後の県政の展望を語り合った。

 A(編集者) 溝口さんは小笠原さんに約23万票の差をつける圧勝だった。

 B(県政担当記者) しかし、新人同士の新鮮な対決にもかかわらず投票率は初の60%台に落ち込んだ。県議選が無かった安来市で前回選から30ポイント以上下がるなど、4市町で投票率減が2けたに乗ってしまった。

 C(同) まず、溝口さんのカラーが見えにくかったのが要因の一つ。20年間の澄田県政を支えた自民勢力に擁立され、有権者には新知事の有力候補というより、澄田県政の継承者に見えたかもしれない。

 B 選挙戦自体も盛り上がりに欠けた。その主因は民主党の候補擁立断念。夏の参院選を前に対立軸を示すべきなのに、断念決定前の県連内には「知事選で勝つのは厳しい。それよりも県議選に全力を挙げた方がいい」という声もあった。

 D(遊軍記者) 県議選で民主は、八束選挙区で県連代表が敗れたものの、女性候補や若い候補が議席を獲得するなど、公認・推薦合わせて8人が当選し、改選前より3議席増えた。これは県民の期待の表れ。擁立断念はそれを裏切った格好になってしまった。

 C 知事選は小笠原さんが立って選挙戦になったが、いずれの地域、年代でも票は溝口さんに流れた。溝口さんが全面的に支持されたというよりも、選択肢が少ないという理由の方が大きいと思う。

 A 知事選は今回から具体的な数値目標などを示した「マニフェスト」の配布が解禁された。島根で初のマニフェスト選挙だった。

 D 確かに2候補とも「ローカル・マニフェスト」を活用したが、数値目標などはごく一部。だが、知事選で初めてマニフェストを前提にした公開討論会が開かれ、県議選でも民主がマニフェストを作った。こういう機運は歓迎したい。

 B 溝口さんが掲げた、県民参加の県政や財政再建への意欲は評価できる。でも、元財務官僚とはいえ、今や「国とのパイプ」を期待できる時代じゃない。国の財政力低下が進むなか、国に頼らずに歩いていける県政を築かなければならない。

 D 財政再建が最重要課題の溝口県政では、県議会の姿勢も問われる。県議選では、自民系の当選者は改選前の29議席から25議席に後退したものの過半数を制し、議会運営はこれまで通り知事与党の自民中心となるだろう。

 C 財政悪化について、自民の一部県議は「議会にも責任があった」との認識を持っている。議会には県当局以上に、県財政の再建に積極的に取り組む姿勢を見せてほしい。

 B 溝口さんの当選が決まり、事務所でバンザイをした際には、来賓から「〈溝口丸〉の前方は大変な荒海。大きな荷物もしょっている」との“祝辞”もあった。

 C 県庁内でも「優秀な人と思うが、どんな人なのか」と人物像をつかみかねている幹部の声を聞く。

 B まずは1か月以内に設置するという「改革推進会議」の委員人選や、10月末までと期限を定めた財政健全化計画の策定で、どう指導力を発揮するかが〈溝口丸〉の試金石になるだろう。

(2007年4月11日 読売新聞)

308片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/11(水) 10:11:31
岡山市議選72人出馬準備
津山市43人玉野市26人 讀賣岡山

 統一地方選の後半戦がスタートする。県内では、岡山、津山、玉野3市議選が15日に、里庄、新庄、西粟倉3町村議選が17日に、それぞれ告示される。投開票はいずれも22日。各市町村では、県議選の当選者らがさっそく応援にかけつけ、前哨戦が始まっている。

 今年1月に旧瀬戸、建部両町を編入合併した岡山市の市議選は、旧瀬戸町を合わせたエリアで行う一般選(定数52)と、合併特例法の定数特例を適用して旧建部町を選挙区とした増員選(定数1)が行われる。

 一般選は、定数は前回と同じだが、2005年3月に合併した旧御津、灘崎両町の選挙区(いずれも定数1)が廃止された上、旧瀬戸町が選挙区を設けず同一選挙となったため、実質は前回より競争が激化。これまでに出馬表明したのは現職44人と新人23人の計67人で、前回の58人を9人上回る乱戦となりそう。

 政党別では、無所属が最多の47人。公明は、過去最高の現有10議席維持が目標。共産は、御津地区から新人を立て、一般選だけで現在と同じ5議席確保を目指す。民主は、現職3人と新人2人を公認する過去最高の擁立。

 女性の立候補予定者は8人で、前回より1人少ないが、県議選で女性候補の票が急伸したことから、「もっと多くの女性を市議会に」と訴える陣営が多い。

 建部選挙区での増員選では、無所属4人と共産党1人が準備を進める。

 市中心部では、政令市実現への取り組みや、少子高齢化対策などの主張が多い一方、合併地区では、地域の活性化の訴えが目立っている。


市域広がり激戦模様津山市



 津山市議選(定数32)には現職30人、新人11人、元議員2人の計43人が立候補の準備をしている。党派別では公明3人、共産3人、無所属37人となり、定数を11人上回る激戦となる見込みだ。

 一昨年の加茂町、阿波村、勝北町、久米町の旧4町村の合併に伴う増員選で設けられた選挙区がなくなり、現在の全市域を区域としての初の市議選。有権者の少ない旧町村から出馬する立候補予定者の中には、旧津山市内に乗り込んで票の掘り起こしを目指す動きも目立つ。「合併で区域が広がり、立候補者の乱立で票が読みにくい選挙になりそう」と話す立候補予定者もいる。

 経営難の再開発ビル・アルネ津山の活用と中心市街地の活性化、ごみ処理センターの早期建設、行財政改革などが争点となりそうだ。


人口減対策など争点玉野市


 玉野市議選(定数22)には現職20人、新人6人の計26人が立候補を表明。党派別では、無所属21人、公明3人、共産2人。うち女性は5人(前回4人)。今回から条例改正で定数が25から削減、各陣営とも激しい前哨戦を繰り広げている。

 単独市政を選択した市の人口は、1976年をピークに30年連続で減少。経常収支比率も県内15市の中で最も高い95・9%(2005年度)と、財政も極めて硬直化した状況が続いている。各陣営とも、中心市街地活性化や企業誘致の推進、子育て支援の充実などを訴え、議会改革の一環としてさらなる議員定数の削減や議会の条例制定機能の強化なども争点として浮上している。

(2007年4月11日 読売新聞)

309片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/12(木) 12:23:47
4年後対策 早くも始動 岡山市議選
政令市移行で次回から区割り? 讀賣岡山

 2009年4月の政令市移行を目指す岡山市の市議選は15日、告示される。任期中に政令市議となる新議員は、県と同様の権限と財源が移譲される〈大都市〉の代表として広い視野が求められる。ところが、移行にともなう区制で、次回選挙から選挙区が細分化。「地域のしがらみではなく、政策で選んでと訴えてきたのに……」。早くも不安を抱いたり、地域に重点を置いたりする立候補予定者もおり、4年後を見据えた選挙戦になりそうだ。

 「彼女をぜひ県議会へ。私も市で連動してやっていけるよう頑張りたい」。統一選前半戦のさなか、岡山市で開かれた県議選候補の個人演説会で、市議選に出馬予定の新人女性が応援に力を込めた。新人は、市議から転出した県議選候補の後継者で、同じ市民団体出身の「市民派」。県議選候補の集会や街宣に出ては自身をアピールしてきた。

 市議選では市民団体を核とした支持者の多くが新人の応援に回ると見られ、周囲からも有力視される。「政務調査費を透明化しよう」という訴えには多くの人が耳を傾けてくれる。しかし、4年後には状況が一変。選挙対策本部スタッフは「全市で活動している者には、区割りで支持者が分断されるのがいちばん怖い。今から何か手を打って活動できればいいが」と困惑する。

     ◇

 政令市の要件とされる人口70万人を目指し、2005年3月に旧御津、灘崎両町、今年1月に旧瀬戸、建部両町を編入合併してきた岡山市。政令市になれば、広大になった市域に区制が敷かれ、区役所が置かれる。昨年4月に政令市になった堺市は7区、今年4月の新潟市は8区、浜松市は7区に分けられた。

 区の数や線引きは、市が学識経験者らを交えた第三者機関を設置し、人口などを勘案して考える。議員定数は、各区の有権者数に応じて決まる。それらを決定する条例案は、政令市移行直前に議会に提案されるため、議員は、自分たちの地盤がどのように分割されるのか、事前に口をはさむ余地がほとんどないのが実情だ。

 堺市では、移行後初の市議選が今月8日、投開票された。「市民派」の現職女性は、自身が集めてきた「女性票」などの受け皿にと、別の区でも4人の後継者を立てたが、いずれも得票が届かず、結局本人だけが当選。地域密着型の候補が有利な結果の一端が表れた。

 組織選挙を行う政党や労組の候補者も危機感を募らせる。現在10人の議員を抱える公明党市議団の則武宣弘団長は「全3区ならそれぞれ1〜3人出せるけど、全5区だと1〜2人になるのでは」と心配する。共産党市議団の田畑賢司団長も「見通しは立っていないが、区が決まってから対応する」と言う。

     ◇

 一方、ある労組系の現職に心配の表情はない。事務所の壁には、連合町内会と単位町内会八つの推薦状。03年に初挑戦した時には、一つもなかったが、道路の拡幅や照明の設置など、地元での議員活動を活発に行ってきた成果だ。子どものソフトボールチームでの交流を通じて、若い親世代にも浸透。「市民みんなが客だと思って、なるべく組織の“色”を出さないようにしてきた」と明かす。

 「僕の『岡山市』は、これだけの大きさから、これだけになった――」。ベテラン保守系現職は、大きく広げた両手を、体の前に縮めて見せた。10年前から政令市移行を推進する立場で、「区割りは避けて通れない」と、前回の選挙から活動の重点を地元に移した。「企業も絞った。より地元偏重型にしないと」。4年後の変化も“想定内”だ。

     ◇

 政令市への移行は、市議に市全体の発展を担う議員活動と同時に、市民にとって最も身近な地域の政治家になることを求めている。今回、そして4年後へと急激に変遷する選挙戦は、その両方を兼ね備えた議員であるかどうかが問われる試練の場だ。

(2007年4月12日 読売新聞)

310片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:29:17
改革派、片山知事が退任
「県民の支持 活力に」 讀賣鳥取

 「改革派知事」として全国に知られた片山知事が12日、2期8年の任期を終え、退任した。最後の記者会見で「多くの県民に支持してもらい、活力になった」と振り返り、職員ら約600人に見送られ、県庁を後にした。「モノ言う知事」として鳥取県を全国的に有名にしたとあって、県民らは「もっと鳥取のために活躍してもらえると思っていたので残念」などと別れを惜しんだ。13日付で慶応大大学院法学研究科教授に就任し、16日に大学院で「公共政策」の講義をする。

 片山知事は1999年4月の就任直後から、計約300回の記者会見を行い、この日は「自分なりに満足のいく仕事ができた。県民の支持が全力疾走の活力だった。感謝している」と晴れ晴れとした表情で語った。

 情報公開の徹底や県職員の意識改革などを積極的に行ってきた。2000年10月の県西部地震では全国で初めて、被災住宅の再建に限度額300万円の補助金を支出したが、国からは「個人資産の再建に公費を出すのはおかしい」と猛反発を受けた。

 「この時が一番大変だった。人生でこんなにきついことはないというほど憔悴(しょうすい)した。国が『江戸の敵を長崎で』のような仕打ちをするのではという不安にもかられた」と打ち明けた。

 しかし、いつもの“辛口発言”は最後まで健在。県政運営の目標の一つに挙げてきた「自立」について「いつも誰かに問題を解決してもらう『水戸黄門型地方自治』では本来の自治とは言えない。住民の行動を変えないと」と苦言を呈した。

 知事室の額に書かれている「公正自治之本(公正は自治の本)」の気持ちを大切にするよう、前日あいさつに来た平井新知事にアドバイスしたという片山知事。県庁玄関で行われた退任式では職員らに、「常にミッション(使命、役割)を考えて、県民のために精いっぱい働いて下さい」と目を少し赤くしながらあいさつ。職員から花束を贈られると、「ありがとう」と応えて車に乗り込んだ。

 一方、県民からは惜別の声が聞かれた。

 米子市博労町、カメラ店店員萱野悦子さん(54)は「誰にでもはっきりモノが言える知事だった。できればもう1期してほしかった」と残念がり、鳥取市若葉台南、鳥取環境大4年瀬川祐一さん(22)は「私たちと同じ目線で物事を見ていると感じた。環境大でも講義してほしい」と要望。倉吉市岡、農業河野真由美さん(53)は「地産地消を提唱され、農家の生産意欲が高まった。これからも県への助言をお願いします」と話していた。

(2007年4月13日 読売新聞)

311片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:31:09
合併地区「地元から議員を」 讀賣岡山

 15日告示される岡山市議選では、今年1月に合併した2町のうち、旧建部町では合併特例法の定数特例を用いて選挙区(定数1)を設けたのに対し、旧瀬戸町では選挙区を設けず、旧岡山市と同じ土俵に乗った。「1人と定数を決められるより、複数の議員を出せる可能性がある」というもくろみだったが……。2年前の旧御津、灘崎両町も含め、合併地区の住民には「地元から議員を」との要望が強く、その声を受けて旧町議ら候補予定者は激戦に身を投じる。

 「この辺は大雨が降るたびにひざくらいまで冠水する。瀬戸の表玄関なんだから、きちんと整備してほしい」。瀬戸地区の中心部にあるスーパーで、買い物に来た主婦(69)は訴えた。

 近くの砂川は大雨になるとはんらんして道路が冠水し、2004年の台風時には17戸が床上浸水、127戸が床下浸水した。合併協議で、市は雨水の浸水対策を約束。今年度から4年間でポンプや排水管の設置などを行う計画だが、事業費を議決するのは市議選後の6月議会まで待たなければならない。主婦は「合併したために整備が遅れるのでは困る。瀬戸から議員が出て、きちんと実行してほしい」と続ける。

 瀬戸地区では、旧町議を市議会に送り出そうという有権者が多いが、現在、「地元市議がゼロになるのでは」との不安が広がっている。有権者数は1万2159人(3月29日現在)の瀬戸地区に旧町議3人が出馬を表明したため、「3人できれいに分けたら皆落ちる」(立候補予定者)状況になったからだ。同市瀬戸町万富の男性団体役員(67)も「2人だったら、両方通ったかもしれないのに……」と心配する。

 3人がそれぞれ、瀬戸地区を何度も回っているが、旧市からも現職が進出。3500〜4000票と言われる最低ラインを何とか超えようと、旧市内まで活動範囲を拡大する。

 「よろしくお願いします」。旧町議の1人は東岡山地区に足を伸ばし、顔写真入りのパンフレットを手渡した。この地区を訪問するのは初めて。後ろから妻も頭を下げる。

 今回初めて自宅以外に事務所を構え、後援会名簿も作成。旧市内では、皆が顔見知りだった町議選とは打って変わり、インターホン越しに追い払われることも。「冷てえなあと、嫌んなる時もある」と本音を漏らす。

     ◇

 2年前に合併した御津、灘崎地区でも、住民に「取り残されるのでは」という不安が大きく、地元市議を望む声が根強い。合併の利点である「行財政の効率化」などが見えにくい一方、旧市では無料のゴミ袋が有料のままなことなど、市民感情で「地域差」と感じる不利益が多いためだ。

 御津地区では現職と新人計3人が、灘崎地区では新人1人が出馬予定だが、いずれの地区でも、立候補予定者らは「地元から市議を」と訴え、チラシに書き込む。

 一方、「地域にかかわらず、やる気がある人が市議になってほしい」という声も。身体障害を持つ長男を幼稚園に通わせる御津地区の主婦(32)は、「福祉に力を入れて、岡山のレベルを上げてくれる人に議員になってほしい」と期待を込める。

 旧瀬戸町をはじめ、大混戦を呈する合併地区。候補者には当選後、地域の切実な声を聞くだけでなく、人口70万人の市全体を見据えた活動が待っている。(坊美生子)

(2007年4月13日 読売新聞)

312片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:40:05
内田が参院選出れば。

統一地方選回顧 記者座談会 県議選 山陰中央島根
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357941191

 自民、民主痛み分け 松江は「都市型」に浮動票の重み増す

 A 県議選の結果をどう見る。

 B 自民系は現職三人が落選し、二十九議席から二十五に減らした。民主系は公認、推薦を合わせ議席を五から八に伸ばしたが、八束で党県連代表の内田敬が落ちたダメージが大きい。二大政党の自民、民主の一方が勝ったとは言えない結果だ。

 最後は「公明」

 A 天王山の八束は八年前に続き激戦だった。

 C 内田陣営は、民主党県連の存亡をかけて連合会長が選対部長を務める総力戦。戦況は最後まで横一線だったが、投票日の二日前に公明が加藤勇の支持を打ち出した。県本部ではなく、国会議員と町議による現場判断で、参院選とのバーターが動いたようだ。

 D 参院選で民主候補が決まっていない中での代表の敗北で、組織を一からつくり直さなければならない可能性もある。

 B 民主は、雲南・飯石で野党共闘の候補を立てて勝負に出た。議席を得る好機だったが、候補が社民を離党しなかったことが影響したのか、連合の動きが鈍かった。

 A 松江選挙区は、各陣営、事前の票読みが大きく外れたのでは。

 C 市町村合併で選挙区が広がり、各陣営とも票が読めないと口をそろえた。旧市の現職候補の票が伸び悩んだのは、旧郡部の候補が市内に浸透したから。浅野俊雄と郡部出身の五百川純寿は建設業で票を食い合うなど集票合戦を繰り広げた。

 A 女性候補の健闘が目立った。

 B イメージカラーやキャラクターでアピールし、浮動票をつかんだ。市職労が母体の角智子、県職労の白石恵子とも陣営の予想より数千票多い。女性団体の支援も大きかったようだ。

 D 松江は都市型選挙の色が濃くなり、浮動票の重みがさらに増した。ただ、拡大した選挙区に新たな勢力図を描く選挙にしては関心が低く、投票率は61%と低かった。

 A 一騎打ちで自民現職が敗退した簸川と隠岐をどう見る。

 B 簸川は、町内を二分した合併住民投票のしこりが尾を引き、十六年ぶりの選挙戦は保守分裂の構図となった。合併賛成派が担いだ池田一の勝利は、直後に控える町長選に影響するだろう。

 D 隠岐は、門脇誠三の完全勝利。医療や航路問題など現状打開の変化を望む島民の心情の表れ。保守地盤を支えた建設業の一部も公共事業の削減から門脇になびいた。

 A 保守地盤の厚い出雲で、民主・珍部芳裕が党として初の議席を奪取したが、実態は地元と系列市議の支援者を固める守りの選挙。下位当選で党勢拡大とは言えない。

 しこり懸念も

 A 出雲は選挙区拡大で松江以上に、自民同士のし烈な争いがあった。

 D 旧出雲市は前回、選挙がなく自民同士で支援団体が分かれていたが、選挙区の広がりで争奪戦が起きた。食い合いに直面した郡部の自民支持者からは、選挙が終われば離党するという声もあり、しこりは残るだろう。

 A 他の選挙区は予想通りの結果だった。

 B 大田は自民が藤山勉に一本化し圧勝するはずが、旧大田市で地道な選挙戦を展開した和田章一郎に及ばなかった。益田は共産候補が市議五期の実績と人柄で、落選したものの善戦した。

 A 改選後の議会運営に変化はあるか。

 D 自民系議員でつくる最大会派の自民議連は、選挙戦で票を食い合ったことから亀裂も走りつつあり、内部調整が大変だ。厳しい財政状況の中で、地域間格差の議論もぶつかり合うだろうし。

 C 期待したいのは四年ぶりとなる女性二人を含めた九人の新人議員。新しい風を吹き込んでほしい。 (文中敬称略)

313片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:42:59
記者座談会 県議選 新人候補減り投票率最悪 山陰中央鳥取
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=357932191

 「分権」「格差」軸に訴え 合併、知名度、地盤で明暗

 県議選(定数38)は、9選挙区のうち無投票3選挙区を除く6選挙区で選挙戦が行われ、現職1人が落選したほか、女性が県議会史上最多となる5議席を得て、共産も4年ぶりに2議席を回復した。各選挙区の様子を担当記者で振り返った。(敬称略)

 A まず、全体を見通してみようか。

 B 投票率が戦後最低を記録した。

 D 新人が六人と前回より十一人も減って話題性が乏しかった。ある程度、当落の予測しやすい選挙区もあったしね。

 E 合併で、町村議員が減って集票マシンが機能しなくなった。知名度と実績のある現職はいいが、新人は立候補しにくくなった。

 A 地方分権や住民参画を訴える候補が目立った。いずれも知事・片山善博が訴え、トレンドになったテーマ。影響がうかがえ、興味深かった。

 D 格差是正を自民、民主双方の候補が訴えたのも印象深い。自民が中央対地方という構図の中で与党の責務として語れば、民主は「自公政権が格差拡大を招いた」と政権交代をアピールした。

 B 知事選がもう少し盛り上がっていれば、相乗効果も出たかもしれないが。執行部をチェックする議会の役割は増しているのに、最低というのは気になる。

 A 新議会の勢力図はどうなる。

 C 最大会派「清風」が数を減らし、自民党が取って代わるか。新人と元職をめぐる綱引きも始まるだろうし、場合によっては現職のくら替えもあり得る。

 B 近親憎悪は根強く、一本化は無理かな。自民支持者は「郵政選挙」の尾を引いているとみて、分裂状態に怒っている。

 D 議長選びに影響があるだろうか。

 C 当選五回の清風・鉄永幸紀、四回の自民党・小玉正猛が軸になりそうとみられているが、会派同士の思惑が働けば、信の松田一三という線もあるらしいよ。

314片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:45:04
<鳥取市・八頭郡>

 A 選挙区ごとに見てみよう。鳥取市は共産の市谷知子が獲得した九千五百票はすごいね。

 D 国政選挙に何度も挑戦していて知名度があった。

 E 昨年春の市長選に立候補した父親が、ほのぼのとした人柄で有効投票の三割を獲得した。市谷も二人三脚で応援したことが、今回の選挙にもつながった。親子で取った議席だな。

 C 公明の銀杏泰利は前回に続いてトップ当選。得票から見れば、公明は二人は確実に出せるのに…。

 D 陣営は県議選よりも、夏の参院選に照準を合わせていた。あえて冒険までは、という雰囲気だった。

 A 二十代と三十代の無所属新人の二人は票が伸び悩んだ。準備期間も三カ月ほどで、支持基盤も知名度もほとんどなかった。

 D 自民新人の浜崎晋一は予想通り上位当選だった。

 C 父親の基盤を受け継いだ。父の芳宏は当選十回のベテランで、今期で引退。議会のまとめ役として、らつ腕を振るってきただけに、少し寂しい気もする。

 B 定数の二倍の候補が立った八頭郡選挙区は。

 A 現職二人が新人二人を下した。新人は智頭と八頭から立ったが、ともに、現職が地盤をしっかり固めていたということだろう。

 E 当選した社民党県連副代表の米井悟は今回は無所属で、党推薦だった。幅広い支援を得たいということだろうが、党の存在感を示すチャンスなのに、と思ったね。

<倉吉市・東伯郡>

  A 倉吉市はやはり激戦になった。

 D 村田実が執念で返り咲きを果たした。編入した旧関金町にもいち早く足を運び、名前を売り込んだことも大きい。

 C 伊藤美都夫は前回に続いてトップ当選を果たしたが、予想されていたとはいえ大きく票を減らした。自身の動きもいまひとつだったので、こんなものだろう。

 B 興治英夫はこれといった組織がない中、七千票台に乗せたのは立派。「朝立ち」の代わりに「歩き」を行い、中盤からムードが良くなった。

 C 土壇場で選挙になった東伯郡は現職が圧勝したが、共産の新人が二千票余りを獲得した。「選挙を実現させた」ことへの評価だろう。

<米 子 市>

  A 米子市は自民の広江弌がトップを狙って活発に動き、あおりを気にした稲田寿久陣営から「自民の三議席を守ることが大事ではないのか」と恨み節も聞こえた。

 B 民主は保守層も取り込む湯原俊二が票を伸ばす一方、労組が頼りの鍵谷純三は票を減らした。ウイング拡大を目指す党県連にとって、方向が正しいことを示す材料とも言えるのでは。

 E でも、ある陣営は集会に県連代表の川上義博を招くのも嫌々だったとか。まだ一枚岩にはなってないな。

 D 昨年の米子市議選でも議席を減らした共産は、錦織陽子が議席を取り戻し、党勢退潮ムードを振り払った。

<境 港 市>

  A 境港市では自民現職と自民推薦の新人のはざまで、無所属新人の森岡俊夫が際だった。若さをアピールして精力的に歩いた。

 B 安田優子は分厚い支持基盤があり、当初から安泰ムード。トップ当選は果たしたものの、陣営が手応えを感じていた割には伸びが少なかった。新人二人が競り合ったあおりとも言えるだろう。

 A 森岡は自民なのか、川上寄りなのか、旗色が鮮明でない。今後の身の振り方が興味深い。

315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:45:27
自民岡山県議団 9人追加し37人 議長候補は天野、古山氏 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/13/20070413111728.html

 自民党岡山県議団は12日、県議会内で幹部会を開き、8日投開票された県議選の無所属当選者のうち、同党推薦の5人を含め、9人を追加公認することで一致した。同県議団は公認で選挙を戦った28人と合わせ、最終的には37人になる。定数56のうち6割以上を占め、議会運営の主導権を確保した。

 推薦した当選者は、岡崎豊、久徳大輔、太田正孝、谷口圭三、江本公一の5氏。無所属で自民候補らを破って当選した池本敏朗、浅野実、岡本泰介、渡辺吉幸の4氏も自民入りを認める。

 かつて同党に所属した元職の佐古信五、福田通雅両氏は見合わせる。

 同県議団の改選前の議席数は、任期中の死亡などで5人が欠員になっていたため36。今回改選でその数は上回るが、ピーク時にあった41議席には及ばなかった。すべての常任委で委員長を独占した上で委員の過半数を占める「絶対安定多数」は維持する。

 民主党議員らによる民主・県民クラブは、同党公認の4人、支持の3人ら8人が固まった。公明党県議団は5人、共産党県議団は3人の勢力を維持する。

混迷は必至

 各会派の陣容が固まったことで、焦点は自民党内の人事に移る。

 正副議長は圧倒的多数を占める自民の意向どおり決まるのが通例。正副議長らを選ぶ臨時県議会は5月15日に開会予定で、自民は同月8、9の両日、議員総会を設定した。

 自民は当選回数、年齢による順送り▽政友会、県政会の二派閥均衡―などを基準に正副議長候補を決めるが、党県連の四役(幹事長、総務会長、政調会長、議員総会長)人事が絡み、しばしば紛糾してきた。

 今回は、調整役となってきたベテラン議員が引退し、例年以上の混迷は必至。さらに、県政会は大杉尚久氏の死去で会長が空席になっており、後継会長や四役人事をきっかけに、派閥内部の確執が表面化する可能性を指摘する関係者もいる。

囲い込み活発

 議長候補は副議長経験がある6期生で、政友会が会長の天野学氏、県政会が古山泰生氏。議長と逆の派閥から選ばれる副議長は県政会の小田春人氏、政友会の岡崎豊氏らが対象となる。

 ただ、副議長経験者が天野、古山両氏しかおらず、小田、岡崎氏らは順送りだと同一任期中に議長も務めることになるため、次の世代に副議長を回し、副議長を経ずに議長に就く案も浮上している。

 一方、党四役は議長経験者が務めており、戸室敦雄、森正人、千田博通、三村峰夫の4氏で分け合うのは確実。ただ、会長に次ぐポストの幹事長は党運営に絶大な影響力を行使できるため、7期の戸室、森、千田氏を軸に両派閥の激しいせめぎ合いとなりそうだ。

 人事協議を前に両派閥は、勢力確保のため初当選議員の囲い込みを活発化。政友会は12日に会合を開き、県政会も13日に会合を予定する。出席者の顔ぶれから両派閥の人数はほぼきっ抗するとみられ、いっそう行方が不透明な協議になりそうだ。(小寺幸治)

316片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:46:48
岡山県議会会派構成(定数56)

自民党県議団(37人)

【政友会(天野派)】
◎7戸室 敦雄 67 津山・苫田
◎ 森  正人 64 岡山1・加賀
◎6三村 峰夫 73 新見
○ 天野  学 61 笠岡
 4岡崎  豊 73 岡山2
  小野 泰弘 53 総社
  内山  登 52 備前・和気
  渡辺 英気 50 倉敷・都窪
  小田 圭一 46 倉敷・都窪
 3佐藤 真治 42 岡山1・加賀
  高橋 戒隆 39 倉敷・都窪
  久徳 大輔 38 高梁
 2神宝 謙一 53 瀬戸内
  遠藤 康洋 45 倉敷・都窪

【県政会(旧大杉派)】
◎7千田 博通 56 倉敷・都窪
○6古山 泰生 47 浅口・浅口
 5小田 春人 59 井原・小田
 4河本  勉 58 岡山1・加賀
 3伊藤 文夫 64 笠岡
  井元乾一郎 60 津山・苫田
  池田 道孝 60 井原・小田
  蓮岡 靖之 42 倉敷・都窪
 2波多 洋治 63 岡山1・加賀
  西岡 聖貴 58 赤磐
  蜂谷 弘美 50 岡山1・加賀
  加藤 浩久 45 玉野
  小倉 弘行 41 岡山2

【初当選議員】
 1浅野  実 67 真庭・真庭
  岡本 泰介 60 美作・英田
  渡辺 吉幸 59 勝田
  小林 健伸 54 岡山2
  池本 敏朗 52 備前・和気
  谷口 圭三 43 津山・苫田
  太田 正孝 42 岡山1・加賀
  青野 高陽 38 久米
  江本 公一 37 総社
  中塚 周一 33 倉敷・都窪

民主・県民クラブ(8人)

 4鈴木 一茂 61 倉敷・都窪
  住吉 良久 60 玉野
  長瀬 泰志 58 倉敷・都窪
 3三原 誠介 57 倉敷・都窪
 1岡田 幹司 50 岡山1・加賀
  高原 俊彦 44 岡山1・加賀
  一井 暁子 37 岡山2
  木下 素典 31 津山・苫田

公明党県議団(5人)

 5高橋 英士 55 倉敷・都窪
 4景山 貢明 57 岡山1・加賀
  山田総一郎 52 倉敷・都窪
 3吉田 政司 54 岡山2
 2増川 英一 44 岡山1・加賀

共産党県議団(3人)

 5武田 英夫 59 岡山2
 2赤坂てる子 52 倉敷・都窪
  森脇 久紀 44 岡山1・加賀

会派未定(3人)

 7佐古 信五 57 倉敷・都窪
 4福田 通雅 66 岡山2
 1横田 悦子 55 岡山1・加賀

(12日時点での見込み。当選回数順、同期は年齢順。◎は議長経験者、○は副議長経験者、氏名前の数字は当選回数。敬称略)

317片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 09:48:12
岡山市議選 マンション“票田” 支持者獲得に壁
オートロック、「ビラ配布お断り」… 苦心の各陣営 山陽岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/13/20070413112715.html

 岡山市中心部に増加するマンション。1棟300戸を超す高層マンションもあり、岡山市議選(15日告示)の立候補予定者にとっては貴重な“票田”だが、防犯機能を高めるオートロックなどが壁となって入り込みにくく、市議選の前哨戦で各陣営は支持者獲得に苦心している。

 「一戸建て住宅なら、とりあえず顔は出してくれるが、マンションは100戸にちらしを配って1戸反応があればいい方。効率は悪いが1人でも多く思いを伝え、支援の輪を広げたい」。市中心部に事務所を構える無所属新人が、立ち並ぶマンション群を前に思いを打ち明ける。生まれ育った古里からの出馬だが、マンション住民に知人や支援者は少ない。

 商業地の地価下落や規制緩和、熟年層の都心回帰などが追い風になったマンションブーム。市中心部には、2005年度までの10年間に40棟が立地した。

 地元にマンション群を抱える候補予定者が共に嘆くのはオートロック機能。居住者が鍵をあけない限り棟内に入れない。顔の売り込みも政策のアピールも難しく、対応はさまざまだ。

 「ほとんど玄関先までたどり着けない。どう攻めるか悩ましい」と話す無所属現職はマンション訪問はあきらめ、一戸建て住宅へのあいさつ回りに的を絞る。

 市東部の無所属の中堅現職は「地盤にマンションが急増している。無視できない」と食い込みを図る。「一見、入り込みにくいが、住民に紹介してもらえば回れる」とマンションに住む支援者をたどって、知人に連れ歩いてもらう。別の中堅現職は「地域のイベントに参加したマンション居住者を紹介してもらう」という。

 政策パンフの配布でも対応が割れる。市東部の新人は「マンションは転勤族が多く、しがらみがない」と積極的にポスティング。逆に市中心部の新人は「転勤族は市議選への関心は薄い」とあきらめ模様。共産現職は「耐震診断や改修への助成充実などマンション向けのビラで関心を寄せてもらう」作戦だ。

 しかし、「ビラ配布お断り」を掲げるマンションも少なくない。廃棄覚悟でビラを配る陣営もあるが、「ポスティングしたパンフがまとめて送り返された」という経験を持つ中堅現職も。

 地縁血縁をたどった活動で浮動票が少ないとされる市議選。市内はまだまだマンションの増加が見込まれるだけに、都会に残る“未開拓地”を攻め落とせるかどうかは戦いを左右する。
(2007年4月13日掲載)

318片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/14(土) 10:17:46
【議会改革】公約実現 「共闘」探る '07/4/12 中国広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/Ew07041201.html

 広島市で初の市長、市議、県議トリプル選さなかの三日朝。佐伯区のJR五日市駅前で握手作戦を終えた秋葉忠利氏(64)が選挙カーから離れた。行き先は、市議選を戦う藤田博之議長の選挙事務所。本人は湯来町に遊説に出かけ不在だったが、選対幹部に激励の言葉を伝えた。

 激励訪問は「ともに市議会改革を」の思いを言外に込めたメッセージだった。藤田議長は後日、「温かい行動と思う。主義主張にかかわらず、来る者は受け入れるのが政治家だ」との表現で、秋葉氏の思いをくんだ。

 ▽支援の第一歩

 選挙中の二―五日に秋葉氏が事務所を訪問した市議候補は藤田氏も含め、自民五人、公明二人、社民一人、無所属二人の現職計十人に上った。秋葉氏にとって自身の市長選で圧勝ムードが漂い始めたころ。そして市議選の自民候補の多くは、市長選で自民が推した前参院議員柏村武昭氏(63)を支えるライバル陣営のはず。それでも一様に歓迎されたという。

 秋葉氏はこうして選挙中から、公約の中で緊急課題の一つに掲げた「議会改革の支援」に向け、一歩を踏み出した。

 過去の二期八年間、秋葉市長と市議会の関係は曲折をたどる。当初の「安定期」からの転換点は一期目終盤だった二〇〇二年三月。当時の議長の意向に反し、市長は女性助役の選任同意案を定例会に提案した。以来、関係は急速に悪化する。この定例会も含め、女性助役選任案は三たび否決された。ほかにも議案の修正や否決が相次ぎ、はたから見ても両者の関係は「感情的なもつれ」にエスカレートした。

 しかし市長二期目の半ばの〇五年七月、再び転機が訪れる。藤田氏の議長就任だ。それまで二十一件あった議案の否決や修正は、それ以降、一件だけと激減した。

 女性助役を議会が無記名投票で否決した際、藤田氏は「議員は名前をはっきりさせるべきだ」と投票方法に異を唱えていた。議長席に座って以降も、部分的ではあるが政務調査費の使途公開を決めた。議会内の勢力争いの側面もあるにせよ、内部から改革を志向する姿勢は、秋葉市長の公約とも符合する。

 市長選さなかの秋葉氏は「ヤドカリ作戦」と名付け、民主、共産、社民の現職、新人の市議候補六人の個人演説会や街頭演説にも押しかけた。候補を持ち上げる一方、応援の「基準」として、女性助役の無記名投票に反対したか、議会改革を進める姿勢があるかなどを明示した。それは「反秋葉派」に対する遠回しのけん制でもあった。

 ▽鍵握る議長席

 五十五議席をめぐる市議選の結果、新人五人と現職五十人が当選した。顔ぶれはさほど変動しなかったものの、五月の市議会臨時会に向け、議長ポストをめぐるさや当てがこれから本格化する。それは議会内の会派再編や、秋葉市政へのスタンスと密接に絡み合う。

 「改革支援」を旗印に秋葉市長は議会にどう向き合うのか。そもそも当事者である議会がどんな「改革」姿勢を示すのか。三期目の秋葉市政の行方を占うヤマ場がすぐにやってくる。(岡田浩平)

319片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 01:08:08
’07統一地方選:尾道市長選と呉、尾道など3市議選 あす後半戦スタート /広島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hiroshima/news/20070414ddlk34010480000c.html

 統一地方選後半戦の尾道市長選と呉、尾道、東広島の3市議選、さらに辞職に伴う三次市議補選(三良坂選挙区)は15日、告示される。また17日には、大崎上島町長選と辞職に伴う同町議補選、さらに熊野、坂の両町議選が告示される。尾道市長選は現職引退に伴い新人2人が立候補する見通しで、12年ぶりの選挙戦になる見通し。大崎上島町長選は再選を目指す現職以外に立候補の動きはない。投票日はいずれも22日で、即日開票される。

 03年の統一選では、2市長、5市議、13町長、2村長、21町議、4村議の計47選挙が行われたが、市町村合併の進展で、補選を除けば1市長、1町長、3市議、2町議の7選挙に集約された。

 尾道市長と3市議の一般選挙は「平成の大合併」後初の選挙で、有権者の判断が注目される。また熊野と坂の両町議選は、今後の合併の有無やまちづくりのあり方などで激しい舌戦が展開されそうだ。

 ◆尾道市長選

 前教育長の平谷祐宏氏(54)と、元旧因島市長で外国人研修生受入団体理事長の岡野敬一氏(55)がいずれも無所属で立候補を表明。

 平谷氏は、今期限りでの引退を表明した亀田良一市長(80)の市政を継承するとして2月に教育長を辞職。産業振興や防災などの生活基盤の整備、スリムで効率的な市政などを訴えている。

 岡野氏は、「合併後最初の選挙で無投票では市民の声が反映されない」などとして立候補を表明。旧因島市で3期市長を務めた実績を強調。「市民一体型の市政を目指す」と訴えている。

 ◆呉市議選

 周辺8町との合併が完了して2年。市域は2倍に広がり、人口は約25万人に増えた。増員選挙で増えた46の定数は、今回から8減の38となり、旧町ごとの選挙区も廃止。9人が引退し、現職37人、新人6人が立候補の準備を進めている。合併地域と旧市域選出議員の票のせめぎ合いがポイントとなりそう。

 ◆東広島市議選

 05年2月に周辺5町と合併。前回選の03年から市域は約2・2倍、人口も約1・4倍に増えた。定数は合併後の増員選挙で43にまで増えたが、今回から11少ない32に。現職29人、新人10人が立候補の準備を進めており、旧市域での得票数がカギだ。

 ◆尾道市議選

 合併で45に増えていた議席が今回34に減り、全市1区で争う。現職の多くに加え、増員選で落選した候補者らも議席を狙うため、激しい選挙戦になりそう。現職32人、元職1人、新人10人の立候補が予想される。【牧正、下原知広、吉川雄策、堀江拓哉】

毎日新聞 2007年4月14日

320片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:18:20
知事選 保守地盤生かす
2007年04月10日 朝日島根
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000704100002

∞ 知事選、県議選を顧みて ∞


 統一地方選第1ラウンドの知事選と県議選が終わった。知事選では、自民、公明推薦の溝口善兵衛氏(61)が共産候補に大差をつけて勝ち、改めて自民党を中心とした保守地盤の厚さを印象づけた。県議選では、自民が公認の現職候補3人を失った一方で、民主も党県連代表が落選。両者、「痛み分け」の結果となった。


□ 県議選 自・民痛み分け/無関心 投票率押し下げ □


 ●知事選


 相手候補には勝ったが、県民の無関心を打ち破れなかった――。当選から一夜明けた溝口陣営の間には、勝利の余韻とは別にこんな空気も漂っていた。選対幹部は投票前、「溝口氏35万」と予測したが、実際の得票は30万6千票余り。小笠原年康氏も7万3千票余りで、澄田信義知事との一騎打ちで8年前に共産候補が獲得した約8万6千票に届かなかった。


 投票率が65・86%と前回より5・69ポイント下がったことが、それぞれの得票を押し下げたのは言うまでもない。今回から配布が認められたマニフェストのビラも、下落を食い止められなかった。


 夏の参院選まで3カ月余り。3選を目指す自民現職の景山俊太郎氏(62)や、共産新顔の後藤勝彦氏(39)が選挙準備を進めているのに対し、知事選で「不戦敗」だった民主や社民、国民新もこれから「野党共闘」の候補擁立を本格化させる構えだ。各党が有権者の閉そく感を取り払うような選択肢を、どう示していくのか注目される。


 ●県議選


 党派別得票数では、自民が54・73%で過半数を確保。広島(45・70%)や鳥取(45・79%)と比べても高く、「保守王国」ぶりを見せつけた。


 選挙戦になった四つの1人区のうち、3選挙区で現職が新顔に相次いで敗れ、新旧交代を印象づける結果にもなった。


 保守系同士の一騎打ちとなった簸川では、無所属新顔の池田一氏(46)が、自民現職の矢野潔氏(60)に285票差で競り勝った。単独町制を選択した斐川町の財政や消防への問題点を集会などの場で訴え、じわじわと支持を広げた。後援会幹部は「手応えを感じたのは終盤になってから。新興住宅地を重点的に回ったのが功を奏した」と振り返った。


 民主県連代表の内田敬氏(65)と、自民推薦の新顔・加藤勇氏(54)の一騎打ちとなった八束では、加藤氏が接戦をものにした。


 企業経営の経験や国、県とのパイプをアピールした加藤氏に対し、内田氏は4期16年の実績を強調。連合島根も最重点区と位置づけ、労組員らをフル動員した。しかし、昨秋引退がささやかれた時期もあり、運動の出遅れ感は否めなかった。


 隠岐では、民主、国民新推薦で新顔の門脇誠三氏(59)が、4期目を目指す自民公認の野津浩美氏(59)を破った。隠岐では44年ぶりの非自民系県議の誕生となる。


 野津氏は「県政与党の自民公認」をアピールしたが、陣営幹部は「隠岐でこの4年間の間に起こった様々な問題に対する不満が、うちへの逆風になった」と敗因を分析。門脇氏の陣営幹部は、「保守や革新の枠を越え、隠岐の非常事態に危機感を持った企業や住民グループが早い段階から動いてくれたのが良かった」と話している。

321片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:20:16
自民苦戦、民主伸びる/07統一地方選
2007年04月10日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704100001

 ■県議選 激戦区戦い振り返る


 8日に投開票された統一選前半戦の県議選は、自民が県北の三つの1人区で現職が全敗するなど、前回に比べて7議席を減らした。一方、民主は岡山市第2選挙区で女性候補が県内最多得票で当選するなど、いずれも新顔の4人が当選して世代交代を達成、前回より1議席を増やした。公明は5人、共産は3人で、それぞれ擁立した全員が当選した。おもな激戦区の戦いを振り返った。


◆「自自」対決は現職


 高梁市


 旧高梁市と旧川上郡3町、旧上房郡の1町の合併でできた新しい高梁市選挙区は、自民推薦で無所属現職の久徳大輔氏が、自民の党籍証明を得た無所属新顔の大久保道治氏との「自自」対決を制した。
 約3500票差をつけての勝利に久徳陣営の幹部は「旧川上郡選挙区選出の久徳が、地盤のなかった旧高梁市で互角に戦えたことが要因」とみる。久徳氏は当初、旧高梁市選挙区選出で先月急逝した大杉尚久氏との一騎打ちを想定。2年前から有権者の約6割を占める旧高梁市域で各戸訪問を続けた地道な活動の成果が出た。
 一方、告示日直前に急逝した大杉氏の後継として、急きょ立候補した元秘書の大久保氏は「旧郡部での得票は期待できない」(陣営幹部)として、旧高梁市域の「大杉票」固めに急いだが、まとめきれなかった。



◆自民現職が苦杯


 県北一人区


 真庭市・真庭郡選挙区で、自民現職の中尾哲雄氏に圧勝した無所属新顔の浅野実氏。2年前の市長選で完敗した同市の井手紘一郎市長の地元・落合地区に食い込んだのが最大の勝因だった。中尾氏は井手支持層をまとめきれなかった。
 美作市・英田郡選挙区で自民現職の市村三次氏に競り勝った無所属新顔の岡本泰介氏は、宮本俊朗市長に批判的な同市議12人や旧美作町長らに支えられ、2月半ばに立候補表明、宮本市長と関係の深い市村氏に真っ向から勝負を挑んだ。「無投票も頭にあった」(陣営幹部)という市村氏側が態勢構築を急いだが、及ばなかった。
 合併による区割り変更で奈義、勝央両町だけになった勝田郡選挙区は、奈義町を地盤とする無所属新顔の渡辺吉幸氏が、旧勝北町(現津山市)から勝央町に住所を移した自民現職の岸本清美氏を破った。渡辺氏は勝央町をくまなくまわり、知名度不足を解消。奈義町で岸本氏の倍以上の票を獲得し、勝央町でも約660票差まで迫ったのが大きかった。


◆56票差で逃げ切り


 井原市・小田郡


 定数2を3人で争った井原市・小田郡選挙区は、小田春人氏が開票作業中盤で早くも抜け出し、焦点は2議席目に。井原市の開票終了時点で、矢掛町が地盤の2位池田道孝氏と、井原市議を辞して臨んだ3位上田勝義氏の差はわずか13票。矢掛町の残り133票が焦点となったが、池田氏が同町で最終的に8割の得票を占め、56票差で議席を守った。
 池田氏を支援した同町議会の森脇公宏議長は「地元から県議をなくすな、という強い思いで町民がまとまった」と振り返った。上田氏はこれまでの選挙手法を批判し、団体などの支援を受けず、個人演説会も開かなかった。支援した井原市議時代の同僚議員は「井原市の投票率が61・39%にとどまったのが痛かった」という。


◆民主新顔そろって当選


 岡山市第一・加賀郡


 現職の引退や死去により、新顔8人が立候補し、現職8人と議席を争った岡山市第1・加賀郡は世代交代が注目されたが、現職全員が議席を守った。
 同じ故橋本龍太郎元首相秘書の経歴を持つ新顔の立候補や自身の体調不良などで苦戦が予想された自民党県連幹事長の森正人氏。しかし、地元経済界や国会議員の支援を得て、前回より3千票以上積み増して7選を果たし、底力を見せた。
 合併で苦戦が予想された旧御津郡選挙区選出の河本勉氏も市北部を中心に支持を集めて4選。陣営幹部は「中山間地域の振興を訴え続け、『北部の実情は北部出身の人にしか分からない』という有権者の共感を呼んだのでは」と分析した。
 新顔では民主が擁立した2人がそろって当選。高原俊彦氏は、連合岡山の労組票をまとめ、岡田幹司氏は参院議員の江田五月氏などの支援を受けて支持を伸ばした。
 民主は岡山市第2選挙区でも、新顔の一井暁子氏が県内最多の2万2247票でトップ当選。陣営幹部は「育児や教育に関心が高い若い主婦層など、多くの女性票が取り込めたのが原因ではないか」と振り返った。

322片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:21:26
自民、「無所属」に秋波/県議選
2007年04月10日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704100003

  9日未明に49議席が確定した県議選で、34人を擁立した自民党は現職5人、新顔3人が議席を獲得できず、党派別では勢力を唯一落とした。今後は無所属の当選者を会派に加えることで、引き続き県議会の主導権を握ることになる。正副議長を選出する臨時議会は5月の連休明けに開かれる見通しだ。


  「今回の選挙は厳しいだろうなと予想していた」。自民党県連の河野博行会長は9日、山口市の県連事務所で会見し、選挙戦を振り返った。自民推薦で当選した無所属の2人を含め、現時点では28議席。30議席以上の安定多数確保に向けて「もう2人か3人は会派に入る。あまり心配はいらない」との見方を示した。


  県連副会長の斉藤良亮氏は防府市区で6選を阻まれた。合併が争点だった昨年5月の市長選では合併推進派として新顔候補を支え、反対を唱えて当選した現職と対立。そのしこりは県議選まで尾を引き、前回支援した市議や有力者の一部が離れた。「最後は新顔陣営の合併反対攻勢も響いた」。落選が決まった後、陣営幹部は悔しがった。


  山口市区では36歳と現職最年少だった宮川英之氏が再選を果たせなかった。4500票近く票を減らし、候補者8人中最下位。無所属元職でトップ当選した合志栄一氏とは、05年の市長選で応援した間柄だった。「しょうがない。真摯(しん・し)に受け止めなければ」と淡々と語ったものの、表情には悔しさがにじんだ。


  2議席を巡り自民推薦の無所属現職3人による争いとなった萩市・阿武郡区では、元副知事の小河啓祐氏が落選。一夜開けた9日朝、小河氏は「予想外の結果になった」と振り返った。


  合併前の町村を含む郡部を主地盤に臨んだが、旧市部に比べて有権者が少ないことが響いた。小河氏は「中山間地域の対策に命をかけると訴え、多くの支持を得たと感じたが、そういう問題に実感のない地域では認識が薄かった」。


  一方、民主党は公認4人と推薦1人の当選で最も勢力を伸ばした。県議会「民主・連合の会」は防府市区で再選された連合山口推薦の木村康夫氏を含め、4人から6人になる。山口市区で3選を果たした県連幹事長の西嶋裕作氏は、自民が圧倒的に多い構図は変わらないが「インパクトを与えられる」と語った。

323片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:22:45
知事派が過半数制する 県議選
2007年04月09日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090005

 藤田雄山知事の後援会による政治資金規正法違反事件への対応などを争点に99人が立候補した県議選(定数66)は、無投票となった3選挙区3人を除く20選挙区で8日、63人の新議員が決まった。自民は現職が敗れる選挙区が多く、当選者は20年ぶりに40人を割った。反知事派が議席を減らしたのに対し、知事派は新顔や元職の当選で増えた民主や社民系を加えると過半数に達した。当日有権者数は219万2660人、投票率は53・87%(前回48・94%)だった。(福家 司)


 今回は、市町村合併で選挙区や定数が大幅に変更。前回より10減って23となった選挙区に、現職60人、新顔37人、元職2人の計99人が立候補した。無投票当選は3選挙区3人で、多くの選挙区が激戦となった。


 後援会事件をめぐって知事辞職勧告決議に賛成した最大会派の自民党議員会を中心とする反知事派と、反対(または退席)した自民党刷新会などの知事派が対決する選挙区も多く、激戦に拍車をかけた。県財政の再建、合併後の町づくりなども争点となった。


 現職42人を公認、7人を推薦した自民は、公認33人、推薦2人にとどまった。ただ、当選後に自民系の会派に入るとみられる無所属の当選者も多い。現職では、反知事派は27人(県民同志会1人を含む)中21人、知事派は18人中14人が当選した。


 合併で実質1減の1議席をめぐって、知事派、反知事派の自民推薦の現職同士が激突した庄原市では、反知事派が落選。自民は、近隣との合併で選挙区が大きく広がった福山市、呉市、廿日市市、三次市でも反知事派の現職が落選した。一方、三原市・世羅郡、竹原市・豊田郡、広島市西区、安佐南区では、知事派の現職が敗れた。


 広島地検が開示した事件の刑事訴訟記録に含まれていた知事の元秘書の供述調書で、97年知事選で知事陣営から「対策費」が配られた疑惑を指摘された現職県議10人は7人がいずれも自民公認・推薦で立候補したが、うち3人が涙をのんだ。


 一方、広島市内の各選挙区では若手の健闘が目立った。中区では32歳の無所属新顔が、佐伯区では34歳の無所属新顔が当選した。


 現職と新顔の5人を公認した民主は新たに三原市・世羅郡、広島市西区、安佐南区で議席を獲得し、これまでの1人から4人に躍進した。


 公明は現職6人が当選。共産は福山市の現職が議席を守った。社民、国民新、新社会は推薦候補が当選した。

324片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:25:28
知事派、反知事派は痛み分け 県議選
2007年04月10日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090008

 藤田雄山知事の後援会をめぐる政治資金規正法違反事件などを争点に激戦が展開された県議選(定数66)は、自民(推薦を含む)が現職10人の落選という惨敗を喫した。これに対し、民主、社民系や連合広島推薦の当選者が計15人と躍進。女性は過去最多の5人、30代の若手も3人が新たに当選するなど、事件の解明が進まないまま混乱する県政の改革を求める有権者の思いが投票結果に表れた。


 自民は改選前の48人から33人に激減。特に現職(推薦を含む)は知事派で18人中4人、反知事派で26人中6人が落選し、「痛み分け」となった。


 知事派は反知事派を破るなどした新顔数人の加入が見込まれ、さらに民主、社民系などの15人も含めればわずかに半数を上回る。しかし、現実には民主系などの新顔7人の中には選挙戦で知事辞職を訴えるなどした候補が多く、新議会での対応が注目される。


 反知事派も知事派を破るなどした新顔数人の加入が見込まれるものの、大きく後退。最大会派の自民党議員会を実質的に率いる檜山俊宏・前議長は定数2の安芸区選挙区で初めて民主推薦現職に抜かれ、2位となった。


 こうした中、積極的に候補者を擁立した民主は公認の当選が4倍の4人に増え、夏の参院選に向けて足場を築いた。現職6人だけで「守りの選挙」だった公明は、全員の当選を果たしたが、各区で順位を下げた。共産は現有1議席を守った。


 広島市内が市長、市議とのトリプル選となったことや、激戦区が多かったことから、投票率は8年ぶりに5割を超えた。(福家 司)

325片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/15(日) 09:26:56
政務調査費めぐって明暗 激戦の広島市議選
2007年04月10日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704090007

 55議席に77人が挑む激戦となった広島市議選は、告示前に一部の会派で不正が発覚した政務調査費問題への対応が争点となった。不正に関与したり政務調査費の透明化に消極的だったりした候補者が苦戦した。


 政務調査費で洋服や自動車を購入するなど、総額約358万円の不正支出が明らかになった公明は、前回は候補者8人のうち4人がトップ当選を果たしたが、今回はトップ当選はゼロに。政務調査費で数珠(5千円)を購入したと指摘された「地域デザイン21」のベテラン現職は落選した。自民公認を受けながら落選した現職3人は、2月議会で共産などが提出した、政務調査費の領収書を全面公開する条例改正案に反対していた。


 一方、議会で調査費の透明化を熱心に訴えた会派の候補は「健闘」が目立った。定数減で苦戦するとみられていた共産と社民は改選前の議席を維持。共産とともに条例改正案を提出した「無党派クラブ」の女性現職(中区)は前回最下位当選から2位当選に躍進した。


 一方、市長選で3選を果たした秋葉忠利氏は選挙期間中、実質支援を受けた民主、共産、社民の公認・推薦候補らと連携したほか、議会で対立関係にある自民、公明候補の事務所も積極的に訪問した。秋葉氏は「藤田議長(自民)が進める議会改革を応援したい」と話しており、自民や公明を含めた超党派の「秋葉与党」が実現するか注目される。(宮崎勇作)

326片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/16(月) 22:27:21
中川氏が県連会長辞任を表明 '07/4/17中国広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200704170035.html

 自民党広島県連は16日、県選出の同党国会議員で構成する常任顧問会議を東京・永田町の党本部で開いた。中川秀直幹事長(広島4区)が、広島市長選で党推薦候補が敗れた責任を取り、兼務する県連会長の辞任を表明。後任に溝手顕正防災担当相(参院広島)を内定した。5月12日の県連大会で正式決定する。任期は来春まで。また中川氏は、桧山俊宏県連会長代行から、進退の一任を受けたことを明らかにした。

327片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/18(水) 11:34:34
2市議選 市域 広く 戦い 熱く 讀賣岡山

 「平成の大合併」で選挙区域が一気に拡大した岡山、津山両市議選。選挙区が廃止された合併地区で、知名度や地盤を背景に立ったものの、限られた地区の票を互いに食い合う旧町議ら。広がった不慣れなエリアをくまなく回るためにタクシーを選挙カーに仕立てた候補者。激しく火花を散らして選挙戦を争う候補者たちを追った。

 ◇岡山市議選

 「前は5キロか10キロ四方の走って行けるところを回っとったんが、今は全域じゃが」。旧御津町議の現職男性はつぶやく。合併特例法による「地元議員枠」で2005年の増員選で市議になったが、全市域での選挙は初めてだ。

 かつての御津町議選は最下位が300票余で当選できたが、市議選は3500以上と言われる。御津地区の有権者は8625人(3月29日現在)なのに、地元候補者は3人。旧岡山市内の候補者も、御津の一部の区で推薦を取り付けるなど攻勢で、地元候補者に残る「御津票」は当選ラインと同じ3500前後とも言われる。

 現職男性は、町議選に出ていたころは、告示1か月前に平屋プレハブ(16平方メートル)を仮設して事務所にしていたが、今回は3か月前から、長男が経営する店舗(150平方メートル)を休業して利用し、広く立派な事務所を構えた。さらに名刺1枚で済ませたあいさつ回りは、公約を書いたカラー刷りチラシに“格上げ”した。

 「岡山には親族や友達が経営する会社が20社くらいある」。新人男性は、旧市内での票の上積みが不可欠だと、昨年4月から旧市内に事務所を2か所、御津地区でも1か所構えた。「仕事のつながりや血縁関係で輪を広げてきた」と、御津以外での支持拡大に自信を見せる。

 別の新人男性は、旧市で引退する同じ党派の議員から支持者を引き継ごうと、これまでめったに足を伸ばすことがなかった市北西部を回った。

 ◇津山市議選

 津山市は05年2月に4町村と合併後、初の市議選となり、面積が約3倍(506平方キロメートル)に広がった。通常選挙カーの運転は、候補者の友人や親類などに頼むケースが多いが、今回はこの広大なエリアを回るため、タクシーを選挙カーとして利用する候補者が増大。

 同市議選では、選挙カーのタクシー利用は12年前から始まったというが、今回は、過去最多とみられる7人が、選挙期間の1週間、市内のタクシー会社と契約。ある現職は「今回は、区域が広くなり一日約150キロを運転することもあり、運転手を探すのが大変。プロの運転手と車の両方が確保できるので助かります」と話した。

(2007年4月18日 読売新聞)

328片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 06:53:37
片山氏の改革派塾廃止=「脱先輩」で独自色探る−平井鳥取知事
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007041801034

 鳥取県の平井伸治知事は18日、改革派として知られた片山善博前知事が自らの理念を伝えようと始めた「鳥取自立塾」を廃止する方針を固めた。平井氏は「参加者は県外から片山さんの話を聞きに来ていた。片山さんが辞めた後も必要だろうか」と話している。近くまとめる補正予算案では関連経費約600万円の計上を見送る。
 両氏はともに旧自治省(現総務省)出身。平井氏は鳥取県でも、先輩の片山氏を副知事として支えた。片山氏は在任中、塾について「当然継続してしかるべき事業だ」と存続を希望していた。
 これに対し13日に就任した平井氏は、改革そのものは必要との立場だが、片山氏を象徴する塾を廃止することで、脱「片山路線」を県内外に印象付け、独自色を発揮したいという思いがありそうだ。

329片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 18:59:08
旧町へ進出、競争激化 労組推薦候補 '07/4/19 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07041912.html

 ▽連携なく互いにけん制も

 造船や鉄鋼業など大規模な工場が集まり、県内でも労組の活動が活発な呉市の市議選。約一万一千人が加盟する連合広島呉地域協議会(呉地協、五十七組織)にとっても合併後初の取り組みで、支持拡大が課題となっている。旧合併町では、地盤がある地元候補と労組が推す候補とのせめぎ合いも激化している。(吉村明、新山創)

 「立派な成績で市議会へ送り込みたい」。ある企業の労組が推薦する新人候補の出陣式で、激励に訪れた関係者らは次々と口にした。別の労組の推薦を受ける島しょ部候補は、支援者を前に「まじめに働く仲間が報われる街にする」と声を張り上げた。

 今回、各労組をまとめる呉地協が推薦する候補は、前回に比べて一人少ない五人。合併による有権者の増加を見込み、各候補とも前回を上回る三千―五千票以上の得票を目標とする。

 労組が推薦した候補の各陣営は「旧町は住民間の結び付きが強く独特の雰囲気があって入りづらいが、票の上積みのためには攻め入るしかない」との姿勢で臨む。一方、旧市内で働く島しょ部の組合員は「労組の締め付けもあるが親せきから地元候補の支援を強く頼まれる。家族で票を分けるかどうか相談している」と複雑な胸中を語る。

 前回、呉地協が推薦した候補は六人で、計約一万七千票を獲得した。当落ラインだった千七百票で割ると、議員をさらに三、四人増やせた計算になり、組織力の強さがうかがえる。しかし、「呉地協は求心力を発揮しにくく、市議選に深くかかわれない」(呉地協幹部)のが実情だ。

 ある労組の幹部は「呉地協が票を振り分け、結果的に労組系の市議を増やすのが理想」としながら、「現実は不可能。各労組とも自前で市議を出したい思いが非常に強い。互いに競い合ったり、けん制し合ったりする意識もある」と背景を明かした。

 合併で選挙区が広がり、政党や企業、団体、地域の事情がより複雑に絡み合う。当落はもちろん、当選順位をめぐって得票数の競り合いに拍車が掛かっている。

330片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 19:00:09
広島県議会 会派構成が焦点 '07/4/18 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200704180397.html

 統一地方選で改選された広島県議会は、新県議66人の会派構成が焦点となってきた。新人らを含めたグループ編成の行方は、大型連休明けの議長選、さらには後援会政治資金不正事件を抱える藤田雄山知事へのスタンスを左右する。今までとは大きく異なる意味を持つ県議会の会派構成。改選前より多数の確保をにらみ、各会派は、新人の加入を視野に入れた会合を開いたり、幹部の協議を始めたりしている。

331片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 19:02:12
岡山市議選 強まる政党色 政令市、参院選にらむ 岡山山陽
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/19/20070419133922.html

 22日の投開票に向け舌戦を繰り広げている岡山市議選で、政党の動きが目立っている。同市が2009年4月の移行を目指す政令指定都市の議会では、都道府県議会のように政党化が進む。そうしたこともにらみ、自民が新たに推薦候補を決めるなど、政党側に意欲的な動きが現れているからだ。

 「自民推薦の○○です」。選挙カーから候補者が声を張り上げながら、支持者約40人が集まった公会堂前に到着。財政再建を進め、政令市実現に全力を尽くす決意を訴えた。

 岡山市議選には、編入合併に伴い設けた建部選挙区(定数1)を含めて72人が立候補し、53議席を争っている。政党別では、自民、民主、公明、共産、社民の各党が公認、推薦の計29候補を立てた。これまでは立候補者の7割弱が無所属だった。

 無所属の大半は保守系だが、市議は地域代表の性格が強いことから政党色を避ける傾向があり、自民党岡山県連は最近の市議選では公認、推薦を出してこなかった。

 ところが、岡山市が目指す全国17の政令市は市議会の政党化が進む。政令市は都道府県並みの権限を持ち、拠点性を備えており、各政党が重点を置いているからだ。

 同県連は岡山市議選の告示4日前、保守系無所属の立候補予定者に公認申請の検討を打診。突然のことで市議候補も戸惑ったり、不満も浮上し、結局、推薦6人(現職5、新人1)にとどまった。

 推薦を受けて同市議選を戦う現職は「支持者は保守層が多く、実質自民党だった。政令市になれば政党色は避けられない」とする。一方で、推薦を受けなかった候補からは「無党派層が離れる」との声が聞かれる。

 自民と対決姿勢を強める民主。地方議員を増やして基盤を強化することが課題。同市議選は現職3人に加えて新人2人を公認、新人1人を推薦し、党勢拡大を狙う。

 ある現職は「地域から変えなければ国政は変わらない。格差社会を少しでも押しとどめ、政権交代につなげる」と訴え、政令市に向けた街づくりを争点に挙げる。

 公明は現職8人、新人2人を公認。現有10議席の勢力を維持する構え。共産は現職3人、新人3人(うち1人は建部選挙区)の公認6人を擁立、1議席増をうかがう。社民が唯一、推薦した新人は高齢者対策、環境保護などを強調する。

 政党側の思惑には、政治決戦となる7月の参院選も深く絡んでいる。大票田の岡山市で系列の市議をどれだけ確保できるかは、選挙の行方に大きな影響を与える。市議選では各党の国会議員、県議が応援演説に奔走している。

 終盤を迎えた市議選は政令市を視野に、これまで以上に政党、地域、職域、経済団体などが入り乱れた熱い選挙戦となっている。
(2007年4月19日掲載)

332片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 01:12:11
岩国市長に現実的対応を求め、
                会結成し署名集活動 山口
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/news3.html

市庁舎建設防衛補助金がカットされるなど影響が出始めた在日米軍再編問題で、井原勝介岩国市長に現実的対応を求めて市民の署名を集める「岩国の未来を拓(ひら)く会」=原田俊一・世話人代表(74)=の発足集会が19日、シンフォニア岩国多目的ホールであった。趣旨に賛同する市民約280人(主催者発表)が参加。6月10日までに約3万人の署名を集めることを目標に活動をスタートさせた。

会設立の背景について、世話人代表の原田さんは17日の準備会で、巨額の赤字が見込まれる愛宕山開発事業などを抱えた市の「財政破たんの危機」と国立病院機構岩国医療センターの移転問題に伴う「医療体制壊滅」を挙げ、「岩国市は重大な危機的状況に直面している。私たちは安心安全が保証される岩国市を後世に引き継ぐ義務がある」と説明。

この日の発足集会でも「明るく活力のある国際文化交流都市岩国を目指すビジョンを立て、安心安全を基本に繁栄する岩国市を後世にのこすため今、いかにあるべきか考える。市民の『草の根運動』を基本に組織、活動する」との設立趣旨と運動方針を説明した。

原田さんは元県教育委員長を務め、井原市長の支持者でもあったが、今回、市長の姿勢を変えるには「民意の大きな流れをつくるしかない」と署名集めに踏み切った。

333片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 18:35:34
県議会議長:島田氏、5期目続投へ 来月8日の議長選、自民党内で一本化 /山口
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamaguchi/news/20070421ddlk35010198000c.html

 第58代県議会議長に現議長の島田明氏(78)=自民党、防府市区、7期=が続投する見通しとなった。全議席の過半数超の最大会派、自民党内で調整が続いていたが、20日、島田氏で一本化した。来月8日開会(予定)の臨時議会で実施される議長選で選出される模様だ。

 島田氏は防府市議長から県議に転身。4期8年連続で議長を務めている。議会関係者によると、複数の自民県議が8日の県議選後から、議長(任期2年)の“椅子”を巡り、水面下で多数派工作を繰り広げていた。20日、当事者同士が話し合い、決着したという。

 自民会派の場合、候補が1人なら、その県議に決まる。複数に上って調整がつかない場合、会派議員全員による投票が行われるが、シコリが残りかねないため、避ける傾向が強いという。

 ただ、前回は島田氏のほかに吉井利行氏(59)=熊毛郡区、7期=が出馬し、投票で島田氏が選ばれた。

 島田氏は一昨年7月から1年間、全国議長会の会長職も経験している。5期目に対し会派の活性化を妨げるといった批判もあったが、米軍岩国基地問題など重要課題は目白押しで、島田氏の議会内での影響力に期待する声も少なくなかった。

 島田氏は議長選について「なるようになる」と余裕を見せていた。【長谷川隆】

毎日新聞 2007年4月21日

334片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/22(日) 07:04:15
期日前投票は大幅増 讀賣岡山

 激戦を反映して岡山、津山、玉野各市議選の20日まで(5日間)の期日前投票者数が各選管の予想を上回るペースになっている。

 岡山市は、2万2414人で、前回は旧4町との合併前で、開始が告示当日と方法は違うものの、2003年の岡山市長・市議選と01年の旧御津町、03年の旧灘崎町、99年の旧建部、瀬戸両町議選の投票日2日前まで(6日間)の合計不在者投票数1万9031人を上回り、約17・7%増えた。

 津山市は、8483人で、4町村との合併前の03年に市長選とともに行われた市議選の投票日2日前の合計不在者投票数3853人を大幅に超えている。

 玉野市は、3964人で、前回(03年)の投票日2日前の不在者投票数3169人より、約25%増えている。

(2007年4月22日 読売新聞)

335片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:20:51
県外でビジネスを 平井新知事に聞く
おかしい時は物言う 讀賣鳥取

 平井伸治・新知事(45)は23日、読売新聞のインタビューに応じ、今後の県政運営の展望を披露した。就任からちょうど10日。知事は「まだまだ慣れないが、この1週間、各部局の話をじっくり聞いて、だいぶん(副知事時代の)勘が戻ってきた」とし、片山善博・前知事への思いや、打ち出している「次世代改革」などについて、熱っぽく語った。(聞き手 鳥取支局長・南 俊彦)

 ――鳥取県にはどんな印象を抱いているか

 これからの時代に求められる環境や人間らしい生活、先端技術などの面で潜在能力の高い地域。鳥取三洋、エプソン、シャープのほか、食品加工業、健康関連産業も元気がある。農林水産業でも、培ってきた生産技術を生かしたい。

 県民性は勤勉。女性の雇用率は50%超で全国3位、高齢者就労率も29%で同2位だ。ただ地域で気質は若干違う。東部はじっくり型。「(鍋は)煮えたら食わあ」と、最初に手を出さない慎重さがある。西部は逆に、外から来ても米子で成功できると言われる。ビジネスの最新モデルがある土地だと思う。

 ――県民気質の短所は

 特に東部には「外でもうける」感覚がほしい。地産地消もいいが、鳥取発のビジネスとして県外へ飛び出してほしい。ただ、選挙を戦って、ムードは変わってきたと感じた。東京、大阪と戦おうと主張したら、経済界の若手らは共感してくれた。待ってるだけではジリ貧になる、と感じてくれている。

 ――「次世代改革」の柱の一つが経済振興。有効求人倍率を0・75(06年1月)から1にするという数値目標達成への具体的な計画は

 国の施策は伸びゆく企業向け。他の企業も元気になるために、経済界と一緒に「経済・雇用振興キャビネット」を立ち上げ、地元で使いやすいオーダーメード型の施策をつくるため、政策立案過程に商工業関係者も入ってもらう。民間の発想を庁内に持ち込むほうがいいので、キャビネットは県庁内部にめり込む(=またがる)格好にする。

 地元企業の知恵の詰まった発明品、新製品を県庁が試験的に使う「トライアル使用」もする。県のアンテナショップが東京、大阪にないのは問題だ。これでは鳥取の〈顔〉が見えない。大きな市場で真価を試してもらいたい。

 ――2009年度の鳥取自動車道の開通はインパクトになるか

 大阪方面、山陽方面と無料の高速自動車道で結ばれるのは大きい。丹後地方や北陸などへ行っていた観光客を呼べる可能性がある。工場の誘致にも弾みになる。

 ――選挙の圧勝は、片山路線を継承してほしいとの県民の期待の表れ。前知事と比較されることをどう感じるか

 片山さんと比べられるのは、最初は仕方ない。片山さんには、国の役所でも鳥取でも仕え「県庁は県民のために存在する」との哲学を学んだ。県庁のひずみ、ゆがみを正し、県と県民の距離を近づけようと目指したのが、片山県政の8年。私もそれを実践し、発展させたい。

 ただ、片山さんは天才型。最初にバーンと言って、相手の出方を見る。私は年も若いし、対話を重視したい。周囲と会話し、現場の声を吸い上げる方がやりやすい。

 ――片山さんは「物言う知事」として存在感を発揮したが、その姿勢は継承するか

 もちろん、おかしいと思うことは言う。障害者の福祉政策は今、点検を指示している。全国に対して言わなきゃいけないと思っているのは、地方分権や道州制の問題。制度が改変時期に来ており、方向性によってはのみ込まれてしまう。時が来れば、騒ぎを起こすべきと思う。他県のポスト改革派と一緒に国を変えることを模索したい。

 ――道州制では、中国州と中四国州のどちらを考えているか

 5年はかかる課題。拙速でやるべきではない。国は外交と防衛で、ほかは地方でやるというのは連邦制国家に等しいが、日本を変える信念で議論しているのかどうか。だから軽々には言えない。州の分け方や州都の場所の議論より、道州制の哲学から考えるべき。

 ――サッカー・JFLのガイナーレ鳥取がJリーグ入りを目指しているが

 スポーツチームが県のシンボルとして県民を高揚させ、まとめていくことはあっていい。ガイナーレの昇格は素直に応援したい。シーズン終盤、昇格の可能性が高まればスタンドに応援に行きたい。

(2007年4月24日 読売新聞)

336片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:22:06
自民系会派一本化 若手県議呼びかけ 讀賣鳥取

 2005年9月の衆院選での対応をめぐって分裂した県議会の自民党系会派「清風」(13人)と「自民党」(11人)に所属している当選回数2、3回の若手議員5人が、一本化を呼びかける文書を両会派所属の議員に提出した。

 5人は伊藤美都夫(自民党)、稲田寿久(同)、内田博長(清風)、藤縄喜和(同)、横山隆義(同)各議員。「過去の経緯にこだわらず、改選を機に小異を捨てて大同団結する必要がある」などとした文書で、ファクスと郵送で送った。

 県議会では、新会派構成を27日までに議長に届けるよう取り決めており、伊藤議員は「平井県政を支えていく仕事があり、7月には参院選もある。結束が必要だ」と話している。

(2007年4月24日 読売新聞)

337片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:24:55
党派の方針打ち出して 讀賣岡山

 22日に投開票された岡山市議一般選(定数52)は、旧御津、灘崎、瀬戸3町を同一区域にして初めて行われ、合併地区の票の行方が注目されたが、いずれの地区でも地元候補者が当選。吸収合併への不安などから、地元議員を望む住民の意思が表れた。一方、投票率は過去最低の45・40%。最下位の得票数が前回より700票以上少なく、「政令市議」への移行を目前にした市議選としては少し寂しい結果となった。

 特例区をあえて設けなかった瀬戸地区では、地元から3人が立候補して住民から「共倒れ」が心配されたが、票がばらつき、柴奥一さん(52)が上位当選。井本文博さん(59)も最下位で滑り込んだ。「複数当選させたい」という旧町議会の企図は、結果的に成功した。

 政党別では、県議選に引き続き民主が健闘した。新人長井孝介さん(32)が、周囲の予想を上回る5000票以上の得票で5位当選。2005年の市長選で運動した党関係者らが効率よく動いた。もう1人の新人候補は落選したものの、2000票以上集め、夏の参院選に向けて民主票の掘り起こしが進んだ。

 公明、共産両党は、現職2人ずつが引退したが、いずれも新人が後継し、現有議席を守った。

 保守系は、一部動揺が見られた。県議選での民主の躍進ぶりを見て、自民県連が市議選の告示直前に保守系候補6人に推薦を出したが、3人が落選した。他の多くの候補は「自民色を打ち出すと支持者が離れる」と推薦を敬遠した。

 しかし、政令市になれば党公認となる可能性が大きい。党を出しても「地元代表」と納得してもらうには、福祉や子育てを含む地域の課題に対し、党派として方針を打ち出すことが今後の課題となりそうだ。(坊美生子)

(2007年4月24日 読売新聞)

338片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 18:38:49
若手自民県議が新会派
「疑惑の早期解決目指す」 讀賣広島

 県議会の自民党会派に所属する2〜3期の若手議員5人が23日、新会派「自民党広誠(こうせい)会」を結成したと発表した。会長の門田峻徳議員は「若手が意見を出し、県民の立場から県政を改革していきたい」と話した。

 メンバーは、門田会長のほか、安井裕典、大井哲郎、高山博州、児玉浩の各議員。改選前、門田議員は自民党広政会、安井議員ら4人は最大会派の自民党議員会に所属していた。

 門田会長らは「ベテラン議員が多く、若手が意見を言いにくい雰囲気があった。藤田知事の後援会を巡る選挙対策費疑惑についても早期の解決を目指し、県政の正常化を急ぎたい」と話した。

 また、自民党議員会はこの日、意見交換会を開き、自民党刷新会などとの「一本化」を目指す方針を確認した。会派結成届の提出期限の25日までに、党県連幹事長の奥原信也議員が交渉にあたる。

 一方、23日までに、公明党議員団(田辺直史団長、6人)と自民党良政会(窪田泰三会長、2人)も会派としての届け出を議会事務局に提出した。

(2007年4月24日 読売新聞)

339片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:02:03
「4島を沈ませない」 呉市議選 '07/4/24  広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042416.html

 合併後初めてとなった呉、東広島の両市議選は有権者数が少ない合併町の島しょ部や周辺部の候補が躍進し、相次いで当選した。地元議員がいなくなれば地域の切り捨てにつながるのではないかと、住民が危機感を募らせた結果といえる。

 安芸灘諸島の蒲刈、下蒲刈、豊、豊浜の旧四町からは下蒲刈、豊の現職二人が立候補。蒲刈、豊浜の現職各一人が今回引退しただけに、二人は「四島を沈ませてはいけない」などと訴えた。

 豊町の現職は当選の知らせを受け「島の痛みを感じながら生活している私が、高齢化や一次産業振興など島の悩みを訴えていく」と決意を述べた。有権者数二千四百人余りの豊町の地盤を固めながら、他の安芸灘諸島や旧市内に進出し、二千六百票余りを獲得した。

 「合併町と旧呉市の融合」などを訴えた下蒲刈町の現職は、三千六百票余りで上位当選した。有権者数千七百人余りの下蒲刈ではなく、あえて市東部の拠点として人口増加が著しい広地区に選挙事務所を構えた。出身企業の支援を受けて広や阿賀地区でも支持を拡大した。

 期日前と不在者投票を除く投票日の投票率は豊町で67・79%。二〇〇五年四月の市議増員選豊町選挙区での63・38%を上回った。豊町自治会連合会の初本瑛三会長(69)は「地元から議員がいなくなると島民の声が行政に届かなくなり、見捨てられるという危機感が広がったのだろう」と住民の気持ちを測る。

 市の中でも合併町では特に、合併建設計画の着実な実施のほか、農漁業の振興、交通網の整備、過疎・高齢化対策などの課題が山積している。

 合併町の現職候補全員が当選し、五人が上位当選した結果は、課題解決への住民の期待の高さを示す。新市議の手腕と見識が試されるのはもちろん、小村和年市長のかじ取りが成否を左右する。(増田咲子、新山創)

340片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:07:09
編入町の現職、全員当選 呉市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042419.html

 広島県内では呉、尾道、東広島の三市議選で二十三日未明までに、計百四の議席が確定した。いずれも周辺町を編入合併し市域が大きく広がった中で、初めての市議選となった。三市の戦いを振り返りながら、選挙を通じて浮かんだ市政の課題を探る。

 八町を合併した後初の呉市議選で、新市議三十八人が決まった。有権者が前回より約四万人増え、当選ラインは約五百票多い二千二百票に上昇。編入町の現職は十位以内に五人が入り健闘が目立った。

 編入町の現職は十人全員が当選。うち五人が三千五百票以上を獲得し、五千票以上の大量得票で二位に入った旧音戸町の現職もいた。合併後のまちづくりに対する候補の危機感が市民に浸透した結果とみられ、旧安浦町や旧下蒲刈町の現職の強さも目立った。

 党派別では民主党二人、公明党四人、社民党二人、新社会党一人が議席を維持した。共産党は新人一人が落選し、一減の一議席となった。民主や公明は前回に比べて党全体で三千―千票近く伸ばしたのに対し、共産は八日にあった県議選での敗北を引きずる厳しい結果となった。

 雨の影響もあり投票率は、増員選と補選を除いて戦後最低の60・18%(前回61・50%)だった。改選に合わせて現職九人が引退し、定数が八減となった。今後は自民系会派の離合集散も含めた再編があるかどうかが焦点になる。(吉村明)

341片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:09:00
「格差」訴え旧5町1増 東広島市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042418.html

 東広島市議選は、合併特例で四十三だった定数が三十二へ大幅に減る中で新人六人が当選し、新旧交代が進んだ。旧市との格差是正を訴える旧五町からは現在の議席より一増となる十四人が当選し、存在感を示した。

 市域が広がり、当選ラインが千四百票台に上がった。連合広島推薦の候補者が一、二位、公明党三人も上位を占め、組織を持つ陣営が強みを発揮した。二議席あった共産党は合併町などに浸透せず、一議席を失った。

 旧五町は十八人が立つ激戦だったが、有権者が二千四百人弱と最も少ない福富町での二人当選を含め、各候補者は旧市へ攻勢をかけて票をまとめた。一方、引退が相次いだ旧市の当選者は十八人どまり。有権者数で30%弱の旧五町の議員が定数に占める割合は、これまでの30%から44%に高まり、合併後の周辺部の不満や危機感が多くの議員を誕生させたと言える。

 投票率は55・45%で前回を3・34ポイント下回り、西条を中心に旧市の関心が低かった。(藤原直樹)

342片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:10:10
旧市の有権者も応援 東広島市議選 '07/4/24  広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042415.html

 有権者数二千四百人弱と市全体の1・7%しかない北部の福富町から現職、新人の二人が当選した。合併で市域が広がって当選ラインが上がり、「一人もいなくなるのでは」と不安があったが、町民の危機感が地域代表を増やす結果になった。

 「まさか二人とは。地元の期待の表れだろう」と町内の農業男性(67)。深夜までテレビで開票を見守った農業上光ミツ子さん(73)も「議員がいないと過疎がさらに進む。中心部の西条だけ発展するのでは合併メリットがない」と言う。

 福富町は人口減が続き高齢化率は34%に上る。両候補は高齢者福祉の充実や農業振興、道路整備を訴えた。ただ、二人の得票合計は町内の投票者数のほぼ二倍。50%以上を旧市などの町外から得た計算になる。両陣営が積極的に町外を攻めたためで、町内の男性(45)は「観光振興などで頑張る福富を旧市の人が応援してくれた」とみる。

 町外の票を多く集める「福富現象」は黒瀬、豊栄町でも起きた。黒瀬から立候補した八人の得票合計は町内投票者数を12・7%、豊栄町の二人の合計も9・9%上回った。安芸津、河内両町も含めて四町は、現有議席を維持した形となる。

 旧市との格差是正を訴えた合併町出身議員が多く誕生し、蔵田義雄市長は対応を迫られる。市は新消防庁舎建設やJR西条駅の北口開発、寺家新駅構想などの大型投資を旧市内で計画している。財政が厳しさを増す中、合併町の住民が望む事業とのバランスをどう取るかが市政運営の課題の一つとなる。(小山顕、藤原直樹)

343片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 20:11:33
周辺部が半数を占める 尾道市議選 '07/4/24 広島
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/chiho/07/En07042412.html

 尾道市議選は、三十四議席を四十三人の候補者が争った。編入合併した一市三町出身の候補者十七人が当選を決め、議席の半数を占める結果となった。拡大した市域の民意は、合併前の市と編入市町の地域バランスを図ったとも読み取れる。

 新議員を地域別にみると、合併前の尾道市十七人▽旧因島市八人▽旧御調町三人▽旧向島町四人▽旧瀬戸田町二人。党派別では公明党三人、共産党三人、社民党一人、新社会党一人、無所属二十六人。新人七人が当選し、新旧交代も進んだ。

 合併後初の市議選で、投票率は69・80%と二〇〇三年の68・71%を上回った。当選ラインは三百票余り上昇し、約千七百票だった。

 合併に伴う市域の拡大で、編入合併した地域の候補者は票の上積みを図って市中心部へ進出。市議増員選時の二倍以上の得票をした候補者も目立った。(榎本直樹)

344片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:44:19
後半戦の戦い振り返る/07統一地方選
2007年04月24日 朝日岡山
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000704240001

 ■地域代表に民意の声


 「平成の大合併」を経て初めての統一地方選は、22日投開票された後半戦の6市町村議選で終わった。政令指定都市を目指す県都の岡山市議選と、合併後初の本格的な市議選となった津山市議選の戦いを振り返った。


◆合併地区から4人当選


 ●岡山市議選
 「平成の大合併」で岡山市と合併した御津、灘崎、建部、瀬戸の旧4町。定数特例がなくなった御津、灘崎や、特例を用いなかった瀬戸では、「地域代表」を市議会に送り出せるかどうかが焦点だったが、4人が初当選を果たした。


 旧瀬戸町からは2人が当選。柴奥一さん=無所属=は「旧町から2人出られたのは、その分地域の声を届けられるということ。下水道や道路の基盤整備など内容の充実した政令指定都市を目指したい」と語った。井本文博さん=同=は「地域のことも一生懸命やらねばいけないし、市全体も発展させていかねばならない」と話した。


 合併時の対立が尾を引いて候補を一本化できず、3人が立候補していた旧御津町は、元市職員の河田正一さん=共産=が当選。「発言する議員になり、御津の声をしっかり届けたい」と意気込みを語った。


 ●民主2議席増、公・民維持


 政党別では、民主が公認した現職、新顔4人が当選。推薦した新顔1人の当選を含めると、前回(03年)と補選(05年)で得た3議席から二つ伸ばした。公明10、共産5は現有議席を確保している。


 一方、自民は告示2日前の13日、現職5人と新顔1人の計6人の推薦を突如発表したが、3人しか当選しなかった。森正人県連幹事長によると、今年1月に「政令指定都市になる岡山市で自民党を掲げて出る人を模索したい」と、保守系会派を通じて推薦希望を募ったが、応募はなかったという。


 推薦を受けなかった保守系陣営などによると、告示日数日前になって県連からFAXで公認候補を募る文面が送られたという。陣営からは「地域には色々な人がいるから、政党色を出したくない」「なぜ今更。紙切れ1枚で反応すると想定していたのか」などと、冷ややかな声が聞こえた。


<参院選の出馬予定者 前哨戦、動き活発>


7月の参院選岡山選挙区(改選数1)の立候補予定者も、統一地方選を「前哨戦」と位置づけ、前後半戦を通じて動きが活発で、統一選各候補の事務所開きや出陣式、決起大会などに出向き、マイクを握るなどした。


 自民現職の片山虎之助氏は、党務の合間を縫って岡山入りを繰り返した。マイクを握っても、自身の選挙に触れることはほとんど無かったが、地方分権の実現などを訴え、自身の実績をアピールしていた。


 民主新顔の姫井由美子氏は、県議時代の地盤の岡山市以外でも知名度を高めようと、同党公認候補や連合岡山の推薦候補の個人演説会などの応援で、県内を縦横無尽に走り、フットワークの軽さを見せた。


 共産新顔の植本完治氏は、一部の議員の事務所開きなどであいさつに立った以外は、各陣営の選対指導を優先。情勢分析や地域の実情に合ったビラづくりなどに携わった。今後、ミニ集会や街頭演説に力を注ぐ。


 参院選岡山選挙区には3人のほかに、維新政党・新風の北川誠氏も立候補を表明している。


◆新顔躍進、編入地域9人


 ●津山市議選


 津山市議選(定数32)は、7人の新顔が当選を決めるなど、新しい議会は顔ぶれを大きく変えることになった。2年前の4町村編入合併後、全市域1選挙区で争う初の市議選だったが、編入地域から9人が当選、編入地域への目配りを求めた民意もうかがえる。


 選挙戦は現職30人、元職2人、新顔11人の43人が競い、現職24人、元職1人、新顔7人が議席を得た。新顔は全員40歳代後半から50歳代で、世代的にも若返った。現職の中では末永弘之さん(63)=共産=が10選を決め、同議会の多選記録を塗り替えた。


 合併で津山市に編入された4地域からは計10人が立候補し、9人が当選した。トップ当選の森岡和雄さん(51)をはじめ、5人までが10位以内で議席を得た。旧市域と旧町村との生活基盤の「格差」解消など、広大な市域の均衡した発展は、新議会でも関心の高い問題になりそうだ。

345片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 01:47:05
上関原発 反対派250人が集会
2007年04月24日 朝日山口
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000704240001

  中国電力の上関原発計画に反対する上関町祝島(いわい・しま)の住民たちが23日、県庁前で抗議集会を開いた。二井関成知事が計画に条件付きで同意する意見書を国に提出して6年になるのに合わせた。業界で相次いで発覚する不正を批判し、反対を主張し続けることを確認した。


  開いたのは「原発に反対する上関町民の会」「原発いらん!山口ネットワーク」「長島の自然を守る会」「原水爆禁止山口県民会議」の4団体。駆けつけた県内外の市民団体を含め約250人が参加した。


  中電によるダムのデータ改ざんや北陸電力の原発臨界事故など、業界で昨秋から発覚し続けた不正について、集会では「利益のみ追求する体質の電力会社の原発建設を許すことはできない」と指摘。放射性廃棄物の処分も各地で問題となっていることから「県民の安心・安全を最優先するためにも上関原発は断念するべきだ」と訴える宣言を採択した。


  同時に、中電が進めている予定地での詳細調査の中止を県に申し入れた。反対派は「県は計画を後押ししているようで無責任だ」とただしたが、県側は「計画は事業者の責任で地元の理解と協力を得て進めるものだ」と述べ、かみ合わなかった。


  住民らが現地調査をする際に「中電側の警備員が威圧的だ」と指摘し、県側は「内容を事業者に確認したい」と述べた。

346片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 02:08:36
尾道W選挙を振り返る 記者座談会
2007年04月24日 朝日広島
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000704230005

 統一地方選挙の後半戦の焦点の一つで、因島など旧4市町の編入合併後初の尾道市長選は、現市政の継承を唱えた前市教育長の平谷祐宏氏(54)が制した。敗れた元因島市長の岡野敬一氏(55)も予想以上に健闘した。合併後初めて全市一選挙区で実施された同市議選も含め、担当記者らが選挙戦を振り返った。



 ●編入地域、有権者に不満


 A 市長選は組織力から見て平谷氏優位だったが、岡野氏も終盤かなり追い上げた。


 B 平谷氏の選対は亀田良一市長の後援会や地元企業などの支援を受けたが、告示直前に岡野氏が立候補を表明するまで無投票ムードも漂い、準備不足の面もあったようだ。


 C 島嶼(とうしょ)部など編入合併された地域の有権者の不満も大きい。「急激な高齢化が進む中、必要な補助金が削られている」という声も聞いた。
 D 朝日新聞が投票所近くで実施した出口調査でも、島嶼部では岡野氏優勢の傾向が出ていた。


 A 岡野氏は合併による格差や無投票の弊害を簡潔に訴えていた。平谷氏の出身地である向島町でも、玄関から出て岡野氏の街頭演説に耳を傾ける有権者が多かった。


 B 平谷氏も個人演説会などで地域ごとの課題に応じた政策を重点的に訴えたが、大学の講義のようだった。難しくて、有権者にうまく伝わらなかったのではないか。


 ●具体性に乏しいマニフェスト


 B 公職選挙法の改正で、市長選では今回から初めてマニフェストが導入された。平谷氏は専門の学校教育からまちづくりまで18項目の目標を掲げ、市政を担う実力と意気込みを示そうとした。


 D 内容は総花的で数値目標や達成期限もない。従来の抽象的な「公約」と変わらず、「マニフェスト」と呼ぶには抵抗があった。


 A 岡野氏もほぼ同様だったが、「市長給与の50%削減」は明確だった。この点も、有権者に短期間で浸透した要因かもしれない。


 C 平谷氏には、市長就任後、各部局の政策を把握してから目標数値を決めたいとの考えがあったようだ。具体的な政策の中でどう平谷カラーを出すのか注目したい。


 ●市長の無投票工作?


  A 岡野氏は、亀田市長から電話で立候補しないよう働きかけられたことや、平谷氏を後継指名したことを演説などで取り上げ、「市長は市民が投票で選ぶもの」と不当性を訴えていた。


 C 市長は電話したことを認めたうえで、「出るならきちんとした形で出るべきだ、と説得しただけ」と釈明している。


 B 県選管は「公職選挙法の選挙の自由妨害にあたる可能性がある」と指摘し、「市長としての意見表明にとどまるものなのか、立候補の妨害なのか判断が必要」としている。県警などの動きも含めて注視したい。


 ●市議選、因島の候補健闘



 A 市議選は有権者が少ない島嶼部の候補者の苦戦が予想されたが、因島では健闘が目立った。


 B 因島の有権者数は市全体の18%だが、地元から議員定数の2割を超える8人が当選した。因島の全候補者11人の得票総数は、地元の投票総数約1万7900票を約2千票も上回っている。


 C 合併による当選ラインの上昇に危機感を持った島嶼部の候補者らは、有権者が多い旧尾道市もかなり回っていた。逆に、有利と見られた旧尾道市の候補者は20人中3人が落ちた。


 A 共倒れを懸念して1人が立候補を見送った旧御調町では地元の3候補全員が当選した。編入合併地域では、地元議員を守って声をしっかり届けようという意識が強く働いたのではないか。


 ●遅すぎる開票作業


 A 市選管が開票作業に手間取り、市議選の確定結果の発表が予定より1時間以上も遅れた。前半戦の県議選でも、候補者の得票と無効票を合わせた投票総数が投票者数より多くなるミスがあった。


 C 選管は、合併で有権者数が増えたことや、12年ぶりの同日選となった市長選で約5千の疑問票が出て、有効・無効の判断に時間がかかったことを理由にしているが、作業計画が甘かったといわざるを得ない。


 D 開票所では、支持者らが未明まで開票結果を待ち続けた。選挙結果を速やかに市民に知らせる大切さをしっかり認識すべきだ。夏には参院選がある。問題のありかを徹底的に調査して対策を立ててほしい。

347片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 04:19:58
岡山、広島、香川 統一選を振り返って 合併が大きく影響
揺らいだ現職の地盤
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/24/20070424114538.html

 市区町村の首長、議員選は23日までにすべての議席が確定し、第16回統一地方選は幕を閉じた。岡山、広島、香川3県では、市町村合併の影響を受け、実施の選挙数が大幅に減り、現職の地盤が揺らいだ。地域は重く複雑な課題に直面しているのに、投票率は軒並み低迷し、候補者、有権者の双方に課題を残した。各党も夏の参院選に向けて戦略の見直しを余儀なくされるだろう。2007年統一選を総決算した。

“統一”解消

 岡山、広島、香川3県では、無投票も含め、各県議選と5市町長、19市町村議選(便乗補欠選挙は除く)があった。前半戦に合わせ、政令市の広島市長・市議選も行われた。

 岡山県内は県議選と6市町村議選で、前回は14市町村であった首長選は姿を消した。

 2005年春がピークだった「平成の大合併」を経て、同県内の市町村が約3分の1に減ったためだ。加えて、新設(対等)合併した自治体では選挙の時期もずれた。

 統一日程による選挙の割合(統一率)は12・5%。事務の効率化や有権者の関心を高めるため、1947年に始まった統一選だが、全体の8分の7が外れ、その意義は急速に薄れている。

 統一率は広島県も18・8%(前回30・0%)、香川県も33・3%(同51・3%)と大幅にダウンした。

 逆に、05年春の「合併選挙」は3県で12市町長、17市町議選が集中したが、統一選の臨時特例法が適用されなかったため、2月末から4月末にわたって分散した。

 全国的にも同じ状況が生じており、自民党内では4年に1度の統一選を毎年1度にする案などが浮上しているが、具体化はしていない。統一選の趣旨からも、早急な見直しが必要といえる。

投票率低迷

 統一選後半として岡山県内6市町村で実施された議員選の投票率は、岡山、津山、玉野市、里庄町で過去最低を更新。県計は51・45%となり、前回比25・05ポイントの大幅減となった。統一選前半の県議選も、前回から0・83ポイント増えたとはいえ、投票率50・71%。2人に1人は投票していない。投票率低迷は、全県的な流れと言えそうだ。

 平成の大合併で市町村再編が進んだため、単純に比較はできないが、市町村議選で最も下げ幅が大きいのは岡山市(一般選挙区)の45・40%。前回から5・79ポイントの大幅減で、これまで最低だった1995年の49・96%を更新した。都市部で投票率が低い岡山市議選は前回、市長選とのダブル選となり、統一選から外れていたが、復帰したことが県全体の数字を下げたとみられる。

 ただ、他の5市町村も前回または前々回から投票率を下げた。西粟倉、新庄村は「記録が残っている範囲では今回が過去最低」としており、投票率低迷は都市部だけの流れではなくなっている。有権者には、名前の連呼だけの選挙戦術に抵抗感もあり、有権者の関心を引く政策提言をどれだけ充実させるかが今後の課題となりそうだ。

 香川県では、三つどもえの激戦となった東かがわ市長選が前回比2・66ポイント減の71・69%、各議員選も軒並み投票率を下げた。広島県では、尾道市長選が69・78%で初の70%割れとなった。

政党の勢力

 各党は今回は夏の参院選もにらみ、県議選だけでなく、市議選にも関与を強めた。

 自民は岡山市議選に初めて本格的に乗り出し、6人を推薦。津山市議選も大量14人を推薦して臨んだ。津山は12人が当選したが、告示直前に対応を決めた岡山は3勝3敗。政党化が進んでいる政令市への移行をにらんだ判断だったが、準備不足は否めなかった。

 岡山県議選では現職3人を含む公認4人、推薦2人が取りこぼし、広島県議選も現職9人が涙をのんだ。自民が誇る地域に根ざした組織が、合併による市町村議の激減や選挙区変更により大きなダメージを受けていることが浮き彫りになった。

 対する民主は、都市部を中心に健闘した。岡山県議選岡山市2区では新人が県内最多得票でトップ当選、香川県議選高松市区でも公募の新人が議席を手に入れた。

 岡山県議会では前回選挙後の3議席から4議席に増やし、岡山市議会でも、推薦を含め3議席から5議席に勢力を拡大した。

 ただ、支持者の組織化は進んでおらず、参加者が数人しかいない集会もたびたび見られた。特に農村部では候補擁立さえおぼつかず、岡山県内の後半戦は岡山市を除けば津山市議選で1人の推薦(当選)にとどまった。

 公明、共産は手堅く支持層をまとめ、各地でほぼ想定どおりの議席を確保した。
(2007年4月24日掲載)

348片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 19:06:44
岡山市議選を振り返って 記者座談会(下)山陽岡山
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/localelection/news/2007/04/25/20070425110946.html

合併地区の攻防 旧4町から5議席

 A 今回の岡山市議選は合併地区の候補が議席を獲得できるかが大きな焦点だった。

 C 旧御津、灘崎町は2005年3月の編入時、各町域を選挙区に増員選を行い市議を一人ずつ出したが、今回から定数52の一般選挙区に入った。今年1月に編入した旧瀬戸町も一般選に加わった。立候補者67人のうち合併地区は7人。攻防は激しかった。

 I 瀬戸地区は定数1を確保できる合併特例を使わず、一般選で複数議席を狙った。有権者は約1万2000人。市議2人を送り出せるとの読みの中、新人3人が出馬した。票が分散して総崩れを懸念する声も聞かれ、各陣営は危機感を強めた。隣接する上道地域など旧市域も回り支持を広げ、2人が議席を得た。2人目は最下位当選だったが地区の思惑通りになった。

 G 有権者約1万3000人の灘崎地区では現職が引退、代わって新人1人が立ち、5000票を超える大量得票で3位当選を果たした。市南部を地盤とする現職がかなり地区に攻め込んだ中で驚異的な支持を得たとみられる。「灘崎から市議がいなくなったら困る」と漏らした農家の言葉が今回の選挙を象徴していた。

 H 有権者が約8500人と少ない御津地区からは現職1人、新人2人が立候補。地元を固めるだけでは当選が困難な状況となり、戦いはし烈だった。共産新人が党の地区割りに沿って市北西部でも活動し、議席をつかんだ。保守系の現職と新人各1人は涙をのんだ。地元での支持と旧市域への浸透のバランスをとる必要があり、難しい選挙だった。

 B 旧市域の候補は合併地区の親類や知人を頼ったり、企業を味方につけて票の取り込みを図った。しかし、市中心部の現職は「合併地区を訪問させてほしいと住民に求めると嫌がられた。周りの目が気になるらしい」と攻めあぐねていた。合併地区を遊説ルートに組み込まない現職もいた。

 H 瀬戸とともに今年1月に編入した旧建部町は有権者が合併4町で最少の約5600人。定数1で確実に議席を得られる特例選挙区を設けた。旧町議の新人5人がしのぎを削り当選者と次点の差はわずか4票だった。

 D 合併した旧4町からはすべての地区で計5人の市議が誕生した。当選者は「何とか地元から市議を」と1票を託した有権者の思いをしっかり受け止め、責務を果たしてほしい。

349片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/25(水) 19:08:35
政党色 参院選へ思惑にじむ

 A 自民が推薦を出し、民主、公明、共産、社民の政党色を反映したことは今回の特徴だった。

 F 自民は告示2日前に急きょ、現職5人、新人1人の推薦を発表した。最近の市議一般選では公認、推薦は出していないが、岡山市が目指す政令指定都市では市議会の政党化が進んでいるからだった。

 B 多くの保守系無所属候補が打診を受けたものの、突然のことで、推薦申請を見送った。最初は公認を出すと持ちかけながら推薦に切り替えた党側の対応に、各候補は戸惑ったり、不満を漏らしていた。推薦した6人のうち当選は3人にとどまった。

 C 民主は5人を公認、1人を推薦。改選前から議席を2つ伸ばし、5議席を獲得した。地方議員を増やして党の基盤を強化することが課題となっているが、市議選前にあった県議選も含め、地方議会の組織固めが進んだ。

 E 公明は10人の公認候補を立て、現有議席を維持した。ただ、低投票率の影響もあるのだろうが、党市議団の幹部は総得票数が減ったことを気にしていた。共産も一般選の公認5人が議席を得て、現状勢力を確保した。社民は推薦した1人が議席に届かなかった。

 D 県都の戦いに国会議員、県議が応援演説に奔走。7月の参院選に向け、系列の市議を確保する思惑がにじんでいた。市議選の結果も踏まえ、各党は夏の一大政治決戦に全力を挙げる構えだ。

選挙の在り方 看板撤去問題が波紋

 A 市選管が、候補者の事務所に掲げたスローガン看板や懸垂幕を撤去するよう求めたことは波紋を広げた。

 C 公職選挙法の規定に基づく措置だが、従来は黙認されてきただけに、各陣営の対応は分かれた。告示前に看板を下ろした陣営もあれば、掲げたままのところもあった。投票行動への影響は少ないのかもしれないが、平等性の観点で次回は統一した対応がなされるべきだ。

 F 期日前投票できる場所を増やすべきだという声を、投票率が低い市街地を地盤とする候補から多数聞いた。周辺部は各地の市支所で投票できるが、有権者の多い中心部は1カ所のため、投票環境に差があるとの理由だ。検討の余地はあるのではないか。

 E 選挙事務所を回っていて若い支援者の姿をあまり見かけなかった。市政のテーマは子育て支援、雇用問題など多岐にわたる。幅広い年代の関心を高める努力が候補者にも求められる。
(2007年4月25日掲載)

350片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:18:51
知事 幹部アイデア出ず雷
次世代改革推進本部初会合 「今日の会議30点」 讀賣鳥取

 産業振興や県庁改革など、平井知事がマニフェストに掲げた政策を実現するために立ち上げた「次世代改革推進本部」の初会合が26日、県庁で開かれた。しかし、出席した県幹部らからは、具体的なアイデアはほとんど出されず、平井知事は「こんなことでは100年たっても県は変わらない」「今日の会議は30点」と一喝。就任後初めて、公の場で雷を落とした。

 本部は、藤井喜臣副知事や各部局長、県警本部長ら22人で構成。平井知事が「『鳥取新時代』の新しい局面を開く役割を担ってほしい」とげきを飛ばした後、「産業振興」「教育文化振興」「県庁改革」など六つのテーマごとに設けたチームの担当部長らに取り組み方法などの説明を求めた。

 ところが、「高卒の求人が減っている」「山陰道は6・4キロが事業化されていない」「県警の検挙率は日本一」といった現状紹介がほとんど。以前に作った資料を読み上げるだけの幹部もおり、平井知事は最後に「こんな会議なら何回繰り返しても県民のための県庁にはならない」とピシャリ。「県民が求めているのは具体的なこと。課題を解決するための具体的なアイデアをぶつけ合い、何ができるかを考えてほしい」と訴えた。

 終了後、平井知事は取材に「もっと自由闊達(かったつ)に議論をすればいい。役所の人は、具体論は怖くて口にできないのか」と不満をあらわにしていた。

(2007年4月27日 読売新聞)

351片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 09:19:23
県議会会派「清風」が解散 讀賣鳥取

 自民党県連所属の県議でつくる県議会の最大会派「清風」(13人)は26日、「自民党系会派一本化の流れに同調したい」などとして、解散を決めた。夏の参院選を前に分裂を解消したい意向で、今後、自民党系会派「自民党」との一本化を目指すという。

 引退する4人を除く9人が会合を開いて決めた。幹事長の鉄永幸紀県議によると「分裂で県民にわかりにくい状況が続いている」「改選を機に白紙に戻すべき」などの意見が出された。「自民党」の動向が注目される。

 清風は、2005年9月の衆院選鳥取2区で、郵政民営化に反対して無所属で立候補した川上義博氏(現民主党県連代表)を支援した県議らが「自民党」を割って出る形で結成。参院選を前に修復が課題になっており、今月23日、若手県議5人が一本化を呼びかける文書を両会派の県議に配布している。

(2007年4月27日 読売新聞)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板